説明

車体後部構造

【課題】リヤピラーの倒れを抑止することを可能にする。また、構成部品の結合効率を高めるとともに、ダンパベースからの荷重を十分に支持することを可能にする。
【解決手段】左右のホイールハウス24,24と、左右のダンパベース25,25と、左右のリヤピラー23,23と、左右のルーフサイドレール22,22とを備えた車体後部構造20において、ダンパベース25の上面25aとルーフサイドレール22との間に架け渡すとともに、リヤピラー23のインナパネル46の内側に結合したリヤピラーガセット31と、ホイールハウス24とルーフサイドレール22との間に架け渡すとともに、インナパネル46の外側からリヤピラーガセット31と側面視で沿わすように、インナパネル46に結合したリヤピラースチフナ32とを備え、リヤピラーガセット31とリヤピラースチフナ32とで第1の閉断面63が構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リヤダンパを支持するダンパベースを設け、このダンパベースから上方にリヤピラーを立ち上げ、このリヤピラーに略直交させてルーフサイドレールを設けた車体後部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車体後部構造として、リヤピラーを補強部材で補強するものが知られている。
この種の車体後部構造は、リヤサスペンションから入力される荷重を分散したり、リヤサスペンションから入力される荷重の伝達効率の向上を図るようにするものであった。
このような、車体後部構造として、リヤピラーのインナパネルに補強部材が設けられるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1の車体後部構造は、ホイールハウスから上方に、リヤクォータインナパネルとリヤクォータアウタパネルとで形成されるリヤピラーが設けられ、このリヤピラーのリヤクォータインナパネルに補強部材が設けられ、この補強部材にホイールハウス側部材を介してクロスメンバが接続されたものである。
【0004】
しかし、特許文献1の車体後部構造では、リヤピラーが車体後部の曲げ荷重、例えば、左側後輪が路面突起を乗り越えたときに発生するリヤピラーへの上向き荷重により、リヤピラーが車体内側へ倒れるという課題があった。
また、特許文献1の車体後部構造では、クロスメンバの下部がホイールハウス側の部材で支持されたものではない。従って、クロスメンバ等の構成部品の結合効率が低く、ホイールハウスのダンパベースから作用する荷重を十分に支持することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−362420公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、リヤピラーの倒れを抑止することができる後部車体構造を提供することを課題とする。また、構成部品の結合効率を高め、ダンパベースからの荷重を十分に支持することができる後部車体構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、車輪を覆う左右のホイールハウスと、これらのホイールハウスの上部に設けられ左右のリヤダンパを支持する左右のダンパベースと、これらのダンパベースから上方に立ち上げられた左右のリヤピラーと、これらのリヤピラーに略直交させて車体前後方向に延ばされた左右のルーフサイドレールとを備えた車体後部構造において、ダンパベースの上面とルーフサイドレールとの間に架け渡すとともに、リヤピラーのインナパネルの内側に結合したリヤピラーガセットと、ホイールハウスとルーフサイドレールとの間に架け渡すとともに、インナパネルの外側からリヤピラーガセットと側面視で沿わすように、インナパネルに結合したリヤピラースチフナとを備え、リヤピラーガセットとリヤピラースチフナとで第1の閉断面が構成されることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、左右のダンパベースの上面が、上向きに開口部を備えた断面視略U字のクロスメンバで連結され、リヤピラーガセットが、クロスメンバに一体的に形成されたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、クロスメンバの開口部がリヤパーセルで塞がれ、第2の閉断面が形成されるとともに、ダンパベースに設けられるホイールハウスガセットで両端が支持されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、車輪を覆う左右のホイールハウスが設けられ、左右のリヤダンパを支持する左右のダンパベースが設けられ、これらのダンパベースから上方に左右のリヤピラーが立ち上げられ、これらのリヤピラーに略直交させて車体前後方向に左右のルーフサイドレールが延ばされる。
車体後部構造では、ダンパベースの上面とルーフサイドレールとの間に架け渡すとともに、リヤピラーのインナパネルの内側に結合したリヤピラーガセットと、ホイールハウスとルーフサイドレールとの間に架け渡すとともに、インナパネルの外側からリヤピラーガセットと側面視で沿わすように、インナパネルに結合したリヤピラースチフナとが設けられ、リヤピラーガセットとリヤピラースチフナとで第1の閉断面が構成されたので、ダンパベースの上面のリヤピラーの断面を増大させることができる。この結果、リヤピラーの倒れを抑止することができる。
【0011】
請求項2に係る発明では、左右のダンパベースの上面が、上向きに開口部を備えた断面視略U字のクロスメンバで連結される。リヤピラーガセットが、クロスメンバに一体的に形成されたので、リヤピラーガセットとクロスメンバとの結合効率の向上を図りやすい。
これにより、リヤピラーやクロスメンバにダンパベースから作用する荷重の伝達効率の向上を図ることができる。
また、リヤピラーガセットが、クロスメンバに一体的に形成されたので、構成部品の数を減らすことができ、車体後部構造部分の組立性の向上を図ることができる。
【0012】
請求項3に係る発明では、クロスメンバの開口部がリヤパーセルで塞がれ、第2の閉断面が形成されるとともに、ダンパベースに設けられるホイールハウスガセットで両端が支持されたので、クロスメンバの結合効率の向上を図ることができる。これにより、一層、ピラー倒れを防止することができ、ダンパベースから作用する荷重を確実に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る車体後部構造を採用する車両の骨格を示す側面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1に示された車体後部構造の斜視図である。
【図4】図1に示された車体後部構造のクロスメンバ及びダンパベースの分解斜視図である。
【図5】図1に示された車体後部構造のリヤパーセルを組み付けた状態の斜視図である。
【図6】図1に示された車体後部構造のルーフレール及びリヤピラーガセットを示す斜視図である。
【図7】図1に示された車体後部構造のリヤピラースチフナを示す斜視図である。
【図8】図5の8−8線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【実施例】
【0015】
図1〜図8に示されたように、車両10は、車体前後方向に延ばされた左右のサイドシル13,13(一方不図示)と、これらのサイドシル13,13の後端から車体後方に延ばされた左右のリヤフレーム15,15と、左右のサイドシル13,13及び左右のリヤフレーム15,15に渡したフロアパネル19と、左右のサイドシル13,13の後部から車体後方に延ばされた左右のリヤピラー23,23と、左右のサイドシル13,13の中間位置から車体上方に立ち上げられ左右のセンタピラー18,18(一方不図示)と、左右のリヤピラー23,23の外方に設けられ車輪を覆う左右のホイールハウス24,24と、これらのホイールハウス24,24の上部に設けられ左右のダンパ(不図示)を支持する左右のダンパベース25,25(一方不図示)と、左右のホイールハウス24,24(一方不図示)のホイールハウスインナ66,66に渡したホイールハウス側クロスメンバ27と、左右のリヤピラー23,23に略直交させて車体前後方向に延ばされた左右のルーフサイドレール22,22と、ダンパベース(リヤダンパベース)25,25の上面25a,25aとルーフサイドレール22,22との間に架け渡すとともに、リヤピラー23,23のインナパネル46,46(一方不図示)の内側に結合したリヤピラーガセット31,31と、ホイールハウス24,24とルーフサイドレール22,22との間に架け渡すとともに、インナパネル46,46の外側からリヤピラーガセット31,31と側面視で沿わすように、インナパネル46,46に結合したリヤピラースチフナ32,32(一方不図示)と、左右のダンパベース25,25の上面25a,25aに設けられた断面視略U字のクロスメンバ33と、クロスメンバ33の開口部81に設けられ、後部棚板となるリヤパーセル(リヤパーシェル)35と、車体前後方向に関して左右のリヤピラー23,23の位置にて左右のルーフサイドレール22,22に渡されたルーフレール36と、左右のリヤピラー23,23から立ち上げられ、ホイールハウスインナ66,66の内側を補強するホイールハウスガセット37,37とからなる。
【0016】
車体後部構造20では、リヤピラーガセット31を内側からインナパネル46へ結合させ、このインナパネル46の外側からリヤピラースチフナ32を結合させることにより、ダンパベース25の上面25aのリヤピラー23の断面を増大してリヤピラー23の倒れの抑止を図るものである。以下、車体後部構造20の詳細を説明する。
【0017】
フロアパネル19は、車体前方に設けられるフロントフロア41と、車体中間に設けられるセンタフロア42と、車体後方に設けられるリヤフロア43とから構成され、リヤフロア43にはスペアタイヤ(不図示)を収納するスペアタイヤパン44が設けられる。
【0018】
リヤピラー23は、車室側に設けられるインナパネル46と、車室外方に設けられるアウタパネル47とからなる。
リヤピラースチフナ32は、リヤピラー23のインナパネル46の外側に設けられる。リヤピラースチフナ32の上端32aはルーフサイドレール22に接続され、リヤピラースチフナ32の下端32bはホイールハウスアウタ67に接続され、リヤピラースチフナ32の前端の前フランジ48及びリヤピラースチフナ32の後端の後フランジ49はインナパネル46に接合される。
【0019】
リヤピラーガセット31は、図8に示されたように、断面視コ字状に形成された部材である。さらに、左右のリヤピラーガセット31,31は、左右のダンパベース25,25を連結するクロスメンバ33に一体的に形成されている。
【0020】
詳細には、リヤピラーガセット31は、クロスメンバ33から折り曲げ形成されて内壁51が形成され、この内壁51から外方に折り曲げ形成されて前壁52及び後壁53が形成され、内壁51の上端にルーフサイドレール22及びインナパネル46に接合される上端フランジ54が形成され、前壁52及び後壁53にルーフサイドレール22及びインナパネル46に接合される前壁フランジ55及び後壁フランジ56が形成される。さらに、リヤピラーガセット31は、図2に示されるように、ルーフサイドレール22及びインナパネル46に接合され、ルーフサイドレール22及びインナパネル46とでボックス体57が形成される。
【0021】
図8に示されたように、リヤピラーガセット31とインナパネル46とで、リヤガセット側閉断面61が形成され、リヤピラースチフナ32とインナパネル46とで、リヤピラースチフナ側閉断面62が形成される。リヤガセット側閉断面61とリヤピラースチフナ側閉断面62とで第1の閉断面が形成される。なお、リヤピラースチフナ側閉断面62は、リヤガセット側閉断面61に対して車体前方にオフセットして設けられる。
【0022】
すなわち、リヤピラーガセット31と、このリヤピラーガセット31と側面視で沿わすように(断面視で略平行に)、インナパネル46に結合したリヤピラースチフナ32とで閉断面(第1の閉断面)63が構成されたものと言える。
【0023】
ホイールハウス24は、図3に示されたように、車体内方に設けられるホイールハウスインナ66と、車体外方に設けられるホイールハウスアウタ67(図1参照)とからなる。ホイールハウスインナ66は上部中央にダンパ(不図示)を支持するダンパベース25が設けられている。すなわち、ダンパベース25は、ホイールハウスインナ66に設けられ、リヤダンパを支持する部材である。ダンパベース25の上面25aに、クロスメンバ33を接合するときの左右のガイド68,68が設けられる。
【0024】
ルーフサイドレール22は、サイドルーフレールスチフナ71で補強されている。サイドルーフレールスチフナ71は、断面視コ字状の部材であり、軽量化のための複数の逃げ孔72が形成されている。
【0025】
クロスメンバ33は、底部74、前側面75及び後側面76から構成される断面視略U字の部材であり、上方に開口部81を備える。後側面76には、リヤパーセル35が接合される後側面フランジ76aが形成される。
【0026】
見方を変えれば、クロスメンバ33は、中央部に設けられたメンバ本体77と、このメンバ本体77の左右に設けられ、ダンパベース25,25の上面25a,25aに当接する左右のダンパベース当接部78,78と、これらのダンパベース当接部78,78に一体的に形成され、先に説明した左右のリヤピラーガセット31,31と、メンバ本体77に設けられ、断面視略U字の内部を仕切るクロスメンバ内バルクヘッド(仕切り部材)79,79とが構成されたものと見ることもできる。
【0027】
左右のダンパベース当接部78,78は、ダンパベース25,25の上面25a,25aに合わせるために、メンバ本体77から連続的に略U字を幅広に変形した部位である。
さらに、クロスメンバ33は、開口部81がリヤパーセル35で塞がれ、閉断面(第2の閉断面)82が形成される。
リヤパーセル35は、オーディオ用のスピーカ取付けのための中央開口84及び左右の開口85,85が設けられる。
【0028】
ホイールハウスガセット37は、図3及び図4に示されたように、断面視略U字状の部材であり、車体内方に中心を有するように弓なりに形成された内壁面87と、この内壁面87から車体外方に折り曲げ形成された前壁面88及び後壁面89と、これらの前壁面88及び後壁面89にそれぞれ設けられ、ホイールハウスインナ66の側壁に接合される前フランジ91及び後フランジ(不図示)と、内壁面87の上端から車体内方に曲げ形成され、クロスメンバ33の底部74に接合される上端内フランジ93と、前壁面88及び後壁面89の上端から延ばされ、クロスメンバ33の前側面75及び後側面76に接合される上端前フランジ94及び上端後フランジ95とを備える。
【0029】
車体後部構造20では、車輪を覆う左右のホイールハウス24,24が設けられ、左右のリヤダンパを支持する左右のダンパベース25,25が設けられ、これらのダンパベース25,25から上方に左右のリヤピラー23,23が立ち上げられ、これらのリヤピラー23,23に略直交させて車体前後方向に左右のルーフサイドレール22,22が延ばされる。
【0030】
車体後部構造20では、ダンパベース25の上面25aとルーフサイドレール22との間に架け渡すとともに、リヤピラー23のインナパネル46の内側に結合したリヤピラーガセット31と、ホイールハウス24とルーフサイドレール22との間に架け渡すとともに、インナパネル46の外側からリヤピラーガセット31と側面視で沿わすように、インナパネル46に結合したリヤピラースチフナ32とが設けられ、リヤピラーガセット31とリヤピラースチフナ32とで第1の閉断面63が構成されたので、ダンパベース25の上面25aのリヤピラー23の断面を増大させることができる。この結果、リヤピラー23の倒れを抑止することができる。
【0031】
左右のダンパベース25,25の上面25a,25aは、上向きに開口部81を備えた断面視略U字のクロスメンバ33で連結される。リヤピラーガセット31,31が、クロスメンバ33に一体的に形成されたので、リヤピラーガセット31,31とクロスメンバ33との結合効率の向上を図りやすい。これにより、リヤピラー23やクロスメンバ33にダンパベース25から作用する荷重の伝達効率の向上を図ることができる。
【0032】
また、リヤピラーガセット31,31が、クロスメンバ33に一体的に形成されたので、構成部品の数を減らすことができ、車体後部構造20部分の組立性の向上を図ることができる。
【0033】
クロスメンバ33は、開口部81がリヤパーセル35で塞がれ、第2の閉断面82が形成されるとともに、ダンパベース25,25に設けられるホイールハウスガセット37で両端が支持されたので、クロスメンバ33の結合効率の向上を図ることができる。これにより、一層、ピラー倒れを防止することができ、ダンパベース25,25から作用する荷重を確実に支持することができる。
【0034】
以下、本発明に係る車体後部構造20の組立手順を説明する。
図3に示されたように、左右のリヤピラーガセット31,31を一体的に形成したクロスメンバ33を用意し、左右のホイールハウスインナ66,66の側壁にはホイールハウスガセット37を接合する。
【0035】
図4に示されたように、ダンパベース25の上面25aにクロスメンバ33のダンパベース当接部78を載置し、クロスメンバ33の前側面75及び後側面76にホイールハウスガセット37の上端前フランジ94及び上端後フランジ95をそれぞれ接合し、クロスメンバ33の底部74にホイールハウスガセット37の上端内フランジ93を接合する。図4に示される×印は溶接ポイントであり、クロスメンバ33とホイールハウスガセット37とには複数の溶接ポイントで接合される。
【0036】
図5に示されたように、クロスメンバ33の開口部81にリヤパーセル35が被せられ、クロスメンバ33の閉断面化がなされる。
【0037】
図6に示されたように、リヤピラーガセット31の上端フランジ54、前壁フランジ55及び後壁フランジ56がインナパネル46に溶接される。リヤパーセル35は、クロスメンバ33の前側面75及び後側面フランジ76aに接合される。図6に示される×印は溶接ポイントであり、クロスメンバ33及びリヤピラーガセット31には複数の溶接ポイントが設けられる。また、上端フランジ54、前壁フランジ55及び後壁フランジ56は、外周を取り巻く外周周辺フランジであり、外周周辺フランジの全周に溶接ポイントを有し、全周がインナパネル46に結合している。
【0038】
図6及び図7に示される、仮想ラインA1は、インナパネル46とホイールハウスインナ66を溶接する×印の溶接ポイントを結んだラインであり、ホイールハウスインナ66は、複数の溶接ポイントでインナパネル46に接合される。
【0039】
仮想ラインA2は、インナパネル46とリヤパーセル35を溶接する×印の溶接ポイントを結んだラインであり、リヤパーセル35は、複数の溶接ポイントでインナパネル46に接合される。
【0040】
仮想ラインA3は、クロスメンバ33の前側面75とリヤパーセル35を溶接する×印の溶接ポイントを結んだラインであり、仮想ラインA4は、クロスメンバ33の後側面フランジ76aとリヤパーセル35を溶接する×印の溶接ポイントを結んだラインである。 クロスメンバ33及びリヤパーセル35は、複数の溶接ポイントで接合される。
【0041】
尚、本発明に係る車体後部構造は、図3に示すように、リヤピラーガセット31は、クロスメンバ33に一体的に設けられたが、これに限るものではなく、リヤピラーガセットを別体で設けることを妨げるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る車体後部構造は、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
【符号の説明】
【0043】
10…車両、20…車体後部構造、22…ルーフサイドレール、23…リヤピラー、24…ホイールハウス、25…ダンパベース、25a…上面、31…リヤピラーガセット、32…リヤピラースチフナ、37…ホイールハウスガセット、46…インナパネル、63…第1の閉断面、81…開口部、82…第2の閉断面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輪を覆う左右のホイールハウスと、これらのホイールハウスの上部に設けられ左右のリヤダンパを支持する左右のダンパベースと、これらのダンパベースから上方に立ち上げられた左右のリヤピラーと、これらのリヤピラーに略直交させて車体前後方向に延ばされた左右のルーフサイドレールとを備えた車体後部構造において、
前記ダンパベースの上面と前記ルーフサイドレールとの間に架け渡すとともに、前記リヤピラーのインナパネルの内側に結合したリヤピラーガセットと、前記ホイールハウスと前記ルーフサイドレールとの間に架け渡すとともに、前記インナパネルの外側から前記リヤピラーガセットと側面視で沿わすように、前記インナパネルに結合したリヤピラースチフナとを備え、
前記リヤピラーガセットと前記リヤピラースチフナとで第1の閉断面が構成されることを特徴とする車体後部構造。
【請求項2】
前記左右のダンパベースの上面は、上向きに開口部を備えた断面視略U字のクロスメンバで連結され、前記リヤピラーガセットは、前記クロスメンバに一体的に形成されたことを特徴とする請求項1記載の車体後部構造。
【請求項3】
前記クロスメンバは、前記開口部がリヤパーセルで塞がれ、第2の閉断面が形成されるとともに、前記ダンパベースに設けられるホイールハウスガセットで両端が支持されたことを特徴とする請求項2記載の車体後部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−247628(P2010−247628A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−98468(P2009−98468)
【出願日】平成21年4月14日(2009.4.14)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】