説明

車載器及びプログラム

【課題】バッテリー寿命の判断を正確に行うこと。
【解決手段】車載バッテリー15から電源電圧を供給される車載器1であって、電源電圧の変動幅ΔVの閾値を入力するための入力部12と、電源電圧の変動周期と、車載バッテリー15から電源電圧の供給を受けるウィンカー17の端子電圧の変動周期とを比較し、電源電圧の変動周期と、ウィンカー17の端子電圧の変動周期とが同期している場合に、電源電圧の変動幅ΔVと、入力部12により入力された閾値とに基づいて、車載バッテリー15の寿命を判断する制御部11と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載器及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、快適なドライブを楽しむ装置として車載用のナビゲーション装置(以下、車載器)が普及している。このような車載器においては、従来から、車両のバッテリーの寿命(バッテリー寿命)の判断を行う技術が知られている。
【0003】
従来のバッテリー寿命を判断する技術としては、バッテリーの電圧値(バッテリー電圧)を計測する技術が用いられている。具体的には、バッテリー電圧を計測し、計測したバッテリー電圧の高低によりバッテリー寿命の判断を行う技術が用いられている。
【0004】
また、バッテリー寿命を判断する技術として、所定時間間隔でバッテリー残量をモニタリングする技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−227963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のバッテリー電圧を計測してバッテリー寿命を判断する技術では、バッテリー寿命を誤って判断する場合があった。例えば、ヘッドライト等の電装品を駆動させる際には、バッテリーに突入電流が流れるため、バッテリー電圧の電圧降下が発生する。そうすると、バッテリー寿命でないにも関わらず、バッテリー電圧の電圧降下によりバッテリー電圧が低下し、バッテリー寿命であると誤って判断してしまうという可能性があった。
また、長期間車を使用していなかった場合や気温が低い場合は、通常動作時と比較してバッテリー電圧が低い値となる。このような場合においても、バッテリー寿命でないにも関わらず、バッテリー電圧の低下によりバッテリー寿命であると誤って判断してしまうという可能性があった。
【0007】
本発明の課題は、バッテリー寿命の判断を正確に行うことである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明の車載器は、
バッテリーから電源電圧を供給される車載器であって、
前記電源電圧の変動幅の閾値を設定するための設定部と、
前記電源電圧の変動周期と、前記バッテリーから前記電源電圧の供給を受ける駆動部の端子電圧の変動周期とを比較し、前記電源電圧の変動周期と、前記駆動部の端子電圧の変動周期とが同期している場合に、前記電源電圧の変動幅と、前記設定部により設定された閾値とに基づいて、前記バッテリーの寿命を判断する制御部と、
を備える。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載器において、
前記設定部は、前記閾値をユーザが入力するための入力部である。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車載器において、
前記制御部は、
前記変動幅が前記閾値以上の場合は前記バッテリーの寿命が短いと判断し、前記変動幅が前記閾値よりも小さい場合は前記バッテリーの寿命が長いと判断する。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車載器において、
表示部を備え、
前記制御部は、
前記バッテリーの寿命が短いと判断された場合、前記バッテリーの交換が可能な施設を検索し、当該検索結果を前記表示部に表示させる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車載器において、
前記制御部は、
前記表示部により表示された検索結果の中からユーザ所望の施設が選択された場合、当該選択された施設の経路案内を行う。
【0013】
請求項6に記載の発明のプログラムは、
バッテリーから電源電圧を供給される車載器のコンピュータを、
前記電源電圧の変動幅の閾値を設定するための設定部、
前記電源電圧の変動周期と、前記バッテリーから前記電源電圧の供給を受ける駆動部の端子電圧の変動周期とを比較し、前記電源電圧の変動周期と、前記駆動部の端子電圧の変動周期とが同期している場合に、前記電源電圧の変動幅と、前記設定部により設定された閾値とに基づいて、前記バッテリーの寿命を判断する制御部、
として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、バッテリー寿命の判断を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る車載器の内部構成を示す図である。
【図2】(A)は、車載バッテリーが新しい場合における電源電圧の変動周期を示す波形とウィンカー電圧の変動周期を示す波形とを表した図である。(B)は、車載バッテリーが寿命である場合における電源電圧の変動周期を示す波形とウィンカー電圧の変動周期を示す波形とを表した図である。
【図3】バッテリー寿命判断処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】バッテリー交換可能施設への目的地設定処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0017】
図1〜図4を参照して本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1を参照して、本発明に係る車載器1を搭載した車両100の構成について説明する。図1に示す車両100は、車載器1と、バッテリーとしての車載バッテリー15と、ヒューズボックス16と、駆動部としてのウィンカー17と、を備えて構成される。
【0018】
車載器1は、制御部11と、設定部としての入力部12と、情報出力部13と、記憶部14と、を備えて構成される。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)(いずれも不図示)と、電源電圧検出部21と、電源/ウィンカー比較部22と、ウィンカー電圧検出部23と、バッテリー寿命検知部24と、ナビゲーション機能部25と、を備えて構成される。
【0019】
制御部11は、車載器1の各部を中央制御する。制御部11は、ROMに記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを当該RAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
【0020】
また、制御部11は、後述するバッテリー寿命判断プログラムとの協働により、電源電圧の変動周期と、車載バッテリー18から電源電圧の供給を受けるウィンカー17の端子電圧の変動周期とを比較し、電源電圧の変動周期と、ウィンカー17の端子電圧の変動周期とが同期している場合に、電源電圧の変動幅ΔVと、設定部により設定された変動幅の閾値(設定値)とに基づいて、車載バッテリー18の寿命を判断する。
【0021】
電源電圧検出部21は、ヒューズボックス16を介して車載バッテリー15から供給されるバッテリー電圧(電源電圧)を検出する。
【0022】
ウィンカー電圧検出部23は、ウィンカー17の端子電圧(ウィンカー電圧)を検出する。
【0023】
電源/ウィンカー比較部22は、電源電圧検出部21により検出された電源電圧の変動周期とウィンカー電圧検出部23により検出されたウィンカー電圧の変動周期とを比較する。具体的には、電源/ウィンカー比較部22は、電源電圧の変動周期とウィンカー電圧の変動周期とを比較することにより、電源電圧の変動周期とウィンカー電圧の変動周期とが同期しているか否かを判別し、同期している場合に電源電圧の変動幅ΔVを検出する。そして、検出した変動幅ΔVをバッテリー寿命検知部24に出力する。
【0024】
バッテリー寿命検知部24は、電源/ウィンカー比較部22より入力された電源電圧の変動幅ΔVと当該変動幅ΔVの閾値とに基づいて、車載バッテリー15が寿命か否かを検知する。
【0025】
ナビゲーション機能部25は、ユーザにより入力部12を介して入力された入力条件(検索条件、検索施設)に基づいて、バッテリー交換可能な施設の検索結果を表示部13Aに表示させる。また、ナビゲーション機能部25は、ユーザにより選択された施設までの経路案内を行う。具体的には、ナビゲーション機能部25は、ユーザにより選択された施設までの経路を表示部13Aに表示させるとともに、音声出力部13Bにより施設までの経路を音声で出力することにより経路案内を行う。
【0026】
入力部12は、各種指示が入力されるタッチパネルや、リモートコントローラ、各種スイッチ等から構成され、ユーザからの各種指示の入力を各種入力キーから受け付け、その情報をCPUに出力する。
【0027】
情報出力部13は、表示部13Aと、音声出力部13Bとを備える。表示部13Aは、地図若しくは経路等の画像又は各種情報を表示する。音声出力部13Bは、音声データを基に案内音声を作成する音声処理部(図示省略)で作成された案内音声を出力する。
【0028】
記憶部14は、磁気記録媒体を有するHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等により構成され、各種データを記録媒体から読み出し及び書き込み可能に記憶する。
【0029】
車載バッテリー15は、ヒューズボックス16を介して車載器1及びウィンカー17に電源電圧を供給する。
【0030】
次に、図2を参照して、バッテリー寿命検知部24で行われるバッテリー寿命の検知(判断)方法について説明する。電源端子電圧は電源電圧の変動周期を示す波形である。ウィンカーモニタ端子電圧はウィンカー電圧の変動周期を示す波形である。ΔVは電源電圧の変動幅である。
【0031】
バッテリー寿命の判断は、電源電圧の波形とウィンカー電圧の波形とが同期しているときの電源電圧の変動幅ΔVに基づいて行われる。例えば、ウィンカー17が点灯(駆動)すると、ウィンカー17の駆動時に発生した突入電流が車載バッテリー15に流れ、突入電流による電圧降下が電源電圧の変動幅ΔVとして表れる。このとき、車載バッテリー15が新しくて電気容量が充分である場合(バッテリー寿命でない場合)、変動幅ΔVは小さくなる。また、車載バッテリー15が古くて電気容量が縮小している場合(バッテリー寿命である場合)、変動幅ΔVは大きくなる。このため、変動幅ΔVに基づいてバッテリー寿命を判断すれば、電源電圧の低下によりバッテリー寿命を判断しないので、バッテリー寿命の判断を正確に行うことができる。
【0032】
図2(A)は、車載バッテリー15が新しい(バッテリー寿命でない)場合における電源電圧の変動周期を示す波形とウィンカー電圧の変動周期を示す波形とを表した図である。車載バッテリー15が新しい場合は、車載バッテリー15は劣化していないため、電気容量は縮小していない。このため、ウィンカー17の点灯駆動時に発生する突入電流により電源電圧の電圧降下が発生すると、図2(A)に示す変動幅ΔVが検出される。この変動幅ΔVが閾値よりも小さい場合、車載バッテリー15は寿命でないと判断される。
【0033】
図2(B)は、車載バッテリー15が古い(バッテリー寿命である)場合における電源電圧の変動周期を示す波形とウィンカー電圧の変動周期を示す波形とを表した図である。車載バッテリー15が古い場合は、車載バッテリー15は劣化しているため、電気容量は縮小している。このため、ウィンカー17の点灯駆動時に発生する突入電流により電源電圧の電圧降下が発生すると、図2(B)に示す変動幅ΔVが検出される。この変動幅ΔVが閾値以上の場合、車載バッテリー15は寿命であると判断される。
【0034】
次に、図3及び図4を参照して、車載器1の動作を説明する。先ず、図3を参照して、バッテリー寿命判断処理について説明する。バッテリー寿命判断処理は、電源電圧の変動幅ΔVに基づいて、車載バッテリー15が寿命であるか否かを判断する処理である。
【0035】
例えば、車載器1において、入力部12を介してバッテリー寿命判断処理処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、ROMから読み出されて適宜RAMに展開されたバッテリー寿命判断プログラムと、CPUとの協働によりバッテリー寿命判断処理が実行される。
【0036】
予め、電源電圧の変動幅ΔVの閾値(設定値)がユーザにより入力部12を介して入力され、当該入力された設定値が記憶部14に記憶されているものとする。
【0037】
先ず、ウィンカー動作中か否かが判別される(ステップS11)。具体的には、ウィンカー電圧検出部23により検出されるウィンカー電圧が変動しているか否かに基づいて、本ステップの判別が行われる。ステップS11において、ウィンカー動作中でないと判別された場合(ステップS11;NO)、バッテリー寿命判断処理は終了される。このとき、ウィンカー動作中でないと判別された場合に、ステップS11に移行することとしてもよい。
【0038】
ステップS11において、ウィンカー動作中であると判別された場合(ステップS11;YES)、ウィンカーと同期して電源電圧が変動しているか否かが判別される(ステップS12)。具体的には、先ず、電源電圧検出部21により車載バッテリー15の電源電圧が検出され、検出された電源電圧が電源/ウィンカー比較部22に出力される。また、ステップS11において検出されたウィンカー電圧が電源/ウィンカー比較部22に出力される。そして、電源/ウィンカー比較部22により、電源電圧の変動周期を示す波形とウィンカー電圧の変動周期を示す波形とが比較され、両変動周期が同期しているか否かが判別される。
【0039】
ステップS12において、ウィンカーと同期して電源電圧は変動していないと判別された場合(ステップS12;NO)、バッテリー寿命判断処理は終了される。
【0040】
ステップS12において、ウィンカーと同期して電源電圧は変動していると判別された場合(ステップS12;YES)、電源電圧の変動幅ΔVが設定値以上であるか否かが判別される(ステップS13)。具体的には、先ず、電源/ウィンカー比較部22により電源電圧の変動幅ΔVが検出される。そして、検出された変動幅ΔVがバッテリー寿命検知部24に出力される。そして、バッテリー寿命検知部24により、記憶部14から設定値が読み出され、読み出された設定値と、入力された変動幅ΔVとが比較され、変動幅ΔVが設定値以上であるか否かが判別される。
【0041】
ステップS13において、電源電圧の変動幅ΔVが設定値以上でないと判別された場合(ステップS13;NO)、バッテリー寿命でないと判断される。そして、バッテリー寿命判断処理は終了される。
【0042】
ステップS13において、電源電圧の変動幅ΔVが設定値以上であると判別された場合(ステップS13;YES)、バッテリー寿命と判断される(ステップS14)。ステップS14の実行後、バッテリー交換可能施設への目的地設定処理が実行される(ステップS15)。ステップS15の実行後、バッテリー寿命判断処理は終了される。
【0043】
次に、図3を参照して、バッテリー寿命判断処理のステップS15において実行されるバッテリー交換可能施設への目的地設定処理について説明する。
【0044】
先ず、バッテリー交換可能施設を検索するかを確認するテロップが表示される(ステップS21)。例えば、「バッテリー交換可能な施設の検索を行いますか?」といったテロップが表示部13Aに表示される。
【0045】
ステップS21の実行後、バッテリー交換可能な施設を確認する旨の選択入力の受け付けがあったか否かが判別される(ステップS22)。具体的には、ユーザからのバッテリー交換可能な施設を確認する旨の選択入力が入力部12を介して受け付けられたか否かが判別される。
【0046】
ステップS22において、バッテリー交換可能な施設を確認する旨の選択入力が受け付けられていないと判別された場合(ステップS22;NO)、バッテリー交換可能施設への目的地設定処理は終了される。
【0047】
ステップS22において、バッテリー交換可能な施設を確認する旨の選択入力が受け付けられたと判別された場合(ステップS22;YES)、ナビゲーション機能部25によりバッテリー交換可能な施設の検索が実行される(ステップS23)。具体的には、ユーザにより入力部12を介して入力された入力条件(検索条件、検索施設)に基づいて、ナビゲーション機能部25により検索が実行される。例えば、検索条件として「周辺施設」、検索施設として「ディーラー、自動車整備工場、カー用品、ガソリンスタンド」が入力部12を介して入力された場合、この入力条件に基づいて、バッテリー交換可能な施設の検索が行われる。
【0048】
ステップS23の実行後、ナビゲーション機能部25により検索結果が表示部13Aに表示される。例えば、検索結果として、ステップS23の入力条件に適合する複数の施設名が表示部13Aに表示される。
【0049】
そして、表示部13Aに表示された複数の施設の中から1つの施設の選択入力が受け付けられる(ステップS24)。具体的には、ユーザからの施設の選択入力が入力部12を介して受け付けられる。そして、ナビゲーション機能部25により、ステップS24において選択された施設の案内が開始される(ステップS25)。ステップS25の実行後、バッテリー交換可能施設への目的地設定処理は終了される。
【0050】
以上、本実施の形態によれば、変動幅ΔVと閾値(設定値)とに基づいて車載バッテリー15の寿命を判断する。これにより、電源電圧の低下(例えば、ヘッドライト、ウィンカー等の電装部品の駆動による電源電圧の低下、長時間未使用による電源電圧の低下、気温の低下による電源電圧の低下等)によりバッテリー寿命を判断しないので、バッテリー寿命の判断を正確に行うことができる。また、ユーザは変動幅ΔVの閾値(設定値)を入力部12を介して入力することができるので、車載バッテリー15の寿命の通知時期をユーザ所望の時期に設定することができる。
【0051】
また、変動幅ΔVが閾値以上の場合は車載バッテリー15の寿命が短いと判断し、変動幅ΔVが閾値よりも小さい場合は車載バッテリー15の寿命が長いと判断することで、バッテリー寿命の正確な判断を行うことができる。
【0052】
また、車載バッテリー15の交換が可能な施設を検索した結果を表示部13Aに表示させる。これにより、ユーザは、車載バッテリー15の交換が必要な場合であっても、表示部13Aを参照することで、車載バッテリー15の交換が可能な施設を選択することができる。
【0053】
また、車載バッテリー15の交換可能な施設の検索結果の中からユーザ所望の施設が選択された場合、選択された施設の経路案内を行う。具体的には、選択された施設までの経路を表示部13Aに表示させるとともに、施設までの経路を音声出力部13Bにより音声出力することで経路案内を行う。これにより、ユーザは、車載バッテリー15の交換可能な施設まで迷うことなく到達することができ、車載バッテリー15の交換を迅速に行うことができる。
【0054】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る車載器の一例であり、これに限定されるものではない。
【0055】
例えば、上記実施の形態においては、電源電圧とウィンカー電圧とが同期しているときに車載バッテリー15の寿命の判断を行うこととしたがこれに限定されるものではない。例えば、電源電圧と車両のヘッドライト(図示省略)の駆動電圧とが同期しているときに車載バッテリー15の寿命の判断を行うこととしてもよい。
【0056】
また、ユーザにより入力部12を介して入力された電源電圧の変動幅ΔVの閾値(設定値)を用いてバッテリー寿命判断プログラムを実行することとしたがこれに限定されるものではない。例えば、デフォルト値として予め設定された電源電圧の変動幅ΔVの閾値を用いてバッテリー寿命判断プログラムを実行することとしてもよい。
【0057】
その他、本実施の形態における、車載器1の細部構造及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0058】
1 車載器
11 制御部
12 入力部
13 情報出力部
13A 表示部
13B 音声出力部
14 記憶部
15 車載バッテリー
16 ヒューズボックス
17 ウィンカー
21 電源電圧検出部
22 電源/ウィンカー比較部
23 ウィンカー電圧検出部
24 バッテリー寿命検知部
25 ナビゲーション機能部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーから電源電圧を供給される車載器であって、
前記電源電圧の変動幅の閾値を設定するための設定部と、
前記電源電圧の変動周期と、前記バッテリーから前記電源電圧の供給を受ける駆動部の端子電圧の変動周期とを比較し、前記電源電圧の変動周期と、前記駆動部の端子電圧の変動周期とが同期している場合に、前記電源電圧の変動幅と、前記設定部により設定された閾値とに基づいて、前記バッテリーの寿命を判断する制御部と、
を備える車載器。
【請求項2】
前記設定部は、
前記閾値をユーザが入力するための入力部である請求項1に記載の車載器。
【請求項3】
前記制御部は、
前記変動幅が前記閾値以上の場合は前記バッテリーの寿命が短いと判断し、前記変動幅が前記閾値よりも小さい場合は前記バッテリーの寿命が長いと判断する請求項1又は2に記載の車載器。
【請求項4】
表示部を備え、
前記制御部は、
前記バッテリーの寿命が短いと判断された場合、前記バッテリーの交換が可能な施設を検索し、当該検索結果を前記表示部に表示させる請求項3に記載の車載器。
【請求項5】
前記制御部は、
前記表示部により表示された検索結果の中からユーザ所望の施設が選択された場合、当該選択された施設の経路案内を行う請求項4に記載の車載器。
【請求項6】
バッテリーから電源電圧を供給される車載器のコンピュータを、
前記電源電圧の変動幅の閾値を設定するための設定部、
前記電源電圧の変動周期と、前記バッテリーから前記電源電圧の供給を受ける駆動部の端子電圧の変動周期とを比較し、前記電源電圧の変動周期と、前記駆動部の端子電圧の変動周期とが同期している場合に、前記電源電圧の変動幅と、前記設定部により設定された閾値とに基づいて、前記バッテリーの寿命を判断する制御部、
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−276389(P2010−276389A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−127111(P2009−127111)
【出願日】平成21年5月27日(2009.5.27)
【出願人】(508209990)J&Kカーエレクトロニクス株式会社 (98)
【Fターム(参考)】