説明

車載機器制御システム

【課題】車載機器が有する機能の誤作動や意図しない不作動の発生を低減することのできる車載機器制御システムを提供する。
【解決手段】車載機器制御システム1は、複数の電子キー200と車両側装置100を有して構成されている。電子キー200は、人体を介した通信である人体通信を行なう人体通信部の一部として電極212を備える。車両側装置1は、ドアアウトサイドハンドルに配置され、人体を介した通信である人体通信を行なう人体通信部の一部として電極122を備える。ユーザが電子キー200を携帯した上でドアアウトサイドハンドルを操作したことによってユーザの人体を介して車両側装置100及び電子キー200間で通信が可能となったとき、車両側装置100は、電子キー200のIDコードを取得し、この取得したIDコードに対応付けられたカスタマイズ情報に基づいて車両ドア制御装置116を作動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば車両ドアの開錠制御及び開扉制御並びにエンジンの始動制御等、車載機器が有する機能について携帯機毎に設定可能な車載機器制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の車載機器制御システムとして、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。この文献に記載の技術では、車両側装置から送信されるリクエスト信号に応答して第1レスポンス信号を返信するメインキーと、そのリクエスト信号に応答して第2レスポンス信号を返信するサブキーとを備える。レスポンス信号を受信器が受信した場合には、照合ECUのCPUが照合処理を行う。照合が成立したレスポンス信号が第1レスポンス信号であっても、第2レスポンス信号であっても、車両ドアは開錠できるようにする。一方、照合が成立したレスポンス信号が第1レスポンス信号である場合にはエンジンの始動を許可するが、照合ができたレスポンス信号が第2レスポンス信号である場合にはエンジンの始動を許可しないようにする。
【特許文献1】特開平2008−8111号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記技術では、次のような課題が生じることがある。すなわち、無線双方向通信を行なうことにより、複数の携帯機に対し照合が成立したと判定される場合、許可(作動)設定されていたはずの機能が不作動となったり、禁止(不作動)設定されているはずの機能が誤作動したりする可能性がある。
【0004】
具体的には、例えばエンジンの始動制御が許可設定された携帯機を携帯する大人が助手席やリア席等で作業をしている間に、エンジンの始動制御が禁止設定された携帯機を携帯する子供が誤ってエンジンの始動操作を実行したとする。このとき、前者の携帯機に対する車室内照合が成立すると、エンジンの始動操作を実際に実行した実行者が、後者の携帯機を携帯する子供であるにもかかわらず、エンジンの始動制御が実行されてしまうことがある。あるいは、例えばエンジンの始動制御が禁止設定された携帯機を携帯する子供が助手席やリア席等に着座しており、エンジンの始動制御が許可設定された携帯機を携帯する大人がエンジンの始動操作を実行したとする。このとき、前者の携帯機に対する車室内照合が成立すると、エンジンの始動操作を実際に実行した実行者が、後者の携帯機を携帯する大人であるにもかかわらず、エンジンの始動制御が実行できなくなってしまうことがある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、車載機器が有する機能の誤作動や意図しない不作動の発生を低減することのできる車載機器制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、人体を介した通信である人体通信を行なう人体通信部を有し、固有情報をその人体通信部から送信する携帯機を複数備えるとともに、所定の車載機器の操作部に配置されて前記人体通信を行なう人体通信部を有し、前記操作部をユーザが操作したことによってユーザの人体を介して前記人体通信部と携帯機の人体通信部との間で通信が可能となったとき、前記携帯機からその人体通信部を介して固有情報を取得し、この取得した固有情報に対応付けられた設定情報に基づいて前記所定の車載機器の機能を作動させる車両側装置を備えることを特徴とする。
【0007】
車載機器制御システムとしてのこのような構成では、まず、車両側装置の操作部をユーザが操作したことによって、この操作したユーザの人体を介して、車両側装置の人体通信部と携帯機の人体通信部との間で通信が可能となる。これら人体通信部間で通信が可能となると、車両側通信装置は、携帯機からその人体通信部を介して固有情報を取得し、この取得した固有情報に対応付けられた設定情報を取得する。そして、車両側装置は、取得した設定情報に基づいて所定の車載機器の機能を作動させる。このように、携帯機の人体通信部と車両側装置の人体通信部との間でユーザの人体を介した通信が可能であることを車載機器の機能を作動させる条件とするため、携帯機を携帯するユーザを特定することができるようになる。その結果、車載機器が有する機能の誤作動や意図しない不作動の発生を低減することができるようになる。
【0008】
上記請求項1に記載の車載機器制御システムにおいて、請求項2に記載の発明では、前記複数の携帯機と前記車両側装置との間における無線双方向通信を行なうことにより前記車両の外側または内側の所定範囲に予め登録された携帯機があるか否かを判定する照合手段をさらに備え、前記車両側装置は、前記照合手段によって複数の携帯機に対し照合が成立したと判定される場合、前記携帯機の人体通信部と前記車両側装置の人体通信部との間の人体通信によって前記携帯機から前記固有情報を取得し、この取得した固有情報に対応付けられた設定情報に基づいて前記所定の車載機器の機能を作動させる一方、前記照合手段によって一つの携帯機に対してのみ照合が成立したと判定される場合、前記無線双方向通信によって前記固有情報を取得し、この取得した固有情報に対応付けられた設定情報に基づいて前記所定の車載機器の機能を作動させることを特徴とする。
【0009】
照合手段によって一つの携帯機に対してのみ照合が成立したと判定される場合には、車載機器が有する機能の誤作動や意図しない不作動の発生が生じる可能性は低い。そのため、上記構成では、車両側装置は、無線双方向通信によって固有情報を取得し、この取得した固有情報に対応付けられた設定情報に基づいて所定の車載機器の機能を作動させる。一方、照合手段によって複数の携帯機に対し照合が成立したと判定される場合には、車載機器が有する機能の誤作動や意図しない不作動の発生が生じる可能性が高い。そのため、上記構成では、車両側装置は、携帯機の人体通信部と車両側装置の人体通信部との間の人体通信によって携帯機から固有情報を取得し、この取得した固有情報に対応付けられた設定情報に基づいて所定の車載機器の機能を作動させる。これにより、携帯機を携帯するユーザを特定することができるようになるため、車載機器が有する機能の誤作動や意図しない不作動の発生を低減することができるようになる。このようにして、複数の携帯機との間で照合が成立する場合にも、車載機器が有する機能の誤作動や意図しない不作動の発生を低減することができるようになる。
【0010】
一人のユーザが複数の携帯機を携帯することもある。この場合、車両制御装置は、固有情報を複数取得するため、車載機器の作動態様を決定する必要がある。
【0011】
その点、請求項1または2に記載の車載機器制御システムにおいて、請求項3に記載の発明のように、前記車両側装置は、前記人体通信によって前記固有情報を複数取得した場合、これら取得した複数の固有情報に基づいて優先度を決定し、優先度の最も高い固有情報に対応付けられた設定情報に基づいて前記所定の車載機器の機能を作動させることとしてもよい。これにより、固有情報を複数取得した場合、優先度の最も高い固有情報に対応付けられた設定情報に基づいて、車載機器の機能を作動させることができるようになる。
【0012】
あるいは、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載機器制御システムにおいて、請求項4に記載の発明のように、前記車両側装置は、前記人体通信によって前記固有情報を複数取得した場合、前記所定の車載装置の機能のうち設定が一致する機能のみ作動させることとしてもよい。
【0013】
また、上記請求項4に記載の構成においては、請求項5に記載の発明のように、前記ユーザに警報する警報手段をさらに備え、前記車両側装置は、前記人体通信によって前記固有情報を複数取得した場合、前記所定の車載装置の機能のうち設定が相反する機能を作動させることなく、前記警報手段によって前記ユーザに警報することとしてもよい。これにより、相反する機能を不作動に設定した旨をユーザに報知することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る車載機器制御システムの一実施の形態について、図1〜図3を参照しつつ説明する。図1は、車載機器制御システム1について、その全体構成を示すブロック図である。
【0015】
なお、本実施の形態では、車載機器制御システム1は、電子キー(携帯機)200と車両側装置100との間の無線双方向通信を利用して車両ドアのロック(施錠)及びアンロック(開錠)を行なう、いわゆるスマートエントリーシステムとして、さらには、そうした無線双方向通信を利用してエンジンをスタートする、いわゆるスマートスタートシステムとしても具体化されている。
【0016】
図1に示されるように、車載機器制御システム1は、図示しない車両に搭載される車両側装置100及び車両のユーザに携帯される電子キー200を有して構成されている。はじめに、車両側装置100の構成及び機能について説明する。
【0017】
車両側装置100は、車室内発信機102及び車室外発信機104を有している。車室内発信機102は、たとえば、車室内の前席と後席との間に設けられ、車室内を含むように電子キー200を検知する車室内検知エリア(所定範囲)を形成する。車室外発信機104は、便宜上、図1では、単一の発信機として図示されているが、例えば「3[個]」の車室外発信機によって構成されている。すなわち、車室外発信機104は、右フロントドア(以下、D席ドアとも記載)と右リアドア(以下、DR席ドアとも記載)との間に設けられて、D席ドア及びDR席ドアの右側方(車幅方向の車両外側)に車室外検知エリア(所定範囲)を形成する車室外発信機と、左フロントドア(以下、P席ドアとも記載)と左リアドア(以下、PR席ドアとも記載)との間に設けられて、P席ドア及びPR席ドアの左側方(車幅方向の車両外側)に車室外検知エリアを形成する車室外発信機と、ラゲージドアまたはその近辺に設けられて、ラゲージドアの後方に車室外検知エリアを形成する車室外発信機によって構成されている。ちなみに、これら検知エリアは、たとえば各車室外発信機を中心とする半径「0.7〜1.0m」程度とされる。
【0018】
また、図1に示されるように、車両側装置100はECU108を有している。このECU108は、CPU110及びメモリ112等を備えたコンピュータであり、メモリ112等に予め記憶保持されたプログラムに従って種々の処理を実行する。
【0019】
CPU110は、メモリ112等に予め記憶保持されたプログラムに従って、例えば次のような処理を行う。すなわち、CPU110は、車両が駐車されている場合であって車両ドアの施錠時に、「0.3[秒]程度」の短い時間に設定された所定周期毎に、車室外発信機104に送信要求信号を出力する。送信要求信号が供給されると、車室外発信機104は、その送信要求信号を車室外検知エリアに送信する。この車室外発信機104による送信要求信号の送信時に電子キー200が車室外検知エリア内にある場合、IDコード(固有情報)が含まれる応答信号がその電子キー200から返信される(無線双方向通信)。
【0020】
図1に示されるように、車両側装置100は受信機106を有している。この受信機106は、車両内部の所定位置に設置されており、電子キー200から上述のように返信される上記応答信号を受信する。また、受信機106は、電子キー200から送信される開錠信号や施錠信号等も受信する(無線単方向通信)。そして、受信機106は、上記応答信号や開錠信号、施錠信号等、受信した信号をECU108に出力する。
【0021】
ECU108(詳しくはCPU110)は、異なる時点において順番に、車室内発信機102及び車室外発信機104に送信要求信号を出力する。そのため、CPU110は、上記応答信号が供給される時期を判断することにより、その応答信号がどの車室外検知エリアから送信されたものであるか決定することが可能である。すなわち、CPU110は、電子キー200がどの検知エリアに存在するか決定することが可能であり、そのため、電子キー200の所在が車室内であるか車室外であるか決定することが可能である。
【0022】
既述したように、CPU110に供給される上記応答信号には、この応答信号を返信した電子キー200のIDコードが含まれている。そのため、CPU110は、応答信号を返信した電子キー200を照合することが可能である。既述したように、電子キー200の所在も決定することができるため、CPU110は、電子キー200の車室外照合及び車室内照合を実行することが可能である。
【0023】
また、図1に示されるように、車両側装置100はタッチセンサ114を有している。このタッチセンサ114は、ユーザが座席に対して乗降するための車両ドア(D席ドア、P席ドア、DR席ドア、PR席ドア等)の図示しないドアアウトサイドハンドル(操作部)にそれぞれ設けられている。そして、タッチセンサ114は、これらドアアウトサイドハンドルをユーザが握ったことを検知して、その旨を示す信号をECU108に供給する。
【0024】
ECU108は、車両ドア制御装置(車載機器)116と接続されており、この車両ドア制御装置116との間でも信号の送受信が可能である。ここで、車両ドア制御装置116は、ECU108から受信する制御信号に基づいて、車両ドアを各別にロック状態あるいはアンロック状態とすることが可能である。さらに、車両ドア制御装置116は、ECU108から受信する制御信号に基づいて、車両ドアを各別に自動的に開扉したり(自動開扉)、車両ドアを自動的に閉扉したり(自動閉扉)することが可能である。
【0025】
詳しくは、ECU108は、電子キー200のIDコードに対応付けられた設定情報に基づいて上記制御信号を生成し、この生成した制御信号によって車両ドア制御装置116を制御する。そして、ECU108は、車両ドア制御装置116を制御することで、車両ドアの開閉に係る機能を実現している。なお、上記設定情報とは、複数の車両ドアのうちいずれの車両ドアを開錠するか、開錠した車両ドアのうちいずれの車両ドアを自動開扉するか等々、車両ドアの開錠及び開扉に係る情報であり、電子キー200のIDコードに対応付けられて、メモリ112に記憶保持されている。
【0026】
また、図1に示されるように、車両側装置100はエンジンスイッチ(操作部)118を有している。このエンジンスイッチ118は、例えば図示しないハンドル周辺に設けられており、ユーザがエンジンスイッチ118を操作したことを検知して、その旨を示す信号をECU108に供給する。
【0027】
ECU108は、エンジン始動装置(車載機器)120と接続されており、このエンジン始動装置120との間での信号の送受信が可能である。ここで、エンジン始動装置120は、ECU108から送信される制御信号に基づいて、図示しないエンジンを始動することが可能である。
【0028】
詳しくは、ECU108は、電子キー200のIDコードに対応付けられた設定情報に基づいて上記制御信号を生成し、この生成した制御信号によってエンジン始動装置120を制御することで、エンジンの始動に係る機能を実現している。なお、上記設定情報とは、ユーザがエンジンスイッチ118を操作した場合にエンジンを始動させるか、あるいは、ユーザがエンジンスイッチ118を操作した場合であってもエンジンを始動させないか等々、エンジンの始動に係る情報であり、電子キー200のIDコードに対応付けられて、メモリ112に記憶保持されている。
【0029】
次に、電子キー200の構成及び機能について説明する。なお、図1では、図示の便宜上、電子キー200を1つのみ図示しているが、実際には、車載機器制御システム1は、電子キー200を複数備えている。この図1に示されるように、電子キー200は、受信部202、送信部204、ECU206、アンロックスイッチ208、ロックスイッチ210及び電極212を有して構成されている。
【0030】
このうち、受信部202は、車室内発信機102及び車室外発信機104から送信される送信要求信号を受信し、この受信した送信要求信号をECU206に出力する。アンロックスイッチ208は、ユーザが開錠信号の送信を指示する際に操作するスイッチである。
ロックスイッチ210は、ユーザが施錠信号の送信を指示する際に操作するスイッチである。これらアンロックスイッチ208及びロックスイッチ210は、ユーザによって操作されると、操作された旨を示す信号をECU206に出力する。
【0031】
また、ECU206は、受信部202から送信要求信号が供給されると、当該電子キー200のIDコードを含む応答信号を生成して送信部204に出力する(無線双方向通信、いわゆるスマート)。また、ECU206は、アンロックスイッチ208から信号が入力されると、アンロック操作が行われた旨を示す開錠信号を送信部204に出力する(無線単方向通信、いわゆるワイヤレス)。さらに、ECU206は、ロックスイッチ210から信号が入力されると、ロック操作が行われた旨を示す施錠信号を送信部204に出力する(無線単方向通信、いわゆるワイヤレス)。そして、送信部204は、ECU206から供給される各種信号を送信する。
【0032】
以下、車両側装置100の人体通信部を構成する受信機106及び電極122、並びに、電子キー200の人体通信部を構成する送信部204及び電極212について説明する。なお、公知のように、人体通信には、ユーザが送信側の電極及び受信側の電極の両方に触れることでそのユーザの人体表面に微弱な電流を流し、この電流に基づいて通信を行なういわゆる電流方式、ユーザの人体に電界を誘起するための送信側の電極及びユーザの人体に誘起された電界を検出するための受信側の電極を有する電界方式等々がある。このうち、本実施の形態では、電界式による人体通信を採用しており、ユーザが電子キー200を例えばポケットに入れて携帯することを想定している。
【0033】
詳しくは、車両側装置100は、人体通信部として、受信機106及び電極122を備える。このうち、電極122は、例えば図示しないドアアウトサイドハンドルに配置されており、ユーザがドアアウトサイドハンドルを握ると、同時に、電極122にも触れるようになっている。また、電極122は、エンジンスイッチ118にも配置されており、ユーザがエンジンスイッチ118を操作すると、同時に、電極122にも触れるようになっている。受信機106は、ユーザがドアアウトサイドハンドルを握る、あるいは、ユーザがエンジンスイッチ118を操作すると、ユーザの人体に誘起されている電界を検出し、電子キー200からユーザの人体を介して送信されたIDコードを受信する。
【0034】
また、電子キー200は、人体通信部として、送信部204及び電極212を備える。このうち、電極212は、例えばその表面が絶縁膜等に覆われた状態にて、電子キー200の筐体内に配置されている。送信部204は、電子キー200がユーザのポケット等に入れられて携帯されると、電極212を用いてユーザの人体に電界を誘起する。
【0035】
そして、本実施の形態では、ユーザが電子キー200を携帯した上でドアアウトサイドハンドルを握ると、あるいは、ユーザが電子キー200を携帯した上でエンジンスイッチ118を操作すると、電子キー200の電極212によってユーザの人体に電界が誘起され、車両側装置100の電極122によってこの誘起された電界を検出することで、電子キー200から車両側装置100へIDコードが送信されることになる。
【0036】
以下、本実施の形態の車載機器制御システム1の動作について、図2及び図3を参照しつつ説明する。なお、図2は、車載機器制御システム1によって実行されるエントリー処理S1の処理手順を示すフローチャートである。また、図3は、車載機器制御システム1によって実行されるスタート処理S2の処理手順を示すフローチャートである。
【0037】
図2に示すエントリー処理S1が実行開始されると、ECU108は、まず、ステップS101の判断処理として、電子キー200の車室外照合を実行する。詳しくは、ECU108は、上記車室外送信機104によって上記送信要求信号を送信することで電子キー200の車室外検知エリアを形成する。電子キー200が車室外検知エリアに入ると、電子キー200は既述の応答信号を返信する。そして、ECU108は、この応答信号に含まれるIDコードが、メモリ112に予め登録されたIDコードと一致するか否かを照合する。
【0038】
こうした車室外照合を終えると、ECU108は、続くステップS102として、複数の電子キー200を検出したか否か、すなわち、複数の電子キー200に対し車室外照合が成立したか否かを判断する。ここで、複数の電子キー200に対し車室外照合が成立していないと判断される場合(ステップS102の判断処理で「No」)、予め登録された電子キー200が1つのみ車室外検知エリアに検出された場合であることを意味する。この場合、ECU108は、続くステップS103の判断処理として、タッチセンサ114によって、ユーザがドアアウトサイドハンドルを握ったことを示す信号が供給されたか否かを判断する。供給されていないと判断される場合(ステップS103の判断処理で「No」)、ECU108は、ステップS103の判断処理を再度実行する一方、供給されたと判断される場合(ステップS103の判断処理で「Yes」)、ECU108は、続くステップS104の判断処理に移行する。すなわち、ECU108は、このステップS103の判断処理において、ユーザがドアアウトサイドハンドルを握るまで待機する。
【0039】
ユーザがドアアウトサイドハンドル握ると(ステップS103の判断処理で「Yes」)、ECU108は、続くステップS104の判断処理として、上記カスタマイズ情報について判断する。詳しくは、ECU108は、車室外検知エリアに1つのみ検出された電子キー200のIDコードに対応付けられたカスタマイズ情報をメモリ112から読み出す。そして、ECU108は、この読み出したカスタマイズ情報では、車両側装置100の動作モードが、車両ドアの開錠だけでなく開扉も実行する動作モードに設定されているか、あるいは、車両ドアの開錠のみ実行する動作モードに設定されているかについて判断する。
【0040】
ここで、動作モードが前者の動作モードに設定されていると判断される場合(ステップS104の判断処理で「アンロック&オープン」)、ECU108は、続くステップS105の処理として、車両ドア制御装置116によって所定の車両ドアの開錠するとともに開扉する。一方、動作モードが後者の動作モードに設定されていると判断される場合(ステップS104の判断処理で「アンロック」)、ECU108は、続くステップS106の処理として、車両ドア制御装置116によって所定の車両ドアを開錠する。そして、ステップS105の処理、あるいは、ステップS106の処理を終えると、ECU108は、一連のエントリー処理を一旦終了する。
【0041】
先のステップS102の判断処理において、複数の電子キー200に対し車室外照合が成立したと判断される場合(ステップS102の判断処理で「Yes」)、予め登録された電子キー200が車室外検知エリアに複数検出された場合であることを意味する。この場合、ECU108は、続くステップS107の判断処理として、タッチセンサ114によって、ユーザがドアアウトサイドハンドルを握ったことを示す信号が供給されたか否かを判断する。すなわち、先のステップS103の判断処理と同様に、ECU108は、このステップS107の判断処理において、ユーザがアウトサイドドアハンドルを握るまで待機する。
【0042】
ユーザがアウトサイドドアハンドルを操作すると(ステップS107の判断処理で「Yes」)、ECU108は、この操作中に上記人体通信を実行し(ステップS108の処理)、電子キー200のIDコードを取得する。
【0043】
IDコードを取得すると、ECU108は、続くステップS109の判断処理として、取得したIDコードが複数であるか否かを判断する。取得したIDコードが1つのみである場合(ステップS109の判断処理で「No」)、このIDコードに対応付けられたカスタマイズ情報に従って車両ドアに係る機能を作動させればよい。そのため、ECU108は、先のステップS104の判断処理に移行する。一方、取得したIDコードが複数である場合(ステップS109の判断処理で「Yes」)、いずれのIDコードに対応付けられたカスタマイズ情報に従って車両ドアに係る機能を作動させればよいか決定する必要がある。
【0044】
そこで、ECU108は、続くステップS110の処理として、取得した複数のIDコードに基づいて優先度を決定する。この優先度の決定方法は任意であるが、本実施の形態では、複数のIDコードとこれらIDコードに対し予め付与された互いに異なる優先度との対応表(テーブル)が上記メモリ112に記憶保持されており、ECU108は、この対応表を参照することで、優先度の最も高いIDコードに対応付けられたカスタマイズ情報を取得する。そして、カスタマイズ情報を取得すると、ECU108は、上記ステップS104の判断処理に移行し、上記カスタマイズ情報について判断する。以降の処理については、既述したため、ここでの重複する説明を割愛する。以上のようにして、ECU108は一連のエントリー処理S1を実行する。なお、IDコードに対し予め付与する優先度については、ユーザが任意に付与することが可能である。
【0045】
図3に示すスタート処理S2が実行開始されると、ECU108は、まず、ステップS201の判断処理として、電子キー200の車室内照合を実行する。詳しくは、ECU108は、上記車室内送信機102によって上記送信要求信号を送信することで電子キー200の車室内検知エリアを形成する。電子キー200が車室内検知エリアにあると、電子キー200は既述の応答信号を返信する。そして、ECU108は、この応答信号に含まれるIDコードが、メモリ112に予め登録されたIDコードと一致するか否かを照合する。
【0046】
こうした車室内照合を終えると、ECU108は、続くステップS202として、複数の電子キー200を検出したか否か、すなわち、複数の電子キー200に対し車室内照合が成立したか否かを判断する。ここで、複数の電子キー200に対し車室内照合が成立していないと判断される場合(ステップS202の判断処理で「No」)、予め登録された電子キー200が1つのみ車室内検知エリアに検出された場合であることを意味する。この場合、ECU108は、続くステップS203の判断処理として、ユーザがエンジンスイッチ118を操作したことを示す信号が供給されたか否かを判断する。供給されていないと判断される場合(ステップS203の判断処理で「No」)、ECU108は、ステップS203の判断処理を再度実行する一方、供給されたと判断される場合(ステップS203の判断処理で「Yes」)、ECU108は、続くステップS204の判断処理に移行する。すなわち、ECU108は、このステップS203の判断処理において、ユーザがエンジンスイッチ118を操作するまで待機する。
【0047】
ユーザがエンジンスイッチ118を操作すると(ステップS203の判断処理で「Yes」)、ECU108は、続くステップS204の判断処理として、上記カスタマイズ情報について判断する。詳しくは、ECU108は、車室内検知エリアに1つのみ検出された電子キー200のIDコードに対応付けられたカスタマイズ情報をメモリ112から読み出す。そして、ECU108は、この読み出したカスタマイズ情報では、車両側装置100の動作モードが、エンジンの始動が許可された動作モードに設定されているか、あるいは、エンジンの始動が禁止された動作モードに設定されているかについて判断する。
【0048】
ここで、動作モードが前者の動作モードに設定されていると判断される場合(ステップS204の判断処理で「始動許可」)、ECU108は、続くステップS205の処理として、エンジン始動装置120によってエンジンを始動制御し、この一連のスタート処理S2を一旦終了する。一方、動作モードが後者の動作モードに設定されていると判断される場合(ステップS204の判断処理で「始動禁止」)、ECU108は、エンジン始動装置120を駆動することなく、この一連のスタート処理S2を一旦終了する。
【0049】
先のステップS202の判断処理において、複数の電子キー200に対し車室内照合が成立したと判断される場合(ステップS202の判断処理で「Yes」)、予め登録された電子キー200が車室内検知エリアに複数検出された場合であることを意味する。この場合、ECU108は、続くステップS206の判断処理として、エンジンスイッチ118によって、ユーザがエンジンスイッチ118を操作したことを示す信号が供給されたか否かを判断する。すなわち、先のステップS203の判断処理と同様に、ECU108は、このステップS206の判断処理において、ユーザがエンジンスイッチ118を操作するまで待機する。
【0050】
ユーザがエンジンスイッチ118を操作すると(ステップS106の判断処理で「Yes」)、ECU108は、この操作中に上記人体通信を実行し(ステップS207の処理)、電子キー200のIDコードを取得する。
【0051】
IDコードを取得すると、ECU108は、続くステップS208の判断処理として、取得したIDコードが複数であるか否かを判断する。取得したIDコードが1つのみである場合(ステップS208の判断処理で「No」)、このIDコードに対応付けられたカスタマイズ情報に従ってエンジン始動に係る機能を作動させればよい。そのため、ECU108は、先のステップS204の判断処理に移行する。一方、取得したIDコードが複数である場合(ステップS208の判断処理で「Yes」)、いずれのIDコードに対応付けられたカスタマイズ情報に従ってエンジン始動に係る機能を作動させればよいか決定する必要がある。
【0052】
そこで、ECU108は、続くステップS209の処理として、取得した複数のIDコードに基づいて優先度を決定する。この優先度の決定方法は任意であるが、本実施の形態では、まず、複数のIDコードに対し互いに異なる優先度を付与し、IDコードとこのIDコードに対応付けられた優先度との対応表(テーブル)を上記メモリ112に記憶保持する。そして、ECU108は、この対応表を参照することで、優先度の最も高いIDコードに対応付けられたカスタマイズ情報を取得する。そして、カスタマイズ情報を取得すると、ECU108は、上記ステップS204の判断処理に移行し、上記カスタマイズ情報について判断する。以降の処理については、既述の通りであるため、ここでの重複する説明を割愛する。以上のようにして、ECU108は一連のスタート処理S2を実行する。
【0053】
以上説明した上記実施の形態では、ユーザが電子キー200を携帯した上でドアアウトサイドハンドルを握ったり、ユーザが電子キー200を携帯した上でエンジンスイッチ118を操作したりしたことによって、電子キー200と車両側装置100との間でのユーザの人体を介しての人体通信が可能となったとき、電子キー200からIDコードを取得し、この取得したIDコードに対応付けられたカスタマイズ情報をメモリ112から取得するとともに、この取得したカスタマイズ情報に基づいて車両ドアに係る機能やエンジンの始動に係る機能を作動させることとした。このように、電子キー200と車両側装置100との間でのユーザの人体を介した通信が可能であることを、車両ドアに係る機能やエンジンの始動に係る機能を作動させる条件とするため、電子キー200を携帯するユーザを特定することができるようになる。その結果、車両ドアに係る機能やエンジンの始動に係る機能の誤作動や意図しない不作動の発生を低減することができるようになる。
【0054】
なお、本発明に係る車載機器制御システム1は、上記実施の形態にて例示した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々に変形して実施することが可能である。すなわち、上記実施の形態を適宜変更した例えば次の形態として実施することもできる。
【0055】
上記実施の形態では、上記人体通信によって電子キー200から車両側装置100へIDコードを送信していたがこれに限らない。IDコードに加えてこのIDコードに対応付けられたカスタマイズ情報も、電子キー200から車両側装置100へ上記人体通信によって送信してもよい。この場合、カスタマイズ情報を記憶保持するメモリ112は電子キー200内に配設されることになる。
【0056】
上記実施の形態では、ユーザが電子キー200を携帯した上でドアアウトサイドハンドルを握る、あるいは、ユーザが電子キー200を携帯した上でエンジンスイッチ118を操作することで、上記人体通信が可能となるとしていた。すなわち、ユーザの人体に電界を誘起する電界式を採用していたが、これに限らない。他に例えば、人体通信として、ユーザの人体に微弱な電流を流す電流式を採用してもよい。
【0057】
上記実施の形態では、車両側装置100(詳しくはECU108)は、人体通信によってIDコードを複数取得した場合(ステップS110の処理(図2)及びS209の処理(図3)参照)、メモリ112に記憶保持された対応表を参照することで優先度を決定していたが、優先度の決定方法はこれに限らず任意である。こうした対応表を参照する方法の他に例えば、車両側装置100は、電子キー200の使用頻度をIDコードの別にメモリ112に記憶保持しておき、使用頻度が高いIDコードほど優先度が高くなる所定の式に従って優先度を算出し、これを決定してもよい。
【0058】
上記実施の形態(変形例を含む)では、人体通信によってIDコードを複数取得した場合、優先度の最も高いIDコードに対応付けられたカスタマイズ情報に従って車載機器の機能を作動させていたがこれに限らない。他に例えば、車両側装置100は、図2に示すエントリー処理S1に替えて、図4に示すエントリー処理S1aを実行してもよく、図3に示すスタート処理S2に替えて、図5に示すスタート処理S2aを実行してもよい。
【0059】
具体的には、車両側装置100は、例えば音声案内等、ユーザに警報する適宜の警報手段をさらに備える。そして、車両側装置100は、ステップS110aの判断処理として、取得したIDコードに対応するカスタマイズ情報をそれぞれ対比して一致するか否かを判断する。ここで、カスタマイズ情報が一致すると判断される場合(ステップS110aの判断処理で「Yes」)、車両側装置100は、既述のステップS104〜S106の処理を実行することで、その一致したカスタマイズ情報に従い車両ドアに係る機能を作動させる。一方、カスタマイズ情報が一致しないと判断される場合(ステップS110aの判断処理で「No」)、車両側装置100は、続くステップS111の処理として、上記警報手段によってユーザに警報した上で、車両ドアに係る機能を作動させることなく、エントリー処理S1aを終了してもよい。さらに、カスタマイズ情報が一致しないと判断される場合、車両側装置100は、車両ドアに係る機能のうち一致する部分の機能のみ作動させることとしてもよく、車両ドアに係る機能のうち相反する部分の機能を作動させることなく警報手段によって警報することとしてもよい。
【0060】
あるいは、車両側装置100は、ステップS209aの判断処理として、取得したIDコードに対応するカスタマイズ情報をそれぞれ対比して一致するか否かを判断する。ここで、カスタマイズ情報が一致すると判断される場合(ステップS209aの判断処理で「Yes」)、車両側装置100は、既述のステップS204及びS205の処理を実行することで、その一致したカスタマイズ情報に従いエンジンの始動に係る機能を作動させたり不作動にしたりする。一方、カスタマイズ情報が一致しないと判断される場合(ステップS110aの判断処理で「No」)、車両側装置100は、続くステップS210の処理として、上記警報手段によってユーザに警報した上で、エンジンの始動に係る機能を作動させることなく、スタート処理S2aを終了する。
【0061】
なお、上記変形例においても、上記警報手段を備えなくともよい。その場合、ステップS111の処理、あるいは、ステップS210の処理を割愛することになる。
【0062】
上記実施の形態では、車両側装置100は、複数の電子キー200と車両側装置100との間における無線双方向通信を行ない、複数の電子キー200に対し照合が成立したと判定される場合、上記人体通信が可能が否かを判断していたが、これに限らない。要は、電子キー200を携帯するユーザを特定することができればよいため、そもそも無線双方向通信を行なわなくてもよく、したがって、ステップS101〜S103の処理及びステップS201〜ステップS203の処理を割愛してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明に係る車載機器制御システムの一実施の形態について、その全体構成を示すブロック図。
【図2】本実施の形態によって実行されるエントリー処理について、その処理手順を示すフローチャート。
【図3】本実施の形態によって実行されるスタート処理について、その処理手順を示すフローチャート。
【図4】エントリー処理の変形例について、その処理手順を示すフローチャート。
【図5】スタート処理の変形例について、その処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0064】
1…車載機器制御システム、100…車両側装置、102…車室内発信機、104…車室外発信機、106…受信機(人体通信部)、108…ECU、110…CPU、112…メモリ、114…タッチセンサ、116…車両ドア制御装置(車載機器)、118…エンジンスイッチ(操作部)、120…エンジン始動装置(車載機器)、122…電極(人体通信部)、200…電子キー(携帯機)、202…受信部、204…送信部(人体通信部)、206…ECU、208…アンロックスイッチ、210…ロックスイッチ、212…電極(人体通信部)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体を介した通信である人体通信を行なう人体通信部を有し、固有情報をその人体通信部から送信する携帯機を複数備えるとともに、
所定の車載機器の操作部に配置されて前記人体通信を行なう人体通信部を有し、前記操作部をユーザが操作したことによってユーザの人体を介して前記人体通信部と携帯機の人体通信部との間で通信が可能となったとき、前記携帯機からその人体通信部を介して固有情報を取得し、この取得した固有情報に対応付けられた設定情報に基づいて前記所定の車載機器の機能を作動させる車両側装置を備えることを特徴とする車載機器制御システム。
【請求項2】
請求項1に記載の車載機器制御システムにおいて、
前記複数の携帯機と前記車両側装置との間における無線双方向通信を行なうことにより前記車両の外側または内側の所定範囲に予め登録された携帯機があるか否かを判定する照合手段をさらに備え、
前記車両側装置は、前記照合手段によって複数の携帯機に対し照合が成立したと判定される場合、前記携帯機の人体通信部と前記車両側装置の人体通信部との間の人体通信によって前記携帯機から前記固有情報を取得し、この取得した固有情報に対応付けられた設定情報に基づいて前記所定の車載機器の機能を作動させる一方、
前記照合手段によって一つの携帯機に対してのみ照合が成立したと判定される場合、前記無線双方向通信によって前記固有情報を取得し、この取得した固有情報に対応付けられた設定情報に基づいて前記所定の車載機器の機能を作動させることを特徴とする車載機器制御システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車載機器制御システムにおいて、
前記車両側装置は、前記人体通信によって前記固有情報を複数取得した場合、これら取得した複数の固有情報に基づいて優先度を決定し、優先度の最も高い固有情報に対応付けられた設定情報に基づいて前記所定の車載機器の機能を作動させることを特徴とする車載機器制御システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載機器制御システムにおいて、
前記車両側装置は、前記人体通信によって前記固有情報を複数取得した場合、前記所定の車載装置の機能のうち設定が一致する機能のみ作動させることを特徴とする車載機器制御システム。
【請求項5】
請求項4に記載の車載機器制御システムにおいて、
前記ユーザに警報する警報手段をさらに備え、
前記車両側装置は、前記人体通信によって前記固有情報を複数取得した場合、前記所定の車載装置の機能のうち設定が相反する機能を作動させることなく、前記警報手段によって前記ユーザに警報することを特徴とする車載機器制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−13077(P2010−13077A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−177285(P2008−177285)
【出願日】平成20年7月7日(2008.7.7)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】