説明

車載装置、及び、車載装置の制御方法

【課題】外部記憶装置の記憶装置制御部の初期設定が終了していないことに起因して、ナビゲーション部と外部記憶装置との間でデータの正常な送受信ができない事態が発生することを防止する。
【解決手段】記憶装置制御部30は、ACCスイッチ14がオンされたときに、オーディオ制御部16によって電源がオンされ、電源がオンの状態でナビゲーション制御部27によって初期設定が行われた後に、ナビゲーション制御部27との間でデータの送受信が可能であり、記憶装置制御部30の電源がオンであるか否か、及び、初期設定が終了しているか否かをナビゲーション制御部27によって参照可能に示すようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ部、及び、ナビゲーション部を備える車載装置、及び、この車載装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、A/Vソース(オーディオ部)と、ナビゲーションユニット(ナビゲーション部)と、を備えた車載装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の車載システムでは、ナビゲーションに供するデータ等を記憶する外部記憶装置を備え、ACCがオンの場合に、この外部記憶装置に電源を供給するよう構成すると共に、ACCがオンされたときにナビゲーション部によって外部記憶装置の記憶装置制御部の初期設定を行うようにしたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−261655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した車載装置では、例えば、ACCのオン/オフが短時間の間に繰り返し行われた場合、このACCのオン/オフの短期間の繰り返しに起因して、ナビゲーション部による外部記憶装置の記憶装置制御部の初期設定が終了せず、ナビゲーション部と外部記憶装置との間で正常にデータを送受信できないという事態が発生する可能性がある、といった問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、外部記憶装置の記憶装置制御部の初期設定が終了していないことに起因して、ナビゲーション部と外部記憶装置との間でデータの正常な送受信ができない事態が発生することを防止した車載装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、車載装置において、オーディオ部を制御するオーディオ制御部と、ナビゲーション部を制御するナビゲーション制御部と、これら制御部に接続され、外部記憶装置を制御する記憶装置制御部と、を備え、前記記憶装置制御部は、ACCがオンされたときに、前記オーディオ制御部によって電源がオンされ、電源がオンの状態で前記ナビゲーション制御部によって所定の初期設定が行われた後に、前記ナビゲーション制御部との間で通常動作に係るデータの送受信が可能となるように構成されると共に、前記記憶装置制御部の電源がオンであるか否か、及び、前記初期設定が終了しているか否かを前記ナビゲーション制御部によって参照可能に示す状態明示手段を備えることを特徴とする。
ここで、通常動作に係るデータとは、初期設定に係るデータ以外のデータのことをいう。
そして、この構成によれば、ナビゲーション制御部は、状態明示手段を利用して、前記記憶装置制御部の電源がオンであるか否か、及び、前記初期設定が終了しているか否かを参照可能なため、外部記憶装置の記憶装置制御部の電源がオンとなった後に初期設定が終了していないことに起因して、ナビゲーション部のナビゲーション制御部と外部記憶装置の記憶装置制御部との間でデータの正常な送受信ができない、といった事態が発生することを防止できる。
【0006】
ここで、上記発明の車載装置において、前記状態明示手段は、前記記憶装置制御部の電源がオンであることを示す電源フラグ、及び、前記初期設定が終了したことを示す初期設定フラグを、前記ナビゲーション制御部によって参照可能な状態で記憶することによって、前記記憶装置制御部の電源がオンであるか否か、及び、前記初期設定が終了したか否かを前記ナビゲーション制御部によって参照可能に示すようにしてもよい。
この構成によれば、電源フラグ及び初期設定フラグを記憶することにより、容易に、記憶装置制御部の電源がオンであるか否か、及び、初期設定が終了したか否かをナビゲーション制御部によって参照可能に示すことができる。
【0007】
また、上記発明の車載装置において、前記ナビゲーション装置は、前記状態明示手段によって、前記記憶装置制御部の電源がオンであること、かつ、前記初期設定が終了していることが示されている場合、前記記憶装置制御部との間で通常動作に係るデータの送受信を行い、前記状態明示手段によって、前記記憶装置制御部の電源がオンであること、かつ、前記初期設定が終了していないことが示されている場合、前記記憶装置制御部に対し前記初期設定を行い、前記状態明示手段によって、前記記憶装置制御部の電源がオフであることが示されている場合、前記記憶装置制御部との間でのデータの送受信を禁止するようにしてもよい。
この構成によれば、ナビゲーション制御部は、状態明示手段によって、記憶装置制御部の電源がオンであること、かつ、初期設定が終了していないことが示されている場合、通常動作に係るデータの送受信を行うことなく、記憶装置制御部に対し初期設定を行うことにより、記憶装置制御部の初期設定が終了していない状態で、ナビゲーション制御部と記憶装置制御部との間で、通常動作に係るデータの送受信が行われることを防止でき、これにより、外部記憶装置の記憶装置制御部の初期設定が終了していないことに起因して、ナビゲーション部と外部記憶装置との間でデータの正常な送受信ができない事態が発生することを防止できる。さらに、ナビゲーション制御部は、状態明示手段によって記憶装置制御部の電源がオフであることが示されている場合、記憶装置制御部との間でのデータの送受信を禁止するため、記憶装置制御部の電源がオフの状態において、ナビゲーション部と外部記憶装置との間でデータの送受信が行われることが防止できる。
【0008】
また、上記発明の車載装置において、前記オーディオ制御部は、ACCのオン/オフにかかわらず電源が供給され、前記ナビゲーション制御部は、ACCがオンの場合に電源が供給され、前記オーディオ制御部は、前記ナビゲーション制御部よりも消費電力が小さいようにしてもよい。
この構成によれば、ナビゲーション制御部と比して消費電力の小さいオーディオ制御部に常時電源を供給し、このオーディオ制御部よって、ACCがオンされたときに記憶装置制御部の電源がオンされるため、車載装置全体の消費電力の減少を実現できる。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明は、オーディオ部を制御するオーディオ制御部と、ナビゲーション部を制御するナビゲーション制御部と、これら制御部に接続され、外部記憶装置を制御する記憶装置制御部と、を備える車載装置の制御方法であって、ACCがオンされたときに、前記オーディオ制御部によって前記記憶装置制御部の電源をオンし、前記ナビゲーション制御部によって前記記憶装置制御部に対し所定の初期設定を行い、前記記憶装置制御部によって前記記憶装置制御部の電源がオンであること、及び、前記初期設定が終了していることを前記ナビゲーション制御部によって参照可能に示すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ナビゲーション部が、記憶装置制御部の初期設定が終了したか否かを検出できるため、外部記憶装置の記憶装置制御部の初期設定が終了していないことに起因して、ナビゲーション部と外部記憶装置との間でデータの正常な送受信ができなくなることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態に係る車載装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】車載装置の動作を示すフローチャートであり、(A)はオーディオ部の動作を、(B)はナビゲーション部の動作を示す。
【図3】車載装置の動作を示すフローチャートであり、(A)はオーディオ部の動作を、(B)はナビゲーション部の動作を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る車載装置1の構成を示すブロック図である。図1において、太線は、車載装置1が搭載されている車両の車載バッテリー10からの電力供給ラインを示している。
車載装置1は、車両に搭載されており、オーディオ部11と、ナビゲーション部12と、を備え、オーディオ部11によりCDやMD等の記憶媒体に記憶された楽曲データに係る音楽を再生する楽曲再生機能を備えると共に、ナビゲーション部12により地図における車両の現在位置を示しつつ目的地までの経路案内を行うナビゲーション機能を備えている。また、車載装置1は、CD/DVDドライブ装置や、ハードディスクドライブ装置等を有して構成される外部記憶装置13を備えており、この外部記憶装置13には、少なくともナビゲーション機能を実行する際に利用するデータが記憶されている。
なお、本実施形態に係る車両には、車載バッテリー10が搭載されると共に、ACC電源のオン/オフを切り替えるACCスイッチ14が設けられている。このACCスイッチ14は、図示せぬエンジンキー差込口にエンジンキーを差した状態で、このエンジンキーを所定の角度に回動させることにより容易にオン/オフが切り替え可能である。このため、ユーザーによって、短時間の間に繰り返しオン/オフが切り替えられることがある。
【0013】
オーディオ部11は、オーディオ制御部16と、外部記憶媒体読取部17と、チューナー部18と、音声変換部19と、オーディオ側入力部20と、オーディオ側ACC検出部21と、記憶装置用電圧変換部22と、を備えている。
オーディオ制御部16は、オーディオ部11の各部を中枢的に制御するものであり、演算実行手段としてのCPUや、記憶手段としてのROM、CPUのワークエリアとして機能するRAM、その他周辺回路を備えている。オーディオ制御部16には、車載バッテリー10から、直接、電源が供給されており、ACCスイッチ14のオン/オフにかかわらず、常時、作動する。
外部記憶媒体読取部17は、オーディオ制御部16の制御の下、CDやMD等の記憶媒体が装着可能に構成され、装着された記憶媒体に記憶された楽曲データを読み取り、適切な伸長処理を施して楽曲データに係る音声信号を生成し、オーディオ制御部16に出力する。オーディオ制御部16は、当該音声信号を音声変換部19に出力する。
チューナー部18は、車載装置1に設けられた操作子を介してユーザーによって選択されたチャンネルに対応する周波数にラジオアンテナ24が受信している電波を同調させる同調回路と、同調した電波を音声信号に復調する復調回路とを備え、オーディオ制御部16の制御の下、選択されたチャンネルのラジオ放送に係る音声信号を生成し、オーディオ制御部16に出力する。オーディオ制御部16は、当該音声信号を音声変換部19に出力する。
【0014】
音声変換部19は、D/Aコンバーターや、ヴォリューム、アンプ等を備え、オーディオ制御部16の制御の下、オーディオ制御部16から入力された音声信号をデジタル/アナログ変換し、増幅した後、所定の音量で音声としてスピーカー25から放音する。なお、本実施形態では、音声変換部19は、後述するナビゲーション制御部27と接続されており、音声変換部19には、ナビゲーション制御部27からも音声信号が入力される。
オーディオ側入力部20は、車載装置1に設けられた操作子や、後述する表示器28に重ねて配置されたタッチパネルに接続され、ユーザーによる操作子やタッチパネルの操作を検出し、操作信号としてオーディオ制御部16に出力する。ユーザーは、操作子やタッチパネルを操作することにより、音楽再生機能の実行や、停止等を指示する。
【0015】
オーディオ側ACC検出部21は、ACCスイッチ14がオンとなった場合に、その旨を示す信号をオーディオ制御部16に出力する。オーディオ制御部16は、オーディオ側ACC検出部21から入力された信号に基づいて、ACCスイッチ14のオン/オフを検出する。
記憶装置用電圧変換部22は、オーディオ制御部16の制御の下、車載バッテリー10の電源電圧を後述する記憶装置制御部30に対応する電圧に変換して、記憶装置制御部30に供給する。
本実施形態に係る車載装置1では、ACCスイッチ14がオンの場合に、車載バッテリー10から記憶装置制御部30に対し電源が供給される構成となっている。具体的には、オーディオ側ACC検出部21からの入力信号に基づいて、ACCスイッチ14がオンとなったことを検出した場合、オーディオ制御部16は、記憶装置用電圧変換部22をオンし、車載バッテリー10から記憶装置制御部30への電源の供給を実行する。一方、ACCスイッチ14がオフとなったことを検出した場合、オーディオ制御部16は、記憶装置用電圧変換部22をオフし、車載バッテリー10から記憶装置制御部30への電源の供給を遮断する。このように、本実施形態では、後述するナビゲーション制御部27ではなく、オーディオ制御部16によって記憶装置制御部30への電源の供給/遮断を制御しているが、この理由については後述する。
【0016】
ナビゲーション部12は、ナビゲーション制御部27と、ナビ用電圧変換部32と、ナビ側ACC検出部33と、ナビ制御部起動部34と、GPSユニット35と、表示器28と、表示制御部36と、ナビ側入力部37と、を備えている。
ナビゲーション制御部27は、ナビゲーション部12の各部を中枢的に制御するものであり、演算実行手段としてのCPUや、記憶手段としてのROM、CPUのワークエリアとして機能するRAM、その他周辺回路を備えている。
【0017】
ナビ用電圧変換部32は、後述するナビ制御部起動部34の制御の下、車載バッテリー10の電源電圧をナビゲーション制御部27に対応する電圧に変換して、ナビゲーション制御部27に供給する。
ナビ側ACC検出部33は、ACCスイッチ14がオンとなった場合に、その旨を示す信号を後述するナビ制御部起動部34に出力する。ナビ制御部起動部34は、ナビ側ACC検出部33から入力された信号に基づいて、ACCスイッチ14のオン/オフを検出する。
ナビ制御部起動部34は、車載バッテリー10から直接電源が供給され、ナビ側ACC検出部33からの入力信号に基づいてACCスイッチ14がオンとなったことを検出した場合、ナビ用電圧変換部32をオンし、車載バッテリー10からナビゲーション制御部27への電源の供給を実行する。一方、ナビ制御部起動部34は、ACCスイッチ14がオフとなったことを検出した場合、ナビ用電圧変換部32をオフし、車載バッテリー10からナビゲーション制御部27への電源の供給を遮断する。さらに、ナビ制御部起動部34は、ナビゲーション制御部27に電源が供給された後、ナビゲーション制御部27のリセットを解除し、ナビゲーション制御部27に作動を開始させる。
このように、本実施形態では、ナビ側ACC検出部33、ナビ用電圧変換部32及びナビ制御部起動部34の協働により、ACCスイッチ14がオンの場合に、ナビゲーション制御部27に電源が供給される構成となっている。
【0018】
GPSユニット35は、GPSアンテナ38を介してGPS衛星からのGPS電波を受信し、GPS電波に重畳されたGPS信号から、車両の現在位置を示す位置座標と進行方向とを演算により取得し、ナビゲーション制御部27に出力する。
表示器28は、液晶ディスプレイ装置や、ELディスプレイ装置等のディスプレイを用いて構成される。
表示制御部36は、ナビゲーション制御部27の制御の下、表示器28に各種画像を表示する。ナビゲーション機能を実行中、表示器28には、例えば、地図が表示されると共に、地図上に車両の位置と、目的地に到達するために車両が進むべき道とが表示され、これにより経路案内が行われる。
ナビ側入力部37は、車載装置1に設けられた操作子や、表示器28に重ねて配置されたタッチパネルに接続され、ユーザーによる操作子やタッチパネルの操作を検出し、操作信号としてナビゲーション制御部27に出力する。ユーザーは、操作子やタッチパネルを操作することにより、ナビゲーション機能の実行/停止や、目的地の設定等を行う。
【0019】
外部記憶装置13は、上述したように、CD/DVDドライブ装置や、ハードディスクドライブ装置等を有して構成されており、記憶装置制御部30と、記憶部40と、を備えている。
記憶部40は、データを記憶可能な記憶媒体を有して構成され、記憶装置制御部30の制御の下、各種データを記憶する。記憶部40には、少なくともナビゲーション機能の実行に供するナビゲーション用データ41が記憶されている。このナビゲーション用データ41には、地図データや、経路案内に供するデータ等が含まれている。
【0020】
記憶装置制御部30は、外部記憶装置13の各部を中枢的に制御するものであり、演算実行手段としてのCPUや、記憶手段としてのROMの他、RAMを有して構成されるメモリー42を備えている。このメモリー42には、「1」と「0」の2値を取る電源フラグ43及び初期設定フラグ44が記憶されている。これら電源フラグ43及び初期設定フラグ44については後述する。
【0021】
記憶装置制御部30は、オーディオ制御部16及びナビゲーション制御部27のそれぞれと信号通信可能に接続されている。このため、オーディオ制御部16は、記憶装置制御部30との間での信号通信により、メモリー42に記憶されている電源フラグ43及び初期設定フラグ44の値を検出することができ、さらに、記憶装置制御部30に対して制御信号を出力することにより、これら電源フラグ43及び初期設定フラグ44の値を変更することができる。同様に、ナビゲーション制御部27は、記憶装置制御部30との間での信号通信により、電源フラグ43及び初期設定フラグ44の値を検出し、変更することができる。
本実施形態では、ナビゲーション制御部27と記憶装置制御部30とは、データバスで接続されており、これら記憶装置制御部30とナビゲーション制御部27との間では、ナビゲーション機能を実行するためのデータや、各種命令からなるデータ等のデータの送受信が可能である。
【0022】
記憶装置制御部30は、電源の供給が開始された後に、ナビゲーション制御部27によってリセットの解除やイニシャライズ処理等を含む所定の初期設定が終了した場合にのみ、ナビゲーション制御部27との間で通常動作に係るデータの送受信を正常に行うことができる。このため、電源の供給が開始された後に、当該初期設定が終了していない場合は、記憶装置制御部30とナビゲーション制御部27との間で通常動作に係るデータの送受信が正常に行われない。
なお、本実施形態では、初期設定に係るデータ以外のデータを通常動作に係るデータと表現することにより、初期設定に係るデータと区別している。通常動作に係るデータには、例えば、ナビゲーション機能を実行するためのデータがある。
【0023】
なお、本実施形態では、オーディオ制御部16には、車載バッテリーから、常時、電源が供給される一方、ナビゲーション制御部27には、ACCスイッチ14がオンの場合に電源が供給される。そして、ACCスイッチ14がオンとなったときに、オーディオ制御部16がこれを検出し、記憶装置用電圧変換部22をオンすることによって記憶装置制御部30に対する電源の供給を開始する。これは、以下の理由による。
すなわち、オーディオ制御部16のCPUは、ナビゲーション制御部27のCPUと比較し、高いスペックが求められていないため、低スペックかつ低消費電力のCPUが用いられている。これを踏まえ、低消費電力のオーディオ制御部16に、車載バッテリー10から、常時、電源を供給し、このオーディオ制御部16に記憶装置用電圧変換部22を制御させることにより、ナビゲーション制御部27に、常時、電源を供給する場合と比較して、車載装置1全体での消費電力の減少を実現している。
【0024】
ところで、上述したように、記憶装置制御部30は、電源が供給された後、ナビゲーション制御部27によって所定の初期設定が終了した場合にのみ、ナビゲーション制御部27との間での、通常動作に係るデータの送受信を正常に行うことが可能となるが、これにより以下の問題が発生する。
すなわち、ユーザーが、エンジンキー差込口に差し込まれたエンジンキーを回動することにより、ACCスイッチ14のオン/オフを短時間の間に繰り返し切り替えた場合を想定する。この場合、ACCスイッチ14がオンとなった後、ナビゲーション制御部27による所定の初期設定が終了する前に、ACCスイッチ14がオフとなり、再びACCスイッチ14がオンとなってナビゲーション制御部27による所定の初期設定が開始される、といった動作が繰り返し行われてしまい、これに起因して初期設定が正常に終了せず、記憶装置制御部30と、ナビゲーション制御部27との間で、通常動作に係るデータの送受信が正常に行われない事態が発生し得る。
これを踏まえ、本実施形態に係る車載装置1は、以下の動作を実行することにより、ACCスイッチ14のオン/オフが短期間の間に繰り返し行われた場合であっても、記憶装置制御部30と、ナビゲーション制御部27との間で、通常動作に係るデータの送受信が正常に行えるようにしている。
【0025】
図2は、車載装置1の動作、特にACCスイッチ14がオンとなった後の車載装置1の動作を示すフローチャートであり、(A)はオーディオ部11の動作を、(B)はナビゲーション部12の動作をそれぞれ示している。なお、図2のフローチャートの開始時点では、ACCスイッチ14がオフであり、かつ、電源フラグ43及び初期設定フラグ44には、値「0」がセットされているものとする。
【0026】
図2(A)に示すように、オーディオ部11のオーディオ制御部16は、オーディオ側ACC検出部21からの入力信号に基づいて、ACCスイッチ14がオフからオンに切り替わったか否かを監視する(ステップSA1)。ACCスイッチ14がオンに切り替わった場合(ステップSA1:YES)、オーディオ制御部16は、記憶装置用電圧変換部22をオンし(ステップSA2)、記憶装置制御部30への電源の供給を開始する(ステップSA3)。次に、オーディオ制御部16は、電源フラグ43に値「1」をセットさせると共に、初期設定フラグ44に値「1」をセットさせる制御信号を記憶装置制御部30に出力する(ステップSA4)。記憶装置制御部30は、入力されたこの制御信号に基づいて、メモリー42の電源フラグ43及び初期設定フラグ44の値を「1」とする。
【0027】
ここで、電源フラグ43及び初期設定フラグ44について詳述する。
電源フラグ43は、記憶装置制御部30の電源がオンであるか否か、すなわち、記憶装置制御部30への電源の供給がされ、かつ、記憶装置制御部30が作動可能な状態であるか否かを示すフラグであり、値が「1」の場合、記憶装置制御部30への電源の供給がされ、記憶装置制御部30が作動可能な状態であることを示し、値が「0」の場合、記憶装置制御部30が作動不可能な状態であることを示す。
初期設定フラグ44は、記憶装置制御部30への電源の供給の開始後、ナビゲーション制御部27による記憶装置制御部30の初期設定が終了したか否かを示すフラグであり、値が「1」の場合、ナビゲーション制御部27による記憶装置制御部30の初期設定が終了していないことを示し、値が「0」の場合、当該初期設定が終了していることを示す。
なお、本実施形態では、電源フラグ43及び初期設定フラグ44をメモリー42に記憶することが、状態明示手段に該当する。
【0028】
一方、図2(B)に示すように、ナビゲーション部12のナビ制御部起動部34は、ナビ側ACC検出部33からの入力信号に基づいて、ACCスイッチ14がオフからオンに切り替わったか否かを監視する(ステップSB1)。ACCスイッチ14がオフからオンに切り替わった場合(ステップSB1:YES)、ナビ制御部起動部34は、ナビ用電圧変換部32をオンし(ステップSB2)、ナビゲーション制御部27への電源の供給を開始する(ステップSB3)。これにより、ナビゲーション制御部27の作動が開始する。
次に、ナビゲーション部12のナビゲーション制御部27は、記憶装置制御部30との間で通常動作に係るデータの送受信を開始する前に、記憶装置制御部30のメモリー42の電源フラグ43及び初期設定フラグ44の値を参照する(ステップSB4)。
【0029】
電源フラグ43及び初期設定フラグ44の値が共に「1」の場合(ステップSB5:共に「1」)、ナビゲーション制御部27は、処理手順をステップSB6へ移行する。ここで、電源フラグ43及び初期設定フラグ44の値が共に「1」ということは、記憶装置制御部30へ電源が供給され、記憶装置制御部30が作動している状態であり(電源フラグ=「1」)、かつ、記憶装置制御部30への電源の供給の開始後に、ナビゲーション制御部27による初期設定が終了していない状態である(初期設定フラグ=「1」)。従って、ステップSB6において、ナビゲーション制御部27は、記憶装置制御部30に対し所定の初期設定を行う。次に、ナビゲーション制御部27は、初期設定フラグ44に値「0」をセットする(ステップSB7)。これにより、初期設定フラグ44によって、記憶装置制御部30の初期設定が終了し、記憶装置制御部30とナビゲーション制御部27との間で通常動作に係るデータの送受信が行える状態であることが示される。次に、ナビゲーション制御部27は、記憶装置制御部30との間で必要なデータの送受信を行う(ステップSB8)。
【0030】
このように、ナビゲーション制御部27は、記憶装置制御部30との間で通常動作に係るデータの送受信を行う前に、電源フラグ43及び初期設定フラグ44を参照し、これらフラグによって記憶装置制御部30へ電源が供給され、記憶装置制御部30が作動している状態であり、かつ、記憶装置制御部30への電源の供給の開始後に、ナビゲーション制御部27による初期設定が終了していない状態であることが示されている場合には、記憶装置制御部30への初期設定を行った上で、記憶装置制御部30との間でのデータの送受信を行う。このため、初期設定が終了していない状態で、記憶装置制御部30とナビゲーション制御部27との間で通常動作に係るデータの送受信が行われることが防止され、これにより、記憶装置制御部30の初期設定が終了していないことに起因して、ナビゲーション制御部27と記憶装置制御部30との間でデータの正常な送受信ができなくなることを防止できる。
特に、ACCスイッチ14がオンとなる度に、初期設定フラグ44の値が「1」となると共に、記憶装置制御部30の初期設定が終了しない限り、初期設定フラグ44の値は「0」とならないため、ACCスイッチ14のオン/オフが短時間の間に繰り返し切り替えられた場合であっても、ナビゲーション制御部27は、初期設定フラグ44を参照することにより、記憶装置制御部30の初期設定が終了したか否かを確実に検出することができる。
【0031】
一方、ステップSB5において、電源フラグ43の値が「1」であり、初期設定フラグ44の値が「0」である場合(ステップSB5:初期設定「0」)、ナビゲーション制御部27は、処理手順をステップSB8へ移行する。ここで、電源フラグ43の値が「1」であり、初期設定フラグ44の値が「0」であるということは、記憶装置制御部30へ電源が供給され、記憶装置制御部30が作動している状態であり(電源フラグ=「1」)、かつ、記憶装置制御部30への電源の供給の開始後に、ナビゲーション制御部27による初期設定が終了している状態である(初期設定フラグ=「0」)。この場合、ナビゲーション制御部27は、初期設定を行うことなく、記憶装置制御部30との間で必要なデータの送受信を行う(ステップSB8)。
【0032】
また、ステップSB5において、電源フラグ43の値が「0」の場合(ステップSB5:電源「0」)、初期設定フラグ44の値にかかわらず、ナビゲーション制御部27は、記憶装置制御部30との間でデータの送受信を行うことなく、処理手順をステップSB4へ移行し、再び電源フラグ43及び初期設定フラグ44を参照する。つまり、電源フラグ43の値が「0」の場合は、ナビゲーション制御部27と記憶装置制御部30との間でデータの送受信が行われることはなく、ナビゲーション制御部27と記憶装置制御部30との間でのデータの送受信が禁止される。
【0033】
このように、本実施形態では、電源フラグ43によって、記憶装置制御部30が作動不可能な状態であることが示されている場合、ナビゲーション制御部27と記憶装置制御部30との間でのデータの送受信が禁止される。これにより、記憶装置制御部30が作動不可能な状態で、データの送受信を行うことに起因して、データの送受信に不具合が発生することを防止できる。特に、ACCスイッチ14がオンとなった後に、記憶装置制御部30に対し電源が供給されるタイミングと、ナビゲーション制御部27に対し電源が供給されるタイミングとのずれにより、記憶装置制御部30が作動可能な状態にまで起動していない状態で、ナビゲーション制御部27と記憶装置制御部30との間で、データの送受信が行われ、送受信エラー等の不具合が生じることを防止できる。
【0034】
図3は、車載装置1の動作、特にACCスイッチ14がオフとなった後の車載装置1の動作を示すフローチャートであり、(A)はオーディオ部11の動作を、(B)はナビゲーション部12の動作をそれぞれ示している。なお、図2のフローチャートの開始時点では、ACCスイッチ14がオンであり、かつ、電源フラグ43には、値「1」が、初期設定フラグ44には、値「0」がそれぞれセットされているものとする。
【0035】
図2(A)に示すように、オーディオ部11のオーディオ制御部16は、オーディオ側ACC検出部21からの入力信号に基づいて、ACCスイッチ14がオンからオフに切り替わったか否かを監視する(ステップSC1)。ACCスイッチ14がオフに切り替わった場合(ステップSC1:YES)、オーディオ制御部16は、電源フラグ43に値「0」をセットさせる制御信号を記憶装置制御部30に出力する(ステップSC2)。この記憶装置制御部30は、当該制御信号に基づいて、電源フラグ43に値「0」をセットする。これにより、電源フラグ43によって、以後、記憶装置制御部30への電源の供給が遮断され、作動不可能となることが示され、ナビゲーション制御部27と、記憶装置制御部30との間でのデータの送受信が禁止される。
【0036】
次に、オーディオ制御部16は、記憶装置用電圧変換部22をオフすることにより(ステップSC3)、記憶装置制御部30への電源の供給を遮断し、記憶装置制御部30をオフする(ステップSC4)。
このように、ACCスイッチ14がオンからオフに切り替わる際に、電源フラグ43に値「0」がセットされる。
【0037】
一方、図2(B)に示すように、ナビゲーション部12のナビ制御部起動部34は、ナビ側ACC検出部33からの入力信号に基づいて、ACCスイッチ14がオンからオフに切り替わったか否かを監視する(ステップSD1)。ACCスイッチ14がオフに切り替わった場合(ステップSD1:YES)、ナビ制御部起動部34は、ナビ用電圧変換部32をオフすることにより(ステップSD2)、ナビゲーション制御部27への電源の供給を遮断し、ナビゲーション制御部27をオフする(ステップSD3)。
【0038】
本実施形態では、記憶装置制御部30のメモリー42に電源フラグ43及び初期設定フラグ44が記憶されていることにより、上述した効果に加え、以下の効果を奏することができる。
すなわち、本実施形態では、記憶装置制御部30への電力の供給の開始から、初期設定の終了に至る一連の動作について、オーディオ制御部16及びナビゲーション制御部27が通信によって互いに連携して動作するのでなく、オーディオ制御部16及びナビゲーション制御部27のそれぞれが個別に記憶装置制御部30にアクセスし、電源フラグ43及び初期設定フラグ44を利用して、上記一連の動作が行われる。従って、オーディオ制御部16の開発に際し、ナビゲーション制御部27との連携した動作を踏まえて、例えば、所定の規則に従ってナビゲーション制御部27との間で通信を行うことを踏まえて、オーディオ制御部16の開発を行う必要がなく、開発の効率化を実現することができる。このことは、ナビゲーション制御部27についても言うことができる。
さらに、本実施形態では、オーディオ制御部16によって、記憶装置制御部30の電源の供給、遮断が制御され、かつ、電源フラグ43の値がセットされる。従って、ナビゲーション制御部27の開発にあたって、記憶装置制御部30の電源の制御について考慮した上で開発する必要がなく、例えば、記憶装置制御部30の電源の制御のために送受信するデータのプロトコルを考慮した上で開発する必要がなく、ナビゲーション制御部27の開発の効率化を実現できる。
さらに、本実施形態では、オーディオ制御部16及びナビゲーション制御部27のそれぞれが、異なった電源制御で設計できるため、外部記憶装置13を中心としたオーディオ部11及びナビゲーション部12の組み替えが容易である。
【0039】
以上説明したように、本実施形態に係る車載装置1は、オーディオ部11を制御するオーディオ制御部16と、ナビゲーション部12を制御するナビゲーション制御部27と、これら制御部に接続され、外部記憶装置13を制御する記憶装置制御部30と、を備えている。この記憶装置制御部30は、ACCスイッチ14がオンされたときに、オーディオ制御部16によって電源がオンされ、電源がオンの状態でナビゲーション制御部27によって所定の初期設定が行われた後に、ナビゲーション制御部27との間で通常動作に係るデータの送受信が可能となるように構成されている。そして、記憶装置制御部30のメモリー42には、電源フラグ43と、初期設定フラグ44が記憶され、これらフラグによって記憶装置制御部30の電源がオンであるか否か、及び、初期設定が終了しているか否かが示される。
これによれば、ナビゲーション制御部27は、電源フラグ43及び初期設定フラグ44を参照することにより、記憶装置制御部30の電源がオンであるか否か、及び、初期設定が終了しているか否かを参照可能なため、外部記憶装置13の記憶装置制御部30の電源がオンとなった後に初期設定が終了していないことに起因して、ナビゲーション部12のナビゲーション制御部27と外部記憶装置13の記憶装置制御部30との間でデータの正常な送受信ができない、といった事態が発生することを防止できる。
【0040】
また、本実施形態では、電源フラグ43、及び、初期設定フラグ44によって、記憶装置制御部30の電源がオンであるか否か、及び、初期設定が終了したか否かが示される。
これによれば、電源フラグ43及び初期設定フラ_グを記憶することにより、容易に、記憶装置制御部30の電源がオンであるか否か、及び、初期設定が終了したか否かをナビゲーション制御部27によって参照可能に示すことができる。
【0041】
また、本実施形態では、ナビゲーション制御部27は、記憶装置制御部30の電源がオンであること、かつ、初期設定が終了していることが示されている場合、記憶装置制御部30との間で通常動作に係るデータの送受信を行う。
さらに、本実施形態では、ナビゲーション制御部27は、記憶装置制御部30の電源がオンであること、かつ、初期設定が終了していないことが示されている場合、記憶装置制御部30に対し初期設定を行う。これによれば、記憶装置制御部30の初期設定が終了していない状態で、ナビゲーション制御部27と記憶装置制御部30との間で、通常動作に係るデータの送受信が行われることを防止でき、これにより、外部記憶装置13の記憶装置制御部30の初期設定が終了していないことに起因して、ナビゲーション部12と外部記憶装置13との間でデータの正常な送受信ができない事態が発生することを防止できる。
さらに、本実施形態では、ナビゲーション制御部27は、記憶装置制御部30の電源がオフであることが示されている場合、記憶装置制御部30との間でのデータの送受信を禁止する。これによれば、記憶装置制御部30の電源がオフの状態において、ナビゲーション部12と外部記憶装置13との間でデータの送受信が行われることが防止できる。
【0042】
また、本実施形態では、オーディオ制御部16は、ACCスイッチのオン/オフにかかわらず電源が供給され、ナビゲーション制御部27は、ACCスイッチ14がオンの場合に電源が供給され、オーディオ制御部16は、ナビゲーション制御部27よりも消費電力が小さい。
このため、ナビゲーション制御部27と比して消費電力の小さいオーディオ制御部16に常時電源を供給し、このオーディオ制御部16よって、ACCスイッチ14がオンされたときに記憶装置制御部30の電源がオンされるため、車載装置1全体の消費電力の減少を実現できる。
【0043】
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、記憶装置制御部30のメモリー42に記憶された電源フラグ43及び初期設定フラグ44によって記憶装置制御部30の電源がオンであるか否か、及び、初期設定が終了しているか否かを示していたが、記憶装置制御部30の電源がオンであるか否か、及び、初期設定が終了しているか否かを示す方法はこれに限らず、例えば、記憶装置制御部30からその旨を示す信号をオーディオ制御部16及びナビゲーション制御部27に出力することによって示してもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 車載装置
11 オーディオ部
12 ナビゲーション部
13 外部記憶装置
14 ACCスイッチ
16 オーディオ制御部
27 ナビゲーション制御部
30 記憶装置制御部
32 ナビ用電圧変換部
43 電源フラグ
44 初期設定フラグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオ部を制御するオーディオ制御部と、ナビゲーション部を制御するナビゲーション制御部と、これら制御部に接続され、外部記憶装置を制御する記憶装置制御部と、を備え、
前記記憶装置制御部は、
ACCがオンされたときに、前記オーディオ制御部によって電源がオンされ、電源がオンの状態で前記ナビゲーション制御部によって所定の初期設定が行われた後に、前記ナビゲーション制御部との間で通常動作に係るデータの送受信が可能となるように構成されると共に、前記記憶装置制御部の電源がオンであるか否か、及び、前記初期設定が終了しているか否かを前記ナビゲーション制御部によって参照可能に示す状態明示手段を備えることを特徴とする車載装置。
【請求項2】
前記状態明示手段は、
前記記憶装置制御部の電源がオンであることを示す電源フラグ、及び、前記初期設定が終了したことを示す初期設定フラグを、前記ナビゲーション制御部によって参照可能な状態で記憶することによって、前記記憶装置制御部の電源がオンであるか否か、及び、前記初期設定が終了したか否かを前記ナビゲーション制御部によって参照可能に示すことを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
【請求項3】
前記ナビゲーション装置は、
前記状態明示手段によって、前記記憶装置制御部の電源がオンであること、かつ、前記初期設定が終了していることが示されている場合、前記記憶装置制御部との間で通常動作に係るデータの送受信を行い、
前記状態明示手段によって、前記記憶装置制御部の電源がオンであること、かつ、前記初期設定が終了していないことが示されている場合、前記記憶装置制御部に対し前記初期設定を行い、
前記状態明示手段によって、前記記憶装置制御部の電源がオフであることが示されている場合、前記記憶装置制御部との間でのデータの送受信を禁止することを特徴とする請求項1又は2に記載の車載装置。
【請求項4】
前記オーディオ制御部は、ACCのオン/オフにかかわらず電源が供給され、
前記ナビゲーション制御部は、ACCがオンの場合に電源が供給され、
前記オーディオ制御部は、前記ナビゲーション制御部よりも消費電力が小さいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車載装置。
【請求項5】
オーディオ部を制御するオーディオ制御部と、ナビゲーション部を制御するナビゲーション制御部と、これら制御部に接続され、外部記憶装置を制御する記憶装置制御部と、を備える車載装置の制御方法であって、
ACCがオンされたときに、前記オーディオ制御部によって前記記憶装置制御部の電源をオンし、前記ナビゲーション制御部によって前記記憶装置制御部に対し所定の初期設定を行い、前記記憶装置制御部によって前記記憶装置制御部の電源がオンであること、及び、前記初期設定が終了していることを前記ナビゲーション制御部によって参照可能に示すことを特徴とする車載装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−121432(P2011−121432A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−279507(P2009−279507)
【出願日】平成21年12月9日(2009.12.9)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】