説明

軸状回転体、ロールブラシ、搬送ローラおよび基板処理装置

【課題】ロールブラシ等、両端で支持される軸状回転体を、当該回転体が長軸化した場合にも水平に保ち得るようにすること。
【解決手段】ロールブラシ10Aは次のように構成される。外周にブラシ毛13をもつ中空のブラシシャフト12と、回転可能に支持され、かつブラシシャフト12に遊挿されて同シャフト12をその軸方向に貫通するとともに、このシャフト12の中間部分で同シャフト12に対してスプライン結合されるブラシ主軸14と、このブラシ主軸14に装着され、ブラシシャフト12がその軸方向に水平に延びるように同シャフト12をその内周側から支持するベアリング15と、を備える。そして、ブラシ主軸14がモータ18に接続されることにより、ブラシシャフト12およびブラシ主軸14が一体に回転駆動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示器等のFPD(Flat Panel Display)用ガラス基板などの基板を搬送しながら処理を行う基板処理装置に適用されるロールブラシ等の各種ローラに適した軸状回転体および同回転体を用いたロールブラシ等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、FPD用ガラス基板などの基板の処理装置(方法)として、基板を搬送しながらその表面に各種薬液を供給して所定の薬液処理を施した後、例えば、特許文献1のように、基板の表面に洗浄液を供給し、さらにロールブラシを回転させながら基板表面に接触させて洗浄処理を施すことが行われている。
【特許文献1】特開2006−73938号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のようにロールブラシを使った基板洗浄では、ロールブラシが水平に支持され、基板表面に対してロールブラシの押し込み量がその軸方向に亘って均等であるのが理想である。つまり、押し込み量が均等でなない場合には軸方向に処理むらが発生し、また局所的に接触圧が高くなって基板を損傷する原因となるからである。
【0004】
ところが、ロールブラシは、通常両端のみで支持されるため中央部分が自重で撓み易く、水平を保つことが難しい。特に、近年の被処理基板の大型化に伴いロールブラシも長軸化する傾向にあり、基板表面に対するロールブラシの押し込み量をその軸方向に亘って均等に保つことが困難になりつつある。
【0005】
そこで、ロールブラシの撓みを抑え、基板に対する押し込み量をその軸方向に亘ってより均等にすることが求められている。なお、このような問題は、ロールブラシに限らず、例えばこの種の基板処理装置に組み込まれるその他の軸状の回転体、例えば基板を搬送する搬送ローラや、基板上の処理液を除去するための液切りローラ等、両端支持されるものについては同様に撓みの問題がある。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ロールブラシ等、両端で支持される軸状の回転体を、当該回転体が長軸化した場合にも水平に保ち得るようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の軸状回転体は、水平方向に延びる中空の外側シャフトと、回転可能に両端支持され、かつ前記外側シャフトに遊挿されて同シャフトをその軸方向に貫通するとともに、この外側シャフトの軸方向中間部分で同シャフトに対して一体に結合される内側シャフトと、この内側シャフトに装着され、前記外側シャフトがその軸方向全体に亘って水平に保たれるように前記外側シャフトをその内周側から支持する支持部材と、を備えるものである(請求項1)。
【0008】
また、水平方向に延びる中空の外側シャフトと、両端固定され、かつ前記外側シャフトに遊挿されて同シャフトをその軸方向に貫通するとともに、この外側シャフトの軸方向中間部分で同シャフトに対して相対回転可能に連結される内側シャフトと、この内側シャフトに装着され、前記外側シャフトがその軸方向全体に亘って水平に保たれるように前記外側シャフトをその内周側から支持する支持部材と、を備えるものである(請求項2)。
【0009】
これらの軸状回転体によると、軸長に応じて内側シャフト自体は自重で撓むこととなるが、外側シャフトは、内側シャフトに装着される支持部材により支持されて軸方向全体に亘って水平に保たれる。そのため軸長が求められる場合でも軸状回転体(外側シャフトの部分)を常にその軸方向に亘って水平に保つことが可能となる。
【0010】
なお、請求項1に係る軸状回転体は、内側シャフトと外側シャフトとが一体に結合され、内側シャフトが回転可能に両端支持されるため、内側シャフトを回転させると、これに伴い外側シャフトが一体に回転することとなる。一方、請求項2に係る軸状回転体は、内側シャフトと外側シャフトとが相対回転自在に連結され、内側シャフトが両端固定された構成となっているため、外側シャフトのみがフリーに回転することとなる。
【0011】
上記のような軸状回転体において、前記支持部材は、内側シャフトに対してその軸回りに相対回転自在に装着されているのが好適である(請求項3)。
【0012】
この構成によると、外側シャフト(内周面)に対して支持部材が摺動するのを防止することが可能となる。
【0013】
一方、本発明に係るロールブラシは、基板の主面に接触させた状態で回転駆動することにより前記主面を処理するロールブラシにおいて、請求項1に記載の軸状回転体からなり、この軸状回転体の前記外側シャフトの外周面にブラシ毛が設けられてなるものである(請求項5)。
【0014】
この構成によれば、上記のような軸状回転体から構成されるため、長軸のものが求められる場合でも、ロールブラシ(ブラシ毛が形成された外側シャフト)をその軸方向に亘って水平に保つことが可能となる。
【0015】
また、本発明に係る搬送ローラは、請求項1又は2に記載の軸状回転体からなり、この軸状回転体の前記外側シャフトの外周面に基板を支持する基板支持部が設けられてなるものである(請求項5)。
【0016】
この構成によれば、上記のような軸状回転体から構成されるため、長軸のものが求められる場合でも、搬送ローラ(基板支持部が形成された外側シャフト)をその軸方向に亘って水平に保つことが可能となる。
【0017】
一方、本発明の基板処理装置は、搬送ローラにより基板を搬送しながら、その基板の主面にロールブラシを接触させることにより当該主面を処理する基板処理装置において、前記ロールブラシとして請求項4に記載のロールブラシを備えているものである(請求項6)。
【0018】
この基板処理装置によると、大型基板を対象とするために長軸のロールブラシが求められる場合でも、当該ロールブラシをより確実に水平な状態に保つことが可能となる。そのため、基板に対するロールブラシの押し込み量をその軸方向に均一に保って、基板全体に均一に処理を施すことが可能となる。
【0019】
また、本発明の基板処理装置は、搬送ローラにより基板を搬送しながら、その基板の主面に各種処理を施す基板処理装置において、前記搬送ローラとして請求項5に記載の搬送ローラを備えているものである(請求項7)。
【0020】
この基板処理装置によると、長軸の搬送ローラが求められる場合でも、両端支持構成の搬送ローラを設けることが可能となる。そのため、搬送ローラの支点数を低減して低発塵に貢献することが可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の軸状回転体によれば、軸長が長軸化する場合でも水平状態を確実に保つことができる。そのため、この軸状回転体からなる本発明のロールブラシによれば、長軸のものであっても基板に対するロールブラシの押し込み量をその軸方向に均一に保つことができるようになり、その結果、基板の損傷等を招くことなくロールブラシによる基板の処理をより適切に行うことが可能となる。また、上記の軸状回転体からなる本発明の搬送ローラによれば、長軸のものであっても基板に対して搬送ローラをその軸方向に均一に接触させることができるようになり、その結果、基板の斜行搬送等を未然に防止して、基板をより安定的に搬送することが可能となる。
【0022】
そして、上記のようなロールブラシを備えた本発明の基板処理装置によれば、大型基板を対象とする場合でも、基板全体に均一に処理を施すことが可能となり、また、上記のような搬送ローラを備えた本発明の基板処理装置によれば、大型基板を安定的に搬送することができるばかりでなく、このような大型基板を搬送するための搬送ローラとして両端支持構成の搬送ローラを設けることが可能となるため、搬送ローラの支点数を低減して低発塵に貢献することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る基板処理装置の要部を示す概略側面図である。この基板処理装置1は、基板Sに洗浄処理を施すもので、入口側コンベア2、ブラシ洗浄部3および出口側コンベア4を有している。
【0025】
入口側コンベア2、ブラシ洗浄部3および出口側コンベア4には、複数の搬送ローラ5が所定間隔で基板Sの搬送方向に並設されており、これら搬送ローラ5が同期して駆動されることにより、入口側コンベア2に受け入れた基板Sを図中矢印Aで示す方向に一定速度で搬送するようになっている。
【0026】
ブラシ洗浄部3には、さらに搬送ローラ5により構成される基板Sの搬送経路上方に、一対のロールブラシ10A,10Bが基板搬送方向に並べて配備されている。
【0027】
これらのロールブラシ10A,10Bは、基板搬送方向に並ぶ一対の搬送ローラ5の間にそれぞれ配置されており、搬送ローラ5により搬送される基板Sの主面(上面)に接触して当該主面をブラシ洗浄するようになっている。なお、ロールブラシ10A,10Bをそれぞれ挟む前後両側(同図では左右両側)の搬送ローラ5は、それぞれ基板Sを上下両側から挟み込む対構造とされ、これによって基板Sを搬送しつつ基板Sを保持してロールブラシ10A,10Bを当該基板Sに確実に作用させるとともに、ブラシ洗浄による基板Sの搬送ずれ等を防止するようになっている。
【0028】
なお、図示を省略しているが、ブラシ洗浄部3には搬送中の基板Sに洗浄液を供給するシャワーノズル等の洗浄液供給手段が配備されており、ブラシ洗浄中は、所定の洗浄液が基板S上に供給されるようになっている。
【0029】
図2は、前記ロールブラシ10A(10B)および搬送ローラ5の構成を、図1のI−I線断面図で概略的に示している。
【0030】
ロールブラシ10Aは、同図に示すように、基板Sの幅方向(基板搬送方向と水平面上で直交する方向)に延びる中空のブラシシャフト12(本発明に係る外側シャフトに相当する)と、このブラシシャフト12に遊挿されて同シャフト12をその軸方向に貫通するブラシ主軸14(本発明に係る内側シャフトに相当する)とからなる二重軸構造を有しており、ブラシ主軸14の両端がベアリング17を介して装置フレーム(ケーシング)等に支持されることにより回転可能に設けられている。
【0031】
ブラシシャフト12は、例えば塩化ビニル等、硬質かつ軽量の樹脂材料から構成されており、外周面にはナイロン等からなるブラシ毛13が形成されている。このブラシ毛13は、例えば帯状の芯材にブラシ毛をかしめたもの(帯状ブラシ)を前記ブラシシャフト12の外周面に螺旋状に巻き付け固定することにより設けられている。
【0032】
ブラシ主軸14は、金属製の軸体からなり、同図に示すように前記ブラシシャフト12の内部であってその中間部分に固定される壁状連結部12aに嵌挿された状態でブラシシャフト12を貫通している。ブラシ主軸14と壁状連結部12aとは、スプライン結合あるいはキー結合されており、これによってブラシ主軸14とブラシシャフト12とが一体的に回転可能となっている。そして、同図に示すようにブラシ主軸14の一端にモータ18が連結され、このモータ18によりブラシ主軸14とブラシシャフト12とが一体に駆動されることによりロールブラシ10Aが回転するようになっている。
【0033】
ブラシ主軸14には、複数のベアリング15(本発明に係る支持部材に相当する)が装着されている。詳しくは、ブラシシャフト12の壁状連結部12aを挟んでその両側に複数のベアリング15(図示の例では2個)が所定間隔で対称に装着されている。そして、これらベアリング15によりブラシシャフト12がその内周面側から支持されることにより、ブラシシャフト12が水平に維持されている。換言すれば、ブラシシャフト12が水平になるようにサイズ(径)設定された複数のベアリング15がブラシ主軸14に装着されている。
【0034】
すなわち、両端を支持したブラシ主軸14は、同図に示すようにその自重により中間部分が下向きに撓む。その一方、中間部分でブラシ主軸14に連結されたブラシシャフト12は、図3に示すようにその中間部分(壁状連結部12aの部分)を支点として両端部分が下向き撓むこととなる。そこで、ブラシ主軸14にベアリング15を装着してブラシシャフト12をその内周面側から支えてその撓みを矯正するとともに、これらベアリング15として、上記各シャフト12,14の撓みを考慮したサイズ(径)のベアリング15が装着されることによりブラシシャフト12が水平に保たれている。具体的には同図に示すようにブラシ主軸14の中間部分から軸端に向かうほどサイズ(径)の小さいベアリング15がブラシ主軸14に装着されることによりブラシシャフト12が水平に保たれている。
【0035】
ベアリング15は、例えば球面滑りベアリング等からなり、ブラシ主軸14の撓みによる傾きに拘わらず外輪が常にブラシシャフト12の内周面に沿うようになっている。
【0036】
一方、搬送ローラ5は、図2に示すように、基板Sの幅方向に延びる金属製のローラシャフト21を有し、このローラシャフト21に、基板Sを支持、搬送するための円盤状の複数のコロ22を軸方向に所定間隔で外嵌、固定した構造となっている。ローラシャフト21は、ベアリング24を介して装置フレーム(ケーシング)等に支持されており、ローラシャフト21の水平を保つためにシャフト両端および中間部分の三点で支持されている。そして、図外の駆動機構に連結されることにより回転駆動されるようになっている。
【0037】
以上の基板処理装置によると、入口側コンベア2に受け渡された基板Sは、搬送ローラ5の駆動により搬送される。そして、基板Sがブラシ洗浄部3を通過する際に、その主面に洗浄液が供給されるとともに前記ロールブラシ10A,10Bが接触し、これにより当該基板Sの洗浄が行われる。そして、さらに搬送ローラ5の駆動により出口側コンベア4へと搬送された後、ここから次工程へと受け渡されることとなる。
【0038】
なお、このような洗浄処理において、上記の装置で、ロールブラシ10A,10Bが上述したように構成されているため、従来のこの種の装置に比べ、基板Sをより均一に洗浄することができ、また、基板の損傷等のトラブルをより確実に防止することができる。
【0039】
すなわち、ロールブラシ10A,10Bは、上述したように、ブラシシャフト12をその内周側から支持して撓みを矯正し、これによって水平を保つ構成となっているため、確実にその水平が保たれる。そのため、大型の基板Sを対象とする長軸のロールブラシ10A,10Bであっても、基板Sに対する押し込み量をその軸方向に均一に保つことができる。従って、従来のこの種の装置、つまり撓みにより押し込み量が軸長に応じて軸方向に変動するロールブラシを備えたものと比較すると、ロールブラシの押し込み量を軸方向により均一にできる分、基板Sを均一に洗浄することができ、また、局所的に接触圧が作用して基板を損傷する等といったトラブルの発生をより確実に防止できるようになる。
【0040】
なお、ロールブラシ10A,10Bの上記のような構成は、上記搬送ローラ5についても適用可能であり、図4は、そのような搬送ローラ5の構成を断面図で示している。
【0041】
同図に示す搬送ローラ5は、中空のローラシャフト32(本発明に係る外側シャフトに相当する)と、このローラシャフト32を貫通するローラ主軸34(本発明に係る内側シャフトに相当する)とからなり、ローラ主軸34の両端がベアリング37を介して装置フレーム(ケーシング)等に支持されている。ローラ主軸34は、ローラシャフト32の内部に固定される壁状連結部32aに嵌挿され、この壁状連結部32aに対してスプライン結合等により結合されている。そして、ローラ主軸34に複数のベアリング35が装着され、これらベアリング35によりローラシャフト32がその内周面側から支持されることによって、ローラシャフト32が水平に維持されている。なお、ローラシャフト32の外周には、基板Sを支持、搬送するための円盤状のコロ33が軸方向に一定間隔で外嵌固定されている。
【0042】
このような搬送ローラ5によれば、両端支持構造であっても、搬送ローラ5を水平に保つことができるため、図1に示した搬送ローラ5と比べると、その支点数を低減して低発塵に貢献することができる。従って、大型基板を搬送するような場合であって、かつ低発塵が求められるような場合に特に有用となる。
【0043】
なお、図4に示す搬送ローラ5によれば、ローラシャフト32の両端がベアリング37を介して回転可能に支持されているため、当該搬送ローラ5をいわゆる従動ローラ(フリーローラ)として用いる場合にも同図4の構成をそのまま適用することが可能であるが、このように搬送ローラ5を従動ローラとして用いる場合の別の構成として、例えば図5に示すような構成を採用することもできる。すなわち、ローラ主軸34を装置フレーム等に固定し、ローラシャフト32を、ベアリング38を介してローラ主軸34に連結することによりローラ主軸34をローラシャフト32に対して相対回転自在に設けるようにしてもよい。この構成によると、ローラ主軸34に対してローラシャフト32がフリー回転するため搬送ローラ5を従動ローラとして適用することが可能となる。
【0044】
なお、上述した基板処理装置1、ロールブラシ10A,10Bおよび搬送ローラ5は、本発明の実施形態の例示であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0045】
例えば、図1のロールブラシ10A,10Bでは、ブラシシャフト12をその内周側から支持する支持部材としてベアリング15を設けているが、これはブラシシャフト12と支持部材の摺動に伴う発塵を防止するためであり、このような発塵防止の要請がない場合には、例えば樹脂等から形成される円盤状の部材をブラシ主軸14に外嵌固定し、この部材によりブラシシャフト12をその内周側から支持することにより構成の簡素化、低廉化を図るようにしてもよい。図4,図5に示す搬送ローラ5についても同様である。
【0046】
また、図1のロールブラシ10A,10Bでは、壁状連結部12aを介してブラシシャフト12とブラシ主軸14とを結合しているが、例えば、ブラシシャフト12の中間部分に一対の壁状連結部12aを軸方向に適度に離して設け、これらに壁状連結部12aにブラシ主軸14を嵌挿、結合するようにしてもよい。この構成によればブラシシャフト12とブラシ主軸14との結合部に幅を持たすことができるため、その分、ブラシシャフト12に対して安定的にブラシ主軸14を結合することができるという利点がある。図4,図5に示す搬送ローラ5についても同様である。
【0047】
また、上記の実施形態では、本発明の適用例としてロールブラシ10A,10Bおよび搬送ローラ5について説明したが、勿論、本発明は、これ以外のものにも適用可能である。例えば、この種の基板処理装置に組み込まれるローラの一種である液切りローラ、すなわち回転しながら基板Sの表面の洗浄液等を除去するローラ等についても本発明は適用可能である。
【0048】
なお、上記実施形態中では特定に説明していないが、ロールブラシ10A,10Bのブラシシャフト12、ブラシ主軸14およびベアリング15により本発明に係る軸状回転体が構成されており、また、搬送ローラのローラシャフト32、ローラ主軸34およびベアリング35により同軸状回転体が構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係る基板処理装置(本発明に係るロールブラシが適用される基板処理装置)を示す要部側面図である。
【図2】ロールブラシおよび搬送ローラの構成を示す図1のI−I線断面図である。
【図3】ブラシシャフトの撓みを説明する断面略図である。
【図4】搬送ローラを示す断面略図である。
【図5】搬送ローラを示す断面略図である。
【符号の説明】
【0050】
1 基板処理装置
5 搬送ローラ
10A,10B ロールブラシ
12 ブラシシャフト
12a 壁状連結部
13 ブラシ毛
14 ブラシ主軸
15,17 ベアリング
18 モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に延びる中空の外側シャフトと、
回転可能に両端支持され、かつ前記外側シャフトに遊挿されて同シャフトをその軸方向に貫通するとともに、この外側シャフトの軸方向中間部分で同シャフトに対して一体に結合される内側シャフトと、
この内側シャフトに装着され、前記外側シャフトがその軸方向全体に亘って水平に保たれるように前記外側シャフトをその内周側から支持する支持部材と、を備える
ことを特徴とする軸状回転体。
【請求項2】
水平方向に延びる中空の外側シャフトと、
両端固定され、かつ前記外側シャフトに遊挿されて同シャフトをその軸方向に貫通するとともに、この外側シャフトの軸方向中間部分で同シャフトに対して相対回転可能に連結される内側シャフトと、
この内側シャフトに装着され、前記外側シャフトがその軸方向全体に亘って水平に保たれるように前記外側シャフトをその内周側から支持する支持部材と、を備える
ことを特徴とする軸状回転体。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の軸状回転体において、
前記支持部材は、内側シャフトに対してその軸回りに相対回転自在に装着されている
ことを特徴とする軸状回転体。
【請求項4】
基板の主面に接触させた状態で回転駆動することにより前記主面を処理するロールブラシにおいて、
請求項1に記載の軸状回転体からなり、この軸状回転体の前記外側シャフトの外周面にブラシ毛が設けられてなる
ことを特徴とするロールブラシ。
【請求項5】
基板を搬送する搬送ローラにおいて、
請求項1又は2に記載の軸状回転体からなり、この軸状回転体の前記外側シャフトの外周面に基板を支持する基板支持部が設けられてなる
ことを特徴とする搬送ローラ。
【請求項6】
搬送ローラにより基板を搬送しながら、その基板の主面にロールブラシを接触させることにより当該主面を処理する基板処理装置において、
前記ロールブラシとして請求項4に記載のロールブラシを備えていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項7】
搬送ローラにより基板を搬送しながら、その基板の主面に各種処理を施す基板処理装置において、
前記搬送ローラとして請求項5に記載の搬送ローラを備えていることを特徴とする基板処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−24486(P2008−24486A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−201616(P2006−201616)
【出願日】平成18年7月25日(2006.7.25)
【出願人】(000207551)大日本スクリーン製造株式会社 (2,640)
【Fターム(参考)】