説明

輝度調節装置、これを有する表示装置及び輝度調節方法

【課題】光害および消費電力の減少。
【解決手段】比較部、合算部、モード選択部、逆算部、デコーディング部、感知部、及び平滑部を含む。前記比較部は、感知区間単位で光感知電圧を基準電圧と比較して光感知信号を生成する。前記合算部は、複数の感知区間の期間における前記光感知信号を合算して複数の合算信号を生成する。前記モード選択部は、モード選択によって前記合算信号の印加を制御する。前記逆算部は、前記モード選択部の制御によって前記合算信号を逆算して複数の逆算信号を生成する。前記デコーディング部は、前記合算信号または前記逆算信号をデコーディングしてデコーディング信号を出力する。前記感知部は、前記外部輝度を感知して原始感知電流を生成する。前記平滑部は、前記原始感知電流を前記感知区間単位で積分して前記光感知電圧を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は輝度調節方法に係り、より詳細には輝度調節装置、これを有する表示装置、及び輝度調節方法に関する。
【背景技術】
【0002】
平板表示装置は、薄い厚さ、軽い重さ、小さい大きさなどの多様な特徴を有するので、携帯電話、ノートブック、PDA(Personal Digital Assistant;PDA)などのモバイル機器において広く用いられている。
【0003】
前記平板表示装置のうち、液晶表示装置は、自発的に光を発光しない受光素子である液晶を用いて画像を表示する。よって、前記液晶表示装置はバックライトアセンブリを含む。
【0004】
前記バックライトアセンブリは、相対的に多い電力を消耗し、要求される電源のため、前記モバイル機器の携帯性が低下する。
【0005】
また、劇場、セミナ場などのように低い輝度の要求される場所で、前記表示装置の明るい照明によって光害が増加する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
よって、本発明は、このような問題点を考えたものであって、本発明の目的は、光害及び消費電力が減少する輝度調節装置を提供することにある。
なお、本発明の目的は、前記輝度調節装置を有する表示装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、光害及び消費電力の減少する輝度調節方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一特徴による輝度調節装置は、比較部、合算部、モード選択部、逆算部、デコーディング部、感知部、及び平滑部を含む。前記比較部は、感知区間単位で光感知電圧を基準電圧と比較して光感知信号を生成する。前記合算部は、複数の感知区間期間、前記光感知信号を合算して複数の合算信号を生成する。前記モード選択部は、モード選択によって前記合算信号の印加を制御する。前記逆算部は、前記モード選択部の制御によって前記合算信号を逆算して複数の逆算信号を生成する。前記デコーディング部は、前記合算信号または前記逆算信号をデコーディングしてデコーディング信号を出力する。前記感知部は、前記外部輝度を感知して原始感知電流を生成する。前記平滑部は、前記原始感知電流を前記感知区間単位で積分して前記光感知電圧を生成する。
【0008】
本発明の他の実施例による輝度調節装置は、比較部、合算部、デコーディング部、モード選択部、及び逆算部を含む。前記比較部は、感知区間単位で光感知電圧を基準電圧と比較して光感知信号を生成する。前記合算部は、複数の感知区間期間、前記光感知信号を合算して複数の合算信号を生成する。前記デコーディング部は、前記合算信号をデコーディングしてデコーディング信号を出力する。前記モード選択部は、モード選択によって前記デコーディング信号の印加を制御する。前記逆算部は、前記モード選択部の制御によって前記デコーディング信号を逆算して逆算信号を生成する。
【0009】
本発明の他の特徴による表示装置は、表示パネル、バックライトアセンブリ、及び輝度調節ユニットを含む。前記表示パネルは、画像を表示する。前記バックライトアセンブリは、前記表示パネルの下部に配置され、前記表示パネルに光を供給する。前記輝度調節ユニットは、感知区間単位で光感知電圧を基準電圧と比較して光感知信号を生成する比較部、複数の感知区間期間に前記光感知信号を合算して複数の合算信号を生成する合算部、前記表示パネルのモードによって前記合算信号の印加を制御するモード選択部、前記モード選択部の制御によって前記合算信号を逆算して複数の逆算信号を生成する逆算部、前記合算信号または前記逆算信号を基準に前記バックライトアセンブリの駆動電流を調節する駆動素子、を具備する。
【0010】
本発明の他の特徴による輝度調節方法によると、まず、表示装置の外部輝度を感知して原始感知電流を生成する。その後、前記原始感知電流を感知区間単位で積分して光感知電圧を生成する。続いて、前記感知区間単位で前記光感知電圧を基準電圧と比較して光感知信号を生成する。その後、複数の感知区間期間、前記光感知信号を合算して複数の合算信号を生成する。その後、モード選択によって前記合算信号を逆算して複数の逆算信号を生成する。その後、前記合算信号または前記合算信号をデコーディングしてデコーディング信号を出力する。
【0011】
本発明の更に他の特徴による輝度調節方法によると、まず、表示装置の外部輝度を感知して原始感知電流を生成する。続いて、前記原始感知電流を感知区間単位で積分して光感知電圧を生成する。その後、 前記感知区間単位で前記光感知電圧を基準電圧と比較して光感知信号を生成する。その後、複数の感知区間期間、前記光感知信号を合算して複数の合算信号を生成する。その後、前記合算信号をデコーディングしてデコーディング信号を生成する。その後、モード選択によって前記デコーディング信号を逆算して逆算信号を生成する。続いて、前記デコーディング信号または前記逆算信号に対応するレベルを有する駆動電流を生成する。
【0012】
このような輝度調節装置、輝度調節方法、及びこれを有する表示装置によると、前記輝度調節装置が前記モード選択部を含み、半透過型表示パネル及び透過型表示パネルに汎用に用いることができる。
【0013】
また、前記輝度調節装置が前記透過型表示パネルに用いられる場合、前記外部輝度が減少するほど前記光源の輝度が減少する。よって、暗い場所における光害を防止し、消費電力を減少することができる。
【0014】
更に、前記モード選択部及び前記逆算部の構造が単純になることによって、前記輝度調節装置の不良及び製造費用が減少する。
【発明の効果】
【0015】
前記のような本発明によると、前記輝度調節ユニットが前記モード選択部を含み、半透過型表示パネル及び透過型表示パネルに汎用に用いることができる。
【0016】
また、前記輝度調節ユニットが前記透過型表示パネルに用いられる場合、前記外部輝度が減少するほど、前記光源の輝度が減少する。よって、暗い場所にて光害を減少させることができ、消費電力を減少させることができる。
【0017】
更に、前記モード選択部及び前記逆算部の構造が単になるので、前記輝度調節ユニットの不良及び製造コストを減少することができる。
【0018】
以上、本発明の実施例によって詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば本発明の思想と精神を離脱することなく、本発明を修正または変更できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付する図面を参照して本発明の望ましい実施例をより詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1実施例による輝度調節装置を示すブロック図であり、図2は、前記図1に示した輝度調節装置を示す回路図である。
図1及び図2を参照すると、前記輝度調節装置100は、感知部10、平滑部20、比較部30、合算部80、モード選択部110、逆算部150、及びデコーディング部160を含み、駆動集積回路180に電気的に接続される。ここで、前記駆動集積回路180が前記輝度調節装置100と一体に形成することもできる。例えば、前記駆動集積回路180は、デジタル−アナログコンバータ(Digital−Analog Converter;DAC)を含むこともできる。
【0021】
前記感知部10は、光センサ(図示せず)を含む。本実施例において、前記感知部10はアレイ基板上に配置される複数の光センサ(図示せず)を含む。本実施例で、前記光センサ(図示せず)は、薄膜蒸着工程を通じて前記アレイ基板上に形成される。前記感知部10によって生成された原始感知電流Iは前記平滑部20に印加される。
【0022】
前記平滑部20は、積分器22及び感知区間設定部24を含む。
前記積分器22は、所定の感知区間単位で印加された前記原始感知電流Iを積分して前記感知区間に対応する光感知電圧Vを順次出力する。前記原始感知電流Iは、前記積分器22の第1電極(+)を通じて印加され、前記感知区間設定部24から出力された制御信号は前記積分器22の第2電極(−)を通じて印加する。
【0023】
前記感知区間設定部24は、前記各感知区間の長さを設定する。本実施例で、前記感知区間は同一の長さを有し、前記各感知区間の長さは数msである。例えば、前記感知区間の長さは6.7msである。
【0024】
前記比較部30は、比較器32及び基準電圧発生回路34を含む。前記比較器32は、前記各感知区間期間に印加された前記各光感知電圧Vと基準電圧Vとを比較する。
【0025】
本実施例で、前記各光感知電圧Vは、前記比較器32の第1電極(+)を通じて印加され、前記基準電圧Vは、前記基準電圧発生回路34で生成され、前記比較器32の第2電極(−)を通じて印加される。例えば、前記光感知電圧Vが前記基準電圧Vより高い場合、前記比較器30は前記感知区間期間ハイ状態の光感知信号Sを出力する。
【0026】
また、前記光感知電圧Vが前記基準電圧Vより低い場合、前記比較器30は前記感知区間期間にロー状態の光感知信号Sを出力する。
【0027】
よって、前記比較器30は、前記光感知電圧Vに対応して前記ハイ状態または前記ロー状態を有する前記光感知信号Sを前記感知区間単位で出力する。
【0028】
他の実施例で、前記各光感知電圧Vが前記比較器32の前記第2電極(−)を通じて印加され、前記基準電圧Vが前記比較器32の前記第1電極(+)を通じて印加することもできる。前記比較器32の前記第1及び第2電極(+、−)に印加される信号が変わる場合、前記モード選択部110のスッチング素子のオンオフが互いに変わることもある。
【0029】
前記合算部80は、分配回路40、第1合算回路50、第2合算回路60、及び第3合算回路70を含む。
前記分配回路40は、前記比較器32、前記第1合算回路50、前記第2合算回路60、及び前記第3合算回路70と電気的に接続される。
【0030】
前記第1合算回路50は、第1レジスタ56及び第1合算器57を含む。前記第1レジスタは、第1フリップフロップ51、第2フリップフロップ52、第3フリップフロップ53、第4フリップフロップ54、及び第5フリップフロップ55を含む。前記第1レジスタは印加された信号を保存して前記第1合算器57に出力する。
【0031】
前記第2合算回路60は、第2レジスタ66及び第2合算器67を含む。前記第2レジスタは、第1フリップフロップ61、第2フリップフロップ62、第3フリップフロップ63、第4フリップフロップ64、及び第5フリップフロップ65を含む。前記第2レジスタは印加された信号を保存して前記第2合算器67に出力する。
【0032】
前記第3合算回路70は、第3レジスタ76及び第3合算器77を含む。前記第3レジスタは、第1フリップフロップ71、第2フリップフロップ72、第3フリップフロップ73、第4フリップフロップ74、及び第5フリップフロップ75を含む。前記第3レジスタは印加された信号を保存して前記第3合算器77に出力する。
【0033】
図3は、前記図1に示した輝度調節装置の光感知信号S、第1分配信号M1、第2分配信号M2、及び第3分配信号M3のタイミング図を示す。
動作時、前記合算部80は、複数の感知区間を含む基準区間の期間、前記光感知信号Sの印加を受け、第1合算信号SUM1、第2合算信号SUM2、及び第3合算信号SUM3を出力する。本実施例で、前記基準区間は15個の感知区間を含む。例えば、前記感知区間の長さは6.7msであり、前記基準区間の長さは100msである。ここで、前記合算部80がn個の合算信号を出力するn個の合算回路を有する場合、前記基準区間は3n個の感知区間を含む。
【0034】
例えば、まず前記分配回路40は、一番目の感知区間の期間に印加された光感知信号Sを抽出して第1分配信号M1を前記第1合算回路50の前記第1フリップフロップ51に印加する。その後、前記分配回路40は、二番目の感知区間の期間に印加された光感知信号Sを抽出して第2分配信号M2を前記第2合算回路60の前記第1フリップフロップ61に印加する。その後、前記分配回路40は、3番目の感知区間の期間に印加された光感知信号Sを抽出して第3分配信号M3を前記第3合算回路70の前記第1フリップフロップ71に印加する。
【0035】
その後、前記分配回路40は、4番目の感知区間の期間に印加された光感知信号S、5番目の感知区間の期間に印加された光感知信号S、及び6番目の感知区間の期間に印加された光感知信号Sを抽出して第1、第2、及び第3分配信号M1、M2、M3をそれぞれ前記合算回路50の前記第2フリップフロップ52、前記第2合算回路60の前記第2フリップフロップ62、及び前記第3合算回路70の前記第2フリップフロップ72に順次に印加する。
【0036】
その後、前記分配回路40は、7番目、8番目、及び9番目の感知区間に印加された光感知信号Sを抽出して第1、第2、及び第3分配信号M1、M2、M3をそれぞれ前記第1、第2、及び第3合算回路50、60、70の前記第3フリップフロップ53、63、73に順次印加する。
【0037】
その後、前記分配回路40は、10番目、11番目、及び12番目の感知区間の期間に印加された光感知信号Sを抽出して第1、第2、及び第3分配信号M1、M2、M3をそれぞれ前記第1、第2、及び第3合算回路50、60、70の前記第4フリップフロップ54、64、74に順次印加する。
【0038】
その後、前記分配回路40は、13番目、14番目、及び15番目の感知区間の期間に印加された光感知信号Sを抽出して第1、第2、及び第3分配信号M1、M2、M3をそれぞれ前記第1、第2、及び第3合算回路50、60、70の前記第5フリップフロップ55、65、75に順次印加する。
【0039】
前記第1合算器57は、前記第1合算回路50の前記第1、第2、第3、第4、及び第5フリップフロップ51、52、53、54、55に印加された前記第1分配信号M1を合算して第1合算信号SUM1を出力する。本実施例で、前記第1合算信号SUM1は、前記第1合算回路50に印加された光感知信号Sのうち、複数の感知区間が有する状態と同一の状態を有する。例えば、前記第1合算回路50の前記第1、第2、第3、第4、及び第5フリップフロップ51、52、53、54、55に印加される感知区間の期間に前記第1分配信号M1がそれぞれハイ状態、ハイ状態、ロー状態、ハイ状態、及びハイ状態である場合、前記第1合算信号SUM1はハイ状態である。
【0040】
前記第2合算器67は、前記第2合算回路60の前記第1、第2、第3、第4、及び第5フリップフロップ61、62、63、64、65に印加された前記第2分配信号M2を合算して第2合算信号SUM2を出力する。本実施例で、前記第2合算信号SUM2は前記第2合算回路60に印加された前記第2分配信号M2のうち、複数の感知区間が有する状態と同一の状態を有する。
【0041】
前記第3合算器77は、前記第3合算回路70の前記第1、第2、第3、第4、及び第5フリップフロップ71、72、73、74、75に印加された第3分配信号M3を合算して第3合算信号SUM3を出力する。本実施例で、前記第3合算信号SUM3は前記第3合算回路70に印加された前記第3分配信号M3のうち、複数の感知区間が有する状態と同一の状態を有する。
【0042】
よって、前記合算部80は、前記基準区間の期間の輝度変化を合算して前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3を出力する。
前記モード選択部110は、前記合算部80、前記逆算部150、及び前記デコーディング部160に電気的に接続される。
【0043】
前記モード選択部110は、モード選択信号(SET_DIM)の印加を受けて半透過モード及び透過モードを設定する。例えば、前記表示パネルが半透過型表示パネルである場合、前記モード選択信号(SET_DIM)は0であり、前記モード選択部110は前記半透過モードである。前記表示パネルが透過型表示パネルである場合、前記モード選択信号(SET_DIM)は1であり、前記モード選択部110は前記透過モードである。
【0044】
前記モード選択部110が前記半透過モードである場合、前記第1、第2、及び第3合算器57、67、77から出力された前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3は前記デコーディング部160に直接入力される。
【0045】
前記モード選択部110が前記透過モードである場合、前記第1、第2、及び第3合算器57、67、77から出力された前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3は前記逆算部150に入力される。
【0046】
前記逆算部150は、第1インバータ120、第2インバータ130、及び第3インバータ140を含み、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3の印加を受け、それぞれ第1逆算信号、第2逆算信号、及び第3逆算信号INV1、INV2、INV3を出力する。本実施例で、前記第1インバータ120は、前記第1合算信号SUM1を逆算して前記第1逆算信号INV1を出力し、前記第2インバータ130は前記第2合算信号INV2を出力し、前記第3インバータ140は前記第3合算信号SUM3を逆算して前記第3逆算信号INV3を出力する。
【0047】
前記第1、第2、及び第3逆算信号INV1、INV2、INV3は、それぞれ前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3と逆の状態を有する。例えば、前記第1、第2、及び第3合算信号INV1、INV2、INV3がそれぞれハイ状態、ロー状態、及びハイ状態である場合、前記第1、第2、及び第3逆算信号INV1、INV2、INV3はそれぞれロー状態、ハイ状態、及びロー状態である。
【0048】
前記モード選択部110が前記透過モードである場合、前記デコーディング部160は、前記第1、第2、及び第3逆算信号INV1、INV2、INV3の印加を受け、第1出力端子162及び第2出力端子164を通じて第1デコーディング信号OUT1及び第2デコーディング信号OUT2をそれぞれ駆動集積回路(Driving Integrated Circuit、180)に出力する。また、前記モード選択部110が前記半透過モードである場合、前記デコーディング部160は、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3の印加を直接受け、前記第1及び第2出力端子162、164を通じて第1デコーディング信号OUT1及び第2デコーディング信号OUT2をそれぞれ駆動集積回路180に出力する。すなわち、デコーディング部160は、デジタル信号である合算信号や逆算信号を、アナログ電流である駆動電流に最終的に変換するために、3つ以上のデジタル信号を2つのデジタル信号に変換してデジタル信号の数を減少させる。
【0049】
前記デコーディング部160は、入力される信号のうち、ロー状態の信号数が増加するほど低い輝度に対応するデコーディング信号OUT1、OUT2を出力し、前記デコーディング部160に入力される信号のうち、ハイ状態の信号数が増加するほど高い輝度に対応するデコーディング信号OUT1、OUT2を出力する。
【0050】
前記駆動集積回路180は、前記デコーダ160の前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2の印加を受け、駆動電流Iを出力する。
【0051】
本実施例で、前記第1及び第2出力端子162、164の前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2が両方とも1である場合、前記駆動電流Iは第1レベルを有する。
【0052】
また、前記第1出力端子162の前記第1デコーディング信号OUT1が1であり、前記第2出力端子164の前記第2デコーディング信号OUT2が0である場合、前記駆動電流Iは第2レベルを有する。
【0053】
更に、前記第1出力端子162の前記第1デコーディング信号OUT1が0であり、前記第2出力端子164の前記第2デコーディング信号OUT2が1である場合、前記駆動電流Iは第3レベルを有する。
【0054】
また、前記第1及び第2出力端子162、164の前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2が全て0である場合、前記駆動電流Iは第4レベルを有する。
【0055】
表1は、前記透過モードにおける前記モード選択信号(SET_DIM)、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3、前記第1、第2、及び第3逆算信号INV1、INV2、INV3、前記第1及び第2出力端子162、164の前記第1及び第2デコーディングOUT1、OUT2、前記駆動電流Iのレベル及び光源の輝度を示す。
【0056】
【表1】

【0057】
表1を参照すると、前記駆動電流Iの前記第1、第2、第3、及び第4レベルは、0.4mA、1.25mA、4.15mA、及び18.65mAであり、前記第1、第2、第3、及び第4レベルにそれぞれ対応する光源の輝度は、7nit、25nit、75nit、及び250nitである。
【0058】
前記表示パネルの外部の輝度が相対的に低いので、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3が全てロー状態である場合、前記第1、第2、及び第3逆算信号INV1、INV2、INV3は全てハイ状態であり、前記第1及び第2出力端子162、164の前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2は全て0であり、前記駆動電流Iは前記第1レベルである0.4mAであり、前記光源の輝度は7nitである。
【0059】
前記表示パネルの外部の輝度が低いので、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3が全てハイ状態である場合、前記第1、第2、及び第3逆算信号INV1、INV2、INV3のいずれがロー状態であり、前記第1及び第2出力端子162、164の前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2はそれぞれ0及び1であり、前記駆動電流Iは前記第2レベルである1.25mAであり、前記光源の輝度は25nitである。
【0060】
前記表示パネルの外部の輝度が相対的に高いので、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3のうち、二つがハイ状態である場合、前記第1、第2、及び第3逆算信号INV1、INV2、INV3のうち、二つがロー状態であり、前記第1及び第2出力端子162、164の前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2はそれぞれ1及び0であり、前記駆動電流Iは前記第3レベルである4.15mAであり、前記光源の輝度は75nitである。
【0061】
前記表示パネルの外部の輝度が高いので、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3が全てハイ状態である場合、前記第1、第2、及び第3逆算信号INV1、INV2、INV3はすべてロー状態であり、前記第1及び第2出力端子162、164の前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2は全て1であり、前記駆動電流Iは前記第4レベルである18.65mAであり、前記光源の輝度は250nitである。
【0062】
よって、前記透過モードの駆動電流Iは、前記表示パネルの外部の輝度が低い場合に低いレベルを有するので、前記光源の輝度が低くなり、前記表示パネルは、前記光源から発生した光を用いて画像を表示する。また、前記表示パネルの外部の輝度が高い場合に前記透過モードの駆動電流Iは高いレベルを有するので、前記光源の輝度が高くなり、前記表示パネルは前記光源から発生した光を用いて画像を表示する。
【0063】
表2は、前記半透過モードにおける前記モード選択信号(SET_DIM)、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3、前記第1及び第2出力端子162、164の前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2、前記駆動電流Iのレベル及び光源の輝度を示す。前記半透過モードで、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3は前記デコーディング部160に直接印加される。
【0064】
【表2】

【0065】
表2を参照すると、前記表示パネルの輝度が高いので、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3が全てハイ状態である場合、前記第1及び第2出力端子162、164の前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2は全て0であり、前記駆動電流Iは前記第1レベルである0.4mAであり、前記光源の輝度は7nitである。
【0066】
前記表示パネルの外部の輝度が相対的に高いので、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3のうち、二つがハイ状態である場合、前記第1及び第2出力端子162、164の前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2はそれぞれ0及び1であり、前記駆動電流Iは前記第2レベルである1.25mAであり、前記光源の輝度は25nitである。
【0067】
前記表示パネルの外部の輝度が相対的に高いので、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3のうち、一つがハイ状態である場合、前記第1及び第2出力端子162、164の前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2はそれぞれ1及び0であり、前記駆動電流Iは前記第3レベルである4.15mAであり、前記光源の輝度は75nitである。
【0068】
前記表示パネルの外部の輝度が相対的に低いので、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3が全てロー状態である場合、前記第1及び第2出力端子162、164の前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2は全て1であり、前記駆動電流Iは前記第4レベルである18.65mAであり、前記光源の輝度は250nitである。
【0069】
よって、前記半透過モードの駆動電流Iは、前記表示パネルの外部の輝度が低い場合に高いレベルを有するので、前記光源の輝度が高くなり、前記表示パネルは前記光源から発生した光を用いて画像を表示する。また、前記表示パネルの外部の輝度が高い場合に前記透過モードの駆動電流Iは低いレベルを有するので、前記光源の輝度が低くなり、前記表示パネルは外部光を用いて画像を表示する。
【0070】
前記のような本実施例によると、前記輝度調節装置100が前記モード選択部110を含んで半透過型表示パネルの及び透過型表示パネルに汎用に用いることができる。
【0071】
前記輝度調節装置100が前記透過型表示パネルに用いられる場合、前記外部輝度が減少するほど、前記光源の輝度が減少する。よって、暗い場所で光害を減少させることができ、消費電力が減少する。
【0072】
また、前記輝度調節装置100が前記半透過型表示パネルに用いられる場合、前記光源の輝度が前記外部輝度と反比例して前記半透過型表示パネルが前記外部光及び前記光源から発生した光を用いて画像を表示する。
【0073】
図4は、前記図1に示した輝度調節装置を用いた輝度調節方法を示すフローチャートである。
図2ないし図4を参照すると、光源の輝度を調節するために、まず、表示装置の外部輝度を感知して原始感知電流Iを生成する(段階S102)。本実施例で、前記表示装置のアレイ基板上に複数の光センサー12を形成して前記外部の輝度を感知する。
【0074】
その後、所定の感知区間単位で、前記原始感知電流Iを積分して前記感知区間に対応する光感知電圧Vを順次生成する(段階S104)。例えば、前記各感知区間は6.7msである。
【0075】
その後、前記感知区間単位で、前記各光感知電圧Vを基準電圧Vと比較して光感知信号Sを生成する(段階S106)。本実施例で、前記各光感知電圧Vが前記基準電圧Vより低いレベルを有する場合、比較部30はロー状態の光感知信号Sを生成し、前記各光感知電圧Vが前記基準電圧Vより高いレベルを有する場合、前記比較部30はハイ状態の光感知信号Sを生成する。
【0076】
続いて、前記光感知信号Sを合算して複数の合算信号SUM1、SUM2、SUM3を生成する(段階S108)。前記光感知信号Sを合算するために、前記光感知信号Sを前記感知区間単位で分配して合算信号50、60、70に順次分配し、第1分配信号M1、第2分配信号M2、及び第3分配信号M3をそれぞれ合算して前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3を生成する。
【0077】
前記輝度調節装置が用いられる表示パネルの種類に応じて、透過モードまたは半透過モードを選択する(段階S110)。本実施例で、モード選択部110は、既に設定されたモード選択信号(SET_DIM)によって前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3の出力を調節する。
【0078】
前記表示パネルが前記透過モードである場合、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3を逆算して、第1、第2、及び第3逆算信号INV1、INV2、INV3を生成する(段階S112)。その後、前記第1、第2、及び第3逆算信号INV1、INV2、INV3をデコーディングする(段階S114)。
【0079】
本実施例で、デコーディング部160は、前記第1、第2、及び第3逆算信号INV1、INV2、INV3をデコーディングして2桁の2進数を形成する第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2を生成する。すなわち、デコーディング部160は、デジタル信号である逆算信号や合算信号(本実施例では逆算信号)を、アナログ電流である駆動電流に最終的に変換するために、3つ以上のデジタル信号を2つのデジタル信号に変換してデジタル信号の数を減少させる。
【0080】
本実施例で、前記逆算信号の個数は前記合算信号の個数と同一である。ここで、前記逆算信号の数が(2m−1)である場合、前記デコーディング信号の個数及びデコーディング信号が示す2進数の桁はmである(mは自然数)。
【0081】
また、前記逆算信号の数が2m個である場合、前記デコーディング信号の個数及びデコーディング信号が示す2進数の桁は(m+1)である。
前記表示パネルが前記半透過モードである場合、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3を直接デコーディングして第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2を生成する(段階S116)。
【0082】
その後、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2に対応するレベルを有する駆動電流を生成する(段階S118)。その後、前記駆動電流を光源に印加する。
【0083】
よって、前記感知区間期間に感知された外部輝度を合算してデコーディングして、前記外部輝度によって基準区間単位で光源の輝度が変更される。
【0084】
図5は、本発明の第2実施例による輝度調節装置を示すブロック図であり、図6は、前記図5に示した輝度調節装置を示す回路図である。本実施例で、デコーディング部、モード選択部、及び逆算部を除いた残りの構成要素は図1及び図2と同一であるので、重複される説明は省略する。
【0085】
図5及び図6を参照すると、前記輝度調節装置200は、感知部10、平滑部20、比較部30、合算部80、デコーディング部260、モード選択部210、及び逆算部250を含み、駆動集積回路180に電気的に接続される。本実施例で、前記合算部80及び前記デコーディング部260は、合算ユニットアセンブリを形成する。
【0086】
前記デコーディング部260は、前記合算部80から出力される第1合算信号SUM1、第2合算信号SUM2、及び第3合算信号SUM3をデコーディングして第1デコーディング信号OUT1及び第2デコーディング信号OUT2を出力する。すなわち、デコーディング部160は、デジタル信号である合算信号や逆算信号(本実施例では合算信号)を、アナログ電流である駆動電流に最終的に変換するために、3つ以上のデジタル信号を2つのデジタル信号に変換してデジタル信号の数を減少させる。
【0087】
本実施例で、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3が全てロー状態を有する場合、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2は全て1である。
【0088】
また、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3のうち、二つのデコーディング信号がロー状態を有する場合、前記第1デコーディング信号OUT1は1であり、前記第2デコーディング信号OUT2は0である。
【0089】
前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3のうち、一つのデコーディング信号のみがロー状態を有する場合、前記第1デコーディング信号OUT1は0であり、前記第2デコーディング信号OUT2は1である。
【0090】
前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3が全てハイ状態を有する場合、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2は全て0である。
【0091】
前記モード選択部210は、前記デコーディング部260及び前記逆算部250に電気的に接続される。
【0092】
前記モード選択部210は、モード選択信号(SET_DIM)の印加を受けて半透過モード及び透過モードを設定する。例えば、前記表示パネルが半透過型表示パネルである場合、前記モード選択信号(SET_DIM)は0であり、前記モード選択部210は前記半透過モードである。前記表示パネルが透過型表示パネルである場合、前記モード選択信号(SET_DIM)は1であり、前記モード選択部210は前記透過モードである。
【0093】
前記モード選択部210が前記半透過モードである場合、前記デコーディング部260から出力された前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2は前記逆算部250の第1出力端子252及び第2出力端子254に直接入力される。
【0094】
前記モード選択部210が前記透過モードである場合、前記デコーディング部260から出力された前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2は前記逆算部250に入力される。
【0095】
前記逆算部250は、第1インバータ220及び第2インバータ230を含む。前記モード選択部210が前記透過モードである場合、前記逆算部250は前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2の印加を受け、それぞれ第1逆算信号INO1及び第2逆算信号INO2をそれぞれ前記第1及び第2出力端子252、254に出力する。本実施例で、前記第1インバータ220は、前記第1デコーディング信号OUT1を逆算して前記第1逆算信号INO1を出力し、前記第2インバータ230は、前記第2デコーディング信号OUT2を逆算して前記第2逆算信号INO2を出力する。
【0096】
前記第1及び第2逆算信号INO1、INO2は、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2と反対する状態を有する。例えば、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2がそれぞれ1及0である場合、前記第1及び第2逆算信号INO1、INO2はそれぞれ0及び1である。
【0097】
前記駆動集積回路180は、前記逆算部250の前記第1及び第2出力端子252、254印加された前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2または前記第1及び第2逆算信号INO1、INO2の印加を受け、駆動電流Iを出力する。
【0098】
表3は、前記透過モードにおける前記モード選択信号(SET_DIM)、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2、前記第1及び第2逆算信号INO1、INO2、前記駆動電流Iのレベル及び光源の輝度を示す。
【0099】
【表3】

【0100】
表3を参照すると、表示パネルの外部の輝度が低いので、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3が全てロー状態である場合、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2は全て1であり、前記第1及び第2逆算信号INO1、INO2は全て0であり、前記駆動電流Iは第1レベルである0.4mAであり、光源の輝度は7nitである。
【0101】
前記表示パネルの外部の輝度が相対的に低いので、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3のうち、一つがハイ状態である場合、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2はそれぞれ1及び0であり、前記第1及び第2逆算信号INO1、INO2はそれぞれ0及び1であり、前記駆動電流Iは第2レベルである1.25mAであり、前記光源の輝度は25nitである。
【0102】
前記表示パネルの外部の輝度が相対的に高いので、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3のうち、二つがハイ状態である場合、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2はそれぞれ0及び1であり、前記第1及び第2逆算信号INO1、INO2はそれぞれ1及び0であり、前記駆動電流Iは第3レベルである4.15mAであり、前記光源の輝度は75nitである。
【0103】
前記表示パネルの外部の輝度が高いので、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3が全てハイ状態である場合、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2は全て0であり、前記第1及び第2逆算信号INO1、INO2は全て1であり、前記駆動電流Iは第4レベルである18.65mAであり、前記光源の輝度は250nitである。
【0104】
よって、前記透過モードの駆動電流Iは、前記表示パネルの外部の輝度の低い場合に低いレベルを有するので、前記光源の輝度が低くなり、前記表示パネルは前記光源から発生した光を用いて画像を表示する。また、前記表示パネルの外部の輝度が高い場合に前記透過モードの駆動電流Iは高いので、前記光源の輝度が高くなり、前記表示パネルは前記光源で発生した光を用いて画像を表示する。
【0105】
表4は、前記半透過モードにおける前記モード選択信号(SET_DIM)、前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2、前記駆動電流Iのレベル及び光源の輝度を示す。前記半透過モードにおいて、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2はそれぞれ前記逆算部250の前記第1及び第2出力端子252、254に直接印加される。
【0106】
【表4】

【0107】
表4を参照すると、前記表示パネルの外部の輝度による前記第1、第2、及び第3合算信号SUM1、SUM2、SUM3、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2、前記駆動電流Iのレベル及び前記光源の輝度は表2と同様であるので、重複される説明は省略する。
【0108】
前記のような本実施例によると、前記モード選択部210のスイッチング素子の数及び前記逆算部250の前記インバータ220、230の数が減少して前記輝度調節装200の不良及び製造費用が減少する。
【0109】
図7は、前記図5に示した輝度調節装置を用いた輝度調節方法を示すフローチャートである。
図6及び図7を参照すると、光源の輝度を調節するために、まず表示装置の外部輝度を感知して原始感知電流Iを生成する(段階S202)。
【0110】
その後、所定の感知区間単位で前記原始感知電流Iを積分して前記感知区間に対応する光感知電圧Vを順次生成する(段階S204)。
【0111】
その後、前記感知区間単位で前記各光感知電圧Vを基準電圧Vと比較して光感知信号Sを生成する(段階S206)。
続いて、前記光感知信号Sを合算して複数の合算信号SUM1、SUM2、SUM3を生成する(段階S208)。
【0112】
その後、前記合算信号SUM1、SUM2、SUM3をデコーディングして第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2を生成する(段階S210)。
前記輝度調節装置が用いられる表示パネルの種類に応じて、透過モードまたは半透過モードを選択する(段階S212)。
【0113】
前記表示パネルが前記透過モードである場合、前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2を逆算して第1及び第2逆算信号INO1、INO2を生成する(段階S214)。
【0114】
その後、前記第1及び第2逆算信号INO1、INO2または前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2に対応するレベルを有する駆動電流を生成する(段階216)。前記表示パネルが前記透過モードである場合、前記駆動電流は前記第1及び第2逆算信号INO1、INO2に対応し、前記表示パネルが前記半透過モードである場合、前記駆動電流は前記第1及び第2デコーディング信号OUT1、OUT2に対応する。
【0115】
その後、前記駆動電流を光源に印加する。
前記のような本実施例によると、輝度調節方法がより単になる。
図8は、本発明の第3実施例による表示装置を示す分解斜視図である。
【0116】
図2及び図8を参照すると、前記表示装置は、表示パネル300、統合回路基板400、及びバックライトアセンブリ500を含む。
前記表示パネル300は、アレイ基板320、対向基板330、液晶層(図示せず)、及びパネル駆動回路350を含む。
【0117】
前記アレイ基板320は、マトリクス形状に配列された複数の薄膜トランジスタ、前記薄膜トランジスタにそれぞれ電気的に接続された複数の画素電極及び前記薄膜トランジスタに画像信号を伝達するデータ及びゲートラインを含む。外部輝度を感知して原始感知電流Iを生成する感知部10が前記アレイ基板320上に配置される。本実施例で、前記感知部10は、前記アレイ基板320のコーナーに配置された4つのフォトトランジスタ(図示せず)を含む。ここで、前記感知部10が前記アレイ基板320の中央に配置されたフォトトランジスタ(図示せず)を更に含むこともできる。
【0118】
前記対向基板330は、前記アレイ基板320を向い合い、複数のカラーフィルタ(図示せず)及び共通電極(図示せず)を含む。前記カラーフィルタは、それぞれ前記画素電極に対応する。前記共通電極は前記画素電極に向い合う。
【0119】
前記液晶層は、前記アレイ基板320と前記対向基板330との間に配置され、印加される電界によって光透過度が変化して画像を表示する。
本実施例で、前記表示パネル300は、液晶表示パネルを含む。ここで、前記表示パネル300が電気泳動表示パネルを含むこともできる。
【0120】
前記パネル駆動回路350は、前記アレイ基板320の周辺領域に配置される。前記パネル駆動回路350は、前記統合回路基板400からパネル駆動信号の印加を受け、前記データ及びゲートラインにデータ及びゲート電圧を印加する。
【0121】
前記統合回路基板400は、前記アレイ基板320の端部に電気的に接続される。本実施例で、前記統合回路基板400は、可撓性ベース基板410、統合回路部420、及び輝度調節装置100を含む。
前記可撓性ベース基板410は、前記バックライトアセンブリ500の背面に折り曲げられる。
【0122】
前記統合回路部420は、外部画像信号の印加を受けて前記パネル駆動信号を生成する。
本実施例で、前記輝度調節装置100は、図1ないし図7に示した輝度調節装置と同一であるので、重複される説明は省略する。
前記バックライトアセンブリ500は、前記表示パネル300の下部に配置され、前記表示パネル300に光を供給する。
【0123】
前記バックライトアセンブリ500は、導光板510、反射シート520、光学シート530、モールドフレーム540、収納容器550、伝送部材560、及び光源ユニット570を含む。
【0124】
前記導光板510は、前記光源ユニット570に隣接するように配置される。前記導光板510は、前記光源ユニット570で発生した光を面光源に変更して前記表示パネル300の方にガイドする。
【0125】
前記反射シート520は、前記導光板510の下部に配置され、前記導光板510から漏洩された光を導光板510の方に反射する。
【0126】
前記光学シート530は、前記導光板510の上部に配置され、前記導光板510の出射面を出射した光の光学特性を向上させる。例えば、前記光学シート530は、前記光の均一性を向上させる拡散シート及び前記光の正面輝度を向上させるプリズムシートを含む。
【0127】
前記モールドフレーム540は、前記反射シート520の下部に配置され、前記導光板510、前記反射シート520、前記光学シート530、及び前記光源ユニット570を支持する。
【0128】
前記収納容器550は、前記モールドフレーム540の下部に配置され、前記導光板510、前記反射シート520、前記光学シート530、前記光源ユニット570、及び前記モールドフレーム540を収納する。
【0129】
前記光源ユニット570は、光源印刷回路基板574及び発光素子572を含む。
前記発光素子572は、前記光源印刷回路基板574上に配置され、前記輝度調節ユニット100で発生した駆動電流Iを用いて前記光を発生させる。
【0130】
前記駆動電流Iは、前記伝送部材560、及び前記光源印刷回路基板574を通じて前記発光素子572に印加される。本実施例で、前記発光素子572は、前記導光板510の側面に配置された発光ダイオードを含む。
【0131】
本実施例で、前記バックライトアセンブリ500は、側面導光型バックライトアセンブリである。ここで、前記バックライトアセンブリ500が正面導光型バックライトアセンブリであってもよい。
【0132】
本実施例で、前記輝度調節ユニット100は、前記可撓性ベース基板410上に配置される。他の実施例で、前記輝度調節ユニット100が前記発光印刷回路基板574上に配置することもできる。
前記のような本実施例によると、前記統合回路基板400が、前記輝度調節ユニット100を含み、前記表示装置の消費電力が減少する。
【0133】
図9及び本発明の第4実施例による表示装置を示す分解斜視図である。本実施例で、輝度調節ユニットを除いた残りの構成要素は図8と同一であるので、重複される説明は省略する。
【0134】
図9を参照すると、前記輝度調節ユニット102はアレイ基板320上に直接形成される。本実施例で、前記輝度調節ユニット102はパネル駆動回路352と同一の層から形成される。例えば、前記輝度調節ユニット102及び前記パネル駆動回路352は、前記アレイ基板320のサイドに隣接するように配置される。
【0135】
前記輝度調節ユニット102は、統合回路基板402及び伝送部材560を通じて光源ユニット570の発光素子572に多様なレベルを有する駆動電流を印加する。
【0136】
前記のような本実施例によると、前記輝度調節ユニット102を前記アレイ基板320に直接形成するので、製造工程が単になり、製造コストを節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】本発明の第1実施例による輝度調節装置を示すブロック図である。
【図2】図1に示した輝度調節装置を示す回路図である。
【図3】図1に示した輝度調節装置の光感知信号、第1分配信号、第2分配信号、及び第3分配信号のタイミング図を示す。
【図4】前記図1に示した輝度調節装置を用いる輝度調節方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施例による輝度調節装置を示すブロック図である。
【図6】前記図5に示した輝度調節装置を示す回路図である。
【図7】前記図5に示した輝度調節装置を用いる輝度調節方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施例による表示装置を示す分解斜視図である。
【図9】本発明の第4実施例による表示装置を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0138】
10 感知部
20 平滑部
22 積分器
24 感知区間設定部
30 比較部
32 比較器
34 基準電圧発生回路
40 分配回路
50、60、70 合算回路
51、61、71 フリップフロップ
57、67、77 合算器
80 合算部
100、200 輝度調節装置
110、210 モード選択部
120、130、140 インバータ
150、250 逆算部
160 デコーディング部
162、164 出力端子
180 駆動集積回路
300 表示パネル
320 アレイ基板
330 対向基板
350 パネル駆動回路
400 統合回路基板
410 可撓性ベース基板
420 統合回路部
510 導光板
520 反射シート
530 光学シート
540 モールドフレーム
550 収納容器
560 伝送部材
570 光源ユニット
572 発光素子
574 発光印刷回路基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
感知区間単位で光感知電圧を基準電圧と比較して光感知信号を生成する比較部と、
複数の感知区間を含む期間における前記光感知信号を合算して複数の合算信号を生成する合算部と、
モード選択によって前記合算信号の印加を制御するモード選択部と、
前記モード選択部の制御によって前記合算信号を逆算して複数の逆算信号を生成する逆算部と、
前記合算信号または前記逆算信号をデコーディングしてデコーディング信号を出力するデコーディング部と、
外部輝度を感知して原始感知電流を生成する感知部と、
前記原始感知電流を前記感知区間単位で積分して前記光感知電圧を生成する平滑部と、を含む輝度調節装置。
【請求項2】
前記合算部は、
前記光感知信号を合算して前記合算信号を生成する複数の合算回路と、
前記光感知信号を前記感知区間の単位で前記合算回路に順次分配する分配回路と、を含む請求項1に記載の輝度調節装置。
【請求項3】
前記合算回路及び合算信号の個数がn(nは自然数である)である場合、前記感知区間の数は3n個である、請求項2に記載の輝度調節装置。
【請求項4】
前記モード選択部が透過モードを選択した場合、前記デコーディング部は前記逆算信号をデコーディングしてデコーディング信号を出力する、請求項1に記載の輝度調節装置。
【請求項5】
前記モード選択部が半透過モードを選択した場合、前記デコーディング部は前記合算信号をデコーディングしてデコーディング信号を出力する、請求項1に記載の輝度調節装置。
【請求項6】
感知区間単位で光感知電圧を基準電圧と比較して光感知信号を生成する比較部と、
複数の感知区間の期間の前記光感知信号を合算して複数の合算信号を生成する合算部と、
前記合算信号をデコーディングしてデコーディング信号を出力するデコーディング部と、
モード選択によって前記デコーディング信号の印加を制御するモード選択部と、
前記モード選択部の制御によって前記デコーディング信号を逆算して逆算信号を生成する逆算部と、を含む輝度調節装置。
【請求項7】
前記逆算信号に対応するレベルを有する駆動電流を生成する駆動素子をさらに含み、
前記モード選択部が透過モードを選択した場合、前記駆動素子は前記駆動電流のレベルを前記逆算信号によって決定する、請求項6に記載の輝度調節装置。
【請求項8】
前記デコーディング信号に対応するレベルを有する駆動電流を生成する駆動素子をさらに含み、
前記モード選択部が半透過モードを選択した場合、前記駆動素子は前記駆動電流のレベルを前記デコーディング信号によって決定する、請求項6に記載の輝度調節装置。
【請求項9】
画像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルの下部に配置され、前記表示パネルに光を供給するバックライトアセンブリと、
感知区間単位で光感知電圧を基準電圧と比較して光感知信号を生成する比較部、複数の感知区間の期間における前記光感知信号を合算して複数の合算信号を生成する合算部、前記表示パネルのモードによって前記合算信号の印加を制御するモード選択部、前記モード選択部の制御によって前記合算信号を逆算して複数の逆算信号を生成する逆算部、前記合算信号または前記逆算信号を基準に前記バックライトアセンブリの駆動電流を調節する駆動素子、を具備する輝度調節ユニットと、を含む表示装置。
【請求項10】
前記輝度調節ユニットは、前記表示パネル上で外部輝度を感知して光感知電圧を生成する感知部を更に含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記感知部は、前記表示パネルのアレイ基板上に形成される、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記輝度調節ユニットは、前記アレイ基板上に集積される、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記バックライトアセンブリは、
前記駆動電流を用いて光を生成する光源ユニットと、
前記光源ユニットと隣接するように配置され、前記光源ユニットから発生した光を前記表示パネルの方にガイドする導光板と、を更に含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項14】
表示装置の外部輝度を感知して原始感知電流を生成する段階と、
前記原始感知電流を感知区間単位で積分して光感知電圧を生成する段階と、
前記感知区間単位で前記光感知電圧を基準電圧と比較して光感知信号を生成する段階と、
複数の感知区間期間、前記光感知信号を合算して複数の合算信号を生成する段階と、
モードの選択に応じて前記合算信号を逆算して複数の逆算信号を生成する段階と、
前記合算信号かまたは前記合算信号をデコーディングしたデコーディング信号を出力する段階と、を含む輝度調節方法。
【請求項15】
前記デコーディング信号に対応するレベルを有する駆動電流を生成する段階を更に含む、請求項14に記載の輝度調節方法。
【請求項16】
前記合算信号を生成する段階は、
前記光感知信号を前記感知区間単位で順次分配する段階と、
前記分配された光感知信号を合算する段階と、を含む請求項14に記載の輝度調節方法。
【請求項17】
前記合算信号または前記逆算信号をデコーディングする段階は、
前記選択されたモードが半透過モードであり、前記合算信号をデコーディングする段階を含む請求項14に記載の輝度調節方法。
【請求項18】
前記合算信号または前記逆算信号をデコーディングする段階は、
前記選択されたモードが透過モードであり、前記逆算信号をデコーディングする段階を含む請求項14に記載の輝度調節方法。
【請求項19】
表示装置の外部輝度を感知して原始感知電流を生成する段階と、
前記原始感知電流を感知区間単位で積分して光感知電圧を生成する段階と、
前記感知区間単位で前記光感知電圧を基準電圧と比較して光感知信号を生成する段階と、
複数の感知区間期間、前記光感知信号を合算して複数の合算信号を生成する段階と、
前記合算信号をデコーディングしてデコーディング信号を生成する段階と、
前記選択されたモードによって前記デコーディング信号を逆算して逆算信号を生成する段階と、
前記デコーディングまたは前記逆算信号に対応するレベルを有する駆動電流を生成する段階と、を含む輝度調節方法。
【請求項20】
前記駆動電流を生成する段階は、
前記選択されたモードが半透過モードであり、前記デコーディング信号を基準に前記駆動電流のレベルを決定する段階を含む請求項19に記載の輝度調節方法。
【請求項21】
前記駆動電流を生成する段階は、
前記選択されたモードが透過モードであり、前記逆算信号を基準に前記駆動電流のレベルを決定する段階を含む請求項19に記載の輝度調節方法。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−217012(P2008−217012A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−52549(P2008−52549)
【出願日】平成20年3月3日(2008.3.3)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】