説明

透明熱可塑性フィルムおよびその製造方法

【課題】延伸した透明熱可塑性フィルムを液晶表示板に組み込み、高温使用時に発現する黒表示時のむらを軽減する。
【解決手段】横延伸ゾーンでのチャックの噛み込み長(Lc)と噛み込み深さ(Wc)の比(Lc/Wc)が3〜50であり、かつ、1%〜200%の倍率で横延伸することを含む透明熱可塑性フィルムの製造方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
横延伸ゾーンでのチャックの噛み込み長(Lc)と噛み込み深さ(Wc)の比(Lc/Wc)が3〜50であり、かつ、1%〜200%の倍率で横延伸することを含む透明熱可塑性フィルムの製造方法。
【請求項2】
噛み込み時のチャックの温度を60℃〜200℃にすることを含む、請求項1に記載の透明熱可塑性フィルムの製造方法。
【請求項3】
横延伸ゾーンでのチャックの搬送速度(V1)と横延伸後の巻取り速度(V2)の比(V1/V2)を1.001〜1.1にすることを含む、請求項1または2に記載の透明熱可塑性フィルムの製造方法。
【請求項4】
横延伸後に、該横延伸温度をT1℃とした時、T1−50℃〜T1−2℃の温度で熱処理することを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の透明熱可塑性フィルムの製造方法。
【請求項5】
横延伸前に、該横延伸温度をT1℃とした時、T1+2℃〜T1+50℃で熱処理することを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の透明熱可塑性フィルムの製造方法。
【請求項6】
縦/横比(L/W)が0.01を越え0.3未満、あるいは2を超え50以下で、1%〜100%に縦延伸することを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の透明熱可塑性フィルムの製造方法。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の透明熱可塑性フィルムの製造方法であって、縦延伸後および横延伸後の少なくとも一方において、前記透明熱可塑性フィルムのガラス転移温度がTgのとき、Tg−30℃〜Tg+30℃の温度において、縦方向および横方向の緩和量の合計が1%〜20%となるように緩和することを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の透明熱可塑性フィルムの製造方法。
【請求項8】
タッチロールを用いて溶融製膜することを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の透明熱可塑性フィルムの製造方法。
【請求項9】
一辺30cmの正方形内の熱膨張係数分布および光弾性分布がいずれも10%以下の透明熱可塑性フィルム。
【請求項10】
横延伸ゾーンでのチャックの噛み込み長(Lc)と噛み込み深さ(Wc)の比(Lc/Wc)を3〜50とし、1%〜200%の倍率で横延伸してなる請求項9に記載の透明熱可塑性フィルム。
【請求項11】
製膜幅全域に亘り配向角分布が0°±5°以内、或いは90°±5°以内である請求項9または10に記載の透明熱可塑性フィルム。
【請求項12】
面内のレターデーション(Re)が20nm〜400nmであり、厚み方向のレターデーション(Rth)が50nm〜400nmである、請求項9〜11のいずれか1項に記載の透明熱可塑性フィルム。
【請求項13】
前記透明熱可塑性フィルムが下記を満足するセルロースアシレートを含む、請求項9〜12のいずれか1項に記載の透明熱可塑性フィルム。
2.0≦A+B<3.0
0.1≦B<3
A:アセテート基の置換度、
B:プロピオネート基、ブチレート基、ペンタノイル基の置換度の総和
【請求項14】
下記式(T−1)および(T−2)を満足するセルロースアシレートを含む、請求項9〜12のいずれか1項に記載の熱可塑性フィルム。
式(T−1):2.5≦A+C<3.0
式(T−2):0.1≦C<2
(式中、Aは、アセテート基の置換度を示し、Cは置換もしくは無置換の芳香族アシル基を示す。)
【請求項15】
前記透明熱可塑性フィルムが飽和ノルボルネン樹脂を含む、請求項9〜14のいずれか1項に記載の透明熱可塑性フィルム。
【請求項16】
弾性率が2.9kN/mm2 以下ある、請求項9〜15のいずれか1項に記載の透明熱可塑性フィルム。
【請求項17】
請求項9〜16のいずれか1項に記載の透明熱可塑性フィルムであって、該透明熱可塑性フィルムを、クロスニコル状態に配置された2枚の偏光板の間においた時観察される少なくとも一辺が10μm以上の輝点の数が25個/cm2 以下である、透明熱可塑性フィルム。
【請求項18】
残留溶剤が0.5質量%以下である、請求項9〜17のいずれか1項に記載の透明熱可塑性フィルム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−301986(P2007−301986A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−103297(P2007−103297)
【出願日】平成19年4月10日(2007.4.10)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】