通信装置および通信方法
【課題】送信端末において、ファイルの送信指示を受け付けた場合に、自動的にファイルを圧縮/暗号化し、パスワード付きファイルとして受信端末へファイルを転送することによりユーザの利便性を向上する通信装置および通信方法を提供する。
【解決手段】
インターフェースを介して外部装置から取得した、少なくとも1つの送信先の宛先および、少なくとも1つの送信するためのファイルをメモリへ記憶し、ファイルの送信指示を受け付けた場合に、コントローラにより、送信ファイルを暗号化するパスワードを取得したか否かを判断し、パスワードを取得した場合には、取得したパスワードを用いて送信ファイルを暗号化し、宛先の送信先端末へ、暗号化した送信ファイルを送信する通信装置。
【解決手段】
インターフェースを介して外部装置から取得した、少なくとも1つの送信先の宛先および、少なくとも1つの送信するためのファイルをメモリへ記憶し、ファイルの送信指示を受け付けた場合に、コントローラにより、送信ファイルを暗号化するパスワードを取得したか否かを判断し、パスワードを取得した場合には、取得したパスワードを用いて送信ファイルを暗号化し、宛先の送信先端末へ、暗号化した送信ファイルを送信する通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、ネットワークを介して通信を行う通信装置およびその通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
IP通信装置間において音声、テキスト、画像、および映像等のメディアデータのファイルをSIPを利用して転送する技術がある。しかしながらその様な転送技術では、転送するメディアファイルのセキュリティを確保する為には、ユーザが対象のファイルを、復号/解凍に必要な暗証番号を付けて予めアプリケーション等で暗号化/圧縮して、暗号化/圧縮された送信用ファイルを作成する作業が必要であった。その後、ユーザは作成した送信用ファイルを送信する指示を出すというものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−283611公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、送信端末において、ファイルの送信指示を受け付けた場合に、自動的にファイルを圧縮/暗号化し、パスワード付きファイルとして受信端末へファイルを転送する通信装置および通信方法を提供することである。これにより、ユーザは予め圧縮ファイルを用意する等の操作が不要となり、ユーザの利便性を向上する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、実施形態の通信装置は、外部装置および送信先端末とネットワークを介して接続するインターフェースと、前記インターフェースを介して前記外部装置から取得した、少なくとも1つの送信先の宛先および、少なくとも1つの送信するためのファイルを記憶するメモリと、前記インターフェースを介してファイルの送信指示を受け付けた場合に、前記メモリにある送信ファイルを暗号化するパスワードを取得したか否かを判断し、パスワードを取得した場合には、取得したパスワードを用いて送信ファイルを暗号化し、宛先の送信先端末へ、暗号化した送信ファイルを前記インターフェースを介して送信するコントローラと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】通信システムの構成を説明するブロック図。
【図2】第1の実施の形態における通信装置のハードウェア構成を説明するブロック図。
【図3】第1の実施の形態におけるユーザ端末のハードウェア構成を説明するブロック図。
【図4】第1の実施の形態の複合機のハードウェア構成を説明するブロック図。
【図5】複合機からWebブラウザ機能を用いて通信装置へファイル送信を指示する場合の、第1の実施の形態の通信装置の処理を説明するフローチャート。
【図6】第1の実施の形態の複合機からWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面。
【図7】第1のファイルの送信が完了するまでの通信処理を示すシーケンス図。
【図8】第2のファイルの送信および通信を終了するまでの処理を示すシーケンス図。
【図9】複合機からWebブラウザ機能を用いて通信装置へファイル送信を指示する場合の、第2の実施の形態の通信装置の処理を説明するフローチャート。
【図10】第2の実施の形態の複合機の操作パネルからWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面。
【図11】第2の実施の形態の複合機の操作パネルからWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面。
【図12】第2の実施の形態の複合機の操作パネルからWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面。
【図13】ユーザ端末からWebブラウザ機能を用いて通信装置へファイル送信を指示する場合の、第3の実施の形態の通信装置の処理を説明するフローチャート。
【図14】第3の実施の形態のユーザ端末からWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0008】
(第1の実施の形態)
図1は、通信システムの構成の一例を説明するブロック図である。この通信システムは、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ100、ネットワーク102、G/W(Gateway)104、106、通信装置120、122、複合機112、114、ユーザ端末116、118を含む。通信装置120、複合機112、ユーザ端末116は、LAN108およびG/W104を介してネットワーク102へ接続される。通信装置122、複合機114、ユーザ端末118は、LAN110およびG/W106を介してネットワーク102へ接続される。SIPサーバ100は、通信装置120および122とネットワーク102を介して通信する。なお、図1のシステムはネットワーク102に接続される通信装置、複合機およびユーザ端末をそれぞれ2台ずつ含むが、通信装置、複合機、およびユーザ端末の台数は3台以上あってもよい。通信装置は、複合機およびユーザ端末の少なくとも一方と接続される。なお、ネットワーク102は、通信事業者専用のネットワークであるNGN(Next Generation Network))であっても公知のインターネットであってもよい。図1では、一例として、ネットワーク102をNGNとして説明する。
【0009】
G/W104、106は、LAN108、110とネットワーク102との間の各種の条件の違いを整合させる。G/W104、106は、LAN108、110に接続された機器がネットワーク102を介して通信することを可能とする。なお、G/W104、106は、アナログ通信端末が接続されるポートを備えてもよい。その場合には、G/W104、106は、アナログ通信端末がネットワーク102を介して通信することを可能とする。
【0010】
通信装置120、122は、呼制御処理においてSIPサーバ100を介して互いにSIPメッセージの送受信を行ってセッションを確立し、その後の通信処理においてメディアデータ(音声、テキスト、画像、及び映像等)を転送(以下、「ファイル転送」という。)する。例えば、通信装置120は、複合機112およびユーザ端末116からのメディアデータを、ネットワーク102を介して通信装置122へ送信する。通信装置122も通信装置120と同様の機能を有する。
【0011】
SIPサーバ100は、通信装置120、122間の呼接続のためのSIPメッセージの中継を行う。また、SIPサーバ100は、通信装置120、122に関するグローバルアドレス、ポート番号、NAT(Network Address Translation)種別等の情報を管理(ロケーションサーバへの登録、更新、削除処理等を実行)する。
【0012】
図2は第1の実施の形態の通信装置120、122のハードウェア構成を説明するブロック図である。ここでは、通信装置120を例に説明する。
【0013】
通信装置120は、LAN108上の装置、SIPサーバ100、通信装置122との通信等を実行するためのソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの適切な組合せを含む。
【0014】
通信装置120は、制御部202と、記憶装置212と、通信インターフェース(通信I/F)218とを有する。
【0015】
制御部(コントローラ)202は、CPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit)からなるプロセッサ204、メモリ206を有する。制御部202は、図形、イメージ、文字、表等が混在した文書処理を実行する。また、制御部202は、相手先の通信装置とのファイル転送の処理を制御する。メモリ206は、例えば、半導体メモリであり、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)208と、プロセッサ204に一時的な作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)210とを有する。通信装置220の各コンポーネントは、バス220を介して接続される。
【0016】
記憶装置212は、アプリケーションプログラム214と、OS(Operating System)216と、を記憶する。アプリケーションプログラム214は、OS216のソフトウェアとして動作する。アプリケーションプログラム214は、一般的なソフトウェアに加え、Webアプリケーションを含む。アプリケーションプログラム214は、LAN108上の複合機112あるいはユーザ端末116へ表示させる画面構成のプログラムを含む。また、記憶装置212は、通信I/F218を介して取得したメディアデータ(音声データ、テキストデータ、画像データ、及び映像データ等)を記憶する。記憶装置212は、例えば、通信装置122から送信されてきたメディアデータや、LAN108上の複合機112あるいはユーザ端末116から受け取ったメディアデータを記憶する。記憶装置212としては、例えば、ハードディスクドライブやその他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、フラッシュ・メモリ等の半導体記憶装置またはこれらの任意の組合せであってよい。また、通信装置120は、記憶装置212の代わりに通信I/F218を介して接続されるサーバやPC、その他の記憶装置を用いてもよい。
【0017】
通信I/F218は、外部の装置と接続するインターフェースである。通信I/F218は、例えば、Bluetooth(登録商標)、赤外線接続、光接続といったIEEE802.15、IEEE802.11、IEEE802.3、IEEE1284等の適切な無線または有線のインターフェースを含む。通信I/F218は、更に、USB規格の接続端子が接続されるUSB接続部やパラレルインタフェース等を含んでも良い。通信I/F218はメディアデータをユーザ端末116あるいは複合機112等の外部装置との間で送受信する。制御部202は、通信I/F218を介し、所定の通信プロトコルに従って、G/W108、SIPサーバ100、相手装置(例えば、通信装置122)、その他外部装置と通信する。
【0018】
制御部202は、SIPサーバ100および相手装置とSIPメッセージを交換し、セッションを確立する。
【0019】
また、制御部202は、複合機112あるいはユーザ端末116から受け取ったメディアデータから送信用のファイルを生成する。なお、複合機112からのデータとしては複合機がスキャンした原稿の画像データを含む。複合機112から受け取るメディアデータは、読み取った原稿が複数頁である場合は1つのファイルとして受け取る。あるいは、複合機112の読取条件に基づいて、1頁単位で複数のファイルとして受け取ってもよい。また、制御部202はユーザの指示に基づき、記憶装置212に記憶されたアプリケーションプログラムを用いて、ファイル送信前に送信用のファイルを圧縮および暗号化する。
【0020】
続いて、制御部202は、ファイルとして生成されたメディアデータをパケット化して送信する処理を実行する。制御部202はTCP(Transmission Control Protocol)に基づきデータ到着、重複及び抜けなどの確認を行う。制御部202は、例えば、RFC3261で規定されたプロトコルを使用する。制御部202は、図7あるいは図8において後述するように、例えば、ファイル転送機能に関する能力情報、及び転送するファイルの情報(例えば、ファイル名、ファイル形式、ファイルサイズ)の1つまたは複数の情報をSIPメッセージ上のSDP(Session Description Protocol)記述文書を利用して相手装置と交換する。
【0021】
また制御部202は、相手装置から受信したファイルを記憶装置212へ保存する。あるいは、相手装置から印刷するように指示を受けた場合には予め設定されていた画像形成装置へファイルを転送する。転送されたファイルを受信した画像形成装置(例えば複合機112)は、受信したファイルから印刷用の画像データを生成し、シートへ印刷する。
【0022】
図3は、第1の実施の形態のユーザ端末116、118のハードウェア構成を説明するブロック図である。ユーザ端末116、118としては、デスクトップ型、ラップトップ型、あるいはタブレット型のPC(Personal Computer)、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、あるいはメディアプレーヤ等を含む。ここでは、ユーザ端末116として、PCを例に説明する。
【0023】
ユーザ端末116は、通信装置120および複合機112との通信等を実行するためのソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの適切な組合せを含む。また、ユーザ端末116は、多様なウェブ・ページおよびデバイス・ページ等とやり取りするためのWebブラウザまたは他の専用アプリケーション等の適切なインターフェースを有する。
【0024】
ユーザ端末116は、制御部302と、記憶装置312と、通信インターフェース(通信I/F)320と、入力インターフェース(入力I/F)322と、入力部324と、表示インターフェース(表示I/F)326と、表示部328とを有する。
【0025】
制御部(コントローラ)302は、CPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit)からなるプロセッサ304、メモリ306を有する。制御部302は、図形、イメージ、文字、表等が混在した文書処理を実行する。メモリ306は、例えば、半導体メモリであり、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)308と、プロセッサ304に一時的な作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)310とを有する。ユーザ端末116の各コンポーネントは、バス330を介して接続される。
【0026】
記憶装置312は、アプリケーションプログラム314と、プリンタドライバ316と、OS(Operating System)318と、を記憶する。アプリケーションプログラム314は、OS318のソフトウェアとして動作する。アプリケーションプログラム314は、一般的なソフトウェアに加え、Webブラウザ、Webアプリケーションを含む。プリンタドライバ316は、アプリケーションプログラム314からの印刷指示に合わせて複合機112を制御するデバイスドライバであり、OS318のソフトウェアとして動作する。記憶装置312としては、例えば、ハードディスクドライブやその他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、フラッシュ・メモリ等の半導体記憶装置またはこれらの任意の組合せであってよい。
【0027】
通信I/F320は、外部の機器と接続するインターフェースである。通信I/F320は、例えば、Bluetooth(登録商標)、赤外線接続、光接続といったIEEE802.15、IEEE802.11、IEEE802.3、IEEE3304等の適切な無線または有線を介して複合機112と通信する。通信I/F320は、更に、USB規格の接続端子が接続されるUSB接続部やパラレルインタフェース等を含んでも良い。制御部302は、通信I/F320を介して複合機112やUSBデバイス、その他外部機器と通信する。
【0028】
入力I/F322は、入力部324と接続される。入力部324としては、マン・マシンインターフェースとしてキーボードデバイスやマウスが用いられる。
【0029】
表示I/F326は、表示部328と接続される。表示I/F326は、バス330に接続された他のコンポーネントから表示部328に表示するデータまたはインストラクションを受け取る。表示I/F326は、表示部328へ表示データを出力する。表示部328としては、例えば、PCに付随するディスプレイが用いられる。
【0030】
図4は、第1の実施の形態の複合機112、114のハードウェア構成を説明するブロック図である。ここでは、複合機112を例に説明する。
【0031】
複合機112は、制御部402と、記憶装置412と、通信インターフェース(通信I/F)414と、操作パネル416と、原稿を読み取るスキャナ部422と、画像を形成するプリンタ部424と、ファクシミリコントロールユニット(FCU)426を備える。複合機112の各コンポーネントは、バス428を介して接続される。
【0032】
制御部402は、CPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit)からなるプロセッサ404、メモリ406を有する。メモリ406は、例えば、半導体メモリであり、プロセッサ404の制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)408と、プロセッサ404に一時的な作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)410を有する。制御部402は、ROM408あるいは、記憶装置412に格納された制御プログラム等に基づいて、操作パネル416、スキャナ部422、プリンタ部424、ファクシミリコントロールユニット(FCU)426を制御する。制御部402はさらに、画像データを補正、あるいは伸張する機能を有する。
【0033】
記憶装置412は、アプリケーションプログラムおよびOSを記憶する。アプリケーションプログラムは、コピー機能、プリント機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、ネットワークファイル機能といった複合機が有する機能を実行するプログラムを含む。アプリケーションプログラムは、更には、Webクライアント用のアプリケーション(Webブラウザ)やその他のアプリケーションを有する。
【0034】
記憶装置412は、スキャナ部422で読取った原稿の画像データあるいは通信I/F414を介して取得した画像データ等を一時的に記憶する。記憶装置412としては、例えば、ハードディスクドライブ等の磁気記憶装置、光学式記憶装置、半導体記憶装置(フラッシュ・メモリ等)またはこれら記憶装置の任意の組合せでもよい。記憶装置412は、ソフトウェア更新、保護された電子ドキュメント、テキストデータ、アカウント情報、ポリシー情報等を適切に保存する。
【0035】
通信I/F414は、外部の機器と接続するインターフェースである。通信I/F414は、例えば、Bluetooth(登録商標)、赤外線接続、光接続といったIEEE802.15、IEEE802.11、IEEE802.3、IEEE1284等の適切な無線または有線を介して外部機器と接続する。通信I/F414は、更に、USB規格の接続端子が接続されるUSB接続部やパラレルインタフェース等を含んでも良い。制御部402は、通信I/F414を介して通信装置120、ユーザ端末116やUSBデバイス、その他外部機器と通信する。
【0036】
操作パネル416は、タッチパネル式の表示部418と各種の操作キー420とを有する。操作キー420は、例えば、テンキー、リセットキー、ストップキー、スタートキー等を有する。表示部418は、例えば、用紙サイズ、コピー枚数、印刷濃度設定、あるいは仕上げ(綴じ、折り)等の印刷条件に関する指示項目を表示する。また、表示部418は、ファクス送信やファイル送信のための宛先、送信するファイルの読み込み設定、送信するファイルを送信先がどのように処理するかの処理設定等のファイル送信条件に関する指示項目を表示する。表示された項目の指示が、表示部418から入力される。
【0037】
スキャナ部422は、原稿を画像として読み取る内蔵された走査読取ユニットと、原稿載置台、読取位置へ原稿を搬送する自動原稿送り装置とを有する。スキャナ部422の走査読取ユニットは、原稿載置台あるいは自動原稿送り装置にセットされた原稿を読取る。
プリンタ部424は、公知の、例えば感光体ドラムを含む画像形成ユニットならびに例えばトナーによる現像ユニット等を備える。プリンタ部424は、これらユニットによりスキャナ部422で読取った原稿の画像データに対応する画像や、ユーザ端末116から送られてきた画像データに対応する画像をシート上へ形成する。また、プリンタ部424は、通信I/F414を介して通信装置120から取得したファイルをシート上へ印刷する。
【0038】
次に、複合機112でスキャンした原稿の画像データをファイル送信する場合を説明する。図5は複合機112の操作パネルからWebブラウザ機能を用いて通信装置120へファイル送信を指示する場合に送信端末の通信装置120が受信端末の通信装置122へファイルを転送する処理を説明するフローチャートである。
【0039】
図5の501において、複合機112は操作パネル416を介してユーザの指示を受け付けると、Webブラウザ機能を用いて通信装置120へアクセスする。すなわち、通信装置120は複合機からのアクセスを受け付ける。複合機112において、ユーザはスキャナ部422に原稿をセットする。
【0040】
502において、通信装置120は複合機112の操作パネル416を介して、送信先の宛先の登録を受け付ける。ユーザは、複合機112の操作パネル416を介して、送信先の宛先を直接入力する、あるいは通信装置120が格納するアドレス帳や、送信/受信履歴から選択して通信装置120へ登録する。なお、宛先の選択に用いるアドレス帳としては通信装置120が格納するものに限定されるものではなく、ユーザ端末116あるいは複合機112が格納するアドレス帳から宛先を選択してもよい。また、送信先の宛先は同時に複数登録してよい。
【0041】
図6は、複合機112の操作パネル416からWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面の一例である。図6(a)に示すように、本実施の形態では、一例として、通信装置122の電話番号XXXXXXXXXXを宛先として登録する。
【0042】
図6(a)の601は、“パスワード付送信”機能を設定するためのボタンである。ボタン601が操作されると、図6(b)のパスワードを入力するユーザインターフェース画面が表示され、パスワードの受け付けが可能となる。“パスワード付送信”機能を有効にする場合には、ユーザは入力欄602へパスワードを入力する。図6(a)、(b)の603は、通信装置120へファイル送信処理を指示するボタンである。
【0043】
次に、図5に示すように、通信装置120は、503において送信ファイルのデータを複合機から受信する。すなわち、図6の送信ボタン603が操作されると、複合機112はスキャナ部422において、原稿載置台あるいは自動原稿送り装置にセットされた原稿を読取る。なお、複合機112は詳細な読取設定を受け付けなかった場合、所定の設定(デフォルトの設定)で原稿をスキャンする。デフォルトの設定項目は、例えば、カラー、モノクロあるいはグレースケール等のモードの内、どのモードで原稿を読み取るのかを設定するカラーモード、原稿が片面あるいは両面かを設定する片面/両面設定の他、解像度等の項目を含む。複合機112はスキャナ部422で読み取った原稿の画像データを通信装置へ送信する。通信装置120は、複合機112から送信された画像データを受信し、送信ファイルとして記憶装置212へ保存する。
【0044】
504において、通信装置120の制御部202は、“パスワード付送信”の設定が有効か否かを判断する。例えば、制御部202は、図6の入力欄602へ入力されたパスワードが有るか否かを判断する。
【0045】
“パスワード付送信”の設定がされていない場合(504のNo)、通信装置120の制御部202は、507において、送信ファイルを通信I/F218を介して登録された宛先の通信装置122へ送信する。
【0046】
“パスワード付送信”が設定されている場合(504のYes)、通信装置120の制御部202は、前述のように、複合機112から送信された送信ファイルが複数の場合には、送信するファイルを入力欄602に入力されたパスワード付の所定の形式で1つのファイルに圧縮する(505)。例えば、制御部202は送信するファイルを1つのファイルに圧縮し、且つ、入力欄602に入力されたパスワードで暗号化する。圧縮されたファイル形式としては、例えば、ZIP、RAR、AFA、CAB、GCA、DGCA、LHAやその他の一般的な可逆圧縮方式でよい。次に、506において、通信装置120の制御部202は、圧縮された送信ファイルを通信I/F218を介して通信装置122へ送信する。受信端末側では、このパスワードをメール等の手段で別途知らされたユーザがファイル解凍時にパスワードを入力する。入力されたパスワードが正しければ、圧縮されたファイルが元の複数のファイルに解凍される。
【0047】
次に、506における通信装置120が送信ファイルを通信I/F218を介して通信装置122へ送信する処理について説明する。 図7、図8は図1の通信システムの通信処理を示すシーケンス図である。図7は第1のファイルの送信が完了するまでの処理を示し、図8は第2のファイルの送信および第2ファイルの送信完了後、通信を終了するまでの処理を示す。すなわち、図7および図8は複数のファイルを1ジョブで送信する一連の処理である。この例で、送信端末として動作する通信装置120(以下、送信端末)及び受信端末として動作する通信装置122(以下、受信端末)は、予めSIPサーバ100に対して登録処理(REGISTERコマンドの送信等)を行う。
【0048】
ユーザがユーザ端末116あるいは複合機112からWebブラウザ機能を用いて通信装置120へファイル送信を指示すると、図7に示すように、701において、送信端末は受信端末の宛先番号をダイヤルして発呼(発信要求)する。
【0049】
702において、送信端末は、セッション開始のINVITEコマンドを送信し、SIPサーバ100を介して受信端末との間で一連のSIPコマンドの交換を実行する。続いて、発呼先の呼び出しがSIPサーバから行われるとともに、呼び出し中であることを示す180RingingコマンドがSIPサーバを介して送信端末へ送られる。次いで、SIPサーバを介して、送信端末が200OKコマンドを受信すると、送信端末は通信が成立したことを認識し、応答コマンドとしてACKコマンドをSIPサーバへ送信する。これにより、SIP呼接続が完了する。
【0050】
703において、送信端末および受信端末は接続の確立を行う。接続の確立とは、送信端末と受信端末との間で通信を行うための論理的な通信路(コネクション)を設定することをいう。送信端末は、接続する受信端末のポート番号と発信端末のシーケンス番号を指定したSYNコマンドを送り、上りコネクションの確立を試みる。受信端末は、送信端末からのSYNコマンドに対して上りコネクションの確立を承認するACKコマンドで応答するとともに、受信端末自身のシーケンス番号を指定したSYNコマンドを送信することにより下りコネクションの確立を試みる。送信端末は受信端末からのSYNコマンドに対して下りコネクションの確立を承認するACKコマンドで応答する。なお、ここでは便宜上送信端末から受信端末への転送を上り、その逆を下りと呼ぶ。上記の処理により、ファイル等のデータ転送前に接続が確立する。
【0051】
704において、送信端末は、能力問い合わせのSOAP Get Serviceコマンドを送信し、受信端末との間で一連のSOAPコマンドの交換を実行する。能力応答のSOAP Service Availableコマンドを受信することにより、送信端末は受信端末の能力ファイルを取得する。受信端末では、SOAP Get Serviceコマンドを受信することにより送信端末の能力ファイルを取得する。
【0052】
705において、送信端末はSOAP Create Jobコマンドにより受信端末にジョブ開始の許可を要求(ジョブ生成要求)する。SOAP Create Jobコマンドはジョブ開始に必要な属性、例えば、ユーザ名、ジョブ名、ファイル名、送信ファイルのフォーマット(例えばtiff等)、送信する第1のファイルのサイズ、あるいは第1のファイルに関連付けられた処理条件を含む。
【0053】
受信端末は、SOAP Create Jobコマンドを受信することで送信端末が送信する第1のファイルの属性を認識する。受信端末は、SOAP Create Jobコマンドに含まれる第1の送信ファイルのサイズと受信端末のメモリあるいは記憶装置の容量とをチェックし、空き容量が足りる場合はジョブ開始を許可する(ジョブ生成応答)SOAP Create Job Responseコマンドを送信端末へ送信する。
【0054】
送信端末は、SOAP Create Job Responseコマンドを受信することでジョブ生成要求が許可されたことを認識する。上記通信によりセッションが確立されると、706において、送信端末は第1の送信ファイルを受信端末へ送信する。
【0055】
受信端末は、処理条件603に基づき、受信した第1のファイルを受信端末の記憶装置へ保存する、あるいは複合機114へ転送する。受信端末は、第1のファイルの受信を送信端末へ通知する。
【0056】
第1の送信ファイルの送信が終了すると、図8の801に示すように、送信端末は、SOAP Create Jobコマンドにより受信端末にジョブ開始の許可を要求(ジョブ生成要求)する。SOAP Create Jobコマンドはジョブ開始に必要な属性、例えば、ユーザ名、ジョブ名、ファイル名、送信ファイルのフォーマット(例えばtiff等)、送信する第2のファイルのサイズ、あるいは第2のファイルに関連付けられた処理条件を含む。また、送信端末は、第2の送信ファイルに対応付けられたコメント等の文字列であるメッセージが有る場合には、SOAP Create Jobコマンドとともに、該メッセージを受信端末へ送信する。
【0057】
受信端末は、SOAP Create Jobコマンドを受信することで送信端末が送信する第2のファイルの属性を認識する。受信端末は、SOAP Create Jobコマンドに含まれる第2の送信ファイルのサイズと、受信端末のメモリあるいは記憶装置の容量とをチェックし、空き容量が足りる場合はジョブ開始を許可する(ジョブ生成応答)SOAP Create Job Responseコマンドを送信端末へ送信する。
【0058】
送信端末はSOAP Create Job Responseコマンドを受信することでジョブ生成要求が許可されたことを認識する。上記通信によりセッションが確立されると、802において、送信端末は第2の送信ファイルを受信端末へ転送する。
【0059】
受信端末は、処理条件に基づき、受信した第2のファイルを受信端末の記憶装置へ保存する、あるいは複合機114へ転送する。受信端末は、第2のファイルの受信を送信端端末へ通知する。
【0060】
第2の送信ファイルの送信が終了、すなわち、データの送信が完了すると、803において通信に使用した接続をクローズする。まず送信端末は、データ送信を終了するFINコマンドを受信端末へ送信する。受信端末は、FINコマンドを受け取ると上りコネクションの終了を了承するACKコマンドを送信端末へ応答する。続いて受信端末はFINコマンドを受信端末へ送信する。送信端末は、FINコマンドを受け取ると下りコネクションの終了を了承するACKコマンドを受信端末へ応答する。このように送受信端末双方がデータ送信終了後FINコマンドを相手に送り、且つそのFINコマンドに対する確認のためACKコマンドを受信したところで送信端末および受信端末間のコネクションが終了する。次いで、送信端末はSIP接続のセッションを終了するための通信を実行する(804)。なお、上述した通信の接続および終了の処理は実施の形態の一例にすぎず、これに限定されるものではない。
【0061】
上記の図7、図8では、複数のファイルをそれぞれ1ジョブの通信処理の中で別々に送信する処理を説明した。パスワード付送信の場合には複数のファイルは1つのファイルに圧縮される。従って、この圧縮ファイルを送信する場合には、図8の801および802の処理が省略される。
【0062】
上記実施の形態によれば、転送するファイルのセキュリティを確保する場合、送信側において、複合機で原稿をスキャンする場合にパスワードを入力してパスワード付送信を設定することにより、送信端末は、スキャンされた原稿の画像データを複合機から取得するとともに、自動的に画像データを圧縮/暗号化し、パスワード付きファイルとして受信端末へファイルを転送する。したがって、ユーザは複合機において原稿スキャンを指示した後、別途送信ファイルを圧縮する処理を指示する必要がなく使い勝手がよい。
【0063】
(第2の実施の形態)
次に複合機112でスキャンした原稿の画像データをファイル送信する別の実施の形態を説明する。図9は複合機112の操作パネルからWebブラウザ機能を用いて通信装置120(送信端末)へファイル送信を指示する場合に送信端末の通信装置が受信端末の通信装置へファイルを転送する処理を説明するフローチャートである。
【0064】
901において、複合機112は、操作パネル416を介してユーザの指示を受け付けると、Webブラウザ機能を用いて通信装置120へアクセスする。すなわち、通信装置120は複合機からのアクセスを受け付ける。複合機112において、ユーザはスキャナ部422に原稿をセットする。
【0065】
902において、通信装置120は複合機112の操作パネル416を介して、送信するファイルの読取条件の設定を受け付ける。図10乃至図12は、複合機112の操作パネル416からWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面の一例である。図10の1001は、原稿の読取条件および送信するファイルを送信先でどのように処理させるかを示す処理条件を設定するためのボタンである。ボタン1001が操作されると、図11の読取条件および処理条件を設定するユーザインターフェース画面が表示され、読取条件の設定あるいは変更が可能となる。読取条件の設定項目は、例えば、カラー、モノクロあるいはグレースケール等のモードの内、どのモードで原稿を読み取るのかを設定するカラーモード1101、解像度1102、原稿が片面あるいは両面かを設定する片面/両面設定1103等の項目を含む。
【0066】
次に、903において、通信装置120は、図11のユーザインターフェース画面を介して、送信先の処理条件を受け付ける。例えば、送信先の処理条件は “印刷”、“保存”、“保存+印刷”を含む。図11の1104、1105、1106はそれぞれ“印刷”、“保存”、“保存+印刷”を設定するボタンを示す。ここで設定した処理条件が送信ファイルとともに宛先の通信装置122(受信端末)へ送信される。送信ファイルおよび処理条件を受信した通信装置122は、処理条件に基づいて受信したファイルを処理する。
【0067】
処理条件として“印刷”が選択された場合、宛先の通信装置122は、受信したファイルを、予め印刷を実行させる装置として登録された画像形成装置(例えば複合機114)へ受信したファイルを転送する。複合機114は、受信したファイルを印刷する。なお、“印刷”が設定されていた場合であっても、複合機114で印刷できない場合(複合機の電源がオフ、あるいはネットワークエラー等)には、通信装置122は受信したファイルを通信装置122の記憶装置へ保存する。処理条件として“保存”が選択された場合、宛先の通信装置122は受信したファイルを通信装置122の記憶装置へ保存する。処理条件として“保存+印刷”が選択された場合、宛先の通信装置122は受信したファイルを、予め印刷を実行させる装置として登録された画像形成装置(例えば複合機114)へ転送する。
【0068】
上述の処理条件を設定した後、スキャンボタン1107が操作されると、複合機112はスキャナ部422において、原稿載置台あるいは自動原稿送り装置にセットされた原稿を読取る。複合機112は、スキャナ部422で読み取った原稿の画像データを通信装置へ送信する。通信装置120は、複合機112から送信された画像データを受信し、送信ファイルとして記憶装置212へ保存する(904)。また、902および903の処理を繰り返すことにより、さらに別の原稿の画像を送信ファイルとして登録できる。本実施の形態では、処理条件は、送信ファイル毎、すなわち、1つのジョブとしてスキャンされた原稿の画像毎に設定される。図10の送付書類一覧ボタン1004が操作されると、送信ファイルとして登録したファイルのリストが表示される。
【0069】
図12は、送信ファイルとして登録したファイルのリスト表示画面の一例である。リスト画面には、ファイル名、スキャンした原稿の頁数、サイズ、スキャンした日時の情報が表示される。また、リスト画面は、送信ファイルとして登録したファイル毎に、送信先の処理条件を確認あるいは変更するチェックボタン1201、1202を含む。チェックボタン1201は“印刷”処理の有効/無効を設定する。チェックボタン12012は“保存” 処理の有効/無効を設定する。
【0070】
図9の905において、通信装置120は複合機112の操作パネル416を介して、送信先の宛先の登録を受け付ける。ユーザは、複合機112の操作パネル416を介して、送信先の宛先を直接入力する、あるいは通信装置120が格納するアドレス帳や、送信/受信履歴から選択して通信装置120へ登録する。なお、宛先の選択に用いるアドレス帳としては通信装置120が格納するものに限定されるものではなく、ユーザ端末116あるいは複合機112が格納するアドレス帳から宛先を選択してもよい。また、送信先の宛先は同時に複数登録してよい。図10に示すように、本実施の形態では、一例として、通信装置122の電話番号XXXXXXXXXXを宛先として登録する。
【0071】
図10の1003は、“パスワード付送信”機能を設定するためのボタンである。“パスワード付送信”機能については第1の実施の形態で説明したので省略する。図10の1004は通信装置120へ送信ファイルの送信を指示する送信ボタンである。
【0072】
図9の906において、通信装置120の制御部202は送信指示を受け付けたか判断する。送信指示を受け付けた場合(906のYes)、907において、通信装置120の制御部202は、“パスワード付送信”の設定が有効か否かを判断する。
【0073】
“パスワード付送信”の設定が無効である場合(907のNo)、通信装置120の制御部202は、910において、送信ファイルおよび送信先の処理条件を通信I/F218を介して通信装置122へ送信する。
【0074】
“パスワード付送信”の設定が有効である場合(907のYes)、通信装置120の制御部202は、送信するファイルを入力されたパスワード付の所定の形式で1つのファイルに圧縮する(908)。例えば、制御部202は送信するファイルを1つのファイルに圧縮し、且つ、入力されたパスワードで暗号化する。通信装置120の制御部202は、圧縮したファイルのファイル名を、送信するファイルの一覧の先頭のファイル(最初に登録したファイル)のファイル名に圧縮形式の拡張子を付加したファイル名にする。受信端末側では、このパスワードをメール等の手段で別途知らされたユーザがファイル解凍時にパスワードを入力する。入力されたパスワードが正しければ、圧縮されたファイルが元の複数のファイルに解凍される。
【0075】
続いて、909において、通信装置120の制御部202は、903において設定された送信先の処理条件にかかわらず、この送信先の処理条件を“保存”にする。したがって、 “パスワード付送信”が有効とされた場合、ユーザが処理条件を事前に設定したとしても、宛先の通信装置122は、自動的に受信ファイルを記憶装置へ保存する。次に、910において、通信装置120の制御部202は、送信ファイルおよび処理条件を通信I/F218を介して通信装置122へ送信する。
【0076】
上記実施の形態によれば、転送するファイルのセキュリティを確保する場合、送信側の通信装置はスキャンされた原稿の画像データを複合機から取得するとともに、自動的に画像データを圧縮/暗号化し、パスワード付きファイルとして受信端末へファイルを転送する。したがって、ユーザは複合機において原稿スキャンを指示した後、別途送信ファイルを圧縮する処理を指示する必要がなく使い勝手がよい。また、本実施の形態によれば、通信装置は、複合機から別のジョブとして原稿の画像データを取得し、一度の送信処理で複数のファイルをまとめて送信することができる。したがって、ユーザは送信処理を送信ファイル毎に設定する必要がなく、使い勝手が良い。
【0077】
(第3の実施の形態)
次に、ユーザ端末116からファイル送信を指示する場合を説明する。図13は、ユーザ端末116からWebブラウザ機能を用いて通信装置120へファイル送信を指示する場合を説明するフローチャートである。
【0078】
図13の1301において、ユーザ端末116はWebブラウザ機能を用いて通信装置120へアクセスする。1302において、通信装置120はユーザ端末116のユーザインターフェースを介して、送信先の宛先の登録を受け付ける。ユーザは送信先の宛先を直接入力する、あるいは通信装置120が格納するアドレス帳や、送信/受信履歴から選択して登録する。なお、宛先の選択に用いるアドレス帳としては通信装置120が格納するものに限定されるものではなく、ユーザ端末116あるいは複合機112が格納するアドレス帳から宛先を選択してもよい。また、送信先の宛先は同時に複数登録してよい。本実施の形態では、一例として、図14に示すように、通信装置122の電話番号XXXXXXXXXXを宛先として登録する。
【0079】
1303において、通信装置120は送信するファイルの登録を受け付ける。例えば、ユーザの指示に基づいて、ユーザ端末116、あるいは複合機112、あるいはサーバ等の送信するファイルが格納されたディレクトリが指定される。続いて、ユーザ端末116から送信ファイルの確定の指示を受け付けると、通信装置120は、ファイルを格納する装置から送信ファイルを受信し、記憶装置212へ保存する。
【0080】
図14は、ユーザ端末116からWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するために表示部328に表示されるユーザインターフェース画面の一例である。1401の“参照”ボタンを選択し、送信ファイルを選択することにより、送信するファイルが格納されたディレクトリが指定される。続いて1402の“確定”ボタンを選択することにより、指定したファイルがファイルを格納する装置から通信装置120へ送信され、通信装置120の記憶装置212へ保存される。図のファイル1は、ファイル名がファイルAである送信ファイルが登録された状態を示す。
【0081】
図13の1304において、通信装置120は、ユーザ端末116のユーザインターフェースを介して、送信するファイルを送信先でどのように処理させるかを示す処理条件を受け付ける。図14に示すように、例えば、送信先の処理条件1403は“保存”、“印刷”、“保存+印刷”を含む。ここで設定した処理条件1403が送信ファイルとともに宛先の通信装置122へ送信される。送信ファイルおよび処理条件1403を受信した通信装置122は、処理条件1403に基づいて受信したファイルを処理する。本実施の形態では、処理条件1403は、送信ファイル毎に設定される。
【0082】
図14の1404は、“パスワード付送信”の有効/無効を設定するためのチェックボックスである。チェックボックス1404がチェックされて、“パスワード付送信”が有効とされた場合、入力欄1405が有効となり、パスワードの受け付けが可能となる。図14の1406は、通信装置120へファイル送信処理を指示するアイコンである。
【0083】
1305において、通信装置120の制御部202は送信指示を受け付けたか判断する。送信指示を受け付けた場合(1305のYes)、1306において、通信装置120の制御部202は、“パスワード付送信”の設定が有効か否かを判断する。例えば、制御部202は、図14のチェックボックス1404がチェックされ、かつ入力欄1405へパスワードが入力されたか否かを判断する。
【0084】
“パスワード付送信”の設定が無効である場合(1306のNo)、通信装置120の制御部202は、1309において、送信ファイルおよび処理条件1403を通信I/F218を介して通信装置122へ送信する。
【0085】
“パスワード付送信”の設定が有効である場合(1306のYes)、通信装置120の制御部202は、送信するファイルを入力欄1405に入力されたパスワード付の所定の形式で1つのファイルに圧縮する(1307)。例えば、制御部202は送信するファイルを1つのファイルに圧縮し、且つ、入力欄1405に入力されたパスワードで暗号化する。通信装置120の制御部202は、圧縮したファイルのファイル名を、送信するファイルの一覧の先頭のファイル(最初に登録したファイル)のファイル名に圧縮形式の拡張子を付加したファイル名にする。
【0086】
続いて、1308において、通信装置120の制御部202は、1304において設定された送信先の処理条件1403にかかわらず、送信先の処理条件1403を“保存”にする。したがって、チェックボックス1404がチェックされて、“パスワード付送信”が有効とされた場合、処理条件1403の設定にかかわらず、宛先の通信装置122は、自動的に受信ファイルを記憶装置へ保存する。次に、1309において、通信装置120の制御部202は、送信ファイルおよび処理条件1403を通信I/F218を介して通信装置122へ送信する。
【0087】
上記実施の形態によれば、ユーザ端末からファイル送信を指示することができる。また、転送するファイルのセキュリティを確保する場合、送信側の通信装置は未圧縮のメディアファイルをユーザ端末あるいは複合機等の外部装置から取得するとともに、自動的に画像データを圧縮/暗号化し、パスワード付きファイルとして受信端末へファイルを転送する。したがって、別途送信ファイルを圧縮する処理を指示する必要がなく使い勝手がよい。また、本実施の形態によれば、通信装置は、外部装置から複数のファイルを取得し、一度の送信処理で複数のファイルをまとめて送信することができる。したがって、ユーザは送信処理を送信ファイル毎に設定する必要がなく、使い勝手が良い。なお、受信端末側では、このパスワードをメール等の手段で別途知らされたユーザがファイル解凍時にパスワードを入力する。入力されたパスワードが正しければ、圧縮されたファイルが元の複数のファイルに解凍される。
【0088】
また上記実施の形態では通信装置が複合機とは別の装置である例を示したがこれに限定されるものではない。例えば、通信装置の動作を実行する主体を複合機に設け、通信装置と複合機とが一体となった装置であってもよい。この場合には、通信装置は、スキャナ等を用いて送信するファイルの画像データを取得する。
【0089】
動作を実行する主体は例えば、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの複合体、ソフトウェア、及び実行中のソフトウェアなどといった、コンピュータに係る主体である。動作を実行する主体は例えば、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、スレッド、プログラムおよびコンピュータであるがこれらに限るものではない。例えば、複合機や処理装置およびそこで実行されるアプリケーションが動作を実行する主体であってもよい。プロセスやスレッドに、動作を実行する主体を複数演じさせてもよい。動作を実行する主体が1つの文書処理装置内にあってもよいし、複数の文書処理装置へ分配されたかたちであってもよい。
【0090】
上記実施の形態では装置内部に発明を実施する機能が予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0091】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0092】
100 SIPサーバ
112、114 複合機
116、118 ユーザ端末
120、122 通信装置
202 制御部
206 メモリ
212 記憶装置
218 通信I/F
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、ネットワークを介して通信を行う通信装置およびその通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
IP通信装置間において音声、テキスト、画像、および映像等のメディアデータのファイルをSIPを利用して転送する技術がある。しかしながらその様な転送技術では、転送するメディアファイルのセキュリティを確保する為には、ユーザが対象のファイルを、復号/解凍に必要な暗証番号を付けて予めアプリケーション等で暗号化/圧縮して、暗号化/圧縮された送信用ファイルを作成する作業が必要であった。その後、ユーザは作成した送信用ファイルを送信する指示を出すというものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−283611公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、送信端末において、ファイルの送信指示を受け付けた場合に、自動的にファイルを圧縮/暗号化し、パスワード付きファイルとして受信端末へファイルを転送する通信装置および通信方法を提供することである。これにより、ユーザは予め圧縮ファイルを用意する等の操作が不要となり、ユーザの利便性を向上する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、実施形態の通信装置は、外部装置および送信先端末とネットワークを介して接続するインターフェースと、前記インターフェースを介して前記外部装置から取得した、少なくとも1つの送信先の宛先および、少なくとも1つの送信するためのファイルを記憶するメモリと、前記インターフェースを介してファイルの送信指示を受け付けた場合に、前記メモリにある送信ファイルを暗号化するパスワードを取得したか否かを判断し、パスワードを取得した場合には、取得したパスワードを用いて送信ファイルを暗号化し、宛先の送信先端末へ、暗号化した送信ファイルを前記インターフェースを介して送信するコントローラと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】通信システムの構成を説明するブロック図。
【図2】第1の実施の形態における通信装置のハードウェア構成を説明するブロック図。
【図3】第1の実施の形態におけるユーザ端末のハードウェア構成を説明するブロック図。
【図4】第1の実施の形態の複合機のハードウェア構成を説明するブロック図。
【図5】複合機からWebブラウザ機能を用いて通信装置へファイル送信を指示する場合の、第1の実施の形態の通信装置の処理を説明するフローチャート。
【図6】第1の実施の形態の複合機からWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面。
【図7】第1のファイルの送信が完了するまでの通信処理を示すシーケンス図。
【図8】第2のファイルの送信および通信を終了するまでの処理を示すシーケンス図。
【図9】複合機からWebブラウザ機能を用いて通信装置へファイル送信を指示する場合の、第2の実施の形態の通信装置の処理を説明するフローチャート。
【図10】第2の実施の形態の複合機の操作パネルからWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面。
【図11】第2の実施の形態の複合機の操作パネルからWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面。
【図12】第2の実施の形態の複合機の操作パネルからWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面。
【図13】ユーザ端末からWebブラウザ機能を用いて通信装置へファイル送信を指示する場合の、第3の実施の形態の通信装置の処理を説明するフローチャート。
【図14】第3の実施の形態のユーザ端末からWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0008】
(第1の実施の形態)
図1は、通信システムの構成の一例を説明するブロック図である。この通信システムは、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ100、ネットワーク102、G/W(Gateway)104、106、通信装置120、122、複合機112、114、ユーザ端末116、118を含む。通信装置120、複合機112、ユーザ端末116は、LAN108およびG/W104を介してネットワーク102へ接続される。通信装置122、複合機114、ユーザ端末118は、LAN110およびG/W106を介してネットワーク102へ接続される。SIPサーバ100は、通信装置120および122とネットワーク102を介して通信する。なお、図1のシステムはネットワーク102に接続される通信装置、複合機およびユーザ端末をそれぞれ2台ずつ含むが、通信装置、複合機、およびユーザ端末の台数は3台以上あってもよい。通信装置は、複合機およびユーザ端末の少なくとも一方と接続される。なお、ネットワーク102は、通信事業者専用のネットワークであるNGN(Next Generation Network))であっても公知のインターネットであってもよい。図1では、一例として、ネットワーク102をNGNとして説明する。
【0009】
G/W104、106は、LAN108、110とネットワーク102との間の各種の条件の違いを整合させる。G/W104、106は、LAN108、110に接続された機器がネットワーク102を介して通信することを可能とする。なお、G/W104、106は、アナログ通信端末が接続されるポートを備えてもよい。その場合には、G/W104、106は、アナログ通信端末がネットワーク102を介して通信することを可能とする。
【0010】
通信装置120、122は、呼制御処理においてSIPサーバ100を介して互いにSIPメッセージの送受信を行ってセッションを確立し、その後の通信処理においてメディアデータ(音声、テキスト、画像、及び映像等)を転送(以下、「ファイル転送」という。)する。例えば、通信装置120は、複合機112およびユーザ端末116からのメディアデータを、ネットワーク102を介して通信装置122へ送信する。通信装置122も通信装置120と同様の機能を有する。
【0011】
SIPサーバ100は、通信装置120、122間の呼接続のためのSIPメッセージの中継を行う。また、SIPサーバ100は、通信装置120、122に関するグローバルアドレス、ポート番号、NAT(Network Address Translation)種別等の情報を管理(ロケーションサーバへの登録、更新、削除処理等を実行)する。
【0012】
図2は第1の実施の形態の通信装置120、122のハードウェア構成を説明するブロック図である。ここでは、通信装置120を例に説明する。
【0013】
通信装置120は、LAN108上の装置、SIPサーバ100、通信装置122との通信等を実行するためのソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの適切な組合せを含む。
【0014】
通信装置120は、制御部202と、記憶装置212と、通信インターフェース(通信I/F)218とを有する。
【0015】
制御部(コントローラ)202は、CPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit)からなるプロセッサ204、メモリ206を有する。制御部202は、図形、イメージ、文字、表等が混在した文書処理を実行する。また、制御部202は、相手先の通信装置とのファイル転送の処理を制御する。メモリ206は、例えば、半導体メモリであり、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)208と、プロセッサ204に一時的な作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)210とを有する。通信装置220の各コンポーネントは、バス220を介して接続される。
【0016】
記憶装置212は、アプリケーションプログラム214と、OS(Operating System)216と、を記憶する。アプリケーションプログラム214は、OS216のソフトウェアとして動作する。アプリケーションプログラム214は、一般的なソフトウェアに加え、Webアプリケーションを含む。アプリケーションプログラム214は、LAN108上の複合機112あるいはユーザ端末116へ表示させる画面構成のプログラムを含む。また、記憶装置212は、通信I/F218を介して取得したメディアデータ(音声データ、テキストデータ、画像データ、及び映像データ等)を記憶する。記憶装置212は、例えば、通信装置122から送信されてきたメディアデータや、LAN108上の複合機112あるいはユーザ端末116から受け取ったメディアデータを記憶する。記憶装置212としては、例えば、ハードディスクドライブやその他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、フラッシュ・メモリ等の半導体記憶装置またはこれらの任意の組合せであってよい。また、通信装置120は、記憶装置212の代わりに通信I/F218を介して接続されるサーバやPC、その他の記憶装置を用いてもよい。
【0017】
通信I/F218は、外部の装置と接続するインターフェースである。通信I/F218は、例えば、Bluetooth(登録商標)、赤外線接続、光接続といったIEEE802.15、IEEE802.11、IEEE802.3、IEEE1284等の適切な無線または有線のインターフェースを含む。通信I/F218は、更に、USB規格の接続端子が接続されるUSB接続部やパラレルインタフェース等を含んでも良い。通信I/F218はメディアデータをユーザ端末116あるいは複合機112等の外部装置との間で送受信する。制御部202は、通信I/F218を介し、所定の通信プロトコルに従って、G/W108、SIPサーバ100、相手装置(例えば、通信装置122)、その他外部装置と通信する。
【0018】
制御部202は、SIPサーバ100および相手装置とSIPメッセージを交換し、セッションを確立する。
【0019】
また、制御部202は、複合機112あるいはユーザ端末116から受け取ったメディアデータから送信用のファイルを生成する。なお、複合機112からのデータとしては複合機がスキャンした原稿の画像データを含む。複合機112から受け取るメディアデータは、読み取った原稿が複数頁である場合は1つのファイルとして受け取る。あるいは、複合機112の読取条件に基づいて、1頁単位で複数のファイルとして受け取ってもよい。また、制御部202はユーザの指示に基づき、記憶装置212に記憶されたアプリケーションプログラムを用いて、ファイル送信前に送信用のファイルを圧縮および暗号化する。
【0020】
続いて、制御部202は、ファイルとして生成されたメディアデータをパケット化して送信する処理を実行する。制御部202はTCP(Transmission Control Protocol)に基づきデータ到着、重複及び抜けなどの確認を行う。制御部202は、例えば、RFC3261で規定されたプロトコルを使用する。制御部202は、図7あるいは図8において後述するように、例えば、ファイル転送機能に関する能力情報、及び転送するファイルの情報(例えば、ファイル名、ファイル形式、ファイルサイズ)の1つまたは複数の情報をSIPメッセージ上のSDP(Session Description Protocol)記述文書を利用して相手装置と交換する。
【0021】
また制御部202は、相手装置から受信したファイルを記憶装置212へ保存する。あるいは、相手装置から印刷するように指示を受けた場合には予め設定されていた画像形成装置へファイルを転送する。転送されたファイルを受信した画像形成装置(例えば複合機112)は、受信したファイルから印刷用の画像データを生成し、シートへ印刷する。
【0022】
図3は、第1の実施の形態のユーザ端末116、118のハードウェア構成を説明するブロック図である。ユーザ端末116、118としては、デスクトップ型、ラップトップ型、あるいはタブレット型のPC(Personal Computer)、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、あるいはメディアプレーヤ等を含む。ここでは、ユーザ端末116として、PCを例に説明する。
【0023】
ユーザ端末116は、通信装置120および複合機112との通信等を実行するためのソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの適切な組合せを含む。また、ユーザ端末116は、多様なウェブ・ページおよびデバイス・ページ等とやり取りするためのWebブラウザまたは他の専用アプリケーション等の適切なインターフェースを有する。
【0024】
ユーザ端末116は、制御部302と、記憶装置312と、通信インターフェース(通信I/F)320と、入力インターフェース(入力I/F)322と、入力部324と、表示インターフェース(表示I/F)326と、表示部328とを有する。
【0025】
制御部(コントローラ)302は、CPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit)からなるプロセッサ304、メモリ306を有する。制御部302は、図形、イメージ、文字、表等が混在した文書処理を実行する。メモリ306は、例えば、半導体メモリであり、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)308と、プロセッサ304に一時的な作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)310とを有する。ユーザ端末116の各コンポーネントは、バス330を介して接続される。
【0026】
記憶装置312は、アプリケーションプログラム314と、プリンタドライバ316と、OS(Operating System)318と、を記憶する。アプリケーションプログラム314は、OS318のソフトウェアとして動作する。アプリケーションプログラム314は、一般的なソフトウェアに加え、Webブラウザ、Webアプリケーションを含む。プリンタドライバ316は、アプリケーションプログラム314からの印刷指示に合わせて複合機112を制御するデバイスドライバであり、OS318のソフトウェアとして動作する。記憶装置312としては、例えば、ハードディスクドライブやその他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、フラッシュ・メモリ等の半導体記憶装置またはこれらの任意の組合せであってよい。
【0027】
通信I/F320は、外部の機器と接続するインターフェースである。通信I/F320は、例えば、Bluetooth(登録商標)、赤外線接続、光接続といったIEEE802.15、IEEE802.11、IEEE802.3、IEEE3304等の適切な無線または有線を介して複合機112と通信する。通信I/F320は、更に、USB規格の接続端子が接続されるUSB接続部やパラレルインタフェース等を含んでも良い。制御部302は、通信I/F320を介して複合機112やUSBデバイス、その他外部機器と通信する。
【0028】
入力I/F322は、入力部324と接続される。入力部324としては、マン・マシンインターフェースとしてキーボードデバイスやマウスが用いられる。
【0029】
表示I/F326は、表示部328と接続される。表示I/F326は、バス330に接続された他のコンポーネントから表示部328に表示するデータまたはインストラクションを受け取る。表示I/F326は、表示部328へ表示データを出力する。表示部328としては、例えば、PCに付随するディスプレイが用いられる。
【0030】
図4は、第1の実施の形態の複合機112、114のハードウェア構成を説明するブロック図である。ここでは、複合機112を例に説明する。
【0031】
複合機112は、制御部402と、記憶装置412と、通信インターフェース(通信I/F)414と、操作パネル416と、原稿を読み取るスキャナ部422と、画像を形成するプリンタ部424と、ファクシミリコントロールユニット(FCU)426を備える。複合機112の各コンポーネントは、バス428を介して接続される。
【0032】
制御部402は、CPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit)からなるプロセッサ404、メモリ406を有する。メモリ406は、例えば、半導体メモリであり、プロセッサ404の制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)408と、プロセッサ404に一時的な作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)410を有する。制御部402は、ROM408あるいは、記憶装置412に格納された制御プログラム等に基づいて、操作パネル416、スキャナ部422、プリンタ部424、ファクシミリコントロールユニット(FCU)426を制御する。制御部402はさらに、画像データを補正、あるいは伸張する機能を有する。
【0033】
記憶装置412は、アプリケーションプログラムおよびOSを記憶する。アプリケーションプログラムは、コピー機能、プリント機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、ネットワークファイル機能といった複合機が有する機能を実行するプログラムを含む。アプリケーションプログラムは、更には、Webクライアント用のアプリケーション(Webブラウザ)やその他のアプリケーションを有する。
【0034】
記憶装置412は、スキャナ部422で読取った原稿の画像データあるいは通信I/F414を介して取得した画像データ等を一時的に記憶する。記憶装置412としては、例えば、ハードディスクドライブ等の磁気記憶装置、光学式記憶装置、半導体記憶装置(フラッシュ・メモリ等)またはこれら記憶装置の任意の組合せでもよい。記憶装置412は、ソフトウェア更新、保護された電子ドキュメント、テキストデータ、アカウント情報、ポリシー情報等を適切に保存する。
【0035】
通信I/F414は、外部の機器と接続するインターフェースである。通信I/F414は、例えば、Bluetooth(登録商標)、赤外線接続、光接続といったIEEE802.15、IEEE802.11、IEEE802.3、IEEE1284等の適切な無線または有線を介して外部機器と接続する。通信I/F414は、更に、USB規格の接続端子が接続されるUSB接続部やパラレルインタフェース等を含んでも良い。制御部402は、通信I/F414を介して通信装置120、ユーザ端末116やUSBデバイス、その他外部機器と通信する。
【0036】
操作パネル416は、タッチパネル式の表示部418と各種の操作キー420とを有する。操作キー420は、例えば、テンキー、リセットキー、ストップキー、スタートキー等を有する。表示部418は、例えば、用紙サイズ、コピー枚数、印刷濃度設定、あるいは仕上げ(綴じ、折り)等の印刷条件に関する指示項目を表示する。また、表示部418は、ファクス送信やファイル送信のための宛先、送信するファイルの読み込み設定、送信するファイルを送信先がどのように処理するかの処理設定等のファイル送信条件に関する指示項目を表示する。表示された項目の指示が、表示部418から入力される。
【0037】
スキャナ部422は、原稿を画像として読み取る内蔵された走査読取ユニットと、原稿載置台、読取位置へ原稿を搬送する自動原稿送り装置とを有する。スキャナ部422の走査読取ユニットは、原稿載置台あるいは自動原稿送り装置にセットされた原稿を読取る。
プリンタ部424は、公知の、例えば感光体ドラムを含む画像形成ユニットならびに例えばトナーによる現像ユニット等を備える。プリンタ部424は、これらユニットによりスキャナ部422で読取った原稿の画像データに対応する画像や、ユーザ端末116から送られてきた画像データに対応する画像をシート上へ形成する。また、プリンタ部424は、通信I/F414を介して通信装置120から取得したファイルをシート上へ印刷する。
【0038】
次に、複合機112でスキャンした原稿の画像データをファイル送信する場合を説明する。図5は複合機112の操作パネルからWebブラウザ機能を用いて通信装置120へファイル送信を指示する場合に送信端末の通信装置120が受信端末の通信装置122へファイルを転送する処理を説明するフローチャートである。
【0039】
図5の501において、複合機112は操作パネル416を介してユーザの指示を受け付けると、Webブラウザ機能を用いて通信装置120へアクセスする。すなわち、通信装置120は複合機からのアクセスを受け付ける。複合機112において、ユーザはスキャナ部422に原稿をセットする。
【0040】
502において、通信装置120は複合機112の操作パネル416を介して、送信先の宛先の登録を受け付ける。ユーザは、複合機112の操作パネル416を介して、送信先の宛先を直接入力する、あるいは通信装置120が格納するアドレス帳や、送信/受信履歴から選択して通信装置120へ登録する。なお、宛先の選択に用いるアドレス帳としては通信装置120が格納するものに限定されるものではなく、ユーザ端末116あるいは複合機112が格納するアドレス帳から宛先を選択してもよい。また、送信先の宛先は同時に複数登録してよい。
【0041】
図6は、複合機112の操作パネル416からWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面の一例である。図6(a)に示すように、本実施の形態では、一例として、通信装置122の電話番号XXXXXXXXXXを宛先として登録する。
【0042】
図6(a)の601は、“パスワード付送信”機能を設定するためのボタンである。ボタン601が操作されると、図6(b)のパスワードを入力するユーザインターフェース画面が表示され、パスワードの受け付けが可能となる。“パスワード付送信”機能を有効にする場合には、ユーザは入力欄602へパスワードを入力する。図6(a)、(b)の603は、通信装置120へファイル送信処理を指示するボタンである。
【0043】
次に、図5に示すように、通信装置120は、503において送信ファイルのデータを複合機から受信する。すなわち、図6の送信ボタン603が操作されると、複合機112はスキャナ部422において、原稿載置台あるいは自動原稿送り装置にセットされた原稿を読取る。なお、複合機112は詳細な読取設定を受け付けなかった場合、所定の設定(デフォルトの設定)で原稿をスキャンする。デフォルトの設定項目は、例えば、カラー、モノクロあるいはグレースケール等のモードの内、どのモードで原稿を読み取るのかを設定するカラーモード、原稿が片面あるいは両面かを設定する片面/両面設定の他、解像度等の項目を含む。複合機112はスキャナ部422で読み取った原稿の画像データを通信装置へ送信する。通信装置120は、複合機112から送信された画像データを受信し、送信ファイルとして記憶装置212へ保存する。
【0044】
504において、通信装置120の制御部202は、“パスワード付送信”の設定が有効か否かを判断する。例えば、制御部202は、図6の入力欄602へ入力されたパスワードが有るか否かを判断する。
【0045】
“パスワード付送信”の設定がされていない場合(504のNo)、通信装置120の制御部202は、507において、送信ファイルを通信I/F218を介して登録された宛先の通信装置122へ送信する。
【0046】
“パスワード付送信”が設定されている場合(504のYes)、通信装置120の制御部202は、前述のように、複合機112から送信された送信ファイルが複数の場合には、送信するファイルを入力欄602に入力されたパスワード付の所定の形式で1つのファイルに圧縮する(505)。例えば、制御部202は送信するファイルを1つのファイルに圧縮し、且つ、入力欄602に入力されたパスワードで暗号化する。圧縮されたファイル形式としては、例えば、ZIP、RAR、AFA、CAB、GCA、DGCA、LHAやその他の一般的な可逆圧縮方式でよい。次に、506において、通信装置120の制御部202は、圧縮された送信ファイルを通信I/F218を介して通信装置122へ送信する。受信端末側では、このパスワードをメール等の手段で別途知らされたユーザがファイル解凍時にパスワードを入力する。入力されたパスワードが正しければ、圧縮されたファイルが元の複数のファイルに解凍される。
【0047】
次に、506における通信装置120が送信ファイルを通信I/F218を介して通信装置122へ送信する処理について説明する。 図7、図8は図1の通信システムの通信処理を示すシーケンス図である。図7は第1のファイルの送信が完了するまでの処理を示し、図8は第2のファイルの送信および第2ファイルの送信完了後、通信を終了するまでの処理を示す。すなわち、図7および図8は複数のファイルを1ジョブで送信する一連の処理である。この例で、送信端末として動作する通信装置120(以下、送信端末)及び受信端末として動作する通信装置122(以下、受信端末)は、予めSIPサーバ100に対して登録処理(REGISTERコマンドの送信等)を行う。
【0048】
ユーザがユーザ端末116あるいは複合機112からWebブラウザ機能を用いて通信装置120へファイル送信を指示すると、図7に示すように、701において、送信端末は受信端末の宛先番号をダイヤルして発呼(発信要求)する。
【0049】
702において、送信端末は、セッション開始のINVITEコマンドを送信し、SIPサーバ100を介して受信端末との間で一連のSIPコマンドの交換を実行する。続いて、発呼先の呼び出しがSIPサーバから行われるとともに、呼び出し中であることを示す180RingingコマンドがSIPサーバを介して送信端末へ送られる。次いで、SIPサーバを介して、送信端末が200OKコマンドを受信すると、送信端末は通信が成立したことを認識し、応答コマンドとしてACKコマンドをSIPサーバへ送信する。これにより、SIP呼接続が完了する。
【0050】
703において、送信端末および受信端末は接続の確立を行う。接続の確立とは、送信端末と受信端末との間で通信を行うための論理的な通信路(コネクション)を設定することをいう。送信端末は、接続する受信端末のポート番号と発信端末のシーケンス番号を指定したSYNコマンドを送り、上りコネクションの確立を試みる。受信端末は、送信端末からのSYNコマンドに対して上りコネクションの確立を承認するACKコマンドで応答するとともに、受信端末自身のシーケンス番号を指定したSYNコマンドを送信することにより下りコネクションの確立を試みる。送信端末は受信端末からのSYNコマンドに対して下りコネクションの確立を承認するACKコマンドで応答する。なお、ここでは便宜上送信端末から受信端末への転送を上り、その逆を下りと呼ぶ。上記の処理により、ファイル等のデータ転送前に接続が確立する。
【0051】
704において、送信端末は、能力問い合わせのSOAP Get Serviceコマンドを送信し、受信端末との間で一連のSOAPコマンドの交換を実行する。能力応答のSOAP Service Availableコマンドを受信することにより、送信端末は受信端末の能力ファイルを取得する。受信端末では、SOAP Get Serviceコマンドを受信することにより送信端末の能力ファイルを取得する。
【0052】
705において、送信端末はSOAP Create Jobコマンドにより受信端末にジョブ開始の許可を要求(ジョブ生成要求)する。SOAP Create Jobコマンドはジョブ開始に必要な属性、例えば、ユーザ名、ジョブ名、ファイル名、送信ファイルのフォーマット(例えばtiff等)、送信する第1のファイルのサイズ、あるいは第1のファイルに関連付けられた処理条件を含む。
【0053】
受信端末は、SOAP Create Jobコマンドを受信することで送信端末が送信する第1のファイルの属性を認識する。受信端末は、SOAP Create Jobコマンドに含まれる第1の送信ファイルのサイズと受信端末のメモリあるいは記憶装置の容量とをチェックし、空き容量が足りる場合はジョブ開始を許可する(ジョブ生成応答)SOAP Create Job Responseコマンドを送信端末へ送信する。
【0054】
送信端末は、SOAP Create Job Responseコマンドを受信することでジョブ生成要求が許可されたことを認識する。上記通信によりセッションが確立されると、706において、送信端末は第1の送信ファイルを受信端末へ送信する。
【0055】
受信端末は、処理条件603に基づき、受信した第1のファイルを受信端末の記憶装置へ保存する、あるいは複合機114へ転送する。受信端末は、第1のファイルの受信を送信端末へ通知する。
【0056】
第1の送信ファイルの送信が終了すると、図8の801に示すように、送信端末は、SOAP Create Jobコマンドにより受信端末にジョブ開始の許可を要求(ジョブ生成要求)する。SOAP Create Jobコマンドはジョブ開始に必要な属性、例えば、ユーザ名、ジョブ名、ファイル名、送信ファイルのフォーマット(例えばtiff等)、送信する第2のファイルのサイズ、あるいは第2のファイルに関連付けられた処理条件を含む。また、送信端末は、第2の送信ファイルに対応付けられたコメント等の文字列であるメッセージが有る場合には、SOAP Create Jobコマンドとともに、該メッセージを受信端末へ送信する。
【0057】
受信端末は、SOAP Create Jobコマンドを受信することで送信端末が送信する第2のファイルの属性を認識する。受信端末は、SOAP Create Jobコマンドに含まれる第2の送信ファイルのサイズと、受信端末のメモリあるいは記憶装置の容量とをチェックし、空き容量が足りる場合はジョブ開始を許可する(ジョブ生成応答)SOAP Create Job Responseコマンドを送信端末へ送信する。
【0058】
送信端末はSOAP Create Job Responseコマンドを受信することでジョブ生成要求が許可されたことを認識する。上記通信によりセッションが確立されると、802において、送信端末は第2の送信ファイルを受信端末へ転送する。
【0059】
受信端末は、処理条件に基づき、受信した第2のファイルを受信端末の記憶装置へ保存する、あるいは複合機114へ転送する。受信端末は、第2のファイルの受信を送信端端末へ通知する。
【0060】
第2の送信ファイルの送信が終了、すなわち、データの送信が完了すると、803において通信に使用した接続をクローズする。まず送信端末は、データ送信を終了するFINコマンドを受信端末へ送信する。受信端末は、FINコマンドを受け取ると上りコネクションの終了を了承するACKコマンドを送信端末へ応答する。続いて受信端末はFINコマンドを受信端末へ送信する。送信端末は、FINコマンドを受け取ると下りコネクションの終了を了承するACKコマンドを受信端末へ応答する。このように送受信端末双方がデータ送信終了後FINコマンドを相手に送り、且つそのFINコマンドに対する確認のためACKコマンドを受信したところで送信端末および受信端末間のコネクションが終了する。次いで、送信端末はSIP接続のセッションを終了するための通信を実行する(804)。なお、上述した通信の接続および終了の処理は実施の形態の一例にすぎず、これに限定されるものではない。
【0061】
上記の図7、図8では、複数のファイルをそれぞれ1ジョブの通信処理の中で別々に送信する処理を説明した。パスワード付送信の場合には複数のファイルは1つのファイルに圧縮される。従って、この圧縮ファイルを送信する場合には、図8の801および802の処理が省略される。
【0062】
上記実施の形態によれば、転送するファイルのセキュリティを確保する場合、送信側において、複合機で原稿をスキャンする場合にパスワードを入力してパスワード付送信を設定することにより、送信端末は、スキャンされた原稿の画像データを複合機から取得するとともに、自動的に画像データを圧縮/暗号化し、パスワード付きファイルとして受信端末へファイルを転送する。したがって、ユーザは複合機において原稿スキャンを指示した後、別途送信ファイルを圧縮する処理を指示する必要がなく使い勝手がよい。
【0063】
(第2の実施の形態)
次に複合機112でスキャンした原稿の画像データをファイル送信する別の実施の形態を説明する。図9は複合機112の操作パネルからWebブラウザ機能を用いて通信装置120(送信端末)へファイル送信を指示する場合に送信端末の通信装置が受信端末の通信装置へファイルを転送する処理を説明するフローチャートである。
【0064】
901において、複合機112は、操作パネル416を介してユーザの指示を受け付けると、Webブラウザ機能を用いて通信装置120へアクセスする。すなわち、通信装置120は複合機からのアクセスを受け付ける。複合機112において、ユーザはスキャナ部422に原稿をセットする。
【0065】
902において、通信装置120は複合機112の操作パネル416を介して、送信するファイルの読取条件の設定を受け付ける。図10乃至図12は、複合機112の操作パネル416からWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するユーザインターフェース画面の一例である。図10の1001は、原稿の読取条件および送信するファイルを送信先でどのように処理させるかを示す処理条件を設定するためのボタンである。ボタン1001が操作されると、図11の読取条件および処理条件を設定するユーザインターフェース画面が表示され、読取条件の設定あるいは変更が可能となる。読取条件の設定項目は、例えば、カラー、モノクロあるいはグレースケール等のモードの内、どのモードで原稿を読み取るのかを設定するカラーモード1101、解像度1102、原稿が片面あるいは両面かを設定する片面/両面設定1103等の項目を含む。
【0066】
次に、903において、通信装置120は、図11のユーザインターフェース画面を介して、送信先の処理条件を受け付ける。例えば、送信先の処理条件は “印刷”、“保存”、“保存+印刷”を含む。図11の1104、1105、1106はそれぞれ“印刷”、“保存”、“保存+印刷”を設定するボタンを示す。ここで設定した処理条件が送信ファイルとともに宛先の通信装置122(受信端末)へ送信される。送信ファイルおよび処理条件を受信した通信装置122は、処理条件に基づいて受信したファイルを処理する。
【0067】
処理条件として“印刷”が選択された場合、宛先の通信装置122は、受信したファイルを、予め印刷を実行させる装置として登録された画像形成装置(例えば複合機114)へ受信したファイルを転送する。複合機114は、受信したファイルを印刷する。なお、“印刷”が設定されていた場合であっても、複合機114で印刷できない場合(複合機の電源がオフ、あるいはネットワークエラー等)には、通信装置122は受信したファイルを通信装置122の記憶装置へ保存する。処理条件として“保存”が選択された場合、宛先の通信装置122は受信したファイルを通信装置122の記憶装置へ保存する。処理条件として“保存+印刷”が選択された場合、宛先の通信装置122は受信したファイルを、予め印刷を実行させる装置として登録された画像形成装置(例えば複合機114)へ転送する。
【0068】
上述の処理条件を設定した後、スキャンボタン1107が操作されると、複合機112はスキャナ部422において、原稿載置台あるいは自動原稿送り装置にセットされた原稿を読取る。複合機112は、スキャナ部422で読み取った原稿の画像データを通信装置へ送信する。通信装置120は、複合機112から送信された画像データを受信し、送信ファイルとして記憶装置212へ保存する(904)。また、902および903の処理を繰り返すことにより、さらに別の原稿の画像を送信ファイルとして登録できる。本実施の形態では、処理条件は、送信ファイル毎、すなわち、1つのジョブとしてスキャンされた原稿の画像毎に設定される。図10の送付書類一覧ボタン1004が操作されると、送信ファイルとして登録したファイルのリストが表示される。
【0069】
図12は、送信ファイルとして登録したファイルのリスト表示画面の一例である。リスト画面には、ファイル名、スキャンした原稿の頁数、サイズ、スキャンした日時の情報が表示される。また、リスト画面は、送信ファイルとして登録したファイル毎に、送信先の処理条件を確認あるいは変更するチェックボタン1201、1202を含む。チェックボタン1201は“印刷”処理の有効/無効を設定する。チェックボタン12012は“保存” 処理の有効/無効を設定する。
【0070】
図9の905において、通信装置120は複合機112の操作パネル416を介して、送信先の宛先の登録を受け付ける。ユーザは、複合機112の操作パネル416を介して、送信先の宛先を直接入力する、あるいは通信装置120が格納するアドレス帳や、送信/受信履歴から選択して通信装置120へ登録する。なお、宛先の選択に用いるアドレス帳としては通信装置120が格納するものに限定されるものではなく、ユーザ端末116あるいは複合機112が格納するアドレス帳から宛先を選択してもよい。また、送信先の宛先は同時に複数登録してよい。図10に示すように、本実施の形態では、一例として、通信装置122の電話番号XXXXXXXXXXを宛先として登録する。
【0071】
図10の1003は、“パスワード付送信”機能を設定するためのボタンである。“パスワード付送信”機能については第1の実施の形態で説明したので省略する。図10の1004は通信装置120へ送信ファイルの送信を指示する送信ボタンである。
【0072】
図9の906において、通信装置120の制御部202は送信指示を受け付けたか判断する。送信指示を受け付けた場合(906のYes)、907において、通信装置120の制御部202は、“パスワード付送信”の設定が有効か否かを判断する。
【0073】
“パスワード付送信”の設定が無効である場合(907のNo)、通信装置120の制御部202は、910において、送信ファイルおよび送信先の処理条件を通信I/F218を介して通信装置122へ送信する。
【0074】
“パスワード付送信”の設定が有効である場合(907のYes)、通信装置120の制御部202は、送信するファイルを入力されたパスワード付の所定の形式で1つのファイルに圧縮する(908)。例えば、制御部202は送信するファイルを1つのファイルに圧縮し、且つ、入力されたパスワードで暗号化する。通信装置120の制御部202は、圧縮したファイルのファイル名を、送信するファイルの一覧の先頭のファイル(最初に登録したファイル)のファイル名に圧縮形式の拡張子を付加したファイル名にする。受信端末側では、このパスワードをメール等の手段で別途知らされたユーザがファイル解凍時にパスワードを入力する。入力されたパスワードが正しければ、圧縮されたファイルが元の複数のファイルに解凍される。
【0075】
続いて、909において、通信装置120の制御部202は、903において設定された送信先の処理条件にかかわらず、この送信先の処理条件を“保存”にする。したがって、 “パスワード付送信”が有効とされた場合、ユーザが処理条件を事前に設定したとしても、宛先の通信装置122は、自動的に受信ファイルを記憶装置へ保存する。次に、910において、通信装置120の制御部202は、送信ファイルおよび処理条件を通信I/F218を介して通信装置122へ送信する。
【0076】
上記実施の形態によれば、転送するファイルのセキュリティを確保する場合、送信側の通信装置はスキャンされた原稿の画像データを複合機から取得するとともに、自動的に画像データを圧縮/暗号化し、パスワード付きファイルとして受信端末へファイルを転送する。したがって、ユーザは複合機において原稿スキャンを指示した後、別途送信ファイルを圧縮する処理を指示する必要がなく使い勝手がよい。また、本実施の形態によれば、通信装置は、複合機から別のジョブとして原稿の画像データを取得し、一度の送信処理で複数のファイルをまとめて送信することができる。したがって、ユーザは送信処理を送信ファイル毎に設定する必要がなく、使い勝手が良い。
【0077】
(第3の実施の形態)
次に、ユーザ端末116からファイル送信を指示する場合を説明する。図13は、ユーザ端末116からWebブラウザ機能を用いて通信装置120へファイル送信を指示する場合を説明するフローチャートである。
【0078】
図13の1301において、ユーザ端末116はWebブラウザ機能を用いて通信装置120へアクセスする。1302において、通信装置120はユーザ端末116のユーザインターフェースを介して、送信先の宛先の登録を受け付ける。ユーザは送信先の宛先を直接入力する、あるいは通信装置120が格納するアドレス帳や、送信/受信履歴から選択して登録する。なお、宛先の選択に用いるアドレス帳としては通信装置120が格納するものに限定されるものではなく、ユーザ端末116あるいは複合機112が格納するアドレス帳から宛先を選択してもよい。また、送信先の宛先は同時に複数登録してよい。本実施の形態では、一例として、図14に示すように、通信装置122の電話番号XXXXXXXXXXを宛先として登録する。
【0079】
1303において、通信装置120は送信するファイルの登録を受け付ける。例えば、ユーザの指示に基づいて、ユーザ端末116、あるいは複合機112、あるいはサーバ等の送信するファイルが格納されたディレクトリが指定される。続いて、ユーザ端末116から送信ファイルの確定の指示を受け付けると、通信装置120は、ファイルを格納する装置から送信ファイルを受信し、記憶装置212へ保存する。
【0080】
図14は、ユーザ端末116からWebブラウザ機能を用いてファイル送信を指示するために表示部328に表示されるユーザインターフェース画面の一例である。1401の“参照”ボタンを選択し、送信ファイルを選択することにより、送信するファイルが格納されたディレクトリが指定される。続いて1402の“確定”ボタンを選択することにより、指定したファイルがファイルを格納する装置から通信装置120へ送信され、通信装置120の記憶装置212へ保存される。図のファイル1は、ファイル名がファイルAである送信ファイルが登録された状態を示す。
【0081】
図13の1304において、通信装置120は、ユーザ端末116のユーザインターフェースを介して、送信するファイルを送信先でどのように処理させるかを示す処理条件を受け付ける。図14に示すように、例えば、送信先の処理条件1403は“保存”、“印刷”、“保存+印刷”を含む。ここで設定した処理条件1403が送信ファイルとともに宛先の通信装置122へ送信される。送信ファイルおよび処理条件1403を受信した通信装置122は、処理条件1403に基づいて受信したファイルを処理する。本実施の形態では、処理条件1403は、送信ファイル毎に設定される。
【0082】
図14の1404は、“パスワード付送信”の有効/無効を設定するためのチェックボックスである。チェックボックス1404がチェックされて、“パスワード付送信”が有効とされた場合、入力欄1405が有効となり、パスワードの受け付けが可能となる。図14の1406は、通信装置120へファイル送信処理を指示するアイコンである。
【0083】
1305において、通信装置120の制御部202は送信指示を受け付けたか判断する。送信指示を受け付けた場合(1305のYes)、1306において、通信装置120の制御部202は、“パスワード付送信”の設定が有効か否かを判断する。例えば、制御部202は、図14のチェックボックス1404がチェックされ、かつ入力欄1405へパスワードが入力されたか否かを判断する。
【0084】
“パスワード付送信”の設定が無効である場合(1306のNo)、通信装置120の制御部202は、1309において、送信ファイルおよび処理条件1403を通信I/F218を介して通信装置122へ送信する。
【0085】
“パスワード付送信”の設定が有効である場合(1306のYes)、通信装置120の制御部202は、送信するファイルを入力欄1405に入力されたパスワード付の所定の形式で1つのファイルに圧縮する(1307)。例えば、制御部202は送信するファイルを1つのファイルに圧縮し、且つ、入力欄1405に入力されたパスワードで暗号化する。通信装置120の制御部202は、圧縮したファイルのファイル名を、送信するファイルの一覧の先頭のファイル(最初に登録したファイル)のファイル名に圧縮形式の拡張子を付加したファイル名にする。
【0086】
続いて、1308において、通信装置120の制御部202は、1304において設定された送信先の処理条件1403にかかわらず、送信先の処理条件1403を“保存”にする。したがって、チェックボックス1404がチェックされて、“パスワード付送信”が有効とされた場合、処理条件1403の設定にかかわらず、宛先の通信装置122は、自動的に受信ファイルを記憶装置へ保存する。次に、1309において、通信装置120の制御部202は、送信ファイルおよび処理条件1403を通信I/F218を介して通信装置122へ送信する。
【0087】
上記実施の形態によれば、ユーザ端末からファイル送信を指示することができる。また、転送するファイルのセキュリティを確保する場合、送信側の通信装置は未圧縮のメディアファイルをユーザ端末あるいは複合機等の外部装置から取得するとともに、自動的に画像データを圧縮/暗号化し、パスワード付きファイルとして受信端末へファイルを転送する。したがって、別途送信ファイルを圧縮する処理を指示する必要がなく使い勝手がよい。また、本実施の形態によれば、通信装置は、外部装置から複数のファイルを取得し、一度の送信処理で複数のファイルをまとめて送信することができる。したがって、ユーザは送信処理を送信ファイル毎に設定する必要がなく、使い勝手が良い。なお、受信端末側では、このパスワードをメール等の手段で別途知らされたユーザがファイル解凍時にパスワードを入力する。入力されたパスワードが正しければ、圧縮されたファイルが元の複数のファイルに解凍される。
【0088】
また上記実施の形態では通信装置が複合機とは別の装置である例を示したがこれに限定されるものではない。例えば、通信装置の動作を実行する主体を複合機に設け、通信装置と複合機とが一体となった装置であってもよい。この場合には、通信装置は、スキャナ等を用いて送信するファイルの画像データを取得する。
【0089】
動作を実行する主体は例えば、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの複合体、ソフトウェア、及び実行中のソフトウェアなどといった、コンピュータに係る主体である。動作を実行する主体は例えば、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、スレッド、プログラムおよびコンピュータであるがこれらに限るものではない。例えば、複合機や処理装置およびそこで実行されるアプリケーションが動作を実行する主体であってもよい。プロセスやスレッドに、動作を実行する主体を複数演じさせてもよい。動作を実行する主体が1つの文書処理装置内にあってもよいし、複数の文書処理装置へ分配されたかたちであってもよい。
【0090】
上記実施の形態では装置内部に発明を実施する機能が予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0091】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0092】
100 SIPサーバ
112、114 複合機
116、118 ユーザ端末
120、122 通信装置
202 制御部
206 メモリ
212 記憶装置
218 通信I/F
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置および送信先端末とネットワークを介して接続するインターフェースと、
前記インターフェースを介して前記外部装置から取得した、少なくとも1つの送信先の宛先および、少なくとも1つの送信するためのファイルを記憶するメモリと、
前記インターフェースを介してファイルの送信指示を受け付けた場合に、前記メモリにある送信ファイルを暗号化するパスワードを取得したか否かを判断し、パスワードを取得した場合には、取得したパスワードを用いて送信ファイルを暗号化し、宛先の送信先端末へ、暗号化した送信ファイルを前記インターフェースを介して送信するコントローラと、
を備えた通信装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記インターフェースを介してパスワードを取得した場合、送信するファイルを自動的に圧縮するとともに取得したパスワードを用いて暗号化し、パスワード付きファイルとして宛先の送信先端末へ送信する請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記インターフェースを介してパスワードを取得した場合、送信する複数のファイルを自動的に1つのファイルへ圧縮するとともに取得したパスワードを用いて暗号化し、1つのパスワード付きファイルとして宛先の送信先端末へ送信する請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記コントローラは、複数のファイルを1つのファイルへ圧縮する場合に、圧縮したファイルのファイル名を、前記複数のファイルの内、最初に前記メモリへ送信ファイルとして記憶したファイルのファイル名に圧縮形式の拡張子を付加したファイル名に変更する請求項3に記載の通信装置。
【請求項5】
前記外部装置は、原稿をスキャンして画像データを生成する複合機であり、前記コントローラは、前記インターフェースを介してファイルの送信指示を受け付けた後、前記画像データを前記インターフェースを介して取得するとともに、取得した画像データを暗号化するパスワードの有無を判断し、パスワードが有る場合には、取得したパスワードを用いて画像データを暗号化してパスワード付の圧縮ファイルへ変換し、宛先の送信先端末へ、この圧縮ファイルを送信する請求項4記載の通信装置。
【請求項6】
外部装置および送信先端末とネットワークを介して接続されたインターフェースを有する通信装置のコントローラで実行する通信方法であって、
前記インターフェースを介して前記外部装置から少なくとも1つの送信先の宛先を受け付け、
前記インターフェースを介して少なくとも1つの送信するためのファイルを取得し、
前記インターフェースを介して前記送信ファイルを暗号化するパスワードを取得し、
前記インターフェースを介してファイルの送信指示を受け付けた場合に、前記送信ファイルを暗号化するパスワードを取得したか否かを判断し、 パスワードがあると判断した場合には、取得したパスワードを用いて送信ファイルを圧縮するとともに暗号化し、宛先の送信先端末へ、暗号化した送信ファイルを前記インターフェースを介して送信する通信方法。
【請求項7】
送信先端末とネットワークを介して接続された通信装置のコントローラで実行する通信方法であって、
少なくとも1つの送信先の宛先を受け付け、
少なくとも1つの送信するためのファイルを取得し、
送信するためのファイルを暗号化するパスワードを取得し、
前記ファイルの送信指示を受け付けた場合に、前記ファイルを暗号化するパスワードを取得したか否かを判断し、
前記パスワードがあると判断した場合には、取得したパスワードを用いて前記ファイルを圧縮するとともに暗号化し、宛先の送信先端末へ暗号化したファイルを送信する通信方法。
【請求項1】
外部装置および送信先端末とネットワークを介して接続するインターフェースと、
前記インターフェースを介して前記外部装置から取得した、少なくとも1つの送信先の宛先および、少なくとも1つの送信するためのファイルを記憶するメモリと、
前記インターフェースを介してファイルの送信指示を受け付けた場合に、前記メモリにある送信ファイルを暗号化するパスワードを取得したか否かを判断し、パスワードを取得した場合には、取得したパスワードを用いて送信ファイルを暗号化し、宛先の送信先端末へ、暗号化した送信ファイルを前記インターフェースを介して送信するコントローラと、
を備えた通信装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記インターフェースを介してパスワードを取得した場合、送信するファイルを自動的に圧縮するとともに取得したパスワードを用いて暗号化し、パスワード付きファイルとして宛先の送信先端末へ送信する請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記インターフェースを介してパスワードを取得した場合、送信する複数のファイルを自動的に1つのファイルへ圧縮するとともに取得したパスワードを用いて暗号化し、1つのパスワード付きファイルとして宛先の送信先端末へ送信する請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記コントローラは、複数のファイルを1つのファイルへ圧縮する場合に、圧縮したファイルのファイル名を、前記複数のファイルの内、最初に前記メモリへ送信ファイルとして記憶したファイルのファイル名に圧縮形式の拡張子を付加したファイル名に変更する請求項3に記載の通信装置。
【請求項5】
前記外部装置は、原稿をスキャンして画像データを生成する複合機であり、前記コントローラは、前記インターフェースを介してファイルの送信指示を受け付けた後、前記画像データを前記インターフェースを介して取得するとともに、取得した画像データを暗号化するパスワードの有無を判断し、パスワードが有る場合には、取得したパスワードを用いて画像データを暗号化してパスワード付の圧縮ファイルへ変換し、宛先の送信先端末へ、この圧縮ファイルを送信する請求項4記載の通信装置。
【請求項6】
外部装置および送信先端末とネットワークを介して接続されたインターフェースを有する通信装置のコントローラで実行する通信方法であって、
前記インターフェースを介して前記外部装置から少なくとも1つの送信先の宛先を受け付け、
前記インターフェースを介して少なくとも1つの送信するためのファイルを取得し、
前記インターフェースを介して前記送信ファイルを暗号化するパスワードを取得し、
前記インターフェースを介してファイルの送信指示を受け付けた場合に、前記送信ファイルを暗号化するパスワードを取得したか否かを判断し、 パスワードがあると判断した場合には、取得したパスワードを用いて送信ファイルを圧縮するとともに暗号化し、宛先の送信先端末へ、暗号化した送信ファイルを前記インターフェースを介して送信する通信方法。
【請求項7】
送信先端末とネットワークを介して接続された通信装置のコントローラで実行する通信方法であって、
少なくとも1つの送信先の宛先を受け付け、
少なくとも1つの送信するためのファイルを取得し、
送信するためのファイルを暗号化するパスワードを取得し、
前記ファイルの送信指示を受け付けた場合に、前記ファイルを暗号化するパスワードを取得したか否かを判断し、
前記パスワードがあると判断した場合には、取得したパスワードを用いて前記ファイルを圧縮するとともに暗号化し、宛先の送信先端末へ暗号化したファイルを送信する通信方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−254449(P2011−254449A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−46398(P2011−46398)
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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