説明

遊技台及び開始操作ユニット

【課題】 入賞役の内部当選を不正に発生させる行為を比較的簡易に防止することが可能な遊技台を提供する。
【解決手段】 スロットマシン等において、遊技の開始操作を検知する光センサを点滅駆動として光センサの動作状態を開始操作が検知可能な検知可能状態と、非検知状態との間で交互に変化させ、開始操作の検知タイミングが開始操作のタイミングとずれるように構成し、不正行為を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスロットマシン(パチスロ)に代表される遊技台に関し、特に、入賞役の内部当選を不正に発生させる行為を防止する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子的に制御された、スロットマシン等の遊技台においては、入賞役の内部当選の当否を、スタートレバー等への操作を契機として乱数発生回路より取得される乱数に基づいて抽選により判定している。ところが、乱数発生回路は一定の範囲の値を循環的に出力するため、遊技台を解析して乱数出力の周期を取得し、いわゆる体感器等を用い、この周期に同期してスタートレバー等を操作することによって、入賞役の内部当選を不正に発生させる行為が問題となっている。
【0003】
このような不正行為を防止するための技術として、特許文献1には、乱数発生回路の他に、補助カウンタを制御回路等が含まれる電子素子内に設け、制御回路は、乱数発生回路が出力する乱数と補助カウンタが出力するカウンタ値とに基づいて内部当選の当否を判定する構成が開示されている。このような構成においては、補助カウンタの出力するカウンタ値や更新のタイミングを外部から解析することが困難であることから、上記の不正行為を困難にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−93660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように複数の回路から出力される値に基づいて入賞役の内部当選の当否を判定する構成においては、判定処理が複雑となり制御部における処理が複雑になってしまう。
【0006】
また、乱数発生回路と補助カウンタはそれぞれ一定の範囲の値を循環的に出力するため、入賞役の内部当選の当否は、乱数発生回路の乱数出力の周期と補助カウンタのカウンタ値出力の周期との最小公倍数の値を周期として、繰り返されることになる。このため、例えば、操作のタイミングと抽選結果とを取得して内部当選の当否の周期を解析し、この周期に同期してスタートレバー等を操作することによって、入賞役の内部当選を不正に発生させる行為が可能である。
【0007】
以上のような問題に鑑み、本発明の目的は、入賞役の内部当選を不正に発生させる行為を比較的簡易に防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、複数種類の絵柄が施され、回転駆動される複数のリールと、前記リールの回転を開始させるための開始操作を受け付ける開始操作部材と、前記開始操作部材に対する前記開始操作を検知する検知手段と、循環的に更新され、前記検知手段により前記開始操作が検知されたことを契機として決定される数値を取得し、取得した数値に基づき複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止スイッチと、少なくとも前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記リールの停止制御を行うリール停止制御手段と、停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する入賞判定手段と、を備えた遊技台であって、前記検知手段は、発光部と受光部とを備えた光センサであり、前記開始操作部材は、前記開始操作により、前記発光部からの光を前記受光部が受光できない第1の位置から、前記発光部からの光を前記受光部が受光可能な第2の位置へ移動する被検知部を備え、前記遊技台は、前記発光部を点滅させることにより、前記検知手段の動作状態を、前記発光部が点灯して前記開始操作を検知可能な検知可能状態と、前記発光部が消灯して前記開始操作を検知しない非検知状態と、の間で交互に変化させる制御手段を備え、前記抽選手段は、前記受光部が前記発光部からの光を受光しない非受光状態から前記発光部からの光を受光する受光状態へ切り替わった時を契機として決定される前記数値を取得することを特徴とする遊技台が提供される。
【0009】
この遊技台では、前記検知手段の動作状態が、前記検知可能状態と前記非検知可能状態との間で交互に変化するので、前記抽選手段により取得される前記数値が決定するタイミングは、前記開始操作がなされ、かつ、前記検知手段が前記検知可能状態にある場合となる。つまり、前記数値は前記開始操作のタイミングのみに依存せず、遊技者が抽選手段により取得される前記数値を左右することが困難となる。また、前記検知手段の動作状態を交互に変化するだけで足りる。
【0010】
従って、本発明の遊技台は、入賞役の内部当選を不正に発生させることを比較的簡易に防止することができる。
【0011】
また、本発明によれば、回転駆動される複数のリールと、循環的に更新され、前記リールの回転を開始させる開始操作が検知されたことを契機として決定される数値を取得し、取得した数値に基づき複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止スイッチと、少なくとも前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記リールの停止制御を行うリール停止制御手段と、停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する入賞判定手段と、を備えた遊技台に設けられる開始操作ユニットであって、前記開始操作を受け付ける開始操作部材と、
前記開始操作部材に対する前記開始操作を検知する検知手段と、を備え、前記検知手段は、発光部と受光部とを備えた光センサであり、前記開始操作部材は、前記開始操作により、前記発光部からの光を前記受光部が受光できない第1の位置から、前記発光部からの光を前記受光部が受光可能な第2の位置へ移動する被検知部を備え、前記開始操作ユニットは、前記発光部を点滅させることにより、前記検知手段の動作状態を、前記発光部が点灯して前記開始操作を検知可能な検知可能状態と、前記発光部が消灯して前記開始操作を検知しない非検知状態と、の間で交互に変化させる制御回路を備え、前記検知手段は、前記受光部が前記発光部からの光を受光しない非受光状態から前記発光部からの光を受光する受光状態へ切り替わった時に前記開始操作を検知することを特徴とする開始操作ユニットが提供される。
【0012】
この開始操作ユニットでは、前記検知手段の動作状態が、前記検知可能状態と前記非検知可能状態との間で交互に変化するので、前記抽選手段により取得される前記数値が決定するタイミングは、前記開始操作がなされ、かつ、前記検知手段が前記検知可能状態にある場合となる。つまり、前記数値は前記開始操作のタイミングのみに依存せず、遊技者が抽選手段により取得される前記数値を左右することが困難となる。また、前記検知手段の動作状態を交互に変化するだけで足りる。
【0013】
従って、本発明の開始操作ユニットは、入賞役の内部当選を不正に発生させることを比較的簡易に防止することができる。また、当該開始操作ユニットは前記制御回路を備えるので、既存のスペックの遊技台をほとんど変更することなしに当該遊技台に適用できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、入賞役の内部当選を不正に発生させる行為を比較的簡易に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの外観図である。
【図2】(a)は、スタートレバーユニット200の斜視図、(b)はスタートレバーセンサ210の斜視図、(c)はスタートレバーユニット200の構造を示す断面模式図(非操作時)、(d)はスタートレバーユニット200の構造を示す断面模式図(操作時)である。
【図3】スロットマシン100の制御部を示すブロック図である。
【図4】乱数発生回路311の回路構成を例示的に示した図である。
【図5】スタートレバーセンサ制御部333の動作を模式的に示した図である。
【図6】(a)乃至(e)はスタートレーバーセンサ210による開始操作の検知原理を例示したタイミングチャートである。
【図7】スロットマシン100における遊技の基本的制御である遊技実行処理を示すフローチャートである。
【図8】S101のメダル受付処理のフローチャートである。
【図9】スロットマシンにおけるリール回転処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】(a)乃至(e)は本発明の第2実施形態においてスタートレーバーセンサ210がどのように開始操作を検知するか、換言すれば、どのタイミングで乱数値が決定されるか、その原理を例示したタイミングチャートである
【図11】(a)は本発明の第2実施形態におけるS102の開始操作受付・乱数値取得処理のフローチャート、(b)は複数種類の点滅回数の抽選確率例を示す図である。
【図12】(a)乃至(d)は発光部aの点滅周期の複数種類の周期の例を示す図である。
【図13】発光部210aの点滅周期を複数種類の周期の中から選択して設定する場合の、S102の開始操作受付・乱数値取得処理のフローチャートである。
【図14】(a)は、この逆の構成の場合の、スタートレバーユニット200の構造を示す断面模式図(非操作時)、(b)はスタートレバーユニット200の構造を示す断面模式図(操作時)である。
【図15】本発明の第4実施形態における乱数発生回路311の回路構成を例示的に示した図である。
【図16】(a)乃至(e)は本発明の第4実施形態においてスタートレーバーセンサ210がどのように開始操作を検知するか、その検知原理を例示したタイミングチャートである。
【図17】本発明の第4実施形態におけるS102の開始操作受付・乱数値取得処理のフローチャートである。
【図18】本発明の第5実施形態におけるスタートレーバーユニット200’の斜視図である。
【図19】(a)乃至(c)は本発明の第5実施形態においてスタートレーバーセンサ210A及び210Bがどのように開始操作を検知するか、その検知原理を例示したタイミングチャートである。
【図20】(a)は反射型の光センサを採用した場合のスタートレバーユニット1200の斜視図、(b)は本発明の第7実施形態のスタートレバーユニット2200の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0017】
<第1実施形態>
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の外観図である。図1に示すスロットマシン100の本体101の中央内部には、外周面に複数種類の絵柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112は図示しないステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。本実施形態において、各絵柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の絵柄は、遊技者から見ると、絵柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの絵柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える絵柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は絵柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
【0018】
各々のリール110乃至112の背面には、絵柄表示窓113に表示される個々の絵柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の絵柄ごとに遮蔽されて個々の絵柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示せず)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部のあいだを、リールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の絵柄の回転方向の位置を判断し、目的とする絵柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
【0019】
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入されたメダルの数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
【0020】
スタートランプ121は、リール110乃至112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要)を遊技者に知らせるランプである。告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において、特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。
【0021】
メダル投入ボタン130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルを所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130又は131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入することもでき、投入とは両者を含む意味である。払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。表示器126は、各種の内部情報を数値で表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。
【0022】
スタートレバーユニット200は、リール110乃至112の回転を開始させるための開始操作を受け付ける開始操作部材であるスタートレバー201を備えたユニットである。即ち、メダル投入口134に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン130、131を操作して、スタートレバー201を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー201の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチである。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
【0023】
精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155よりメダル受皿163に排出するためのボタンである。メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。ドアキー140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。メダル受皿163は、メダル払出口155から払出されたメダルを溜めるための器である。なお、メダル受皿163は、本実施形態では発光可能な受皿を採用しており、以下受け皿ランプと呼ぶこともある。
【0024】
音孔160はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、受皿ランプ(メダル受皿)163は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。灰皿部170は、煙草の吸殻を入れるための容器であり、メダル受皿163の内側にネジ止めされている。リールパネル161は、絵柄表示窓113を有するパネルであり、タイトルパネル162は、そのスロットマシンの機種名や各種のデザインが描かれるパネルである。
【0025】
液晶表示装置(LCD)180は、遊技に関する各種の情報(遊技を盛り上げる演出情報、スロットマシンの内部で異常が発生した場合にエラーの内容を表示するエラー情報など)を表示することができる。もちろん、液晶表示装置180のかわりに、複数のLEDを2次元に配置したドットマトリックス式表示装置等、他の表示手段を用いても良い。
【0026】
<スタートレバーユニット>
次に、スタートレバーユニット200の構造について、図2(a)乃至2(d)を参照して説明する。スタートレバーユニット200の構成は基本的に従来から用いられているスタートレバーユニットの構成と同じである。図2(a)、(c)及び(d)に示すように、スタートレバーユニット200は、スタートレバー201と、スタートレバー201を支持する支持フレーム206と、スタートレバー201に対する開始操作を検知する検知手段であるスタートレバーセンサ210と、を有する。
【0027】
スタートレバー201は、その一方の端部に設けられ、遊技者が操作する球状の操作部201aと、その他方の端部に設けられ、スタートレバーセンサ210に開始操作が検知される、被検知部となる遮光部材201cと、操作部201aと遮光部材201cとを連結する可動軸201bと、を備える。
【0028】
支持フレーム206は、スタートレバー201の可動軸201bが挿通するよう略円筒状に形成されていると共に、可動軸201bに直交するようにこれを貫通する軸体207を備え、スタートレバー201が軸体207回りに回動自在に支持する。図2(c)及び(d)に示すように、可動軸201bには、支持フレーム206の内周壁に形成された肩部213に当接する円盤状のストッパー214が遊嵌されており、このストッパー214と可動軸201bに固定されたバネ受け215との間に、可動軸201bを中立位置へ常時付勢するコイルばね216が装填されている。そして、遊技者が操作部201aを下方へ押し下げると、これに付勢されてスタートレバー201は図2(d)に示すように回動するが、これによりコイルばね216が圧縮されるため、操作部201aに対する操作が終わるとスタートレバー201は図2(c)に示す中立位置に戻ることになる。
【0029】
図2(b)のように、スタートレバーセンサ210は、本実施形態では、光を発する発光部210aと、発光部210aの発した光を受光する受光部210bと、を備えた光センサにより構成されている。本実施形態ではスタートレバーセンサ210として光センサを採用するが他のセンサも適用可能である。発光部210aと受光部210bとは互いに向かい合う様に配置されている。図2(c)に示すように、スタートレバー201が中立位置にある場合(スタートレバー201に対する遊技者の操作がない非操作時の場合)、遮光部材201cは発光部210aと受光部210bとの間の空隙に位置して、発光部210aからの光を受光部210bが受光できない位置にある。一方、スタートレバー201に対する開始操作がなされ、図2(d)に示すようにスタートレバー201が回動すると、これにより遮光部材201cは、発光部210aからの光を受光部210bが受光可能な位置に移動することになる。
【0030】
<制御部>
次に、図3を参照してスロットマシン100の制御部の構成について説明する。本実施形態における制御部は、スロットマシン100の全体を制御する主制御部300と、遊技を盛り上げるための演出に関する制御等を遂行する副制御部400と、液晶表示装置(LCD)180を制御する液晶表示制御部500と、で構成されている。
【0031】
<主制御部300>
マイクロプロセッサ(以下、MainCPUと称す)310は、スロットマシン100における制御の中枢となるものであり、バス370を介して、周辺部との間で制御信号やデータの受渡しが行われる。乱数発生回路311は、循環的に更新される数値(以下乱数値という)を発生するもので、複数のカウンタ、クロック発振器、分周器及びラッチ回路等で構成される。乱数発生回路311が発生した乱数値は、バス370を介して、必要に応じてCPU310により取得される。
【0032】
図4は乱数発生回路311の回路構成を例示的に示した図である。乱数発生回路311は、2つのカウンタIC604及び605を備える。これらのカウンタIC604及び605はいずれも8ビットのバイナリカウンタであり、水晶発振器(不図示)から発振されるクロック信号に基づいて16ビット分の数値、すなわち、0〜65535までの値を周期的・循環的にカウントする。
【0033】
水晶発振器から発振されるクロック信号の周波数を14.31MHzとすると、4.57msの周期でカウント値が一巡することになる。また、カウンタIC604及び605は、外部からラッチ信号(ここではスタートレバーセンサ210からの開始操作の検知信号:同図のSTART。)を受け取ると、その時のカウント値を乱数値として各データバス上に出力する(乱数値の決定)。より具体的には、各カウンタIC604及び605は内部レジスタを備え、レジスタクロック(RCLK)に対する信号の立ち上がりでカウント値が内部レジスタにロードされてラッチされる。そして、イネーブル入力(G)が「Low」にされると、つまり、バス370を介してMainCPU310からチップセレクト信号が送信されると、内部レジスタにラッチされた乱数値がバス370上に出力され、MainCPU310にて取得可能となる。なお、本例では内部レジスタには、乱数値(カウント値)がレジスタクロック(RCLK)に対する信号の立ち上がり毎に上書きされてラッチされるが、複数の乱数値を順次上書きせずにラッチしておき、チップセレクト信号が送信された場合に最新の乱数値を出力するように構成してもよい。
【0034】
スタートレバー201に対するスタート操作(開始操作)があった場合に、スタートレバーセンサ210によりこれが検知され、後述する入力インターフェース365に対して乱数値の取得命令として検知信号を出力する。MainCPU310は上述した割り込み周期で入力インターフェース365から検知信号の有無を読取り、検知信号があった場合はカウンタIC604及び605にラッチされているカウンタ値を乱数値として取得することになる。取得した乱数値は一旦RAM313に格納され、入賞役の内部抽選の際に用いられる。
【0035】
図3に戻り、MainCPU310には、入力インターフェース365およびバス370を介して、メダル投入口134より投入されたメダルを検知するメダルセンサ320、スタートレバー201に対する開始操作を検知する上述したスタートレバーセンサ210、ストップボタン137乃至139のいずれかが押された場合、どのストップボタンが押されたかを検知するストップボタンセンサ322、及び、メダル投入ボタン130、131のいずれかが押下された場合、どのメダル投入ボタンが押されたかを検知するメダル投入ボタンセンサ323が接続されている。
【0036】
ROM(リード・オンリー・メモリ)312は、各種制御を行うためのプログラムや、後述する各種テーブルデータ等を記憶する記憶手段の一つである。RAM(ランダム・アクセス・メモリ)313は、MainCPU310によって処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する記憶手段の一つである。本実施形態では、このようにROM及びRAMを採用しているが、他の記憶手段も採用可能であることはいうまでもない。この点は後述する副制御部400及び液晶表示制御部500においても同様である。また、リール110乃至112の回転駆動を行うモーター(図示省略)を制御するモーター制御部331、及び、メダル払出装置(いわゆるホッパー:図示省略)を制御するホッパー制御部332が、入出力インターフェース340及びバス370を介してMainCPU310に接続されている。また、スタートレバーセンサ210の動作を制御するスタートレバーセンサ制御部333も、入出力インターフェース340及びバス370を介してMainCPU310に接続されている。スタートレバーセンサ制御部333及び開始操作検知の詳細については後述する。
【0037】
ランプ類334とは、図1で示した入賞ライン表示ランプ120等のランプ類や、払出枚数表示器125等の各種表示器をまとめて表したもので、出力インターフェース350およびバス370を介してMainCPU310に接続されている。出力インターフェース360は、MainCPU310の指示に基づき、各種の主制御コマンドを副制御部400の入力インターフェース430へ送信する。
【0038】
<副制御部400>
マイクロプロセッサ(以下、SubCPUと称す)410は、主制御部300から送信された各種コマンドを入力インターフェース430およびバス460を介して受信し、受信したコマンドの内容に応じて副制御部400全体を制御する。ROM411は、副制御部400全体を制御するためのプログラムやデータ等を記憶する記憶手段の一つである。RAM412は、SubCPU410で処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する記憶手段の一つである。ランプ類413とは、リールの絵柄を背面から照らすバックライト等をまとめて表したもので、出力インターフェース420及びバス460を介してSubCPU410に接続され、SubCPU410の指示に従って点灯/点滅/消灯する。
【0039】
楽音信号形成部450は、SubCPU410から受け渡された制御信号やデータに基づいて、楽音信号を形成して出力する。この楽音信号は、アンプ451で増幅された後、スピーカ462から音として出力される。出力インターフェース440は、SubCPU410の指示に基づき、各種制御データを液晶表示制御部500へ送信する。この制御データに基づいて、液晶表示制御部500は、液晶表示装置180を制御する。
【0040】
<液晶表示制御部500>
次に、スロットマシン100の液晶表示制御部500について説明する。液晶表示制御部500は、マイクロプロセッサ(以下、LCDCPUと称す)510や、各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。LCDCPU510は、副制御部400の出力インターフェース440を介して出力されたSubCPU410からの信号を、入力インターフェース530およびバスを介して受信し、液晶表示制御部500全体を制御する。ROM511には、液晶表示制御部500全体を制御するためのプログラムやデータが記憶されている。また、LCDCPU510には、バスを介して、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)550が接続されている。VDP550には、ROM552が接続されている。ROM552には、VDP550で処理されるプログラムが格納されている。VDP550には出力インターフェース553を介してLCD180が接続されており、LCD180の表示制御を行う。
【0041】
<開始操作の検知>
図5は、スタートレバーセンサ制御部333の動作を模式的に示した図である。スタートレバーセンサ制御部333は、スタートレバーセンサ210の発光部210aを駆動する駆動回路であり、MainCPU310からの指令によりその発光を制御する。受光部210bは、発光部210aからの光の受光信号を、スタートレバーセンサ210のセンサ出力として入力インターフェース365に出力することになる。
【0042】
ここで、本実施形態では、スタートレバーセンサ210の動作状態をスタートレバー201に対する開始操作が検知可能な検知可能状態と、開始操作を検知しない非検知状態との間で交互に変化させる。本実施形態では、発光部210aをパルス駆動して所定の周期で点滅させる。発光部210aの点灯時は検知状態となり、消灯時には非検知状態となる。
【0043】
図6は、スタートレーバーセンサ210がどのように開始操作を検知するか、その検知原理を例示したタイミングチャートである。図6において、(a)は乱数発生回路311の水晶発振器から発信されるクロック信号、(b)は乱数発生回路311の数値更新のタイミングチャート(図6(a)のクロック信号に同期)、(c)はスタートレバーセンサ制御部333から発光部210aに入力される駆動パルス、(d)は受光部210bから出力されるセンサ出力の例、(e)は開始操作の検知タイミングの例をそれぞれ示している。
【0044】
本実施形態の場合、発光部210aはスタートレバー201に対する開始操作が受付可能になった時点から点滅を開始させ、それまでは消灯させる。図6のAは、スタートレバー201に対する開始操作が受付可能となったタイミング、つまり、発光部210aの点滅開始時期を示している。スタートレバー201に対する開始操作が受け付けられるのは、本実施形態の場合、メダルが投入された時点である。このように点滅開始時期を設定する理由は後述する。
【0045】
発光部210aの点滅の周期は、遊技者が開始操作を開始して終了するまでの操作時間(数百ms程度)を考慮して、その間に複数回の点滅が行なわれるよう、例えば、1.877msとし、ここでは固定周期としている。なお、いわゆる体感器による不正行為は最短で5msの周期での狙い撃ちが限界であるので、2ms程度の周期で点滅を行なえば、十分な不正行為防止効果が得られる。発光部210aの点滅が開始されると、受光部210bによりこれが受光可能となるが、スタートレバー201が中立位置にあるとき、つまり、開始操作がなされていない場合、遮光部材201cが発光部210aから発光される光を遮光するため、受光部210bはこれを受光しない。
【0046】
一方、スタートレバー201に対して開始操作がされると(図6のB)、遮光部材201cが発光部210aから発光される光を遮光しなくなり、受光部210bが受光可能となる。しかし、スタートレバー201に対して開始操作がなされても、発光部210aが消灯していると開始操作が検知されず、発光部210aが発光したタイミング(図6のC)にて開始操作が検知されることになる。このため、遊技者が開始操作をしたタイミングから当該開始操作が検知されるまでに図6の遅延時間1を生じさせることができる。なお、本実施形態では発光部210aの発光の立ち上がりで開始操作を検知することとしているが、立ち下がりでもよい。
【0047】
このように本実施形態では、発光部210aを点滅させることでスタートレバーセンサ210の動作状態が、検知可能状態と非検知可能状態との間で交互に変化する。従って、開始操作が検知されるタイミング(つまり、MainCPU310が取得する乱数値が決定するタイミング)は、開始操作がなされ、かつ、スタートレバーセンサ210が検知可能状態にある場合となる。つまり、乱数値が決定するタイミングは、開始操作のタイミングのみに依存せず、遊技者が乱数値を左右することが困難となる。従って、入賞役の内部当選を不正に発生させる行為を防止することができる。また、スタートレバーセンサ210の動作状態を交互に変化するだけで足りるので比較的簡易に当該不正行為を防止できる。
【0048】
なお、本実施形態では、上述した通り、発光部210aはスタートレバー201に対する開始操作が受付可能になった時点から点滅を開始させる。開始操作が受付可能となるのは本実施形態の場合、メダルが投入された時点であり、これは不定期となる。しかして、発光部210aの点滅開始時期も不定期となり、万が一、発光部210aの点滅周期と乱数値の更新周期とを考慮して遊技者が開始操作を行ったとしても、当該開始操作時における発光部210aの点灯、消灯状態は一定とならず、一層乱数値を遊技者が左右することが難しくなり、更に不正行為を防止できる。
【0049】
<基本フロー>
次に、スロットマシン100の制御に関する説明を行う。図7は、本実施形態のスロットマシン100における遊技の基本的制御である遊技実行処理を示すフローチャートである。電源投入が行われると、各種の初期化処理が実行され、この遊技実行処理が行なわれる。遊技実行処理は、MainCPU310が中心になって行い、電源遮断等を検知しない限り繰り返し実行する。以下、この遊技実行処理について説明する。ステップS101では、メダル投入受付処理を行う。図8はメダル受付処理のフローチャートである。S121では規定枚数を設定する。ここでの規定枚数とはその遊技で投入が必要なメダルの枚数を意味し、例えば、いわゆる役物遊技では1枚、通常遊技等のその他の遊技では3枚である。S122ではメダルの投入枚数がS121で設定した規定枚数に達したか否かを判定する。該当する場合は処理を終了し、図7のS102でスタートレバー201に対する開始操作が受け付け可能となる。該当しない場合は待ちとなる。
【0050】
図7に戻り、S102では開始操作受付・乱数値取得処理を行う。ここでは、開始操作の検知、乱数値の取得、リール110乃至112の回転開始に関する処理を行う。詳細は後述する。
【0051】
次に、S103では、S102で取得した乱数値と、ROM312に格納されている入賞役抽選テーブルを用いて、入賞役の内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役に内部当選した場合、RAM313に設定されたその入賞役のフラグがONになる。入賞役としては、例えば、上述したリプレイ(再遊技)、小役、ボーナス(BB、RB)等を挙げることができる。
【0052】
なお、各入賞役には、メダルのベット数及び設定値(1〜6)ごと、に内部抽選の当選確率が設定されており、入賞役抽選テーブルはこれに従って構成され、抽選時に取得される乱数値の範囲(例えば、0〜16384)は予めいくつかの領域(各当選確率の大きさに相当する領域)に分割されており、各領域に各入賞役の当選やはずれが対応付けられている。そして、入賞役の内部抽選では、取得した乱数値がどの範囲に属するかで入賞役の内部当選の当否が決定する。
【0053】
次に、S104では、リール停止制御データを選択するリール停止準備処理を行う。これは、各リールの停止操作に対する制御を選択する処理である。ここで、リール110乃至112の停止制御について簡単に説明する。リールの停止制御は、予め定めた複数種類のリール停止制御データの中から内部抽選結果に基づいていずれかを選択し、選択したリール停止制御データに基づき行う。リール停止制御データは主制御部300のROM312に格納されている。リール停止制御データは、内部抽選で内部当選した入賞役か、又は、いわゆるフラグ持ち越し中の入賞役については、対応する絵柄組合せが揃って表示されることが許容される一方、そうでない場合には各入賞役に対応する絵柄組合せが揃って表示されないように構成されている。例えば、小役の「ベル」に内部当選していない場合、「ベル」の絵柄組合せが表示されるタイミングでリール110乃至112の停止操作が行われたとしても、リール110乃至112は直ちに停止せずにベルの絵柄組合せが揃わないように制御される。逆に、「ベル」に内部当選している場合には、ベルの絵柄組合せが表示されるタイミングでリール110乃至112の停止操作が行われなかったとしても、一定の範囲でリール110乃至112は直ちに停止せずにベルの絵柄組合せが揃うように制御されることになる。
【0054】
次に、ステップS105では演出抽選処理を行う。ここでは、ステップS102において取得した乱数値に基づいて、これから実行する演出の種類を決定する抽選を行う。次に、ステップS106においては、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能となる停止ボタン受付処理を行なう。ここでは、いずれかのストップボタン137乃至139が押下されると、ステップS107において、押下されたストップボタンに対応するリール110乃至112を、S1008で取得したリール停止制御データに基づいて停止させる。ステップS108では、全てのリールが停止しているか否かを判定し、停止していない場合(ステップS108でNO)はステップS106へ戻る。全て停止している場合(ステップS108でYES)はステップS109へ進む。
【0055】
ステップS109では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組み合わせが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン114上に、「スイカ−スイカ−スイカ」がそろっていたならばスイカ入賞と判定する。また、各入賞役の内部当選を示すフラグがリセットされる。
【0056】
ステップS110では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。ステップS111では、入賞役に対応した表示をLCD180に表示制御したり、音孔160から音を出したりして、遊技を盛り上げる演出を行う。ステップS112においては、遊技状態更新処理を実行巣得る。この処理では、遊技の種類を移行するための制御が行われ、例えば、例えば、ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)のようなボーナス入賞の場合に次回から対応するボーナスゲームを開始できるよう準備し、それらの最終遊技では、次回から通常遊技が開始できるよう準備する。以上により1ゲームが終了し、以降、ステップS101へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することとなる。
【0057】
<開始操作受付・乱数値取得処理>
次に、S102の開始操作受付・乱数値取得処理について図9を参照して説明する。図9はS102の開始操作受付・乱数値取得処理のフローチャートである。S131ではスタートレバーセンサ210の発光部210aの点滅を開始する。本実施形態では、MainCPU310からの指令により、スタートレバーセンサ制御部333が発光部210aを点滅させる駆動パルスを生成し、発光部210aへ出力する場合を想定するが、駆動パルスはMainCPU310の処理によりソフトウエア的に生成するようにしてもよい。
【0058】
S132ではスタートレバーセンサ210の受光部210bから開始操作の検知信号が出力されたか否かを判定する。該当する場合はS133へ進み、該当しない場合は待ちとなる。S133では発光部210aの点滅を終了し、これを消灯する。S134では乱数発生回路311から乱数値を取得する。ここで取得された乱数値は開始操作の検知信号の際にラッチされた乱数値である。S135では全リール110乃至112の回転を略一斉に開始する。以上により処理が終了する。
【0059】
<第2実施形態>
上記第1実施形態ではスタートレバー201に対して開始操作がなされた状態で、最初に発光部210aが発光した時のタイミングで開始操作が検出されるが、開始操作がなされた状態で、発光部210aの点滅回数(点滅回数は受光部210bが非受光状態から受光状態へ切り替わった回数に一致する。)が予め設定された設定回数に達した時に開始操作が検出されたとして、乱数値を決定してもい。
【0060】
図10は、本実施形態においてスタートレーバーセンサ210がどのように開始操作を検知するか、換言すれば、どのタイミングで乱数値が決定されるか、その原理を例示したタイミングチャートである。図10において、(a)は乱数発生回路311の水晶発振器から発信されるクロック信号、(b)は乱数発生回路311の数値更新のタイミングチャート(図10(a)のクロック信号に同期)、(c)はスタートレバーセンサ制御部333から発光部210aに入力される駆動パルス、(d)は受光部210bから出力されるセンサ出力の例、(e)は開始操作の検知タイミングの例をそれぞれ示している。
【0061】
図10のDは、設定回数を2回に設定した場合の開始操作の検知タイミング(乱数値の決定タイミング)を示しており、発光部210aの点滅回数が2回目の時(1回目はC)の乱数値が内部抽選に用いられることになる。このため、遊技者が開始操作をしたタイミングから乱数値が決定するまでに図10の遅延時間2を生じさせることができる。このように構成することで、遊技者がスタートレバー201を操作してから遅延時間2の時の乱数値がMainCPU310に取得されるため、不正行為をより一層困難にすることができる。
【0062】
図11(a)は本実施形態におけるS102の開始操作受付・乱数値取得処理のフローチャートである。ここでは、発光部210aを点滅させる駆動パルスはMainCPU310の処理によりソフトウエア的に生成し、スタートレバーセンサ制御部333は単に発光部210aをON・OFFする場合を想定するが、スタートレバーセンサ制御部333が駆動パルスを生成する構成も勿論採用できる。
【0063】
S141では、開始操作がなされた状態での発光部210aの点滅回数を設定する。設定した点滅回数は、RAM313上の所定のエリアを用いて構成される点滅回数カウンタにセットされる。点滅回数は予め定めた固定回数でもよいし、各遊技毎に複数種類の回数の中から選択して設定してもよく、後者の場合、遅延時間が更に変動し易くなるので不正行為の防止に効果的であり、特に、抽選で定めるとより効果的である。図11(b)は複数種類の点滅回数の抽選確率例を示す図であり、1〜4の点滅回数が均等な確率(1/4)で設定される例である。
【0064】
S142では発光部210aを点灯する。S143では動作状態の切替タイミングか否かを判定する。つまり、発光部210aを点滅させる駆動パルスをソフトウエア的に発生させるための処理であり、設定されている点滅の周期に応じて、ソフトウエアタイマにより切替えまでの時間を計測し、その時間になればS144へ進み、そうでない場合はS145へ進む。
【0065】
S144では、発光部210aが点灯中であれば消灯し、消灯中であれば点灯する。S145ではスタートレバーセンサ210の受光部210bから開始操作の検知信号が出力されたか否かを判定する。該当する場合はS146へ進み、該当しない場合はS143へ戻る。S146では点滅回数カウンタのカウント値を一つ減算する。S147では点滅回数カウンタのカウント値が0か否かを判定する。該当する場合はS148へ進み、該当しない場合はS143へ戻る。
【0066】
S148では発光部210aを消灯する。S149では乱数発生回路311から乱数値を取得する。ここで取得された乱数値は開始操作の最後の検知信号の際にラッチされた乱数値である。S150では全リール110乃至112の回転を略一斉に開始する。以上により処理が終了する。
【0067】
<第3実施形態>
上記第1及び第2実施形態においては、発光部210aの点滅周期が固定周期である場合を想定したが、各遊技毎に複数種類の周期の中から選択して設定してもよい。また、点滅周期は連続して変化するものであってもよい。更に、点滅周期は一定であるが発光時間と消灯時間とが異なるようにデューティー比を変える構成にしてもよい。図12(a)乃至(d)は発光部aの点滅周期等の例を示す図である。図12の(a)及び(b)は周期が異なるもの、(c)は点滅周期が連続して変化するもの、(d)は発光時間と消灯時間とが異なるようにデューティー比を変えたものの例である。これらの例により、スタートレバー201に対する開始操作から乱数値決定までの遅延時間を更に変動させ、不正行為をより効果的に防止できる。
【0068】
図13は、発光部210aの点滅周期を複数種類の周期(例えば図12(a)乃至(c))の中から選択して設定する場合の、S102の開始操作受付・乱数値取得処理のフローチャートである。ここでは、発光部210aを点滅させる駆動パルスはMainCPU310の処理によりソフトウエア的に生成する場合について説明するが、スタートレバーセンサ制御部333が生成するようにしてもよい。
【0069】
S161では発光部210aの点滅周期を設定する。点滅周期は抽選で選択し、設定することができる。S162では発光部210aを点灯する。S163では動作状態の切替タイミングか否かを判定する。つまり、発光部210aを点滅させる駆動パルスをソフトウエア的に発生させるための処理であり、S161で設定した点滅の周期等に応じて、ソフトウエアタイマにより切替えまでの時間を計測し、その時間になればS164へ進み、そうでない場合はS165へ進む。
【0070】
S164では、発光部210aが点灯中であれば消灯し、消灯中であれば点灯する。S165ではスタートレバーセンサ210の受光部210bから開始操作の検知信号が出力されたか否かを判定する。該当する場合はS166へ進み、該当しない場合はS163へ戻る。S166では発光部210aを消灯する。S167では乱数発生回路311から乱数値を取得する。ここで取得された乱数値は開始操作の検知信号の際にラッチされた乱数値である。S168では全リール110乃至112の回転を略一斉に開始する。以上により処理が終了する。なお、点滅周期の設定処理(S161)を図11の処理の冒頭に組み込むことで、この第3実施形態と第2実施形態とを組み合わせることもできる。
【0071】
<第4実施形態>
上記各実施形態では、スタートレバー201が中立位置にあるとき、つまり、非操作時においては遮光部材201cが発光部210aからの光を遮光して受光部210bが受光できないようにし、開始操作がなされたときには遮光部材201cが移動して発光部210aからの光を受光部210bが受光可能としたが、この逆の構成ももちろん採用できる。図14(a)は、この逆の構成の場合の、スタートレバーユニット200の構造を示す断面模式図(非操作時)、図14(b)はスタートレバーユニット200の構造を示す断面模式図(操作時)である。
【0072】
図2で示したものと異なるのは遮光部材201c’がコの字型をしており、スタートレバー201が中立位置にあるとき、つまり、非操作時においては発光部210aからの光を受光部210bが受光可能であり、開始操作がなされたときには遮光部材201c’が移動して遮光部材201c’が発光部210aからの光を遮光し、受光部210bが受光できないようにしている。
【0073】
次に、図15はこの第4実施形態における乱数発生回路311の回路構成を例示的に示した図であり、図3の例と異なるのは、ラッチ信号を、スタートレバーセンサ210からの開始操作の検知信号(図3のSTART)に代えて発光部210aに対する駆動パルスにした点にある。
【0074】
次に、図16は本実施形態においてスタートレーバーセンサ210がどのように開始操作を検知するか、その検知原理を例示したタイミングチャートである。図16において、(a)は乱数発生回路311の水晶発振器から発信されるクロック信号、(b)は乱数発生回路311の数値更新のタイミングチャート(図16(a)のクロック信号に同期)、(c)はスタートレバーセンサ制御部333から発光部210aに入力される駆動パルス、(d)は受光部210bから出力されるセンサ出力の例、(e)は開始操作の検知タイミングの例をそれぞれ示している。
【0075】
本実施形態においては、スタートレバー201に対して開始操作がされていない場合、発光部210aが点灯すると(検知可能状態)、受光部210bはこれを検知する。また、発光部210aが消灯すると(非検知状態)、受光部210bは非受光となる。従って、発光部210aの点滅が受光部210bの検知結果にそのまま現れる。
【0076】
発光部210aが点滅を行っているときにスタートレバー201に対して開始操作が成されると、遮光部材201c’により発光部210aからの光が遮光されて受光部210bで検知されない。従って、発光部210aが点灯していても受光部210bは非受光を示すことになる。よって、発光部210aが点灯中で受光部210bが非受光中の時に開始操作があったことになる。つまり、発光部210aの点灯時に受光部210bが発光部210aからの光を受光しない時を契機として決定される乱数値をMainCPU310は取得することになる。
【0077】
図16において、スタートレバー201に対する開始操作が受付可能となると、発光部210aの点滅が開始される(図16(c))。受光部210bの検知信号は図16(d)に示すように発光部210aの点滅と同じ波形となる。一方、スタートレバー201に対して開始操作がなされると(図16のA)、受光部210bは非受光状態となり、発光部210aの点灯時(図16のB)にも受光部210bは非受光となり、この時に開始操作が検知されることになる。このため、遊技者が開始操作をしたタイミングから当該開始操作が検知されるまでに図16の遅延時間を生じさせることができる。これにより不正行為を防止できる。
【0078】
図17は、本実施形態におけるS102の開始操作受付・乱数値取得処理のフローチャートである。ここでは、発光部210aを点滅させる駆動パルスはMainCPU310の処理によりソフトウエア的に生成する場合について説明するが、スタートレバーセンサ制御部333が生成するようにしてもよい。
【0079】
S171では発光部210aを点灯する。S172では動作状態の切替タイミングか否かを判定する。つまり、発光部210aを点滅させる駆動パルスをソフトウエア的に発生させるための処理であり、設定した点滅の周期に応じて、ソフトウエアタイマにより切替えまでの時間を計測し、その時間になればS173へ進み、そうでない場合はS174へ進む。
【0080】
S173では、発光部210aが点灯中であれば消灯し、消灯中であれば点灯する。S174ではスタートレバーセンサ210の受光部210bから開始操作の検知信号が出力されていないか否かを判定する。該当する場合はS175へ進み、該当しない場合はS172へ戻る。S175では発光部210aが点灯中であるかを判定する。該当する場合は、発光部210aが点灯しているのに受光部210bがこれを受光していない場合であり、開始操作があったとしてS176へ進む。該当しない場合はS172へ戻る。S177では乱数発生回路311から乱数値を取得する。ここで取得された乱数値は開始操作が検知された時の発光部210aの駆動パルスによりラッチされた乱数値である。S178では全リール110乃至112の回転を略一斉に開始する。以上により処理が終了する。なお、本実施形態は上記第2及び第3実施形態と組み合わせることが可能であるが、上記第2実施形態と組み合わせる場合、受光部210bが発光部210aからの光を受光しない非受光状態における、発光部210aの点滅回数が予め設定された設定回数に達した時を契機として乱数値が決定されることになる。
【0081】
<第5実施形態>
上記各実施形態ではスタートレバーセンサ210を1つ設けたが、遊技者はスタートレバー201を上下にそれぞれ傾倒させることができるため、スタートレバー201の操作部201aが下に押圧された場合の開始操作と、上に押圧された場合の開始操作と、をそれぞれ検知する複数(2つ)のスタートレバーセンサ210を設けることもできる。
【0082】
図18は本実施形態におけるスタートレバーユニット200’の斜視図である。図2(a)に示すスタートレバーユニット200と異なる点について説明すると、スタートレバーセンサ210A及び210Bが上下に2段に構成され、遮光部材201c’の上下方向の幅が若干広くなっている。
【0083】
本実施形態ではスタートレバー201が中立状態の場合、遮光部材201c’はスタートレバーセンサ210A及び210Bの双方の受光部が発光部からの光を遮光し、非受光状態とする位置にある。操作部201aが下に押圧されて開始操作がなされると、遮光部材201c’は上側のスタートレバーセンサ210Aの発光部−受光部間に介在するが、下側のスタートレバーセンサ210Bの発光部−受光部間に介在せず、スタートレバーセンサ210Bの受光部は受光可能な状態となる。また、操作部201aが上に押圧されて開始操作がなされると、遮光部材201c’は下側のスタートレバーセンサ210Bの発光部−受光部間に介在するが、上側のスタートレバーセンサ210Aの発光部−受光部間に介在せず、スタートレバーセンサ210Aの受光部は受光可能な状態となる。
【0084】
本実施形態の場合、各スタートレバーセンサ210A及び210Bにそれぞれスタートレバーセンサ制御部333を設けて点滅周期を個別に設定できるようにし、各スタートレバーセンサ210A及び210Bの受光部の出力はOR回路をかませて乱数発生回路311に入力し、乱数値のラッチ信号とする。
【0085】
次に、図19は本実施形態においてスタートレーバーセンサ210A及び210Bがどのように開始操作を検知するか、その検知原理を例示したタイミングチャートである。図19において、(a)はスタートレバーセンサ210Aの発光部に供給される駆動パルス、(b)はスタートレバーセンサBの発光部に供給される駆動パルス、(c)は開始操作の検知タイミングの例をそれぞれ示している。
【0086】
まず、スタートレバー201に対する開始操作が受付可能となると、スタートレーバーセンサ210A及び210Bに対して異なる点滅周期の駆動パルスが供給される。次に、スタートレバー201に対して開始操作がなされると(図19のA)、操作部201aを下に押圧した場合は、図19のB1のタイミング、つまり、スタートレバーセンサ210Aの駆動パルスの立ち上がりで開始操作が検知され、乱数値が決定される。一方、操作部201aを上に押圧した場合は、図19のB2のタイミング、つまり、スタートレバーセンサ210Bの駆動パルスの立ち上がりで開始操作が検知され、乱数値が決定される。スタートレバー201に対する開始操作の仕方により遅延時間が変わり、異なる乱数値となるので、不正行為を更に防止できる。
【0087】
<第6実施形態>
上記各実施形態では、スタートレバーセンサとして、発光部と受光部とが互いに向かい合い、そのスリットに遮光部材を通過させる形式の光センサを採用したが、反射型の光センサも採用できる。図20(a)は反射型の光センサを採用した場合のスタートレバーユニット1200の斜視図である。
【0088】
スタートレバーユニット1200は、スタートレバー1201と、スタートレバー1201を支持する支持フレーム1206と、スタートレバー1201に対する開始操作を検知する検知手段であり、反射型の光センサであるスタートレバーセンサ1210と、を備える。スタートレバー1201は、その一方の端部に設けられ、遊技者が操作する球状の操作部1201aと、その他方の端部に設けられ、スタートレバーセンサ1210に開始操作が検知される、被検知部となる反射部材1201cと、操作部1201aと反射部材1201cとを連結する1可動軸201bと、を備える。
【0089】
支持フレーム1206は、スタートレバー1201の可動軸1201bが挿通するよう略円筒状に形成されていると共に、可動軸1201bに直交するようにこれを貫通する軸体1207を備え、スタートレバー1201が軸体1207回りに回動自在に支持する。
【0090】
上述したスタートレバーユニット200と異なる点は、スタートレバーセンサ1210が反射型の光センサであり、発光部1210aの光は中立状態にあるスタートレバー1201の反射部材1201cの方向に向けて照射され、受光部1210bの受光面は中立状態にあるスタートレバー1201の反射部材1201cの方向に向けられて配置されている。反射部材1201cは発光部1210aの光を反射して受光部1210bへ導くよう、その端面が平滑に処理させ、鏡面等が形成される。
【0091】
図20(a)の構成の場合、スタートレバー1201が非操作時(中立状態)の時に発光部1210aからの光を受光部1210bが受光可能となり、開始操作がされてスタートレバー1201が回動し、反射部材1201cが移動すると、受光部1210bからの光が反射部材1201cで反射されなくなり、受光部1210bは非受光状態となる。無論、この逆の形式で構成することも可能である。
【0092】
<第7実施形態>
上記各実施形態では主制御部300にスタートレバーセンサ制御部333を構成したが、これをスタートレバーユニットに搭載してユニット化することもできる。図20(b)は本実施形態のスタートレバーユニット2200の斜視図である。
【0093】
スタートレバーユニット2200は、スタートレバー2201と、スタートレバー2201を支持する支持フレーム2206と、支持フレーム2206を支持すると共に、スロットマシン100への取り付け部を構成する基体2220と、スタートレバーセンサ2210と、スタートレバーセンサ2210が搭載され、これを制御する制御回路基板2222(スタートレバーセンサ制御部333に相当する)と、スタートレバーセンサ2210と制御回路基板2222と支持する支持フレーム2221と、を備え、基体2220の前方側に支持フレーム2206が、後方側に支持フレーム2221が、それぞれ装着されてユニット化されている。
【0094】
スタートレバー2201は、その一方の端部に設けられ、遊技者が操作する球状の操作部1201aと、その他方の端部に設けられ、スタートレバーセンサ2210に開始操作が検知される、被検知部となる遮光部材2201cと、操作部2201aと遮光部材2201cとを連結する1可動軸2201bと、を備える。
【0095】
支持フレーム2206は、スタートレバー2201の可動軸2201bが挿通するよう略円筒状に形成されていると共に、スタートレバー2201が任意の方向に傾倒できるようにこれを支持している。基体2220は略円筒状に形成されているともに、その後端部には遮光部材2201cが挿通され、その上下方向の移動を案内するスリット部2220aを備えている。スタートレバー2201は支持フレーム2206により任意の方向に傾倒できるよう支持されているが、遮光部材2201cの移動方向がスリット部2220に規制されて上下方向にのみ傾倒できることになる。
【0096】
制御回路基板2222は、スタートレバーセンサ210の発光部を制御して、その動作状態を、開始操作を検知可能な検知可能状態と、開始操作を検知しない非検知状態と、の間で交互に変化させるものであり、ここでは発光部の点滅制御を行なう。制御回路基板2222は、MainCPU310からの指令を受信するための入力端子、スタートレバーセンサ210の受光部の出力信号を出力する出力端子、等が設けられる。本実施形態の場合、スタートレバーセンサ210の発光部を点滅させる駆動パルスは制御回路基板2222が発生することを想定しており、MainCPU310は制御回路基板2222に対して、点滅開始と終了とを指令することになる。本実施形態のように、スタートレバーユニット2200に制御回路基板2222を設けてユニット化することで、既存のスペックのスロットマシンをほとんど変更することなしに上述した不正行為の防止策を適用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の絵柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
前記リールの回転を開始させるための開始操作を受け付ける開始操作部材と、
前記開始操作部材に対する前記開始操作を検知する検知手段と、
循環的に更新され、前記検知手段により前記開始操作が検知されたことを契機として決定される数値を取得し、取得した数値に基づき複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、
各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止スイッチと、
少なくとも前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記リールの停止制御を行うリール停止制御手段と、
停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する入賞判定手段と、を備えた遊技台であって、
前記検知手段は、発光部と受光部とを備えた光センサであり、
前記開始操作部材は、前記開始操作により、前記発光部からの光を前記受光部が受光できない第1の位置から、前記発光部からの光を前記受光部が受光可能な第2の位置へ移動する被検知部を備え、
前記遊技台は、前記発光部を点滅させることにより、前記検知手段の動作状態を、前記発光部が点灯して前記開始操作を検知可能な検知可能状態と、前記発光部が消灯して前記開始操作を検知しない非検知状態と、の間で交互に変化させる制御手段を備え、
前記抽選手段は、前記受光部が前記発光部からの光を受光しない非受光状態から前記発光部からの光を受光する受光状態へ切り替わった時を契機として決定される前記数値を取得する
ことを特徴とする遊技台。
【請求項2】
前記抽選手段は、
前記受光部が前記発光部からの光を受光しない非受光状態から前記発光部からの光を受光する受光状態へ切り替わった回数が予め設定された設定回数に達した時を契機として決定される前記数値を取得することを特徴とする請求項1に記載の遊技台。
【請求項3】
複数種類の絵柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
前記リールの回転を開始させるための開始操作を受け付ける開始操作部材と、
前記開始操作部材に対する前記開始操作を検知する検知手段と、
循環的に更新され、前記検知手段により前記開始操作が検知されたことを契機として決定される数値を取得し、取得した数値に基づき複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、
各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止スイッチと、
少なくとも前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記リールの停止制御を行うリール停止制御手段と、
停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する入賞判定手段と、を備えた遊技台であって、
前記検知手段は、発光部と受光部とを備えた光センサであり、
前記開始操作部材は、前記開始操作により、前記発光部からの光を前記受光部が受光可能な第2の位置から、前記発光部からの光を前記受光部が受光できない第1の位置へ移動する被検知部を備え、
前記遊技台は、前記発光部を点滅させることにより、前記検知手段の動作状態を、前記発光部が点灯して前記開始操作を検知可能な検知可能状態と、前記発光部が消灯して前記開始操作を検知しない非検知状態と、の間で交互に変化させる制御手段を備え、
前記抽選手段は、前記発光部の点灯時に前記受光部が前記発光部からの光を受光しない時を契機として決定される前記数値を取得する
ことを特徴とする遊技台。
【請求項4】
前記抽選手段は、
前記受光部が前記発光部からの光を受光しない非受光状態における、前記発光部の点滅回数が予め設定された設定回数に達した時を契機として決定される前記数値を取得することを特徴とする請求項3に記載の遊技台。
【請求項5】
回転駆動される複数のリールと、循環的に更新され、前記リールの回転を開始させる開始操作が検知されたことを契機として決定される数値を取得し、取得した数値に基づき複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止スイッチと、少なくとも前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記リールの停止制御を行うリール停止制御手段と、停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する入賞判定手段と、を備えた遊技台に設けられる開始操作ユニットであって、
前記開始操作を受け付ける開始操作部材と、
前記開始操作部材に対する前記開始操作を検知する検知手段と、
を備え、
前記検知手段は、発光部と受光部とを備えた光センサであり、
前記開始操作部材は、前記開始操作により、前記発光部からの光を前記受光部が受光できない第1の位置から、前記発光部からの光を前記受光部が受光可能な第2の位置へ移動する被検知部を備え、
前記開始操作ユニットは、前記発光部を点滅させることにより、前記検知手段の動作状態を、前記発光部が点灯して前記開始操作を検知可能な検知可能状態と、前記発光部が消灯して前記開始操作を検知しない非検知状態と、の間で交互に変化させる制御回路を備え、
前記検知手段は、前記受光部が前記発光部からの光を受光しない非受光状態から前記発光部からの光を受光する受光状態へ切り替わった時に前記開始操作を検知する
ことを特徴とする開始操作ユニット。
【請求項6】
回転駆動される複数のリールと、循環的に更新され、前記リールの回転を開始させる開始操作が検知されたことを契機として決定される数値を取得し、取得した数値に基づき複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止スイッチと、少なくとも前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記リールの停止制御を行うリール停止制御手段と、停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する入賞判定手段と、を備えた遊技台に設けられる開始操作ユニットであって、
前記開始操作を受け付ける開始操作部材と、
前記開始操作部材に対する前記開始操作を検知する検知手段と、
を備え、
前記検知手段は、発光部と受光部とを備えた光センサであり、
前記開始操作部材は、前記開始操作により、前記発光部からの光を前記受光部が受光可能な第2の位置から、前記発光部からの光を前記受光部が受光できない第1の位置へ移動する被検知部を備え、
前記開始操作ユニットは、前記発光部を点滅させることにより、前記検知手段の動作状態を、前記発光部が点灯して前記開始操作を検知可能な検知可能状態と、前記発光部が消灯して前記開始操作を検知しない非検知状態と、の間で交互に変化させる制御回路を備え、
前記検知手段は、前記発光部の点灯時に前記受光部が前記発光部からの光を受光しない時に前記開始操作を検知する
ことを特徴とする開始操作ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−155138(P2010−155138A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−92617(P2010−92617)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【分割の表示】特願2005−75456(P2005−75456)の分割
【原出願日】平成17年3月16日(2005.3.16)
【出願人】(597044139)株式会社大都技研 (1,470)
【Fターム(参考)】