遊技機
【課題】 回胴式遊技機のボタン入力の負担を軽減する。
【解決手段】遊技メダル等の遊技媒体の投入信号、スタート信号やストップ信号を入力して、回胴遊技を行う遊技機1であって、
スタートやストップ操作が行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出する無接触操作装置3と、
無接触操作装置3がストップ操作を検出した場合に、該操作に対応する主基板71にストップ信号を出力する回路構成を備えることを特徴とする遊技機1。
【解決手段】遊技メダル等の遊技媒体の投入信号、スタート信号やストップ信号を入力して、回胴遊技を行う遊技機1であって、
スタートやストップ操作が行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出する無接触操作装置3と、
無接触操作装置3がストップ操作を検出した場合に、該操作に対応する主基板71にストップ信号を出力する回路構成を備えることを特徴とする遊技機1。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回胴式遊技機などの遊技媒体を投入したり、遊技をスタートさせたり、回胴を停止させたりする操作を行うことで遊技が進行する遊技機の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、回胴式の遊技機は、遊技媒体を投入したりボタンを押すことで、遊技のベットを行い、その後スタートボタンやスタートレバーを操作して、回胴の回転を開始させた上で、複数の回胴をそれぞれのストップボタンで停止させる操作を求める構成を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−174740号 公報 (段落番号12)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような遊技機では、遊技者が遊技球を投入したりボタンを操作することで遊技が進行する遊技方法を採用しているため、遊技者が遊技機を操作しないと、遊技が進行しない特質を有している。
【0005】
また、このような遊技機では、所定の抽選確率で当りになった場合に、遊技者に有利な遊技状態、例えば大当り遊技になって、遊技者に極めて高い遊技性を提供し、それ以外の場合には、大当り遊技になることを試みる通常遊技の繰り返しを要求する特質を有している。従って、大当り遊技中は、遊技媒体の投入操作、スタートレバーやスタートボタンの操作、或いはストップボタンの操作が積極的に進められる傾向がある。
【0006】
一方、通常遊技では、大当り遊技に比べて遊技性が低下するため、遊技媒体の投入操作、スタートレバーやスタートボタンの操作、或いはストップボタンの操作の負担感が高くなる傾向がある。また、遊技者の体調不良や皮膚の状態によって、スタートレバーやストップボタンの操作が苦痛となることがある。
【0007】
このため、通常遊技中は、積極的な操作が行われ難くなる傾向があり、遊技機の稼働率の低下を招く虞あった。
そこで、本発明では、操作の労力や操作から受ける負担を軽減させて、遊技の進行速度が低下しないようにすることで、遊技機の稼働率を向上させると共に、遊技者の顧客満足度を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明の遊技機は、遊技の進行に関わる信号を入力して、遊技の進行に関わる処理を実行する遊技進行処理手段を備えた遊技機であって、操作が行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出する無接触操作検出手段と、上記無接触操作検出手段が操作を検出した場合に、該操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する遊技進行無接触信号出力手段とを備えることを要旨とする。
【0009】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、遊技進行無接触信号出力手段がその検出した操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0010】
請求項2の発明の遊技機は、操作が行われたことを被操作部材の移動によって検出する操作検出手段と、上記操作検出手段が操作を検出した場合に、該操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する遊技進行信号出力手段とを加えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機を要旨とする。
【0011】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、遊技進行無接触信号出力手段がその検出した操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する。
【0012】
また、操作検出手段が、操作の行われたことを、被操作部材の移動によって検出すると、遊技進行信号出力手段がその検出した操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する。
【0013】
一方、遊技進行無接触信号出力手段、又は遊技進行信号出力手段から、遊技の進行に関わる信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0014】
請求項3の発明の遊技機は、上記遊技進行処理手段が特定の状態になった場合に、上記無接触操作検出手段の機能を停止、又は上記遊技進行無接触信号出力手段の機能を停止させる無接触機能停止手段を加えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機を要旨とする。
【0015】
これにより、遊技進行処理手段が特定の状態になると、無接触機能停止手段が無接触操作検出手段の機能を停止、又は遊技進行無接触信号出力手段の機能を停止させる。
従って、無接触操作検出手段の機能が停止している状態では、操作の行われたことが光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出されなくなる。
【0016】
また、遊技進行無接触信号出力手段の機能が停止している状態では、無接触操作検出手段が電気的、又は磁気的に無接触で操作を検出したとしても、遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号が入力されなくなる。
【0017】
一方、操作検出手段が、操作の行われたことを、被操作部材の移動によって検出すると、遊技進行信号出力手段がその検出した操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する。
【0018】
これらにより、遊技進行処理手段が特定の状態の場合以外には、遊技進行無接触信号出力手段、又は遊技進行信号出力手段から、遊技の進行に関わる信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行するが、遊技進行処理手段が特定の状態になると、遊技進行処理手段は、遊技進行信号出力手段からだけ、遊技の進行に関わる信号を入力し、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0019】
請求項4の発明の遊技機は、上記遊技進行処理手段が特定の状態になった場合は、遊技が遊技者に有利な状態になったことを表現する場合であることを特徴とする請求項3に記載の遊技機を要旨とする。
【0020】
これにより、遊技進行処理手段が遊技を遊技者に有利な状態にすると、無接触機能停止手段が無接触操作検出手段の機能を停止、又は遊技進行無接触信号出力手段の機能を停止させることにより、無接触による操作の入力が出来なくなって、遊技者に有利な状態になったことを仄めかすことが可能になる。従って、無接触による入力が出来なくなるという消極的な手法で、遊技者に有利な状態を報知することが可能になる。つまり、ランプを点
灯するなどの積極的な報知方法ではなく消極的な方法で、或いはランプを点灯する積極的な方法に加えて、遊技者に有利な状態になったことを感づかせるという報知方法の提供が可能になる。
【0021】
請求項5の発明の遊技機は、上記遊技の進行に関わる信号は、遊技媒体の投入信号、遊技の開始信号、遊技の停止信号、遊技の短縮信号、又は遊技図柄の停止信号であることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の遊技機とを備えることを要旨とする。
【0022】
これにより、無接触操作検出手段が、遊技球の投入操作、遊技メダルの投入操作、遊技の開始操作、遊技の停止操作、遊技の短縮操作、又は遊技図柄の停止操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、遊技進行無接触信号出力手段がその検出した操作に対応する遊技進行処理手段に遊技媒体の投入信号、遊技の開始信号、遊技の停止信号、遊技の短縮信号、又は遊技図柄の停止信号を出力する。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技球の投入処理、遊技メダルの投入処理、遊技の開始処理、遊技の停止処理、遊技の短縮処理、又は遊技図柄の停止処理を実行する。
【0023】
請求項6の発明の遊技機は、上記遊技進行処理手段は、投入装置の投入信号があることを条件に遊技の開始を制御する遊技開始制御装置、遊技を提供する遊技制御装置、遊技図柄を提供する遊技図柄提供装置、遊技の演出を行う遊技演出装置、遊技図柄をドラムやベルトに形成された図柄で表示する回胴を制御する回胴制御装置、又は遊技媒体の投入を制御する投入制御装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項5に記載の遊技機を要旨とする。
【0024】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、遊技進行無接触信号出力手段がその検出した操作に対応する投入装置の投入信号があることを条件に遊技の開始を制御する遊技開始制御装置、遊技を提供する遊技制御装置、遊技図柄を提供する遊技図柄提供装置、遊技の演出を行う遊技演出装置、遊技図柄をドラムやベルトに形成された図柄で表示する回胴を制御する回胴制御装置、又は遊技媒体の投入を制御する投入制御装置に遊技の進行に関わる信号を出力する。一方、その信号を入力した投入装置の投入信号があることを条件に遊技の開始を制御する遊技開始制御装置、遊技を提供する遊技制御装置、遊技図柄を提供する遊技図柄提供装置、遊技の演出を行う遊技演出装置、遊技図柄をドラムやベルトに形成された図柄で表示する回胴を制御する回胴制御装置、又は遊技媒体の投入を制御する投入制御装置は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0025】
請求項7の発明の遊技機は、上記無接触操作検出手段は、光の通過が制限されたり阻止されることを検出する光線通過型センサ、光の反射を検出する光線反射型センサ、赤外線を検出する赤外線センサ、音波の反射を検出する音波センサ、静電容量の変化を検出する静電容量型センサ、抵抗の変化を検出する抵抗型センサ、磁気を検出する磁気センサ、又は電界強度を検出する電界強度センサであることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0026】
これにより、光の通過が制限されたり阻止されることを検出する光線通過型センサ、光の反射を検出する光線反射型センサ、赤外線を検出する赤外線センサ、音波の反射を検出する音波センサ、静電容量の変化を検出する静電容量型センサ、抵抗の変化を検出する抵抗型センサ、磁気を検出する磁気センサ、又は電界強度を検出する電界強度センサが、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、遊技進行無接触信号出力手段がその検出した操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号
を出力する。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0027】
請求項8の発明の遊技機は、上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段と、上記遊技進行処理手段との間を、信号伝達回路によって直接接続することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0028】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、信号伝達回路が遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0029】
請求項9の発明の遊技機は、上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が出力した信号を予め定められた上記遊技進行処理手段に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0030】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、遊技進行無接触信号出力手段が、その検出した操作に対応して予め定められた遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0031】
請求項10の発明の遊技機は、上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が順番に出力した信号を予め定められた複数の上記遊技進行処理手段に順番に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0032】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出して、順番に信号を出力すると、その順番に出力された信号が予め定められた複数の遊技進行処理手段に順番に出力される。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0033】
請求項11の発明の遊技機は、上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が順番に出力した信号を上記遊技進行処理手段の予め定められた複数の入力ポートに順番に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0034】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出して、順番に信号を出力すると、その順番に出力された信号が遊技進行処理手段の予め定められた複数の入力ポートに順番に出力される。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0035】
請求項12の発明の遊技機は、上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が信号を継続して出力している場合には、予め定められた複数の上記遊技進行処理手段に信号を順番に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0036】
これにより、遊技進行無接触信号出力手段により、無接触操作検出手段が、継続した操作を光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出して、信号を継続して出力すると、予め定められた複数の遊技進行処理手段に順番に信号が出力される。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0037】
請求項13の発明の遊技機は、上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が信号を継続して出力している場合には、上記遊技進行処理手段の予め定められた複数の入力ポートに順番に信号を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機とを要旨とする。
【0038】
これにより、遊技進行無接触信号出力手段により、無接触操作検出手段が、継続的な操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出して、信号を継続的に出力すると、遊技進行処理手段の予め定められた複数の入力ポートに順番に信号が出力される。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【発明の効果】
【0039】
上記課題が解決されることで、請求項1の発明の遊技機は、遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0040】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に繰り返し指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0041】
請求項2の発明の遊技機は、遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力を被操作部材の移動、又は無接触による操作の何れかで行うことが可能になり、無接触による操作で、操作の負担を軽減させたり、被操作部材によって手ごたえのある確かな操作を行って、信号の入力時点が明確になる操作を選択したりすることが出来、遊技者自身が気分や体調によって、或いは遊技の状態によって、好みの操作方法を選択することができる遊技機の提供が可能になる。
【0042】
従って、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
請求項3の発明の遊技機は、遊技進行処理手段が特定の状態、例えば大当りや当り、或いは遊技者が有利な状態になった場合に、無接触による操作の入力が出来なくなって、遊技者に特定の状態になったことを仄めかすことが可能になる。従って、無接触による入力が出来ないという消極的な手法で、遊技者に有利な状態を報知することが可能になる。つまり、ランプを点灯するなどの積極的な報知法ではなく消極的な方法で、遊技者に有利な状態になったことを感づかせるという報知方法の提供が可能になる。従って、新たな報知方法による遊技性の向上作用が得られるという極めて優れた効果を奏する。
【0043】
また、特定の状態の場合に、遊技者による操作を被操作部材の移動、例えばボタンを押す操作に限る遊技方法を提供することが出来るため、特定の状態、例えば図柄の停止順や停止タイミングによって、得られる景品数が変化する遊技状態を気づかずに、無接触による操作で入力を行ってしまうということが防止される。つまり、例えば、回胴式の遊技機は、大当りフラグや当りのフラグが入ったときに、図柄の停止を予め定められている順番で行うと高い確率で当り図柄への引き込みが行われたり、特定の図柄を正確に狙うことで獲得景品数が増加するように設計されたものがある。このような遊技機で無接触による操作を行うと、フラグが入る前の画一的な停止順でそのまま遊技を継続したり、特定の図柄
を正確に狙わずに操作を継続してしまう虞がある。従って、ここで被操作部材を実際に移動させる操作だけを認めることで、大当りや当たりフラグが入る以前の画一的な操作を一旦打ち切って、そのときの最善な操作を行うことが可能になり、遊技者が意図しない不利益を被ることを防止することが可能になる。
【0044】
従って、請求項2と同様に、遊技の進行速度の低下と、遊技の興趣の低下の原因とが減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技性と、顧客満足度が更に向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0045】
請求項4の発明の遊技機は、ランプを点灯するなどの積極的な報知方法ではなく消極的な方法で、遊技者に有利な状態になったことを感づかせるという報知方法の提供が可能になる。従って、新たな報知方法による遊技性の向上作用が得られるという極めて優れた効果を奏する。
【0046】
また、遊技者が有利な状態になった場合に、遊技者による操作を被操作部材の移動、例えばボタンを押す操作に限ることが出来るため、例えば図柄の停止順や停止タイミングによって、得られる景品数が変化する遊技状態を気づかずに、無接触による操作を続けてしまうということが防止される。
【0047】
従って、請求項2と同様に、遊技の進行速度の低下と、遊技の興趣の低下の原因とが減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、請求項3と同様の理由で遊技性と、顧客満足度が更に向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0048】
請求項5の発明の遊技機は、遊技進行処理手段への遊技媒体の投入信号、遊技の開始信号、遊技の停止信号、遊技の短縮信号、又は遊技図柄の停止信号の入力が無接触で行われることになり、遊技媒体の投入信号、遊技の開始信号、遊技の停止信号、遊技の短縮信号、又は遊技図柄の停止信号を入力するための操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0049】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0050】
請求項6の発明の遊技機は、投入装置の投入信号があることを条件に遊技の開始を制御する遊技開始制御装置、遊技を提供する遊技制御装置、遊技図柄を提供する遊技図柄提供装置、遊技の演出を行う遊技演出装置、遊技図柄をドラムやベルトに形成された図柄で表示する回胴を制御する回胴制御装置、又は遊技媒体の投入を制御する投入制御装置への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0051】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0052】
請求項7の発明の遊技機は、遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0053】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0054】
請求項8の発明の遊技機は、遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触操作検出手段によって行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0055】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0056】
請求項9の発明の遊技機は、遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0057】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0058】
請求項10の発明の遊技機は、複数の遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触操作検出手段が順番に出力した信号で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作が1つの無接触操作検出手段に対する無接触操作だけで可能になって、操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0059】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、遊技メダルの投入から図柄の停止までを行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0060】
請求項11の発明の遊技機は、遊技進行処理手段の複数の入力ポートへの遊技の進行に関わる信号の入力が無接触操作検出手段が順番に出力した信号で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作が1つの無接触操作検出手段に対する操作だ
けで可能になって、操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0061】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄のスタートから停止までを行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0062】
請求項12の発明の遊技機は、複数の遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触操作検出手段への継続的操作で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作が1つの無接触操作検出手段に対する継続的な操作、例えば検出位置に指を置いておくだけで可能になって、操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0063】
請求項13の発明の遊技機は、遊技進行処理手段の複数の入力ポートへの遊技の進行に関わる信号の入力が無接触操作検出手段への継続的な操作で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作が1つの無接触操作検出手段に対する継続的な操作、例えば検出位置に指を置いておくだけで可能になって、操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】遊技機1の正面図である。
【図2】遊技機1のブロック図である。
【図3】遊技機1の無接触操作装置3の操作状態の説明図である。
【図4】無接触操作装置3の説明図である。
【図5】無接触操作装置3の無接触検出回路5と押しボタンスイッチ回路7の回路図である。
【図6】遊技球取込装置17によって繰り返し実行されている第1センサ制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】主基板71によって繰り返し実行されている第2センサ制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】第3センサ制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】遊技機101の一部分の説明図である。
【図10】遊技機101の無接触操作装置103の外観図である。
【図11】無接触操作装置103の使用状態の説明図である。
【図12】無接触操作装置103の使用法の説明図である。
【図13】遊技機1や遊技機101の構成に加えて、或いは代えて用いる技術の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0065】
次に発明の実施の形態を説明する。
図1は、遊技機1の正面図、図2は、遊技機1のブロック図、図3は、遊技機1の無接触操作装置3の操作状態の説明図、図4は、無接触操作装置3の説明図、図5は、無接触操作装置3の無接触検出回路5と押しボタンスイッチ回路7の回路図である。
【0066】
遊技機1は、図1に示すように、ベルト9(特に区別する場合は、第1ベルト9A、第2ベルト9B、第3ベルト9Cと記す。)上に形成された図柄の内容に応じて、遊技者に有利な状態を表現するベルト型図柄表示装置11と、遊技球の上受け皿13と、下受け皿15と、上受け皿13から遊技球を取り込む遊技球取込装置17と、遊技球を上受け皿13に払い出す遊技球払出装置19と、遊技球取込装置17に遊技球を取り込ませるためや図示しない遊技球貯留装置に遊技球を取り込ませるための操作用の投入ボタン21と、ベルト型図柄表示装置11にベルト9の回転をスタートさせるベルト回転始動装置23と、第1ベルト9Aの回転を停止させる停止ボタン25Aと、第2ベルト9Bの回転を停止させる停止ボタン25Bと、第3ベルト9Cの回転を停止させる停止ボタン25Cと(停止ボタン25A、B、Cは、区別する必要がない場合は、単に停止ボタン25と記す。)、ベルト回転始動装置23と停止ボタン25の下方に配設された無接触操作装置3とを備えている。
【0067】
尚、遊技機1は、ここでは、遊技球を投入して、ベルト型図柄表示装置11の回転をスタートさせ、その後停止ボタン25で停止する構成のものであるが、本発明の範囲では、遊技メダルを投入するものでもよく、ドラム式や画像式の図柄表示装置を備えたものでも良い。
【0068】
又、ベルト回転始動装置23は、詳細な説明は省略するが慣用されている回胴式遊技機とほぼ同様で、ベルト回転始動装置23を操作することで回転がスタートし、停止ボタン
25の操作で回転が停止されるものであり、ベルト回転始動装置23と停止ボタン25も詳細な説明は省略するが慣用されている回胴型遊技機が備えているものと同様の働きを行うものである。
【0069】
次に、無接触操作装置3の構成と働きを説明する。
無接触操作装置3は、図1に示すように、ベルト回転始動装置23と停止ボタン25に沿った化粧パネル27から、溝状に形成されたスリット部29を備えている。このスリット部29は、図3の(B)に示すように、遊技者の指35が触れずに横移動可能な程度、例えば3センチメートル程度の間隔で隔てられた天井部31と、床部33とを有している。
【0070】
天井部31は、指35の爪側に面し、図4の(B)に示すように、両サイド31A、31Bから徐々に溝奥31Cに向かって深くなる形状を有し、同様に、床部33も図4の(A)に示すように、両サイド33A、33Bから徐々に溝奥31Cに向かって深くなる形状を有している。
【0071】
このようにスリット部29に対向して配置された一方の天井部31には、図4の(B)
に示すように、天井部31より少し小さい形状の受光ガラス板37が、図3の(B)に示
すように、指35の横移動の障害にならないように、出っ張り無く介装(埋め込まれている。)されている。
【0072】
又、他方の床部33には、図4の(A)に示すように、床部33より少し小さい形状の
投光ガラス板39が、図3の(B)に示すように、指35の横移動の障害にならないよう
に、出っ張り無く介装(埋め込まれている。)されている。
【0073】
天井部31の受光ガラス板37内には、受光素子41が5個設置され、受光ガラス板37を通して光を入力する。
床部33の投光ガラス板39内には、2色発光型発光素子43が5個設置され、投光ガラス板39を通して、受光素子41に光を投光する。ここでは、2色発光型発光素子43は、赤色光と、青色光とを発光する。尚、この2色発光型発光素子43は、光線を発光するものであれば、どのようなものであっても良い。
【0074】
このような構成により、床部33の2色発光型発光素子43が発光すると、遊技者がその発光を視認することが出来、現在の状態を知覚することが可能である。
又、2色発光型発光素子43と受光素子41との間に、指35を入れると、受光素子41に2色発光型発光素子43の投光が入らなくなる。これを利用すると、無接触による指35の検出が可能になる。
【0075】
これにより、図3の(A)に示すように、指35をスリット部29の左端29Aに入れ
て、溝の中を右側に移動させると、2色発光型発光素子43と受光素子41との間を次々に横切っていくことになる。つまり、5箇所の2色発光型発光素子43と受光素子41との間を無接触で、次々に横切って行くことになる。
【0076】
この5箇所の2色発光型発光素子43と受光素子41との組を、左から第1センサ51、第2センサ52、第3センサ53、第4センサ54、第5センサ55と名付ける。この各センサ51ないし55は、図5の(A)に示すように、発光素子を2個備えた2色発光型発光素子43と、受光素子41とからなる慣用されている無接触検出回路5の構成を備えている。端子57、59が発光素子61、63の駆動用であり、端子65は、出力用である。これにより、端子57に駆動電力を供給すると発光素子61が赤色に発光し、端子59に駆動電力を供給すると発光素子63が青色に発光する。発光素子61、63が発光
すると、出力用の端子65は、ローレベルになり、受光素子41への入光を指35が遮断すると、その間、端子65は、高レベルになる。
【0077】
尚、無接触検出回路5の具体的な動作は、後述する。
図5の(B)の押しボタンスイッチ回路7は、ベルト回転始動装置23と停止ボタン2
5の回路構成である。押しボタンスイッチ回路7は、A接点67と、出力端子69とを備え、A接点67が開状態の場合、つまり操作されていない状態では、出力端子69は、オープン状態で、A接点67が閉状態の場合、つまり操作された状態では、クローズ状態になる。
【0078】
次に、これらの第1センサ51、第2センサ52、第3センサ53、第4センサ54、第5センサ55やベルト回転始動装置23と停止ボタン25が接続される構成を図2のブロック図に基づいて説明する。
【0079】
遊技機1は、ベルト制御基板75を有するベルト型図柄表示装置11と、このベルト型図柄表示装置11を利用した遊技を提供する主基板71と、主基板71からの指令等に基づいて、電飾、効果音などの演出を提供するサブ制御基板73と、取込装置基板77を有する遊技球取込装置17と、遊技球払出装置19とを備えている。
【0080】
又、主基板71は、外部から信号を入力する入力インタフェース79と、外部に駆動信号を出力する出力インタフェース81とを備えている。
この入力インタフェース79には、既述したベルト回転始動装置23と、停止ボタン25A、B、Cと、第2センサ52、第3センサ53、第4センサ54、第5センサ55とが接続されている。
【0081】
また、出力インタフェース81には、第2センサ52の発光素子61、63と、第3センサ53の発光素子61、63と、第4センサ54の発光素子61、63と、第5センサ55の発光素子61、63とが接続されている。
【0082】
この構成により、主基板71は、ベルト回転始動装置23と、停止ボタン25A、B、Cと、第2センサ52、第3センサ53、第4センサ54、第5センサ55との状態を選択的に入力することが可能であると共に、第2センサ52の発光素子61、63と、第3センサ53の発光素子61、63と、第4センサ54の発光素子61、63と、第5センサ55の発光素子61、63とを選択的に駆動して発光させることが可能である。
【0083】
又、遊技球取込装置17の取込装置基板77は、外部から信号を入力すると共に、外部に駆動信号を出力する入出力インタフェース83を備え、この入出力インタフェース83には、投入ボタン21と、第1センサ51と、第1センサ51の発光素子61、63とが接続されている。
【0084】
これにより、取込装置基板77は、投入ボタン21と、第1センサ51との状態を選択的に入力し、発光素子61、63を選択的に駆動可能である。
尚、遊技機1には、図示したセンサや発光素子以外に、センサ、アクチュエータやランプ等が接続されているが、図2への記載は省略する。
【0085】
以上に説明した遊技機1は、以下に示すように動作する。
1.投入ボタン21を操作すると、遊技球取込装置17が規定数の遊技球を取り込む。ここでは、投入ボタン21を1回押すと、遊技球が5個取り込まれ、3回操作すると、遊技球が15個取り込まれる。
【0086】
遊技球の取り込みが行われると、遊技球取込装置17から主基板71に、取込信号TSが出力される。
2.主基板71は、取込信号TSを入力すると、図示しない遊技準備完了判定処理によって、遊技の開始準備が整ったかを判断し、準備が出来ていれば、図示は省略するがスタートランプを点灯して、ベルト回転始動装置23の操作を要求する。この状態で、ベルト回転始動装置23の操作の入力を待機し、操作があったら、図示しない遊技処理を開始する。
【0087】
3.主基板71は、遊技処理を開始して、ベルト型図柄表示装置11の準備が整ったかを判断し、整っていれば、図示を省略するがベルト9を停止することが可能になったことを表示する停止ランプを表示する。そして、停止ボタン25A、B、Cの操作を入力する。
【0088】
4.停止ボタン25A、B、Cが操作されたら、押された停止ボタン25A、B、Cに対応する停止ランプを消灯すると共に、ベルト型図柄表示装置11にベルトの停止信号BTSを出力する。遊技処理は、全ての停止ボタン25A、B、Cが操作されたら、そのときのベルト型図柄表示装置11の表現している図柄の内容に基づいて、賞品数信号PSを遊技球払出装置19に出力したり、遊技者に有利な状態になったことを表すフラグを設定する処理等を行う。遊技者に有利な状態になったことを表すフラグがボーナス遊技の場合には、ボーナス遊技処理を開始する。
【0089】
以上の処理1ないし処理4の内容が、従来型の遊技機によって行われる処理の内容である。尚、本発明の趣旨から、処理1ないし処理4の内容を厳密に要求するものではない。
次に、本発明独特の処理を説明する。
【0090】
図6は、遊技球取込装置17によって繰り返し実行されている第1センサ制御処理ルーチンのフローチャート、図7は、主基板71によって繰り返し実行されている第2センサ制御処理ルーチンのフローチャートである。
【0091】
5.処理4における遊技処理が一旦終了した状態やボーナス遊技処理において、次の遊技球の投入を待機する状態になったとの判断が主基板71において行われると、遊技投入待機信号TTSが遊技球取込装置17に出力される。
【0092】
この遊技投入待機信号TTSを遊技球取込装置17が入力すると、図6に示す第1センサ制御処理の遊技投入待機信号TTS有りかの判断が(S100)、それまでの待機状態から、次の第1センサ51の発光素子61を赤色に点灯する処理に移行する(S110)。これにより、第1センサ51が赤色発光して、遊技者による操作が可能な状態になったことを表示する。
【0093】
次いで、第1センサ51の受光素子41の入光が遮断されたかを判断し(S120)、この状態を受光素子41の入光が遮断されるまで待機する。
待機状態で、受光素子41の入光が遮断されたこと、即ち第1センサ51が操作されたことを検出した場合には、次に第1センサ51がオンされたことを示す第1センサ51オン信号を出力する(S130)。
【0094】
次いで、第1センサ51の発光素子63を青色点灯して(S140)、本ルーチンを一旦終了する。これにより、第1センサ51が操作されたことが青色光によって表現される。
【0095】
又、第1センサ51オン信号の出力により、遊技球の取り込みが実行される。
ここで、遊技球が取り込まれると、処理1と同様に、遊技球取込装置17から主基板71に、取込信号TSが出力される。
【0096】
6.主基板71は、取込信号TSを入力すると、処理2を実行すると共に、図7に示す第2センサ制御処理の取込信号TS有りかの判断が(S200)、それまでの待機状態から、次の第2センサ52の発光素子61を赤色に点灯する処理に移行する(S210)。これにより、第2センサ52が赤色発光して、遊技者による操作が可能な状態になったことを表示する。
【0097】
次いで、第2センサ52の受光素子41の入光が遮断されたかを判断し(S220)、この状態を受光素子41の入光が遮断されるまで待機する。
待機状態で、受光素子41の入光が遮断されたこと、即ち第2センサ52が操作されたことを検出した場合には、次に第2センサ52がオンされたことを示す第2センサ52オン信号を出力する(S230)。
【0098】
次いで、第2センサ52の発光素子63を青色点灯して(S240)、本ルーチンを一旦終了する。これにより、第2センサ52が操作されたことが青色光によって表現される。
【0099】
又、第2センサ52オン信号は、ベルト回転始動装置23の操作信号と同様の働きを有し、図示しない遊技処理が開始される。遊技処理では、ボーナスの抽選を行うと共に、ベルト型図柄表示装置11にベルト9の回転を開始させる。
【0100】
図8は、第3センサ制御処理ルーチンのフローチャートである。尚、第4,第5センサ制御処理ルーチンのフローチャートも示す。
7.遊技処理が開始されると、図8に示す第3センサ制御処理の停止可能かの判断が(S300)、それまでの待機状態から、次の第3センサ53の発光素子61を赤色に点灯する処理に移行する(S310)。これにより、第3センサ53が赤色発光して、遊技者による第1ベルト9Aを停止する操作が可能な状態になったことを表示する。
【0101】
次いで、第3センサ53の受光素子41の入光が遮断されたかを判断し(S320)、この状態を受光素子41の入光が遮断されるまで待機する。
待機状態で、受光素子41の入光が遮断されたこと、即ち第3センサ53が操作されたことを検出した場合には、次に第3センサ53がオンされたことを示す第3センサ53オン信号を出力する(S330)。
【0102】
次いで、第3センサ53の発光素子63を青色点灯して(S340)、本ルーチンを一旦終了する。これにより、第3センサ53が操作されたことが青色光によって表現される。
【0103】
ここで第3センサ53オン信号が出力されると、停止ボタン25Aが操作されたのと同種の働きを有し、第1ベルト9Aの停止信号BTSが出力される。
又、第4センサ制御処理の停止可能かの判断が(S400)、それまでの待機状態から、次の第4センサ54の発光素子61を赤色に点灯する処理に移行する(S410)。これにより、第4センサ54が赤色発光して、遊技者による第2ベルト9Bを停止する操作が可能な状態になったことを表示する。
【0104】
次いで、第4センサ54の受光素子41の入光が遮断されたかを判断し(S420)、この状態を受光素子41の入光が遮断されるまで待機する。
待機状態で、受光素子41の入光が遮断されたこと、即ち第4センサ54が操作された
ことを検出した場合には、次に第4センサ54がオンされたことを示す第4センサ54オン信号を出力する(S430)。
【0105】
次いで、第4センサ54の発光素子63を青色点灯して(S440)、本ルーチンを一旦終了する。これにより、第4センサ54が操作されたことが青色光によって表現される。
【0106】
ここで第4センサ54オン信号が出力されると、停止ボタン25Bが操作されたのと同種の働きを有し、第2ベルト9Bの停止信号BTSが出力される。
或いは、第5センサ制御処理の停止可能かの判断が(S500)、それまでの待機状態から、次の第5センサ55の発光素子61を赤色に点灯する処理に移行する(S510)。これにより、第5センサ55が赤色発光して、遊技者による第3ベルト9Cを停止する操作が可能な状態になったことを表示する。
【0107】
次いで、第5センサ55の受光素子41の入光が遮断されたかを判断し(S520)、この状態を受光素子41の入光が遮断されるまで待機する。
待機状態で、受光素子41の入光が遮断されたこと、即ち第5センサ55が操作されたことを検出した場合には、次に第5センサ55がオンされたことを示す第5センサ55オン信号を出力する(S530)。
【0108】
次いで、第5センサ55の発光素子63を青色点灯して(S540)、本ルーチンを一旦終了する。これにより、第5センサ55が操作されたことが青色光によって表現される。
【0109】
ここで第5センサ55オン信号が出力されると、停止ボタン25Cが操作されたのと同種の働きを有し、第3ベルト9Cの停止信号BTSが出力される。
遊技処理は、全ての停止ボタン25A、B、C、或いは第3,4,5センサ53,54,55が操作されたら、そのときのベルト型図柄表示装置11の表現している図柄の内容に基づいて、賞品数信号PSを遊技球払出装置19に出力したり、遊技者に有利な状態になったことを表すフラグを設定する処理等を行う。遊技者に有利な状態になったことを表すフラグがボーナス遊技の場合には、ボーナス遊技処理を開始する。
【0110】
以上に説明したように、遊技機1は、遊技球の投入操作、スタート操作、停止操作を全て、無接触で行うことが出来、皮膚などの負担が軽減される。
しかも、従来の停止ボタン25の設置されている箇所の近傍に横一列に形成されているスリット部29内を指35等を横切らせるだけで可能であり、殆ど操作位置などを意識しないで習慣的に行うことが可能になり、精神的負担が軽減される。
【0111】
その上、操作が可能な状態を赤色光で示し、操作が行われたことを青色光で示すことから、無接触による手がかりの無い操作を、視覚的に補完、教示して、操作が確実に為される様にすることで、操作性が向上される。
【0112】
これらにより、操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上され、かつ大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になるという極めて優れた効果を奏する。
【0113】
次に遊技機101を説明する。
図9は、遊技機101の一部分の説明図、図10は、遊技機101の無接触操作装置103の外観図、図11は、無接触操作装置103の使用状態の説明図、図12は、無接触
操作装置103の使用法の説明図である。
【0114】
遊技機101は、図9に示すように、遊技機1の無接触操作装置3に代えて、無接触操作装置103を備える。尚、遊技機1と遊技機101とは、基本的には同一構成を有するものであり、同一の構成に関しては、同一の符号を振り、詳細な説明は省略する。
【0115】
無接触操作装置103は、停止ボタン25A、B、Cの右側に無接触操作面85を備えている。この無接触操作面85は、図9,図10に示すように、化粧パネル27から奥方向(遊技者から見て遊技機101側)に傾斜した面を有することで、図11に示すように、指35による操作時に指35を無理に曲げることなく無接触操作装置103と指35とが触れ難くなる傾きに、無接触操作装置103を載置する。
【0116】
このように指35に触れることなく操作を行うことが可能な無接触操作装置103は、図10に示すように、指35が介挿されて操作を行う溝状のスリット部129と、スリット部129に介挿された指35の爪側に位置する天井部131と、天井部131に対向する床部133とを備えている。
【0117】
この天井部131と床部133との間には、左センサ151,中センサ153,右センサ155が構成されている。
これら左センサ151,中センサ153,右センサ155が構成される天井部131の床部133に対向側131Aには、左センサ151の受光素子41と、中センサ153の受光素子41と、右センサ155の受光素子41とが配設されている。
【0118】
又、天井部131の対向側131Aとは、反対側131Bで、かつ受光素子41の近傍位置には、左センサ151用の発光素子143と、中センサ153用の発光素子143と、右センサ155用の発光素子143とが配置されている。
【0119】
この天井部131と対向する位置の床部133には、左センサ151用の2色発光型発光素子43と、中センサ153用の2色発光型発光素子43と、右センサ155用の2色発光型発光素子43とが配置されている。
【0120】
上記構成により、無接触操作装置103の左センサ151は、第3センサ53とほぼ同様に機能し、中センサ153は、第4センサ54とほぼ同様に機能し、右センサ155は、第5センサ55とほぼ同様に機能する。
【0121】
又、無接触操作装置103は、左センサ151用の発光素子143と、2色発光型発光素子43とが同様に、即ち同じタイミングで、かつ同一発光色で発光し、同様に中センサ153用の発光素子143と、2色発光型発光素子43とが同様に発光し、同様に右センサ155用の発光素子143と、2色発光型発光素子43とが同様に発光する。
【0122】
従って、無接触操作装置103によって、第1ベルト9A、第2ベルト9B、第3ベルト9Cの停止信号BTSの出力が可能になる。
従って、左センサ151を操作すれば、第1ベルト9Aが停止し、中センサ153を操作すれば、第2ベルト9Bが停止し、右センサ155を操作すれば第3ベルト9Cが停止する。又、2色発光型発光素子43と、発光素子143とも入力可能状態を赤色発光で表現し、入力が行われたことを青色発光で表現する。
【0123】
しかも、無接触操作装置103は、図12の無接触操作装置103の操作例の説明図に示すように、無接触入力の入力労力をより小さくすることが可能である。
例えば、図12の(A)に示すように、指35をスリット部129の奥深くまで挿入後
、矢印YA方向に移動させると、左センサ151,中センサ153、右センサ155の逐次入力が完了する。即ち、指35を僅かに右に振る動作だけで、3個の左センサ151,中センサ153、右センサ155の逐次入力を行うことが可能になる。
【0124】
又、図12の(B)に示すように、指35を中センサ153方向に挿入後、矢印YB方向に移動させ、その後、矢印YC方向に戻し、矢印YD方向に移動させることで、中センサ153、右センサ155、左センサ151の逐次入力を行うことが可能になる。つまり、指35を1回右左に振るだけで、中センサ153、右センサ155、左センサ151の逐次入力が可能になる。
【0125】
或いは、図12の(C)に示すように、指35をスリット部129に僅かに差し込んで、矢印YE方向に移動させ、その後折り返して矢印YF方向に差し込むことで、左センサ151、右センサ155、中センサ153の逐次入力を行うことが可能になる。即ち、指35を往復させるだけで、挟み打ちを行うことが可能になる。
【0126】
以上に説明したように、無接触操作装置103は、遊技機1とほぼ同様の効果に加え、指35を左右に振るだけで、所望の順番の無接触入力が可能になり、入力の肉体的負担が低減されるという極めて優れた効果を奏する。
【0127】
次に、遊技機1や遊技機101の構成に加えて、或いは代えて用いる技術を図13に基づいて説明する。
図13の(A)は、センサボタン251の説明図である。センサボタン251は、化粧パネル27上に配設されるものであって、近接式、或いはタッチ式のスイッチ面253を備えている。これにより、スイッチ面253の極めて近傍に、或いはスイッチ面253に触れるだけで、センサボタン251が操作を検出することが可能な構成を有する。尚、静電容量や抵抗の変化、或いは誘導起電力の変化等によって、検出する技術であり、慣用されている技術であることから、詳細な説明は、省略する。
【0128】
このセンサボタン251は、操作を検出すると、主基板71がその信号を入力し、例えば停止ボタン25A、B、Cが逐次操作された場合と同様の機能を有する様に構成される。
【0129】
つまり、センサボタン251を操作、例えばスイッチ面253を無接触で操作、或いはスイッチ面253に接触するだけで、停止ボタン25A、B、Cを逐次押したのと同様の機能を有する。
【0130】
尚、センサボタン251の趣旨は、複数のボタンの操作を1個のボタンの操作で可能にするものであり、例えば、遊技球の投入から図柄のスタート、その後の図柄の停止までを1回のボタン操作で可能にすると言う趣旨である。
【0131】
又、このセンサボタン251の操作を継続、例えばスイッチ面253に触れたままの状態にすることで、例えば、遊技球の投入から図柄のスタート、その後の図柄の停止までを繰り返し実行するようにしても良い。又、形状は、レバー式やハンドル式などどの様なものであっても良い。
【0132】
このように単に触れているだけで、操作が繰り返し実行されるようにすることで、肉体的負担が低減されると共に、外れ遊技中に外れ遊技の操作を繰り返すという精神的負担が低減されるという極めて優れた効果を奏する。
【0133】
又、図13の(B)に示すように、センサボタン251の近傍に、当たり手動ランプ2
55を設置し、ボーナスフラグが入った場合等の遊技者に有利な状態になった場合に、ランプを点灯する構成にしても良い。
【0134】
このようにすることで、遊技者は、この当たり手動ランプ255の点灯を見て、センサボタン251による自動的に繰り返し行われるスイッチ操作を止めて、停止ボタン25A、B、Cを自分で逐次押す操作に替える機会を得ることが可能になる。これにより、自分でボーナス図柄に止めることで、ボーナス遊技を得るという遊技性を逃すことなく得ることが可能になる。従って、ボーナス遊技のフラグが入った場合の停止ボタン25の操作時に遊技性が向上する様に設計された思想が尊重されることになり、遊技者が設計思想通りの遊技性を得ることが可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0135】
又、手動ランプ255の点灯時に、センサボタン251の機能を制限したり、無効にしたりする構成を付加しても良い。
これにより、ボーナスフラグが入った場合に、センサボタン251による自動入力が出来なくなって、遊技者による手動入力が確実に行われるようになる。
【0136】
或いは、手動ランプ255を用いることなくボーナスフラグが入った場合に、センサボタン251による自動入力を制限したり、中止したりする構成にしても良い。
従って、何れの場合も、遊技者が画一的、習慣的にセンサボタン251を操作している状態で、誤って、手動遊技を楽しむことなく、ボーナス遊技に入ってしまうと言うことが防止される。
【0137】
以上に説明した遊技機1、101は、遊技の進行に関わる信号の入力をボタン操作、又は無接触による操作の何れかで行うことが可能になり、無接触による操作で、操作の負担を軽減させたり、ボタン操作によって手ごたえのある確かな操作を行って、信号の入力時点が明確になる操作を選択したりすることが出来、遊技者自身が気分や体調によって、或いは遊技の状態によって、好みの操作方法を選択することができる遊技機1、101の提供が可能になる。
【0138】
従って、遊技の進行速度や消化速度を低下させる原因や要因が減少し、遊技機1、101の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0139】
変形例で示した遊技機1、101は、ボーナスや当り、或いは遊技者が有利な状態になった場合に、無接触や継続的な操作による入力が出来なく、或いはし難くなって、遊技者に特定の状態になったことを仄めかすことが可能になる。従って、無接触や継続的な操作による入力が出来ないという消極的な手法で、遊技者に有利な状態を報知することが可能になる。つまり、ボーナスフラグが入ったことをランプの点灯で知らせるなどの積極的な報知方法だけではなく、消極的な方法で、遊技者に有利な状態になったことを感づかせるという報知方法の提供が可能になる。従って、新たな報知方法による遊技性の向上作用が得られるという極めて優れた効果を奏する。
【0140】
また、特定の状態の場合に、遊技者による操作を被操作部材の移動、例えばボタンを押す操作に限る、或いは誘導する遊技方法を提供することが出来るため、特定の状態、例えば図柄の停止順や停止タイミングによって、得られる景品数が変化する遊技状態を気づかずに、無接触や継続的な操作で入力を行ってしまうということが防止される。つまり、例えば、回胴式の遊技機は、ボーナスフラグや当りのフラグが入ったときに、図柄の停止を予め定められている順番で行うと高い確率で当り図柄への引き込みが行われたり、ボーナス図柄や特定の図柄を正確に狙うことで獲得景品数が増加するように設計されたものがある。このような遊技機で無接触や継続的な操作を行うと、フラグが入る前の画一的習慣的
な停止順でそのまま遊技を継続したり、特定の図柄を正確に狙わずに操作を継続してしまう虞がある。従って、ここでボタンを押す操作だけを認める、或いは誘導するとで、ボーナスや当たりフラグが入る以前の画一的習慣的な操作を一旦打ち切って、そのときの最善な操作を行うことが可能になり、遊技者が意図しない不利益を被ることを防止することが可能になる。
【0141】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、ボーナス遊技とボーナス遊技との間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0142】
尚、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々な態様の実施が可能である。
次に特許請求の範囲の構成と、発明の実施の形態との対応を説明する。
【0143】
請求項1の遊技進行処理手段は、ベルト型図柄表示装置11、遊技球取込装置17、遊技球払出装置17、主基板71、サブ制御基板73等が対応する。又、無接触操作検出手段は、第1、第2、第3、第4、第5センサ51ないし55、左、中、右センサ151、153、155、センサボタン251、遊技進行無接触信号出力手段は、端子65、入力インタフェース79、入出力インタフェース83が対応する。
【0144】
以下、同一手段は、共通である。
請求項2の操作検出手段は、投入ボタン21、ベルト回転始動装置23、停止ボタン25、遊技進行信号出力手段は、入力インタフェース79、入出力インタフェース83が対応する。
【0145】
請求項3の無接触機能停止手段は、図13の(B)に示す手動ランプ255に基づいて
説明した内容が対応する。
請求項4は、請求項3に同じである。
【0146】
請求項5ないし請求項13は、内容や範囲の説明であり、尚書きの内容が対応する。尚、これらの請求項は、発明の範囲を限定するものではない。又、遊技媒体としては、例えば、遊技球や遊技メダル、コイン、IDタグ物体などがある。
【符号の説明】
【0147】
1、101…遊技機、3、103…無接触操作装置、
5…無接触検出回路、7…押しボタンスイッチ回路、
9…ベルト、9A…第1ベルト、9B…第2ベルト、9C…第3ベルト、
11…ベルト型図柄表示装置、13…上受け皿、15…下受け皿、
17…遊技球取込装置、19…遊技球払出装置、21…投入ボタン、
23…ベルト回転始動装置、25、25A、25B、25C…停止ボタン、
27…化粧パネル、29、129…スリット部、29A…左端、
31、131…天井部、31A、33A…両サイド、31C…溝奥、
33、133…床部、35…指、37…受光ガラス板、39…投光ガラス板、
41…受光素子、43…2色発光型発光素子、
51…第1センサ、52…第2センサ、53…第3センサ、54…第4センサ、
55…第5センサ、57、59、65…端子、61、63、143…発光素子、
67…A接点、69…出力端子、71…主基板、73…サブ制御基板、
75…ベルト制御基板、77…取込装置基板、79…入力インタフェース、
81…出力インタフェース、83…入出力インタフェース、85…無接触操作面、
131A…対向側、131B…反対側、151…左センサ、153…中センサ、
155…右センサ、251…センサボタン、253…スイッチ面、
255…手動ランプ、BTS…停止信号、PS…賞品数信号、
TS…取込信号、TTS…遊技投入待機信号
【技術分野】
【0001】
本発明は、回胴式遊技機などの遊技媒体を投入したり、遊技をスタートさせたり、回胴を停止させたりする操作を行うことで遊技が進行する遊技機の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、回胴式の遊技機は、遊技媒体を投入したりボタンを押すことで、遊技のベットを行い、その後スタートボタンやスタートレバーを操作して、回胴の回転を開始させた上で、複数の回胴をそれぞれのストップボタンで停止させる操作を求める構成を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−174740号 公報 (段落番号12)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような遊技機では、遊技者が遊技球を投入したりボタンを操作することで遊技が進行する遊技方法を採用しているため、遊技者が遊技機を操作しないと、遊技が進行しない特質を有している。
【0005】
また、このような遊技機では、所定の抽選確率で当りになった場合に、遊技者に有利な遊技状態、例えば大当り遊技になって、遊技者に極めて高い遊技性を提供し、それ以外の場合には、大当り遊技になることを試みる通常遊技の繰り返しを要求する特質を有している。従って、大当り遊技中は、遊技媒体の投入操作、スタートレバーやスタートボタンの操作、或いはストップボタンの操作が積極的に進められる傾向がある。
【0006】
一方、通常遊技では、大当り遊技に比べて遊技性が低下するため、遊技媒体の投入操作、スタートレバーやスタートボタンの操作、或いはストップボタンの操作の負担感が高くなる傾向がある。また、遊技者の体調不良や皮膚の状態によって、スタートレバーやストップボタンの操作が苦痛となることがある。
【0007】
このため、通常遊技中は、積極的な操作が行われ難くなる傾向があり、遊技機の稼働率の低下を招く虞あった。
そこで、本発明では、操作の労力や操作から受ける負担を軽減させて、遊技の進行速度が低下しないようにすることで、遊技機の稼働率を向上させると共に、遊技者の顧客満足度を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明の遊技機は、遊技の進行に関わる信号を入力して、遊技の進行に関わる処理を実行する遊技進行処理手段を備えた遊技機であって、操作が行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出する無接触操作検出手段と、上記無接触操作検出手段が操作を検出した場合に、該操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する遊技進行無接触信号出力手段とを備えることを要旨とする。
【0009】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、遊技進行無接触信号出力手段がその検出した操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0010】
請求項2の発明の遊技機は、操作が行われたことを被操作部材の移動によって検出する操作検出手段と、上記操作検出手段が操作を検出した場合に、該操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する遊技進行信号出力手段とを加えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機を要旨とする。
【0011】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、遊技進行無接触信号出力手段がその検出した操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する。
【0012】
また、操作検出手段が、操作の行われたことを、被操作部材の移動によって検出すると、遊技進行信号出力手段がその検出した操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する。
【0013】
一方、遊技進行無接触信号出力手段、又は遊技進行信号出力手段から、遊技の進行に関わる信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0014】
請求項3の発明の遊技機は、上記遊技進行処理手段が特定の状態になった場合に、上記無接触操作検出手段の機能を停止、又は上記遊技進行無接触信号出力手段の機能を停止させる無接触機能停止手段を加えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機を要旨とする。
【0015】
これにより、遊技進行処理手段が特定の状態になると、無接触機能停止手段が無接触操作検出手段の機能を停止、又は遊技進行無接触信号出力手段の機能を停止させる。
従って、無接触操作検出手段の機能が停止している状態では、操作の行われたことが光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出されなくなる。
【0016】
また、遊技進行無接触信号出力手段の機能が停止している状態では、無接触操作検出手段が電気的、又は磁気的に無接触で操作を検出したとしても、遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号が入力されなくなる。
【0017】
一方、操作検出手段が、操作の行われたことを、被操作部材の移動によって検出すると、遊技進行信号出力手段がその検出した操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する。
【0018】
これらにより、遊技進行処理手段が特定の状態の場合以外には、遊技進行無接触信号出力手段、又は遊技進行信号出力手段から、遊技の進行に関わる信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行するが、遊技進行処理手段が特定の状態になると、遊技進行処理手段は、遊技進行信号出力手段からだけ、遊技の進行に関わる信号を入力し、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0019】
請求項4の発明の遊技機は、上記遊技進行処理手段が特定の状態になった場合は、遊技が遊技者に有利な状態になったことを表現する場合であることを特徴とする請求項3に記載の遊技機を要旨とする。
【0020】
これにより、遊技進行処理手段が遊技を遊技者に有利な状態にすると、無接触機能停止手段が無接触操作検出手段の機能を停止、又は遊技進行無接触信号出力手段の機能を停止させることにより、無接触による操作の入力が出来なくなって、遊技者に有利な状態になったことを仄めかすことが可能になる。従って、無接触による入力が出来なくなるという消極的な手法で、遊技者に有利な状態を報知することが可能になる。つまり、ランプを点
灯するなどの積極的な報知方法ではなく消極的な方法で、或いはランプを点灯する積極的な方法に加えて、遊技者に有利な状態になったことを感づかせるという報知方法の提供が可能になる。
【0021】
請求項5の発明の遊技機は、上記遊技の進行に関わる信号は、遊技媒体の投入信号、遊技の開始信号、遊技の停止信号、遊技の短縮信号、又は遊技図柄の停止信号であることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の遊技機とを備えることを要旨とする。
【0022】
これにより、無接触操作検出手段が、遊技球の投入操作、遊技メダルの投入操作、遊技の開始操作、遊技の停止操作、遊技の短縮操作、又は遊技図柄の停止操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、遊技進行無接触信号出力手段がその検出した操作に対応する遊技進行処理手段に遊技媒体の投入信号、遊技の開始信号、遊技の停止信号、遊技の短縮信号、又は遊技図柄の停止信号を出力する。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技球の投入処理、遊技メダルの投入処理、遊技の開始処理、遊技の停止処理、遊技の短縮処理、又は遊技図柄の停止処理を実行する。
【0023】
請求項6の発明の遊技機は、上記遊技進行処理手段は、投入装置の投入信号があることを条件に遊技の開始を制御する遊技開始制御装置、遊技を提供する遊技制御装置、遊技図柄を提供する遊技図柄提供装置、遊技の演出を行う遊技演出装置、遊技図柄をドラムやベルトに形成された図柄で表示する回胴を制御する回胴制御装置、又は遊技媒体の投入を制御する投入制御装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項5に記載の遊技機を要旨とする。
【0024】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、遊技進行無接触信号出力手段がその検出した操作に対応する投入装置の投入信号があることを条件に遊技の開始を制御する遊技開始制御装置、遊技を提供する遊技制御装置、遊技図柄を提供する遊技図柄提供装置、遊技の演出を行う遊技演出装置、遊技図柄をドラムやベルトに形成された図柄で表示する回胴を制御する回胴制御装置、又は遊技媒体の投入を制御する投入制御装置に遊技の進行に関わる信号を出力する。一方、その信号を入力した投入装置の投入信号があることを条件に遊技の開始を制御する遊技開始制御装置、遊技を提供する遊技制御装置、遊技図柄を提供する遊技図柄提供装置、遊技の演出を行う遊技演出装置、遊技図柄をドラムやベルトに形成された図柄で表示する回胴を制御する回胴制御装置、又は遊技媒体の投入を制御する投入制御装置は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0025】
請求項7の発明の遊技機は、上記無接触操作検出手段は、光の通過が制限されたり阻止されることを検出する光線通過型センサ、光の反射を検出する光線反射型センサ、赤外線を検出する赤外線センサ、音波の反射を検出する音波センサ、静電容量の変化を検出する静電容量型センサ、抵抗の変化を検出する抵抗型センサ、磁気を検出する磁気センサ、又は電界強度を検出する電界強度センサであることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0026】
これにより、光の通過が制限されたり阻止されることを検出する光線通過型センサ、光の反射を検出する光線反射型センサ、赤外線を検出する赤外線センサ、音波の反射を検出する音波センサ、静電容量の変化を検出する静電容量型センサ、抵抗の変化を検出する抵抗型センサ、磁気を検出する磁気センサ、又は電界強度を検出する電界強度センサが、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、遊技進行無接触信号出力手段がその検出した操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号
を出力する。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0027】
請求項8の発明の遊技機は、上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段と、上記遊技進行処理手段との間を、信号伝達回路によって直接接続することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0028】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、信号伝達回路が遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0029】
請求項9の発明の遊技機は、上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が出力した信号を予め定められた上記遊技進行処理手段に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0030】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出すると、遊技進行無接触信号出力手段が、その検出した操作に対応して予め定められた遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0031】
請求項10の発明の遊技機は、上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が順番に出力した信号を予め定められた複数の上記遊技進行処理手段に順番に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0032】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出して、順番に信号を出力すると、その順番に出力された信号が予め定められた複数の遊技進行処理手段に順番に出力される。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0033】
請求項11の発明の遊技機は、上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が順番に出力した信号を上記遊技進行処理手段の予め定められた複数の入力ポートに順番に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0034】
これにより、無接触操作検出手段が、操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出して、順番に信号を出力すると、その順番に出力された信号が遊技進行処理手段の予め定められた複数の入力ポートに順番に出力される。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0035】
請求項12の発明の遊技機は、上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が信号を継続して出力している場合には、予め定められた複数の上記遊技進行処理手段に信号を順番に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0036】
これにより、遊技進行無接触信号出力手段により、無接触操作検出手段が、継続した操作を光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出して、信号を継続して出力すると、予め定められた複数の遊技進行処理手段に順番に信号が出力される。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【0037】
請求項13の発明の遊技機は、上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が信号を継続して出力している場合には、上記遊技進行処理手段の予め定められた複数の入力ポートに順番に信号を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機とを要旨とする。
【0038】
これにより、遊技進行無接触信号出力手段により、無接触操作検出手段が、継続的な操作の行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出して、信号を継続的に出力すると、遊技進行処理手段の予め定められた複数の入力ポートに順番に信号が出力される。一方、その信号を入力した遊技進行処理手段は、その信号に対応して、遊技の進行に関わる処理を実行する。
【発明の効果】
【0039】
上記課題が解決されることで、請求項1の発明の遊技機は、遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0040】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に繰り返し指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0041】
請求項2の発明の遊技機は、遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力を被操作部材の移動、又は無接触による操作の何れかで行うことが可能になり、無接触による操作で、操作の負担を軽減させたり、被操作部材によって手ごたえのある確かな操作を行って、信号の入力時点が明確になる操作を選択したりすることが出来、遊技者自身が気分や体調によって、或いは遊技の状態によって、好みの操作方法を選択することができる遊技機の提供が可能になる。
【0042】
従って、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
請求項3の発明の遊技機は、遊技進行処理手段が特定の状態、例えば大当りや当り、或いは遊技者が有利な状態になった場合に、無接触による操作の入力が出来なくなって、遊技者に特定の状態になったことを仄めかすことが可能になる。従って、無接触による入力が出来ないという消極的な手法で、遊技者に有利な状態を報知することが可能になる。つまり、ランプを点灯するなどの積極的な報知法ではなく消極的な方法で、遊技者に有利な状態になったことを感づかせるという報知方法の提供が可能になる。従って、新たな報知方法による遊技性の向上作用が得られるという極めて優れた効果を奏する。
【0043】
また、特定の状態の場合に、遊技者による操作を被操作部材の移動、例えばボタンを押す操作に限る遊技方法を提供することが出来るため、特定の状態、例えば図柄の停止順や停止タイミングによって、得られる景品数が変化する遊技状態を気づかずに、無接触による操作で入力を行ってしまうということが防止される。つまり、例えば、回胴式の遊技機は、大当りフラグや当りのフラグが入ったときに、図柄の停止を予め定められている順番で行うと高い確率で当り図柄への引き込みが行われたり、特定の図柄を正確に狙うことで獲得景品数が増加するように設計されたものがある。このような遊技機で無接触による操作を行うと、フラグが入る前の画一的な停止順でそのまま遊技を継続したり、特定の図柄
を正確に狙わずに操作を継続してしまう虞がある。従って、ここで被操作部材を実際に移動させる操作だけを認めることで、大当りや当たりフラグが入る以前の画一的な操作を一旦打ち切って、そのときの最善な操作を行うことが可能になり、遊技者が意図しない不利益を被ることを防止することが可能になる。
【0044】
従って、請求項2と同様に、遊技の進行速度の低下と、遊技の興趣の低下の原因とが減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技性と、顧客満足度が更に向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0045】
請求項4の発明の遊技機は、ランプを点灯するなどの積極的な報知方法ではなく消極的な方法で、遊技者に有利な状態になったことを感づかせるという報知方法の提供が可能になる。従って、新たな報知方法による遊技性の向上作用が得られるという極めて優れた効果を奏する。
【0046】
また、遊技者が有利な状態になった場合に、遊技者による操作を被操作部材の移動、例えばボタンを押す操作に限ることが出来るため、例えば図柄の停止順や停止タイミングによって、得られる景品数が変化する遊技状態を気づかずに、無接触による操作を続けてしまうということが防止される。
【0047】
従って、請求項2と同様に、遊技の進行速度の低下と、遊技の興趣の低下の原因とが減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、請求項3と同様の理由で遊技性と、顧客満足度が更に向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0048】
請求項5の発明の遊技機は、遊技進行処理手段への遊技媒体の投入信号、遊技の開始信号、遊技の停止信号、遊技の短縮信号、又は遊技図柄の停止信号の入力が無接触で行われることになり、遊技媒体の投入信号、遊技の開始信号、遊技の停止信号、遊技の短縮信号、又は遊技図柄の停止信号を入力するための操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0049】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0050】
請求項6の発明の遊技機は、投入装置の投入信号があることを条件に遊技の開始を制御する遊技開始制御装置、遊技を提供する遊技制御装置、遊技図柄を提供する遊技図柄提供装置、遊技の演出を行う遊技演出装置、遊技図柄をドラムやベルトに形成された図柄で表示する回胴を制御する回胴制御装置、又は遊技媒体の投入を制御する投入制御装置への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0051】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0052】
請求項7の発明の遊技機は、遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0053】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0054】
請求項8の発明の遊技機は、遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触操作検出手段によって行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0055】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0056】
請求項9の発明の遊技機は、遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0057】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0058】
請求項10の発明の遊技機は、複数の遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触操作検出手段が順番に出力した信号で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作が1つの無接触操作検出手段に対する無接触操作だけで可能になって、操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0059】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、遊技メダルの投入から図柄の停止までを行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0060】
請求項11の発明の遊技機は、遊技進行処理手段の複数の入力ポートへの遊技の進行に関わる信号の入力が無接触操作検出手段が順番に出力した信号で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作が1つの無接触操作検出手段に対する操作だ
けで可能になって、操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0061】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的習慣的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄のスタートから停止までを行うことが可能になり、大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0062】
請求項12の発明の遊技機は、複数の遊技進行処理手段への遊技の進行に関わる信号の入力が無接触操作検出手段への継続的操作で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作が1つの無接触操作検出手段に対する継続的な操作、例えば検出位置に指を置いておくだけで可能になって、操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0063】
請求項13の発明の遊技機は、遊技進行処理手段の複数の入力ポートへの遊技の進行に関わる信号の入力が無接触操作検出手段への継続的な操作で行われることになり、遊技の進行に関わる信号を入力するための操作が1つの無接触操作検出手段に対する継続的な操作、例えば検出位置に指を置いておくだけで可能になって、操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】遊技機1の正面図である。
【図2】遊技機1のブロック図である。
【図3】遊技機1の無接触操作装置3の操作状態の説明図である。
【図4】無接触操作装置3の説明図である。
【図5】無接触操作装置3の無接触検出回路5と押しボタンスイッチ回路7の回路図である。
【図6】遊技球取込装置17によって繰り返し実行されている第1センサ制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】主基板71によって繰り返し実行されている第2センサ制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】第3センサ制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】遊技機101の一部分の説明図である。
【図10】遊技機101の無接触操作装置103の外観図である。
【図11】無接触操作装置103の使用状態の説明図である。
【図12】無接触操作装置103の使用法の説明図である。
【図13】遊技機1や遊技機101の構成に加えて、或いは代えて用いる技術の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0065】
次に発明の実施の形態を説明する。
図1は、遊技機1の正面図、図2は、遊技機1のブロック図、図3は、遊技機1の無接触操作装置3の操作状態の説明図、図4は、無接触操作装置3の説明図、図5は、無接触操作装置3の無接触検出回路5と押しボタンスイッチ回路7の回路図である。
【0066】
遊技機1は、図1に示すように、ベルト9(特に区別する場合は、第1ベルト9A、第2ベルト9B、第3ベルト9Cと記す。)上に形成された図柄の内容に応じて、遊技者に有利な状態を表現するベルト型図柄表示装置11と、遊技球の上受け皿13と、下受け皿15と、上受け皿13から遊技球を取り込む遊技球取込装置17と、遊技球を上受け皿13に払い出す遊技球払出装置19と、遊技球取込装置17に遊技球を取り込ませるためや図示しない遊技球貯留装置に遊技球を取り込ませるための操作用の投入ボタン21と、ベルト型図柄表示装置11にベルト9の回転をスタートさせるベルト回転始動装置23と、第1ベルト9Aの回転を停止させる停止ボタン25Aと、第2ベルト9Bの回転を停止させる停止ボタン25Bと、第3ベルト9Cの回転を停止させる停止ボタン25Cと(停止ボタン25A、B、Cは、区別する必要がない場合は、単に停止ボタン25と記す。)、ベルト回転始動装置23と停止ボタン25の下方に配設された無接触操作装置3とを備えている。
【0067】
尚、遊技機1は、ここでは、遊技球を投入して、ベルト型図柄表示装置11の回転をスタートさせ、その後停止ボタン25で停止する構成のものであるが、本発明の範囲では、遊技メダルを投入するものでもよく、ドラム式や画像式の図柄表示装置を備えたものでも良い。
【0068】
又、ベルト回転始動装置23は、詳細な説明は省略するが慣用されている回胴式遊技機とほぼ同様で、ベルト回転始動装置23を操作することで回転がスタートし、停止ボタン
25の操作で回転が停止されるものであり、ベルト回転始動装置23と停止ボタン25も詳細な説明は省略するが慣用されている回胴型遊技機が備えているものと同様の働きを行うものである。
【0069】
次に、無接触操作装置3の構成と働きを説明する。
無接触操作装置3は、図1に示すように、ベルト回転始動装置23と停止ボタン25に沿った化粧パネル27から、溝状に形成されたスリット部29を備えている。このスリット部29は、図3の(B)に示すように、遊技者の指35が触れずに横移動可能な程度、例えば3センチメートル程度の間隔で隔てられた天井部31と、床部33とを有している。
【0070】
天井部31は、指35の爪側に面し、図4の(B)に示すように、両サイド31A、31Bから徐々に溝奥31Cに向かって深くなる形状を有し、同様に、床部33も図4の(A)に示すように、両サイド33A、33Bから徐々に溝奥31Cに向かって深くなる形状を有している。
【0071】
このようにスリット部29に対向して配置された一方の天井部31には、図4の(B)
に示すように、天井部31より少し小さい形状の受光ガラス板37が、図3の(B)に示
すように、指35の横移動の障害にならないように、出っ張り無く介装(埋め込まれている。)されている。
【0072】
又、他方の床部33には、図4の(A)に示すように、床部33より少し小さい形状の
投光ガラス板39が、図3の(B)に示すように、指35の横移動の障害にならないよう
に、出っ張り無く介装(埋め込まれている。)されている。
【0073】
天井部31の受光ガラス板37内には、受光素子41が5個設置され、受光ガラス板37を通して光を入力する。
床部33の投光ガラス板39内には、2色発光型発光素子43が5個設置され、投光ガラス板39を通して、受光素子41に光を投光する。ここでは、2色発光型発光素子43は、赤色光と、青色光とを発光する。尚、この2色発光型発光素子43は、光線を発光するものであれば、どのようなものであっても良い。
【0074】
このような構成により、床部33の2色発光型発光素子43が発光すると、遊技者がその発光を視認することが出来、現在の状態を知覚することが可能である。
又、2色発光型発光素子43と受光素子41との間に、指35を入れると、受光素子41に2色発光型発光素子43の投光が入らなくなる。これを利用すると、無接触による指35の検出が可能になる。
【0075】
これにより、図3の(A)に示すように、指35をスリット部29の左端29Aに入れ
て、溝の中を右側に移動させると、2色発光型発光素子43と受光素子41との間を次々に横切っていくことになる。つまり、5箇所の2色発光型発光素子43と受光素子41との間を無接触で、次々に横切って行くことになる。
【0076】
この5箇所の2色発光型発光素子43と受光素子41との組を、左から第1センサ51、第2センサ52、第3センサ53、第4センサ54、第5センサ55と名付ける。この各センサ51ないし55は、図5の(A)に示すように、発光素子を2個備えた2色発光型発光素子43と、受光素子41とからなる慣用されている無接触検出回路5の構成を備えている。端子57、59が発光素子61、63の駆動用であり、端子65は、出力用である。これにより、端子57に駆動電力を供給すると発光素子61が赤色に発光し、端子59に駆動電力を供給すると発光素子63が青色に発光する。発光素子61、63が発光
すると、出力用の端子65は、ローレベルになり、受光素子41への入光を指35が遮断すると、その間、端子65は、高レベルになる。
【0077】
尚、無接触検出回路5の具体的な動作は、後述する。
図5の(B)の押しボタンスイッチ回路7は、ベルト回転始動装置23と停止ボタン2
5の回路構成である。押しボタンスイッチ回路7は、A接点67と、出力端子69とを備え、A接点67が開状態の場合、つまり操作されていない状態では、出力端子69は、オープン状態で、A接点67が閉状態の場合、つまり操作された状態では、クローズ状態になる。
【0078】
次に、これらの第1センサ51、第2センサ52、第3センサ53、第4センサ54、第5センサ55やベルト回転始動装置23と停止ボタン25が接続される構成を図2のブロック図に基づいて説明する。
【0079】
遊技機1は、ベルト制御基板75を有するベルト型図柄表示装置11と、このベルト型図柄表示装置11を利用した遊技を提供する主基板71と、主基板71からの指令等に基づいて、電飾、効果音などの演出を提供するサブ制御基板73と、取込装置基板77を有する遊技球取込装置17と、遊技球払出装置19とを備えている。
【0080】
又、主基板71は、外部から信号を入力する入力インタフェース79と、外部に駆動信号を出力する出力インタフェース81とを備えている。
この入力インタフェース79には、既述したベルト回転始動装置23と、停止ボタン25A、B、Cと、第2センサ52、第3センサ53、第4センサ54、第5センサ55とが接続されている。
【0081】
また、出力インタフェース81には、第2センサ52の発光素子61、63と、第3センサ53の発光素子61、63と、第4センサ54の発光素子61、63と、第5センサ55の発光素子61、63とが接続されている。
【0082】
この構成により、主基板71は、ベルト回転始動装置23と、停止ボタン25A、B、Cと、第2センサ52、第3センサ53、第4センサ54、第5センサ55との状態を選択的に入力することが可能であると共に、第2センサ52の発光素子61、63と、第3センサ53の発光素子61、63と、第4センサ54の発光素子61、63と、第5センサ55の発光素子61、63とを選択的に駆動して発光させることが可能である。
【0083】
又、遊技球取込装置17の取込装置基板77は、外部から信号を入力すると共に、外部に駆動信号を出力する入出力インタフェース83を備え、この入出力インタフェース83には、投入ボタン21と、第1センサ51と、第1センサ51の発光素子61、63とが接続されている。
【0084】
これにより、取込装置基板77は、投入ボタン21と、第1センサ51との状態を選択的に入力し、発光素子61、63を選択的に駆動可能である。
尚、遊技機1には、図示したセンサや発光素子以外に、センサ、アクチュエータやランプ等が接続されているが、図2への記載は省略する。
【0085】
以上に説明した遊技機1は、以下に示すように動作する。
1.投入ボタン21を操作すると、遊技球取込装置17が規定数の遊技球を取り込む。ここでは、投入ボタン21を1回押すと、遊技球が5個取り込まれ、3回操作すると、遊技球が15個取り込まれる。
【0086】
遊技球の取り込みが行われると、遊技球取込装置17から主基板71に、取込信号TSが出力される。
2.主基板71は、取込信号TSを入力すると、図示しない遊技準備完了判定処理によって、遊技の開始準備が整ったかを判断し、準備が出来ていれば、図示は省略するがスタートランプを点灯して、ベルト回転始動装置23の操作を要求する。この状態で、ベルト回転始動装置23の操作の入力を待機し、操作があったら、図示しない遊技処理を開始する。
【0087】
3.主基板71は、遊技処理を開始して、ベルト型図柄表示装置11の準備が整ったかを判断し、整っていれば、図示を省略するがベルト9を停止することが可能になったことを表示する停止ランプを表示する。そして、停止ボタン25A、B、Cの操作を入力する。
【0088】
4.停止ボタン25A、B、Cが操作されたら、押された停止ボタン25A、B、Cに対応する停止ランプを消灯すると共に、ベルト型図柄表示装置11にベルトの停止信号BTSを出力する。遊技処理は、全ての停止ボタン25A、B、Cが操作されたら、そのときのベルト型図柄表示装置11の表現している図柄の内容に基づいて、賞品数信号PSを遊技球払出装置19に出力したり、遊技者に有利な状態になったことを表すフラグを設定する処理等を行う。遊技者に有利な状態になったことを表すフラグがボーナス遊技の場合には、ボーナス遊技処理を開始する。
【0089】
以上の処理1ないし処理4の内容が、従来型の遊技機によって行われる処理の内容である。尚、本発明の趣旨から、処理1ないし処理4の内容を厳密に要求するものではない。
次に、本発明独特の処理を説明する。
【0090】
図6は、遊技球取込装置17によって繰り返し実行されている第1センサ制御処理ルーチンのフローチャート、図7は、主基板71によって繰り返し実行されている第2センサ制御処理ルーチンのフローチャートである。
【0091】
5.処理4における遊技処理が一旦終了した状態やボーナス遊技処理において、次の遊技球の投入を待機する状態になったとの判断が主基板71において行われると、遊技投入待機信号TTSが遊技球取込装置17に出力される。
【0092】
この遊技投入待機信号TTSを遊技球取込装置17が入力すると、図6に示す第1センサ制御処理の遊技投入待機信号TTS有りかの判断が(S100)、それまでの待機状態から、次の第1センサ51の発光素子61を赤色に点灯する処理に移行する(S110)。これにより、第1センサ51が赤色発光して、遊技者による操作が可能な状態になったことを表示する。
【0093】
次いで、第1センサ51の受光素子41の入光が遮断されたかを判断し(S120)、この状態を受光素子41の入光が遮断されるまで待機する。
待機状態で、受光素子41の入光が遮断されたこと、即ち第1センサ51が操作されたことを検出した場合には、次に第1センサ51がオンされたことを示す第1センサ51オン信号を出力する(S130)。
【0094】
次いで、第1センサ51の発光素子63を青色点灯して(S140)、本ルーチンを一旦終了する。これにより、第1センサ51が操作されたことが青色光によって表現される。
【0095】
又、第1センサ51オン信号の出力により、遊技球の取り込みが実行される。
ここで、遊技球が取り込まれると、処理1と同様に、遊技球取込装置17から主基板71に、取込信号TSが出力される。
【0096】
6.主基板71は、取込信号TSを入力すると、処理2を実行すると共に、図7に示す第2センサ制御処理の取込信号TS有りかの判断が(S200)、それまでの待機状態から、次の第2センサ52の発光素子61を赤色に点灯する処理に移行する(S210)。これにより、第2センサ52が赤色発光して、遊技者による操作が可能な状態になったことを表示する。
【0097】
次いで、第2センサ52の受光素子41の入光が遮断されたかを判断し(S220)、この状態を受光素子41の入光が遮断されるまで待機する。
待機状態で、受光素子41の入光が遮断されたこと、即ち第2センサ52が操作されたことを検出した場合には、次に第2センサ52がオンされたことを示す第2センサ52オン信号を出力する(S230)。
【0098】
次いで、第2センサ52の発光素子63を青色点灯して(S240)、本ルーチンを一旦終了する。これにより、第2センサ52が操作されたことが青色光によって表現される。
【0099】
又、第2センサ52オン信号は、ベルト回転始動装置23の操作信号と同様の働きを有し、図示しない遊技処理が開始される。遊技処理では、ボーナスの抽選を行うと共に、ベルト型図柄表示装置11にベルト9の回転を開始させる。
【0100】
図8は、第3センサ制御処理ルーチンのフローチャートである。尚、第4,第5センサ制御処理ルーチンのフローチャートも示す。
7.遊技処理が開始されると、図8に示す第3センサ制御処理の停止可能かの判断が(S300)、それまでの待機状態から、次の第3センサ53の発光素子61を赤色に点灯する処理に移行する(S310)。これにより、第3センサ53が赤色発光して、遊技者による第1ベルト9Aを停止する操作が可能な状態になったことを表示する。
【0101】
次いで、第3センサ53の受光素子41の入光が遮断されたかを判断し(S320)、この状態を受光素子41の入光が遮断されるまで待機する。
待機状態で、受光素子41の入光が遮断されたこと、即ち第3センサ53が操作されたことを検出した場合には、次に第3センサ53がオンされたことを示す第3センサ53オン信号を出力する(S330)。
【0102】
次いで、第3センサ53の発光素子63を青色点灯して(S340)、本ルーチンを一旦終了する。これにより、第3センサ53が操作されたことが青色光によって表現される。
【0103】
ここで第3センサ53オン信号が出力されると、停止ボタン25Aが操作されたのと同種の働きを有し、第1ベルト9Aの停止信号BTSが出力される。
又、第4センサ制御処理の停止可能かの判断が(S400)、それまでの待機状態から、次の第4センサ54の発光素子61を赤色に点灯する処理に移行する(S410)。これにより、第4センサ54が赤色発光して、遊技者による第2ベルト9Bを停止する操作が可能な状態になったことを表示する。
【0104】
次いで、第4センサ54の受光素子41の入光が遮断されたかを判断し(S420)、この状態を受光素子41の入光が遮断されるまで待機する。
待機状態で、受光素子41の入光が遮断されたこと、即ち第4センサ54が操作された
ことを検出した場合には、次に第4センサ54がオンされたことを示す第4センサ54オン信号を出力する(S430)。
【0105】
次いで、第4センサ54の発光素子63を青色点灯して(S440)、本ルーチンを一旦終了する。これにより、第4センサ54が操作されたことが青色光によって表現される。
【0106】
ここで第4センサ54オン信号が出力されると、停止ボタン25Bが操作されたのと同種の働きを有し、第2ベルト9Bの停止信号BTSが出力される。
或いは、第5センサ制御処理の停止可能かの判断が(S500)、それまでの待機状態から、次の第5センサ55の発光素子61を赤色に点灯する処理に移行する(S510)。これにより、第5センサ55が赤色発光して、遊技者による第3ベルト9Cを停止する操作が可能な状態になったことを表示する。
【0107】
次いで、第5センサ55の受光素子41の入光が遮断されたかを判断し(S520)、この状態を受光素子41の入光が遮断されるまで待機する。
待機状態で、受光素子41の入光が遮断されたこと、即ち第5センサ55が操作されたことを検出した場合には、次に第5センサ55がオンされたことを示す第5センサ55オン信号を出力する(S530)。
【0108】
次いで、第5センサ55の発光素子63を青色点灯して(S540)、本ルーチンを一旦終了する。これにより、第5センサ55が操作されたことが青色光によって表現される。
【0109】
ここで第5センサ55オン信号が出力されると、停止ボタン25Cが操作されたのと同種の働きを有し、第3ベルト9Cの停止信号BTSが出力される。
遊技処理は、全ての停止ボタン25A、B、C、或いは第3,4,5センサ53,54,55が操作されたら、そのときのベルト型図柄表示装置11の表現している図柄の内容に基づいて、賞品数信号PSを遊技球払出装置19に出力したり、遊技者に有利な状態になったことを表すフラグを設定する処理等を行う。遊技者に有利な状態になったことを表すフラグがボーナス遊技の場合には、ボーナス遊技処理を開始する。
【0110】
以上に説明したように、遊技機1は、遊技球の投入操作、スタート操作、停止操作を全て、無接触で行うことが出来、皮膚などの負担が軽減される。
しかも、従来の停止ボタン25の設置されている箇所の近傍に横一列に形成されているスリット部29内を指35等を横切らせるだけで可能であり、殆ど操作位置などを意識しないで習慣的に行うことが可能になり、精神的負担が軽減される。
【0111】
その上、操作が可能な状態を赤色光で示し、操作が行われたことを青色光で示すことから、無接触による手がかりの無い操作を、視覚的に補完、教示して、操作が確実に為される様にすることで、操作性が向上される。
【0112】
これらにより、操作の負担が軽減されて、遊技の進行速度を低下させる原因が減少し、遊技機の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上され、かつ大当りと大当りとの間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になるという極めて優れた効果を奏する。
【0113】
次に遊技機101を説明する。
図9は、遊技機101の一部分の説明図、図10は、遊技機101の無接触操作装置103の外観図、図11は、無接触操作装置103の使用状態の説明図、図12は、無接触
操作装置103の使用法の説明図である。
【0114】
遊技機101は、図9に示すように、遊技機1の無接触操作装置3に代えて、無接触操作装置103を備える。尚、遊技機1と遊技機101とは、基本的には同一構成を有するものであり、同一の構成に関しては、同一の符号を振り、詳細な説明は省略する。
【0115】
無接触操作装置103は、停止ボタン25A、B、Cの右側に無接触操作面85を備えている。この無接触操作面85は、図9,図10に示すように、化粧パネル27から奥方向(遊技者から見て遊技機101側)に傾斜した面を有することで、図11に示すように、指35による操作時に指35を無理に曲げることなく無接触操作装置103と指35とが触れ難くなる傾きに、無接触操作装置103を載置する。
【0116】
このように指35に触れることなく操作を行うことが可能な無接触操作装置103は、図10に示すように、指35が介挿されて操作を行う溝状のスリット部129と、スリット部129に介挿された指35の爪側に位置する天井部131と、天井部131に対向する床部133とを備えている。
【0117】
この天井部131と床部133との間には、左センサ151,中センサ153,右センサ155が構成されている。
これら左センサ151,中センサ153,右センサ155が構成される天井部131の床部133に対向側131Aには、左センサ151の受光素子41と、中センサ153の受光素子41と、右センサ155の受光素子41とが配設されている。
【0118】
又、天井部131の対向側131Aとは、反対側131Bで、かつ受光素子41の近傍位置には、左センサ151用の発光素子143と、中センサ153用の発光素子143と、右センサ155用の発光素子143とが配置されている。
【0119】
この天井部131と対向する位置の床部133には、左センサ151用の2色発光型発光素子43と、中センサ153用の2色発光型発光素子43と、右センサ155用の2色発光型発光素子43とが配置されている。
【0120】
上記構成により、無接触操作装置103の左センサ151は、第3センサ53とほぼ同様に機能し、中センサ153は、第4センサ54とほぼ同様に機能し、右センサ155は、第5センサ55とほぼ同様に機能する。
【0121】
又、無接触操作装置103は、左センサ151用の発光素子143と、2色発光型発光素子43とが同様に、即ち同じタイミングで、かつ同一発光色で発光し、同様に中センサ153用の発光素子143と、2色発光型発光素子43とが同様に発光し、同様に右センサ155用の発光素子143と、2色発光型発光素子43とが同様に発光する。
【0122】
従って、無接触操作装置103によって、第1ベルト9A、第2ベルト9B、第3ベルト9Cの停止信号BTSの出力が可能になる。
従って、左センサ151を操作すれば、第1ベルト9Aが停止し、中センサ153を操作すれば、第2ベルト9Bが停止し、右センサ155を操作すれば第3ベルト9Cが停止する。又、2色発光型発光素子43と、発光素子143とも入力可能状態を赤色発光で表現し、入力が行われたことを青色発光で表現する。
【0123】
しかも、無接触操作装置103は、図12の無接触操作装置103の操作例の説明図に示すように、無接触入力の入力労力をより小さくすることが可能である。
例えば、図12の(A)に示すように、指35をスリット部129の奥深くまで挿入後
、矢印YA方向に移動させると、左センサ151,中センサ153、右センサ155の逐次入力が完了する。即ち、指35を僅かに右に振る動作だけで、3個の左センサ151,中センサ153、右センサ155の逐次入力を行うことが可能になる。
【0124】
又、図12の(B)に示すように、指35を中センサ153方向に挿入後、矢印YB方向に移動させ、その後、矢印YC方向に戻し、矢印YD方向に移動させることで、中センサ153、右センサ155、左センサ151の逐次入力を行うことが可能になる。つまり、指35を1回右左に振るだけで、中センサ153、右センサ155、左センサ151の逐次入力が可能になる。
【0125】
或いは、図12の(C)に示すように、指35をスリット部129に僅かに差し込んで、矢印YE方向に移動させ、その後折り返して矢印YF方向に差し込むことで、左センサ151、右センサ155、中センサ153の逐次入力を行うことが可能になる。即ち、指35を往復させるだけで、挟み打ちを行うことが可能になる。
【0126】
以上に説明したように、無接触操作装置103は、遊技機1とほぼ同様の効果に加え、指35を左右に振るだけで、所望の順番の無接触入力が可能になり、入力の肉体的負担が低減されるという極めて優れた効果を奏する。
【0127】
次に、遊技機1や遊技機101の構成に加えて、或いは代えて用いる技術を図13に基づいて説明する。
図13の(A)は、センサボタン251の説明図である。センサボタン251は、化粧パネル27上に配設されるものであって、近接式、或いはタッチ式のスイッチ面253を備えている。これにより、スイッチ面253の極めて近傍に、或いはスイッチ面253に触れるだけで、センサボタン251が操作を検出することが可能な構成を有する。尚、静電容量や抵抗の変化、或いは誘導起電力の変化等によって、検出する技術であり、慣用されている技術であることから、詳細な説明は、省略する。
【0128】
このセンサボタン251は、操作を検出すると、主基板71がその信号を入力し、例えば停止ボタン25A、B、Cが逐次操作された場合と同様の機能を有する様に構成される。
【0129】
つまり、センサボタン251を操作、例えばスイッチ面253を無接触で操作、或いはスイッチ面253に接触するだけで、停止ボタン25A、B、Cを逐次押したのと同様の機能を有する。
【0130】
尚、センサボタン251の趣旨は、複数のボタンの操作を1個のボタンの操作で可能にするものであり、例えば、遊技球の投入から図柄のスタート、その後の図柄の停止までを1回のボタン操作で可能にすると言う趣旨である。
【0131】
又、このセンサボタン251の操作を継続、例えばスイッチ面253に触れたままの状態にすることで、例えば、遊技球の投入から図柄のスタート、その後の図柄の停止までを繰り返し実行するようにしても良い。又、形状は、レバー式やハンドル式などどの様なものであっても良い。
【0132】
このように単に触れているだけで、操作が繰り返し実行されるようにすることで、肉体的負担が低減されると共に、外れ遊技中に外れ遊技の操作を繰り返すという精神的負担が低減されるという極めて優れた効果を奏する。
【0133】
又、図13の(B)に示すように、センサボタン251の近傍に、当たり手動ランプ2
55を設置し、ボーナスフラグが入った場合等の遊技者に有利な状態になった場合に、ランプを点灯する構成にしても良い。
【0134】
このようにすることで、遊技者は、この当たり手動ランプ255の点灯を見て、センサボタン251による自動的に繰り返し行われるスイッチ操作を止めて、停止ボタン25A、B、Cを自分で逐次押す操作に替える機会を得ることが可能になる。これにより、自分でボーナス図柄に止めることで、ボーナス遊技を得るという遊技性を逃すことなく得ることが可能になる。従って、ボーナス遊技のフラグが入った場合の停止ボタン25の操作時に遊技性が向上する様に設計された思想が尊重されることになり、遊技者が設計思想通りの遊技性を得ることが可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0135】
又、手動ランプ255の点灯時に、センサボタン251の機能を制限したり、無効にしたりする構成を付加しても良い。
これにより、ボーナスフラグが入った場合に、センサボタン251による自動入力が出来なくなって、遊技者による手動入力が確実に行われるようになる。
【0136】
或いは、手動ランプ255を用いることなくボーナスフラグが入った場合に、センサボタン251による自動入力を制限したり、中止したりする構成にしても良い。
従って、何れの場合も、遊技者が画一的、習慣的にセンサボタン251を操作している状態で、誤って、手動遊技を楽しむことなく、ボーナス遊技に入ってしまうと言うことが防止される。
【0137】
以上に説明した遊技機1、101は、遊技の進行に関わる信号の入力をボタン操作、又は無接触による操作の何れかで行うことが可能になり、無接触による操作で、操作の負担を軽減させたり、ボタン操作によって手ごたえのある確かな操作を行って、信号の入力時点が明確になる操作を選択したりすることが出来、遊技者自身が気分や体調によって、或いは遊技の状態によって、好みの操作方法を選択することができる遊技機1、101の提供が可能になる。
【0138】
従って、遊技の進行速度や消化速度を低下させる原因や要因が減少し、遊技機1、101の稼働率が向上されると共に、遊技者の顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0139】
変形例で示した遊技機1、101は、ボーナスや当り、或いは遊技者が有利な状態になった場合に、無接触や継続的な操作による入力が出来なく、或いはし難くなって、遊技者に特定の状態になったことを仄めかすことが可能になる。従って、無接触や継続的な操作による入力が出来ないという消極的な手法で、遊技者に有利な状態を報知することが可能になる。つまり、ボーナスフラグが入ったことをランプの点灯で知らせるなどの積極的な報知方法だけではなく、消極的な方法で、遊技者に有利な状態になったことを感づかせるという報知方法の提供が可能になる。従って、新たな報知方法による遊技性の向上作用が得られるという極めて優れた効果を奏する。
【0140】
また、特定の状態の場合に、遊技者による操作を被操作部材の移動、例えばボタンを押す操作に限る、或いは誘導する遊技方法を提供することが出来るため、特定の状態、例えば図柄の停止順や停止タイミングによって、得られる景品数が変化する遊技状態を気づかずに、無接触や継続的な操作で入力を行ってしまうということが防止される。つまり、例えば、回胴式の遊技機は、ボーナスフラグや当りのフラグが入ったときに、図柄の停止を予め定められている順番で行うと高い確率で当り図柄への引き込みが行われたり、ボーナス図柄や特定の図柄を正確に狙うことで獲得景品数が増加するように設計されたものがある。このような遊技機で無接触や継続的な操作を行うと、フラグが入る前の画一的習慣的
な停止順でそのまま遊技を継続したり、特定の図柄を正確に狙わずに操作を継続してしまう虞がある。従って、ここでボタンを押す操作だけを認める、或いは誘導するとで、ボーナスや当たりフラグが入る以前の画一的習慣的な操作を一旦打ち切って、そのときの最善な操作を行うことが可能になり、遊技者が意図しない不利益を被ることを防止することが可能になる。
【0141】
その上、無接触操作は、例えば指先を横に移動させるだけの操作方法を可能にするため、画一的に指先を横方向に移動させるだけの操作で、例えば、図柄の停止を行うことが可能になり、ボーナス遊技とボーナス遊技との間の外れ遊技を最小の肉体的、精神的負担で消化することが可能になる。従って、遊技者の負担の低減と稼働率の向上とを達成することが出来る。
【0142】
尚、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々な態様の実施が可能である。
次に特許請求の範囲の構成と、発明の実施の形態との対応を説明する。
【0143】
請求項1の遊技進行処理手段は、ベルト型図柄表示装置11、遊技球取込装置17、遊技球払出装置17、主基板71、サブ制御基板73等が対応する。又、無接触操作検出手段は、第1、第2、第3、第4、第5センサ51ないし55、左、中、右センサ151、153、155、センサボタン251、遊技進行無接触信号出力手段は、端子65、入力インタフェース79、入出力インタフェース83が対応する。
【0144】
以下、同一手段は、共通である。
請求項2の操作検出手段は、投入ボタン21、ベルト回転始動装置23、停止ボタン25、遊技進行信号出力手段は、入力インタフェース79、入出力インタフェース83が対応する。
【0145】
請求項3の無接触機能停止手段は、図13の(B)に示す手動ランプ255に基づいて
説明した内容が対応する。
請求項4は、請求項3に同じである。
【0146】
請求項5ないし請求項13は、内容や範囲の説明であり、尚書きの内容が対応する。尚、これらの請求項は、発明の範囲を限定するものではない。又、遊技媒体としては、例えば、遊技球や遊技メダル、コイン、IDタグ物体などがある。
【符号の説明】
【0147】
1、101…遊技機、3、103…無接触操作装置、
5…無接触検出回路、7…押しボタンスイッチ回路、
9…ベルト、9A…第1ベルト、9B…第2ベルト、9C…第3ベルト、
11…ベルト型図柄表示装置、13…上受け皿、15…下受け皿、
17…遊技球取込装置、19…遊技球払出装置、21…投入ボタン、
23…ベルト回転始動装置、25、25A、25B、25C…停止ボタン、
27…化粧パネル、29、129…スリット部、29A…左端、
31、131…天井部、31A、33A…両サイド、31C…溝奥、
33、133…床部、35…指、37…受光ガラス板、39…投光ガラス板、
41…受光素子、43…2色発光型発光素子、
51…第1センサ、52…第2センサ、53…第3センサ、54…第4センサ、
55…第5センサ、57、59、65…端子、61、63、143…発光素子、
67…A接点、69…出力端子、71…主基板、73…サブ制御基板、
75…ベルト制御基板、77…取込装置基板、79…入力インタフェース、
81…出力インタフェース、83…入出力インタフェース、85…無接触操作面、
131A…対向側、131B…反対側、151…左センサ、153…中センサ、
155…右センサ、251…センサボタン、253…スイッチ面、
255…手動ランプ、BTS…停止信号、PS…賞品数信号、
TS…取込信号、TTS…遊技投入待機信号
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技の進行に関わる信号を入力して、遊技の進行に関わる処理を実行する遊技進行処理手段を備えた遊技機であって、
操作が行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出する無接触操作検出手段と、
上記無接触操作検出手段が操作を検出した場合に、該操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する遊技進行無接触信号出力手段と
を備えることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
操作が行われたことを被操作部材の移動によって検出する操作検出手段と、
上記操作検出手段が操作を検出した場合に、該操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する遊技進行信号出力手段とを加えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
上記遊技進行処理手段が特定の状態になった場合に、上記無接触操作検出手段の機能を停止、又は上記遊技進行無接触信号出力手段の機能を停止させる無接触機能停止手段を加えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
上記遊技進行処理手段が特定の状態になった場合は、遊技が遊技者に有利な状態になったことを表現する場合であることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
【請求項5】
上記遊技の進行に関わる信号は、遊技媒体の投入信号、遊技の開始信号、遊技の停止信号、遊技の短縮信号、又は遊技図柄の停止信号であることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の遊技機。
【請求項6】
上記遊技進行処理手段は、投入装置の投入信号があることを条件に遊技の開始を制御する遊技開始制御装置、遊技を提供する遊技制御装置、遊技図柄を提供する遊技図柄提供装置、遊技の演出を行う遊技演出装置、遊技図柄をドラムやベルトに形成された図柄で表示する回胴を制御する回胴制御装置、又は遊技媒体の投入を制御する投入制御装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項5に記載の遊技機。
【請求項7】
上記無接触操作検出手段は、光の通過が制限されたり阻止されることを検出する光線通過型センサ、光の反射を検出する光線反射型センサ、赤外線を検出する赤外線センサ、音波の反射を検出する音波センサ、静電容量の変化を検出する静電容量型センサ、抵抗の変化を検出する抵抗型センサ、磁気を検出する磁気センサ、又は電界強度を検出する電界強度センサであることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の遊技機。
【請求項8】
上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段と、上記遊技進行処理手段との間を、信号伝達回路によって直接接続することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機。
【請求項9】
上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が出力した信号を予め定められた上記遊技進行処理手段に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機。
【請求項10】
上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が順番に出力した信号を予め定められた複数の上記遊技進行処理手段に順番に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機。
【請求項11】
上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が順番に出力した信号を上記遊技進行処理手段の予め定められた複数の入力ポートに順番に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機。
【請求項12】
上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が信号を継続して出力している場合には、予め定められた複数の上記遊技進行処理手段に信号を順番に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機。
【請求項13】
上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が信号を継続して出力している場合には、上記遊技進行処理手段の予め定められた複数の入力ポートに順番に信号を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機。
【請求項1】
遊技の進行に関わる信号を入力して、遊技の進行に関わる処理を実行する遊技進行処理手段を備えた遊技機であって、
操作が行われたことを光学的、電気的、又は磁気的に無接触で検出する無接触操作検出手段と、
上記無接触操作検出手段が操作を検出した場合に、該操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する遊技進行無接触信号出力手段と
を備えることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
操作が行われたことを被操作部材の移動によって検出する操作検出手段と、
上記操作検出手段が操作を検出した場合に、該操作に対応する遊技進行処理手段に遊技の進行に関わる信号を出力する遊技進行信号出力手段とを加えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
上記遊技進行処理手段が特定の状態になった場合に、上記無接触操作検出手段の機能を停止、又は上記遊技進行無接触信号出力手段の機能を停止させる無接触機能停止手段を加えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
上記遊技進行処理手段が特定の状態になった場合は、遊技が遊技者に有利な状態になったことを表現する場合であることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
【請求項5】
上記遊技の進行に関わる信号は、遊技媒体の投入信号、遊技の開始信号、遊技の停止信号、遊技の短縮信号、又は遊技図柄の停止信号であることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の遊技機。
【請求項6】
上記遊技進行処理手段は、投入装置の投入信号があることを条件に遊技の開始を制御する遊技開始制御装置、遊技を提供する遊技制御装置、遊技図柄を提供する遊技図柄提供装置、遊技の演出を行う遊技演出装置、遊技図柄をドラムやベルトに形成された図柄で表示する回胴を制御する回胴制御装置、又は遊技媒体の投入を制御する投入制御装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項5に記載の遊技機。
【請求項7】
上記無接触操作検出手段は、光の通過が制限されたり阻止されることを検出する光線通過型センサ、光の反射を検出する光線反射型センサ、赤外線を検出する赤外線センサ、音波の反射を検出する音波センサ、静電容量の変化を検出する静電容量型センサ、抵抗の変化を検出する抵抗型センサ、磁気を検出する磁気センサ、又は電界強度を検出する電界強度センサであることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の遊技機。
【請求項8】
上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段と、上記遊技進行処理手段との間を、信号伝達回路によって直接接続することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機。
【請求項9】
上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が出力した信号を予め定められた上記遊技進行処理手段に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機。
【請求項10】
上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が順番に出力した信号を予め定められた複数の上記遊技進行処理手段に順番に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機。
【請求項11】
上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が順番に出力した信号を上記遊技進行処理手段の予め定められた複数の入力ポートに順番に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機。
【請求項12】
上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が信号を継続して出力している場合には、予め定められた複数の上記遊技進行処理手段に信号を順番に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機。
【請求項13】
上記遊技進行無接触信号出力手段は、上記無接触操作検出手段が信号を継続して出力している場合には、上記遊技進行処理手段の予め定められた複数の入力ポートに順番に信号を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−104810(P2010−104810A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−4198(P2010−4198)
【出願日】平成22年1月12日(2010.1.12)
【分割の表示】特願2003−355211(P2003−355211)の分割
【原出願日】平成15年10月15日(2003.10.15)
【出願人】(000150051)株式会社竹屋 (389)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月12日(2010.1.12)
【分割の表示】特願2003−355211(P2003−355211)の分割
【原出願日】平成15年10月15日(2003.10.15)
【出願人】(000150051)株式会社竹屋 (389)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]