説明

遊技機

【課題】 遊技領域内に配置される装飾部の斬新性、装飾性が高められた遊技機を提供す
る。
【解決手段】
パチンコ機1は、所定の枠(レール22等)により囲まれるようにして遊技盤7上に遊技領域90aが構成されている。この遊技領域90a内には、所定の装飾部55が配置されると共に、この装飾部55において遊技領域90aの外部に延出する延出部60が設けられている。装飾部55は、例えば、表示装置5の周囲に配置される装飾部品として構成されるものであり、当該装飾部55の内部領域を遊技球が通過可能となるように、当該装飾部55において内部流路54aが構成されている。さらに、内部流路54aにおいて入賞装置63が設けられ、この入賞装置63では進入口63aを介して遊技球が進入可能となっており、進入した遊技球が検出されるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機の一種として例えばパチンコ機が広く知られている。このようなパチンコ機等の遊技機では、遊技領域に配置される遊技部品(例えば、風車、装飾ランプ、表示装
置など)に様々なデザインを施し、装飾効果を上げて遊技者の興味をなるべく引くように
構成されている。そして、従来技術において、より一層装飾効果を高めようとする技術と
して例えば特許文献1のようなものが提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003−154070公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、デザイン的に連続する装飾部を遊技領域内に配置し、斬新性を高
めようとする技術が開示されている。そしてこの特許文献1の構成によれば、デザイン的
に連続する装飾部において、遊技球が流下可能な部位と流下不可能な部位とが設けられて
いるため、遊技領域内に大きな装飾部が設けられて斬新性が高められ、その一方で遊技球
の流下がそれほど阻害されない構成となっている。
【0005】
ところで、従来の遊技機では、装飾部の主たる配置スペースである遊技領域が広さ的に
限られているため、装飾部の配置位置、形状、大きさ等の制約を受けることが多く、その
結果、装飾部が画一的になりがちであった。例えば、遊技球の流下領域、表示装置の配置
領域などを考慮すると、装飾部の配置スペースが限られてしまうため、従来の遊技機では
この限られた配置スペースでいかに斬新性に富む装飾部を配置するか様々に工夫していた
。上記特許文献1の技術はこの限られたスペースを有効に用いて大きな装飾部を配置しよ
うとするものであり、配置的に工夫がなされて一応は装飾部全体が遊技領域内に収まって
いるが、大きな装飾部の全てを遊技領域内に配置しようとしているため、配置位置、形状
、大きさ等の様々な制約を依然として受けてしまう。
【0006】
一方、遊技領域外にランプ等の装飾部を配置して装飾を行う遊技機が提供されている。
これによれば、遊技領域内における装飾とは独立して外部にて装飾が行えるため、遊技領
域内に配置される部品に制約されることなく装飾効果を高めることができる。しかしなが
ら、このように遊技領域の外部に独立して装飾部を設けるように構成すると、遊技領域内
の装飾と外部の装飾の関連性が薄まり、或いは無くなり、装飾性に欠ける構成となりやす
く、外部装飾部があまり注目を集めにくくなることも懸念される。
【0007】
このような問題に対し、本発明者らは、「装飾部を遊技領域の内部から外部にまで及ぶ
ように配置する」、或いは「装飾部を流下可能領域の内部から外部にまで及ぶように配置
する」、若しくは「装飾部を遊技盤の中央部から前記遊技盤の端部にまで渡って連続した
デザインをなすように配置する」という今までにない構成を着想するに至った。このよう
にすれば、装飾部が斬新でインパクトのある構成となり、装飾性の高い遊技機を提供でき
ることとなる。一方、このようにインパクトのある配置構成とすると、遊技盤において装
飾部が設けられていない領域が相対的に狭くなり、当該装飾部の存在によって遊技球が流
下可能となる領域が限られてしまうという問題が新たに生じる。
【0008】
本発明は上記のような事情に基づいてなされたものであって、装飾部を広範囲に配置で
きると共に、遊技球の流下領域を確保でき、さらに、遊技者の注目を効果的に集めること
のできる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の遊技機は
遊技盤に所定の仕切り枠が取り付けられ、この仕切り枠によって囲まれるようにして遊技領域が構成された遊技機において、
前記遊技領域内に一部が配置されるように所定の装飾部が設けられると共に、当該装飾
部は、前記遊技領域の外部にまで及ぶように配置されて前記遊技盤に取り付けられており

当該装飾部の内部領域を遊技球が通過可能となるように、当該装飾部において内部流路
が構成されており、
前記内部流路において、遊技球が進入可能となるよう開口する進入口を備えると共に、
進入する遊技球を検出可能に構成された遊技球進入部が設けられていることを特徴とする
遊技機です。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の構成によれば、装飾部が遊技領域の内部から外部にまで及ぶといった斬新で
インパクトのある構成を実現しつつ、その一方で、このように遊技領域の内外に跨る装飾
部が配置された場合であっても、装飾部によって遊技球の流下が完全に遮断されず、一部
において流下領域が確保されることとなり、かつ流下バリエーションの増加が図られるこ
ととなる。さらに、当該装飾部の内部に遊技球を進入させる進入口を設けるようにしたた
め、より一層遊技者の注目を集め、装飾性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態1に係る遊技機の遊技盤構成を概念的に示す正面図
【図2】本発明の実施形態1に係る遊技機を概念的に例示する正面図
【図3】図2の遊技機の斜視図
【図4】図2の遊技機に関し、ガラス扉枠の裏側構成を説明する図
【図5】実施形態1の遊技機の要部構成を例示するものであり、図1のA−A断面付近の遊技機構成を概念的に示す概念図
【図6】図5の一部を拡大して示す拡大図
【図7】図2の一部を拡大して示す拡大図
【図8】遊技球進入部付近の構成を例示するものであり、図7のB−B断面付近の構成を概念的に示す概念図
【図9】実施形態2に係る遊技機における要部を概念的に例示する概念図であり、図7の変形例を示す図
【図10】実施形態3に係る遊技機における要部を概念的に例示する概念図であり、図7、図8の変形例を示す図
【図11】実施形態4に係る遊技機を概念的に例示する正面図
【図12】実施形態4の遊技機の要部断面構成を概念的に例示するものであり、図5の変形例を示す図
【図13】図12の一部を拡大して示す拡大図
【図14】実施形態5に係る遊技機を概念的に例示する正面図
【図15】実施形態5の遊技機の要部断面構成を概念的に例示するものであり、図5の変形例を示す図
【図16】図15の一部を拡大して示す拡大図
【図17】実施形態6の遊技機の要部断面構成を概念的に例示するものであり、図5の変形例を示す図
【図18】実施形態6に関し、図17とは異なる構成を例示する図
【図19】実施形態6に関し、図17、図18とは異なる構成を例示する図
【図20】実施形態7に係る遊技機を概念的に例示する斜視図
【図21】図20の遊技機のガラス扉枠の裏側構成を説明する図
【図22】実施形態7の遊技機の要部断面構成を概念的に例示するものであり、図5の変形例を示す図
【図23】図22の一部を拡大して示す拡大図
【図24】本発明の実施形態8に係る遊技機の遊技盤構成を概念的に例示する正面図
【図25】実施形態8の遊技機に関し、図24のC−C断面付近の遊技機構成を概念的に例示する概念図
【図26】図24の遊技機に関し遊技球進入口付近の断面構成を概念的に例示するものであり、図8の変形例を示す図
【図27】実施形態9に係る遊技機について遊技盤構成を概念的に例示する正面図
【図28】実施形態9の遊技機の要部断面構成を概念的に例示するものであり、図5の変形例を示す図
【図29】図28の一部を拡大して示す拡大図
【図30】実施形態9の遊技機の一部を拡大して示す拡大図
【図31】実施形態9の遊技機の遊技球進入部付近の断面構成を概念的に例示するものであり、図8の変形例を示す図
【図32】実施形態10の遊技機の遊技球進入部付近の断面構成を概念的に例示するものであり、図8の変形例を示す図
【図33】実施形態11の遊技機の一部を拡大して示す図
【図34】実施形態11の遊技機の要部断面構成を概念的に例示するものであり、図5の変形例を示す図
【図35】図34の一部を拡大して示す拡大図
【図36】実施形態12の遊技機に関し、ガラス扉枠の裏側構成を概念的に例示する概念図
【図37】実施形態12の遊技機の要部断面構成を概念的に例示するものであり、図5の変形例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
上記課題を解決するために有効な手段等を以下に示す。なお、必要に応じてその作用効
果等についても説明する。
手段1.遊技盤に所定の仕切り枠が取り付けられ、この仕切り枠によって囲まれるよう
にして遊技領域が構成された遊技機において、
前記遊技領域内に一部が配置されるように所定の装飾部が設けられると共に、当該装飾
部は、前記遊技領域の外部にまで及ぶように配置されて前記遊技盤に取り付けられており

当該装飾部の内部領域を遊技球が通過可能となるように、当該装飾部において内部流路
が構成されており、
前記内部流路において、遊技球が進入可能となるよう開口する進入口を備えると共に、
進入する遊技球を検出可能に構成された遊技球進入部が設けられていることを特徴とする
遊技機。
【0013】
このようにすれば、装飾部が遊技領域の内部から外部にまで及ぶといった斬新でインパ
クトのある構成を実現しつつ、その一方で、このように遊技領域の内外に跨らせるように
装飾部を配置した場合であっても、装飾部によって遊技球の流下を完全に遮断せず、一部
において流下領域を確保でき、かつ流下バリエーションを増加させることができる。さら
に、当該装飾部の内部に遊技球の進入口を設けるようにしたため、より一層遊技者の注目
を集め、装飾性を向上することができる。
【0014】
なお、本明細書を通して、遊技機の前後方向とは遊技盤の盤面(前面)と直交する方向
(即ち遊技機の奥行き方向)を意味し、遊技者側(即ち当該遊技機の使用時に遊技者が対
面する側)を前側、遊技機裏側(即ち遊技者からみて奥側)を後側とする。また、遊技機
の上下方向とは、当該遊技機を正面視した場合(即ち前側から見た場合)の長手方向(即
ち高さ方向)であり、左右方向は当該遊技機を正面視した場合の短手方向(横方向)のこ
とである。
【0015】
また、本明細書でいう「遊技領域」とは、遊技盤の盤面(前面)と平行な面方向(盤面
方向)に関して「仕切り枠」により遊技球を流下させる領域(打球が打ち込まれる領域)
として囲まれた領域をいう。また、本明細書全体を通し、「仕切り枠」とは、遊技領域を
構成する遊技領域構成枠のことであり、遊技盤前方を盤面に沿って包囲できる構成であれ
ばよい。例えば、金属、樹脂等からなる細長のレールや、レールに隣接して当該レールに
ほぼ沿った内側側面を有する樹脂部品(以下、レール隣接部品ともいう(例えば、遊技領
域外に配置される装飾用の樹脂部品など))などが挙げられる。また、本明細書でいう「
装飾部の内部領域」とは、遊技盤の盤面(前面)と平行な面方向(盤面方向)に関する装飾
部の外縁よりも内側の領域をいう。
【0016】
また、上記のような「仕切り枠」(例えば、レール又はレール隣接部品若しくはこれら
の両方)により、遊技盤の盤面に沿って環状又は略環状に囲まれる場合には、盤面方向に
おいてその囲まれる内側の領域が遊技領域である。また、レール、レール隣接部品等の「
仕切り枠」によって前記盤面方向の大部分が囲まれるが、当該盤面方向の一部においてこ
のような「仕切り枠」が設けられていない構成の場合、その非配置領域の両端縁、即ち「
仕切り枠」の両端縁を最短距離で結ぶ線分を遊技領域の境界として設定するものとする。
【0017】
手段2.遊技盤の前方において遊技球が流下可能に構成された遊技機であって、
前記遊技盤の盤面と平行な面方向に関して、遊技球が流下可能となる流下可能領域が構
成されると共に、少なくともその流下可能領域内に一部が配置されるように所定の装飾部
が前記遊技盤に取り付けられており、
当該装飾部の内部領域を遊技球が通過可能となるように内部流路が設けられると共に、
この内部流路の側部が、前記流下可能領域の最外縁を区切る境界部の一部をなし、当該装
飾部が前記流下可能領域の最外縁の内側から外側に及ぶように構成されており、
さらに、前記内部流路において、遊技球が進入可能となるよう開口する進入口を備える
と共に、進入する遊技球を検出可能に構成された遊技球進入部が設けられていることを特
徴とする遊技機。
【0018】
従来の遊技機は一般的に流下可能領域内のみ、あるいは流下可能領域外のみに装飾部が
配置されているが、上記構成によれば流下可能領域の最外縁が装飾部内に設定され、装飾
部が流下可能領域の最外縁の内側から外側にまで及ぶといった斬新でインパクトのある構
成が実現することとなる。さらに、当該装飾部の内部に遊技球の進入口を設けるようにし
たため、より一層遊技者の注目を集め、装飾性を向上することができる。
【0019】
より具体的には、手段2、若しくは手段2に下記の手段を従属させた構成のいずれにお
いても、前記面方向(盤面方向)に関しての前記流下可能領域の最外縁形状が略円形とな
るように構成し、その略円形の最外縁の内側から外側に及ぶように前記装飾部を配置する
ことができる。
【0020】
また、手段2、若しくは手段2に下記の手段を従属させた構成のいずれにおいても、遊
技盤に所定の仕切り枠を取り付けることができ、この仕切り枠によって囲まれるように遊
技領域が構成されるものとし、この仕切り枠によって流下可能領域の境界部を構成しても
よい。この場合、仕切り枠が内部流路の側部を構成することとなり、装飾部が配置される
領域においては、遊技領域の境界と流下可能領域の最外縁が略一致することとなる。
【0021】
手段3.少なくとも前記遊技盤の中央部から前記遊技盤の端部にまで渡って連続したデ
ザインをなすように前記装飾部が配置されていることを特徴とする手段1又は手段2に記
載の遊技機。
【0022】
従来において略円形の遊技領域の内部のみに設けられていた(即ち、遊技盤において中
央部及びその周りの一定範囲内に設けられていた)装飾部を、上記のように遊技盤の中央
部から遊技盤の端部にまで渡って連続したデザインをなすように配置すれば、構成的に斬
新でインパクトの極めて強い構成が実現する。一方、このように領域の広い装飾部を配置
した場合であっても、内部流路の存在により、装飾部によって遊技球の流下を完全に遮断
するようなことがなく、流下範囲を効果的に確保できる。
【0023】
手段4.遊技盤の前方において遊技球が流下可能に構成された遊技機であって、
前記遊技盤の盤面と平行な面方向に関して、前記遊技盤の中央部から前記遊技盤の端部
にまで渡って連続したデザインをなすように所定の装飾部が前記遊技盤に取り付けられて
おり、当該装飾部の内部領域を遊技球が通過可能となるように、当該装飾部において内部
流路が構成されており、
さらに、前記内部流路において、遊技球が進入可能となるよう開口する進入口を備える
と共に、進入する遊技球を検出可能に構成された遊技球進入部が設けられていることを特
徴とする遊技機。
【0024】
従来において略円形の遊技領域の内部のみに設けられていた(即ち、遊技盤において中
央部及びその周りの一定範囲内に設けられていた)装飾部を、手段4の構成(請求項3に
相当する構成)のように遊技盤の中央部から遊技盤の端部にまで渡って連続したデザイン
をなすように配置すれば、構成的に斬新でインパクトの極めて強い構成が実現する。一方
、このように領域の広い装飾部を配置した場合であっても、内部流路の存在により、装飾
部によって遊技球の流下を完全に遮断するようなことがなく、流下範囲を効果的に確保で
きる。さらに、当該装飾部の内部に遊技球の進入口を設けるようにしたため、より一層遊
技者の注目を集め、装飾性を向上することができる。
【0025】
なお、本明細書でいう「遊技盤の中央部」とは、遊技盤の中心位置を意味しており、少
なくとも中心位置を含んだ位置に装飾部が配置されていれば「遊技盤の中央部に装飾部が
配置されている」こととする。手段3、手段4ではこの定義が適用される。また、ここで
いう「中心位置」とは以下のように定義するものとする。即ち、透明板を介して遊技盤及
び遊技盤に取り付けられた部品が視認可能となる領域(視認可能領域)における上下方向
の中心線(左右方向に延びる線であって、視認可能領域の上下端から等距離にある線)と
、当該視認可能となる領域の左右方向の中心線(上下方向に延びる線であって、視認可能
領域の左右端から等距離にある線)とが交差する位置を「中心位置」とする。また本明細
書でいう「遊技盤の端部」とは以下のように定義するものとする。即ち、前記視認可能領
域の上下方向の端縁間距離、又は左右方向の端縁間距離のうち、短い方の端縁間距離を直
径とし、遊技盤の盤面と平行な面方向に関し前記中心位置を中心とした円を仮想的に設定
した場合に、当該面方向においてその円よりも外側となる領域を「遊技盤の端部」と定義
する。また、本明細書でいう「遊技盤の中央部から遊技盤の端部にまで渡って連続したデ
ザインをなす」とは、実在する若しくは架空の人物や動物、或いは、キャラクター、乗物
、建物、その他の有体物等、を模したデザインが遊技盤の中央部から遊技盤の端部にまで
渡って連続して構成されていることをいう。例えば、ある単一のキャラクターを模した意
匠が、遊技盤の中央部から遊技盤の端部にまで渡って配置されるような構成が挙げられる

【0026】
手段5.前記仕切り枠はレール部材を有してなり、前記遊技盤の盤面に沿った面方向に
おいて前記レール部材が前記装飾部の内部領域を通るように配置されていることを特徴と
する手段1ないし手段4のいずれかに記載の遊技機。
【0027】
このようにすれば、仕切り枠をレール部材によって簡易に構成することができ、内部領
域を通るように配置しやすい好適な構成となる。具体的には、例えば細長かつ板状のレー
ル部材を構成することができる。
【0028】
手段6.前記仕切り枠はレール部材を有してなり、前記遊技盤の盤面に沿った面方向に
関し、前記遊技盤の端部において前記レール部材が前記装飾部の外側を囲むように配置さ
れることを特徴とする手段4に記載の遊技機。
【0029】
このようにすれば、遊技領域の拡張が簡易に図られ、斬新な遊技領域構成となる。
【0030】
手段7.前記遊技盤は正面視した外形が矩形形状となるように構成され、前記装飾部は
、この矩形形状の遊技盤の角部付近にまで及んで配置されることを特徴とする手段3ない
し手段6に記載の遊技機。
【0031】
このようにすれば、装飾部を中央付近から角部付近まで及ぶように斜めに配置できるた
め、配置スペースを一層大きくとることができ、このように配置スペースが大きくなる場
合には装飾部内に内部流路を設けることによる効果が一層大きくなる。
【0032】
手段8.前記装飾部に固定されるように、又は当該装飾部と一体的に形成されるように
前記遊技球進入部が設けられていること特徴とする手段1ないし手段7のいずれかに記載
の遊技機。
【0033】
このようにすれば、装飾部と遊技球進入部とを一緒に管理でき、かつ遊技球進入部を装
飾部と分離させて遊技盤に配置する必要がないため、遊技盤の配置スペースを効率的に利
用できる。
【0034】
手段9.前記内部流路は、前記遊技盤の盤面と平行な面方向を区切る流路側部と、遊技
球の流下を当該遊技球の後方で支持する流路底部とを備え、
前記装飾部によって前記流路底部が構成されていることを特徴とする手段1ないし手段
8に記載の遊技機。
【0035】
このようにすれば、内部流路が設けられる領域と内部流路の外部領域とを共に装飾部に
よって構成しやすくなる。
【0036】
なお、手段9に記載の遊技機において、前記内部流路を視認可能に構成しつつ、前記流
路底部において前記内部流路の周囲と連続したデザインをなす装飾が施されるようにして
もよい。このようにすれば、内部流路を視認可能に構成しつつ、内部流路付近において装
飾の連続性を確保したい場合に都合のよい好適構成となる。
【0037】
手段10.前記流路底部に固定されるように、又は当該流路底部と一体的に形成される
ように前記遊技球進入部が設けられていることを特徴とする手段9に記載の遊技機。
【0038】
このようにすれば、内部流路を流下する遊技球を遊技球進入部に進入させ得る好適な構
成となる。
【0039】
手段11.前記流路底部から前方に突出するように前記遊技球進入部が設けられ、当該
遊技球進入部の周囲において遊技球が流下可能に構成されていることを特徴とする手段1
0に記載の遊技機。
【0040】
このようにすれば、内部流路を流下する遊技球を遊技球進入部に進入させ得る好適な構
成となり、かつ内部流路を流下する遊技球が遊技球進入部に進入する場合と、侵入しない
場合とに分かれる構成となる。
【0041】
手段12.前記装飾部を配置するための配置孔が遊技領域の内部から外部にまで及ぶよ
うに配置されており、前記遊技盤の盤面と平行な面方向に関し、その配置孔が設けられた
領域を含むように前記内部流路が構成されていることを特徴とする手段9ないし手段11
のいずれかに記載の遊技機。
【0042】
このようにすれば、装飾部を遊技領域の内部から外部にまで及ぶように配置するのに都
合のよい構成となる。
【0043】
手段13.前記遊技球進入部において前記進入口に進入した遊技球が前記配置孔を通過
して前記遊技盤の後方に移動するように構成されていることを特徴とする手段12に記載
の遊技機。
【0044】
このようにすれば、装飾部を遊技領域の内部から外部にまで及ぶように配置するのに都
合のよい構成となり、かつ装飾部に設けられた進入口を介して遊技球を遊技盤の後方に移
動させやすい構成となる。
【0045】
手段14.前記装飾部の一部を挿入して当該装飾部を前記遊技盤に配置するための配置
孔が遊技領域の内部と外部にそれぞれ設けられていることを特徴とする手段9ないし手段
11のいずれかに記載の遊技機。
【0046】
このようにすれば、配置孔を遊技領域の内部と外部に分離させて配置できるため、配置
孔のスペースを小さくしたい場合に有利な構成となる。
【0047】
手段15.前記遊技球進入部において前記進入口に進入した遊技球が前記遊技領域の内
部に形成された内部配置孔を介して前記遊技盤の後方に移動するように構成されているこ
とを特徴とする手段14に記載の遊技機。
【0048】
このようにすれば、配置孔を遊技領域の内部と外部に分離させて配置でき、かつ、遊技
球を遊技盤の後方に移動させ得る好適な構成となる。
【0049】
手段16.前記装飾部は、前記遊技領域の内部から外部にまで隙間を隔てずに連続して
配置されていることを特徴とする手段8ないし手段15のいずれかに記載の遊技機。
【0050】
このようにすれば、遊技領域の内外にわたり装飾の連続性が確保される構成となる。
【0051】
手段17.前記装飾部は、前記遊技領域の内部から外部に及ぶ領域において、2以上の
部品が当接して、又は遊技球の径よりも狭い隙間を隔てて近接して配置されていることを
特徴とする手段8ないし手段15のいずれかに記載の遊技機。
【0052】
このようにすれば、装飾部を複数の部品によって構成できるため、構成上、配置上の自
由度が増す。
【0053】
手段18.前記遊技球進入部は、前記装飾部とは別部品として前記遊技盤に取り付けら
れていることを特徴とする手段1ないし手段7に記載の遊技機。
【0054】
このようにすれば、装飾部とは別部品として遊技球進入部を構成できるため、当該遊技
球進入部を、装飾部の構成などの影響をあまりうけることなく構成できることとなる。
【0055】
手段19.前記内部流路は、前記遊技盤の前面部を流路底部とするように構成されてい
ることを特徴とする手段18に記載の遊技機。
【0056】
このようにすれば、広範囲にわたる装飾部を構成しつつ、内部流路においては遊技盤の
前面部を利用して遊技球を流下させることができる。
【0057】
なお、手段19に記載のものにおいて、前記内部流路を視認可能に構成しつつ、当該内
部流路における前記遊技盤の盤面に、前記装飾部における前記内部流路の周囲部分と連続
したデザインをなす装飾が施されていてもよい。このようにすれば、内部流路を視認可能
に構成しつつ、内部流路付近において装飾の連続性を確保したい場合に都合のよい好適構
成となる。より具体的には、例えば、内部流路において遊技盤に貼り付けられるセルに内
部流路の周囲部分と連続した絵柄を描くようにすることができる。
【0058】
手段20.前記遊技球進入部は、前記流路底部から前方に突出するように設けられてい
ることを特徴とする手段19に記載の遊技機。
【0059】
このようにすれば、内部流路において遊技盤の前面部に沿って流れる遊技球を進入口に
進入させやすい構成となる。
【0060】
手段21.前記遊技盤において、前記装飾部を配置するための配置孔が少なくとも2つ
設けられており、それら配置孔の間に前記内部流路が構成されることを特徴とする手段1
8ないし手段20のいずれかに記載の遊技機。
【0061】
このようにすれば、遊技盤の盤面によって流路底部を構成できる好適な構成となる。
【0062】
手段22.2つ設けられる前記配置孔は、いずれか一方が遊技領域内のみに構成され、
他方が遊技領域外のみに構成されることを特徴とする手段21に記載の遊技機。
【0063】
このようにすれば、遊技盤の盤面によって流路底部を構成でき、かつ進入した遊技球を
遊技盤の後方に移動させることのできる好適な構成となる。
【0064】
手段23.前記遊技球進入部を配置する進入部配置孔が、前記装飾部を配置する前記配
置孔とは別に形成されていることを特徴とする手段21又は手段22に記載の遊技機。
【0065】
このようにすれば、装飾部の固定位置とは関係なく遊技球進入部を自由に配置できる構
成となる。
【0066】
手段24.前記装飾部を配置する配置孔において前記装飾部と共に前記遊技球進入部も
挿入された状態で配置されていることを特徴とする手段21ないし手段23のいずれかに
記載の遊技機。
【0067】
このようにすれば、装飾部の配置孔を利用して遊技球進入部を配置できることとなり、
スペース削減効果の高い構成となる。
【0068】
手段25.2つ設けられる前記配置孔の間を通るように、仕切り枠が配置されており、
前記仕切り枠が前記内部流路の流路側部として構成されていることを特徴とする手段21
ないし手段24に記載の遊技機。
【0069】
このようにすれば、遊技領域を仕切り枠によって区切る構成を実現しつつ、装飾部を遊
技領域内外に配置し得る好適構成となる。
【0070】
手段26.前記装飾部は、前記遊技領域の内部から外部にまで隙間を隔てずに連続して
配置されていることを特徴とする手段18ないし手段25のいずれかに記載の遊技機。
【0071】
このようにすれば、遊技領域の内外にわたり装飾の連続性が確保される構成となる。
【0072】
手段27.前記装飾部は、少なくとも2つの装飾部品を有し、これら2つの装飾部品は
、互いに当接して、又は遊技球の径よりも狭い隙間を隔てて近接して配置されていること
を特徴とする手段18ないし手段26のいずれかに記載の遊技機。
【0073】
このようにすれば、内部流路において遊技盤上を遊技球が流下可能となる構成を実現し
つつ、装飾部を広範囲に及ぶように構成できる。
【0074】
手段28.前記2つの装飾部品は、一方がキャラクターの一部分を構成するものであり
、他方が、前記キャラクターの他部分を構成し、互いに連続した装飾をなすように配置さ
れていることを特徴とする手段27に記載の遊技機。
【0075】
このようにすれば、複数の部品によって装飾部を構成した場合であっても装飾の連続性
を確保できる構成となる。
【0076】
手段29.前記遊技球進入部において前記進入口を通過した遊技球が前記遊技盤の後方
に移動するように構成されていることを特徴とする手段1ないし手段28のいずれかに記
載の遊技機。
【0077】
このようにすれば、進入口を遊技球が通過することに基づく制御を行いやすい構成とな
る。
【0078】
手段30.前記遊技球進入部において前記進入口を通過した遊技球が、前記遊技盤の前
方を流れるように構成されていることを特徴とする手段1ないし手段28のいずれかに記
載の遊技機。
【0079】
このようにすれば、進入口を通過した遊技球を流下に用いることができる構成となる。
【0080】
手段31.前記遊技球進入部において前記進入口を遊技球が通過した場合に、所定の制
御が行われるようになっていることを特徴とする手段1ないし手段30のいずれかに記載
の遊技機。
【0081】
このようにすれば、進入口の重要性を高めることができ、ひいては装飾部の装飾性向上
に寄与する構成となる。
【0082】
手段32.前記遊技球進入部において前記進入口を遊技球が通過した場合に、遊技者に
有利な条件を付与することを特徴とする手段1ないし手段31のいずれかに記載の遊技機

【0083】
このようにすれば、より遊技者の興味を引く構成となる。
【0084】
手段33.前記遊技球進入部において前記進入口を遊技球が通過した場合に、賞球が払
い出されるように構成されることを特徴とする手段32に記載の遊技機。
【0085】
このようにすれば、進入口への進入に基づいて遊技者にとって非常に有利な状態が発生
することとなるため、装飾部(特に内部流路)を一層引き立たせることができる。
【0086】
手段34.前記遊技球進入部において前記進入口を遊技球が通過した場合に、遊技者に
有利な条件を付与するための抽選が行われるように構成されることを特徴とする手段1な
いし手段31のいずれかに記載の遊技機。
【0087】
このようにすれば、進入口への進入に基づいて遊技者にとって有利な状態が発生する可
能性が生じるため、装飾部(特に内部流路)を一層引き立たせることができる。
【0088】
手段35.前記遊技球進入部において前記進入口を遊技球が通過した場合に、表示装置
において特別な表示態様が発生するように構成されていることを特徴とする手段1ないし
手段34のいずれかに記載の遊技機。
【0089】
このようにすれば、内部流路における進入口への進入が表示に影響を与える構成となり
、進入口と表示とが関連深い構成となる。それにより、単に遊技球を進入させる場合と比
較して面白みのある遊技状態を創出することができる。
【0090】
手段36.前記遊技球進入部において前記進入口を遊技球が通過した場合に、表示装置
において特定図柄が表示されるように構成されていることを特徴とする手段35に記載の
遊技機。
【0091】
このようにすれば、進入口と表示態様とを関連付けやすい好適例となる。
【0092】
手段37.前記遊技球進入部において前記進入口を前記遊技球が通過した場合に大当り
特定図柄の変動が発生することを特徴とする手段35に記載の遊技機。
【0093】
このようにすれば、装飾部内での遊技球の流下の影響をうけて大当たり特定図柄の変動
が発生するため、斬新でインパクトのある構成をなす装飾部を一層注目度高くすることが
できる。
【0094】
手段38.前記進入口は、遊技球が1球ずつ通過するように開口幅が設定されているこ
とを特徴とする手段1ないし手段37に記載の遊技機。
【0095】
このよういすれば、スペースを割かずとも特定部分に遊技球を進入させることができる
構成となる。
【0096】
手段39.前記進入口は、遊技球が2球以上同時に通過可能となるように開口幅が設定
されていることを特徴とする手段1ないし手段37に記載の遊技機。
【0097】
このようにすれば、遊技球を進入させやすい構成となる。
【0098】
手段40.前記遊技球進入部は、前記進入口の開口幅が変更可能となるよう構成されて
いることを特徴とする手段1ないし手段37のいずれかに記載の遊技機。
【0099】
このようにすれば、状況に応じて開口幅の設定を行え、変化に富む構成となり、ひいて
は装飾部、内部流路をバリエーションの多い面白みのある構成とすることができる。
【0100】
手段41.前記遊技球進入部は、前記進入口が開閉可能となるよう構成されていること
を特徴とする手段1ないし手段39のいずれかに記載の遊技機。
【0101】
このようにすれば、状況に応じて進入、非進入を設定でき、単調さを低減することがで
きる。
【0102】
手段42.前記遊技球進入部は、前記進入口が大当りの発生を条件として開放するよう
に構成されていることを特徴とする手段41に記載の遊技機。
【0103】
このようにすれば、進入口の開放をより貴重な態様とすることができる。
【0104】
手段43.前記遊技球進入部は、スタートチャッカからなり、前記進入口は前記スター
トチャッカの導入口からなることを特徴とする手段1ないし手段42に記載の遊技機。
【0105】
このようにすれば、斬新な装飾部、内部流路をより一層引き立たせることができる。
【0106】
手段44.前記遊技球進入部は、スルーチャッカからなり、前記進入口は前記スルーチ
ャッカの通過口からなることを特徴とする手段1ないし手段42のいずれかに記載の遊技
機。
【0107】
このようにすれば、簡易でスペースをとらずに内部流路に進入口を構成できる好適例と
なる。
【0108】
手段45.前記内部流路において、複数の進入口が配置されていることを特徴とする手
段1ないし手段44のいずれかに記載の遊技機。
【0109】
このようにすれば、進入バリエーションに富む構成となる。
【0110】
手段46.前記内部流路において、前記遊技球進入部の近傍に釘部材が配置されている
ことを特徴とする手段1ないし手段45のいずれかに記載の遊技機。
【0111】
このようにすれば、前記遊技球進入部の近傍において内部流路の流下に面白みをもたせ
ることができる。例えば、手段8ないし手段17のいずれかに記載の遊技機において、釘
部材を装飾部に固定するように構成してもよく、装飾部の一部として固定するようにして
もよい。装飾部に釘部材を固定する構成としては、金属材料或いは樹脂材料からなる釘部
材を装飾部(例えば樹脂材料からなる装飾部う)に取り付けるように構成でき、装飾部の
一部として構成する場合には、金型を調整し、射出成型などにより装飾部と釘部材とを一
体成型することができる。
【0112】
手段47.前記内部流路を流下する遊技球の一部のみが前記進入口に進入するように構
成されていることを特徴とする手段1ないし手段46のいずれかに記載の遊技機。
【0113】
このようにすれば、それほどスペースを割かずに遊技球を進入可能とする構成を実現で
きる。
【0114】
手段48.前記内部流路を流下する遊技球の全部が前記進入口に進入するように構成さ
れていることを特徴とする手段1ないし手段46のいずれかに記載の遊技機。
【0115】
このようにすれば、内部流路に進入すること自体に意味をもたせることができ、より内
部流路が引き立つ構成となる。
【0116】
手段49.前記装飾部は、前記内部流路の少なくとも一部が視認可能となるように、前
記内部流路の前方に窓部が設けられていることを特徴とする手段1ないし手段48のいず
れかに記載の遊技機。
【0117】
このようにすれば、窓部を介して内部流路を通る遊技球が視認できる構成となり、流下
バリエーションの増大に加え、視覚的な面白みをもたせることができる。
【0118】
手段50.前記窓部は、前記内部流路の入口から出口にかけて連続して構成されている
ことを特徴とする手段49に記載の遊技機。
【0119】
このようにすれば、内部流路の入口から出口に至るまで遊技球が見えるようになり、視覚
的効果が高く、遊技の面白さを一層増幅できる。
【0120】
手段51.前記装飾部は、前記内部流路の前方において、当該内部流路をカバーする透
明なカバー部が前記窓部として設けられ、当該カバー部を介して前記内部流路が視認可能
となるように構成されていることを特徴とする手段49又は手段50のいずれかに記載の
遊技機。
【0121】
このようにすれば、内部流路をカバーしつつ、その一方で当該内部流路が視認可能とな
る好適構成が実現する。
【0122】
なお、前記装飾部は、前記内部流路の前方において当該内部流路を部分的にカバーする
カバー部が設けられると共に、このカバー部の少なくとも一部において、孔、スリット等
の隙間部が前記窓部として構成されており、当該隙間部を介して前記内部流路が視認可能
となるように構成されていてもよい。このようにすれば、内部流路をカバーしつつその内
部流路が視認可能となる構成が簡易に実現する。
【0123】
なお、手段51等のようにカバー部を設ける構成においては、前記カバー部は、前記装
飾部における当該カバー部の周囲部分と連続したデザインをなす装飾が施されていてもよ
い。このようにすれば、内部流路を設けた場合であっても、装飾の連続性を保つことがで
きる好適構成となる。
【0124】
手段52.前記内部流路は、前記装飾部において前方側が開放された形態にて溝状に形
成されていることを特徴とする手段1ないし手段51のいずれかに記載の遊技機。
【0125】
このようにすれば、複雑な構成を採らずに内部流路を構成することができ、かつ内部流
路を通過する遊技球が視認されやすい構成となる。
【0126】
手段53.前記内部流路の流路底部が少なくとも部分的に視認可能に構成されており、
その流路底部における視認可能な部分に装飾が施されていることを特徴とする手段1ない
し手段52のいずれかに記載の遊技機。
【0127】
このようにすれば、内部流路が開放されて視認可能な構成とした場合であっても、底部
の装飾によってその開放を補うことができる。
【0128】
手段54.前記内部流路の前記流路底部において、前記装飾部における前記内部流路の
周囲部分と連続したデザインをなす装飾が施されていることを特徴とする手段53に記載
の遊技機。
【0129】
このようにすれば、内部流路前面が開放されて視認可能な構成とした場合であっても、
その開放によって装飾の連続性が断絶することとはならず、装飾の連続性を保つことがで
きる好適構成となる。
【0130】
手段55.前記装飾部の内部領域において、前記内部流路が複数経路設けられているこ
とを特徴とする手段1ないし手段54のいずれかに記載の遊技機。
【0131】
このようにすれば、流下バリエーションを一層増やすことができ、より一層面白さを増
大できる。具体的には例えば、手段55に記載のものにおいて、複数経路設けられるうち
の、1つの内部流路の側部が、前記流下可能領域の最外縁を区切る境界部の一部をなすよ
うに構成し、当該装飾部が前記流下可能領域の最外縁の内側から外側に及ぶように構成す
ることができる。
【0132】
手段56.所定の表示を行う表示装置を備える一方、前記装飾部は、この表示装置の周
囲に設けられた表示装置周囲部品からなることを特徴とする手段1ないし手段55のいず
れかに記載の遊技機。
【0133】
この構成によれば、表示装置の周囲部品を今までになく斬新な構成とすることができる

【0134】
手段57.前記表示装置において表示画面が設けられており、前記表示装置周囲部品は
、前記遊技盤の盤面に沿った面方向において前記表示画面を囲むように配置されているこ
とを特徴とする手段56に記載の遊技機。
【0135】
このような表示画面を囲む部品に上記手段の構成を適用すれば、注目を集める表示画面
の付近を極めて斬新な構成とすることができる。
【0136】
手段58.前記装飾部は、所定のキャラクターを模してなるキャラクター部を有してい
ることを特徴とする手段1ないし手段57のいずれかに記載の遊技機。
【0137】
このようにすれば、遊技者の興味を引きやすいキャラクター部について、斬新な配置構
成を採ることができ、キャラクターの印象を一層強調することができる。より具体的には
手段58の構成において、キャラクター部が遊技領域の内部から外部にまで及ぶように構
成できる。または、手段58の構成において、キャラクター部が流下可能領域の最外縁の
内側から外側にまで及ぶように構成できる。
【0138】
なお、本発明でいうキャラクター部は、各種分野におけるキャラクターを平面的又は立
体的に模した構成とすることができる。具体的には、小説・漫画・アニメ・映画・演劇・
テレビ・或いはその他の分野において登場する人、動植物、その他のもの、シンボル、ま
たはそのイメージ等を、平面的又は立体的に模した部分として構成することができ、特に
、遊技機利用者において、周知、ないし著名な、若しくは架空の人物、動植物、その他の
ものを模した構成としたり、意匠性に優れた構成としたりすると、装飾性、遊技性を効果
的に高めうる構成となる。
【0139】
また、手段58において、キャラクター部を遊技領域の内外に配置させた場合には、遊
技領域外に配置される部分のみではキャラクターとして機能しないように構成し、遊技領
域内外に配置されるそれぞれの部分が連携してキャラクターとして機能するように構成で
きる。同様に、手段58において、キャラクター部を流下可能領域の内外に配置させた場
合には、流下可能領域外に配置される部分のみではキャラクターとして機能しないように
構成し、流下可能領域内外に配置されるそれぞれの部分が連携してキャラクターとして機
能するように構成できる。
【0140】
なお、手段58において、前記キャラクター部は、動作態様、表示態様等の態様が変化
可能に構成されていてもよい。このようにすれば、斬新な配置構成を採りつつ動作態様、
表示態様等の態様が変化可能となるように構成すれば、相乗的に興趣を高めうる構成とな
る。
【0141】
なお、本発明でいう態様の変化は、キャラクター部自体が変化する構成のみならず、キ
ャラクター部に関連する部位(たとえばキャラクター部の近傍等)の態様が変化すること
によりキャラクター部の態様が相対的に変化するような構成をも概念として含む。例えば
、キャラクター部から所定距離離れた位置においてランプが光ることによりキャラクター
部が照らされ、明るく見えるようになる構成や、所定の色あいをもつようになる構成をも
包含する。また、態様の変化としては、キャラクター部自体、若しくはキャラクター部と
関連する部位が変位するような動作による態様変化、或いは、キャラクター部内、若しく
はキャラクター部と関連する所定の部位が発光するような発光による態様変化など、あら
ゆる態様変化が概念として含まれ、キャラクター部の様子が変化する構成であればこれら
以外の態様変化手法を適用しても勿論よい。
【0142】
また、この場合、キャラクター部の態様を変更するように制御するキャラクター部態様
制御手段を備えた構成とすることができる。このように、キャラクター部の態様を制御に
より変更するようにすれば、タイミング良くキャラクター部の態様を変更することができ
る。例えば、前記キャラクター部態様制御手段により、キャラクター部の態様を遊技状態
に応じたものに設定するように制御を行うように構成すれば、遊技状態に応じてキャラク
ターが様々に変更されることとなり、遊技状態とキャラクターとがより関連深いものとな
る。
【0143】
なお、本発明でいう態様の変化は、キャラクター部自体が変化する構成のみならず、キ
ャラクター部に関連する部位(たとえばキャラクター部の近傍等)の態様が変化すること
によりキャラクター部の態様が相対的に変化するような構成をも概念として含む。例えば
、キャラクター部から所定距離離れた位置においてランプが光ることによりキャラクター
部が照らされ、明るく見えるようになる構成や、所定の色あいをもつようになる構成など
をも包含する。また、態様の変化としては、キャラクター部自体、若しくはキャラクター
部と関連する部位(関連する部位としては、例えば、キャラクター部の近傍の部位や、キ
ャラクター部と連動機構により連動する部位等)が変位するような動作による態様変化、
或いは、キャラクター部内、若しくはキャラクター部と関連する所定の部位が発光するよ
うな発光による態様変化など、あらゆる態様変化が概念として含まれ、キャラクター部の
様子が変化する構成であればこれら以外の態様変化手法を適用しても勿論よい。
【0144】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態1に係る遊技機における遊技盤構成を概念的に例示する正面図であり
、図2はその遊技盤を用いた遊技機を概念的に例示する正面図である。また、図3は図2
の遊技機の斜視図であり、図4は、図2の遊技機のガラス扉枠の裏側構成を概念的に例示
する斜視図である。また、図5は実施形態1における装飾部の要部構成を例示するもので
あり、図1のA−A断面付近を概念的に示す図である。図6は図5の一部を拡大して示す
拡大図である。また、図7は、図2の一部を拡大して示す拡大図である。図8は、入賞装
置付近の構成を例示するものであり、図7のB−B断面付近を概念的に例示する図である

【0145】
本実施形態に係る遊技機の一例たるパチンコ機1は、例えば遊技ホールに設置されたパ
チンコ島台のカウンタ台の上部にて複数横方向に並べられて設けられるものである。パチ
ンコ機1は、図2及び図3に示すように、前部には前枠2が設けられ、さらにその前枠2
に透明板保持部としてのガラス扉枠3が取付けられている。ガラス扉枠3は、縦軸の回動
軸を有するヒンジ部により前枠2に開閉可能に支持され、かつガラス(透明板に相当)が
嵌め込まれた金属製或いは樹脂製の枠83(図4参照)とを備えている。金属製の枠83
に二枚のガラスが嵌め込まれてガラスユニット50が構成されている。また、前枠2(本
体枠)もヒンジ81によって遊技機本体に対し開閉可能に取り付けられている。
【0146】
ガラス扉枠3の後方には、図1に示す遊技盤7が配置されている。遊技盤7は仕切り枠
たるレール22(後述)によって略環状に囲まれた略円形の遊技領域90aを有し、その
遊技領域90aには第1種始動口4、特別表示装置(以下、単に「表示装置」ともいう)
5及び大入賞口6が設けられている。第1種始動口4は遊技球の通路を備え、その通路入
口に羽根4aが開閉可能に支持されている。表示装置5は、例えば図柄を動的に表示する
図柄表示装置として構成できる。
【0147】
図2及び図3に示すように、ガラス扉枠3の下部には、賞球が払い出される上受け皿3
aが装着されている。また、前枠2の窓孔より下方には下受け皿2aが装着されている。
下受け皿2aは、前記上受け皿3aに入りきらない賞球や、上受け皿3aから球抜きした
抜き球や、或いはファウル球等の余剰球を、余剰球出口から排出させて貯留させるもので
ある。前枠2における下受け皿2aの右側方には遊技球を発射するための発射ハンドル1
7が回動操作可能に装着されている。発射ハンドル17に対応する前枠2の裏側には駆動
手段としてのモータ(図示せず)が装着されており、発射ハンドル17の回動操作によっ
てモータか回動され、これにより打球杆(図示せず)が間欠動作されるとともに、前記発
射ハンドル17の回動角度に応じた弾発力に調節される。従って、前記モータ及び打球杆
等によって球発射装置が構成されている。
【0148】
図1、図2に示すように、表示装置5は第1種始動口4の上方に設けられており、液晶
ディスプレイ(LCD)からなる画面5aを備えている。画面5aには多種類の画像が表
示されるが、その1つとして、左図柄列8、中図柄列9及び右図柄列10が表示される。
図柄列の数は前述したもの(3列)に限られず、1列、2列、4列以上であってもよい。
各図柄列8乃至10は、数字、記号等からなる複数の図柄によって構成されている。
【0149】
表示装置5では、図柄列8乃至10での図柄変動が、遊技球の第1種始動口4への入賞
により開始される。図柄変動は左図柄列8、右図柄列10、中図柄列9の順に停止される
が、これは一例にすぎず、別の順序で停止されてもよい。全ての図柄列8乃至10での図
柄変動が停止したとき、表示されている図柄(以下「停止図柄」という)の組合せが、予
め定められた組合せ(特定表示結果、以下「大当りの組合せ」という)、すなわち、同一
種類の図柄が大当りラインに沿って並んでいるときの同図柄の組合せ(例えば、777)
、となる場合がある。この停止図柄の組合せを、以下「大当り図柄」という。本実施形態
では、大当りラインとして、水平方向へ延びるもの(上・中・下の3種類)と、斜め方向
へ延びるもの(右下がり・左下がりの2種類)の合計5種類存在するが、これに限られな
い。例えば、大当りラインの数が1つであり、通常、「1ライン」と呼ばれているもので
あってもよい。そして、大当りの組合せが成立すると特別電動役物が作動し、遊技者にと
って有利な特別遊技状態としての大当り遊技状態が到来し、より多くの賞球を獲得するこ
とが可能となる。
【0150】
さらに、パチンコ機1は大当り遊技状態の発生に先立ちリーチ遊技状態となる。ここで
、リーチ遊技状態とは大当り遊技状態の直前の状態をいい、例えば、列10での図柄変動
が、大当りライン上において左図柄列8での停止図柄と同一種類の図柄で停止し、かつ、
その後に中図柄列9での図柄変動が左右両図柄列8,10での停止図柄と同一種類の図柄
で停止されれば最終的に大当りの組合せとなる状態を含む。また、図柄変動が停止すると
、大当り遊技状態となる組合せで変動し、その図柄で停止されれば最終的に大当り遊技状
態となる場合において、その変動中の状態もリーチ遊技状態に含まれる。これは、通常、
全回転(全図柄)リーチと呼ばれているものである。
【0151】
図1に示すように、大入賞口6は第1種始動口4の下方に設けられており、1つのVゾ
ーン11、2つの通路12,13及びシャッタ14を備えている。シャッタ14は大入賞
口用ソレノイド15(以下、単に「ソレノイド15」ともいう)により作動させられ、V
ゾーン11及び通路12,13の各入口を開閉する。
【0152】
図1に示すように、遊技盤7には、始動口用スイッチ18、Vゾーン用スイッチ19及
びカウントスイッチ20が取付けられている。始動口用スイッチ18は、遊技球Bの第1
種始動口4への入賞を検出する。Vゾーン用スイッチ19は遊技球BのVゾーン11への
入賞を検出し、カウントスイッチ20は遊技球Bの大入賞口6への入賞を検出する。また
、各スイッチ18乃至20の検出結果に基づきソレノイド15及び表示装置5をそれぞれ
駆動制御するために、制御装置21が設けられている。制御装置21は読出し專用メモリ
(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えてい
る。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの
制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMはCPUによる演算結果を一
時的に記憶する。尚、より詳細には、制御装置21は、パチンコ機1の主制御を行うメイ
ン基板と、当該メイン基板からの信号によって各部を制御するための表示制御基板、音量
調整基板、LED基板、払出し制御基板等の各種のサブ基板とを備えて構成されており、
不正信号がメイン基板へ入力されることを防止するために、信号の伝送方向は、メイン基
板からサブ基板への一方向のみとなっている。
【0153】
CPUによる制御の1つとして、大当り遊技状態の発生確率を条件に応じて変動させる
、いわゆる確率変動がある。具体的には、1/300程度の低確率で大当り遊技状態を発
生させる低確率モードと、その約5倍である1/60程度の高確率で大当り遊技状態を発
生させる高確率モードとが用意されており、大当り図柄の種類に応じて確率モードが切替
えられる。すなわち、大当り図柄が、予め定められた特別図柄(例えば奇数図柄)である
と高確率モードに設定され、予め定められた通常図柄(例えば偶数図柄)であると低確率
モードに設定される。なお、低確率モードでの発生確率に対する高確率モードでの発生確
率の倍数は、前述した値(約5)以外の値であってもよい。
【0154】
(装飾部)
次に装飾部について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るパチンコ機1において、遊技領域90a
内に所定の装飾部55が配置されており、この装飾部55が遊技領域90aの外部に及ぶ
ように構成されている。装飾部55は遊技領域90aの右上部において、遊技領域90a
の外部に延出する構成をなしており、装飾部55の全体が遊技領域90aの中央部から、
遊技領域90aの右上外部の遊技盤端部にまでわたって配置されている。具体的には、装
飾部55の一端が遊技領域90aにおける左側領域(遊技領域90aを左右に二分した場
合の左側の領域)に配置されており、他端が遊技領域90aの右側領域(遊技領域90a
を左右に二分した場合の右側の領域)の外部に配置され、極めて大きく、インパクトのあ
る構成をなしている。
【0155】
遊技領域90aは、レール(例えば板状に形成された金属製のレール)によって、或い
はレール及びレールと隣接して連続する装飾部以外の部品によって構成することができる
。本実施形態では図1に示すように、遊技盤7上の所定領域をレール22によって大部分
が略円形に囲まれるように構成され、レール22の内側の領域が遊技領域90aとして構
成されている。なお、ここではレール22が特許請求の範囲でいう「仕切り枠」に相当す
る。図1ないし図9の例では、一部において、レール22が設けられない非配置領域(P
1,P2の間の領域)が構成された例について示している。ここでの仕切り枠(即ちレー
ル22)は、大部分が円形に構成され、一方、一部に仕切り枠が存在しないような枠構成
(即ち、略円形形状の一部を欠いたような円弧状の枠構成)をなしており、円弧状の枠(
レール22)の端部を結ぶように遊技領域90aの境界90が設定される。図1、図2、
図7に示すように本実施形態では、レール22が設けられていない非配置領域(即ちレー
ル22の端部位置P1,P2の間の領域)において、レール22の端部P1,P1間を直
線的に結ぶように遊技領域の境界90が設定されており、このように構成される遊技領域
90aの内外に跨るように装飾部55が配置されている。
【0156】
本実施形態では、レール22によって、遊技球が流下可能となる領域(流下可能領域)
の大部分が区切られており、遊技領域90aの境界90と流下可能領域の最外縁91がこ
の大部分(レール22によって区切られた部分)において略一致している(図1ではレー
ル22に沿って境界90と最外縁91とが構成されており、これらを共通の一点鎖線にて
示している)。なお、本明細書を通して、「流下可能領域」とは、遊技盤7の前方領域で
あって、発射レーン(図1では、レール22の一部22c,22dによって構成され、端
部に発射口90cを備えた構成をなすレーン)を介して打ちこまれた遊技球が流下可能と
なる領域を意味している。
【0157】
また、本実施形態では、遊技盤7の中央部から遊技盤7の端部にまで渡って連続したデ
ザインをなすように装飾部55が配置されている。より具体的には、遊技盤の7の盤面7
dの外形が、図1のように正面視した場合に矩形形状(例えば、略正方形、略長方形等)
をなすように構成されており、遊技盤7の中央部から遊技盤7の角部付近にまで及ぶよう
に装飾部55が配置されている。
【0158】
なお、本実施形態において、「遊技盤の中央部」とは、遊技盤7の中心位置C1を意味
しており、「遊技盤の中心位置C1」とは以下のように定義される。即ち、図2に示すよ
うに、正面視した場合に、透明板(ここでは前方ガラス52及び後方ガラス51(図2な
いし図5参照))を介して遊技盤7及び遊技盤7に取り付けられた部品が視認可能となる
視認可能領域93(図2では二点鎖線にて境界を概念的に例示)における上下方向の中心
をなす中心線L2(左右方向に延びる線であって、視認可能領域93の上下方向の両端縁
P5,P6から、当該上下方向に関して等距離にある線)と、当該視認可能領域93の左
右方向の中心をなす中心線L1(上下方向に延びる線であって、当該視認可能領域93の
左右方向の両端縁P3,P4から、当該左右方向に関して等距離にある線)とが交差する
位置を中心位置C1とする。また本明細書でいう「遊技盤の端部」とは以下のように定義
するものとする。即ち、視認可能領域93の上下方向の端縁間距離K1、又は左右方向の
端縁間距離K2のうち、短い方の端縁間距離を直径とし(図2では左右方向の端縁P3,
P4の間の距離K2を直径とする)、遊技盤7の盤面7dと平行な面方向において中心位
置C1を中心とした円を仮想的に設定した場合に、当該面方向においてその円よりも外側
となる部分を「遊技盤の端部」と定義することとする。図2ではこの仮想的な円よりも外
側に装飾部55が及んでいることが明らかである。また、本明細書において「遊技盤の角
部付近」とは、上記のような仮想的な円を設定した場合において、その円の外部領域であ
って、かつ遊技盤7の角部外縁付近の領域をいう。なお、このような「遊技盤の中央部」
、「遊技盤の端部」及び「遊技盤の角部付近」の定義については他の実施形態にも同様に
適用するものとする。
【0159】
(進入口)
本実施形態では、図7及び図8に示すように、装飾部55には、内部流路54aが設け
られた領域において遊技球が進入可能に構成される進入口63aが構成されており、遊技
球が遊技盤7の後方(盤面7dとは反対側)に移動可能となるように構成されている。進
入口63aは、遊技球が1球ずつ通過するように開口幅が設定されており、進入口63a
を遊技球が通過した場合に、遊技球を検知する球センサ94によって検知がなされ、所定
の制御が行われるようになっている。本実施形態に係る進入口63aは、入賞装置63(
遊技球進入部に相当)において遊技球を導入するための導入口として構成されており、流
下遊技球が通過した場合に、遊技者に有利な条件を付与するようになっている。進入口6
3aを介して入賞装置63の内部に遊技球が進入した場合には、球センサ94にて検知さ
れて賞球が払い出されるようになっている。
【0160】
また、図5ないし図7に示すように、装飾部55内に構成された内部流路54aにおい
て、進入口63aの近傍には、遊技球に流下に影響を与える釘部材62(金属製の釘であ
っても樹脂製の釘であってもいずれでもよい)が配置されており、遊技盤7の板面上の構
成と同様に遊技球の流下が釘の影響を受けるように構成されている。図5ないし図7の例
では、内部流路54aの両側壁部(流路側部154a,154a)が装飾部55の本体部
によって構成されており、この側壁部(流路側部154a,154a)の一部において衝
突受け部61が配置されている。衝突受け部61は、衝突受け面61aによって遊技球を
受けるように構成されており、遊技球の衝撃を吸収する構成をなしている。なお、内部流
路54aにおいて、進入口63aと共に配置される部品として釘部材62を例に挙げたが
、これ以外の遊技部品(例えば風車等)を配置してもよい。
【0161】
さらに、本実施形態の装飾部55において、内部流路54aの前方には例えば透明なカ
バー64(樹脂部材であってもガラス部材であってもよい)が配置されており、内部流路
54aの様子(進入口63aに遊技球が進入する様子等)が前方より見えるようになって
いる。また、図5、図6において太線部(装飾が施される領域F)として示すように、装
飾部55は内部流路54aが設けられた領域の外部においては、前面に平面的又は立体的
な亀のデザインが施されており、内部流路54aが設けられた領域においては流路底部1
54bにおいて同様に亀のデザインの装飾が施されている(太線部F参照)。内部流路5
4aでは、進入口63aの周囲においても遊技球が流下可能となっているが、進入口63
aの付近において内部流路54aの底部(流路底部154b)においても流下可能領域の
外部と関連した装飾が施されている。また、内部流路54aが設けられた領域においては
透明なカバー64が設けられているため、流路底部154bの装飾が視認可能となり、こ
れらが外部(即ち内部流路54aが設けられていない領域)の装飾と連携し、装飾がデザ
イン的に連なるようになっている(即ち、内部流路54aの領域のデザインと、その外部
領域のデザインとが連なることにより、装飾部55において単一の亀のキャラクターのデ
ザインが構成されるようになっている)。
【0162】
(衝突受け部)
本実施形態では、装飾部55の内部領域において流下可能領域の最外縁91の近傍に、
遊技球の衝突を受けるための衝突受け部61が配置されている。ここでの衝突受け部61
は、ほぼ全体がゴム材料によって構成されている。なお、全体をゴム材料によって構成し
なくてもよく、少なくとも衝突を受ける位置にゴム部材を配置すればよい。また、衝突受
け部61を装飾部55の本体(装飾部55における衝突受け部61を除いた部分)に対し
着脱可能に構成してもよい。一例としては、例えば、装飾部55の本体において孔を設け
、一方、衝突受け部61においてこの孔に圧入可能な程度の突起を設けるようにしてこれ
らを嵌め合わせる例などが挙げられる。また、ここではゴム材料を備えた衝突受け部を例
示したが、衝突受け部61の略全体或いは衝突を受ける位置をほかの樹脂材料や金属材料
などによって構成してもよい。
【0163】
(ガラス構成)
図4ないし図6に示すように、遊技盤7の前方において遊技球の流路を構成する流路構
成透明板として後方ガラス51が設けられると共に、図5に示すようにこの後方ガラス5
1の遊技盤側の板面51Bの少なくとも一部が、遊技盤7の盤面7dと対向して流路54
の一部を構成する流路構成平坦部51Eとされる。そして、遊技領域90a内に設けられ
た、1又は複数の部品からなる装飾部(図5の例では、遊技領域内外が一体的な単一部品
によって構成された装飾部55)の一部が、遊技領域90aの外部に及んで配置され、か
つ当該装飾部55の少なくとも一部が流路構成平坦部51Eの裏側の流路構成面51Bよ
りも前方位置に突出するように突出装飾部55fとして構成されている。
【0164】
具体的には図5のように、前後方向(遊技盤7の盤面7dと直交する方向)に関して、
突出装飾部55fの前端位置が、遊技盤7の盤面7dと平行に構成された流路構成面(流
路構成平坦部51Eの裏側において遊技盤7の盤面7dとの間で流路を構成する板面51
Bが流路構成面に相当する)の位置よりも前方側に位置している。より具体的に説明する
と、図5では、流路構成面(板面51B)を包含する仮想的な平面(流路構成面を延長し
た平面)を51Fとして概念的に示しているが、突出装飾部55fは前端がこの仮想的な
平面51Fよりも前方位置となるように突出する構成をなしている。さらに、後方ガラス
51の少なくとも一部において、流路構成平坦部51Eよりも前方側に凸となる第1盛り
上がり部51Cが設けられ、この第1盛り上がり部51Cに対応する位置において、装飾
部55に設けられた突出装飾部55fが流路構成面(即ち板面51B)よりも(さらにい
えば、流路構成平坦部51Eよりも)前方位置に突出した構成をなしている。本実施形態
では、装飾部55において遊技領域90aの内外に跨る部分が(若しくは流下可能領域の
内外に跨る部分が)、流路構成面(板面51B)よりも前方位置に突出する構成をなして
いる。なお、図2の例では、第1盛り上がり部51Cの外形を破線にて概念的に示してお
り、第2盛り上がり部52Bの外形については実線にて示している。以降の平面図におい
ても、第1盛り上がり部51Cの外形については破線にて示し、第2盛り上がり部52B
の外形については実線にて示すものとする。
【0165】
第1盛り上がり部51Cは遊技領域90aの外部から内部に渡り、かつ流下可能領域の
内部から外部に渡り、前方に向けて曲板状に盛り上がるように、流路構成平坦部51Eの
前方に突出して設けられており、第1盛り上がり部51Cの裏側は窪みが形成されている
。突出装飾部55fは、この窪み内に一部が挿入される形態にて遊技領域90aの内外に
わたって、かつ流下可能領域の内外に渡って流路構成面(板面51B)の前方に突出する
。流路構成平坦部51Eと第1盛り上がり部51Cは一体的な1枚板からなり、後方ガラ
ス51において、流路構成平坦部51Eと第1盛り上がり部51Cの境界は滑らかに屈曲
している。
【0166】
さらに、図3、図4及び図5に示すように、流路構成透明板たる後方ガラス51の前方
位置に配置される前方ガラス52(前方ガラス52が前方透明板に相当する)が設けられ
ており、装飾部55の全体が、この前方ガラス52と上述の後方ガラス51とによってに
よりカバーされる構成をなしている。前方ガラス52には、少なくとも第1盛り上がり部
51Cの前方位置において前方側に凸となる第2盛り上がり部52B(第2盛り上がり部
52Bが第2非平坦部に相当する)が設けられており、この第2盛り上がり部52Bは前
方に向けて曲板状に盛り上がる構成をなしている。
【0167】
さらに前方ガラス52は、平坦に構成される前方平坦部52Aが設けられると共に、第
2盛り上がり部52Bは、この前方平坦部52Aよりも前方に凸となるように構成されて
いる。前方平坦部52Aは、流路構成平坦部51Eの前方においてこの流路構成平坦部5
2Eと板面がほぼ平行となるように配置されている。また、第2盛り上がり部52Bの裏
側にも窪みが構成されており、第1盛り上がり部51C及び突出装飾部55fは、第2盛
り上がり部52Bに対応する位置において当該第2盛り上がり部52Bの裏側の窪みに一
部が収まるように配置されている。本実施形態では、前方ガラス52における前方平坦部
52Aよりも前方に突出するように(具体的には、前方平坦部52Aの裏面を包含する仮
想平面(破線部52Fにて例示)よりも前方に突出するように)突出装飾部55fが構成
されている。突出装飾部55fは、第1盛り上がり部51C及び第2盛り上がり部52B
の両方にカバーされる格好となっている。また、前方ガラス52において、前方平坦部5
2Aと第2盛り上がり部52Bは一体的な1枚板からなり、これら前方平坦部52Aと第
2盛り上がり部52Bの境界は滑らかに屈曲した構成をなしている。
【0168】
また、本実施形態に係る第1盛り上がり部51Cは、突出装飾部55fと略対応した対
応した外形形状にて形成され、第1盛り上がり部51Cと突出装飾部55fとが形状的に
統一性のとれたものとなっている。なお、ここでいう「略対応した外形形状」とは、突出
装飾部55fの形状を反映した外形形状であればよく、突出装飾部55fに部分的に対応
した外形形状であってもよく、装飾部55全体に対応した外形形状であってもよい。例え
ば、平面視した場合の突出装飾部55f全体の外形形状を反映して第1盛り上がり部51
Cの外形形状を設定したり、突出装飾部55fの突出形状を反映して第1盛り上がり部5
1Cの盛り上がり形状を設定することができる。
【0169】
また、本実施形態では、突出装飾部55fの一部が第1盛り上がり部51Cの裏側内部
に収まって配置される構成をなしているが、このような第1盛り上がり部51Cは、突出
装飾部55fにおけるその収容される部分の周縁形状及び高さを反映した形状に設定され
るように構成してもよい。このようにすれば、突出装飾部55fにおける第1盛り上がり
部51Cに収容される部分を適切に反映して第1盛り上がり部51Cの形状が設定される
ため、第1盛り上がり部51Cを必要以上に広くする必要がなく、また突出装飾部55f
と対応した形状をなすため外形がすっきりとまとまることとなる。なお、「突出装飾部に
おけるその収容される部分の周縁形状及び高さを反映した形状」とは、例えば、「突出装
飾部55fにおける第1盛り上がり部51Cに収容される部分」に対し全体的に若干の隙
間を隔てて第1盛り上がり部51Cが構成されるようなものが挙げられる。また、突出装
飾部55fがある形状(例えばあるキャラクター形状の一部等)をモチーフにしたもので
あれば、その形状を一回り大きくモチーフにして第1盛り上がり部51Cを構成するよう
なものであってもよい。
【0170】
さらに本実施形態では、第1盛り上がり部51Cと第2盛り上がり部52Bとが略対応
した形状となっている。ここでは所定範囲において屈曲する第1盛り上がり部51Cが構
成されると共に、その第1盛り上がり部51Cよりも一回り大きく屈曲するように第2盛
り上がり部52Bが構成されている。このようにすれば、第1盛り上がり部51Cと第2
盛り上がり部52Bとが対応がとれた形状となり、すっきりとまとまることとなる。
【0171】
さらに図4の例では、流路構成透明板たる後方ガラス51及び前方透明板たる前方ガラ
ス52が、ほぼ矩形形状をなしており、装飾部55の一部がそれら後方ガラス51及び前
方ガラス52の角部付近に及ぶように配置され、かつ前方ガラス52の角部付近によって
カバーされる構成をなしている。また、図4の構成では、透明板を保持する透明板保持枠
としてのガラス扉枠3に形成された窓部3c(図4及び図5も参照)が、遊技領域90a
(図1等参照)及び延出部60(装飾部55における遊技領域90aの外部に延出した部
分)に対応する形状をなしている。より詳細には、図2、図4に示すように、前方ガラス
52及び後方ガラス51の双方における遊技機1の前方から視認可能に構成される視認可
能領域93(即ち、前方ガラス52及び後方ガラス51において前方から見える部分であ
り、それぞれのガラスにおける、遊技盤7の盤面に沿った面方向(盤面方向)と平行な面
方向に関して窓部3cの内周縁よりも内側領域に相当する部分(即ち窓部3cの開口部分
に相当する部分))が、遊技領域90aの前方においてこの遊技領域90aに対応して配
置されて略円弧状の周縁部を有する遊技領域対応部(遊技領域対応部は、視認可能部のう
ちの遊技領域90aの前方の部分である)、この遊技領域対応部より板面方向(即ち遊技
盤の盤面と平行な面方向)外側に延び、装飾部55における遊技領域90aの外部に配置
される部分(即ち延出部60)に対応して配置される外部対応部(外部対応部は、視認可
能部のうちの延出部60前方付近部分)とを有した構成をなしている。即ち、窓部3cの
内周縁形状が単なる円形ではなく、円弧状に形成される内周縁部と、その円弧状部分より
も外側に延出した内周縁部とを有した形状をなしている。
【0172】
(配置孔)
さらに、装飾部55は、図1ないし図8に示すように、遊技領域90aの内部から外部
に渡って遊技盤7に取り付けられる構成をなし、図5及び図6に示すように、遊技盤7に
は、装飾部55の一部を進入可能とする取付け用の配置孔7aが形成されており、図5等
に示すように、配置孔7aに一部を挿入する形態にて装飾部55が遊技盤7に取り付けら
れている。装飾部55の周縁部には配置孔7aよりも一回り大きいサイズの支持部55a
が設けられており、この支持部55aが遊技盤7の盤面7dに支持されるように取り付け
られる。本実施形態では、遊技盤7の盤面7dと平行な面方向に関し、少なくとも配置孔
7aが設けられた領域内において内部流路54aが構成されている。
【0173】
(遊技盤)
本実施形態の遊技盤7は、図8に示すように、木、樹脂などによって板状に構成される
遊技盤本体7hにシート部材7g(セルロイド等の装飾シート)が貼り付けられた構成を
なしており、図1に例示するように平面視矩形形状に構成されている。
【0174】
(適用対象)
本実施形態では、図1ないし図8に示すように、表示装置5の周囲に設けられ、この表
示装置5が取り付けられる部品である表示装置周囲部品(ここでは表示装置5の表示画面
5aの周囲を装飾する装飾枠体)が装飾部55として構成されており、この表示装置周囲
部品が後述する亀の形状をなし、遊技領域90aの内部から外部にまで延出する構成をな
している。装飾部55の少なくとも前面において亀の装飾が施されている(上述したよう
に、図5、図6、図8の例では、亀の装飾(平面的装飾或いは立体的装飾)が施される部
位を太線部Fにて例示している)。
【0175】
また、本実施形態に係るパチンコ機1では、表示装置5の画面5aの中心が遊技領域9
0aの中央付近より延出部60(即ち、装飾部55において遊技領域外に配置される部分
)寄りにずれた位置となるように配置されている。具体的には図1等に示すように、表示
画面5aが遊技領域90aの左側領域から右側領域にわたって配置され、かつその表示画
面5aの中心(重心)が延出部60寄りにずれた位置となるように構成されている。
【0176】
さらに、本実施形態に係る装飾部55は、所定のキャラクターを立体的、或いは平面的
に模してなるキャラクター部(キャラクター形状のデザインが施された部分がキャラクタ
ー部に相当する)を有してなるものであり、このキャラクター部の少なくとも一部が遊技
領域90aの内部から外部に渡って、かつ流下可能領域の内部から外部に渡って配置され
る構成をなしている。ここでのキャラクター部は亀の形状をなす部分であり、この亀のキ
ャラクター全体が遊技領域90aの内部から外部に渡って、かつ流下可能領域の内部から
外部に渡ってデザイン的に連続して配置されている。具体的には、単一のキャラクターの
体の一部(顔、腕、甲羅の一部)が遊技領域90a内に配置され、それ以外の部分(甲羅
の残りの部分)が遊技領域90a外に配置されて、その一部とそれ以外の部分とによって
単一のキャラクターが構成されるようになっている。
【0177】
なお、ここではキャラクター部の一例を挙げたが、キャラクター部は、各種分野におけ
るキャラクターを平面的又は立体的に模した構成とすることができる。具体的には、小説
・漫画・映画・演劇・テレビ・或いはその他の分野において登場する人、動植物、その他
のもの、シンボル、またはそのイメージ等を、平面的又は立体的に模した部分として構成
することができ、特に、遊技機利用者において、周知、ないし著名な、若しくは架空の人
物、動植物、その他のものを模した構成としたり、意匠性に優れた構成とすると、装飾性
、遊技性を効果的に高めうる構成となる。
【0178】
また、本実施形態の装飾部55は、遊技盤7の盤面と平行な面方向に関し、遊技領域9
0aの内部に配置される部分と、遊技領域90aの外部に配置される部分とが一体的に連
続した部品として構成されており、具体的には、装飾部55において、遊技領域90a内
に配置される遊技領域配置部59の少なくとも一部と、遊技領域90a外に配置される延
出部60の少なくとも一部とが一体的に形成された樹脂部品として構成されている。同様
に、装飾部55において、流下可能領域内に配置される部分の少なくとも一部と、流下可
能領域外に配置される部分の少なくとも一部とが一体的に形成された樹脂部品として構成
されている。なお、ここでいう一体的とは分離不能であることを意味している。また、装
飾部55のデザインについても遊技領域90aの内外にわたって連続したデザインが施さ
れている。より具体的には、装飾部55における遊技領域90aの外部に配置される部分
(延出部60)のデザインのみでは個性を有さず、この延出部60は遊技領域90aの内
部に配置される遊技領域内配置部59のデザインと合成されることによってキャラクター
部のデザインの一部として機能するようになっている。
【0179】
<実施形態2>
次に実施形態2について図9を参照して説明する。
本実施形態では、入賞装置73において変位可能な部品が設けられた構成について例示
しており、入賞装置の構成以外は実施形態1と同様である。本実施形態では、進入口73
aの開口幅が変更可能に構成された例について示している。入賞装置73はいわゆる電動
チューリップとして構成されるものであり、羽根部材73b,73bの互いの先端が図9
のように近づいたり離れたりするように構成されている。
【0180】
なお、ここでの入賞装置73は、スタートチャッカー(本明細書を通して、スタートチ
ャッカ−とは、遊技球の進入に伴って大当り抽選が開始される入賞装置を意味するものと
する)として構成されるものであり、進入口73aへの遊技球が進入すると、検出部73
cによって検出され、その検出信号がメイン基板或いはサブ基板によって取得されて大当
り抽選(この大当り抽選は、特許請求の範囲でいう、「遊技者に有利な条件を付与するた
めの抽選」に相当する)が行われることとなる。また、本実施形態では、進入口73aへ
遊技球が進入した場合に、表示装置において特別な表示態様が発生するようになっている
。具体的には、進入口73aを遊技球が通過した場合に大当り特定図柄(図柄列8ないし
10)が変動するように表示制御がなされるようになっている。
【0181】
<実施形態3>
次に,実施形態3について、図10を参照して説明する。
本実施形態では、入賞装置74において進入口74aが開閉可能に構成された例を示し
ており、入賞装置の構成以外は実施形態1と同様である。本実施形態では、入賞装置74
において、進入口74を遮蔽可能に構成される遮蔽部材74bが設けられており、この遮
蔽部材74bが、左右方向の回動軸を中心として回動可能に構成されている。ここでの進
入口74aは、遊技球が2球以上同時に通過可能となるように開口幅が設定されており、
大入賞口として構成されている。進入口74aの開放条件は様々に設定できるが、所定の
遊技条件が成立した場合に開放するように構成できる。例えば、大当り状態が発生するこ
とを条件として進入口74aを開放するように構成できる。
【0182】
<実施形態4>
次に、図11ないし図13を参照して実施形態4について説明する。
本実施形態でも、装飾部55が、遊技領域90aの外部にまで及ぶように配置されて遊
技盤7に取り付けられており、当該装飾部55の内部領域90aを遊技球が通過可能とな
るように、当該装飾部55において内部流路54aが構成されている。また、装飾部55
が流下可能領域の最外縁91の内側から外側に及ぶように構成されている。本実施形態で
は、さらに図11ないし図13に示すように、装飾部55の内部において、遊技領域90
aの周縁を構成するレール22が、装飾部55と交差するように(具体的には装飾部55
の内部を横切るように)、盤面方向(遊技盤7の盤面7d(11参照))と平行な面方向
)に沿って配設されている。即ち、そのレール22を跨ぐようにして装飾部55が配置さ
れており、レール22を基端として、装飾部55の一部分たる延出部60が遊技領域90
aの外側に延出している。また、本実施形態でも、装飾部55の内部領域を遊技球が通過
可能となるように、当該装飾部55において内部流路54aが構成されており、内部流路
54aにおいて、進入する遊技球を検出可能に構成された遊技球の進入口63aが設けら
れている。なお、レール22が装飾部55の内部領域を通るように配置されるという構成
以外は実施形態1と同様である。
【0183】
実施形態4では、実施形態1ないし3と異なり、遊技領域と流下可能領域とが異なるよ
うに構成されている。図11等に示す例では、仕切り枠(はレール22)が装飾部55内
を横切るように配置されるものにおいて、遊技領域(境界90によって囲まれる領域)と
流下可能領域(最外縁91の内側の領域)とが異なる構成について例示している。ここで
は装飾部55内に配置されるレールについては内部配置レール22bとしており、装飾部
55の外部に配置されるレールは外部配置レール22aとしている。ここでは、内部配置
レール22bと外部配置レール22aが同一部品によって構成されている。なお、先にも
述べたように、本明細書において、「遊技領域」とは、仕切り枠によって囲まれる領域で
あるが、図11等のように、仕切り枠(レール22)が装飾部55内を横切るように配置
される構成においては、このような仕切り枠に沿って遊技領域の境界部が構成される。
【0184】
図11等の例では、装飾部55内において、仕切り枠(即ちレール22)よりも所定距
離隔てて、遊技盤の中心位置C1(中心位置C1の概念は図2参照)寄りに内部流路54
aが構成されており、この内部流路54aが装飾部55内において流下可能領域の最も外
側部分となっている。即ち、内部流路54aの側部に沿って流下可能領域の最外縁91が
設定されており、流下可能領域の最外縁91と遊技領域の境界90とは若干異なっている
。そして、流下可能領域の最外縁91の内側から外側に跨るように、かつ遊技領域90a
の内外に跨るように装飾部55が配置されている。そしてこの構成においても、装飾部5
5においてレール22に隣接する位置(具体的にはレール22に当接する位置又は極めて
近接する位置)に衝突受け部61が設けられており、衝突受け部61の付近において装飾
部本体が遊技領域90a及び流下可能領域のそれぞれの内部から、それぞれの外部にまで
及ぶ構成をなしている。
【0185】
<実施形態5>
次に実施形態5について図14ないし図16を参照しつつ説明する。図14は実施形態
5の一例を概念的に示す正面図、図15はその要部構成を示す図である。また、図16は
、図15をさらに拡大して示す図である。実施形態5においても、図16に示すように、
遊技盤7の中央部付近から端部付近にまで渡って連続したデザインをなす装飾部55が配
置されており、ここでも遊技盤7は矩形状に構成され、装飾部55は、この遊技盤7の角
部付近にまで及んで配置されている。「遊技盤の中央部付近」「遊技盤の端部付近」「遊
技盤の角部付近」の定義は先にも述べた通りである。
【0186】
本実施形態では、遊技盤7上に「仕切り枠」としてのレール22が略環状に配置される
と共に、このレール22は遊技盤7の端部付近を部分的に枠内に包囲するように配設され
ており、装飾部55はレール22の枠内において、遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の
端部付近にまで渡って連続したデザインをなすように配置されている。即ち、通常用いら
れる円形の遊技領域と比較して、図14に示すように、遊技盤7の角部付近にまで遊技領
域90aを広げており、この広げられた遊技領域90a内に装飾部55が配置され、遊技
盤7の中央付近から端部付近にまで渡るように装飾部55が配置されている。また、本実
施形態でも、装飾部55の内部領域を遊技球が通過可能となるように、当該装飾部55に
おいて内部流路54aが構成されており、内部流路54aにおいて、進入する遊技球を検
出可能に構成された遊技球の進入口63aが設けられている
【0187】
図14に示すように、レール22は、遊技盤7の右上部において、遊技盤7の端部付近
の領域を部分的に枠内に包囲するように配置されている。即ち遊技盤7の端部付近(具体
的には角部付近)を部分的に含む遊技領域90aが構成されるように、レール22によっ
て囲まれる領域(以下、レール包囲領域ともいう)が、従来用いられていた円形のレール
構成と比較して遊技盤7の端部付近(具体的には遊技盤7の角部付近)にまで延出した構
成をなしている。装飾部55は、この延出したレール包囲領域(即ち遊技領域90a)の
内部に配置されるようにして遊技盤7の中央部付近から遊技盤7の端部付近にまで及ぶよ
うに構成されている。また、図14の例でも、遊技球を受ける衝突受け部61が、遊技球
が流下可能となる流下可能領域の最外縁付近に配置されており、装飾部55はこの衝突受
け部61の位置付近にて流下可能領域の内部及び外部に跨って配置される。なお、図14
の例では、第2の衝突受け部65が設けられている。
【0188】
<実施形態6>
次に図17ないし図19を参照して実施形態6について説明する。
図17は、図5の後方ガラスを変形した構成、図18は図12の後方ガラスを変形した
構成、図19は図15の後方ガラスを変形した構成をそれぞれ示している。上記実施形態
では、前方ガラス及び後方ガラスの双方に盛り上がり部を構成して突出装飾部を流路構成
面の前方に突出させたが、本実施形態では、図17ないし図19のいずれにおいても、後
方ガラス51の周縁部に後方ガラスが形成されない非形成領域を設け、当該非形成領域を
介して突出装飾部55fが流路構成面(板面51B)の前方位置に突出している。ここで
は、後方ガラス51の周縁部に凹部51Aが形成されており、凹部51Aの内部領域が非
形成領域となっている。
【0189】
なお、本実施形態においても、上記実施形態と同様に、遊技領域の内部において遊技盤
7に取り付けられるように装飾部55が設けられると共に、この装飾部55が遊技領域の
外部に及ぶように配置され、装飾部55の内部領域を遊技球が通過可能となるように、装
飾部55において内部流路54aが構成されている。また、本実施形態でも、装飾部55
の内部領域を遊技球が通過可能となるように、当該装飾部55において内部流路54aが
構成されており、内部流路54aにおいて、進入する遊技球を検出可能に構成された遊技
球の進入口63aが設けられている。なお、本実施形態においても、実施形態1等と同様
に流下可能領域と遊技領域の境界がほぼ同じであり、流下可能領域の内部から外部にわた
って装飾部55が配置される構成を例示している。なお、図に示す例はあくまで一例であ
り、上記実施形態において、本実施形態を適用可能な構成であればいずれについても本実
施形態のような透明板構成を用いることができる。
【0190】
<実施形態7>
次に、図20ないし図23を参照して実施形態7について説明する。図20は実施形態
7に係る遊技機を例示する斜視図、図21はガラス扉枠の裏側構成を例示する図、図22
は、要部構成を概念的に説明する説明図である。本実施形態では、全体が平坦な構成をな
す前方ガラス52及び後方ガラス51が用いられており、装飾部55全体が流路構成面の
後方に位置し、平坦な後方ガラス51によってカバーされている。本実施形態においても
、上記実施形態と同様に、遊技領域及び流下可能領域の内部において遊技盤7に取り付け
られるように装飾部55が設けられると共に、この装飾部55が遊技領域及び流下可能領
域の外部に及ぶように配置されている。さらに、装飾部55の内部領域を遊技球が通過可
能となるように、装飾部55において内部流路54aが構成されている。実施形態7でも
、装飾部55の内部領域を遊技球が通過可能となるように、当該装飾部55において内部
流路54aが構成されており、内部流路54aにおいて、進入する遊技球を検出可能に構
成された遊技球の進入口63aが設けられている。
【0191】
<実施形態8>
次に、図24ないし図26を参照して実施形態8について説明する。
図24は、実施形態8に係る遊技機の遊技盤構成を概念的に示す平面図(図1の変形例
)、図25は要部断面(C−C断面)構成を概念的に示す断面図(図5の変形例)、図2
6は、図25とは異なる位置の断面図(入賞装置63が設けられた位置の縦方向の断面図
)である。
本実施形態では、上記実施形態と異なり、装飾部55の一部を挿入して当該装飾部55
を遊技盤7に配置するための配置孔(内部配置孔7b、外部配置孔7c)が遊技領域90
aの内部と外部にそれぞれ設けられた構成をなし、かつこれら内部配置孔7b、外部配置
孔7cは遊技球が流下可能となる流下可能となる流下可能領域の内部と外部にそれぞれ位
置している。
【0192】
本実施形態でも、装飾部55の一部として遊技球進入部(入賞装置63)が設けられた
構成をなしており、かつ、内部流路54において、遊技盤7の盤面7dと平行な面方向を
区切る流路側部154aと、遊技球の流下を当該遊技球の後方で支持する流路底部154
bとが設けられている。内部流路54aは、透明なカバー64を介して視認可能に構成さ
れており、内部流路54aの流路底部154bにおいて内部流路54aの周囲と連続した
デザインをなす装飾が施されている。流路底部154bについても装飾部55の一部とし
て構成されており、この流路底部54aに固定(ここでは一体形成により固定)されるよ
うにして遊技球進入部たる入賞装置63が設けられている。さらに、内部配置孔7bは、
入賞装置63が設けられた領域を含むように構成されており、入賞装置63において進入
口63aに進入した遊技球が遊技領域90aの内部に形成された内部配置孔7bを介して
遊技盤7の後方(裏側)に移動し、センサ94によって検出されるようになっている。
【0193】
なお、上記実施形態1ないし8の例では、いずれの実施形態においても、装飾部55の
一部として遊技球進入部が形成されるか又は当該装飾部55に固定され、かつ一体的なユ
ニットとして構成される例を示しており、このようなユニット構成をなす装飾部55が、
遊技領域90aの内部から外部にまで隙間を隔てずに連続して配置される例を示している
。一方、このように一体的なユニットとせずに、複数の部品によって装飾部55を構成し
てもよい。例えば、遊技領域90aの内部から外部に及ぶ領域において、2以上の部品が
当接して、又は遊技球の径よりも狭い隙間を隔てて近接して配置されることにより装飾部
が構成されてもよい。
【0194】
<実施形態9>
次に、図27ないし図31を参照して実施形態9について説明する。
図27は、実施形態9に係る遊技機について遊技盤構成を概念的に示す正面図(図1の
変形例)、図28は要部断面構成を概念的に示す断面図(図5の変形例)、図29は図2
8の一部を拡大して示す拡大図、図30は図27の一部を拡大して示す拡大図、図31は
、図28とは異なる位置の断面図である。
【0195】
本実施形態では、遊技球進入部に相当する入賞装置63が、装飾部55とは別部品とし
て遊技盤7に取り付けられている。内部流路54aは、図28、図29、図31に示すよ
うに、遊技盤7の前面部を流路底部154bとするように構成されている。内部流路54
aは、図27、図30に示すように、視認可能に構成されており、当該内部流路54aに
おける遊技盤7の盤面7d(前面)には、装飾部55における内部流路54aの周囲部分
と連続したデザインをなす装飾が施されている(太線F部分はキャラクターに関連する装
飾部分を概念的に示している)。これにより、内部流路付近において装飾の連続性が確保
されている。より具体的には、内部流路54aにおいて遊技盤7に貼り付けられる絵柄が
施された絵柄シート(セル7g)に内部流路の周囲部分と連続した絵柄が施されている。
【0196】
また、入賞装置63は、図31に示すように、遊技盤7によって構成される流路底部1
54bから前方に突出するように設けられおり、遊技盤7の前面部に沿って流れる遊技球
を進入口63aに進入させる構成をなしている。さらに、本実施形態では、図27ないし
図30に示すように、遊技盤7において、装飾部55を配置するための2つの配置孔(内
部配置孔7b、外部配置孔7c)が設けられており、それら内部配置孔7b、外部配置孔
7cの間に内部流路54aが構成されている。2つ設けられる内部配置孔7b、外部配置
孔7cは、一方の内部配置孔7bが遊技領域90a内のみに構成され、他方の外部配置孔
7c遊技領域90a外のみに構成されている。さらに、図30、図31に示すように、入
賞装置63を配置する進入部配置孔7f(図30では破線にて示している)が、装飾部5
5を配置する内部配置孔7b、外部配置孔7cとは別に形成されている
<実施形態10>
次に図32を参照して実施形態10について説明する。
【0197】
図32は、本実施形態の要部を概念的に示す断面図であり、図31を変形した構成を示
すものである。本実施形態では、装飾部55を配置する配置孔(内部配置孔7b)におい
て装飾部55と共に入賞装置63(遊技球進入部)も挿入された状態で配置されている。
これにより、装飾部55の配置孔を利用して遊技球進入部を配置でき、スペース削減効果
の高い構成となっている。
【0198】
<実施形態11>
次に、図33ないし図35を参照して実施形態11について説明する。
図33は、実施形態11に係る遊技機を概念的に示す平面図に関し、一部を拡大して示
す拡大図である。図34は当該遊技機の要部断面構成を概念的に示す断面図、図35は図
34の一部を拡大して示す断面図である。
【0199】
本実施形態では、2つ設けられる内部配置孔7b、外部配置孔7cの間を通るように、
仕切り枠(レール22)が配置されており、仕切り枠が内部流路54aの一方側の流路側
部154aとして構成されている。レール22は、内部流路54aが設けられた領域にお
いて遊技盤7に固定される構成をなしており、このレール22を跨ぐように装飾部55が
遊技領域90aの内外に渡るように(また、流下可能領域の内外に渡るように)配置され
ている。ここでも、2つ設けられる内部配置孔7b、外部配置孔7cのうち、一方の内部
配置孔7bが遊技領域90a内のみに(かつ流下可能領域内にのみ)構成され、他方の外
部配置孔7c遊技領域90a外のみに(かつ流下可能領域外のみに)構成されている。入
賞装置63は、図31と同様に、内部配置孔7b、外部配置孔7cとは別の進入部配置孔
を用意して取り付けてもよく、図31のように、内部配置孔7bにおいて装飾部55とと
もに配置してもよい。また、本実施形態でも、装飾部55が、遊技領域90aの内部から
外部にまで隙間を隔てずに連続して配置され、遊技領域90aの内外にわたり装飾の連続
性が確保された構成をなしている。
【0200】
<実施形態12>
次に図36及び図37を参照して実施形態12について説明する。
図36は、実施形態12に係る遊技機を概念的に示す斜視図であって、ガラス扉枠開い
た状態を示すものである。図37は当該遊技機の要部断面構成を概念的に示す断面図であ
る。
【0201】
本実施形態では、装飾部55は、2つの装飾部品を有しており、の装飾部品が2つ設け
られる内部配置孔7b、外部配置孔7cの各々に配置されている。具体的には遊技領域9
0a内に取りつけられる遊技領域内配置部59と、遊技領域90a外に取り付けられる延
出部60が別々の部品として構成されており、図36、図37に示すように、配置状態に
おいてこれら2つの装飾部品(遊技領域内配置部59、延出部60)が、互いに当接若し
くは極めて近接した構成をなしている。2つの装飾部品は、一方がキャラクターの一部分
(具体的には亀の顔、手、甲羅の一部分)を構成するものであり、他方が、キャラクター
の他部分(亀の甲羅の他部分)を構成し、互いに連続した装飾をなすように構成されてい
る。
【0202】
なお、本実施形態では、2つの装飾部品が互いに当接して連続する構成をなしているが
、2つの装飾部品が遊技球の径よりも狭い隙間を隔てて近接して配置されていてもよい。
【0203】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例え
ば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱
しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、表示画面が遊技盤の盤面とほぼ平行に配置される構成を例示
したが、表示画面が遊技盤の盤面に対して傾斜した構成をなすようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、表示装置の周囲に配置される表示装置周囲部品が装飾部とし
て構成されるものを例示したが、これ以外の装飾部を遊技領域の内部から外部へ延出させ
てもよい。例えば、装飾部は役物を構成する役物構成部品としてもよく、この役物構成部
品の一部が延出される形態にて延出部が構成されるようにしてもよい。また、遊技盤に配
置される入賞装置において、当該入賞装置を構成する部品の一部分を遊技領域外部へ延出
させてもよい。
(3)上記実施形態では、遊技領域の右上部に延出部が設けられた構成を示したが、延
出部の位置はこれに限定されない。例えば、左上部や右下部、左下部などであってもよい
。或いは、遊技領域の側部や上部、下部などであってもよい。
(4)上記実施形態では、表示画面の中心が、遊技領域のほぼ中心位置よりも延出部寄
りにずれた位置となるように構成されるものを例示したが、これ以外であってもよい。
(5)上記実施形態では、前方透明板及び流路構成透明板を両方ともガラス部材により
構成したが、これに限られない。例えば、前方透明板を樹脂部材により構成し、一方、流
路構成透明板をガラス部材によって構成することができる。このようにすれば、流路構成
透明板については傷等が生じにくいガラス部材によって構成され、前方透明板については
加工し易い樹脂部材によって構成されることとなる。また、前方透明板及び流路構成透明
板の双方を樹脂部材によって構成してもよい。
(6)上記実施形態では、平坦部と非平坦部が1枚板によって構成されるものを例示し
たが、非平坦部は前記平坦部に接合されていてもよい。
(7)進入口をスルーチャッカーの一部として構成し、進入口を通過した遊技球が、遊
技盤の前方を流れるように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0204】
1…パチンコ機(遊技機)
5…表示装置
7…遊技盤
7d…盤面
22…レール(仕切り枠、レール部材)
54a…内部流路
55…装飾部(表示装置周囲部品、キャラクター部)
63…入賞装置(遊技球進入部)
63a…進入口
90…遊技領域の境界
90a…遊技領域
91…流下可能領域の最外縁
94…球センサ
C1…遊技盤の中心位置(遊技盤の中央部)
F…装飾が施される部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤に所定の仕切り枠が取り付けられ、この仕切り枠によって囲まれるようにして遊技領域が構成された遊技機において、
前記遊技領域内に一部が配置されるように所定の装飾部が設けられると共に、当該装飾
部は、前記遊技領域の外部にまで及ぶように配置されて前記遊技盤に取り付けられており

当該装飾部の内部領域を遊技球が通過可能となるように、当該装飾部において内部流路
が構成されており、
前記内部流路において、遊技球が進入可能となるよう開口する進入口を備えると共に、
進入する遊技球を検出可能に構成された遊技球進入部が設けられていることを特徴とする
遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2010−194372(P2010−194372A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−139254(P2010−139254)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【分割の表示】特願2004−122733(P2004−122733)の分割
【原出願日】平成16年4月19日(2004.4.19)
【出願人】(000144522)株式会社三洋物産 (4,662)
【Fターム(参考)】