説明

遠隔監視システムおよび遠隔監視方法

【課題】 監視している施設の設備等にイベントが発生したときに、このイベントに関する詳細情報を遠隔地においても取得することができる遠隔監視システムおよび遠隔監視方法を提供する。
【解決手段】 メール送信装置30において、監視対象となる施設の監視を行う監視装置10からイベント情報を取得する監視情報取得手段31と、取得したイベント情報に基づいて生成された画像情報またはテキスト情報を取得する画像情報取得手段34およびテキスト情報取得手段33と、イベント情報と画像情報またはテキスト情報が記憶されているアドレスとを含む通知メール文書を生成してメール受信装置40に送信する通知メール生成手段38と、メール受信装置40に送信したアドレスに基づいて画像情報またはテキスト情報が要求されたときに該当する画像情報またはテキスト情報を送信する展開用ファイル記憶手段36とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設の設備等の状態を遠隔から監視する遠隔監視システムおよび遠隔監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビルなどの施設の設備等を遠隔地において監視する遠隔監視システムとして、設備等を監視している中央監視装置において異常を検出したときに、この検出内容を中央監視装置から例えば監視員が携帯する遠隔地の端末に送信することにより、監視員に知らせるシステムがある。
【0003】
このような遠隔監視システムにより、対象となる施設に常時人員を配置することなく、施設の設備等を監視することができる。
【0004】
遠隔地において施設の設備等を監視するシステムとして、例えば特許文献1の技術がある。
【特許文献1】特開平5−128391号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の遠隔監視システムは、遠隔地にいる監視員に施設の設備等の異常を通知することはできるが、中央監視装置までが遠距離であるとき、または何らの理由で監視員がすぐに現場に行くことができないときに、監視員が履歴やトレンド等の詳細情報を確認することができず、復旧に時間がかかることがあるという問題があった。
【0006】
よって本発明は、監視している施設の設備等にイベントが発生したときに、このイベントに関する詳細情報を遠隔地においても取得することができる遠隔監視システムおよび遠隔監視方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明の請求項1に記載の遠隔監視システムは、監視対象となる施設の監視を行う監視装置と、この監視装置に接続された表示装置および送信装置と、この送信装置にネットワークを介して接続された受信装置とを備える遠隔監視システムにおいて、前記監視装置は、前記監視対象となる施設に接続され、この施設から状態に関する情報を取得して監視情報を生成するとともに、状態が変化したか否かを監視し、状態が変化したと判断したときにイベント情報を生成する状態監視手段を有し、前記表示装置は、前記監視情報に基づいて画像情報を生成する画像情報生成手段と、前記画像情報生成手段で生成された画像情報を表示する表示手段とを有し、前記送信装置は、前記状態監視手段から前記イベント情報を取得する監視情報取得手段と、前記監視情報取得手段で取得したイベント情報ごとに、必要とする画像情報の項目を検出する取得情報検出手段と、前記取得情報検出手段で検出された画像情報の項目に対応する現在の画像情報を前記画像情報生成手段から取得する画像情報取得手段と、前記画像情報取得手段で取得された画像情報を、展開用画像ファイルとして記憶するとともに、この展開用画像ファイルの展開許可を取得したときは、前記展開用画像ファイルを前記受信装置に送信する展開用ファイル記憶手段と、前記イベント情報と展開用ファイル記憶手段に記憶された展開用画像ファイルのアドレスとを含む通知情報を生成して受信装置に送信する通知情報生成手段と、前記通知情報生成手段で送信された通知情報に応答して前記受信装置から送信されるファイル展開要求を受信し、展開許可を生成して前記展開用ファイル記憶手段に送出する認証手段とを有し、前記受信装置は、前記通知情報生成手段から送信された通知情報および前記展開用ファイル記憶手段から送信された展開用画像ファイルを受信する受信手段と、前記通知情報に含まれているアドレスの展開用画像ファイルの展開をユーザから要求されたときに、ファイル展開要求を生成して前記送信装置に送信するファイル展開要求生成手段と、前記受信手段で受信した通知情報および展開用画像ファイルを出力する通知情報出力手段とを有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の遠隔監視システムは、監視対象となる施設の監視を行う監視装置と、この監視装置に接続された表示装置および送信装置と、この送信装置にネットワークを介して接続された受信装置とを備える遠隔監視システムにおいて、前記監視装置は、前記監視対象となる施設に接続され、この施設から状態に関する情報を取得して監視情報を生成するとともに、状態が変化したか否かを監視し、状態が変化したと判断したときにイベント情報を生成する状態監視手段と、前記監視情報に基づいてテキスト情報を生成するテキスト情報生成手段とを有し、前記表示装置は、前記テキスト情報生成手段で生成されたテキスト情報を表示する表示手段を有し、前記送信装置は、前記状態監視手段から前記イベント情報を取得する監視情報取得手段と、前記監視情報取得手段で取得したイベント情報ごとに、必要とするテキスト情報の項目を検出する取得情報検出手段と、前記取得情報検出手段で検出されたテキスト情報の項目に対応する現在のテキスト情報を前記テキスト情報生成手段から取得するテキスト情報取得手段と、前記テキスト情報取得手段で取得されたテキスト情報を、展開用テキストファイルとして記憶するとともに、この展開用テキストファイルの展開許可を取得したときは、前記展開用テキストファイルを前記受信装置に送信する展開用ファイル記憶手段と、前記イベント情報と、展開用ファイル記憶手段に記憶された展開用テキストファイルのアドレスとを含む通知情報を生成して受信装置に送信する通知情報生成手段と、前記通知情報生成手段で送信された通知情報に応答して前記受信装置から送信されるファイル展開要求を受信し、展開許可を生成して前記展開用ファイル記憶手段に送出する認証手段とを有し、前記受信装置は、前記通知情報生成手段から送信された通知情報および前記展開用ファイル記憶手段から送信された展開用テキストファイルを受信する受信手段と、前記通知情報に含まれているアドレスの展開用テキストファイルの展開をユーザから要求されたときに、ファイル展開要求を生成して前記送信装置に送信するファイル展開要求生成手段と、前記受信手段で受信した通知情報および展開用テキストファイルを出力する通知情報出力手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項5に記載の遠隔監視方法は、監視対象となる施設に接続された監視装置において、この施設から状態に関する情報を取得して監視情報を生成するとともに、状態が変化したか否かを監視し、状態が変化したと判断したときにイベント情報を生成する状態監視ステップと、前記監視装置に接続された表示装置において、前記監視情報に基づいて画像情報を生成する画像情報生成ステップと、前記表示装置において、前記画像情報生成ステップで生成された画像情報を表示する表示ステップと、前記監視装置および前記表示装置に接続された送信装置において、前記状態監視ステップにおいて生成されたイベント情報を取得する監視情報取得ステップと、前記送信装置において、前記監視情報取得ステップで取得したイベント情報ごとに、必要とする画像情報の項目を検出する取得情報検出ステップと、前記送信装置において、前記取得情報検出ステップで検出された画像情報の項目に対応する現在の画像情報を前記画像情報生成ステップで生成された画像情報から取得する画像情報取得ステップと、前記送信装置において、前記画像情報取得ステップで取得された画像情報を、展開用画像ファイルとして記憶する展開用ファイル記憶ステップと、前記送信装置において、前記イベント情報と展開用ファイル記憶ステップで記憶された展開用画像ファイルのアドレスとを含む通知情報を生成して、ネットワークを介して接続された受信装置に送信する通知情報生成ステップと、前記受信装置において、前記通知情報生成ステップにおいて送信された通知情報を受信する通知情報受信ステップと、前記受信装置において、前記通知情報に含まれているアドレスの展開用画像ファイルの展開をユーザから要求されたときに、ファイル展開要求を生成して前記送信装置に送信するファイル展開要求生成ステップと、前記送信装置において、ファイル展開要求を受信したときに、展開許可を生成する展開許可生成ステップと、前記送信装置において、前記展開許可が生成されたときに、前記展開用画像ファイルを前記受信装置に送信する展開用画像ファイル送信ステップと、前記受信装置において、前記展開用画像ファイル送信ステップで送信された展開用画像ファイルを受信する展開用画像ファイル受信ステップと、前記通知情報受信ステップで受信した通知情報および前記展開用画像ファイル受信ステップで受信した展開用画像ファイルを出力する通知情報出力ステップとを有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項6に記載の遠隔監視方法は、監視対象となる施設に接続された監視装置において、この施設から状態に関する情報を取得して監視情報を生成するとともに、状態が変化したか否かを監視し、状態が変化したと判断したときにイベント情報を生成する状態監視ステップと、前記監視装置において、前記監視情報に基づいてテキスト情報を生成するテキスト情報生成ステップと、前記監視装置に接続された表示装置において、前記テキスト情報生成ステップで生成されたテキスト情報を表示する表示ステップと、前記監視装置および前記表示装置に接続された送信装置において、前記状態監視ステップにおいて生成されたイベント情報を取得する監視情報取得ステップと、前記送信装置において、前記監視情報取得ステップで取得したイベント情報ごとに、必要とするテキスト情報の項目を検出する取得情報検出ステップと、前記送信装置において、前記取得情報検出ステップで検出されたテキスト情報の項目に対応する現在のテキスト情報を前記テキスト情報生成ステップで生成されたテキスト情報から取得するテキスト情報取得ステップと、前記送信装置において、前記テキスト情報取得ステップで取得されたテキスト情報を、展開用テキストファイルとして記憶する展開用ファイル記憶ステップと、前記送信装置において、前記イベント情報と展開用ファイル記憶ステップで記憶された展開用テキストファイルのアドレスとを含む通知情報を生成して、ネットワークを介して接続された受信装置に送信する通知情報生成ステップと、前記受信装置において、前記通知情報生成ステップにおいて送信された通知情報を受信する通知情報受信ステップと、前記受信装置において、前記通知情報に含まれているアドレスの展開用テキストファイルの展開をユーザから要求されたときに、ファイル展開要求を生成して前記送信装置に送信するファイル展開要求生成ステップと、前記送信装置において、ファイル展開要求を受信したときに、展開許可を生成する展開許可生成ステップと、前記送信装置において、前記展開許可が生成されたときに、前記展開用テキストファイルを前記受信装置に送信する展開用テキストファイル送信ステップと、前記受信装置において、前記展開用テキストファイル送信ステップで送信された展開用テキストファイルを受信する展開用テキストファイル受信ステップと、前記通知情報受信ステップで受信した通知情報および前記展開用テキストファイル受信ステップで受信した展開用テキストファイルを出力する通知情報出力ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の遠隔監視システムおよび遠隔監視方法によれば、監視している施設の設備等にイベントが発生したときに、このイベントに関する詳細情報を遠隔地においても取得することができることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
〈一実施形態による遠隔監視システムの構成〉
本発明の一実施形態による遠隔監視システム1の構成を図1を参照して説明する。
【0013】
本実施形態による遠隔監視システム1は、監視対象となる施設から状態に関する情報を取得する監視装置10と、監視装置10において監視している監視情報を表示する表示装置20と、監視装置10において監視している監視情報を、予め設定されているメール受信装置宛に電子メールで送信するメール送信装置30と、メール送信装置30から送信された監視情報を受信するメール受信装置40とから構成されている。
【0014】
本実施形態において、監視装置10と、表示装置20と、メール送信装置30とはLAN(Local Area Network)で接続されており、メール送信装置30と、メール受信装置40とはインターネットを介して送受信可能な状態に設定されている。
【0015】
図2は、本実施形態による遠隔監視システム1の詳細な構成を示す。
【0016】
監視装置10は、状態監視手段11と、テキスト情報生成手段12とを有する。
【0017】
状態監視手段11は、監視する施設の設備等に接続され、これらの設備等からそれぞれ状態に関する情報を取得して監視情報を生成するとともにイベントの発生などにより状態が変化したか否かを監視し、状態が変化したと判断したときに発生時刻等を含むイベント情報を生成する。
【0018】
テキスト情報生成手段12は、監視情報に基づいて履歴一覧や警報一覧等のテキスト情報を生成する。
【0019】
表示装置20は、画像情報生成手段21と、監視情報表示手段22とを有する。
【0020】
画像情報生成手段21は、監視情報に基づいてグラフィック画像やトレンド表示等の画像情報を生成する。
【0021】
監視情報表示手段は、テキスト情報生成手段12で生成されたテキスト情報、および画像情報生成手段21で生成された画像情報を取得して表示する。
【0022】
メール送信装置30は、監視情報取得手段31と、取得情報検出手段32と、テキスト情報取得手段33と、画像情報取得手段34と、展開用ファイル生成手段35と、展開用ファイル記憶手段36と、発生原因推定手段37と、通知情報生成手段としての通知メール生成手段38と、認証手段39とを有する。
【0023】
監視情報取得手段31は、状態監視手段11からイベント情報を取得して、取得情報検出手段32および発生原因推定手段37に送出する。
【0024】
取得情報検出手段32は、イベント情報ごとに必要な監視情報のテキスト情報項目および画像情報項目を予め記憶し、監視情報取得手段31から取得したイベント情報に対応するテキスト情報項目および画像情報項目を検出する。
【0025】
テキスト情報取得手段33は、取得情報検出手段32で検出されたテキスト情報項目に対応する現在のテキスト情報をテキスト情報生成手段12から取得しテキストファイルとして記録する。
【0026】
画像情報取得手段34は、取得情報検出手段32で検出された画像情報項目に対応する現在の画像情報を画像情報生成手段21から取得して画像ファイルとして記録する。
【0027】
展開用ファイル生成手段35は、テキスト情報取得手段33で記録されたテキスト情報を後述するメール受信装置40で展開表示するためのHtmlファイルに変換して展開用テキストファイルを生成するとともに、画像情報取得手段34で記録された画像情報を後述するメール受信装置40で展開表示するためのHtmlファイルに変換して展開用画像ファイルを生成する。
【0028】
展開用ファイル記憶手段36は、展開用ファイル生成手段35で生成された展開用テキストファイルおよび展開用画像ファイルを記憶するとともに、後述する展開用テキストファイルおよび展開用画像ファイルの展開許可を取得したときは、該当する展開用テキストファイルまたは展開用画像ファイルをメール受信装置40に送信して表示展開させる。
【0029】
発生原因推定手段37は、監視情報取得手段31からイベント情報を取得したときに、前回取得したイベント情報の発生時刻との間隔を算出し、算出した間隔が予め設定された閾値よりも短いときには連続発生事象であると判断し、前回のイベント情報を発生原因と推定する。
【0030】
また、算出した間隔が予め設定された閾値よりも長いときには、単独発生事象であると判断し、監視情報の状態を基にイベントの発生原因である可能性の高い監視情報を検索し、該当する監視情報の展開用テキストファイルおよび展開用画像ファイルのアドレスを、発生原因である可能性の高い順に並び替える。この並び替えられた展開用テキストファイルおよび展開用画像ファイルのアドレスをイベントの発生原因に関連した情報として推定する。
【0031】
通知メール生成手段38は、監視している施設の設備等の状態がイベントの発生などにより変化したことを記載するとともに、展開用ファイル記憶手段36に記憶された展開用テキストファイルおよび展開用画像ファイルのアドレスを記載した通知情報としての通知メール文書を生成してメール受信装置40に送信する。
【0032】
また、発生原因推定手段37で発生原因として推定された前回のイベント情報、または、監視情報の展開用テキストファイルおよび展開用画像ファイルのアドレスの情報を通知メール文書に付加し、メール受信装置40に送信する。
【0033】
認証手段39は、送信した監視情報の展開用テキストファイルおよび展開用画像ファイルのアドレスに基づいてメール受信装置40からファイル展開要求を受信したときにユーザの識別情報としてのパスワードの入力要求をメール受信装置40に送信し、このパスワードの入力要求に基づいてメール受信装置40からパスワードを取得したときに、このパスワードが正規のものであるか否かを判定する。
【0034】
判定の結果、取得したパスワードが正規のものであれば、該当する展開用テキストファイルまたは展開用画像ファイルの展開許可を展開用ファイル記憶手段36に送出する。
【0035】
メール受信装置40は、通知メール受信手段41と、ファイル展開要求生成手段42と、入力手段43と、通知情報出力手段としての通知メール表示手段44とを有する。
【0036】
受信手段41は、通知メール生成手段38から送信された通知メール文書および認証手段39から送信されたパスワード入力要求を受信する。
【0037】
ファイル展開要求生成手段42は、受信手段41で受信された通知メール文書に記載されているアドレスの展開用テキストファイルまたは展開用画像ファイルの展開を監視員から入力手段43を介して要求されたときに、ファイル展開要求を生成してメール送信装置30に送信する。
【0038】
また、認証手段39からパスワードの入力要求を取得したときに、ユーザから入力手段43により入力されたパスワードをメール送信装置30に送信する。
【0039】
入力手段43は、監視員により操作されるものであり、受信手段41で受信された通知メール文書に記載されているアドレスの展開用テキストファイルまたは展開用画像ファイルの展開を要求するための入力、およびパスワードの入力を行う。
【0040】
通知メール表示手段44は、受信手段41で受信した通知メール文書、および展開用ファイル記憶手段36で表示展開が許可された展開用テキストファイルまたは展開用画像ファイルを展開して表示する。
【0041】
〈一実施形態による遠隔監視システムの動作〉
本実施形態による遠隔監視システムの動作について、図3〜6のフローチャートを参照して説明する。
【0042】
図3は、監視している施設の設備等にイベントが発生したときに、遠隔地のメール受信装置40に送信するための詳細情報の画像ファイル情報を生成するときのメール送信装置30における動作を示す。
【0043】
このメール送信装置30には、イベント情報ごとに必要な監視情報の画像情報項目が予め記憶されている。
【0044】
また、監視装置10では、状態監視手段11において監視対象となる施設から状態に関する情報が連続的に取得されて監視情報が生成されている。さらに、状態監視手段11では施設の状態が変化したか否かが監視され、状態が変化したと判断されたときにはイベント情報が生成されメール送信装置10に送信される。
【0045】
また、監視装置10に接続された表示装置20の画像情報生成手段21では、状態監視手段11で生成された監視情報に基づいてグラフィック画像やトレンド表示等の画像情報が生成されている。
【0046】
メール送信装置30では、まず監視情報取得手段31において監視装置10の状態監視手段11からイベントの発生時刻等を含むイベント情報が受信されると(S1)、取得情報検出手段32において取得したイベント情報に対応する画像情報項目の検出が行われる(S2)。
【0047】
検出の結果、該当する画像情報項目が存在したときには(S3の「YES」)、画像情報取得手段34において、検出された画像情報項目に対応する現在の画像情報が画像情報生成手段21から取得され、GIF等の画像ファイルとして記録される(S4)。
【0048】
次に、展開用ファイル生成手段35において、画像情報取得手段34で記録された画像情報が、後述するメール受信装置40で展開表示するためのHtmlファイルに変換され、展開用画像ファイルが生成される(S5)。
【0049】
生成された展開用画像ファイルは、展開用ファイル記憶手段36に記憶される(S6)。
【0050】
ステップS3において、該当する画像情報項目が存在しなかったとき(S3の「NO」)は、処理を終了する。
【0051】
以上の処理で、遠隔地のメール受信装置40に送信するための、イベントの詳細情報の画像ファイルを生成するときのメール送信装置30における処理の説明を終了する。
【0052】
次に、監視している施設の設備等にイベントが発生したときに、遠隔地のメール受信装置40に送信するための詳細情報のテキストファイル情報を生成するときのメール送信装置30における動作を、図4を参照して説明する。
【0053】
このメール送信装置30には、イベント情報ごとに必要な監視情報のテキスト情報項目が予め記憶されている。
【0054】
また、監視装置10のテキスト情報生成手段12では、状態監視手段11で生成された監視情報に基づいて履歴一覧や警報一覧等のテキスト情報が生成されている。
【0055】
メール送信装置30では、まず監視情報取得手段31において監視装置10の状態監視手段11からイベントの発生時刻等を含むイベント情報が受信されると(S11)、取得情報検出手段32において取得したイベント情報に対応するテキスト情報項目の検出が行われる(S12)。
【0056】
検出の結果、該当するテキスト情報項目が存在したときには(S13の「YES」)、テキスト情報取得手段33において、検出されたテキスト情報項目に対応する現在のテキスト情報がテキスト情報生成手段12から取得され、テキストファイルとして記録される(S14)。
【0057】
次に、展開用ファイル生成手段35において、テキスト情報取得手段33で記録されたテキスト情報が、後述するメール受信装置40で展開表示するためのHtmlファイルに変換され、展開用テキストファイルが生成される(S15)。
【0058】
生成された展開用テキストファイルは、展開用ファイル記憶手段36に記憶される(S16)。
【0059】
ステップS13において、該当する画像情報項目が存在しなかったとき(S13の「NO」)は、処理を終了する。
【0060】
以上の処理で、遠隔地のメール受信装置40に送信するための、イベントの詳細情報のテキストファイルを生成するときのメール送信装置30における処理の説明を終了する。
【0061】
次に、監視している施設の設備等にイベントが発生したときに、メール送信装置30において発生原因を推定する動作について、図5を参照して説明する。
【0062】
このメール送信装置30には、発生したイベントが、連続して発生している連続発生事象であるか、単独で発生している単独発生事象であるかを、イベントの発生間隔で判別するための閾値が記憶されている。
【0063】
まず、メール送信装置30の監視情報取得手段31において、監視装置10の状態監視手段11からイベントの発生時刻等を含むイベント情報が受信されると(S21)、発生原因推定手段37において前回取得したイベント情報の発生時刻との間隔が算出され、算出された間隔が予め設定された閾値よりも長いか否かが判定される(S22)。
【0064】
発生原因推定手段37において、算出された間隔が予め設定された閾値よりも短いと判定されたとき(S22の「NO」)は連続発生事象であると判断され、前回のイベント情報が発生原因であると推定される(S23)。
【0065】
また、算出した間隔が予め設定された閾値よりも長いと判定されたとき(S22の「YES」)は単独発生事象であると判断され、監視情報の状態を基にイベントの発生原因である可能性の高い監視情報が検索され抽出される(S24)。
【0066】
検索により該当する監視情報が抽出されると、抽出された監視情報の展開用テキストファイルおよび展開用画像ファイルのアドレスが、イベントの発生原因である可能性の高い順に並び替えられ、イベントの発生原因に関連した情報であると推定される(S25)。
【0067】
以上の処理で、発生したイベントの発生原因を推定するときのメール送信装置30における処理の説明を終了する。
【0068】
次に、通知メール生成手段38において、監視している施設の設備等の状態がイベントの発生などにより変化したことを通知する文書とともに、展開用ファイル記憶手段36に記憶された展開用画像ファイルのアドレスおよびイベントの発生原因に関する情報を記載した通知メール文書が通知メール生成手段38で生成され、メール受信装置40に送信される。
【0069】
通知メール文書がメール受信装置40に送信されると、通知メール文書が通知メール受信手段41で受信された後、通知メール表示手段44で表示される。
【0070】
表示された通知メール文書に記載されたアドレスに記録されている展開用画像ファイルまたは展開テキストファイルの展開指示が監視員により入力手段43から入力されると、ファイル展開要求生成手段42において展開用画像ファイルまたは展開テキストファイルの展開要求が生成される。
【0071】
ファイル展開要求生成手段42において生成された展開用画像ファイルまたは展開テキストファイルの展開要求は、メール送信装置30の認証手段39に送信される。
【0072】
認証手段39では、展開用画像ファイルまたは展開テキストファイルの展開要求が受信されると、要求元であるメール受信装置40のユーザの認証が行われる。
【0073】
メール送信装置30におけるユーザの認証処理について図6を参照して説明する。
【0074】
このメール送信装置30には、予め正規のユーザとして認証するためのパスワードを記憶している。
【0075】
まず、メール送信装置30の認証手段39で展開用画像ファイルまたは展開テキストファイルの展開要求が受信されると(S31)、ユーザのパスワードの入力要求が認証手段39からメール受信装置40のファイル展開要求生成手段42に返信される(S32)。
【0076】
ファイル展開要求生成手段42でパスワードの入力要求が受信され、ユーザである監視員から入力手段43によりパスワードが入力されると、入力されたパスワードが認証手段39で取得される(S33)。
【0077】
認証手段39において、メール受信装置40で入力されたパスワードが取得されると、予め記憶されている正規のユーザを認証するためのパスワードの情報に基づいて、取得されたパスワードが正規のユーザのものであるか否かが判定される(S34)。
【0078】
判定の結果、取得したパスワードが正規のものであれば(S34の「YES」)、該当する展開用テキストファイルまたは展開用画像ファイルの展開許可が展開用ファイル記憶手段36に送出される(S35)。
【0079】
展開用ファイル記憶手段36において、展開用画像ファイルおよび展開用テキストファイルの展開許可が取得されると、該当する展開用画像ファイルまたは展開用テキストファイルがメール受信装置40に送信され、通知メール表示手段44に表示展開される(S36)。
【0080】
ステップS34において、取得されたパスワードが正規のユーザのものではないと判定されたとき(S34の「NO」)、展開用画像ファイルおよび展開用テキストファイルの展開は拒否され(S37)、処理を終了する。
【0081】
以上の実施形態によれば、監視している施設の設備等にイベントが発生したときに、このイベントに関する詳細情報を遠隔地においても取得することができることができる。
【0082】
また、イベントの発生間隔から発生原因を推測することにより、イベントに対する監視員の対応を支援することができる。
【0083】
また、詳細情報が記載された展開用画像ファイルまたは展開用テキストファイルを展開する際にユーザ認証を行うことにより、情報漏洩および誤指示の発生を防止することができる。
【0084】
また、本実施形態においては、遠隔地に監視内容を送信する装置としてメール送信装置を用い、送信された監視内容を受信する装置としてメール受信装置を用いて説明したが、これには限定されず、監視内容を送信および受信する装置として電話機を用いてテキスト情報を送信することも可能である。
【0085】
その場合、監視員によるパスワードの入力は電話機の番号ボタンを押下することにより行い、受信装置としての電話機では受信したテキスト情報を音声変換ソフトにより読み上げ、出力するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の一実施形態による遠隔監視システムの構成を示す全体図である。
【図2】本発明の一実施形態による遠隔監視システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による遠隔監視システムにおいて、詳細情報の画像ファイル情報を生成するときの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態による遠隔監視システムにおいて、詳細情報のテキストファイルを生成するときの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態による遠隔監視システムにおいて、イベントの発生原因を推定する動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態による遠隔監視システムにおいて、メール受信装置のユーザ認証処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0087】
1…遠隔監視システム
10…監視装置
11…状態監視手段
12…テキスト情報生成手段
20…表示装置
21…画像情報生成手段
22…監視情報表示手段
30…メール送信装置
31…監視情報取得手段
32…取得情報検出手段
33…テキスト情報取得手段
34…画像情報取得手段
35…展開用ファイル生成手段
36…展開用ファイル記憶手段
37…発生原因推定手段
38…通知メール生成手段
39…認証手段
40…メール受信装置
41…通知メール受信手段
42…ファイル展開要求生成手段
43…入力手段
44…通知メール表示手段


【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象となる施設の監視を行う監視装置と、この監視装置に接続された表示装置および送信装置と、この送信装置にネットワークを介して接続された受信装置とを備える遠隔監視システムにおいて、
前記監視装置は、
前記監視対象となる施設に接続され、この施設から状態に関する情報を取得して監視情報を生成するとともに、状態が変化したか否かを監視し、状態が変化したと判断したときにイベント情報を生成する状態監視手段
を有し、
前記表示装置は、
前記監視情報に基づいて画像情報を生成する画像情報生成手段と、
前記画像情報生成手段で生成された画像情報を表示する表示手段と、
を有し、
前記送信装置は、
前記状態監視手段から前記イベント情報を取得する監視情報取得手段と、
前記監視情報取得手段で取得したイベント情報ごとに、必要とする画像情報の項目を検出する取得情報検出手段と、
前記取得情報検出手段で検出された画像情報の項目に対応する現在の画像情報を前記画像情報生成手段から取得する画像情報取得手段と、
前記画像情報取得手段で取得された画像情報を、展開用画像ファイルとして記憶するとともに、この展開用画像ファイルの展開許可を取得したときは、前記展開用画像ファイルを前記受信装置に送信する展開用ファイル記憶手段と、
前記イベント情報と、展開用ファイル記憶手段に記憶された展開用画像ファイルのアドレスとを含む通知情報を生成して受信装置に送信する通知情報生成手段と、
前記通知情報生成手段で送信された通知情報に応答して前記受信装置から送信されるファイル展開要求を受信し、展開許可を生成して前記展開用ファイル記憶手段に送出する認証手段と、
を有し、
前記受信装置は、
前記通知情報生成手段から送信された通知情報および前記展開用ファイル記憶手段から送信された展開用画像ファイルを受信する受信手段と、
前記通知情報に含まれているアドレスの展開用画像ファイルの展開をユーザから要求されたときに、ファイル展開要求を生成して前記送信装置に送信するファイル展開要求生成手段と、
前記受信手段で受信した通知情報および展開用画像ファイルを出力する通知情報出力手段と、
を有することを特徴とする遠隔監視システム。
【請求項2】
監視対象となる施設の監視を行う監視装置と、この監視装置に接続された表示装置および送信装置と、この送信装置にネットワークを介して接続された受信装置とを備える遠隔監視システムにおいて、
前記監視装置は、
前記監視対象となる施設に接続され、この施設から状態に関する情報を取得して監視情報を生成するとともに、状態が変化したか否かを監視し、状態が変化したと判断したときにイベント情報を生成する状態監視手段と、
前記監視情報に基づいてテキスト情報を生成するテキスト情報生成手段と、
を有し、
前記表示装置は、
前記テキスト情報生成手段で生成されたテキスト情報を表示する表示手段
を有し、
前記送信装置は、
前記状態監視手段から前記イベント情報を取得する監視情報取得手段と、
前記監視情報取得手段で取得したイベント情報ごとに、必要とするテキスト情報の項目を検出する取得情報検出手段と、
前記取得情報検出手段で検出されたテキスト情報の項目に対応する現在のテキスト情報を前記テキスト情報生成手段から取得するテキスト情報取得手段と、
前記テキスト情報取得手段で取得されたテキスト情報を、展開用テキストファイルとして記憶するとともに、この展開用テキストファイルの展開許可を取得したときは、前記展開用テキストファイルを前記受信装置に送信する展開用ファイル記憶手段と、
前記イベント情報と、展開用ファイル記憶手段に記憶された展開用テキストファイルのアドレスとを含む通知情報を生成して受信装置に送信する通知情報生成手段と、
前記通知情報生成手段で送信された通知情報に応答して前記受信装置から送信されるファイル展開要求を受信し、展開許可を生成して前記展開用ファイル記憶手段に送出する認証手段と、
を有し、
前記受信装置は、
前記通知情報生成手段から送信された通知情報および前記展開用ファイル記憶手段から送信された展開用テキストファイルを受信する受信手段と、
前記通知情報に含まれているアドレスの展開用テキストファイルの展開をユーザから要求されたときに、ファイル展開要求を生成して前記送信装置に送信するファイル展開要求生成手段と、
前記受信手段で受信した通知情報および展開用テキストファイルを出力する通知情報出力手段と、
を有することを特徴とする遠隔監視システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の遠隔監視システムにおいて、
前記認証手段は、前記ファイル展開要求を受信したときに前記ユーザの識別情報の入力要求を前記受信装置に送信し、この識別情報の入力要求に基づいて前記受信装置から取得した識別情報が正規のものであるときに展開許可を生成して前記展開用ファイル記憶手段に送出し、
前記ファイル展開要求生成手段は、前記認証手段から識別情報の入力要求を取得したときには、前記ユーザから入力された識別情報を前記認証手段に送信する
ことを特徴とする遠隔監視システム。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか1項に記載の遠隔監視システムにおいて、
前記送信装置は、
前記監視情報取得手段から前記イベント情報を取得したときに、前回取得したイベント情報との間隔を算出し、算出した間隔が予め設定された閾値よりも短いときには連続発生事象であると判断して前記前回のイベント情報を発生原因と推定し、算出した間隔が予め設定された閾値よりも長いときには、単独発生事象であると判断して前記監視情報の状態を基にイベント情報の発生原因である可能性の高い監視情報を検索し、該当する監視情報の展開用テキストファイルまたは展開用画像ファイルのアドレスを、発生原因である可能性の高い順に並び替え、この並び替えられた展開用テキストファイルまたは展開用画像ファイルのアドレスを前記イベント情報の発生原因に関連した情報として推定する発生原因推定手段を有し、
前記通知情報生成手段は、前記発生原因推定手段において発生原因として推定された前回のイベント情報、または、前記監視情報の展開用テキストファイルまたは展開用画像ファイルのアドレスの情報を前記通知情報に付加し、前記受信装置に送信する
ことを特徴とする遠隔監視システム。
【請求項5】
監視対象となる施設に接続された監視装置において、この施設から状態に関する情報を取得して監視情報を生成するとともに、状態が変化したか否かを監視し、状態が変化したと判断したときにイベント情報を生成する状態監視ステップと、
前記監視装置に接続された表示装置において、前記監視情報に基づいて画像情報を生成する画像情報生成ステップと、
前記表示装置において、前記画像情報生成ステップで生成された画像情報を表示する表示ステップと、
前記監視装置および前記表示装置に接続された送信装置において、前記状態監視ステップにおいて生成されたイベント情報を取得する監視情報取得ステップと、
前記送信装置において、前記監視情報取得ステップで取得したイベント情報ごとに、必要とする画像情報の項目を検出する取得情報検出ステップと、
前記送信装置において、前記取得情報検出ステップで検出された画像情報の項目に対応する現在の画像情報を前記画像情報生成ステップで生成された画像情報から取得する画像情報取得ステップと、
前記送信装置において、前記画像情報取得ステップで取得された画像情報を、展開用画像ファイルとして記憶する展開用ファイル記憶ステップと、
前記送信装置において、前記イベント情報と、展開用ファイル記憶ステップで記憶された展開用画像ファイルのアドレスとを含む通知情報を生成して、ネットワークを介して接続された受信装置に送信する通知情報生成ステップと、
前記受信装置において、前記通知情報生成ステップにおいて送信された通知情報を受信する通知情報受信ステップと、
前記受信装置において、前記通知情報に含まれているアドレスの展開用画像ファイルの展開をユーザから要求されたときに、ファイル展開要求を生成して前記送信装置に送信するファイル展開要求生成ステップと、
前記送信装置において、ファイル展開要求を受信したときに、展開許可を生成する展開許可生成ステップと、
前記送信装置において、前記展開許可が生成されたときに、前記展開用画像ファイルを前記受信装置に送信する展開用画像ファイル送信ステップと、
前記受信装置において、前記展開用画像ファイル送信ステップで送信された展開用画像ファイルを受信する展開用画像ファイル受信ステップと、
前記通知情報受信ステップで受信した通知情報および前記展開用画像ファイル受信ステップで受信した展開用画像ファイルを出力する通知情報出力ステップと、
を有することを特徴とする遠隔監視方法。
【請求項6】
監視対象となる施設に接続された監視装置において、この施設から状態に関する情報を取得して監視情報を生成するとともに、状態が変化したか否かを監視し、状態が変化したと判断したときにイベント情報を生成する状態監視ステップと、
前記監視装置において、前記監視情報に基づいてテキスト情報を生成するテキスト情報生成ステップと、
前記監視装置に接続された表示装置において、前記テキスト情報生成ステップで生成されたテキスト情報を表示する表示ステップと、
前記監視装置および前記表示装置に接続された送信装置において、前記状態監視ステップにおいて生成されたイベント情報を取得する監視情報取得ステップと、
前記送信装置において、前記監視情報取得ステップで取得したイベント情報ごとに、必要とするテキスト情報の項目を検出する取得情報検出ステップと、
前記送信装置において、前記取得情報検出ステップで検出されたテキスト情報の項目に対応する現在のテキスト情報を前記テキスト情報生成ステップで生成されたテキスト情報から取得するテキスト情報取得ステップと、
前記送信装置において、前記テキスト情報取得ステップで取得されたテキスト情報を、展開用テキストファイルとして記憶する展開用ファイル記憶ステップと、
前記送信装置において、前記イベント情報と、展開用ファイル記憶ステップで記憶された展開用テキストファイルのアドレスとを含む通知情報を生成して、ネットワークを介して接続された受信装置に送信する通知情報生成ステップと、
前記受信装置において、前記通知情報生成ステップにおいて送信された通知情報を受信する通知情報受信ステップと、
前記受信装置において、前記通知情報に含まれているアドレスの展開用テキストファイルの展開をユーザから要求されたときに、ファイル展開要求を生成して前記送信装置に送信するファイル展開要求生成ステップと、
前記送信装置において、ファイル展開要求を受信したときに、展開許可を生成する展開許可生成ステップと、
前記送信装置において、前記展開許可が生成されたときに、前記展開用テキストファイルを前記受信装置に送信する展開用テキストファイル送信ステップと、
前記受信装置において、前記展開用テキストファイル送信ステップで送信された展開用テキストファイルを受信する展開用テキストファイル受信ステップと、
前記通知情報受信ステップで受信した通知情報および前記展開用テキストファイル受信ステップで受信した展開用テキストファイルを出力する通知情報出力ステップと、
を有することを特徴とする遠隔監視方法。
【請求項7】
請求項5または6に記載の遠隔監視方法において、
前記展開許可生成ステップでは、前記ファイル展開要求を受信したときに前記ユーザの識別情報の入力要求を前記受信装置に送信し、この識別情報の入力要求に基づいて前記受信装置から取得した識別情報が正規のものであるときに展開許可を生成し、
前記受信装置において、前記識別情報の入力要求を取得したときには、前記ユーザから入力された識別情報を前記送信装置に送信する識別情報送信ステップを有する
ことを特徴とする遠隔監視方法。
【請求項8】
請求項5〜7いずれか1項に記載の遠隔監視方法において、
前記送信装置は、
監視情報取得ステップにおいて前記イベント情報を取得したときに、前回取得したイベント情報との間隔を算出し、算出した間隔が予め設定された閾値よりも短いときには連続発生事象であると判断して前記前回のイベント情報を発生原因と推定し、算出した間隔が予め設定された閾値よりも長いときには、単独発生事象であると判断して前記監視情報の状態を基にイベント情報の発生原因である可能性の高い監視情報を検索し、該当する監視情報の展開用テキストファイルまたは展開用画像ファイルのアドレスを、発生原因である可能性の高い順に並び替え、この並び替えられた展開用テキストファイルまたは展開用画像ファイルのアドレスを前記イベント情報の発生原因に関連した情報として推定する発生原因推定ステップを有し、
前記通知情報生成ステップにおいて、前記発生原因推定ステップで発生原因として推定された前回のイベント情報、または、前記監視情報の展開用テキストファイルまたは展開用画像ファイルのアドレスの情報を前記通知情報に付加し、前記受信装置に送信する
ことを特徴とする遠隔監視方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−59203(P2008−59203A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−234411(P2006−234411)
【出願日】平成18年8月30日(2006.8.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】