説明

適所を外れた乗客とクッションの位置決めのためのエアバッグの膨張制御ジョイント

本出願は、膨張可能なエアバッグクッション(50)で使用するためのエアバッグクッション展開抑制システム(80)を提供する。本発明の展開抑制システム(80)は、乗り物の乗客に向かう、最終的なクッションの膨張の前に、完全な半径方向のクッションの膨張を提供するために、エアバッグクッション(50)の展開を制限する。本発明の展開抑制システムは、従って、展開の早期に、乗り物の乗客が利用できる接触面の量を増加して、衝突事故の間に、乗り物の乗客に向かって膨張されるクッションの力を減少し、それ故、適所からはずれた乗り物の乗客の傷害の可能性を減少する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアバッグクッションの展開特性を管理するための装置に関する。より詳細には、本発明は、展開するエアバッグクッションの長手方向の膨張を一時的に制限することが、クッションを、例えば適所を外れた乗客などの乗り物の乗客に向かって膨張する前に、エアバッグの横幅の最大値に達することを可能にするための、エアバッグの装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
安全ベルトは、例えば乗り物の衝突などの事故の間に、乗り物の乗客を保護するように設計されている。低速の衝突では、乗客は、例えば、ウインドシールド、機器パネル、ドア、側面窓または、ハンドルなどの乗り物の内側に位置付けられる物に衝突することから、安全ベルトの作用により、通常保護される。よりひどい衝突では、しかしながら、ベルトをしている乗客でさえ、乗り物の内装に衝突することを経験することもある。エアバッグシステムは、衝突時の間に、乗客と乗り物の内装物または表面の間の空間に配置される、従来の安全ベルトの補助として発達した。エアバッグは、乗客を減速させるように作用し、それ故、乗り物の内装への接触により引き起こされる、乗客の傷害の可能性を減少する。
【0003】
多くの典型的なエアバッグシステムは、操作可能なエアバッグモジュールを形成するために接続された数個の個々の構成要素を有している。そのような構成要素は、通常、エアバッグクッション、エアバッグに空気を入れるポンプ、センサーそして電子制御ユニットを含んでいる。エアバッグクッションは通常、ハンドル、ダッシュボード、内装構成要素、ルーフ、ルーフレール、ルーフ構成要素、または乗り物の他の空間に適合するように折りたたまれる、薄くて耐久性のある繊維でできている。エアバッグに空気を入れるポンプは、エアバッグクッションに流体で連通していて、必要とされるときに、クッションを膨張させるためのガスを生成するように構成されている。センサーは、衝撃の特性である乗り物の突然の減速を検出する。センサーにより行なわれる読み取りは、衝突が起こったかどうかを決定するためのアルゴリズムを使用する電気制御ユニットで処理される。
【0004】
十分に激しい衝撃の検出で、制御ユニットは、空気を入れるポンプに電気信号を送る。空気を入れるポンプは、膨張ガスの体積を生成するように現在既知の多くの技術の一つを使用する。膨張ガスは、エアバッグ中に導かれて、それを膨らます。エアバッグの膨張は、それを展開させて、それを乗り物の乗客の衝撃を受け取る位置に置く。乗客がエアバッグに接触して、付随する乗客の減速の後で、エアバッグは急速に収縮する。このことを達成するために、膨張ガスはエアバッグの開口部から放出され、エアバッグを収縮させて、乗り物から退出するように乗客を解放する。
【0005】
製造経験とエアバッグの使用が増加するにつれて、デザイン、構造および使用を含む工学的な挑戦がより理解されやすくなる。たいていのエアバッグシステムは、急速に膨張するように設計されて、乗り物の乗客に近接するクッションを備えている。多くのそのようなクッションは、乗り物の乗客の前に配置されるように構成される。クッションの配置は、乗り物の通常の動作中に、乗り物中の乗り物の乗客によって占有される位置から作られた推定に基づいて決定される。それ故、乗り物の乗客は、エアバッグが展開するときに、推定される位置の範囲に乗客がいるときには、乗客は特定のエアバッグから最適な保護を享受する。
【0006】
いくつかの状況では、乗り物の乗客が、上述した推定される位置に対して、適所から外れた位置にあるときに、顕著に傷害が起こる。いくつかのそのような傷害は、膨張するクッションの経路に位置付けられたエアバッグクッションの展開の間に、乗り物の乗客が適所から外れて位置付けられたときに起因すると考えられる。現在使用できるエアバッグシステムは、衝突の間に乗客の前で急速にクッションを膨張する。この膨張過程は、通常管理することが難しい、しかしながら、クッションのいくつかの領域を他の領域より前に膨張する可能性があり、クッションのこれらの早期に膨らまされる部分の近くに位置づけられた、適所から外れた乗客への傷害の危険性が増加する。
【0007】
適所から外れた乗客への潜在的な傷害は、乗り物の乗客の前方にクッションを配置する前にエアバッグクッションの完全な半径方向の膨張を生じさせることができるシステムの使用により減少させられ、および/または避けられる。同様に、傷害は、エアバッグクッションが乗り物の乗客に向かって導かれる、前方の推進力を減少することができるシステムによって、減少されることができる。現在使用できるいくつかのシステムは、例えば、「拘束部破り」(break-tethers)つまり、特定状況でエアバッグクッションをまず保持して、次にクッションを解放するために特定の荷重で裂かれて、完全なクッションの展開を可能にするように構成された拘束部などの、受動的な拘束システムにしばしば利用される。実益があるけれども、そのようなシステムは、特定の用途のための拘束部破りを構成するように存在する可変の多数の数の拘束部破りと、拘束部の機能に影響することができる多数の変数を伴い、複雑であることが証明される。他の技術は、乗り物のシステムによって、積極的に制御されることができるいくつかの特性を有する、積極的な拘束システムを使用する。これらのシステムも、非常に複雑で、乗り物に実装し使用するにはより高価となる。
【0008】
従って、適所から外れた乗り物の乗客が、エアバッグクッションの膨張の間に、より均一の荷重を受けるように、エアバッグクッションの展開特性を管理するために、乗り物で使用するためのエアバッグ展開抑制装置の必要性が存在する。エアバッグクッションの展開を、乗り物の乗客に向かって膨張する前に、強制してその完全な半径方向の大きさにすることができ、従って、乗り物の乗客に潜在的に接触するための幅広い表面積を有することができる、エアバッグ展開抑制装置が具体的に有益に提供される。同様に、エアバッグクッションが乗り物の乗客に向かって膨張する、推進力を管理することが出来る装置の必要性がある。既存のエアバッグモジュールのカスタマイズに関連するコストを避けるために、既存のエアバッグクッションとハウジングデザインに互換である、そのようなエアバッグ展開抑制装置を提供することは、技術的に更に有利となる。エアバッグクッションを使用するための、そのようなエアバッグクッション展開抑制装置と方法がここで記載される。
【発明の開示】
【0009】
本発明の装置と方法は、技術の現状に応じて発展して、詳細には、例えば、内部の拘束部破りシステムなどの内部の拘束システムを含む、現在利用できるエアバッグクッション展開抑制システムでの問題と必要性に対応して発展している。従って、本発明は、エアバッグクッションの展開中に、適所から外れた乗り物の乗客への傷害の可能性を減少するために使用されるそのようなシステムを取り入れた、膨張制御ジョイントとエアバッグクッションを有する新規の展開抑制システムを提供する。
【0010】
一の実施形態では、本発明は、衝突時に乗り物の乗客を受け取るようにされた接触パネルと、乗り物の表面に近接するようにされた反作用パネルと、接触パネルと反作用パネルの間に取り付けられた膨張を管理するジョイントを有する膨張抑制システムと、を有する膨張可能なエアバッグクッションを提供する。本発明によれば、展開抑制システムは、乗り物の乗客に向かって、エアバッグクッションの初期膨張を制限するように構成される。
【0011】
使用において、展開抑制システムは、クッションに、乗り物の乗客に直接的に向かわない方向に膨張すること可能にするために、クッションの初期厚さを、通常制限する。このことは、クッションがその完全な深さに達しないが、乗り物の乗客に潜在的なほとんどの表面積を示すように、その完全な半径方向の形状に膨張される、初期膨張状態を提供する。展開抑制システムの膨張管理ジョイントが次に解放されて、クッションの深さが完全な深さまで増加されて、クッションが乗り物の乗客の前に置かれる最終膨張状態を提供する。本発明の展開抑制システムは、エアバッグクッションの接触パネルと反作用パネルを連結する特徴を有することによって、通常これらの膨張状態を提供する。これらの連結構造は、エアバッグクッションの深さを膨張する傾向のある、初期の膨張線弾力に抵抗するのに向いている。本発明によれば、しかしながら、これらの連結特徴は、ジョイントを分離できる第二の方向へまたは第二の方向から力が働かされるように、膨張を管理するジョイントに解放可能に接続されていて、クッションをその完全な幅に膨張するために解放する。本発明の多くの実施形態では、連結機構を剥離する力を及ぼす破壊力は、連結機構を比較的小さい力によって、分離させることを可能にする。
【0012】
本発明の展開抑制システムの膨張を管理するジョイントは、本発明の範囲内で様々な形態を取ることができる。一の実施形態では、展開抑制システムは、膨張トリガーにまた連結される解放可能なジョイントで連結されるそれぞれの接触パネルおよび反作用パネルから伸びる第一の拘束部と第二の拘束部を有する。展開抑制システムの解放可能なジョイントは、せん断力の下で強くて安定できるジョイントを提供する、現在既知の様々な手段の使用によって形成されることができる。しかし、剥離状態で解放可能なジョイントに置く力のような異なった方向からの力を伴って破壊されてもよい。より具体的には、第一および第二の拘束部の連結を維持して、乗り物の乗客の方向への膨張可能な抑制の膨張を最初に制限するために、最初のせん断力で最初に荷重されたときに、ジョイントは十分な強さを有する。次に、エアバッグクッションのより完全な半径方向の膨張のあとで、解放可能なジョイントは、第二の力の適用の結果、拘束部分の一つを解放する。そして、解放可能なジョイントにしばしば適用される剥離力は、膨張可能なクッションを解放可能なジョイントから離す、膨張トリガーの付属品の動作によって生成される。
【0013】
本発明の範囲内の拘束形式を取ることができる膨張トリガーは、通常この力を加える。トリガーに加えられる力が、関連付けられた拘束部、従って、剥離中に解放可能なジョイント、またはさもなければジョイントを解放するトリガーに伝達されるように、膨張トリガーは通常、固定形式で拘束部の一つに取り付けられる。
【0014】
本発明に従った、いくつかの適切な解放可能なジョイントは、第一の拘束部と第二の拘束部を互いに取り付けるために、そして、その上、膨張トリガーを解放可能なジョイントに取り付けるために、粘着剤を使用することによって生成されることができる。他の適切なジョイントは、第一と第二の拘束部のジョイントで、フックとループのファスナー(hook-and-loop fastener)を備えることにより生成されてもよい。更にもう一つが、膨張トリガー拘束部によって継ぎ目に加えられる力によって、解放されることができるチェーンステッチのような解放可能なステッチ方法を使用して、第一の拘束部と第二の拘束部を固定することによって設けられる。同様に、ステッチのある解放可能な拘束部を破壊する解放可能なジョイントに、剥離力が加えられるように、壊れやすいステッチ方法または材料が使用されることができる。熱に弱い拘束材料の使用は、解放可能に拘束部を共に結合するように、熱溶接、摩擦溶接の使用を可能にすることができる。加えて、幅広い種類の機械的なファスナーが、本発明の解放可能なジョイントで使用されることができる。このファスナーはせん断力にさらされるときは強いが、剥離力にさらされるときは弱い。適切な機械的なファスナーの例は、せん断には強いが、剥離には弱いような機械的なファスナーに加えて、リベット、スナップそしてボルトを含む。そのような機械的なファスナーは、金属またはプラスチックから生成されることができる。そのようなファスナーは、剥離力の適用がファスナーを破壊するように、本発明の装置の拘束部を通って連続して置かれることができる。
【0015】
上で簡潔に説明したように、本発明の展開抑制システムの解放ジョイントに取り付けられた解放トリガーは、解放可能なジョイントから伸びる第三の拘束部であることができ、エアバッグクッションのパネルのより周辺部分に取り付けられることができる。そのような解放トリガーの第三の拘束部は、展開抑制システムの第一の拘束部または第二の拘束部のいずれかにリンクされた分離された拘束部とすることができ、または、それは単に、解放可能なジョイントを連続して過ぎて、その後、もう一つの位置でクッションに取り付けられる展開抑制システムの第一または第二の拘束部の拡張された部分とすることができる。本発明の展開抑制システムのいくつかの実施形態では、解放トリガーは、解放可能なジョイントに取り付けられて、その後、接触および反作用パネルの間の継ぎ目で、接触および反作用パネルに取り付けられる。
【0016】
本発明の展開抑制システムの他の実施形態では、解放可能なジョイントは、拘束部の適所に二つの連結機械構造を使用して形成されることができる。これは、エアバッグクッションのより周辺領域から伸びる、例えば結合ロッド、ピン、または拘束などの、細長い機械的な形式の解放トリガーを伴う、エアバッグクッションの接触および反作用パネルから伸びるループ形状のリンクを有することができる。折畳められるときは、解放トリガーは、事実上それらを結合する両方のリンクを通って伸びる。エアバッグクッションが伸びるにつれて、解放トリガーはしぼみ、リンクを解放してエアバッグクッションがその深さ方向に伸びることを自由にする。本発明の類似の実施形態が、ロッド形状の膨張トリガーの周りに連結する接触および反作用パネルから伸びるループした拘束部を使用できる。
【0017】
本発明の展開抑制システムの更に他の実施形態では、展開抑制システムは、エアバッグクッションの接触および反作用パネルの間に取り付けられる単独の膨張抑制を含むことができる。この実施形態では、膨張抑制は解放可能なジョイントと共に、エアバッグクッションの接触および反作用パネルの間に取り付けられる。一般的には、このジョイントは、クッションの反作用パネルと共に作られる。エアバッグクッションが伸びるにつれて、第一の膨張方向の乗り物の乗客向かうエアバッグクッションの膨張は、制限する位置に膨張抑制を伸ばして、その後、第一の膨張方向に対して角度をなす第二の方向での膨張につれて、膨張抑制にリンクされるクッションのパネルは、剥離によって、従って、解放可能なジョイントの解放によって、解放トリガーのように作用する。第二の方向の膨張は、初期の展開方向に対して角度をなして生じることができ、いくつかの場合には、初期の展開方向にほぼ垂直である。この第二の方向の膨張は、従って、横方向の上側または下側とすることが出来る。
【0018】
本発明の展開抑制システムの膨張制御ジョイントの前の実施形態でのように、解放可能なジョイントは、接着剤、フックとループのファスナー、解放可能なステッチ、壊れやすいステッチ、熱溶接または摩擦溶接を使用して形成されることができる。更に、本発明の展開抑制システムは、ハンドルに取り付けられる運転手側のエアバッグクッション、ダッシュボードに取り付けられる乗客側のエアバッグクッション、頭上のエアバッグクッション、膨張可能なカーテンのエアバッグクッション、ピラーに取り付けられるエアバッグクッションおよび、ひざ用枕を含むが、これらに限定されない幅広いエアバッグクッションの使用に適している。
【0019】
これらの特徴および他の特徴と本発明の有利点は、以下の記述と添付の請求項からより完全に明らかになり、または、以下に記載される発明の実施形態により知られることができる。
【0020】
上で列挙された特徴および他の特徴と本発明の有利点を得られる方法がより確実に理解されるために、簡潔に上述した本発明のより詳細な説明が、添付図面で図示されるその特定の実施形態を参照することにより提供される。これらの図面は、本発明の典型的な実施形態だけを図示していて、それゆえ、その範囲を限定するとみなされないことが理解され、本発明は、添付の図面を使用して更なる特性と詳細と共に記載され説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の現在好ましい実施形態は、図を参照することにより最もよく理解され、同じ部分は、全ての図面に渡って同じ番号で指定される。全体的に説明されて、図面の中で図示される本発明の構成は、幅広い種類の構成でアレンジされて設計されることができることが、確実に理解されるであろう。従って、図1から図6Cで代表される、本発明の装置とシステムの以下の実施形態のより詳細な説明は、請求された発明の範囲を限定することを意図しないが、本発明の現在の好ましい実施形態の単なる代表である。
【0022】
消費者と取り締まり者の増加している認識は、概して、受動的な抑制装置の分野、具体的には、乗り物のエアバッグの分野の運転の進歩についてである。最近特に注目される一つの問題点は、適所から外れた乗客がもたらす問題点である。乗り物の乗客によって潜在的に占有される無数の可能性のある位置がもたらす問題点は、解決することが難しい。上述したように、技術の明確な進歩は、クッションを、その完全な長手方向寸法に到達するように膨張させることができる前に、乗り物のエアバッグを、ほぼその完全な横寸法及び側面寸法に膨張させることができる装置を提供する。そのような装置は、接触する前に、乗客に対するクッションの適正な配置を可能にする。加えて、そのような装置は、乗り物の乗客に向かって導かれる推進力の大きさが減少されることを可能にする。膨張制御ジョイントを伴う展開抑制装置、そのような抑制装置が組み込まれるエアバッグクッション、及びそれらの使用方法がここで提供される。
【0023】
図1は、本発明に従った展開抑制システム80を内蔵するエアバッグクッション50の一部を切り取った図を含む乗り物12の内部の分離透視図を提供する。乗り物12は、長手方向40の乗り物の乗客18の前方に位置づけられる、ウインドシールド14とダッシュボード16を通常含む。シート24は、乗り物の乗客18のためにダッシュボード16の後ろに設けられて、乗り物の乗客18はシートベルト26によってシート24に保持されることができる。乗客18は、乗り物のドア28、側面窓30およびルーフ20によって、横方向42に抑制されている。ドア28は、側面窓30を支持し、乗り物12のAピラー32とルーフトリム22によって、一部を抑制されている。
【0024】
乗り物12は、格納扉34の後ろのダッシュボード16に収容されたエアバッグモジュール10を含むことが示される。エアバッグモジュール10は、衝突事故の間に、傷害から乗客18を保護するために乗り物の乗客18の前方にエアバッグクッションを配置するように構成される。図1のエアバッグクッション50は、部分的に膨張された形態で図示される。この形態では、エアバッグクッションは、ダッシュボード16に在ることが示されて、格納カバー34を移動し、乗り物の乗客18に対して長手方向40に膨張を開始する。エアバッグクッション50は、クッション50を乗り物12と空気を入れるポンプ(図示しない)に取り付けるクッションのど56を含む。クッションは、更に、反作用パネル66と接触パネル68の上に作られるクッション本体60を含む。反作用パネル66は、ウインドシールド14とダッシュボード16を含む乗り物の表面への近接配置のために設計される。乗り物の異なった領域で配置されるエアバッグクッションでは、反作用パネルは乗り物のドア、乗り物の他の表面のみならず、乗り物のハンドルに近接できる。図1で図示したように、反作用パネル66は、乗り物のダッシュボード16から外側に接触パネル68に結合するように伸びる円錐形状構造である。接触パネル68は、クッション50が展開されたときに長手方向40に乗り物の乗客18の前に配置されるために設計されている。この用途で使われるような「パネル」は、エアバッグクッションの一部が、クッション50を形成するために他と組み立てられる、対応する物理的な構成要素部分を必ずしも必要としないことを、説明することに注意すべきである。
【0025】
図1では、エアバッグクッション50の前方の膨張が、クッション50の内部にある展開抑制システム80によって制限されていることが示されている。展開抑制システム80は、通常エアバッグクッション50の内部に設けられている。この実施形態では、展開抑制システム80は、接触抑制84と反作用抑制88を含むように図示されている。接触抑制84は、クッション50の接触パネル68に取り付けられる第一の端部86aと解放可能なジョイント98で反作用抑制88にリンクされた第二の端部86bを有している。反作用抑制88は、クッション50の反作用パネル66に取り付けられた第一の端部90aと解放可能なジョイント98で接触抑制84にリンクされた第二の端部90bを有している。展開抑制システム80は、エアバッグクッション50に取り付けられた第一の端部94aと解放可能なジョイント98に取り付けられた第二の端部を有する開放トリガー92を更に有している。解放トリガー92の第一の端部94aは、エアバッグクッション50の反作用パネル66または接触パネル68のいずれかに取り付けられることができる。解放トリガー92の第一の端部94aは、継ぎ目70(仮想で示されている)で接触パネル68と反作用パネル66の間に取り付けられることができる。
【0026】
図1で図示されるエアバッグクッション50の展開段階では、クッション50の接触パネル68は、ダッシュボード16から乗客18に向かって長手方向に移動させられる。この長手方向の膨張は、反作用抑制84と接触抑制88を組み合わせた長さにより限定される。これらの抑制84、88は、解放可能なジョイント98により結合される。ジョイント98は、多くの形式をとることができる。本発明の実施形態では、解放可能なジョイント98は、クッション50の急速な前方向の膨張が、ジョイント98を破壊することができないように、張力に非常に強く構成されている。同時に、ジョイント98は、異なった方向からの力による破壊には脆弱である。適切な解放可能なジョイント98は、接着剤、接触抑制84と反作用抑制88にフックとループファスナーを貼ること、例えばチェーンステッチなどの解放可能なステッチを使用すること、抑制84と88をリンクすること、解放トリガー92によって簡単に壊される針を使用するステッチで抑制84と88をリンクすること、抑制84、88を熱溶接すること、抑制84、88を摩擦溶接すること、および抑制84,88を機械的なファスナーでリンクすること、を使用することにより作られることができる。
【0027】
本発明の範囲では、機械的なファスナーは、せん断力にさらされるときには安定しているが、剥離力にさらされるときには弱い、幅広い種類のファスナーを含む。適切な機械的なファスナーの例は、リベットとボルト及び、せん断に強いが剥離に弱い当業者に知られている他の類似の機械的なファスナーを含む。そのような機械的なファスナーは金属またはプラスチックから生成されることができる。使用において、これらのファスナーは、剥離力の適用がファスナーを破壊するように、連続して本発明の装置の抑制を介して配置することができる。また更に、スナップ、リベットまたは再び閉じることができる連結シールのような連結機構は、その後エアバッグクッションでの使用のために互いに固定されることができる抑制の端部に取り付けることができるプレート上に生成されることができる。
【0028】
本発明の解放可能なジョイント98のいくつかの実施形態では、本発明の解放可能なジョイント98のいくつかの実施形態では、解放可能なジョイント98がせん断で耐える力の量に対する、解放可能なジョイント98が剥離で耐える力の量とには、大きな差がありうる。本発明のいくつかの実施形態では、せん断/剥離の比率は、100対1を超える。更に他の実施形態では、せん断/剥離の比率は、100対1未満とすることができる。いくつかの特定の(個々の)実施形態では、せん断/剥離の比率は、約100対1、80対1、20対1とすることができる。例えば取り外すことができる物理的な連結などの本発明の解放可能なジョイントの他の実施形態では、連結を中止してクッションパネルを解放するために必要とされる力は、非常に小さくて、非常に高いせん断/解放力の比率を作り出す。
【0029】
いくつかの本発明の解放可能なジョイント98では、解放可能なジョイント98のための予測可能なせん断/剥離力の比率を有することが望ましい。接着剤を使用して作られたような多くのジョイントでは、せん断/剥離力の比率は、生成されるジョイント98の形状と大きさで制御されることが可能である。接着剤で生成された解放可能なジョイント98では、ジョイントの領域が、ジョイントによって耐えることができるせん断力の量にとって重要であることがわかる。それにひきかえ、使用される接着剤の幅が、接続された抑制を分離するために必要とされる剥離力の量を決定する。有益であることわかる一つのジョイント構成は、せん断力の方向に平行に置かれた狭い接着剤ストリップを使用する。ストリップの数と幅は、必要とされるせん断力の量を支持するように、適切なジョイント領域を備えるように調整されることができる一方、ジョイント98の剥離の成功が、それを解放できるような十分に小さな接着剤の幅を備えている。本発明の実施形態で使用される一つの特別なジョイントは、接着剤の領域を増やすように変化することができる長さとジョイント98を破壊するために必要とされる剥離力の量を管理するように変化することができる幅を有する3つの接着剤ストリップを有している。
【0030】
つきに図2を参照して、図1で図示された乗り物は、エアバッグクッション50が図示されて説明された接触抑制84と反作用抑制88と共により完全に膨張されて、クッション50が横方向44に、より完全に伸ばされて示されている。このように、図2は、図1の展開抑制システム80の初期効果、つまり、クッション50がリンクされた接触抑制84と反作用抑制88の長さの合計によって規定される長手方向40の所定の大きさに膨張されることを図示する。その後、簡潔に上述したようにジョイント98は張力に強いので、クッション50の膨張は抑制される。
【0031】
通常長手方向40への膨張のこの抑制は、膨張ガスをより横方向に導かせるクッションのど56に入れさせて、クッション50をウインドシールド14に沿って、上方および下方に満たさせる。このことは、乗り物の乗客18に向かって導かれるエアバッグクッション50の初期張力を拡散する一方、クッションをその完全な横および側面寸法に膨張させる。この状況の後で、展開抑制システム80は解放されて、クッション50は図3と4で図示されたその完全な長手方向の大きさに膨張されることができる。
【0032】
図1から4で図示された展開抑制システム80の実施形態では、この膨張は、トリガー92の解放を作動するのに関与している。具体的には、クッション50が横方向44に膨張するにつれて、解放トリガー92の抑制をぴんと張ったように引き、解放可能なジョイント98上に「剥離」力を置く。この剥離力は、通常、反作用抑制88から接触抑制84を分離するように通常作用し、それゆえ、その長手方向の膨張を完全にするようにクッション50を解放する。図2では、解放可能なジョイント98は、解放トリガー92が接触抑制84から離れて反作用抑制88を剥離するときに、分離を開始することが示される。
【0033】
図3は、解放トリガー92が抑制の一つに、ここでは反作用抑制88に取り付けられることができる、その解放される状態での解放可能なジョイント98を示す。本発明の他の実施形態では、解放トリガー92は、簡単に、接触抑制84または反作用抑制88の延長とすることができる。ジョイント98が解放されるときは、接触パネル68は、乗り物の乗客18により密接するように長手方向40に延び始める。それ故、図4で図示されるように完全に膨張されるときは、膨張可能なエアバッグクッション50の接触パネル68は、乗り物の乗客により密接する。技術的に現在知られて理解されている多くのエアバッグクッションと対比して、しかしながら、接触パネル68を乗客18の近くに持って行くこの最後の膨張は、乗客18に向かう推進力の減少によって生じる。エアバッグ組立体10が起動されたときに、乗り物の乗客18が予想された位置ではないような場合には、このことは、適所から外れた乗客18に起こりうる傷害を減少する。
【0034】
次に図5Aを参照すると、本発明の他の展開抑制システム180を内蔵するエアバッグクッション150を有するエアバッグ組立体110の分離断面平面図が示される。図5Aのクッション150は、抑制システム180の初期の長手方向の限界まで膨張されているように図示される。この実施形態では、展開抑制システム180は、クッション150の反作用パネル166にクッション150の接触パネル168から伸びる、単一の膨張抑制184を有する。この実施形態では、膨張抑制184は、解放可能なジョイント198で、エアバッグクッション150のパネル166,168の一つに結合されている。図5Aでは、抑制184の第一の端部186aは、クッション150の本体160の接触パネル168に固定してリンクされていて、一方、抑制184の第二の端部186bは、クッション150の反作用パネル166と共に、解放可能なジョイント198に組み込まれている。図示されるように、このジョイント198は、クッションののど156の近くに作られる。
【0035】
エアバッグクッション150が最初に展開されるときは、それは、最初に、それが膨張抑制の長さに到達されるまで、ほぼ長手方向40に大部分膨張する。膨張抑制184の長さに到達されるときは、エアバッグクッション150は、半径方向に、横方向44、上方および下方に膨張される。この第二のクッション150の横への膨張は、ぴんと張られたクッション150の反作用パネル166を引き始める。
【0036】
次に図5Bを参照して、図5Aのエアバッグ組立体110は、膨張抑制184がその完全な長さで、クッション150が完全に横方向に膨張させられた、中間膨張状態でのエアバッグクッション150が示される。この状態では、膨張抑制184(ここでは反作用パネル166)にリンクされたクッション150のパネルが、抑制184から離れて剥離されることにより、膨張抑制184のための解放トリガーとして作用する。図5Bで図示したように、ジョイント198は解放し始める。クッション150の反作用パネル166から離れる剥離は、抑制184に連結された反作用パネル166を下方に引くクッション150の膨張によって引き起こされて、ジョイント198に剥離力を受けさせる。この第二の横方向の膨張は、最初の展開方向に角度をなして生じ、ある場合には、最初の展開方向にほぼ垂直である。図5Cで最後に図示されるように、ジョイント198の解放の後に、膨張抑制184が自由にされて、それ故、接触パネル168にその完全な深さで長手方向に伸びることを可能にする。
【0037】
図6Aは、本発明に従った、展開抑制システム280のもう一つの実施形態を有する運転手側の側面エアバッグクッション250を内蔵する、乗り物12の部分側面透視図を提供する。乗り物12は通常、長手方向40の乗り物の乗客の前方に位置付けられたウインドシールド14とダッシュボード16を有する。シート24は、乗り物の乗客18のためにダッシュボード16の後ろに設けられていて、乗客18は、シートベルト26によりシート24に保持されることができる。乗客18は、乗り物のドア28、側面窓30とルーフ20によって、横方向42で拘束されている。ドア28は、側面窓30を支持し、乗り物のAピラー32と乗り物12のルーフトリム22によって、部分的に拘束されている。
【0038】
図6Aの乗り物12は、エアバッグクッション250と、格納扉34の後ろの乗り物のダッシュボード16に収容される展開抑制システム280を有するように示されている。エアバッグモジュール210は、衝突事故の間に乗り物の乗客18とハンドル36の間にエアバッグクッション250を配置するように構成される。図6Aのエアバッグクッション250は、部分的に膨張された形態で図示される。この形態では、エアバッグクッション250は、ダッシュボード16に存在していて、展開抑制システム280よって、可能とされる限り、乗り物の乗客18に向かって、長手方向40に膨張される。前の図のように、エアバッグクッション250は、反作用パネル266と接触パネル268の上に作られたクッションのど256とクッション本体260を有する。
【0039】
展開抑制システム280は、通常エアバッグクッション250の内部に配置されている。本発明の抑制システム280の実施形態では、クッション250は、それぞれの接触パネル268と反作用パネル266から伸びる、第一のループ構造284と第二のループ構造288によって、長手方向の膨張から抑制されて、それらは、エアバッグクッション250の反作用パネル266と接触パネル268の間の継ぎ目270から伸びる細長い解放トリガーの介在によって互いに保持される。解放トリガー292は、貯蔵の間と早期の展開の間にそれらをリンクするループ構造284、288を貫通するように構成されたような構造を個々に有しながら、本発明の範囲で多くの形態を取ることができる。図6Bと図6Cで図示されたように、図6Aで図示された初期の長手方向の展開は、横方向の膨張の次に行なわれ、トリガー292は、ループ284とループ288の間から引っ込められて、それらを自由にして、クッション250の接触パネル268を、乗り物の乗客18に向かって膨張するために解放する。クッション250の最終的な形態が図6Cで図示されている。
【0040】
図1から4、5Aから5Cおよび6Aから6Cのそれぞれは、例えば、ダッシュボードとハンドルに取り付けられたエアバッグクッションなどの、従来の前方に取り付けられたエアバッグクッションが図示されている。当業者は、本発明の展開抑制システムは、ハンドルに取り付けられた運転手側のエアバッグクッション、ダッシュボードに取り付けられた乗客側のエアバッグクッション、頭上のエアバッグクッション、膨張可能なカーテンエアバッグクッション、ピラーに取り付けられたエアバッグクッションおよび膝用枕を含むが、これらに限定されない、幅広い種類のエアバッグクッションでの使用に適している。
【0041】
上に加えて、当業者は、本発明の展開抑制システムに、多数の解放可能なジョイントを加えることが明らかであると思うことが理解される。これはさまざまな形態をとることができる。クッションのいくつかの領域の展開を管理することが望ましい、膨張可能なカーテンエアバッグのように、平行に採用される複数の展開抑制システムを設けることは、本名発明の範囲内の第一のものである。
【0042】
多数の解放ジョイントを有する展開システムを設けることもまた、本発明の範囲内である。そのようなシステムは、例えば、連続する多数の解放可能なジョイントを有する抑制を含む。そのようなシステムは、エアバッグクッションの段階的な展開を備えることができる。より詳細には、クッションの膨張は、連続する解放ジョイントの解放のトリガーである。このことは、エアバッグにクッションの深さの段階的な膨張のトリガーとなる半径方向の膨張と共に、エアバッグに段階的な膨張を可能にする。この構成の一つの特別な実施形態では、接触抑制と反作用抑制は、各々が、単一の共通の解放のトリガー、または、多数の解放のトリガーのいずれかに連結される複数の解放可能なジョイントで、結合される。
【0043】
本発明は、ここで及び請求項で幅広く記載されたような、その構成、方法、または他の本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形式で実施されることができる。記載された実施形態は、全ての点で単に実例として、限定的でなく、考えられるべきである。本発明の範囲は、従って、前述の記載によってよりもむしろ、貼付の請求項によって示される。請求項と等価の目的および範囲にある全ての変更は、それらの範囲に包含されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
(原文に記載なし)
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6A】

【図6B】

【図6C】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
衝突事故の間に、乗り物の乗客を受けるようにされた接触パネルと、
自動車の表面に近接するようにされた反作用パネルと、
前記接触パネルと前記反作用パネルの間に取り付けられた展開抑制システムと、を有する膨張可能なエアバッグクッションであって、
前記展開抑制システムは、第一の方向の乗り物の乗客に向って、エアバッグクッションの初期の膨張を抑制するように構成され、
前記展開抑制システムは、前記エアバッグクッションのパネルに取り付けられた解放トリガーを有する解放可能なジョイントを有していて、
第一の膨張方向に対して角度をなす、第二の方向への前記エアバッグクッションの膨張が、前記解放トリガーを作動し、それ故、前記エアバッグクッションを完全に膨張された状態に膨張することを可能にする、膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項2】
前記展開抑制システムは、前記接触パネルと前記反作用パネルのそれぞれから伸びる、第一の抑制部と第二の抑制部を有する、請求項1に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項3】
前記展開抑制システムの前記解放可能なジョイントは、接着剤、フックとループのファスナー、解放可能なステッチ、壊れやすいステッチ、熱溶接、摩擦溶接および機械的なファスナーからなるグループから選択されたリンカーを使用して形成された、請求項2に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項4】
前記解放トリガーは、前記解放可能なジョイントから伸びる第三の抑制部であり、前記エアバッグクッションのパネルに取り付けられる請求項3に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項5】
前記解放トリガーの前記第三の抑制部は、前記展開抑制システムの前記第一の抑制部または前記第二の抑制部のいずれかの延長である、請求項4に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項6】
前記解放トリガーの前記第三の抑制部は、前記接触パネルと前記反作用パネルの間のつなぎ目で前記接触パネルと前記反作用パネルに取り付けられた、請求項4に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項7】
前記展開抑制システムの前記解放可能なジョイントは、機械的な解放トリガーの介在によって、接続された二つの機械的な連結を使用して形成された、請求項2に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項8】
前記機械的な連結は、前記エアバッグクッションの前記接触パネルと前記反作用パネルから伸びるループを有し、
前記機械的な解放トリガーは、介在する接続ロッドを有し、
前記第一の方向の膨張に対して角度をなして位置付けられた第二の方向へのエアバッグクッションの膨張は、前記エアバッグクッションの前記接触パネルと前記反作用パネルのループから前記接続ロッドの引き抜きを引き起こすことによって、前記機械的な解放トリガーを作動する、請求項7に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項9】
前記展開抑制システムは、前記エアバッグクッションの前記接触パネルと前記反作用パネルの間に取り付けられた、膨張抑制部を有し、
前記膨張抑制部は、解放可能なジョイントと前記エアバッグクッションのパネルに取り付けられた解放トリガーを有する、請求項1に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項10】
前記解放可能なジョイントは、
第一の膨張方向の乗り物の乗客に向かう、前記エアバッグクッションの膨張が、前記膨張抑制に延びて、前記第一の膨張方向に対して角度をなす第二の方向への前記エアバッグクッションの膨張が、前記解放トリガーを作動するように、
前記エアバッグクッションのパネルと前記膨張抑制部の間に形成される、請求項9に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項11】
前記展開抑制システムの前記解放可能なジョイントは、接着剤、フックとループのファスナー、解放可能なステッチ、壊れやすいステッチ、熱溶接、摩擦溶接および機械的なファスナーからなるグループから選択されたリンカーを使用して形成された、請求項10に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項12】
前記解放可能なジョイントの前記解放トリガーは、前記展開抑制システムの前記解放可能なジョイントに組み込まれた前記エアバッグの前記パネルである、請求項10に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項13】
前記エアバッグクッションは、ハンドルに取り付けられた、運転手側のエアバッグクッション、ダッシュボードに取り付けられた乗客側のエアバッグクッション、頭上のエアバッグクッション、ピラーに取り付けられたエアバッグクッション、膝用枕、および膨張可能なカーテンエアバッグクッションからなるグループから選択された、請求項1に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項14】
前記第二の膨張方向は、前記第一の膨張方向に対して、ほぼ垂直に角度が付いている、請求項1に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項15】
前記第二の膨張方向は、前記第一の膨張方向に対して下方である、請求項14に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項16】
前記第二の膨張方向は、前記第一の膨張方向に対して上方である、請求項14に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項17】
展開したときに、乗り物の乗客を受けるように位置付けられた接触パネルと、
展開したときに、乗り物の表面に近接して位置付けられた反作用パネルと、
前記エアバッグクッションの前記反作用パネルから伸びる第一の端部と、前記エアバッグクッションのパネルに取り付けられた第二の端部と、を有する反作用抑制部と、
前記エアバッグクッションの前記接触パネルから伸びる第一の端部と、解放可能なジョイントと共に、前記反作用抑制部の中間部にリンクされた第二の端部と、を有する制限的な抑制部と、を有する膨張可能なエアバッグクッションであって、
前記膨張可能なエアバッグクッションの膨張される深さは、前記膨張可能なクッションが所定の膨張幅にほぼ到達するまで、前記反作用および制限的な抑制部によって膨張期間の最初に制限される、膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項18】
前記反作用抑制部と前記制限的な抑制部をリンクする前記解放可能なジョイントは、接着剤を使用する接続、フックとループのファスナーを使用する接続、解放可能なステッチを使用する接続、壊れやすいステッチを使用する接続、熱溶接を使用する接続、摩擦溶接を使用する接続、および機械的なファスナーを使用する接続からなるグループから選択された接続方法を使用して形成された、請求項17に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項19】
前記エアバッグクッションは、ハンドルに取り付けられた運転手側のエアバッグクッション、ダッシュボードに取り付けられた乗客側のエアバッグクッション、頭上のエアバッグクッション、ピラーに取り付けられたエアバッグクッション、膝用枕および膨張可能なカーテンエアバッグクッションからなるグループから選択される、請求項17に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項20】
展開されたときに、乗り物の乗客を受けるように位置づけられた接触パネルと、
展開されたときに、乗り物の表面に近接して位置づけられる反作用パネルと、
前記エアバッグクッションの前記接触パネルから伸びる第一の端部と、解放可能なジョイントと共に前記反作用パネルにリンクされた第二の端部と、を有する制限的な抑制部と、を有する膨張可能なエアバッグクッションであって、
前記膨張可能なエアバッグクッションの前記膨張される深さは、前記膨張可能なエアバッグクッションが所定の膨張幅にほぼ到達されるまで、前記制限的な抑制部によって、膨張期間の最初に制限される、膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項21】
前記制限的な抑制部と前記反作用パネルにリンクする、前記解放可能なジョイントは、接着剤を使用する接続、フックとループのファスナーを使用する接続、解放可能なステッチを使用する接続、壊れやすいステッチを使用する接続、熱溶接を使用する接続、摩擦溶接を使用する接続、および機械的なファスナーを使用する接続からなるグループから選択された接続方法を使用して形成される、請求項20に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項22】
前記エアバッグクッションは、ハンドルに取り付けられた運転手側のエアバッグクッション、ダッシュボードに取り付けられた乗客側のエアバッグクッション、頭上のエアバッグクッション、ピラーに取り付けられたエアバッグクッション、膝用枕、および膨張可能なカーテンエアバッグクッションからなるグループから選択された、請求項20に記載の膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項23】
展開されたときに、乗り物の乗客を受けるように位置づけられた接触パネルと、
展開されたときに、乗り物の表面に近接するように位置づけられた反作用パネルと、
前記エアバッグクッションの前記接触パネルから伸びる第一のループと、
前記反作用パネルから伸びる第二のループと、を有する膨張可能なエアバッグクッションであって、
前記第一のループと前記第二のループは、第一の膨張方向への前記エアバッグクッションの膨張を抑制するために、介在する接続ロッドによって連結されていて、
前記接続ロッドは、前記エアバッグクッションのパネルから始まる第一の端部と、前記第一のループと前記第二のループを通って伸びる第二の端部と、を有しており、
前記第一の膨張方向に対して角度をなす第二の膨張方向への前記エアバッグクッションの膨張は、前記第一のループと前記第二のループから前記接続ロッドを引っ込めて、前記第一のループと前記第二のループを解放する、膨張可能なエアバッグクッション。
【請求項24】
前記エアバッグクッションは、ハンドルに取り付けられた運転手側のエアバッグクッション、ダッシュボードに取り付けられた乗客側のエアバッグクッション、頭上のエアバッグクッション、ピラーに取り付けられたエアバッグクッション、膝用枕、および膨張可能なカーテンエアバッグクッションからなるグループから選択される、請求項23に記載の膨張可能なエアバッグクッション。

【公表番号】特表2007−513834(P2007−513834A)
【公表日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−543927(P2006−543927)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2004/040943
【国際公開番号】WO2005/061286
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(597065363)オートリブ エーエスピー,インコーポレイティド (87)
【Fターム(参考)】