選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARM)として有用な新規なベンゾイミダゾール誘導体
本発明は、新規なベンゾイミダゾール誘導体、これらを含有させた製薬学的組成物、そしてこれらをアンドロゲン受容体が媒介する障害および状態の治療で用いることに向けたものである。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】
[式中、
R1は、水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−NO2、−C1−4アルキル−N(RARB)、−C1−4アルキル−CO2H、−(C1−4アルキル)−X−R7、−CH2−アリールおよび−CH2−ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、前記−CH2−アリールおよび−CH2−ヘテロアリール基の前記アリールまたはヘテロアリール基は場合によりハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−OH、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−S−C1−4アルキル、−S−(ハロゲン置換C1−4アルキル)、−SO−C1−4アルキル、−SO2−C1−4アルキル、−O−アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−CO2H、−C(O)H、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
ここでRAおよびRBは、独立して、水素またはC1−4アルキルから選択されるか、または、RAとRBは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、場合によりO、SまたはNから選択される追加的ヘテロ原子を1から2個含有していてもよくかつ場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよい5員から7員の芳香、部分不飽和もしくは飽和環構造を形成しており、
ここでXは、−S−、−SO−、−SO2−、−O−SO2−、−O−、−C(OH)−、−C(=N(OH))−、−C(O)−、−C(O)−O−、−NRC−、−NRC−C(O)−、−C(O)−NRC−、−NRC−SO2−および−SO2−NRC−(ここで、RCは水素またはC1−4アルキルから選択される)から成る群から選択され、
ここでR7は、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、アリール、アラルキル、ビフェニル、シクロアルキル、シクロアルキル−(C1−4アルキル)−、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル−(C1−4アルキル)−から成る群から選択され、ここで、前記シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基は、単独または置換基の一部であるかに拘わらず、場合によりハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−S(O)0−2−(C1−4アルキル)、−SO2−N(RD)2(ここで、RDは各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択される)、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよいが、但し
XがOまたはNRCの時にはR6がC2−4アルケニル以外であることを条件とし、
R2は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−O−C1−4アルキル、−S−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−SO2−C1−4アルキルおよび−NRE−C(O)−C1−4アルキル(ここで、REは水素またはC1−4アルキルから選択される)から成る群から選択され、
R3は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−O−C1−4アルキル、−S−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−SO2−C1−4アルキルおよび−NRF−C(O)−C1−4アルキル(ここで、RFは水素またはC1−4アルキルから選択される)から成る群から選択されるが、但し
R2またはR3の中の少なくとも一方が水素以外であることを条件とし、
aは、0から1の整数であり、
R4は、水素、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキルおよび−C(O)−R8から成る群から選択され、
ここでR8は、C1−4アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−(C1−4アルキル)−、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル−(C1−4アルキル)−から成る群から選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基は、単独または置換基の一部であるかに拘わらず、場合によりハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノまたはジ(C1−4アルキル)アミノから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
R5は、水素、ハロゲン、C1−4アルキルおよびハロゲン置換C1−4アルキルから成る群から選択され、
R6は、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−NO2、−C1−4アルキル−N(RGRH)、C1−4アルキル−CO2H、−(C1−4アルキル)−Y−R9、−CH2−アリールおよび−CH2−ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、前記−CH2−アリールおよび−CH2−ヘテロアリール基の前記アリールまたはヘテロアリールは場合によりハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−S(O)0−2−C1−4アルキルまたは−SO2−N(RJ)2(ここで、RJは各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択される)から独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
ここでRGおよびRHは、独立して、水素またはC1−4アルキルから選択されるか、または、
RGとRHは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、場合によりO、SまたはNから選択される追加的ヘテロ原子を1から2個含有していてもよくかつ場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよい5員から7員の芳香、部分不飽和もしくは飽和環構造を形成しており、
ここでYは、−S−、−SO−、−SO2−、−O−SO2−、−O−、−C(OH)−、−C(=N(OH))−、−C(O)−、−C(O)−O−、−NRK−、−NRK−C(O)−、−C(O)−NRK−、−NRK−SO2−および−SO2−NRK−(ここで、RKは水素またはC1−4アルキルから選択される)から成る群から選択され、
ここでR9は、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、アリール、アラルキル、ビフェニル、シクロアルキル、シクロアルキル−(C1−4アルキル)−、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル−(C1−4アルキル)−から成る群から選択され、ここで、前記シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基は、単独または置換基の一部であるかに拘わらず、場合によりハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−S(O)0−2−(C1−4アルキル)、−SO2−
N(RL)2または−NRM−C(O)−C1−4アルキル(ここで、RLは各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、そしてRMは水素またはC1−4アルキルから選択される)から独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよいが、但し
YがOまたはNRKの時にはR9がC2−4アルケニル以外であることを条件とし、
R4が水素でありかつR5が水素の時にはR6がC1−4アルキル以外であることを条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5がC1−4アルキルの時にはR6がC1−4アルキル以外であることも条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R2が−O−C1−4アルキルであり、R3が水素であり、R4が水素であり、R5が水素の時にはR6が−CH2−フェニル(このフェニルは−O−C1−4アルキルで置換されている)以外であることも条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5が水素の時にはR6が−CH2−(ベンゾイミダゾリル)(ここで、このベンゾイミダゾリルはハロゲン、C1−4アルキルまたは−O−C1−4アルキルから選択される1から2個の置換基で置換されている)以外であることも条件とする]
で表される化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項2】
R1が水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−X−R7、−CH2−フェニルおよび−CH2−ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、前記−CH2−フェニルまたは−CH2−ヘテロアリール基の前記フェニルまたはヘテロアリールが場合によりハロゲン、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−(ハロゲン置換C1−4アルキル)、−C1−4アルキル−CN、ニトロ、シアノ、−S−(ハロゲン置換C1−4アルキル)、−SO2−C1−4アルキル、−O−CH2−フェニル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)H、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
ここでXが−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−C(O)−、−C(O)−O−および−C(=N(OH))−から成る群から選択され、
ここでR7がC1−4アルキル、フェニル、−CH2−フェニル、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルから成る群から選択され、ここで、前記フェニルまたはヘテロアリールが、単独または置換基の一部であるかに拘わらず、場合によりハロゲン、シアノ、ニトロ、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、フェニルまたはヘテロアリールから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
R2が水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
R3が水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択されるが、但し
R2またはR3の中の少なくとも一方が水素以外であることを条件とし、
aが0から1の整数であり、
R4が水素、C1−4アルキルおよび
【化2】
から成る群から選択され、
R5が水素、ハロゲンおよびC1−4アルキルから成る群から選択され、
R6がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−Y−R9および−CH2−フェニルから成る群から選択され、ここで、前記フェニルが場合によりハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−O−(ハロゲン置換C1−4アルキル)、ニトロまたはシアノから独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよく、
ここでYが−O−、−S−、−SO−、−SO2−および−O−SO2−から成る群から選択され、
ここでR9がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、フェニルおよび−CH2−フェニルから選択され、ここで、前記フェニルが、単独または置換基の一部であるかに拘わらず、場合によりハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−O−(ハロゲン置換C1−4アルキル)、シアノ、ニトロまたは−NRM−C(O)−C1−4アルキル(ここで、RMは水素またはC1−4アルキルから選択される)から独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよいが、但し
R4が水素でありかつR5が水素の時にはR6がC1−4アルキル以外であることを条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5がC1−4アルキルの時にはR6がC1−4アルキル以外であることも条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R2が−O−C1−4アルキルであり、R3が水素であり、R4が水素であり、R5が水素の時にはR6が−CH2−フェニル(このフェニルは−O−C1−4アルキルで置換されている)以外であることも条件とする、
請求項2記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項3】
R1が水素、−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−O−C1−4アルキルおよび−C1−4アルキル−S(O)0−2−C1−4アルキルから成る群から選択され、
R2が水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルおよびニトロから成る群から選択され、
R3がハロゲン、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
aが0から1の整数であり、
R4が水素、C1−4アルキルおよび
【化3】
から成る群から選択され、
R5が水素およびC1−4アルキルから成る群から選択され、
R6がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−Y−R9および−CH2−フェニルから成る群から選択され、ここで、前記フェニルが場合によりハロゲンで置換されていてもよく、
Yが−O−、−S−、−SO−、−SO2−および−O−SO2−から選択され、
R9がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、フェニルおよび−CH2フェ
ニルから選択され、ここで、前記フェニルが、単独または置換基の一部であるかに拘わらず、場合によりハロゲン、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルまたは−NRM−C(O)−C1−4アルキル(ここで、RMは水素またはC1−2アルキルから選択される)から独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよいが、但し
R4が水素でありかつR5が水素の時にはR6がC1−4アルキル以外であることを条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5がC1−4アルキルの時にはR6がC1−4アルキル以外であることも条件とする、
請求項2記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項4】
R1が水素、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、シアノ−メチル、メトキシ−メチルおよびメチル−チオ−メチルから成る群から選択され、
R2が水素、クロロ、フルオロ、メチル、トリフルオロメチル、メトキシおよびニトロから成る群から選択され、
R3がクロロ、フルオロ、メチル、メトキシ、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
aが0から1の整数であり、
R4が水素、メチル、エチルおよび
【化4】
から成る群から選択され、
R5が水素およびメチルから成る群から選択され、
R6がメチル、クロロ−メチル−、トリフルオロメチル、シアノ−メチル−、ヒドロキシ−メチル、3−フルオロ−ベンジル−、メトキシ−メチル−、エトキシ−メチル−、メチル−チオ−メチル−、エチル−チオ−メチル−、n−プロピル−チオ−メチル−、イソプロピル−チオ−メチル−、トリフルオロエチル−チオ−メチル−、ベンジル−チオ−メチル−、4−フルオロフェニル−チオ−メチル−、4−メトキシベンジル−チオ−メチル−、4−クロロベンジル−チオ−メチル−、4−フルオロベンジル−チオ−メチル−、メチル−スルホニル−メチル−、エチル−スルホニル−メチル−、n−プロピル−スルホニル−メチル−、イソプロピル−スルホニル−メチル−、トリフルオロエチル−スルホニル−メチル−、4−フルオロフェニル−スルホニル−メチル−、4−メチルフェニル−スルホニル−メチル−、4−メチルフェニル−スルホニルオキシ−メチル−、ベンジル−スルホニル−メチル−、4−フルオロベンジル−スルホニル−メチル−、4−メトキシベンジル−スルホニル−メチル−および4−メチルカルボニルアミノフェニル−スルホニル−メチル−から成る群から選択されるが、但し
R4が水素でありかつR5が水素の時にはR6がメチル以外であることを条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5がメチルの時にはR6がメチル以外であることも条件とする、
請求項3記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項5】
R1が水素、C1−2アルキル、−C1−2アルキル−OH、−C1−2アルキル−CN、−C1−2アルキル−O−C1−2アルキルおよび−C1−2アルキル−S(O)0−2−C1−2アルキルから成る群から選択され、
R2がハロゲン、−C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4
アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
R3がハロゲン、^C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
aが0であり、
R4が水素、C1−4アルキルおよびハロゲン置換C1−4アルキルから成る群から選択され、
R5が水素、C1−4アルキルおよびハロゲン置換C1−4アルキルから成る群から選択され、
R6がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−OHおよび−C1−4アルキル−Y−R9から成る群から選択され、
Yが−O−、−S−および−SO2−から成る群から選択され、
R9がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキルおよび−CH2−フェニルから選択され、ここで、前記フェニルが場合によりハロゲン、C1−4アルキルまたは−O−C1−4アルキルから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよいが、但し
R4が水素でありかつR5が水素の時にはR6がC1−4アルキル以外であることを条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5がC1−4アルキルの時にはR6がC1−4アルキル以外であることも条件とする、
請求項2記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項6】
R1が水素であり、
R2がハロゲン、−C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
R3がハロゲン、−C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
aが0であり、
R4が水素およびC1−4アルキルから成る群から選択され、
R5が水素およびC1−4アルキルから成る群から選択され、
R6がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキルおよび−C1−4アルキル−CNから成る群から選択されるが、但し
R4が水素でありかつR5が水素の時にはR6がC1−4アルキル以外であることを条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5がC1−4アルキルの時にはR6がC1−4アルキル以外であることも条件とする、
請求項5記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項7】
1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2,2,2−トリフルオロ−エタノール;
3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−3−ヒドロキシ−ブチロニトリル;
から選択される請求項6記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項8】
製薬学的に受け入れられる担体と請求項1記載の化合物を含んで成る製薬学的組成物。
【請求項9】
請求項1記載の化合物と製薬学的に受け入れられる担体を混合することで作られた製薬学的組成物。
【請求項10】
請求項1記載の化合物と製薬学的に受け入れられる担体を混合することを含んで成る製
薬学的組成物製造方法。
【請求項11】
アンドロゲン受容体が媒介する障害の治療を必要としている被験体におけるそれを治療する方法であって、前記被験体に請求項1記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項12】
アンドロゲン受容体が媒介する障害の治療を必要としている被験体におけるそれを治療する方法であって、前記被験体に請求項8記載の製薬学的組成物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項13】
前立腺癌、良性前立腺過形成(BPH)、多毛症、脱毛症、拒食症、乳癌、にきび、エイズ、悪液質、男性避妊および男性機能から成る群から選択される状態の治療を必要としている被験体におけるそれを治療する方法であって、前記被験体に請求項1記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項14】
(a)前立腺癌、(b)良性前立腺過形成、(c)多毛症、(d)脱毛症、(e)拒食症、(f)乳癌、(g)にきび、(h)エイズ、(i)悪液質の治療、(j)男性避妊または(k)男性機能強化を必要としている被験体におけるそれを治療するための薬剤を製造するための請求項1記載化合物の使用。
【請求項1】
式(I)
【化1】
[式中、
R1は、水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−NO2、−C1−4アルキル−N(RARB)、−C1−4アルキル−CO2H、−(C1−4アルキル)−X−R7、−CH2−アリールおよび−CH2−ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、前記−CH2−アリールおよび−CH2−ヘテロアリール基の前記アリールまたはヘテロアリール基は場合によりハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−OH、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−S−C1−4アルキル、−S−(ハロゲン置換C1−4アルキル)、−SO−C1−4アルキル、−SO2−C1−4アルキル、−O−アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−CO2H、−C(O)H、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
ここでRAおよびRBは、独立して、水素またはC1−4アルキルから選択されるか、または、RAとRBは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、場合によりO、SまたはNから選択される追加的ヘテロ原子を1から2個含有していてもよくかつ場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよい5員から7員の芳香、部分不飽和もしくは飽和環構造を形成しており、
ここでXは、−S−、−SO−、−SO2−、−O−SO2−、−O−、−C(OH)−、−C(=N(OH))−、−C(O)−、−C(O)−O−、−NRC−、−NRC−C(O)−、−C(O)−NRC−、−NRC−SO2−および−SO2−NRC−(ここで、RCは水素またはC1−4アルキルから選択される)から成る群から選択され、
ここでR7は、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、アリール、アラルキル、ビフェニル、シクロアルキル、シクロアルキル−(C1−4アルキル)−、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル−(C1−4アルキル)−から成る群から選択され、ここで、前記シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基は、単独または置換基の一部であるかに拘わらず、場合によりハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−S(O)0−2−(C1−4アルキル)、−SO2−N(RD)2(ここで、RDは各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択される)、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよいが、但し
XがOまたはNRCの時にはR6がC2−4アルケニル以外であることを条件とし、
R2は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−O−C1−4アルキル、−S−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−SO2−C1−4アルキルおよび−NRE−C(O)−C1−4アルキル(ここで、REは水素またはC1−4アルキルから選択される)から成る群から選択され、
R3は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−O−C1−4アルキル、−S−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−SO2−C1−4アルキルおよび−NRF−C(O)−C1−4アルキル(ここで、RFは水素またはC1−4アルキルから選択される)から成る群から選択されるが、但し
R2またはR3の中の少なくとも一方が水素以外であることを条件とし、
aは、0から1の整数であり、
R4は、水素、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキルおよび−C(O)−R8から成る群から選択され、
ここでR8は、C1−4アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−(C1−4アルキル)−、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル−(C1−4アルキル)−から成る群から選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基は、単独または置換基の一部であるかに拘わらず、場合によりハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノまたはジ(C1−4アルキル)アミノから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
R5は、水素、ハロゲン、C1−4アルキルおよびハロゲン置換C1−4アルキルから成る群から選択され、
R6は、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−NO2、−C1−4アルキル−N(RGRH)、C1−4アルキル−CO2H、−(C1−4アルキル)−Y−R9、−CH2−アリールおよび−CH2−ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、前記−CH2−アリールおよび−CH2−ヘテロアリール基の前記アリールまたはヘテロアリールは場合によりハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−S(O)0−2−C1−4アルキルまたは−SO2−N(RJ)2(ここで、RJは各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択される)から独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
ここでRGおよびRHは、独立して、水素またはC1−4アルキルから選択されるか、または、
RGとRHは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、場合によりO、SまたはNから選択される追加的ヘテロ原子を1から2個含有していてもよくかつ場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよい5員から7員の芳香、部分不飽和もしくは飽和環構造を形成しており、
ここでYは、−S−、−SO−、−SO2−、−O−SO2−、−O−、−C(OH)−、−C(=N(OH))−、−C(O)−、−C(O)−O−、−NRK−、−NRK−C(O)−、−C(O)−NRK−、−NRK−SO2−および−SO2−NRK−(ここで、RKは水素またはC1−4アルキルから選択される)から成る群から選択され、
ここでR9は、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、アリール、アラルキル、ビフェニル、シクロアルキル、シクロアルキル−(C1−4アルキル)−、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(C1−4アルキル)−、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル−(C1−4アルキル)−から成る群から選択され、ここで、前記シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基は、単独または置換基の一部であるかに拘わらず、場合によりハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−S(O)0−2−(C1−4アルキル)、−SO2−
N(RL)2または−NRM−C(O)−C1−4アルキル(ここで、RLは各々独立して水素またはC1−4アルキルから選択され、そしてRMは水素またはC1−4アルキルから選択される)から独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよいが、但し
YがOまたはNRKの時にはR9がC2−4アルケニル以外であることを条件とし、
R4が水素でありかつR5が水素の時にはR6がC1−4アルキル以外であることを条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5がC1−4アルキルの時にはR6がC1−4アルキル以外であることも条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R2が−O−C1−4アルキルであり、R3が水素であり、R4が水素であり、R5が水素の時にはR6が−CH2−フェニル(このフェニルは−O−C1−4アルキルで置換されている)以外であることも条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5が水素の時にはR6が−CH2−(ベンゾイミダゾリル)(ここで、このベンゾイミダゾリルはハロゲン、C1−4アルキルまたは−O−C1−4アルキルから選択される1から2個の置換基で置換されている)以外であることも条件とする]
で表される化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項2】
R1が水素、C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−X−R7、−CH2−フェニルおよび−CH2−ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、前記−CH2−フェニルまたは−CH2−ヘテロアリール基の前記フェニルまたはヘテロアリールが場合によりハロゲン、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−(ハロゲン置換C1−4アルキル)、−C1−4アルキル−CN、ニトロ、シアノ、−S−(ハロゲン置換C1−4アルキル)、−SO2−C1−4アルキル、−O−CH2−フェニル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)H、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
ここでXが−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−C(O)−、−C(O)−O−および−C(=N(OH))−から成る群から選択され、
ここでR7がC1−4アルキル、フェニル、−CH2−フェニル、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルから成る群から選択され、ここで、前記フェニルまたはヘテロアリールが、単独または置換基の一部であるかに拘わらず、場合によりハロゲン、シアノ、ニトロ、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、フェニルまたはヘテロアリールから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
R2が水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
R3が水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択されるが、但し
R2またはR3の中の少なくとも一方が水素以外であることを条件とし、
aが0から1の整数であり、
R4が水素、C1−4アルキルおよび
【化2】
から成る群から選択され、
R5が水素、ハロゲンおよびC1−4アルキルから成る群から選択され、
R6がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−Y−R9および−CH2−フェニルから成る群から選択され、ここで、前記フェニルが場合によりハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−O−(ハロゲン置換C1−4アルキル)、ニトロまたはシアノから独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよく、
ここでYが−O−、−S−、−SO−、−SO2−および−O−SO2−から成る群から選択され、
ここでR9がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、フェニルおよび−CH2−フェニルから選択され、ここで、前記フェニルが、単独または置換基の一部であるかに拘わらず、場合によりハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、−O−(ハロゲン置換C1−4アルキル)、シアノ、ニトロまたは−NRM−C(O)−C1−4アルキル(ここで、RMは水素またはC1−4アルキルから選択される)から独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよいが、但し
R4が水素でありかつR5が水素の時にはR6がC1−4アルキル以外であることを条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5がC1−4アルキルの時にはR6がC1−4アルキル以外であることも条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R2が−O−C1−4アルキルであり、R3が水素であり、R4が水素であり、R5が水素の時にはR6が−CH2−フェニル(このフェニルは−O−C1−4アルキルで置換されている)以外であることも条件とする、
請求項2記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項3】
R1が水素、−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−O−C1−4アルキルおよび−C1−4アルキル−S(O)0−2−C1−4アルキルから成る群から選択され、
R2が水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルおよびニトロから成る群から選択され、
R3がハロゲン、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
aが0から1の整数であり、
R4が水素、C1−4アルキルおよび
【化3】
から成る群から選択され、
R5が水素およびC1−4アルキルから成る群から選択され、
R6がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−OH、−C1−4アルキル−Y−R9および−CH2−フェニルから成る群から選択され、ここで、前記フェニルが場合によりハロゲンで置換されていてもよく、
Yが−O−、−S−、−SO−、−SO2−および−O−SO2−から選択され、
R9がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、フェニルおよび−CH2フェ
ニルから選択され、ここで、前記フェニルが、単独または置換基の一部であるかに拘わらず、場合によりハロゲン、C1−4アルキル、−O−C1−4アルキルまたは−NRM−C(O)−C1−4アルキル(ここで、RMは水素またはC1−2アルキルから選択される)から独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよいが、但し
R4が水素でありかつR5が水素の時にはR6がC1−4アルキル以外であることを条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5がC1−4アルキルの時にはR6がC1−4アルキル以外であることも条件とする、
請求項2記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項4】
R1が水素、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、シアノ−メチル、メトキシ−メチルおよびメチル−チオ−メチルから成る群から選択され、
R2が水素、クロロ、フルオロ、メチル、トリフルオロメチル、メトキシおよびニトロから成る群から選択され、
R3がクロロ、フルオロ、メチル、メトキシ、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
aが0から1の整数であり、
R4が水素、メチル、エチルおよび
【化4】
から成る群から選択され、
R5が水素およびメチルから成る群から選択され、
R6がメチル、クロロ−メチル−、トリフルオロメチル、シアノ−メチル−、ヒドロキシ−メチル、3−フルオロ−ベンジル−、メトキシ−メチル−、エトキシ−メチル−、メチル−チオ−メチル−、エチル−チオ−メチル−、n−プロピル−チオ−メチル−、イソプロピル−チオ−メチル−、トリフルオロエチル−チオ−メチル−、ベンジル−チオ−メチル−、4−フルオロフェニル−チオ−メチル−、4−メトキシベンジル−チオ−メチル−、4−クロロベンジル−チオ−メチル−、4−フルオロベンジル−チオ−メチル−、メチル−スルホニル−メチル−、エチル−スルホニル−メチル−、n−プロピル−スルホニル−メチル−、イソプロピル−スルホニル−メチル−、トリフルオロエチル−スルホニル−メチル−、4−フルオロフェニル−スルホニル−メチル−、4−メチルフェニル−スルホニル−メチル−、4−メチルフェニル−スルホニルオキシ−メチル−、ベンジル−スルホニル−メチル−、4−フルオロベンジル−スルホニル−メチル−、4−メトキシベンジル−スルホニル−メチル−および4−メチルカルボニルアミノフェニル−スルホニル−メチル−から成る群から選択されるが、但し
R4が水素でありかつR5が水素の時にはR6がメチル以外であることを条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5がメチルの時にはR6がメチル以外であることも条件とする、
請求項3記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項5】
R1が水素、C1−2アルキル、−C1−2アルキル−OH、−C1−2アルキル−CN、−C1−2アルキル−O−C1−2アルキルおよび−C1−2アルキル−S(O)0−2−C1−2アルキルから成る群から選択され、
R2がハロゲン、−C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4
アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
R3がハロゲン、^C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
aが0であり、
R4が水素、C1−4アルキルおよびハロゲン置換C1−4アルキルから成る群から選択され、
R5が水素、C1−4アルキルおよびハロゲン置換C1−4アルキルから成る群から選択され、
R6がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−C1−4アルキル−CN、−C1−4アルキル−OHおよび−C1−4アルキル−Y−R9から成る群から選択され、
Yが−O−、−S−および−SO2−から成る群から選択され、
R9がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキルおよび−CH2−フェニルから選択され、ここで、前記フェニルが場合によりハロゲン、C1−4アルキルまたは−O−C1−4アルキルから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよいが、但し
R4が水素でありかつR5が水素の時にはR6がC1−4アルキル以外であることを条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5がC1−4アルキルの時にはR6がC1−4アルキル以外であることも条件とする、
請求項2記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項6】
R1が水素であり、
R2がハロゲン、−C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
R3がハロゲン、−C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、シアノおよびニトロから成る群から選択され、
aが0であり、
R4が水素およびC1−4アルキルから成る群から選択され、
R5が水素およびC1−4アルキルから成る群から選択され、
R6がC1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキルおよび−C1−4アルキル−CNから成る群から選択されるが、但し
R4が水素でありかつR5が水素の時にはR6がC1−4アルキル以外であることを条件とし、
更に、R1が水素であり、aが0であり、R4が水素でありそしてR5がC1−4アルキルの時にはR6がC1−4アルキル以外であることも条件とする、
請求項5記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項7】
1−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2,2,2−トリフルオロ−エタノール;
3−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−3−ヒドロキシ−ブチロニトリル;
から選択される請求項6記載の化合物またはこれの製薬学的に受け入れられる塩。
【請求項8】
製薬学的に受け入れられる担体と請求項1記載の化合物を含んで成る製薬学的組成物。
【請求項9】
請求項1記載の化合物と製薬学的に受け入れられる担体を混合することで作られた製薬学的組成物。
【請求項10】
請求項1記載の化合物と製薬学的に受け入れられる担体を混合することを含んで成る製
薬学的組成物製造方法。
【請求項11】
アンドロゲン受容体が媒介する障害の治療を必要としている被験体におけるそれを治療する方法であって、前記被験体に請求項1記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項12】
アンドロゲン受容体が媒介する障害の治療を必要としている被験体におけるそれを治療する方法であって、前記被験体に請求項8記載の製薬学的組成物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項13】
前立腺癌、良性前立腺過形成(BPH)、多毛症、脱毛症、拒食症、乳癌、にきび、エイズ、悪液質、男性避妊および男性機能から成る群から選択される状態の治療を必要としている被験体におけるそれを治療する方法であって、前記被験体に請求項1記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項14】
(a)前立腺癌、(b)良性前立腺過形成、(c)多毛症、(d)脱毛症、(e)拒食症、(f)乳癌、(g)にきび、(h)エイズ、(i)悪液質の治療、(j)男性避妊または(k)男性機能強化を必要としている被験体におけるそれを治療するための薬剤を製造するための請求項1記載化合物の使用。
【公表番号】特表2008−514707(P2008−514707A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−534694(P2007−534694)
【出願日】平成17年9月26日(2005.9.26)
【国際出願番号】PCT/US2005/034462
【国際公開番号】WO2006/039243
【国際公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月26日(2005.9.26)
【国際出願番号】PCT/US2005/034462
【国際公開番号】WO2006/039243
【国際公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】
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