避難用キャリングバッグ
【課題】必要な防災用品があらかじめ収納され、しかも、災害時でも持ち出し易く、避難地では簡易テントに容易に変換でき極めて至便である避難用キャリングバッグを提供する。
【解決手段】災害時に使用する発電機40、蓄電器41、簡易トイレ5等の防災用品6が収納されると共に移動できるように車輪9を備えた収納容器1と、収納容器1と一体に設けられ展開することにより簡易テント2が組み立てられるようにしたテント本体3とからなり、収納容器1は三次元方向に自在に伸縮する枠部材14により枠組みされ、枠部材14を三次元方向に伸張させると共にテント本体3を張設して覆うことにより簡易テント2が形成されるようにした。また、収納容器1の外周壁7a〜7eを分割し上下部で折畳み枠組みをして、収納容器1の上蓋45をはめ込むことにより簡易トイレ5が形成されるようにした。
【解決手段】災害時に使用する発電機40、蓄電器41、簡易トイレ5等の防災用品6が収納されると共に移動できるように車輪9を備えた収納容器1と、収納容器1と一体に設けられ展開することにより簡易テント2が組み立てられるようにしたテント本体3とからなり、収納容器1は三次元方向に自在に伸縮する枠部材14により枠組みされ、枠部材14を三次元方向に伸張させると共にテント本体3を張設して覆うことにより簡易テント2が形成されるようにした。また、収納容器1の外周壁7a〜7eを分割し上下部で折畳み枠組みをして、収納容器1の上蓋45をはめ込むことにより簡易トイレ5が形成されるようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に家に備え付けられ、発電機、蓄電器、簡易トイレ等の防災用品が収納されると共に地震などの災害時には収納容器を広げて容易に簡易テント、簡易トイレに変換し得るようにした避難用キャリングバッグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、地震などの災害が発生して家屋が倒壊してしまうと、安全な広い場所に急ぎ避難し、その場所で救援の来るのを待つことになる。そこで、これら避難者をしばらくの間収容しうる仮設テントが考え出されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】登録実用新案3027194号公報(第5−6頁、図1、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記特許文献1のような仮設テントがその場で緊急に用意でき形成できるのであれば喜ばしいことであるが、避難地によっては仮設テントを持った救援が到着するのに何日もかかる場合がある。その間、避難者は野宿のような生活を強いられ、雨の日や寒い日はこれらを凌ぐに苦労するばかりか不安になることも多い。
【0004】
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、必要な防災用品があらかじめ収納され、しかも、災害時でも移動し易く避難地では容易に簡易テントに変換でき、救助が来るまでまたは来てからでもしばらくの間は一応生活ができるような利便性を備えた避難用キャリングバッグを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
係る目的を達成するため本発明の避難用キャリングバッグは、災害時に使用する発電機、蓄電器、簡易トイレ等の防災用品が収納されると共に移動できるように車輪を備えた収納容器と該収納容器に設けられ展開することにより簡易テントが組み立てられるテント本体とからなり、前記収納容器は三次元方向に自在に伸縮する枠部材により枠組みされ、収納容器の外周壁を分割し枠部材を三次元方向に伸縮させると共にテント本体を張設してその枠部材を覆うことにより簡易テントが形成され、前記収納容器の外周壁を折畳み枠組みすることにより簡易トイレを形成されるようにした構成からなる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の避難用キャリングバッグは、発電機、蓄電器、簡易トイレ等の防災用品が収納され、しかも、車輪を備えていることから移動が容易であって避難地では容易に簡易テントに変換できることから、災害時には救援を待つことなく自分で速やかに用意でき極めて至便であるという効果がある。また、このようにして救援が来るまでまたは来てからもしばらくの間は一応生活ができるので、災害に対する備えという点で安心感が得られるという効果もある。
【0007】
また、一つの簡易テントに一家族が入ることが望ましく、これにより個人のプライバシーも守られ、精神的及び肉体的疲労を軽減することができるばかりか健康面の悪化も抑えられるという有益な効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に係る避難用キャリングバッグの実施の形態を図面に基き説明する。図1は、本発明の斜視図、図2は同分解斜視図、図3は同中央下部縦断面図をそれぞれ示す。避難用キャリングバッグAは、上面が開口する直方体形状の収納容器1と、収納容器1に設けられた簡易テント2を構成するテント本体3、枠部材14、底板11と収納容器1内に収納され災害時に使用される防災用品6とから構成される。
【0009】
収納容器1は、外周壁である前側壁7aと後側壁7bと左右側壁7c,7dと底壁7eとにより構成され、前後側壁7a,7bと左右側壁7c,7dと底壁7eは二枚の軟質合成樹脂シート間に硬質合成樹脂板が封入され成型されている。この内、底壁7eは左右側壁7c,7dと後側壁7bとの間で分割可能に設けられている。
【0010】
外周壁である底壁7e以外の前後側壁7a,7bと左右側壁7c,7dは、上下部で折畳むことが可能で枠組みをして前側壁7aと右側壁7dを繋ぐことにより簡易トイレ5の外周壁を形成できる。簡易トイレ5の外周壁上部に、収納容器1の上蓋45が便座の役割を成し、はめ込むことにより簡易トイレ5として使用することが可能になる。
【0011】
枠部材14の支柱15a,15bの下部に軸受8が設けられ各軸受8に支軸10が挿通されると共に支軸10の両端部に車輪9が取着される。更に詳しく説明すると、図3、図4に示すように支軸10の両端部に支軸10と同一軸線上に位置して雄ねじ部10aが設けられる。一方、各車輪9の軸部9aにはねじ孔9bが貫設され、雄ねじ部10aをねじ孔9bに螺合すると共に雄ねじ部10aにナット9cを螺締する。これにより、支軸10に車輪9が取着される。なお、両車輪9は左右側壁7c,7dの外側に位置するため、支軸10の両端部は、左右側壁7c,7dに開設された孔62を介してその外側へ突出している。
【0012】
路面上を引いて避難用キャリングバッグAを移動させているとき、両車輪9の回転に伴い電気が蓄えられるようになっている。このため、底板11の上面であって前端縁寄りに後記する小型の円筒形発電機40が支軸10と垂直に位置するよう配置されている。小型の円筒形発電機40には、その一側面にタイミングプーリー64が取着されている。タイミングプーリ64と支軸10に取着されたタイミングプーリ63に円環状のタイミングベルト66を取り付ける。そこで、車輪9が回転することにより支軸10に取着されたタイミングプーリ63が回転し、タイミングベルト66に伝わり小型の円筒型発電機40に取着されたタイミングプーリ64も同時に回転するため、小型の円筒型発電機40内に電気が起こりその電気がコード68で繋がれた蓄電器41に蓄えられる。
【0013】
底壁7eの側縁は隣接する左右側壁7c,7dと後側壁7bの一側縁にファスナー13により着脱自在に連結されている。底板11は、支柱15a,15b,15c,15dそれぞれの底部に貫通穴49が設けられ、底板の4隅部に取着されたピン50を嵌入することで枠部材14に固定されている。底板11の上面に前側の支軸10に垂直の位置に、小型の円筒発電機40の保持部48が固定されている。また、保持部48には支軸10に平行になるように貫通孔55が設けられ、その貫通孔55に小型の円筒型発電機40の軸52が挿入されボルト53で固定されている。また、収納容器1から底板11を外に取り出すことができ、作動輪56が取り付けられている板54を、底板11に締付けボルト57で固定して、作動輪56に取着されたタイミングプーリー65と小型の円筒型発電機40に取着されたタイミングプーリー64に円環状のタイミングベルト67を取り付ける。作動輪56の外周縁に取着された折畳み自在なレバー58を手で摘んで作動輪56を回転させることによって電気が起こせるようになっている。
【0014】
支柱15a,15bの上端縁に手で握ることができる把持部12が上下に摺動自在に設けられ、この把持部12を握り路面を転がして避難用キャリングバッグAを移動できるようになっている。前側壁7aは、左側壁7cと底壁7eと連接される。また、前側壁7aの一側縁であって右側縁7dと隣接する同側縁は面ファスナー24により右側縁7dの一側縁に着脱自在に連結される。
【0015】
左側壁7cは、前後側壁7a,7bと連接される。また、左側壁7cの下側縁は底壁7eの一側縁とファスナー13により着脱自在に連結される。
【0016】
後側壁7bは、左右側壁7c,7d、と連接される。また、後側壁7bの下側縁は底壁7eの一側縁とファスナー13により着脱自在に連結される。
【0017】
収納容器1内には、その内周面に簡易テント2の骨組となる枠部材14が配置される。この枠部材14は、収納容器1内の四隅部にそれぞれ位置する四本の支柱15a〜15dと、これら隣り合う支柱15a,15b、支柱15b,15c、支柱15c,15d、支柱15d,15a間に架設される折畳み自在な連結部材16とからなる。そこで、すべての支柱15a〜15d及び各連結部材16はいずれも同じ構造を有することから、便宜上、図5に示すように支柱15a、15bとその間の連結部材16について説明する。
【0018】
支柱15a,15bは、それぞれパイプを三重に重ねた構成からなり上下方向へ自在に伸縮し、共に伸びた状態で固定できるようになっている。連結部材16は、主として各支柱15a,15b間に架設される二組の横杆対19と二本の屋根杆20とからなる。すなわち、各支柱15a,15bの上端に固定部材17が設けられ、その下方に支柱15a,15bに嵌合して上下に摺動し得る可動部材18が設けられる。そして、各組の横杆対19はほぼ中央で交差すると共にその交差部で軸着され、しかも、自在に伸縮する構成からなる。また、各組の横杆対19の内、一方の横杆19の基端が各固定部材17に軸着され、他方の横杆19の基端が各可動部材18に軸着される。各横杆19の先端はそれぞれ相手方の組の対応位置する横杆19の先端に軸着されている。
【0019】
各屋根杆20は、基端側の杆と先端側の杆をほぼ中央で突き合わせると共に突合せ部を軸着してなり、この軸着部を中心に下方へのみ折れ曲るように構成されている。そして、各屋根杆20の基端は各固定部材17に軸着され、先端は枠部材14をテントとして使用できるように広げた状態でそのほぼ中央に位置する。それら先端は、別途用意した中央連結部材29により一体に連結される。中央連結部材29は一文字状に成形され、各屋根杆20の先端部に中央連結部材29の先端を嵌脱自在に嵌入する保持孔47が開設される。なお、中央連結部材29は、X字状になるよう各屋根杆20の対角線上のそれぞれの保持孔47に嵌入する。また、基端が各可動部材18に軸着され、先端が、各屋根杆20の基端側の杆の先端部に軸着されるようにして支持杆21が設けられる。そこで、支柱15a〜15dをそれぞれ三段に伸ばし、それら間隔を広げると共に各可動部材18を引き上げ、更に、各横杆19及び屋根杆20を伸ばす。これにより、簡易テント2の枠部材14が組み立てられることになる。
【0020】
テント本体3は、枠部材14をテントとして使用できるように広げた状態で、その周側面を覆う大きさからなる。すなわち、テント本体3は、図6に示すように対角線状に配置された屋根杆20の上面を覆う方形状の屋根布部22aを有し、屋根布部22aの前端縁に前側の支柱15aと支柱15bとの間を覆う前布部22bが連接される。また、屋根布部22aの後端縁に後側の支柱15cと支柱15dとの間を覆う後布部22cが連接される。
【0021】
更に、屋根布部22aの一側縁に支柱15aと支柱15dとの間を覆う前布部22bが連接され、屋根布部22aの他側縁に支柱15bと支柱15cとの間を覆う右布部22eが連接されている。前布部22bの中央部には、ファスナー28に取着されたスライダー(図示せず。)をスライドすることにより開閉される扉25を備えた出入り口26が設けられている。テント本体3の側周縁にはファスナー23が設けられ、これらファスナー23に取着されたスライダー(図示せず。)をスライドすることにより前布部22b、後布部22c、左・右布部22d、22eが着脱自在に連結される。
【0022】
左布部22dと右布部22eの中央部には、ファスナー28に取着されたスライダー(図示せず。)をスライドすることにより開閉される扉25が設けられている。左布部22d、右布部22eに備えられた扉25を開放し、ファスナー28を別のテント本体3の左布部22d及び右布部22eに設けられたファスナー28と合わせ、取着されたスライダー(図示せず。)をスライドし閉じれば、複数のテント本体3が連結できる。
【0023】
補助テント4は、縦支柱31を左布部22dの上縁部と補助布部30の下縁部に取着された連結部材34に、横支柱32、底支柱33は左布部22dの下縁部に、取着された連結部材34に嵌入し、各支柱に補助布部30に取着されたフック35をかければ補助テント4を組み立てられることになる。
【0024】
防災用品6としては、例えば図2に示すように小型の円筒型発電機40、蓄電器41、照明器具42、簡易トイレ5が用意されている。なお、図示は省略するがこれら以外に、例えば携帯用の簡易ストーブ、ラジオ、強力電灯、ボンベ式の簡易コンロ、鍋、食器セット、軍手、ラップフィルム、救急セット、使い捨てカイロ、万能シート、ティッシュペーパー、エアーマット、アルミブランケットなどを選択して、後側壁部に設けられたポケット70に収納しても良い。また、個人的な必需品として、財布、印鑑などの貴重品を加えても良い。
【0025】
本発明に係る避難用キャリングバッグAは上記構成からなり、次にその使用方法について説明する。常には、収納容器1内にテント本体3、小型の円筒型発電機40、蓄電器41、簡易トイレ5等の防災用品4を収納しておく。このようにして防災用品4が収納された避難用キャリングバッグAは、各家庭に一個備え付けておくことが好ましい。
【0026】
そこで、例えば地震が発生して家屋が崩壊しその中に留まることができないかまたは留まることが危険な状態になったときは、避難用キャリングバグAを外へ持ち出す。そして、前側壁7aの上端縁から把持部12を上方へ引き出し、把持部12を握り車輪9を回転しながら避難用キャリングバッグAを引いて近くの運動場など安全な場所へ移動する。
【0027】
運動場では、まず収納容器1内から防災用品6を外へ出す。図7に示すように収納容器1における外周壁7a〜7eと枠部材14とを分離する。また、枠部材14の支柱15a、15bの各軸受8と左右側壁7c,7dに開設された両端部の孔62から支軸10を抜いておく。この状態で、図8に示すように各支柱15a〜15dを上下方向へ三段に伸ばして固定する。そして、支柱15aを基点として支柱15b、支柱15c及び15dをそれぞれ全体に方形枠状となるように移動させて広げる。同時に、各連結部材16では、各組の横杆対19を伸ばすと共に各屋根杆20も伸ばす。各屋根杆20の先端の保持孔47に中央連結部材29を嵌入して固定する。この状態で、テント本体3を広げ、屋根布部22aを放射状に配設された4本の屋根杆20の上面に配置し、各布部を張設する。
【0028】
また、前側の支柱15aと支柱15bとの間で前布部22bを張設し、前側の支柱15aと左側の支柱15dとの間に左布部22dと張設し前布部22bと左布部22dとの付き合わせ端縁をファスナー23により連結する。同様に、前側の支柱15bと右側の支柱15cとの間及び後側の支柱15cと支柱15dとの間でも右布部22eと後布部22cを張設して、これら22c,22dの周側縁と22c,22eの周側縁と前布部22b、右布部22eの周側縁とをファスナー23により連結する。それに、補助布部30を張設し、各支柱を各布部に取着された補助連結部材34に嵌入し、各支柱に補助布部30に取着されたフック35をかける。これにより、図9に示すように簡易テント2が完成する。
【0029】
小型の円筒型発電機40は蓄電器41に電気的に接続されており、避難用キャリングバッグAを引いて路面上を移動している間に車輪9の回転と共に取着されたタイミングプーリ64が回転し小型の円筒型発電機40によって電気が起こされる。そして、この電気は蓄電器41に蓄えられるので、簡易テント2を組立てた後でもすぐに電気が使用できる。また、蓄電量が少ないときは、作動輪56を手で回転させることにより電気を蓄えることができる。蓄電器41はDC出力端子59が1個、AC出力端子60が1個、照明器具42用の端子1個が設けられている。よって、例えば、DC出力端子59は携帯充電器(図示せず。)に接続でき、AC出力端子60はパソコン等の小容量電化製品(図示せず。)接続できる。
【0030】
このように、臨時的ではあるが簡易テント2と共に電気、ガス、水、食料といった最小限生活に必要なものは揃っており、しばらくの間は簡易テントでの生活が送れることになる。
【0031】
余震も収まり簡易テント2での生活が終れば、各ファスナー23のスライダーをスライドさせ左右布部22d,22eと前後布部22b,22cなどを分離して、テント本体3を畳む。また、中央連結部材29を外して各屋根杆20を折り畳むと共に各連結部材16を折り畳み、各支柱15a〜15dを縮めて元の長さに納める。更に、各支柱15a〜15dを元の各隅角部に位置させ、その周囲に前後側壁7a,7b・左右側壁7c,7d・底壁7eを配置すると共にファスナー13のスライダーをスライドさせ互いに連結させる。また、前側壁7aの一側縁であって右側縁7dと隣接する同側縁は面ファスナー24により右側縁7dの一側縁に連結して収納容器1を形成する。収納容器1内には、底板11の上面に前記のように蓄電器41と一体の小型の円筒型発電機40を固定すると共に照明器具42、簡易トイレ5等の他に防災用品6を収納する。また、各軸受8に支軸10を挿通して支軸10の両端部に車輪9を取着する。そして、避難用キャリングバッグAを引いて帰路に着く。
【0032】
また、一つの簡易テント2に一つの家族が入ることが望ましく、これにより個人のプライバシーも守られ、精神的及び肉体的疲労が軽減されるばかりか健康面の悪化も押えられる。
【0033】
本発明に係る避難用キャリングバッグAは、その大きさや形状を設置する場所の大きさや条件に合わせて調整することもでき、本実施の形態で説明した運動場の他に屋外や体育館等の避難施設内に設置するようにしても良い。また、この避難用キャリングバッグAは、被災者のみならず例えば自衛隊・警察等救助を行なう側が利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る避難用キャリングバッグの斜視図。
【図2】同分解斜視図。
【図3】同中央下部縦断面図。
【図4】同車輪部位の拡大平面断面図。
【図5】枠部材部位の側面図。
【図6】テント本体の展開平面図。
【図7】簡易テントの組立手順を示す避難用キャリングバッグの斜視図。
【図8】簡易テントの組立手順を示す避難用キャリングバッグの斜視図。
【図9】簡易テントの組立完成図。
【図10】外周壁の展開平面図。
【図11】簡易トイレの組立完成図。
【符号の説明】
【0035】
1 収納容器
2 簡易テント
3 テント本体
4 補助テント
5 簡易トイレ
6 防災用品
7a〜7e 外周壁(前後側壁・左右側壁・底壁)
9 車輪
14 枠部材
40 発電機
41 蓄電器
45 上蓋
A 避難用キャリングバッグ
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に家に備え付けられ、発電機、蓄電器、簡易トイレ等の防災用品が収納されると共に地震などの災害時には収納容器を広げて容易に簡易テント、簡易トイレに変換し得るようにした避難用キャリングバッグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、地震などの災害が発生して家屋が倒壊してしまうと、安全な広い場所に急ぎ避難し、その場所で救援の来るのを待つことになる。そこで、これら避難者をしばらくの間収容しうる仮設テントが考え出されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】登録実用新案3027194号公報(第5−6頁、図1、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記特許文献1のような仮設テントがその場で緊急に用意でき形成できるのであれば喜ばしいことであるが、避難地によっては仮設テントを持った救援が到着するのに何日もかかる場合がある。その間、避難者は野宿のような生活を強いられ、雨の日や寒い日はこれらを凌ぐに苦労するばかりか不安になることも多い。
【0004】
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、必要な防災用品があらかじめ収納され、しかも、災害時でも移動し易く避難地では容易に簡易テントに変換でき、救助が来るまでまたは来てからでもしばらくの間は一応生活ができるような利便性を備えた避難用キャリングバッグを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
係る目的を達成するため本発明の避難用キャリングバッグは、災害時に使用する発電機、蓄電器、簡易トイレ等の防災用品が収納されると共に移動できるように車輪を備えた収納容器と該収納容器に設けられ展開することにより簡易テントが組み立てられるテント本体とからなり、前記収納容器は三次元方向に自在に伸縮する枠部材により枠組みされ、収納容器の外周壁を分割し枠部材を三次元方向に伸縮させると共にテント本体を張設してその枠部材を覆うことにより簡易テントが形成され、前記収納容器の外周壁を折畳み枠組みすることにより簡易トイレを形成されるようにした構成からなる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の避難用キャリングバッグは、発電機、蓄電器、簡易トイレ等の防災用品が収納され、しかも、車輪を備えていることから移動が容易であって避難地では容易に簡易テントに変換できることから、災害時には救援を待つことなく自分で速やかに用意でき極めて至便であるという効果がある。また、このようにして救援が来るまでまたは来てからもしばらくの間は一応生活ができるので、災害に対する備えという点で安心感が得られるという効果もある。
【0007】
また、一つの簡易テントに一家族が入ることが望ましく、これにより個人のプライバシーも守られ、精神的及び肉体的疲労を軽減することができるばかりか健康面の悪化も抑えられるという有益な効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に係る避難用キャリングバッグの実施の形態を図面に基き説明する。図1は、本発明の斜視図、図2は同分解斜視図、図3は同中央下部縦断面図をそれぞれ示す。避難用キャリングバッグAは、上面が開口する直方体形状の収納容器1と、収納容器1に設けられた簡易テント2を構成するテント本体3、枠部材14、底板11と収納容器1内に収納され災害時に使用される防災用品6とから構成される。
【0009】
収納容器1は、外周壁である前側壁7aと後側壁7bと左右側壁7c,7dと底壁7eとにより構成され、前後側壁7a,7bと左右側壁7c,7dと底壁7eは二枚の軟質合成樹脂シート間に硬質合成樹脂板が封入され成型されている。この内、底壁7eは左右側壁7c,7dと後側壁7bとの間で分割可能に設けられている。
【0010】
外周壁である底壁7e以外の前後側壁7a,7bと左右側壁7c,7dは、上下部で折畳むことが可能で枠組みをして前側壁7aと右側壁7dを繋ぐことにより簡易トイレ5の外周壁を形成できる。簡易トイレ5の外周壁上部に、収納容器1の上蓋45が便座の役割を成し、はめ込むことにより簡易トイレ5として使用することが可能になる。
【0011】
枠部材14の支柱15a,15bの下部に軸受8が設けられ各軸受8に支軸10が挿通されると共に支軸10の両端部に車輪9が取着される。更に詳しく説明すると、図3、図4に示すように支軸10の両端部に支軸10と同一軸線上に位置して雄ねじ部10aが設けられる。一方、各車輪9の軸部9aにはねじ孔9bが貫設され、雄ねじ部10aをねじ孔9bに螺合すると共に雄ねじ部10aにナット9cを螺締する。これにより、支軸10に車輪9が取着される。なお、両車輪9は左右側壁7c,7dの外側に位置するため、支軸10の両端部は、左右側壁7c,7dに開設された孔62を介してその外側へ突出している。
【0012】
路面上を引いて避難用キャリングバッグAを移動させているとき、両車輪9の回転に伴い電気が蓄えられるようになっている。このため、底板11の上面であって前端縁寄りに後記する小型の円筒形発電機40が支軸10と垂直に位置するよう配置されている。小型の円筒形発電機40には、その一側面にタイミングプーリー64が取着されている。タイミングプーリ64と支軸10に取着されたタイミングプーリ63に円環状のタイミングベルト66を取り付ける。そこで、車輪9が回転することにより支軸10に取着されたタイミングプーリ63が回転し、タイミングベルト66に伝わり小型の円筒型発電機40に取着されたタイミングプーリ64も同時に回転するため、小型の円筒型発電機40内に電気が起こりその電気がコード68で繋がれた蓄電器41に蓄えられる。
【0013】
底壁7eの側縁は隣接する左右側壁7c,7dと後側壁7bの一側縁にファスナー13により着脱自在に連結されている。底板11は、支柱15a,15b,15c,15dそれぞれの底部に貫通穴49が設けられ、底板の4隅部に取着されたピン50を嵌入することで枠部材14に固定されている。底板11の上面に前側の支軸10に垂直の位置に、小型の円筒発電機40の保持部48が固定されている。また、保持部48には支軸10に平行になるように貫通孔55が設けられ、その貫通孔55に小型の円筒型発電機40の軸52が挿入されボルト53で固定されている。また、収納容器1から底板11を外に取り出すことができ、作動輪56が取り付けられている板54を、底板11に締付けボルト57で固定して、作動輪56に取着されたタイミングプーリー65と小型の円筒型発電機40に取着されたタイミングプーリー64に円環状のタイミングベルト67を取り付ける。作動輪56の外周縁に取着された折畳み自在なレバー58を手で摘んで作動輪56を回転させることによって電気が起こせるようになっている。
【0014】
支柱15a,15bの上端縁に手で握ることができる把持部12が上下に摺動自在に設けられ、この把持部12を握り路面を転がして避難用キャリングバッグAを移動できるようになっている。前側壁7aは、左側壁7cと底壁7eと連接される。また、前側壁7aの一側縁であって右側縁7dと隣接する同側縁は面ファスナー24により右側縁7dの一側縁に着脱自在に連結される。
【0015】
左側壁7cは、前後側壁7a,7bと連接される。また、左側壁7cの下側縁は底壁7eの一側縁とファスナー13により着脱自在に連結される。
【0016】
後側壁7bは、左右側壁7c,7d、と連接される。また、後側壁7bの下側縁は底壁7eの一側縁とファスナー13により着脱自在に連結される。
【0017】
収納容器1内には、その内周面に簡易テント2の骨組となる枠部材14が配置される。この枠部材14は、収納容器1内の四隅部にそれぞれ位置する四本の支柱15a〜15dと、これら隣り合う支柱15a,15b、支柱15b,15c、支柱15c,15d、支柱15d,15a間に架設される折畳み自在な連結部材16とからなる。そこで、すべての支柱15a〜15d及び各連結部材16はいずれも同じ構造を有することから、便宜上、図5に示すように支柱15a、15bとその間の連結部材16について説明する。
【0018】
支柱15a,15bは、それぞれパイプを三重に重ねた構成からなり上下方向へ自在に伸縮し、共に伸びた状態で固定できるようになっている。連結部材16は、主として各支柱15a,15b間に架設される二組の横杆対19と二本の屋根杆20とからなる。すなわち、各支柱15a,15bの上端に固定部材17が設けられ、その下方に支柱15a,15bに嵌合して上下に摺動し得る可動部材18が設けられる。そして、各組の横杆対19はほぼ中央で交差すると共にその交差部で軸着され、しかも、自在に伸縮する構成からなる。また、各組の横杆対19の内、一方の横杆19の基端が各固定部材17に軸着され、他方の横杆19の基端が各可動部材18に軸着される。各横杆19の先端はそれぞれ相手方の組の対応位置する横杆19の先端に軸着されている。
【0019】
各屋根杆20は、基端側の杆と先端側の杆をほぼ中央で突き合わせると共に突合せ部を軸着してなり、この軸着部を中心に下方へのみ折れ曲るように構成されている。そして、各屋根杆20の基端は各固定部材17に軸着され、先端は枠部材14をテントとして使用できるように広げた状態でそのほぼ中央に位置する。それら先端は、別途用意した中央連結部材29により一体に連結される。中央連結部材29は一文字状に成形され、各屋根杆20の先端部に中央連結部材29の先端を嵌脱自在に嵌入する保持孔47が開設される。なお、中央連結部材29は、X字状になるよう各屋根杆20の対角線上のそれぞれの保持孔47に嵌入する。また、基端が各可動部材18に軸着され、先端が、各屋根杆20の基端側の杆の先端部に軸着されるようにして支持杆21が設けられる。そこで、支柱15a〜15dをそれぞれ三段に伸ばし、それら間隔を広げると共に各可動部材18を引き上げ、更に、各横杆19及び屋根杆20を伸ばす。これにより、簡易テント2の枠部材14が組み立てられることになる。
【0020】
テント本体3は、枠部材14をテントとして使用できるように広げた状態で、その周側面を覆う大きさからなる。すなわち、テント本体3は、図6に示すように対角線状に配置された屋根杆20の上面を覆う方形状の屋根布部22aを有し、屋根布部22aの前端縁に前側の支柱15aと支柱15bとの間を覆う前布部22bが連接される。また、屋根布部22aの後端縁に後側の支柱15cと支柱15dとの間を覆う後布部22cが連接される。
【0021】
更に、屋根布部22aの一側縁に支柱15aと支柱15dとの間を覆う前布部22bが連接され、屋根布部22aの他側縁に支柱15bと支柱15cとの間を覆う右布部22eが連接されている。前布部22bの中央部には、ファスナー28に取着されたスライダー(図示せず。)をスライドすることにより開閉される扉25を備えた出入り口26が設けられている。テント本体3の側周縁にはファスナー23が設けられ、これらファスナー23に取着されたスライダー(図示せず。)をスライドすることにより前布部22b、後布部22c、左・右布部22d、22eが着脱自在に連結される。
【0022】
左布部22dと右布部22eの中央部には、ファスナー28に取着されたスライダー(図示せず。)をスライドすることにより開閉される扉25が設けられている。左布部22d、右布部22eに備えられた扉25を開放し、ファスナー28を別のテント本体3の左布部22d及び右布部22eに設けられたファスナー28と合わせ、取着されたスライダー(図示せず。)をスライドし閉じれば、複数のテント本体3が連結できる。
【0023】
補助テント4は、縦支柱31を左布部22dの上縁部と補助布部30の下縁部に取着された連結部材34に、横支柱32、底支柱33は左布部22dの下縁部に、取着された連結部材34に嵌入し、各支柱に補助布部30に取着されたフック35をかければ補助テント4を組み立てられることになる。
【0024】
防災用品6としては、例えば図2に示すように小型の円筒型発電機40、蓄電器41、照明器具42、簡易トイレ5が用意されている。なお、図示は省略するがこれら以外に、例えば携帯用の簡易ストーブ、ラジオ、強力電灯、ボンベ式の簡易コンロ、鍋、食器セット、軍手、ラップフィルム、救急セット、使い捨てカイロ、万能シート、ティッシュペーパー、エアーマット、アルミブランケットなどを選択して、後側壁部に設けられたポケット70に収納しても良い。また、個人的な必需品として、財布、印鑑などの貴重品を加えても良い。
【0025】
本発明に係る避難用キャリングバッグAは上記構成からなり、次にその使用方法について説明する。常には、収納容器1内にテント本体3、小型の円筒型発電機40、蓄電器41、簡易トイレ5等の防災用品4を収納しておく。このようにして防災用品4が収納された避難用キャリングバッグAは、各家庭に一個備え付けておくことが好ましい。
【0026】
そこで、例えば地震が発生して家屋が崩壊しその中に留まることができないかまたは留まることが危険な状態になったときは、避難用キャリングバグAを外へ持ち出す。そして、前側壁7aの上端縁から把持部12を上方へ引き出し、把持部12を握り車輪9を回転しながら避難用キャリングバッグAを引いて近くの運動場など安全な場所へ移動する。
【0027】
運動場では、まず収納容器1内から防災用品6を外へ出す。図7に示すように収納容器1における外周壁7a〜7eと枠部材14とを分離する。また、枠部材14の支柱15a、15bの各軸受8と左右側壁7c,7dに開設された両端部の孔62から支軸10を抜いておく。この状態で、図8に示すように各支柱15a〜15dを上下方向へ三段に伸ばして固定する。そして、支柱15aを基点として支柱15b、支柱15c及び15dをそれぞれ全体に方形枠状となるように移動させて広げる。同時に、各連結部材16では、各組の横杆対19を伸ばすと共に各屋根杆20も伸ばす。各屋根杆20の先端の保持孔47に中央連結部材29を嵌入して固定する。この状態で、テント本体3を広げ、屋根布部22aを放射状に配設された4本の屋根杆20の上面に配置し、各布部を張設する。
【0028】
また、前側の支柱15aと支柱15bとの間で前布部22bを張設し、前側の支柱15aと左側の支柱15dとの間に左布部22dと張設し前布部22bと左布部22dとの付き合わせ端縁をファスナー23により連結する。同様に、前側の支柱15bと右側の支柱15cとの間及び後側の支柱15cと支柱15dとの間でも右布部22eと後布部22cを張設して、これら22c,22dの周側縁と22c,22eの周側縁と前布部22b、右布部22eの周側縁とをファスナー23により連結する。それに、補助布部30を張設し、各支柱を各布部に取着された補助連結部材34に嵌入し、各支柱に補助布部30に取着されたフック35をかける。これにより、図9に示すように簡易テント2が完成する。
【0029】
小型の円筒型発電機40は蓄電器41に電気的に接続されており、避難用キャリングバッグAを引いて路面上を移動している間に車輪9の回転と共に取着されたタイミングプーリ64が回転し小型の円筒型発電機40によって電気が起こされる。そして、この電気は蓄電器41に蓄えられるので、簡易テント2を組立てた後でもすぐに電気が使用できる。また、蓄電量が少ないときは、作動輪56を手で回転させることにより電気を蓄えることができる。蓄電器41はDC出力端子59が1個、AC出力端子60が1個、照明器具42用の端子1個が設けられている。よって、例えば、DC出力端子59は携帯充電器(図示せず。)に接続でき、AC出力端子60はパソコン等の小容量電化製品(図示せず。)接続できる。
【0030】
このように、臨時的ではあるが簡易テント2と共に電気、ガス、水、食料といった最小限生活に必要なものは揃っており、しばらくの間は簡易テントでの生活が送れることになる。
【0031】
余震も収まり簡易テント2での生活が終れば、各ファスナー23のスライダーをスライドさせ左右布部22d,22eと前後布部22b,22cなどを分離して、テント本体3を畳む。また、中央連結部材29を外して各屋根杆20を折り畳むと共に各連結部材16を折り畳み、各支柱15a〜15dを縮めて元の長さに納める。更に、各支柱15a〜15dを元の各隅角部に位置させ、その周囲に前後側壁7a,7b・左右側壁7c,7d・底壁7eを配置すると共にファスナー13のスライダーをスライドさせ互いに連結させる。また、前側壁7aの一側縁であって右側縁7dと隣接する同側縁は面ファスナー24により右側縁7dの一側縁に連結して収納容器1を形成する。収納容器1内には、底板11の上面に前記のように蓄電器41と一体の小型の円筒型発電機40を固定すると共に照明器具42、簡易トイレ5等の他に防災用品6を収納する。また、各軸受8に支軸10を挿通して支軸10の両端部に車輪9を取着する。そして、避難用キャリングバッグAを引いて帰路に着く。
【0032】
また、一つの簡易テント2に一つの家族が入ることが望ましく、これにより個人のプライバシーも守られ、精神的及び肉体的疲労が軽減されるばかりか健康面の悪化も押えられる。
【0033】
本発明に係る避難用キャリングバッグAは、その大きさや形状を設置する場所の大きさや条件に合わせて調整することもでき、本実施の形態で説明した運動場の他に屋外や体育館等の避難施設内に設置するようにしても良い。また、この避難用キャリングバッグAは、被災者のみならず例えば自衛隊・警察等救助を行なう側が利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る避難用キャリングバッグの斜視図。
【図2】同分解斜視図。
【図3】同中央下部縦断面図。
【図4】同車輪部位の拡大平面断面図。
【図5】枠部材部位の側面図。
【図6】テント本体の展開平面図。
【図7】簡易テントの組立手順を示す避難用キャリングバッグの斜視図。
【図8】簡易テントの組立手順を示す避難用キャリングバッグの斜視図。
【図9】簡易テントの組立完成図。
【図10】外周壁の展開平面図。
【図11】簡易トイレの組立完成図。
【符号の説明】
【0035】
1 収納容器
2 簡易テント
3 テント本体
4 補助テント
5 簡易トイレ
6 防災用品
7a〜7e 外周壁(前後側壁・左右側壁・底壁)
9 車輪
14 枠部材
40 発電機
41 蓄電器
45 上蓋
A 避難用キャリングバッグ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
災害時に使用する発電機、蓄電器、簡易トイレ等の防災用品が収納されると共に移動できるように車輪を備えた収納容器と、前記収納容器に設けられ展開することにより簡易テントが組み立てられるテント本体とからなり、
前記収納容器は三次元方向に自在に伸縮する枠部材により枠組みれ、前記収納容器の外周壁を分割し前記枠部材を三次元方向に伸縮させると共に前記テント本体を張設してその枠部材を覆うことにより簡易テントが形成され、前記収納容器の外周壁を折畳み枠組みすることにより簡易トイレを形成されるようにしたことを特徴とする避難用キャリングバッグ。
【請求項1】
災害時に使用する発電機、蓄電器、簡易トイレ等の防災用品が収納されると共に移動できるように車輪を備えた収納容器と、前記収納容器に設けられ展開することにより簡易テントが組み立てられるテント本体とからなり、
前記収納容器は三次元方向に自在に伸縮する枠部材により枠組みれ、前記収納容器の外周壁を分割し前記枠部材を三次元方向に伸縮させると共に前記テント本体を張設してその枠部材を覆うことにより簡易テントが形成され、前記収納容器の外周壁を折畳み枠組みすることにより簡易トイレを形成されるようにしたことを特徴とする避難用キャリングバッグ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−29506(P2008−29506A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−204948(P2006−204948)
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(501170828)株式会社トーシンパートナーズ (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(501170828)株式会社トーシンパートナーズ (2)
【Fターム(参考)】
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