説明

配達プロセスにおける生体認証システムおよび方法

荷物の確認された配達を提供する方法及びシステムについて説明する。第1に、登録情報が受取人から取得される。登録情報は受取人の生体識別情報を含んでいる。配達サービスは、差出人から受取人を宛先とする荷物を取得し、その荷物を受取人に送る。配達場所で、配達サービスは生体認証読取機を備えた携帯装置を使用して、受取人からさらなる生体識別情報を取得する。生体識別情報がさらなる生体識別情報と実質的に同一の場合にのみ、配達サービスは荷物を受取人に引き渡す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人の生体識別情報(biometric identifier、例えば指紋、音声、網膜等)を使用した、配達サービス(例えば米国郵政公社[USPS]、ユナイテッド・パーセル・サービス社[UPS]、フェデラル・エクスプレス社[FedEx]等)による受取人の身元を確認するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
配達サービスは、意図した人が荷物を受け取ったことを保証するために受取人が荷物や小包に署名することを、ここ何十年間要求している。新しい技術の到来により、受取人の識別情報を記録するペンと紙による方法は、廃れてきている。現在、配達サービスの多くは署名を電子的に記録し、その署名を、確認の目的で後に差出人がアクセスできる中央データベースに(例えばウェブサイトを通して)格納している。しかしながら、このような確認のシステムは、受取人の署名を取得することだけに基づいており、他の方法では受取人の身元を確認していない。
【0003】
そのような従来のシステムが機密配達に利用される場合には、多くの問題が生じる。例えば、機密配達は、非常に限定された受取人(例えばニューヨークの「ダイヤモンド地区」、仲買業者、法律事務所、研究所等)に向けられた貴重品(例えば宝石、債券、機密文書等)や危険物(例えば化学物質や生物物質)を含む荷物であり得る。そのような状況では、意図した受取人が実際に荷物を受け取ったか否かを確認することができないので、受取人の署名の記録だけでは不十分である場合がある。時々、受取人には、荷物を受け取り署名するよう許可された指定代理人(以下、許可代理人と呼ぶ)がいる場合がある。しかしながら、その許可代理人が不在の場合は、別の個人が許可代理人の代わりに署名するだけで、荷物の中身へのアクセスを得ることが可能である。
【0004】
本発明は、荷物の確認された配達を提供する方法及びシステムに関する。第1に、登録情報が受取人から取得される。登録情報は受取人の生体識別情報を含んでいる。配達サービスは、差出人から、受取人を宛先とする荷物を取得し、その荷物を受取人に送る。
【0005】
配達場所で、配達サービスは、生体認証読取機を備えた携帯装置を使用して、受取人からさらなる生体識別情報を取得する。生体識別情報がさらなる生体識別情報と実質的に同一の場合にのみ、配達サービスは荷物を受取人に引き渡す。
【0006】
添付図面は本発明についてのさらなる理解を提供するために含まれており、明細書の構成部分に含まれる。添付図面は、本発明のいくつかの実施態様を例証し、以下の説明と共に、本発明の実施態様について説明する役目を果たす。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、配達サービスによる荷物の配達時に、受取人の身元を生体認証するシステムおよび方法をその対象とする。
【0008】
図1aは、配達サービス4を使用した、差出人2から受取人6への荷物の例証的なフローを示す。差出人2は、例えば貴重品や危険物を発送する必要のある特定の存在であり得る。まず、差出人2は、商品を荷物に入れ、特定のラベルを付けることにより、発送用の商品を準備する。ラベルは、荷物が指定の受取人6にのみ配達されるべきことを配達サービス4に通知するものであり得る。さらに、差出人2は、受取人6のどの代理人が荷物を受け取るよう許可されているかを明示してもよい。許可代理人に関する情報は、配達サー
ビス4によりデータベース5に格納される。データベース5は、受取人6の許可代理人の生体識別情報を格納するために配達サービス4により使用され得る。
【0009】
その後、差出人2は、荷物を配達サービス4に送る(例えば差出人2は、特定の位置に荷物を置くか、または配達サービス4は差出人2から直接荷物を手に入れる)。差出人2は、配達を確認するために、例えば内容証明便、電子配達確認を使用して、荷物の中身を保証するか、配達証明返送を要求し得る。
【0010】
配達サービス4は、いかなるローカルな、全国的な、または世界的な小包または郵便サービス(例えばUPS、USPS等)であってもよい。配達サービス4は、(例えば特定の荷物ングまたはラベルにより)荷物が許可代理人のみに配達され得ることを通知される。差出人2から荷物を取得すると、配達サービス4は許可代理人の識別情報をデータベース5に入力する。その後、荷物は、配達サービス4の配達網の中を、受取人6が付近に位置する地方支局まで移動する。一旦荷物が受取人6のいる地方支局に到着すれば、配達サービス4は荷物の配達を試みるだろう。
【0011】
上述したように、受取人6は貴重品や危険物を含む荷物を定期的に受け取る、任意の存在であってよい。受取人6は荷物の受け取りを許可される代理人を指定してよい。許可された代理人は配達サービス4に登録される。すなわち、許可代理人の生体識別データが取得され、データベース5に格納される。そのようなデータに基づいて、図2に示したカード20が取得され得る。許可代理人を登録すると、受取人6は、本発明による生体確認システムを使用して、荷物を受け取る準備が調うこととなる。
【0012】
荷物の配達中に、配達サービス4は、走査装置30(図3に示す)およびカード20を使用して、確認の目的で許可代理人およびその対応する生体識別情報の署名を取得し得る。このプロセスについては図5に示し、以下により詳細に説明する。許可代理人の身元は、走査装置30を使用して取得した生体識別情報を、データベース5に格納された生体識別情報と比較することにより確認される。それらの生体識別情報が一致した場合、配達サービス4は許可代理人の元に荷物を発表し得る。
【0013】
個々の許可代理人に関するデータを含む例証的なカード20が、配達サービス4により発行され得る。この例証的なプロセスについては図4に示し、以下により詳細に説明する。許可代理人は荷物を取得するために配達サービス4にカード20を示さなければならないため、カード20はセキュリティの追加のレイヤとして機能し得る。
【0014】
カード20は、許可代理人の写真22、生体識別情報24、識別情報26(例えば名前、住所、会社等)およびバーコード28から成り得る。バーコード28は上記の情報を格納する2次元のバーコードであってよい。この実施態様では、生体識別情報は指紋24である。本発明はさらに、網膜走査、音声録音、DNA等の他の生体識別情報を利用してもよい。そのような生体識別情報は指紋より複雑であり、結果として、指紋識別情報よりも追加のデジタル格納スペースを要し得る。したがって、生体識別情報として指紋を利用するシステムの方が、実施がより簡単で、より費用効率がよいであろう。上記の生体認証データや他の情報をも、カード20に埋め込まれたコンピュータ・チップに格納し、走査装置30によって読み取られるようにしてもよい。
【0015】
カード20の構成要素は、カード20のいかなる場所に配置されてもよい。カード20上に現われる写真22、指紋24、および情報26は、受取人6によって提供され、カード20の発行に先立って、配達サービス4により別々に確認され得る。バーコード28は、配達サービス4が、カード20と通信し、その対応する情報を抽出することを可能にする。
【0016】
図3はディスプレイ・スクリーン32、ポインタ・パッド34、入力装置(例えばキーボード36)、バーコード・スキャナ37および生体認証スキャナ(例えば指紋読取機38)を備え得る走査装置30を示す。この走査装置30は、許可代理人の身元を確認し、かつ配達取引を記録するために、荷物の配達中に配達サービス4により使用される。装置30はデータベース5に対して直接のアクセス(例えば無線アクセス)を有し、これは装置30がデータベース5から必要な情報を抽出することを可能にする。本発明の代替の例証的実施態様では、受取人への荷物の配達の試みが行われる前に、必要な情報が走査装置30にダウンロードされ得る。
【0017】
荷物の受取を確認するために、装置30はパッド34を使用して許可代理人の署名を取得する。装置30は、スキャナ37を使用してカード20上に位置するバーコード28を走査し、生体識別情報を取得する。その後、装置30は、読取機38を使用して、許可代理人の指紋24を読み取る。その後、装置30は、カード20および読取機38から取得したデータを、データベース5に格納された生体識別情報と比較する。
【0018】
図4は、配達サービス4に許可代理人を登録する例証的な方法を示す。ステップ42で、受取人6は、配達サービス4に、許可代理人の写真22、指紋24および情報26を提供する。配達サービス4は、身元調査を行なうことにより、そのようなデータが正確であることを別々に確認し得る。配達サービス4は、許可代理人がカード20を受け取る際に、写真22および指紋24を確認することも可能である。
【0019】
ステップ44で、配達サービス4によって収集されたデータ(例えば指紋24や情報26等)はデータベース5に格納される。データベース5にデータを格納することによって、配達サービス4は無許可の者がシステムを悪用する(例えば受取人の代理人6として登録を試みること)のを防止し得る。配達サービス4は、カード20を紛失した人や受取人6によって雇用されていない人のエントリを除去することにより、不正行為を防止し得る。
【0020】
ステップ46で、配達サービス4はカード20を生成し、カード20を受取人6に発行する。カード20は受取人6に配達され得る。許可代理人は自身でカード20を取得しなければならない場合もある。ステップ46の後で、受取人6は、機密荷物を受け取る準備が調う。
【0021】
図5は、受取人6またはその許可代理人の身元を確認する例証的な方法を示す。ステップ52で、許可代理人は、配達サービス4の従業員(「EDS」)にカード20を提示する。(例えば写真22の確認により)カード20が許可代理人のものであることを確認した後、EDSはスキャナ37を使用してバーコード28を走査する。装置30はカード20から許可代理人に関するデータを取得し、そのデータを使用してデータベース5と通信する。装置30はデータベース5と連絡をとり、まず、カード所有者が実際に適格な受取人6の許可代理人か否かを判断する。カード所有者が荷物を受け取ることを許可されると、装置30は、データベース5と通信して、対応する生体識別情報を取得する。
【0022】
ステップ54で、配達サービス4は、読取機38を使用して、カード所有者の指紋を走査する。ステップ56で、装置30は、ステップ54で読取機38を使用して取得した指紋24を、ステップ52でデータベース5から取得した指紋24と比較する。2つの指紋が一致する場合、カード所有者は荷物を受け取ることが可能な許可代理人である。
【0023】
図6は、カード20を使用せずに受取人6の身元を確認する例証的な方法を示す。ステップ62で、配達サービス4は、ステップ54で説明したのと実質的に同様な方法で、読
取機38を使用して意図した代理人の指紋24を読み取る。ステップ64で、装置30はデータベース5と連絡をとり、意図した代理人が受取人6の許可代理人のうちの一人か否かを判断する。意図した代理人が荷物を受け取ることが可能な許可代理人である場合、装置30はその対応する生体識別情報を求めてデータベース5を検索する。検索を促進するために、意図した代理人に関する追加情報(例えば名前や社会保障番号等)を利用してもよい。ステップ66で、装置30は、ステップ64で取得した指紋を、ステップ62のデータベース5から取得した指紋24と比較する。2つの指紋が一致する場合、意図した代理人は荷物の受け取りを許可される。
【0024】
上記の例証的方法の利点の1つは、許可代理人がカード20を持ち運ぶ必要がないことであり、したがって、配達サービス4への登録プロセスが著しく短くなり得る。さらに、カード20が無許可の者によって使用される危険性もない。カード20を利用する方法の利点の1つは、登録期間がより長く必要とされるが、それによってセキュリティの追加レイヤが提供されることである。すなわち、許可代理人は、確認手順の任意の後のステップに先立って、カード20を示さなければならない。
【0025】
本発明の別の利点は、配達サービス4に追加のセキュリティを提供することである。現在、荷物配達システムは、荷物を受け取った人が実際に受取人6の許可代理人であることを確認することができない。
【0026】
図1bは、本発明による荷物の確認された配達を提供する代替システムを示す。詳細には、この例証的システムはデータベース5を有していない。代わりに、受取人2の生体認証データはカード20にのみ格納される。カード20はいかなる変更をも防止する複数のセキュリティ機能を有し得る。例えば、カード20に格納されたデータはパブリック−プライベート暗号化システム(例えばPGP)を使用して暗号化されてもよい。さらに、カード20に格納されたデータへのアクセスがパスワード保護されてもよい。一旦カード20が生成されると、カード20は受取人2の元に送られる。
【0027】
荷物が配達サービス4によって受取人2に配達される場合、生体認証データが装置30を使用して受取人2から取得される。その後、生体認証データは、例えばバーコードの走査により、カード20から取得される。さらに、装置30は、カード20に格納されたデータが、所定のセキュリティ機能を使用して、何らかの方法で警告を受けたか否かをチェックする。さらに、代替の例証的実施態様では、配達サービス業者4および/または受取人2は、装置30がカード20に格納された生体認証データにアクセスおよび/または生体認証データを解読できるよう、対応するパスワード/キーを入力しなければならない。
【0028】
受取人2から直接取得した生体認証データとカード20から取得した生体認証データが比較される。それらのデータが実質的に類似する場合、荷物は受取人2に引き渡される。一旦この取引が終われば、装置30は取引完了の記録のみを保持すればよく、生体認証データは装置30から消去される。取引終了の記録は電子配達確認のために利用されてもよい。
【0029】
上記の代替の例証的実施態様の利点の1つは、データベース5がないことである。データを収集し、データを記憶し、データにアクセスするための更なる努力/資源の必要がないため、これによって確認プロセスを単純化することが可能となる。さらに、データに関するプライバシーの問題も存在しない。
【0030】
本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の構造および方法について様々な改変および変更をなし得ることが当業者には明らかであろう。したがって、そのような本発明の改変および変更は添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物内にあるものと仮定し
て、本発明はそのような改変および変更も包含するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1a】本発明による荷物の確認された配達を提供する例証的なシステム。
【図1b】本発明による荷物の確認された配達を提供する例証的なシステム。
【図2】本発明によるIDカードの例証的実施態様を示す略図。
【図3】本発明による走査装置の例証的実施態様を示す略図。
【図4】本発明による受取人が配達サービスに登録する方法の例証的実施態様を示すフローチャート。
【図5】本発明によるIDカードを使用して受取人の身元を確認する方法の例証的実施態様を示すフローチャート。
【図6】本発明による受取人の身元を確認する方法の例証的実施態様を示すフローチャート。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の確認された配達を提供する方法であって、
(a)受取人から、受取人の生体識別情報を含む登録情報を取得する工程;
(b)差出人から、受取人を宛先とする荷物を取得する工程;
(c)受取人に荷物を送る工程;
(d)配達場所で、生体認証読取機を備えた携帯装置を使用して、受取人からさらなる生体識別情報を取得する工程;および
(e)前記生体識別情報が前記さらなる生体識別情報と実質的に同一の場合のみ、受取人に荷物を引き渡す工程;
から成る方法。
【請求項2】
コンピュータデータベースに前記登録情報を格納する工程;および
引き渡す工程の前に、コンピュータデータベースから携帯装置に前記生体識別情報を提供する工程;
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
格納する工程の前に、受取人の身元を別々に確認する工程;
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
対応する生体識別情報を含む、受取人のためのIDカードを生成する工程;および
受取人にIDカードを与える工程;
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
携帯装置を使用して、IDカードから受取人の生体識別情報を取得する工程;
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
カードを生成する工程の前に、所定の暗号化システムを使用して生体識別情報を暗号化する工程;および
取得する工程の前に、該所定の暗号化システムを使用して生体識別情報を解読する工程;
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
(i)IDカードから取得した生体識別情報と、(ii)さらなる生体識別情報とが、実質的に同一の場合にのみ、受取人に荷物を引き渡す工程;
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
コンピュータデータベースに前記登録情報を格納する工程;
携帯装置によって生体識別情報を取得する工程;および
(i)データベースから取得した生体識別情報と、(ii)IDカードから取得した生体識別情報と、(iii)さらなる生体識別情報とが、実質的に同一の場合にのみ、受取人に荷物を引き渡す工程;
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
生体識別情報は2次元バーコードの形でIDカードに格納され、携帯装置は2次元バーコード読取機を有し、前記方法は、
携帯装置を使用してIDカードのバーコードを走査することにより生体識別情報を取得する工程;
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
生体識別情報は網膜データ、指紋および音声データサンプルのうちの少なくとも1つを含んでいる、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
携帯装置は無線通信装置を有し、コンピュータデータベースは無線通信ネットワークに結合されており、前記方法は、
携帯装置を使用して無線通信ネットワークを介してデータベースから生体識別情報を取得する工程;
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記さらなる生体識別情報を提供し、コンピュータデータベースに格納する工程;
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項13】
受取人の署名サンプルを取得する工程;
引き渡す工程の前に、受取人のさらなる署名サンプルを取得する工程;および
(i)生体識別情報がさらなる生体識別情報に実質的に類似しており、(ii)サンプル署名がさらなるサンプル署名に実質的に類似している場合に、荷物を引き渡す工程;
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
引き渡す工程の後で、荷物を受取人に引き渡したという記録を携帯装置により保持し、生体識別情報およびさらなる生体識別情報を携帯装置から除去する工程;
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
荷物の確認された配達を提供するシステムであって、
生体認証読取機を有し、受取人から受取人の生体識別情報を含む登録情報を取得する、コンピュータ装置;および
携帯生体認証読取機を有する携帯装置;を備え、
荷物は差出人から取得されると共に受取人を宛先として送られ、配達場所で、前記携帯装置を使用して、受取人からさらなる生体識別情報が取得され、
生体識別情報がさらなる生体識別情報と実質的に同一の場合にのみ、受取人に荷物が引き渡される、システム。
【請求項16】
前記登録情報はコンピュータデータベースに格納され、荷物が引き渡される前に、コンピュータデータベースから携帯装置に生体識別情報が提供される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
登録情報がデータベースに格納される前に、受取人の身元が別々に確認される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
対応する生体識別情報を含む、受取人のためのIDカードが生成される、請求項15に記載のシステム。
【請求項19】
携帯装置を使用して、IDカードから受取人の生体識別情報が取得される、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
カードが生成される前に、所定の暗号化システムを使用して生体識別情報が暗号化され、カードから生体識別情報が取得される前に、該所定の暗号化システムを使用して生体識別情報が解読される、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
(i)IDカードから取得した生体識別情報と、(ii)さらなる生体識別情報とが、実質的に同一の場合にのみ、受取人に荷物が引き渡される、請求項19に記載のシステム

【請求項22】
生体識別情報は2次元バーコードの形でIDカードに格納され、携帯装置は2次元バーコード読取機を有し、携帯装置を使用してIDカードのバーコードを走査することにより生体識別情報が取得される、請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
生体識別情報は網膜データ、指紋および音声データサンプルのうちの少なくとも1つを含んでいる、請求項15に記載のシステム。
【請求項24】
携帯装置は無線通信装置を有し、コンピュータデータベースは無線通信ネットワークに結合されており、携帯装置を使用して無線通信ネットワークを介して生体識別情報が取得される、請求項15に記載のシステム。
【請求項25】
荷物が引き渡された後、荷物を受取人に引き渡したという記録が携帯装置により保持され、生体識別情報およびさらなる生体識別情報が携帯装置から除去される、請求項15に記載のシステム。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−505045(P2006−505045A)
【公表日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−548475(P2004−548475)
【出願日】平成15年10月27日(2003.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2003/033856
【国際公開番号】WO2004/040841
【国際公開日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【出願人】(599101597)シンボル テクノロジーズ インコーポレイテッド (68)
【Fターム(参考)】