説明

防犯用警報装置

【課題】窓ガラス等の焼き破りに対して警報を発する防犯用警報装置を提供することを目的とする。
【解決手段】防犯用警報装置10に、窓ガラスP1,P2等の錠部L近傍のガラス面から発せられる赤外線Rを検知する温度検知手段11と、前記検知した温度の単位時間毎の変化が所定値より大きい場合に警報信号を出力する焼破り判定手段32と、前記警報信号を受けて警報を発報する報知手段36とを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、侵入盗が建造物の開閉手段、特に住宅又はオフィス等の窓ガラス又はガラス戸等(以下、「窓ガラス等」という)の錠部近傍部を破壊するのを検知して警報を発報する防犯用警報装置に関し、より詳しくは、ガスバーナー等を使用した窓ガラス等の焼き破りに対して早期に警報を発する防犯用警報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、住宅等の建物に侵入して行われる犯罪が急増しており、その侵入手法として、バールを用いた戸・窓のこじ開け、ドライバー等を用いた窓ガラス等のこじ破り等による場合が多い。
【0003】
前述の窓ガラス等からの侵入の多くは、窓ガラス等の全体を破壊して破壊箇所から侵入するのではなく、窓ガラス等の錠部近傍部を破壊し、破壊箇所から手等を差し入れ、錠部を開錠し窓又は戸(以下「窓等」という)を開けて、そこから侵入するとういう手口が大部分を占めている。
【0004】
従来、これらの侵入手法に対する防護策として、防犯合わせガラス等を窓ガラス等に採用することにより、窓ガラス等自体の強度を高めて、前記の打ち破り又はこじ開け等に対応している。
【0005】
また、一方において、振動センサを備えた警報装置を窓ガラス等に取り付けることにより前記の打ち破り又はこじ開け等に対応している。この種の警報装置としては、例えば、特開2003−36483号に記載のものが提案されている。この警報装置は、予め設定した周波数帯域の超音波に共振して電気信号を出力する圧電セラミックと、圧電セラミックに接続されて、電気信号の中から特定の周波数成分の信号のみを検出する共振器とを設けて、この共振器が特定周波数成分の信号を検出したとき、タイマーを通じて一定時間警報信号を出力するものであり、窓ガラスの破壊のみを、他の要因による窓ガラスの振動等と区別して警報を発することとしている。
【0006】
【特許文献1】特開2003−36483公報 第1頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、最近、窓ガラス等を破壊する手段として、新たに、ガスバーナ等で窓ガラス等の錠部近傍を炙って、又は炙った後に濡れタオル等で冷却して、急激な温度変化を与えて窓ガラス等を破割し、その箇所から手を差し入れて開錠し、窓等を開けて侵入するという手口が出現している。これらの焼き破りに対しては、今のところ、有効な阻止手段はなく、また、この焼き破りに使用されるガスバーナ又はトーチ等は、容易に入手可能なものであるため、このような侵入手段による被害の増加が懸念されている。
【0008】
さらに、このような焼き破りによる侵入盗は窓ガラス等だけではなく、金属製又は合成樹脂製等のシャッター、オーバースライドドア及び大型ドア等の建造物に設けられた開閉手段においても行われている。
【0009】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、窓ガラス等の建造物に設けられた開閉手段の焼き破りに対して警報を発するように、窓ガラス等の錠部近傍のガラス面及び金属製又は合成樹脂製等の開閉手段から発せられる赤外線を検知する温度検知手段と、前記検知した温度の単位時間毎の変化が所定値より大きい場合に警報信号を出力する焼破り判定手段と、前記警報信号を受けて警報を発報する報知手段とを設けた防犯用警報装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明の他の目的は、例えば、2枚の窓ガラスを有する引違い窓に使用する場合に、1個の警報装置で2枚の窓ガラスを監視することが可能なように、両側を監視することができる防犯用警報装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の防犯用警報装置は、建造物に設けられた開閉手段の錠部近傍部分から発せられる赤外線を検知する温度検知手段と、前記検知した温度の単位時間毎の変化が所定値より大きい場合に警報信号を出力する焼破り判定手段と、前記警報信号を受けて警報を発報する報知手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項1に記載の防犯用警報装置にあっては、建造物に設けられた開閉手段の錠部近傍をバーナー等で炙った場合は、錠部近傍の温度が急激に上昇するため、温度検知手段により検知する温度も、単位時間当たりに急激に上昇して、予め設定する所定の値を超えると、前記判定手段により警報信号が出力され、これを受けて報知手段(例えば、警報ブザー)によって、警報が発報される。したがって、炙り始めの早期の段階で警報を発することができ、開閉手段の破割を事前に防止することができる。
【0013】
請求項2に記載の防犯用警報装置は、請求項1に記載の防犯用警報装置において、前記温度検知手段は、錠部近傍のガラス面から発せられる赤外線を検知することを特徴とする。
【0014】
請求項1に記載の防犯用警報装置にあっては、窓ガラス等の錠部近傍のガラス面をバーナー等で炙った場合は、錠部近傍のガラス面の温度が急激に上昇するため、温度検知手段により検知する温度も、単位時間当たりに急激に上昇して、予め設定する所定の値を超えると、前記判定手段により警報信号が出力され、これを受けて報知手段(例えば、警報ブザー)によって、警報が発報される。したがって、炙り始めの早期の段階で警報を発することができ、ガラス破割を事前に防止することができる。
【0015】
請求項3に記載の防犯用警報装置は、請求項1又は2に記載の防犯用警報装置において、前記赤外線を反射して前記温度検知手段に集束する反射手段を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項3に記載の防犯用警報装置にあっては、前記反射手段によって、錠部近傍のガラス面から発せられる赤外線を集束できるので、複数の温度検知手段を設ける必要はなく、一の温度検知手段で錠部近傍のガラス面の温度を監視することができる。
【0017】
請求項4に記載の防犯用警報装置は、請求項1乃至3に記載の防犯用警報装置において、前記温度検知手段の両側に前記赤外線の導光路を設けたことを特徴とする。
【0018】
請求項4に記載の防犯用警報装置にあっては、前記温度検知手段の両側に前記赤外線の導光路を設けたので、防犯用警報装置の両側に位置するガラス面から発せられる赤外線を検知することができる。
【0019】
請求項5に記載の防犯用警報装置は、請求項4に記載の防犯用警報装置において、前記導光路は、前記錠部近傍における所望範囲から発せられる赤外線が前記温度検知手段に集束するように、入光口(開口部)に向けて拡径に形成してなることを特徴とする。
【0020】
請求項5に記載の防犯用警報装置にあっては、前記導光路を入光口に向けて拡径に形成しているので、前記温度検知手段が検知するエリアを前記錠部近傍における所望の範囲とすることができる。
【0021】
請求項6に記載の防犯用警報装置は、請求項4又は5に記載の防犯用警報装置において、前記導光路は、前記錠部近傍における所望範囲から発せられる赤外線を前記温度検知手段に集光するための集光手段を設けてなることを特徴とする。
【0022】
請求項6に記載の防犯用警報装置にあっては、前記導光路に、前記錠部近傍における所望範囲から発せられる赤外線を前記温度検知手段に集光するための集光手段(例えば、所定の光学系)を設けているので、前記温度検知手段が検知するエリアを前記錠部近傍における所望の範囲とすることができる。
【0023】
請求項7に記載の防犯用警報装置は、請求項2乃至6の何れかに記載の防犯用警報装置において、ガラス破割時に発生する特定の周波数を検知する超音波検知手段を、さらに備えるとともに、前記超音波検出手段と前記温度検知手段とを並列的に配置することを特徴とする。
【0024】
請求項7に記載の防犯用警報装置にあっては、ガラス破割時に発生する特定の周波数を検知する超音波検知手段を設けたので、窓ガラス等の焼き破りだけでなく、打ち破り等にも対応でき、ガラス破割の事前検知及び破割時の検知を行うことができるとともに、前記導光路又は反射手段を共用することができる。
【0025】
請求項8に記載の防犯用警報装置は、請求項1乃至7の何れかに記載の防犯用警報装置において、前記超音波検出手段の周囲に前記温度検知手段を配置することを特徴とする。
【0026】
請求項8に記載の防犯用警報装置にあっては、前記超音波検出手段の周囲に前記温度検知手段を配置したので、窓ガラス等の焼き破りだけでなく、打ち破り等にも対応できるとともに、前記導光路又は反射手段を共用することができる。
【0027】
請求項9に記載の防犯用警報装置は、請求項2乃至8の何れかに記載の防犯用警報装置において、前記錠部近傍のガラス面に熱伝導シートを貼着することを特徴とする。
【0028】
請求項9に記載の防犯用警報装置にあっては、熱伝導シートの熱伝導率がガラスよりも高いため、前記温度検知手段が検知する温度変化に対して即応性が高くなると共に、前記錠部近傍における所望範囲外であっても熱伝導シート貼着部分において、前記温度検知手段による検知が行い易くなる。
【0029】
請求項10に記載の防犯用警報装置は、請求項1乃至10の何れかに記載の防犯用警報装置において、前記温度検知手段に隣接して、前記赤外線の検知範囲を確認するための発光手段を配置することを特徴とする。
【0030】
請求項10に記載の防犯用警報装置にあっては、前記発光手段を発光させて、前記赤外線が発せられる範囲を目視することができるので、防犯警報装置を錠部近傍に取り付ける場合に、好適な位置に取り付けることができる。
【0031】
請求項11に記載の防犯用警報装置は、請求項1乃至10の何れかに記載の防犯用警報装置において、前記報知手段は、外部通信回線に向けて警報信号を発信することを特徴とする。
【0032】
請求項11に記載の防犯用警報装置にあっては、外出している場合であっても、外部通信回線を通じて、警報が発せられたことを知ることができる。
【0033】
請求項12に記載の防犯用警報装置は、請求項1乃至11の何れかに記載の防犯用警報装置において、前記報知手段は、内部セキュリティシステムに向けて警報信号を発信することを特徴とする。
【0034】
請求項12に記載の防犯用警報装置にあっては、住宅等にセキュリティシステムが既に配備されている場合は、該セキュリティシステムを通じて、警報を発することができる。
【0035】
請求項13に記載の防犯用警報装置は、請求項2乃至12の何れかに記載の防犯用警報装置を建造物に設けられた窓の框に内装することを特徴とする。
【0036】
請求項13に記載の防犯用警報装置にあっては、窓の框に収納されるので、振動等による脱落の虞がなく、外観上スッキリとして見栄え良く取り付けることができる。
【発明の効果】
【0037】
請求項1に記載の防犯用警報装置によれば、建造物に設けられた開閉手段の錠部近傍部分から発せられる赤外線を検知する温度検知手段と、前記検知した温度の単位時間毎の変化が所定値より大きい場合に警報信号を出力する焼破り判定手段と、前記警報信号を受けて警報を発報する報知手段とを備えているので、建造物に設けられた開閉手段の錠部近傍部分をバーナー等で炙った場合は、錠部近傍部分の温度が急激に上昇するため、温度検知手段により検知する温度も、単位時間当たりに急激に上昇して、予め設定する所定の値を超えると、前記判定手段により警報信号が出力され、これを受けて報知手段(例えば、警報ブザー)によって、警報が発報される。したがって、炙り始めの早期の段階で警報を発することができ、開閉手段の破割を事前に防止することができる。
【0038】
請求項2に記載の防犯用警報装置によれば、錠部近傍のガラス面から発せられる赤外線を検知する温度検知手段と、前記検知した温度の単位時間当たりの変化が所定値より大きい場合に警報信号を出力する焼破り判定手段と、前記警報信号を受けて警報を発報する報知手段とを備えているので、窓ガラス等の錠部近傍のガラス面をバーナー等で炙った場合は、錠部近傍のガラス面の温度が急激に上昇し、温度検知手段により検知する温度も、単位時間当たりに急激に上昇し、予め設定する所定の値を超えると、前記判定手段により警報信号が出力され、これを受けて報知手段(例えば、警報ブザー)によって、警報が発報される。したがって、炙り始めの早期の段階で警報を発することができ、ガラス破割を事前に防止することができる。
【0039】
請求項3に記載の防犯用警報装置によれば、前記赤外線を反射して前記温度検知手段に集束する反射手段を備えているので、前記反射手段によって、錠部近傍のガラス面から発せられる赤外線を集束でき、一の温度検知手段で錠部近傍のガラス面の温度を監視することができる。
【0040】
請求項4に記載の防犯用警報装置によれば、前記温度検知手段の両側に前記赤外線の導光路を設けているので、防犯用警報装置の両側に位置するガラス面から発せられる赤外線を検知することができる。
【0041】
請求項5に記載の防犯用警報装置によれば、前記導光路は、前記錠部近傍における所望範囲から発せられる赤外線が前記温度検知手段に集束するように、入光口に向けて拡径に形成しているので、前記温度検知手段が検知するエリアを前記錠部近傍における所望の範囲とすることができる。
【0042】
請求項6に記載の防犯用警報装置によれば、前記導光路は、前記錠部近傍における所望範囲から発せられる赤外線を前記温度検知手段に集光するための集光手段を設けているので、前記温度検知手段が検知するエリアを前記錠部近傍における所望の範囲とすることができる。
【0043】
請求項7に記載の防犯用警報装置によれば、ガラス破割時に発生する特定の周波数を検知する超音波検知手段を、さらに備えるとともに、前記超音波検出手段と前記温度検知手段とを並列的に配置しているので、窓ガラス等の焼き破りだけでなく、打ち破り等にも対応でき、ガラス破割の事前検知及び破割時の検知を行うことができるとともに、前記導光路又は反射手段を共用することができる。
【0044】
請求項8に記載の防犯用警報装置にあっては、前記超音波検出手段の周囲に前記温度検知手段を配置したので、窓ガラス等の焼き破りだけでなく、打ち破り等にも対応できるとともに、前記導光路又は反射手段を共用することができる。
【0045】
請求項9に記載の防犯用警報装置によれば、前記錠部近傍のガラス面に熱伝導シートを貼着しているので、熱伝導シートの熱伝導率がガラスよりも高いため、前記温度検知手段が検知する温度変化に対して即応性が高くなると共に、前記錠部近傍における所望範囲外であっても熱伝導シート貼着部分において、前記温度検知手段による検知が行い易くなる。
【0046】
請求項10に記載の防犯用警報装置によれば、前記温度検知手段に隣接して、前記赤外線の検知範囲を確認するための発光手段を配置しているので、前記発光手段を発光させて、前記赤外線が発せられる範囲を目視することができ、防犯警報装置を錠部近傍に取り付ける場合に、好適な位置に取り付けることができる。
【0047】
請求項11に記載の防犯用警報装置によれば、前記報知手段は、外部通信回線に向けて警報信号を発信するので、外出している場合であっても、外部通信回線を通じて、警報が発せられたことを知ることができる。
【0048】
請求項12に記載の防犯用警報装置によれば、前記報知手段は、内部セキュリティシステムに向けて警報信号を発信するので、住宅等にセキュリティシステムが既に配備されている場合は、該セキュリティシステムを通じて、警報を発することができる。
【0049】
請求項13に記載の防犯用警報装置によれば、窓の框に収納されるので、振動等による脱落の虞がなく、外観上スッキリとして見栄え良く取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0051】
(第1の実施の形態)
【0052】
本発明にかかる第1の実施の形態の防犯用警報装置を、図1乃至図7に示す。図1は、第1の実施の形態による防犯用警報装置を窓の框に取り付けた状態の一部切欠斜視図であり、図2は、図1に示す防犯用警報装置の要部拡大図であり、図3は、図1に示す防犯用警報装置の模式的断面図であり、図4は、図1に示す防犯用警報装置の分解斜視図であり、図5は、他の防犯用警報装置の模式的断面図である。
【0053】
図1において、WDは住宅又はオフィス等に備わる引違い式の窓であり、P1は前記窓WDの室外側に嵌め込まれた窓ガラスであり、P2は前記窓WDの室内側に嵌め込まれた窓ガラスであり、Sは前記窓WDの框であり、Lは前記框Sに取り付けられたクレセント式の錠部である。そして、前記室内側の框Sにおける前記錠部Lの近傍には、第1の実施の形態による防犯用警報装置10が取り付けられている。また、前記窓ガラスP1,P2における前記錠部Lの近傍部には、半円形の熱伝導シートHS,HSを室内側から貼着している。また、A1,A2は後述する焦電センサ11が監視するエリアを示す。なお、この監視エリアA1,A2は、前記窓ガラスP1,P2を破割して穴を開けた場合に該穴から手を差し入れて前記錠部Lを開錠できる範囲(所望範囲)をカバーできればよい。
【0054】
図2乃至図4において、11は、前記監視エリアA1,A2から発せられる赤外線を感知するための温度(赤外線)検知用の焦電センサであり、前記防犯用警報装置10を構成する筐体20の、やや上方に前方に向けて取り付けている。また、前記焦電センサ11に近接して、前記監視エリアA1,A2を確認するための発光ダイオード16を配設している。
【0055】
そして、前記筐体20の両側であって、前記焦電センサ11の取付位置両側には、赤外線Rを筐体20内部に取り入れるための略長楕円状の開口部12が開設されており、該開口部12に連通して、前記筐体20の上面に向けてラッパ状に窄めて前記監視エリアA1,A2から発せられる赤外線Rを集束させる導光路13を形成している。前記開口部12には、前記監視エリアA1,A2から発せられる赤外線Rを集束させるために断面凹形のレンズ14aと、該レンズ14aの内側に近接して配置した断面凸形のレンズ14bとからなる光学系14が配設されている。前記光学系14は、赤外線を透過できる合成樹脂素材等から形成されており、また、該導光路13の突き当たりには、前記焦電センサ11に向けて前記赤外線Rが反射して集束するように凹面鏡15を取り付けている。
【0056】
なお、図4に示すように、前記導光路13の形状を、前記開口部12に向けて、より大きく形成等することにより、前記監視エリアA1,A2を確保できれば、前記光学系14を設けなくともよく、また、前記凹面鏡15を設けずに、前記凹面鏡15を取付けた位置に前記焦電センサ11を取り付けてもよい。
【0057】
また、前記光学系14は、凹レンズ14aと凸レンズ14bを適宜組み合わせたが、これに限られるものではなく、例えば、非球面レンズでもよく、また、単レンズで構成してもよい。
【0058】
前記筐体20における前記開口部12の下方には、後述する集音用の長穴の開口部17が2条開設されている。図4中、18は前記窓ガラスP1,P2が破壊する寸前に発生する超音波エネルギー(AE(Acoustic Emission)波)を検知するための超音波マイクであって、前記開口部17を経て前記筐体20内に取り込んだAE波を感知する。
【0059】
前記筐体20は、図5に示すように、合成樹脂で射出成形された上蓋21と内蓋22と本体23とから構成されており、前記上蓋21には、上方に前方に向けて膨出した段部を設けて、該膨出段部の裏面には膨出部の厚さ方向を二分割した内蓋22が、上面を開放した箱状の本体23に差し入れ自在に配設されている。
【0060】
前記本体23には、前記焦電センサ11と前記発光ダイオード16と制御部(制御基板)32と電源37とスイッチ38等の主要コンポーネントが内装されている。一方、前記上蓋21の膨出段部には、前記開口部12と前記導光路13と凹面鏡15とを配設している。そして、前記開口部12と前記導光路13とは、前記上蓋21と前記内蓋22とに二分割され形成されているので、複雑な形状であっても、射出成形により容易に製造することができる。
【0061】
なお、前記開口部12と前記導光路13とを別部材で形成して、前記前記筐体20に対して前後方向又は上下方向に揺動可能に取り付けてもよい。この場合は、前記開口部12と前記導光路13とを前後方向又は上下方向に揺動することにより、前記監視エリアA1,A2を所望の位置に配するように調整ができることとなる。また、図6の他の上蓋の斜視図に示すように、前記上蓋21の裏面に形成される前記凹面鏡15は、前記焦電センサ11に前記赤外線を効率よく集束するために、多面体で形成してもよい。
【0062】
図7は、図1に示す防犯用警報装置の電気的構成を示すブロック図であり、図8は、制御部の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0063】
図7において、32は制御部であり、前記制御部32は、プログラムが格納されるROM(図示せず)、該ROMからプログラムを読み出して実行するCPU(図示せず)、及び該プログラムの実行に必要な情報、検出された温度データ等を記録するRAM(図示せず)等を含むワンチップマイクロコンピュータにより構成されている。
【0064】
そして、前記制御部32には、前記焦電センサ11が、前記焦電センサ11のインターフェイス回路(A/D変換回路を含む)31を経て接続されており、また、前記超音波マイク18が、アンプ33と集音する周波数の選択を行う選択回路34と該選択回路34を経た信号をデジタルデータに変換する等の処理を行う信号処理回路35を経て接続されている。さらに前記制御部32には報知手段36が接続されている。
【0065】
そして、前記制御部32は、前記焦電センサ11で検知した赤外線をインターフェイス回路31により処理して送られた信号を受けて、前記報知手段36を動作させるか否かの判定を行ったり、または、前記超音波マイク18で検知したAE波を所定のレベル以上か否かの振り分けを行う選択回路34で選択して、さらに信号処理回路35で処理された信号を受けて、前記報知手段36を動作させるか否かの判定等を行うのである。
【0066】
なお、前記報知手段は、前記筐体20内に配置した警報ブザー(図示せず)により構成しているが、これに限らず、例えば、家屋内に配備されているホームセキュリティシステムに無線により接続して、前記ホームセキュリティシステムに向けて、所定の信号を発するように構成してもよく、さらには、外部に通信システムに接続可能な屋内の交換機に所定の信号を発するように構成してもよい。
【0067】
さらに、前記制御部43には、電池(電源)37とスイッチ38が接続されており、該スイッチ38は、電源のON/OFFおよびテストモードと監視モードの切替を行っている。
【0068】
前記テストモードは、前記報知手段36たる警報ブザー(図示せず)が鳴動するか否かのテストおよび前記発光ダイオードを発光させて監視エリアA1,A2の確認を行うモードを含み、両者のモードを選択可能としている。なお、両者を順次行うように設定してもよい。そして、前記監視モードでは、通常の監視動作が行われる。
【0069】
次に、前記監視モードにおける制御部43の処理手順の一例を、図8のフローチャートに基づいて説明する。
【0070】
先ず、前記焦電センサ11から所定時間毎(例えば1回/秒)に、監視エリアA1,A2から発せられる赤外線Rを検知して、温度データを前記制御部32のRAMに取り込んで(ST1)、記録する(ST2)。次に、記録した温度データを、予め設定した規定値(例えば摂氏60度)と比較して、規定値未満の場合は(ST3でNO)、後述するデータカウンタをクリアして(ST4)、ST1に戻る。
【0071】
前記温度データが規定値以上の場合は(ST3でYES)、1回前に記録した温度データと比較して(ST5)、上昇差が所定値未満の場合(ST6でNO)は、後述するデータカウンタをクリアして(ST4)、ST1に戻る。上昇差が所定値(例えば、1度)以上の場合(ST6でYES)は、データカウンタをカウント(+1)する(ST7)。そして、前記データカウンタが所定回数(例えば3〜5回)カウントされた場合(ST8でYES)は、警報信号を出力して(ST9)、所定の時間処理(例えば、報知手段が警報ブザーの鳴動である場合は、鳴動させてから所定時間で前記ブザーの鳴動を止める等)を行い(ST10)終了する。前記データカウンタが所定回数(例えば3〜5回)未満の場合(ST8でNO)は、ST1に戻る。
【0072】
なお、前記処理手順において、季節差および環境差を考慮して誤報を防止するために、所定の温度以上(ST3)という条件を付したが、加熱による窓ガラスの破割は、単位時間当たりに急激な温度を与えることで発生するため、前記の処理手順において、前記ST3を省略してもよく、また上昇差の所定値を、例えば、2度〜5度程度としてもよい。
【0073】
図9(a)は、開口部を下面に設けた防犯用警報装置の側面図であり、図9(b)は、同正面図である。
【0074】
前記防犯用警報装置10では、前記開口部12を前記筐体20の両側面に開設したが、図9(a)及び(b)に示すように、前記筐体20の下面に、開口部12aおよび開口部17aを開設してもよい。この場合は、前記防犯用警報装置10の横幅を框Sの横幅より広く形成し、はみ出した下面に開設して、窓ガラスP1,P2から発せられる赤外線Rを取り入れるのである。
【0075】
(第2の実施の形態)
【0076】
図10(a)は、第2の実施の形態の防犯用警報装置を示す正面図及び両側面図であり、図10(b)は、同模式的断面図である。なお、図1乃至図9の防犯用警報装置10と同一部分には同一符合を付してその説明を省略する。
【0077】
図10中、40は第2の実施の形態の防犯用警報装置であり、41は超音波マイクであり、42は焦電センサである。前記防犯用警報装置40は、前記焦電センサ42と前記超音波マイク41と近接させて配置しているので、前記超音波マイク41で検知するAE波は、前記開口部12と前記導光路13を通じて入ってくるため、格別に前記開口部17を設けなくともよい。
【0078】
(第3の実施の形態)
【0079】
図11(a)は、第3の実施の形態の防犯用警報装置を示す正面図及び両側面図であり、図11(b)は、同模式的断面図である。なお、図1乃至図9の防犯用警報装置10と同一部分には同一符合を付してその説明を省略する。
【0080】
図11中、50は第3の実施の形態の防犯用警報装置であり、51は超音波マイクであり、52は焦電センサである。前記防犯用警報装置50は、前記焦電センサ52を前記超音波マイク51の周囲に配設しているので、前記防犯用警報装置40と同様、前記超音波マイク41で検知するAE波は、前記開口部12と前記導光路13を通じて入ってくるため、格別に前記開口部17をを設けなくともよい。
【0081】
以上の構成からなる防犯用警報装置10(40,50)を、図1に示す引き違い窓に取り付ける場合は、先ず、クレセント錠Lの近傍であって穴が開いた場合にクレセント錠Lに手が届く範囲を想定して、その範囲と一致するように前記熱伝導シートHSを窓ガラスP1,P2に貼着する。そして、前記スイッチ38をテストモードにして、内蔵された警報ブザーが鳴動するか否を確認する。次に、前記発光ダイオードを発光させて、前記監視エリアA1,A2の位置を確認しつつ、前記監視エリアA1,A2と前記熱伝導シートHSが、略重複するような位置(框S上)に、取り付ける。取付手段は、特に限定するものでなないが、防犯用警報装置10(40,50)の下面の適宜位置に、剥離紙を有する接着層を設けておけばよい。取付が終了すると、スイッチ38を監視モードに切り替えて監視を行う。
【0082】
監視状態において、前記導光路を前記開口部12(入射口)に向けて拡径に形成するとともに、前記開口部12に前記光学系を配置しているので、前記焦電センサ11が検知するエリアA1,A2は、所定の範囲に広がり、前記錠部近傍における所望の範囲を監視することができる。また、前記導光路は、前記焦電センサ11の両側に設けたので、取付位置の両側の前記監視エリアA1,A2を監視することができる。
【0083】
そして、窓ガラス等の錠部近傍のガラス面をバーナー等で炙った場合は、錠部近傍のガラス面の急激な温度上昇に伴い、前記判定手段により警報信号が出力され、これを受けて、警報ブザーが鳴動する。したがって、炙り始めの前記窓ガラスP1,P2が破割される前の早期の段階で警報を発することができ、前記窓ガラスP1,P2が破割されるのを防止することができる。
【0084】
さらに、ガラス破割時に発生する特定の周波数を検知する超音波マイク18を設けたので、窓ガラス等の焼き破りだけでなく、打ち破りが行われた場合にも、警報信号が出力され、これを受けて、警報ブザーが鳴動する。なお、超音波マイク18を前記焦電センサ11と近接して配置する場合は、前記導光路13および前記凹面鏡(反射手段)を共用することができる。
【0085】
前記熱伝導シートHSを貼着した場合は、前記熱伝導シートHSの熱伝導率がガラスよりも高いため、温度変化に対して即応性が高くなると共に、前記錠部近傍における所望範囲外であっても熱伝導シート貼着部分において、前記温度検知手段による検知が行い易くなる。前記熱伝導シートHSの形状は、半円形状に限らず、矩形状、楕円状等であってもよく、形状は限定されるものではない。また、前記熱伝導シートHSは、前記監視エリアA1,A2と一致するのが好ましいが、前記所望範囲をカバーできればよく、必ずしも前記監視エリアA1,A2と一致しなくともよい。
【0086】
なお、前記熱伝導シートHSの裏面(室外から視認できる面)において、「防犯装置作動中」等の適宜表示を印刷等してもよい。また。加熱によって、表示が変更するようにしてもよい(例えば、加熱によって、表示が「防犯装置作動中」から「警報発報中」に変わる)。
【0087】
なお、前記報知手段は、外部通信回線に向けて警報信号を発信させるものであってもよい。この場合は、外出している場合であっても、外部通信回線を通じて、警報が発せられたことを知ることができる。さらに、前記報知手段は、内部セキュリティシステムに向けて警報信号を発信させるものであってもよい。この場合において、住宅等にセキュリティシステムが既に配備されているときは、該セキュリティシステムを通じて、警報を発するように構成してもよい。
【0088】
(第4の実施の形態)
【0089】
図12は、第4の実施の形態による防犯用警報装置を取り付けた状態の正面図であり、図13は、同要部拡大斜視図であり、図14は、同模式的断面図である。なお、図1乃至図9の防犯用警報装置10と同一部分には同一符合を付してその説明を省略する。
【0090】
図12乃至図14において、60は第4の実施の形態の防犯用警報装置であり、該防犯用警報装置60は、前記第1の実施例乃至第3の実施例に示す防犯用警報装置10、40、50のように筐体20に収納されているのではなく、引き違い式の窓WDの中央に位置する中空角状の框S1内に収納される。
【0091】
前記框S1における錠部L1の上方直近には、断面コ字状に切り欠いた開口部が形成されており、該開口部に合致する断面コ字状の蓋部25が、前記框S1と面一となるように被せられている。前記蓋部25は、ビス等の係止手段により前記框S1に固定されており、前記蓋部25の両側壁には、前記開口部12と前記開口部17とが、夫々開設されており、前記蓋部25の上壁には、前記電池37の入替用の電池用蓋部26が脱着可能に設けられている。そして、前記蓋部25内には、前記防犯用警報装置60の主要コンポーネンツである、前記焦電センサ11、前記導光路13、前記光学系14(凹レンズ14aおよび凸レンズ14b)、前記凹面鏡15が内装されており、さらに図示しない前記発光ダイオード16、前記超音波マイク18及び前記スイッチ38、並びに制御系を構成する前記インターフェイス回路31、前記制御部32、前記アンプ33、前記選択回路34、前記信号処理回路35、前記報知手段36等も内装して構成されている。したがって、本実施の形態に係る防犯用警報装置60によると、前記框S1に収納されるので、振動等による脱落の虞がなく、外観上スッキリとして見栄え良く取り付けることができる。
【0092】
(第5の実施の形態)
【0093】
図15は、第5の実施の形態による防犯用警報装置をシャッターに取り付けた状態を示す正面図であり、図16は、同防犯用警報装置をオーバースライドドアに取り付けた状態を示す正面図である。なお、図1乃至図9の防犯用警報装置10と同一部分には同一符合を付してその説明を省略する。
【0094】
図15において、STは金属製又は合成樹脂製等のシャッターであり、該シャッターST上部には、前記シャッターSTを巻き込み収容するシャッターケースSTCが設けられている。該シャッターボックスSTC内には、前記シャッターSTの巻き取り等を行う巻取機構(図示せず)が内装されており、前記シャッターSTの開閉動作を行っている。前記シャッターSTの室内側面には両側突出型の錠部L3を備えている。また、前記シャッターSTの両側には、ガイドレール(図示せず)を備えた支柱PLが立設されている。
【0095】
70は、第5の実施の形態に係る防犯用警報装置であり、該防犯用警報装置70の構造は、第1の実施例の防犯用警報装置と略同様であるが、一方の開口部12、17は閉塞されている。以上の構成からなる前記防犯用警報装置70は、一方の支柱PLの室内側に、少なくとも、前記錠部L3近傍を含む範囲A3を監視できる位置にて取り付けられる。
【0096】
図16は、金属製又は合成樹脂製等のオーバースライドドアSDに前記防犯用警報装置70を取り付けた状態を示している。前記オーバースライドドアSDにおいては、前記防犯用警報装置70は、前記オーバースライドドアSDの室内側面に直接取り付けることも可能である。
【0097】
なお、本実施例に係る防犯用警報装置70は、以上のように、ガラス面のみならず、金属製又は合成樹脂製等で形成された前記シャッターST、オーバースライドドアSDおよび金属製又は合成樹脂製等の大型ドア等の建造物に設けられた開閉手段から発する赤外線等を感知して発報することが可能であり、さらに、使用範囲は上記の開閉手段に限定されないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】第1の実施の形態による防犯用警報装置を窓の框に取り付けた状態の一部切欠斜視図である。
【図2】図1に示す防犯用警報装置の要部拡大図である。
【図3】図1に示す防犯用警報装置の模式的断面図である。
【図4】他の防犯用警報装置の模式的断面図である。
【図5】図1に示す防犯用警報装置の分解斜視図である。
【図6】他の上蓋の斜視図である。
【図7】図1に示す防犯用警報装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】制御部の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】(a)は、開口部を下面に設けた防犯用警報装置の側面図であり、(b)は、同正面図である。
【図10】(a)は、第2の実施の形態の防犯用警報装置を示す正面図及び両側面図であり、(b)は、同模式的断面図である。
【図11】(a)は、第3の実施の形態の防犯用警報装置を示す正面図及び両側面図であり、(b)は、同模式的断面図である。
【図12】第4の実施の形態による防犯用警報装置を取り付けた状態の正面図である。
【図13】図12に示す防犯用警報装置の要部拡大図である。
【図14】図12に示す防犯用警報装置の模式的断面図である。
【図15】第5の実施の形態による防犯用警報装置をシャッターに取り付けた状態を示す正面図である。
【図16】同防犯用警報装置をオーバースライドドアに取り付けた状態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0099】
WD 窓
P1,P2 窓ガラス
S 框(サッシ)
L 錠部
HS 熱伝導シート
A1,A2 監視エリア
R 赤外線
10 防犯用警報装置(第1の実施の形態)
11 焦電センサ
12 開口部
13 導光路
14 光学系
14a 凹レンズ
14b 凸レンズ
15 凹面鏡
16 発光ダイオード
17 開口部
18 超音波マイク
20 筐体
21 上蓋
22 内蓋
23 本体
25 蓋部
26 電池用蓋部
31 インターフェイス回路
32 制御部
33 アンプ
34 選択回路
35 信号処理回路
36 報知手段
37 電池(電源)
38 スイッチ
40 防犯用警報装置(第2の実施の形態)
41 超音波マイク
42 焦電センサ
50 防犯用警報装置(第3の実施の形態)
51 超音波マイク
52 焦電センサ
60 防犯用警報装置(第4の実施の形態)
70 防犯用警報装置(第5の実施の形態)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建造物に設けられた開閉手段の錠部近傍部分から発せられる赤外線を検知する温度検知手段と、
前記検知した温度の単位時間毎の変化が所定値より大きい場合に警報信号を出力する焼破り判定手段と、
前記警報信号を受けて警報を発報する報知手段と、
を備えることを特徴とする防犯用警報装置。
【請求項2】
前記温度検知手段は、錠部近傍のガラス面から発せられる赤外線を検知することを特徴とする請求項1に記載の防犯用警報装置。
【請求項3】
前記赤外線を反射して前記温度検知手段に集束させる反射手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の防犯用警報装置。
【請求項4】
前記温度検知手段の両側に前記赤外線の導光路を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の防犯用警報装置。
【請求項5】
前記導光路は、前記錠部近傍における所望範囲から発せられる赤外線が前記温度検知手段に集束するように、入光口に向けて拡径に形成してなることを特徴とする請求項4に記載の防犯用警報装置。
【請求項6】
前記導光路は、前記錠部近傍における所望範囲から発せられる赤外線を前記温度検知手段に集光するための集光手段を設けてなることを特徴とする請求項4又は5に記載の防犯用警報装置。
【請求項7】
ガラス破割時に発生する特定の周波数を検知する超音波検知手段を、さらに備えるとともに、前記超音波検出手段と前記温度検知手段とを並列的に配置することを特徴とする請求項2乃至6の何れかに記載の防犯用警報装置。
【請求項8】
前記超音波検出手段の周囲に前記温度検知手段を配置することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の防犯用警報装置。
【請求項9】
前記錠部近傍のガラス面に熱伝導シートを貼着することを特徴とする請求項2乃至8の何れかに記載の防犯用警報装置。
【請求項10】
前記温度検知手段に隣接して、前記赤外線の検知範囲を確認するための発光手段を配置することを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の防犯用警報装置。
【請求項11】
前記報知手段は、外部通信回線に向けて警報信号を発信することを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の防犯用警報装置。
【請求項12】
前記報知手段は、内部セキュリティシステムに向けて警報信号を発信することを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の防犯用警報装置。
【請求項13】
請求項2乃至12の何れかに記載の防犯用警報装置を建造物に設けられた窓の框に内装することを特徴とする防犯用警報装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−236322(P2006−236322A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−10075(P2006−10075)
【出願日】平成18年1月18日(2006.1.18)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成16年度、経済産業省、近畿経済産業局、新連携対策委託事業、産業再生法第30条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000127031)株式会社アルテコ (6)
【出願人】(505034957)東洋興業株式会社 (1)
【出願人】(000137889)株式会社ミヤワキ (19)
【出願人】(503123705)エフビーオートメ株式会社 (3)
【出願人】(502365829)株式会社大日電子 (6)
【出願人】(505034979)マイクロ電子株式会社 (1)
【出願人】(505034991)平和商事株式会社 (1)
【出願人】(501496175)環境機器株式会社 (5)
【出願人】(505033857)大英建設株式会社 (1)
【Fターム(参考)】