説明

集中管理装置の通信検査装置

【課題】集中管理装置で管理を行うショーケースやエアコンなどの機器の台数が多い場合でも、通信ラインの通信不能箇所を迅速、且つ、的確に特定することができる通信検査装置を提供する。
【解決手段】通信ライン6に接続可能な接続端子30と、この接続端子30が通信ライン6に接続された状態で全てのID、又は、特定のIDに関するデータの送受信を検出する制御手段(制御装置26)と、この制御手段による検出結果を表示する表示手段(表示装置28)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ラインを介して主制御装置と複数の端末側制御装置との間でデータの送受信を行う集中管理装置において使用する通信検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗には、複数の冷蔵或いは冷凍用のオープンショーケースなどの機器や調理機器或いはエアコンなどの機器が設置されている。各ショーケースなどの機器はそれぞれ温度調節器や除霜用のタイマから構成される制御装置によって個別に制御されているのが現状である。従って、複数のショーケースの温度や除霜時間などの各種設定作業は、それら複数のショーケースが設置されている場所において個々に行わなければならなかった。そのため、季節や天候により設定を変更する場合には作業が極めて煩雑となる。
【0003】
また、各種設定値や複数のショーケースの温度や運転状態を把握するためには、それらの複数のショーケースが設置されている場所に行って個々に調べる以外になく、複数のショーケースの運転状態に関するデータは容易に把握することができないという問題があった。そこで、マイクロコンピューターによって構成した主制御装置と複数のショーケースなどの機器に設けた端末側制御装置とから集中管理装置を構築すると共に、主制御装置と端末側制御装置を通信ラインで接続して、それら各ショーケースの運転状況に関するデータを主制御装置に収集して一括管理を行える集中管理装置が提示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平5−264145号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、集中管理装置は複数のショーケースや調理機器等が中心的存在となっているが、それら複数のショーケースやエアコン等の機器の台数が多い場合、配線工事を行う際、通信用のケーブルの結線ミスや、工事現場などでは重量物の搬送による通信用のケーブルの短絡や接続ミス、或いは、断線などにより通信不能箇所が発生してしまう場合があった。係る集中管理装置の通信ラインに通信不能箇所が発生した場合、従来では主制御装置側から特定の機器に通信を行って通信が正常に行われているか否かを判断していたが、店舗内配線での短絡や接続ミス、或いは、断線等により通信が正常に行えない箇所があった場合、その箇所を特定するのに感に頼っていたが、通信が正常に行えない箇所を感で特定した場合、その箇所を特定するまでに非常に長時間を費やしてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、集中管理装置で管理を行うショーケースやエアコンなどの機器の台数が多い場合でも、通信ラインの通信不能箇所を迅速、且つ、的確に特定することができる通信検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
即ち、本発明の集中管理装置の通信検査装置は、主制御装置と、それぞれ別々のIDを有し、主制御装置との間で通信ラインを介したデータの送受信を行う複数の端末側制御装置とから構築される集中管理装置において使用されるものであって、電源を備えて携帯可能であり、通信ラインに接続可能な接続端子と、この接続端子が通信ラインに接続された状態で全てのID、又は、特定のIDに関するデータの送受信を検出する制御手段と、この制御手段による検出結果を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明の集中管理装置は、上記において、制御手段は、特定のIDの端末側制御装置に対してデータを送信し、且つ、当該端末側制御装置からのデータを受信して送受信の結果を表示手段に表示することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の発明の集中管理装置は、請求項1又は請求項2において、制御手段は、主制御装置から特定のIDの端末側制御装置に対するデータを受信し、且つ、当該端末側制御装置として主制御装置にデータを送信して送受信の結果を表示手段に表示することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4の発明の集中管理装置は、請求項1乃至請求項3の何れかにおいて、制御手段は、通信ラインに異なる通信系統を接続するためのアダプタと主制御装置との間のデータの送受信を検出し、検出結果を表示手段に表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、主制御装置と、それぞれ別々のIDを有し、主制御装置との間で通信ラインを介したデータの送受信を行う複数の端末側制御装置とから構築される集中管理装置において使用される通信検査装置であって、電源を備えて携帯可能であり、通信ラインに接続可能な接続端子と、この接続端子が通信ラインに接続された状態で全てのID、又は、特定のIDに関するデータの送受信を検出する制御手段と、この制御手段による検出結果を表示する表示手段とを備えているので、通信検査装置を通信ラインの何処にでも自由に移動させることができるようになる。これにより、例えば、通信検査装置にて主制御装置及び特定のIDチャンネル或いは異なるIDチャンネルを有するそれぞれの端末側制御装置とデータの送受信を行うことが可能となる。従って、通信検査装置にて通信ラインに接続された主制御装置及び異なるIDチャンネルを有する全ての端末側制御装置との通信、又は指定された特定のIDチャンネルを有する端末側制御装置との通信接続が正常であるか否かを判断することができるようになるので、通信不能の範囲を極めて短時間で絞り込むことが可能になると共に、通信不能箇所を迅速に修理することができるようになるものである。
【0011】
また、請求項2の発明では、制御手段は、特定のIDの端末側制御装置に対してデータを送信し、且つ、当該端末側制御装置からのデータを受信して送受信の結果を表示手段に表示するようにしているので、通信検査装置を主制御装置の代わりに使用することができる。これにより、通信検査装置と通信ラインで接続された特定のIDチャンネルを有する端末側制御装置とデータの送受信を行い、その結果を表示手段に表示することができるので、通信検査装置とそれぞれの端末側制御装置との通信状態が正常であるか否かの範囲の絞り込みが容易となる。従って、主制御装置と各端末側制御装置との間の通信ラインの通信不能箇所が判断し易くなり、確実、且つ、迅速に通信ラインの通信不能箇所を特定することができる。
【0012】
特に、通信検査装置を主制御装置の代わりに使用することができると共に、特定のIDチャンネルの端末側制御装置に対してデータの送受信を行うことができるので、疑いのある端末側制御装置だけ単独でデータの送受信を行うことが可能となる。これにより、通信検査装置は疑わしい端末側制御装置との通信状態が正常であるか否か容易に判断することができ、且つ。確実に判断することができるようになるものである。
【0013】
また、請求項3の発明では、制御手段は、主制御装置から特定のIDの端末側制御装置に対するデータを受信し、且つ、当該端末側制御装置として主制御装置にデータを送信して送受信の結果を表示手段に表示するようにしているので、通信検査装置を端末側制御装置の代わりに使用することができる。これにより、通信検査装置を通信ラインに接続された各端末側制御装置の代わりに接続して主制御装置とデータの送受信を行い、その結果を表示手段に表示することができるので、通信ラインの所定箇所に接続した通信検査装置と主制御装置との通信が正常であるか否かの範囲の絞り込みが容易となる。従って、各端末側制御装置と主制御装置との間の通信ラインの通信不能箇所が判断し易くなり、確実、且つ、迅速に通信ラインの通信不能箇所を特定することができる。
【0014】
また、請求項4の発明では、制御手段は、通信ラインに異なる通信系統を接続するためのアダプタと主制御装置との間のデータの送受信を検出し、検出結果を表示手段に表示するようにしているので、例えば、冷蔵或いは冷凍用のオープンショーケースなどの複数の機器と、これらの機器と通信系統が異なるエアコンなどの機器が接続された通信ラインでも通信検査装置にてデータの送受信を行うことが可能となる。従って、通信系統が異なる全ての通信ラインもデータの送受信が正常であるか否かの判断を行うことができ、通信検査装置の利便性を極めて向上させることができるようになるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、複数の機器と、これらの機器と通信系統が異なる複数の機器が通信ラインで接続された集中管理装置において、該通信ラインの通信不能箇所を迅速、且つ、的確に特定することを主な目的とする。通信ラインの通信不能箇所を迅速、且つ、的確に特定するという目的を通信検査装置が通信ラインに接続された状態で全てのID、又は、特定のIDに関するデータの送受信を検出する制御手段と、この制御手段に検出結果を表示する表示手段を備えることで実現した。
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例を示す通信検査装置20を接続した集中管理装置1を構成する通信ライン6の概略図、図2は本発明の一実施例を示す通信検査装置20の正面図、図3は本発明の一実施例を示す通信検査装置20を接続した集中管理装置1を構成する通信ライン6の拡大図をそれぞれ示している。
【0017】
本実施形態における通信検査装置20は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗に設置された冷蔵或いは冷凍用オープンショーケースなどの複数の機器2と、これらの機器2と通信系統が異なるエアコンなどの機器2Aとの統合管理を行う集中管理装置1に使用されるものである。集中管理装置1は、図1に示すように監視側コントローラ4(本発明の主制御装置に相当)と、この監視側コントローラ4との間で通信ライン6、及び、中継端子48(図3に図示)を介して接続された、それぞれ別々のIDを有した複数の機器側コントローラ12(本発明の端末側制御装置に相当)とから構築されている。尚、機器側コントローラ12は図3に図示している。
【0018】
監視側コントローラ4は、図示しない店舗の警備室等に設けられ、機器側コントローラ12は、店舗内に設置された冷蔵ショーケースや冷凍ショーケース或いはエアコンなどの複数の機器2、2Aにそれぞれ設けられている。該監視側コントローラ4は、複数の機器2、2Aの運転状態に関するデータやエアコンの運転状態に関するデータなどの送受信を行ってそれらの機器2、2Aの監視を行うと共に、機器側コントローラ12は当該機器側コントローラ12に接続された機器2の運転制御を行うと共に、運転データを監視側コントローラ4に送信する。尚、機器側コントローラ12は、図示しないが商品を所定の温度で冷却、冷凍、或いは、保温や加熱しながら陳列販売を行う冷蔵或いは冷凍用のオープンショーケースや扉付きショーケース、或いは、エアコンなどの機器2、2Aにそれぞれ設けられている。
【0019】
該監視側コントローラ4及び機器側コントローラ12は、例えば、種々のデータを記憶可能なメモリ、及び、カレンダ機能やタイマ機能などを備えた汎用のマイクロコンピューターにて構成されており、メモリに記憶されたプログラムの実行を行う。監視側コントローラ4のメモリには集中管理装置1自体の制御プログラムの他、機器側コントローラ12から送られてくる各種データ(各機器2に関するデータや各種運転条件に関するデータ及び通信プロトコル等)が保存されている。また、監視側コントローラ4には図示しないが、キーボードやマウスなどが接続されると共に、プリンタやディスプレイなどが接続され、必要に応じて使用される。
【0020】
監視側コントローラ4は、機器側コントローラ12が有するIDによって受信したデータが何処の機器側コントローラ12(機器2、2A)であるか特定することができるようになっている。該機器側コントローラ12の特定は、監視側コントローラ4が機器側コントローラ12とポーリング(監視側コントローラ4から、監視側コントローラ4に接続された複数の機器側コントローラ12に1台1台データ(IDなどのデータ)を送信し、各機器側コントローラ12がその信号を受信したら、受信した旨の信号を送信し監視側コントローラ4が受信することにより、監視側コントローラ4と各機器側コントローラ12とが通信可能か否かを行うチェック)を行い、特定を行う。即ち、監視側コントローラ4と機器側コントローラ12はそれぞれデータの送受信を行う。
【0021】
具体的には、監視側コントローラ4が予めメモリ記憶されたコマンドとしてのデータ(ID及び通信チェックデータ)を各機器側コントローラ12に向けて通信ライン6上に送信する。すると、対応したIDを有する機器側コントローラ12は監視側コントローラ4からのデータを受信し、応答データ(ID及び通信チェックデータ)を返送し、監視側コントローラ4はそのデータを受信する。これによって、監視側コントローラ4は、接続された監視側コントローラ4と通信可能であるか否か判定する。また、集中管理装置1の管理者は、所定のIDを有した機器2(機器側コントローラ12)が店舗の何処に設置されているか把握している。
【0022】
ところで、店舗が新たに設けられた場合には、店舗内の所定位置に冷蔵ショーケースや冷凍ショーケース或いはエアコンなどの複数の機器2、2Aが設置されると共に、集中管理装置1を構成する監視側コントローラ4は警備室等に設けられる。そして、監視側コントローラ4と店舗内に設けられた複数の機器側コントローラ12は配線工事されて通信用のケーブル46が接続される。これによって、監視側コントローラ4と複数の機器側コントローラ12とがケーブル46で接続されて所定の通信ライン6が構築される。
【0023】
しかし、従来では新たに設けられた集中管理装置1の通信ライン6に通信不能箇所が発生した場合、監視側コントローラ4から特定の機器2に通信を行い通信が正常に行われているか否かを判断していたが、通信不能箇所の特定に長時間を費やしていた。そこで、集中管理装置1の通信検査装置20は、通信ライン6に通信不能箇所がある場合でも、迅速、且つ、的確に特定することができるようにしている。
【0024】
即ち、通信検査装置20は、図2に示すように、携帯可能なノートパソコン程度の大きさの本体ケース22の上面一側(図中上側)に、複数の表示装置28(表示手段)が配設され、他側(図中下右側)に通信検査装置20の動作をON/OFFさせる電源スイッチ32(図中右下側)が配設されている。電源スイッチ32に隣接して全モニタースイッチ34、監視側/機器側切換スイッチ36、データ送受信スイッチ38、チャンネル切換スイッチ40、機器切換スイッチ41が順次配設されている。この本体ケース22をノートパソコン程度の大きさに形成することにより、通信検査装置20を携帯して何処にでも持ち運んで使用できるようにしている。尚、42は、各スイッチの切り換え状態などの表示を行う表示部である。また、これらのスイッチについては、後で説明する。
【0025】
また、通信検査装置20には、本体ケース22より所定の長さのリード線が接続された一対の、挟み込み式の接続端子30が設けられており、この接続端子30を前記通信ライン6に挟んで通信ライン6に接続することにより、通信検査装置20は、通信ライン6に通信可能に接続される。また、通信検査装置20の本体ケース22内の所定位置には制御装置26(本発明の制御手段に相当)が設けられており、この制御装置26は、例えば、種々のデータを記憶可能なメモリ、及び、カレンダ機能やタイマ機能などを備えた汎用のマイクロコンピューターにて構成され、メモリに記憶されたプログラムの実行を行う。
【0026】
本体ケース22内には、乾電池、燃料電池などの電池24(本発明の電源に相当)が設けられている。また、通信検査装置20の制御装置26は、接続端子30が通信ライン6に接続された状態で、監視側コントローラ4と全ての機器2を検出する機能を有すると共に、監視側コントローラ4と機器側コントローラ12との送受信データを検出する機能を有している。
【0027】
また、制御装置26は、接続端子30が通信ライン6に接続された状態で、監視側コントローラ4と機器側コントローラ12との間で通信ライン6を介したデータを取得し、取得したデータを表示装置28に表示できるようになっている。即ち、制御装置26は、通信ライン6から監視側コントローラ4と機器側コントローラ12との交信データを取得して、任意のIDチャンネルのデータを表示装置28に表示すると共に、全てのIDチャンネルのデータを各々表示装置28に表示できるようになっている。
【0028】
また、制御装置26は、特定のIDの機器側コントローラ12に対して所定のデータを送信すると共に、機器側コントローラ12からの返送データを受信して送受信結果を表示装置28に表示することができるようになっている。また、制御装置26は、監視側コントローラ4に所定のデータを送信すると共に、監視側コントローラ4からの返送データを受信して送受信結果を表示装置28に表示することができるようになっている。即ち、通信検査装置20は、監視側コントローラ4及び機器側コントローラ12の双方の機能を有している。
【0029】
表示装置28は、店舗に設けられた全ての機器2に設けられた機器側コントローラ12が有するIDチャンネル、或いは、それよりも所定数量多いIDチャンネルを表示可能な数(例えば、150組)の発光装置29にて構成されている。該発光装置29は、縦一列に3個のLED29Aが所定の間隔で並設されている。この発光装置29は、本体ケース22の左右方向に複数設けられると共に、これが上下方向に複数段設けられている。
【0030】
即ち、発光装置29は、本体ケース22の最上段に左側から右側方向に1、2・・・と20組設けられると共に、2段目も左側から右側方向に21、22・・・と横一列に20個の表示装置28が設けられ、これが8段(8段目は10個)設けられている。尚、各表示装置28には1から順に、機器側コントローラ12のIDに対応して番号が付与されている(本体ケース22にも印刷されている)。機器側コントローラ12は、この番号から何処に設置されているものか分かるようになっている。また、監視側コントローラ4だけの送受信検査を行う場合、例えば、最終番号に対応させている。
【0031】
そして、通信検査装置20の制御装置26は、通信ライン6からデータを受信した場合、そのデータを変換処理して所定のLED29Aを発光(点灯)できるように構成されている。即ち、発光装置29の上から1個目のLED29Aは、監視側コントローラ4からのデータを受信した場合に点灯すると共に、上から2個目のLED29Aは、機器側コントローラ12からのデータを受信した場合に点灯するように構成されている。上から3個目のLED29Aは、監視側コントローラ4、或いは、機器側コントローラ12のどちらか一方からのデータを受信できない場合(1個目のLED29A或いは2個目のLED29Aが点灯しない場合)、点灯するように構成されている。また、3個目のLED29Aは、監視側コントローラ4と機器側コントローラ12との双方からのデータを受信できない場合にも点灯するように構成されている。
【0032】
通信検査装置20の制御装置26(以降通信検査装置20の制御装置26を単に通信検査装置20と称す)は、特定のIDの機器側コントローラ12に対してデータを送信すると共に、監視側コントローラ4及び機器側コントローラ12からのデータを受信して送受信の結果を表示装置28に表示(LED29Aの点灯)する。尚、発光装置29は、例えば、最も上のLED29Aを緑色、上から2番目のLED29Aを青色、上から3番目のLED29Aを赤色としている。これにより、上から1、2番目の内の何れかのLED29Aが点灯しない場合、及び、上から3番目のLED29Aが点灯した場合に、監視側コントローラ4側の通信ライン6が通信不能であるか、機器側コントローラ12側の通信ライン6が通信不能であるか、或いは、双方の通信ライン6が通信不能であるか一目りょう然で分かるようになっている。
【0033】
係る通信検査装置20は、通信ライン6に通信不能箇所がある場合でも、迅速、且つ、的確に特定することができるように、(1)通信検出機能と、(2)監視側コントローラ4の成り代わり機能と、(3)機器側コントローラ12の成り代わり機能を有すると共に、(4)アダプタを介して接続された異なる通信系統の通信検査機能を有している。以下それらの機能を順を追って説明する。
【0034】
まず、通信検査装置20のメモリには、予め通信ライン6に接続された監視側コントローラ4及び全ての機器2に設けられた機器側コントローラ12を識別できるデータ(IDなどのデータ)が記憶されているものとする。また、店舗が新たに設けられ、ケーブル46が配線工事されて監視側コントローラ4と複数の機器側コントローラ12との通信ライン6が構築され、通信ライン6の検査が行える状態(監視側コントローラ4と各機器側コントローラ12の電源がONされている状態)になっている。また、監視側コントローラ4及び各機器側コントローラ12単体での動作は正常に動作し、通信検査装置20全てのスイッチ類はOFFになっているものとする。
【0035】
(1)通信検出機能。
該通信検出機能は、図3に示すように通信検査装置20に設けられた接続端子30を、通信ライン6の任意の位置に接続する。次に、通信検査装置20の電源スイッチ32がONされて、通信検査装置20は動作を開始する。このとき、通信検査装置20に設けられた発光装置29のLED29Aは全て消灯したままにしている。尚、図3では、通信検査装置20を監視側コントローラ4より最も離間した通信ライン6に接続しているが、他の場所の通信ライン6に通信検査装置20を接続しても差し支えない。
【0036】
次に、全モニタースイッチ34がONされ、データ送受信スイッチ38がONされると、通信検査装置20は、通信ライン6からデータを受信する。そして、通信検査装置20は、通信ライン6に接続された監視側コントローラ4と全ての機器側コントローラ12からのデータを検出し、その検出結果を表示装置28に表示する。通信検査装置20は、受信したデータが有する所定のIDに対応する、発光装置29の所定位置のLED29Aを点灯(発光装置29の上から1段目と2段目のLED29Aが点灯)させると共に、メモリに記憶されたIDに対応するデータを受信できなかった場合は、上から3段目のLED29Aを点灯させる。
【0037】
即ち、表示装置28に表示された結果(LED29Aの点灯状態)を見れば、監視側コントローラ4、及び、監視側コントローラ4に通信ライン6で複数接続された何れの機器側コントローラ12からデータを受信できなかったかを、迅速に特定することができる。係る発光装置29の上から3個目のLED29Aが点灯している箇所の、上から1個目のLED29Aが点灯していない場合、その点灯していないLED29A(発光装置29)の番号が通信不能と判断することができるので、通信不能の範囲を極めて容易に絞り込むことが可能になる。
【0038】
そして、発光装置29の上から1個目のLED29Aが点灯していない場合、通信検査装置20の接続端子30を接続した箇所から監視側コントローラ4までの間の通信ライン6(ケーブル46)に短絡や接続ミス、或いは、断線等の不具合が生じていると判断することができる。また、発光装置29の上から2個目のLED29Aが点灯していない場合には、その番号に対応するID(機器側コントローラ12)の通信ライン6が短絡や接続ミス、或いは、断線等の不具合が生じていると判断することができる。これにより、通信ライン6全体の通信不能を把握することができる。従って、通信ライン6の短絡や接続ミス、或いは、断線等が発生している機器側コントローラ12を即座に特定することができ、通信不能箇所の修理を迅速に行うことができるようになる。
【0039】
このように、通信検査装置20は携帯可能に構成されると共に本体ケース22内に電池24を備えているので、通信検査装置20を店舗内の何処にでも自由に移動して使用することができる。また、通信検査装置20には通信ライン6に接続可能な接続端子30と、この接続端子30が通信ライン6に接続された状態で、全てのID、又は、特定のIDに関するデータの送受信を検出する制御装置26と、この制御装置26による検出結果を表示する表示装置28とを備えているので、通信検査装置20にて監視側コントローラ4及び特定のIDチャンネル或いは異なるIDチャンネルを有するそれぞれの機器側コントローラ12とデータの送受信を行うことが可能となる。
【0040】
これにより、通信検査装置20にて通信ライン6に接続された監視側コントローラ4及び異なるIDチャンネルを有する全ての機器側コントローラ12との通信、又は指定された特定のIDチャンネルとの通信接続が正常であるか否かを判断することができるようになる。従って、通信不能の範囲を容易、且つ、短時間で絞り込むことが可能になって、通信不能箇所を迅速に修理することができる。
【0041】
(2)監視側コントローラ4の成り代わり機能。
該監視側コントローラ4の成り代わり機能は、図3に示すように、例えば監視側コントローラ4から最も離間した機器側コントローラ12に近接した中継端子48から通信ライン6が分断(図中×印箇所)され、分断された通信ライン6の端部に通信検査装置20の接続端子30が接続される。詳しくは、接続端子30から、監視側コントローラ4に接続された通信用のケーブル46が外されて、監視側コントローラ4と機器側コントローラ12との通信ライン6が分断される。そして、外された通信用のケーブル46(監視側コントローラ4側に接続された通信用のケーブル46)の端部に、通信検査装置20に設けられた接続端子30が接続される。
【0042】
次に、電源スイッチ32がONされて通信検査装置20が動作した後、監視側/機器側切換スイッチ36が操作されて機器側に切り換えられる。次に、チャンネル切換スイッチ40が操作されて、IDチャンネルが機器2(機器側コントローラ12)の所定のIDに合わせられる。このとき、IDは、監視側コントローラ4から最も離間した機器側コントローラ12に合わせられ、表示部42には合わせられた機器2(機器側コントローラ12)のIDが表示される。
【0043】
そして、データ送受信スイッチ38がONされると、通信検査装置20からは、合わせられたIDのデータとその機器2に関するデータが監視側コントローラ4に送信される。監視側コントローラ4はそのデータを受信すると共にデータを送信し、通信検査装置20はその結果を表示装置28に表示する。即ち、通信検査装置20は、所定のIDチャンネルを有する機器側コントローラ12に成り代わって、そのIDを有する機器側コントローラ12と同じデータを監視側コントローラ4に送信すると共に、監視側コントローラ4からのデータを受信し、受信した結果を表示装置28に表示する。
【0044】
そして、このような通信ライン6の検査が、図4(黒矢印)で示すように各機器側コントローラ12に近接した中継端子48にて行われる。このときの通信ライン6の通信検査は、監視側コントローラ4から最も離間した機器側コントローラ12迄の通信ライン6の通信検査を行い、順次近い箇所の機器側コントローラ12迄の通信ライン6の通信検査を行う。即ち、監視側コントローラ4から最も離間した機器側コントローラ12から、通信検査装置20からのデータが監視側コントローラ4に届いていないようであるならば、更に監視側コントローラ4に近い機器側コントローラ12に近接した中継端子48に通信検査装置20を接続して、通信ライン6の通信不能の範囲を狭めていく。これにより、通信ライン6のどの箇所が通信不能かを迅速に特定することができる。
【0045】
係る通信ライン6の所定位置に接続された通信検査装置20から監視側コントローラ4が正常なデータを受信した場合は、所定位置のLED29Aが点灯するので通信検査装置20から監視側コントローラ4までの間の通信ライン6(ケーブル46)が正常であると判断することができる。また、通信ライン6の所定位置に接続された通信検査装置20から監視側コントローラ4が正常なデータを受信できない場合には、所定位置のLED29Aが点灯しないので、所定位置の通信検査装置20から監視側コントローラ4までの間の通信ライン6(ケーブル46)に短絡や接続ミス、或いは、断線等の不具合が生じていると判断することができる。即ち、通信ライン6の所定位置に接続された通信検査装置20と監視側コントローラ4との間の通信ライン6に短絡や接続ミス、或いは、断線等が発生していることを即座に特定することができ、通信不能箇所の修理を迅速に行うことができる。
【0046】
このように、通信ライン6の所定位置に接続された通信検査装置20からデータを監視側コントローラ4が受信した場合、通信検査装置20は監視側コントローラ4に対応する番号が印刷された発光装置29の最も上のLED29Aを点灯するようにしている。また、通信検査装置20は、通信ライン6の所定位置に設けられた機器側コントローラ12として監視側コントローラ4にデータを送信し、送受信の結果を表示装置28に表示するようにしているので、通信検査装置20を所定のIDを有する機器側コントローラ12の成り代わりとして使用することができる。
【0047】
また、通信検査装置20を各機器側コントローラ12の代わりに通信ライン6に接続して監視側コントローラ4とデータの送受信を行い、その結果を表示装置28に表示することができるので、通信ライン6の所定箇所に接続した通信検査装置20と監視側コントローラ4との通信が正常であるか否かの範囲の絞り込みを短時間で行うことができる。これにより、各機器側コントローラ12と監視側コントローラ4との間の通信ライン6の通信不能箇所を判断し易くなり、確実、且つ、迅速に通信ライン6の通信不能箇所を特定することができる。
【0048】
(3)機器側コントローラ12の成り代わり機能。
該機器側コントローラ12の成り代わり機能は、図5に示すように、例えば監視側コントローラ4が接続された中継端子(図示せず)から通信ライン6が分断されて、分断された通信ライン6の端部に通信検査装置20の接続端子30が接続される。詳しくは、監視側コントローラ4が接続された中継端子から機器側コントローラ12側の通信用のケーブル46が外され、監視側コントローラ4と機器側コントローラ12との通信ライン6が分断される。そして、外された通信用のケーブル46(機器側コントローラ12側に接続された通信用のケーブル46)の端部に、通信検査装置20に設けられた接続端子30が接続される。
【0049】
次に、電源スイッチ32がONされて通信検査装置20が動作した後、監視側/機器側切換スイッチ36が操作されて監視側に切り換えられる。次に、チャンネル切換スイッチ40が操作され、特定のIDチャンネルに合わせられてデータ送受信スイッチ38がONされる。これにより、通信検査装置20は、監視側コントローラ4に成り代わって、各機器側コントローラ12にデータを送信すると共に、各機器側コントローラ12からデータを受信し、受信したデータの検出結果を表示装置28に表示する。
【0050】
詳しくは、通信検査装置20は、監視側コントローラ4に成り代わって、各機器2(機器側コントローラ12)のIDに関するデータを送信し、機器側コントローラ12から返送されたデータが正常であった場合、その検出結果を表示装置28に表示(発光装置29の上から2番目のLED29Aを点灯)する。また、特定の機器2に成り代わった通信検査装置20は、監視側コントローラ4から受信したデータが正常でない、或いは、データを受信できなかった場合、その結果を表示装置28に表示(発光装置29の上から2番目のLED29Aは点灯せず、一番下のLED29Aを点灯)する。
【0051】
即ち、機器側コントローラ12との通信で、通信に疑いのある機器側コントローラ12がある場合、その機器側コントローラ12のIDチャンネルに、通信検査装置20からデータを送信し、送信した機器側コントローラ12から返送データを受信する。この場合、受信したデータが正常、或いは、正常でない場合、或いは、データを受信できなかった場合、その結果をIDに対応する全ての発光装置29に表示(表示装置28に表示)する。これにより、疑いのある機器側コントローラ12を短時間で絞り込んで通信ライン6の検査を行うことができる。
【0052】
このように、通信検査装置20は、特定のIDの機器側コントローラ12に対してデータを送信し、且つ、機器側コントローラ12からのデータを受信して送受信の結果を表示装置28に表示するようにしているので、通信検査装置20を監視側コントローラ4の成り代わりとして使用することができる。また、通信検査装置20と通信ライン6で接続された特定のIDチャンネルを有する機器側コントローラ12とデータの送受信を行い、その結果を表示装置28に表示(全ての発光装置29に表示)することができるので、通信検査装置20とそれぞれの機器側コントローラ12との通信状態が正常であるか否かの範囲の絞り込みを短時間で行うことが可能となる。これにより、監視側コントローラ4と各機器側コントローラ12との間の通信ライン6の通信不能箇所が判断し易くなり、確実、且つ、迅速に通信ライン6の通信不能箇所を特定することができる。
【0053】
特に、通信検査装置20を監視側コントローラ4の代わりに使用することができると共に、特定のIDチャンネルの機器側コントローラ12に対してデータの送受信を行うこともできるので、疑いのある機器側コントローラ12だけ単独でデータの送受信を行うことができる。また、表示装置28をIDに対応して複数のLED29Aにて構成しているので、LED29Aが点灯しているか、点灯していないかの点灯状態を視認するだけで、通信検査装置20は疑わしい機器側コントローラ12との通信状態が正常であるか否か、容易に、且つ、確実に判断することができるようになる。
【0054】
(4)アダプタを介して接続された異なる通信系統の通信検査機能。
まず、集中管理装置1の異なる通信系統の説明を行う。該通信系統(通信ライン6)は前述の実施の形態と略同じ構成を有している。以下、異なる部分について説明する。尚、前述の実施の形態と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。通信ライン6は、図1に示すように空調通信用のアダプタ44を介してエアコンなどの複数の機器2A(機器側コントローラ12)が接続されている。
【0055】
該機器2A(エアコン)が接続された通信ライン6Aは、前記機器2(冷蔵ショーケースや冷凍ショーケース)が接続された通信ライン6とはデータの通信方式が異なっており、監視側コントローラ4はアダプタ44を介して各機器側コントローラ12と通信可能に構成されている。また、通信検査装置20は、空調通信用のアダプタ44同等のアダプタ(図示せず)を内蔵している。
【0056】
そして、アダプタ44を介して接続された異なる通信系統の通信検査機能は、機器2A側から、監視側コントローラ4側の通信ライン6Aの通信検査を行う場合、機器切換スイッチ41を操作し、通信検査装置20に内蔵したアダプタを有効にして、前述同様通信ライン6Aの通信検査を行う。即ち、(1)通信検出機能や(2)監視側コントローラ4の成り代わり機能のようにして通信ライン6の通信検査を行う場合は、通信検査装置20に内蔵したアダプタを有効にすれば、前述同様機器側コントローラ12から監視側コントローラ4間の通信ライン6Aの通信検査を行うことができる。
【0057】
また、監視側コントローラ4の箇所から各機器2Aに対して通信検査を行う場合は、機器切換スイッチ41を操作して通信検査装置20に内蔵したアダプタを無効にすれば、前述同様通信ライン6Aの通信検査を行うことができる。即ち、(3)機器側コントローラ12の成り代わり機能のように、監視側コントローラ4の箇所から各機器2A迄の通信ライン6の通信検査を行う場合は、通信検査装置20に内蔵したアダプタを無効にすれば、前述同様監視側コントローラ4からアダプタを44を介して機器側コントローラ12間の通信ライン6Aの通信検査を行うことができる。また、通信ライン6Aで通信検査装置20を機器側コントローラ12の成り代わりとして使用する場合は、機器切換スイッチ41を操作して通信検査装置20に内蔵したアダプタを有効にすれば、監視側コントローラ4として使用することができるのは言うまでもない。
【0058】
このように、通信検査装置20には、通信ライン6に異なる通信系統を接続するためのアダプタ44を備えているので、例えば、冷蔵、冷凍ショーケースやエアコンなどの機器2と、これらの機器2と通信系統が異なる機器2Aの通信ライン6Aも通信検査装置20にてデータの送受信を行うことが可能となる。また、通信系統が異なる全ての通信ライン6、6Aもデータの送受信が正常であるか否かの判断を行うことができ、通信検査装置20の利便性を極めて向上させることができる。
【0059】
尚、実施例では、通信検査装置20の電池24に乾電池や燃料電池を用いたが、通信検査装置20はそれらの電池24に限らず、ニッカド電池や、鉛電池などの電池を用いても差し支えない。この場合、電池に充電することができるので、ランニングコストを低減させることができ便利である。
【0060】
また、表示装置28は、異なる色で点灯するLED29Aを3個一組とした発光装置29を設けたが、発光装置28のLED29Aは3個一組に限らず、例えば、2色点灯可能なLEDと、一色点灯可能なLEDとの2個のLEDを一組として発光装置28を構成しても差し支えない。この場合、発光装置28のLED29Aが2個と少なくなるので、通信検査装置20表面の面積を小さくすることができる。これにより、通信検査装置20のコンパクト化を図ることができ、携帯に便利である。また、表示装置28を、例えば、3色点灯可能なLED1個を一組として発光装置28を構成しても差し支えない。この場合、発光装置28のLED29Aが1個となるので、通信検査装置20表面の面積を更に小さくすることができる。これにより、通信検査装置20のコンパクト化を図ることができ、更に携帯に便利となる。
【0061】
勿論本発明は、上記各実施例のみに限定されるものではなく、この発明の範囲を逸脱することなく他の様々な変更を行っても本発明は有効である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の一実施例を示す通信検査装置を接続した集中管理装置を構成する通信ラインの概略図である。
【図2】本発明の一実施例を示す通信検査装置の正面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す通信検査装置を示す通信ラインの概略図である。
【図4】本発明の一実施例を示す通信検査装置(機器側コントローラの成り代わり)を示す通信ラインの概略図である。
【図5】本発明の一実施例を示す通信検査装置(監視側コントローラの成り代わり)を示す通信ラインの概略図である。
【符号の説明】
【0063】
1 集中管理装置
2 機器
4 監視側コントローラ
6 通信ライン
12 機器側コントローラ
20 通信検査装置
24 電池
26 制御装置
28 表示装置
29 発光装置
30 接続端子
32 電源スイッチ
34 モニタースイッチ
44 アダプタ
46 ケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主制御装置と、それぞれ別々のIDを有し、前記主制御装置との間で通信ラインを介したデータの送受信を行う複数の端末側制御装置とから構築される集中管理装置において使用される通信検査装置であって、
電源を備えて携帯可能であり、前記通信ラインに接続可能な接続端子と、該接続端子が前記通信ラインに接続された状態で全てのID、又は、特定のIDに関するデータの送受信を検出する制御手段と、該制御手段による検出結果を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする集中管理装置の通信検査装置。
【請求項2】
前記制御手段は、特定のIDの前記端末側制御装置に対してデータを送信し、且つ、当該端末側制御装置からのデータを受信して送受信の結果を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載の集中管理装置の通信検査装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記主制御装置から特定のIDの前記端末側制御装置に対するデータを受信し、且つ、当該端末側制御装置として前記主制御装置にデータを送信して送受信の結果を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の集中管理装置の通信検査装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記通信ラインに異なる通信系統を接続するためのアダプタと前記主制御装置との間のデータの送受信を検出し、検出結果を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の集中管理装置の通信検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−82618(P2008−82618A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−263107(P2006−263107)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】