説明

集合光ケーブル

【課題】建物の外壁の色に調和するように布設され、室内の色調にも合わせることが可能で、且つ耐候性を有し、光エレメントの取り出しが容易な集合光ケーブルを提供する。
【解決手段】光ファイバ心線を外被で覆った光エレメント13の複数本を束ねて、全体を保護被覆体17で覆った集合光ケーブル11で、光エレメント13の外被を非黒色系の被覆で形成し、保護被覆体17は、内層が黒色の被覆層で外層が非黒色系の被覆層の2層で形成され、前記の外層の被覆層には長手方向に沿ってスパイラル状の切れ目18を入れてある。また、内層の被覆層にも、長手方向に沿ってスパイラル状の切れ目を入れ、内層の被覆層のスパイラル状の切れ目は、外層の被覆層のスパイラル状の切れ目と重ならないようにするようにしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数本の光ファイバケーブルを集合させ、ケーブル長手方向の任意の位置から引き出し可能とする集合光ケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のFTTH(Fiber To The Home)の本格的な導入に伴い、集合住宅のような各戸においても、光ファイバの布設導入が容易に行われることが要望されている。このため、光ファイバを集合住宅の各戸に必要に応じて引き込み導入することができるように、複数本の光ファイバケーブル(光エレメントともいう)を集合した集合光ケーブルを、集合住宅内に予め布設するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このための集合光ケーブルとしては、例えば、図4(A)に示すように、抗張力体2(テンションメンバともいう)の外周に複数本の光ファイバケーブル(以下、光エレメントという)3を撚り合わせた集合光ケーブル1aが知られている(例えば、特許文献2参照)。この集合光ケーブル1aの抗張力体2としては、例えば、鋼線等の抗張力線2aの外周を樹脂被覆2bで覆ったものが用いられている。また、光エレメント3は、1または数心の光ファイバ心線4の両側にテンションメンバ5(抗張力体ともいう)を配し、外被6で一体に被覆したものが用いられている。
【0004】
また、図4(B)に示すように、上記と同様な複数本の光エレメント3を、抗張力体を用いることなく撚り合わせ、または撚り合わせることなく集合して、保護被覆体7内に収納した集合光ケーブル1b(例えば、特許文献3参照)も知られている。なお、保護被覆体7には、内部の光エレメント3が取り出しやすいように長手方向に沿ってスリット8が形成されている。また、複数本の光エレメント3を保護被覆体7で覆うことなく、スパイラルワイヤや結束バンド等を用いて集合結束する構成の集合光ケーブルも知られている(例えば、特許文献4参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−125914号公報
【特許文献2】特開平10−333000号公報
【特許文献3】特開2008−129168号公報
【特許文献4】特開2008−287248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の集合光ケーブル用の光エレメント3は、屋外での使用に対して紫外線によって劣化されるのを抑制するために、通常、外被6を耐候性のあるカーボンブラック等を混入した黒色の樹脂(例えば、黒色ポリエチレン、黒色難燃ポリエチレン)で形成している。また、光エレメント3を保護被覆体7で覆うような形態の集合光ケーブルにおいては、保護被覆体を黒色の樹脂で形成している。
【0007】
集合光ケーブルを集合住宅に布設する場合、新築の集合住宅では、予め光配線用の集合光ケーブルを屋内の共通部分等に這わせて布設することが可能で、外部からは露出しないように布設することができる。しかしながら、既設の集合住宅では、建物の軒下等の外壁面等に沿わせて布設することになる。そして、FTTHの加入申し込みのあった場合は、集合光ケーブルから所定の光エレメントを取り出し、各戸の壁面に設けられているエアコンダクト等から宅内に引き込んで配線することになる。
【0008】
上記のようにして既設の集合住宅に集合光ケーブルを布設する場合、集合光ケーブルは建物の外に露出する形態となるので、ケーブル表面の色が建物の外壁面の色と調和する色であることと、室内に引き込まれた光エレメントは、室内の色調と合っていることが求められる。さらには、紫外線に対する耐候性を備え、また、各戸に引き込む光エレメントの取り出しが容易であることなどが要望される。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、建物の外壁の色に調和するように布設され、室内の色調にも合わせることが可能で、且つ耐候性を有し、光エレメントの取り出しが容易な集合光ケーブルの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による集合光ケーブルは、光ファイバ心線を外被で覆った光エレメントの複数本を束ねて、全体を保護被覆体で覆った集合光ケーブルで、光エレメントの外被を非黒色系の被覆で形成し、保護被覆体は、内層が黒色の被覆層で外層が非黒色系の被覆層の2層で形成され、前記の外層の被覆層には長手方向に沿ってスパイラル状の切れ目を入れてある。また、内層の被覆層にも、長手方向に沿ってスパイラル状の切れ目を入れ、内層の被覆層のスパイラル状の切れ目は、外層の被覆層のスパイラル状の切れ目と重ならないようにするようにしてもよい。
【0010】
また、本発明による光ケーブルの分岐布設方法は、上記の集合光ケーブルを用いて光エレメントを分岐し布設する方法で、保護被覆体に入れられたスパイラル状の切れ目部分を開き、保護被覆体内の光エレメントを取り出して分岐することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、内層の色を黒色にして紫外線に対する耐候性を持たせているので、保護被覆体の外層の色を布設する建物の外壁の色に調和させた色とすることができ、また、光エレメントの外被の色は室内の色調に合わせた明るい色にすることが可能となる。また、保護被覆体に形成されたスパイラルの切れ目部分を開き、任意の位置から光エレメントを取り出して各戸に容易に引き込むことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の集合光ケーブルを集合住宅に布設する形態を説明する図である。
【図2】本発明による集合光ケーブルの一例を説明する図である。
【図3】本発明による集合光ケーブルの他の例を説明する図である。
【図4】従来の技術を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1により本発明の集合光ケーブルの布設形態を説明する。図中、10aはドロップ光ケーブル、10bは光スプリッタ、11は集合光ケーブル、12は抗張力体、13は光エレメント、13aは取り出し光エレメント、17は保護被覆体、18はスパイラルの切れ目を示す。
【0014】
既設の集合住宅H(例えば、8戸集合)に光ファイバを布設導入しようとする場合、近くの幹線光ケーブルからドロップ光ケーブル10aを用いて、集合住宅のHの軒下まで引き落とす。ドロップ光ケーブル10aは、1芯から数芯のものが用いられ、光スプリッタ10bを用いて集合光ケーブル11内の複数の光エレメントに光分岐する。なお、光エレメント13への光分岐は、種々の形態で分岐することができ、例えば、1芯のドロップ光ケーブルに対して、1×8で光分岐、あるいは2芯のドロップ光ケーブルで2×4で光分岐される。
【0015】
集合光ケーブル11は、例えば、抗張力体12を中心に、その外周に複数本の光エレメント13を撚るように巻き付けてなり、その外周を保護被覆体17で覆って構成される。この集合光ケーブル11は、既設の集合住宅Hの軒下の外壁面等に沿って各戸を横切るように布設され、FTTHの加入申請に応じて、集合光ケーブル11から1本の光エレメント13aを取り出し、エアコンダクトのような開孔部hを介して室内に引き込む。なお、この光エレメント13aは、戸内に引き込むに十分な長さが確保できるように集合光ケーブル11から取り出し、長さが不足する場合は、光エレメントと同種の光ファイバケーブルを継ぎ足す。
【0016】
上記の集合光ケーブル11として、本発明による図2(A)で示すような構成の集合光ケーブル11aを用いることができる。この集合光ケーブル11aは、図1で概略を示したように、抗張力体12の外周に複数本(例えば、8本)の光エレメント13を螺旋状に撚り合わせ、その外側を保護被覆体17で覆って構成される。抗張力体12は、例えば、鋼線(1.2〜2.6mmΦ)12aの外周を樹脂被覆12bで覆って形成するか、または、高張力繊維補強プラスチック(FRP)で形成することができる。
【0017】
光エレメント13は、屋内の光配線に用いるような耐候性を有しないインドア光ケーブルを用いることが可能で、例えば、光ファイバ心線14の両側にテンションメンバ15を配し、外被16で一体に被覆した形状で形成される。光ファイバ心線14は、標準外径0.125mmのガラスファイバに、1層または多層で外径が0.25mm、0.5mmまたは0.9mmとなる保護被覆を施したものが用いられる。テンションメンバ15は、鋼線(0.4mmΦ程度)またはFRP(0.4mm〜0.6mmΦ)が用いられる。外被16は、ポリエチレンまたは難燃ポリエチレンで形成され、外形が2mm×4mm程度の断面矩形状で、光ファイバ心線取り出し用のノッチが設けられている。
【0018】
保護被覆体17は、例えば、ポリエチレンあるいは難燃ポリエチレン等の樹脂からなり、内層の被覆層17aと外層の被覆層17bの2層で形成される。内層の被覆層17aは、カーボンブラック等を含有し耐候性のある黒色の被覆層で形成され、押え巻きテープで形成するか、または、ルース構造の押出し成形で形成される。なお、内部の光エレメント13の取り出しを考慮すると、内層の被覆層17aは黒色の押え巻きテープ巻きで形成するのが好ましい。この場合は、例えば、幅30mm、厚さ0.5mm程度の黒色テープを、隙間が無いように重ね巻き(1/5重ね巻き)で巻き付ける。また、このテープのエッジ部分に、所定の間隔で切裂き始端となる切れ目が入れられていることが望ましい。
【0019】
外層の被覆層17bは、黒色以外の色を有する非黒色系の被覆層で形成され、黒色の内層の被覆層17aの外周にテープ巻き付けまたは押出し成形で、ルース状態で設けられる。テープ巻き付けで形成する場合は、重なりのない密接巻き、ないしは、多少隙間のある開き巻きで巻き付けるのが望ましい。また、押出し成形で形成する場合は、内層の被覆層17aに対しルース構造で成形し、螺旋状の切り込みを入れて、スパイラル状の切れ目18を形成する。すなわち、外層の被覆層17bは、長手方向に伸縮可能なスパイラルチューブ形状で、内層の被覆層17a上に設けられる。
【0020】
外層の被覆層17bの被覆材としては、非黒色系で既設の集合住宅の外壁の色と同じか、ないしは、調和するような色で形成する。この外層の被覆層17bを非黒色系の色(例えば、灰色、レンガ色、レンガ色、茶色、黄土色、白色、クリーム色、ベージュ色等)で形成することにより、既設の集合住宅の外壁に露出する形態で布設しても、建物の美観を損ねることがないようにすることができる。なお、上記のように、紫外線等に対する耐候性は、内層の黒色の被覆層17aに持たせているため、外層の被覆層17bに耐候性を持たせる必要がない。このため、外層の非黒色系の被覆層の材料選択の自由度は大きく、コスト高とはならない。
【0021】
また、集合光ケーブル11aから引き出された光エレメント13は、室内に導入されてむき出しの状態で布設されることが多い。このため、光エレメント13の外被16が黒色では室内の色調と合わず、室内の装飾状態を損なう恐れがある。紫外線等に対する耐候性については、保護被覆体17の内層の被覆層17aが担っていることから、光エレメント13の外被16の色は、黒色以外の室内の色調に合った色(例えば、クリーム色、白色、ベージュ色等)とすることが好ましい。
【0022】
図2(B)に示す集合光ケーブル11cは、図2(A)の集合光ケーブルの構成で、中心に抗張力体を配することなく、複数本の光エレメント13を互いに撚り合わせて集合させ、その外側を保護被覆体17で覆った例である。なお保護被覆体17は、図2(A)の例と同様に、内層の被覆層17aと外層の非黒色系の被覆層17bの2層で形成され、外側の被覆層17bはスパイラル状の切れ目が入れられた形状とされる。また、各光エレメント13の外被16も非黒色系のもので形成される。この集合光ケーブル11bは、引張張力のかからないような場所に布設するのに適し、抗張力が小さいことから曲げやすく、曲がりの多い場所に用いることができる。
【0023】
上記のように、集合光ケーブルの保護被覆体17の内層の被覆層17aに、紫外線に対する耐候性を持たせることにより、外層の被覆層17bの色を布設する建物の外壁の色に調和させた色とすることができ、また光エレメント13の外被16の色は室内の色調に合わせた明るい色にすることが可能となる。そして、外層の被覆層17bは長手方向に伸縮可能なスパイラル形状であるので、曲げやすく作業性を向上させることができる。また、スパイラルの切れ目18を手で押し開くことにより隙間を作り、この隙間部分から内層の被覆層17bを露出させ、この被膜層17aを切裂いてなかの光エレメント13を切断、あるいは、取り出し作業を容易にすることができる。
【0024】
図3は、光エレメントの取り出しを容易にする他の例の集合光ケーブルを示す図である。図3(A)に示す集合光ケーブル11cは、図2(A)で説明したのと同様に、抗張力体12の外周に複数本の光エレメント13を螺旋状に撚り合わせ、その外側を保護被覆体17で覆って構成される。保護被覆体17は、内層の被覆層17aと外層の被覆層17bの2層で形成され、内層の被覆層17aは黒色の被覆層で形成され、螺旋状の切り込みを入れて、スパイラル状の切れ目19を形成する。内層の被覆層17aが、テープ巻きで形成される場合は、重ね巻きとせずに、接触巻きまたは開き巻きとする。
【0025】
外層の被覆層17bは、図2(A)で説明したのと同様に、黒色以外の色を有する非黒色系の被覆層で形成され、黒色の内層の被覆層17aの外周にルース状態で設けられ、螺旋状の切り込みが入れられたスパイラル状とされる。この場合、内層の被覆層17aの切れ目19と外層の被覆層17bの切れ目18が重なると、曲がり部分等で切れ目が開いて、内部の光エレメント(非耐候性)が露出する可能性がある。したがって、外層の被覆層17bのスパイラル状の切れ目18と、内層の被覆層17aのスパイラル状の切れ目19とは、互いに重ならないように位置がずれるようにするのが好ましい。
【0026】
図3(B)に示す集合光ケーブル11dは、図2(B)に対応するもので、中心に抗張力体を配することなく、複数本の光エレメント13を互いに撚り合わせて集合させ、その外側を保護被覆体17で覆った例である。保護被覆体17は、内層の被覆層17aと外層の被覆層17bの2層で形成され、図3(A)の例と同様に、内層の被覆層17aは黒色の被覆層で形成され、螺旋状の切り込みを入れて、スパイラル状の切れ目19を形成する。また、内層の被覆層17aが、テープ巻きで形成される場合は、重ね巻きとせずに、接触巻きまたは開き巻きとする。
【0027】
外層の被覆層17bは、非黒色系の被覆層で形成され、図3(A)で説明したのと同様に、黒色以外の色を有する非黒色系の被覆層で形成され、黒色の内層の被覆層17aの外周にルース状態で設けられ、螺旋状の切り込みが入れられたスパイラル状とされる。外層の被覆層17bのスパイラル状の切れ目18と、内層の被覆層17aのスパイラル状の切れ目19とは、互いに重ならないように、例えば、テープ巻きの方向あるいは螺旋状の切り込み方向を互いに反対にして、位置がずれるようにしてもよい。
【0028】
上記のように、集合光ケーブルの保護被覆体の内層の被覆層17aと外層の被覆層17bの双方に、スパイラル状の切れ目を設けることにより、図2に示したものよりいっそう曲げやすいものとすることができる。また、外層の被覆層17bのスパイラルの切れ目18を手で押し開くことにより隙間を広げ、この広げられた隙間部分から内層の被覆層17aを露出させとともに、この被膜層17aのスパイラルの切れ目19を押し開いて、なかの光エレメント13を切断あるいは取り出すことができる。この構成によれば、保護被覆体の内層の被覆層17aおよび外層の被覆層17bのいずれも、切断、切除を行なう必要がなく、補修も容易に行なうことができる。このため、さらに作業性を向上させることができる。
【0029】
上記の集合光ケーブル11a〜11dを、既存の集合住宅の軒下等の外壁面に予め布設しておき、FTTHの加入申請があったとき、集合光ケーブルから1本の光エレメント13を取り出す。この光エレメント13の取り出しは、例えば、申請者の引き込み口(エアコンダクト等)の位置から先の位置で、保護被覆体の外層の被覆層17bのスパイラルを引き伸ばして切れ目18を開く。そして、開かれた切れ目18から、内層の被覆層17a露出させて切り開くか、あるいは、スパイラルを引き伸ばして切れ目19から内部の光エレメント13を露出させ、所定の1本の光エレメントを切断する。
【0030】
次いで、申請者の引き込み口に近い位置に戻って、同様の方法で、所定の1本の光エレメントを露出させ、先に切断された光エレメントの端部を引っ張り、保護被覆体の外方に取り出す。取り出された光エレメントは、申請者の引き込み口から宅内に引き込み、宅内に配線する。取り出された光エレメントの長さが足りなかったり十分でない場合は、同形状のインドア光ファイバケーブル等を接続して、宅内に配線する。なお、光エレメントのケーブルからの取り出し部分は、必要に応じて光エレメントを保持固定、保護被覆体の補修等を行い、外に露出状態にある光エレメントには、耐候性のテープ巻き付けて劣化を抑制することが望ましい。
【符号の説明】
【0031】
10a…ドロップ光ケーブル、10b…光スプリッタ、11,11a〜11d…集合光ケーブル、12…抗張力体、12a…鋼線、12b…樹脂被覆、13…光エレメント、13a…引き出しエレメント、14…光ファイバ心線、15…テンションメンバ、16…外被、17…保護被覆体、17a…内層の被覆層、17b…外層の被覆層、18,19…スパイラル状の切れ目。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバ心線を外被で覆った光エレメントの複数本を束ねて、全体を保護被覆体で覆った集合光ケーブルであって、
前記光エレメントの外被は非黒色系の被覆で形成され、前記保護被覆体は、内層が黒色の被覆層で外層が非黒色系の被覆層の2層で形成され、前記外層の被覆層には長手方向に沿ってスパイラル状の切れ目が入れられていることを特徴とする集合光ケーブル。
【請求項2】
前記内層の被覆層にも、長手方向に沿ってスパイラル状の切れ目が入れられていることを特徴とする請求項1に記載の集合光ケーブル。
【請求項3】
前記内層の被覆層のスパイラル状の切れ目は、前記外層の被覆層のスパイラル状の切れ目と重ならないように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の集合光ケーブル。
【請求項4】
請求項1〜3に記載の集合光ケーブルを用いて光ケーブルを分岐して布設する方法で、前記保護被覆体に入れられたスパイラル状の切れ目部分を開き、前記保護被覆体内の光エレメントを取り出して分岐することを特徴とする光ケーブルの分岐布設方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−181521(P2010−181521A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−23310(P2009−23310)
【出願日】平成21年2月4日(2009.2.4)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】