説明

電動機

【課題】
固定子の貫通孔に締結部材を挿通しケーシングの両端に上側ブラケット、下側ブラケットを固定する電動機の固定子を起因とする音・振動等による騒音を低減した電動機。
【解決手段】
複数の薄板電磁鋼板を積層して一体固着した固定子と、前記固定子の内径側において回転駆動する回転子を備えた電動機において、前記固定子には磁性材の締結部材によって上側ブラケット及び下側ブラケットに固定するための貫通孔が設けられ、前記固定子の貫通孔に面する前記締結部材の表面の少なくとも一部が非磁性材料で覆った電動機とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーシングに固定子が固定され、前記固定子の内径側において回転駆動する回転子を備えた電動機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような電動機は特許文献1(特開2005−304213号公報)及び特許文献2(特開2004−96923号公報)に示すような電動機の固定子がある。特許文献1には複数の薄板電磁鋼板を積層して一体固着した固定子と、前記固定子の内径側において回転駆動する回転子を備えた電動機において、固定子の底部をケーシング(ハウジング)で支持し、固定子の外周上端部にエンドプレートの内周側を載せ、エンドプレートの外周側を固定子の外側に延出し、このエンドプレートとケーシングを締結部材(ボルト)で一体に締結した固定子の固定構造である。これにより、電動機の音・振動等による騒音を抑制することができるものである。また、同様に、特許文献2には固定子を保持する上側ブラケットと下側ブラケットは固定子外径の一部が固定子より大きくなった外周部を有した積層鋼板と周方向数箇所で締結し、締結部材の押圧力を均等に加えることにより固定子の磁気加振力との共振を低減し、音・振動等による騒音を低減した発電機が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−304213号公報
【特許文献2】特開2004−96923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、固定子を締結部材(ボルト)でケーシングに固定する際、ケーシングと固定子の外側に延出するエンドプレートとを一体に締結し音・振動等による騒音を低減するようにしているが、このエンドプレートを使用することにより大幅な材料費の増加が伴う。また、特許文献2には、固定子と、固定子より大きな外周部を有した積層鋼板とから構成された固定子であり、固定子より大きな外周部の積層鋼板の外周部を締結部材で締結することにより、固定子周方向の剛性の均等を改善し固定子の音・振動等による騒音を低減しているが、固定子の積層鋼板を打ち抜くために複数の打ち抜き型が必要になり金型製作費用が上がってしまう。また、積層鋼板の鉄板を打ち抜く際の材料幅も固定子の大きな外周寸法に合わせなくてはならないため材料費も上がってしまう。
【0005】
本願は、固定子を締結部材でケーシングに固定する電動機において、固定子を起因とする音・振動等による騒音を低減するための最良の方法であり、大幅な材料費を掛けることなく音・振動等による騒音を低減できる電動機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
複数の薄板電磁鋼板を積層して一体固着した固定子と、固定子の内径側において回転駆動する回転子を備えた電動機において、磁性材の締結部材によって上側ブラケット及び下側ブラケットとを固定子に固定するための貫通孔が固定子に設けられており、この固定子の貫通孔に面する締結部材の表面の少なくとも一部が非磁性材料で覆われている電動機とする。
【0007】
尚、締結部材の表面の少なくとも一部を覆う非磁性材料として、樹脂系部材を用いている。樹脂系部材として、ポリアミド樹脂(PA)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、フッ素樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等がある。
【0008】
また、別に締結部材の表面の少なくとも一部を覆う非磁性材料として、熱収縮性チューブを用いることもできる。この場合の熱収縮性チューブの材料としては、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、熱可塑性エラストマー等がある。熱収縮する場合の温度は、105℃〜135℃である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の電動機を用いることにより、固定子を磁性材の締結部材で上側ブラケット及び下側ブラケットに固定する際、電動機の固定子を起因とする音・振動等による騒音を大幅な材料費を掛けることなく容易に低減した電動機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態の電動機の図。
【図2】電動機の固定子の図。
【図3】図1の固定子の貫通孔部分拡大図。
【図4】音・振動による騒音のグラフ。
【図5】音・振動による騒音のグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
本実施形態の電動機は、複数の電磁鋼板を積層し隣同士の薄板電磁鋼板に設けられた凸凹によって一体に固着した周知のオートクランプ装置(自動かしめ装置)により固定子10が構成されている。尚、複数の薄板電磁鋼板を積層し、固定子外周側の複数個所を溶接して一体固着した固定子でもよい。
【0012】
この固定子10には複数のスロット13が設けられており、スロット数は24スロットである。スロット内にはポリエステルフィルム等のスロット絶縁が施され、このスロット内のスロット絶縁の上から外部の巻線機で巻かれた巻線12が装着された分布巻き方式の固定子10である。実施形態では単相2極の電動機である。
【0013】
前記固定子10の内径には、内転型の回転子20が組み付けられている。この回転子20は、回転子20のスロットにアルミニウム材をダイキャストしたかご型回転子である。図1に示した回転子20の両端部のエンドリング部には、電動機を冷却するためフィン21がエンドリング部と同時にダイキャストされている。
【0014】
また、固定子10の外径側には、ステンレス及び鉄等で円筒状に形成されたケーシング50が焼き嵌めもしくは圧入され固定されている。一方、回転子20の内径側にはケーシング50と同様にシャフト80が焼き嵌めもしくは圧入されている。また、回転子20に焼き嵌めもしくは圧入されたシャフト80の上部には遠心力スイッチ90が取り付けている。そして、回転子20に焼き嵌めもしくは圧入したシャフト80の両端部にはベアリング100が嵌着されている。
【0015】
固定子10が固定されたケーシング50の片方端部には下側ブラケット40が取り付けられ機械加工された軸受け部には、前記した片方端部のシャフト80に嵌着されたベアリング100を挿入し、ケーシング50のもう他方端部には上側ブラケット30が組み付けられ機械加工された軸受け部には、前記した他方端部のシャフト80に嵌着されたベアリング100を挿入し固定子10の内径側に一定の空隙を隔てて回転子20が回転駆動できるように嵌着されている。
【0016】
本実施形態の図1及び図2に示した固定子10のヨーク部には、ケーシングの両端部に取り付ける上側ブラケット30と下側ブラケット40とを繋ぐ締結部材60が貫通する貫通孔11が設けられている。この貫通孔11は固定子ヨーク部の固定子10の外周部から切り欠いた切り欠き部でなく、固定子ヨーク部の幅広部分に設けられている。これにより固定子内の磁束の流れが極力影響されることなく貫通孔11を設けている。
【0017】
固定子10のヨーク部に設けられた貫通孔11は、上側ブラケット30、下側ブラケット40を締結する締結部材60と隙間バメされており、固定子10と締結部材60との間にはある一定の隙間が存在する。
また、締結部材60の材質としては、鉄系等の磁性材及び、ステンレス材、真鍮材等の非磁性材が用いられることが多い。
【0018】
ところが、固定子内に設けた貫通孔11に鉄系等の磁性材の締結部材60を挿入した場合、固定子内を流れる磁束はこの磁性材の締結部材60を介して流れることになる。この時、磁性材の締結部材60を介して流れる磁束により固定子ヨーク部の貫通孔内で、締結部材60と貫通孔11との間に磁気的な吸引、反発が繰り返し発生し、磁性材の締結部材60を起因とする音、振動等による騒音がケーシング50や、上側ブラケット30、下側ブラケット40に伝わり耳障りな騒音となって発生してしまう。この耳障りな騒音は三相電動機よりも単相電動機により多く現れる。
【0019】
これは、同一体格、同一定格出力、同一磁束量において三相電動機と比較した場合、単相電動機は逆相分トルクが存在するため停動トルクが低く、必要な停動トルクを得るために磁束量を増やさなければならない。従って、三相電動機より単相電動機の固定子ヨーク部の磁束密度が増大することになり固定子を起因とする音・振動等による騒音の発生が多くなってしまうからである。
【0020】
また、固定子ヨーク部の貫通孔11に締結部材60を挿通しケーシング50の両端に上側ブラケット30、下側ブラケット40を固定する際、締結部材60が貫通孔内で偏って固定され易く、貫通孔11と締結部材60との隙間が不均一となり磁束の吸引、反発により締結部材60を起因とした音、振動等による騒音がさらに悪化する。
【0021】
この問題を解決する方法として締結部材60を非磁性材とすることによって締結部材60に磁束が流れ難くなり、固定子ヨーク部の貫通孔11と締結部材60との間に磁気的な吸引、反発が少なくなり締結部材60を起因とする音、振動等による騒音を低減することができる。
【0022】
しかしながら、近年、電動機の小型化が進み固定子ヨーク部の幅が狭く磁気通路に余裕がない電動機においては固定子ヨーク部に貫通孔11を設け、更に非磁性材の締結部材60で固定した場合、電動機性能が悪化してしまう。特に、固定子外径寸法がφ250以下であり、固定子ヨーク部に余裕のない単相電動機において、この影響は顕著に表れる。
【0023】
このため固定子ヨーク部に設けた貫通孔11に磁束が流れる磁性材の締結部材60が挿入されている。これは締結部材自体を実質的に磁気通路として利用することにより電動機性能の悪化を防止している。尚、説明を要しないが締結部材60の材質を先に述べた非磁性材のステンレス材、真鍮材等を用いた場合、磁気通路として利用することはできないため電動機性能が悪化してしまう。また、鉄系の磁性部材と比べて、非磁性材の締結部材60は高価な材料となり費用が増大してしまう。
【0024】
従って、本実施形態では締結部材60としては安価で入手しやすい鉄系の磁性材の締結部材60を用いている。この場合、先に述べたように固定子ヨーク部の貫通孔内の側面と磁性材の締結部材60の側面とが接触しないように固定しなければならないが、固定子ヨーク部の貫通孔内の側面と磁性材の締結部材60の側面とが接触しないように固定することは非常に難しく困難を極めることになる。
【0025】
本実施形態では図1〜図3に示しているように固定子ヨーク部の貫通孔内の側面が、磁性材の締結部材60の側面と接触しない様に固定子ヨーク部の貫通孔11に面する締結部材60の表面の少なくとも一部を非磁性材料70で覆っている。
【0026】
この締結部材60の表面の少なくとも一部が非磁性材料70で覆うことにより固定子ヨーク部の貫通孔11の側面に接触することなく締結部材60を挿通することにより、固定子ヨーク部の貫通孔11と磁性材の締結部材60との間に磁気的な吸引、反発が発生しても、固定子ヨーク部と締結部材60との間の隙間に非磁性材料70が挿入されていることにより音、振動等による騒音を低減することができる。また、固定子ヨーク部と締結部材60との間の隙間を埋めるように非磁性材料70が挿入された場合は、締結部材60の動きを強制的に抑え込むことができ締結部材60を起因とする音、振動等による騒音を低減することができる。
【0027】
締結部材60の表面を覆う非磁性材料70は締結部材60の一部を覆うだけでなく、ケーシング50の両端に上側ブラケット30、下側ブラケット40を取り付けられた状態において、非磁性材料70で覆われた部分を上側ブラケット30から下側ブラケット40までの締結部材60の長さの全てを覆うことにより締結部材60が磁気的な吸引、反発により動いても非磁性材料70が脱落することがないので確実に締結部材60を覆うことができる。
【0028】
また、電動機の設置方法が必ず固定子10の軸方向を縦方向として取り付けられる場合においては、電動機が設置された状態において締結部材60の非磁性材料70で覆われた部分は下側ブラケット40から固定子10の端面上部まで覆われていればよいので、必ずしもケーシング50の両端に上側ブラケット30、下側ブラケット40を取り付けられた状態において非磁性材料70が、締結部材60の上側ブラケット30から下側ブラケット40までの全てが覆われていなくてもよい。
【0029】
この締結部材60の表面に嵌着する非磁性材料70の材質としては樹脂系部材のポリアミド樹脂(PA)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、フッ素樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等がある。この場合、締結部材60の側面を覆う方法として樹脂成形した円筒状のパイプ形状としてもよく、また、固定子ヨーク部の貫通孔11にフイルム状のシートを丸めて挿入してもよい。
【0030】
尚、好ましくは締結部材60の表面の少なくとも一部を覆う非磁性材料70は、締結部材60の表面に隙間バメされるのではなく、締結部材60の表面に密着させて嵌着されているものがよい。これは、固定子ヨーク部の貫通孔内で締結部材60が磁束の吸引、反発により動いても、締結部材60の表面を覆う非磁性材料70が脱落することがないため、締結部材60が固定子ヨーク部の貫通孔の側面にぶつかり、締結部材60を起因とする音、振動等による騒音を発生させることもなくなるからである。
【0031】
この非磁性材料70として締結部材60に密着させ装着させる方法としては熱収縮性チューブを用いることができる。熱収縮性チューブとしては、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、熱可塑性エラストマー等がある。この熱収縮性チューブを締結部材60に密着させ嵌着することにより磁性材の締結部材60に磁束が流れて固定子ヨーク部の貫通孔11と締結部材60との間に磁気的な吸引、反発が発生しても締結部材60を起因とする音、振動等による騒音を低減することができる。
【0032】
また、締結部材60に熱収縮性チューブを用いることにより締結部材60の任意の位置に熱収縮性チューブを固定することができ、固定子10の積厚方向長さより若干長くした熱収縮性チューブを、固定子10がケーシング50に組み付けられる位置において、固定子10の貫通孔11と対向する締結部材60の表面の任意の箇所に密着させ装着することによって必要最小限の材料使用量とすることができる。これにより必要最小限の材料で締結部材60を起因とする音、振動等による騒音を低減することができる。
【0033】
図4及び図5は、本実施形態で用いている固定子10をケーシング50に焼き嵌めもしくは圧入し、シャフトに焼き嵌めもしくは圧入した回転子20を固定子10の内側に配置し、ケーシング50の両端部に上側ブラケット30、下側ブラケット40を取り付けた電動機において、固定子10の貫通孔11と対向する締結部材60の表面を覆うように非磁性材料70の熱収縮性チューブで覆った電動機と、締結部材60の表面が何も覆われていない電動機の音、振動による騒音を比較したデータである。尚、固定子10に設けた貫通孔11と締結部材60との隙間は任意に決定され不均一となっている。
【0034】
図4及び図5のグラフは電動機の無負荷運転時、騒音測定マイクを電動機のモータケーシング50から5cm離したとこに設置し騒音を測定した結果である。各周波数においての騒音を測定した結果である。
【0035】
図4は電源周波数50Hzで100V印加、図5は電源周波数60Hzで100V印加した場合の測定結果である。図4の(a)及び図5の(c)は、固定子10の固定子ヨーク部の貫通孔11に表面を何も覆われていない締結部材60を挿通しケーシング50の両端に上側ブラケット30、下側ブラケット40を固定した場合の測定結果である。また、図4の(b)及び図5の(d)は、固定子10の固定子ヨーク部の貫通孔11に表面の少なくとも一部が非磁性材料(この場合、熱収縮性チューブ)で覆われている締結部材60を挿通しケーシング50の両端に上側ブラケット30、下側ブラケット40を固定した場合の測定結果である。
【0036】
騒音のオーバーオール値の比較において図4に示した電源周波数50Hzで100V印加における騒音は6dB(A)低減でき、図5に示した電源周波数60Hzで100V印加における騒音は8dB(A)低減していることが解る。
【0037】
従って、図4及び図5からも理解できるように本実施形態では、固定子10の音・振動等の磁気振動の伝搬を抑制する構造として、固定子ヨーク部の貫通孔11に面する、上側ブラケット30、下側ブラケット40を締結した締結部材60の表面の少なくとも一部に非磁性材料70で覆われた締結部材60を、固定子ヨーク部の貫通孔11に挿入して上側ブラケット30、下側ブラケット40を固定することによって締結部材60を起因とする音・振動等による騒音を低減でき、固定子10で発生した音・振動等をケーシング50や、上側ブラケット30、下側ブラケット40に伝搬し耳障りな騒音の発生を低減することができる。
【符号の説明】
【0038】
10・・・固定子
11・・・貫通孔
12・・・巻線
13・・・スロット
20・・・回転子
21・・・フィン
30・・・上側ブラケット
40・・・下側ブラケット
50・・・ケーシング
60・・・締結部材
70・・・非磁性材料
80・・・シャフト
90・・・遠心力スイッチ
100・・・ベアリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の薄板電磁鋼板を積層して一体固着した固定子と、前記固定子の内径側において回転駆動する回転子を備えた電動機において、
前記固定子には、磁性材の締結部材によって上側ブラケット及び下側ブラケットに固定するための貫通孔が設けられており、前記固定子の貫通孔に面する前記締結部材の表面の少なくとも一部が非磁性材料で覆われていることを特徴とする電動機。
【請求項2】
前記締結部材の表面の少なくとも一部を覆う非磁性材料は、樹脂系部材であることを特徴とする請求項1項記載の電動機。
【請求項3】
前記締結部材の表面の少なくとも一部を覆う非磁性材料は、熱収縮性チューブであることを特徴とする請求項1項記載の電動機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−246274(P2010−246274A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−92556(P2009−92556)
【出願日】平成21年4月7日(2009.4.7)
【出願人】(000100872)アイチエレック株式会社 (58)
【Fターム(参考)】