説明

電子機器、および、その制御方法

【課題】暗所やカバンの中等でも容易に電源をオンすることができ、ユーザーの操作性の向上が期待できる携帯端末の提供を目的とする。
【解決手段】携帯端末の外側面に設けられ、押下されると、閉状態にある第1の筐体および第2の筐体を開状態に遷移させるワンプッシュ開閉ボタン(またはスライドボタン)と、携帯端末の主電源がオフの場合、ボタンの押下に連動して携帯端末の主電源をオンにする制御部とを備えるように構成した。これにより、筐体の開閉のために使い慣れたボタンの操作で携帯端末の電源をオンにすることができるので、暗所やかばんの中などでも容易に電源をオンにすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変形可能な電子機器、特に携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯端末では、暗所での操作に備え、キーをバックライト等で照らすものが知られている。しかし、バックライト等の発光は携帯端末の主電源がオンになっている場合に限られており、主電源自体がオフになっている場合には、キーを認識することができない。
【0003】
そこで、携帯電話の主電源を、電源キー以外のキーで操作する技術が考案されている。このような技術の例として、特許文献1および特許文献2がある。特許文献1は外表面にボタンを配置し、簡単な構成で、電源をオフする際の操作性を向上させる携帯端末装置を提供している。また特許文献2は携帯電話を折りたたんだ状態でも、端末ケース上に配備された1或いは複数の操作キーを一定時間以上、押下し続けるとオン/オフ状態を切り替える機能を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−109713号公報
【特許文献2】特開2002−152346号公報
【特許文献3】特開平11−41328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1および2は、いずれも普段使い慣れていないキーや、携帯電話の使用開始とあまり関係のないキーを操作する必要がある。そのため暗所やカバンの中などキーを視認しにくい状況では、どのキーを操作すれば主電源をオンにできるのか判断しにくく、不便だった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従来の課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る電子機器は、第1の筺体と第2の筐体とが開閉自在に連結された電子機器であって、電子機器の外側面に設けられ、押下されると、閉状態にある第1の筐体および第2の筐体を開状態に遷移させるボタンと、電子機器の主電源がオフの場合、ボタンの押下に連動して電子機器の主電源をオンにする制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この構成によれば、主電源をオンにするために用いられるボタンは、電子機器を開状態へ移行させるボタンであるため、開閉に使用し慣れているボタンの操作によって主電源をオンにできる。従って、キーを視認し難い状況であっても容易に電子機器の主電源をオンにすることができる。
【0008】
また、本発明の第2の態様に係る電子機器は、制御部は、ボタンが複数回押下された場合、または、ボタンが所定の時間以上押下され続けた場合に主電源をオンにすることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、人ごみまたはカバンの中など、偶然にボタンが押下されうる状況であっても、誤って主電源がオンにされてしまうことを防止することができる。
【0010】
また、本発明の第3の態様に係る電子機器は、更に、電子機器が開状態にあるか否かを検知する開閉検知部を備え、制御部は、電子機器が開状態であることが検知され、かつ、ボタンが押下された場合に主電源をオンにすることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、電子機器が開き、かつ、ボタンが押下された場合に主電源がオンになるため、かばんの中などで、かばん内の物によって誤ってボタンが押下された場合にまで主電源がオンになってしまうような誤動作を防止することができる。
【0012】
また、本発明の第4の態様に係る電子機器は、更に、電子機器が開状態となったことが検知された後でボタンが押下された場合に、ボタンが押下された場合に主電源をオンにすることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、電子機器を開状態にするためにボタンを押下した後、ボタンの周辺に残っている指を使ってそのまま電源オンの操作を行うことができるので、容易な操作で主電源をオンにすることができる。
【0014】
また、本発明の第5の態様に係る電子機器は、開閉検知部は、第1筐体及び第2筐体が完全な開状態となったか否かを検知可能であり、制御部は、ボタンが押下された後、第1筐体及び第2筐体が完全な開状態になると、主電源をオンにすることを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、電子機器が開ききらない限り主電源はオンにならないので、かばん内等の狭い場所で誤って主電源がオンになってしまう誤動作をより確実に防止することができる。
【0016】
また、本発明の第6の態様に係る電子機器は、ボタンは、第1の深さで押下されると第1の筐体および第2の筐体を開状態へと移行させ、スイッチは、ボタンが第1の深さよりも浅い深さで押下されたことが検知されると、主電源をオンにすることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、電子機器を開かずとも主電源をオンにすることができる。
【0018】
また、本発明の第7の態様に係る電子機器は、制御部は、電子機器が閉状態から開状態へ移行した後、一定時間が経過した後は、ボタンが押下されても主電源がオフの状態を維持することを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、電子機器を開いたまま、かばんに入れていた場合等に、誤って主電源がオンになってしまうことを防止することができる。
【0020】
また、本発明の第8の態様に係る電子機器は、上述した一定時間は、ユーザーによって任意の時間に設定可能であることを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、ユーザーの実際の利用環境に即して、電子機器を開くボタンで主電源をオンにすることが可能な時間を設定することができる。
【0022】
また、本発明の第9の態様に係る電子機器は、更に、ボタンの一端に接点を備え、制御部は、ボタンが押下されると接点を介して電池と導通し、導通によって電池からの電流を受信すると、主電源をオンにすることを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、ボタンが押下されたか否かを監視するための構成を常時起動しておく必要がなくなるので、主電源がオフの状態での省電力化を図ることができる。
【0024】
また、本発明の第10の態様に係る制御方法は、第1の筺体と第2の筐体とが開閉自在に連結された電子機器の制御方法であって、電子機器の外側面に設けられた所定のボタンが押下されると、閉状態にある第1の筐体および第2の筐体を開状態に遷移させるステップと、電子機器の主電源がオフの場合、ボタンの押下に連動して電子機器の主電源をオンにするステップとを有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態1における携帯端末の外観図
【図2】本発明の実施の形態1における携帯端末の機能ブロック図
【図3】本発明の実施の形態1の処理手順を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態2の処理手順を示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態3の処理手順を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態4の処理手順を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0027】
(実施の形態1)
実施の形態1では、折りたたみ型の携帯端末を例に説明する。折りたたみ型の携帯端末として、近年では、上記特許文献3に記載されている様な、携帯端末の外面に設けられたボタンを押すことで、携帯端末を折りたたんだ状態(閉状態)から開いた状態(開状態)に遷移可能にする機構が知られている。このような機構によって、折りたたんだ状態の携帯端末を片手で容易に開くことができる。以下、このような、携帯端末を開く機能を持つボタンを「ワンプッシュ開閉ボタン」と呼ぶ。
【0028】
図1は、本実施の形態に係る携帯端末1の外観図である。携帯端末1は、上筺体2と下筺体3がヒンジ機構5で連結されている。上筺体2の内側面には液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等で構成されたメイン表示部6が設けられている。下筺体3の内側には、テンキー等の各種操作キー7が設けられている。
【0029】
ヒンジ機構5の片側にはワンプッシュ開閉ボタン4が設けられ、このワンプッシュ開閉ボタン4が押されると、ヒンジ機構5のロックが解除され、ヒンジ機構5に内蔵されたバネにより、携帯端末が開状態となる。なお、図1のうち、ヒンジ機構5については、携帯端末1の外観図ではなく、ヒンジ機構5を覆う外面を透過して観測した図である。
【0030】
ここで、本実施の形態に係る携帯端末1に係るヒンジ機構5についてより詳細に説明する。図1の右側に示した図は、ヒンジ機構5の内部構造を拡大した図である。この図に示すように、ヒンジ機構5には、ワンプッシュ開閉ボタン4の押下に伴って押下されるヒンジ部スイッチ8が設けられている。ヒンジ部スイッチ8は、上筐体2内に設けられた制御回路に接続されており、ヒンジ部スイッチ8が押下されると、操作キー7に含まれる電源キーが押下されずとも制御回路の制御によって携帯端末1の電源が投入される。
【0031】
また、上筺体2の内部にはマグネット9が設けられ、下筺体3の内部には磁気センサー10が設けられる。携帯端末1が閉状態となるとマグネット9と磁気センサー10が近接するため、磁気センサー10がマグネット9の磁力線を検知する。携帯端末1は磁気センサー10で検知される磁力線の変化によって、携帯端末1が開状態であるのか閉状態であるのかを検知する。
【0032】
続いて、携帯端末1の有する機能について説明する。図2は、携帯端末1の機能ブロック図である。なお、図2では、携帯端末1の機能のうち、本発明の本質に関わる部分以外は、記載を省略している。例えば、本実施の形態に係る携帯端末1は携帯電話機を想定しているので、少なくとも電話機能を実現する構成を備えているが、それらについては、図2には記載していない。
【0033】
ヒンジ部スイッチ8は、上述したとおり、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されると連動して押下される。ヒンジ部スイッチ8が押下されると、その旨を示す信号が制御回路部101に送られる。
【0034】
制御回路部101は、携帯端末1の主電源および携帯端末1の持つ各機能を制御する制御部であり、具来的にはCPU等から構成される。ヒンジ部スイッチ8が押下された旨を示す信号を受信した場合、制御回路部101は、携帯端末の主電源をオンにする制御を行う。
【0035】
なお、ワンプッシュ開閉ボタン4は、筐体の外部に露出しているため、人ごみやかばんの中などで偶然、他の物体に衝突し、押下されてしまう可能性も高い。このような場合に誤って主電源がオンになってしまうことを防ぐためには、ヒンジ部スイッチ8が押下されただけで電源をオンにするのではなく、ワンプッシュ開閉ボタン4が所定の期間内に2度押された場合(2度押し、もしくは、ダブルクリックとも称する)または、ワンプッシュ開閉ボタン4が所定の時間以上連続して押された場合(長押し)に、主電源をオンにするなどとしても良い。この判定は、制御回路部101が、ヒンジ部スイッチ8が押下されたことによって送信される信号を2回受信したり、所定の時間以上連続して受信したりしたかを判断することによって実現することができる。また、ワンプッシュ開閉ボタン4が誤って押された場合の誤動作を考慮しないのであれば、ワンプッシュ開閉ボタン4が1度押された時点で(すなわち、制御回路部101が信号を1度受信した時点で)主電源をオンにするとしてもよい。また、2度押しに替えて、3度以上ワンプッシュ開閉ボタン4を押下した場合にのみ主電源がオンになるよう制御しても良いし、所定の時間内に2度押されない限り2度押しと判断しないようにしてもよい。
【0036】
開閉検出部104は、マグネットと磁気センサーを上筐体2と下筐体3にそれぞれ設け、磁気センサーがマグネットの磁力線を検知すれば閉状態であると判断し、閉信号を制御回路部101に出力し、それ以外のときは開信号を制御回路部101に出力する。
【0037】
続いて、図3を参照して、携帯端末1の動作について説明する。図3は携帯端末1の動作を示したフローチャートである。以下では、ワンプッシュ開閉ボタン4が2度押しもしくは長押しされた場合に携帯端末1の主電源がオンになる例を説明している。なお、制御回路部101での判断の内容が変わるだけであるので、他の条件で主電源をオンにする場合の例は省略する。
【0038】
まず、携帯端末1のワンプッシュ開閉ボタン4が押下されると(ステップS001)、それと連動してヒンジ部スイッチ8が押下される。続いて、制御回路部101は、ヒンジ部スイッチ8が押下された旨を示す信号が2度以上受信されたか否かを判断する。信号が2度以上受信された場合にはワンプッシュ開閉ボタン4が2度押下されたものと判断し(ステップS002のYes)、信号が1度未満しか受信されていない場合には長押しの判定に移る(ステップS002のNo)。長押しの判定では、ヒンジ部スイッチ8が押下された旨を示す信号が連続して所定の時間以上受信されたか否かを判断する。所定の時間が経過前に信号が途絶えた場合は、2度押しも長押しもされていないものと判断して次の信号が受信されるまで待つ(ステップS003のNo)。また、所定の時間以上ワンプッシュ開閉ボタン4が長押しされたものと判断する(ステップS003のYes)。続いて、制御回路部101は、2度押しもしくは長押しが合ったと判定した場合には、端末の主電源をオンにする(ステップS004)。
【0039】
このように、本実施の形態に係る携帯端末1では、ワンプッシュ開閉ボタン4を押下することにより、主電源をオンにすることができる。ワンプッシュ開閉ボタン4は、携帯端末1を開く際にユーザーが日頃から頻繁に使い慣れているボタンであるため、暗所やかばんの中などのキーを視認しにくい状況でも、容易に携帯端末の主電源をオンすることができる。
【0040】
また、ワンプッシュ開閉ボタン4は、従来技術に記載されているような他の外側面のボタンとは異なり「携帯端末1を開状態にする」という機能を有する。したがって、ユーザーは、主電源をオンにした後、すぐに携帯端末1を使用することができる。また、ワンプッシュ開閉ボタン4を押下する操作は、(誤操作の場合を除き)ユーザーが携帯端末1の使用を開始しようとする場合に取る自然な動作である。したがって、本実施の形態に係る携帯端末1は、従来技術のようなどのボタンを押せば主電源がオンになるのか連想しにくいものと異なり、主電源をオンにするためのボタンを失念してしまったとしても操作しやすい構成となっている。
【0041】
また、本実施の形態では、ワンプッシュ開閉ボタンを2度押し(ダブルクリック)、または長押しすることで主電源をオンすることが出来るようにしている。これにより、例えばカバンの中で物品が開閉ボタンに当たって、ユーザーの意思に反して端末の電源がオンになる事や、何気なくボタンを操作してしまって、意に反して電源がオンになることを防ぐことが出来る。なお、2度押し、長押しともに、他のキーを用いずとも、ワンプッシュ開閉ボタン4のみで行える操作である。ワンプッシュ開閉ボタン4を押下した直後は、通常、ユーザーの指はワンプッシュ開閉ボタン4にかかった状態のままであるため、ワンプッシュ開閉ボタン4のみで行える操作で主電源をオンにすることができるようにすることで、ワンプッシュ開閉ボタン4を押下した後に他のボタンを探す必要がなくなる。したがって、携帯端末1を視認しにくい状況でも、容易に携帯端末の主電源をオンにすることができる。
【0042】
(実施の形態2)
続いて、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2に係る携帯端末は、筐体の開閉状態も考慮して主電源をオンにすべきか否か野判断を行う点で実施の形態1と異なる。より具体的には、筐体が開いた状態でワンプッシュ開閉ボタンが押された場合に主電源をオンする。
【0043】
本実施の形態に係る携帯端末1の外観および機能ブロック図は、実施の形態1とほぼ同様であるので省略する。実施の形態1と本実施の形態では、制御回路部101による制御の内容が異なる。すなわち、制御回路部101は、実施の形態1で示した主電源をオンにすべき条件に替えて、筐体が開いた状態でワンプッシュ開閉ボタンが押されたか否か(すなわち、「筐体が開いた」及び「その後、ワンプッシュ開閉ボタンが押された」の2条件を満たすか否か)を判断する。これらの2条件が満たされていれば携帯端末1の主電源をオンにし、いずれか満たされていなければ主電源をオンにする処理は行わない。
【0044】
続いて、図4を参照して、携帯端末1の動作について説明する。図4は携帯端末1の動作を示したフローチャートである。
【0045】
まず、携帯端末1の開閉検出部104が、携帯端末1の筐体が開状態であるか否かを判断する(ステップS007)。筺体が開状態であると判断した場合(ステップS007のYes)、開閉検出部104は、開状態を示す信号を制御回路部101に出力する(ステップS008)。また、開閉検出部104が開状態であると判断しなかった場合(ステップS007のNo)、開状態であるか否かを判断する処理が継続される。開閉検出部104から開状態を示す信号が出力された場合、制御回路部101は、更に、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたか否かの判断を行う(ステップS009)。なお、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたか否かの判断は、ヒンジ部スイッチ8が押下された旨を示す信号が受信されたか否かによって行う。ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたと判断した場合(ステップS009のYes)、制御回路部101は、携帯端末1の主電源をオンにする(ステップS010)。また、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されなかったと判断した場合(ステップS009のNo),制御回路部101は、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたか否かの判断を継続する。
【0046】
なお、ステップS009にて、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されないまま、開閉検出部104から、携帯端末1の筐体が閉じ状態となった旨の信号が届いた場合、制御回路部101は、開閉検出動作(ステップS007)から処理をやり直す。
【0047】
このように、本実施の形態に係る携帯端末1では、筐体が開いた状態でワンプッシュ開閉ボタンが押された場合に主電源をオンする。具体的には筐体が開いた後、更にワンプッシュ開閉ボタンが押されると主電源をオンにするようにしている。
【0048】
これにより、かばんの中などの狭い場所で、ワンプッシュ開閉ボタン4がかばん内の物等によって偶然押下された場合に、誤って電源がオンになってしまうことを防ぐことができる。すなわち、狭い場所では、筐体が十分に開ききらないので、上述した2条件のうち、「筐体が開いた」という条件が満たされない。したがって、ワンプッシュ開閉ボタン4の操作のみで主電源をオンにすべきか否かを判断する場合と比べて、狭い場所での誤動作をより確実に防止することができる。
【0049】
なお、本実施の形態でも、携帯端末1の開閉は開閉検出部104にて自動的に判断されるため、ユーザーが主電源をオンにするために行わなくてはならない操作自体はワンプッシュ開閉ボタン4の操作のみである。したがって、実施の形態1と同様、携帯端末1のキーを視認しにくい状況でも容易に電源をオンにすることができる。
【0050】
また、本実施の形態では、携帯端末1が開いた後に、ワンプッシュ開閉ボタン4を押下する必要があるが、このボタンは筐体を開く時に押したボタンなので、その場所に指が残っている可能性が高く、容易に操作することが可能である。
【0051】
なお、主電源オフ中の筐体の開閉検出は、開閉検出部104等の筐体開閉用の構成のみを主電源のオン/オフに関わらず、常時電源オンにしておくこと等で可能である。
【0052】
(実施の形態3)
続いて、本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3に係る携帯端末は、ワンプッシュ開閉ボタンを押下後、完全に開状態にならないと主電源がオンにならないように制御する点で、これまでの実施の形態に係る携帯端末と異なっている。
【0053】
本実施の形態に係る携帯端末1の外観および機能ブロック図は、実施の形態1とほぼ同様であるので省略する。実施の形態1と本実施の形態では、制御回路部101による制御の内容が異なる。すなわち、制御回路部101は、実施の形態1で示した主電源をオンにすべき条件に替えて、「ワンプッシュ開閉ボタンが押された」「その後、筐体が完全に開いた」の2条件が満たされたか否かを判断する。これらの2条件が満たされていれば携帯端末1の主電源をオンにし、いずれか満たされていなければ主電源をオンにする処理は行わない。また、実施の形態1と本実施の形態では、開閉検知部104が送信可能な信号が異なる。本実施の形態の開閉検知部104は、携帯端末1の筐体が完全な開状態となったか否かを検知し、完全な開状態となった場合にその旨を示す信号を制御回路部101に送信する。ここで、「完全な開状態」とは、携帯端末1の筐体が、これ以上開けない状態にまで開いた状態のことを意味する。なお、完全な開状態となったか否かの通知は、開閉検知部104が実施の形態1等よりも、より細かく判断結果を送信するようにすることで実現される。例えば、開閉検知部104が、磁気センサーで検知される磁力線の変化によって開閉を判断する場合、ほとんど磁力線が検知できなくなれば、「完全に開いた」旨を示す信号を制御回路部101に送信すればよい。なお、本実施の形態の開閉検知部104は、実施の形態1および2で説明したものと同様の通常通りの開状態も検出するとしても良い。
【0054】
続いて、図5を参照して、携帯端末1の動作について説明する。図5は携帯端末1の動作を示したフローチャートである。
【0055】
まず、制御回路部101は、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたか否かを判断する(ステップS013)。この判断は、実施の形態1および2と同様、ヒンジ部スイッチ8が押下された旨を示す信号が届いたか否かを確認することによって行う。制御回路部101は、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されなかったと判断した場合(ステップS013のNo)、ワンプッシュ開閉ボタン4の押下の検知を継続する。また、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたと判断した場合(ステップS013のYes)、携帯端末1の筐体が完全な開状態となったか否かの判断を行う(ステップS014)。筐体が完全な開状態となったか否かの判断は、開閉検出部104から完全な開状態を示す信号が届いたか否かによって行う。筐体が完全な開状態となったと判定されなかった場合(ステップS015のNo)、筐体が完全な開状態となったか否かの判定を継続する。また、筐体が完全な開状態となったと判定された場合(ステップS015のYes)、更にワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたか否かの判断を行う(ステップS016)。ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたか否かの判断は上述したものと同様である。ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたと判断した場合(ステップS016のYes)、制御回路部101は、携帯端末1の主電源をオンにする(ステップS017)。また、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されていないと判断した場合(ステップS016のNo)、制御回路部101は、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたか否かの判断を継続する。
【0056】
このように、本実施の形態に係る携帯端末1では、ワンプッシュ開閉ボタンを押下後、完全な開状態にならないと主電源がオンにならないようにしている。
【0057】
これにより、かばんの中などの狭い場所で、ワンプッシュ開閉ボタン4がかばん内の物等によって偶然押下された場合に、誤って電源がオンになってしまうことを防ぐことができる。すなわち、狭い場所では、筐体が十分に開ききらないので、上述した2条件のうち、「筐体が完全に開いた」という条件が満たされない。したがって、ワンプッシュ開閉ボタン4の操作のみで主電源をオンにすべきか否かを判断する場合と比べて、狭い場所での誤動作をより確実に防止することができる。
【0058】
なお、本実施の形態では、完全な開状態が検知された場合、更に、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されれば主電源をオンにするとしていたが、これに限られるものではない。ワンプッシュ開閉ボタン4が押下された後、完全な開状態が検知された時点で携帯端末1の主電源をオンにしてもよい。すなわち、ステップS015およびS016は省略しても構わない。このようにすることで、ユーザーは筐体を開くためにワンプッシュ開閉ボタンを1度押下するだけで、携帯端末1の主電源をオンにすることができる。
【0059】
また、本実施の形態では、完全な開状態になった場合のみ、主電源をオンにするとしていたがこれに限られるものではない。現実的には、完全な開状態を正確に検知することは難しいため、判断基準を緩めても良い。例えば、端末が通常の開状態になったと検知されれば、また、通常の開状態よりも更に開いたと検知されれば、完全な開状態となった場合と同様の処理を行うとしてもよい。
【0060】
(実施の形態4)
続いて、本発明の実施の形態4について説明する。実施の形態4に係る携帯端末は、一定時間内に携帯端末を閉じた状態から操作を行った場合のみ、先に述べた実施の形態1〜3の機能が働くという点で、これまでの実施の形態に係る携帯端末と異なっている。
【0061】
本実施の形態に係る携帯端末1の外観および機能ブロック図は、実施の形態1〜3とほぼ同様であるので省略する。なお、上述の通り、一定時間内に端末を閉じた状態から操作が行われたか否かの判定が行われる点が、各実施の形態と異なる。
【0062】
続いて、図6を参照して、本実施の形態に係る携帯端末1の動作について説明する。図6は携帯端末1の動作を示したフローチャートである。なお、図6は、実施の形態1における2度押しの場合の動作に基づいた動作を示している。他の動作及び実施の形態では、後述するステップS23以降の動作がそれぞれに応じたものに変化する。
【0063】
まず、携帯端末1の制御回路部101は、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたか否かを判断する(ステップS021)。ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されなかったと判断した場合(ステップS021のNo)、制御回路部101は、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたか否かの判断を継続する。また、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたと判断した場合(ステップS021のYes)、制御回路部101は、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されてからの時間の経過を計測し始める(ステップS022)。なお、時間の経過は、ソフトウェア的又はハードウェア的に実現されたタイマを用いることで計測することができる。また、このタイマを実現するための構成は、主電源がオフの状態でも少なくともこの時間計測が始まる時点では電源がオンにされるものとする。続いて、制御回路部101は、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されてから所定の時間(予定時間)内に、更にワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたか否かを判断する(ステップS023)。所定の時間内にワンプッシュ開閉ボタン4が押下されなかったと判断した場合(ステップS023のNo)、制御回路部101は、これまでの判断結果を消去して、電源オフ状態を維持する(ステップS019)。また、所定の時間内にワンプッシュ開閉ボタン4が押下された場合、制御回路部101は、携帯端末1の主電源をオンにする。
【0064】
これにより、暗所やかばんの中などのキーを認識しにくい状況でも、容易に携帯端末の主電源をオンすることができる。それに加え、ユーザーに長時間、携帯端末1を操作する意図がない場合に、誤って主電源がオンになってしまうことを防止することができる。例えば、携帯端末を長時間開けっぱなしの状態でワンプッシュ開閉ボタンが押された場合に誤って電源が入ってしまうことを防ぐことができる。
【0065】
(その他変形例)
上記の実施の形態1〜4では、ワンプッシュ開閉ボタンを押下した場合(および他の条件が満たされた場合)に携帯端末1の主電源がオンになるものとしたが、これに限られるものではない。ワンプッシュ開閉ボタンが、押下されてはいるものの、携帯端末1の筐体が開かれるほどの深さまでは押下されていない状態(半押し)でヒンジ部スイッチ8が押下されるものとしてもよい。具体的には、ワンプッシュ開閉ボタン4を2段押し構成とし、半押しでは電源オン機能、全押しでは筺体を開状態にするものとする。このようにすることで、筐体を開かずとも携帯端末1の主電源をオンにすることが可能となる。したがって、かばんの中などの携帯端末1が開いてしまうと邪魔になる状況であってもワンプッシュ開閉ボタンの押下によって主電源をオンにすることができる。
【0066】
なお、携帯端末1をこのように構成しても、ワンプッシュ開閉ボタンを完全に押下する場合には、その過程で必ず半押しの状態が発生する。従って、実施の形態1〜4と同等の効果を得ることができる。
【0067】
また、ワンプッシュ開閉ボタン4を半押しした場合のみ、上記の実施の形態1〜4の動作が行われるとしてもよい。すなわち、筐体が開かれる程度までワンプッシュ開閉ボタン4が押下された場合には、主電源はオフのままにするとしてもよい。これにより、ユーザーが携帯端末1を特に意味なく開閉している場合にまで主電源がオンにされてしまうことを防ぐことができる。
【0068】
また、上記各実施形態および変形例では、携帯端末として折りたたみ式のものを挙げているが、携帯端末の外側面に露出したボタンを押下することで形状が変化する構造であれば、どのような構造であっても良い。例えばキーを配置した操作筺体に対して液晶表示パネルを配置した表示筺体を略水平方向に直線的に往復移動させるスライド型の携帯端末にも本発明を適用することが可能である。なお、このようなスライド型の携帯端末についても、外側面に設けられたボタンを押下すると携帯端末が伸張するものなどが知られている。したがって、スライド型の携帯端末における、携帯端末を伸張させるボタンを、上述した各実施の形態におけるワンプッシュ開閉ボタン4に替えて用いることで、スライド型の携帯端末でも上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0069】
また、上記各実施形態および変形例では、開閉検知の手段としてマグネットと磁気センサーを用いているが、メカ的な検知手段であっても良い。例えば、一方の筺体の対向面に伸縮可能な突起物を形成し、筺体を閉じた状態では他方の筺体によって突起部が押し込まれた状態となり、筺体を開いたときは突起部が突出することで筺体の開状態を検知するようなメカスイッチであっても良い。
【0070】
また、上記実施形態では、ワンプッシュ開閉ボタンを操作したときに携帯端末の主電源がオンになる構成としているが、このような動作を行うか否かをユーザーが選択できるようにしても良い。これには携帯端末のソフトウェアユーザーインターフェースで選択できるようにすることが出来るほか、筺体にメカ的なスイッチを設けて選択できるようにすることが出来る。
【0071】
また、上記各実施形態では、ワンプッシュ開閉ボタン4の押下(および他の条件に合致する操作)があった場合に、制御回路部101が、携帯端末1の主電源をオンにしていた。この構成だと、制御回路部101によって複雑な条件を判定することができる反面、少なくとも制御回路部101を主電源がオフであっても起動させておく必要があるため消費電力が大きい。
【0072】
そこで、例えば、ヒンジ部ボタン8に接点を設け、ヒンジ部ボタン8が押下されると、その接点を介して、バッテリーと、制御回路部101を起動させる信号を受信する端子とが導通するような構造にすることが考えられる。この場合、接点を介してバッテリーから届く電流によって制御回路部101を起動させることができるので、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されるまで制御回路部101の電源をオフにしておくことができる。なお、この場合、制御回路部101が起動すること自体が、ワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたことを意味する。したがって、各実施の形態および変形例における、初回のワンプッシュ開閉ボタン4が押下されたか否かの判断を省略するとしても良い。
【0073】
また、ワンプッシュ開閉ボタン4が一度でも押下された場合に携帯端末1の主電源をオンにするような単純な制御を行う場合には、より構造を簡略化することができる。例えば、ヒンジ部ボタン8に接点を設け、ヒンジ部ボタン8が押下された場合に、その接点を介して、バッテリーと、携帯端末1を起動させる信号(この場合は、電流)を受信する端子とが導通するような構成にすればよい。この構成によれば、制御回路部101を起動させる処理をも省略することができ、主電源がオフになっている間は、従来の携帯端末と同様にほとんど電流を消費しない。
【0074】
また、上記各実施形態では、ワンプッシュ開閉ボタン(すなわち、機器を開くボタン)を例として説明し、筐体を開く場合の例を説明したが、これに限られるものではない。例えば、ワンプッシュ開閉ボタンを押下することにより筐体を閉じることが可能であれば、携帯端末が開いた状態でワンプッシュ開閉ボタンが押下された場合には、携帯端末の主電源をオフにするとしてもよい。これにより、携帯端末を閉じている間は主電源をオフにし、開いた場合には主電源をオンにすることができるので、携帯端末を使用しない場合における消費電力を抑えることができる。なお、ワンプッシュ開閉ボタンを押下することによって携帯端末を閉じる構成の例としては、例えば、ヒンジ部にモータを備えておき、ワンプッシュ開閉ボタンを押下することで、モータが駆動するようにしておけばよい。
【0075】
また、上記各実施形態では、携帯端末を折りたたんだ状態を閉状態と、開いた状態を開状態と呼んでいるが、これに限られるものではない。例えば、一方の筐体に設けられた操作キー7の一部又は全部が他方の筐体によって覆われている状態を閉状態と、操作キー7の全部が露出している状態を開状態と呼んでもよい。特に、上述した各実施の形態は、操作キー7のうち電源キーが他の筐体に覆われており、触れることができない場合に有用である。ただし、電源キー自体が筐体の外側面に備えられていたり、閉状態で一部の操作キーが露出していたりする構成を排除するものではない。また、閉状態で他の筐体に覆われ、開状態で露出する部分に、操作キー7がなくともよい。例えば、操作キー7がなく、携帯端末のマイクもしくはレシーバのみが、閉状態で他の筐体に覆われたり、開状態で露出したりする構成であってもよい。
【0076】
また、上記各実施形態では、携帯端末を例として説明したが、これに限られるものではない。例えば、携帯できない機器であっても、少なくとも筐体を開くボタン(ワンプッシュ開閉ボタンに相当)が備えられていれば本発明を適用することができる。
【0077】
また、上記各実施形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0078】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
【0079】
また、上記各実施形態の説明に用いた各機能ブロックの一部又は全部を集積化せずに構成しても構わない。
【0080】
また、上記各実施の形態に用いた各機能ブロックもしくは動作は、ハード的に実現しても良いし、これらを実現するプログラムもしくはそのプログラムを記憶したプログラム記憶媒体を用いて実現しても良い。
【0081】
また、上記各実施の形態および変形例の一部又は全部を組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明によれば、暗所やカバンの中などキーを視認しにくい状況でも極めて容易に主電源をオンすることができるので、例えば折りたたみ式の携帯端末などに好適に利用される。
【符号の説明】
【0083】
1 携帯端末
2 上筺体
3 下筺体
4 ワンプッシュ開閉ボタン
5 ヒンジ機構
6 メイン表示部
7 各種操作キー
8 ヒンジ部スイッチ
9 マグネット
10 磁気センサー
101 制御回路部
104 開閉検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の筺体と第2の筐体とが開閉自在に連結された電子機器であって、
前記電子機器の外側面に設けられ、押下されると、閉状態にある前記第1の筐体および前記第2の筐体を開状態に遷移させるボタンと、
前記電子機器の主電源がオフの場合、前記ボタンの押下に連動して前記電子機器の主電源をオンにする制御部とを備える
ことを特徴とする、電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記ボタンが複数回押下された場合、または、前記ボタンが所定の時間以上押下され続けた場合に前記主電源をオンにする
ことを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記電子機器は、更に、
前記電子機器が開状態にあるか否かを検知する開閉検知部を備え、
前記制御部は、前記電子機器が開状態であることが検知され、かつ、前記ボタンが押下された場合に前記主電源をオンにする
ことを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、
前記電子機器が開状態となったことが検知された後で前記ボタンが押下された場合に、前記ボタンが押下された場合に前記主電源をオンにする
ことを特徴とする、請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記開閉検知部は、前記第1筐体及び前記第2筐体が完全な開状態となったか否かを検知可能であり、
前記制御部は、前記ボタンが押下された後、前記第1筐体及び前記第2筐体が完全な開状態になると、前記主電源をオンにする
ことを特徴とする、請求項3記載の電子機器。
【請求項6】
前記ボタンは、第1の深さで押下されると前記第1の筐体および前記第2の筐体を前記開状態へと移行させ、
前記スイッチは、前記ボタンが前記第1の深さよりも浅い深さで押下されたことが検知されると、前記主電源をオンにする
ことを特徴とする、請求項1記載の電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記電子機器が閉状態から開状態へ移行した後、一定時間が経過した後は、前記ボタンが押下されても前記主電源がオフの状態を維持する
ことを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記一定時間は、ユーザーによって任意の時間に設定可能である
ことを特徴とする、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記電子機器は、更に、前記ボタンの一端に接点を備え、
前記制御部は、前記ボタンが押下されると前記接点を介して電池と導通し、前記導通によって前記電池からの電流を受信すると、前記主電源をオンにする
請求項1記載の電子機器。
【請求項10】
第1の筺体と前記第2の筐体とが開閉自在に連結された電子機器の制御方法であって、
前記電子機器の外側面に設けられた所定のボタンが押下されると、閉状態にある前記第1の筐体および前記第2の筐体を開状態に遷移させるステップと、
前記電子機器の主電源がオフの場合、前記ボタンの押下に連動して前記電子機器の主電源をオンにするステップとを有する
ことを特徴とする、制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−80430(P2012−80430A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−225336(P2010−225336)
【出願日】平成22年10月5日(2010.10.5)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】