電子機器、プロジェクタ、電子機器制御プログラム、プロジェクタ制御プログラム
【課題】電子機器をプロジェクタと接続し、機器キー操作の手順を口頭あるいは装置本体を指差し説明する必要なく、キー操作に対応する動作画面と共に容易に投影表示させる。
【解決手段】プロジェクタに関数電卓を接続する。関数電卓のキーボードのカラー画像(17e)およびそのキーボードが有する各キーのキー情報(キーコード)と該キーボード画像(17e)上でのキー位置(座標)とを対応付けて示すキー情報−キー位置テーブルがプロジェクタへ送信され、キーボード画像(17e)がスクリーン37へ投影表示される。関数電卓でのキー入力操作が行われる都度、入力キー情報(34e)および更新表示画面データ(17d)がプロジェクタへ送信され、キーボード画像(17e)上の入力キー位置が囲みマークMkにより識別表示されると共に、入力キー情報(34e)に対応するキー名称(キーキャラクタ)も順次一連にして投影表示され、さらに更新された電卓表示画面(17d)も投影表示される。
【解決手段】プロジェクタに関数電卓を接続する。関数電卓のキーボードのカラー画像(17e)およびそのキーボードが有する各キーのキー情報(キーコード)と該キーボード画像(17e)上でのキー位置(座標)とを対応付けて示すキー情報−キー位置テーブルがプロジェクタへ送信され、キーボード画像(17e)がスクリーン37へ投影表示される。関数電卓でのキー入力操作が行われる都度、入力キー情報(34e)および更新表示画面データ(17d)がプロジェクタへ送信され、キーボード画像(17e)上の入力キー位置が囲みマークMkにより識別表示されると共に、入力キー情報(34e)に対応するキー名称(キーキャラクタ)も順次一連にして投影表示され、さらに更新された電卓表示画面(17d)も投影表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器のユーザ操作に対応した動作状態をプロジェクタによって大画面に表示させるための電子機器、プロジェクタ、電子機器制御プログラム、プロジェクタ制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、関数計算などの多種多様な計算処理が行える関数電卓と称する小型電子式計算機を、教育現場に持ち込んで使用することが広く行われるようになっている。
【0003】
この小型電子式計算機を例えば計算の学習のために先生と生徒の両者が持って使用する場合に、先生が授業によって進める範囲の学習内容を予めその手順通りに操作・編集し、その計算動作に伴う各画面を順次記憶させておく。これにより、先生が実際の授業中に簡単な操作でその日の学習内容に対応した計算動作の各画面を順次再現表示させ、これを生徒に見せて示す(プレゼンテーションする)ことで、この計算機を利用した種々の計算の学習が効率良く行えるようにした小型電子式計算機(電子機器)が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
そして、このような小型電子式計算機の表示画面データをプロジェクタに転送して大画面に投影表示させることで、さらに効率良く前記計算機を利用した種々の計算の学習を行うことが考えられる。
【特許文献1】特開2004−152075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来の小型電子式計算機およびプロジェクタを使用して計算機を利用した種々の計算の学習を行う場合、計算機において予め記憶させた計算動作に伴う各画面データを順次プロジェクタによって大画面に投影表示させ、生徒全員に容易に開示表示させることができるものの、どのようなキー操作を行っているかの実際の操作手順については、先生が口頭で説明するか、あるいは計算機本体のキーボードを見せながら指差し操作する必要がある。
【0006】
このため、使い勝手が悪くその内容を簡単且つ明確に伝えることができないばかりでなく、円滑な授業の妨げにもなる問題がある。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、キー操作の手順を口頭あるいは装置本体を指差して説明する必要なく、キー操作に対応する動作画面と共に容易に投影表示させることが可能になる電子機器、プロジェクタ、電子機器制御プログラム、プロジェクタ制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の電子機器は、キーボードと表示画面を有し、当該キーボードでのキー操作に応じた処理を実行し表示画面を更新表示させる電子機器であって、前記キーボードの画像を記憶するキーボード画像記憶手段と、前記キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を記憶するキー位置情報記憶手段と、前記キーボードでのキー操作に応じて更新される表示画面のデータを記憶する表示画面記憶手段と、外部のプロジェクタによって前記キーボードの画像を投影表示させるために、前記キーボード画像記憶手段により記憶されたキーボードの画像および前記キー位置情報記憶手段により記憶されたキー位置情報を前記プロジェクタへ送信するキーボード情報送信手段と、前記キーボードのキー入力が検知される都度、前記プロジェクタによって投影表示されたキーボード画像上で当該入力されたキー位置を識別して投影表示させると共に当該キー入力に応じて更新された表示画面も前記プロジェクタによって投影表示させるために、当該入力されたキー情報と前記表示画面記憶手段により記憶された表示画面のデータを前記プロジェクタへ送信するキー入力対応情報送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
本発明のプロジェクタは、キーボードでのキー操作に応じた処理を実行し表示画面を更新表示させる電子機器が接続されるプロジェクタであって、前記電子機器のキーボードの画像および該キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を受信するキーボード情報受信手段と、このキーボード情報受信手段により受信された前記電子機器のキーボードの画像を投影表示させるキーボード画像投影制御手段と、前記電子機器からそのキーボードのキー入力に応じて送信されたキー情報および当該キー入力に応じて更新された表示画面のデータを受信するキー入力対応情報受信手段と、このキー入力対応情報受信手段により受信されたキー情報に基づいて前記キーボード情報受信手段により受信されたキーボード内の各キーに対応するキー位置の情報から前記キー入力されたキー位置を取得するキー位置取得手段と、前記キーボード画像投影制御手段により投影表示された前記電子機器のキーボードの画像について前記キー位置取得手段により取得されたキー位置を識別して投影表示させるキー位置投影制御手段と、このキー位置投影制御手段により前記キー入力に対応したキー位置が識別されて投影表示されたキーボード画像と共に、前記キー入力対応情報受信手段により受信された表示画面を投影表示させる表示画面投影制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】
また、本発明のプロジェクタは、前記キー位置投影制御手段により前記キー入力に対応したキー位置が識別されて投影表示されたキーボード画像と共に、前記キー入力対応情報受信手段により受信されたキー情報に対応するキーキャラクタを投影表示させるキーキャラクタ投影制御手段をさらに備えたことを特徴としている。
【0011】
また、本発明のプロジェクタにおいて、前記キーキャラクタ投影制御手段は、前記キー入力対応情報受信手段により受信されたキー情報に対応するキーキャラクタを当該キー情報の受信の都度一連にして投影表示させることを特徴としている。
【0012】
また、本発明のプロジェクタにおいて、前記電子機器は、無線通信によって接続されることを特徴としている。
【0013】
また、本発明のプロジェクタにおいて、前記キーボード情報受信手段は、前記電子機器のキーボードの画像および該キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を、外部の通信端末を介しWebサイトからダウンロードして受信することを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、キー操作の手順を口頭あるいは装置本体を指差して説明する必要なく、キー操作に対応する動作画面と共に容易に投影表示させることが可能になる電子機器、プロジェクタ、電子機器制御プログラム、プロジェクタ制御プログラムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明の電子機器・プロジェクタの実施形態に係る関数電卓10およびプロジェクタ30による計算機学習投影システムの構成を示すブロック図である。
【0017】
図2は、前記関数電卓10の外観構成を示す正面図である。
【0018】
関数電卓10は、コンピュータである制御部(CPU)11を備えている。
【0019】
制御部(CPU)11は、ROM12に予め記憶されているシステムプログラム、あるいはメモリカード13からI/Oポート14を介してROM12内のシステム領域に記憶された計算機制御プログラム、あるいはI/Oポート14から外部PC15を経由して接続される通信ネットワークN上のWebサーバ(プログラムサーバ)16からダウンロードされて前記ROM12内のシステム領域に記憶された計算機制御プログラムに従いDRAM17を作業用メモリ(ワークメモリ)として回路各部の動作を制御する。そして、前記ROM12に予め記憶されたシステムプログラムやそのシステム領域に読み込まれた計算機制御プログラムは、キーボード18からのキー入力信号に応じて起動される。
【0020】
なお、前記ROM12に記憶される計算機制御プログラムには、本関数電卓10の全動作中に渡ってその表示動作の制御を行うための表示制御プログラムも含まれており、キー入力された数値,記号,計算式の表示、グラフの描画表示、演算結果の表示、カーソル(ポインタ)の表示・移動表示などが制御される。また、この表示制御プログラムにはさらに、本関数電卓10をプロジェクタ30に接続した場合に、該プロジェクタ30によって関数電卓10におけるキー操作状態およびこれに伴う動作画面を表示させるための必要情報を送信するプロジェクタ対応制御プログラムも含まれる。
【0021】
制御部(CPU)11には、前記ROM12、メモリカード13、I/Oポート14、DRAM17、キーボード18が接続される他に、液晶駆動回路19を介して液晶表示部(LCD)20が接続される。
【0022】
前記I/Oポート14には、当該関数電卓10におけるキー操作情報およびこのキー操作に対応する動作画面情報を共に投影表示させるためのプロジェクタ30が接続される。
【0023】
前記キーボード18には、図2に示すように、各種関数の指定や計算形式の指定などを行う関数・機能キーと共に、演算子キー、テンキー、カーソルキーなどの種々のキーが設けられる。
【0024】
図3は、前記関数電卓10のDRAM17に確保されたデータメモリの内容を示す図である。
【0025】
前記DRAM17には、図3に示すように、入力された計算式のデータを記憶するための入力式データメモリ17a、この入力式データメモリ17aに記憶された計算式に従った計算途中のデータを記憶するための計算処理データメモリ17b、この計算処理データメモリ17bでの計算処理データに従って計算された計算結果のデータを記憶するための計算結果データメモリ17c、前記入力式、計算途中、計算結果の各データをそのそれぞれの処理過程に応じて表示させるための表示画面のデータが記憶される表示画面データメモリ17d、本関数電卓10のキーボード18(図2参照)そのもののカラー画像データが記憶されるキーボード画像(カラー)データメモリ17e、このキーボード画像(カラー)データメモリ17eに記憶されたキーボード画像をプロジェクタ30によってスクリーン37上のどの位置に投影表示させるかを予め設定するためのキーボード表示位置のデータが記憶されるキーボード表示位置データメモリ17f、前記キーボード画像(カラー)データメモリ17eに記憶されたキーボード18のカラー画像領域において各キー毎の名称(キー情報)とその位置情報(座標)とを対応付けて記憶するためのキー情報−キー位置テーブル17gなどが備えられる。
【0026】
一方、プロジェクタ30は、コンピュータである制御部(CPU)31を備えている。
【0027】
制御部(CPU)31は、ROM32に予め記憶されているシステムプログラム、あるいはI/Oポート33から外部PC15を経由して接続される通信ネットワークN上のWebサーバ(プログラムサーバ)16からダウンロードされて前記ROM32内のシステム領域に記憶されたプロジェクタ制御プログラムに従いRAM34を作業用メモリ(ワークメモリ)として回路各部の動作を制御する。そして、前記ROM32に予め記憶されたシステムプログラムやそのシステム領域に読み込まれたプロジェクタ制御プログラムは、キー入力部35からのキー入力信号や前記関数電卓10から受信される各種のデータ信号に基づき起動される。
【0028】
制御部(CPU)31には、前記ROM32、I/Oポート33、RAM34、キー入力部35が接続される他に、画像出力部36が接続され、スクリーン37に対する関数電卓10のキー操作状態およびその動作画面の投影表示制御が行われる。
【0029】
図4は、前記プロジェクタ30のRAM34に確保されたデータメモリの内容を示す図である。
【0030】
前記RAM34には、図4に示すように、画像出力部36によってスクリーン37へ投影表示させるべき画像データが記憶される出力画像データメモリ34a、I/Oポート33を介して接続された前記関数電卓10のキーボード画像データ(17e)がそのまま転送されて記憶保持されるキーボード画像(カラー)データメモリ34b、同I/Oポート33を介して接続された前記関数電卓10のキーボード表示位置データ(17f)がそのまま転送されて記憶されるキーボード表示位置データメモリ34c、同関数電卓10のキー情報−キー位置テーブル(17g)がそのまま転送されて記憶されるキー情報−キー位置テーブル34d、そして、同関数電卓10において入力されたキーの情報(例えばキーコード)が受信されて記憶される入力キー情報メモリ34e、同I/Oポート33を介して接続された関数電卓10の表示画面データ(17d)がそのまま転送されて記憶保持される表示画面データメモリ34fなどが備えられる。
【0031】
このような関数電卓10およびプロジェクタ30による計算機学習投影システムでは、関数電卓10におけるキー操作に応じた計算処理に伴い、その入力キー情報および対応する計算動作の表示画面データ(17d)がプロジェクタ30へ送信される。そして、プロジェクタ30に転送された入力キー情報34eおよび表示画面データ34f(17d)のスクリーン37への投影表示と共に、キーボード画像データ34b(17e)もキーボード表示位置データ34c(17f)に従った位置に投影表示させ、当該キーボード画像データ34b(17e)上にて前記入力キー情報34eに従ったキー位置に入力キーマークMを投影表示させる。
【0032】
これにより、関数電卓10のキー操作に伴う計算動作の表示画面だけでなく、キー操作の内容もリアル且つ明確に分かり易く投影表示させることができる。
【0033】
次に、前記構成の関数電卓10およびプロジェクタ30による計算機学習投影システムの動作について説明する。
【0034】
図5は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30との接続時処理を示すフローチャートであり、同図(A)は関数電卓10側の接続時処理を示すフローチャート、同図(B)はプロジェクタ30側の接続時処理を示すフローチャートである。
【0035】
すなわち、関数電卓10とプロジェクタ30との接続に伴い、図5における各対応する接続時処理が起動されると、先ず、関数電卓10のキーボード画像(カラー)データメモリ17eに記憶されているキーボード18のカラー画像データが読み出されプロジェクタ30へ送信される(ステップA1)。
【0036】
また同様に、関数電卓10のキーボード表示位置データメモリ17fに記憶されている前記キーボード画像の画面内表示位置を示すデータ、およびキー情報−キー位置テーブル17gが読み出され、何れのデータもプロジェクタ30へ送信される(ステップA2)。
【0037】
プロジェクタ30において、前記関数電卓10から送信されたキーボード18のカラー画像データ(17e)が受信されキーボード画像(カラー)データメモリ34bに記憶された後(ステップB1)、さらに同関数電卓10から送信されたキーボード表示位置データ(17f)およびキー情報−キー位置テーブル(17g)が受信され、それぞれキーボード表示位置データメモリ34cおよびキー情報−キー位置テーブル34dとして記憶されると(ステップB2)、そのうちキーボード18のカラー画像データ(34b)が読み出されてキーボード表示位置データ(34c)に基づき指示される出力画像データメモリ34a内の領域に書き込まれ、画像出力部36からスクリーン37に対して投影表示される(図8〜図13参照)(ステップB3)。
【0038】
なお、前記プロジェクタ30において、前記キーボード18のカラー画像データ(34b)、キーボード表示位置データ(34c)、およびキー情報−キー位置テーブル34dは、何れも前記図5(B)におけるプロジェクタ側接続時処理に従って接続中の関数電卓10自身から受信取得するものとして説明したが、次の図6で示すプロジェクタ側PC接続処理(ステップB1′,B2′,B3)のように、I/Oポート33に接続した外部PC15を経由して接続されるインターネット(N)上に開設された前記関数電卓10の関連Webサイト(16)からダウンロードして取得するものとしてもよい。
【0039】
図6は、前記計算機学習投影システムのプロジェクタ30におけるPC接続経由での関数電卓関連情報のダウンロード処理を示すフローチャートである。
【0040】
このように、プロジェクタ30において、関数電卓10のキーボード18に係る各情報を、その関連Webサイト(16)から予めダウンロードして取得することで、実際の関数電卓10を接続する以前にその接続機種にあったキーボード18の各情報を容易に取得して準備できるようになる。
【0041】
図7は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるキー操作対応処理を示すフローチャートであり、同図(A)は関数電卓10側のキー入力対応処理を示すフローチャート、同図(B)はプロジェクタ30側のキー情報受信時処理を示すフローチャートである。
【0042】
例えば関数電卓10を使用した計算学習場面での該関数電卓10において、キーボード18からのキー入力信号が検知されると、図7(A)におけるキー入力対応処理が起動され、I/Oポート14を介したプロジェクタ30の接続中であるか否かが判断される(ステップA11)。
【0043】
ここで、プロジェクタ30が接続中であると判断されると(ステップA11(YES))、前記キーボード18からのキー入力信号に対応したキー情報(例えばキーコード)がプロジェクタ30に対して送信される(ステップA12)。
【0044】
そして、前記キーボード18からのキー入力信号に対応した通常入力処理あるいは通常計算処理などが実行され、処理内容に応じた表示画面データが生成されて表示画面データメモリ17dに記憶更新される(ステップA13)。
【0045】
すると再び、I/Oポート14を介したプロジェクタ30の接続中であるか否かが判断され(ステップA14)、該プロジェクタ30の接続中であると判断された場合には(ステップA14(YES))、前記表示画面データメモリ17dに記憶更新された表示画面データがプロジェクタ30に対して送信される(ステップA15)。
【0046】
プロジェクタ30において、前記関数電卓10から送信されたキー情報(例えばキーコード)が受信され入力キー情報メモリ34eに記憶されると、キー情報−キー位置テーブル34dに基づいて当該入力されたキー情報に対応したキーボード画像(34b)上でのキー位置(座標)が取得される(ステップB11)。
【0047】
ここで、ユーザ操作に応じて予め設定されたキー位置表示の設定内容が“囲み表示”として設定されているか“点滅表示”として設定されているかが判断され(ステップB12)、“囲み表示”として設定されていると判断された場合には、前記ステップB3において既に画像出力部36からスクリーン37に投影表示されているキーボード18のカラー画像(34b)上で、前記ステップB11にて取得された今回の入力キー情報に対応したキー位置(座標)に入力キー囲みマークMk(図8参照)が投影表示される(ステップB13k)。
【0048】
図8は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第1具体例(その1)を示す図である。
【0049】
図9は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第1具体例(その2)を示す図である。
【0050】
すなわち、例えば図8(A)に示すように、関数電卓10のキーボード18における「√」キーが入力された場合には、その入力されたキー情報「√」がプロジェクタ30へ送信されることに応じて(ステップA12→B11)、画像出力部36からスクリーン37上に投影表示されているキーボード画像(34b)の「√」キーのキー位置にキー囲みマークMkが投影表示される(ステップB13k)。
【0051】
なお、ステップB12において、ユーザ操作に応じて予め設定されたキー位置表示の設定内容が“点滅表示”として設定されていると判断された場合には、画像出力部36からスクリーン37上に投影表示されているキーボード画像(34b)の「√」キーのキー位置に対応する領域が点滅状態にして投影表示される(ステップB13t)。
【0052】
そして、同図8(A)に示すように、前記入力キー情報(34e)であるキー名称「√」が画像出力部36からスクリーン37上の所定の領域に投影表示される(ステップB14)。
【0053】
するとさらに、前記関数電卓10から生成更新されて送信された表示画面データ(17d)がプロジェクタ30に受信されてその表示画面データメモリ34fに更新記憶され(ステップB15)、同図8(A)に示すように、前記キーボード画像(34b)、入力キー囲みマークMk、入力キー情報「√」(34e)が投影表示されているスクリーン37上の所定の位置に画像出力部36から投影されて更新表示される(ステップB16)。この際、電卓表示画面データ34f(17d)は、次のキー入力位置を示すカーソルC付きで表示される。
【0054】
これにより、関数電卓10においてキー入力操作を行うと、プロジェクタ30によってその入力キー情報「√」(34e)および当該キー入力操作に応じて生成更新された電卓表示画面(34f)がスクリーン37上に共に投影表示されるだけでなく、同スクリーン37上に投影表示させたキーボード画像(34b)の入力キー情報「√」(34e)に対応するキー位置に入力キー囲みマークMkなどの識別表示を施すことができる。
【0055】
この後続けて、図8(B)に示すように、関数電卓10の分数キーが入力されると、プロジェクタ30により投影表示されるスクリーン37上には、前記同様にキーボード画像(34b)の入力された分数キーのキー位置に入力キー囲みマークMkが投影表示され(ステップA12→B11〜B13k)、これと共に、入力された分数キー情報(34e)に対応するキー名称(この場合には分数マーク)が所定の領域に一連に追加投影表示される(ステップB14)。そしてさらに、当該分数キーの入力に応じて更新された電卓表示画面(34f)が同スクリーン37上の所定の位置に更新されて投影表示される(ステップA15→B15,B16)。
【0056】
この後続けて、図8(C)〜図9(F)に示すように、関数電卓10のキーボード18が操作され、「2」キー、「x2」キー、「↓」キー、「5」キーが順次入力されると、その都度、前記同様の計算機側キー入力対応処理(ステップA11〜A15)およびプロジェクタ側キー情報受信時処理(ステップB11〜B16)が実行され、スクリーン37上でのキーボード画像(34b)における各入力キー位置の識別投影表示(Mk)、入力キー情報(34e)に対応した各キー名称の一連にした追加投影表示、更新された電卓表示画面(34f)の更新投影表示が行われる。
【0057】
したがって、前記構成の関数電卓10およびプロジェクタ30による計算機学習投影システムによれば、プロジェクタ30に関数電卓10を接続すると、当該関数電卓10のキーボード18のカラー画像(17e)およびそのキーボード18が有する各キーのキー情報(例えばキーコード)と該キーボード画像(17e)上でのキー位置(座標)とを対応付けて示すキー情報−キー位置テーブル17gがプロジェクタ30へ送信され、先ず、キーボード画像がスクリーン37へ投影表示される。そして、関数電卓10でのキー入力操作が行われる都度、入力されたキー情報および更新された表示画面データ(17d)がプロジェクタ30へ送信され、前記キーボード画像上の入力キー情報に対応するキー位置が囲みマークMkなどにより識別表示されると共に、入力キー情報に対応するキー名称(キーキャラクタ)も順次一連にして投影表示され、さらに更新された電卓表示画面も投影更新表示されるので、関数電卓10での一連のキー入力操作に応じた計算動作に伴う各表示画面データを順次プロジェクタ30によって大画面に投影表示させることができるだけでなく、当該キー入力操作の一連の操作手順をも実際そのものに明確に投影表示させることができる。
【0058】
図10は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるアルファベット記号を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第2具体例(その1)を示す図である。
【0059】
図11は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるアルファベット記号を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第2具体例(その2)を示す図である。
【0060】
すなわち、関数電卓10において、計算式「A×B」と入力するために、図10(A)〜図11(F)に示すようにキーボード18が操作され、「AC」キー、「ALPHA」キー、「A[i]」キー、「×」キー、「ALPHA」キー、「B[□/□]」キーが順次入力されると、その都度、前述同様の計算機側キー入力対応処理(ステップA11〜A15)およびプロジェクタ側キー情報受信時処理(ステップB11〜B16)が実行され、スクリーン37上でのキーボード画像(34b)における各入力キー位置の識別投影表示(Mk)(ステップA11,A12→B11〜B13k)、一連の入力キー情報(34e)に対応した各キー名称の一連投影表示(ステップB14)、更新された電卓表示画面(34f)の更新投影表示(ステップA13〜A15→B15,B16)が行われる。
【0061】
これにより、一連のキー入力操作中にアルファベット記号を入力するための機能キーである「ALPHA」キーの入力操作が含まれていても、前述同様に、関数電卓10での一連のキー入力操作に応じた計算動作に伴う各表示画面データを順次プロジェクタ30によって大画面に投影表示させることができるだけでなく、当該キー入力操作の一連の操作手順をも実際そのものに明確に投影表示させることができる。
【0062】
図12は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30による「SHIFT」キー入力を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第3具体例(その1)を示す図である。
【0063】
図13は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30による「SHIFT」キー入力を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第3具体例(その2)を示す図である。
【0064】
すなわち、関数電卓10において、計算式「Sin-130」と入力するために、図12(A)〜図13(D)に示すようにキーボード18が操作され、「SHIFT」キー、「Sin-1[sin]」キー、「3」キー、「0」キーが順次入力されると、その都度、前述同様の計算機側キー入力対応処理(ステップA11〜A15)およびプロジェクタ側キー情報受信時処理(ステップB11〜B16)が実行され、スクリーン37上でのキーボード画像(34b)における各入力キー位置の識別投影表示(Mk)(ステップA11,A12→B11〜B13k)、一連の入力キー情報(34e)に対応した各キー名称の一連投影表示(ステップB14)、更新された電卓表示画面(34f)の更新投影表示(ステップA13〜A15→B15,B16)が行われる。
【0065】
これにより、一連のキー入力操作中にシフト後操作キーを入力するための機能キーである「SHIFT」キーの入力操作が含まれていても、前述同様に、関数電卓10での一連のキー入力操作に応じた計算動作に伴う各表示画面データを順次プロジェクタ30によって大画面に投影表示させることができるだけでなく、当該キー入力操作の一連の操作手順をも実際そのものに明確に投影表示させることができる。
【0066】
なお、前記実施形態におけるプロジェクタ側キー情報受信時処理(図7(B)参照)では、ユーザ操作に応じて予め設定されたキー位置表示の設定内容である“囲み表示”または“点滅表示”の何れかに従って、スクリーン37に対し投影表示されたキーボード画像34b(17e)上で入力キー情報34eに対応するキー位置を“囲み表示(キー囲みマークMk)”または“点滅表示”させて識別表示する構成としたが、次の図14に示すように、例えば入力キー情報「5」34eに対応するキーボード画像(34b)上でのキー位置を“カーソル表示(矢印マークMy)”により指示して識別表示する構成としてもよい。
【0067】
図14は、前記計算機学習投影システムにおけるプロジェクタ30においてキーボード画像(34b)上のキー入力位置を矢印マークMyに指示した場合の具体例を示す図である。
【0068】
また、前記実施形態において、関数電卓10とプロジェクタ30とは、有線通信接続ではなく、無線通信接続とすることにより、例えば教室で使用する関数電卓10をプロジェクタ30の設置位置に縛られることなく自由な位置で操作できるようになる。
【0069】
さらに、前記実施形態では、本発明の電子機器を関数電卓10として実施し、当該関数電卓10を使用した計算の学習を行う場合について説明したが、例えば小型PCやPDA、携帯電話機など、キー入力操作に応じて処理動作し表示画面が更新される電子機器であれば、その操作・使用手順などについてユーザに講習する場合に、前記同様にプロジェクタ30に接続してそのキー操作状態および動作表示画面を投影表示させ、容易且つ明確な講習作業を行うことができる。
【0070】
なお、前記各実施形態において記載した計算機学習投影システムによる各処理の手法、すなわち、図5(A)のフローチャートで示す計算機側接続時処理、図5(B)のフローチャートで示すプロジェクタ側接続処理、図6のフローチャートで示すプロジェクタ側PC接続処理、図7(A)のフローチャートで示す計算機側キー入力対応処理、図7(B)のフローチャートで示すプロジェクタ側キー情報受信時処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体(13)に格納して配布することができる。そして、小型電子式計算機や小型PC、PDA、携帯電話などの種々の電子機器であるコンピュータ端末と該コンピュータ端末を接続可能なプロジェクタ30は、この外部記憶媒体(13)に記憶されたプログラムを内部メモリ(12)(32)に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した計算機(電子機器)学習投影機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0071】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(インターネット)N上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(インターネット)Nに接続されたコンピュータ端末(プログラムサーバ)16から前記のプログラムデータを取り込み、前述した計算機(電子機器)学習投影機能を実現することもできる。
【0072】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の電子機器・プロジェクタの実施形態に係る関数電卓10およびプロジェクタ30による計算機学習投影システムの構成を示すブロック図。
【図2】前記関数電卓10の外観構成を示す正面図。
【図3】前記関数電卓10のDRAM17に確保されたデータメモリの内容を示す図。
【図4】前記プロジェクタ30のRAM34に確保されたデータメモリの内容を示す図。
【図5】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30との接続時処理を示すフローチャートであり、同図(A)は関数電卓10側の接続時処理を示すフローチャート、同図(B)はプロジェクタ30側の接続時処理を示すフローチャート。
【図6】前記計算機学習投影システムのプロジェクタ30におけるPC接続経由での関数電卓関連情報のダウンロード処理を示すフローチャート。
【図7】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるキー操作対応処理を示すフローチャートであり、同図(A)は関数電卓10側のキー入力対応処理を示すフローチャート、同図(B)はプロジェクタ30側のキー情報受信時処理を示すフローチャート。
【図8】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第1具体例(その1)を示す図。
【図9】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第1具体例(その2)を示す図。
【図10】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるアルファベット記号を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第2具体例(その1)を示す図。
【図11】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるアルファベット記号を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第2具体例(その2)を示す図。
【図12】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30による「SHIFT」キー入力を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第3具体例(その1)を示す図。
【図13】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30による「SHIFT」キー入力を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第3具体例(その2)を示す図。
【図14】前記計算機学習投影システムにおけるプロジェクタ30においてキーボード画像(34b)上のキー入力位置を矢印マークMyに指示した場合の具体例を示す図。
【符号の説明】
【0074】
10 …関数電卓(電子機器)
11 …電卓側制御部(CPU)
12 …電卓側ROM
13 …メモリカード(外部記憶媒体)
14 …電卓側I/Oポート(通信手段)
15 …外部PC
16 …Webサーバ
17 …電卓側DRAM
17a…入力式データメモリ
17b…計算処理データメモリ
17c…計算結果データメモリ
17d、34f…表示画面データメモリ
17e、34b…キーボード画像(カラー)データメモリ
17f、34c…キーボード表示位置データメモリ
17g、34d…キー情報−キー位置テーブル
18 …電卓側キーボード
19 …液晶駆動回路
20 …液晶表示部(LCD)
30 …プロジェクタ
31 …プロジェクタ側制御部(CPU)
32 …プロジェクタ側ROM
33 …プロジェクタ側I/Oポート(通信手段)
34 …プロジェクタ側RAM
34a…出力画像データ
34e…入力キー情報メモリ
35 …プロジェクタ側キー入力部
36 …画像出力部
37 …スクリーン
Mk …入力キー位置の囲みマーク
My …入力キー位置の矢印マーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器のユーザ操作に対応した動作状態をプロジェクタによって大画面に表示させるための電子機器、プロジェクタ、電子機器制御プログラム、プロジェクタ制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、関数計算などの多種多様な計算処理が行える関数電卓と称する小型電子式計算機を、教育現場に持ち込んで使用することが広く行われるようになっている。
【0003】
この小型電子式計算機を例えば計算の学習のために先生と生徒の両者が持って使用する場合に、先生が授業によって進める範囲の学習内容を予めその手順通りに操作・編集し、その計算動作に伴う各画面を順次記憶させておく。これにより、先生が実際の授業中に簡単な操作でその日の学習内容に対応した計算動作の各画面を順次再現表示させ、これを生徒に見せて示す(プレゼンテーションする)ことで、この計算機を利用した種々の計算の学習が効率良く行えるようにした小型電子式計算機(電子機器)が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
そして、このような小型電子式計算機の表示画面データをプロジェクタに転送して大画面に投影表示させることで、さらに効率良く前記計算機を利用した種々の計算の学習を行うことが考えられる。
【特許文献1】特開2004−152075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来の小型電子式計算機およびプロジェクタを使用して計算機を利用した種々の計算の学習を行う場合、計算機において予め記憶させた計算動作に伴う各画面データを順次プロジェクタによって大画面に投影表示させ、生徒全員に容易に開示表示させることができるものの、どのようなキー操作を行っているかの実際の操作手順については、先生が口頭で説明するか、あるいは計算機本体のキーボードを見せながら指差し操作する必要がある。
【0006】
このため、使い勝手が悪くその内容を簡単且つ明確に伝えることができないばかりでなく、円滑な授業の妨げにもなる問題がある。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、キー操作の手順を口頭あるいは装置本体を指差して説明する必要なく、キー操作に対応する動作画面と共に容易に投影表示させることが可能になる電子機器、プロジェクタ、電子機器制御プログラム、プロジェクタ制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の電子機器は、キーボードと表示画面を有し、当該キーボードでのキー操作に応じた処理を実行し表示画面を更新表示させる電子機器であって、前記キーボードの画像を記憶するキーボード画像記憶手段と、前記キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を記憶するキー位置情報記憶手段と、前記キーボードでのキー操作に応じて更新される表示画面のデータを記憶する表示画面記憶手段と、外部のプロジェクタによって前記キーボードの画像を投影表示させるために、前記キーボード画像記憶手段により記憶されたキーボードの画像および前記キー位置情報記憶手段により記憶されたキー位置情報を前記プロジェクタへ送信するキーボード情報送信手段と、前記キーボードのキー入力が検知される都度、前記プロジェクタによって投影表示されたキーボード画像上で当該入力されたキー位置を識別して投影表示させると共に当該キー入力に応じて更新された表示画面も前記プロジェクタによって投影表示させるために、当該入力されたキー情報と前記表示画面記憶手段により記憶された表示画面のデータを前記プロジェクタへ送信するキー入力対応情報送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
本発明のプロジェクタは、キーボードでのキー操作に応じた処理を実行し表示画面を更新表示させる電子機器が接続されるプロジェクタであって、前記電子機器のキーボードの画像および該キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を受信するキーボード情報受信手段と、このキーボード情報受信手段により受信された前記電子機器のキーボードの画像を投影表示させるキーボード画像投影制御手段と、前記電子機器からそのキーボードのキー入力に応じて送信されたキー情報および当該キー入力に応じて更新された表示画面のデータを受信するキー入力対応情報受信手段と、このキー入力対応情報受信手段により受信されたキー情報に基づいて前記キーボード情報受信手段により受信されたキーボード内の各キーに対応するキー位置の情報から前記キー入力されたキー位置を取得するキー位置取得手段と、前記キーボード画像投影制御手段により投影表示された前記電子機器のキーボードの画像について前記キー位置取得手段により取得されたキー位置を識別して投影表示させるキー位置投影制御手段と、このキー位置投影制御手段により前記キー入力に対応したキー位置が識別されて投影表示されたキーボード画像と共に、前記キー入力対応情報受信手段により受信された表示画面を投影表示させる表示画面投影制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】
また、本発明のプロジェクタは、前記キー位置投影制御手段により前記キー入力に対応したキー位置が識別されて投影表示されたキーボード画像と共に、前記キー入力対応情報受信手段により受信されたキー情報に対応するキーキャラクタを投影表示させるキーキャラクタ投影制御手段をさらに備えたことを特徴としている。
【0011】
また、本発明のプロジェクタにおいて、前記キーキャラクタ投影制御手段は、前記キー入力対応情報受信手段により受信されたキー情報に対応するキーキャラクタを当該キー情報の受信の都度一連にして投影表示させることを特徴としている。
【0012】
また、本発明のプロジェクタにおいて、前記電子機器は、無線通信によって接続されることを特徴としている。
【0013】
また、本発明のプロジェクタにおいて、前記キーボード情報受信手段は、前記電子機器のキーボードの画像および該キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を、外部の通信端末を介しWebサイトからダウンロードして受信することを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、キー操作の手順を口頭あるいは装置本体を指差して説明する必要なく、キー操作に対応する動作画面と共に容易に投影表示させることが可能になる電子機器、プロジェクタ、電子機器制御プログラム、プロジェクタ制御プログラムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明の電子機器・プロジェクタの実施形態に係る関数電卓10およびプロジェクタ30による計算機学習投影システムの構成を示すブロック図である。
【0017】
図2は、前記関数電卓10の外観構成を示す正面図である。
【0018】
関数電卓10は、コンピュータである制御部(CPU)11を備えている。
【0019】
制御部(CPU)11は、ROM12に予め記憶されているシステムプログラム、あるいはメモリカード13からI/Oポート14を介してROM12内のシステム領域に記憶された計算機制御プログラム、あるいはI/Oポート14から外部PC15を経由して接続される通信ネットワークN上のWebサーバ(プログラムサーバ)16からダウンロードされて前記ROM12内のシステム領域に記憶された計算機制御プログラムに従いDRAM17を作業用メモリ(ワークメモリ)として回路各部の動作を制御する。そして、前記ROM12に予め記憶されたシステムプログラムやそのシステム領域に読み込まれた計算機制御プログラムは、キーボード18からのキー入力信号に応じて起動される。
【0020】
なお、前記ROM12に記憶される計算機制御プログラムには、本関数電卓10の全動作中に渡ってその表示動作の制御を行うための表示制御プログラムも含まれており、キー入力された数値,記号,計算式の表示、グラフの描画表示、演算結果の表示、カーソル(ポインタ)の表示・移動表示などが制御される。また、この表示制御プログラムにはさらに、本関数電卓10をプロジェクタ30に接続した場合に、該プロジェクタ30によって関数電卓10におけるキー操作状態およびこれに伴う動作画面を表示させるための必要情報を送信するプロジェクタ対応制御プログラムも含まれる。
【0021】
制御部(CPU)11には、前記ROM12、メモリカード13、I/Oポート14、DRAM17、キーボード18が接続される他に、液晶駆動回路19を介して液晶表示部(LCD)20が接続される。
【0022】
前記I/Oポート14には、当該関数電卓10におけるキー操作情報およびこのキー操作に対応する動作画面情報を共に投影表示させるためのプロジェクタ30が接続される。
【0023】
前記キーボード18には、図2に示すように、各種関数の指定や計算形式の指定などを行う関数・機能キーと共に、演算子キー、テンキー、カーソルキーなどの種々のキーが設けられる。
【0024】
図3は、前記関数電卓10のDRAM17に確保されたデータメモリの内容を示す図である。
【0025】
前記DRAM17には、図3に示すように、入力された計算式のデータを記憶するための入力式データメモリ17a、この入力式データメモリ17aに記憶された計算式に従った計算途中のデータを記憶するための計算処理データメモリ17b、この計算処理データメモリ17bでの計算処理データに従って計算された計算結果のデータを記憶するための計算結果データメモリ17c、前記入力式、計算途中、計算結果の各データをそのそれぞれの処理過程に応じて表示させるための表示画面のデータが記憶される表示画面データメモリ17d、本関数電卓10のキーボード18(図2参照)そのもののカラー画像データが記憶されるキーボード画像(カラー)データメモリ17e、このキーボード画像(カラー)データメモリ17eに記憶されたキーボード画像をプロジェクタ30によってスクリーン37上のどの位置に投影表示させるかを予め設定するためのキーボード表示位置のデータが記憶されるキーボード表示位置データメモリ17f、前記キーボード画像(カラー)データメモリ17eに記憶されたキーボード18のカラー画像領域において各キー毎の名称(キー情報)とその位置情報(座標)とを対応付けて記憶するためのキー情報−キー位置テーブル17gなどが備えられる。
【0026】
一方、プロジェクタ30は、コンピュータである制御部(CPU)31を備えている。
【0027】
制御部(CPU)31は、ROM32に予め記憶されているシステムプログラム、あるいはI/Oポート33から外部PC15を経由して接続される通信ネットワークN上のWebサーバ(プログラムサーバ)16からダウンロードされて前記ROM32内のシステム領域に記憶されたプロジェクタ制御プログラムに従いRAM34を作業用メモリ(ワークメモリ)として回路各部の動作を制御する。そして、前記ROM32に予め記憶されたシステムプログラムやそのシステム領域に読み込まれたプロジェクタ制御プログラムは、キー入力部35からのキー入力信号や前記関数電卓10から受信される各種のデータ信号に基づき起動される。
【0028】
制御部(CPU)31には、前記ROM32、I/Oポート33、RAM34、キー入力部35が接続される他に、画像出力部36が接続され、スクリーン37に対する関数電卓10のキー操作状態およびその動作画面の投影表示制御が行われる。
【0029】
図4は、前記プロジェクタ30のRAM34に確保されたデータメモリの内容を示す図である。
【0030】
前記RAM34には、図4に示すように、画像出力部36によってスクリーン37へ投影表示させるべき画像データが記憶される出力画像データメモリ34a、I/Oポート33を介して接続された前記関数電卓10のキーボード画像データ(17e)がそのまま転送されて記憶保持されるキーボード画像(カラー)データメモリ34b、同I/Oポート33を介して接続された前記関数電卓10のキーボード表示位置データ(17f)がそのまま転送されて記憶されるキーボード表示位置データメモリ34c、同関数電卓10のキー情報−キー位置テーブル(17g)がそのまま転送されて記憶されるキー情報−キー位置テーブル34d、そして、同関数電卓10において入力されたキーの情報(例えばキーコード)が受信されて記憶される入力キー情報メモリ34e、同I/Oポート33を介して接続された関数電卓10の表示画面データ(17d)がそのまま転送されて記憶保持される表示画面データメモリ34fなどが備えられる。
【0031】
このような関数電卓10およびプロジェクタ30による計算機学習投影システムでは、関数電卓10におけるキー操作に応じた計算処理に伴い、その入力キー情報および対応する計算動作の表示画面データ(17d)がプロジェクタ30へ送信される。そして、プロジェクタ30に転送された入力キー情報34eおよび表示画面データ34f(17d)のスクリーン37への投影表示と共に、キーボード画像データ34b(17e)もキーボード表示位置データ34c(17f)に従った位置に投影表示させ、当該キーボード画像データ34b(17e)上にて前記入力キー情報34eに従ったキー位置に入力キーマークMを投影表示させる。
【0032】
これにより、関数電卓10のキー操作に伴う計算動作の表示画面だけでなく、キー操作の内容もリアル且つ明確に分かり易く投影表示させることができる。
【0033】
次に、前記構成の関数電卓10およびプロジェクタ30による計算機学習投影システムの動作について説明する。
【0034】
図5は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30との接続時処理を示すフローチャートであり、同図(A)は関数電卓10側の接続時処理を示すフローチャート、同図(B)はプロジェクタ30側の接続時処理を示すフローチャートである。
【0035】
すなわち、関数電卓10とプロジェクタ30との接続に伴い、図5における各対応する接続時処理が起動されると、先ず、関数電卓10のキーボード画像(カラー)データメモリ17eに記憶されているキーボード18のカラー画像データが読み出されプロジェクタ30へ送信される(ステップA1)。
【0036】
また同様に、関数電卓10のキーボード表示位置データメモリ17fに記憶されている前記キーボード画像の画面内表示位置を示すデータ、およびキー情報−キー位置テーブル17gが読み出され、何れのデータもプロジェクタ30へ送信される(ステップA2)。
【0037】
プロジェクタ30において、前記関数電卓10から送信されたキーボード18のカラー画像データ(17e)が受信されキーボード画像(カラー)データメモリ34bに記憶された後(ステップB1)、さらに同関数電卓10から送信されたキーボード表示位置データ(17f)およびキー情報−キー位置テーブル(17g)が受信され、それぞれキーボード表示位置データメモリ34cおよびキー情報−キー位置テーブル34dとして記憶されると(ステップB2)、そのうちキーボード18のカラー画像データ(34b)が読み出されてキーボード表示位置データ(34c)に基づき指示される出力画像データメモリ34a内の領域に書き込まれ、画像出力部36からスクリーン37に対して投影表示される(図8〜図13参照)(ステップB3)。
【0038】
なお、前記プロジェクタ30において、前記キーボード18のカラー画像データ(34b)、キーボード表示位置データ(34c)、およびキー情報−キー位置テーブル34dは、何れも前記図5(B)におけるプロジェクタ側接続時処理に従って接続中の関数電卓10自身から受信取得するものとして説明したが、次の図6で示すプロジェクタ側PC接続処理(ステップB1′,B2′,B3)のように、I/Oポート33に接続した外部PC15を経由して接続されるインターネット(N)上に開設された前記関数電卓10の関連Webサイト(16)からダウンロードして取得するものとしてもよい。
【0039】
図6は、前記計算機学習投影システムのプロジェクタ30におけるPC接続経由での関数電卓関連情報のダウンロード処理を示すフローチャートである。
【0040】
このように、プロジェクタ30において、関数電卓10のキーボード18に係る各情報を、その関連Webサイト(16)から予めダウンロードして取得することで、実際の関数電卓10を接続する以前にその接続機種にあったキーボード18の各情報を容易に取得して準備できるようになる。
【0041】
図7は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるキー操作対応処理を示すフローチャートであり、同図(A)は関数電卓10側のキー入力対応処理を示すフローチャート、同図(B)はプロジェクタ30側のキー情報受信時処理を示すフローチャートである。
【0042】
例えば関数電卓10を使用した計算学習場面での該関数電卓10において、キーボード18からのキー入力信号が検知されると、図7(A)におけるキー入力対応処理が起動され、I/Oポート14を介したプロジェクタ30の接続中であるか否かが判断される(ステップA11)。
【0043】
ここで、プロジェクタ30が接続中であると判断されると(ステップA11(YES))、前記キーボード18からのキー入力信号に対応したキー情報(例えばキーコード)がプロジェクタ30に対して送信される(ステップA12)。
【0044】
そして、前記キーボード18からのキー入力信号に対応した通常入力処理あるいは通常計算処理などが実行され、処理内容に応じた表示画面データが生成されて表示画面データメモリ17dに記憶更新される(ステップA13)。
【0045】
すると再び、I/Oポート14を介したプロジェクタ30の接続中であるか否かが判断され(ステップA14)、該プロジェクタ30の接続中であると判断された場合には(ステップA14(YES))、前記表示画面データメモリ17dに記憶更新された表示画面データがプロジェクタ30に対して送信される(ステップA15)。
【0046】
プロジェクタ30において、前記関数電卓10から送信されたキー情報(例えばキーコード)が受信され入力キー情報メモリ34eに記憶されると、キー情報−キー位置テーブル34dに基づいて当該入力されたキー情報に対応したキーボード画像(34b)上でのキー位置(座標)が取得される(ステップB11)。
【0047】
ここで、ユーザ操作に応じて予め設定されたキー位置表示の設定内容が“囲み表示”として設定されているか“点滅表示”として設定されているかが判断され(ステップB12)、“囲み表示”として設定されていると判断された場合には、前記ステップB3において既に画像出力部36からスクリーン37に投影表示されているキーボード18のカラー画像(34b)上で、前記ステップB11にて取得された今回の入力キー情報に対応したキー位置(座標)に入力キー囲みマークMk(図8参照)が投影表示される(ステップB13k)。
【0048】
図8は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第1具体例(その1)を示す図である。
【0049】
図9は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第1具体例(その2)を示す図である。
【0050】
すなわち、例えば図8(A)に示すように、関数電卓10のキーボード18における「√」キーが入力された場合には、その入力されたキー情報「√」がプロジェクタ30へ送信されることに応じて(ステップA12→B11)、画像出力部36からスクリーン37上に投影表示されているキーボード画像(34b)の「√」キーのキー位置にキー囲みマークMkが投影表示される(ステップB13k)。
【0051】
なお、ステップB12において、ユーザ操作に応じて予め設定されたキー位置表示の設定内容が“点滅表示”として設定されていると判断された場合には、画像出力部36からスクリーン37上に投影表示されているキーボード画像(34b)の「√」キーのキー位置に対応する領域が点滅状態にして投影表示される(ステップB13t)。
【0052】
そして、同図8(A)に示すように、前記入力キー情報(34e)であるキー名称「√」が画像出力部36からスクリーン37上の所定の領域に投影表示される(ステップB14)。
【0053】
するとさらに、前記関数電卓10から生成更新されて送信された表示画面データ(17d)がプロジェクタ30に受信されてその表示画面データメモリ34fに更新記憶され(ステップB15)、同図8(A)に示すように、前記キーボード画像(34b)、入力キー囲みマークMk、入力キー情報「√」(34e)が投影表示されているスクリーン37上の所定の位置に画像出力部36から投影されて更新表示される(ステップB16)。この際、電卓表示画面データ34f(17d)は、次のキー入力位置を示すカーソルC付きで表示される。
【0054】
これにより、関数電卓10においてキー入力操作を行うと、プロジェクタ30によってその入力キー情報「√」(34e)および当該キー入力操作に応じて生成更新された電卓表示画面(34f)がスクリーン37上に共に投影表示されるだけでなく、同スクリーン37上に投影表示させたキーボード画像(34b)の入力キー情報「√」(34e)に対応するキー位置に入力キー囲みマークMkなどの識別表示を施すことができる。
【0055】
この後続けて、図8(B)に示すように、関数電卓10の分数キーが入力されると、プロジェクタ30により投影表示されるスクリーン37上には、前記同様にキーボード画像(34b)の入力された分数キーのキー位置に入力キー囲みマークMkが投影表示され(ステップA12→B11〜B13k)、これと共に、入力された分数キー情報(34e)に対応するキー名称(この場合には分数マーク)が所定の領域に一連に追加投影表示される(ステップB14)。そしてさらに、当該分数キーの入力に応じて更新された電卓表示画面(34f)が同スクリーン37上の所定の位置に更新されて投影表示される(ステップA15→B15,B16)。
【0056】
この後続けて、図8(C)〜図9(F)に示すように、関数電卓10のキーボード18が操作され、「2」キー、「x2」キー、「↓」キー、「5」キーが順次入力されると、その都度、前記同様の計算機側キー入力対応処理(ステップA11〜A15)およびプロジェクタ側キー情報受信時処理(ステップB11〜B16)が実行され、スクリーン37上でのキーボード画像(34b)における各入力キー位置の識別投影表示(Mk)、入力キー情報(34e)に対応した各キー名称の一連にした追加投影表示、更新された電卓表示画面(34f)の更新投影表示が行われる。
【0057】
したがって、前記構成の関数電卓10およびプロジェクタ30による計算機学習投影システムによれば、プロジェクタ30に関数電卓10を接続すると、当該関数電卓10のキーボード18のカラー画像(17e)およびそのキーボード18が有する各キーのキー情報(例えばキーコード)と該キーボード画像(17e)上でのキー位置(座標)とを対応付けて示すキー情報−キー位置テーブル17gがプロジェクタ30へ送信され、先ず、キーボード画像がスクリーン37へ投影表示される。そして、関数電卓10でのキー入力操作が行われる都度、入力されたキー情報および更新された表示画面データ(17d)がプロジェクタ30へ送信され、前記キーボード画像上の入力キー情報に対応するキー位置が囲みマークMkなどにより識別表示されると共に、入力キー情報に対応するキー名称(キーキャラクタ)も順次一連にして投影表示され、さらに更新された電卓表示画面も投影更新表示されるので、関数電卓10での一連のキー入力操作に応じた計算動作に伴う各表示画面データを順次プロジェクタ30によって大画面に投影表示させることができるだけでなく、当該キー入力操作の一連の操作手順をも実際そのものに明確に投影表示させることができる。
【0058】
図10は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるアルファベット記号を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第2具体例(その1)を示す図である。
【0059】
図11は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるアルファベット記号を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第2具体例(その2)を示す図である。
【0060】
すなわち、関数電卓10において、計算式「A×B」と入力するために、図10(A)〜図11(F)に示すようにキーボード18が操作され、「AC」キー、「ALPHA」キー、「A[i]」キー、「×」キー、「ALPHA」キー、「B[□/□]」キーが順次入力されると、その都度、前述同様の計算機側キー入力対応処理(ステップA11〜A15)およびプロジェクタ側キー情報受信時処理(ステップB11〜B16)が実行され、スクリーン37上でのキーボード画像(34b)における各入力キー位置の識別投影表示(Mk)(ステップA11,A12→B11〜B13k)、一連の入力キー情報(34e)に対応した各キー名称の一連投影表示(ステップB14)、更新された電卓表示画面(34f)の更新投影表示(ステップA13〜A15→B15,B16)が行われる。
【0061】
これにより、一連のキー入力操作中にアルファベット記号を入力するための機能キーである「ALPHA」キーの入力操作が含まれていても、前述同様に、関数電卓10での一連のキー入力操作に応じた計算動作に伴う各表示画面データを順次プロジェクタ30によって大画面に投影表示させることができるだけでなく、当該キー入力操作の一連の操作手順をも実際そのものに明確に投影表示させることができる。
【0062】
図12は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30による「SHIFT」キー入力を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第3具体例(その1)を示す図である。
【0063】
図13は、前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30による「SHIFT」キー入力を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第3具体例(その2)を示す図である。
【0064】
すなわち、関数電卓10において、計算式「Sin-130」と入力するために、図12(A)〜図13(D)に示すようにキーボード18が操作され、「SHIFT」キー、「Sin-1[sin]」キー、「3」キー、「0」キーが順次入力されると、その都度、前述同様の計算機側キー入力対応処理(ステップA11〜A15)およびプロジェクタ側キー情報受信時処理(ステップB11〜B16)が実行され、スクリーン37上でのキーボード画像(34b)における各入力キー位置の識別投影表示(Mk)(ステップA11,A12→B11〜B13k)、一連の入力キー情報(34e)に対応した各キー名称の一連投影表示(ステップB14)、更新された電卓表示画面(34f)の更新投影表示(ステップA13〜A15→B15,B16)が行われる。
【0065】
これにより、一連のキー入力操作中にシフト後操作キーを入力するための機能キーである「SHIFT」キーの入力操作が含まれていても、前述同様に、関数電卓10での一連のキー入力操作に応じた計算動作に伴う各表示画面データを順次プロジェクタ30によって大画面に投影表示させることができるだけでなく、当該キー入力操作の一連の操作手順をも実際そのものに明確に投影表示させることができる。
【0066】
なお、前記実施形態におけるプロジェクタ側キー情報受信時処理(図7(B)参照)では、ユーザ操作に応じて予め設定されたキー位置表示の設定内容である“囲み表示”または“点滅表示”の何れかに従って、スクリーン37に対し投影表示されたキーボード画像34b(17e)上で入力キー情報34eに対応するキー位置を“囲み表示(キー囲みマークMk)”または“点滅表示”させて識別表示する構成としたが、次の図14に示すように、例えば入力キー情報「5」34eに対応するキーボード画像(34b)上でのキー位置を“カーソル表示(矢印マークMy)”により指示して識別表示する構成としてもよい。
【0067】
図14は、前記計算機学習投影システムにおけるプロジェクタ30においてキーボード画像(34b)上のキー入力位置を矢印マークMyに指示した場合の具体例を示す図である。
【0068】
また、前記実施形態において、関数電卓10とプロジェクタ30とは、有線通信接続ではなく、無線通信接続とすることにより、例えば教室で使用する関数電卓10をプロジェクタ30の設置位置に縛られることなく自由な位置で操作できるようになる。
【0069】
さらに、前記実施形態では、本発明の電子機器を関数電卓10として実施し、当該関数電卓10を使用した計算の学習を行う場合について説明したが、例えば小型PCやPDA、携帯電話機など、キー入力操作に応じて処理動作し表示画面が更新される電子機器であれば、その操作・使用手順などについてユーザに講習する場合に、前記同様にプロジェクタ30に接続してそのキー操作状態および動作表示画面を投影表示させ、容易且つ明確な講習作業を行うことができる。
【0070】
なお、前記各実施形態において記載した計算機学習投影システムによる各処理の手法、すなわち、図5(A)のフローチャートで示す計算機側接続時処理、図5(B)のフローチャートで示すプロジェクタ側接続処理、図6のフローチャートで示すプロジェクタ側PC接続処理、図7(A)のフローチャートで示す計算機側キー入力対応処理、図7(B)のフローチャートで示すプロジェクタ側キー情報受信時処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体(13)に格納して配布することができる。そして、小型電子式計算機や小型PC、PDA、携帯電話などの種々の電子機器であるコンピュータ端末と該コンピュータ端末を接続可能なプロジェクタ30は、この外部記憶媒体(13)に記憶されたプログラムを内部メモリ(12)(32)に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した計算機(電子機器)学習投影機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0071】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(インターネット)N上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(インターネット)Nに接続されたコンピュータ端末(プログラムサーバ)16から前記のプログラムデータを取り込み、前述した計算機(電子機器)学習投影機能を実現することもできる。
【0072】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の電子機器・プロジェクタの実施形態に係る関数電卓10およびプロジェクタ30による計算機学習投影システムの構成を示すブロック図。
【図2】前記関数電卓10の外観構成を示す正面図。
【図3】前記関数電卓10のDRAM17に確保されたデータメモリの内容を示す図。
【図4】前記プロジェクタ30のRAM34に確保されたデータメモリの内容を示す図。
【図5】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30との接続時処理を示すフローチャートであり、同図(A)は関数電卓10側の接続時処理を示すフローチャート、同図(B)はプロジェクタ30側の接続時処理を示すフローチャート。
【図6】前記計算機学習投影システムのプロジェクタ30におけるPC接続経由での関数電卓関連情報のダウンロード処理を示すフローチャート。
【図7】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるキー操作対応処理を示すフローチャートであり、同図(A)は関数電卓10側のキー入力対応処理を示すフローチャート、同図(B)はプロジェクタ30側のキー情報受信時処理を示すフローチャート。
【図8】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第1具体例(その1)を示す図。
【図9】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第1具体例(その2)を示す図。
【図10】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるアルファベット記号を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第2具体例(その1)を示す図。
【図11】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30によるアルファベット記号を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第2具体例(その2)を示す図。
【図12】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30による「SHIFT」キー入力を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第3具体例(その1)を示す図。
【図13】前記計算機学習投影システムにおける関数電卓10とプロジェクタ30による「SHIFT」キー入力を含んだキー操作対応処理に伴うキー操作状態とプロジェクタ表示状態との第3具体例(その2)を示す図。
【図14】前記計算機学習投影システムにおけるプロジェクタ30においてキーボード画像(34b)上のキー入力位置を矢印マークMyに指示した場合の具体例を示す図。
【符号の説明】
【0074】
10 …関数電卓(電子機器)
11 …電卓側制御部(CPU)
12 …電卓側ROM
13 …メモリカード(外部記憶媒体)
14 …電卓側I/Oポート(通信手段)
15 …外部PC
16 …Webサーバ
17 …電卓側DRAM
17a…入力式データメモリ
17b…計算処理データメモリ
17c…計算結果データメモリ
17d、34f…表示画面データメモリ
17e、34b…キーボード画像(カラー)データメモリ
17f、34c…キーボード表示位置データメモリ
17g、34d…キー情報−キー位置テーブル
18 …電卓側キーボード
19 …液晶駆動回路
20 …液晶表示部(LCD)
30 …プロジェクタ
31 …プロジェクタ側制御部(CPU)
32 …プロジェクタ側ROM
33 …プロジェクタ側I/Oポート(通信手段)
34 …プロジェクタ側RAM
34a…出力画像データ
34e…入力キー情報メモリ
35 …プロジェクタ側キー入力部
36 …画像出力部
37 …スクリーン
Mk …入力キー位置の囲みマーク
My …入力キー位置の矢印マーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーボードと表示画面を有し、当該キーボードでのキー操作に応じた処理を実行し表示画面を更新表示させる電子機器であって、
前記キーボードの画像を記憶するキーボード画像記憶手段と、
前記キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を記憶するキー位置情報記憶手段と、
前記キーボードでのキー操作に応じて更新される表示画面のデータを記憶する表示画面記憶手段と、
外部のプロジェクタによって前記キーボードの画像を投影表示させるために、前記キーボード画像記憶手段により記憶されたキーボードの画像および前記キー位置情報記憶手段により記憶されたキー位置情報を前記プロジェクタへ送信するキーボード情報送信手段と、
前記キーボードのキー入力が検知される都度、前記プロジェクタによって投影表示されたキーボード画像上で当該入力されたキー位置を識別して投影表示させると共に当該キー入力に応じて更新された表示画面も前記プロジェクタによって投影表示させるために、当該入力されたキー情報と前記表示画面記憶手段により記憶された表示画面のデータを前記プロジェクタへ送信するキー入力対応情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
キーボードでのキー操作に応じた処理を実行し表示画面を更新表示させる電子機器が接続されるプロジェクタであって、
前記電子機器のキーボードの画像および該キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を受信するキーボード情報受信手段と、
このキーボード情報受信手段により受信された前記電子機器のキーボードの画像を投影表示させるキーボード画像投影制御手段と、
前記電子機器からそのキーボードのキー入力に応じて送信されたキー情報および当該キー入力に応じて更新された表示画面のデータを受信するキー入力対応情報受信手段と、
このキー入力対応情報受信手段により受信されたキー情報に基づいて前記キーボード情報受信手段により受信されたキーボード内の各キーに対応するキー位置の情報から前記キー入力されたキー位置を取得するキー位置取得手段と、
前記キーボード画像投影制御手段により投影表示された前記電子機器のキーボードの画像について前記キー位置取得手段により取得されたキー位置を識別して投影表示させるキー位置投影制御手段と、
このキー位置投影制御手段により前記キー入力に対応したキー位置が識別されて投影表示されたキーボード画像と共に、前記キー入力対応情報受信手段により受信された表示画面を投影表示させる表示画面投影制御手段と、
を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
【請求項3】
さらに、
前記キー位置投影制御手段により前記キー入力に対応したキー位置が識別されて投影表示されたキーボード画像と共に、前記キー入力対応情報受信手段により受信されたキー情報に対応するキーキャラクタを投影表示させるキーキャラクタ投影制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。
【請求項4】
前記キーキャラクタ投影制御手段は、前記キー入力対応情報受信手段により受信されたキー情報に対応するキーキャラクタを当該キー情報の受信の都度一連にして投影表示させることを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ。
【請求項5】
前記電子機器は、無線通信によって接続されることを特徴とする請求項2ないし請求項4の何れか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項6】
前記キーボード情報受信手段は、前記電子機器のキーボードの画像および該キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を、外部の通信端末を介しWebサイトからダウンロードして受信することを特徴とする請求項2ないし請求項5の何れか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項7】
キーボードと表示画面を有し、当該キーボードでのキー操作に応じた処理を実行し表示画面を更新表示させる電子機器のコンピュータを制御するための電子機器制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
外部のプロジェクタによって前記キーボードの画像を投影表示させるために、予めメモに記憶されたキーボードの画像および該キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を通信手段によって前記プロジェクタへ送信させるキーボード情報送信制御手段、
前記キーボードのキー入力が検知される都度、前記プロジェクタによって投影表示されたキーボード画像上で当該入力されたキー位置を識別して投影表示させると共に当該キー入力に応じて更新された表示画面も前記プロジェクタによって投影表示させるために、当該入力されたキー情報と前記更新された表示画面のデータを前記通信手段によってプロジェクタへ送信させるキー入力対応情報送信制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な電子機器制御プログラム。
【請求項8】
キーボードでのキー操作に応じた処理を実行し表示画面を更新表示させる電子機器が接続されるプロジェクタのコンピュータを制御するためのプロジェクタ制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記電子機器のキーボードの画像および該キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を通信手段によって受信させるキーボード情報受信制御手段、
このキーボード情報受信制御手段の制御により受信された前記電子機器のキーボードの画像を画像出力部によって投影表示させるキーボード画像投影制御手段、
前記電子機器からそのキーボードのキー入力に応じて送信されたキー情報および当該キー入力に応じて更新された表示画面のデータを前記通信手段によって受信させるキー入力対応情報受信制御手段、
このキー入力対応情報受信制御手段の制御により受信されたキー情報に基づいて前記キーボード情報受信制御手段の制御により受信されたキーボード内の各キーに対応するキー位置の情報から前記キー入力されたキー位置を取得するキー位置取得手段、
前記キーボード画像投影制御手段により投影表示された前記電子機器のキーボードの画像について前記キー位置取得手段により取得されたキー位置を識別して投影表示させるキー位置投影制御手段、
このキー位置投影制御手段により前記キー入力に対応したキー位置が識別されて投影表示されたキーボード画像と共に、前記キー入力対応情報受信制御手段の制御により受信された表示画面を前記画像出力部によって投影表示させる表示画面投影制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能なプロジェクタ制御プログラム。
【請求項1】
キーボードと表示画面を有し、当該キーボードでのキー操作に応じた処理を実行し表示画面を更新表示させる電子機器であって、
前記キーボードの画像を記憶するキーボード画像記憶手段と、
前記キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を記憶するキー位置情報記憶手段と、
前記キーボードでのキー操作に応じて更新される表示画面のデータを記憶する表示画面記憶手段と、
外部のプロジェクタによって前記キーボードの画像を投影表示させるために、前記キーボード画像記憶手段により記憶されたキーボードの画像および前記キー位置情報記憶手段により記憶されたキー位置情報を前記プロジェクタへ送信するキーボード情報送信手段と、
前記キーボードのキー入力が検知される都度、前記プロジェクタによって投影表示されたキーボード画像上で当該入力されたキー位置を識別して投影表示させると共に当該キー入力に応じて更新された表示画面も前記プロジェクタによって投影表示させるために、当該入力されたキー情報と前記表示画面記憶手段により記憶された表示画面のデータを前記プロジェクタへ送信するキー入力対応情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
キーボードでのキー操作に応じた処理を実行し表示画面を更新表示させる電子機器が接続されるプロジェクタであって、
前記電子機器のキーボードの画像および該キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を受信するキーボード情報受信手段と、
このキーボード情報受信手段により受信された前記電子機器のキーボードの画像を投影表示させるキーボード画像投影制御手段と、
前記電子機器からそのキーボードのキー入力に応じて送信されたキー情報および当該キー入力に応じて更新された表示画面のデータを受信するキー入力対応情報受信手段と、
このキー入力対応情報受信手段により受信されたキー情報に基づいて前記キーボード情報受信手段により受信されたキーボード内の各キーに対応するキー位置の情報から前記キー入力されたキー位置を取得するキー位置取得手段と、
前記キーボード画像投影制御手段により投影表示された前記電子機器のキーボードの画像について前記キー位置取得手段により取得されたキー位置を識別して投影表示させるキー位置投影制御手段と、
このキー位置投影制御手段により前記キー入力に対応したキー位置が識別されて投影表示されたキーボード画像と共に、前記キー入力対応情報受信手段により受信された表示画面を投影表示させる表示画面投影制御手段と、
を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
【請求項3】
さらに、
前記キー位置投影制御手段により前記キー入力に対応したキー位置が識別されて投影表示されたキーボード画像と共に、前記キー入力対応情報受信手段により受信されたキー情報に対応するキーキャラクタを投影表示させるキーキャラクタ投影制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。
【請求項4】
前記キーキャラクタ投影制御手段は、前記キー入力対応情報受信手段により受信されたキー情報に対応するキーキャラクタを当該キー情報の受信の都度一連にして投影表示させることを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ。
【請求項5】
前記電子機器は、無線通信によって接続されることを特徴とする請求項2ないし請求項4の何れか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項6】
前記キーボード情報受信手段は、前記電子機器のキーボードの画像および該キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を、外部の通信端末を介しWebサイトからダウンロードして受信することを特徴とする請求項2ないし請求項5の何れか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項7】
キーボードと表示画面を有し、当該キーボードでのキー操作に応じた処理を実行し表示画面を更新表示させる電子機器のコンピュータを制御するための電子機器制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
外部のプロジェクタによって前記キーボードの画像を投影表示させるために、予めメモに記憶されたキーボードの画像および該キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を通信手段によって前記プロジェクタへ送信させるキーボード情報送信制御手段、
前記キーボードのキー入力が検知される都度、前記プロジェクタによって投影表示されたキーボード画像上で当該入力されたキー位置を識別して投影表示させると共に当該キー入力に応じて更新された表示画面も前記プロジェクタによって投影表示させるために、当該入力されたキー情報と前記更新された表示画面のデータを前記通信手段によってプロジェクタへ送信させるキー入力対応情報送信制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な電子機器制御プログラム。
【請求項8】
キーボードでのキー操作に応じた処理を実行し表示画面を更新表示させる電子機器が接続されるプロジェクタのコンピュータを制御するためのプロジェクタ制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記電子機器のキーボードの画像および該キーボード内の各キーに対応するキー位置の情報を通信手段によって受信させるキーボード情報受信制御手段、
このキーボード情報受信制御手段の制御により受信された前記電子機器のキーボードの画像を画像出力部によって投影表示させるキーボード画像投影制御手段、
前記電子機器からそのキーボードのキー入力に応じて送信されたキー情報および当該キー入力に応じて更新された表示画面のデータを前記通信手段によって受信させるキー入力対応情報受信制御手段、
このキー入力対応情報受信制御手段の制御により受信されたキー情報に基づいて前記キーボード情報受信制御手段の制御により受信されたキーボード内の各キーに対応するキー位置の情報から前記キー入力されたキー位置を取得するキー位置取得手段、
前記キーボード画像投影制御手段により投影表示された前記電子機器のキーボードの画像について前記キー位置取得手段により取得されたキー位置を識別して投影表示させるキー位置投影制御手段、
このキー位置投影制御手段により前記キー入力に対応したキー位置が識別されて投影表示されたキーボード画像と共に、前記キー入力対応情報受信制御手段の制御により受信された表示画面を前記画像出力部によって投影表示させる表示画面投影制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能なプロジェクタ制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2008−108132(P2008−108132A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−291475(P2006−291475)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
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