説明

電子装置用ヒンジコネクタ

【解決手段】本体及び接点部材を含む電子装置用ヒンジである。本体は、プリント回路基板及びそこから延出する複数の端子を含む。接点部材は、接点通路を画定する複数の接点を含む。本体は一部分が接点通路内に配設され、本体の端子と接点部材の接点との間に電気的接触がある。接点部材が本体に対して回転されるとき、端子と接点との間に電気的接触が維持される。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ノートブック型コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話機、携帯用コンパクトディスク(CD)プレーヤ等の電子装置は、ベースに対してヒンジを介して接続されたはね上げ式カバーを備えるように設計されることがよくある。装置のベース内及び装置のカバー内に電子部品が設けられる。そのような電子部品は、ヒンジ付インターフェイスによって、電気的に接続しなければならない。
【0002】
従来技術の電子装置では、装置のベース内及び装置のカバー内に設けられた電子部品を、ヒンジ内に通されるとともにベース又はカバー内のプリント配線基板(PWBs)又は表示装置に結合された可撓(とう)回路によって相互接続している。そのような可撓回路は、高価で、ヒンジ内への取付けが困難で手作業を必要とし、信頼性問題がある。ヒンジとヒンジ内の相互接続は、そのようなタイプの電子装置にとって最も高い信頼性問題のうちの1つを有する。
【0003】
ヒンジ及び/又は可撓回路が故障した場合は、破損した部品を交換するのではなく装置全体を破棄することが多い。カラーやカメラ等の他の特徴がより多くの電子装置に使用されているので、電子装置全体の交換は経済的でない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、これらの問題の解決策を提供するヒンジ及び相互接続を提供する。他の特徴及び利点は、図面の検討とともに添付の明細書を読むことにより明らかになるであろう。
【0005】
本発明の一般的な目的は、使用中の信頼性が高い電子装置用ヒンジを提供することである。
【0006】
本発明の目的は、破損した場合に容易に取替えることができるヒンジを提供することである。
【0007】
本発明の他の目的は、必要に応じて容易に長くしたり短くしたりすることができるヒンジを提供することである。
【0008】
本発明の更に他の目的は、容易に製造することができるヒンジを提供することである。
【0009】
本発明の特定の目的は、電気シールドを提供するヒンジを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
簡単に述べると、上記に従って、本発明は、プリント回路基板に実装され、接点内に配設され、接点と結合される端子を有するヒンジを開示する。接点が端子に対して回転されるとき、接点と端子との間に電気的接触が維持される。
【0011】
本発明の構造と動作の構成及び方法は、更に他の目的及び利点とともに、添付図面と関連して行われる以下の説明を参照することによって最もよく理解することができる。なお、図面中類似の参照符号は類似の要素を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、様々な形態の実施形態を許容することができ、図面に示しまた本明細書で詳細に説明する特定の実施形態は、本発明の原理の例示と見なされ、本発明を本明細書に示し説明したようなものに限定しようとするものでないことを理解されたい。
【0013】
本発明のヒンジは、ノートブック型コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話機、携帯用コンパクトディスク(CD)プレーヤ等の電子装置20に使用される。図1に示したように、電子装置20は、それぞれ電子部品を含むベース部22及びはね上げ式カバー24を有する。カバー24は、ベース部22に対して回転可能であり、相互接続部品26を介して接続される。ベース部22内の電子部品をカバー24内の電子部品に電気接続する本発明のヒンジ30を収容するヒンジ収容スペース28が設けられている。図2〜7に本発明のヒンジ30の第1の実施形態を示し、図8にヒンジの第2の実施形態を示し、図9及び10にヒンジの第3の実施形態を示す。
【0014】
図2〜7に示したヒンジ30の第1の実施形態に注目されたい。図2及び3に示したように、ヒンジ30は、一般に、本体32及び接点部材34を有する。本体32は、一部分が接点部材34内に配設され、一部分が接点部材34から延出している。
【0015】
図3に最もよく示されるように、本体32は、長方形のプリント回路基板36と、該プリント回路基板36から延出する複数の離間された導電性端子38と、プリント回路基板36から延出するコネクタ40とを含む。図4に最もよく示されるように、本体32は、略円筒形の端子スリーブ42も備える。
【0016】
プリント回路基板36は、第1の面44、第2の面46、近位端48及び遠位端50を有する。端子38は、プリント回路基板36の第1の面44から垂直に延出する。各端子38は、ばね52及びボール54を有する。各ばねは、両側に第1の端56及び第2の端58を有する。各ばね52の第1の端56は、プリント回路基板36の第1の面44に取付けられている。各ばね52の第2の端58にボール54が取付けられている。代替として、端子38は、ばね52及びボール54を使用せずに、打抜いた金属でもよい。図4aに打抜き金属接点39を示す。該打抜き金属接点39は、基部39a及び該基部39aから延在する湾曲アーム部39bを有する。該アーム部39bは、基部39aに対して撓(たわ)むことができる。図4に示したように、例えば電話コネクタ等のコネクタ40が、プリント回路基板36の第1の面44の近位端48の近くに取付けられている。
【0017】
図3及び5に、略円筒形の端子スリーブ42が最もよく示されている。該端子スリーブ42は、絶縁性材料から成り、近位端60、遠位端62及び外側面64を有する。全体に細長い長方形に形成されたプリント回路基板通路66(図3を参照)が内側面を形成し、スリーブ42の近位端60から遠位端62まで延在している。各端子通路68と関連して端子スリーブ42の外側面64に直径方向反対側の1対の端子通路開口70、72が設けられように、端子スリーブ42の直径を横切る複数の端子通路68が設けられている。以下に記載する理由のため、各開口70の有効径を小さくするために各開口70の周囲から内方にフィンガ71が延出している。端子通路68は、略円筒状に形成され、プリント回路基板通路66と連通している。各端子通路68の第1の部分74が、プリント回路基板通路66から開口70まで延在している。各端子通路68の第2の部分76が、プリント回路基板通路66から開口70と直径方向反対側の開口72まで延在している。
【0018】
プリント回路基板36がプリント回路基板通路66内に配設され、各端子38が端子通路68の第1の部分74内に配設され、各端子38と関連した各ボール54が各開口70を部分的に通って延在するように、プリント回路基板36及び端子38が端子スリーブ42内に配設される。プリント回路基板36の近位端48は、端子スリーブ42から延出し、その結果、コネクタ40は端子スリーブ42内に配設されない。
【0019】
図6に最もよく示したように、接点部材34は、複数の離間された接点78を有し、それらは部分的に接点スリーブ80内に存在している。図7に示したように、各接点78は、第1の面82、第2の面84、第1の端86及び第2の端88を有するほぼ細長い長方形の部品から成る。各接点78は、環状部90及びテール部92を有する。第1の端86から延在する部分が環状部90を形成し、第2の端部88から延在する部分がテール部92を形成する。環状部90とテール部92とがぶつかる場所にエルボ94が設けられる。本明細書で述べる理由のために、戻止め(detent)96が、各接点78の第1の面82の第1の端86の近傍から延在している。第1の端86とエルボ94との間にギャップ98ができるように第1の端86がエルボ94から離間される。同様に、接点78によって接点通路100が画定されるように、接点78が整列されるとともに近接して位置決めされている。接点通路100の直径は、端子スリーブ42の外径よりわずかに大きい。接点78は、金属等の導電材料から成る。
【0020】
接点スリーブ80は、一般に、管状であり、近位端81及び遠位端83を有する。接点スリーブ80は、接点78の環状部90の周りに設けられる。接点78のテール部92は、接点スリーブ80から延出している。接点スリーブ80は、接点78にプラスチックをオーバーモールドすることによって形成されることが好ましい。接点スリーブ80は、各接点78の環状部90の第1の面82が接点スリーブ80の内側面80aと同じ高さになるようにモールド成形されることが好ましい。代替として、スリーブ80は、接点78が接点スリーブ80の内側面80aから延出するようにモールド成形されてもよい。スリーブ80が、各接点78の第1の面82が接点スリーブ80の内側面80aから内方に延出するようにモールド成形された場合は、各接点78の間に内方に突出するリブが設けられる。本明細書で説明するように、ヒンジ30を組立てて使用する際、そのような内方に突出するリブは、ボール54のガイドの役割をする。代替として、接点スリーブ80は、接点スリーブの内側面80aが接点78の第1の面82から延出するようにモールド成形されてもよい。したがって、各接点78の間には溝が設けられる。
【0021】
高速信号を送信する場合のようにシールドを必要とする場合には、接点スリーブ80はシールド87を含むことができる。該シールド87が、接点スリーブ80の外側面にあることが好ましい。シールド87は、接点スリーブ80の外側面の周りに配設された金属の形で設けてもよく、あるいは、接点スリーブの外側面のめっきの形で設けてもよい。あるいは、シールド87は、接点スリーブ80の内側にあってもよい。
【0022】
本体32に接点部材34を取付ける前にヒンジ30の本体32を組立てる。該本体32を組立てるとき、ユーザは、最初に開口72が上を向くように端子スリーブ42の向きを決める。次に、組立者は、各開口72内にボール54を落とす。該ボール54は、開口72を通り、端子通路68の第2の部分76を通り、プリント回路基板通路66を通過し、端子通路74の第1の部分を通り、開口70を部分的に通る。フィンガ71が、ボール54が開口70を通過するのを防ぐ。次に、各開口72内に各ばね52を落とす。該各ばね52は、開口72を通り、端子通路68の第2の部分76を通り、プリント回路基板通路66を通過して、各ばね52の第2の端58がボール54と接触するまで端子通路68の第1の部分74に入る。次に、プリント回路基板36が、端子スリーブ42の近位端60からプリント回路基板通路66に通される。端子スリーブ32の近位端60よりも延出しているプリント回路基板36が示されているが、プリント回路基板36全体が端子スリーブ32内に配設されてもよい。プリント回路基板36をプリント回路基板通路66内に適正に配設した後で、各ばね52がボール54とプリント回路基板36とに接触し、各ボール54の一部分が端子スリーブ42の外側面64よりも延出するように、ばね52とボール54がしっかりと位置決めされる。ばね52は、スリーブ42の外方にボール54を付勢する。さらに、ばね52は、ボール54とプリント回路基板36との間の電気接続を可能にする。
【0023】
次に、本体32に接点部材34を取付ける。端子スリーブ42の遠位端62を接点スリーブ80の近位端81の近くに位置決めし、本体32の外方に突出するボール54をギャップ98と位置合せし、端子スリーブ42の遠位端62が接点部材34の遠位端83の近くになるまで端子スリーブ52を接点通路100に嵌(はめ)込む。本体32が、ボール54が各接点78の戻止め96と接触するように回転され、本体32が引続き回転するとき、ばね52が圧縮し、ボールが端子スリーブ42の外側面64と同じ高さになり、ボール54が戻止め96を超えて回転することができる。ボール54が戻止め96よりも先に回転されると、ばね52が伸び、ボール54が外側面64よりも飛出し、ボール54と戻止め96とが係合することによって、ユーザが意図せずに本体32が回転してギャップ98と位置が合うのが防止される。ヒンジ30が組立てられた状態で、本体32の各端子38が、接点78の第1の面82と係合される。電子装置20のベース部22の電気部品と電子装置20のカバー24内の電気部品との間で必要なポートの数によって、ヒンジ30に必要な端子38及び接点78の数が決まる。
【0024】
次に、ヒンジ30が、電子装置20の残りの部分に取付けられる。接点78のテール部92が、導体パッド、例えば、電子装置20のカバー24内の導体パッドと係合され、プリント回路基板36がコネクタ40とともに、電子装置のベース部22に取付けられる。ヒンジ30の本体32及びベース部22内の部品間の電気接続は、コネクタ40によって実現される。電子装置のカバー24が上下されるとき、接点部材34が本体32に対して回転する。ヒンジ30の本体32が回転するとき、各端子のボール54は、それぞれの接点78と電気的に接続したままである。
【0025】
ヒンジ30には、従来技術のヒンジよりも優れたいくつかの利点がある。ヒンジ30によって提供される1つの利点は、電子装置28の残りの部分と別個にヒンジ30を組立てることができることである。したがって、ヒンジ30の組立て及び試験は、ヒンジ30を電子装置20に取付ける前に行われる。また、この特徴によって、ヒンジ30が破損した場合に該ヒンジ30を容易に取換えることができる。また、ヒンジ30は密閉システムを実現し、ヒンジ30の動きは該ヒンジ30内部で行われる。その結果、ヒンジ30は、電気接続とともに、ほこりやゴミから遮断され、その結果、ヒンジの信頼性が向上する。ヒンジ30は、実質的に任意の所望の長さで作成することができ、任意の所望の数の接続に対応することができる。より多数の接続が必要な場合は、多数の接点78及び端子38を追加することによってヒンジ30が単純に長くされる。少数の接続が必要な場合は、接点78及び端子38を除去することによってヒンジ30が短くされる。ヒンジ30を容易に製造することができる。接点スリーブ80を形成するために使用されるインサート成形プロセスは最少数のステップでよく、また、本体32の形成は最少数のステップによって達成される。
【0026】
図8に示したヒンジの第2の実施形態に注目されたい。ヒンジの第2の実施形態は、以下に説明する点を除き、ヒンジ30の第1の実施形態と同一であり、したがって、類似の参照数字は類似の部品に使用される。ヒンジの第2の実施形態は、図8に示したようにプリント回路基板202及び複数の端子38を有する。プリント回路基板202は、第1の面206、第2の面208、近位端210及び遠位端212を有する。端子38は、プリント回路基板202の第1の面206及び第2の面208から垂直方向に延出している。プリント回路基板202の第1の面206から延出する端子38は、プリント回路基板202の第2の面208から延出する端子38に対してオフセットされている。したがって、プリント回路基板202の第1の面206から延出する各端子38は、プリント回路基板202の第2の面208から延出する端子38間の隙(すき)間と位置合せされ、プリント回路基板202の第2の面208から延出する各端子38は、プリント回路基板の第1の面206から延出する端子38間の隙間と位置合せされている。各端子38は、第1の端56及び第2の端58を有するばね52と、ボール54とを有する。各ばね52の第1の端56は、プリント回路基板202のそれぞれの面に実装されている。各ばね52の第2の端58上にはボール54が配設されている。また、プリント回路基板202の第1の面206からコネクタ222も延出している。
【0027】
ヒンジの第2の実施形態の本体を組立てるとき、端子スリーブ42は、開口70が下方を向くように位置決めされる。次に、各ボール220が、開口72及び端子通路68の第2の部分76に通され、プリント回路基板通路66を通って、端子通路68の第1の部分74に入り、開口70を部分的に通る。次に、各ばね214が、開口70及び端子通路68の第2の部分76に通され、プリント回路基板通路66を通って、端子通路68の第1の部分76に入る。次に、プリント回路基板202が、プリント回路基板通路66内に配設される。プリント回路基板202が所定の場所にある状態で、端子スリーブ42は、端子通路68の第1の部分74内のボール54及びばね52を外すことなく回転される。次に、更に他のばね52が、端子通路68の第2の部分76内に配設され、ボール54が、端子通路68の第2の部分76内に配設される。開口72をほぼ上向きに維持しながら、接点部材34のギャップ98がボール54の列のうちの1列と位置合せされるように接点部材34が端子スリーブ42と位置合せされる。次に、端子スリーブ42を接点部材34に嵌込む。すべてのボール54を接点部材34内に位置決めした後で、スリーブ42と接点部材34を回転させる。このとき、接点78が開口70、72近傍のボール54が端子スリーブ42から落ちるのを阻止する。ばね52が、接点78、ボール54及びプリント回路基板202間の電気接続を実現する。端子38がプリント回路基板202の第1の面206及び第2の面208から延出しているので、隣合った端子38は、接点78の直径方向反対の位置でそれぞれの接点78と係合する。
【0028】
第2の実施形態によるヒンジは増大して端子ピッチに対応する。したがって、ヒンジの長さを長くすることなく電子部品20のカバー24とベース部22との間の接続を増やすことができる。
【0029】
次に、図9及び10に示したヒンジの第3の実施形態に注目されたい。ヒンジの第3の実施形態は、以下に示した違い以外はヒンジの第1の実施形態と類似している。図9及び10に示したように、ヒンジは、第1のプリント回路基板302及び第2のプリント回路基板304を有する。各プリント回路基板は、ほぼ長方形であり、近位端306、308、遠位端310、312、第1の面314、316及び第2の面318、320を有する。ばね322が、第1及び第2のプリント回路基板302、304の第1の面314、316間に取付けられ、プリント回路基板302、304が撓んで互いに近付いたり離れたりすることを可能にする。第1のプリント回路基板302の第2の面318に1列の導体パッド322が提供され、第2のプリント回路基板304の第2の面320に1列の導体パッド324が提供される。導体パッド322は、導体パッド324からずれている。したがって、導体パッド322は、導体パッド324間の隙間と位置合せされ、導体パッド324は、導体パッド322間の隙間と位置合せされる。各接点パッド322上に端子326(図9には2個だけを示した)が設けられる。各接点パッド324上に端子328(図10には2個だけを示した)が設けられる。端子326、328は、略球状に形成されている。
【0030】
第3の実施形態の端子スリーブは、略管状に形成され、直径方向反対側の2個の開口を有する。各開口の周囲は、各ボールの一部分が各開口から延出するように寸法が決められる。
【0031】
ヒンジの第3の実施形態を組立てるとき、第1のプリント回路基板302と第2のプリント回路基板304とが互いに近付くようにばね322が予圧される。第1及び第2のプリント回路基板302、304は、それらの上に取付けられた端子326、328と一緒に、端子326、328が開口の列と位置が合うように、管状に形成された端子スリーブ内に配設される。次に、プリント回路基板302、304が端子スリーブ内にしっかりと位置決めされるようにばね322の予圧が解放される。ヒンジ組立体の残りの部分は、ヒンジの第1及び第2の実施形態の組立体と同じである。
【0032】
本発明の好ましい実施形態を示し説明したが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく本発明の様々な変形を想到することができることが予想される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明のヒンジを使用する電子装置の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の特徴を含むヒンジの斜視図である。
【図3】線3−3に沿った図2のヒンジの断面図である。
【図4】図2のヒンジの一部分の斜視図である。
【図4a】図2のヒンジとともに使用される代替端子の斜視図である。
【図5】図2のヒンジの本体の斜視図である。
【図6】図2のヒンジの接点部材の斜視図である。
【図7】図2のヒンジの接点の斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の特徴を含むヒンジの一部分の斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施形態の特徴を含むヒンジの一部分の斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施形態の特徴を含むヒンジの一部分の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置用のヒンジであって、
プリント回路基板と該プリント回路基板から延出する端子とを含む本体と、
導電性接点と接点スリーブを含むとともに接点通路を画定する接点部材とを有し、
端子とプリント回路基板の少なくとも一部分が接点通路内に配設され、端子が接点に電気接続され、接点が端子に対して動くことができ、接点が端子に対して動いている間ずっと接点と端子との間に電気的接触が維持されるヒンジ。
【請求項2】
端子が、2つの端を備えるばねと該ばねの一端に配設されたボールとから構成され、ばねの反対端がプリント回路基板に取付けられた、請求項1に記載のヒンジ。
【請求項3】
端子スリーブを更に有し、プリント回路基板の少なくとも一部分がスリーブ内に配設され、端子の一部分がスリーブを貫通して延在している、請求項1に記載のヒンジ。
【請求項4】
端子スリーブが、プリント回路基板通路と端子通路とを含み、該端子通路が直径方向反対側の2個の開口を含み、端子通路がプリント回路基板通路と連通している、請求項3に記載のヒンジ。
【請求項5】
端子が、2つの端を備えるばねと、該ばねの一端に配設されたボールとから構成され、開口のうちの一方の開口の有効径がボールの直径よりも小さい、請求項4に記載のヒンジ。
【請求項6】
端子スリーブを更に有し、プリント回路基板の少なくとも一部分が端子スリーブ内に配設され、ボールの一部分が端子スリーブを貫通して延在している、請求項2に記載のヒンジ。
【請求項7】
接点スリーブが、導電性接点の一部分を覆う、請求項1に記載のヒンジ。
【請求項8】
接点が略円形部とテール部とを含み、前記接点スリーブが略円形部を覆う、請求項7に記載のヒンジ。
【請求項9】
プリント回路基板に電気接続されたコネクタを更に有する、請求項1に記載のヒンジ。
【請求項10】
本体が、プリント回路基板の1つの面から延出する複数の端子を有する、請求項1に記載のヒンジ。
【請求項11】
本体が複数の端子を含み、複数の端子が、プリント回路基板の両面から延出する、請求項1に記載のヒンジ。
【請求項12】
接点部材が複数の接点を含み、各端子が、複数の接点のうちの1つの接点に電気接続された、請求項10に記載のヒンジ。
【請求項13】
接点スリーブがシールドされている、請求項1に記載のヒンジ。
【請求項14】
電子装置用のヒンジであって、
第1の面及び第2の面を備えた第1のプリント回路基板と、該第1のプリント回路基板から離間し第1の面及び第2の面を備えた第2のプリント回路基板と、第1のプリント回路基板の第2の面から延出する第1の端子と、第2のプリント回路基板の第2の面から延出する第2の端子と、第1のプリント回路基板の第1の面と第2のプリント回路基板の第1の面との間に取付けられた少なくとも1本のばねとを含む本体と、
接点通路を画定する第1及び第2の導電性接点を含む接点部材とを有し、
第1の端子が第1の接点と電気接続されかつ第2の端子が第2の接点と電気接続されるように第1及び第2の端子が接点通路内に配設され、第1及び第2の接点が、第1及び第2の端子に対して動くことができ、第1及び第2の端子に対して第1及び第2の接点が動いている間ずっと第1及び第2の接点と第1及び第2の端子との間に電気的接触が維持されるヒンジ。
【請求項15】
前記第1及び第2の端子が、球状に形成された、請求項14に記載のヒンジ。
【請求項16】
本体が、複数の第1及び第2の端子を含む、請求項14に記載のヒンジ。
【請求項17】
接点部材が、複数の第1及び第2の導電性接点を含み、第1の導電性接点がそれぞれ第1の端子に電気接続され、第2の導電性接点がそれぞれ第2の端子に電気接続された、請求項14に記載のヒンジ。
【請求項18】
接点スリーブがシールドされた、請求項14に記載のヒンジ。
【請求項19】
電子装置であって、
電子部品を含むベース部と、電子部品を含むカバーと、ベース部の電子部品をカバーの電子部品に電気的に接続するヒンジとを有し、ヒンジが、
プリント回路基板と該プリント回路基板から延出する端子とを含む本体と、
接点通路を画定する導電性接点を含む接点部材とを含み、
端子が接点通路内に配設されるとともに導電性接点に電気接続され、接点が端子に対して動くことができ、接点が端子に対して動いている間ずっと接点と端子との間に電気的接触が維持される電子装置。
【請求項20】
電子装置であって、
電子部品を含むベース部と、電子部品を含むカバーと、ベース部内の電子部品をカバーの電子部品に電気的に接続するヒンジとを有し、ヒンジが、
第1の面及び第2の面を備えた第1のプリント回路基板と、該第1のプリント回路基板から離間し第1の面及び第2の面を有する第2のプリント回路基板と、第1のプリント回路基板の第2の面から延出する第1の端子と、第2のプリント回路基板の第2の面から延出する第2の端子と、第1のプリント回路基板の第1の面及び第2のプリント回路基板の第1の面との間に取付けられた少なくとも1本のばねとを含む本体と、
通路を画定する第1及び第2の導電性接点を含む接点部材とを含み、
第1の端子が第1の導電性接点に電気接続され、第2の端子が第2の導電性接点に電気接続されるように、第1及び第2の端子が接点通路内に配設され、
第1及び第2の導電性接点が、第1及び第2の端子に対して動くことができ、第1及び第2の接点が第1及び第2の端子に対して動いている間ずっと第1及び第2の接点と第1及び第2の端子との間に電気的接触が維持される電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4a】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−512678(P2007−512678A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541626(P2006−541626)
【出願日】平成16年11月23日(2004.11.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/039232
【国際公開番号】WO2005/055375
【国際公開日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願人】(591043064)モレックス インコーポレーテッド (441)
【氏名又は名称原語表記】MOLEX INCORPORATED
【Fターム(参考)】