説明

電気コネクタ

【課題】簡単な構造で、コネクタの小型化ができ、感電の恐れの無い電気コネクタを提供する。
【解決手段】本目的は、少なくともプラグハウジング112とプラグコンタクト126とを有するプラグコネクタ110と、少なくともレセプタクルハウジング152とレセプタクルコンタクト166とを有するレセプタクルコネクタ150と、が着脱自在に嵌合する電気コネクタ100であって、レセプタクルコネクタ150のレセプタクルコンタクト収容孔174内に収容されたレセプタクルコンタクト166の先端より嵌合側に近い位置に感電防止部176を設け、プラグコネクタ110のプラグコンタクト126の先端側に感電防止部176を逃げるプラグコンタクトスリット136が設けることを特徴とする電気コネクタ100により達成できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器や電子機器や車載機器等に用いられる電気コネクタに関するもので、主に蓄電装置を備える製品等に用いられる電気コネクタの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
電気コネクタの一例として、電源回路遮断装置について説明する。電源回路遮断装置は、例えば電気自動車において、電気系統などをメンテナンスする場合にバッテリーである電源の回路を開放して、作業安全性を確保するのに用いられる。従来用いられている電源回路遮断装置としては、例えば、特許文献1に開示されているように、レバーを設けて該レバーを倒すことで嵌合する方式の物や、特許文献2に開示されているように、把持部を設けて該把持部を把持して押し込むことで嵌合する方式の物がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2010−192945明細書(図1)
【特許文献2】特開平10−083753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、電気及び電子機器等の小型化が要求される中、電気コネクタに対する小型化の要求も強くなってきている。特許文献1のレバー方式による電源回路遮断装置では、構造が複雑であり部品点数が多くなってしまい、管理工数及びコストが掛かると共にコネクタの大きさが大きくなってしまい、小型化の要求に対応できないという問題点がある。また、特許文献2の把持部を把持して押し込む方式による電源回路遮断装置では、抜去する際の把持部が必要であるため、コネクタの大きさが大きくなってしまい、小型化の要求に対応できないという問題点がある。さらに、どのような嵌合方式においても、電源側のコンタクトを収容する収容孔の大きさによっては指先が前記コンタクトに触れてしまい、感電してしまう恐れがあるという問題点がある。
【0005】
そこで、本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、コネクタの小型化ができ、感電の恐れの無い電気コネクタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、請求項1記載のように、プラグコネクタとレセプタクルコネクタが着脱自在に嵌合する電気コネクタであって、複数のプラグコンタクトと、該プラグコンタクトに接続する導電部材と、前記プラグコンタクトを収容するプラグコンタクト収容孔と前記レセプタクルコネクタの嵌合口内に嵌合するプラグ嵌合部とを持つプラグハウジングと、を有する前記プラグコネクタと、接続対象物と接続すると共に前記プラグコンタクトと嵌合する複数のレセプタクルコンタクトと、該レセプタクルコンタクトを収容するレセプタクルコンタクト収容孔と前記プラグコネクタのプラグ嵌合部内に嵌合するレセプタクル嵌合部と前記プラグコネクタのプラグ嵌合部と嵌合する嵌合口とを持つレセプタクルハウジングと、を有する前記レセプタクルコネクタと、を備える電気コネクタにおいて、前記レセプタクルコネクタの前記レセプタクルコンタクト収容孔内に、収容された前記レセプタクルコンタクトの先端より嵌合側に近い位置に感電防止部が設けられ、前記プラグコネクタのプラグコンタクトの先端側に、前記レセプタクルコネクタの感電防止部を逃げるスリットが設けられることを特徴とする電気コネクタにより達成できる。
【0007】
本発明の目的は、請求項2記載のように、プラグコネクタとレセプタクルコネクタが着脱自在に嵌合する電気コネクタであって、複数のプラグコンタクトと、該プラグコンタクトに接続する導電部材と、前記プラグコンタクトを収容するプラグコンタクト収容孔と前記レセプタクルコネクタの嵌合口内に嵌合するプラグ嵌合部とを持つプラグハウジングと、を有する前記プラグコネクタと、接続対象物と接続すると共に前記プラグコンタクトと嵌合する複数のレセプタクルコンタクトと、該レセプタクルコンタクトを収容するレセプタクルコンタクト収容孔と前記プラグコネクタのプラグ嵌合部内に嵌合するレセプタクル嵌合部と前記プラグコネクタのプラグ嵌合部と嵌合する嵌合口とを持つレセプタクルハウジングと、を有する前記レセプタクルコネクタと、を備える電気コネクタにおいて、前記レセプタクルコネクタの前記レセプタクルコンタクト収容孔内に、収容された前記レセプタクルコンタクトの先端より嵌合側に近い位置に感電防止部が設けられ、前記プラグコンタクトの前記レセプタクルコンタクトとの接触部付近が略平板状であることを特徴とする電気コネクタにより達成できる。
【0008】
請求項3の電気コネクタは、前記プラグコネクタには、前記プラグハウジングの外周にカップリングが装着され、前記カップリングには、前記プラグハウジングを収容するプラグハウジング収容スペースが設けられると共に前記プラグハウジングとの固定手段を有し、前記プラグハウジングには、前記カップリングとの固定手段を有すると共に前記レセプタクルコネクタとの係合手段を有し、前記レセプタクルコネクタには、前記プラグハウジングとの係合手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電気コネクタにある。
【0009】
請求項4の電気コネクタは、前記プラグハウジングと前記カップリングとの固定手段として、前記カップリングには長手方向両側面の内側の、嵌合側及び嵌合側の反対側にカップリング係合突起及びカップリング凸部を設けると共に前記プラグハウジングには長手方向両側面の外側に、ハウジング係合突起及びハウジング凸部とを設け、前記カップリング係合突起と前記ハウジング係合突起及び前記カップリング凸部と前記ハウジング凸部を係合させることにより前記プラグハウジングと前記カップリングとの固定し、前記プラグハウジングと前記レセプタクルハウジングとの係合手段として、前記レセプタクルハウジングには前記ハウジング係合突起に対応する位置で、かつ、前記ハウジング係合突起が係合する係止突起を設け、前記ハウジング係合突起と前記係止突起とを係合させることにより前記プラグコネクタと前記レセプタクルコネクタとを係合させることを特徴とする請求項3に記載の電気コネクタにある。
【0010】
請求項5の電気コネクタは、前記プラグハウジングまたは前記カップリング若しくは前記プラグハウジングと前記カップリングの両方と係合する可動式の安全部品を備えることを特徴とする請求項1〜4に記載の電気コネクタにある。
【0011】
請求項6の電気コネクタは、前記プラグハウジングには第一検出用プラグコンタクトが保持され、前記レセプタクルハウジングには前記第一検出用プラグコンタクトと接続する第一検出用レセプタクルコンタクトが保持されていることを特徴とする請求項1〜5に記載の電気コネクタにある。
【0012】
請求項7の電気コネクタは、前記安全部品には第二検出用プラグコンタクトが保持され、前記レセプタクルハウジングには前記第二検出用プラグコンタクトと接続する第二検出用レセプタクルコンタクトが保持され、前記安全部品を特定の位置に移動させることで前記第二検出用プラグコンタクトと前記第二検出用レセプタクルコンタクトとを接続することができることを特徴とする請求項5に記載の電気コネクタにある。
【0013】
請求項8の電気コネクタは、前記レセプタクルコネクタには前記レセプタクルコンタクトと接続対象物とに接続する外部接続用端子を備えると共に該外部接続用端子が配置される側にリアカバーを備え、該リアカバーには前記外部接続用端子と平行に突出する突出部を設けると共に該突出部には前記外部接続用端子と前記接続対象物との固定手段を有することを特徴とする請求項1〜7に記載の電気コネクタにある。
【0014】
請求項9の電気コネクタは、前記導電部材はヒューズであり、該ヒューズにより前記複数のプラグコンタクトが互いに接続されることを特徴とする請求項1〜8に記載の電気コネクタにある。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、簡単な構造で、コネクタの小型化ができ、感電の恐れが無く、嵌合時の保持力が強い電気コネクタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明による電気コネクタ(実施形態1)のプラグコネクタとレセプタクルコネクタの未嵌合状態の斜視図である。
【図2】実施形態1のプラグコネクタとレセプタクルコネクタの嵌合状態の斜視図である。
【図3】(a)実施形態1のプラグコネクタとレセプタクルコネクタの嵌合状態における、レセプタクルコンタクトの中心かつコネクタの長手方向の断面図である。(電力用ケーブル及び検出用ケーブルを除く)(b)実施形態1のプラグコネクタとレセプタクルコネクタの嵌合状態における、レセプタクルコンタクトの中心かつコネクタの短手方向の断面図である。(電力用ケーブルを除く)
【図4】実施形態1のプラグコネクタの嵌合面の反対側の斜視図である。
【図5】実施形態1のプラグコネクタの嵌合面側の斜視図である。
【図6】実施形態1のプラグコネクタの構成部品を示した図である。
【図7】実施形態1のレセプタクルコネクタの嵌合面側の斜視図である。
【図8】実施形態1のレセプタクルコネクタの嵌合面の反対側の斜視図である。
【図9】実施形態1のレセプタクルコネクタの構成部品を示した図である。
【図10】実施形態1のプラグコンタクトの斜視図である。
【図11】実施形態1のレセプタクルコネクタの感電防止部付近の拡大図である。
【図12】本発明による電気コネクタ(実施形態2)のプラグコネクタとレセプタクルコネクタの未嵌合状態の斜視図である。
【図13】実施形態2のプラグコネクタとレセプタクルコネクタの嵌合状態の斜視図である。
【図14】(a)実施形態2のプラグコネクタとレセプタクルコネクタの嵌合状態における、レセプタクルコンタクトの中心かつコネクタの長手方向の断面図である。(電力用ケーブル及び検出用ケーブルを除く)(b)実施形態2のプラグコネクタとレセプタクルコネクタの嵌合状態における、レセプタクルコンタクトの中心かつコネクタの短手方向の断面図である。(電力用ケーブルルを除く)
【図15】実施形態2のプラグコネクタの嵌合面の反対側の斜視図である。
【図16】実施形態2のプラグコネクタの嵌合面側の斜視図である。
【図17】実施形態2のプラグコネクタの構成部品を示した図である。
【図18】実施形態2のレセプタクルコネクタの嵌合面側の斜視図である。
【図19】実施形態2のレセプタクルコネクタの嵌合面の反対側の斜視図である。
【図20】実施形態2のレセプタクルコネクタの構成部品を示した図である。
【図21】本発明による電気コネクタ(実施形態3)のプラグコネクタとレセプタクルコネクタの嵌合状態の斜視図である。
【図22】(a)実施形態3のプラグコネクタとレセプタクルコネクタの嵌合状態における、レセプタクルコンタクトの中心かつコネクタの長手方向の断面図である。(b)実施形態3のプラグコネクタとレセプタクルコネクタの嵌合状態における、レセプタクルコンタクトの中心かつコネクタの短手方向の断面図である。
【図23】実施形態3のプラグコネクタの嵌合面の反対側の斜視図である。
【図24】実施形態3のプラグコネクタの嵌合面側の斜視図である。
【図25】実施形態3のプラグコネクタの構成部品を示した図である。
【図26】実施形態3のレセプタクルコネクタの嵌合面側の斜視図である。
【図27】実施形態3のレセプタクルコネクタの嵌合面の反対側の斜視図である。
【図28】実施形態3のレセプタクルコネクタの構成部品を示した図である。
【図29】実施形態3の安全部品の斜視図である。
【図30】実施形態3のリアカバーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図に基づいて、本発明の実施形態について以下に説明する。
【0018】
(実施形態1)
本実施形態1の電気コネクタ100は、プラグコネクタ110とレセプタクルコネクタ150を主たる構成部材として備えている。以下、それぞれについて説明する。
【0019】
まず、前記プラグコネクタ110について説明する。前記プラグコネクタ110は、主に、2つのプラグコンタクト126と、該プラグコンタクト126を収容するプラグコンタクト収容孔を持ち嵌合時に前記レセプタクルコネクタ150の嵌合口194内に入るプラグ嵌合部116を持つプラグハウジング112と、該プラグハウジング112の外周に装着するカップリング114を有する。以下、それぞれの部位について説明する。
【0020】
それぞれの部位を説明する前に、前記プラグコンタクト126と接続する導電部材について説明する。前記導電部材は、過電流に対する回路の保護や外部との接続をするためのものであり、ヒューズやサーキットブレーカやケーブルやプリント基板等を挙げることができる。本実施形態1では、前記導電部材としてヒューズ128を使用している。
【0021】
まず、前記プラグコンタクト126について説明する。前記プラグコンタクト126は金属製であり、公知技術の切削加工によって製作されている。前記プラグコンタクト126の材質としては、接触安定性や寸法安定性や加工性や強度や導電率やクリープ特性が要求されるので、黄銅やリン青銅やベリリウム合金や鉛入り丹銅棒等を挙げることができる。
【0022】
前記プラグコンタクト126は、略円柱形状であり、嵌合側先端は嵌合し易いようにテーパ形状の加工を施している。また、前記プラグコンタクト126の嵌合側先端から長手方向にプラグコンタクトスリット136を設けている。該プラグコンタクトスリット136は、前記レセプタクルコネクタ150との嵌合時に、該レセプタクルコネクタ150の感電防止部176と干渉しないためのものである。前記プラグコンタクトスリット136の形状・大きさは、前記感電防止部176と干渉しなければ如何なるものでもよく、役割や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0023】
また、嵌合側の反対側には、ヒューズ128を固定し易くするためのフランジ部を設けると共に、前記フランジ部には前記ヒューズ128と前記プラグコンタクト126とを固定するための第一ボルト132を挿入するヒューズ固定用ネジ孔138を設け、前記第一ボルト132を挿入し締め付けることにより固定している。なお、固定方法としては、前記プラグコンタクト126とヒューズ128とを確実に固定できれば、どの様な方法であってもよい。前記フランジ部の形状・大きさは、前記プラグコンタクト126とヒューズ128とを確実に固定できれば如何なるものでもよく、コネクタの小型化や強度や加工性等考慮して適宜設計する。
【0024】
また、本実施形態1においては、前記プラグコンタクト126に、前記プラグハウジング112へ固定するために円周に沿ってコンタクトストッパー係止溝146が設けられている。前記コンタクトストッパー係止溝146は、コンタクトストッパー120が係止することにより、前記プラグコンタクト126を前記プラグハウジング112に固定するためのものである。つまり、本実施形態1では、前記プラグコンタクト126を前記プラグハウジング112のプラグコンタクト収容孔に挿入した後、前記プラグハウジング112のコンタクトストッパー挿入孔118にコンタクトストッパー120を挿入し、該コンタクトストッパー120のストッパー突起部148を前記コンタクトストッパー係止溝146に係合させることで固定している。前記プラグコンタクト126が前記プラグハウジング112へ確実に固定できればどのように固定してもよい。別の固定の仕方としては、圧入やランス(引っ掛け)や溶着等が挙げられる。
【0025】
次に、前記プラグハウジング112について説明する。前記プラグハウジング112は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料を挙げることができる。
【0026】
前記プラグハウジング112には、前記レセプタクルコネクタ150との嵌合側に、嵌合時に前記レセプタクルコネクタ150の嵌合口194内に入るプラグ嵌合部116が設けられている。前記プラグ嵌合部116の形状・大きさは、前記嵌合口194に入れば如何なるものでもよいが、前記嵌合口194に沿うように、接触安定性や寸法安定性や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0027】
また、前記プラグハウジング112には、2つの前記プラグコンタクト126を収容するプラグコンタクト収容孔が設けられている。前記プラグコンタクト収容孔は、前記プラグコンタクト126が挿入できればよく、その形状・大きさは前記プラグコンタクト126に沿うように、接触安定性や寸法安定性や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0028】
さらに、前記プラグコンタクト126を前記プラグハウジング112へ固定するために、本実施形態1おいては、前記プラグハウジング112にコンタクトストッパー挿入孔118が設けられている。前記コンタクトストッパー挿入孔118は、前記コンタクトストッパー126を挿入し、前記コンタクトストッパー係止溝146に前記コンタクトストッパー120を係止することにより、前記プラグコンタクト126を前記プラグハウジング112に固定するためのものである。つまり、本実施形態1では、前記プラグコンタクト126をプラグコンタクト収容孔に挿入した後、前記コンタクトストッパー挿入孔118にコンタクトストッパー120を挿入し、該コンタクトストッパー120のストッパー突起部148を前記プラグコンタクト126のコンタクトストッパー係止溝146に係合させることで固定している。前記プラグコンタクト126が前記プラグハウジング112へ確実に固定できればどのように固定してもよい。別の固定の仕方としては、圧入やランス(引っ掛け)や溶着等が挙げられる。
【0029】
また、前記プラグハウジング112の嵌合側の反対側には、内部空間が設けられており、該内部空間には、2つの前記プラグコンタクト126の間を電気的に接続する前記導電部材であるヒューズ128及び前記レセプタクルコネクタ150との嵌合状態を検知するための第一検出用プラグコンタクト122が必要に応じて配置されている。前記第一検出用プラグコンタクト122は金属製であり、圧入により前記プラグハウジング112に固定されている。なお、前述の役割を果たせれば、どのような形状・大きさ・金属材料及び固定の仕方であってもよい。また、前記内部空間にある前記プラグコンタクト126や前記ヒューズ128等に触れることによる感電や異物の侵入等を防止するため、嵌合側の反対側の面にはヒューズカバー134が設けられている。前記ヒューズカバー134は前述の役割を満たせればどのような形状・大きさでもよく、本実施形態1では、略長方形の平板と該平板の長手方向両側に前記プラグハウジング112と一体化するための突起部を有し、電気絶縁性のプラスチック製である。
【0030】
また、前記プラグハウジング112の長手方向両側面の外側には、前記カップリング114との固定手段としてハウジング凸部140が設けられている。前記ハウジング凸部140の形状・大きさは前記カップリング114と固定できれば如何なるものでもよいが、前記カップリングとの保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。さらに、前記レセプタクルコネクタ150の係止突起180との係合手段、且つ、前記カップリング114との固定手段としてハウジング係合突起142が設けられている。前記プラグコネクタ110と前記レセプタクルコネクタ150とを非嵌合状態から嵌合させていき、前記ハウジング係合突起142が係止突起180に係合することを以って嵌合状態になったと認識することができる。前記ハウジング係合突起142の形状・大きさは、前記レセプタクルコネクタ150と係合でき、かつ、前記カップリング114と固定できれば如何なるものでもようが、前記レセプタクルコネクタ150との保持力や前記カップリング114との保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0031】
次に、前記カップリング114について説明する。前記カップリング114は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料等を挙げることができる。
【0032】
前記カップリング114には、前記プラグハウジング112を収容するプラグハウジング収容スペース106が設けられている。前記プラグハウジング収容スペース106の形状・大きさは、前記プラグハウジング112が入ればよく、強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0033】
また、前記カップリング114には、前記プラグハウジング112との固定及び係合手段として、前記プラグハウジング112のハウジング係合突起142及びハウジング凸部140とそれぞれ係合・固定するカップリング係合突起108及びカップリング凸部130が、前記カップリング114の長手方向両側面の内側の嵌合側及び嵌合側の反対側にそれぞれ設けられている。前記プラグハウジング112を前記カップリング114内へ挿入し、前記ハウジング凸部140と前記カップリング凸部130及び前記ハウジング係合突起142と前記カップリング係合突起108がそれぞれ係合することで、前記プラグハウジング112と前記カップリング114とが固定され一体化する。なお、本実施形態1では前述のような係合・固定手段としたが、役割を満たせればどのような係合・固定手段であってもよく、前記レセプタクルコネクタ150との保持力や前記プラグハウジング112との保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0034】
また、前記カップリング114の嵌合側の反対側の各側面外側には、操作用突起144が設けられている。前記プラグコネクタ110と前記レセプタクルコネクタ150との嵌合状態の時に、対向する前記操作用突起144に指を掛けて抜去方向に引くことで、前記レセプタクルコネクタ150の係止突起180に係合している前記プラグコネクタ110のハウジング係合突起142の係合が解除され、前記プラグコネクタ110と前記レセプタクルコネクタ150とが離脱する。前記操作用突起144の形状・大きさは、指を掛けられれば如何なるものでも良く、操作性や強度や加工性等考慮して適宜設計する。
【0035】
次に、前記レセプタクルコネクタ150について説明する。前記レセプタクルコネクタ150は、主に、2つのレセプタクルコンタクト166と、該レセプタクルコンタクト166を収容するレセプタクル嵌合部154をもつレセプタクルハウジング152を有している。以下、それぞれの部位について説明する。
【0036】
それぞれの部位を説明する前に、前記レセプタクルコンタクト166と接続する接続対象物について説明する。前記接続対象物は、外部との接続をするためのものであり、ケーブルやバスバーやプリント基板等を挙げることができる。本実施形態1では、前記接続対象物として電力用ケーブル170を使用している。
【0037】
まず、前記レセプタクルコンタクト166について説明する。前記レセプタクルコンタクト166は金属製であり、公知技術の切削加工によって製作されている。前記レセプタクルコンタクト166の材質としては、寸法安定性や加工性や強度や導電率やクリープ特性が要求されるので、黄銅やリン青銅やベリリウム合金や鉛入り丹銅棒等を挙げることができる。
【0038】
前記レセプタクルコンタクト166は、前記プラグコンタクト126と接触するための嵌合側の部位と、電力用ケーブル170と接続するための嵌合側の反対側の部位とを有する。前記プラグコンタクト126と接触するための嵌合側の部位は、略円筒形状であり、円周方向での接触安定性向上の弾性をもたせるために長手方向にレセプタクルコンタクトスリット184が設けられている。前記レセプタクルコンタクトスリット184は前述の役割を満たせる数だけ設ければよく、本実施形態1では4箇所設けている。
【0039】
また、前記レセプタクルコンタクト166の嵌合側の先端付近に、略円筒形状で断面略C字形状のスペーサ186を装着している。前記スペーサ186を装着することで、前記レセプタクルコンタクト166が必要以上に外側へ広がることを抑制している。
【0040】
また、本実施形態1においては、前記レセプタクルコンタクト166に、前記レセプタクルハウジング152へ固定するためにの固定手段として、本実施形態では、前記レセプタクルコンタクト166の円周に沿ってコンタクトストッパー係止溝182が設けられている。前記コンタクトストッパー係止溝182は、コンタクトストッパー162が係止することにより、前記レセプタクルコンタクト166を前記レセプタクルハウジング152に固定するためのものである。つまり、本実施形態1では、前記レセプタクルコンタクト166をレセプタクルコンタクト収容孔174に挿入した後、前記レセプタクルハウジング152のコンタクトストッパー挿入孔160にコンタクトストッパー162を挿入し、該コンタクトストッパー162のストッパー突起部188を前記コンタクトストッパー係止溝182に係合させることで固定している。前記レセプタクルコンタクト166が前記レセプタクルハウジング152へ確実に固定できればどのように固定してもよい。別の固定の仕方としては、圧入やランス(引っ掛け)や溶着等が挙げられる。
【0041】
また、前記レセプタクルコンタクト166と前記電力用ケーブル170との接続手段についても、確実に接続・固定できればどのような手段でもよく、例えば、圧着や圧接やはんだ付け等が挙げられるが、本実施形態1は圧着接続による。
【0042】
次に、前記レセプタクルハウジング152について説明する。前記レセプタクルハウジング152は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料等を挙げることができる。
【0043】
前記レセプタクルハウジング152には、前記プラグコネクタ110との嵌合側に、嵌合時に前記プラグコネクタ110のプラグ嵌合部116を入れる嵌合口194が設けられている。前記嵌合口194の形状・大きさは、前記プラグ嵌合部116が入れば如何なるものでもよいが、前記プラグ嵌合部116に沿うように、接触安定性や寸法安定性や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0044】
前記レセプタクルハウジング152には、前記プラグコネクタ110のプラグ嵌合部116内に入る2つのレセプタクル嵌合部154が設けられている。前記レセプタクル嵌合部154の形状・大きさは、前記プラグ嵌合部116に入れば如何なるものでもよいが、前記プラグ嵌合部116に沿うように、接触安定性や寸法安定性や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0045】
また、前記レセプタクル嵌合部154の内部には、嵌合側から嵌合側の反対側まで貫通していると共に、前記レセプタクルコンタクト166を収容するためのレセプタクルコンタクト収容孔174が設けられている。前記レセプタクルコンタクト166を前記レセプタクルハウジング152へ固定するために、本実施形態1においては、前記レセプタクルハウジング152にコンタクトストッパー挿入孔160が設けられている。前記コンタクトストッパー挿入孔160は、前記コンタクトストッパー162を挿入し、前記コンタクトストッパー係止溝182に前記コンタクトストッパー162を係止することにより、前記レセプタクルコンタクト166を前記レセプタクルハウジング152に固定するためのものである。つまり、本実施形態1では、前記レセプタクルコンタクト166をレセプタクルコンタクト収容孔174に挿入した後、前記コンタクトストッパー挿入孔160にコンタクトストッパー162を挿入し、該コンタクトストッパー162のストッパー突起部188を前記レセプタクルコンタクト166のコンタクトストッパー係止溝182に係合させることで固定している。前記レセプタクルコンタクト166が前記レセプタクルハウジング152へ確実に固定できればどのように固定してもよい。別の固定の仕方としては、圧入やランス(引っ掛け)や溶着等が挙げられる。
【0046】
また、前記レセプタクルコンタクト収容孔174内には、該レセプタクルコンタクト収容孔174内へ誤って指等を挿入し通電部に触れることによる感電を防止するための感電防止部176が設けられている。前記感電防止部176は、前記レセプタクルコンタクト収容孔174内の前記レセプタクルコンタクトの先端より嵌合側に近い位置で、且つ、嵌合時に前記プラグコンタクト126と干渉することなく前記プラグコンタクトスリット136内に収まるように設ける。本実施形態1では、前記感電防止部176は、前記レセプタクル嵌合部154及び前記レセプタクルハウジング152と一体に成型された電気絶縁性のプラスチックであり、前記レセプタクルコンタクト収容孔174の直径方向に棒状の物として設けているが、前述の役割を満たせればどのような形状や材質であってもよく、別体の部品であってもよい。
【0047】
また、前記レセプタクルハウジング152の嵌合側には、前記プラグコネクタ110との嵌合状態を検知するための第一検出用レセプタクルコンタクト164と該第一検出用レセプタクルコンタクト164を収容する第一検出用レセプタクルコンタクト収容孔190とが設けられている。前記第一検出用レセプタクルコンタクト164は金属製であり、前述の役割を果たせれば、どのような形状・大きさ及び金属材料であってもよい。前記第一検出用レセプタクルコンタクト164の前記第一検出用レセプタクルコンタクト収容孔190への固定の仕方は、前記第一検出用レセプタクルコンタクト164が確実に固定できればどのような方法であってもよく、本実施形態1においてはランス(引っ掛け)により固定している。別の固定の仕方としては、圧入や溶着等が挙げられる。また、前記第一検出用レセプタクルコンタクト164の嵌合側の反対側には、第一検出用ケーブル172が接続されている。本実施形態1では圧着接続により接続されているが、確実に接続・固定できればどのような手段でもよく、別の接続の仕方としては、圧接やはんだ付け等が挙げられる。
【0048】
また、前記レセプタクルハウジング152と前記プラグハウジング112との係合手段として、前記レセプタクルハウジング152の長手方向両側面の外側には、前記ハウジング係合突起142に対応する位置で、且つ、前記ハウジング係合突起142が係合する係止突起180が設けられている。前記プラグコネクタ110と前記レセプタクルコネクタ150とを非嵌合状態から嵌合させていき、前記ハウジング係合突起142が係止突起180に係合することを以って嵌合状態になる。なお、本実施形態では前述のような係合手段としたが、役割を満たせればどのような係合手段であってもよく、前記プラグコネクタ110との保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0049】
また、前記レセプタクルハウジング152には、リアカバー168を前記レセプタクルハウジング152へ固定するためのリアカバー固定孔178が設けられている。前記リアカバー固定孔178の数は、前記リアカバー168が前記レセプタクルハウジング152に確実に固定できれば何箇所でもよく、本実施形態1においては4箇所である。また、前記レセプタクルハウジング152の長手方向両側面の外側には、レセプタクルコネクタ150を機器等へ取り付けるための取り付け用の孔をもつレセプタクルフランジ156を有する。前記レセプタクルフランジ156の位置や形状は、取り付ける機器等の形状や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0050】
また、前記リアカバー168は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性や強度やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料等を挙げることができる。
【0051】
前記リアカバー168の役割としては、前記レセプタクルコネクタ150内の通電部に触れることによる感電や異物の侵入等の防止等である。前記リアカバー168は、前記レセプタクルハウジング152の嵌合側の反対側を覆う面と、該面に電力用ケーブル170と第一検出用ケーブル172を通すためのそれぞれの孔と、前記レセプタクルハウジング152の嵌合側の反対側へ固定するための手段とを有する。本実施形態における前記固定するための手段は、リアカバー固定突起192を4箇所に設け、前記リアカバー固定突起192を前記レセプタクルハウジング152のリアカバー固定孔178に係合させることによるが、前記リアカバー168が前記レセプタクルハウジング152に確実に固定できればどのような手段であってもよい。
【0052】
(実施形態2)
本実施形態2の電気コネクタ200は、プラグコネクタ210とレセプタクルコネクタ250を主たる構成部材として備えている。以下、それぞれについて説明する。
【0053】
まず、前記プラグコネクタ210について説明する。前記プラグコネクタ210は、主に、2つのプラグコンタクト226と、該プラグコンタクト226を収容するプラグコンタクト収容孔を持ち嵌合時に前記レセプタクルコネクタ250の嵌合口294内に入るプラグ嵌合部216を持つプラグハウジング212と、該プラグハウジング212の外周に装着するカップリング214を有する。以下、それぞれの部位について説明する。
【0054】
それぞれの部位を説明する前に、前記プラグコンタクト226と接続する導電部材について説明する。前記導電部材は、過電流に対する回路の保護や外部との接続をするためのものであり、ヒューズやサーキットブレーカやケーブルやプリント基板等を挙げることができる。本実施形態2では、前記導電部材としてヒューズ228を使用している。
【0055】
まず、前記プラグコンタクト226について説明する。前記プラグコンタクト226は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記プラグコンタクト226の材質としては、寸法安定性や加工性や強度や導電率やクリープ特性が要求されるので、黄銅やリン青銅やベリリウム合金やコルソン系合金等を挙げることができる。
【0056】
前記プラグコンタクト226は、略L字形状の平板であり、嵌合側の反対側にヒューズ228を前記プラグコンタクト226に固定するための第一ボルト232を挿入するヒューズ固定用ネジ孔238を設け、前記第一ボルト232と第一ナット224との締め付けにより固定している。なお、固定方法としては、前記プラグコンタクト226とヒューズ228とを確実に固定できればどのように固定してもよい。
【0057】
また、本実施形態2においては、前記プラグコンタクト226を前記レセプタクルハウジング212へ圧入により固定している。前記プラグコンタクト226が前記プラグハウジング212へ確実に固定できればどのように固定してもよい。別の固定の仕方としては、ランス(引っ掛け)や溶着等が挙げられる。
【0058】
次に、前記プラグハウジング212について説明する。前記プラグハウジング212は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料等を挙げることができる。
【0059】
前記プラグハウジング212には、前記レセプタクルコネクタ250との嵌合側に、嵌合時に前記レセプタクルコネクタ250の嵌合口294内に入るプラグ嵌合部216が設けられている。前記プラグ嵌合部216の形状・大きさは、前記嵌合口294に入れば如何なるものでもよいが、接触安定性や寸法安定性や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0060】
また、前記プラグハウジング212には、2つの前記プラグコンタクト226を収容するプラグコンタクト収容孔が設けられている。前記プラグコンタクト収容孔は、前記プラグコンタクト226が圧入・固定できればよく、その形状・大きさは、接触安定性や寸法安定性や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0061】
また、前記プラグハウジング212の嵌合側の反対側には、内部空間が設けられており、該内部空間には、2つの前記プラグコンタクト226の間を電気的に接続する前記導電部材であるヒューズ228及び前記レセプタクルコネクタ250との嵌合状態を検知するための第一検出用プラグコンタクト222が必要に応じて配置されている。前記第一検出用プラグコンタクト222は金属製であり、圧入により前記プラグハウジング212に固定されている。なお、前述の役割を果たせれば、どのような形状・大きさ・金属材料及び固定の仕方であってもよい。また、前記内部空間にある前記プラグコンタクト226や前記ヒューズ228等に触れることによる感電や異物の侵入等を防止するため、嵌合側の反対側の面にはヒューズカバー234が設けられている。前記ヒューズカバー234は前述の役割を満たせればどのような形状・大きさでもよく、本実施形態2では、略長方形の平板と該平板の長手方向両側に前記プラグハウジング212と一体化するための突起部を有し、電気絶縁性のプラスチック製である。
【0062】
また、前記プラグハウジング212の長手方向両側面の外側には、前記カップリング214との固定手段としてハウジング凸部240が設けられている。前記ハウジング凸部240の形状・大きさは前記カップリング214と固定できれば如何なるものでもよいが、前記カップリングとの保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。さらに、前記レセプタクルコネクタ250の係止突起280との係合手段、且つ、前記カップリング214との固定手段としてハウジング係合突起242を設ける。前記プラグコネクタ210と前記レセプタクルコネクタ250とを非嵌合状態から嵌合させていき、前記ハウジング係合突起242が係止突起280に係合することを以って嵌合状態になる。前記ハウジング係合突起242の形状・大きさは、前記レセプタクルコネクタ250と係合でき、かつ、前記カップリング214と固定できれば如何なるものでもようが、前記レセプタクルコネクタ250との保持力や前記カップリング214との保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0063】
次に、前記カップリング214について説明する。前記カップリング214は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料等を挙げることができる。
【0064】
前記カップリング214には、前記プラグハウジング212を収容するプラグハウジング収容スペース206が設けられている。前記プラグハウジング収容スペース206の形状・大きさは、前記プラグハウジング212が入ればよく、強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0065】
また、前記カップリング214には、前記プラグハウジング212との固定及び係合手段として、前記プラグハウジング212のハウジング係合突起242及びハウジング凸部240とそれぞれ係合・固定するカップリング係合突起208及びカップリング凸部230が、前記カップリング214の長手方向両側面の内側の嵌合側及び嵌合側の反対側にそれぞれ設けられている。前記プラグハウジング212を前記カップリング214内へ挿入し、前記ハウジング凸部240と前記カップリング凸部230及び前記ハウジング係合突起242と前記カップリング係合突起208がそれぞれ係合することで、前記プラグハウジング212と前記カップリング214とが固定され一体化する。なお、本実施形態2では前述のような係合・固定手段としたが、役割を満たせればどのような係合・固定手段であってもよく、前記レセプタクルコネクタ250との保持力や前記プラグハウジング212との保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0066】
また、前記カップリング214の嵌合側の反対側の各側面外側には、操作用突起244が設けられている。前記プラグコネクタ210と前記レセプタクルコネクタ250との嵌合状態の時に、対向する前記操作用突起244に指を掛けて抜去方向に引くことで、前記レセプタクルコネクタ250の係止突起280に係合している前記プラグコネクタ210のハウジング係合突起242の係合が解除され、前記プラグコネクタ210と前記レセプタクルコネクタ250とが離脱する。前記操作用突起244の形状・大きさは、指を掛けられれば如何なるものでも良く、操作性や強度や加工性等考慮して適宜設計する。
【0067】
次に、前記レセプタクルコネクタ250について説明する。前記レセプタクルコネクタ250は、主に、2つのレセプタクルコンタクト266と、該レセプタクルコンタクト266を収容するレセプタクル嵌合部254をもつレセプタクルハウジング252を有している。以下、それぞれの部位について説明する。
【0068】
それぞれの部位を説明する前に、前記レセプタクルコンタクト266と接続する接続対象物について説明する。前記接続対象物は、外部との接続をするためのものであり、ケーブルやバスバーやプリント基板等を挙げることができる。本実施形態2では、前記接続対象物として電力用ケーブル270を使用している。
【0069】
まず、前記レセプタクルコンタクト266について説明する。前記レセプタクルコンタクト266は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記レセプタクルコンタクト266の材質としては、寸法安定性や加工性や強度や導電率やクリープ特性が要求されるので、黄銅やリン青銅やベリリウム合金やコルソン系合金等を挙げることができる。
【0070】
前記レセプタクルコンタクト266は、前記プラグコンタクト226と接触するための嵌合側の部位と、電力用ケーブル270と接続するための嵌合側の反対側の部位とを有する。
【0071】
また、本実施形態2においては、前記レセプタクルコンタクト266を前記レセプタクルハウジング252へ固定するために、レセプタクルコンタクト収容孔274内に弾性を有するコンタクト固定用突起296が設けられ、前記レセプタクルコンタクト266には係止孔258が設けられている。前記レセプタクルコンタクト266を前記レセプタクルコンタクト収容孔274に挿入し、前記コンタクト固定用突起296を前記係止孔258に係合させることにより固定している。前記レセプタクルコンタクト266が前記レセプタクルハウジング252へ確実に固定できればどのように固定してもよい。別の固定の仕方としては、圧入や溶着等が挙げられる。
【0072】
また、前記レセプタクルコンタクト266と前記電力用ケーブル270との接続手段についても、確実に接続・固定できればどのような手段でもよく、例えば、圧着や圧接やはんだ付け等が挙げられるが、本実施形態2は圧着接続による。
【0073】
次に、前記レセプタクルハウジング252について説明する。前記レセプタクルハウジング252は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料等を挙げることができる。
【0074】
前記レセプタクルハウジング252には、前記プラグコネクタ210との嵌合側に、嵌合時に前記プラグコネクタ210のプラグ嵌合部216を入れる嵌合口294が設けられている。前記嵌合口294の形状・大きさは、前記プラグ嵌合部216が入れば如何なるものでもよいが、接触安定性や寸法安定性や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0075】
前記レセプタクルハウジング252には、前記プラグコネクタ210のプラグ嵌合部216内に入る2つのレセプタクル嵌合部254が設けられている。前記レセプタクル嵌合部254の形状・大きさは、前記プラグ嵌合部216に入れば如何なるものでもよいが、前記プラグ嵌合部216に沿うように、接触安定性や寸法安定性や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0076】
また、前記レセプタクル嵌合部254の内部には、嵌合側から嵌合側の反対側まで貫通していると共に、前記レセプタクルコンタクト266を収容するためのレセプタクルコンタクト収容孔274が設けられている。前記レセプタクルコンタクト266を前記レセプタクルハウジング252へ固定するために、本実施形態2においては、前記レセプタクルコンタクト収容孔274内に弾性を有するコンタクト固定用突起296が設けられ、前記レセプタクルコンタクト266には係止孔258が設けられている。前記レセプタクルコンタクト266を前記レセプタクルコンタクト収容孔274に挿入し、前記コンタクト固定用突起296を前記係止孔258に係合させることにより固定している。前記レセプタクルコンタクト266が前記レセプタクルハウジング252へ確実に固定できればどのように固定してもよい。別の固定の仕方としては、圧入や溶着等が挙げられる。
【0077】
また、前記レセプタクルコンタクト収容孔274内には、該レセプタクルコンタクト収容孔274内へ誤って指等を挿入し通電部に触れることによる感電を防止するための感電防止部276が設けられている。前記感電防止部276は、前記レセプタクルコンタクト収容孔274内の前記レセプタクルコンタクトの先端より嵌合側に近い位置に設けられる。本実施形態2では、前記感電防止部276は、前記レセプタクル嵌合部254及び前記レセプタクルハウジング252と一体に成型された電気絶縁性のプラスチックであるが、前述の役割を満たせればどのような形状や材質であってもよく、別体の部品であってもよい。
【0078】
また、前記レセプタクルハウジング252の嵌合側には、前記プラグコネクタ210との嵌合状態を検知するための第一検出用レセプタクルコンタクト264と該第一検出用レセプタクルコンタクト264を収容する第一検出用レセプタクルコンタクト収容孔290とが設けられている。前記第一検出用レセプタクルコンタクト264は金属製であり、前述の役割を果たせれば、どのような形状・大きさ及び金属材料であってもよい。前記第一検出用レセプタクルコンタクト264の前記第一検出用レセプタクルコンタクト収容孔290への固定の仕方は、前記第一検出用レセプタクルコンタクト264が確実に固定できればどのような方法であってもよく、本実施形態2においてはランス(引っ掛け)により固定している。別の固定の仕方としては、圧入や溶着等が挙げられる。また、前記第一検出用レセプタクルコンタクト264の嵌合側の反対側には、第一検出用ケーブル272が接続されている。本実施形態2では圧着接続により接続されているが、確実に接続・固定できればどのような手段でもよく、別の接続の仕方としては、圧接やはんだ付け等が挙げられる。
【0079】
また、前記レセプタクルハウジング252と前記プラグハウジング212との係合手段として、前記レセプタクルハウジング252の長手方向両側面の外側には、前記ハウジング係合突起242に対応する位置で、且つ、前記ハウジング係合突起242が係合する係止突起280が設けられている。前記プラグコネクタ210と前記レセプタクルコネクタ250とを非嵌合状態から嵌合させていき、前記ハウジング係合突起242が係止突起280に係合することを以って嵌合状態になる。なお、本実施形態では前述のような係合手段としたが、役割を満たせればどのような係合手段であってもよく、前記プラグコネクタ210との保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0080】
また、前記レセプタクルハウジング252には、リアカバー268を前記レセプタクルハウジング252へ固定するためのリアカバー固定孔278が設けられている。前記リアカバー固定孔278の数は、前記リアカバー268が前記レセプタクルハウジング252に確実に固定できれば何箇所でもよく、本実施形態2においては4箇所である。また、前記レセプタクルハウジング252の長手方向両側面の外側には、レセプタクルコネクタ250を機器等へ取り付けるための取り付け用の孔をもつレセプタクルフランジ256を有する。前記レセプタクルフランジ256の位置や形状は、取り付ける機器等の形状や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0081】
また、前記リアカバー268は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性や強度やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料等を挙げることができる。
【0082】
前記リアカバー268の役割としては、前記レセプタクルコネクタ250内の通電部に触れることによる感電や異物の侵入等の防止や等である。前記リアカバー268は、前記レセプタクルハウジング252の嵌合側の反対側を覆う面と、該面に電力用ケーブル270と第一検出用ケーブル272を通すためのそれぞれの孔と、前記レセプタクルハウジング252の嵌合側の反対側へ固定するための手段とを有する。本実施形態における前記固定するための手段は、リアカバー固定突起292を4箇所に設け、前記リアカバー固定突起292を前記レセプタクルハウジング252のリアカバー固定孔278に係合させることによるが、前記リアカバー268が前記レセプタクルハウジング252に確実に固定できればどのような手段であってもよい。
【0083】
(実施形態3)
本実施形態3の電気コネクタ300は、プラグコネクタ310とレセプタクルコネクタ350を主たる構成部材として備えている。以下、それぞれについて説明する。
【0084】
まず、前記プラグコネクタ310について説明する。前記プラグコネクタ310は、主に、2つのプラグコンタクト326と、該プラグコンタクト326を収容するプラグコンタクト収容孔を持ち嵌合時に前記レセプタクルコネクタ350の嵌合口394内に入るプラグ嵌合部316を持つプラグハウジング312と、該プラグハウジング312の外周に装着するカップリング314を有する。以下、それぞれの部位について説明する。
【0085】
それぞれの部位を説明する前に、前記プラグコンタクト326と接続する導電部材について説明する。前記導電部材は、過電流に対する回路の保護や外部との接続をするためのものであり、ヒューズやサーキットブレーカやケーブルやプリント基板等を挙げることができる。本実施形態3では、前記導電部材としてヒューズ328を使用している。
【0086】
まず、前記プラグコンタクト326について説明する。前記プラグコンタクト326は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記プラグコンタクト326の材質としては、寸法安定性や加工性や強度や導電率やクリープ特性が要求されるので、黄銅やリン青銅やベリリウム合金やコルソン系合金等を挙げることができる。
【0087】
前記プラグコンタクト326は、略L字形状の平板であり、嵌合側の反対側にヒューズ328を前記プラグコンタクト326に固定するための第一ボルト332を挿入するヒューズ固定用ネジ孔338を設け、前記第一ボルト332と第一ナット324との締め付けにより固定している。なお、固定方法としては、前記プラグコンタクト326とヒューズ328とを確実に固定できればどのように固定してもよい。
【0088】
また、本実施形態3においては、前記プラグコンタクト326を前記レセプタクルハウジング312へ圧入により固定している。前記プラグコンタクト326が前記プラグハウジング312へ確実に固定できればどのように固定してもよい。別の固定の仕方としては、ランス(引っ掛け)や溶着等が挙げられる。
【0089】
次に、前記プラグハウジング312について説明する。前記プラグハウジング312は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料等を挙げることができる。
【0090】
前記プラグハウジング312には、前記レセプタクルコネクタ350との嵌合側に、嵌合時に前記レセプタクルコネクタ350の嵌合口394内に入るプラグ嵌合部316が設けられている。前記プラグ嵌合部316の形状・大きさは、前記嵌合口394に入れば如何なるものでもよいが、接続安定性や寸法安定性や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。さらに、前記プラグ嵌合部316には、後述する安全部品321を押し下げた時に前記安全部品321の安全部品係合突起329と係合するプラグ嵌合部係合突起317が設けられている。前記プラグ嵌合部係合突起317の位置や大きさや個数は、安全部品321を押し下げた時に安全部品係合突起329と確実に係合できるように該安全部品係合突起329の位置・形状や係合強度や加工性や強度等を考慮し適宜設計する。
【0091】
また、前記プラグハウジング312には、2つの前記プラグコンタクト326を収容するプラグコンタクト収容孔が設けられている。前記プラグコンタクト収容孔は、前記プラグコンタクト326が圧入・固定できればよく、その形状・大きさは、接触安定性や寸法安定性や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0092】
また、前記プラグハウジング312の嵌合側の反対側には、内部空間が設けられており、該内部空間には、2つの前記プラグコンタクト326の間を電気的に接続する前記導電部材であるヒューズ328及び前記レセプタクルコネクタ350との嵌合状態を検知するための第一検出用プラグコンタクト322が必要に応じて配置されている。該第一検出用プラグコンタクト322は、前記レセプタクルコネクタ350の第一検出用レセプタクルコンタクト364と接続されているか否かにより、コネクタ間の嵌合状態を検知するためのものである。前記第一検出用プラグコンタクト322は金属製であり、本実施形態3では圧入により前記プラグハウジング312に固定されている。なお、前述の役割を果たせれば、どのような形状・大きさ・金属材料及び固定の仕方であってもよいが、役割や接続安定性や加工性や強度等を考慮して適宜設計する。また、前記内部空間にある前記プラグコンタクト326や前記ヒューズ328等に触れることによる感電や異物の侵入等を防止するため、嵌合側の反対側の面にはヒューズカバー334が設けられている。前記ヒューズカバー334は前述の役割を満たせればどのような形状・大きさでもよく、本実施形態3では、略長方形の平板と該平板の長手方向両側に前記プラグハウジング312と一体化するための突起部を有し、電気絶縁性のプラスチック製である。
【0093】
また、前記プラグハウジング312の長手方向両側面の外側には、前記カップリング314との固定手段としてハウジング凸部340が設けられている。前記ハウジング凸部340の形状・大きさは前記カップリング314と固定できれば如何なるものでもよいが、前記カップリングとの保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。さらに、前記レセプタクルコネクタ350の係止突起380との係合手段、且つ、前記カップリング314との固定手段としてハウジング係合突起342を設ける。前記プラグコネクタ310と前記レセプタクルコネクタ350とを非嵌合状態から嵌合させていき、前記ハウジング係合突起342が係止突起380に係合することを以って嵌合状態になる。前記ハウジング係合突起342の形状・大きさは、前記レセプタクルコネクタ350と係合でき、かつ、前記カップリング314と固定できれば如何なるものでもようが、前記レセプタクルコネクタ350との保持力や前記カップリング314との保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0094】
次に、前記カップリング314について説明する。前記カップリング314は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料等を挙げることができる。
【0095】
前記カップリング314には、前記プラグハウジング312を収容するプラグハウジング収容スペース306が設けられている。前記プラグハウジング収容スペース306の形状・大きさは、前記プラグハウジング312が入ればよく、強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0096】
また、前記カップリング314には、後述する安全部品321が入る安全部品挿入溝319が設けられていると共に、前記安全部品321の安全部品係合突起329と係合するための係止部315が設けられている。前記係止部315は、前記安全部品321の安全部品係合突起329と係合することにより、前記安全部品321を引き上げた時の位置を制限すると共に前記カップリング314から前記安全部品321の脱落を防止することを目的として設けられたものである。本実施形態3では、前記係止部315は前記安全部品挿入溝319の両端付近の2箇所に設けられているが、前述の目的を満足すればどのように設けてもよい。
【0097】
また、前記カップリング314には、前記プラグハウジング312との固定及び係合手段として、前記プラグハウジング312のハウジング係合突起342及びハウジング凸部340とそれぞれ係合・固定するカップリング係合突起308及びカップリング凸部330が、前記カップリング314の長手方向両側面の内側の嵌合側及び嵌合側の反対側にそれぞれ設けられている。前記プラグハウジング312を前記カップリング314内へ挿入し、前記ハウジング凸部340と前記カップリング凸部330及び前記ハウジング係合突起342と前記カップリング係合突起308がそれぞれ係合することで、前記プラグハウジング312と前記カップリング314とが固定され一体化する。なお、本実施形態3では前述のような係合・固定手段としたが、役割を満たせればどのような係合・固定手段であってもよく、前記レセプタクルコネクタ350との保持力や前記プラグハウジング312との保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0098】
また、前記カップリング314の嵌合側の反対側の長手方向両側面の外側には、操作用突起344が設けられている。前記プラグコネクタ310と前記レセプタクルコネクタ350との嵌合状態の時に、対向する前記操作用突起344に指を掛けて抜去方向に引くことで、前記レセプタクルコネクタ350の係止突起380に係合している前記プラグコネクタ310のハウジング係合突起342の係合が解除され、前記プラグコネクタ310と前記レセプタクルコネクタ350とが離脱する。前記操作用突起344の形状・大きさは、指を掛けられれば如何なるものでも良く、操作性や強度や加工性等考慮して適宜設計する。
【0099】
ここで、前記安全部品321について説明する。前記安全部品321は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料等を挙げることができる。
【0100】
前記安全部品321は、操作部325と、該操作部325から延出される複数のアーム部327と、該アーム部327に所要数の安全部品係合突起329とを有する。
【0101】
また、前記安全部品321の操作部325の裏側には、前記レセプタクルコネクタ350との嵌合状態を検知するための第二検出用プラグコンタクト323が必要に応じて配置されている。該第二検出用プラグコンタクト323は、前記レセプタクルコネクタ350の第二検出用レセプタクルコンタクト365と接続しているか否かにより、コネクタ間の嵌合状態を検知するためのものである。前記第二検出用プラグコンタクト323は金属製であり、本実施形態3では圧入により前記安全部品321に固定されている。なお、前述の役割を果たせれば、どのような形状・大きさ・金属材料及び固定の仕方であってもよいが、役割や接続安定性や加工性や強度等を考慮して適宜設計する。
【0102】
また、前記安全部品321は、前記カップリング314の安全部品挿入溝319に入る形状であり、前記安全部品321の安全部品係合突起329は、前記カップリング314の係止部315や前記プラグハウジング312のプラグ嵌合部係合突起317と係合するためのものである。前記安全部品係合突起329と前記係止部315との係合については、前記安全部品321を引き上げた時の位置を制限すると共に前記カップリング314から前記安全部品321の脱落を防止することを目的とするものであり、前記安全部品係合突起329と前記嵌合部係合突起317との係合については、前記安全部品321を押し下げた時の位置を保持することを目的とするものである。なお、これらは、前記の目的を満足すればどのように設けてもよい。
【0103】
前記安全部品321の操作方法としては、前記プラグコネクタ310と前記レセプタクルコネクタ350との嵌合前は前記安全部品321を引き上げた状態にしておき、嵌合後、前記安全部品321の操作部325を押し下げ、複数の前記安全部品係合突起329を前記プラグハウジング312のプラグ嵌合部係合突起317と係合させる。係合と同時に、前記第二検出用プラグコンタクト323と前記第二検出用レセプタクルコンタクト365とが接続され、コネクタが嵌合状態であることが検知される。
【0104】
次に、前記レセプタクルコネクタ350について説明する。前記レセプタクルコネクタ350は、主に、2つのレセプタクルコンタクト366と、該レセプタクルコンタクト366を収容するレセプタクル嵌合部354をもつレセプタクルハウジング352を有している。以下、それぞれの部位について説明する。
【0105】
それぞれの部位を説明する前に、前記レセプタクルコンタクト366と接続する接続対象物について説明する。前記接続対象物は、外部との接続をするためのものであり、ケーブルやバスバーやプリント基板等を挙げることができる。本実施形態3では、接続対象物をバスバー(図示無し)とし、前記レセプタクルコンタクト366と前記バスバー(図示無し)との間には外部接続用端子367を備えている。
【0106】
まず、前記レセプタクルコンタクト366について説明する。前記レセプタクルコンタクト366は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記レセプタクルコンタクト366の材質としては、寸法安定性や加工性や強度や導電率やクリープ特性が要求されるので、黄銅やリン青銅やベリリウム合金やコルソン系合金等を挙げることができる。
【0107】
前記レセプタクルコンタクト366は、前記プラグコンタクト326と接触するための嵌合側の部位と、前記外部接続用端子367と接続するための嵌合側の反対側の部位とを有する。
【0108】
また、本実施形態3においては、前記レセプタクルコンタクト366を前記レセプタクルハウジング352へ固定するために、レセプタクルコンタクト収容孔374内に弾性を有するコンタクト固定用突起396が設けられ、前記レセプタクルコンタクト366には係止孔358が設けられている。前記レセプタクルコンタクト366を前記レセプタクルコンタクト収容孔374に挿入し、前記コンタクト固定用突起396を前記係止孔358に係合させることにより固定している(所謂、ランス(引っ掛け)方式)。前記レセプタクルコンタクト366が前記レセプタクルハウジング352へ確実に固定できればどのように固定してもよい。別の固定の仕方としては、圧入や溶着等が挙げられる。
【0109】
また、前記レセプタクルコンタクト366と前記外部接続用端子367との接続手段についても、確実に接続・固定できればどのような手段でもよく、例えば、圧接やはんだ付けやねじ留め等が挙げられるが、本実施形態3では第二ボルト375と第二ナット377とのねじ留めによる。
【0110】
次に、前記レセプタクルハウジング352について説明する。前記レセプタクルハウジング352は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料等を挙げることができる。
【0111】
前記レセプタクルハウジング352には、前記プラグコネクタ310との嵌合側に、嵌合時に前記プラグコネクタ310のプラグ嵌合部316を入れる嵌合口394が設けられている。前記嵌合口394の形状・大きさは、前記プラグ嵌合部316が入れば如何なるものでもよいが、接触安定性や寸法安定性や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0112】
前記レセプタクルハウジング352には、前記プラグコネクタ310のプラグ嵌合部316内に入る2つのレセプタクル嵌合部354が設けられている。前記レセプタクル嵌合部354の形状・大きさは、前記プラグ嵌合部316に入れば如何なるものでもよいが、前記プラグ嵌合部316に沿うように、接触安定性や寸法安定性や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0113】
また、前記レセプタクル嵌合部354の内部には、嵌合側から嵌合側の反対側まで貫通していると共に、前記レセプタクルコンタクト366を収容するためのレセプタクルコンタクト収容孔374が設けられている。前記レセプタクルコンタクト366を前記レセプタクルハウジング352へ固定するために、本実施形態3においては、前記レセプタクルコンタクト収容孔374内に弾性を有するコンタクト固定用突起396が設けられ、前記レセプタクルコンタクト366には係止孔358が設けられている。前記レセプタクルコンタクト366を前記レセプタクルコンタクト収容孔374に挿入し、前記コンタクト固定用突起396を前記係止孔358に係合させることにより固定している。前記レセプタクルコンタクト366が前記レセプタクルハウジング352へ確実に固定できればどのように固定してもよい。別の固定の仕方としては、圧入や溶着等が挙げられる。
【0114】
また、前記レセプタクルコンタクト収容孔374内には、該レセプタクルコンタクト収容孔374内へ誤って指等を挿入し通電部に触れることによる感電を防止するための感電防止部376が設けられている。前記感電防止部376は、前記レセプタクルコンタクト収容孔374内の前記レセプタクルコンタクトの先端より嵌合側に近い位置に設けられる。本実施形態3では、前記感電防止部376は、前記レセプタクル嵌合部354及び前記レセプタクルハウジング352と一体に成型された電気絶縁性のプラスチックであるが、前述の役割を満たせればどのような形状や材質であってもよく、別体の部品であってもよい。
【0115】
また、前記レセプタクルハウジング352の嵌合側には、前記プラグコネクタ310との嵌合状態を検知するための第一及び第二検出用レセプタクルコンタクト364,365と、該第一及び第二検出用レセプタクルコンタクト364,365を収容する第一検出用レセプタクルコンタクト収容孔390とが設けられている。前記第一及び第二検出用レセプタクルコンタクト364,365は金属製であり、前述の役割を果たせれば、どのような形状・大きさ及び金属材料であってもよい。前記第一及び第二検出用レセプタクルコンタクト364,365の前記第一及び第二検出用レセプタクルコンタクト収容孔390への固定の仕方は、前記第一及び第二検出用レセプタクルコンタクト364,365が確実に固定できればどのような方法であってもよく、本実施形態3においてはランス(引っ掛け)により固定している。別の固定の仕方としては、圧入や溶着等が挙げられる。また、前記第一及び第二検出用レセプタクルコンタクト364,365の嵌合側の反対側には、それぞれ第一及び第二検出用ケーブル372,373が接続されている。本実施形態3では圧着接続により接続されているが、確実に接続・固定できればどのような手段でもよく、別の接続の仕方としては、圧接やはんだ付け等が挙げられる。なお、本実施形態3では、前述のように嵌合状態の検知回路を2系統としたが、どちらか1系統だけでもよい。
【0116】
また、前記レセプタクルハウジング352と前記プラグハウジング312との係合手段として、前記レセプタクルハウジング352の長手方向両側面の外側には、前記ハウジング係合突起342に対応する位置で、且つ、前記ハウジング係合突起342が係合する係止突起380が設けられている。前記プラグコネクタ310と前記レセプタクルコネクタ350とを非嵌合状態から嵌合させていき、前記ハウジング係合突起342が係止突起380に係合することを以って嵌合状態になる。なお、本実施形態では前述のような係合手段としたが、役割を満たせればどのような係合手段であってもよく、前記プラグコネクタ310との保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0117】
また、前記レセプタクルハウジング352には、リアカバー368を前記レセプタクルハウジング352へ固定するためのリアカバー固定孔378が設けられている。前記リアカバー固定孔378の数は、前記リアカバー368が前記レセプタクルハウジング352に確実に固定できれば何箇所でもよく、本実施形態3においては4箇所である。また、前記レセプタクルハウジング352の長手方向両側面の外側には、レセプタクルコネクタ350を機器等へ取り付けるための取り付け用の孔をもつレセプタクルフランジ356を有する。前記レセプタクルフランジ356の位置や形状は、取り付ける機器等の形状や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
【0118】
ここで、前記外部接続用端子367について説明する。前記外部接続用端子367は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記外部接続用端子367の材質としては、寸法安定性や加工性や強度や導電率やクリープ特性が要求されるので、黄銅やリン青銅やベリリウム合金やコルソン系合金等を挙げることができる。
【0119】
また、前記外部接続用端子367は、一方端で前記レセプタクルコンタクト366と接続し、他方端で前記バスバー(図示無し)等と接続する。本実施形態3においては、両端共にねじ留め用の略円形の孔を設け、前記レセプタクルコンタクト366及び前記バスバー(図示無し)とねじ留めにより接続・固定されるが、確実に接続・固定できればどのような手段でもよく、別の接続の仕方としては、圧接やはんだ付け等が挙げられる。
【0120】
ここで、前記リアカバー368について説明する。前記リアカバー368は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材料としては寸法安定性や加工性や強度やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料等を挙げることができる。
【0121】
前記リアカバー368の役割としては、前記レセプタクルコネクタ350内の通電部に触れることによる感電や異物の侵入等の防止や接続対象物との台座等である。
【0122】
前記リアカバー368は、前記レセプタクルハウジング352の嵌合側の反対側を覆う面と、該面に第一,第二検出用ケーブル372,373及び前記外部接続用端子367を通すためのそれぞれの孔と、前記レセプタクルハウジング352の嵌合側の反対側へ固定するための手段と、前記レセプタクルハウジング352の嵌合側の反対側を覆う面から外側方向に突出し先端付近に前記外部接続用端子367と前記バスバー(図示無し)との接続・固定手段をもつ2つの突出部369とを有する。本実施形態3における前記レセプタクルハウジング352の嵌合側の反対側へ固定するための手段は、リアカバー固定突起392を4箇所に設け、前記リアカバー固定突起392を前記レセプタクルハウジング352のリアカバー固定孔378に係合させることによるが、前記リアカバー368が前記レセプタクルハウジング352に確実に固定できればどのような手段であってもよい。また、本実施形態3における前記外部接続用端子367と前記バスバー(図示無し)との接続・固定手段としては、前記突出部369の先端付近に第三ボルト379を挿入する孔と第三ナット381を収める凹部を設け、前記第三ボルト379を前記突出部369の孔と前記外部接続用端子367の孔へ挿入し、前記第三ナット381により前記突出部369へ固定し、さらに、前記第三ボルト379の先端に前記バスバー(図示無し)を接続しナット(図示無し)で固定することで、前記外部接続用端子367と前記バスバー(図示無し)とを接続・固定することができる。なお、本実施形態3では前述のような接続・固定手段としたが、役割を満たせればどのような接続・固定手段であってもよい。
【符号の説明】
【0123】
100,200,300 電気コネクタ
106,206,306 ハウジング収容スペース
108,208,308 カップリング係合突起
110,210,310 プラグコネクタ
112,212,312 プラグハウジング
114,214,314 カップリング
116,216,316 プラグ嵌合部
118 コンタクトストッパー挿入孔
120 コンタクトストッパー
122,222,322 第一検出用プラグコンタクト
126,226,326 プラグコンタクト
128,228,328 ヒューズ
130,230,330 カップリング凸部
132,232,332 第一ボルト
134,234,334 ヒューズカバー
136 プラグコンタクトスリット
138,238,338 ヒューズ固定用ネジ孔
140,240,340 ハウジング凸部
142,242,342 ハウジング係合突起
144,244,344 操作用突起
146 コンタクトストッパー係止溝
148 ストッパー突起部
150,250,350 レセプタクルコネクタ
152,252,352 レセプタクルハウジング
154,254,354 レセプタクル嵌合部
156,256,356 レセプタクルフランジ
160 コンタクトストッパー挿入孔
162 コンタクトストッパー
164,264,364 第一検出用レセプタクルコンタクト
166,266,366 レセプタクルコンタクト
168,268,368 リアカバー
170,270 電力用ケーブル
172,272,372 第一検出用ケーブル
174,274,374 レセプタクルコンタクト収容孔
176,276,376 感電防止部
178,278,378 リアカバー固定孔
180,280,380 係止突起
182 コンタクトストッパー係止溝
184 レセプタクルコンタクトスリット
186 スペーサ
188 ストッパー突起部
190,290,390 第一検出用レセプタクルコンタクト収容孔
192,292,392 リアカバー固定突起
194,294,394 嵌合口
224,324 第一ナット
258,358 係止孔
296,396 コンタクト固定用突起
315 係止部
317 プラグ嵌合部係合突起
319 安全部品挿入溝
321 安全部品
323 第二検出用プラグコンタクト
325 操作部
327 アーム部
329 安全部品係合突起
365 第二検出用レセプタクルコンタクト
367 外部接続用端子
369 突出部
373 第二検出用ケーブル
375 第二ボルト
377 第二ナット
379 第三ボルト
381 第三ナット
391 第二検出用レセプタクルコンタクト収容孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグコネクタとレセプタクルコネクタが着脱自在に嵌合する電気コネクタであって、
複数のプラグコンタクトと、該プラグコンタクトに接続する導電部材と、前記プラグコンタクトを収容するプラグコンタクト収容孔と前記レセプタクルコネクタの嵌合口内に嵌合するプラグ嵌合部とを持つプラグハウジングと、を有する前記プラグコネクタと、
接続対象物と接続すると共に前記プラグコンタクトと嵌合する複数のレセプタクルコンタクトと、該レセプタクルコンタクトを収容するレセプタクルコンタクト収容孔と前記プラグコネクタのプラグ嵌合部内に嵌合するレセプタクル嵌合部と前記プラグコネクタのプラグ嵌合部と嵌合する嵌合口とを持つレセプタクルハウジングと、を有する前記レセプタクルコネクタと、
を備える電気コネクタにおいて、
前記レセプタクルコネクタの前記レセプタクルコンタクト収容孔内に、収容された前記レセプタクルコンタクトの先端より嵌合側に近い位置に感電防止部が設けられ、
前記プラグコネクタのプラグコンタクトの先端側に、前記レセプタクルコネクタの感電防止部を逃げるスリットが設けられることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項2】
プラグコネクタとレセプタクルコネクタが着脱自在に嵌合する電気コネクタであって、
複数のプラグコンタクトと、該プラグコンタクトに接続する導電部材と、前記プラグコンタクトを収容するプラグコンタクト収容孔と前記レセプタクルコネクタの嵌合口内に嵌合するプラグ嵌合部とを持つプラグハウジングと、を有する前記プラグコネクタと、
接続対象物と接続すると共に前記プラグコンタクトと嵌合する複数のレセプタクルコンタクトと、該レセプタクルコンタクトを収容するレセプタクルコンタクト収容孔と前記プラグコネクタのプラグ嵌合部内に嵌合するレセプタクル嵌合部と前記プラグコネクタのプラグ嵌合部と嵌合する嵌合口とを持つレセプタクルハウジングと、を有する前記レセプタクルコネクタと、
を備える電気コネクタにおいて、
前記レセプタクルコネクタの前記レセプタクルコンタクト収容孔内に、収容された前記レセプタクルコンタクトの先端より嵌合側に近い位置に感電防止部が設けられ、
前記プラグコンタクトの前記レセプタクルコンタクトとの接触部付近が略平板状である
ことを特徴とする電気コネクタ。
【請求項3】
前記プラグコネクタには、前記プラグハウジングの外周にカップリングが装着され、
前記カップリングには、前記プラグハウジングを収容するプラグハウジング収容スペースが設けられると共に前記プラグハウジングとの固定手段を有し、
前記プラグハウジングには、前記カップリングとの固定手段を有すると共に前記レセプタクルコネクタとの係合手段を有し、
前記レセプタクルコネクタには、前記プラグハウジングとの係合手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記プラグハウジングと前記カップリングとの固定手段として、前記カップリングには長手方向両側面の内側の、嵌合側及び嵌合側の反対側にカップリング係合突起及びカップリング凸部を設けると共に前記プラグハウジングには長手方向両側面の外側に、ハウジング係合突起及びハウジング凸部とを設け、前記カップリング係合突起と前記ハウジング係合突起及び前記カップリング凸部と前記ハウジング凸部を係合させることにより前記プラグハウジングと前記カップリングとの固定し、
前記プラグハウジングと前記レセプタクルハウジングとの係合手段として、前記レセプタクルハウジングには前記ハウジング係合突起に対応する位置で、かつ、前記ハウジング係合突起が係合する係止突起を設け、前記ハウジング係合突起と前記係止突起とを係合させることにより前記プラグコネクタと前記レセプタクルコネクタとを係合させることを特徴とする請求項3に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記プラグハウジングまたは前記カップリング若しくは前記プラグハウジングと前記カップリングの両方と係合する可動式の安全部品を備えることを特徴とする請求項1〜4に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記プラグハウジングには第一検出用プラグコンタクトが保持され、前記レセプタクルハウジングには前記第一検出用プラグコンタクトと接続する第一検出用レセプタクルコンタクトが保持されていることを特徴とする請求項1〜5に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記安全部品には第二検出用プラグコンタクトが保持され、前記レセプタクルハウジングには前記第二検出用プラグコンタクトと接続する第二検出用レセプタクルコンタクトが保持され、前記安全部品を特定の位置に移動させることで前記第二検出用プラグコンタクトと前記第二検出用レセプタクルコンタクトとを接続することができることを特徴とする請求項5に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
前記レセプタクルコネクタには前記レセプタクルコンタクトと接続対象物とに接続する外部接続用端子を備えると共に該外部接続用端子が配置される側にリアカバーを備え、該リアカバーには前記外部接続用端子と平行に突出する突出部を設けると共に該突出部には前記外部接続用端子と前記接続対象物との固定手段を有することを特徴とする請求項1〜7に記載の電気コネクタ。
【請求項9】
前記導電部材はヒューズであり、該ヒューズにより前記複数のプラグコンタクトが互いに接続されることを特徴とする請求項1〜8に記載の電気コネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2012−182106(P2012−182106A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−128832(P2011−128832)
【出願日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(000208835)第一電子工業株式会社 (182)
【Fターム(参考)】