説明

電気供給のための接続機構

【課題】構造が比較的簡単で、配置や設置がし易く、保守や管理もし易い、電気供給のための接続機構を提供する。
【解決手段】電源から電気の供給を受けるレセプタクル4と、電動装置に電気を供給するプラグ3とを電気的な接続させ、それにより前記電源から前記電動装置への電気の供給を実現する接続機構であって、プラグ3は、受電端子を具備し、レセプタクル4は、給電端子を具備し、前記受電端子と前記給電端子とは、互いに面接触することにより電気的に接続可能であり、前記給電端子と面接触可能な前記受電端子の端子面が、前記受電端子と接触可能な前記給電端子の端子面よりも面積が大きい平板である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電源から電気の供給を受けるレセプタクル(給電装置)と、電動装置に電気を供給するプラグ(受電装置)とを電気的に接続させ、それにより前記電源から前記電動装置への電気の供給を実現する接続機構に関するものである。
【0002】
なお、次に掲げる用語の意味または解釈は、以下の通りとする。
【0003】
「プラグ」は、電動装置を備える物品に着脱可能に取り付けられる装置であっても、電動装置を備える物品に固定される装置であってもよい。
【0004】
「電動装置」とは、広く電気で動作する装置をいい、電気で動作するものである限り、例えば冷却装置、冷凍装置、加熱装置その他の温度調節装置、湿度調節装置、回転装置などが該当する。
【0005】
「電動装置を備える物品」の典型例は、蓄電池を備える車両、空調装置を備える家屋、冷凍装置や冷房装置を備えるコンテナ(冷却用コンテナ)である。
【背景技術】
【0006】
電源から電気の供給を受けるレセプタクルと、電動装置に電気を供給するプラグとを電気的に接続させ、それにより前記電源から前記電動装置への電気の供給を実現する接続機構として、電動装置を備える物品に着脱可能に取り付けられたプラグにレセプタクルを電気的に接続する機構が知られている。すなわち、冷却用コンテナに着脱可能に設置されるプラグに電気的に接続可能なレセプタクルを、その冷却用コンテナが配置されるコンテナ貯蔵棚に備えており、その電気的な接続により、冷却用コンテナが備える電動装置の動作に必要な電気を供給する電気供給機構が知られている(特許文献1から3参照)。
【0007】
なお、コンテナ貯蔵棚は、例えば、コンテナ倉庫内に立体的に複数個、構築されており、冷却用コンテナは、コンテナ搬送装置により任意の又は少なくとも一部の区域にあるコンテナ貯蔵棚に収容され、かつ取り出すことができるようになっている。
【0008】
上記の電気供給機構においては、冷却用コンテナが所定のコンテナ貯蔵棚に配置される前に、その冷却用コンテナにプラグが取り付けられ、その後、プラグが取り付けられた冷却用コンテナが当該コンテナ貯蔵棚がある場所に搬送され、当該コンテナ貯蔵棚に収容される際、プラグとレセプタクルとが電気的に接続されて、電動装置の動作に必要な電気が供給される(特許文献1の段落0048、図1参照)。
【0009】
また、上記の電気供給機構は、プラグが具備する受電端子とレセプタクルが具備する給電端子とを嵌合させることにより両装置を電気的に接続する接続機構を備える。この接続機構においては、受電端子は、鉛直方向下向きに開口した凹状をしており、給電端子は、上向きに凸状をしており、凹状の受電端子と凹状の給電端子とが互いに嵌合するように構成され、これによりプラグは、レセプタクルに上方から連結される。そして、レセプタクルは、給電端子をX、Y、Zの三方向に移動可能に支持する調心機構を備えているので、凹状の受電端子と凸状の給電端子との位置合わせとそれに基づく嵌合が適切に行われる(特許文献2の図10、図14参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2010−108712号公報
【特許文献2】特開2010−108713号公報
【特許文献3】特開2010−108714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、上記の接続機構では、凹状の受電端子と凸状の給電端子との上下方向の相対的移動と嵌合によりプラグとレセプタクルとが電気的に接続されるので、レセプタクルは、両端子の位置合わせのために、複雑な移動動作を行う調心機構を必要とし、それを備えるが故に、構造が複雑になり、その分大型化する。また、プラグは、これを床面などに配置することが難くなり、保管もし難くなり、これを取り扱う作業者の負担を増加させる。このような課題を抱える電気供給機構は、総じて配置や設置が面倒で保守や管理が難しく、故障の機会も多くなる。
【0012】
この発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであり、構造が比較的簡単で、配置や設置がし易く、保守や管理もし易い、電気供給のための接続機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するための、この発明の第1の形態に係る電気供給のための接続機構は、電源から電気の供給を受けるレセプタクルと、電動装置に電気を供給するプラグとを電気的に接続させ、それにより前記電源から前記電動装置への電気の供給を実現する接続機構であって、前記プラグは、受電端子を具備し、前記レセプタクルは、給電端子を具備し、前記受電端子と前記給電端子とは、互いに面接触することにより電気的に接続可能であり、前記給電端子と面接触可能な前記受電端子の端子面が、前記受電端子と接触可能な前記給電端子の端子面よりも面積が大きい平板である、ことを特徴とする。
【0014】
この発明の第2の形態に係る電気供給のための接続機構は、第1の形態に係る接続機構であって、前記プラグは、受電側連結面を具備し、前記レセプタクルは、給電側連結面を具備し、前記受電側連結面は、前記受電端子を取り囲むように配置されており、前記給電側連結面は、前記給電端子を取り囲むように配置されおり、前記受電側連結面と前記給電側連結面とは、互いに面接触可能であり、前記受電端子と前記給電端子とが互いに電気的に接続するとき、前記受電側連結面と前記給電側連結面とが互いに面接触するように構成されている、ことを特徴とする。
【0015】
この発明の第3の形態に係る電気供給のための接続機構は、第2の形態に係る接続機構であって、前記給電側連結面は、シート部材を備えており、前記受電側連結面と前記給電側連結面とは、前記シート部材を介して面接触可能であり、前記給電側連結面の法線方向において、前記給電端子が前記シート部材よりも外側に突出している、ことを特徴とする。
【0016】
この発明の第4の形態に係る電気供給のための接続機構は、第2または第3の形態に係る接続機構であって、前記受電側連結面は、シート部材を備えており、前記受電側連結面と前記給電側連結面とは、前記シート部材を介して面接触可能であり、前記受電側連結面の法線方向において、前記受電端子が前記シート部材より外側に突出しないように構成されている、ことを特徴とする。
【0017】
この発明の第5の形態に係る電気供給のための接続機構は、第2から第4のいずれかの形態に係る接続機構であって、前記受電側連結面の法線方向において、前記受電端子が移動不能であり、前記給電端子が弾性的に移動可能である、ことを特徴とする。
【0018】
この発明の第6の形態に係る電気供給のための接続機構は、第1から第5のいずれかの形態に係る接続機構であって、前記プラグは、短絡用部材を具備し、前記レセプタクルは、連結検知用端子を具備し、前記短絡用部材と前記連結検知用端子とは、互いに電気的に接続可能であり、前記短絡用部材は平板である、ことを特徴とする。
【0019】
この発明の第7の形態に係る電気供給のための接続機構は、第6の形態に係る接続機構であって、前記プラグは、受電側連結面を具備し、前記レセプタクルは、給電側連結面を具備し、前記受電側連結面は、前記短絡用部材を取り囲むように配置されており、前記給電側連結面は、前記連結検知用端子を取り囲むように配置されおり、前記受電側連結面と前記給電側連結面とは、互いに面接触可能であり、前記受電端子と前記給電端子とが互いに電気的に接続するときまたは前記短絡用部材と前記連結検知用部材とが互いに電気的に接続するとき、前記受電側連結面と前記給電側連結面とが互いに面接触するように構成されている、ことを特徴とする。
【0020】
この発明の第8の形態に係る電気供給のための接続機構は、第6または第7の形態に係る接続機構であって、前記受電側連結面の法線方向において、前記短絡用部材が移動不能であり、前記連結検知用端子が弾性的に移動可能である、ことを特徴とする。
【0021】
この発明の第9の形態に係る電気供給のための接続機構は、第1から第8のいずれかの形態に係る接続機構であって 前記レセプタクルが、前記給電側連結面の法線方向における前記プラグの接近と離隔に対応して開閉可能な蓋を備えていることを特徴とする。
【0022】
この発明の第10の形態に係る電気供給のための接続機構は、第1から第9のいずれかの形態に係る接続機構であって、前記プラグが、前記電動装置を備える物品に対する取り付けを着脱可能にするための着脱機構とを備えており、前記着脱機構は、着脱可能なハンドル部材により動作する機構であることを特徴とする。
【0023】
この発明の第11の形態に係る電気供給のための接続機構は、第10の形態に係る接続機構であって、前記プラグが、作業者が手で把持するための把持部材を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
この発明の第1の形態によれば、受電端子と受電端子との面接触によりプラグとレセプタクルとが電気的に接続する。そして、給電端子と接触可能な受電端子の端子面は、受電端子と接触可能な給電端子の端子面よりも面積が大きい平板なので、受電端子と給電端子との位置合わせの際に多少の位置のずれが生じても問題にならなず、正確な位置合わせに必要となる調心機構を設けるまでもなくなる。従って、プラグおよびレセプタクルは、何れも従来に比して構造が簡単になり、特にレセプタクルはより小型になるので、配置や設置を容易にし、故障の機会を低減し、保守や管理の負担を軽減することができる。
【0025】
この発明の第2の形態によれば、受電側連結面は、受電端子の周囲を囲むように配置され、給電側連結面は、給電端子の周囲を囲むように配置されているので、両連結面が面接触するとき、両端子の接触部が外部から遮蔽され、従って、受電端子と受電端子との面接触を安全に維持することができる。この遮蔽により、両端子の接触部における防塵性や防水性も高めることもできる。
【0026】
この発明の第3の形態によれば、受電側連結面と前記給電側連結面とがシート部材を介して面接触可能なので、受電端子と給電端子との接触部が外部からの遮断がより確実なものとなり、防塵性や防水性もより高めることができ、両端子のより安全な接触を維持することができる。また、給電端子は、給電側連結面に取り付けてあるシート部材よりも外側に突出しているので、受電側連結面と前記給電側連結面とがシート部材を介して面接触する場合であっても受電端子との面接触を確保することができる。
【0027】
なお、シート部材は、滑り止めの機能も果たす素材、例えばゴムにより構成されていることが好ましい。プラグを棚や床に置いたときの滑りや落下の防止に役立つからである。
【0028】
この発明の第4形態によれば、受電側連結面と前記給電側連結面とがシート部材を介して面接触可能なので、受電端子と給電端子との接触部が外部からの遮断がより確実なものとなり、防塵性や防水性も更に高めることができ、両端子のより安全な接触を維持することができる。また、受電端子は、受電側連結面に取り付けてあるシート部材よりも外側に突出しないように構成されているので、端子面が外部の物品と衝突し難く、疵付くことを防止することができる。受電端子の端子面は、平板なので、外部の物品と衝突し難く、疵が付きにくいことは、給電端子との面接触を長期にわたり維持でき、保守・管理も容易になるという点で重要である。
【0029】
総じて、第3および第4の形態によれば、受電端子と給電端子との面接触を堅持しつつ、電気供給の接続機構の保守・管理の負荷低減と長寿命化を実現することができる。
【0030】
この発明の第5の形態によれば、受電側連結面の法線方向において、受電端子は、移動不能なので、プラグの構造を簡素にすることができ、当該法線方向において、給電端子は、弾性的に移動可能であるので、両端子間の接触、ひいてはプラグとレセプタクルとの電気的な接続は、確実なものとなり、電動装置の動作に必要な電気を安全に供給することができる。なお、給電端子は、弾性的に移動可能にするには、例えば、レセプタクル本体と給電端子との間にばね部材を装填すれば良い。
【0031】
この発明の第6の形態によれば、プラグが具備する短絡用部材とレセプタクルが備する連結検知用端子とが接触して導通したときレセプタクルからプラグに電動装置の動作に必要な電気が供給されるので、電動装置の動作に必要な電気を安全に供給することができる。
【0032】
この発明の第7の形態によれば、受電側連結面は、短絡用部材の周囲を囲むように配置され、給電側連結面は、連結検知用端子の周囲を囲むように配置されているので、両連結面が面接触するとき、短絡用部材と連結検知用端子との接触部が外部から遮蔽され、従って、短絡用部材と連結検知用端子との導通を確実に検知することができ、また当該接触部を安全に維持することができる。
【0033】
この発明の第8の形態によれば、受電側連結面の法線方向において、短絡用材は、移動不能ゆえ可動部は不要となり、当該法線方向において、連結検知用端子は、弾性的に移動可能であるので複雑な可動部を必要としない。この結果、プラグおよびレセプタクルのいずれの構造も簡素になる。
【0034】
この発明の第9の形態によれば、レセプタクルがプラグの接近と離隔に対応して開閉する蓋を備えているので、その蓋により、給電端子の外部への露出を極力回避することができる。
【0035】
給電側連結面に取り付けてあるシート部材よりも外部に給電端子が突出するように構成されている場合(第3の形態参照)には、給電端子の外部への露出の回避が特に重要である。それ故、第9の形態は、給電側連結面に取り付けてあるシート部材よりも外部に給電端子が突出するように構成されている場合(第3の形態参照)において、特に奏功的である。
【0036】
この発明の第10の形態によれば、プラグをコンテナに取り付けるまたは取り外す際に必要になるハンドル部材が着脱可能なので、プラグをコンテナに設置した後そのコンテナを搬送する際に、ハンドルの存在が邪魔にならない。また、プラグとは別の場所に保管することができる。それ故、第10の形態によれば、プラグをコンテナに設置しても当該コンテナの搬送に大きな支障を与えずに済み、ハンドルを管理することにより、コンテナにおけるプラグの着脱を管理することができる。ハンドルを鍵代わりに使用すれば、セキュリティを高めることもできる。
【0037】
この発明の第11の形態によれば、コンテナにおけるプラグの着脱を作業者の人力で行う際、作業者が把持部材を手で把持することができるので、着脱作業を行い易くなる。この形態は、プラグが、作業者の人力により搬送可能なほど軽量である場合に特に奏功的である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】(a)はコンテナが収容されたコンテナ貯蔵棚を示す正面図であり、(b)は冷却装置を備えるコンテナを示す外観斜視図であり、(c)は、すみ金具の開孔部を示す正面図である。
【図2】プラグを示す斜視図である。
【図3】プラグを示す底面図である。
【図4】錠部材とプラグ本体との取り付け構造を示す底面図である。
【図5】錠部材を固定位置に回転させたプラグを示す斜視図である。
【図6】すみ金具と相対して配したプラグを示す斜視図である。
【図7】錠部材をすみ金具の開孔部に挿入したプラグを示す部分切り欠き斜視図である。
【図8】ハンドルよるすみ金具へのプラグの固定方法を示す斜視図である。
【図9】錠部材によりすみ金具に固定されたプラグを示す部分切り欠き斜視図である。
【図10】図9のA−A線断面図である。
【図11】閉蓋後のレセプタクルを示す斜視図である。
【図12】開蓋途中のレセプタクルを示す正面図である。
【図13】開蓋後のレセプタクルを示す斜視図である。
【図14】開蓋後のレセプタクルを示す平面図である。
【図15】レセプタクルの真上に、プラグを取り付けたコンテナを搬送した状態を示す斜視図である。
【図16】図14のA矢視図である。
【図17】コンテナの下降に伴うレセプタクルの開蓋状態を示す斜視図である。
【図18】レセプタクルの開蓋が完了した状態を示す斜視図である。
【図19】図18のB矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、この発明に係る電気供給のための接続機構を、上述したコンテナ倉庫の電気供給機構に適用した場合について、図面を参照しながら説明する。なお、この発明は、以下に説明するような、コンテナに着脱可能なプラグを備える接続機構に限定されず、コンテナ倉庫の電気供給機構に適用される接続機構にも限定されないことはいうまでもない。
【0040】
図1(a)は、コンテナが収容されたコンテナ貯蔵棚を示す正面図、図1(b)は、冷却装置を備えるコンテナを示す外観斜視図、図1(c)は、すみ金具の開孔部を示す正面図である。
【0041】
図1(a)、(b)において、200は、電動装置202を具備するコンテナである。コンテナ200の各面の四隅には、縦長の開孔部204が形成されたすみ金具203が取り付けられている。205は、コンテナ貯蔵棚103aの、すみ金具203に対応する床面206上に固定された台座であり、台座205上にコンテナ200が載置される。台座205の上面には、位置決め用の突起207(図16参照)が突設され、突起207は、コンテナ載置時にコンテナ200の下面に取り付けられたすみ金具203の開孔部204内に挿入される。
【0042】
1は、電気供給機構である。電気供給機構1は、すみ金具203が台座205に配置されているとき、すなわち、コンテナ200が台座205上に載置されているとき、電源2から電動装置202に電気を電源ケーブル(図1(a)中、一点鎖線で示す)を介して供給する。電気供給機構1は、すみ金具203に着脱可能なプラグ(受電装置)3と、プラグ3と電気的に接続して電源2からの電気を電動装置202に供給するレセプタクル(給電装置)4とからなっている。
【0043】
(プラグ)
プラグ3を、図面を参照しながら説明する。
【0044】
図2は、プラグを示す斜視図、図3は、プラグを示す底面図、図4は、錠部材とプラグ本体との取り付け構造を示す底面図、図5は、錠部材を固定位置に回転させたプラグを示す斜視図、図6は、すみ金具と相対して配したプラグを示す斜視図、図7は、錠部材をすみ金具の開孔部に挿入したプラグを示す部分切り欠き斜視図、図8は、ハンドルによるすみ金具へのプラグの固定方法を示す斜視図、図9は、錠部材によりすみ金具に固定されたプラグを示す部分切り欠き斜視図、図10は、図9のA−A線断面図である。
【0045】
図2から図10に示すように、プラグ3は、起倒自在な把持部材としての取っ手5により持ち運び可能な箱状プラグ本体6と、プラグ本体6内の下部にプラグ本体6の下面側に露出して設けられた受電端子7および短絡用部材8(図3参照)と、プラグ本体6をコンテナ200のすみ金具203に固定する錠部材9と、プラグ本体6の下部両側面に、この側面から突出して固定された一対の当板10と、プラグ本体6の上面に設けられた、受電端子7と電気的に接続された、電動装置202のコンセント11とを備えている。
【0046】
プラグ本体6は、その下面に、受電端子7および短絡用部材8の周囲を取り囲むように配置された受電側連結面を有し、受電側連結面上には、例えばゴムにより構成されるシート部材6aが取り付けられている(図3参照)。なお、受電側連結面は、シート部材6aにより覆われているので図示されていない。受電端子7は、シート部材6aより外側に突出しないように構成されている。
【0047】
受電側連結面は、コンテナ200が台座205上に載置されているとき、シート部材6aを介して後述するレセプタクル4の給電側連結面のシート部材と面接触する。これによって、受電端子7、後述する給電端子、短絡用部材8および後述する連結検知用端子並びに受電端子7と給電端子との面接触部分および短絡用部材8と連結検知用端子との接触部分は、それぞれ同時に、レセプタクル4とプラグ3と間の閉じた空間内に閉じ込められて、これらが外部から遮蔽され、これにより併せて防塵や防水も実現される。
【0048】
また、このとき、受電側連結面が給電側連結面の上方側に配置されるので、コンテナ200およびプラグ3の自重による付勢により受電側連結面がシート部材6aを介して給電側連結面のシート部材に強く押し付けられ、両連結面の面接触および受電端子7と給電端子との面接触が移動不能且つ強固に維持される。従って、従来のような複雑な端子接続構造、即ち凹状の受電端子と凸状の給電端子との嵌合構造を採用するまでもない。
【0049】
従って、比較的簡単な手法によりレセプタクル4とプラグ3とを電気的に接続することができ、且つ、その電気的な接続を安全且つ確実に維持することができる電気供給機構1を備えるコンテナ倉庫を実現することができる。
【0050】
なお、シート部材6aは、上述のように、ゴムなどにより構成されているので、滑り止めの機能も果たすので、プラグ3を棚や床に置いたときの滑りや落下の防止に役立つ。
【0051】
すみ金具203と接する側のプラグ本体6の側面には、当接部材32が取り付けられている。当接部材32は、プラグ本体6をすみ金具203に固定する際、すみ金具203と密着することによって、後述する回転軸がすみ金具203に対して直角に配されるようにする機能を有している。
【0052】
受電端子7は、レセプタクル4の給電端子と互いに面接触可能である。受電端子7は、給電端子が後述するように弾性的に移動可能であるのに対して、移動不能に構成されている。受電端子7の端子面は、給電端子の端子面よりも面積が大きい平板からなっている。これによって、受電端子7が下方に移動して給電端子に接触するとき、凹状の受電端子と凸状の給電端子とが嵌合する場合に比べて接触不良が起こり難く、受電端子7と給電端子との相対的な位置合わせを行うための調心機構を設けるまでもない。従って、プラグ3およびレセプタクル4は、何れも従来に比して構造が簡単になり、特にレセプタクル4は小型になるので、プラグ3を取り扱う作業者の負担を軽減でき、コンテナ貯蔵棚103aという限られた空間へのレセプタクル4の設置も比較的容易になる。そして、総じて比較的小型の電気供給機構1を備えるコンテナ倉庫を実現することができる。
【0053】
短絡用部材8は、受電端子7と給電端子とが接触し、これによりプラグ3とレセプタクル4との電気的接続が確立した後に、短絡用部材8とレセプタクル4の連結検知用端子とを導通させて、レセプタクル4からプラグ3に電気を供給する機能を有している。従って、レセプタクル4からプラグ3に電気を安全に供給することができる電気供給機構1を備えるコンテナ倉庫を実現することができる。連結検知用端子と接触可能な短絡用部材8の短絡面は、銅板などの導電性に優れた金属製平板からなるので、連結検知用端子と短絡用部材8との間で接触不良が起こり難く、そのため、受電端子7と給電端子とが接触し、これによりプラグ3とレセプタクル4との電気的接続が確立されたにも拘らず、レセプタクル4からプラグ3に電気が供給されないといった動作不良も起こり難い。これによって、レセプタクル4からプラグ3に電気を安全に供給することができる電気供給機構1を備えるコンテナ倉庫を実現することができる。
【0054】
錠部材9は、座金12と係合部材13とからなり、係合部材13には、後述する回転軸に配されたスプリング31(図4参照)により座金12側への押し込み力が付勢されている。座金12は、プラグ本体6の、プラグ3が固定されるすみ金具203と接する側の側面に、この側面から突出して設けられている。座金12は、すみ金具203に形成された縦長楕円形状の開孔部204とほぼ同寸の縦長楕円形状部材に凹部12aを形状したものからなり、プラグ本体6をすみ金具203に固定する際に開孔部204内に挿入される。係合部材13は、開孔部204とほぼ同寸の楕円形状部材の長軸側の周面にテーパー面13aを形成したものからなっている。テーパー面13aは、プラグ本体6側に向かって縮径するように形成されている。このように係合部材13にテーパー面13aを形成することによって、係合部材13は、その一部が座金12の凹部12a内に入り込んだ状態で凹部12a内において回転可能になっている。係合部材13には、回転軸14が取り付けられ、回転軸14の一端部は、係合部材13が取り付けられた側面と反対側の側面から水平に突出している。回転軸14は、プラグ本体6内に取り付けられたスリーブ管33内に挿通され、プラグ本体6内の配線などと干渉しないようになっている。プラグ本体6から突出した回転軸14の一端部にハンドル15を装着して、係合部材13を回転させることができる(図5参照)。ハンドル15を着脱可能にすることによって、プラグ3をコンテナ200に設置した後そのコンテナ200を搬送する際に、ハンドル15の存在が邪魔にならない。また、プラグ3とは別の場所に保管することができる。それ故、プラグ3をコンテナ200に設置しても当該コンテナ200の搬送に大きな支障を与えずに済み、ハンドル15を管理することにより、コンテナ200におけるプラグ3の着脱を管理することができる。ハンドル15を鍵代わりに使用すれば、セキュリティを高めることもできる。
【0055】
錠部材9によるプラグ3のすみ金具203への固定方法を説明する。
【0056】
係合部材13を座金12と同じ向きに回転させた状態で(図2参照)、すみ金具203と錠部材9とが相対するようにプラグ3をセットし(図6参照)、座金12を係合部材13とともにすみ金具203の開孔部204内に挿入する(図7参照)。プラグ3の持ち運びは、取っ手5により容易に行える。この後、回転軸14にハンドル15を装着して係合部材13を回転させると(図8参照)、開孔部204の内側縁部とテーパー面13aとが接触する。さらに係合部材13を回転させると、係合部材13のテーパー面13aは、開孔部204の内側縁部に沿って摺動し、係合部材13は、スプリング31の弾性力に抗して凹部12aから突出方向にスライドする。かくして、係合部材13は、開孔部204の内側縁部にスプリング31の弾性力によって押し付けられる(図9、図10参照)。これにより、プラグ3は、錠部材9によってすみ金具203に緩むことなく係合し確実に固定される。プラグ3の取り外しに際しては、ハンドル15を逆方向に回転させれば良い。プラグ3の取り外しに際して、ハンドル15をスプリング31の弾性力に抗して押し込んで、係合部材13と開孔部204との係合を解除すれば、ハンドル15の逆方向の回転が容易に行える。ハンドル15の押し込み操作は、プラグ3の取り付け時に行っても良い。
【0057】
当板10は、レセプタクル4の後述するリンク機構を回動させて、レセプタクル4の蓋を開くものである。当板10とリンク機構との関係については、後述するレセプタクル4のところで説明する。
【0058】
(レセプタクル)
レセプタクル4を、図面を参照しながら説明する。
【0059】
図11は、閉蓋後のレセプタクルを示す斜視図、図12は、開蓋途中のレセプタクルを示す正面図、図13は、開蓋後のレセプタクルを示す斜視図、図14は、開蓋後のレセプタクルを示す平面図である。
【0060】
図11から図14に示すように、レセプタクル4は、基台16に取り付けられた箱状のレセプタクル本体17と、レセプタクル本体17内の上部に上向きに設けられた給電端子18および連結検知用端子19(図13、図14参照)と、給電端子18および連結検知用端子19の露出と遮蔽を行う蓋20とを備えている。レセプタクル4は、レセプタクル本体17の両側に配されたスプリング21を介して上下動可能に基台16に取り付けられている。基台16は、コンテナ貯蔵棚103aの床面206に固定される。
【0061】
レセプタクル本体17をスプリング21を介して基台16に取り付ける理由は、以下の通りである。
【0062】
コンテナ200が下降してプラグ3がレセプタクル4と接触する際、スプリング21の弾性力に抗してレセプタクル4全体が沈み込む。これによって、給電端子18および連結検知用端子19の周囲を取り囲むように配置された後述する給電側連結面とプラグ3の後述する受電側連結面との面接触が確実なものとなる。
【0063】
レセプタクル本体17は、その上面に、給電端子18および連結検知用端子19の周囲を取り囲むように配置された給電側連結面を有し、給電側連結面上には、例えばゴムにより構成されるシート部材17aが取り付けられている(図13、図14参照)。なお、給電側連結面は、シート部材17aにより覆われているので図示されていない。給電端子18は、シート部材17aより外側に突出するように構成されている。
【0064】
給電側連結面は、コンテナ200が台座205上に載置されているとき、シート部材17aを介してプラグ3の受電側連結面のシート部材6aと面接触する。これによって、受電端子7、給電端子18、短絡用部材8および連結検知用端子19並びに受電端子7と給電端子18との面接触部分および短絡用部材8と連結検知用端子19との接触部分は、それぞれ同時に、レセプタクル4とプラグ3と間の閉じた空間内に閉じ込められ、外部から遮蔽され、これにより併せて防塵や防水も実現される。
【0065】
給電端子18は、スプリング(図示せず)により上方に突出する力が付勢されており、コンテナ200が台座205上に載置されているとき、プラグ3の受電端子7と面接触する。給電端子18と受電端子7との接触は、前記スプリングによる弾性力により確実に行われる。連結検知用端子19は、プラグ3の短絡用部材8との接触による電気的導通を検知したとき、レセプタクル4からプラグ3に電気を供給する機能を有している。すなわち、受電端子7と接触していないときの連結検知用端子19の高さは、給電端子18の高さより低く構成され、給電端子18と受電端子7とが接触し、これによりレセプタクル4とプラグ3との電気的接続が確立した後に、連結検知用端子19と短絡用部材8とが電気的に導通し、電源2からの電気がレセプタクル4からプラグ3に供給され、そして、プラグ3から電動装置202に確実に供給されるようになっている。
【0066】
蓋20は、レセプタクル本体17の両側に軸支された一対のアーム22に取り付けられている。アーム22は、蓋20とともに後述するリンク機構によって回動し、かくして、蓋20により給電端子18および連結検知用端子19の露出と遮蔽が行われる。
【0067】
リンク機構23は、スライダ・クランク機構からなっている。すなわち、頂部にローラー24が取り付けられた短尺レバー25と、ガイド溝26aが形成された長尺レバー26とを連結軸27を介してくの字状に連結したものからなっている。このように構成されているリンク機構23がレセプタクル本体17の両側に連結軸27を介して回動自在に取り付けられている。長尺レバー26同士は、連結バー28により連結され、一体的に回動する。連結軸27には、リンク機構23に常時、閉蓋方向(図12中、矢印A方向)の力を付勢するスプリング29が取り付けられている。蓋20の両側面には、ピン30が設けられ、ピン30は、長尺レバー26のガイド溝26aと係合し、リンク機構23の回動に伴いガイド溝26aに沿ってスライドする。
【0068】
リンク機構23によれば、コンテナ200とともに下降するプラグ3が短尺レバー25を押し下げると、長尺レバー26がスプリング29の弾性力に抗して開蓋方向(図12中、矢印B方向)に回動する。長尺レバー26が回動すると、ピン30が長尺レバー26のガイド溝26aの一端(図12中、左側)から他端(図12中、右側)に向かってスライドする結果、蓋20は、開き始め(図12参照)、さらにプラグ3が下降すると、蓋20は、完全に開いて、給電端子18および連結検知用端子19がレセプタクル本体17から露出する(図13、図14参照)。
【0069】
一方、コンテナ200とともにプラグ3が上昇すると、スプリング29の弾性力によって短尺レバー25が長尺レバー26とともに開蓋方向に回動する。長尺レバー26が回動すると、ピン30が長尺レバー26のガイド溝26aの他端から一端にスライドする結果、蓋20は、完全に閉じる(図11参照)。
【0070】
リンク機構23によれば、レセプタクル4の蓋20が水平方向にスライドして開閉動作を行う場合に比べて、狭い空間内で開閉動作を行うことができる。従って、レセプタクル4の大型化を抑えることができ、コンテナ貯蔵棚103aという限られた空間へのレセプタクル4の設置も比較的容易になる。上述したプラグ3の上下方向の移動に伴う短尺レバー25の回動は、ローラー24を介して円滑に行われる。
【0071】
このように、レセプタクル4はプラグ3の上下方向の接近と離隔に対応する開閉動作に伴い給電端子の露出と遮蔽を行う蓋20を備えているので、従来のようにレセプタクルが備える蓋の開閉動作のためにコンテナの上下方向の位置決めを行う必要がなく、そのコンテナを水平方向に移動させる必要もない。そして、プラグ3が取り付けられたコンテナ200を上下方向に移動させるだけで、蓋20の開閉、従って給電端子を露出と遮蔽と、給電端子と受電端子との接触とその解除とを行うことができる。両端子の位置合わせのために、従来のような調心機構も必要としない。従って、比較的簡単な手法、即ちコンテナを上下方向に移動させるだけでプラグとレセプタクルとの電気的な接続とその解除を安全に行うことができる電気供給機構1を備えるコンテナ倉庫を実現することができる。
【0072】
また、蓋20の開閉動作に伴い連結検知用端子19の露出と遮蔽が起こるので、プラグ3とレセプタクル4との電気的な接続状態を検知する必要がないときに、連結検知用端子19が短絡用部材8以外の部材と接触して導通するような不測の事態(従って、受電端子7と給電端子18との間に無用な電圧がかかるような事態)の発生を防止することができる。
【0073】
次に、電動装置を具備するコンテナのコンテナ倉庫への収容方法を、図面を参照しながら説明する。
【0074】
図15は、レセプタクルの真上に、プラグを取り付けたコンテナを搬送した状態を示す斜視図、図16は、図15のA矢視図、図17は、コンテナの下降に伴うレセプタクルの開蓋状態を示す斜視図、図18は、レセプタクルの開蓋が完了した状態を示す斜視図、図19は、図18のB矢視図である。
【0075】
先ず、所定のコンテナ貯蔵棚103aの床面206上に固定された台座205の外側にレセプタクル4を固定するとともに、コンテナ200のすみ金具203にプラグ3を取り付ける(図1参照)。このとき、電動装置202の電源プラグ(図示せず)をプラグ3のコンセント11に差し込んでおく。なお、電源プラグは、コンテナ200が台座205上に載置された後にコンセント11に差し込んでも良い。
【0076】
次いで、プラグ3が取り付けたコンテナ200を、上述したコンテナ搬送装置により、プラグ3の直下にレセプタクル4が位置するようにコンテナ貯蔵棚103a内に搬送する(図15、図16参照)。次いで、コンテナ200を下降させる。コンテナ200に伴い、プラグ3の当板10によりレセプタクル4の短尺レバー25が押し下げられ、これにより蓋20がリンク機構23により開き始める(図17参照)。
【0077】
このようにして、コンテナ200が台座205上に完全に載置されると、レセプタクル4の蓋20が完全に開き、レセプタクル4の給電端子18とプラグ3の受電端子7とが接触する(図18、図19参照)。従って、電動装置202の電源をオンすれば、電源2からの電気がレセプタクル4とプラグ3を介して電動装置202に供給される(図1参照)。
【0078】
この際、受電端子7と給電端子18とが接触し、これによりプラグ3とレセプタクル4との電気的接続が確立した後に、短絡用部材8と連結検知用端子19とが導通し、レセプタクル4からプラグ3へと電気が供給されるので、レセプタクル4からプラグ3に電気を安全に供給することができる。
【0079】
このようにして、電動装置を具備するコンテナのコンテナ倉庫への収容が完了する。
【符号の説明】
【0080】
1:電気供給機構
2:電源
3:プラグ
4:レセプタクル
5:取っ手
6:プラグ本体
6a:受電側連結面
7:受電端子
8:短絡用部材
9:錠部材
10:当板
11:コンセント
12:座金
12a:凹部
13:係合部材
13a:テーパー面
14:回転軸
15:ハンドル
16:基台
17:レセプタクル本体
17a:給電側連結面
18:給電端子
19:連結検知用端子
20:蓋
21:スプリング
22:アーム
23:リンク機構
24:ローラー
25:短尺レバー
26:長尺レバー
26a:ガイド溝
27:連結軸
28:連結バー
29:スプリング
30:ピン
31:スプリング
32:当接部材
33:スリーブ管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源から電気の供給を受けるレセプタクルと、電動装置に電気を供給するプラグとを電気的に接続させ、それにより前記電源から前記電動装置への電気の供給を実現する接続機構であって、
前記プラグは、受電端子を具備し、前記レセプタクルは、給電端子を具備し、前記受電端子と前記給電端子とは、互いに面接触することにより電気的に接続可能であり、前記給電端子と面接触可能な前記受電端子の端子面が、前記受電端子と接触可能な前記給電端子の端子面よりも面積が大きい平板である、
ことを特徴とする、電気供給のための接続機構。
【請求項2】
前記プラグは、受電側連結面を具備し、前記レセプタクルは、給電側連結面を具備し、前記受電側連結面は、前記受電端子を取り囲むように配置されており、前記給電側連結面は、前記給電端子を取り囲むように配置されおり、前記受電側連結面と前記給電側連結面とは、互いに面接触可能であり、前記受電端子と前記給電端子とが互いに電気的に接続するとき、前記受電側連結面と前記給電側連結面とが互いに面接触するように構成されている、
ことを特徴とする、請求項1に記載の電気供給のための接続機構。
【請求項3】
前記給電側連結面は、シート部材を備えており、前記受電側連結面と前記給電側連結面とは、前記シート部材を介して面接触可能であり、前記給電側連結面の法線方向において、前記給電端子が前記シート部材よりも外側に突出している、
ことを特徴とする、請求項2に記載の電気供給のための接続機構。
【請求項4】
前記受電側連結面は、シート部材を備えており、前記受電側連結面と前記給電側連結面とは、前記シート部材を介して面接触可能であり、前記受電側連結面の法線方向において、前記受電端子が前記シート部材より外側に突出しないように構成されている、
ことを特徴とする、請求項2または3に記載の電気供給のための接続機構。
【請求項5】
前記受電側連結面の法線方向において、前記受電端子が移動不能であり、前記給電端子が弾性的に移動可能である、
ことを特徴とする、請求項2から4のいずれかに記載の電気供給のための接続機構。
【請求項6】
前記プラグは、短絡用部材を具備し、前記レセプタクルは、連結検知用端子を具備し、前記短絡用部材と前記連結検知用端子とは、互いに電気的に接続可能であり、前記短絡用部材は平板である、
ことを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の電気供給のための接続機構。
【請求項7】
前記プラグは、受電側連結面を具備し、前記レセプタクルは、給電側連結面を具備し、前記受電側連結面は、前記短絡用部材を取り囲むように配置されており、前記給電側連結面は、前記連結検知用端子を取り囲むように配置されおり、前記受電側連結面と前記給電側連結面とは、互いに面接触可能であり、前記受電端子と前記給電端子とが互いに電気的に接続するときまたは前記短絡用部材と前記連結検知用部材とが互いに電気的に接続するとき、前記受電側連結面と前記給電側連結面とが互いに面接触するように構成されている、
ことを特徴とする、請求項6に記載の電気供給のための接続機構。
【請求項8】
前記受電側連結面の法線方向において、前記短絡用部材が移動不能であり、前記連結検知用端子が弾性的に移動可能である、
ことを特徴とする、請求項6または7に記載の電気供給のための接続機構。
【請求項9】
前記レセプタクルが、前記給電側連結面の法線方向における前記プラグの接近と離隔に対応して開閉可能な蓋を備えていることを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の電気供給のための接続機構。
【請求項10】
前記プラグが、前記電動装置を備える物品に対する取り付けを着脱可能にするための着脱機構とを備えており、前記着脱機構は、着脱可能なハンドル部材により動作する機構であることを特徴とする、請求項1から9のいずれかに記載の電気供給のための接続機構。
【請求項11】
前記プラグが、作業者が手で把持するための把持部材を備える、
ことを特徴とする、請求項10に記載の電気供給のための接続機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−25940(P2013−25940A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−158037(P2011−158037)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(591150258)株式会社ユタカ製作所 (12)
【Fターム(参考)】