説明

電気生理学的直観インジケータ

直観を電気生理学的に検出し、測定するシステム及び方法を開示する。1つの実施形態では、1人又は複数の個人の1つ又は複数の電気生理学的特性を監視して、未来の事象の指標として使用する。1つの実施形態では、電気生理学的特性は、心拍数変動、脳波活動、呼吸パターン、皮膚の伝導レベルなどを含む。別の実施形態では、信号平均化技術を使用して、未来の事象の指標として使用できる波形を生成する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2003年8月8日出願の米国暫定特許出願第60/493,936号に関し、その優先権を主張する。本出願は、米国特許出願第10/486,775号に対する優先権も主張し、これは2000年3月1日出願のPCT国際特許出願第PCT/US00/05224号に基づき、これは1999年3月2日出願の米国特許出願第09/260,643号の優先権を主張し、これは参照により全体が本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、直観の表示を検出すること、及び特に直観の電気生理学的検出と測定のシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
神経科学者の間では一般的に、精神的概念、意識的な認識、記憶、無意識の知覚は、脳と神経系の出現属性であると想定されている。精神は基本的に、標準的な肉体的制約を受ける複雑で動的な体系であると想定されている。したがって、精神は、過去の記憶と混じり合う、現在の感覚入力の知覚に限定されると想定される。したがって、直観は往々にして、無意識レベルにおける感情又は決定に影響を及ぼす潜在意識に記憶される情報に関連すると想定される。
【0004】
しかし、物理学では時間の絶対的方向が非常に不正確になる(例えば一般相対性理論、電気力学、量子力学)。これらの非局在効果は通常、原子内の領域でのみ明白であると想定される。しかし、歴史を通してマクロ的スケールの例が報告されている(例えば預言、予知、第六感、直観など)。ほぼ1世紀にわたり、これらが偶然の一致、選択的記憶、又は推論できない未来の事象の知覚と理解するかどうか決定するために研究者はこれらの現象について研究してきた。
【0005】
特に関心を引いたのは、明白な理由がなく、予想していない感情的事象の前に発生し、一般的に「いやな感じ」と言われる直感的な予感である。厳密な方法を通して、未来の事象が十分に重要か、新規か、感情的である場合、未来の反応と首尾一貫した現在の生理学的状態の変化を引き起こすことがあることが示された。この研究の一つの重要な態様によると、実際の事象の情動性と、実際の事象に先立って発生するであろう生理学的状態の変化との間に関係がある。したがって、感情の状態の変化を反映する神経系の変遷のパターンを電気生理学的に測定することは、直観を検出し、測定する重要な態様である。
【0006】
異なる感情を経験すると、脈拍間の心拍数変動(HRV)の明白なリズムのパターンが顕著に変化することも判明した。また、短い時間尺度(3から10秒)とこれより長い時間尺度(10秒から複数分)で発生する特定の変化がある。
【0007】
心電図(ECG)から導出される心拍数変動(HRV)は、心拍数において自然に発生する心拍間変化の尺度である。HRV、つまり心臓リズムの分析は、心臓と脳との相互作用を反映する神経心臓機能、及び感情の状態の変化に対して特に敏感な自律神経系の変遷のパターンの強力な非侵襲的尺度を提供する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、これまでに直観の検出とHRV、EEG、ECGなどの特定の電気生理学的インジケータとの関係については認識されていない。したがって、当技術分野では電気生理学的直観インジケータに対する要求がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、直観の電気生理学的検出と測定のシステム及び方法に関する。1つの実施態様では、方法は、時間の第1点で対象の電気生理学的特性を測定し、時間の第2点で前記対象の電気生理学的特性を測定することを含む。方法はさらに、第1時間点と第2時間点との間の電気生理学的特性の変化の測定値を計算し、計算した測定値に基づいて第3時間点で発生する事象を判別することとを含む。1つの実施態様では、事象を判別することは、計算した測定に基づいて第3時間点で発生する事象の蓋然性を予測することを伴う。
【0010】
他の実施形態を本明細書で開示し、請求の範囲で述べる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
電気生理学的直観インジケータの電気生理学的検出と測定のシステム及び方法を開示する。1つの実施形態では、個人の1つ又は複数の電気生理学的特性を監視し、未知の事象又は未来の事象の表示として使用する。1つの実施形態では、電気生理学的特性は個人のHRV(心拍の減速と加速)であり、他の実施形態では、脳波図(EEG)、呼吸パターン、皮膚の伝導レベル(SCL)などによって測定した個人の脳波活動である。本発明の1つの態様は、投資の決定、賭博など、特定の未来の事象に関する予測ツールとして個人のグループの1つ又は複数の電気生理学的特性を使用することである。
【0012】
1つの実施形態では、「信号平均化」技術は、ECG活動に時間をロックしたEEG活動の検出に使用する相当の信号歪みを導入せずに、反復的信号をノイズから分離するディジタル技術である。別の実施形態では、その結果生じる波形を使用して、心臓の活動に対して脳の活動を同期化するレベルを定量化する。信号平均化技術を、1人又は複数の個人の電気生理学的特性に適用することができる。次に、その結果生じる波形を、実際に発生する未来の事象又は未知の事象の蓋然性の指標として使用することができる。
【0013】
I.用語の概要
心拍数変動(HRV)はECGから導出され、自然に発生する心拍数の心拍間変化の尺度である。HRV、つまり心臓リズムの分析は、心臓と脳との相互作用を反映する神経心臓機能、及び感情の状態の変化に対して特に敏感な自律神経系の変遷のパターンの強力な非侵襲的尺度を提供する。研究者は、感情と、遠心性(下降)や求心性(上昇)両方の自律神経活動のパターン変化との間には重要な関連があると示唆している。このような自律神経活動の変化は、心臓リズムのパターンの劇的変化を伴い、これは往々にして、心拍数変動の量が変化せずに生じる。特に、怒り、フラストレーション又は不安などの負の感情を経験する間、心臓リズムはさらに不規則になって混乱し、自律神経系(ANS)の副交感神経枝と交感神経枝との間に生じる相互運動の同期性の低下を示す。不快な感情的経験に対する短期(例えば3から10秒)の反応では、心臓リズムに通常、心拍の減速が生じる。これに対して、感謝、愛又は同情などの持続する正の感情は、心臓リズムに非常に規則正しい、又は首尾一貫したパターンを伴い、ANSの2つの枝間の同期性向上と、副交感神経の活動増加に向かう自律神経バランスのシフトを反映する。短期の反応では、快い感情的経験は、心拍の加速につながる。
【0014】
図1を参照すると、個人の心拍数変動(心臓リズム)パターンが、フラストレーションと感謝との両方の状態について描かれている。1つの実施形態では、感謝の状態は、例えば2002年3月19日に発行され、参照により本明細書に組み込まれる「Method and Apparatus for Facilitating Physiological Coherence and Autonomic Balance」と題した米国特許第6,358,201号で以前に記載され、開示されたフリーズフレーム技術のように、正の感情の焦点を再び合わせる練習を使用して達成することができる。
【0015】
記録を統計的に分析すると、2つの異なる感情的状態の間に、心拍数変動の量はほぼ同じままであるが、心臓リズムのパターンは顕著に変化することが分かる。フラストレーションに伴う不規則な乱れた心臓リズムのパターンと、心からの感謝の感情を経験している個人の滑らかで調和したサイン波状(コヒーレント)パターンとの対比に留意されたい。このパターンを生理学的コヒーレンスと呼び、これは直観の増大など、幾つかの生理学的及び心理学的利点を伴う。
【0016】
「生理学的コヒーレンス」という用語は、本明細書では、身体の器官系間の比較的秩序的で調和する相互作用、及び精神生理学的根とワーク全体での改善された情報の流れを伴う幾つかの関連する生理学的現象を言う。コヒーレンスという用語は、幾つかの関連する定義を有する。この用語の一般的な定義は、コヒーレントな(筋の通った)議論のように「論理的に統合され、一貫性があり、知性的であるという性質」である。この文脈では、思考や感情の状態を「コヒーレント」又は「非コヒーレント」と見ることができる。しかし、これらの連想は単なる隠喩ではないので重要である。身体の様々な器官系が生成する発振リズムでは、異なる感情が実際に異なるコヒーレンスの程度を伴うからである。
【0017】
「コヒーレンス」という用語は、物理学では波形内の秩序的又は建設的なパワーの分布を言うのに使用される。波形の周波数と形状が安定するほど、コヒーレンスが高くなる。コヒーレントな波の一例はサイン波である。オートコヒーレンスという用語は、この種のコヒーレンスを指すのに使用される。生理学的体系では、このタイプのコヒーレンスは、単一の発振系が生成するリズム活動における秩序と安定性の程度を言う。コヒーレンスを計算する1つの実施形態が、以前に組み込んだ米国特許第6,358,201号で開示されている。
【0018】
コヒーレンスとは、位相又は周波数がロックされた2つ以上の波のことも言う。生理学では、コヒーレンスは、呼吸又は心臓リズムなど、2つ以上の身体の発振系が同調し、同じ周波数で発振する機能モードを言うのに使用することができる。クロスコヒーレンスという用語は、このタイプのコヒーレンスを指定するために使用する。
【0019】
以上の定義はいずれも、感情的生理学及び生態電磁気学双方の研究に当てはまる。同調は、心臓リズム、呼吸リズム、血圧発振の間で観察される。
【0020】
生理学的コヒーレンスに付随する別の関連する現象は共振である。物理学では、共振は、器官系の自然な振動周波数と同一か、ほぼ同一である周波数を有する刺激に反応して、器官系に通常でない大きい振動が生成される現象を指すのに使用する。このような状態で生成される振動の周波数を系の共振周波数と言う。人間の器官系がコヒーレント・モードで動作している場合は、ANSの交感神経と副交感神経の枝間の同期が増加し、心臓リズム、呼吸、血圧発振の間に同調が観察される。これが生じるのは、発振する下位器官系が全て、器官系の共振周波数で振動しているからである。大部分のモデルは、人間の心臓血管系の共振周波数が心臓と脳との間のフィードバック・ループによって決定されることを示す。人間や多くの動物では、共振周波数は約0.1ヘルツであり、これは10秒のリズムと同等である。
【0021】
要するに、コヒーレンスという用語は、同調、共振、同期を含む生理学的モードを述べるための包括的用語として使用され、これらは別個ではあるが関連した現象であり、全ては身体の下位器官系の調和する活動と相互作用から生じる。生理学的コヒーレンスの相関現象は、ANSの2本の枝間の同期の増大、副交感神経活動の増加への自律神経バランスのシフト、心臓と脳との同期の増大、血管共振の増大、多様な生理学的発振系間の同調を含む。コヒーレント・モードは、心臓リズムの滑らかなサイン波状パターン(心臓リズムのコヒーレンス)、及び心拍数変動のパワー・スペクトルの低周波範囲における約0.1ヘルツの周波数での狭帯域、高振幅のピークに反映される。
【0022】
スペクトル分析技術をHRV波形に適用することにより、自律神経系の交感神経枝又は副交感神経枝の活動を表す様々な周波数成分を識別することができる。HRVパワー・スペクトルを、3つの周波数の範囲又は帯域に分割する。つまり、0.033〜0.04Hzの超低周波数(VLF)、0.04〜0.15Hzの低周波数(LF)、0.15〜0.4Hzの高周波数(HF)である。
【0023】
次に図2を参照すると、典型的なVLF、LF、HFの領域が表示された典型的なHRVパワー・スペクトルが図示されている。高周波数(HF)帯域は、副交感神経又は迷走神経の活動の尺度として広く受け入れられている。この帯域のピークは、一般的に呼吸性洞不整脈(RSA)と呼ばれる呼吸サイクルに関連する心拍数の変動に対応する。パニック、不安又は心配、鬱病、心臓疾患、その他の多くの障害があって、精神的又は感情的ストレスがある状態の個人には、副交感神経の活動低下が認められている。したがって、以前のRSA訓練方法は、HRVパワー・スペクトルにおいてHFピークを上昇させることに焦点を当てていた。低周波数(LF)領域は、特に短期の記録では、交感神経と副交感神経の両方の活動を反映することができる。
【0024】
II.電気生理学的直観インジケータ
神経科学者の間では一般的に、精神的概念、意識的な認識、記憶、無意識の知覚は、脳及び神経系の出現属性であると想定されている。したがって、精神は基本的に、全ての物体と同じ物理的制約を受ける複雑で動的な体系であると想定されている。
【0025】
しかし、物理学では時間の絶対的方向が非常に不正確になる(例えば一般相対性理論、電気力学、量子力学)。これらの非局在効果は通常、原子内の領域でのみ明白であると想定される。しかし、歴史を通してマクロ的スケールの例が報告されている(例えば預言、予知、直観など)。
【0026】
特に関心を引いたのは、明白な理由がなく、予想していない感情的事象の前に発生し、一般的に「いやな感じ」と言われる直感的な予感である。未来の事象が十分に重要か、新規か、感情的である場合、これは、未来の反応と首尾一貫した現在の生理学的状態の変化を引き起こすことがあると判断されている。
【0027】
そのために、本発明の一つの態様は、実際の結果と一致する未来の事象又は未知の事象に対する電気生理学的反応を経験する個人の能力を検出し、定量化することである。本発明の別の態様は、未来の事象の予言者として、個人のグループの電気生理学的反応を定量化するか、未知の質問に答える、あるいはその両方を実行することである。
【0028】
次に図3を参照すると、直観インジケータを実現する手順の1つの実施形態が図示されている。この実施形態では、参加者は、1つ又は複数の電気生理学的特性(例えばHRV、EEG、呼吸パターン、SCLなど)を監視するシステムに接続される。1つの実施形態では、国際的な10〜20のシステムによって定義されているような部位に適用したEEG電極を各参加者に取り付けることによって、参加者のEEP特性を測定することができる。皮膚の伝導率を測定するために、参加者の手及び/又は指に表面銀−塩化銀電極を取り付ける。参加者の胸部に巡らせた呼吸ベルトを使用して、呼吸を測定する。最後に、ECG又はパルス波(しかし、これに制限されない)から、HRVを導き出す。ECG増幅器を使用してよく、血圧の変化を測定し、血圧波が脳に到達する時間を測定するために、光体積記録センサも取り付けて、パルス通過時間を測定してよいことを理解されたい。
【0029】
手順は、個人がポイントT1で起動ボタンを押して開始する。これで、所定の期間(Tblank−1)が経過してから、システムがT2に表示するためにランダムで刺激(例えば像、音、質問など)を選択する。図3の実施形態では、Tblank−1は6秒であるが、Tblank−1は言うまでもなくこれより長い時間でもよいことを理解されたい。
【0030】
引き続き図3を参照すると、この実施形態では、システムがランダムに選択された刺激を3秒間(Tdisplay)提供するが、他の長さの時間も同様に選択することができる。Tdisplayの後、追加の所定期間(Tblank−2)だけ刺激を除去する。図3の実施形態ではTblank−2が10秒であるが、他の長さの時間を使用してもよい。上述したように、上述した手順の間に、複数の個人の電気生理学的データを同時に監視することができる。このような場合、グループの電気生理学的データの組み合わせた値を求めて、予測モードに使用することができる。
【0031】
図4は、図3の手順から生成されたサンプル・データを示す。この実施形態では、Tblank−1、Tdisplay及びTblank−2の期間に記録された生理学的データを、時間に対してプロットする。特に、図4はSCLのパーセンテージ変化に対してプロットした時間のグラフを示す。図3と同様に、被験者(又は被験者のグループ)がT1で開始ボタンを押し、Tblank−1の間、空白の画面を見て、Tdisplayの間、刺激に曝され、次にTblank−2の間、空白の画面を見る。しかし、図3とは異なり、図4は3つの別個の刺激に対する反応データを含み、その最初の2つは低レベルの刺激(例えば落ち着いた画像)であり、第3は高レベルの刺激(例えば感情的な画像)である。
【0032】
1つの実施形態では、生のEEGデータから目の瞬きを除去するために独立成分分析(ICA)を使用した。落ち着いた試験と感情的な試験との間の有意の差を試験するために、ランダム化した対のサンプル順序置換t試験の多変量解析も使用した。
【0033】
電気生理学的データの測定のさらに別の図では、図5がHRVとSCL双方のパーセント変化に対する時間のグラフを示す。特に、プロット6−1は、低レベルの刺激に対するSCL反応の曲線であり、プロット6−2は、高レベルの刺激に対するSCL反応の曲線(心拍数の減速)である。また、プロット6−3は、低レベルの刺激に対するHRV反応の曲線であり、プロット6−4は、高レベルの刺激に対するHRV反応の曲線(心拍数の減速)である。
【0034】
区域60は、開始ボタンを押下する時間(T1)から刺激が与えられる時間(T2)までの被験者のHRVのパーセント変化で測定した直観の測定値を表す。これに対して、区域65は、問題の事象に至るまでの被験者のSCLのパーセント変化に基づいて、未来の事象を「感じる」被験者の能力を測定する1つの方法を表す。要するに、図5のデータは、HRVがSCLより明白な直観の電気生理学的測定値を提供すると示唆される。
【0035】
生物器官系の反応パターンを検出し、現在の神経系の反応と比較できる電気生理学的背景測定値を提供するために、本明細書で「信号平均化」と呼ぶ技術を使用することができる。この方法で、直観の測定値を取得することができる。本質的に、信号平均化は、明白な信号の劣化を導入することなく、ノイズから反復的信号を分離するディジタル技術である。1つの実施形態では、信号平均化は、任意の数の長さが等しいエポックを重畳することによって達成され、各エポックは反復する定期的信号を含む。この手順は、定期的信号に時間ロックされた信号を強調して識別し、さらに時間ロックされていない変動を削除する。ECGに時間ロックされているEEG活動を検出するために信号平均化を使用する実施形態では、その結果の波形を「心拍誘発電位」と呼ぶ。
【0036】
1つの実施形態では、最初にEEG及びECGから記録した信号をディジタル化することによって、信号平均化を実行することができる。その後、EEGとECG信号を個々の区分に切り取るために、ECGのR波(ピーク)を時間基準として使用することができる。1つの実施形態では、これらの個々の区分をまとめて平均化して、結果の心拍誘発電位の波形を生成することができる。被験者が複数の実施形態では、上記の信号平均化手順をグループについて実行し、その結果の波形を予測処置として使用することができる。
【0037】
図6Aから図6Bは、本発明の原理と一致する動作モードの2つの実施形態を示す。以下でモード1と呼ぶ図6Aの実施形態では、被験者が、プロセスの第1段階(段階1)として、未来の結果はどうなるかの回答又は推測、又は未知の質問に対する回答を選択する。この刺激(この実施形態では、選択が刺激である)の後に、全センサからの生理学的データを分析し、どの処置及び/又は処置の組み合わせが実際の結果を最もよく予想しているかを調べる(図7Aから図7Bに関して以下で詳細に検討する)。図6Aの実施形態では、はい/いいえの構成を使用するが、言うまでもなく、任意の形態の反対質問を同様に使用してよいことを理解されたい(例えば赤/黒、上/下、頭部/尾部、購入/売却、病気/健康など)。
【0038】
引き続き図6Aを参照すると、図7Aから図7Bに関して以下でさらに詳細に検討するように、モード1の段階2は、新たに取得した誘発反応の波形を以前の分類と比較することを含む。段階3は、現在の信号のクラスと確信レベルを求めることを含み、段階4は、予想出力を生成することを含む。
【0039】
図6Bは、動作モードの第2の実施形態(モード2)を示す。モード2では、個人が「はい」及び「いいえ」インジケータでランダムな順序にて別個に表される。次に、刺激の提示後に、全センサからの生理学的データを分析して、どの処置及び処置の組み合わせが実際の結果を最もよく予想しているかを調べる。モード2では、刺激の提示がデータサイクルの開始として作用する(しかし、刺激の前にデータは記録されている)。また、この刺激前のデータと刺激後のデータは両方とも、分析に使用することができる。
【0040】
図6Bで示すように、モード2の段階1は、はい/いいえの刺激のランダム提示を含む。次に、段階2で反対の刺激を提示する。その後、図6Bの実施形態では、新たに取得した誘発反応の波形を、段階3で以前の分類と比較し、段階4で現在の信号のクラスと確信レベルを求める。最後に、予想出力を段階5で生成する。
【0041】
モード1又はモード2を、ランダムに生成した内部結果発生源(つまり内部ランダム数生成装置)又は外側の環境で発生する事象(例えばコインを投げる、株価の変化など)によって生成された実際の結果に合わせて校正してよいことを理解されたい。さらに、選択した動作モードの様々な段階間の間隔を使用者が決定してよいことも理解されたい。
【0042】
図7Aは、本発明の1つ又は複数の態様を実行するシステムの校正段階の1つの実施形態の流れ図である。特に、プロセス700は、ブロック705でシステムの設定にて開始する。適切な電極とセンサを被験者に接続したら、1つの実施形態ではシステムが、様々な信号が適切に取得され、信号の品質が分析にとって適切であることを確認するためにチェックする。非制限的な例により、EEG、ECG、皮膚伝導率電極の抵抗値をチェックして、十分に低いことを確認する。また、このような電極が生成する信号を同様にチェックして、信号が予想されたレベルであることを確認することができる。1つの実施形態では、1つ又は複数の信号が適切に取得されない場合、システムは使用者に警告する。別の実施形態では、又は1つ又は複数の以前の実施形態に加えて、全信号レベルが確認されたら、システムはデータ取得の準備で様々な信号を自動校正し、正規化することができる。
【0043】
プロセス700は、ブロック710の初期化動作へと続く。1つの実施形態では、新しい校正の準備で、以前の値と確信レベルをリセットする。1つの実施形態では、初期化プロセスは、データ取得の前で、個人と実行すべき予想の文脈に合わせた校正の前に、動作モードを選択することを含む。多数の動作モードが想定されることが理解されるが、上記の図6Aから図6Bはこのような2つの例示的動作モードを示している。
【0044】
図7Aのブロック715で、プロセス700は引き続きデータを取得する。システムをモード1(上記の図7A参照)に設定している場合、はい/いいえの選択を実行する(例えば被験者がボタンを押下する)瞬間に、サイクルを開始する。しかし、モード2では、サイクルは、選択肢が被験者にランダムに提示された時(例えば段階1及び2)に開始する。次に、全センサから収集されたデータをメモリに記憶する。1つの実施形態では、結果を(内部ランダム数生成装置から、又は外部発生源からの結果から)測定し、これもメモリに記憶する。別の実施形態では、各センサからのデータを次に適切に処理し、既知の結果に関して以前に収集したデータと比較する。
【0045】
分析できる生理学的信号の例は、皮膚伝導率、EEGの導関数(傾斜及びマイナスの程度及びプラスのシフトの開始が生じる誘発電位)、心拍誘発電位の変化を含む。さらに、ECG又はパルス・センサからの導関数は、同様に検査できる心拍数の加速及び/又は減速である。多数の他の生理学的処置も同様に検査できることを理解されたい(例えばパルスの振幅、血圧など)。
【0046】
引き続き図7Aを参照すると、プロセス700はブロック720へと続き、ここで予想された結果と実際の結果に従って試験の波形を分類する。1つの実施形態では、現在のサイクルからの波形を、以前のサイクル(例えばモード1の段階2及びモード2の段階3)で取得し、平均化した波形と比較する。ブロック725で、信号とその導関数をそれぞれ、以前のサイクルで収集したデータと実際の結果と比較することにより、予想された結果の確信レベルを求める。また、生理学的コヒーレンスの現在のレベルも、確信レベルに影響を及ぼすことがある。1つの実施形態では、以前の試験で最大の予想力を有する処置の組み合わせも決定し、現在のサイクルと比較して、確信レベル出力の決定に使用することができる。
【0047】
この時点で、プロセス700は決定ブロック730へと続き、ここで確信レベルが所定の閾値を超えているか否かについて判断する。超えていない場合、プロセス700は追加の校正サイクルを開始し、確信レベルが現在の最小閾値設定を超える十分なデータが取得されるまで、上述したプロセス(ブロック715〜725)が繰り返される。これに対して、最小閾値に到達すると、次にプロセス700は図7Bのアプリケーション段階に続く。1つの実施形態では、校正段階が終了し、アプリケーション段階が開始するという通知を使用者に提供する。
【0048】
次に図7Bを参照すると、プロセス700のアプリケーション段階がブロック735で開始し、データ取得サイクルが開始する。選択したモード(例えばモード1、モード2など)に応じて、システム又は被験者が、アプリケーション・サイクルを開始する刺激を提供する。データ取得サイクルが開始すると、ブロック740で誘発された反応の波形を以前の分類と比較する。1つの実施形態では、波形及びその導関数を、校正段階で蓄積し、記憶した平均波形と比較する。
【0049】
図7Bの実施形態では、プロセス700がブロック745へと続き、信号のタイプと現在のサイクルの確信レベルを決定する。次に、予想を生成して、ユーザ・インタフェースへと出力する(ブロック750)。これはコンピュータ画面、表示灯、触覚インジケータなどでよい。さらに、実際の結果が測定されたら、これを任意選択でシステムに入力することができる(ブロック755)。次に、実際の結果と生理学的データでデータベースを更新する(ブロック760)。予想結果は、これらの生理学的データに基づいて優れた予想結果を生成する優れた能力を呈する被験者を選択することによって改善できることを理解されたい。
【0050】
さらに、以上の検討の一部は人間の被験者に関するものであったが、本発明の原理は、動物にも同様に適用可能であることを理解されたい。例えば、犬は、その所有者の所有の開始、又はその所有者が帰宅しようと決める瞬間を予想できると示唆するデータがある。同様に、本発明の原理は、細胞レベルにも同様に当てはまる。
【0051】
特定の例示的実施形態を説明し、添付図面で図示してきたが、このような実施形態は例示的にすぎず、広義の本発明を制限するものではなく、様々な他の実施形態が当業者には想起されるので、本発明は、図示し、説明した特定の構造及び配置構成に制限されないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】感情がいかに心拍パターンに反映するかを示すグラフである。
【図2】典型的なHRVの電力スペクトルを示す図である。
【図3】直観インジケータを実現する手順の1つの実施形態を示す図である。
【図4】図3の手順に基づいた電気生理学的データのグラフを示す図である。
【図5】図3の手順に基づいた電気生理学的データのさらに別のグラフを示す図である。
【図6A】本発明の原理と一致する動作モードの実施形態を示す図である。
【図6B】本発明の原理と一致する動作モードの実施形態を示す図である。
【図7A】本発明の校正段階の一実施形態の流れ図である。
【図7B】本発明の適用段階の一実施形態の流れ図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直観を検出し、測定する方法であって、
第1時間点で被験者の電気生理学的特性を測定することと、
第2時間点で前記被験者の前記電気生理学的特性を測定することと、
前記第1時間点と前記第2時間点の間で、前記電気生理学的特性の変化の測定値を計算することと、
前記測定値に基づいて第3時間点に発生する事象を決定することとを含む方法。
【請求項2】
前記電気生理学的特性の前記測定が、第1時間点で被験者の前記電気生理学的特性を測定することと、第2時間点で電気生理学的特性を測定することとを含み、前記電気生理学的特性が、心拍数変動、脳波活動、皮膚の伝導レベル、呼吸パターンのうち少なくとも1つである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電気生理学的特性の前記測定が、第1時間点で前記被験者の心拍数変動を測定することと、第2時間点で前記被験者の心拍数変動を測定することとを含み、前記心拍数変動が、心電図又はパルス信号から導出され、被験者の心拍数の心拍間変化の測定値である請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1時間点と前記第2時間点との差が3秒と10秒の間である請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記計算が、前記第1時間点と前記第2時間点との間の前記電気生理学的特性の変化の測定値を計算することを含み、前記測定値が、前記第1時間点と前記第2時間点との間の前記電気生理学的特性のパーセント変化に基づく請求項1に記載の方法。
【請求項6】
さらに、
ある期間にわたって前記電気生理学的特性を監視することと、
時間の関数として前記電気生理学的特性の変化をプロットすることと、
前記事象を決定するために前記プロットを解釈することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記測定が、第1時間点における複数の被験者の集合的な電気生理学的特性を測定することと、第2時間点で前記複数の被験者の前記集合的な電気生理学的特性を測定することを含み、前記集合的な電気生理学的特性が、前記複数の被験者それぞれの電気生理学的特性に基づく請求項1に記載の方法。
【請求項8】
測定値の前記計算が、前記第1時間点と前記第2時間点との間の前記複数の被験者の前記集合的な電気生理学的特性の変化の測定値を計算することを含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
さらに、前記測定の前に、前記事象に関連する刺激に前記被験者をさらすことを含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記さらすことが、前記測定の前に、前記事象を表す視覚的刺激に前記被験者をさらすことを含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
直観を検出し、測定するシステムであって、
人間の被験者と、
第1時間点で前記人間の被験者の電気生理学的特性を測定する手段と、
第2時間点で前記人間の被験者の前記電気生理学的特性を測定する手段と、
前記第1時間点と前記第2時間点との間で、前記生理学的特性の変化の測定値を計算する手段と、
前記測定値に基づき、第3時間点で発生する事象を予想する手段とを備えるシステム。
【請求項12】
前記電気生理学的特性が、心拍数変動、脳波活動、皮膚の伝導レベル、呼吸パターンのうち少なくとも1つである請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記電気生理学的特性が、前記被験者の心拍数変動であり、前記心拍数変動が、心電図又はパルス信号から導出され、被験者の心拍数の心拍間変化の測定値になる請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記測定値が、前記第1時間点と第2時間点との間の前記電気生理学的特性のパーセント変化に基づく請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記測定手段が、第1時間点における複数の人間被験者の集合的な電気生理学的特性を測定する手段と、第2時間点で前記複数の人間被験者の前記集合的な電気生理学的特性を測定する手段とを含み、前記集合的な電気生理学的特性が、前記複数の人間被験者それぞれの電気生理学的特性に基づく請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
測定値を計算する前記手段が、前記第1時間点と前記第2時間点との間の前記複数の人間被験者の前記集合的な電気生理学的特性の変化の測定値を計算する手段を含む請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
さらに、前記測定の前に、前記事象に関連する刺激に前記人間被験者をさらす手段を含む請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
直観を検出し、測定する方法であって、
未来の事象の1つに関連する刺激に被験者をさらすことと、
ある期間にわたって前記被験者の電気生理学的特性を監視することとを含み、前記期間は前記未来の事象に先行し、さらに、
前記期間にわたる前記電気生理学的特性の変化の測定値を計算することと、
前記変化測定に基づいて、前記未来の事象の属性を決定することとを含む方法。
【請求項19】
電気生理学的特性の前記監視が、前記期間にわたって前記被験者の電気生理学的特性を監視することを含み、前記電気生理学的特性が、心拍数変動、脳波活動、皮膚の伝導レベル、呼吸パターンのうち少なくとも1つである請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記計算が、前記期間にわたる前記電気生理学的特性の変化の測定値を計算することを含み、前記測定値が、前記期間にわたる前記電気生理学的特性のパーセント変化に基づく請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記監視が、前記期間にわたって複数の被験者の集合的な電気生理学的特性を監視することを含み、前記集合的な電気生理学的特性が、前記複数の被験者それぞれの電気生理学的特性に基づく請求項18に記載の方法。
【請求項22】
変化の測定値の前記計算が、前記期間にわたる前記複数の被験者の前記集合的な電気生理学的特性の変化の測定値を計算することを含む請求項21に記載の方法。
【請求項23】
被験者の生理学的特徴をサンプリングすることと、
前記生理学的特徴の測定値を決定することと、
前記被験者が生理学的コヒーレンスの状態にあるか否かを決定するために、前記測定値を生理学的コヒーレンスの範囲と比較することとを含み、前記状態が、サイン波形の心臓リズム・パターンによって特徴付けられ、かつ前記被験者の2つ以上の発振系間の同期増大によって特徴付けられる方法。
【請求項24】
前記決定が前記生理学的特徴の測定値を決定することを含み、前記生理学的特徴が心拍数変動、呼吸パターン、血圧リズム、ECGのR波振幅を含む請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記決定が前記生理学的特徴の測定値を決定することを含み、前記測定値が、周波数領域、時間領域、期間分析、テンプレート一致のいずれか1つで表現される請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記発振系が、心臓リズム、呼吸リズムと血圧発振、ECGのR波振幅、パルス波、インピーダンス測定値、血管反応で構成されたグループから選択される請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記生理学的コヒーレンスの状態がさらに、前記被験者の心臓リズムと呼吸リズムとの同調状態で特徴付けられる請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記生理学的コヒーレンスの状態がさらに、前記被験者の正の感情の増大で特徴付けられる請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記コヒーレンス範囲が、周波数範囲で表現され、0.03125ヘルツと0.234ヘルツの間である請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記コヒーレンス範囲が、前記生理学的特徴の共振周波数を含む請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記測定値が、前記被験者の感情状態を決定するために使用可能なパターンである請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記生理学的コヒーレンスの状態が、前記被験者の前記2つ以上の発振系間の位相と周波数ロックのうち1つを有することを含む請求項23に記載の方法。
【請求項33】
前記測定値と生理学的コヒーレンス範囲との前記比較の後、方法がさらに、前記比較に基づいて前記被験者にフィードバックを提供することを含む請求項23に記載の方法。
【請求項34】
前記フィードバックが、前記被験者に前記生理学的コヒーレンスの状態を入力させる請求項33に記載の方法。
【請求項35】
さらに、
複数の被験者それぞれから生理学的特徴をサンプリングすることと、
前記複数の被験者それぞれからの生理学的特徴の前記サンプリングから、グループ測定値を決定することと、
前記複数の被験者が生理学的コヒーレンスの状態にあるか否かを決定するために、前記グループ測定値を生理学的コヒーレンス範囲と比較することとを含む請求項23に記載の方法。
【請求項36】
前記グループ測定値と生理学的コヒーレンス範囲との前記比較の後、方法がさらに、前記比較に基づいて前記複数の被験者にフィードバックを提供することを含む請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記フィードバックが、前記複数の被験者を前記生理学的コヒーレンスの状態に近づける請求項36に記載の方法。
【請求項38】
被験者の生理学的特徴をサンプリングする構成であるサンプリング手段と、
サンプリング手段に結合されたプロセッサとを備え、前記プロセッサが、
前記生理学的特徴の測定値を決定して、
前記被験者が生理学的コヒーレンスの状態であるか否かを決定するために、前記測定値を生理学的コヒーレンス範囲と比較し、前記状態が、サイン波形の心臓リズム・パターンと、前記被験者の2つ以上の発振系間の同期の増大とで特徴付けられるシステム。
【請求項39】
前記生理学的特徴が、心拍数変動、呼吸パターン、血圧リズム及びECGのR波振幅を含む請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
前記測定値が、周波数領域、時間領域、期間分析、テンプレート一致のいずれか1つで表現される請求項38に記載のシステム。
【請求項41】
前記発振系が、心臓リズム、呼吸リズムと血圧発振、ECGのR波振幅、パルス波、インピーダンス測定値、血管反応で構成されたグループから選択される請求項38に記載のシステム。
【請求項42】
前記生理学的コヒーレンスの状態がさらに、前記被験者の心臓リズムと呼吸リズムとの同調状態で特徴付けられる請求項38に記載のシステム。
【請求項43】
前記生理学的コヒーレンスの状態がさらに、前記被験者の正の感情の増大で特徴付けられる請求項38に記載のシステム。
【請求項44】
前記コヒーレンス範囲が、周波数範囲で表現され、0.03125ヘルツと0.234ヘルツの間である請求項38に記載のシステム。
【請求項45】
前記コヒーレンス範囲が前記生理学的特徴の共振周波数を含む請求項44に記載のシステム。
【請求項46】
前記測定値が前記被験者の感情状態を決定するために使用可能なパターンである請求項38に記載のシステム。
【請求項47】
前記生理学的コヒーレンスの状態が、前記被験者の前記2つ以上の発振系間の位相及び周波数ロックのうち1つを有することを含む請求項38に記載のシステム。
【請求項48】
プロセッサがさらに、前記測定値と生理学的コヒーレンス範囲との比較の結果に基づいて、前記被験者にフィードバックを提供する請求項38に記載のシステム。
【請求項49】
前記フィードバックが、前記被験者に前記生理学的コヒーレンスの状態を入力させる請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
サンプリング手段がさらに、複数の被験者それぞれから生理学的特徴をサンプリングするような構成であり、プロセッサがさらに、
前記複数の被験者それぞれからの生理学的特徴の前記サンプリングから、グループ測定値を決定して、
前記複数の被験者が生理学的コヒーレンスの状態にあるか否かを決定するために、前記グループ測定値を生理学的コヒーレンス範囲と比較する請求項38に記載のシステム。
【請求項51】
前記プロセッサがグループ測定値を生理学的コヒーレンス範囲と比較した後、プロセッサがさらに、グループ測定値と生理学的コヒーレンス範囲との前記比較に基づいて前記複数の被験者にフィードバックを提供する請求項50に記載のシステム。
【請求項52】
前記フィードバックが、前記複数の被験者を前記生理学的コヒーレンスの状態に近づける請求項51に記載のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate


【公表番号】特表2007−501657(P2007−501657A)
【公表日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522753(P2006−522753)
【出願日】平成16年8月6日(2004.8.6)
【国際出願番号】PCT/US2004/025453
【国際公開番号】WO2005/015157
【国際公開日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(302066881)クアンタム・インテック・インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】