説明

電気装置

【課題】装置全体の薄型化が促進しやすく、かつ操作部材を動作体に容易にスナップ結合できて所要の抜け止め強度が確保しやすい電気装置を提供すること。
【解決手段】底面に摺動子4が取り付けられた回転板(動作体)5がハウジング1内に回動可能に収納されて、回転板5上に操作部材6が抜け止め状態で連結されており、操作部材6を回転操作すると回転板5が一体的に回転して摺動子4が接点パターンとの接触位置を変化させる電気装置であって、操作部材6の底面側に突出する係合片62を、回転板5の天面側に突出する係合フック53にスナップ結合させている。操作部材6は金属板からなり、この操作部材6から延出する金属片を回転板5側へ折り曲げて係合片62が形成されている。係合片62は、一対の短寸な基部63の先端どうしを橋絡部64が橋絡して該橋絡部64の略中央から両基部63間へフック部64が突出するという形状に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハウジング内に収納された動作体に操作部材をスナップ結合して連結することにより、この操作部材が操作されたときに動作体の動作がハウジング内の検出手段よって検出されるようにした電気装置に係り、特に、操作部材と動作体との連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
回転操作型電気装置などにおいては、ハウジング内に収納された摺動子受け等の動作体の天面側に平板状の操作部材を装着して、この操作部材が回転操作されたときに動作体が一体的に回転するようにしておけば、装置全体の薄型化が容易となる。このような電気装置の一例としては、従来、内底部に接点パターンが配設されたハウジングと、ハウジング内に回動可能に収納された回転板(動作体)と、回転板の底面に取り付けられた導電性の摺動子と、回転板の天面側に装着された平板状の操作部材とを備えた構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる従来例では、操作部材の底面に垂設されたフック形状の嵌合片を、回転板の天面に立設された被嵌合片の爪部にスナップ結合させることによって、操作部材が回転板に抜け止め状態で連結されている。そして、操作部材を回転操作すると回転板が一体的に回転するため、摺動子が接点パターンとの接触位置を変化させてロータリエンコーダの検出信号が出力され、これにより操作部材の回転情報が検出されるようになっている。また、かかる従来例では、操作部材と回転板との連結作業が容易に行えると共に、薄板状の操作部材や回転板を用いることによって装置全体の薄型化が図れるようになっている。
【特許文献1】特開2007−311098号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで前述した従来例では、操作部材の底面から突出する嵌合片を回転板の天面から突出する被嵌合片にスナップ結合させることによって、操作部材が回転板上に抜け止め状態で連結されているが、このような連結構造において良好な組立作業性と所要の抜け止め強度を確保するためには、嵌合片や被嵌合片に十分な突出高さが必要となる。すなわち、嵌合片や被嵌合片はスナップ結合時に一旦撓んでから弾性復帰して係着するので、確実に係着させるためには相応の可撓性が得られるばねスパンを嵌合片と被嵌合片の少なくともいずれか一方に付与しておかねばならない。しかしながら、嵌合片や被嵌合片の突出高さを大きくすると操作部材の底面と回転板の天面との間隔が広がってしまうため、装置全体の薄型化が阻害されてしまうという問題があった。なお、薄型化を優先して嵌合片や被嵌合片の突出高さを無理に小さく設定した場合、嵌合片や被嵌合片を十分に撓ませることができないので、操作部材を回転板に連結する際の組立作業性が極端に悪くなってしまい、作業性を改善するために少ない撓みでスナップ結合可能な連結構造にすると、所要の抜け止め強度が得られなくなってしまう。
【0004】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、装置全体の薄型化が促進しやすく、かつ操作部材を動作体に容易にスナップ結合できて所要の抜け止め強度が確保しやすい電気装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明は、底面側に第1係合部を突出させている操作部材と、天面側に第2係合部を突出させて前記操作部材と対向している動作体と、この動作体の動作を検出する検出手段と、これら動作体および検出手段を収納しているハウジングとを備え、前記第1係合部と前記第2係合部をスナップ結合させることによって前記操作部材が前記動作体上に抜け止め状態で連結されている電気装置において、前記第1係合部と前記第2係合部の少なくとも一方が、所定間隔を存して突出する一対の基部と、これら両基部の先端どうしを橋絡する橋絡部と、この橋絡部の略中央から前記両基部間へ片持ち状に突出するフック部とを有しているという構成にした。
【0006】
このように構成された電気装置は、スナップ結合される第1係合部と第2係合部の少なくとも一方が、基部と橋絡部およびフック部を有する特殊な形状の係合部となっており、この係合部は基部やフック部が短寸であっても橋絡部によって長いばねスパンが稼げるため、突出高さを小さく設定しても十分な可撓性が得られる。すなわち、この係合部は、突出高さが小さくても相手方の係合部に容易かつ確実にスナップ結合させることができるので、操作部材の底面と動作体の天面との間隔を狭めて装置全体の薄型化を促進しても、操作部材を動作体上に抜け止め状態で連結する組立作業が容易に行え、所要の抜け止め強度を確保することも容易となる。
【0007】
上記の構成において、基部と橋絡部とフック部とを有する係合部は、スナップ結合時にフック部の先端側の傾斜部を相手方の係合部に対して摺動させた後、該傾斜部に連続する基端側の傾斜部が相手方の係合部に係着されるように設定しておくことも可能であるが、好ましくは、フック部の先端側の傾斜部が相手方の係合部に係着されていたほうがよい。このようにすると、スナップ結合時にフック部の基端側の傾斜部を相手方の係合部に対して摺動させることができるため、該フック部のぶれが抑制されてスナップ結合させやすくなる。
【0008】
また、上記の構成において、操作部材が金属板からなると共に、この操作部材から延出する金属片を動作体側へ折り曲げて第1係合部が形成されており、この第1係合部が基部と橋絡部およびフック部を有していると、機械的強度に富む極めて薄い操作部材が得られると共に、特殊な形状の第1係合部が金属板の曲げ加工によって容易に形成でき、しかも第1係合部の機械的強度が高めやすくなるため好ましい。
【0009】
また、上記の構成において、動作体がハウジングに回転可能に支持されていると共に、この動作体が回転中心軸を挟んで第2係合部を一対突設しており、かつ、操作部材が前記回転中心軸を包囲する略円環状に形成されて第1係合部を一対突設していると、操作部材を回転操作したときに動作体を円滑に連動させることができるため、操作性が良好な回転操作型電気装置が得られる。また、略円環状の操作部材の所定箇所を押し込むことによって、ハウジング内に配設したスイッチ等を押圧駆動することも可能となるため、装置の多機能化が図りやすくなる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の電気装置は、操作部材の底面側に突出する第1係合部と、動作体の天面側に突出して第1係合部とスナップ結合される第2係合部のうち少なくとも一方が、基部と橋絡部およびフック部を有する特殊な形状の係合部となっており、この係合部は基部やフック部が短寸であっても橋絡部によって長いばねスパンが稼げるため、突出高さを小さく設定しても十分な可撓性が得られる。すなわち、この係合部は、突出高さが小さくても相手方の係合部に容易かつ確実にスナップ結合させることができるので、操作部材の底面と動作体の天面との間隔を狭めて装置全体の薄型化を促進しても、操作部材を動作体上に抜け止め状態で連結する組立作業が容易に行え、所要の抜け止め強度を確保することも容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係る電気装置の分解斜視図、図2は図1における各部材の底面形状を示す分解斜視図、図3は該電気装置を操作ノブを取り外して示す斜視図、図4は図3に対応する平面図、図5は図4のA−A線に沿う断面図、図6は図5のB部拡大図、図7は該電気装置に用いられた操作部材の平面図、図8は図7のC−C線に沿う断面図、図9は図8のE部拡大図、図10は図7のD−D線に沿う断面図、図11は図10のF部拡大図、図12は該電気装置に用いられた回転板の平面図、図13は該回転板の側面図、図14は該回転板の底面図である。
【0012】
図1〜図5に示す電気装置は、接点パターン21やスイッチ22,23等が配設されたウェハ2と、このウェハ2を蓋閉するようにかしめ固定された板金カバー3とによってハウジング1が構成されており、ウェハ2の内底部の略中央に立設された支軸24の上端部が板金カバー3の中央開口31を貫通して上方へ突出している。ハウジング1内には支軸24の周囲に回転板(動作体)5が回動可能に収納されており、この回転板5の底面に取り付けられた導電性の摺動子4が接点パターン21に対して摺動するようになっている。回転板5上には金属板からなる略円環状の操作部材6が装着されており、この操作部材6に合成樹脂からなる環状操作ノブ7が取り付けられている。また、環状操作ノブ7の開口部71内に中央操作ノブ8が昇降可能に配置されており、この中央操作ノブ8に垂設された押圧突起部81(図2参照)が筒状の支軸24内を貫通してスイッチ22上に搭載されている。
【0013】
ウェハ2は平面視略正方形であって、支軸24の周囲に環状凹所25が形成されている。環状凹所25の内底面には接点パターン21が設けられており、支軸24の真下にはスイッチ22が組み込まれている。また、ウェハ2の内底部には環状凹所25の周囲に4つのスイッチ23が等間隔に配設されており、各スイッチ23上にそれぞれ作動体26が昇降可能に搭載されている。これら作動体26は、操作部材6に押し込まれると下降して真下のスイッチ23を押圧駆動するようになっている。また、ウェハ2の側壁には外方へ突出する複数の端子27が配設されている。これら端子27は接点パターン21やスイッチ22,23から導出されたものである。
【0014】
板金カバー3のウェハ2の上蓋に相当する平板部分には、大きめの中央開口31と、中央開口31の周囲に分散する複数の逃げ孔32および位置決め孔33が穿設されており、このうち等間隔な4つの逃げ孔32は作動体26の上端部を挿入させるためのものである。この板金カバー3にはウェハ2の側壁に沿って垂下する複数の脚片34が延出形成されており、これら脚片34をウェハ2の側壁にかしめ固定することによってハウジング1が構成されている。
【0015】
回転板5は合成樹脂からなり、その軸孔51に支軸24を挿入してウェハ2の環状凹所25内に組み込まれている。回転板5の底面には複数のボス52が突設されており、これらボス52に固着された摺動子4(図2参照)が環状凹所25の内底面に摺接している。この回転板5は支軸24を回転中心軸として回動可能であり、回転板5の回転に伴い摺動子4が接点パターン21に対して摺動するようになっている。回転板5の天面の内周部には、軸孔51を挟む2箇所で背中合わせに対向する一対の係合フック53が立設されている。また、回転板5の天面には係合フック53よりも外周寄りで90度離れた2箇所に、軸孔51を挟んで対向する一対の嵌合突起54が立設されている。
【0016】
操作部材6の中央部には、支軸24や係合フック53の上端部が挿入される矩形状の開口61が穿設されており、この開口61を挟んで対向する一対の係合片62が操作部材6の内縁部から下方へ延設されている。図9に示すように、各係合片62は一対の基部63と橋絡部64とフック部65とからなる略E字状の金属片であり、フック部65が回転板5の係合フック53にスナップ結合されるようになっている。すなわち、操作部材6の内縁部から延出する金属片を回転板5側へ折り曲げて一対の係合片62が形成されており、各係合片62は、所定間隔を存して突出する一対の基部63と、両基部63の先端どうしを橋絡する橋絡部64と、この橋絡部64の略中央から両基部63間へ片持ち状に突出するフック部64とからなる。なお、本実施形態例では、フック部64の先端は操作部材6の天面より若干突出している。また、操作部材6の内周部には、係合片62に対して90度離れた2箇所に嵌合孔66が穿設されており、各嵌合孔66に回転板5の嵌合突起54が圧入されるようになっている。つまり、この操作部材6は、一対の係合片62を一対の係合フック53にスナップ結合させることによって回転板5に抜け止め状態で連結されていると共に、一対の嵌合孔66に一対の嵌合突起54を圧入させることによって回転板5とガタなく一体的に回転できるようにしてある。なお、操作部材6の外周部には180度離れた2箇所に、取付孔67を穿設した隆起部68が形成されており、これら一対の隆起部68に環状操作ノブ7が固定されるようになっている。
【0017】
環状操作ノブ7は操作部材6の外装部材である。図2に示すように、環状操作ノブ7の底面側には180度離れた2箇所に、ボス72を突設した凹段部73が形成されている。この凹段部73に操作部材6の隆起部68を挿入してボス72を取付孔67に圧入させることによって、環状操作ノブ7は操作部材6に固定されている。これにより、環状操作ノブ7を回転操作したときに操作部材6と回転板5を一体的に回転させることができる。また、中央操作ノブ8は環状操作ノブ7とは独立に押圧操作される部材であり、この中央操作ノブ8を下方へ押し込むことによって、真下のスイッチ22が押圧突起部81に押圧駆動されるようになっている。
【0018】
このように構成された電気装置は、環状操作ノブ7を回転操作すると操作部材6および回転板5が一体的に回転し、回転板5の底面に取り付けられた摺動子4が接点パターン21との接触位置を変化させてロータリエンコーダの検出信号が出力されるため、環状操作ノブ7(操作部材6)の回転情報が検出可能となる。また、ハウジング1の四辺のいずれかに向けて環状操作ノブ7を押し込んで傾倒させると、傾倒方向で操作部材6が下方へ撓んで真下の作動体26を押し込み、この作動体26が真下のスイッチ23を押圧駆動するため、スイッチ23から出力される接点切換え信号によって環状操作ノブ7の傾倒方向が検出可能となる。また、中央操作ノブ8を押圧操作すると押圧突起部81がスイッチ22を押圧駆動するため、スイッチ22から出力される接点切換え信号によって中央操作ノブ8に対する押圧操作が検出可能となる。
【0019】
以上説明したように、本実施形態例に係る電気装置では、操作部材6の底面側に突出する一対の係合片62を回転板5の天面側に突出する一対の係合フック53にスナップ結合させることによって、操作部材6を回転板5に抜け止め状態で連結している。そして、この係合片62が、一対の短寸な基部63の先端どうしを橋絡部64が橋絡して該橋絡部64の略中央から両基部63間の空間部へフック部64が突出するという特殊な形状に形成されており、橋絡部64によって長いばねスパンが稼げるため、操作部材6の底面からの突出高さが小さくても、係合片62には十分な可撓性が付与されている。それゆえ、図5に示すように、操作部材6の底面と回転板5の天面との間隔を狭めても、操作部材6の係合片62は回転板5の係合フック53に容易かつ確実にスナップ結合させることができる。つまり、この電気装置は、装置全体の薄型化を促進しても、操作部材6を回転板5上に抜け止め状態で連結する組立作業が容易に行え、所要の抜け止め強度を確保することも容易である。
【0020】
また、本実施形態例に係る電気装置では、操作部材6が金属板からなり、この操作部材6の内縁部から延出する金属片を回転板5側へ折り曲げて係合片62を形成しているため、操作部材6が極めて薄くて機械的強度に富み、係合片62の機械的強度も高い。それゆえ、この電気装置は、操作部材6や係合片62に変形や破損が起こりにくく、かつ特殊な形状の係合片62を金属板の曲げ加工によって容易に形成することができる。しかも、操作部材6の厚みが装置全体の薄型化の阻害要因とはなりにくいため、この点でも薄型化に有利である。
【0021】
また、本実施形態例に係る電気装置では、回転板5が支軸24を挟んで係合フック53を一対突設していると共に、操作部材6が支軸24を包囲する略円環状に形成されて係合片62を一対突設しているため、操作部材6を回転操作したときに回転板5を円滑に連動させることができて良好な操作性が期待できる。また、この電気装置は、操作部材6の所定箇所を押し込めば作動体6を介してスイッチ23を押圧駆動することができ、中央操作ノブ8を押し込めばスイッチ22を押圧駆動することができるため、薄型でありながら多機能で使い勝手のよい電気装置となっている。ただし、例えばスライド操作型のように回転操作されない操作部材がハウジング内の動作体とスナップ結合されている電気装置や、スイッチ等を含まない電気装置であっても、本発明は適用可能である。
【0022】
なお、上記実施形態例では、係合片62を係合フック53にスナップ結合させる際に、フック部65の基端側の傾斜部65aを係合フック53に対して摺動させた後、フック部65の先端側の傾斜部65bが係合フック53の爪部53aに係着されるようにしてある(図6参照)。このようにフック部65の基端側の傾斜部65aを係合フック53に摺動させながら操作部材6と回転板5との連結作業が行えるようにしてあると、フック部53のぶれが抑制されるためスナップ結合させやすくなる。ただし、係合片62の形状を若干変更すれば、フック部65の先端側を上記実施形態例とは反対側の回転板5側として、その先端側の傾斜部65bを係合フック53に対して摺動させた後に、基端側の傾斜部65aが爪部53aに係着されるように設定することも可能である。
【0023】
また、上記実施形態例では、基部63と橋絡部64およびフック部65を有する係合片62が操作部材6に突設されているが、同様の係合片を回転板5に突設することも可能である。要は、スナップ結合させる操作部材6側の係合部と回転板5側の係合部の少なくとも一方が、基部と橋絡部およびフック部を有する低背でばねスパンの長い係合部となっていればよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態例に係る電気装置の分解斜視図である。
【図2】図1における各部材の底面形状を示す分解斜視図である。
【図3】該電気装置を操作ノブを取り外して示す斜視図である。
【図4】図3に対応する平面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図5のB部拡大図である。
【図7】該電気装置に用いられた操作部材の平面図である。
【図8】図7のC−C線に沿う断面図である。
【図9】図8のE部拡大図である。
【図10】図7のD−D線に沿う断面図である。
【図11】図10のF部拡大図である。
【図12】該電気装置に用いられた回転板の平面図である。
【図13】該回転板の側面図である。
【図14】該回転板の底面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 ハウジング
2 ウェハ
3 板金カバー
4 摺動子(検出手段)
5 回転板(動作体)
6 操作部材
7 環状操作ノブ
21 接点パターン(検出手段)
23 スイッチ
24 支軸(回転中心軸)
53 係合フック(第2係合部)
53a 爪部
62 係合片(第1係合部)
63 基部
64 橋絡部
65 フック部
65a,65b 傾斜部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面側に第1係合部を突出させている操作部材と、天面側に第2係合部を突出させて前記操作部材と対向している動作体と、この動作体の動作を検出する検出手段と、これら動作体および検出手段を収納しているハウジングとを備え、前記第1係合部と前記第2係合部をスナップ結合させることによって前記操作部材が前記動作体上に抜け止め状態で連結されている電気装置であって、
前記第1係合部と前記第2係合部の少なくとも一方が、所定間隔を存して突出する一対の基部と、これら両基部の先端どうしを橋絡する橋絡部と、この橋絡部の略中央から前記両基部間へ片持ち状に突出するフック部とを有していることを特徴とする電気装置。
【請求項2】
請求項1の記載において、前記フック部の先端側の傾斜部が相手方の前記係合部に係着されていることを特徴とする電気装置。
【請求項3】
請求項1または2の記載において、前記操作部材が金属板からなると共に、この操作部材から延出する金属片を前記動作体側へ折り曲げて前記第1係合部が形成されており、この第1係合部が前記基部と前記橋絡部および前記フック部を有することを特徴とする電気装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記動作体が前記ハウジングに回転可能に支持されていると共に、この動作体が回転中心軸を挟んで前記第2係合部を一対突設しており、かつ、前記操作部材が前記回転中心軸を包囲する略円環状に形成されて前記第1係合部を一対突設していることを特徴とする電気装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−20933(P2010−20933A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−178158(P2008−178158)
【出願日】平成20年7月8日(2008.7.8)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】