説明

電磁ソレノイド及びこの電磁ソレノイドを備えた断続装置及びこの断続装置を備えたデファレンシャル装置

【課題】小型化することができる電磁ソレノイド及びこの電磁ソレノイドを備えた断続装置及びこの断続装置を備えたデファレンシャル装置を提供する。
【解決手段】電磁コイル3と、この電磁コイル3の周囲に配置され磁束を透過する磁路形成部材5と、電磁コイル3への通電により磁路形成部材5を透過する磁束によって可動される可動部材7とを備え、磁路形成部材5は、電磁コイル3と可動部材7との径方向間に位置され可動部材7へ磁束を透過させる透過部9と、この透過部9と軸方向に離間して設けられ透過部9から可動部材7を介して磁束が透過される対向部11とを有する電磁ソレノイド1において、透過部9と対向部11との間に、電磁コイル3の一部14を配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁ソレノイド及びこの電磁ソレノイドを備えた断続装置及びこの断続装置を備えたデファレンシャル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電磁ソレノイドとしては、電磁コイルと、この電磁コイルの周囲に配置され磁束を透過する磁路形成部材としてのヨーク及び一側壁と、電磁コイルへの通電によりヨーク及び一側壁を透過する磁束によって可動される可動部材としてのプランジャとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この電磁ソレノイドでは、一側壁にヨークと空間を隔てて吸引部が設けられており、ヨークからプランジャを介して吸引部へ磁束が透過することによって形成される磁束ループにより、プランジャが移動操作される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−47567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような電磁ソレノイドでは、所定の起磁力を得るために限られた配置スペースにて電磁コイルの設計変更が難しく、電磁コイルの小型化が困難であり、電磁ソレノイドを小型化することができなかった。
【0006】
そこで、この発明は、小型化することができる電磁ソレノイド及びこの電磁ソレノイドを備えた断続装置及びこの断続装置を備えたデファレンシャル装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、電磁コイルと、この電磁コイルの周囲に配置され磁束を透過する磁路形成部材と、前記電磁コイルへの通電により前記磁路形成部材を透過する磁束によって可動される可動部材とを備え、前記磁路形成部材は、前記電磁コイルと前記可動部材との径方向間に位置され前記可動部材へ磁束を透過させる透過部と、この透過部と軸方向に離間して設けられ前記透過部から前記可動部材を介して磁束が透過される対向部とを有する電磁ソレノイドであって、前記透過部と前記対向部との間には、前記電磁コイルの一部が配置されていることを特徴とする。
【0008】
この電磁ソレノイドでは、透過部と対向部との間に電磁コイルの一部が配置されているので、所定の起磁力が得られる巻き数の電磁コイルの一部を透過部と対向部との間に配置させるなど電磁コイルの設計変更を行うことができる。
【0009】
従って、電磁コイルを限られたスペースにて小型化することができるので、電磁ソレノイドを小型化することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、小型化することができる電磁ソレノイド及びこの電磁ソレノイドを備えた断続装置及びこの断続装置を備えたデファレンシャル装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態に係る電磁ソレノイド、断続装置及びデファレンシャル装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1を用いて本発明の実施の形態に係る電磁ソレノイド、断続装置及びデファレンシャル装置について説明する。
【0013】
まず、デファレンシャル装置201について説明する。
【0014】
本実施の形態に係るデファレンシャル装置201は、駆動力の入力部材としてのデフケース203と、このデフケース203に連結した中間部材としてのピニオン205と、このピニオン205に伝達された駆動力を分配出力する一対の出力部材としてのサイドギヤ207,209とを備えている。
【0015】
図1に示すように、デフケース203は、軸方向両側に形成されたボス部211,213でそれぞれベアリング215(片側のみ図示)を介してキャリアなどの静止系部材(不図示)に回転可能に支持されている。また、デフケース203には、リングギヤ(不図示)が固定されるフランジ部217が形成され、リングギヤが駆動力を伝達する動力伝達ギヤ(不図示)と噛み合い、駆動力が伝達されてデフケース203を回転駆動させる。このデフケース203には、ピニオンシャフト219と、ピニオン205と、一対のサイドギヤ207,209とが収容されている。
【0016】
ピニオンシャフト219は、端部をデフケース203に係合してピン221で抜け止めされデフケース203と一体に回転駆動される。このピニオンシャフト219には、ピニオン205が支承されている。
【0017】
ピニオン205は、ピニオンシャフト219に支承されてデフケース203の回転によって公転する。また、ピニオン205とデフケース203との間には、ピニオン205の公転によるピニオン205の径方向への移動を受ける球面ワッシャ223が配置されている。このピニオン205は、一対のサイドギヤ207,209に駆動力を伝達すると共に、噛み合っている一対のサイドギヤ207,209に差回転が生じると回転駆動されるようにピニオンシャフト219に自転可能に支持されている。
【0018】
一対のサイドギヤ207,209は、ボス部225,227より軸方向内側に配置されて外径側のギヤ部がピニオン205と噛み合っている。また、サイドギヤ207,209とデフケース203との間には、ピニオン205との噛み合い反力によるサイドギヤ207,209の軸方向への移動を受けるスラストワッシャ229,231が配置されている。この一対のサイドギヤ207,209は、内周側にスプライン形状の連結部233,235が設けられ、出力側の部材に連結された駆動軸(不図示)がサイドギヤ207,209と一体回転可能に連結されている。
【0019】
このようなデファレンシャル装置201には、デフケース203とサイドギヤ207との間を断続してデファレンシャル装置201における差動の可否を断続する断続装置101が搭載されており、断続装置101が接続されると、デフケース203とサイドギヤ207とが接続され、デファレンシャル装置201がロック状態となる。
【0020】
なお、デファレンシャル装置201では、中間部材がピニオン205となっているが、いわゆるフリーランニングデフと称されるデファレンシャル装置では、中間部材がインナケースとなる。詳細には、アウタケースとしてのデフケース203の内部にデフケース203と相対回転可能にインナケースが配置され、インナケースの内部にピニオン205や一対のサイドギヤ207,209が収容された構成のデファレンシャル装置となる。
【0021】
このようなデファレンシャル装置に搭載された断続装置101は、デフケース203とインナケースとの間の動力伝達を断続し、断続装置101が接続されると、デフケース203とインナケースとが接続され、デフケース203に入力された駆動力がインナケースを介して一対のサイドギヤ207,209に伝達され、出力側の部材に出力される。
【0022】
次に、断続装置101について説明する。
【0023】
本実施の形態に係る断続装置101は、第1の回転部材としてのデフケース203と、このデフケース203と相対回転可能に配置された第2の回転部材としてのサイドギヤ207と、デフケース203とサイドギヤ207との間で係合離脱可能に移動するクラッチ部材103とを備えている。
【0024】
図1に示すように、クラッチ部材103は、基部105と、係合凸部107と、噛み合い歯109とから構成されている。基部105は、環状に形成されてデフケース203の内部空間側に収容されている。また、基部105の外周面は、デフケース203の内周支持面に対して径方向に支持され、サイドギヤ207の背面側とデフケース203の側壁19との軸方向の間にクラッチ部材103が軸方向移動可能に配置されている。また、基部105とサイドギヤ207との軸方向間には、クラッチ部材103を断続部117の接続解除方向に付勢するリターンスプリング111が配置されている。この基部105のデフケース203の側壁19側には、係合凸部107が設けられている。
【0025】
係合凸部107は、基部105の側面に基部105と連続する一部材として周方向等間隔に複数設けられている。この係合凸部107は、デフケース203の側壁19の回転方向間に開口して設けられた複数の係合凹部113に係合してクラッチ部材103がデフケース203に回り止めされ、デフケース203と一体回転可能に配置されている。
【0026】
なお、クラッチ部材103の係合凸部107とデフケース203の係合凹部113とには、トルクカム機構が設けられている。詳細には、トルクカム機構は、係合凸部107と係合凹部113との周方向の対向面に形成された同一傾斜のカム面となっている。このトルクカム機構は、クラッチ部材103が断続部117の接続方向に移動されたときに、デフケース203の回転によってカム面が係合することにより、クラッチ部材103をさらに断続部117の接続方向に移動させ、断続部117の接続を強化させる。
【0027】
このような係合凸部107の基部105を軸方向に挟んだ反対側の基部105の側面には、複数の噛み合い歯109が設けられ、この噛み合い歯109と軸方向に対向するサイドギヤ207には、複数の噛み合い歯115が設けられ、これらの噛み合い歯109,115で断続部117が構成されている。この断続部117が互いに噛み合うことにより、クラッチ部材103とサイドギヤ207とが一体回転可能に接続され、デフケース203とサイドギヤ207との差動がロックされ、デファレンシャル装置201がロック状態となる。
【0028】
このような断続装置101は、クラッチ部材103を移動操作する電磁ソレノイド1によって制御可能に断続操作される。以下、電磁ソレノイド1について説明する。
【0029】
本実施の形態に係る電磁ソレノイド1は、電磁コイル3と、この電磁コイル3の周囲に配置され磁束を透過する磁路形成部材5と、電磁コイル3への通電により磁路形成部材5を透過する磁束によって可動される可動部材7とを備えている。
【0030】
また、磁路形成部材5は、電磁コイル3と可動部材7との径方向間に位置され可動部材7へ磁束を透過させる透過部9と、この透過部9と軸方向に離間して設けられ透過部9から可動部材7を介して磁束が透過される対向部11とを有する。
【0031】
そして、透過部9と対向部11との間には、電磁コイル3の一部14が配置されている。
【0032】
また、可動部材7は、透過部9の内周側に配置されている。
【0033】
さらに、電磁コイル3は、周囲を樹脂成形され、透過部9の軸方向端部に隣接して電磁コイル3の一部14と樹脂成型部13が環状に配置されている。
【0034】
図1に示すように、電磁コイル3は、周囲を樹脂4でモールド成形され、外部に引き出されてコントローラ(不図示)に接続されたリード線15が接続されており、コントローラによって通電が制御されている。この電磁コイル3の周囲には、磁路形成部材5が配置されている。
【0035】
磁路形成部材5は、磁性材料からなり、第1の側壁17と、第2の側壁19と、透過部9と、対向部11とを備えている。第1の側壁17は、電磁コイル3の軸方向一側を覆うように電磁コイル3に固定され、軸方向端面にデフケース203のボス部211の外周に固定された非磁性材の規制部材21が当接されて軸方向位置が位置決めされている。また、第1の側壁17は、回り止め部材23よってキャリアなどの静止系部材に対して回転方向に回り止めされている。この第1の側壁17の外径側の軸方向端面には、磁束が透過可能に設定された摺動接触面をもって第2の側壁19が配置されている。
【0036】
第2の側壁19は、デフケース203の側壁となっており、電磁コイル3の軸方向他側を覆うように電磁コイル3と相対回転可能に配置されている。このような第1の側壁17と第2の側壁19とには、それぞれ透過部9と対向部11とが設けられている。
【0037】
透過部9は、第1の側壁17の内径側に位置され、電磁コイル3と可動部材7との径方向間に位置されている。この透過部9は、電磁コイル3の励磁による磁束を透過し、可動部材7の外側プランジャ25との間で磁束を受け渡す。
【0038】
対向部11は、第2の側壁19に設けられ、透過部9に対して軸方向に離間して位置されている。この対向部11は、透過部9から外側プランジャ25を介して磁束が透過され、この磁束の透過により可動部材7を軸方向移動させる。
【0039】
可動部材7は環状に形成され、デフケース203のボス部211の外周に軸方向移動可能に配置され、外側プランジャ25と、内側プランジャ27とを備えている。外側プランジャ25は、磁性材料からなり、磁束が透過可能に設定された微少隙間であるエアギャップをもって透過部9の内径側に配置されている。この外側プランジャ25の内周には、内側プランジャ27が一体に固定されている。
【0040】
内側プランジャ27は、非磁性材料からなり、外側プランジャ25の内周側からデフケース203側へ磁束が漏れることを防止している。また、内側プランジャ27は、デフケース203のボス部211の外周に摺動して軸方向移動可能に配置され、規制部材21によって軸方向一側の移動規制がなされている。この内側プランジャ27には、デフケース203の係合凹部113内で、クラッチ部材103との軸方向の対向面に互いに当接する当接部29が設けられ、電磁コイル3への通電による可動部材7の軸方向の移動操作力がクラッチ部材103に伝達される。
【0041】
このように構成された電磁ソレノイド1では、電磁コイル3の励磁により第1の側壁17と透過部9と外側プランジャ25と対向部11と第2の側壁19とを透過する磁束で形成される最短の磁束ループを有効に用いることによって、外側プランジャ25がクラッチ部材103側に移動操作され、内側プランジャ27が当接部29を介してクラッチ部材103を押圧する。この可動部材7によるクラッチ部材103の押圧操作により、断続装置101の断続部117が接続され、デファレンシャル装置201がロック状態となる。
【0042】
このような電磁ソレノイド1において、透過部9と対向部11との間には、電磁コイル3の一部14と樹脂成型部13が配置されている。ここで、電磁コイル3の一部14を従前のコイルより内周側に巻きかけ配置することで、電磁コイル3の全長を極力短くして抵抗が小さくなり、電磁コイル3を流れる電流値を大きくさせ、電磁コイル3による起磁力を増大させて可動部材7の作動特性を向上させることができる。このため、透過部9と対向部11との間には、電磁コイル3の一部14が配置されているので、従来と同様の巻き数である場合、電磁コイル3の全長を短くさせることができ、可動部材7の作動特性を向上させることができる。また、電磁コイル3の径方向サイズ及び軸方向サイズも小型化することができる。
【0043】
このような電磁ソレノイド1では、透過部9と対向部11との間に電磁コイル3の一部14が配置されているので、所定の起磁力が得られる巻き数の電磁コイル3の一部14を透過部9と対向部11との間に配置させるなど電磁コイル3の設計変更を行うことができ、電磁コイル3を小型化することができる。
【0044】
従って、電磁コイル3を限られたスペースにて小型化することができるので、電磁ソレノイド1を小型化することができる。
【0045】
また、可動部材7は、透過部9の内周側に配置されているので、透過部9と対向部11との間に位置する電磁コイル3の一部14を内周側に配置させることができ、電磁コイル3の全長を短くして起磁力を向上させ、可動部材7の作動特性を向上させることができる。加えて、電磁コイル3の径方向サイズを縮小でき、電磁ソレノイド1をさらに小型化することができる。
【0046】
さらに、電磁コイル3は、周囲を樹脂4により一体成形され、透過部9の軸方向端部に隣接して電磁コイル3の一部14と樹脂成型部13が配置されているので、透過部9と対向部11との間に樹脂成型部13を保持させるための部材を削減することができる。
【0047】
また、電磁ソレノイド1を備えた断続装置101では、電磁ソレノイド1を小型化することができるので、装置を小型化することができる。加えて、可動部材7の作動特性を向上することができるので、断続特性を向上することができる。
【0048】
さらに、断続装置101を備えたデファレンシャル装置201では、断続装置101を小型化することができるので、装置を小型化することができる。加えて、断続装置101の断続特性を向上することができるので、差動の断続を安定化させることができる。この断続装置101を用いたデファレンシャル装置1は、小型化できるので、周囲との干渉を回避し、搭載性を向上することができる。
【0049】
なお、本発明の実施の形態に係る電磁ソレノイドでは、透過部及び可動部材が電磁コイルの内周側に位置されているが、透過部及び可動部材を電磁コイルの外周側に位置させてもよい。この場合には、透過部と対向部との間に電磁コイルの一部が配置されるので、電磁コイルを軸方向に縮小することができ、電磁ソレノイドを小型化することができる。
【0050】
また、電磁コイル3を取り囲む第1の側壁と第2の側壁は共に回転系部材ではなく、静止系の固定部材でもよい。更には、第1の側壁と第2の側壁は一体形成されてもよい。
【符号の説明】
【0051】
1…電磁ソレノイド
3…電磁コイル
5…磁路形成部材
7…可動部材
9…透過部
11…対向部
13…樹脂成型部
14…電磁コイルの一部
17…第1の側壁
19…第2の側壁
101…断続装置
103…クラッチ部材
201…デファレンシャル装置
203…デフケース(第1の回転部材,入力部材)
205…ピニオン(中間部材)
207,209…サイドギヤ(第2の回転部材,出力部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁コイルと、この電磁コイルの周囲に配置され磁束を透過する磁路形成部材と、前記電磁コイルへの通電により前記磁路形成部材を透過する磁束によって可動される可動部材とを備え、前記磁路形成部材は、前記電磁コイルと前記可動部材との径方向間に位置され前記可動部材へ磁束を透過させる透過部と、この透過部と軸方向に離間して設けられ前記透過部から前記可動部材を介して磁束が透過される対向部とを有する電磁ソレノイドであって、
前記透過部と前記対向部との間には、前記電磁コイルの一部が配置されていることを特徴とする電磁ソレノイド。
【請求項2】
請求項1記載の電磁ソレノイドであって、
前記可動部材は、前記透過部の内周側に配置されていることを特徴とする電磁ソレノイド。
【請求項3】
請求項1又は2記載の電磁ソレノイドであって、
前記電磁コイルは、周囲を樹脂成形され、前記透過部の軸方向端部に隣接して前記電磁コイルの一部と樹脂成型部が配置されていることを特徴とする電磁ソレノイド。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電磁ソレノイドを備え、第1の回転部材と、この第1の回転部材と相対回転可能に配置された第2の回転部材と、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間で係合離脱可能に移動するクラッチ部材とを備えた断続装置であって、
前記磁路形成部材は、前記電磁コイルに固定され前記電磁コイルの軸方向一側を構成する第1の側壁と、前記電磁コイルと相対回転可能であって前記第1の回転部材に形成され前記電磁コイルの軸方向他側を構成する第2の側壁とを備え、前記クラッチ部材は、前記可動部材によって軸方向に移動されることを特徴とする断続装置。
【請求項5】
請求項4記載の断続装置を備え、駆動力の入力部材と、この入力部材に連結した中間部材と、この中間部材に伝達された駆動力を分配出力する一対の出力部材とを備えたデファレンシャル装置であって、
前記第1の回転部材は、前記入力部材であり、前記第2の回転部材は、前記中間部材又は前記一対の出力部材の一方であり、前記クラッチ部材は、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間で伝達される駆動力を断続することを特徴とするデファレンシャル装置。

【図1】
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【公開番号】特開2012−238783(P2012−238783A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−107914(P2011−107914)
【出願日】平成23年5月13日(2011.5.13)
【出願人】(000225050)GKNドライブラインジャパン株式会社 (409)
【Fターム(参考)】