説明

電磁弁

【課題】流量が少ないときや差圧が小さいときでも圧力制御状態が安定する電磁弁を得る。
【解決手段】第1流路29と第2流路33との間にテーパ状の弁座28を設けると共に、弁座28の縮径側を第1流路29に接続し、弁座28に対向し先端に向かって縮径する閉鎖部38を有する弁体36を摺動させて、閉鎖部38の弁座28への着離により第1流路29と第2流路33とを連通・遮断する。弁体36はコイル42への通電による電磁力により、弁座28への着座方向の作用力を受けると共に、ばね39の付勢力により弁座28からの離間方向の作用力を受ける。閉鎖部38に閉鎖部38を窪ませた溝を流体の流れ方向に対向して形成した。閉鎖部38は半球状に形成され、弁座28に着座した閉鎖部38の第1流路29側に溝を形成し、溝は閉鎖部38に周方向全周にわたって形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁体を摺動させて、第1流路と第2流路とを連通・遮断可能な電磁弁、特に、車輪のロック傾向を回避するアンチロックブレーキ回路への使用に適する電磁弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、第1流路と第2流路との間に弁座を設けると共に、弁体を摺動させて、弁体の弁座への着離により第1流路と第2流路とを連通・遮断可能な電磁弁が種々知られている。例えば、特許文献1にあるように、コイルへの通電時に吸引される可動鉄心が有底筒状のスリーブ内に摺動自在に配置され、可動鉄心の端面に当接して弁体が設けられ、コイルへの通電により弁体を弁座に着座方向に摺動する。また、ばねの付勢力により弁体を弁座から離間方向に付勢すると共に、第1流路から流入する流体が弁体に弁座からの離間方向に作用する常開型のものが知られている。
【0003】
また、このような構成の電磁弁では、コイルへの通電量を制御して、電磁弁の上下流間の差圧をリニアに調整する常開型の差圧制御電磁弁も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−347597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、こうした従来のものでは、コイルへの通電量を制御して、電磁力とばね付勢力とを釣り合わせ、弁体と弁座との間の隙間の大小により差圧を調整する際、第1流路から第2流路に弁座を介して流れる流体が、開弁時に弁体の先端に流体力を与えながら流出するため、特に流量が少ないときや上下流間の差圧が小さいときに、流体力の小さな変動でも弁体が摺動して隙間が変化してしまい、圧力制御状態が不安定になったり、コイルへの通電量に対して差圧をリニアに調整できない場合があるという問題があった。
【0006】
本発明の課題は、流量が少ないときや差圧が小さいときでも圧力制御状態が安定する電磁弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、第1流路と第2流路との間にテーパ状の弁座を設けると共に、前記弁座の縮径側を前記第1流路に接続し、前記弁座に対向し先端に向かって縮径する閉鎖部を有する弁体を摺動させて、前記閉鎖部の前記弁座への着離により前記第1流路と前記第2流路とを連通・遮断可能な電磁弁において、前記閉鎖部に前記閉鎖部を窪ませた溝を流体の流れ方向に対向して形成したことを特徴とする電磁弁がそれである。
【0008】
前記弁体はコイルへの通電による電磁力により、前記弁座への着座方向の作用力を受けると共に、ばねの付勢力により前記弁座からの離間方向の作用力を受ける構成としてもよい。また、前記閉鎖部は半球状に形成され、前記弁座に着座した前記閉鎖部の前記弁座と前記閉鎖部との接触部よりも前記第1流路側に前記溝を形成した構成としてもよい。更に、前記溝は前記閉鎖部に周方向全周にわたって形成された構成でもよい。あるいは、前記溝を前記閉鎖部に複数形成した構成でもよい。
【0009】
また、前記閉鎖部は円錐状の先端部と、球状の後端部との間に形成した前記溝を有し、かつ、前記先端部を延長した仮想円錐面と前記後端部の球状面とが接する構成としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の電磁弁は、閉鎖部に閉鎖部を窪ませた溝を流体の流れ方向に対向して形成したので、流量が少ないときや差圧が小さいとき、弁体に流体力が作用し、釣り合う電磁力が大きくなり、よって、流体力の変動による弁体の摺動が小さくなり、圧力制御状態が安定するという効果を奏する。
【0011】
また、閉鎖部を半球状に形成することにより、シール性を確保すると共に、溝を容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態の電磁弁の断面図である。
【図2】本第1実施形態の要部拡大説明図である。
【図3】図2の矢印A方向から見た弁体の拡大図である。
【図4】本第1実施形態の別の形状の溝を備えた閉鎖部の拡大断面図である。
【図5】本第1実施形態の2つの溝を備えた閉鎖部を含む要部拡大図である。
【図6】図5の矢印B方向から見た弁体の拡大図である。
【図7】本第1実施形態の4つの溝を備えた閉鎖部を含む要部拡大図である。
【図8】図7の矢印C方向から見た弁体の拡大図である。
【図9】第2実施形態の要部拡大説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は第1実施形態の電磁弁の断面図である。図1に示すように、1は装置本体で、装置本体1には収納孔2が形成されており、収納孔2に連接して外部に開口した大径孔4が形成されている。収納孔2にはマスタシリンダ6に接続された第1接続孔8が連通されており、大径孔4にはホイールシリンダ10に接続された第2接続孔12が連通されている。
【0014】
収納孔2には弁本体14が挿入されており、弁本体14には軸方向に装着孔16が形成されると共に、装着孔16に連接して同軸上に摺動孔18が貫通形成されている。装着孔16は収納孔2に開口されており、装着孔16には弁部材20が圧入されると共に、フィルタ22が挿入され、かしめ等により弁本体14に保持されている。
【0015】
装着孔16の底部と弁部材20との間には連通室24が形成されている。また、弁部材20には、摺動孔18と同軸上に、収納孔2側に開口した流路孔25が軸方向に形成されており、流路孔25に連通して小流路孔26が形成されている。小流路孔26には弁座28が接続されており、小流路孔26は弁座28を介して連通室24に連通されている。弁座28はテーパ状に形成されており、弁座28の縮径側が小流路孔26に接続され、連通室24に向かって拡径している。本第1実施形態では、第1接続孔8、収納孔2、装着孔16、流路孔25、小流路孔26により第1流路29を構成している。
【0016】
連通室24に連通して貫通孔30が弁本体14の径方向に形成されており、連通室24が貫通孔30、弁本体14に装着されたフィルタ32、大径孔4を介して第2接続孔12に接続されている。本第1実施形態では、第2接続孔12、大径孔4、貫通孔30、連通室24により第2流路33を構成している。尚、弁本体14には、連通室24から収納孔2への流体の流れを許容するチェック弁34が配置されている。
【0017】
摺動孔18には弁体36が摺動可能に挿入されており、弁座28側の弁体36には、小径部37が形成されている。小径部37の先端には閉鎖部38が形成されており、弁体36の摺動により、閉鎖部38が弁座28に着座可能に形成されている。弁体36と弁部材20との間にはコイルばね39が小径部37と同軸上に設けられており、弁体36の閉鎖部38を弁座28から離間方向に付勢している。
【0018】
弁本体14には、内部が空洞のキャップ部材40が嵌着されており、キャップ部材40の外周にはコイル42が設けられたボビン44が装着されている。キャップ部材40内には可動鉄心46が弁体36と同軸上で摺動可能に挿入されており、コイル42に接続された電子制御回路48からの励磁信号により、コイル42が励磁されると、可動鉄心46が弁本体14に吸引される。吸引により可動鉄心46が弁本体14に向かって摺動して、弁体36を弁座28に着座方向に押して、弁体36を弁座28に着座させるように構成されている。
【0019】
一方、弁体36の先端側の閉鎖部38は、弁座28に対向して形成されている。閉鎖部38は、図2に示すように、本第1実施形態では、半球状に形成されており、この半球状の閉鎖部38には溝52が形成されている。閉鎖部38はテーパ状の弁座28に着座した際、閉鎖部38と弁座28とは、接触部54で線接触する。
【0020】
溝52は半球状の閉鎖部38を窪ませて形成されると共に、溝52は閉鎖部38が弁座28に着座した際に接触する接触部54よりも小流路孔26側に形成されている。また、本第1実施形態では、図3に示すように、溝52は周方向の全周にわたってリング状に形成されており、溝52は小流路孔26から流入する流体に対向して形成されている。溝52の底は平坦に形成され、閉鎖部38の軸方向に直交する作用面53が形成されている。
【0021】
本第1実施形態では、閉鎖部38は一定の半径による半球状に形成され、溝52は、半球状の閉鎖部38を窪ませて形成されている。溝52は半球状の閉鎖部38の途中に、閉鎖部38の先端部38aと後端部38bとの間に形成されており、先端部38aに半球状の一部が残るように形成されている。そして、先端部38aの半球状の表面を延長すると、溝52を間にして、後端部38bの半球状の表面に接するように形成されている。
【0022】
図2(イ)に示すように、閉鎖部38と弁座28との間隔が大きく、小流路孔26から流入する流体の流速が速いときには、流体は閉鎖部38の半球状の表面に沿って流れ、溝52を飛び越えるようにして、閉鎖部38の先端部38aから後端部38bに流れるように形成されている。
【0023】
また、図2(ロ)に示すように、閉鎖部38と弁座28との間隔が小さく、小流路孔26から流入する流体の流速が遅いときには、流体は閉鎖部38の半球状の表面から、溝52の作用面53に突き当たるようにして流れ、弁体36に弁座28から離間方向に流体力が作用するように形成されている。
【0024】
尚、作用面53は閉鎖部38の軸方向に直交して形成する場合に限らず、図4(イ)に示すように、作用面53aが閉鎖部38の軸方向に鋭角をなすように形成してもよく、あるいは、図4(ロ)に示すように、作用面53bが閉鎖部38の軸方向に鈍角をなすように形成してもよい。また、作用面53は平坦に限らず、曲面であってもよく、円弧状の溝52を形成しても実施可能である。
【0025】
次に、前述した本第1実施形態の電磁弁の作動について説明する。
まず、コイル42を励磁することなく、コイルばね39の付勢力により弁体36を摺動させて、閉鎖部38を弁座28から離間させ、閉鎖部38と弁座28との間隔を開けると、第1流路29と第2流路33とが連通される。
【0026】
これにより、ブレーキが踏み込まれると、マスタシリンダ6から第1接続孔8、収納孔2、装着孔16、流路孔25を介して小流路孔26に流体が供給される。更に、図2(イ)に示すように、小流路孔26から閉鎖部38と弁座28との間の隙間を通ってコイルばね39の間から連通室24に流入する。流体は連通室24から、貫通孔30、フィルタ32、大径孔4を介して第2接続孔12に流出し、ホイールシリンダ10に供給されて、制動される。また、ブレーキの踏込が解除されると、これとは逆に、ホイールシリンダ10から第2流路33、弁座28、第1流路29を介してマスタシリンダ6に流体が戻される。
【0027】
小流路孔26から閉鎖部38と弁座28との間の隙間を通る際、弁座28の上下流間の差圧は大きく、流体の流速が速い。よって、流体は図2(イ)に矢印で示すように、閉鎖部38の半球状の表面に沿って流れ、溝52を飛び越えるようにして、閉鎖部38の先端部38aから後端部38bに流れる。よって、作用面53に突き当たる流体による流体力は小さく、閉鎖部38を弁座28に着座させる際、コイル42を励磁して、弁体36を摺動させる電磁力が大きくなるのを抑制する。
【0028】
また、電子制御回路48は運転状態に基づいて、図示しない車輪のロック傾向を回避するアンチロックブレーキ制御を行う。その際、電子制御回路48は、減圧制御、保持制御、増圧制御を行い、ホイールシリンダ10の流体圧力を制御する。制御の切換は短時間で頻繁に行われる。
【0029】
電子制御回路48は保持制御等のアンチロックブレーキ制御を行なう際、コイル42に励磁信号を出力して、コイル42の電磁力により、可動鉄心46を弁体36に吸引し、可動鉄心46により弁体36をコイルばね39の付勢力に抗して閉鎖部38を弁座28への着座する方向に押す。これにより、閉鎖部38が弁座28に着座して、第1流路29と第2流路33とを遮断して、閉弁する。よって、マスタシリンダ6とホイールシリンダ10とが遮断されて、マスタシリンダ6の圧力を保持したままで、ホイールシリンダ10の流体を逃がすことにより、ブレーキ圧力を減圧できる。
【0030】
更に、電子制御回路48はアンチロックブレーキ制御を行なう際、電子制御回路48はコイル42への励磁電流をスリップ率等に基づいて算出して、コイル42に算出した励磁電流を出力する。
【0031】
コイル42は励磁電流に応じた電磁力により、可動鉄心46を弁体36に吸引し、可動鉄心46により弁体36をコイルばね39の付勢力に抗して閉鎖部38を弁座28への着座方向に押す。
【0032】
励磁電流に応じて可動鉄心46が吸引され、コイルばね39の付勢力と釣り合うと、図2(ロ)に示すように、閉鎖部38と弁座28との間に小さな隙間ができた状態となる。この隙間を通して、小流路孔26から連通室24に流体が流入する。
【0033】
保持制御等の際には、弁座28の上下流間の差圧が小さく、閉鎖部38と弁座28との間の隙間を通る流体の流速も遅い。流体が小流路孔26から連通室24に流入する際、閉鎖部38の先端部38aに沿って閉鎖部38と弁座28との間の隙間に流入する。
【0034】
そして、図2(ロ)の矢印で示すように、先端部38aから溝52に入り込み、作用面53に当たり、その際の流体力により弁体36を弁座28から離間方向に押す。流体は作用面53に当たった後、後端部38bと弁座28との間の隙間から連通室24に流入する。
【0035】
このように、閉鎖部38を窪ませた溝52を流体の流れ方向に対向して閉鎖部38に形成したので、流量が少ないときや差圧が小さいとき、弁体36に流体力が作用し、釣り合う電磁力が大きくなる。よって、流体力の変動による弁体36の摺動が小さくなり、圧力制御状態が安定する。従って、励磁電流に比例した流量を容易に得ることができる。コイル42への通電量に対しても差圧をリニアに調整することができるようになる。
【0036】
また、閉鎖部38を半球状に形成することにより、シール性を確保すると共に、溝52を容易に形成できる。尚、閉鎖部38は半球状に限らず、回転放物線状の形状でもよく、あるいは、円錐状であってもよい。
【0037】
前述した溝52は、閉鎖部38に周方向全周にわたって形成したが、これに限らず、図5、図6に示すように、閉鎖部38の先端部38aと後端部38bとの間に、2つの溝62,63を同一平面上に、直線的に、かつ、対称の位置に形成してもよい。更に、図7、図8に示すように、閉鎖部38の先端部38aと後端部38bとの間に、4つの溝64〜67を同一平面上に、直線的に、かつ、対称の位置に形成してもよい。
【0038】
次に、前述した第1実施形態と異なる第2実施形態について、図9によって説明する。尚、前述した第1実施形態と同じ部材については同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0039】
第2実施形態では、第1実施形態の弁体36の閉鎖部38の形状が異なり、第2実施形態の弁体36の閉鎖部70は、先端が円錐状に形成された先端部70aを備えている。先端部70aよりも連通室24側に閉鎖部70を窪ませて溝52が形成されている。
【0040】
溝52よりも連通室24側の閉鎖部70には、球状の曲面を有する後端部70bが形成されている。先端部70aの円錐状の外周面を延長すると、その仮想円錐面がほぼ溝52の外周縁で後端部70bの半球状の外周に接するように、それぞれの円錐状と球状との形状が決定されている。
【0041】
溝52は閉鎖部70が弁座28に着座した際に接触する接触部54よりも小流路孔26側となるように形成されている。また、溝52は周方向の全周にわたってリング状に形成されており、小流路孔26からの流体に対向して形成されている。
【0042】
第2実施形態の場合でも、第1実施形態と同様、図9(イ)に示すように、閉鎖部70と弁座28との間隔が大きく、小流路孔26から流入する流体の流速が速いときには、流体は先端部70aの円錐状の外周面から後端部70bの球状の表面に沿って流れ、溝52を飛び越えるようにして、閉鎖部70の先端側から後方に向かって流れる。
【0043】
また、図9(ロ)に示すように、閉鎖部70と弁座28との間隔が小さく、小流路孔26から流入する流体の流速が遅いときには、流体は先端部70aの円錐状の表面から、溝52に入り込み、作用面53に突き当たるようにして流れ、弁体36に弁座28から離間方向に流体力が作用する。
【0044】
よって、第1実施形態と同様、流量が少ないときや差圧が小さいとき、弁体36に流体力が作用し、釣り合う電磁力が大きくなる。よって、流体力の変動による弁体36の摺動が小さくなり、圧力制御状態が安定する。従って、励磁電流に比例した流量を容易に得ることができる。
【0045】
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
【符号の説明】
【0046】
1…装置本体 2…収納孔
4…大径孔 6…マスタシリンダ
8…第1接続孔 10…ホイールシリンダ
12…接続孔 14…弁本体
18…摺動孔 20…弁部材
24…連通室 25…流路孔
26…小流路孔 28…弁座
29…第1流路 30…貫通孔
33…第2流路 34…チェック弁
36…弁体 37…小径部
38,70…閉鎖部 38a,70a…先端部
38b,70b…後端部 39…コイルばね
42…コイル 46…可動鉄心
48…電子制御回路 52,62,63,64〜67…溝
53,53a,53b…作用面 54…接触部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1流路と第2流路との間にテーパ状の弁座を設けると共に、前記弁座の縮径側を前記第1流路に接続し、前記弁座に対向し先端に向かって縮径する閉鎖部を有する弁体を摺動させて、前記閉鎖部の前記弁座への着離により前記第1流路と前記第2流路とを連通・遮断可能な電磁弁において、
前記閉鎖部に前記閉鎖部を窪ませた溝を流体の流れ方向に対向して形成したことを特徴とする電磁弁。
【請求項2】
前記弁体はコイルへの通電による電磁力により、前記弁座への着座方向の作用力を受けると共に、ばねの付勢力により前記弁座からの離間方向の作用力を受けることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
【請求項3】
前記閉鎖部は半球状に形成され、前記弁座に着座した前記閉鎖部の前記弁座と前記閉鎖部との接触部よりも前記第1流路側に前記溝を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の電磁弁。
【請求項4】
前記溝は前記閉鎖部に周方向全周にわたって形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電磁弁。
【請求項5】
前記溝を前記閉鎖部に複数形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電磁弁。
【請求項6】
前記閉鎖部は円錐状の先端部と、球状の後端部との間に形成した前記溝を有し、かつ、前記先端部を延長した仮想円錐面と前記後端部の球状面とが接することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の電磁弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−13208(P2012−13208A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−153099(P2010−153099)
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【出願人】(000004695)株式会社日本自動車部品総合研究所 (1,981)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【出願人】(301065892)株式会社アドヴィックス (1,291)
【Fターム(参考)】