説明

音響再生装置及び方法、プログラム

【課題】 直感的にサウンドの調整を行う。
【解決手段】 サウンドデータを復号し、復号したサウンドデータの再生を実行するための再生プログラムが格納されてなる記録媒体11と、再生プログラムによって再生されたサウンドデータに基づくサウンドを調整するサウンド調整機能を有し、当該サウンド調整による調整量と、当該サウンドデータに含まれている情報に応じて状態が変形するサウンド調整用ビジュアライザーをGUI化して表示部10に表示するように制御し、表示部10に表示されているサウンド調整用ビジュアライザーの状態をポインティングデバイス12の操作に応じて制御する動作制御部14と、ポインティングデバイス12の操作に応じて動作制御部14により動作が制御されたサウンド調整用ビジュアライザーの状態に応じて調整されたサウンドが出力されるサウンド出力部13を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スピーカから出力されるサウンドを調整して再生する音響再生装置及び方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
所定のファイルタイプ(例えば、MP3やWAV)のサウンドデータを復号し、再生するPC等の装置では、表示画面上に表示されたGUI(Graphical User Interface)化されたコントロール部をマウス等のポインティングデバイスによって操作し、音量の調整や高音と低音のバランスの調整を行う等の操作が行われている。
【0003】
例えば、音量(ボリューム)等の音声出力に関する設定値(パラメータ)を調整する場合、図9に示すような、スライダー等を模したコントロール部(調整部)をインターフェースとして画像表示し、そのスライダー等をマウスの操作で移動させることによって操作する。
【0004】
【特許文献1】特開平8−171647号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、図9に示すように、この種の調整部は、各パラメータの調整スライダーやつまみを同様のデザインで表しているため、ボリュームやパンニング等の現在のサウンドの状態を一見して把握することが困難である。
【0006】
さらに、このような表示は、従来の音響機器のボリュームやイコライザーのつまみを単に画像化したものであり、面白みや新規性に欠け、ユーザに対するエンターテイメント性がない。
【0007】
また、現在、AV再生ソフトでは、音声のみの出力時に、再生中のオーディオのビートに合わせて、色と幾何学的な形状が変化する模様を表示するプラグイン(ビジュアライザー)が用いられているが、これは、単に画像の変形を表示させて楽しむものであり、特に利用できるものではない。
【0008】
そこで本発明は、上述の問題点に鑑み、スピーカから出力されているサウンドを、リアルタイムに、容易に好みの設定に調整することができ、かつエンターテイメント性の高い音響再生装置及び方法、プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る音響再生装置は、上述の課題を解決するために、所定のファイルタイプのサウンドデータを復号し、復号したサウンドデータの再生を実行するための再生プログラムが格納されてなる記録媒体と、再生プログラムによって再生されたサウンドデータに基づくサウンドを調整するサウンド調整機能を有し、当該サウンド調整による調整量と、当該サウンドデータに含まれている情報に応じて状態が変形するサウンド調整用ビジュアライザーをGUI(Graphical User Interface)化して表示部に表示するように制御する表示制御部と、表示部に表示されているサウンド調整用ビジュアライザーを仮想的なポインタによって操作するポインティングデバイスと、ポインティングデバイスの操作に応じて、サウンド調整用ビジュアライザーの動作を制御する動作制御部と、ポインティングデバイスの操作に応じて動作制御部により動作が制御されたサウンド調整用ビジュアライザーの状態に応じて調整されたサウンドが出力されるサウンド出力部を備える。
【0010】
また、動作制御部は、サウンド調整用ビジュアライザーを表示部に3次元オブジェクトのGUIとして表示させる。
【0011】
また、サウンド出力部は、任意の音場を構成するように複数のスピーカにより構成されており、動作制御部は、サウンド出力部から出力されたサウンドにより任意の音場が構成されるように、ポインティングデバイスによりサウンド調整用ビジュアライザーの状態が3次元空間的又は3次元的な傾きに変化され、所定のサウンド調整が行われる。
【0012】
また、本発明に係る音響再生方法は、上述の課題を解決するために、再生プログラムにより所定のファイルタイプのサウンドデータを復号し、復号したサウンドデータの再生を行う再生工程と、再生工程によって再生されるサウンドデータに基づくサウンドを調整するサウンド調整機能を有し、当該サウンド調整による調整量と、当該サウンドデータに含まれている情報に応じて状態が変形するサウンド調整用ビジュアライザーをGUI(Graphical User Interface)化して表示部に表示する表示工程と、表示工程により表示部に表示されているサウンド調整用ビジュアライザーを仮想的なポインタによって操作する操作工程と、操作工程の操作に応じて、サウンド調整用ビジュアライザーの状態を変形する変形工程と、変形工程により変形されたサウンド調整用ビジュアライザーの状態に基づき、再生工程によって再生されるサウンドデータを調整する調整工程を備える。
【0013】
また、本発明に係るプログラムは、上述の課題を解決するために、所定のファイルタイプのサウンドデータを復号し、復号したサウンドデータの再生を行う再生工程と、再生工程によって再生されるサウンドデータに基づくサウンドを調整するサウンド調整機能を有し、当該サウンド調整による調整量と、当該サウンドデータに含まれている情報に応じて状態が変形するサウンド調整用ビジュアライザーをGUI(Graphical User Interface)化して表示部に表示する表示工程と、表示工程により表示部に表示されているサウンド調整用ビジュアライザーを仮想的なポインタによって操作する操作工程と、操作工程の操作に応じて、サウンド調整用ビジュアライザーの状態を変形する変形工程と、変形工程により変形されたサウンド調整用ビジュアライザーの状態に基づき、再生工程によって再生されるサウンドデータを調整する調整工程をコンピュータに実行させるものである。
【発明の効果】
【0014】
本願発明では、再生プログラムにより所定のファイルタイプのサウンドデータを復号し、復号したサウンドデータの再生を行い、再生されるサウンドデータに基づくサウンドを調整するサウンド調整機能を有し、当該サウンド調整による調整量と、当該サウンドデータに含まれている情報に応じて状態が変形するサウンド調整用ビジュアライザーをGUI化して表示部に表示し、表示部に表示されているサウンド調整用ビジュアライザーを仮想的なポインタによって操作し、当該操作に応じて、サウンド調整用ビジュアライザーの状態を変形し、変形されたサウンド調整用ビジュアライザーの状態に基づき、再生されるサウンドデータを調整するので、出力されているサウンドに応じてリアルタイムに変形するビジュアライザーを視認しながら、ユーザ自身が所望するサウンドになるようにビジュアライザーの状態を変形し、その変形状態によってサウンドが調整されるので、容易に、ユーザが所望するサウンドに調整することが可能であり、また、ビジュアルによるサウンド調整の状況把握が容易となる。また、本願発明では、複数の調整パラメータを同時に視認しながら、様々にパラメータを調整することができるので、この点からもユーザの所望するサウンドに容易に調整することが可能である。
【0015】
また、本願発明は、表示される画像によってサウンド出力のための設定を行うことから、エンターテイメント性が高い。
【0016】
また、本願発明は、従来の無機質な操作系とは違い、よりデザイン性の高い、オブジェのような新しいインターフェースの表現が可能であり、大画面化するテレビ等において、インテリアの延長として機能と融合した新しい画面デザインが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
音響再生装置1は、図1に示すように、画像を表示する表示装置10と、所定のファイルタイプのサウンドデータと、当該サウンドデータを復号し、復号したサウンドデータの再生を実行するための再生プログラムとが格納されてなるハードディスク等の記録媒体11と、表示装置10に表示されているGUI(Graphical User Interface)化されているオブジェクトを仮想的なポインタによって操作するポインティングデバイス12と、ポインティングデバイス12の操作に応じて、サウンドが出力されるサウンド出力部13と、所定の演算を行うCPU14と、CPU14の演算等に利用されるRAM15と、所定のプログラムが格納されてなるROM16を備える。
【0019】
なお、本発明の実施の形態では、所定のファイルタイプのサウンドデータは、記録媒体11に格納されているものとするが、着脱可能なメディアや、ネットワークから直接提供される構成であっても良い。
【0020】
また、ポインティングデバイス12は、表示装置10に表示されているオブジェクト等の操作が行えればどのような構成であっても良く、例えば、マウス、キーボード又は/及びゲームコントローラ等の特殊デバイスである。
【0021】
また、CPU14は、記録媒体11に格納されている再生プログラムが起動された場合には、当該再生プログラムによって再生されたサウンドデータに基づくサウンドを調整するサウンド調整機能を有し、かつ、当該サウンド調整による調整量と、サウンドデータに含まれている情報に応じて状態が適宜変形するサウンド調整用ビジュアライザーをGUI化して表示装置10に表示する。また、CPU14は、ポインティングデバイス12の操作に応じて、表示装置10に表示されているサウンド調整用ビジュアライザーの動作を制御する。
【0022】
ここで、表示装置10に表示されるサウンド調整用ビジュアライザー(以下、単にビジュアライザーと呼ぶ。)について説明する。
【0023】
ビジュアライザーは、例えば、図2に示すように、円錐形状のGUI化された画像からなり、上述したように、サウンドに含まれている情報に応じて、適宜形状の状態が変化し、かつ、サウンドを調整するサウンド調整機能を有する。なお、形状と状態変化の関係はあくまでも一例であり、形状は、円錐形状以外でも図3に示すような他の形状であっても良く、また、状態変化も様々のものが考えられる。なお、図3では、ビジュアライザーaが低音域のサウンドに反応して形状が変化し、ビジュアライザーbが中音域のサウンドに反応して形状が変化し、ビジュアライザーcが高音域のサウンドに反応して形状が変化するものである。
【0024】
つぎに、サウンドの調整について説明する。サウンドの調整は、ポインティングデバイス12の操作によって行われる。具体的には、ユーザがポインティングデバイス12を操作し、円錐形状のビジュアライザーを所定方向に動かし、形状の状態や、座標位置を変化させることによりサウンドの調整を行う。
【0025】
また、円錐形状のビジュアライザーは、図2に示すように、上部右部Aと、上部左部Bと、中部右部Cと、中部左部Dと、下部右部Eと、下部左部Fと、最下部Gとからなり、各部の形状変化に対応して調整値が対応付けられているテーブルがROM16に格納されている。ROM16に格納されているテーブルは、図4に示すように、ビジュアライザーの状態に対するサウンドの状態が対応付けられている。
【0026】
CPU14は、サウンド再生中に、ポインティングデバイス12により円錐形状のビジュアライザーの各部の何れかが選択され、当該選択箇所がドラッグ等されて移動(変化)された場合、その移動(変化)後の位置(状態)を読み取り、当該位置(状態)に対応する設定値を上述したテーブルを参照して求め、移動(変化)前の設定値と移動(変化)後の設定値の差に基づいて、サウンドを調整する。
【0027】
例えば、ボリュームの調整を行う場合には、円錐形状のビジュアライザーをポインティングデバイス12により手前に倒し、倒した角度に応じて音量(ボリューム)が漸減し、また、奥に倒した場合には、その角度に応じてボリュームが漸増する。また、パンニングの調整を行う場合には、円錐形状のビジュアライザーをポインティングデバイス12により右に倒すことによってパンを右に振り、また、左に倒すことによってパンを左に振る(図5)。なお、倒す角度によって左右のバランスの調整が図られる。
【0028】
また、サウンド調整の種類は、上述したボリュームとパンニング以外にも、サウンドの再生、停止、早送り、巻き戻しや、音場設定や、イコライジングや、サウンドセレクトや、各種のエフェクト操作(リバーブ、コーラス、ディストーション、フランジャー、ディレイ、オーバードライブ、フェィザー等)等がある。
【0029】
したがって、ユーザは、サウンド出力部13から出力されているサウンドの調整作業を、ポインティングデバイス12の操作によって、直感的かつ視覚的に行うことができる。
【0030】
ここで、サウンドの調整機能を有するビジュアライザーを3次元形状にすることの意義について説明する。従来のサウンドの調整用のビジュアライザーは、調整用のスライダーや釦等がほぼ平面的に表示され、かつ操作されるので、一見しただけでは、サウンドの調整状況の把握が困難であった。そこで、本願発明のように、3次元形状で表現することにより、一見してサウンドの調整状況を把握することができ、また、ユーザの視覚による直感的な操作によるサウンドの調整が可能となる。
【0031】
また、直感的な操作の例としては、サウンドのボリュームを増加(UP)したい場合には、図6に示すように、基本のビジュアライザーAをポインティングデバイス12の操作により大型化(図6中A1)若しくは、長大化(図6中A3)することにより実現される構成であっても良いし、また、サウンドのボリュームを減少(DOWN)したい場合には、基本のビジュアライザーAをポインティングデバイス12の操作により小型化(図6中A2)若しくは、短小化(図6中A4)することにより実現される構成であっても良い。
【0032】
また、サウンドの音域において、低音域(ウーファー)を強調したい場合には、ポインティングデバイス12の操作により、ビジュアライザーの上端部を絞ることにより実現される構成であっても良いし(図6中A5)、また、高音域(ツイーター)を強調したい場合には、ポインティングデバイス12の操作により、ビジュアライザーの下端部を絞ることにより実現される構成であっても良い(図6中A6)。
【0033】
また、サウンド出力部13において、左右の出力バランスを変更し、左側よりも右側からの出力を大きくしたい場合には、ビジュアライザーの右側を右方向に引き延ばすことにより実現される構成であっても良い(図6中A7)。
【0034】
また、サウンド出力部13が複数のスピーカで構成される場合において、リスニングポイントを調整するときには、例えば、図7に示すように、表示装置10に仮想的な3次元空間が表示され、その3次元空間上に現実に配置されているものと同一のスピーカの構成が仮想的に表示され、任意のリスニングポイントにビジュアライザーを移動することによって、それぞれのスピーカから出力されるサウンドのボリュームが調整される構成であっても良い。このような構成によれば、ユーザは、直感的な操作によって任意のリスニングポイントを選択することができる。
【0035】
また、コンテンツ(所定のファイルタイプのサウンドデータ)を選択する場合には、例えば、図8に示すように、表示装置10に各コンテンツを示すオブジェクトが仮想的な3次元空間上に表示され、任意のコンテンツ上にビジュアライザーを移動することによって、任意のコンテンツが選択されるような構成であっても良い。このような構成によれば、ユーザは、直感的な操作によって任意のコンテンツを選択することができる。
【0036】
このようにして本願発明では、再生プログラムにより所定のファイルタイプのサウンドデータを復号し、復号したサウンドデータの再生を行い、再生されるサウンドデータに基づくサウンドを調整するサウンド調整機能を有し、当該サウンド調整による調整量と、当該サウンドデータに含まれている情報に応じて状態が変形するサウンド調整用ビジュアライザーをGUI化して表示装置10に表示し、表示装置10に表示されているサウンド調整用ビジュアライザーを仮想的なポインタによって操作し、当該操作に応じて、サウンド調整用ビジュアライザーの状態を変形し、変形されたサウンド調整用ビジュアライザーの状態に基づき、再生されるサウンドデータを調整するので、出力されているサウンドに応じてリアルタイムに変形するビジュアライザーを視認しながら、ユーザ自身が所望するサウンドになるようにビジュアライザーの状態を変形し、その変形状態によってサウンドが調整されるので、容易に、ユーザが所望するサウンドに調整することが可能であり、また、ビジュアルによるサウンド調整の状況把握が容易となる。また、本願発明では、複数の調整パラメータを同時に視認しながら、様々にパラメータを調整することができるので、この点からもユーザの所望するサウンドに容易に調整することが可能である。
【0037】
また、本願発明は、表示される画像によってサウンド出力のための設定を行うことから、エンターテイメント性が高い。
【0038】
また、本願発明は、従来の無機質な操作系とは違い、よりデザイン性の高い、オブジェのような新しいインターフェースの表現が可能であり、大画面化するテレビ等において、インテリアの延長として機能と融合した新しい画面デザインが可能である。
【0039】
また、本願発明のように、ビジュアライザーの形状と、当該形状に基づく結果の関係を一つのオブジェとしてデザインして行く手法は、サウンド以外の情報のコントロールにも有効な手段である。
【0040】
また、本願発明は、再生プログラムにより所定のファイルタイプのサウンドデータを復号し、復号したサウンドデータの再生を行い、再生されるサウンドデータに基づくサウンドを調整するサウンド調整機能を有し、当該サウンド調整による調整量と、当該サウンドデータに含まれている情報に応じて状態が変形するサウンド調整用ビジュアライザーをGUI化して表示装置10に表示し、表示装置10に表示されているサウンド調整用ビジュアライザーを仮想的なポインタによって操作し、当該操作に応じて、サウンド調整用ビジュアライザーの状態を変形し、変形されたサウンド調整用ビジュアライザーの状態に基づき、再生されるサウンドデータを調整することをコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良い。
【0041】
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施例に限定されるものではなく、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な変更、置換又はその同等のものを行うことができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る音響再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る音響再生装置により生成されるGUI化されたビジュアライザーの第1の例を示す図である。
【図3】本発明に係る音響再生装置により生成されるGUI化されたビジュアライザーの第2の例を示す図である。
【図4】本発明に係るビジュアライザーの状態に対するサウンドの状態を関連付けるテーブルを示す図である。
【図5】本発明に係るビジュアライザーの状態の変化についての説明に供する図である。
【図6】本発明に係るビジュアライザーの状態の変化と結果の関係についての説明に供する図である。
【図7】本発明に係るビジュアライザーにより任意のリスニングポイントを選択する場合の手順についての説明に供する図である。
【図8】本発明に係るビジュアライザーにより任意のコンテンツを選択する場合の手順についての説明に供する図である。
【図9】GUI化された従来のサウンド調整を行うための調整部を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
1 音響再生装置、10 表示装置、11 記録媒体、12 ポインティングデバイス、13 サウンド出力部、14 CPU、15 RAM、16 ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のファイルタイプのサウンドデータを復号し、復号したサウンドデータの再生を実行するための再生プログラムが格納されてなる記録媒体と、
上記再生プログラムによって再生されたサウンドデータに基づくサウンドを調整するサウンド調整機能を有し、当該サウンド調整による調整量と、当該サウンドデータに含まれている情報に応じて状態が変形するサウンド調整用ビジュアライザーをGUI(Graphical User Interface)化して表示部に表示するように制御する表示制御部と、
上記表示部に表示されている上記サウンド調整用ビジュアライザーを仮想的なポインタによって操作するポインティングデバイスと、
上記ポインティングデバイスの操作に応じて、上記サウンド調整用ビジュアライザーの動作を制御する動作制御部と、
上記ポインティングデバイスの操作に応じて上記動作制御部により動作が制御された上記サウンド調整用ビジュアライザーの状態に応じて調整されたサウンドが出力されるサウンド出力部を備えることを特徴とする音響再生装置。
【請求項2】
上記動作制御部は、上記サウンド調整用ビジュアライザーを上記表示部に3次元オブジェクトのGUIとして表示させることを特徴とする請求項1記載の音響再生装置。
【請求項3】
上記サウンド出力部は、任意の音場を構成するように複数のスピーカにより構成されており、
上記動作制御部は、上記サウンド出力部から出力されたサウンドにより任意の音場が構成されるように、上記ポインティングデバイスにより上記サウンド調整用ビジュアライザーの状態が3次元空間的又は3次元的な傾きに変化され、所定のサウンド調整が行われることを特徴とする請求項1記載の音響再生装置。
【請求項4】
再生プログラムにより所定のファイルタイプのサウンドデータを復号し、復号したサウンドデータの再生を行う再生工程と、
上記再生工程によって再生されるサウンドデータに基づくサウンドを調整するサウンド調整機能を有し、当該サウンド調整による調整量と、当該サウンドデータに含まれている情報に応じて状態が変形するサウンド調整用ビジュアライザーをGUI(Graphical User Interface)化して表示部に表示する表示工程と、
上記表示工程により上記表示部に表示されている上記サウンド調整用ビジュアライザーを仮想的なポインタによって操作する操作工程と、
上記操作工程の操作に応じて、上記サウンド調整用ビジュアライザーの状態を変形する変形工程と、
上記変形工程により変形された上記サウンド調整用ビジュアライザーの状態に基づき、上記再生工程によって再生されるサウンドデータを調整する調整工程を備えることを特徴とする音響再生方法。
【請求項5】
所定のファイルタイプのサウンドデータを復号し、復号したサウンドデータの再生を行う再生工程と、
上記再生工程によって再生されるサウンドデータに基づくサウンドを調整するサウンド調整機能を有し、当該サウンド調整による調整量と、当該サウンドデータに含まれている情報に応じて状態が変形するサウンド調整用ビジュアライザーをGUI(Graphical User Interface)化して表示部に表示する表示工程と、
上記表示工程により上記表示部に表示されている上記サウンド調整用ビジュアライザーを仮想的なポインタによって操作する操作工程と、
上記操作工程の操作に応じて、上記サウンド調整用ビジュアライザーの状態を変形する変形工程と、
上記変形工程により変形された上記サウンド調整用ビジュアライザーの状態に基づき、上記再生工程によって再生されるサウンドデータを調整する調整工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−197508(P2006−197508A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−9458(P2005−9458)
【出願日】平成17年1月17日(2005.1.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】