説明

顔料内包マイクロカプセル及びこれを配合した化粧料

【課題】肌に塗布する方法や強さを変えることで、好みの発色や、グラデーション模様を調整できる化粧料を提供すること。
【解決手段】(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)ポリメタクリル酸メチル(d)セルロース(e)セラックという硬さや水への溶解性が異なる物質を3種類以上組み合わせることにより、顔料内包二重層マイクロカプセルが肌上で崩壊するのに要する時間を遅くすることができ、肌に塗布する方法や強さを変えることで、好みの発色や、グラデーション模様を調整する事ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)ポリメタクリル酸メチル(d)セルロース(e)セラックから選ばれる3種類以上からなる顔料内包二重層マイクロカプセルを配合する事により、肌に塗布する方法や強さを変えることで、好みの発色や、グラデーション模様を調整できる化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、顔料を内包させた二重層マイクロカプセルを調整することは、特開2003−514008公報等にて広く知られている。また、これらのマクロカプセルを配合した化粧料は、皮膚に塗布した際、このマクロカプセルが壊れて、内包されている着色顔料が放出され、元の外観色から塗布色が変化する化粧料に使用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のマイクロカプセルを配合した化粧料では、塗布した際、顔料内包カプセルがすぐに壊れてしまうため、瞬時の変化のおもしろさはあるものの、その変化の途中段階の色や、グラデーション色を調整することはできなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、本発明人は鋭意検討した結果、(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)ポリメタクリル酸メチル(d)セルロース(e)セラックという硬さや水への溶解性が異なる物質を3種類以上組み合わせることにより、顔料内包二重層マイクロカプセルが肌上で崩壊するのに要する時間を遅くすることができ、肌に塗布する方法や強さを変えることで、好みの発色や、グラデーション模様を調整できることを見出した。
【0005】
すなわち、本発明は、(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)ポリメタクリル酸メチル(d)セルロース(e)セラックから選ばれる3種類以上からなる顔料内包二重層マイクロカプセルを配合する事により、肌に塗布する方法や強さを変えることで、好みの発色や、グラデーション模様を調整できる化粧料に関するものである。
【発明の効果】
【0006】
以上説明するように、(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)ポリメタクリル酸メチル(d)セルロース(e)セラックという、硬さや水への溶解性の異なる物質を組み合わせることにより、顔料内包二重層マイクロカプセルを肌に塗布した際の崩壊の速度を調整することができ、それにより、肌に塗布する方法や強さを変えることで、好みの発色や、グラデーション模様を調整できる化粧料を得られることは明らかである。また、特に(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)セルロース(d)セラックから選ばれる3種類以上を選択することにより、天然由来の顔料内包二重層マイクロカプセルを調整することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、上記本発明を詳細に説明する。
本発明において、顔料内包二重層マイクロカプセルの調整方法としては、(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)ポリメタクリル酸メチル(d)セルロース(e)セラックから選ばれる3種類以上の成分と顔料を水中に分散したスラリーを、スプレードライヤーを用いて造粒しながら調整する方法が望ましい。
【0008】
顔料内包二重層マイクロカプセルの平均粒径としては、10〜500μmのものが調整でき、より好ましくは50〜150μmのものが、感触、肌上での崩壊性の点で優れている。
【0009】
顔料内包二重層マイクロカプセルは、内層に着色顔料、外層に白色顔料を含有しているものが好ましく、含有される顔料としては、従来公知の顔料が使用でき、その形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができ、例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料等が挙げられる。
【0010】
具体的には、無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等;有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、シリコーンレジンパウダー、シリコーンエラストマー粉体、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、アクリルパウダー、アクリルエラストマー、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等;界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等;有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、微粒子酸化チタン、微粒子酸化セリウム、微粒子酸化亜鉛等の微粒子粉体、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等;パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等から選ばれる粉体が挙げられる。また、タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる顔料が挙げられる。
【0011】
これらの粉体は従来公知の表面処理がされていてもいなくても構わないが、好ましい例として、疎水性表面処理、例えばメチルハイドロジェンポリシロキサン処理、シリコーンレジン処理、シリコーンガム処理、アクリルシリコーン処理、フッ素化シリコーン処理などのオルガノシロキサン処理、ステアリン酸亜鉛、アシル化アミノ酸金属塩処理などの金属石鹸処理、シランカップリング剤処理、アルキルシラン処理などのシラン処理、有機チタネート処理、有機アルミネート処理、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩、パーフルオロポリエーテル処理などのフッ素化合物処理、N−ラウロイル−L−リジン処理などのアミノ酸処理、スクワラン処理などの油剤処理又はアクリル酸アルキル処理などのアクリル処理などが挙げられ、これらの1種以上を組み合わせて使用することが可能である。また親水性表面処理も好ましく、その例として、寒天処理、デオキシリボ核酸処理、レシチン処理、ポリアクリル酸処理、シリカ処理、アルミナ処理又はジルコニア処理、特に好ましくはセルロース処理が挙げられ、これらの1種以上を組み合わせて使用することが可能である。
【0012】
本発明の化粧料では、上記の処理顔料以外に、化粧料で使用される各種の素材、例えば顔料、紫外線吸収剤、油剤、界面活性剤、フッ素化合物、樹脂、粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、生理活性成分等の成分を使用することができる。
【0013】
本発明の化粧料としては、メイクアップ化粧料、基礎化粧料、頭髪化粧料、香料、ボディ化粧料など各種の化粧料が該当するが、特にファンデーション、頬紅、白粉、フェースパウダー、口紅、アイシャドウ、アイブロー、マスカラ、ネイルカラー、ボディパウダー、サンスクリーン、デオドラント料に好適である。
【0014】
本発明の化粧抖の形態としては、パウダー状、乳液状、クリーム状、スティック状、固型状、スプレー、多層分離型などいずれの剤型を用いても構わないが、水が配合されている処方が、顔料内包二重層マイクロカプセルの崩壊性の点で、望ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【実施例】
【0016】
(製造実施例1:酸化鉄・酸化クロム内包二重層マイクロカプセル製造実施例)
まず内層部として、酸化鉄・酸化クロム混合物30質量部とマンニトール27.0質量部、水添レシチン3.75質量部、ポリメタクリル酸メチル2.75質量部を精製水100質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタン30質量部、水添レシチン3.75質量部、ポリメタクリル酸メチル2.75質量部を精製水200質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの電顕写真を図1に示す。
【0017】
(製造実施例2:マンガンバイオレット内包二重層マイクロカプセル製造実施例)
まず内層部として、マンガンバイオレット30質量部とマンニトール25.5質量部、水添レシチン3.75質量部、セラック3.5質量部を精製水100質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタン30質量部、水添レシチン3.75質量部、セラック3.5質量部を精製水200質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの電顕写真を図2に示す。
【0018】
(製造実施例3:赤酸化鉄内包二重層マイクロカプセル製造実施例)
まず内層部として、赤酸化鉄30質量部とマンニトール25.5質量部、水添レシチン3.75質量部、セルロース3.5質量部を精製水100質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタン30質量部、水添レシチン3.75質量部、セルロース3.5質量部を精製水200質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの電顕写真を図3に示す。
【0019】
(製造実施例4:黄酸化鉄内包二重層マイクロカプセル製造実施例)
まず内層部として、黄酸化鉄30質量部とマンニトール25.5質量部、水添レシチン3.75質量部、セルロース3.5質量部を精製水100質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタン30質量部、水添レシチン3.75質量部、セルロース3.5質量部を精製水200質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの電顕写真を図4に示す。
【0020】
(製造実施例5:黒酸化鉄内包二重層マイクロカプセル製造実施例)
まず内層部として、黒酸化鉄30質量部とマンニトール25.5質量部、水添レシチン3.75質量部、ポリメタクリル酸メチル3.5質量部を精製水100質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。次いで、この内層部、酸化チタン30質量部、水添レシチン3.75質量部、ポリメタクリル酸メチル3.5質量部を精製水300質量部と混合攪拌し、スプレードライヤーで造粒した。得られた顔料内包二重層マイクロカプセルの電顕写真を図5に示す。
【0021】
(製造比較例1)
製造実施例1のポリメタクリル酸メチル内層部2.75質量部、外層部2.75質量部をそれぞれ内層部2質量部、外層部2質量部に変え、マンニトール28.5質量部に変えた以外は、同じ工程で、顔料内包二重層マイクロカプセルを得た。
【0022】
(製造比較例2)
製造実施例2のセラック内層部3.5質量部、外層部3.5質量部をそれぞれ内層部2.75質量部、外層部2.75質量部に変え、マンニトール27.0質量部に変えた以外は、同じ工程で、顔料内包二重層マイクロカプセルを得た。
【0023】
〔実施例1〜2、比較例1〜2〕
水性アイシャドーの製造
表1の処方と製造方法に従い水性アイシャドーを得た。尚、配合量の単位は質量%である。
【0024】
【表1】


【0025】
製造方法
成分Aのゲルを調整する。成分Bを成分Aに分散し、よく攪拌する。成分C、次いでDを添加し、攪拌し、得られた水性アイシャドーを容器に充填し、製品を得た。
【0026】
表1の結果より、本発明の実施例1、2に配合された顔料内包二重層マイクロカプセルは比較的硬く、肌上で崩壊するのに要する時間が遅いことにより、肌に塗布する方法や強さを変えることで、グラデーション模様を調整できた。また、比較例1、2では、顔料内包二重層マイクロカプセルが瞬時に崩壊して、変色してしまうため、グラデーション模様を調整することができなかった。
【0027】
〔実施例3〕
表2の処方と製造方法に従いW/O型リキッドファンデーションを製造した。尚、配合量の単位は質量%である。
【0028】
【表2】


【0029】
成分Bをミキサーを用いて良く混合した。一方、成分Aを80℃に加温し、均一になるように良く混合した。ここに成分Bを攪拌下に除々に添加し、50℃まで徐冷した。ついで、成分Cを80℃に加温し、均一に溶解させた後、50℃にまで徐冷した。成分Aに成分Cを攪拌下に加え、さらに良く攪拌し、室温まで冷却した。成分Dを添加し、攪拌し、得られた溶液を容器に充填し、製品を得た。
【0030】
得られたリキッドファンデーションは、肌に塗布する方法や強さを変えることで、マイクロカプセルの崩壊性を調整し、好みの発色を得ることができた。また、顔の輪郭部分では、濃く発色させ、額や鼻筋では、薄く発色させることにより、容易に立体感を得ることができた。
【0031】
〔実施例4〕
表3の処方と製造方法に従ってW/O型固形ブラッシャーを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
【0032】
【表3】


【0033】
製造方法
成分Aを80℃に加温し、均一になるように良く混合した。ここに成分Bを攪拌下に除々に添加し、ついで、80℃に加温した成分Cを成分Aに攪拌下に加え、さらに良く攪拌し、成分Dを添加し、攪拌し、容器に充填し、室温まで冷却し、製品を得た。
【0034】
得られたW/O型固形ブラッシャーは、肌に塗布する方法や強さを変えることで、マイクロカプセルの崩壊性を調整し、好みの発色を得ることができた。また、頬の高い部分のみをより濃く発色させることで、容易にグラデーション模様を調整ことができた。
【0035】
〔実施例5〕
表4の処方と製造方法に従ってリップグロスを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
【0036】
【表4】

【0037】
製造方法
成分Aを80℃にて良く混合した。室温まで冷却した後、成分Bを攪拌下に添加してよく混合し、成分Cを添加した後、容器に充填して製品を得た。
【0038】
得られたリップグロスは、肌に塗布する方法や強さを変えることで、マイクロカプセルの崩壊性を調整し、好みの発色を得ることができた。また、唇の輪郭部分では、濃く発色させ、唇の中央部分は、薄く発色させることにより、容易に立体感を得ることができた。
【0039】
〔実施例6〕
表5の処方と製造方法に従ってスティック状アイシャドーを試作した。尚、配合量の単位は質量%である。
【0040】
【表4】


【0041】
製造方法
成分Aを80℃にて良く混合した。室温まで冷却した後、成分Bを攪拌下に添加してよく混合し、成分Cを添加した後、容器に充填して製品を得た。
【0042】
得られたスティック状アイシャドーは、肌に塗布する方法や強さを変えることで、マイクロカプセルの崩壊性を調整し、好みの発色を得ることができた。また、アイホール部分には、軽く塗布することで、マイクロカプセルが崩壊されず、外観色と同じパール白色を呈し、発色させたい目の際の部分は指で伸展させることにより、黒色内包マイクロカプセルが崩壊し、干渉色の色を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】 製造実施例1で製造した酸化鉄・酸化クロム内包二重層マイクロカプセルの走査型電子顕微鏡写真の例
【図2】 製造実施例2で製造したマンガンバイオレット内包二重層マイクロカプセルの走査型電子顕微鏡写真の例
【図3】 製造実施例3で製造した赤酸化鉄内包二重層マイクロカプセルの走査型電子顕微鏡写真の例
【図4】 製造実施例4で製造した黄酸化鉄内包二重層マイクロカプセルの走査型電子顕微鏡写真の例
【図5】 製造実施例5で製造した黒酸化鉄内包二重層マイクロカプセルの走査型電子顕微鏡写真の例

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔料内包二重層マイクロカプセルを含有し、肌に塗布する方法、強さを変えることで、好みの発色や、グラデーション模様を調整することができる化粧料。
【請求項2】
請求項1記載の顔料内包二重層マイクロカプセルが、次から選ばれる3種類以上からなることを特徴とする化粧料。(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)ポリメタクリル酸メチル(d)セルロース(e)セラック
【請求項3】
請求項1記載の顔料内包二重層マイクロカプセルが、次から選ばれる3種類以上からなり、天然由来マイクロカプセルであることを特徴とする化粧料。(a)マンニトール(b)水添レシチン(c)セルロース(d)セラック
【請求項4】
請求項1〜3記載の顔料内包二重層マイクロカプセルが、内層として、着色顔料、外層として白色顔料を含有していることを特徴とする化粧料。
【請求項5】
干渉色顔料と黒色顔料内包二重層マイクロカプセルを含有していることを特徴とする請求項1〜4記載の化粧料。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−79804(P2011−79804A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−251296(P2009−251296)
【出願日】平成21年10月9日(2009.10.9)
【出願人】(391015373)大東化成工業株式会社 (97)
【Fターム(参考)】