説明

駐車違反監視員支援システム

【課題】 路上駐車等違法駐車車両を取締る監視員の業務に対し客観性のある実績報告と監視員の安全確保に関したビジネスモデルに関する。
【解決手段】 位置測位移動体端末と基地局、データ蓄積装置、地図情報を使用し監視員に位置測位移動体端末を携行させ、業務状態と位置測位データを蓄積し蓄積データを元に客観データを作成したり監視員の状態データから緊急活動を行なえるシステムのビジネスモデル。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は現在路上駐車等違法駐車車両を取締る監視員制度が導入され、その監視員の日夜の業務を円滑に進めることと、作業日報等の報告書を客観的に作成することを可能とし、監視員の被疑者等とのトラブル等による安全確保等を目的としたビジネスモデルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来違法駐車取締り監視員は管内担当地域を巡回して違法駐車車両の取締り業務を行なうが、業務巡回後の報告は違反切符と監視員本人の記憶での報告となり、業務自体が広報・警告活動も含まれているため活動実務に定量データとして得られにくい業務であり、且つ監視員の記憶のみの報告であるため、客観性に欠ける側面を持っていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、監視員に位置情報取得移動体通信端末を携行させて業務を行なわせる。予めこれらの端末情報を受信できる基地局を準備し、時間経過と共に位置測位情報を地図上に記録すれば監視員の巡回経路が明確になり客観的な業務となる。
【0004】
この端末に監視員の現在の業務状態を知らせるボタンを設置することによって、監視員が現在どういう状態かを把握でき、監視員の安全確保と報告書を作成するといった手間を取除くことができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
監視員に携行させる移動体端末は位置を測位できる機能を有し測位情報を基地局に通信できる機能を有する。
【0006】
同時に移動体端末は現在の状態を基地局に通知できるように状態選択ボタンを有し、「巡回」「取締」「緊急」などの状態を通知できるようにする。
【0007】
基地局はこの移動体を全て観測できる状態にしておき、地図データ上に移動体端末位置測位情報を地図上に展開できるようにしておく。
【0008】
同時にこの端末情報の業務状態と時間情報とを識別できるように表示しておけば業務状態を即時に把握できるようになる。
【0009】
監視員からの緊急発報がなされれば、即時基地局は緊急状態を表示し移動体端末からの位置測位情報、端末種別から正確な位置を把握し、どの監視員が緊急状態なのかを判別して基地局から別の監視員への協力派遣や管轄警察への連絡が即時に行なわれる。
【0010】
通常の業務の場合は基地局または事務所へ帰還後、監視員が移動体端末から収集したこれらの集計結果と違反切符等とを合わせて提出すれば日々の客観的な業務報告書が作成できることとなる。
【0011】
以上、上述した一連の仕組みをシステム化したビジネスモデル。
【発明の効果】
【0012】
報告を受ける側はシステムからの客観データ集であるため、虚偽がなく正確な業務報告書であるため信頼度がある業務把握ができる。
【0013】
一方巡回をする監視員は安全確保ができ、報告書作成等の煩雑業務が消減でき主たる業務である巡回監視業務に重きにおける。
【0014】
基地局側の管理監督する側では監視員の配置や位置が正確に把握でき、緊急時の応援、支援業務に即時に対応でき短時間の応援支援に効果がる。
【0015】
これらのデータを集積し統計を取れば、以後の業務に対して予測可能な監視活動ができ、最適な人員配置などができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
路上駐車等違法駐車車両等を取締る監視員に位置測位移動体端末を携行させ、基地局側では監視員の業務状態を逐次収集し業務日報等の客観的資料を作成するシステム。
【請求項2】
監視員の移動体端末データから位置測位データと業務状態を把握し、緊急時の対応において、即時支援・応援体制を整えることができるシステム。
【請求項3】
地図データと過去の巡回状態蓄積データ,日付時刻及び天候などから巡回業務予測を行い効率的な順路指示ができるシステム。

【公開番号】特開2009−26276(P2009−26276A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−211144(P2007−211144)
【出願日】平成19年7月17日(2007.7.17)
【出願人】(503241319)株式会社ケイマックス (2)
【Fターム(参考)】