説明

高効率半導体発光素子

【課題】高効率半導体発光素子を提供する。
【解決手段】基板21上に物質層及び金属層を順次に形成させ、金属層を陽極酸化してホー
ルが形成された金属酸化層に形成させ、それ自体で凹凸構造パターンとして使用するか、
金属酸化層のホールに対応するように金属酸化層下部の基板または物質層内にホールを形
成させて凹凸構造パターンとして使用して、その上部に第1半導体層23、活性層25及び第
2半導体層26を順次に形成させることによって凹凸構造を備える半導体発光素子を形成す
る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体発光素子に係り、より詳細には、半導体発光素子に凹凸構造を採用す
る場合に光抽出効率を向上させる半導体発光素子及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体発光素子(Light Emitting Diode:LED)は、化合物半
導体の特性を利用して、電気エネルギーを赤外線、可視光線または光の形態に変換させた
信号を発信するのに使われる素子である。発光ダイオードは、ELの一種であり、現在II
I−V族化合物半導体を利用した発光ダイオードが実用化されつつある。
【0003】
III族窒化物系化合物半導体は、通常サファイア(Al)を基板として利用して
、その上に形成されることが一般的であり、発光効率、すなわち、光の抽出効率を向上さ
せるために多様な構造の発光ダイオードに関する研究が進みつつある。現在発光素子の光
抽出領域に凹凸構造を形成させて光抽出効率を向上させようとする研究が進みつつある。
【0004】
相異なる屈折率を持つ物質層の界面では、各物質層の屈折率による光の進行が制限され
る。平坦な界面の場合、屈折率の大きい半導体層から屈折率の小さな空気層(n=1)に
光が進む場合、界面の法線方向に対して所定角度以下に平坦な界面に入射せねばならない
。所定角度以上に入射する場合、平坦な界面で全反射されて光抽出効率が大きく減少する
。したがって、これを防止するために界面に凹凸構造を導入する方法が試みられた。
【0005】
図1A及び図1Bは、従来技術による凹凸構造を備える半導体発光素子を示す図面であ
る。図1Aを参照すれば、p−電極101上にp−GaN層102、活性層103、n−
GaN層104が順次に形成されており、n−GaN層104上にn−電極105が形成
されている。活性層103で発生した光がn−GaN層104を通じて上部に抽出される
場合、その入射角度を変化させるためにn−GaN層104と空気層との界面に凹凸構造
106を導入した。
【0006】
図1Bを参照すれば、サファイア基板111上にn−GaN層112が形成されており
、n−GaN層112の一部領域上にn−AlGaN層113、活性層114、p−Al
GaN層115、p−GaN116及びp電極117が順次に形成されている。そして、
n−GaN層112のn−AlGaN層113が形成されていない領域上にn−電極11
8が形成されていることが分かる。このような構造は、フリップチップ形態で活性層11
4から発生した光を主に透光性のサファイア基板111の方向に抽出させて利用する。こ
こでは、サファイア基板111の表面に凹凸構造120を形成させることによって光抽出
効率を向上させるのである。
【0007】
このような従来技術による凹凸構造を備える半導体発光素子の場合、主に光抽出効率を
向上させるために凹凸構造を導入したのである。しかし、特に図1Bに示すように、サフ
ァイア基板111上にGaN系化合物半導体層を形成させる場合、格子不整合による欠陥
が発生して活性層内部まで転移される場合がある。このような半導体素子の内部的な結晶
欠陥により光抽出効率が落ちてしまうという問題点がある。したがって、結晶欠陥を減少
させることができ、光抽出効率を向上させることができる新たな形態の半導体発光素子が
要求される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明では、前記従来技術の問題点を解決するために、半導体素子内部の構造的な欠陥
の形成を防止することができ、光抽出効率を向上させることができる新たな構造の半導体
発光素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、前記目的を達成するために、半導体発光素子において、基板と、前記基板
上に陽極酸化された金属酸化物で形成された凹凸構造層と、前記凹凸構造で形成された第
1半導体層と、前記第1半導体層上に順次に形成された活性層及び第2半導体層と、を備
えることを特徴とする凹凸構造を備える半導体発光素子を提供する。
【0010】
本発明において、前記基板は、サファイア(Al)、シリコン(Si)、炭化ケ
イ素(SiC)、スピネル(MgAl)、NdGaO、LiGaO、ZnO、
MgOを含む無機物結晶質、リン化ガリウム(GaP)と砒化ガリウム(GaAs)を含
むIII−V族化合物半導体または窒化ガリウム(GaN)のうちから選択されることを特
徴とする。
【0011】
本発明において、前記第1半導体層、前記活性層及び前記第2半導体層は、窒化物半導
体を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明では、半導体発光素子の製造方法において、(a)基板上に金属層を形成
させる工程と、(b)前記金属層を陽極酸化してホールが形成された金属酸化層に形成さ
せる工程と、(c)前記金属酸化層のホールに対応するように前記基板内にホールを形成
させる工程と、(d)前記金属酸化層を除去し、その上部に第1半導体層、活性層及び第
2半導体層を順次に形成させる工程と、を含むことを特徴とする凹凸構造を備える半導体
発光素子の製造方法を提供する。
【0013】
本発明において、前記物質層は、屈折率が2.5より低い透明絶縁体または透明伝導体
を含んで形成させることを特徴とする。
【0014】
本発明において、前記透明絶縁体は、SiO、SiNx、Al、HfO、Ti
またはZrOのうち少なくともいずれか一つの物質を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明において、前記透明伝導体は、ZnOや添加物(Mg、Ag、Zn、Sc、Hf
、Zr、Te、Se、Ta、W、Nb、Cu、Si、Ni、Co、Mo、Cr)が含まれ
たIn酸化物のうち少なくともいずれか一つの物質を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明において、前記金属層は、Alで形成されることを特徴とする。
【0017】
また、本発明では、半導体発光素子の製造方法において、(a)基板上に金属層を形成
させる工程と、(b)前記金属層を陽極酸化してホールが形成された金属酸化層に形成さ
せる工程と、(c)前記金属酸化層のホールに対応するように前記基板内にホールを形成
させる工程と、(d)前記金属酸化層を除去し、その上部に第1半導体層、活性層及び第
2半導体層を順次に形成させる工程と、を含むことを特徴とする凹凸構造を備える半導体
発光素子の製造方法を提供する。
【0018】
そして、本発明では、半導体発光素子の製造方法において、(a)基板上に金属層を形
成させる工程と、(b)前記金属層を陽極酸化してホールが形成された金属酸化層に形成
させる工程と、(c)前記金属酸化層上に第1半導体層、活性層及び第2半導体層を順次
に形成させる工程と、を含むことを特徴とする凹凸構造を備える半導体発光素子の製造方
法を提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、簡単な工程で半導体発光素子の半導体層に凹凸構造のパターンを形成
することによって、活性層で発生した光の凹凸構造での光抽出効率を高めつつ、半導体素
子内部の欠陥を均一に分布するように誘導し、半導体発光素子の安定した動作を誘導して
その寿命を延長できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施形態による高効率半導体発光素子及びその製造方法
についてさらに詳細に説明する。
【0021】
図2は、本発明による高効率半導体発光素子を示す断面図である。図面を参照すれば、
基板21上に凹凸構造層22、第1半導体層23が形成されている。第1半導体層23上
には活性層25、第2半導体層26が形成されており、活性層25が形成されていない領
域上には第1電極24が形成されている。そして、第2半導体層26上には第2電極27
が形成されている。
【0022】
本発明の特徴部である凹凸構造層22は、基板21と第1半導体層23との間に形成さ
れたものであり、それ自体で非平坦構造を持ち、活性層25で発生した光が凹凸構造層2
2を通過する場合、その入射光の経路を変化させて外部への光抽出効果を高めるために導
入されたものである。そして、凹凸構造層22のようなナノパターン上で第1半導体層2
3が形成されることによって、基板21と第1半導体層23との界面での結晶構造差によ
るストレス異常分布を減少させて、均一な欠陥分布を持つようになる。凹凸構造層22は
、AAO(Anodic Aluminum Oxide)、SiO、SiNxまたは
ITO等で形成できる。
【0023】
前記凹凸構造層22を除外した構造は、従来の半導体発光素子で使われる材料で形成さ
せることができる。基板21としては、サファイア(Al)、シリコン(Si)、
炭化ケイ素(SiC)、スピネル(MgAl)、NdGaO、LiGaO、Z
nO、MgOを含む無機物結晶質、リン化ガリウム(GaP)または砒化ガリウム(Ga
As)を含むIII−V族化合物半導体、窒化ガリウム(GaN)を含むIII族窒化物系化合
物半導体などを使用できる。第1半導体層23及び第2半導体層26は、GaN、AlG
aN、AlInGaNまたはInaGaNAsで形成できる。そして、活性層25は、I
nGaN/GaNの多重量子障壁構造で形成できる。
【0024】
以下、図3Aないし図3Dを参照して、本発明の第1実施形態による高効率半導体発光
素子の凹凸構造の製造方法を説明する。第1実施形態では、凹凸構造層を屈折率が2.5
より低い透明絶縁体や透明伝導体を使用する。ここで、透明絶縁体としては、SiO
SiNx、Al、HfO、TiOまたはZrOのような物質を使用できる。そし
て、透明伝導体は、ZnOや添加物(Mg、Ag、Zn、Sc、Hf、Zr、Te、Se
、Ta、W、Nb、Cu、Si、Ni、Co、Mo、Cr)が含まれたIn酸化物のよう
な透明伝導性酸化物(TCOs)を使用する。
【0025】
図3Aを参照すれば、まず基板31上に物質層32を形成させる。物質層32は、図2
の凹凸構造層22を形成させるために蒸着したものであり、例えば、光透過性の高いSi
、SiNxまたはITOを使用して形成させることが望ましい。
【0026】
次いで、図3Bに示すように、物質層32上に金属層33を形成させる。そして、金属
層33を陽極酸化させてナノサイズのホール33bが複数形成された金属酸化層33aを
形成させる。ここで、金属層33は、主にアルミニウムを利用し、アルミニウムに対して
陽極酸化工程を実施すれば、その表面から内部までnmサイズのホール33bが形成され
る。ホール33bは、約100nm以下の直径を持つ大きさで形成させることが望ましい
。そして、複数のホール32bが形成された金属酸化層33aを一種のマスクとして、そ
の下部の物質層33に対してドライエッチングでナノパターニング工程を実施する。
【0027】
次いで、図3Cを参照すれば、物質層32に対してドライエッチング工程でナノパター
ニングを実施すれば、金属酸化層33aのホール33bに対応する物質層32にもホール
32bが形成される。そして、金属酸化層33aを除去すれば、物質層32は、凹凸構造
にパターニングされた形態で残留する。
【0028】
次いで、図3Dを参照すれば、物質層32上にGaNのような半導体物質を塗布して第
1半導体層34を形成させる。したがって、図2の凹凸構造層22が製造できる。第1半
導体層34上には活性層、第2半導体層、第1及び第2電極を形成させる工程は、従来技
術をそのまま利用できる。例えば、第1半導体層の一部領域に活性層、第2半導体層及び
第2電極を順次に形成させ、活性層が形成されていない、第1半導体層の他の領域に第1
電極を形成させて図2に示すような構造の半導体発光素子を完成させることができる。ま
た、凹凸構造の形成後、基板31を除去して第1電極を形成させ、第1半導体層34上に
活性層、第2半導体層及び第2電極を形成させてバーチカル形態の半導体発光素子を形成
させることができる。
【0029】
図4Aないし図4Cを参照して、本発明の第2実施形態による高効率半導体発光素子の
凹凸構造の製造方法を説明する。ここでは、図2の凹凸構造層22に該当するナノパター
ンを、基板を利用して形成させる工程を示すものである。
【0030】
図4A及び図4Bを参照すれば、まず基板41上に金属酸化層42を形成させる。これ
は、前述した図3Bで説明したように、まず金属を蒸着させ、かつ陽極酸化させてナノサ
イズのホールを複数形成させたものである。金属層は主にアルミニウムを利用し、アルミ
ニウムに対して陽極酸化工程を実施すれば、その表面から内部までnmサイズのホールが
形成される。ホールは、約100nm以下の直径を持つ大きさで形成させることが望まし
い。
【0031】
そして、複数のホールが形成された金属酸化層42を一種のマスクとして、その下部の
基板41に対してドライエッチングでナノパターニング工程を実施する。基板41に対し
てドライエッチング工程でナノパターニングを実施すれば、金属酸化層42のホールに対
応する基板41領域にも複数のホール43が形成される。そして、金属酸化層42を除去
すれば、基板41の表面には凹凸構造にパターニングされた形態となる。
【0032】
次いで、図4Cを参照すれば、基板41上にGaNのような半導体物質を塗布して第1
半導体層44を形成させる。第1半導体層44上に活性層、第2半導体層、第1及び第2
電極を形成させる工程は従来技術をそのまま利用できる。第1半導体層44の一部領域に
活性層、第2半導体層及び第2電極を順次に形成させ、活性層が形成されていない、第1
半導体層の他の領域に第1電極を形成させて、図2に示すような構造の半導体発光素子を
完成させることができる。そして、凹凸構造の形成後、基板41を除去して第1電極を形
成させ、第1半導体層44上に活性層、第2半導体層及び第2電極を形成させてバーチカ
ル形態の半導体発光素子を形成させることができる。結果的に、前記図2の凹凸構造層2
2を備える半導体発光素子を製造できる。
【0033】
図5Aないし図5Cを参照して、本発明の第3実施形態による高効率半導体発光素子の
凹凸構造の製造方法を説明する。前記図2の凹凸構造層22に該当するナノパターンを金
属酸化物自体で形成させる工程を示したものである。
【0034】
図5Aを参照すれば、基板51上に金属酸化層52を形成させる。前述した図3Bで説
明したように、まず金属を蒸着させ、かつ陽極酸化させてナノサイズのホールを複数形成
させたものである。金属層は、主にアルミニウムを利用し、アルミニウムに対して陽極酸
化工程を実施すれば、その表面から内部までnmサイズの複数のホールが形成される。
【0035】
そして、図5Bを参照すれば、複数のホールが形成された金属酸化層52の上部を、レ
ベリング工程により所望の長さを持つように除去する。あらかじめ金属層を所望の厚さに
蒸着し、かつ陽極酸化を通じて要求される厚さの金属酸化層52を形成させることができ
る。それにより、金属酸化層52は、複数のホール53を持つ構造になる。構造的に見れ
ば、基板51上に凹凸構造が形成されたものである。
【0036】
そして、図5Cを参照すれば、基板51上にGaNのような半導体物質を塗布して第1
半導体層54を形成する。その後、第1半導体層54上には活性層、第2半導体層、第1
及び第2電極を形成させる工程は、従来技術をそのまま利用できるということは前述した
通りである。また、前述のように凹凸構造の形成後、基板51を除去して第1電極を形成
させ、第1半導体層54上に活性層、第2半導体層及び第2電極を形成させてバーチカル
形態の半導体発光素子を形成させることができる。結果的に、前記図2の凹凸構造層22
を備える半導体発光素子を製造できる。
【0037】
図6Aは、基板上に金属酸化層が形成された形態を上から撮ったイメージを示したもの
である。ここでは、アルミニウムを金属層として使用し、陽極酸化工程を実施してその表
面にホールを形成させたものであり、アルミニウムの純度が高いほどさらに正確なホール
サイズを持つナノパターンの形成が可能である。
【0038】
図6Bは、本発明の第1実施形態による高効率半導体発光素子の凹凸構造の製造工程中
の写真を示す図面である。基板としてはサファイアを使用し、物質層としてはSiO
形成させた。アルミニウムの陽極酸化によりホールが形成された金属酸化層をマスクとし
てドライエッチング工程を実施した結果、SiO物質層の表面にホールが形成され始め
たことが分かる。
【0039】
図6Cは、サファイア基板上に金属酸化層を形成させ、基板表面に複数のホールを備え
る金属酸化層を形成させたものである。図6Cを参照すれば、金属酸化層を形成させた後
にドライエッチング工程を実施すれば、基板表面にホールが形成され始めるということが
分かる。
【0040】
前記した説明で多くの事項が具体的に記載されているが、それらは発明の範囲を限定す
るものというより、望ましい実施形態の例示として解釈されねばならない。したがって、
本発明の範囲は、説明された実施形態によって定められるものではなく、特許請求の範囲
に記載された技術的思想により定められねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、半導体発光素子の関連技術分野に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1A】従来技術による凹凸構造を備える半導体発光素子を示す図面である。
【図1B】従来技術による凹凸構造を備える半導体発光素子を示す図面である。
【図2】本発明による凹凸構造を備える半導体発光素子の構造を示す図面である。
【図3A】本発明の第1実施形態による半導体発光素子の凹凸構造の製造方法を示す図面である。
【図3B】本発明の第1実施形態による半導体発光素子の凹凸構造の製造方法を示す図面である。
【図3C】本発明の第1実施形態による半導体発光素子の凹凸構造の製造方法を示す図面である。
【図3D】本発明の第1実施形態による半導体発光素子の凹凸構造の製造方法を示す図面である。
【図4A】本発明の第2実施形態による半導体発光素子の凹凸構造の製造方法を示す図面である。
【図4B】本発明の第2実施形態による半導体発光素子の凹凸構造の製造方法を示す図面である。
【図4C】本発明の第2実施形態による半導体発光素子の凹凸構造の製造方法を示す図面である。
【図5A】本発明の第3実施形態による半導体発光素子の凹凸構造の製造方法を示す図面である。
【図5B】本発明の第3実施形態による半導体発光素子の凹凸構造の製造方法を示す図面である。
【図5C】本発明の第3実施形態による半導体発光素子の凹凸構造の製造方法を示す図面である。
【図6A】本発明の実施形態による凹凸構造の製造工程中のイメージを示す図面である。
【図6B】本発明の実施形態による凹凸構造の製造工程中のイメージを示す図面である。
【図6C】本発明の実施形態による凹凸構造の製造工程中のイメージを示す図面である。
【符号の説明】
【0043】
21、31、41、51 基板
22 凹凸構造層
23、34、44、54 第1半導体層
24 第1電極
25 活性層
26 第2半導体層
27 第2電極
32 物質層
33 金属層
33a、42、52 金属酸化層
32b、33b、43、53 ホール
101、117 p−電極
102、116 p−GaN層
103、114 活性層
104、112 n−GaN層
105、118 n−電極
106、120 凹凸構造
111 サファイア基板
113 n−AlGaN
115 p−AlGaN

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体発光素子において、
基板と、
前記基板上に陽極酸化された金属酸化物で形成された凹凸構造層と、
前記凹凸構造で形成された第1半導体層と、
前記第1半導体層上に順次に形成された活性層及び第2半導体層と、を備えることを特
徴とする凹凸構造を備える半導体発光素子。
【請求項2】
前記基板は、サファイア(Al)、シリコン(Si)、炭化ケイ素(SiC)、
スピネル(MgAl)、NdGaO、LiGaO、ZnO、MgOを含む無機
物結晶質、リン化ガリウム(GaP)と砒化ガリウム(GaAs)を含むIII−V族化合
物半導体または窒化ガリウム(GaN)のうちから選択されることを特徴とする請求項1
に記載の凹凸構造を備える半導体発光素子。
【請求項3】
前記第1半導体層、前記活性層及び前記第2半導体層は、窒化物半導体を含むことを特
徴とする請求項1に記載の凹凸構造を備える半導体発光素子。
【請求項4】
半導体発光素子を製造する方法において、
(a)基板上に物質層及び金属層を順次に形成させる工程と、
(b)前記金属層を陽極酸化してホールが形成された金属酸化層に形成させる工程と、
(c)前記金属酸化層のホールに対応するように前記物質層内にホールを形成させる工
程と、
(d)前記金属酸化層を除去し、その上部に第1半導体層、活性層及び第2半導体層を
順次に形成させる工程と、を含むことを特徴とする凹凸構造を備える半導体発光素子の製
造方法。
【請求項5】
前記基板は、サファイア(Al)、シリコン(Si)、炭化ケイ素(SiC)、
スピネル(MgAl)、NdGaO、LiGaO、ZnO、MgOを含む無機
物結晶質、リン化ガリウム(GaP)と砒化ガリウム(GaAs)を含むIII−V族化合
物半導体または窒化ガリウム(GaN)のうちから選択されることを特徴とする請求項4
に記載の凹凸構造を備える半導体発光素子の製造方法。
【請求項6】
前記物質層は、屈折率が2.5より低い透明絶縁体または透明伝導体を含んで形成させ
ることを特徴とする請求項4に記載の半導体発光素子の製造方法。
【請求項7】
前記透明絶縁体は、SiO、SiNx、Al、HfO、TiOまたはZrO
のうち少なくともいずれか一つの物質を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体発
光素子の製造方法。
【請求項8】
前記透明伝導体は、ZnOや添加物(Mg、Ag、Zn、Sc、Hf、Zr、Te、S
e、Ta、W、Nb、Cu、Si、Ni、Co、Mo、Cr)が含まれたIn酸化物のう
ち少なくともいずれか一つの物質を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体発光素
子の製造方法。
【請求項9】
前記金属層は、Alで形成されることを特徴とする請求項4に記載の凹凸構造を備える
半導体発光素子の製造方法。
【請求項10】
半導体発光素子の製造方法において、
(a)基板上に金属層を形成させる工程と、
(b)前記金属層を陽極酸化してホールが形成された金属酸化層に形成させる工程と、
(c)前記金属酸化層のホールに対応するように前記基板内にホールを形成させる工程
と、
(d)前記金属酸化層を除去し、その上部に第1半導体層、活性層及び第2半導体層を
順次に形成させる工程と、を含むことを特徴とする凹凸構造を備える半導体発光素子の製
造方法。
【請求項11】
前記基板は、サファイア(Al)、シリコン(Si)、炭化ケイ素(SiC)、
スピネル(MgAl)、NdGaO、LiGaO、ZnO、MgOを含む無機
物結晶質、リン化ガリウム(GaP)と砒化ガリウム(GaAs)を含むIII−V族化合
物半導体または窒化ガリウム(GaN)のうちから選択されることを特徴とする請求項1
0に記載の凹凸構造を備える半導体発光素子の製造方法。
【請求項12】
前記金属層は、Alを含むように形成させることを特徴とする請求項10に記載の凹凸
構造を備える半導体発光素子の製造方法。
【請求項13】
半導体発光素子の製造方法において、
(a)基板上に金属層を形成させる工程と、
(b)前記金属層を陽極酸化してホールが形成された金属酸化層に形成させる工程と、
(c)前記金属酸化層上に第1半導体層、活性層及び第2半導体層を順次に形成させる
工程と、を含むことを特徴とする凹凸構造を備える半導体発光素子の製造方法。
【請求項14】
前記基板は、サファイア(Al)、シリコン(Si)、炭化ケイ素(SiC)、
スピネル(MgAl)、NdGaO、LiGaO、ZnO、MgOを含む無機
物結晶質、リン化ガリウム(GaP)と砒化ガリウム(GaAs)を含むIII−V族化合
物半導体または窒化ガリウム(GaN)のうちから選択されることを特徴とする請求項1
3に記載の凹凸構造を備える半導体発光素子の製造方法。
【請求項15】
前記(c)工程は、前記金属酸化層の上部を、均一な表面を持つようにレベリングする
工程をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の凹凸構造を備える半導体発光素子
の製造方法。
【請求項16】
前記金属層は、Alを含むように形成させることを特徴とする請求項13に記載の凹凸
構造を備える半導体発光素子の製造方法。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図3D】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図4C】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図6C】
image rotate


【公開番号】特開2012−89891(P2012−89891A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−17020(P2012−17020)
【出願日】平成24年1月30日(2012.1.30)
【分割の表示】特願2005−355420(P2005−355420)の分割
【原出願日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(509156538)サムソン エルイーディー カンパニーリミテッド. (114)
【Fターム(参考)】