説明

高粘性液体をディスペンスするための装置およびその製造のための方法(「シーラント・フレア(SealantFlair)」)

容器から媒体をディスペンスするための装置が提供される。本発明の典型的な実施形態では、典型的な容器(2)は、結合手段(8)によってその容器に連結可能な少なくとも1つの供給口(10)と、実質的にフレキシブルで変形可能な材料から製造されたディスペンス導管(12)と、そのディスペンス導管のそこでの実質的に気密な閉鎖のための閉鎖手段(18)とを有している。そのような典型的なディスペンス装置の製造のための本発明の方法の典型的な実施形態では、結合手段およびディスペンス導管を、予備成形物として射出成形し、実質的にフレキシブルで変形可能で薄壁のディスペンス導管を得るように、予備成形物の一部を延伸し、ブローし、または延伸とブローとのいずれかの組み合わせをすることを含むことができる。その代わりに、例えば結合手段(8)およびディスペンス導管(12)は、別々に生成可能で、後に一体化され又は連結され得る。

【発明の詳細な説明】
【関連出願への参照】
【0001】
本出願は、2009年9月11日に提出されたオランダ国特許出願No.NL2003473、および2009年5月8日に提出されたオランダ国特許出願No.NL2002863に対する優先権を主張する。これらの出願の各々は、この参照によって本明細書に組込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明はディスペンス技術に関し、特に、容器から高粘性液体をディスペンスするための装置、およびそれを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
容器から媒体をディスペンスするための従来の装置は、一般に、形状を保持する射出成形されたノズルを含む。このノズルは、媒体(例えば粘性液体、ゲルなど)を容器から周辺領域へディスペンスするためのディスペンス導管を形成する。媒体が周囲空気に晒されるのを防ぐために、例えば媒体が乾ききるのを防ぐために、上記ディスペンス導管は一般にキャップまたはカバー要素によって閉じることが可能になっている。しかしながら、そのような閉鎖物は、周囲空気への接触から媒体を適切に保護するためには、概ね気密が不十分である。さらに、そのようなキャップまたはカバーは、ノズルから分離した部品を導入する。そのことは、製造するのに複雑さを加えるし、また、繰り返し使用されると、変形され得る(そして、もはや良くフィットしない)し、または紛失される。
【0004】
この分野で必要なものは、先行技術の前述の問題を解決するディスペンス装置である。
【発明の概要】
【0005】
容器から媒体をディスペンスするための装置が提供される。本発明の典型的な実施形態では、典型的な容器は、結合手段によってその容器に連結可能な少なくとも1つの供給口と、実質的にフレキシブルで変形可能な材料から製造されたディスペンス導管と、そのディスペンス導管のそこでの実質的に気密な閉鎖のための閉鎖手段とを有している。そのような典型的なディスペンス装置の製造のための本発明の方法の典型的な実施形態では、上記結合手段および上記ディスペンス導管を、予備成形物として射出成形し、実質的にフレキシブルで変形可能で薄壁のディスペンス導管を得るように、上記予備成形物の一部を延伸し、ブローし、または延伸とブローとのいずれかの組み合わせをすることを含むことができる。その代わりに、例えば上記結合手段および上記ディスペンス導管は、別々に生成可能で、後に一体化され又は連結され得る。例えば、ともに超音波溶接によって、インモールドラベリング法、オーバーモールド成形、溶接(レーザ、高周波、加熱、ミラーによる)、封止、クランプ、固着、または、そのような異種の部分をともに連結するためのいずれかの既知の技術によってである。本発明の典型的な実施形態では、少なくとも上記ディスペンス導管は熱可塑性物質から射出成形される。本発明の典型的な実施形態では、そのような熱可塑性物質は、例えば、ポリオレフィンおよびポリアミド、熱可塑性ポリエステルエラストマ(TPE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、またはそれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の様々な典型的な実施形態は、図面に関して以下に述べられるだろう。
【図1A】図1Aは、本発明の典型的な実施形態による、射出成形された予備成形物を示す図である。
【図1B】図1Bは、本発明の典型的な実施形態による、延伸された、射出成形された予備成形物を示す図である。
【図2】図2は、本発明の典型的な実施形態による、開状態にある典型的な装置の断面図である。
【図3】図3は、閉状態にある図2の装置の断面図である。
【図4A】図4Aは、本発明の第2の典型的な実施形態による射出成形された形状の斜視図である。
【図4B】図4Bは、図4Aの典型的な形状の切り欠き斜視図である。
【図5】図5は、容器上に配置された状態にある図4の装置の切り欠き斜視図である。
【図6】図6は、図5の装置の使用のための初期セットアップ工程を示す斜視図である。
【図7】図7は、第2のセットアップ工程にある図5の装置の斜視図である。
【図8A】図8Aは、開状態にある図5の装置の斜視図である。
【図8B】図8Bは、図8Aの装置の切り欠き斜視図である。
【図9A】図9Aは、閉状態にある図5の装置の斜視図である。
【図9B】図9Bは、図9Aの装置の切り欠き斜視図である。
【図10A】図10Aは、本発明の別の典型的な実施形態による、射出成形された予備成形物を示す図である。
【図10B】図10Bは、図10Aの予備成形物の切り欠き図である。
【図11A】図11Aは、延伸状態にある図10Aの予備成形物の斜視図である。
【図11B】図11Bは、図11Aの予備成形物の切り欠き斜視図である。
【図12A】図12Aは、図10の装置が使用され得る典型的な容器を示す図である。
【図12B】図12Bは、図10の装置が使用され得る典型的な容器を示す図である。
【図13】図13は、使用のための本発明の典型的な第3の実施形態をセットアップする連続的な工程を示す図である。
【図14】図14は、使用のための本発明の典型的な第3の実施形態をセットアップする連続的な工程を示す図である。
【図15】図15は、使用のための本発明の典型的な第3の実施形態をセットアップする連続的な工程を示す図である。
【図16A】図16Aは、第3の実施形態の開状態を示す図である。
【図16B】図16Bは、図16A中に示された状態の切り欠き図である。
【図17A】図17Aは、第3の実施形態の閉位置の切り欠き図である。
【図17B】図17Bは、図17A中に示された状態の切り欠き図である。
【図18】図18は、図12A及び図12B中に示された容器が設備に接続されている状態を示す図である。
【図19】図19は、閉状態にある本発明の第4の典型的な実施形態を示す図である。
【図20】図20は、開状態にある図19の好ましい実施形態を示す図である。
【図21】図21は、図19および図20の好ましい実施形態を作製するための連続的な工程を示す図である。
【図22】図22は、図19および図20の好ましい実施形態を作製するための連続的な工程を示す図である。
【図23】図23は、図19および図20の好ましい実施形態を作製するための連続的な工程を示す図である。
【図24】図24は、開状態にある第4の典型的な実施形態を示す図である。
【図25】図25は、閉状態にある図24の典型的な実施形態を示す図である。
【図26】図26は、閉状態にある第5の典型的な実施形態を示す図である。
【図27】図27は、開状態にある第5の典型的な実施形態を示す図である。
【図28】図28は、図26と図27の典型的な実施形態を作製するための連続的な工程を示す図である。
【図29】図29は、図26と図27の典型的な実施形態を作製するための連続的な工程を示す図である。
【図30】図30は、図26と図27の典型的な実施形態を作製するための連続的な工程を示す図である。
【図31】図31は、閉状態にある、図26と図27図の典型的な実施形態を示す図である。
【図32】図32は、図31の典型的な実施形態の切り欠き図である。
【図33A】図33Aは、本発明の射出成形されたさらに典型的な実施形態の切り欠き図である。
【図33B】図33Bは、本発明の射出成形されたさらに典型的な実施形態の斜視図である。
【図34A】図34Aは、図33Aの典型的な実施形態の延伸された形状を示す図である。
【図34B】図34Bは、図33Bの典型的な実施形態の延伸された形状を示す図である。
【図35】図35は、容器上に取り付けられた状態にある図33と図34の典型的な実施形態の斜視図である。
【図36A】図36Aは、図33と図34の典型的な実施形態の典型的なノズルの開放を示す図である。
【図36B】図36Bは、図36Aの切り欠き図である。
【図37A】図37Aは、図36のノズルの開状態を示す図である。
【図37B】図37Bは、図37Aの切り欠き図である。
【図38A】図38Aは、図36Aのノズルの閉鎖を示す図である。
【図38B】図38Bは、図38Aの切り欠き図である;
【図39A】図39Aは、この実施形態の閉状態を示す図である。
【図39B】図39Bは、図39Aの切り欠き図である。
【図40】図40は、本発明の典型的な実施形態による典型的な容器と吐出口を示す図である。
【図41】図41は、図40の典型的な実施形態の様々な部分を示す図である。
【図42】図42は、図40の典型的な実施形態がどのように用いられるかを示す図である。
【図43】図43は、図40の典型的な実施形態の作動を示す図である。
【図44】図44は、図40の典型的な実施形態の閉鎖の細部を示す図である。
【0007】
特許または出願の書類は、カラーで描かれた少なくとも1つの図面を含んでいる。カラー図面を含む、この特許または特許出願の公開のコピーは、請求および必要な料金の支払いを行い次第、米国特許商標庁によって提供されるだろう。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の典型的な実施形態では、例えば液体、マスチック、ゲル、または他の高粘性液体のような媒体を容器からディスペンスするための装置は、結合手段によってその容器に連結可能な少なくとも1つの供給口と、実質的にフレキシブルで変形可能な材料から製造されたディスペンス導管と、そのディスペンス導管の実質的に気密な閉鎖を達成するための閉鎖手段とを有することができる。
【0009】
本発明の典型的な実施形態では、上記ディスペンス導管が実質的にフレキシブルで変形可能であるから、上記ディスペンス導管は、上記閉鎖手段を介して実質的に気密であるように、閉鎖され得る。それによって、上記容器中にある上記媒体が周辺領域と空気または気体接触するのを防ぐことができる。また、本発明の典型的な実施形態では、典型的な装置は、圧力下にある又は圧力下に持ってこられる媒体をディスペンスするのに適している。
【0010】
本発明の典型的な実施形態では、上記閉鎖手段は、押し、引き、曲げ、折り畳み、ジッパーを閉じ、留め、またはそれらのいずれかの組み合わせによって、上記フレキシブルなディスペンス導管を閉じるために作動することができる。要するに、プラスチックバッグ(それは、本質的に上記フレキシブルで変形可能なディスペンス導管がもつフレキシブル性の程度である。)上に影響し得る任意の閉鎖スキームが用いられ得る。重要な機能性は、上記ディスペンス導管は、実質的に気密な閉鎖、そしてそれから上記媒体のフルの流れを可能にする再開放が、繰り返し可能であるのに十分に変形可能でフレキシブルである、ということである。だから、この変形可能なフレキシブル性が与えられれば、種々様々の実際の可能な閉鎖機構およびスキームが利用可能である。
【0011】
注記されるように、本発明の典型的な実施形態では、上記ディスペンス装置は容器と共に用いることが可能であり、そして、或る手段によって、上記容器は加圧され得るが、加圧される必要はない。もし上記容器が実際に加圧されれば、その結果、上記ディスペンス装置が開いているとき、上記媒体はその容器からより容易に流出する。そのような加圧は、例えば、コンプレッサまたはポンプ上に上記容器を配置して、ポンプまたはピストンを介してエネルギを加え、予め圧縮し、絞り、圧搾し、回転し、振り、振動し、またはそれらのいずれかの組み合わせを含む、いかなる既知のソースでも、なし得る。
【0012】
本発明の典型的な実施形態では、上記媒体とキャップのような従来の閉鎖物との間の接触は、防がれる。したがって、望ましくないが、従来の装置に頻繁に発生する状態、つまり、ディスペンスされる媒体のうちの幾らかが乾き切り、上記容器の閉鎖キャップに付着する状態は、同様に防がれる。
【0013】
本発明の典型的な実施形態では、上記結合手段および上記ディスペンス導管は、一体に製造され、および/または単一の全体として一体化され得る。
【0014】
本発明のそのような典型的な実施形態では、上記結合手段に設けられる上記開口は、上記ディスペンス導管に連結され得る。それによって、上記媒体は、この開口および上記ディスペンス導管を介して上記容器からディスペンスされ得る。
【0015】
上記結合手段および上記ディスペンス導管が一体に製造されるので、必要とされるシールの数は最小である。そのことは、上記装置を、より信頼できるものにし、より簡単に閉鎖できるものにする。
【0016】
一体に製造されることに加えて、上記結合手段および上記ディスペンス導管は、別々に製造され、続いて、例えば、超音波溶接、インモールドラベリング法、オーバーモールド成形、溶接(レーザ、高周波、加熱、ミラーなど)、封止、クランプ、固着、および異種の部分を連結するための他の既知の技術によって、1つの全体として結合または一体化され得る、ということが注記される。このように、上記薄壁のディスペンス導管は、そのような一体化に先立って、別々に製造可能であり、例えば上記結合手段の材料以外の材料から製造され得る。
【0017】
本発明の典型的な実施形態では、上記結合手段および上記ディスペンス導管は、例えば同じ材料から製造され得る。それによって、それらは、全体に単純な方法で製造可能であり、さらに、最終的に捨てられるとき再利用のためにお互いから分離される必要がない。
【0018】
本発明の典型的な実施形態では、上記結合手段は、例えば実質的に形状を保持し得る一方、上記ディスペンス導管は、例えば実質的にフレキシブルで変形可能であり得る。上記形状を保持する結合手段は、上記容器への信頼できる連結を保証する一方、上記ディスペンス導管は、上記閉鎖手段を用いて実質的に気密な閉鎖を可能にするように、フレキシブルで変形可能である。
【0019】
本発明の典型的な実施形態では、上記結合手段および/または上記ディスペンス導管は、例えば熱可塑性物質から製造され得る。そのような熱可塑性物質は、例えば、ポリオレフィン(変性ポリエチレンおよびポリプロピレンのような)、ポリアミド、熱可塑性ポリエステルエラストマ(TPE)およびポリエチレンテレフタレート(PET)、またはそれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。
【0020】
本発明の典型的な実施形態では、上記ディスペンス導管は0.1mmと1.5mmとの間の壁厚をもつ。それによって、一方では、閉鎖中に漏れないか又はさもなければ破損されないように十分に厚く、そして同時に、上記ディスペンス導管がフレキシブルで変形可能であるのを許容するように十分に薄いことを保証する。
【0021】
本発明の他の典型的な実施形態では、上記ディスペンス導管を閉じるための上記閉鎖手段は、少なくとも1つのクランプ要素を含む。
【0022】
本発明の他の典型的な実施形態では、上記装置は、例えば上記結合手段上に配置され得る、実質的に形状を保持するノズルハウジングを備える。上記ノズルハウジングを通して上記ディスペンス導管が案内される。
【0023】
そのような実質的に形状を保持するノズルハウジングは、上記ディスペンス導管を案内することができ、また、上記ディスペンス導管を少なくとも部分的に内部に格納するハウジングとして働くことができる。
【0024】
本発明の典型的な実施形態では、上記少なくとも1つのクランプ要素は、上記実質的に形状を保持するノズルハウジングの内壁に抗して上記ディスペンス導管を押して閉じることができる。上記ノズルハウジングは実質的に形状を保持するので、信頼性あるクランプを提供するために、十分に大きなクランプ力が例えば上記ディスペンス導管に及ぼされ得る。
【0025】
本発明の典型的な実施形態では、上記クランプ要素の反対側で上記ノズルハウジングの上記内壁に、クランプ壁部材が設けられる。そのクランプ壁部材に抗して、上記ディスペンス導管は、上記クランプ要素に押されて閉じられ得る。この付加的なクランプ壁部材は、例えば上記内壁から内側へ突出することができる。その結果、上記ディスペンス導管は、上記クランプ要素と上記クランプ壁部材との間で押されて閉じられる前に、単に少しの横変位を受けるだけで良い。
【0026】
本発明の典型的な実施形態では、典型的な装置は、上記ディスペンス導管を2つのクランプ要素の間で押して閉じるための少なくとも2つのクランプ要素を含むことができる。少なくとも2つのクランプ要素を適用することによって、上記ディスペンス導管は複数の方向から同時に係合され得、したがって、横に移動されることなしに閉じられ得る。
【0027】
本発明の典型的な実施形態では、上記クランプ要素は、上記ノズルハウジング内で変位可能なホイール、ボールまたはスライドであり得る。そのようなホイール、ボールまたはスライドは、それが上記ディスペンス導管を実質的に押して閉じる位置と上記ホイールが上記ディスペンス導管を実質的に開いておく位置との間で変位され得るように、上記ノズルハウジング内に変位可能に設けられ得る。
【0028】
本発明の典型的な実施形態では、典型的なディスペンス装置は、1つ以上のクランプ要素を操作するための操作手段を含むことができる。そのような操作手段は、一方では、設備(本発明に従うノズル装置を備えた容器が内部に配置され得る)のその上に係合するために適用され得る。上記操作手段は、他方では、それ自体、上記クランプ要素を間接的に制御可能にする機能を有することができる。その場合、上記操作手段上に及ぼされる力は、所望ならば、上記クランプ要素を互いに対してより大きな力で押すために、例えばレバー作用によって増加され得る。
【0029】
本発明の典型的な実施形態では、上記操作手段は或る要素を含むことができる。その要素は、上記1つ以上のクランプ要素上でスライド可能であり、かつ上記1つ以上のクランプ要素の周りでスライドされる時、上記1つ以上のクランプ要素を介して上記ディスペンス導管を閉じることができる。
【0030】
本発明の典型的な実施形態では、上記操作手段は、ハンドルを有するロッド機構を含むことができる。上記ロッド機構は、上記ハンドルに及ぼされる上記力がレバー作用によって増加されるように、設計され得る。その結果、増加された力が上記ハンドルに加えられるとき、上記クランプ要素の間で上記ディスペンス導管を閉じるように、上記クランプ要素が互いに対して押される。
【0031】
さらに、別の好ましい実施形態によれば、上記ノズルハウジングは、このノズルハウジングのジャケット面内にある凹部を含み、上記クランプ要素は、上記ノズルハウジング内の上記凹部を通して延在する突出部分を含み、上記突出部分は上記ノズルハウジングに対して上記クランプ要素を位置決めし、外へ向けられた力によって上記クランプ要素が上記ディスペンス導管を閉じる位置に移動され得るように、上記突出部分は、上記ディスペンス導管によって係合され得る。この力は、上記ディスペンス導管内に存在する媒体によって及ぼされる。それゆえ、上記ディスペンス導管内の媒体は上記クランプ要素に抗して押し、それによって、この要素は、上記クランプ要素が上記ディスペンス導管を実質的に閉じる位置へ自動的に移動する。したがって、自動的に閉鎖可能なノズルは、これらの手段を備えている。
【0032】
本発明の典型的な実施形態では、上記ノズルハウジングは、このノズルハウジングのジャケット面内に更なる凹部を含む。その凹部を通して、上記クランプ要素のクランプ部が移動され得る。この凹部は、また、上記クランプ要素の上記クランプ部を案内するために働くことができる。それによって、この装置は、より頑丈になり、また、その信頼性が増加される。
【0033】
本発明の典型的な実施形態では、上記閉鎖手段は、上記ディスペンス導管の実質的に気密な閉鎖のための捻る態様で変形可能であり得る。その捻りのせいで、上記実質的にフレキシブルで変形可能なディスペンス導管は、このディスペンス導管が実質的に気密である位置へ変形し、したがって、上記容器内に存在する上記媒体は、この媒体の周囲から気密な態様で、閉じられる。
【0034】
本発明の典型的な実施形態では、上記ディスペンス導管は、一方の外端でノズルハウジングへ固定され、このディスペンス導管の他方の外端にプレート部分を有する。上記プレート部分および上記ノズルハウジングは、上記ディスペンス導管を実質的な閉位置と実質的な開位置との間で変形可能に設けるために、互いに対して回転可能である。
【0035】
本発明の典型的な実施形態では、少なくとも上記実質的な閉位置で、上記プレート部分を上記ノズルハウジングに対してロックするためにロック手段が設けられ得る。したがって、上記ディスペンス導管の実質的に気密な閉状態は、これらのロック手段によって維持され得るし、また、上記ディスペンス導管は、故意でなく部分的に開位置へ変形することが妨げられ得る。
【0036】
本発明の典型的な実施形態では、装置は、上述のようなノズルを備える容器を含むことができる。
【0037】
また、本発明は、上述のような容器から媒体をディスペンスするための装置を製造する方法に関する。その方法では、上記結合手段および上記ディスペンス導管は1つの操作で射出成形されるか、または、例えばそれらは別々に製造され、続いて、超音波溶接、例えばインモールドラベリング法、オーバーモールド成形、溶接(レーザ,高周波,加熱またはミラーによる)、封止、クランプ、固着、若しくは異種の部分をともに連結するための他の既知の技術によって、全体として1つに連結若しくは一体化される。したがって、上記薄壁のディスペンス導管は、例えばそのような一体化先立って別に製造され得るし、例えば、上記結合手段の材料以外の材料から製造され得る。
【0038】
本発明の典型的な実施形態では、上記結合手段および上記ディスペンス導管は、例えば予備成形物として、射出成形され得る。続いて、実質的にフレキシブルで変形可能で薄壁のディスペンス導管を得るように、上記ディスペンス導管は、延伸され得る。本発明の典型的な実施形態では、上記ディスペンス導管は、上記予備成形物を膨張させることにより延伸され得る。
【0039】
本発明の典型的な実施形態では、典型的な装置は、或る材料から、例えば熱可塑性物質から、射出成形され得る。上記熱可塑性物質は、例えば、ポリオレフィン(例えば変性ポリエチレンおよびポリプロピレンのような)、ポリアミド、熱可塑性ポリエステルエラストマ(TPE)およびポリエチレンテレフタレート(PET)、またはそれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。
【0040】
本発明の様々な典型的な実施形態の更なる細部は、図面を参照しながら次に記述される。
【0041】
図1Aは、容器2に取り付けるための結合手段8をもつ射出成形された予備成形物6を図示している。予備成形物6が膨張によって延伸されるとき、それは例えば図1B中に示される状態に変形され得る。図1Bでは、外側端部14を有するディスペンス導管12が形成されている。結合手段8が容器2に固定されている場合、ディスペンス導管12は供給口10を有する。結合手段8は形状を保持するものであり得る一方、ディスペンス導管12は、延伸後に十分に薄壁になるように延伸されているので、それはフレキシブルで変形可能である。本発明の典型的な実施形態では、図1B中に示された装置は、射出成形によって単一工程で形成され得るし、または、上述のように、上記装置は、別々の部品に形成され、続いて全体として1つに連結若しくは一体化され得る。
【0042】
図2と図3は、図1B中に示されたような結合手段8とディスペンス導管12のユニットを、例えばスナップねじ、クランプなどによって、形状を保持する結合手段8を備えた容器2に取り付けられた状態で、図示する。それを参照すると、ノズルハウジング20は結合手段8上の固定部26と係合している。クランプ要素18は、ノズルハウジング20を通して走るディスペンス導管12を押して閉じるためにノズルハウジング20に設けられている。
【0043】
図2および図3の典型的な実施形態では、クランプ要素18は、例えばホイール30を含むことができる。このホイールは、ホイール30と反対の側で、ノズルハウジング20の内壁上に設けられているクランプ壁部材22に抗して、ディスペンス導管12を押して閉じることができる。ホイール30が図2中に示されたような開状態にあるときは、容器2内の媒体Mは、矢印で示すように、ディスペンス導管12を通してディスペンスされ得る。ここで、ディスペンス導管12は、開口部24につながるノズルハウジング20の管状の部分28を通って走っている。管状の部分28は、例えば、ディスペンス導管12ための案内だけでなく、ノズルハウジング20に剛性を与えることもできる。
【0044】
当業者は、ホイール30の代わりに、例えばボールまたはスライドが用いられ得ること、および、開放と閉鎖の方向は、さらにいずれの任意の方向にも選択され得ること、を理解するだろう。図2および図3中に示された実施形態では、開放は「前方へ」すなわち容器から離れてである一方、閉鎖は「後方へ」すなわち容器の方へ、である。このことは、逆にされ得る。また、閉鎖は、ディスペンス導管12に対する横移動によって達成され得る。
【0045】
本発明の典型的な実施形態では、典型的なディスペンス装置は、開口部24と係合し得るクランプ部材(図示せず)を備えることができる。典型的な装置が完全に形成された後、だからディスペンス導管12が開口部24を通して延伸された後、そのようなクランプ部材は、ディスペンス導管12の外側端部14(図1)を閉じるのに用いられ得る(それが使用中でないとき)。この方法では、ディスペンス導管12の(i)それがホイール30とクランプ壁部材22とによってクランプされる場所と(ii)ディスペンス導管12の外側端部14との間の部分に存在していた如何なる空気も、媒体との接触を妨げられる。
【0046】
図4から図9は、本発明による第2の典型的な実施形態を図示している。そこでは、図4Aと図4B中に示された部分は、射出成形され、それから、ディスペンス導管12の引き延ばしのために、例えば、延伸され、ブローされ、または延伸とブローとのいずれかの組み合わせがなされる。図示された部分は、ノズルハウジング20と2つのクランプ要素18とともに、容器2への結合のための結合手段8を含む。ここで、ディスペンス導管12は、依然としてその外側端部14で閉じられている。
【0047】
図5は、典型的な構造を図示している。その構造の内部には、例えば本発明による典型的な装置が供給され得る。図5では、ディスペンス導管12は、ノズルハウジング20の内部に、圧縮された構造で位置しているように見える。クランプ要素18が閉状態にあり、スライド可能な要素32によってロックされた状態にある。
【0048】
図6は、使用のために典型的なディスペンス装置をセットアップすることにおける第1の工程を示している。そこでは、スライド可能な要素32は後部へ引かれており、ディスペンスされるべき媒体は容器2からディスペンス導管12中へ移動する。クランプ要素18は、(i)ピボット要素の復元力だけでなく、(ii)ディスペンス導管12を通って今移動している媒体からの圧力のせいで、移動して離れている。
【0049】
上記典型的な装置の第2のセットアップ工程は、図7に図示されている。そこでは、矢印Dによって示されたように、スライド可能な要素32が再び前方へ移動している。そして、結果として、クランプ要素18は、それらの間に、ディスペンス導管12を押して閉じている。その結果、ディスペンス導管12の外側端部14は、切断線Cに沿って分断または切断されている。
【0050】
図8中に示されたように、環状のスライド可能な要素20が今もう一度、後ろの容器2の方へクランプ要素18から移動されて離されるとき、クランプ要素18は開き、媒体Mは、容器2からディスペンス導管12内に今生成された開口を通して、ディスペンスされ得る(矢印によって示されたように)。
【0051】
Fig.9A中に示されたように、環状のスライド可能な要素32をもう一度、矢印Dによって示されるように前方へ(容器2から離れて)移動させることによって、クランプ要素18はもう一度矢印Eの向きに互いの方へ移動する。そうすると、それによって、それらはディスペンス導管12を押して閉じる。上記媒体は今実質的に気密な態様で遮断されているので、潜在的に上記媒体を乾き切らせることができ又はさもなければ上記媒体に悪影響を及ぼすだろう空気(または周辺環境における他のガス)は、全く入ることができない。
【0052】
上述のように、本発明の典型的な実施形態では、上記ディスペンス装置の予備成形物は、射出成形され得、続いて上記予備成形物は、フレキシブルなディスペンス導管を含む最終的な装置を創成するために、成形後に何らかの方法で処理され得る。図10は、このプロセスの例を図示している。図10Aは、結合手段8を含んでいる射出成形された予備成形物6を示している。図10Bは、この予備成形物の切り欠き図を示している。上述のように上記予備成形物が延伸されるとき、図11Aと図11Bに示すように、外側端部14を有する実質的に薄壁のディスペンス導管12が形成され得る。
【0053】
図12Aは、基部38およびネック40を備えた容器2を示している。ネック40の上にキャップ42が設けられている。図12B中に示されたように、容器2のネック40から42が取り除かれるとき、ディスペンス導管12は目に見える。このようにディスペンス導管12は容器2にノズルを与え、それによって、容器内に収容された媒体はディスペンスされ得る。
【0054】
図13乃至図15は、使用のために、図12B中で示されたようなノズル1を有する容器2をセットアップするための連続的な工程を示している。ノズル1を有する容器2が例えばディスペンス装置62(図18に示された)内に設けられるとき、図13に示されるように、容器2は、例えば水平に配置される。格納された構造で、ディスペンス導管12は、一緒にクランプされたクランプ要素18の後ろに圧縮され保持される。クランプ要素18は、例えばロッド機構34を介してハンドル36を用いて、操作され得る。図14に示されるように、ハンドル36が前方へ移動され、そして、ロッド機構34がクランプ要素18を移動させて離すとき、ディスペンス導管12は拡張すべき自由を与えられる。ディスペンス導管12はその外側端部14で依然として閉じられているので、容器2からディスペンス導管12中へ流れる媒体は、まだディスペンスされ得ない。
【0055】
ディスペンス導管12をディスペンスに適しているようにするために、ディスペンス導管12はクランプ要素18の間にクランプされる。その後、図15に示されるように、図7に示された典型的な実施形態と同様に、ディスペンス導管は線Cに沿って分断または切断される。図16Bと図16A(その順にクランプ要素18を次第に開くことを示す)に示されるように、ロッド機構34を介してハンドル36を操作することによって、クランプ要素18が移動されて離されると、媒体は、ディスペンス導管12を介して容器2からディスペンスされ得る。
【0056】
ユーザが望むならば、媒体のディスペンスは、図17Aと図17Bに示されるように、クランプ部18を用いてディスペンス導管12を閉じることによって止められ得る。図17Aと図17Bを参照すると、ロッド機構34はハンドル36からなっている。ハンドル36は、ハンドル36の外側端部で、固定ピボット点44を介してピボット点46(図16に示された)に連結されている。連結ロッド48は、ピボット点46を、一方の側にある連結ロッド48と他方の側にあるロッド52,56との間のピボット点50に連結する。ロッド52は固定ピボット点54の周りを旋回可能である。一方、ロッド56は、クランプ要素18に固定されているピボット点58を含んでいる。図16Aに示されているように、ハンドル36がユーザによって前方へ移動されるとき、クランプ要素18はロッド機構34を介して開くことができる。例えば、この機構は、ディスペンス装置、例えば図18に示されたようなディスペンス装置62の中に設けられ得る。そのような典型的なディスペンス装置では、ハンドル36は装置からから突出し、また、クランプ要素18は目に見える。
【0057】
図17Aと17Bに示されたように、ハンドル36が後方に移動されるとき、ロッド機構34は、クランプ要素18がディスペンス導管12を閉鎖する位置へ、クランプ要素18がもう一度移動することを確実にする。
【0058】
本発明の典型的な実施形態では、突出部分60が、例えば、ハンドル36の前方の伸張を制限するために、ハンドル36上に配置され得る。図16に示される実施形態では、例えば、突出部分60が極端な前進位置にあるとき、突出部分60はクランプ要素18と係合する。
【0059】
図19乃至図32は、本発明の2つの典型的な実施形態を図示している。そこでは、典型的なディスペンス装置がノズル1を備えている。ノズル1は、ディスペンス導管12の自動的な閉鎖を提供するように配置された少なくとも1つのクランプ要素18を有している。これらの典型的な装置が次に記述される。
【0060】
図19に関して、ノズル1が容器2上に取り付けられている本発明の典型的な実施形態が見える。ノズルハウジング20は、その外側端部(容器2から遠いという意味で外側。)に、開口24を有している。その開口24を通して、装置のディスペンス開口12(図示せず)が延在することができる。ピボット64を介してノズルハウジング20上に旋回可能に取り付けられているクランプ要素18は、図19では閉位置にあり、また、図20では開位置にあることが同様に示されている。
【0061】
図21乃至図23は、そのようなノズル装置1を使用へセットアップするための典型的な工程を図示している。それらの図に関して、図21は、この実施形態が最初に売られるときのこの実施形態の状態を示している。そのような状態で、ディスペンス導管12がノズルハウジング20の内部に位置し、クランプ要素18が、クランプ部72でノズルハウジング20の開口24を閉じている。ノズルハウジング20は、固定部分26を介して結合手段8に取り付けられている。結合手段8は、ディスペンス導管12と一体に形成されており、また、容器2からディスペンス導管12中へ媒体を供給するための開口10を含んでいる。ノズル1は結合手段8を介して容器2に取り付けられている。
【0062】
第1のセットアップ工程で、力Fがクランプ要素18に及ぼされる。それによって、クランプ要素18は、ピボット点64(図19乃至図20に示されたような)の周りに傾く。また、クランプ要素18のクランプ部72は、実質的にノズルハウジング20の開口24を露出させる。その後、媒体が容器2からディスペンス導管12中へ移るにつれて、ディスペンス導管12は図22に示される位置へ拡張することができる。しかしながら、ディスペンス導管12がその外側端部14で依然として閉じられているので、ディスペンス導管12は遠位の方へ伸長する。それから、図23に示されたように、ディスペンス導管12は、例えば、それを横切って線Cに沿って分断または切断することによって、その外側端部14で開かれ得る。その後、媒体は、ディスペンス導管12を介して容器2からディスペンスされ得る。
【0063】
媒体をディスペンスするための開状態が図24に示されている。そこでは、クランプ要素18が力F(矢印によって示されている)によってその開位置へ強いられ続けている。したがって、クランプ要素18のクランプ部72は開口部24を実質的に空けている。開口24のそのような空けを容易にするために、クランプ要素18はピボット要素64の周りに旋回し、突出部分68およびクランプ部72を介してディスペンス導管12に連結されている。この目的のために、ノズルハウジング20には、クランプ部72のための凹部70とともに、突出部分68のための凹部66が設けられている。したがって、図24の、この開いた構造では、媒体は、容器2からディスペンス導管12を介して、矢印Mによって示されたようにディスペンスされ得る。
【0064】
クランプ要素18上の力Fが取り除かれると、容器2からディスペンス導管12内に(矢印Mによって示されたように)移っている媒体は、クランプ要素18の突出部分68に力Gを及ぼす。そのことは、この部分をピボット要素64の周りに旋回させ、また、クランプ部72を介してディスペンス導管12を閉じる。この目的のために、図25に示されたように、クランプ部72は、凹部70を通して変位し、ノズルハウジング20の内壁に抗してディスペンス導管12をクランプする。図25は、既に実質的に閉じられている状態にあるノズルハウジング20の開口部24を示している。
【0065】
図26乃至図32は、本発明による図19乃至図25の自動ノズル閉鎖ディスペンス装置の、代わりの典型的な実施形態を図示している。図26に示されたように、そのような典型的な装置は、例えば、2倍のクランプ要素18を含んでいる。それらは、上述の図19乃至図25の単一のクランプ要素の装置と似た方法で作動する。図示および比較の容易さのために、図19乃至図25中の要素と対応する図26乃至図32中の要素は、同じ引用数字を有している。再び図26を参照して、クランプ要素18に何ら力Fが及ぼされないときは、図26乃至図32中の典型的な実施形態におけるこれらのクランプ要素はまた、媒体によって突出部分68に及ぼされた力Gの影響下で、閉位置へ自動的に移動する。クランプ要素18はピボット要素64の周りに回転する。また、それによって、図32に示されたように、クランプ要素18のクランプ部72の間で、ディスペンス導管12を閉鎖する。
【0066】
このとき、ディスペンス導管12の閉鎖は、図19乃至図25中に示されたような単一のクランプ要素18を有する典型的な実施形態と、図26乃至図32中に示されたような2つのクランプ要素18が適用される典型的な実施形態との間で、異なるということが注記される。単一のクランプ要素を用いることは、ディスペンス導管12がノズルハウジング20の内壁に抗する位置に来るまで、ディスペンス導管12の横の変位をもたらす。その後、図25に示されたように、ディスペンス導管12は曲がり閉じられる。これは非対称の封止である。他方、2つのクランプ要素18が用いられるときは、対称的な封止が起こり得る。その場合、図32に例示されたように、通常は丸いフレキシブルなディスペンス導管12は、クランプ要素18の間で、押されて平坦になり閉じられる。ここで後者の場合には、ディスペンス導管12が丸から平坦まで変形するので、図26乃至図32の対称的なクランプの場合は、図19乃至図25の単一のクランプ要素の場合よりも、クランプ要素18は、より広いあごを含まなければならないだろう。
【0067】
しかしながら、代わりに、上に注記されたように、ディスペンス導管12を閉じるために使用され又は実行され得る多数の様々な手段がある。これらは、例えば、押し、引き、捻り、曲げ、折り畳み、ジッパーを閉じ、留め、またはそれらのいずれかの組み合わせによって、例えばフレキシブルなディスペンス導管12を閉じることを含んでいる。要するに、プラスチックバッグ(それが、本質的にディスペンス導管12が有するフレキシブル性の程度である。)上に影響し得る任意の閉鎖スキームを含んでいる。重要な機能性は、上記ディスペンス導管は、実質的に気密な閉鎖、そしてそれから上記媒体のフルの流れを可能にする再開放が、繰り返し可能であるのに十分に変形可能でフレキシブルである、ということである。だから、この変形可能なフレキシブル性が与えられれば、種々様々の実際の可能な閉鎖機構およびスキームが利用可能である。
【0068】
図33乃至図39は、本発明によるディスペンス装置のさらに別の典型的な実施形態を図示している。図33乃至図39の典型的な実施形態では、図33Aと図33Bに示されたように、射出成形された予備成形物6が、結合手段8および実質的に剛のプレート部分76を有している。この射出成形された予備成形物6が、射出成形直後にモールド型内でディスペンス導管12を形成するように、例えば射出成形された部分の少なくとも一部を延伸することによって、延伸されると、図34Aと図34B中に示されたように、例えば実質的に薄壁のディスペンス導管12が生成され得る。図34Aと図34Bでは、結合手段8と剛のプレート部分76との間の円筒状の構造が引き延ばされている。その代わりに、例えば図34に示された典型的な実施形態は、単一工程で射出成形され得る。
【0069】
図35は、例えば容器2上に取り付けられた状態のノズル1を示している。ここで、結合手段8は、容器2のネック部分に係合している。例えば所望であれば、パッケージングがまだ開かれていないことを示すために、いわゆる開封明示シール86が適用され得る。図36は、この典型的なディスペンス装置の開口操作を図示している。図36を参照して、ノズル1を開くために、プレート部分76が、時計回りの矢印によって示されるように、ノズルハウジング74に対して回転される。開封明示シール86(図35)は、存在するか、または結果として破られている。プレート部分76は、開口78(図35)を有し、また、ディスペンス導管12を介してノズルハウジング74に連結されている。図36A中に示されたような剛のプレート部分を回転させることによって、以前に捻られた位置に保たれていたディスペンス導管は、連続的な開位置へ解かれる。図36B(それは図36Aの切り欠き図を示す。)は、或る程度まで開かれたディスペンス導管12を示している。しかし、プレート部分76が図36A中の矢印の向きに更に回転されると、それは、図37Aと図37B中に示された位置に結局到着するだろう。図37Aと図37Bでは、今や完全に捻れが解けた(および円筒状の)ディスペンス導管12は、容器2から開口78を通した外への、例えばユーザの容器への、媒体Mの実質的に妨げられていない通過を許容する。
【0070】
ノズル装置1を閉じるために、プレート部分76はノズルハウジング74に対して、例えば図38A中に示された反時計回りの矢印によって示されたように、反対向きに回転される。結果として、ディスペンス導管12は、図38B中に部分的に示され、図39Aと図39B中に完全に示されたような、その捻られた位置へ回転されて戻る。この位置で、ディスペンス導管12が一緒に捻られている。その結果、ディスペンス導管12は、実質的に気密の閉鎖状態に完全に閉じられ、したがって、容器2の中にある媒体が外部空気へ接触し乾き切るのから保護する。図39A中に示された位置では、剛のプレート部分76は、ノズルハウジング74に対してプレート部分76がその閉位置へロックされ得るように、ノズルハウジング82のフック状要素上のフック状要素80と係合することができる。
【0071】
図40乃至図44は、本発明の図19乃至図25の典型的な実施形態の変形例を図示している。図40乃至図44の典型的なディスペンス装置では、ディスペンス導管の開状態は、単一の閉鎖ハンドルが容器から引き離されたときである。これは、単一のハンドル(それは単一のクランプ装置を操作する。)がディスペンス導管を開くために容器の方へ押される図19乃至図26の典型的な実施形態に対する補足である。
【0072】
図40を参照して、典型的な実施形態は、吐出口(Spout)、耐久部分(Durable Portion)、耐久開放ボタン(Durable Open Button)および閉鎖ハンドル(Closure Handle)を含んでいる。ディスペンス装置は、容器(Container)に取り付けられ得るし、また、いかなる媒体をも、特に上述のようにかなり粘性がある媒体を、そこからディスペンスすることができる。図41は、典型的なディスペンス装置の主要部分を図示している。図41を参照して分かるように、耐久部分は、容器アセンブリ上に嵌っている。その容器アセンブリは、例えば開封明示シールを備えた容器と、吐出口を含んでいる。上記容器は、基部カップ(Base Cup)を有している。例えば、以下に述べられるように容器が加圧されているとき、上記容器はその基部カップ上に立つことができる。
【0073】
本発明の典型的な実施形態では、例えば、上記耐久部分は再使用され得る。上記容器および上記吐出口(それらは媒体と接触する)は、媒体が完全にディスペンスされた後、捨てられ得る。図42に示されたように、媒体のディスペンスを容易にするために、上記容器は、例えば、媒体を収容する内部「バッグ」または内部容器を有することができる。内側バッグまたは内部容器と上記容器の外殻との間に隙間があり得る。上記ディスペンス導管は開いているとき、上記容器から媒体を連続的に押し出すために、その隙間内へ、空気または他の加圧媒体が設けられ得る。また、そのような隙間は、例えば第2の内部容器であり得る。その第2の内部容器内に、例えば加圧媒体が提供され得る。この目的のために、例えば、ディスペンスに先立って容器を加圧するために、加圧装置が使用され得る。例えば、そのような加圧装置は、図42中に示されたような基部であり得る。容器を加圧するとき、その容器の底部がその基部上に配置され得る。
【0074】
そのような第1の内部容器と第2の内部容器の技術は、フレア(Flair;登録商標)技術として時々知られており、ディスペンシング・テクノロジーズ(Dispensing Technologies)B.V.オランダによって提供される。
【0075】
図43への参照を続けて、図43は、上記装置がどのように作動されるかを図示している。例えば、ユーザが閉鎖ハンドルを移動させてボトルから離すと、ディスペンス導管が開放され、加圧された媒体が容器から流れ出す。同様に、閉鎖ハンドルがボトルの方へ移動されると、上記装置は閉鎖される。上記開放と閉鎖がこの方向性をもつ理由は、図44に関して次に記述される。
【0076】
図44に示されるように、上記吐出口のフレキシブルで変形可能な部分を押して閉じる1組のやっとこを含む閉鎖機構がある。上記閉鎖ハンドルが引かれてボトルから離されると、上記やっとこは開き、上記媒体は自由に流れることができる。上述のように、上記容器が加圧されているとき、上記媒体は印加された圧力によってそのような流れにおいて支援されるだろう。反対に、上記閉鎖ハンドルがボトルの方へ押されると、保存のための便利な構造(ハンドルが突出せず)になり、上記やっとこは係合し、また、上記媒体の流れは何ら発生しない。
【0077】
本発明の様々な典型的な実施形態は上述されたが、上に提供された説明および図面は、例示のみとして意図されており、次の請求項で開示された通りのもの以外は、いかなる方法でも本発明を制限するようには意図されていない。特に、当業者は、記述された様々な典型的な実施形態の様々な技術的側面を容易に組み合わせることができる、ということが注記される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器から媒体をディスペンスするための装置であって、
結合手段によって上記容器に連結され得る少なくとも1つの供給口と、
フレキシブルで変形可能なディスペンス導管と、
閉鎖手段とを備え、
上記ディスペンス導管は、フレキシブルで変形可能であって、開位置では上記媒体は妨害なしで上記ディスペンス導管を通過し、閉位置では上記装置は実質的に気密であることを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、
上記ディスペンス導管は捻れるように変形可能であり、
このディスペンス導管の開位置では、上記ディスペンス導管は円筒状であり、このディスペンス導管の長さに沿って本質的に均一の横断面をもち、このディスペンス導管の閉位置では、上記ディスペンス導管の横断面は、実質的に気密である最小値に圧縮されることを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項1または2のいずれかに記載の装置において、
上記ディスペンス導管は、このディスペンス導管の近位端でノズルハウジングへ固定され、このディスペンス導管の遠位端でプレート部分が設けられ、
上記プレート部分および上記ノズルハウジングは互いに対して回転可能であり、その結果、どのような相対的な回転をしても、上記ディスペンス導管は上記開位置にはなく、最大の相対的な回転にて、上記ディスペンス導管は上記閉位置にあることを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項2または3のいずれかに記載の装置において、さらに、
上記閉位置で、上記プレート部分を上記ノズルハウジングに対してロックするためのロック手段を含むことを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれかに記載の装置において、
上記結合手段および上記ディスペンス導管は、一体に製造されたか、別々に製造されて後に全体として一体化されたかのうちの一つであることを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項1から5までに記載の装置において、
上記結合手段および上記ディスペンス導管は同じ材料から製造されることを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれかに記載の装置において、
上記結合手段は実質的に形状を保持することを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項1から7までのいずれかに記載の装置において、
上記結合手段および/または上記ディスペンス導管は熱可塑性物質から製造されていることを特徴とする装置。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれかに記載の装置において、
上記ディスペンス導管は0.1mmと1.5mmとの間の壁厚をもつことを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項1および5乃至9のいずれかに記載の装置において、
上記閉鎖手段は、上記ディスペンス導管を押して閉じるための少なくとも1つのクランプ要素を含むことを特徴とする装置。
【請求項11】
請求項1および5乃至10のいずれかに記載の装置において、さらに、
上記結合手段上に配置された、実質的に形状を保持するノズルハウジングを備え、
上記ノズルハウジングを通して上記ディスペンス導管が案内されることを特徴とする装置。
【請求項12】
請求項10または11に記載の装置において、
上記少なくとも1つのクランプ要素は、上記実質的に形状を保持するノズルハウジングの内壁に抗して上記ディスペンス導管を押して閉じることを特徴とする装置。
【請求項13】
請求項12に記載の装置において、
上記クランプ要素の反対側で上記ノズルハウジングの上記内壁上にクランプ壁部が設けられ、
上記閉位置で、ディスペンス導管は、上記クランプ要素と上記クランプ壁部との間で押されて閉じられることを特徴とする装置。
【請求項14】
請求項1および5乃至13のいずれかに記載の装置において、
上記閉鎖手段は、少なくとも2つのクランプ要素を含み、
閉位置で、上記ディスペンス導管は上記2つのクランプ要素の間で押されて閉じられることを特徴とする装置。
【請求項15】
請求項1および5乃至13のいずれかに記載の装置において、
上記クランプ要素は、上記ノズルハウジング内で置き換え可能なホイール、ボールまたはスライドであることを特徴とする装置。
【請求項16】
請求項11から15までのいずれかに記載の装置において、さらに、
上記1つ以上のクランプ要素を操作するための操作手段を備えることを特徴とする装置。
【請求項17】
請求項16に記載の装置において、
上記操作手段は、上記1つ以上のクランプ要素を介して上記ディスペンス導管を閉じるための、上記1つ以上のクランプ要素上でスライド可能な要素を含むことを特徴とする装置。
【請求項18】
請求項16に記載の装置において、
上記操作手段は、ハンドルをもつロッド機構を含むことを特徴とする装置。
【請求項19】
請求項11から15までのいずれかに記載の装置において、
上記ノズルハウジングは、このノズルハウジングのジャケット面内にある凹部を含み、
上記クランプ要素は、上記ノズルハウジング内の上記凹部を通して延在する突出部分を含み、
上記突出部分は上記ノズルハウジングに対して上記クランプ要素を位置決めし、
上記クランプ要素が上記ディスペンス導管を閉じる位置に移動され得るように、上記突出部分は、上記ディスペンス導管によって係合され得ることを特徴とする装置。
【請求項20】
請求項19に記載の装置において、
上記ノズルハウジングは更なる凹部を含み、上記更なる凹部を通して、上記クランプ要素のクランプ部が移動され得ることを特徴とする装置。
【請求項21】
請求項1から20までのいずれかに記載のディスペンス装置を備える容器。
【請求項22】
請求項1から21までのいずれかに記載の装置を製造する方法であって、
上記結合手段および上記ディスペンス導管は1つの操作で射出成形されることを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項1から22までに記載の方法において、
上記結合手段および上記ディスペンス導管を、予備成形物として射出成形し、
実質的にフレキシブルで変形可能で薄壁のディスペンス導管を得るように、上記予備成形物の一部を延伸し、ブローし、または延伸とブローとのいずれかの組み合わせをすることを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法において、
上記予備成形物が、依然として鋳型内にある間と、もはや鋳型内にない間との一方で、上記ディスペンス導管は延伸されることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項22から24までのいずれかに記載の方法において、
少なくとも上記ディスペンス導管は1つ以上の熱可塑性物質から射出成形されることを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法において、
上記熱可塑性物質は、ポリオレフィン、ポリアミド、熱可塑性ポリエステルエラストマ(TPE)およびポリエチレンテレフタレート(PET)、またはそれらのいずれかの組み合わせを含むことを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項1から20までのいずれかに記載の装置を製造するために適用された請求項22から26までのいずれかに記載の方法。
【請求項28】
容器から媒体をディスペンスするための装置であって、
ディスペンス導管を含む使い捨て可能な吐出口と、
閉鎖機構を含む耐久部分とを備えたことを特徴とする装置。
【請求項29】
さらに容器を備える請求項27の装置。
【請求項30】
請求項29に記載の装置において、
上記容器は基部カップを含むことを特徴とする装置。
【請求項31】
請求項29および30の装置において、
上記容器は、媒体で予備充填され、この容器の頂部に取り外し可能なシールを有し、
上記吐出口は上記容器に取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする装置。
【請求項32】
請求項27から31までに記載の装置において、
操作において、上記吐出口はユーザによって容器に取り付けられ、
上記耐久部分は、上記吐出口上をスライドされ、上記容器のネックに取り付けられることを特徴とする装置。
【請求項33】
請求項27から32までに記載の装置において、
上記容器は第1の内部容器および第2の内部容器を含み、
上記第1の内部容器が上記媒体で満たされ、
上記第2の内部容器は加圧媒体を備えていることを特徴とする装置。
【請求項34】
請求項33に記載の装置において、
上記加圧媒体は空気であり、
上記第2の内部容器はコンプレッサ上に上記容器を配置し、ポンプまたはピストンを介してエネルギを加え、絞り、圧搾し、および回転し、またはそれらのいずれかの組み合わせの、少なくとも1つによって加圧されることを特徴とする装置。
【請求項35】
請求項33または34に記載の装置において、
少なくとも上記吐出口は1つ以上の熱可塑性物質から射出成形されていることを特徴とする装置。
【請求項36】
請求項35に記載の装置において、
上記熱可塑性物質は、ポリオレフィン、ポリアミド、熱可塑性ポリエステルエラストマ(TPE)およびポリエチレンテレフタレート(PET)、またはそれらのいずれかの組み合わせを含むことを特徴とする装置。
【請求項37】
請求項35または36に記載の装置において、
上記吐出口は予備成形物として射出成形され、
上記射出成形の後、実質的にフレキシブルで変形可能で薄壁のディスペンス導管を得るように、上記予備成形物の一部が延伸され、ブローされ、または延伸とブローとのいずれかの組み合わせがなされることを特徴とする装置。
【請求項38】
請求項8に記載の装置において、
上記熱可塑性物質は、ポリオレフィン、ポリアミド、熱可塑性ポリエステルエラストマ(TPE)およびポリエチレンテレフタレート(PET)、またはそれらのいずれかの組み合わせを含むことを特徴とする装置。
【請求項39】
請求項1に記載の装置において、
上記閉鎖手段は、押し、引き、曲げ、折り畳み、ジッパーを閉じ、留め、またはそれらのいずれかの組み合わせのうちの1つによって、上記ディスペンス導管を閉じるために作動することを特徴とする装置。
【請求項40】
請求項39に記載の装置において、
上記閉鎖は繰り返して実行可能であり、
そのような各閉鎖の後に、上記媒体の最大限の流れを許容するように、上記装置は再び開くことが可能であることを特徴とする装置。
【請求項41】
請求項5に記載の装置において、
上記全体としての一体化は、超音波溶接、インモールドラベリング法、オーバーモールド成形、レーザ,高周波,加熱またはミラーによる溶接、封止、クランプ、固着、およびそれらのいずれかの組み合わせのうち、少なくとも1つによって達成されることを特徴とする装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13−15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33A】
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【図33B】
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【図34A】
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【図34B】
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【図35】
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【図36A】
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【図36B】
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【図37A】
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【図37B】
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【図38A】
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【図38B】
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【図39A】
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【図39B】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【公表番号】特表2012−526022(P2012−526022A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−509061(P2012−509061)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【国際出願番号】PCT/EP2010/056380
【国際公開番号】WO2010/128168
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(509103532)ディスペンシング・テクノロジーズ・ベスローテン・フェンノートシャップ (4)
【氏名又は名称原語表記】Dispensing Technologies B.V.
【Fターム(参考)】