説明

4−置換ピリジン−3−イル−カルボキサミド化合物及び使用方法

本発明は、キナーゼ阻害剤として有用で、より特定的にはPIMキナーゼ阻害剤として有用であり、よって癌治療剤として有用な式(I)の化合物に関する。また本発明は、これらの化合物を含有する組成物、特に薬学的組成物、及び該化合物を単独で又は組合せて使用する、種々の形態の癌及び過剰増殖疾患を処置する方法、並びに哺乳動物細胞、又は関連する病理をインビトロ、インサイツ及びインビボで診断又は処置するための本化合物の使用方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の式(I):

[上式中、
Xは、N又はSであり;
Yは、NH、N、S、又はOであり;但し、X及びYは、同時にS又はOではなく;
は、H、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アルキル、アルケニル、OR、SR、SO、SO、−N(R)、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−C(S)N(R)、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R)、−NRC(S)N(R)、−OC(O)N(R)、−SON(R)、−N(R)SO、−N(R)SON(R)、NRC(=NH)R、−C(O)OR、−OC(O)OR、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールであり、ここで該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;
は、水素、ハロ、アルキル、シクロアルキル、−CN、−NO、及び−NHRであり;
は、−N(R)、OR、ハロ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールであり、ここで該シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;但し、XがNであり、YがSである場合、RはN-ピペラジニルではなく;
各Rは独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロ、CN、CF、−OCF、−NO、オキソ、−C(=Z)R、−C(=Z)OR、−C(=Z)N(R)、−N(R)、−OR、−SR、−NRC(=Z)R、−NRC(=Z)OR、−NRC(=Z)N(R)、−NRSO、−OC(=Z)R、−OC(=Z)N(R)、−S(O)R、−S(O)、又は−S(O)NRであり、ここで該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;ここで同じN原子に結合した2のRは、場合によっては結合したN原子と共同して、O、S、及びNから選択される0−2の付加的なヘテロ原子を有する5−6員環を形成し、該環は、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;
は、H、−COR、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、ここで該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールは、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;
は、アルキル、OR、又は−N(R)であり;
各Rは独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ハロ、CN、CF、−OCF、−NO、オキソ、−C(=Z)R、−C(=Z)OR、−C(=Z)N(R)、−N(R)、−OR、−SR、−NRC(=Z)R、−NRC(=Z)OR、−NRC(=Z)N(R)、−NRSO、−OC(=Z)R、−OC(=Z)N(R)、−S(O)R −S(O)、又は−S(O)NRであり、ここで該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;ここで同じN原子に結合した2のRは、場合によっては結合したN原子と共同して、O、S、及びNから選択される0−2の付加的なヘテロ原子を有する5−6員環を形成し、該環は、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;
各Rは独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリール、ハロ、−CN、−OCF、−CF、−NO、−C−Cアルキル、−OH、オキソ、−SH、−O(C−Cアルキル)、−S(C−Cアルキル)、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−SO(C−Cアルキル)、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C−Cアルキル)、−C(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)SO(C−Cアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SON(C−Cアルキル)、−OC(O)NH、−OC(O)NH(C−Cアルキル)、−OC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)O(C−Cアルキル)、又は−N(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)であり、ここで該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールは、場合によってはハロ、−CN、−OCF、−CF、−NO、−C−Cアルキル、−OH、オキソ、−SH、−O(C−Cアルキル)、−S(C−Cアルキル)、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−SO(C−Cアルキル)、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C−Cアルキル)、−C(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)SO(C−Cアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SON(C−Cアルキル)、−OC(O)NH、−OC(O)NH(C−Cアルキル)、−OC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)O(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)から選択される1から3の基で置換されていてもよく;ここで同じN原子に結合した2のRは、場合によっては結合したN原子と共同して、O、S、及びNから選択される0−2の付加的なヘテロ原子を有する5−6員環を形成し、該環は、場合によっては、ハロ、−CN、−OCF、−CF、−NO、−C−Cアルキル、−OH、オキソ、−SH、−O(C−Cアルキル)、−S(C−Cアルキル)、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−SO(C−Cアルキル)、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C−Cアルキル)、−C(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)SO(C−Cアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SON(C−Cアルキル)、−OC(O)NH、−OC(O)NH(C−Cアルキル)、−OC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)O(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)から選択される1から3の基で置換されていてもよく;
各Zは独立して、O又はSであり;


は単結合又は二重結合を表し;
但し、X、Y、及びX及びYを担持する炭素の間の結合は、双方とも二重結合ではなく、双方とも単結合ではない]
の化合物又はその塩。
【請求項2】
次の式(I'):

[上式中、
Xは、N、S、又はOであり;
Yは、NH、S、又はOであり;但し、X及びYは、同時にS又はOではなく;
は、H、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、アルキル、OR、SR、SO、SO、−N(R)、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−C(S)N(R)、−NRC(S)R、−NRC(O)N(R)、−NRC(S)N(R)、−OC(O)N(R)、−SON(R)、−N(R)SO、−N(R)SON(R)、NRC(=NH)R、−C(O)OR、−OC(O)OR、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールであり、ここで該シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;
は、水素、ハロ、アルキル、シクロアルキル、−CN、−NO、及び−NHRであり;
は、−N(R)、OR、ハロ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールであり、ここで該シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;但し、XがNであり、YがSである場合、RはN-ピペラジニルではなく;
各Rは独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロ、CN、CF、−OCF、−NO、オキソ、−C(=Z)R、−C(=Z)OR、−C(=Z)N(R)、−N(R)、−OR、−SR、−NRC(=Z)R、−NRC(=Z)OR、−NRC(=Z)N(R)、−NRSO、−OC(=Z)R、−OC(=Z)N(R)、−S(O)R、−S(O)、又は−S(O)NRであり、ここで該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;ここで同じN原子に結合した2のRは、場合によっては結合したN原子と共同して、O、S、及びNから選択される0−2の付加的なヘテロ原子を有する5−7員環を形成し、該環は、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;
は、H、−COR、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールであり、ここで該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールは、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;
は、アルキル、OR、又は−N(R)であり;
各Rは独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ハロ、CN、CF、−OCF、−NO、オキソ、−C(=Z)R、−C(=Z)OR、−C(=Z)N(R)、−N(R)、−OR、−SR、−NRC(=Z)R、−NRC(=Z)OR、−NRC(=Z)N(R)、−NRSO、−OC(=Z)R、−OC(=Z)N(R)、−S(O)R −S(O)、又は−S(O)NRであり、ここで該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;ここで同じN原子に結合した2のRは、場合によっては結合したN原子と共同して、O、S、及びNから選択される0−2の付加的なヘテロ原子を有する5−7員環を形成し、該環は、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく;
各Rは独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリール、ハロ、−CN、−OCF、−CF、−NO、−C−Cアルキル、−OH、オキソ、−SH、−O(C−Cアルキル)、−S(C−Cアルキル)、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−SO(C−Cアルキル)、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C−Cアルキル)、−C(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)SO(C−Cアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SON(C−Cアルキル)、−OC(O)NH、−OC(O)NH(C−Cアルキル)、−OC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)O(C−Cアルキル)、又は−N(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)であり、ここで該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、又はヘテロアリールは、場合によってはハロ、−CN、−OCF、−CF、−NO、−C−Cアルキル、−OH、オキソ、−SH、−O(C−Cアルキル)、−S(C−Cアルキル)、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−SO(C−Cアルキル)、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C−Cアルキル)、−C(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)SO(C−Cアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SON(C−Cアルキル)、−OC(O)NH、−OC(O)NH(C−Cアルキル)、−OC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)O(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)から選択される1から3の基で置換されていてもよく;ここで同じN原子に結合した2のRは、場合によっては結合したN原子と共同して、O、S、及びNから選択される0−2の付加的なヘテロ原子を有する5−7員環を形成し、該環は、場合によっては、ハロ、−CN、−OCF、−CF、−NO、−C−Cアルキル、−OH、オキソ、−SH、−O(C−Cアルキル)、−S(C−Cアルキル)、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−SO(C−Cアルキル)、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C−Cアルキル)、−C(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)SO(C−Cアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SON(C−Cアルキル)、−OC(O)NH、−OC(O)NH(C−Cアルキル)、−OC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)O(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)から選択される1から3の基で置換されていてもよく;
各Zは独立して、O又はSである]
の化合物。
【請求項3】
次の式(II):

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
次の式(III):

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
次の式(IV):

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
次の式(V):

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
が、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールであり、ここで該アルキル、シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールが、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよい、請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
が、H、低級アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル又はヘテロアリールであり、ここで該低級アルキル、シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールが、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく、ここで各Rが独立して、低級アルキル、フェニル、ハロ、−OCF、−C(=O)N(R)、−OR、−N(R)、−NRC(=Z)Rであり、ここで各Rが独立して、H又は低級アルキルである、請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
が、H、低級アルキル、低級シクロアルキル、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル、イミダゾ[1,2]ピリジニル、キノリニルであり、ここで該低級アルキル、シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールが、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく、ここで各Rが独立して、低級アルキル、フェニル、ハロ、−OCF、−C(=O)N(R)、−OR、−N(R)、−NRC(=Z)Rであり、ここで各Rが独立して、H又は低級アルキルである、請求項1から8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
がH又はNHである、請求項1から9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
が、ハロ又はN(R)であり、ここで2のR基が、O、S、及びNから選択される0−2の付加的なヘテロ原子を有する5−6員環を形成し、該環が、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよい、請求項1から10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
が、ハロ又はN(R)であり、ここで2のR基が、結合したN原子に留意して、O、S、及びNから選択される0−2の付加的なヘテロ原子を有する5−6員環を形成し、該環が、場合によっては1から3のR基で置換されていてもよく、ここで各Rが独立して、OH、ハロ、−N(H)、又は−NHC(=O)CFである、請求項1から11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2-クロロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2,6-ジフルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(5-ブロモ-2-フルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(5-ブロモ-2-クロロフェニル) チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(3-ブロモフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-フェニルチアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-メチルチアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(ピリジン-2-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(ピリジン-3-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(3-クロロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-tert-ブチルチアゾール-4-カルボキサミド;
5-アミノ-N-(4-クロロピリジン-3-イル)-2-(2,6-ジフルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(5-(ジメチルカルバモイル)-2-フルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-フェニル-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-((ジメチルアミノ)メチル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(3-カルバモイルフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
5-アミノ-2-(2,6-ジフルオロフェニル)−N-(4-(ピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2,6-ジフルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(3-エトキシ-2,6-ジフルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(3-プロピルオキシ-2,6-ジフルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(3-ブチルオキシ-2,6-ジフルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(3-イソプロピルオキシ-2,6-ジフルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(4-トリルチアゾール)-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(3-トリルチアゾール)-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(4-(3-エチルウレイド)フェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(ピリジン-4-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2-フルオロ-4-メトキシフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-イソプロピルチアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-シクロヘキシルチアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-ベンジルチアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2-メトキシフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-o-トリルチアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2,5-ジフルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2,3-ジフルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(キノリン-7-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)−N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)−N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2,6-ジフルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)−N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(5-(ジメチルカルバモイル)-2-フルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-フェニルチアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-2-ベンジル-N-(4-(3-(2,2,2-トリフルオロアセトアミド)ピペリジン-1-イル)イリジン-3-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(1H-ピラゾール-3-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-2-(2,6-ジフルオロフェニル)-N-(4-(3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(R)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2-フルオロ-5-(イソプロピルカルバモイル)フェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2,6-ジメチルフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(1H-ピラゾール-4-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2,6-ジクロロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(プロプ-1-エン-2-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-シクロペンチルチアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
5-アミノ-N-(4-((3S,5R)-3-アミノ-5-フルオロピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2-フルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
5-アミノ-N-(4-((3S,5R)-3-アミノ-5-フルオロピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(2,6-ジフルオロフェニル)チアゾール-4-カルボキサミド;
5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(ピロリジン-3-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(ピペリジン-3-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
(S)-5-アミノ-N-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-2-(3-フルオロピリジン-2-イル)チアゾール-4-カルボキサミド;
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
式(VI):

[上式中、R及びRは、請求項1、7から10のいずれか1項に従い定めたものである]
を有する化合物。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に許容可能な担体を含有する薬学的組成物。
【請求項16】
第2の化学療法剤をさらに含有する、請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項17】
請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物と薬学的に許容可能な担体を組合せることを含む、薬学的組成物の作製方法。
【請求項18】
請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物を有効量、細胞と接触させることを含む、細胞におけるPIMキナーゼ活性を阻害する方法。
【請求項19】
請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項10に記載の薬学的組成物を有効量、このような処置を必要とする患者に投与することを含む、PIMキナーゼ活性を調節することにより、病理を処置する方法。
【請求項20】
請求項1から14のいずれか1項に記載の式Iの化合物、又は請求項15に記載の薬学的組成物を治療的有効量、患者に投与することを含む、患者において癌を処置する方法。
【請求項21】
癌が、非ホジキンリンパ腫、びまん性大造血器リンパ腫、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、AML、及びMCLから選択される造血器悪性腫瘍である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
第2の化学療法剤を治療的有効量患者に投与することを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
治療的有効量の式Iの化合物、及び治療的有効量の第2の化学療法剤を、組合せ製剤として投与することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
治療的有効量の式Iの化合物、及び治療的有効量の第2の化学療法剤を、交互に投与する、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
第2の化学療法剤が、次の式A及び式B:


から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
治療組合せ投与により相乗効果が得られる、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
a)請求項1に記載の化合物;及び
b)使用説明書;
を含む、造血器悪性腫瘍を処置するための製造品。
【請求項28】
式A及び式B:

から選択される第2の化学療法剤をさらに含む、請求項27に記載の製造品。
【請求項29】
非ホジキンリンパ腫、びまん性大造血器リンパ腫、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、AML、及びMCLから選択される造血器悪性腫瘍を処置する医薬の製造における、請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項30】
非ホジキンリンパ腫、びまん性大造血器リンパ腫、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、AML、及びMCLから選択される造血器悪性腫瘍の処置に使用される、請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
式A及び式B:

から選択される第2の化学療法剤の使用をさらに含む、請求項29に記載の使用。
【請求項32】
明細書に記載された発明。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2013−503837(P2013−503837A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527351(P2012−527351)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【国際出願番号】PCT/EP2010/063069
【国際公開番号】WO2011/029802
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(306021192)エフ・ホフマン−ラ・ロシュ・アクチェンゲゼルシャフト (58)
【Fターム(参考)】