説明

BCMAの細胞外ドメインの変異体とその使用法

本発明は、BCMAに結合するAPRIL及び/又はBAFFを阻害するポリペプチド、当該ポリペプチドをコードする核酸分子、及び当該ポリペプチドを含む組成物に関する。本発明はまた、当該ポリペプチド及び本発明の組成物を用いた免疫関連疾患又は癌の治療法に関する。本発明はまた、BCMAに結合するAPRIL/BAFF及びAPRIL/BAFFシグナル伝達のインヒビターの同定方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
C−X2−X3−X4−X5−Y−X7−D−X9−L X11−X12−X13−C−K−X16−C−X18−X19−X20−C−X22−X23−X24−X25−X26−X27−X28−X29−C−X31−X32−X33−C (式1)
の配列を含むAPRILに結合するポリペプチドであって:
11がA以外のアミノ酸残基であり、
、X、X、X、X、X、X11、X12、X13、X16、X18、X19、X20、X22、X23、X24、X25、X26、X27、X28、X29、X31、X32、X33がシステイン以外の任意のアミノ酸である
ポリペプチド。
【請求項2】
11がL、I又はVである、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
18が、Q、D及びAからなる群から選択される、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項4】
20がYであれば、X18がDである、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項5】
20がRである、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項6】
天然BCMAのCRD配列に対して85%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項7】
式1の配列が、
CSQNEYFDSLLHACKPCQLRCSSNTPPLTCQRYC、
CSQNEYFDSLLHACKPCDLRCSSNTPPLTCQRYC、
CSQNEYFDSLLHACKPCDLYCSSNTPPLTCQRYC、及び
CSQNEYFDSLVHACKPCQLRCSSNTPPLTCQRYC
からなる群より選択される、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項8】
C−X2−X3−X4−X5−X6−X7−D−X9−L−X11−X12−X13−C−X15−X16−C−X18−X19−X20−C−X22−X23−X24−X25−X26−X27−X28−X29−C−X31−X32−X33−C (式2)
の配列を含むBAFFに結合するポリペプチドであって、
が、Y、A、D、S及びFからなる群より選択され、
11が、A以外のアミノ酸残基であり、
15が、A又はK以外の任意のアミノ酸残基であり、
18が、Q、D及びAからなる群より選択され、
20が、R、Y及びAからなる群より選択され、
、X、X、X、X、X、X10、X12、X13、X16、X19、X22、X23、X24、X25、X26、X27、X28、X29、X31、X32、及びX33がシステイン以外の任意のアミノ酸であり、
但し、式2は配列CSQNEYFDSLLHACIPCQLRCSSNTPPLTCQRYCを含まない
ポリペプチド。
【請求項9】
11がL、I又はVである、請求項8に記載のポリペプチド。
【請求項10】
15がI、V又はAである、請求項8に記載のポリペプチド。
【請求項11】
18がDであり、X20がYである、請求項8に記載のポリペプチド。
【請求項12】
天然BCMAのCRD配列に対して85%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項13】
式2の配列が、
CSQNEAFDSLLHACIPCQLRCSSNTPPLTCQRYC、
CSQNESFDSLLHACIPCQLRCSSNTPPLTCQRYC、
CSQNEFFDSLLHACIPCQLRCSSNTPPLTCQRYC、
CSQNEYFDSLLHACIPCDLRCSSNTPPLTCQRYC、
CSQNEYFDSLLHACIPCQLYCSSNTPPLTCQRYC、及び
CSQNEYFDSLLHACIPCDLYCSSNTPPLTCQRYC
からなる群より選択される、請求項8に記載のポリペプチド。
【請求項14】
式1が更に、34番目の残基に連結するカルボキシ末端の配列NSVKGTを含む、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項15】
式2が更に、34番目の残基に連結するカルボキシ末端の配列NSVKGTを含む、請求項8ないし13のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項16】
天然BCMAポリペプチドとは異種である、式1又は2の配列に連結するN末端、C末端又はN末端とC末端の両方の配列を含む、請求項1ないし13のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項17】
哺乳動物のBCMAポリペプチドから得られたアミノ酸配列を有するBCMA変異体であるポリペプチドであって、図5のQ10、E12、Y13、F14、I22、Q25及びR27からなる群より選択されるアミノ酸残基に対応する少なくとも1つのアミノ酸残基が変更されているポリペプチド。
【請求項18】
I22がKで置換されている、請求項17に記載のポリペプチド。
【請求項19】
哺乳動物のBCMAポリペプチドが、I22に対応するアミノ酸残基並びに図5の残基F14及びQ25のいずれか一方に対応するアミノ酸残基において変更されている、請求項17に記載のポリペプチド。
【請求項20】
哺乳動物のBCMAポリペプチドが、R27に対応するアミノ酸残基並びに図5の残基Y13及びQ25のいずれか一方に対応するアミノ酸残基において変更されている、請求項17に記載のポリペプチド。
【請求項21】
Q25がDで、並びにR27がYでそれぞれ置換されている、請求項17に記載のポリペプチド。
【請求項22】
天然BCMAのCRD配列に対して85%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含んでなる、請求項8ないし21のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項23】
更にロイシンジッパーを含む、請求項1ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項24】
非タンパク質様ポリマーに付着する、請求項1ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項25】
イムノアドヘシンである、請求項1ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項26】
抗体である、請求項1ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項27】
抗体が、F(ab)抗体、F(ab’)抗体及びscFv抗体からなる群より選択される、請求項26に記載のポリペプチド。
【請求項28】
成長阻害剤、細胞障害性剤、検出剤、ポリペプチドの生物学的利用能を向上させる薬剤及びポリペプチドの半減期を向上させる薬剤からなる群より選択される薬剤に付着する、請求項1ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項29】
前記細胞障害性剤が、毒素、抗生物質及び放射性同位体からなる群より選択される、請求項28に記載のポリペプチド。
【請求項30】
請求項1ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチドをコードする核酸分子。
【請求項31】
請求項30に記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項32】
請求項30に記載の核酸分子又は前記核酸分子を含むベクターを含む宿主細胞。
【請求項33】
請求項1ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチドを含み、任意選択的に製薬的に許容可能な担体を更に含む組成物。
【請求項34】
請求項1ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチドを含み、任意選択的に、免疫関連疾患を治療するための薬剤、化学療法剤及び細胞障害剤からなる群より選択される第2の治療剤を含む、組成物。
【請求項35】
請求項31に記載のベクターを含む宿主細胞を、ベクターからポリペプチドが発現するのに適した条件下で培養する工程を含む、ポリペプチド製造方法。
【請求項36】
請求項1ないし7、及び14のいずれか1項に記載のポリペプチドとAPRILとの結合を部分的に又は完全に遮断するインヒビターを検出する工程を含む、BCMAに対するAPRILの結合のインヒビターを同定する方法。
【請求項37】
請求項8ないし13、及び15のいずれか1項に記載のポリペプチドとBAFFとの結合を部分的に又は完全に遮断するインヒビターを検出する工程を含む、BCMAに対するBAFFの結合のインヒビターを同定する方法。
【請求項38】
APRILポリペプチドを、請求項1ないし7、14及び18のいずれか1項に記載のポリペプチドと接触させる工程を含む、天然BCMAに対する天然APRILの結合を阻害する方法。
【請求項39】
BAFFポリペプチドを、請求項8ないし13、15及び21のいずれか1項に記載のポリペプチドと接触させる工程を含む、天然BCMAに対する天然BAFFの結合を阻害する方法。
【請求項40】
APRILポリペプチド又はBAFFポリペプチドを、請求項17ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチドと接触させる工程を含む、天然BCMAに対する天然APRIL及び/又は天然BAFFの結合を阻害する方法。
【請求項41】
哺乳動物においてAPRILとBCMAとの結合を阻害するのに有効な量の、請求項1ないし7及び14のいずれか1項に記載のポリペプチドを投与する工程を含む、哺乳動物において天然BCMAに対する天然APRILの結合を阻害する方法。
【請求項42】
哺乳動物においてBAFFとBCMAとの結合を阻害するのに有効な量の、請求項8ないし13及び15のいずれか1項に記載のポリペプチドを投与する工程を含む、哺乳動物において天然BCMAに対する天然BAFFの結合を阻害する方法。
【請求項43】
請求項17ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチドを哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物において天然BCMAに対する天然BAFF及び/又は天然APRILの結合を阻害する方法。
【請求項44】
治療的有効量の、請求項1ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチドを用いて哺乳動物を処置する工程を含む、免疫疾患を有する哺乳動物の免疫関連疾患の治療法。
【請求項45】
免疫関連疾患が、リウマチ様関節炎、多発性硬化症及び全身性エリトマトーデスからなる群より選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
治療的有効量の、請求項1ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチドを用いて哺乳動物を処置する工程を含む、癌を有する哺乳動物の癌の治療法。
【請求項47】
前記癌が、白血病、リンパ腫及び多発性骨髄腫からなる群より選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記癌が、消化器癌又は神経膠芽腫である、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
治療的有効量の、請求項1ないし22のいずれか1項に記載のポリペプチドを用いて哺乳動物を処置する工程を含む、T細胞媒介性疾患を有する哺乳動物のT細胞媒介性疾患を治療する方法。
【請求項50】
T細胞媒介性疾患が、移植片拒絶、移植片対宿主病(GVHD)及び炎症からなる群より選択される、請求項49に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−505607(P2008−505607A)
【公表日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−551038(P2006−551038)
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【国際出願番号】PCT/US2004/025247
【国際公開番号】WO2005/075511
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】