説明

DC/DCコンバータ回路

【課題】製造コストを下げる。
【解決手段】充電期間に充電した電荷を昇圧期間において負荷に放電するチャージポンプ回路と、昇圧期間においてチャージポンプ回路の出力電圧を所定値とするように出力電圧を帰還させる帰還路を構成して帰還路中に配置する増幅器および電圧制御抵抗素子と、を備え、電圧制御抵抗素子は、増幅器によって制御され、昇圧期間においてチャージポンプ回路を制御可能とする制御抵抗値とされ、増幅器は、充電期間において電圧制御抵抗素子をオフ状態とし、充電期間から昇圧期間に移った直後において電圧制御抵抗素子の抵抗値を制御抵抗値に向けて下げるように電圧制御抵抗素子を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DC/DCコンバータ回路に関し、特にチャージポンプ回路を用い、出力電圧を安定化するDC/DCコンバータ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)、DSC(Digital Still Camera:デジタルカメラ)などに代表される携帯機器においては、3V程度の電源電圧を変換して液晶表示駆動に必要な−2V前後の負の電源電圧や、+5V前後の正の電源電圧を生成するために、DC/DCコンバータ回路を電源回路として使用することが多い。DC/DCコンバータ回路には様々な方式が存在するが、特にチャージポンプ回路を使用した方式は必要とする部品の総容積が小さいので、携帯機器において多く採用されている。
【0003】
図8は、特許文献1に記載の電圧反転型のDC/DCコンバータ回路の回路図である。なお、特許文献1では、DC/DCコンバータ回路自体をチャージポンプ回路と称しているが、以下の記述では狭義の意味で図8の23をチャージポンプ回路と称する。電圧反転型のDC/DCコンバータ回路は、接地電位より低い電圧を発生することを目的とした回路である。図8において、電圧反転型DC/DCコンバータ回路は、充電用のコンデンサC1、出力用のコンデンサC2と、4つのスイッチSW1〜SW4からなるチャージポンプ回路23と、電圧レギュレーション回路10とを備える。チャージポンプ回路23は、入力電圧Vinの極性を反転し、Vout=−Vinとして出力する、いわゆる電圧反転型チャージポンプ回路を構成する。スイッチSW1およびスイッチSW2は、それぞれコンデンサC1の両端に接続され、スイッチSW1が入力電圧側(Vin)に、スイッチSW2が固定電圧側(GND)に接続されている。スイッチSW1、SW2がオンされると、コンデンサC1の両端に電圧Vinが加わり充電される。スイッチSW3は、その一端が、コンデンサC1のスイッチSW1側に接続され、他端が電圧レギュレーション回路10の電圧制御素子であるNchのMOSFET14のドレイン端子に接続されている。スイッチSW4は、オン、オフによってコンデンサC1とコンデンサC2とを接続、遮断するために、コンデンサC1、C2の間に挿入されている。
【0004】
電圧レギュレーション回路10は、出力電圧Voutと基準電圧Vrefを比較することで、出力電圧Voutの安定化を行う回路であり、抵抗R1、R2、演算増幅器12およびMOSFET14を備える。抵抗R1は、その一端に基準電圧Vrefが入力され、他端が演算増幅器12の非反転入力端子に接続される。抵抗R2は、その一端に出力電圧Voutが入力され、他端は演算増幅器12の非反転入力端子に接続される。演算増幅器12の反転入力端子は接地されており、演算増幅器12の出力端子は、MOSFET14のゲート端子に接続される。MOSFET14は、スイッチSW3と、接地間に挿入されており、スイッチSW3がオンしたときのコンデンサC2の充放電経路に存在することになる。従って、MOSFET14は、そのゲート電圧を制御することによって、コンデンサC2の電荷量を調整することができ、結果として出力電圧Voutを制御する機能を有する。
【0005】
次に、以上のような構成のDC/DCコンバータ回路の動作について説明する。第1期間においては、スイッチSW1およびスイッチSW2がオンし、スイッチSW3およびスイッチSW4はオフする。この期間において、コンデンサC1は、入力電圧Vinに充電される。一方、この間にコンデンサC2は、コンデンサC1と切り離されており、負荷回路16に電力が供給されると出力電圧Voutは所望の電圧から徐々に上昇する。
【0006】
そこで、第2期間においては、スイッチSW1およびスイッチSW2をオフし、スイッチSW3およびスイッチSW4をオンさせる。第2期間において、コンデンサC1に蓄えられた電荷は、スイッチSW4を介してコンデンサC2に転送され、負荷回路16に電力供給することにより上昇した出力電圧Voutを再び所望の出力電圧になるまで充電する。電圧反転型チャージポンプ回路は、この第1期間と第2期間を交互に繰り返すことによって、コンデンサC2に電荷を供給し続け、出力電圧Voutとして負の電圧を得る。いま、負荷回路16が一定で、入力電圧Vinも一定である場合には、上記の第1期間、第2期間を繰り返すことにより定常状態で一定の負電圧を出力することが可能となる。しかし、負荷回路16、入力電圧Vinのいずれかが変化すると、出力電圧Voutは変動してしまう。そこで、電圧レギュレーション回路10は、出力電圧Voutをモニタし、基準電圧Vrefとの間に、以下の式(1)に示す関係が成り立つように電圧制御素子であるMOSFET14のゲート端子に帰還をかけてMOSFET14を制御している。
Vout=−R2/R1×Vref ・・・・式(1)
【0007】
MOSFET14のゲート電圧に帰還をかけることで、MOSFET14のゲートソース間電圧Vgsが変化し、チャネル抵抗が制御される。MOSFET14のチャネル抵抗によって、第2期間においてコンデンサC1とコンデンサC2との間の電荷の転送を制御することができ、帰還によって常に出力電圧Voutを所望の電圧になるように安定化することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005−312169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以下の分析は本発明において与えられる。
【0010】
図9は、図8に示したDC/DCコンバータ回路の動作を表すタイミングチャートの例である。尚、入力電圧Vinは以後電源電圧VDDとする。図9は、第1期間(充電期間に相当)と第2期間(昇圧期間に相当)における出力電圧Voutと、スイッチSW2とコンデンサC1との接続点N1の電圧と、MOSFET14のインピーダンスの変化を波形として示し、各定数を下記の値に設定した例を示している。
R1=1MΩ
R2=2MΩ
Vin=VDD=3V
Vref=1V
Vout=−1×Vref×R2/R1=−2V
【0011】
ここで、出力電圧Voutが設定電圧である−2Vの値で昇圧期間から充電期間に移行した場合の従来の電圧反転型DC/DCコンバータ回路の動作を説明する。
【0012】
まず充電期間ではスイッチSW1とSW2をオンさせてコンデンサC1に電源電圧VDDを充電すると共に、スイッチSW3とSW4をオフして帰還ループを切断する。コンデンサC2に蓄えられた電圧は負荷回路16により放電するため、出力電圧Voutは設定電圧である−2Vから上昇する。演算増幅器12は、出力電圧Voutの上昇した電圧を検出すると出力Voutの電圧を下げようと動作するため、MOSFET14のインピーダンスを可能な限り下げて約0Ωとする。
【0013】
次に昇圧期間に移ると、スイッチSW1とSW2をオフしスイッチSW3とSW4をオンし、コンデンサC1に蓄えた電源電圧VDDを反転させた電圧に、更にスイッチSW1とコンデンサC1との接続点の電圧を加えた電圧でコンデンサC2を充電する。この場合、充電期間から昇圧期間に移った直後は、MOSFET14のインピーダンスは、約0Ωである為に、スイッチSW1とコンデンサC1との接続点の電圧は、GND電位である。よって充電期間から昇圧期間に移った直後において、コンデンサC2への充電電圧であるスイッチSW2とコンデンサC1との接続点N1の電圧は、コンデンサC1に蓄えた電源VDD電圧を反転させた−1×VDDである−3Vになってしまう。また、接続点N1に発生した−1×VDDの電位を持った電荷がスイッチSW4を通してコンデンサC2を充電することで出力電圧Voutを発生させているので、出力電圧Voutには設定電圧の−2Vよりも低く−3Vに近いオーバシュート電圧が発生する。演算増幅器12は、低くなりすぎた出力電圧Voutを上げようと調整する。本来、演算増幅器12は、帰還ループ回路使用時での発振対策のため、高周波数領域でのオープン利得を小さくし、例えば遮断周波数を100KHz程度にまで下げている。したがって、過渡応答スピードが遅く、充電期間から昇圧期間に移った直後の出力電圧Voutのオーバシュートを防ぐことはできない。
【0014】
その後の昇圧期間において、演算増幅器12は過渡応答能力に応じた時間をかけて、MOSFET14の抵抗値を上げて出力電圧Voutを設定電圧に調整する。
【0015】
このように、従来の電圧反転型DC/DCコンバータ回路では、式(1)に示した出力電圧Voutの設定電圧に係わらず充電期間から昇圧期間への切換りの直後毎に、スイッチSW2とコンデンサC1との接続点N1にチャージポンプ回路23に固有の極性反転電圧である−1×VDDが過渡的に発生してしまう。そのため出力Voutに接続するスイッチSW2とSW4を−1×VDDの耐圧を持つ素子で設計する必要がある。この場合、半導体素子は、耐圧が高いほどLSI上の面積が大きく、製造工程も複雑になり製造コストが増大してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の1つのアスペクト(側面)に係るDC/DCコンバータ回路は、充電期間に充電した電荷を昇圧期間において負荷に放電するチャージポンプ回路と、昇圧期間においてチャージポンプ回路の出力電圧を所定値とするように出力電圧を帰還させる帰還路を構成して帰還路中に配置する増幅器および電圧制御抵抗素子と、を備え、電圧制御抵抗素子は、増幅器によって制御され、昇圧期間においてチャージポンプ回路を制御可能とする制御抵抗値とされ、増幅器は、充電期間において電圧制御抵抗素子をオフ状態とし、充電期間から昇圧期間に移った直後において電圧制御抵抗素子の抵抗値を制御抵抗値に向けて下げるように電圧制御抵抗素子を制御する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、充電期間から昇圧期間に移った直後に、出力設定電圧を超えるチャージポンプ回路固有の極性反転電圧や昇圧電圧がチャージポンプ回路の出力に接続するスイッチに印加されない。したがって、チャージポンプ回路の出力に接続するスイッチを構成するトランジスタの耐圧を、チャージポンプ回路固有の極性反転電圧や昇圧電圧よりも低い電圧にすることが可能であって、半導体装置としての製造コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施例に係るDC/DCコンバータ回路の回路図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るDC/DCコンバータ回路の各部の波形を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係るDC/DCコンバータ回路の回路図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る増幅器の回路図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係るDC/DCコンバータ回路の回路図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係るDC/DCコンバータ回路の各部の波形を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施例に係るDC/DCコンバータ回路の回路図である。
【図8】従来のDC/DCコンバータ回路の回路図である。
【図9】従来のDC/DCコンバータ回路の各部の波形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施形態に係るDC/DCコンバータ回路は、充電期間に充電した電荷を昇圧期間において負荷に放電するチャージポンプ回路(図1の21)と、昇圧期間においてチャージポンプ回路の出力電圧を所定値とするように出力電圧を帰還させる帰還路を構成して帰還路中に配置する増幅器(図1のAMP1)および電圧制御抵抗素子(図1のMN1)と、を備え、電圧制御抵抗素子は、増幅器によって制御され、昇圧期間においてチャージポンプ回路を制御可能とする制御抵抗値とされ、増幅器は、充電期間において電圧制御抵抗素子をオフ状態とし、充電期間から昇圧期間に移った直後において電圧制御抵抗素子の抵抗値を制御抵抗値に向けて下げるように電圧制御抵抗素子を制御する。
【0020】
DC/DCコンバータ回路において、電圧制御抵抗素子は、MOSFETであって、増幅器は、出力端子をMOSFETのゲートに接続し、充電期間においてMOSFETをオフ状態とするように出力端子を所定電位に設定可能なように構成されてもよい。
【0021】
DC/DCコンバータ回路において、増幅器は、差動増幅器であって、充電期間において差動増幅器の反転入力端子および非反転入力端子間に電位差を与えるように構成されてもよい。
【0022】
DC/DCコンバータ回路において、MOSFETは、ソースを接地し、ドレインをチャージポンプ回路に接続するNMOSFETであって、負荷と第1の基準電圧源とを直列形態で接続する2個の抵抗素子(図1のR1、R2)を備え、差動増幅器の非反転入力端子を2個の抵抗素子の接続点に接続し、差動増幅器の反転入力端子を、充電期間において第1の基準電圧源の基準電圧より高い基準電圧の第2の基準電圧源に接続し、昇圧期間において接地する切替回路(図1のSW5、SW6)を備えてもよい。
【0023】
DC/DCコンバータ回路において、MOSFETは、ソースを接地し、ドレインをチャージポンプ回路に接続するNMOSFETであって、負荷と第1の基準電圧源とを直列形態で接続する2個の抵抗素子を備え、増幅器は、差動増幅器であって、差動増幅器の非反転入力端子を2個の抵抗素子の接続点に接続し、差動増幅器の反転入力端子を接地し、充電期間においてNMOSFETをオフ状態とするように差動増幅器の出力段NMOSトランジスタ(図4のMN2)をオンとするスイッチ回路(図3のSW7)を備えてもよい。
【0024】
DC/DCコンバータ回路において、MOSFETは、ソースを電源に接続し、ドレインをチャージポンプ回路に接続するPMOSFET(図5のMP1)であって、負荷と接地とを直列形態で接続する2個の抵抗素子を備え、差動増幅器の非反転入力端子を2個の抵抗素子の接続点に接続し、差動増幅器の反転入力端子を、充電期間において接地し、昇圧期間において第3の基準電圧源に接続する切替回路(図5のSW15、SW16)を備えてもよい。
【0025】
DC/DCコンバータ回路において、MOSFETは、ソースを電源に接続し、ドレインをチャージポンプ回路に接続するPMOSFETであって、負荷と接地とを直列形態で接続する2個の抵抗素子を備え、差動増幅器の反転入力端子を第3の基準電圧源に接続し、差動増幅器の非反転入力端子を、充電期間において第3の基準電圧源の基準電圧より高い基準電圧の第4の基準電圧源に接続し、昇圧期間において2個の抵抗素子の接続点に接続する切替回路(図7のSW17、SW18)を備えてもよい。
【0026】
以上のようなDC/DCコンバータ回路によれば、充電期間において電圧制御抵抗素子を高インピーダンスに設定し、充電期間から昇圧期間に移った直後に急激に昇圧せず、差動増幅器の過渡応答能力に応じた時間をかけて電圧制御抵抗素子のインピーダンスを下げることで出力を昇圧させる。このため、出力に接続するチャージポンプ内のスイッチに出力設定電圧を超えるチャージポンプ回路固有の極性反転電圧や昇圧電圧が印加されなくなり、上記スイッチを構成するトランジスタの耐圧を下げることができる。したがって、耐圧の高いトランジスタに比べてLSI上の面積が小さくて製造工程が少ないため製造コストが下がる。また、出力にオーバシュートが発生しないので、負荷の異常動作や損傷等を防止することができる。
【0027】
以下、実施例に即し、図面を参照して詳しく説明する。
【実施例1】
【0028】
図1は、本発明の第1の実施例に係るDC/DCコンバータ回路の回路図である。第1の実施例のDC/DCコンバータ回路は電圧反転型を構成している。図1において、図8と同一の符号は同一物を表し、その説明を省略する。また、図1、図8において、差動増幅器AMP1と演算増幅器12、電圧制御抵抗素子MN1とMOSFET14、基準電圧Vref1と基準電圧Vref、負荷R3と負荷回路16のそれぞれは、同一物である。
【0029】
図1において、チャージポンプ回路21は、図8のチャージポンプ回路23におけるスイッチSW3を削除して構成している。チャージポンプ回路21の出力端であるスイッチSW4とコンデンサC2の接続点は、出力Voutと負荷R3とに接続される。出力Voutと基準電圧Vref1の間に抵抗R1と抵抗R2が直列に接続され、抵抗R1はその一端に基準電圧Vref1が入力され、他端が差動増幅器AMP1の非反転入力端子に接続される。抵抗R2はその一端に出力電圧Voutが入力され、他端は差動増幅器AMP1の非反転入力端子に接続される。差動増幅器AMP1の出力端子は、NMOSFETである電圧制御抵抗素子MN1のゲート端子に接続される。電圧制御抵抗素子MN1は、チャージポンプ回路21の入力端であるスイッチSW1およびコンデンサC1の接続点と、接地(GND)間に接続される。差動増幅器AMP1の反転入力端子は、GNDと基準電圧Vref1よりも高い電圧である基準電圧Vref2とにそれぞれ切り替えるためのスイッチSW5、SW6に接続される。
【0030】
このような構成のDC/DCコンバータ回路は、充電期間において、スイッチSW5をオフ、スイッチSW6をオンとし、差動増幅器AMP1の反転入力端子に基準電圧Vref1よりも高い電圧の基準電圧Vref2を接続して、差動増幅器AMP1の出力端子をローレベルとする。したがって、電圧制御抵抗素子MN1は、オフ状態(高抵抗)に設定される。
【0031】
次に、第1の実施例のDC/DCコンバータ回路について動作を詳細に説明する。図2は、第1の実施例のDC/DCコンバータ回路の充電期間と昇圧期間における出力電圧Voutと、スイッチSW2とコンデンサC1との接続点N1の電圧と、電圧制御抵抗素子MN1のインピーダンス(抵抗値)の変化を示す波形である。ここでは、各定数を下記の値に設定した場合を例として示す。
R1=1MΩ
R2=2MΩ
VDD=3V
Vref1=1V
Vref2=2V
Vout=−1×Vref1×R2/R1=−2V
【0032】
出力電圧Voutが設定電圧である−2Vの値で昇圧期間から充電期間に移行した場合のDC/DCコンバータ回路の動作を説明する。
【0033】
まず充電期間では、スイッチSW1とSW2をオンさせてコンデンサC1に電源電圧VDDを充電する。更にスイッチSW4をオフして帰還ループを切断すると共にスイッチSW5をオフしスイッチSW6をオンして差動増幅器AMP1の反転入力端子をGNDから基準電圧Vref2へ切り換える。コンデンサC2に蓄えられた電圧は負荷R3により放電するため、出力電圧Voutは設定電圧である−2Vから上昇する。この場合、差動増幅器AMP1の反転入力端子には基準電圧Vref1よりも高いVref2が接続されているため、差動増幅器AMP1の出力電圧は低下し、電圧制御抵抗素子MN1はオフ状態(高抵抗値)となる。
【0034】
次に昇圧期間に移ると、スイッチSW5をオンしスイッチSW6をオフさせて差動増幅器AMP1の反転入力端子をGNDに接続する。更にスイッチSW1、SW2をオフしSW4をオンし、コンデンサC1に蓄えた電源電圧VDDを反転させた電圧にスイッチSW1とコンデンサC1との接続点の電圧を加えた電圧をコンデンサC2に充電しようとする。この時、充電期間から昇圧期間に移った直後は、差動増幅器AMP1の過渡応答スピードが遅いので出力電圧は低く、電圧制御抵抗素子MN1はオフ状態(高抵抗値)である為に切断しているのと同じある。したがって、コンデンサC2へ充電が行われず、スイッチSW2とコンデンサC1との接続点N1の電圧は、出力電圧Voutで決定され、スイッチSW4を通して出力電圧Voutと同電圧になる。また充電期間から昇圧期間に移った直後のスイッチSW1とコンデンサC1との接続点の電位は、出力Voutの電圧にコンデンサC1に蓄えた電源VDD電圧を加えたVout+VDDの電位となる。
【0035】
その後の昇圧期間において、設定電圧よりも上がっている出力電圧Voutを調整するため、差動増幅器AMP1は、過渡応答能力に応じて差動増幅器AMP1の出力電圧を上昇させて電圧制御抵抗素子MN1のインピーダンスを下げる。そしてスイッチSW1とコンデンサC1との接続点の電位を下げることで出力電圧Voutは下がり設定電圧に一致する。この時、差動増幅器AMP1の過渡応答スピードが遅い為、差動増幅器AMP1の出力は、差動増幅器AMP1の過渡応答能力に応じた時間をかけて緩やかに上がるので、出力電圧Voutも同時間をかけて緩やかに下降し、設定電圧に至って下降を停止させる。
【0036】
前述のとおり、本実施例のDC/DCコンバータ回路は、充電期間に電圧制御抵抗素子MN1を高インピーダンスに制御している。このため、充電期間から昇圧期間への切換え時にいきなりコンデンサC2へ充電がおこなわれず、チャージポンプ回路21固有の極性反転電圧である−1×VDDの電圧を発生しない。その後、差動増幅器AMP1の過渡応答能力に応じた時間をかけて緩やかに電圧制御抵抗素子MN1のインピーダンスを下げてコンデンサC2へ充電をおこなう。したがって、充電期間から昇圧期間への切換りの直後毎に出力Voutに接続するスイッチSW2とSW4において式(1)に示す設定電圧を超える電圧は発生しない。よって出力Voutに接続するスイッチSW2、SW4をチャージポンプ回路21固有の極性反転電圧である−1×VDDより低い式(1)に示す設定電圧の耐圧の素子で設計することができる。
【実施例2】
【0037】
図3は、本発明の第3の実施例に係るDC/DCコンバータ回路の回路図である。図3において、図1と同一の符号は、同一物を表し、その説明を省略する。第2の実施例のDC/DCコンバータ回路の第1の実施例に対する変更点は、以下の通りである。
1)差動増幅器AMP1を、出力トランジスタのゲート端子を制御する端子(以下出力制御端34と称す)を有する差動増幅器AMP2への変更。
2)出力制御端34を、スイッチSW7を介して電源VDDと接続。
3)誤差増幅器AMP2の反転入力端子において、スイッチSW5、SW6を削除して接地へ接続。
【0038】
図4は、第2の実施例のDC/DCコンバータ回路で使用する差動増幅器AMP2の一例を示す回路図である。図4において、差動増幅器AMP2は、差動回路31と、発振対策の位相補正回路32と、出力トランジスタMN2と、出力プルアップ用の電流源33と、出力制御端子34とにより構成される。差動増幅器AMP2は、出力トランジスタMN2にNMOSFETを使用しており、出力トランジスタMN2のゲート端子は出力制御端34を通して外部から信号を入力することができる。
【0039】
第2の実施例のDC/DCコンバータ回路の基本の動作は、第1の実施例と同じであるので省略する。違いは、充電期間においてスイッチSW7をオンとし差動増幅器AMP2内の出力トランジスタMN2のゲートを電源電圧VDDにして差動増幅器AMP2の出力電圧を下げて電圧制御抵抗素子MN1をオフ状態(高抵抗値)に設定する点である。
【0040】
このようなDC/DCコンバータ回路によれば、実施例1と同様に出力Voutに接続するスイッチSW2、SW4をチャージポンプ回路21固有の極性反転電圧である−1×VDDより低い式(1)の設定電圧の耐圧の素子で設計することができる。また、負荷R3の異常動作や損傷等の原因となる出力電圧Voutのオーバシュートも発生しない。
【実施例3】
【0041】
図5は、本発明の第3の実施例に係るDC/DCコンバータ回路の回路図である。第3の実施例のDC/DCコンバータ回路は、昇圧型を構成しており、充電期間に差動増幅器AMP1の反転入力端子を接地して電圧制御抵抗素子MP1をオフ状態(高抵抗値)に設定する。
【0042】
第3の実施例のDC/DCコンバータ回路の第1の実施例に対する変更点は、以下の通りである。
1)電圧制御抵抗素子MN1を電圧制御抵抗素子MP1に変更し、接地していた一端(ソース)を電源VDDとの接続に変更。
2)電圧反転型のチャージポンプ回路21を昇圧型のチャージポンプ回路22に変更。なお、チャージポンプ回路22は以下のように構成される。
スイッチSW11およびスイッチSW12は、それぞれコンデンサC11の両端に接続され、スイッチSW11が電源VDDに、スイッチSW12が接地電位に接続される。コンデンサC11とスイッチSW12の接続点は電圧制御抵抗素子MP1の他端に接続され、スイッチSW14はコンデンサC11とC12の間に挿入される。コンデンサC12の他端は接地される。
3)Vref1を削除して、代わりにGNDと抵抗R1を接続。
4)差動増幅器AMP1の反転入力端子は、入力をスイッチSW5、SW6を削除して代わりに基準電圧Vref3とGNDとをそれぞれ切り替えるためのスイッチSW15、SW16に接続。
【0043】
第1の実施例のDC/DCコンバータ回路は、−1倍の昇圧を行うチャージポンプ回路21を具備した回路である。これに対し、第3の実施例のDC/DCコンバータ回路は、2倍の昇圧を行うチャージポンプ回路22を具備した回路であり、基本動作はチャージポンプ回路21と同じである。
【0044】
出力Voutに発生した電圧は、抵抗R1とR2により分圧され、反転入力端子に基準電圧Vref3を接続した差動増幅器AMP1の非反転入力端子へ伝えられる。昇圧期間において、昇圧型DC/DCコンバータ回路は帰還ループを構成し、差動増幅器AMP1はスイッチSW12とコンデンサC11との接続点の電位を電圧制御抵抗素子MP1により変化させることで出力電圧Voutを下記の式(2)で示す値に設定する。
Vout=Vref3×(R1+R2)/R1 ・・・・式(2)
【0045】
次に、第3の実施例のDC/DCコンバータ回路の動作を詳細に説明する。図6は、第3の実施例のDC/DCコンバータ回路の充電期間と昇圧期間における出力電圧Voutと、スイッチSW11とコンデンサC11との接続点N2の電圧と、電圧制御抵抗素子MP1のインピーダンス(抵抗値)の変化を示す波形である。ここでは、各定数を下記の値に設定した場合の例を示す。
R1=1MΩ
R2=4MΩ
VDD=3V
Vref3=1V
Vout=Vref3×(R1+R2)/R1=5V
【0046】
出力電圧Voutが設定電圧である5Vの値で昇圧期間から充電期間に移行した場合の第3の実施例のDC/DCコンバータ回路について動作を説明する。
【0047】
まず充電期間では、スイッチSW11とSW12をオンさせてコンデンサC11に電源電圧VDDを充電する。更にスイッチSW14をオフして帰還ループを切断すると共に、スイッチSW15をオフしスイッチSW16をオンして差動増幅器AMP1の反転入力端子の入力を基準電圧Vref3からGNDへ切り換える。コンデンサC12に蓄えられた電圧は負荷R3により放電するため、出力電圧Voutは設定電圧である5Vから低下する。この場合、差動増幅器AMP1の反転入力端子には出力電圧Voutを抵抗R1とR2の分圧した電圧よりも十分に低いGNDが接続しているため、差動増幅器AMP1の出力電圧は上昇し電圧制御抵抗素子MP1はオフ状態(高抵抗)となる。
【0048】
次に昇圧期間に移ると、スイッチSW15をオンしスイッチSW16をオフさせて差動増幅器AMP1の反転入力端子の電圧を基準電圧Vref3にする。更にスイッチSW11、SW12をオフし、SW14をオンし、コンデンサC11に蓄えた電源電圧VDDにスイッチSW12とコンデンサC11との接続点の電圧を加えた電圧をコンデンサC12へ充電しようとする。この場合、充電期間から昇圧期間に移った直後では、差動増幅器AMP1の出力電圧は高く、電圧制御抵抗素子MP1は高抵抗である為に切断しているのと同じである。このため、コンデンサC12へ充電が行われず、スイッチSW11とコンデンサC11との接続点N2の電圧は出力電圧Voutで決定され、スイッチSW14を通して出力Voutと同電圧になる。また充電期間から昇圧期間に移った直後のスイッチSW12とコンデンサC11との接続点の電位は、出力Voutの電圧にコンデンサC11に蓄えた電源VDD電圧を引いたVout−VDDの電位となる。
【0049】
その後の昇圧期間において、設定電圧よりも下がっている出力電圧Voutを調整するため、差動増幅器AMP1は、差動増幅器AMP1の出力電圧を下げて電圧制御抵抗素子MP1の抵抗値を下げ、そしてスイッチSW12とコンデンサC11との接続点の電位を上げることで出力電圧Voutを上げて設定電圧に一致させる。この場合、差動増幅器AMP1の過渡応答スピードが遅い為、差動増幅器AMP1の出力電圧は、差動増幅器AMP1の過渡応答能力に応じた時間をかけて緩やかに下降するので、出力電圧Voutも同時間をかけて緩やかに上昇し、設定電圧に至り上昇を停止する。
【0050】
このように第3の実施例のDC/DCコンバータ回路は、第1の実施例と同様に、第1の実施例の電圧制御抵抗素子MN1に対応する電圧制御抵抗素子MP1のインピーダンスを充電期間に高抵抗に設定する。よって、出力Voutに接続するスイッチSW11とSW14をチャージポンプ回路22固有の昇圧電圧である2×VDD電圧より低い式(2)に示す設定電圧の耐圧を持つ素子で設計することが可能である。また、負荷R3の異常動作や破壊等の原因となる出力のオーバシュートも発生しない。
【実施例4】
【0051】
図7は、本発明の第4の実施例に係るDC/DCコンバータ回路の回路図である。図7において、図5と同一の符号は、同一物を表し、その説明を省略する。第4の実施例のDC/DCコンバータ回路は、昇圧型を構成しており、充電期間に差動増幅器AMP1の反転入力端子を、差動増幅器AMP1の非反転入力端子に接続する基準電圧Vref3よりも高い電圧に設定した基準電圧Vref4に接続し、電圧制御抵抗素子MP1を高抵抗に設定する。
【0052】
第4の実施例のDC/DCコンバータ回路の第3の実施例に対する変更点は、以下の通りである。
1)差動増幅器AMP1の反転入力端子に対し、スイッチSW15、SW16を削除して代わりに基準電圧Vref3と接続。
2)差動増幅器AMP1の非反転入力端子は、抵抗R1と抵抗R2の接続点に直接接続する代わりに、抵抗R1と抵抗R2の接続点と、基準電圧Vref3よりも高い電圧に設定した基準電圧Vref4とをそれぞれ切り替えるためのスイッチSW17、SW18に接続。
【0053】
第4の実施例のDC/DCコンバータ回路の基本動作は、第3の実施例と同じであるので省略する。違いは充電期間においてスイッチSW17をオフしスイッチSW18オンして、差動増幅器AMP1の反転入力端子を、差動増幅器AMP1の非反転入力端子に接続する基準電圧Vref3よりも高い電圧に設定した基準電圧Vref4に接続して、差動増幅器AMP1の出力電圧を上げて電圧制御抵抗素子MP1をオフ状態(高抵抗)にする点である。
【0054】
第4の実施例のDC/DCコンバータ回路は、第3の実施例同様に、電圧制御抵抗素子MP1の抵抗値を充電期間に高抵抗に設定する。よって、出力Voutに接続するスイッチSW11とSW14をチャージポンプ回路22固有の昇圧電圧である2×VDD電圧より低い式(2)の設定電圧の耐圧を持つ素子で設計することができる。また、負荷R3の異常動作や破壊等の原因となる出力のオーバシュートも発生しない。
【0055】
以上の実施例では、−1倍あるいは2倍のチャージポンプ回路を備えたDC/DCコンバータ回路について説明した。しかし、本発明は、これらに限定されることなく、・・・、−2倍、−1倍、2倍、3倍、4倍、・・・の従来より知られたN倍の電圧を発生するチャージポンプ回路を具備したDC/DCコンバータ回路に対しても適用可能である。このような、DC/DCコンバータ回路によれば、出力Voutに、チャージポンプ回路固有の昇圧電圧である電源VDDのN倍の電圧が発生することを防ぎ、出力Voutを設定電圧に抑えるのでオーバシュートを防ぐことができる。
【0056】
なお、前述の特許文献等の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0057】
AMP1、AMP2 差動増幅器
MP1、MN1 電圧制御抵抗素子
MN2 出力トランジスタ
31 差動回路
32 位相補正回路
33 電流源
34 出力制御端子
C1、C2、C11、C12 コンデンサ
R1、R2 抵抗
R3 負荷
Vout 出力
Vref1、Vref2、Vref3、Vref4 基準電圧
SW1〜SW7、SW11〜SW14 スイッチ
21、22 チャージポンプ回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電期間に充電した電荷を昇圧期間において負荷に放電するチャージポンプ回路と、
前記昇圧期間において前記チャージポンプ回路の出力電圧を所定値とするように前記出力電圧を帰還させる帰還路を構成して帰還路中に配置する増幅器および電圧制御抵抗素子と、
を備え、
前記電圧制御抵抗素子は、前記増幅器によって制御され、前記昇圧期間において前記チャージポンプ回路を制御可能とする制御抵抗値とされ、
前記増幅器は、前記充電期間において前記電圧制御抵抗素子をオフ状態とし、前記充電期間から前記昇圧期間に移った直後において前記電圧制御抵抗素子の抵抗値を前記制御抵抗値に向けて下げるように前記電圧制御抵抗素子を制御することを特徴とするDC/DCコンバータ回路。
【請求項2】
前記電圧制御抵抗素子は、MOSFETであって、
前記増幅器は、出力端子を前記MOSFETのゲートに接続し、前記充電期間において前記MOSFETをオフ状態とするように前記出力端子を所定電位に設定可能なように構成されることを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ回路。
【請求項3】
前記増幅器は、差動増幅器であって、前記充電期間において前記差動増幅器の反転入力端子および非反転入力端子間に電位差を与えるように構成されることを特徴とする請求項2記載のDC/DCコンバータ回路。
【請求項4】
前記MOSFETは、ソースを接地し、ドレインを前記チャージポンプ回路に接続するNMOSFETであって、
前記負荷と第1の基準電圧源とを直列形態で接続する2個の抵抗素子を備え、
前記差動増幅器の非反転入力端子を前記2個の抵抗素子の接続点に接続し、
前記差動増幅器の反転入力端子を、前記充電期間において前記第1の基準電圧源の基準電圧より高い基準電圧の第2の基準電圧源に接続し、前記昇圧期間において接地する切替回路を備えることを特徴とする請求項3記載のDC/DCコンバータ回路。
【請求項5】
前記MOSFETは、ソースを接地し、ドレインを前記チャージポンプ回路に接続するNMOSFETであって、
前記負荷と第1の基準電圧源とを直列形態で接続する2個の抵抗素子を備え、
前記増幅器は、差動増幅器であって、
前記差動増幅器の非反転入力端子を前記2個の抵抗素子の接続点に接続し、
前記差動増幅器の反転入力端子を接地し、
前記充電期間において前記NMOSFETをオフ状態とするように前記差動増幅器の出力段NMOSトランジスタをオンとするスイッチ回路を備えることを特徴とする請求項2記載のDC/DCコンバータ回路。
【請求項6】
前記MOSFETは、ソースを電源に接続し、ドレインを前記チャージポンプ回路に接続するPMOSFETであって、
前記負荷と接地とを直列形態で接続する2個の抵抗素子を備え、
前記差動増幅器の非反転入力端子を前記2個の抵抗素子の接続点に接続し、
前記差動増幅器の反転入力端子を、前記充電期間において接地し、前記昇圧期間において第3の基準電圧源に接続する切替回路を備えることを特徴とする請求項3記載のDC/DCコンバータ回路。
【請求項7】
前記MOSFETは、ソースを電源に接続し、ドレインを前記チャージポンプ回路に接続するPMOSFETであって、
前記負荷と接地とを直列形態で接続する2個の抵抗素子を備え、
前記差動増幅器の反転入力端子を第3の基準電圧源に接続し、
前記差動増幅器の非反転入力端子を、前記充電期間において前記第3の基準電圧源の基準電圧より高い基準電圧の第4の基準電圧源に接続し、前記昇圧期間において前記2個の抵抗素子の接続点に接続する切替回路を備えることを特徴とする請求項3記載のDC/DCコンバータ回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−152014(P2011−152014A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−13095(P2010−13095)
【出願日】平成22年1月25日(2010.1.25)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】