F1F0−ATPaseインヒビターおよび関連の方法
本発明は、ミトコンドリアF1F0−ATPaseインヒビターなどのグアニジンベースのF1F0−ATPaseインヒビターのファミリ、その発見方法、および特定の機能障害を治療するためのその治療薬としての用途に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iで表される化合物
であり、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、式中、
R1は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニル(imidazolidonyl)またはヘテロアリールであり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素または(C1〜C4)アルキルを表し、
R4は、
であり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
R6は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−SO2アルキルまたは−SO2N(アルキル)2を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、化合物。
【請求項2】
R1が、
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R1が
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
nが2であり、R2およびR3が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R4が
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
R6が
であり、R7が、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたは−CNを表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R5が、それぞれについて独立して、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NO2または−CNを表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
mが1である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R1が
であり、nが2であり、R2およびR3が水素であり、R4が
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
R1が
であり、nが2であり、R2およびR3が水素であり、R4が
であり、R5が、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NO2または−CNであり、mが1である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
化合物が、
のうちの1つである、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容されるキャリアとを含む医薬組成物。
【請求項13】
狼瘡、関節リウマチ、乾癬、移植片対宿主病、骨髄腫、およびリンパ腫からなる群から選択される機能障害を治療する方法であって、式IIの化合物を、その投与を必要とする被検体に治療有効量で投与して、当該機能障害の症候を寛解させることを含み、式IIは、
で表され、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
R1は複素環基であり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルを表し、
R4は、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、1または2であり、
式IIで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法。
【請求項14】
R1がヘテロアリールまたはイミダゾリドニルである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
R2およびR3が、それぞれについて独立して、水素、アルキルまたはアリールを表す、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
R4がアリールである、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
nが2であり、mが1である、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
R2およびR3が、それぞれについて独立して、水素、アルキルまたはアリールを表し、R4がアリールであり、nが2であり、mが1である、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
化合物が、請求項1の化合物である、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
化合物が請求項11の化合物である、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
心血管疾患および癌からなる群から選択される機能障害を治療する方法であって、式Iの化合物を、その投与を必要とする患者に治療有効量で投与して、当該機能障害の症候を寛解させることを含み、式Iが、
で表され、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
R1は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素または(C1〜C4)アルキルを表し、
R4は、
であり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
R6は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−SO2アルキルまたは−SO2N(アルキル)2を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法。
【請求項22】
細菌感染を治療する方法であって、式Iの化合物を、その投与を必要とする患者に治療有効量で投与して、細菌感染の症候を寛解させることを含み、式Iが、
で表され、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
R1は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素または(C1〜C4)アルキルを表し、
R4は、
であり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
R6は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−SO2アルキルまたは−SO2N(アルキル)2を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法。
【請求項23】
R1が、
である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
R1が
である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項25】
nが2であり、R2およびR3が水素である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項26】
R4が
である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項27】
R6が
であり、R7が、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたは−CNを表す、請求項21または22に記載の方法。
【請求項28】
R5が、それぞれについて独立して、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NO2または−CNを表す、請求項21または22に記載の方法。
【請求項29】
mが1である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項30】
R1が
であり、nが2であり、R2およびR3が水素であり、R4が
である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項31】
R1が
であり、nが2であり、R2およびR3が水素であり、R4が
であり、R5が、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NO2または−CNであり、およびmが1である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項32】
化合物が、請求項11の化合物である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項33】
F1F0−ATPaseを阻害する方法であって、F1F0−ATPaseを請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物に曝露することを含む、方法。
【請求項34】
F1F0−ATPaseがミトコンドリアF1F0−ATPaseである、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
F1F0−ATPase阻害剤を同定するための方法であって、
a)
i)ミトコンドリアF1F0−ATPaseを含む試料と、
ii)式I
のグアニジン化合物を含む第1の組成物であって、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
R1は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素または(C1〜C4)アルキルを表し、
R4は、
であり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
R6は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−SO2アルキルまたは−SO2N(アルキル)2を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、第1の組成物と、
iii)候補F1F0−ATPase阻害剤を含む第2の組成物と、を提供する工程と、
b)試料を第1の組成物および第2の組成物と接触させる工程と、
c)グアニジン化合物および候補F1F0−ATPase阻害剤のミトコンドリアF1F0−ATPase結合親和性を測定する工程と、
d)グアニジン化合物および候補F1F0−ATPase阻害剤のミトコンドリアF1F0−ATPase結合親和性を比較する工程と、
e)候補F1F0−ATPase阻害剤の結合親和性および試料の細胞生存度を評価することによって、候補F1F0−ATPase阻害剤をF1F0−ATPase阻害剤として同定する工程と、を含む、方法。
【請求項36】
ミトコンドリアF1F0−ATPase結合親和性を測定する工程が、ミトコンドリアF1F0−ATPaseのOSCPの結合を測定することを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤を同定するための方法であって、
a)
i)ミトコンドリアF1F0−ATPaseを含む第1および第2の試料と、
ii)式I
のグアニジン化合物を含む第1の組成物であって、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
R1は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素または(C1〜C4)アルキルを表し、
R4は、
であり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
R6は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−SO2アルキルまたは−SO2N(アルキル)2を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、第1の組成物と、
iii)候補ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤を含む第2の組成物と、を提供する工程と、
b)第1の試料を第1の組成物と接触させる工程と、
c)第2の試料を第2の組成物と接触させる工程と、
d)第1および第2の試料のミトコンドリアF1F0−ATPase活性を測定する工程と、
e)第1および第2の試料のミトコンドリアF1F0−ATPase活性を比較する工程と、
f)ミトコンドリアF1F0−ATPase活性を評価することで、候補ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤をミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤として同定する工程と、を含む、方法。
【請求項38】
ミトコンドリアF1F0−ATPase活性を測定する工程が、グアニジン化合物および候補ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤のOSCP結合親和性を測定することを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
ミトコンドリアF1F0−ATPase活性を測定する工程が、第1および第2の試料のスーパーオキシドレベルを測定することを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤を同定するための方法であって、
a)式I
で表され、その塩、エステル、およびプロドラッグを含む、1種類以上の化合物を提供する工程と、
式中、R1は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素または(C1〜C4)アルキルを表し、
R4は、
であり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
R6は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−SO2アルキルまたは−SO2N(アルキル)2を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合であり、
b)式Iの1種類以上の化合物の化学構造を修飾して、候補ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤のライブラリを作製する工程と、
c)ライブラリを、ミトコンドリアF1F0−ATPaseを含む試料に曝露する工程と、
d)それぞれの試料でミトコンドリアF1F0−ATPase活性を阻害する候補ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤をミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤として同定する工程と、を含む、方法。
【請求項41】
ミトコンドリアF1F0−ATPase活性を阻害する工程が、それぞれの試料でスーパーオキシドフリーラジカルを生成することを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
ミトコンドリアF1F0−ATPase活性を阻害する工程が、前記それぞれの試料で細胞死を開始させることを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
R1が、
である、請求項35〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
R1が
である、請求項35〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
nが2であり、R2およびR3が水素である、請求項35〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
R4が
である、請求項35〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項1】
式Iで表される化合物
であり、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、式中、
R1は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニル(imidazolidonyl)またはヘテロアリールであり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素または(C1〜C4)アルキルを表し、
R4は、
であり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
R6は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−SO2アルキルまたは−SO2N(アルキル)2を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、化合物。
【請求項2】
R1が、
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R1が
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
nが2であり、R2およびR3が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R4が
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
R6が
であり、R7が、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたは−CNを表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R5が、それぞれについて独立して、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NO2または−CNを表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
mが1である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R1が
であり、nが2であり、R2およびR3が水素であり、R4が
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
R1が
であり、nが2であり、R2およびR3が水素であり、R4が
であり、R5が、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NO2または−CNであり、mが1である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
化合物が、
のうちの1つである、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容されるキャリアとを含む医薬組成物。
【請求項13】
狼瘡、関節リウマチ、乾癬、移植片対宿主病、骨髄腫、およびリンパ腫からなる群から選択される機能障害を治療する方法であって、式IIの化合物を、その投与を必要とする被検体に治療有効量で投与して、当該機能障害の症候を寛解させることを含み、式IIは、
で表され、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
R1は複素環基であり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルを表し、
R4は、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、1または2であり、
式IIで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法。
【請求項14】
R1がヘテロアリールまたはイミダゾリドニルである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
R2およびR3が、それぞれについて独立して、水素、アルキルまたはアリールを表す、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
R4がアリールである、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
nが2であり、mが1である、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
R2およびR3が、それぞれについて独立して、水素、アルキルまたはアリールを表し、R4がアリールであり、nが2であり、mが1である、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
化合物が、請求項1の化合物である、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
化合物が請求項11の化合物である、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
心血管疾患および癌からなる群から選択される機能障害を治療する方法であって、式Iの化合物を、その投与を必要とする患者に治療有効量で投与して、当該機能障害の症候を寛解させることを含み、式Iが、
で表され、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
R1は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素または(C1〜C4)アルキルを表し、
R4は、
であり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
R6は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−SO2アルキルまたは−SO2N(アルキル)2を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法。
【請求項22】
細菌感染を治療する方法であって、式Iの化合物を、その投与を必要とする患者に治療有効量で投与して、細菌感染の症候を寛解させることを含み、式Iが、
で表され、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
R1は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素または(C1〜C4)アルキルを表し、
R4は、
であり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
R6は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−SO2アルキルまたは−SO2N(アルキル)2を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、方法。
【請求項23】
R1が、
である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
R1が
である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項25】
nが2であり、R2およびR3が水素である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項26】
R4が
である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項27】
R6が
であり、R7が、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたは−CNを表す、請求項21または22に記載の方法。
【請求項28】
R5が、それぞれについて独立して、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NO2または−CNを表す、請求項21または22に記載の方法。
【請求項29】
mが1である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項30】
R1が
であり、nが2であり、R2およびR3が水素であり、R4が
である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項31】
R1が
であり、nが2であり、R2およびR3が水素であり、R4が
であり、R5が、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、−NO2または−CNであり、およびmが1である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項32】
化合物が、請求項11の化合物である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項33】
F1F0−ATPaseを阻害する方法であって、F1F0−ATPaseを請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物に曝露することを含む、方法。
【請求項34】
F1F0−ATPaseがミトコンドリアF1F0−ATPaseである、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
F1F0−ATPase阻害剤を同定するための方法であって、
a)
i)ミトコンドリアF1F0−ATPaseを含む試料と、
ii)式I
のグアニジン化合物を含む第1の組成物であって、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
R1は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素または(C1〜C4)アルキルを表し、
R4は、
であり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
R6は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−SO2アルキルまたは−SO2N(アルキル)2を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、第1の組成物と、
iii)候補F1F0−ATPase阻害剤を含む第2の組成物と、を提供する工程と、
b)試料を第1の組成物および第2の組成物と接触させる工程と、
c)グアニジン化合物および候補F1F0−ATPase阻害剤のミトコンドリアF1F0−ATPase結合親和性を測定する工程と、
d)グアニジン化合物および候補F1F0−ATPase阻害剤のミトコンドリアF1F0−ATPase結合親和性を比較する工程と、
e)候補F1F0−ATPase阻害剤の結合親和性および試料の細胞生存度を評価することによって、候補F1F0−ATPase阻害剤をF1F0−ATPase阻害剤として同定する工程と、を含む、方法。
【請求項36】
ミトコンドリアF1F0−ATPase結合親和性を測定する工程が、ミトコンドリアF1F0−ATPaseのOSCPの結合を測定することを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤を同定するための方法であって、
a)
i)ミトコンドリアF1F0−ATPaseを含む第1および第2の試料と、
ii)式I
のグアニジン化合物を含む第1の組成物であって、
その塩、エステル、およびプロドラッグを含み、
式中、
R1は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素または(C1〜C4)アルキルを表し、
R4は、
であり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
R6は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−SO2アルキルまたは−SO2N(アルキル)2を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合である、第1の組成物と、
iii)候補ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤を含む第2の組成物と、を提供する工程と、
b)第1の試料を第1の組成物と接触させる工程と、
c)第2の試料を第2の組成物と接触させる工程と、
d)第1および第2の試料のミトコンドリアF1F0−ATPase活性を測定する工程と、
e)第1および第2の試料のミトコンドリアF1F0−ATPase活性を比較する工程と、
f)ミトコンドリアF1F0−ATPase活性を評価することで、候補ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤をミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤として同定する工程と、を含む、方法。
【請求項38】
ミトコンドリアF1F0−ATPase活性を測定する工程が、グアニジン化合物および候補ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤のOSCP結合親和性を測定することを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
ミトコンドリアF1F0−ATPase活性を測定する工程が、第1および第2の試料のスーパーオキシドレベルを測定することを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤を同定するための方法であって、
a)式I
で表され、その塩、エステル、およびプロドラッグを含む、1種類以上の化合物を提供する工程と、
式中、R1は、少なくとも1個の環窒素原子を含有するイミダゾリドニルまたはヘテロアリールであり、
R2およびR3は、それぞれについて独立して、水素または(C1〜C4)アルキルを表し、
R4は、
であり、
R5は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−C(O)アリール、−C(O)ヘテロアリール、−C(O)N(R2)アリールまたは−C(O)N(R2)ヘテロアリールを表し、
R6は、それぞれについて独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−CN、−SO2アルキルまたは−SO2N(アルキル)2を表し、
nは、0、1、2、3または4であり、
mは、それぞれについて独立して、1または2を表し、
式Iで表される化合物における立体中心での立体化学配置が、R、Sまたはこれらの混合であり、
b)式Iの1種類以上の化合物の化学構造を修飾して、候補ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤のライブラリを作製する工程と、
c)ライブラリを、ミトコンドリアF1F0−ATPaseを含む試料に曝露する工程と、
d)それぞれの試料でミトコンドリアF1F0−ATPase活性を阻害する候補ミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤をミトコンドリアF1F0−ATPase阻害剤として同定する工程と、を含む、方法。
【請求項41】
ミトコンドリアF1F0−ATPase活性を阻害する工程が、それぞれの試料でスーパーオキシドフリーラジカルを生成することを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
ミトコンドリアF1F0−ATPase活性を阻害する工程が、前記それぞれの試料で細胞死を開始させることを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
R1が、
である、請求項35〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
R1が
である、請求項35〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
nが2であり、R2およびR3が水素である、請求項35〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
R4が
である、請求項35〜42のいずれか一項に記載の方法。
【公表番号】特表2011−509238(P2011−509238A)
【公表日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−524985(P2010−524985)
【出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際出願番号】PCT/US2008/076021
【国際公開番号】WO2009/036175
【国際公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(510041142)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン (20)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際出願番号】PCT/US2008/076021
【国際公開番号】WO2009/036175
【国際公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(510041142)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン (20)
【Fターム(参考)】
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