説明

FXRを調節するための化合物および方法

式の化合物


(式中、可変物は本明細書に定義されるとおりである)およびそれらの医薬組成物ならびに使用方法が、脂質代謝異常および脂質代謝異常に関連する疾患の処置に有用として開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医化学、薬理学、および医薬の分野に関する。具体的には、本発明は、脂質代謝異常および脂質代謝異常に関連する疾患を処置するのに有用な新規化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
脂質代謝異常および脂質代謝異常に関連する疾患、例えば、アテローム性動脈硬化、冠動脈疾患、脳卒中などは、死亡、罹患率、および経済的損失の主要な原因である。血漿中脂質、特にコレステロールの一部分は、心臓血管の健康において重要な役割を有すると認識されている。トリグリセリド、HDLコレステロール、およびLDLコレステロールなどの血漿脂質の有益な調節が望まれる。
【0003】
多数の試みが、脂質代謝異常に関連する疾患を処置するための安全かつ有効な分子的実体を提供するために進行中である。例えば、特許文献1は、ファルネソイドX受容体(FXR)作用薬として有用であるといわれている化合物を開示している。特許文献2は、FXRを調節するのに有用なイソオキサゾール化合物を開示している。特許文献3は、FXRモジュレータとしてのアリールトリアゾール誘導体、およびそれらの調製物、医薬組成物、ならびに脂質代謝異常および関連疾患の処置における使用を開示している。
【0004】
FXR作用薬は、トリグリセリド、コレステロール、および炭水化物代謝を制御する遺伝子の転写を調節する核内受容体のためのリガンドである。上記の試みおよび他の試みにも拘らず、(生体外および生体内モデルに基づいて)強力かつ有効なFXRの作用薬であると考えられる化合物を発見および開発する必要性が存在したままである。このような化合物は、脂質代謝異常および関連疾患、例えば、アテローム性動脈硬化を含む、望ましくない脂質特性によって特徴付けられるか、またはそれらに起因する障害を処置するのに有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2004/048349 A1号
【特許文献2】国際公開第2007/092751 A3号
【特許文献3】国際公開第2007/140174 A2号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、式Iの化合物
【化1】

(式中、
qは1または2であり、ただし、XがCである場合、qは1であり、
UはO、NまたはCであり、ただし、UがOまたはNである場合、R3aは存在せず、そしてUがNまたはCである場合、UN結合は二重結合であり、そしてWがCである場合、WN結合は二重結合であり、
WはCまたはNであり、
XはCまたはNであり、
はクロロ、フルオロ、またはトリフルオロメトキシであり、
は水素、クロロ、フルオロ、またはトリフルオロメトキシであり、
3aは水素または存在せず、
3bはトリフルオロメチル、シクロプロピル、またはイソプロピルであり、Arは6−インドリル、6−ベンゾチエニル、4−ナフチル、4−フェニル、および2−ピリジニルからなる群より選択され、各々は任意に、メチル、エチル、およびフェニルからなる群より独立して選択される1つまたは2つの基で置換され、そして
はCOOHである)
あるいはその薬理学的に許容できる塩、鏡像異性体、ジアステレオマーまたはその混合物を提供する。
【0007】
本発明の化合物は、FXRの作用薬である。本発明の化合物は、限定されないが、総コレステロール値を低下させること、LDLコレステロール値を低下させること、VLDLコレステロール値を低下させること、HDLコレステロール値を上昇させること、および/またはトリグリセリド値を低下させることを含む、脂質特性を有益に変換するのに有用である。従って、本発明は、脂質代謝異常および脂質代謝異常に関連する疾患などのFXR媒介性状態を処置するための方法を提供し、この方法は、治療有効量の本発明の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む。
【0008】
本発明はまた、アテローム性動脈硬化を処置するための方法を提供し、この方法は、治療有効量の本発明の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む。
【0009】
本発明はまた、本発明の化合物および薬理学的に許容できる担体を含む医薬組成物を提供する。
【0010】
本発明はまた、治療に使用するため、特に脂質代謝異常および関連疾患を処置する際に使用するための本発明の化合物に関連する。本発明はまた、アテローム性動脈硬化を処置する際に使用するための本発明の化合物に関連する。
【0011】
本発明はまた、脂質代謝異常または関連疾患を治療するための医薬の製造における本発明の化合物の使用に関連する。本発明はまた、アテローム性動脈硬化を処置するための医薬の製造における本発明の化合物の使用に関連する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願明細書に用いる「脂質代謝異常」という用語は、血液中において異常性の、または異常量の脂質およびリポタンパク質ならびに、かかる異常性の原因、発生、悪化、またはそれに付属する病状を称する(Dorland’s Illustrated Medical Dictionary,第29版,W.B Saunders publishing Company,New York,NYを参照されたい)。本願明細書に用いる脂質代謝異常の定義内に包含される病状としては、脂肪過剰血症、高トリグリセリド症、低血漿HDL、高血漿LDL、高血漿VLDL、肝臓コレステロール、および高コレステロール血症が挙げられる。
【0013】
本願明細書に用いる「脂質代謝異常に関連する疾患」という用語は、アテローム性動脈硬化、血栓症、冠状動脈疾患、脳卒中、および高血圧を含む循環器疾患を称するが、これらに限定されない。また、脂質代謝異常に関連する疾患は、肥満、糖尿病、インスリン耐性、およびそれらの合併症などの代謝疾患も含む。糖尿病の合併症としては、糖尿病性網膜症が挙げられるが、これらに限定されない。
【0014】
本願明細書に用いる「治療有効量」という用語は、本願明細書に記載の症状の処置のために認められる治療内容の一部、または認定処方者により指示通りに取り込まれるのに十分であることが決定される、本発明の化合物の量を意味する。
【0015】
本発明の化合物は、1個以上のキラル中心を有していても良いので、光学活性形態で存在してもよい。このような全ての光学活性形態または立体異性体は、本発明の範囲内である。特定の立体異性体が望ましい場合、当該分野において周知の方法によって調製され得る。
【0016】
好ましくは、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシである。
【0017】
好ましくは、RはクロロまたはHである。
【0018】
好ましくは、R3bはシクロプロピルまたはイソプロピルである。
【0019】
好ましいAr基は、任意に置換された4−フェニル、2−ピリジニル、6−ベンゾチエニル、または6−インドリルである。より好ましいArは、任意に置換された4−フェニル、6−インドリル、または6−ベンゾチエニルである。最も好ましいArは、任意に置換された4−フェニルまたは6−インドリルである。好ましいArは、メチル、エチルおよびフェニルからなる群より選択される基で任意に置換される。より好ましい任意の置換基はメチルである。
【0020】
式Iの化合物(式中、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロであり、R3aは水素または存在せず、R3bはシクロプロピルまたはイソプロピルであり、そしてAr基は、各々がメチルまたはトリフルオロメチルまたはフェニルから選択される基で任意に置換された4−フェニル、2−ピリジニル、6−インドリル、または6−ベンゾチエニルである)もまた好ましい。
【0021】
式Iの化合物(式中、qは1であり、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロであり、R3bはシクロプロピルであり、そしてAr基は、各々がメチルで任意に置換された4−フェニル、2−ピリジニル、または6−インドリルである)もまた好ましい。
【0022】
式Iの化合物(式中、qは2であり、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロであり、R3bはシクロプロピルであり、XはNであり、そしてAr基は、各々がメチルで任意に置換された4−フェニル、2−ピリジニル、または6−インドリルである)もまた好ましい。
【0023】
式Iの化合物(式中、Uは酸素であり、かつWはイソオキサゾール環を形成する炭素であり、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロであり、R3aは存在せず、かつR3bはシクロプロピルであり、そしてAr基は、各々がメチルで任意に置換された4−フェニル、2−ピリジニル、6−インドリル、または6−ベンゾチエニルである)もまた好ましい。
【0024】
式Iの化合物(式中、UおよびWの両方はトリアゾール環を形成する窒素であり、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロであり、R3aは存在せず、かつR3bはシクロプロピルまたはイソプロピルであり、そしてAr基は、各々がメチルまたはフェニルで任意に置換された4−フェニル、6−インドリル、または6−ベンゾチエニルである)もまた好ましい。
【0025】
式Iの化合物(式中、Uは炭素であり、Wはピラゾール環を形成する窒素であり、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロであり、R3aは水素であり、かつR3bはシクロプロピルまたはイソプロピルであり、そしてAr基は、各々がメチルまたはフェニルで任意に置換された4−フェニル、6−インドリルまたは6−ベンゾチエニルである)もまた好ましい。
【0026】
式Iの化合物(式中、qは1であり、Uは酸素であり、かつWはイソオキサゾール環を形成する炭素であり、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロであり、R3aは存在せず、かつR3bはシクロプロピルであり、XはCであり、そしてAr基は、各々がメチルで任意に置換された4−フェニル、2−ピリジニル、6−インドリル、または6−ベンゾチエニルである)もまた好ましい。
【0027】
式Iの化合物(式中、qは1であり、UおよびWの両方はトリアゾール環を形成する窒素であり、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロであり、R3aは存在せず、かつR3bはシクロプロピルまたはイソプロピルであり、XはCであり、そしてAr基は、各々がメチルまたはフェニルで任意に置換された4−フェニル、6−インドリルまたは6−ベンゾチエニルである)もまた好ましい。
【0028】
式Iの化合物(式中、qは1であり、Uは炭素であり、Wはピラゾール環を形成する窒素であり、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロであり、R3aは水素であり、かつR3bはシクロプロピルまたはイソプロピルであり、XはCであり、そしてAr基は、各々がメチルまたはフェニルで任意に置換された4−フェニル、6−インドリルまたは6−ベンゾチエニルである)もまた好ましい。
【0029】
式Iの化合物(式中、Uは酸素であり、かつWはイソオキサゾール環を形成する炭素であり、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロであり、R3aは存在せず、かつR3bはシクロプロピルであり、XはNであり、そしてAr基は、各々がメチルで任意に置換された4−フェニル、2−ピリジニル、6−インドリルまたは6−ベンゾチエニルである)もまた好ましい。
【0030】
式Iの化合物(式中、UおよびWの両方はトリアゾール環を形成する窒素であり、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロであり、R3aは水素であり、かつR3bはシクロプロピルまたはイソプロピルであり、XはNであり、そしてAr基は、各々がメチルまたはフェニルで任意に置換された4−フェニル、6−インドリルまたは6−ベンゾチエニルである)もまた好ましい。
【0031】
式Iの化合物(式中、Uは炭素であり、Wはピラゾール環を形成する窒素であり、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロであり、R3aは水素であり、かつR3bはシクロプロピルまたはイソプロピルであり、XはNであり、そしてAr基は、各々がメチルまたはフェニルで任意に置換された4−フェニル、6−インドリルまたは6−ベンゾチエニルである)もまた好ましい。
【0032】
本発明はまた、式Iaの化合物
【化2】

(式中、
qは1または2であり、ただし、XがCである場合、qは1であり、
UはO、NまたはCであり、ただし、UがOまたはNである場合、R3aは存在せず、そしてUがNまたはCである場合、UN結合は二重結合であり、UおよびWは同時にCということではなく、そしてWがCである場合、WN結合は二重結合であり、そしてUNおよびWNは同時に二重結合ということではなく、
WはCまたはNであり、
XはCまたはNであり、
はクロロ、フルオロ、またはトリフルオロメトキシであり、
は水素、クロロ、フルオロ、またはトリフルオロメトキシであり、
3aは水素または存在せず、
3bはトリフルオロメチル、シクロプロピル、またはイソプロピルであり、
Arは、各々がメチル、エチルおよびフェニルからなる群より選択される基で任意に置換されたインドリル、ベンゾチエニル、ナフチル、フェニル、ベンゾイソチアゾリル、インダゾリル、およびピリジニルからなる群より選択され、そして
は−COOHである)
あるいはその薬理学的に許容できる塩、または鏡像異性体を提供する。
【0033】
式IまたはIaの化合物
(式中、
UはOであり、Wはイソオキサゾール環
【化3】

を形成するCであり、
UおよびWの両方はトリアゾール環
【化4】

を形成するNであるか、または
UはCであり、Wはピラゾール環
【化5】

を形成するNである)
が好ましい。
【0034】
本発明はさらに、式IIの化合物
【化6】

(式中、
qは1または2であり、
はクロロ、フルオロ、またはトリフルオロメトキシであり、
は水素、クロロ、フルオロ、またはトリフルオロメトキシであり、
3bはトリフルオロメチル、シクロプロピル、またはイソプロピルであり、
XはCまたはNであり、ただし、XがCである場合、qは1であり、
Arは、各々がメチルまたはフェニルで任意に置換されたインドリル、ベンゾチエニル、ナフチル、フェニル、ベンゾイソチアゾリル、インダゾリル、およびピリジニルからなる群より選択される)
またはその薬理学的に許容できる塩もしくは鏡像異性体を提供する。
【0035】
本発明の好ましい化合物は、式I、IaまたはIIの化合物(式中、Rはクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロである)である。好ましくは、RおよびRの両方はクロロであるか、またはRはトリフルオロメトキシであり、Rは水素である。
【0036】
本発明の好ましい化合物は、式I、IaまたはIIの化合物(式中、R3bはシクロプロピルまたはイソプロピルである)である。好ましくは、R3bはシクロプロピルである。
【0037】
本発明の好ましい化合物は、式IaまたはIIの化合物(式中、Arは、各々がメチルまたはフェニルで任意に置換された6−ベンゾイソチアゾリル、5−ベンゾチエニル、6−ベンゾチエニル、6−インダゾリル、5−インドリル、または6−インドリル、4−フェニルおよび2−ピリジニルである)である。好ましくは、Arは、各々がメチルで任意に置換された6−ベンゾイソチアゾリル、5−ベンゾチエニル、6−ベンゾチエニル、6−インダゾリル、5−インドリル、6−インドリル、または4−フェニルである。最も好ましくは、Ar基は、各々がメチルで任意に置換された5−ベンゾチエニル、6−ベンゾチエニル、5−インドリル、6−インドリルまたは4−フェニルである。
【0038】
本発明の好ましい化合物は、式I、IaまたはIIの化合物(式中、qは1であり、XはNである)である。
【0039】
本発明の好ましい化合物は、式I、IaまたはIIの化合物(式中、qは1であり、XはCである)である。
【0040】
本発明の好ましい化合物は、式I、IaまたはIIの化合物(式中、qは2であり、XはNである)である。
【0041】
本発明の化合物(式I、IaまたはII)は、以下に記載するものを含む当該分野において公知の種々の段階的手順の組み合わせによって調製できる。式IIの化合物は、U=Oであり、R3aが存在せず、かつWがCである場合;またはイソオキサゾール環が特に調製される場合、以下のスキームに従って調製される。以下のスキームにおける各工程の生成物は、抽出、蒸発、沈殿、クロマトグラフィー、濾過、粉砕、結晶化などを含む、従来の方法によって回収できる。以下のスキームにおいて、他に示さない限り、全ての置換基は予め定義した通りであり、適切な試薬は当該分野において周知であり、認識されている。
【化7】

【0042】
スキーム1は、適切な式(1)の化合物と適切な式(2)の化合物とを反応させて、XがNである式IまたはIIの化合物を得る反応を示す。
【0043】
従って、R、R、R3a、R3b、qおよびRが式Iに定義され、Yが脱離基である式(1)の適切な化合物、ならびにRおよびArが式(I)に定義されたものであるか、または例えば、エステル、アミド、スルホンアミド、または酸の形成によって式(I)に定義されたRを生じる基である式(2)の適切な化合物を、適切な保護および/または脱保護、あるいは当業者に公知または本明細書に開示される他の処理工程を用いて式(I)の化合物を形成させる。適切な脱離基は当該分野において周知であり、ハロゲン化物、特にクロロ、ブロモおよびヨード、ならびにスルホン酸エステル、例えばブロシル、トシル、メタンスルホニル、およびトリフルオロメタンスルホニルを含む。
【0044】
例えば、式(1)の化合物を、適切な溶媒、例えばアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ピリジン、メチルエチルケトンなどにおいて式(2)の化合物と反応させる。容易に理解されるように、過剰の適切な塩基、例えば水素化ナトリウム、炭酸カリウム、カリウムt−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンは、反応において一般的に使用される。かかる反応は一般的に、およそ室温〜選択される溶媒のおよそ還流温度の温度範囲で行われ、典型的に、約1〜2当量の式(2)の化合物を使用する。さらに、約2当量までのクラウンエーテル、例えば18−クラウン−6を、反応を促進するために加えてもよく、R3b=iPrである場合、マイクロ波が加熱装置として好ましい。Rがエステルである化合物は、当業者に周知の方法を介して、Rが酸である式(I)の化合物に変換できる。例えば、約25〜100℃の温度で、適切な溶媒、例えばTHF、アセトニトリル、メタノール、エタノール、それらの水混合液中で、例えばNaOH、LiOHおよびKOHを含む適切な塩基で、単純なアルキルエステルの加水分解をする。この加水分解法の改良において、マイクロ波装置を、特にエステルが立体障害である場合、エネルギー/熱源として使用してもよい。例えば、上述の溶媒混合物中、約125℃で約20分間、最小出力設定を利用する実験室用マイクロ波が有用である。Rがt−ブチルエステルである場合、対応する酸は当業者に周知の酸性条件下で形成され得る。
【0045】
任意の工程において、式(I)または(II)の化合物の薬理学的に許容できる塩が形成される。薬理学的に許容できる塩の形成は周知であり、当該分野において理解されている。例えば、P.Stahlら、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use,(VCHA/Wiley−VCH,2002;S.M.Bergeら,「Pharmaceutical Salts」,Journal of Pharmaceutical Sciences,第66巻,第1号,1977年1月)を参照のこと。
【0046】
容易に理解されるように、式(1)および(2)の化合物は、本明細書に記載されるものと類似する方法および手順を含む、当該分野において周知および確立された方法によって容易に調製できる。例えば、U=OおよびW=Cである式(1)のイソオキサゾール化合物を、トリエチルアミンなどの適切な塩基の存在下で、任意に置換されたベンズアルデヒドとヒドロキシルアミンとの反応、その後のN−クロロスクシンイミドなどの適切な塩素化剤との塩素化によって調製して、クロロキシムを得る(例えば、J.Med.Chem.2000,43(16),2971−2974を参照のこと)。トリエチルアミンまたはナトリウムメトキシドなどの適切な塩基を含む塩基性条件下でクロロキシムと適切なβ−ケトエステルとの反応により、最後から2番目のイソオキサゾールエステルを得る。イソオキサゾールエステルを、周知の方法(例えば、DIBAL−H、LAH)を用いて式(1)のアルコール化合物に還元し、次に、例えばハロゲン化物脱離基などの脱離基に変換できる。
【0047】
U=W=Nである式(1)のトリアゾール化合物を、任意に置換されたフェニルアジドとアセチレンエステルとの反応、その後の保護されたヒドロキシアセチレンへの還元および必要に応じた脱離基への変換により調製する。
【0048】
U=CHおよびW=Nである式(1)のピラゾール化合物を、任意に置換されたフェニルヒドラジンと1,3−ジケトエステル(またはその等価物)との反応、その後の還元および必要に応じた脱離基への変換により調製する。式(2)の化合物を、炭素−窒素結合形成/カップリング反応により調製する。例えば、芳香族求核置換条件下で、室温から溶媒の還元温度までの温度範囲にて、炭酸カリウムなどの塩基を用いてアセトニトリルなどの適切な溶媒中で適切なピペリジン誘導体とフルオロベンゼンとの反応により、XがNであり、qが1であり、そしてArがフェニルである、式2の化合物を得る。あるいは、適切なピペリジンを、パラジウム媒介カップリング条件下で、室温から120℃までの温度範囲にて、ジオキサンなどの溶媒中でハロゲン化アリールと反応させて、式(2)の化合物を得ることができる。あるいは、適切なピペリジンを、銅媒介カップリング条件下で、85℃〜120℃までの温度範囲にて、ジメチルスルホキシドなどの溶媒中でハロゲン化アリールと反応させて、式(2)の化合物を得ることができる。また、式(I)の化合物を調製するのに必要とされる工程を、例えば、式(2)の一部の化合物と式(1)の化合物との反応を含む、任意の順序で実施でき、それにより、その後の炭素−窒素結合形成/カップリング反応の実施により、式Iの化合物を得ることができることは理解される。より具体的には、式(3)の化合物を、上記のように式(1)の化合物と反応させて、式(4)の化合物を得ることができ、脱保護の後、その式(4)の化合物を、式(5)の化合物との炭素−窒素結合形成反応を介して、式(I)の化合物に変換できる(スキーム2)。式(5)の化合物は、購入してもよいし、購入した中間体から調製してもよい。例えば、6−ブロモインドール−3−カルボン酸を購入して、メチルまたはt−ブチルエステル誘導体に変換できる。6−ブロモインドール−3−カルボン酸、メチルエステル誘導体を、本明細書に記載されるようにアミンとのカップリング反応において直接利用してもよい。6−ブロモインドール−3−カルボン酸、t−ブチルエステル誘導体を、本明細書に記載されるC−Nカップリング反応において使用してもよい。または好ましくは、それは、例えば、当業者に公知の手順を用いて適切な塩基および溶媒の存在下で、NaIおよびCuIを用いてヨード誘導体に変換できる。あるいは、6−ブロモインドール−3−カルボン酸のメチルエステル誘導体を、ブロモとして使用できる。当業者は、異なる保護基およびまたは異なる脱離基が、特定のAr基質により良く適合し得ることは理解するだろう。
【0049】
また、当業者は、式(I)の化合物を生成するために、例えば、ヨウ化銅(I)および適切な有機塩基を用いること、S−Phos、X−Phos、またはBINAPなどの配位子の存在下で、Pd(dba)などのパラジウム触媒を用いること、炭酸セシウムなどの無機塩基、およびキシレンなどの適切な溶媒を用いることを含む、炭素−窒素結合形成反応についての多くの方法が存在することを認識している。
【化8】

【0050】
qが2である式3の化合物は一般に、商業的に利用可能なアゼパン−4−オンまたはその保護された誘導体から調製される。アゼパン−4−オンを、例えば、ジ−t−ブチルジカルバメートとの反応により、t−ブチルカルバメートとして保護して、Boc−保護された誘導体を形成する。保護された中間体を、次いで、当該分野における周知の条件下で、アルコールに還元してqが2である式3の化合物を得る。当業者は、本明細書に開示される手順に従って、および/または適切な参照源において利用可能である式3の化合物を入手できる。
【0051】
スキーム3は、適切な式(1)の化合物と適切な式(6)の化合物との反応により、X=CHである式(I)の化合物を得る反応を示す。
【化9】

【0052】
従って、R、R、R3a、R3b、qおよびRが式(I)に定義され、Yが脱離基である式(1)の適切な化合物、ならびにR、XがCHであり、Arが式(I)に定義されたものであるか、または例えば、エステルまたは酸の形成によって式(I)に定義されたRを生じる基である式(6)の適切な化合物を、適切な保護および/または脱保護、あるいは当業者に公知または本明細書に開示される他の処理工程を用いて式(I)の化合物を形成させる。適切な脱離基は当該分野において周知であり、ハロゲン化物、特にクロロ、ブロモおよびヨード、ならびにスルホン酸エステル、例えばブロシル、トシル、メタンスルホニル、およびトリフルオロメタンスルホニルを含む。
【0053】
例えば、式(1)の化合物を、適切な溶媒、例えばアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ピリジン、メチルエチルケトンなどにおいて式(6)の化合物と反応させる。容易に理解されるように、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、カリウムt−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンを含む、過剰の適切な塩基が、反応において一般的に使用される。かかる反応は一般的に、およそ室温〜選択される溶媒のおよそ還流温度の温度範囲で行われ、典型的に、約1〜2当量の式(1)の化合物を使用する。
【0054】
さらに、式(7)の化合物を、Rがエステルである式(I)の化合物に変換する。従って、式(7)の化合物の脱保護により、中間体フェノール化合物を得て、その後のトリフルオロメタンスルホン酸無水物との反応により中間体トリフラートを得る。このようなトリフラート化(triflation)は、典型的に、−20℃〜室温の温度にて、塩基としてピリジンを含むジクロロメタン中で行う。次いで、トリフラートを、酢酸パラジウムおよび1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンの存在下で、一酸化炭素と反応させて、Rがエステルである式(I)のカルボニル化生成物を得ることができる。
【0055】
さらに、Rがエステルである式(I)の最後から2番目の化合物を、Rが酸である式(I)の化合物または上記の式(II)の化合物に変換できる。
【0056】
任意の工程において、式(I)の化合物の薬理学的に許容できる塩が形成される。塩の形成は周知であり、当該分野において理解されている。
【0057】
容易に理解されるように、式(6)の化合物を、本明細書に記載されるものと類似の方法および手順を含む、当該分野において周知および確立された方法によって調製できる。式(6)の化合物を、炭素−炭素結合形成/カップリング反応によって調製する。例えば、適切に置換されたシクロヘキサノンアルコールを、周知の条件下でビニルトリフラートに変換して、次に、ビニルボロネートに変換できる。次いで、ボロネートを、例えばSuzuki条件下で臭化アリールと反応させて、必要なアリールシクロへキセンを得て、それを、水素および触媒のパラジウム炭素を用いて還元して、式(6)の化合物を得ることができる。また、式(I)の化合物を調製するのに必要な工程を、例えば、式(8)の化合物と式(I)の化合物との反応を含む、任意の順序で実施できることは理解される。より具体的には、式(8)の化合物を上記のように式(1)の化合物と反応させて、X=CHである式(I)の化合物を得ることができる(スキーム4)。式(8)の化合物を、上記の式(6)の化合物と同様の方法で調製できる。
【化10】

【0058】
容易に理解されるように、本発明の化合物を調製するための工程は、合成される特定の化合物、出発化合物、および置換された部分の相対的不安定性に依存する。上記の反応を行うために必要とされ得るか、または有益であり得るような種々の保護および脱保護の工程もまた意図される。適切な保護基の選択および使用は、当該分野において周知であり、理解される(例えば、Protecting Groups in Organic Synthesis,Theodora Greene(Wiley−Interscience)を参照のこと)。
【0059】
本発明の特定の化合物は、無定形固体または結晶形として存在する。本発明の化合物はまた、複数の結晶形で存在してもよく、ここで、1つ以上の結晶形が、例えば、向上した溶解性、向上した生物学的利用能および/または向上した安定性などの十分に望まれる特性を有するという理由で他のものよりも好ましい。全てのこのような結晶形は、本発明の範囲内である。
【0060】
(アッセイ)
以下のアッセイのプロトコルおよび結果は、本発明の化合物および/または方法の有用性、生体外および生体内の有効度を示し、これらは説明の目的であり、いかなる方法においても限定されないことを意味する。
【0061】
本明細書で使用する以下の略語を以下のように定義する。「LDL」は低比重リポタンパク質であり;「HDL」は高比重リポタンパク質であり;「VLDL」は超低比重リポタンパク質であり;「LDLR−/−」は低比重リポタンパク質受容体欠損であり;「DMEM」はダルベッコ改変イーグル培地であり;「GAPDH」はグリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼであり;「NaCMC」はナトリウムカルボキシメチルセルロースであり;「SLS」はラウリル硫酸ナトリウムであり;「FPLC」は高速タンパク質液体クロマトグラフィーであり;「PBS」はリン酸緩衝生理食塩水であり;「VLDL−C」は超低比重リポタンパク質−コレステロールであり;「HDL−C」は高比重リポタンパク質−コレステロールであり;「CMV」はサイトメガロウイルスである。「RT」または「rt」は室温を示す。
【0062】
(ヒトFXR/FXR−反応エレメントルシフェラーゼ受容体共トランスフェクションアッセイ)
本発明の化合物を、ヒトFXR/FXR−反応エレメントルシフェラーゼレポーター共トランスフェクションアッセイを用いて試験した。このアッセイを、100万個の細胞あたり10μgの全DNAを用いることを除いて、実質的にJ.Biological Chem.2006,281(52),39831−39838に記載されるように実施した。当業者は、必要以上の実験をすることなく、このアッセイを実施できる。
【0063】
本発明の例示された化合物は、約75〜約2590nMの範囲のEC50Sを示し、このアッセイを用いて強力であることが見出された。例えば、実施例7の化合物は、220nMのEC50を示した。
【0064】
(FXR−SRC−1のコファクター・レクリートメント・アッセイ)
化合物を、使用説明書(Perkin Elmer Corporation,Norwalk,CT,USA)に従いアルファ(増幅発光性近傍均質アッセイ(Amplified Luminescent Proximity Homogeneous Assay))スクリーン技術を用いるFXR−SRC−1コファクター・レクリートメント・アッセイによって、種々の濃度において試験した。精製された6−HIS−タグ付けヒトFXRリガンド−結合ドメイン(アミノ酸242−472)、精製されたGST−タグ付けヒトSRC−1核内受容体相互作用ドメイン(アミノ酸220−394)、ニッケルキレートドナービーズ(Perkin Elmer Corporation)および抗GST抗体受容体ビーズ(Perkin Elmer Corporation)を一緒に混合し、1ウェル当たり12μLで384ウェルプレートに等分した。合計アッセイ体積15μLの場合に1ウェル当たり3μLの化合物を添加し、暗所にて室温で4時間培養した。培養後、FXRに結合し、FXRとSRC−1(Invitrogen Corporation Carlsbad,CA,USAから入手できる)との間で相互作用を誘発する化合物は、2種類のビーズの、定量化される発光を近接生成する。EC50値を計算した。本発明の例示した化合物は、約38−5200nMのEC50sにてSRC−1FXR相互作用アッセイにおいて効果的であることが見出された。例えば、実施例7の化合物は、約325nMのEC50を示した。
【0065】
(LDLR−/−血清脂質調節)
調査開始前2週間にわたって動物を馴化させた。マウスを、21℃で12:12時間明暗周期に維持した。脱イオン水を任意に供給し、任意に「ウェスタン型飼料」のTD88137飼料(42%の脂肪、0.15%のコレステロール、Harlan Teklad,Madison,WI,USA)にて2週間にわたって維持した。5匹の10週齢のオスのLDLR−/−マウス群を、血清トリグリセリドおよびコレステロール値に基づいて最適化した。これらの群に対し、NaCMC(1%)、SLS(0.5%)、消泡剤(0.05%)、ポリビニルピロリドン(0.085%)中で5%EtOH/5%ポリエチレングリコール660 12−ヒドロキシステアリン酸(Solutol(登録商標)HS15(Univar,UK,およびBASF AG,独国から入手可能である))に溶解した種々の用量の試験化合物に関して経口強制投与によって7日間にわたって1日1回投与した。CO2チャンバ内で窒息させた後、心穿刺によって血液を回収した。標準的な臨床化学器械および試薬を用いて血清トリグリセリド、グルコース、および総コレステロールを測定した。コレステロールのインライン測定部を有するサイズ排除カラムにて分離することによってリポタンパク質コレステロールの画分値(VLDL、LDL、およびHDL)について、FPLC解析によってプールされた血清サンプルをアッセイした。FPLCによってリポタンパク質画分を分離し、インライン検出システムを用いてコレステロールを定量化した。35μLの血漿サンプル/50μLのプールされたサンプルを、Superose6HR10/30サイズ排除カラム(Amersham Pharmacia Biotech,Piscataway,NJ,USA)に適用して、0.5mL/分にて、5mM EDTAを含むPBS、pH7.4(1:10に希釈した)で溶出した。0.16mL/分にて、コレステロール試薬(Roche Diagnostics,Indianapolis,IN,USAから入手可能である)を、T接続を介してカラム溶出物と混合し、次いで、その混合物を、37℃の水浴に浸した15m×0.5mmのニットチュービングリアクター(knitted tubing reactor)(Aura Industries,New York,NY,USA)に通した。コレステロール存在下で生じる着色生成物をフロー中で505nmにてモニターし、モニターからのアナログ電圧を、回収および分析のためにデジタル信号に変換する。コレステロール濃度の変化に対応する電圧の変化を時間に対してプロットし、VLDL−CおよびHDL−Cの溶離に対応する曲線下面積を、Turbo chrome(登録商標)バージョン4.12F12ソフトウェア(PerkinElmer Corporation)を用いて計算する。このアッセイにおいて、試験した本発明の化合物は、10mg/kgで投与した場合、総コレステロールを最高約87%、トリグリセリドを最高約86%減少させた。より具体的には、実施例9の化合物は、10mg/kgで投与した場合、約76%総コレステロールを低下させ、約75%トリグリセリドを低下させる。
【0066】
本発明に従って投与される化合物の特定の用量は、もちろん、例えば、投与される化合物、投与経路、患者の状態、および処置される病状を含む場合の特定の周囲状況によって決定されるだろう。
【0067】
本発明の化合物は、好ましくは、種々の経路によって投与される医薬組成物として処方される。最も好ましくは、このような組成物は経口投与のためである。医薬組成物およびそれを調製するためのプロセスは、当該分野において周知である。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(A.Gennaroら,eds.,第20版,Lippincott,Williams and Wilkins Publishers,2003)を参照のこと。
【0068】
本発明は、本明細書に開示される実施例および調製例によってさらに例示される。これらの実施例および調製例は、例示のみであり、いかなる方法においても本発明を限定することを意図しない。実施例および調製例に使用する用語は、他に指定しない限り、それらの通常の意味を有する。全てのクロマトグラフィーは、他に示さない限り、シリカゲルを用いて行った。
【0069】
本明細書に使用する以下の略語は、Aldrichimica Acta,第17巻,第1号,1984に従って定義される。他の略語は以下のように定義される。「MeOH」はメタノールであり;「EtOH」はエタノールであり;「EtOAc」は酢酸エチルであり;「hex」はヘキサンであり;「DCM」はジクロロメタンであり;「DMEA」はジメチルエチルアミンであり;「MTBE」はメチルターシャリーブチルエーテルであり、「Pd(dba)」はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)であり;「X−Phos」は2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニルであり;「BINAP」は2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルであり;「S−Phos」は2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニルであり;「NBS」はN−ブロモスクシンイミドであり;「THF」はテトラヒドロフランであり;「OAc」はアセテートである。
【0070】
全ての化合物は、CambridgeSoft Corporation,Cambridge,MAから入手可能なChemDraw Ultra7.0および10.0を用いて命名した。
【0071】
(中間体調製1)
([3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール)
標題化合物を、J.Med.Chem.2000,43(16),2971−2974に記載されるように実質的に調製した。
【0072】
(中間体調製2)
(2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒドオキシム)
2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒド(7.0g,40mmol)および塩酸ヒドロキシルアミン(2.16g,44mmol)を10mLの水および30mLのメタノールに加えた。水酸化ナトリウム(4.0g,100mmol)を8mLの水にゆっくり溶解した。水酸化ナトリウムをベンズアルデヒド溶液に加えた。反応物を一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと水の間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濾過し、減圧下で溶媒を除去して、標題化合物を得た。
【0073】
以下の化合物を、適切な出発物質から2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒドオキシムの調製に記載したように実質的に調製した。
中間体調製2A:2−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドオキシム
【0074】
(中間体調製3)
(2,5ジクロロベンズアルデヒド−クロロ−オキシム)
【化11】

2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒドオキシム(7.6g,40mmol)を56mLのDMFに溶解し、N−クロロスクシンイミド(5.9g,44.0mmol)、続いて、触媒量のHClガスを加えた。反応混合物を一晩攪拌した。反応混合物をエーテルと水の間に分配した。層を分離し、エーテル層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。エーテル層を濾過し、減圧下で溶媒を除去して、粗生成物を得た。粗生成物を、ヘキサン中の10%の酢酸エチル〜ヘキサン中の15%の酢酸エチルの勾配を用いるクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.76(broad,1H),7.38−7.26(m,3H)
【0075】
以下の化合物を、適切な出発物質から2,5ジクロロベンズアルデヒド−クロロ−オキシムの調製に記載したように実質的に調製した。
中間体調製3A:2−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドクロロ−オキシム,H−NMR(400MHz,CDCl):δ8.09(s,1H),7.58(d,1H),7.48(t,1H),7.36−7.31(m,2H)
【化12】

【0076】
(中間体調製4)
(2−アジド−1,3−ジクロロ−ベンゼン)
0℃の2,6−ジクロロアニリン(2.00g)の酢酸エチル溶液(40mL)に、濃塩酸(12mL)を加えた。反応物を10分間攪拌した。この溶液に、3分にわたって亜硝酸ナトリウム(2.55g)の水溶液(7.5mL)を加えた。添加の完了後、反応物をさらに30分間攪拌した。アジ化ナトリウム(2.41g)の水溶液(8mL)を5分にわたって加えた。30分後、pH7の緩衝液(50mL)を加え、反応物を分液漏斗に移した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、標題化合物(2.11g)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.3−7.27(d,2H),7.07−7.02(t,1H).
【0077】
以下の化合物を、適切な出発物質を用いて2−アジド−1,3−ジクロロ−ベンゼンの調製に記載したように実質的に調製した。
中間体調製4A:1−アジド−2−トリフルオロメトキシ−ベンゼン
【0078】
(中間体調製5)
(4−メチル−ペント−2−イン酸エチルエステル)
ドライアイス/アセトン浴中で冷却した3−メチルブト−1−イン(6.32g)のテトラヒドロフラン溶液(200mL)に1.6MのN−ブチルリチウム溶液(63.8 mL)を加えた。1時間後、クロロギ酸エチル(9.33mL)を加え、反応混合物をさらに1.5時間攪拌した。反応混合物を室温まで加温し、飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチした。反応物を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、標題化合物(11.5g)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ3.75(s,3H),2.8−2.65(m,1H),1.25−1.23(d,6H).
【0079】
以下の化合物を、適切な出発物質を用いて4−メチル−ペント−2−イン酸エチルエステルの調製に従って記載したように実質的に調製した。
中間体調製5A:シクロプロピル−プロピン酸メチルエステル。
【0080】
(中間体調製6)
(4−メチル−2−オキソ−ペンタン酸メチルエステル)
4−メチル−2−オキソ−ペンタン酸(3.4g,26mmol)のメタノール(12mL)溶液および2,2−ジメトキシプロパン(48mL)にクロロトリメチルシラン(0.38mL)を加えた。反応混合物を周囲温度で一晩攪拌した。減圧下で反応混合物を濃縮して、油状物として標題化合物を得た(3.8g、定量)。H NMR(400MHz,CDCl):δ3.86(s,3H),2.72(d,2H),2.16(m,1H),0.96(d,6H).
【0081】
(中間体調製7)
(2−シクロプロピルメチル−[1,3]ジチアン−2−カルボン酸エチルエステル)
炎にあてた乾燥フラスコに乾燥トルエン(80mL)および水素化ナトリウム(60%,33.5mmol,1.34g)を加えた。反応物を氷浴中で冷却して、1,3ジチアンカルボン酸エチル(52mmol,10g)およびブロモメチルシクロプロパン(62.4mmol,8.42g)のDMF溶液(24mL)を10分にわたって滴下した。氷浴を除去し、反応物を18時間攪拌した。水を加え(50mL)、有機層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮して、黄色の油状物を得た(12g,92%)。LC−ES/MS:247.0(M+1).
【0082】
(中間体調製8)
(3−シクロプロピル−2−オキソ−プロピオン酸エチルエステル)
アセトニトリル(400mL)および水(100mL)の混合物中のNBS(439mmol,79g)の0℃の懸濁液に、15分にわたって、2−シクロプロピルメチル−[1,3]ジチアン−2−カルボン酸エチルエステル(73.2mmol,18.05g)のアセトニトリル溶液(50mL)を加えた。反応物を加温し、室温で攪拌した。45分後、50mLの1:1ヘキサン/DCMを加えた。層を分離した。有機層を飽和NaSO(2×225mL)およびブライン(2×225mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をCCl中で希釈し、濾過した。濾液を濃縮して、標題化合物を得た(7g,61%)。LC−ES/MS:157.0(M+1).
【0083】
(中間体調製9)
(3−シクロプロピル−4−ジメチルアミノ−2−オキソ−ブト−3−エン酸エチルエステル)
3−シクロプロピル−2−オキソ−プロピオン酸エチルエステル(6.4mmol,1.0g)およびジメチルホルムアミドジメチルアセタール(12.8mmol,2.0mL)の混合物を合わせ、18時間室温で攪拌した。減圧下で反応物を濃縮して、標題化合物を得た(1.38g,100%)。LC−MS:212.0(M+1).
【0084】
(中間体調製10)
(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル)
3−シクロプロピル−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル(0.55g,3.9mmol)をトリエチルアミン(0.393g,3.9mmol)と合わせて、5分間攪拌した。2,5−ジクロロベンズアルデヒド−クロロ−オキシム(0.88g,3.9mmol)を加え、反応物を一晩攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、ヘキサン中の1%酢酸エチル〜ヘキサン中の10%酢酸エチルの勾配を用いるフラッシュクトマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(0.80g,66%)。H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.37(d,2H),7.31(t,1H),3.66(s,3H),2.88(m,1H),1.38(m,2H),1.25(m,2H)
【0085】
以下の化合物を、適切な出発物質から5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステルの調製に記載されるように実質的に調製した。
中間体調製10A:5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル,ES/MS m/z:328.0(M+1)
【0086】
(中間体調製11)
(3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル)
2−アジド−1,3−ジクロロ−ベンゼン(1.0g)および4−メチル−ペント−2−イン酸エチルエステル(1.8g)のトルエン溶液(5mL)を、一晩120℃まで加熱した。2つの位置異性体を、所望の生成物を支持して1:1〜3:1の範囲で観測した。減圧下で反応物を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中の5%酢酸エチルで溶出した。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.48(d,2H),7.42(t,1H),4.22(q,2H),3.64(m,1H),1.46(d,6H),1.15(t,3H).
【0087】
以下の化合物を、適切な出発物質から3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステルの調製に記載されるように実質的に調製した。
中間体調製11A:5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル。
【0088】
(中間体調製12)
(3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル)
トルエン(30mL)中の2−アジド−1,3−ジクロロ−ベンゼン(25.0g,132.9mmol)および4,4,4−トリフルオロ−ブト−2−イン酸エチルエステル(26.5g,159.6mmol)の混合物を、18時間80℃で加熱した。大きな発熱を25分で観測した。発熱が弱まるまで、反応物を熱から除去した。2つの位置異性体を、所望の生成物を支持して1:1〜3:1の範囲で観測した。減圧下で、反応混合物を51gの粗物質まで濃縮し、ヘキサン中の35〜60%のDCMの勾配を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(28g、59%)。ES/MSm/z353.0(M+1).
【0089】
(中間体調製13)
(2−(2,6−ジクロロ−フェニル)−4−イソプロピル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル)
4−メチル−2−オキソ−ペンタン酸メチルエステル(3.8g,26mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール溶液(7mL,52mmol)に、p−トルエンスルホン酸一水和物(30mg)を加えた。混合物を80℃で一晩攪拌した。減圧下で反応混合物を濃縮して、橙色の油状物として3−イソプロピル−4−ジメチルアミノ−2−オキソ−ブト−3−エン酸エチルエステルを得た。3−イソプロピル−4−ジメチルアミノ−2−オキソ−ブト−3−エン酸エチルエステルおよび2,6−ジクロロフェニルヒドラジン塩酸塩(2.8g,13mmol)のEtOH溶液(40mL)に、濃HCl(0.5mL)を加えた。混合物を周囲温度で2時間攪拌し、続いて、一晩還流した。反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAcと1NのHClの間に分配した。有機相を乾燥(NaSO)し、残渣まで濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜15%のEtOAc)により精製して、油状物として標題化合物を得た(2.2g,52%)。H NMR(CDCl):δ7.76(s,1H),7.43(d,2H),7.34(dd,1H),3.75(s,3H),3.48(m,1H),1.32(d,6H).
【0090】
(中間体調製14)
(4−シクロプロピル−2−(2,6−ジクロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルエステル)
3−シクロプロピル−4−ジメチルアミノ−2−オキソ−ブト−3−エン酸エチルエステル(6.5mmol,1.4g)のエタノール溶液(25mL)に、2,6−ジクロロフェニルヒドラジン塩酸塩(7.2mmol,1.5g)、続いて、濃HCl(100μL)を加えた。反応物を室温で4時間攪拌し、続いて、85℃18時間、加熱した。反応混合物をシリカゲル上に吸着させて、0〜20%のEtOAc/ヘキサンの勾配を用いて精製して、標題化合物を得た(0.8g,34%)。LC−ES/MS m/e325.0(M+1).
【0091】
(中間体調製15)
((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール)
5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル(0.80g,2.6mmol)を、8mLのTHFに溶解し、氷浴中に冷却した。溶液にトルエン(5.66mL)中の1MのDIBAL溶液を加え、反応物を1時間攪拌した。さらに、トルエン(5.66mL)中の1MのDIBALを加え、反応物をさらに1時間攪拌した。完了後に、反応物をメタノールでクエンチし、HCl水溶液(1M)で酸性化した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、標題化合物(0.68g,93%)を得た。MSm/z:284.0(M+1)
【0092】
以下の化合物を、適切な出発物質から(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル)−メタノールの調製に記載されるように実質的に調製した。
中間体調製15A:(5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4イル)−メタノール,H NMR(400MHz,CDCl)δ7.56−7.49(2H),7.38(t,2H),4.60(s,2H),2.15(m,1H),1.23(m,2H),1.14(m,2H);
中間体調製15B:(5−イソプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4イル)−メタノール,H NMR(400MHz,CDCl)δ7.56−7.49(2H),7.38(t,2H),4.60(s,2H),2.15(m,1H),1.23(m,2H),1.14(m,2H);
中間体調製15C:[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール,ES/MS m/z284(M+0),286(M+2);mp:154−155℃;
中間体調製15D:[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]− メタノール,ES/MS m/z:284.0(M+0),286.0(M+2);
中間体調製15E:[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]メタノール,ES/MS m/z312.0(M+1);
中間体調製15F:[2−(2,6−ジクロロ−フェニル)−4−イソプロピル−2H−ピラゾール−3−イル]−メタノール,H NMR(400MHz,CDCl):δ7.67(s,1H),7.44(d,2H),7.34(dd,1H),4.45(s,2H),3.00(m,1H),1.32(d,6H).
【0093】
(中間体調製16)
([4−シクロプロピル−2−(2,6−ジクロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−メタノール)
THF(20mL)中のLAH粉末の0℃の混合物に、4−シクロプロピル−2−(2,6−ジクロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルエステル(2.4mmol,0.8g)のTHF(10mL)溶液を加えた。反応混合物を0℃で2時間攪拌した。反応物を水(0.26mL)、5NのNaOH(0.26mL)および水(0.78mL)の順序でクエンチした。反応混合物を0℃で1時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液をシリカゲル上に吸着させ、30〜50%のEtOAc/ヘキサンの勾配を用いて精製して、標題化合物を得た(0.36g,53%)。LC−ES/MS m/e 283.0(M+1).
【0094】
(中間体調製17)
(4−ブロモメチル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール)
[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール(1.14g,4 mmol)のTHF(20mL)溶液に、PBr(0.76mL,8mmol)を加えた。反応混合物を30分間、還流の下に攪拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、0.2NのHClで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、油状物として標題化合物を得た。
【0095】
(中間体調製18)
(4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール)
0℃の(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール(0.124g,0.44mmol)のジクロロメタン溶液(4 mL)に三臭化リン(0.261g,0.963mmol)を加えた。20分後に氷浴を除去し、反応物を室温でさらに20分間攪拌させた。反応物をpH7の緩衝液でクエンチし、ジクロロメタンで数回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。反応物を濾過し、減圧下で濃縮して、標題化合物を得た(0.124g,82%)。H−NMR(400MHz CDCl)δ7.45−7.33(m,3H),4.20(s,2H),2.09(m,1H),1.27(m,2H),1.16(m,2H)
【0096】
(中間体調製19)
(4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール)
0℃にて、(5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4イル)−メタノール(2.19g,7.32mmol)の無水塩化メチレン溶液(50mL)に、PBr(0.83mL,8.7mmol)を加え、混合物を3時間攪拌した。次いで、混合物を100mLの氷浴に注ぎ、DCM(2回)で抽出した。合わせたDCM層をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、減圧下で濃縮して、粗残渣を得た。残渣を、ヘプタン中の0〜60%の酢酸エチルの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィー(120gのシリカ)により精製して、油状物として標題化合物を得た(2.1g,79%)。
【0097】
(中間体調製19a)
(5−ブロモメチル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−4−イソプロピル−1H−ピラゾール)
(1−(2,6−ジクロロフェニル)−4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール(4.0g,0.014mol)のCHCl溶液(50ml)に、0℃にて、三臭化リン(5.69g,0.021mol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌した。水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。減圧下で濃縮して、粗生成物を得、これを、7:3のヘキサン/酢酸エチルで溶出するシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、0.50g(10%)の標題化合物を得た。ES/MS m/e(81Br)348.93[M+H]
【0098】
(中間体調製20)
(4−ブロモメチル−5−イソプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール)
[5−イソプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール(3.0g,10.0mmol)の塩化メチレン溶液(20mL)に、トリフェニルホスフィン(4.0g,15.6mmol)、続いて、N−ブロモスクシンイミド(2.8g,15.6mmol)を加えた。反応物を室温で2時間攪拌した。減圧下で反応物を濃縮し、残渣を、ヘキサン中の20〜40%のEtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
【0099】
以下の化合物を、適切な出発物質を用いて4−ブロモメチル−5−イソプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾールの調製に記載されるように実質的に調製した。
中間体調製20A:5−ブロモメチル−1−(2,6−ジクロロ−フェニル)−4−イソプロピル−1H−[1,2,3]トリアゾール;
中間体調製20B:5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロ−フェニル)−1H−[1,2,3]トリアゾール;
中間体調製20C:5−ブロモメチル−1−(2,6−ジクロロ−フェニル)−4−トリフルオロメチル−1H−[1,2,3]トリアゾール,ES/MS m/z373.0(M+1);
中間体調製20D:5−ブロモメチル−1−(2,6−ジクロロ−フェニル)−4−イソプロピル−1H−ピラゾール;
中間体調製20E:5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−1−(2,6−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール。
【0100】
(中間体調製20F)
(5−ブロモメチル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−4−イソプロピル−1H−[1,2,3]トリアゾール)
(1−(2,6−ジクロロフェニル)−4−イソプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メタノール(3.0g,0.01048mol)およびCBrのCHCl溶液(15ml)に、0℃にて、トリフェニルホスフィン(3.50g,0.01334mol)のCHCl溶液(10ml)を加えた。溶液を室温で4時間攪拌し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。7:3のヘキサン/酢酸エチルで溶出するシリカゲル上でのカラムクトマトグラフィーにより精製して、3.0g(82%)の標題化合物を得た。ES/MS m/e(79Br/81Br)348/350[M+H]
【0101】
(中間体調製21)
(2−ブロモ−4−フルオロ−安息香酸メチルエステル)
塩化チオニル(2.6mL,35.7mmol)のメタノール溶液(500mL)に、0℃にて、4−フルオロ−2−ブロモ安息香酸(5.18g,23.6mmol)を加えた。混合物を19時間、還流まで加熱した。混合物を濃縮し、ヘプタン中の0〜80%の酢酸エチルの勾配を用いるシリカ(120g)でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、油状物として標題化合物を得た(2.06g,37%)。MS m/z233.0(M+1)
【0102】
以下の化合物を、適切な出発物質を用いて2−ブロモ−4−フルオロ−安息香酸メチルエステルの調製に実質的に記載されるように調製した。
中間体調製21A:4−フルオロ−ナフタレン−1−カルボン酸メチルエステル,H NMR(400MHz,CDCl)δ9.00(d,1H),8.17(m,2H),7.60(m,2H),7.12(m,1H),3.98(s,3H);
中間体調製21B:4−フルオロ−2−メチル−安息香酸メチルエステル,H NMR(400MHz,CDCl)δ7.92(m,1H),6.90(m,2H),3.84(s,3H),2.59(s,3H).
【0103】
(中間体調製22)
(2−ブロモ−4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−安息香酸メチルエステル)
アセトニトリル(25mL)中の2−ブロモ−4−フルオロ−安息香酸メチルエステル(2.06g,8.84mmol)、4−ヒドロキシピペリジン(1.86g,18.4mmol)、および炭酸カリウム(1.33g,9.62mmol)の混合物を、17時間90℃まで加熱した。混合物を濃縮し、酢酸エチルと水の間に分配した。溶媒層を分離し、水層を酢酸エチル(3回)で抽出した。合わせた酢酸エチル層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0%〜90%の酢酸エチルの勾配を用いてシリカ(120g)上で精製して、標題化合物を得た(2.10g,76%)。LC−ES/MS m/z314.0(M+1)
【0104】
以下の化合物を、適切な出発物質を用いて2−ブロモ−4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−安息香酸メチルエステルの調製に記載されるように実質的に調製した。
中間体調製22A:4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−安息香酸エチルエステル,LC−ES/MS m/z 250.2(M+1);
中間体調製22B:4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−安息香酸メチルエステル,LC−ES/MS m/z 236.2(M+1);
中間体調製22C:4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸,LC−ES/MS m/z 286.0(M+1);
中間体調製22D:4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−2−メチル−安息香酸メチルエステル,LC−ES/MS m/z250.2(M+1).
【0105】
(中間体調製23)
(5−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル)
1,2−ジメトキシエタン(25mL)および水(1mL)中の2−ブロモ−4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−安息香酸メチルエステル(1.2g,3.82mmol)、フェニルボロン酸(800mg;6.56mmol)、リン酸三カリウム一水和物(1.3g,10.7mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(500mg,0.433mmol)の混合物を、24時間窒素雰囲気下で90℃まで加熱した。混合物を濃縮し、酢酸エチルと水の間に分配した。溶媒層を分離し、水層を酢酸エチル(3回)で抽出した。合わせた酢酸エチル層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0%〜100%の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカ(120g)上で精製して、粘着性の残渣として所望の生成物を得た(1.09g,92%)。LC−ES/MS m/z312.0(M+1)
【0106】
(中間体調製24)
(4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−3−メチル−安息香酸メチルエステル)
1,4−ジオキサン(100mL)中の4−ヒドロキシピペリジン(2.65g,25.4mmol)、4−ブロモ−3−メチル安息香酸メチル(5.00g,21.8mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(1.37g,2.17mmol)、酢酸パラジウム(0.247g,1.10mmol)、炭酸セシウム(21.5g,65.3mmol)の混合物を、350mlの圧力容器中で、窒素下で80℃にて18時間、次いで120℃にて4時間、加熱した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0〜90%の酢酸エチルの勾配を用いてシリカ(120g)上で精製して、標題化合物を得た(2.4g,44%)。LC−ES/MS m/z250.2(M+1)
【0107】
(中間体調製25)
(6−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
再シール可能なチューブに、6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(850mg、1.00当量、3.17mmol)、4−ヒドロキシピペリジン(491mg、1.5当量、4.76mmol)、ヨウ化銅(I)(60.379mg、0.1当量、0.32mmol)、プロリン(73mg、0.2当量、0.64mmol)および炭酸カリウム(885mg、2当量、6.34mmol)を入れ、窒素でパージした。無水ジメチルスルホキシド(2mL)を加えた。チューブを閉じ、混合物を110℃にて22時間攪拌した。混合物を室温まで下げ、飽和NHCl水溶液を加えた。混合物を、EtOAc(2回)で抽出した。有機層を合わせ、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、20%〜100%の酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶出するクロマトグラフィー(40gのシリカ)により精製して、白色固体として標題化合物を得た(540mg,59%)。ES/MS m/z289.0(M+1)
【0108】
以下に記載の化合物を、適切な出発物質を用いて6−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルの調製に実質的に記載されるように調製した。
中間体調製25A:6−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−3−カルボン酸エチルエステル,ES/MS m/z306.0(M+1);
中間体調製25B:4−(4−ヒドロキシ−アゼパン−1−イル)−安息香酸エチルエステル,ES/MS m/z264.0(M+1).
【0109】
(中間体調製26)
(4−ヒドロキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸メチルエステル)
6−クロロニコチン酸メチル(890mg、1.00当量;5.03mmol)の乾燥DMF溶液(30mL)に、4−ヒドロキシピペリジン(1.5当量;7.55mmol;778.95mg)およびトリエチルアミン(1.05mL;1.5当量;7.55mmol)を加えた。この系をNでフラッシュし、80℃にて4.5時間加熱した。反応物を室温まで下げ、水/EtOAcで希釈した。水層を酢酸エチル(3回)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、2:1〜1:2のヘキサン/EtOAcで溶出するクロマトグラフィーにより精製して、橙色の固体を得た。固体を4:1のヘキサン/EtOAcで粉末にし、濾過して、白色固体として標題化合物を得た(1.023g,86%)。ES/MS m/z237.0(M+1)
【0110】
(中間体調製27)
(4−オキソ−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル)
アゼパン−4−オン(9.57g,64mmol)の1,4−ジオキサン溶液(70mL)に、ジ−t−ブチルジカルボネート(15.8g,70.4mmol)を加えた。混合物を室温で攪拌し、40mLの水中の炭酸ナトリウム(4.11g,38.4mmol)のスラリーを加えた。混合物を2時間、80℃まで加熱した。混合物を濃縮し、酢酸エチル(3回)で抽出した。合わせた酢酸エチル層を乾燥(NaSO)し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチル(25〜50%)の勾配を用いてシリカ上で精製して、標題化合物を得た(13.6g,99.7%)。
【0111】
(中間体調製28)
(4−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル)
4−オキソ−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(13.6g,63.8mmol)のメタノール(10mL)およびテトラヒドロフラン(30mL)溶液に、0℃にて、水素化ホウ素リチウム(1.40g,63.8mmol)を加えた。混合物を0℃にて60分間攪拌した。塩酸(1.0M,40mL)を加えた。減圧下で混合物を濃縮し、酢酸エチル(2回)で抽出した。合わせた酢酸エチル層を、乾燥(NaSO)し、残渣まで濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチル(40〜80%)の勾配を用いてシリカ上で精製して、標題化合物を得た(13.6g,99.1%)。
【0112】
(中間体調製29)
(4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル)
4−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.88g,8.73mmol)の無水THF溶液(15mL)に、0℃にて、18−クラウン−6(2.3g,8.70mmol)およびtert−ブチルアルコール、カリウム誘導体(8.8mL、1.0M、8.80mmol)を加えた。混合物を室温にて20分間攪拌し、その後、THF中の4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール(1.8g,5.19mmol)を2分にわたって加えた。混合物を2時間攪拌し、水(10mL)を加えた。減圧下で混合物を濃縮し、酢酸エチル(3回)で抽出した。合わせた酢酸エチル層を乾燥(MgSO)し、濃縮し、ヘプタン中の酢酸エチル(0〜60%)の勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィー(120gのシリカ)により精製して、標題化合物を得た(420mg,17%)。
【0113】
以下の化合物を、調製29に実質的に記載されるように作製した。
中間体調製29A:4−((5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチル。この化合物に関して、全ての試薬を加えた後で、反応混合物を12時間攪拌した。ES/MS m/z497.24(M+1).
中間体調製29B:4−((1−(2,6−ジクロロフェニル)−4−イソプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)アゼパン−1−カルボキン酸tert−ブチル。この化合物に関して、全ての試薬を加えた後で、混合物を、マイクロ波中で1時間、40℃まで加熱した。ES/MS m/z483.12(M+1).
中間体調製29C:4−((1−(2,6−ジクロロフェニル)−4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)メトキシ)アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチル。この化合物に関して、全ての試薬を加えた後で、混合物を、マイクロ波中で1時間、40℃まで加熱した。ES/MS m/z482.17(M+1).
【0114】
(中間体調製30)
(4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−エチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパニウム;クロリド)
冷却したジオキサン中の4Mの塩化水素水溶液を、4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(370mg,0.769mmol)に加え、混合物を室温にて1時間攪拌した。減圧下で混合物を濃縮して、標題化合物を得た(350 mg,109%)。ES/MS m/z381.0(M+1、遊離塩基).
【0115】
(中間体調製30A)
(4−((アゼパン−4−イルオキシ)メチル)−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール)
4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.0g,0.00416mol)のCHCl溶液(20ml)に、N雰囲気下で0℃にて、トリフルオロ酢酸(1.42g,0.01248mol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。8:2のジクロロメタン/メタノールで溶出するアルミナ(中性)上でのカラムクトマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(1.4g(88%))。ES/MS m/z381.1(M+1).
【0116】
以下の化合物を、中間体調製30aの調製に実質的に記載されるように作製した。
中間体調製30B:4−((アゼパン−4−イルオキシ)メチル)−5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール,ES/MS m/z397.20(M+1).
中間体調製30C:4−((1−(2,6−ジクロロフェニル)−4−イソプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)アゼパン,ES/MS m/z383.14(M+1).
中間体調製30D:4−((1−(2,6−ジクロロフェニル)−4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)メトキシ)アゼパン,ES/MS m/z382.13(M+1).
【0117】
(中間体調製31)
(トランス−4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニル]−シクロヘキサノール)
p−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)フェノール(67.62mmol,13.00g)のアセトン懸濁液(400mL)に、1−ブロモメチル−4−メトキシベンゼン(74.38mmol,10.57mL)および炭酸カリウム(81.14mmol,11.33g)を加えた。混合物を室温にて64時間攪拌し、濾過した。濾液を濃縮し、CHCl(100mL)から再結晶して、白色固体として標題化合物を得た(15.1g,71%)。H NMR(400MHz,CDCl):1.34−1.49(m,4H),1.87−1.90(m,2H),2.02−2.07(m,2H),2.38−2.45(m,1H),3.61−3.68(m,1H),3.79(s,3H),4.93(s,2H),6.88(d,2H,J=8.8Hz),6.89(d,2H,J=8.8Hz),7.09(d,2H,J=8.8Hz),7.32(d,2H,J=8.8Hz).
【0118】
(中間体調製32)
(トリフルオロ−メタンスルホン酸4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−シクロヘキサ−1−エニルエステル)
4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−シクロヘキサノン(2.63g,11.5mmol)およびN−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(6.26g,17.3mmol)のTHF溶液(50mL)に、−78℃にて、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(16.1mL,1.0M)を10分にわたって滴下した。混合物を攪拌し、60分にわたって室温まで加温した。反応物をブライン(25mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を、10%のEtOAc/ヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(3.82g,92%)。MS m/z361.0(M+1).
【0119】
(中間体調製33)
(2−[4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−シクロヘキサ−1−エニル]−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン)
トリフルオロ−メタンスルホン酸4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−シクロヘキサ−1−エニルエステル(3.82g,10.6mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロラン(3.02g;11.7mmol)の1,4−ジオキサン溶液(50mL)を含むフラスコを、気体を抜き、Nで3回補充した。(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)クロリド(177mg)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(606mg)、および酢酸カリウム(2.101g)を加えた。混合物を85℃にて18時間攪拌した。混合物を室温まで冷やし、珪藻土のパッドで濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、5〜10%のEtOAc/ヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(2.21g,61.6%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ6.40(t,1H),4.12−4.07(m,1H),2.35−2.27(m,2H),2.14−2.02(m,2H),1.79−1.74(m,1H),1.53−1.44(m,1H),1.22(s,12H),0.86(s,9H),0.03(s,3H),0.02(s,3H).
【0120】
(中間体調製34)
(6−[4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−シクロヘキサ−1−エニル]−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
2−[4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−シクロヘキサ−1−エニル]−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(1.40g,4.14mmol)および6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(1.22g,4.55mmol)のトルエン溶液(50mL)を含むフラスコを、気体を抜き、Nで3回補充した。リン酸カリウム(1.79g,8.27mmol)、Pd(OAc)(46mg)、および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(S−Phos,50mg)を加えた。混合物を100℃にて16時間攪拌し、室温まで冷やした。混合物を、珪藻土のパッドで濾過し、減圧下で濾液を濃縮した。残渣を、25%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(0.71g,43%)。MS m/z400.3(M+1).
【0121】
(中間体調製35)
(6−(4−ヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エニル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
6−[4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−シクロヘキサ−1−エニル]−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(0.710g,1.78mmol)のTHF溶液(10mL)を、BuNF(THF中に2.22mL,1.0M)で処理した。混合物を室温にて5時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残渣を、25〜80%のEtOAc/ヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、6−(4−ヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エニル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルを得た(0.320g,63%)。MS m/z286.3(M+1).
【0122】
(中間体調製36)
(6−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
6−(4−ヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エニル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(0.251g,0.880mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10mL)に、THF(2mL)中のパラジウム(炭素中に0.200g,5%)のスラリーを加えた。混合物を室温にて12時間、水素(バルーン)の雰囲気下で攪拌した。混合物を珪藻土のパッドで濾過し、減圧下で濃縮して、標題化合物を得た(0.202g,80%)。MS m/z288.3(M+1)
【0123】
(中間体調製37)
(トランス−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−4−{4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニル]−シクロヘキシルオキシメチル}−イソオキサゾール)
テトラヒドロフラン(10mL)中の4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニル]−シクロヘキサノール(2.24mmol,700.00mg)および18−クラウン−6(2.69mmol,710.70mg)を、tert−ブチルアルコール、カリウム誘導体(2.69mmol,2.69mL;THE中に1M)で処理した。混合物を30分間攪拌し、4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール(3.36mmol,1.17g)を加えた。混合物を室温にて5分間攪拌し、40℃まで1.5時間加熱した。シリカゲルを加え、減圧下で反応混合物を濃縮した。粗混合物を、ヘキサン中の10〜60%のEtOAcの勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。第2のクロマトグラフィーを、DCM中の0.5%のEtOAcで溶出するシリカゲル上で実施して、標題化合物を得た(960mg,74%)。MS m/z577.9(M+1).
【0124】
以下の化合物を、適切な出発物質を用いてトランス−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−4−{4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニル]−シクロヘキシルオキシメチル}−イソオキサゾールの調製に記載されるように実質的に調製した。
中間体調製37A:5−シクロプロピル−4−{4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニル]−シクロヘキシルオキシメチル}−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール,ES/MS m/z594.0(M+1)
【0125】
(中間体調製38)
(トランス−4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−フェノール)
ジクロロメタン(17mL)中のトランス−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−4−{4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニル]−シクロヘキシルオキシメチル}イソオキサゾール(1.33mmol,770.00mg)を、室温にて、メトキシベンゼン(13.3mmol,1.45mL)およびトリフルオロ酢酸(8.5mL)で処理した。溶液を2時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残渣をCCl(2回)と同時に蒸発させ、ヘキサンで粉末にした。粗生成物をシリカゲル上に担持し、ヘキサン中の20〜50%のEtOAcの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィー(120gのシリカ)により精製して、白色固体として標題化合物を得た(544mg,89%)。MS m/z458.0(M+1).
【0126】
以下の化合物を、適切な出発物質を用いてトランス−4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−フェノールの調製に記載されるように実質的に調製した。
中間体調製38A:4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−フェノール,ES/MS m/z474.3(M+1).
【0127】
(中間体調製39)
(トランス−トリフルオロ−メタンスルホン酸4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−フェニルエステル)
トランス−4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}フェノール(1.16mmol,534.00mg)を、ジクロロメタン(15mL)およびピリジン(5.82mmol,471.02μL)に溶解した。溶液を氷浴中で冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.46mmol,245.43μL)を加えた。混合物を1.5時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(75mL)で希釈し、1NのNaOH(25mL)、ブライン(15mL)、10%のクエン酸水溶液(2×30mL)、およびブライン(25mL)で順に洗浄した。有機層を乾燥(NaSO)し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗混合物を、15〜40%のEtOAc/ヘキサンの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィー(120gのシリカ)により精製して、無色の油状物として標題化合物を得た(616mg,90%)。MS m/z589.8(M+1).
【0128】
以下の化合物を、適切な出発物質を用いてトランス−トリフルオロ−メタンスルホン酸4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−フェニルエステルの調製に記載されるように実質的に調製した。
中間体調製39A:トリフルオロ−メタンスルホン酸4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−フェニルエステル,H NMR(400MHz,CDCl):δ7.58−7.55(dd,1H,J=1.8Hz,8Hz),7.49−7.46(dd,1H,J=1.8Hz,8Hz),7.38−7.34(m,2H),7.21−7.19(d,2H,J=8.8Hz),7.15−7.13(d,2H,J=8.8Hz),4.38(s,2H),3.24−3.19(m,1H),2.49−2.44(m,1H),2.17−2.10(m,1H),1.99−1.96(m,2H),1.87−1.84(m,2H),1.41−1.20(m,6H),1.10−1.07(m,2H).
【0129】
(中間体調製40)
(6−ブロモ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
6−ブロモインドール−3−カルボン酸(960mg,4.00mmol)のメタノール溶液(9.5mL)に、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン中に2.0Mの溶液、約9mL)を室温にて2分にわたって加えた。黄色の混合物を、減圧下で濃縮した。残渣をメタノール中に再溶解して、減圧下で濃縮した。このプロセスを数回繰り返して、固体として標題化合物を得た(100%)。ES/MS m/e256.0(M+2).
【0130】
(中間体調製40A−1)
(6−ブロモベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸メチル)
6−ブロモベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸(1.0g,3.89mmol)のメタノール(15mL)溶液に、塩化チオニル(0.92g,7.74mmol)を室温にてゆっくり加え、溶液を80℃にて14時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、濃縮して、淡褐色の固体として1.0g(95%)の標題化合物を得た。H NMR(400MHz,MeOD)δ4.04(s,3H),7.73(dd,J=8.8,1.6Hz,1H),8.41(s,1H),8.61(d,J=8.8Hz,1H).
【0131】
以下の化合物を、中間体調製40A−1、6−ブロモベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸メチルの調製に記載されるように実質的に作製した。
【0132】
【表1】

【0133】
(中間体調製41)
(6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
DMF中の6−ブロモ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(100mg,0.394mmol)、炭酸カリウム(163mg,1.18mmol)の混合物に、ヨードメタン(30μL,0.47 mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間攪拌した。さらなるヨードメタン(10μL)を加え、反応物を30分間攪拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、濾過した。濾液を高真空下で濃縮し、酢酸エチルで希釈し、濃縮して、標題化合物を得た(105mg,99%)。ES/MS m/e270.0(M+2).
【0134】
(中間体調製41A−1)
(5−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチル)
ジメチルホルムアミド(5mL)中で、5−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸エチル(1.00g,13.7mmol)、炭酸カリウム(1.4g,10mmol)、およびヨウ化メチル(280μL,4.50mmol)を合わせた。混合物を18時間、50℃まで加熱した。室温まで冷やし、EtOAcと水の間に分配した。EtOAc(3回)で抽出し、ブライン(3回)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮して、粗物質を得た。粗物質を、ヘプタン中の0〜50%のEtOAcを用いて120gのシリカゲル上で精製して、850mg(81%)の標題化合物を得た。ES/MS m/e(81Br)284.0(M+H)
【0135】
(中間体調製41B)
(6−ブロモ−1−メチル−1H−インダゾリル−3−カルボン酸メチル)
アセトニトリル(15mL)中の6−ブロモ−1H−インダゾリル−3−カルボン酸メチル(0.50g,1.96mmol)および炭酸カリウム(1.28g,9.29mmol)の混合物に、室温にて、ヨウ化メチル(1.31g,9.29 mmol)を加えた。反応混合物を室温にて15時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、水で希釈し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、8:2のヘキサン/酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、灰色がかった固体として0.35g(70%)の標題化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ4.03(s,3H),4.14(s,3H),7.42(dd,J=8.4,1.2Hz,1H),7.66(s,1H),8.08(d,J=8.8Hz,1H).
【0136】
以下の化合物を、中間体調製41B、6−ブロモ−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸メチルの調製に記載されるように実質的に調製した。
中間体調製41C:5−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸メチル、(400MHz,CDCl)δ3.91(s,3H),4.06(s,3H),7.21(d,J=0.8Hz,1H),7.27(s,1H),7.42(dd,J=8.8,1.6Hz,1H),7.80(d,J=1.6Hz,1H).
【0137】
(中間体調製42)
(6−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−3−カルボン酸)
標題化合物を、J.Med.Chem.2003,46,2446−2455に記載されるように実質的に調製した。
【0138】
(調製43)
(6−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−3−カルボン酸エチルエステル)
【0139】
(アプローチ1)
6−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−3−カルボン酸(65g,252.8mmol)および硫酸(0.10当量;25.3mmol,1.35mL;2.48g)のエタノール溶液(1.0L)を、3日間65℃にて加熱した。溶液を室温まで冷やした。得られた淡褐色の沈殿物を濾過した。濾過ケーキをメタノールで洗浄して、標題化合物を得た(32g,44%)。
【0140】
(アプローチ2)
塩化オキサリル(717.2g,5.65mol,3.5当量)を、ジクロロメタン(3.44L)および塩化アルミニウム(753.4g,5.65mol,3.5当量)の0〜5℃の懸濁液に加えた。得られた懸濁液を0〜5℃にて30〜60分間攪拌し、−20〜−25℃に冷却した。6−ブロモベンゾ[b]チオフェン(344g,1.614mol,1当量)のジクロロメタン溶液(1.72L)を、−20〜−25℃に温度を維持しながら、1時間にわたって加えた。反応混合物を−20〜−25℃にて30分間攪拌し、温水浴を用いて18〜20℃に加温した。反応混合物をこの温度にて1.5時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾過ケーキをジクロロメタン(3×300mL)で洗浄した。合わせた濾液を濃縮して、フラスコ内に厚い黒色の油状物を得た(600g)。この残渣をジクロロメタン(1L)に溶解し、温度を10〜20℃に維持するような速度で、−10〜0℃にてエタノール(3.5L)に少しずつ加えた。添加が完了した時点で、反応混合物を部分的に濃縮して、ジクロロメタンのみを除去し、次いで真空にした。反応混合物を60〜70℃に加熱し、この温度にて1時間攪拌した。反応が完了した時点で、溶液を得られたタールの入った容器から別の容器に静かに移した。タールは捨てた。エタノール溶液を残渣まで蒸発させた。残渣をEtOAc(2L)で希釈した。
【0141】
この時点で、現在の反応混合物を、さらなるワークアップ(330gの6−ブロモベンゾ[b]チオフェン、1.549molで開始した)のために別のバッチの反応からの反応混合物と合わせた。合わせた反応混合物を、EtOAc(1L)およびブライン溶液(10L)の攪拌した混合物に注いだ。層を分離し、有機層をブライン溶液(2L)で洗浄した。合わせた水層をEtOAc(4L)で抽出した。有機層をブライン溶液(1L)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムおよび炭で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた油状物を、室温にて15時間、真空オーブン中でさらに濃縮して、乾燥後にろう状の固体を得た(750g)。固体を攪拌しながらヘプタン(5L)に懸濁し、懸濁液を70℃まで加熱した。硫酸マグネシウム(300g)を加え、得られた懸濁液を70℃にて10分間攪拌した。懸濁液を濾過した。固体をヘプタン(5L)に懸濁し、70℃まで加熱した。懸濁液をこの温度にて10〜20分間攪拌し、濾過した。濾過ケーキをヘプタン(1L)で洗浄した。ヘプタン濾液を回収し、減圧下で濃縮して、淡褐色固体を得た(550g)。固体を60℃にてヘプタン(4L)に溶解した。得られた溶液を35〜50℃に冷やした。溶液を、ヘプタン中の0.5%のEtOAcで溶出するシリカゲル(各々1.5kg)の2つのプラグ上に均一に充填した。純粋な生成物の画分を合わせて、減圧下で濃縮した。不純な生成物の画分を合わせて、濃縮して、上記のように精製した。全ての精製した生成物を分離し(500g)、ヘプタン(1.2L)から結晶化した。固体を濾過により回収し、冷ヘプタン(200mL,−20℃)で洗浄し、室温にて15時間、真空オーブン中で乾燥し、標題化合物を得た(460g,51%)。GC分析98.8%;H NMR(DMSO−d6,500MHz):δ8.65(s,1H),8.36(d,1H,J=1.5),8.33(d,1H,J=8.5),7.63(dd,1H,J=2,8.5),4.33(q,2H,J=7),1.33(t,3H,J=6.5).
【実施例】
【0142】
(実施例1)
(5−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−ビフェニル−2−カルボン酸)
【化13】

【0143】
(工程1)
(5−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル)
【化14】

ジメチルホルムアミド(4mL)中の5−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(318mg,1.02mmol)、4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール(375mg,1.08mmol)、および水素化ナトリウム(52mg,1.30mmol)の混合物を、室温にて2.5時間攪拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルの間に分配した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3回)で抽出した。酢酸エチル層をブライン(3回)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、減圧下で濃縮した。粗物質を、ヘプタン中の酢酸エチル(0〜60%)の勾配で溶出してシリカ(40g)上で精製して、ガラス状膜として標題化合物を得た(245mg,42%)。LC−ES/MS m/z579.2(M+1).
【0144】
(工程2)
(5−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−ビフェニル−2−カルボン酸)
THF(4mL)、MeOH(4mL)および5.0MのNaOH(2.0mL)中の5−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(240mg,416μmol)の混合物を70℃にて4時間加熱した。混合物を室温まで冷やし、5MのHCl(2.0mL)を加えた。混合物を濃縮乾燥した。少量のMeOHを加え、水を添加することによって生成物を沈殿させた。標題化合物(200mg,85%)を真空濾過により回収した。LC−ES/MS m/z564.0(M+1).
【0145】
表1に記載した化合物を、適切な出発物質を用いて5−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−ビフェニル−2−カルボン酸の調製に記載されるように実質的に調製した。
【0146】
表1
【表2】

【0147】
(実施例17)
(6−{4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸)
【化15】

【0148】
(工程1)
(6−{4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
【化16】

水素化ナトリウム(60%、93mg、1.2当量、2.3mmol)を、窒素雰囲気下で室温にて、6−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(557mg、1.00当量、1.93mmol)、ヨウ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(73mg、0.1当量、193μmol)および4−ブロモメチル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール(674mg、1当量、1.93mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(6mL)に加えた。反応混合物を6時間攪拌した。飽和NHCl水溶液を加え、得られた水溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル:ヘキサン(10%〜100%)の勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィー(40gのシリカ)により精製して、白色固体として標題化合物を得た(205mg,19%)。ES/MS m/z556.0(M+1)
【0149】
(工程2)
(6−{4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸)
2Nの水酸化リチウム(0.9mL、5当量、1.8mmol)の溶液を、6−{4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(200mg、1.00当量、0.36mmol)の1,4−ジオキサン溶液(4mL)に加えた。混合物を90℃にて24時間攪拌した。有機溶媒を除去し、HCl(1M)を加え、pHを3〜4に調整し、得られた水溶液をジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチル(10%〜100%)の勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィー(12gのシリカ)により精製して、薄茶色の固体として標題化合物を得た(168mg、86%)。ES/MS m/z542.0(M+1).
【0150】
表2に記載した化合物を、適切な出発物質を用いて6−{4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸の調製に記載されるように実質的に調製した。
【0151】
表2
【表3】

【0152】
(実施例23)
(6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸)
【化17】

【0153】
(工程1)
(6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
【化18】

テトラヒドロフラン(4mL)を、室温にて、18−クラウン−6(306mg,1.14mmol)、tert−ブチルアルコール、カリウム誘導体(134mg,1.14mmol)および6−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(300mg,1.040mmol)の混合物に加えた。混合物を15分間攪拌し、次いで4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール(361mg,1.04mmol)を加えた。1.5時間後、NHClの飽和溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を、20%〜100%のヘキサン:酢酸エチルの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィー(12gのシリカ)により精製して、白色固体として標題化合物を得た(196mg,34%)。ES/MS m/z554.0(M+1)
【0154】
(工程2)
(6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸)
2Mの水酸化リチウム(1.2mL,2.46mmol)の溶液を、6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸 メチルエステル(195mg,351.7μmol)の1,4−ジオキサン溶液(5mL)に加え、混合物を80℃にて一晩攪拌した。有機溶媒を除去し、溶液がpH3〜4に到達するまでHCl(1M)を加えた。固体を濾過し、水およびアセトニトリルで洗浄し、白色固体として標題化合物を得た(165mg,87%)。ES/MS m/z540.0(M+1).
【0155】
(実施例24)
(4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸、異性体A)
【化19】

【0156】
(工程1)
(4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸エチルエステル)
【化20】

無水テトラヒドロフラン(5mL)を、室温にて、4−(4−ヒドロキシ−アゼパン−1−イル)−安息香酸エチルエステル(364mg,1.38mmol)、18−クラウン−6(407mg,1.52mmol)およびtert−ブチルアルコール、カリウム誘導体(178mg,1.52mmol)の混合物に加えた。混合物を5分間攪拌し、次いで4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール(480mg,1.38mmol)を加えた。1.5時間後、溶媒を除去し、水を加えた。水相を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を、酢酸エチル/ヘキサン(0%〜30%)の勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィー(40gのシリカ)により精製して、無色のろう状固体として標題化合物を得た(203mg,28%)。ES/MS m/z529.0(M+1).
【0157】
HPLCキラル分離:Chiralpak AD(250×4.6mm,10μm):6:4Hex/IPA(0.2%DMEA)(流速:12mL/分)
60mgの異性体Aを得た。
75mgの異性体Bを得た。
【0158】
(工程2)
(4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸)
【化21】

2Mの水酸化リチウム(283μL,566μmol)の溶液を、4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸エチルエステル(異性体A,60mg,113μmol)の1,4−ジオキサン溶液(2mL)に加え、混合物を90℃にて一晩攪拌した。有機溶媒を除去し、溶液がpH3〜4に到達するまでHCl(1M)を加えた。固体を濾過し、10%〜20%のジクロロメタン:酢酸エチルの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィー(12gのシリカ)により精製して、白色固体として標題化合物を得た(50mg,88%)。ES/MS m/z501.0(M+1).
【0159】
(実施例25)
(4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸、異性体B)
【化22】

標題化合物を、4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸の工程1から分離した異性体Bを用いて、4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸、異性体Aの調製の工程2に記載されるように実質的に調製した。ES/MS m/z501.0(M+1)
【0160】
(実施例26)
(6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸)
【化23】

【0161】
(工程1)
(6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
【化24】

ジメチルスルホキシド(3mL)中の4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン塩酸塩(298mg,0.713mmol)、6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(195mg,0.727mmol)、ヨウ化銅(I)(40mg、0.208mmol)、DL−プロリン(60mg、0.516mmol)、および炭酸カリウム(385mg,2.79mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で18時間、100℃まで加熱した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、混合物を酢酸エチル(3回)で抽出した。合わせた酢酸エチル層を水(2回)、ブライン(3回)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチル(0〜70%)の勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィー(40gのシリカ)により精製して、標題化合物を得た(47mg,12%)。LC−ES/MS m/z569.0(M+1).
【0162】
(工程2)
(6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸)
5−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−ビフェニル−2−カルボン酸、6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(47mg,0.083mmol)に関して、実施例1、工程2に記載されるような実質的な手順の後、28mg(61%)の標題化合物を得た。LC−ES/MS m/z554.0(M+1).
【0163】
表3に記載される実施例27を、適切な出発物質を用いて、実施例26、6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸の調製に記載されるように実質的に調製した。表3における実施例27A〜27Dに関して、反応が110℃まで加熱した状態で、密閉チューブ中で完了することを除いて、実施例26、工程1に記載されるような手順に実質的に従った。実施例27C〜27Dに関して、工程2で、反応を完了するまで進めるのに十分なNaOHの代わりに約10当量のLiOHを使用し、等量(vol/vol)の水をテトラヒドロフランおよびメタノールに加えた。反応混合物を室温にて一晩攪拌し、1NのHClを用いてpH6に中和し、濃縮乾燥した。物質を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、NaSOで乾燥し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0164】
表3
【表4】

【0165】
(実施例28)
(トランス−4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−安息香酸)
【化25】

【0166】
(工程1)
(トランス−4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−安息香酸メチルエステル)
【化26】

トランス−トリフルオロ−メタンスルホン酸4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−フェニルエステル(1.03mmol,606.00mg)、メタノール(10mL)、アセトニトリル(15mL)、トリエチルアミン(5.17mmol,720.00μL)、Pd(OAc)2(52.56μmol;11.80mg)、および1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(61.90μmol;26.40mg)を合わせ、COガス(100psi)下で4時間、100℃まで加熱した。反応混合物を冷やし、濾過し、減圧下で濃縮した。粗混合物を、ヘキサン/EtOAc(85:15〜80:20)の勾配で溶出する放射状クロマトグラフィー(4mmプレート)により精製して、白色固体として標題化合物を得た(422mg,82%)。MS m/z501.8(M+1).
【0167】
(工程2)
(トランス−4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−安息香酸)
トランス−4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−安息香酸メチルエステル(823.31μmol;412.00mg)を、テトラヒドロフラン(8mL)およびメタノール(10mL)に溶解した。2NのNaOH水溶液(2.5mL,5mmol)を加え、混合物を2時間、52℃まで加熱した。反応混合物を冷やし、減圧下で濃縮した。残渣を水(10mL)で希釈し、5NのHCl(1mL)で酸性にした。固体を濾過により回収し、水で洗浄し、真空内で乾燥し、白色固体として標題化合物を得た(313mg,78%)。MS m/z487.8(M+1).
【0168】
(実施例29)
(4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−安息香酸)
【化27】

標題化合物を、適切な出発物質を用いてトランス−4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−安息香酸の調製に従って実質的に調製した。ES/MS m/z502.0(M+1)
【0169】
(実施例30)
(シス−6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸)
【化28】

【0170】
(工程1)
(シス−6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
【化29】

シス/トランス混合物として標題化合物を、1,6−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(202mg,0.703mmol)および4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール(382mg,1.05mmol)から出発するトランス−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−4−{4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニル]−シクロヘキシルオキシメチル}−イソオキサゾールの調製に記載されるように実質的に調製した。異性体を、25〜40%のEtOAc/ヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより分離して、シス異性体[62mg,15.5%;MS m/z569.0(M+1)]およびトランス異性体[52mg,13%;MS m/z569.0(M+1)]を得た。
【0171】
(工程2)
(シス−6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸)
標題化合物(42mg,69%)を、上記の工程1において分離したシス−6−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(62mg,0.11mmol)を用いて、トランス−4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−安息香酸の工程2に記載されるように実質的に調製した。MS m/z555.2(M+1)
【0172】
(実施例31)
(トランス−6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸)
【化30】

【0173】
標題化合物(32mg,63%)を、シス−6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルの調製の工程1において分離されたトランス異性体を用いて、シス−6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸の工程2に記載されるように実質的に調製した。ES/MS m/z555.2(M+1).
【0174】
(実施例32)
(6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸)
【化31】

【0175】
(工程1)
(2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒドオキシム)
【化32】

3Nの水酸化ナトリウム(3.14L,9.43mol)を、0℃にて、0.5Lの水中のヒドロキシルアミン塩酸塩(675.55g,9.43mol)の攪拌した懸濁液に滴下した。この混合物に、7.5Lのエタノール中の2,6−ジクロロベンズアルデヒド(1500g,8.57mol)の懸濁液を滴下し、反応物を90℃にて一晩加熱した。混合物を室温まで冷やし、次いで、濃縮乾燥した。固体を、10:1のHO/EtOH(4.4L)の混合物中で粉砕し、濾過し、45℃にて一晩、高真空下で乾燥した。1621.78gの標題化合物(99%収率)を白色固体として得た。MS(m/e):190(M+1)
【0176】
代替手順:2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒド(20.0g,114mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(10.3g,149mmol)のジクロロメタン溶液(200mL)に、トリエチルアミン(23.1g,229mmol)を滴下した。反応混合物を8時間攪拌した。水(200mL)を加えた。相を分離し、水相をジクロロメタン(100mL)で抽出した。合わせた有機相を水(100mL)で洗浄した。合わせた有機相を濃縮して、28.8g(94%)の標題化合物を得た。
【0177】
(工程2)
(2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒドクロロ−オキシム)
【化33】

DMF(4.5L)中のN−クロロスクシンイミド(1162g,8.53mol)を、40℃に加熱したDMF(5.3L)中の2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒドオキシム(1621.78g,8.53mol)の溶液に滴下した(添加は約6時間で完了した)。混合物をその温度で1時間攪拌した。反応物を室温に冷やし、0℃でHO(30L)に注ぎ、MTBE(36L)で抽出し、水相を捨てた。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、(30℃で)蒸発乾燥した。固体−油状物である粗生成物を1Lのヘキサン中で粉砕し、形成した固体を濾過し、真空下で乾燥して、所望の化合物を得た(1440.9g,75%収率)。MS(m/e):224(M+1).
【0178】
代替手順:N−クロロスクシンイミド(8.4g,62.8mmol)のDMF溶液(33mL)を、42℃の2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒドオキシム(217g,1.14mol)のDMF溶液(700mL)に加えた。30分間攪拌し、次いで40℃〜45℃の間の温度を維持しながらN−クロロスクシンイミド(159g,1.19mol)のDMF溶液(617mL)を加えた。1時間攪拌した。室温まで冷やし、2時間攪拌した。標題化合物の得られた溶液を直接工程3に使用した。
【0179】
(工程3)
(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル)
【化34】

トリエチルアミン(1.82L,12.84mol)に、3−シクロプロピル−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル(913g,6.42mol)を加え、混合物を室温にて30分間攪拌した。次いで、混合物を約10℃に冷却し、EtOH(3.2L)中の2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒドクロロ−オキシム(1440.9g,6.42mol)の懸濁液をゆっくり加えた(内部温度は24℃を超えなかった)。添加後、反応物を室温にて一晩攪拌した。反応物をEtOAc(5.3L)で希釈し、水(1.7L)で洗浄した。層を分離し、水層をEtOAc(3L)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、NaSO(無水)で乾燥し、濾過し、その全容量の約10%まで濃縮した。形成した沈殿物を濾過し、エーテル(2L)で粉末にし、真空下で乾燥して、白色固体として標題化合物を得た(1275.36g,64%収率)。MS(m/e):312(M+1).
【0180】
代替手順:
トリエチルアミン(20.2g,0.2mol)を、3−シクロプロピル−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル(18.5g,0.13mol)に加え、室温にて30分間攪拌した。得られた溶液を、以前に調製した10℃〜20℃の間の2,5ジクロロベンズアルデヒド−クロロ−オキシム(代替手順の工程2)のDMF溶液の1/10に加えた。25℃〜30℃に加温し、20時間攪拌した。水(285mL)を加えた。1時間攪拌し、濾過し、30.2g(56%)の標題化合物を得た。
【0181】
(工程4)
([5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール)
【化35】

1Mの水素化ジイソブチルアルミニウム/トルエン(4.62L,4.62mol)を、0℃にて、攪拌した5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル(687.14g,2.20mol)のTHF溶液(4.4L)に滴下した。反応物を室温にて2時間攪拌した。メタノール(150mL)を0℃にて混合物に加え、10分間攪拌した。次いで、水(2.2L)およびEtOAc(4.3L)を加えた。形成した沈殿物をセライトで濾過し、全ての溶媒を真空下で除去した。固体を1Lのヘキサン中で粉砕し、真空濾過の下で乾燥し、白色固体として標題化合物を得た(534.7g,85%収率)。MS(m/e):312(M+1).
【0182】
代替手順:5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル(62.4g,200mmol)のジクロロメタン溶液(400mL)を0℃まで冷却した。−5℃〜0℃の間に温度を維持しながら、水素化ジイソブチルアルミニウム(440mL,1.0M,440mmol)を加えた。得られた混合物を30分間攪拌した。15℃〜25℃まで加温し、3時間攪拌した。反応溶液を、約8℃〜10℃にて、2.0MのHCl(800mL)に加えた。30分間攪拌した。相を分離し、水相をジクロロメタン(200mL)で抽出した。合わせた有機相を水(3×100mL)で洗浄した。180mLの総容量まで有機相を濃縮した。ヘプタン(350mL)を加えた。得られた固体を濾過し、51.5g(90%)の標題化合物を得た。
【0183】
(工程5)
(4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール)
【化36】

30g(105.58mmol)の[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル]−メタノールの210mLのジクロロメタン溶液に、41.96g(158mmol)のトリフェニルホスフィンを加えた。得られた混合物を氷浴(約0〜10℃)中で冷却し、四臭化炭素(53g,158.37mmol)を一部ずつ加えた。反応物を室温にて2時間攪拌した。溶媒を蒸発させて橙色の油状物を得て、それを、溶離液として8:2のヘキサン:hex/EtOAcを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体として33gの標題化合物を得た(90%)。MS(m/e):346(M+1).
【0184】
代替手順:(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール(100g,0.35mol)のジクロロメタン溶液(1200mL)を−10℃まで冷却した。−5℃〜0℃の間に内部温度を維持しながら、三臭化リン(105g,0.39mol)を滴下した。−5℃〜0℃にて30分間攪拌した。20℃〜25℃の間まで加温し、20℃〜35℃にて2時間攪拌した。反応混合物を0℃〜5℃に冷却した。炭酸水素ナトリウム水溶液(775mL)を滴下した。相を分離した。水相をジクロロメタン(2×350mL)で抽出した。合わせた有機相を水(3×500mL)で洗浄した。有機相を濃縮して、固体として115g(94%)の標題化合物を得た。
【0185】
(工程6)
(4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル)
【化37】

13.05g(64.83mmol)の4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルのTHF溶液(120 mL)に、0℃(氷浴)にて、18−クラウン−6(19.6g,73.48mmol)およびカリウム第3級ブトキシド(8.68g,73.48mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて20分間攪拌し、75mLのTHF中の4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール(15g,43.22mmol)の溶液に滴下した。得られた混合物を室温にて14時間攪拌した。反応混合物に水(500mL)を加え、それをEtOAc(3×200mL)で抽出した。有機物をブライン(2×250mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮して、粗生成物を得て、それを、8:2のヘキサン/EtOAcで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色の油状物として標題化合物を得た(16g(79%))。MS(m/e):467(M+1)
【0186】
(工程7)
(4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン)
【化38】

窒素下で冷却(氷浴)した500mLのフラスコに、4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(16g,34.3mmol)のジクロロメタン溶液(80mL)を加えた。続いて、トリフルオロ酢酸(80mL)を滴下した(30分にわたって加えた)。反応物を室温にて90分間攪拌した。溶媒を真空下で除去し、EtOAcを加え(400mL)、混合物を2NのNaOH(2×250mL)およびブラインで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、茶色の油状物として標題化合物を得た(11.78g, 93%)。MS(m/e):367(M+1)
【0187】
代替手順:工程6および工程7を合わせて、5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ)−4−((ピペリジン−4−イルオキシ)メチル)イソオキサゾール塩酸塩を形成した。
【化39】

4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(352g,1.75mol)および18−クラウン−6(463g,1.75mol)のTHF溶液を0℃〜5℃の間に冷却した。0℃〜10℃の間に温度を維持しながら、カリウムtert−ブトキシド(268g、2.39mol)を加えた。得られた混合物を−10℃〜−5℃に冷却した。温度を−5℃〜0℃に維持しながら、THF(1.38kg,1.59mol)中の4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾールの40wt%溶液を加えた。混合物を15℃〜25℃に加温し、2時間攪拌した。0℃〜5℃まで冷却し、0℃〜10℃の間に温度を維持しながら水を滴下した。酢酸エチル(3.5L)およびブライン(5.5L)を加えた。相を分離し、水相を酢酸エチル(2×2.5L)で抽出した。合わせた有機相をブライン(3×5.5L)で洗浄した。約1.5Lの総容量まで真空下で有機相を濃縮して、粗4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの溶液を得た。さらに酢酸エチル(3.0L)を加えた。溶液を0℃〜5℃まで冷却した。0℃〜5℃の間に温度を維持しながら、HCl(気体)(319g,8.75mol)を加えた。15℃〜25℃まで加温し、4時間攪拌した。約1.2Lの総容量まで真空下で混合物を濃縮した。得られた固体を濾過し、冷酢酸エチル(2×0.6L)で洗浄した。乾燥して、灰色がかった固体として506g(79%)の標題化合物を得た。融点200〜202℃(示差走査熱量測定による)。
【0188】
(工程8)
(6−ブロモ−インドール−3−カルボン酸)
【化40】

臭素(49.58g,3100mmol)を、室温にて、500mLの酢酸中のインドール−3−カルボン酸(50g,310mmol)の白い懸濁液にゆっくり加え、混合物を室温にて一晩攪拌した。形成した固体を濾過し、真空下で3時間乾燥して、灰色固体として45gの標題化合物を得た(60%)。MS(m/e):240(M+1)
【0189】
(工程9)
(6−ブロモ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
【化41】

塩化アセチル(29,43g,374mmol)を、室温にて、500mLのメタノール中の6−ブロモ−インドール−3−カルボン酸(45g,187.46mmol)の溶液にゆっくり加え、得られた溶液を65℃にて一晩攪拌した。反応物を室温まで冷やした。冷却すると白い沈殿物が現れた。室温で2時間攪拌後、固体を濾過し、真空下で乾燥した。淡褐色の固体として34.4g(72%)の標題化合物を得た。MS(m/e):254(M+1)
【0190】
(工程10)
(6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
【化42】

300mLのアセトニトリル中の25g(98.39mmol)の6−ブロモ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルおよび27.20g(196mmol)の炭酸カリウムの混合物に、室温にて、ヨウ化メチル(20.95g,147.6mmol)を加えた。反応混合物を室温にて3日間攪拌した。溶媒を蒸発させ、500mlの水を加え、有機層を(3×300ml)の酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。粗生成物を、8:2のhex/EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。茶色の固体として標題化合物(23.3g(88%))を得た。MS(m/e):268(M+1).
【0191】
代替手順:炭酸ジメチル(1.3L,12.4mol)を、室温にて、DMF(6.0L)中の6−ブロモ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(1.3kg,5.1mol)および炭酸カリウム(1.41kg,10.2mol)の混合物に加えた。混合物を130℃まで加熱し、一晩攪拌した。反応混合物を約3℃まで冷却し、氷冷水(6L)を加えた。得られた固体を濾過し、メタノール(2L)で洗浄し、真空オーブン中で乾燥して、1.1kg(82%)の標題化合物を得た。
【0192】
(工程11)
(6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル)
【化43】

窒素下で250mLの密閉した丸底フラスコに、80mLのジメチルスルホキシド中の4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン(15g,40.84mmol)、6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(15,33g,57.18mmol)、炭酸カリウム(11.29g,81.68mmol)、ヨウ化銅(I)(3.11g,16.34mmol)、およびプロリン(1.88g,16.34mmol)を入れた。反応混合物を120℃にて16時間加熱した。次いで、それを室温まで冷やし、水(200mL)でクエンチし、EtOAc(3×150mL)で抽出した。有機物を水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、溶離液系として8:2〜1:1のヘキサン/EtOAcを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、白色固体として9.8gの標題化合物を得た(43%)。MS(m/e):554(M+1)
【0193】
(工程12)
(6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸)
【化44】

窒素下で、80mLのメタノール、80mLのTHFおよび30mLのジオキサン中の9g(16.23mmol)の6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルの溶液を含む、500mLの丸底フラスコに、2NのKOH(40mL,81.16mmol)を加えた。反応混合物を70℃にて一晩攪拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷やし、溶媒を真空下で除去した。残渣を100mLの水で希釈し、MTBEで洗浄した。水層を2NのHClの添加により酸性(pH5)にし、次いで、それをCHCl(3×150mL)で抽出した。有機物をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて薄緑色の固体を得、それをMeOH/CHCN(6.05g(70%))から再結晶した。MS(m/e):540(M+1).
【0194】
代替手順:
(工程10A)
(6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル)
【化45】

窒素雰囲気下で、トルエン(134.5Kg)に6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(17.16Kg,63.98 mol)を溶解した。少なくとも15分間攪拌した。乾燥するために硫酸マグネシウムおよび溶液を脱色するために炭を加え、少なくとも30分攪拌した。混合物を濾過した。窒素雰囲気下で、トルエン(43.7kg)にナトリウムtert−ブトキシド(21.5Kg,223.70mol)を溶解した。出発物質の溶液混合物を、ナトリウムtert−ブトキシド溶液に加え、反応混合物を105〜108℃の温度まで約2〜3時間にわたってゆっくりと加熱し、30〜60分間温度を維持した。出発物質が観測されなくなるまでTLCを続けた。反応物を室温まで冷やし、水中の混合物(177.2 Kg)をクエンチし、0〜10℃に冷却した。反応混合物を少なくとも30分間攪拌し、水層およびエマルジョンを分離した。エマルジョンを水性ブライン洗浄液とともに維持しながら、有機混合物をブライン(2×47.7Kg)で洗浄した。合わせた水層をトルエン(2×29.9Kg)で抽出した。珪藻土で有機層およびいくらかのエマルジョンを濾過した。濾過ケーキをトルエン(6.1Kg)で洗浄した。合わせた有機層をブライン(2×47.7Kg)で洗浄した。硫酸マグネシウム(7Kg)および炭(850g)を加え、30分間攪拌した。混合物を濾過し、50〜55℃にて濾液を攪拌可能な最小体積まで濃縮した。加熱を止め、ヘプタン(47.3Kg)を混合物に加えた。少なくとも2時間、0〜5℃まで懸濁液を冷却し、濾過により固体を回収した。固体を、0〜5℃に冷却したヘプタンでリンスした。真空下で12〜72時間、30〜35℃にて固体を乾燥して、13.110Kg(66%)の標題化合物を得た。
【0195】
(工程10B)
(6−ヨード−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル)
【化46】

窒素雰囲気下で、6−ブロモ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(25.87Kg,83.4mol)を、1,4−ジオキサン(187.3Kg)に加えた。ヨウ化ナトリウム(25Kg,166.79mol)、ヨウ化銅(3.2 Kg,16.80mol)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(2.9Kg,32.90mol)を、反応混合物に加え、36〜48時間、加熱還流(約102℃)した。混合物を室温まで冷やし、適切なサイズの乾燥反応器中に2つのインラインフィルターで順に濾過し(それぞれ1μmおよび0.45μm)、ジオキサン(2×5.4Kg)でリンスした。ヨウ化ナトリウム(12.5Kg,83.39mol)、ヨウ化銅(1.6Kg,8.4mol)、およびN,N’−ジメチルエチレンジアミン(1.5Kg,17.02mol)を加え、混合物を36〜48時、加熱還流した。15〜30℃に冷やし、水(417Kg)を反応混合物に加え、少なくとも1時間、室温にて攪拌した。濾過により固体を回収し、水で洗浄した。固体を酢酸エチル(188.1Kg)に加え、30分間攪拌した。ポリプロピレンフィルターパッドを含むプレートフィルターで溶解していない固体を濾過し、濾液を2つのインラインフィルターで順に濾過して加えた(それぞれ1μmおよび0.45μm)。酢酸エチル(2×11.3Kg)で固体を洗浄し、濾液を元の濾液中に2つのインラインフィルターで順に濾過した(それぞれ1μmおよび0.45μm)。有機層をアンモニア水/水の溶液(2×81.7Kg)で洗浄し、少なくとも30分間攪拌し、分離した。アンモニア水の層が無色でない場合、繰り返した。ブライン(57.8Kg)で洗浄し、少なくとも15分間攪拌し、分離した。硫酸マグネシウム(6Kg)および炭(500g)を加え、20分間攪拌した。混合物を、適切なサイズの乾燥反応器中に2つのインラインフィルターで順に濾過して入れ(それぞれ1μmおよび0.45μm)、続いて酢酸エチル(2×11.7Kg)を含むリンス反応器中に、2つのインラインフィルターで濾過して入れた。35〜40℃の温度にて、合わせた濾液を攪拌可能な最小体積まで濃縮した。メタノール(26.4Kg)を加え、攪拌可能な最小体積まで濃縮した。メタノール(66Kg)を加え、0〜10℃まで冷却し、濾過により固体を回収した。固体をメタノール(197.9Kg)に加え、透明な溶液が得られるまで加熱還流した。2〜3時間にわたって0〜5℃まで冷却し、少なくとも2時間攪拌した。濾過により固体を、メタノール(2×13.2Kg)を含むリンス反応器に回収し、メタノールを0〜5℃に冷却し、濾過した固体をリンスするために使用した。真空下で、35〜40℃にて12〜72時間、固体を乾燥して、16.412Kg(55%)の標題化合物を得た。
【0196】
(工程11A)
(6−(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}ピペリジル)−1−メチルインドール−3−カルボン酸tert−ブチル)
【化47】

窒素雰囲気下で、トルエン(229.5Kg)に、5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)−4−[(ピペリジン−4−イルオキシ)メチル]イソオキサゾール塩酸塩(15.609Kg,38.66mol)を加えた。6−ヨード−1−メチルインドール−3−カルボン酸tert−ブチル(18.0Kg,50.39mol)およびナトリウムtert−ブトキシド(9.3Kg,96.76mol)を加え、少なくとも1時間、55〜60℃まで加熱した。2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(304g,0.77mol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、Pddba、(354g,0.39mol)を加え、混合物を55〜60℃まで加熱した。温度を65℃以下に保った。出発物質(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)−4−[(ピペリジン−4−イルオキシ)メチル]イソオキサゾール塩酸塩)が観測されなくなるまで、TLCを続けた。加熱を止め、水(31.2Kg)を加え、混合物を15〜30℃に冷やした。層を分離し、水層およびエマルジョンを珪藻土で濾過した。濾過ケーキをトルエン(2×5.4Kg)で洗浄し、洗浄液を水性の濾液と合わせた。10分間攪拌し、層を分離した。有機層をもとの有機層と合わせた。水層をトルエン(13.5Kg)で再抽出した。有機物を合わせ、ブライン(2×30.3Kg)で洗浄し、層を分離した。硫酸マグネシウム(5.0Kg)および炭(800g)を有機層に加え、20分間攪拌した。混合物を濾過した。濾過ケーキをトルエン(5.4Kg)でリンスし、有機物を合わせた。シリカゲル(7.0Kg)を加え、20〜30分間攪拌した。チオール誘導体化シリカゲル(6.2Kg)を加え、少なくとも15時間攪拌した。固体を濾過した。濾過ケーキをトルエン(2×10.8Kg)で洗浄し、洗浄液と濾液を合わせた。50〜55℃にて、洗浄液を攪拌可能な最小体積まで濃縮した。15〜30℃まで冷やし、薄いストリーム中にヘプタン(22.3Kg)を加えた。30〜60分間攪拌した。薄いストリーム中にヘプタン(21.3Kg)を加え、少なくとも1時間攪拌した。0〜5℃まで冷却し、1〜2時間攪拌した。濾過により固体を回収した。濾過ケーキを、0〜5℃に冷却したヘプタン(2×4.2kg)で洗浄した。真空下で12〜72時間、50〜55℃にて固体を乾燥した。乾燥固体をトルエン(45.7Kg)に加え、透明な溶液が得られるまで加熱した。15〜30℃に冷やし、ヘプタン(36.2Kg)を加えた。室温にて30〜90分間攪拌した。ヘプタン(18.1Kg)を加え、30〜90分攪拌した。ヘプタン(18.1Kg)の添加を繰り返し、1〜2時間攪拌した。懸濁液を0〜5℃に冷却し、30〜90分間攪拌した。濾過により固体を回収した。濾過ケーキをヘプタン(2×9.0kg)で洗浄し、0〜5℃まで冷却した。真空下で12〜72時間、50〜55℃にて固体を乾燥した。乾燥固体をメタノール(118.6Kg)に加え、懸濁液を30〜60分間加熱還流した。懸濁液を0〜5℃まで冷却し、30〜60分間攪拌した。濾過により固体を回収した。濾過ケーキを、0〜5℃まで冷却したメタノール(16.9kg)で洗浄した。真空下で12〜72時間、45〜50℃にて固体を乾燥して、19.102Kg(89%)の標題化合物を得た。
【0197】
(工程12A)
(6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸)
【化48】

窒素下で、ギ酸(116.5Kg)に、6−(4−{[3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−4−イル]メトキシ}ピペリジル)−1−メチルインドール−3−カルボン酸tert−ブチル(19.102Kg,34.45mol)を加えた。20〜30℃にて24〜72時間、混合物を攪拌した。出発物質が観測されなくなるまで、HPLCを続けた。水(286.5Kg)を加え、少なくとも1時間攪拌した。水(133.7Kg)を加え、少なくとも30分間攪拌し、少なくとも30分間攪拌しながら水(133.7Kg)のさらなる添加を繰り返した。濾過により固体を回収し、濾過ケーキを水(3×30Kg)でリンスした。湿った固体をメタノール(75.5Kg)に加え、懸濁液を少なくとも12時間攪拌した。懸濁液を0〜5℃まで冷却し、少なくとも1時間攪拌した。濾過により固体を回収した。固体を、0℃〜5℃まで冷却したメタノール(9.1Kg)および水(1.1Kg)の溶液で洗浄し、それを繰り返した。真空下で12〜72時間、50〜55℃にて固体を乾燥した。固体にギ酸(28.5Kg)および水(2.3Kg)を加え、10〜20分間攪拌した。混合物を濾過した。水(49.7Kg)を加え、30〜60分間攪拌した。水(2×36.6Kg)を加え、少なくとも30分間攪拌した。濾過により固体を回収し、水(3×15.9Kg)でリンスした。回収した固体にメタノール(58.2Kg)を加えた。少なくとも12時間攪拌し、0〜5℃に冷却し、少なくとも1時間攪拌した。濾過により固体を回収した。固体を、0〜5℃に冷却したメタノール(8.1Kg)および水(1.1Kg)の溶液で洗浄し、もう一度繰り返した。回収した固体をメタノール(115.6Kg)および水(14.6Kg)の溶液に加えた。懸濁液を2〜3時間、還流まで加熱し、0〜5℃まで冷却し、1時間攪拌した。濾過により固体を回収した。固体を、0〜5℃に冷却したメタノール(17.3Kg)および水(2.2Kg)の溶液で洗浄し、もう一度繰り返した。回収した固体を、真空下で12〜72時間、60〜65℃にて乾燥して、13.584Kg(73%)の標題化合物を得た。
【0198】
(実施例33)
(4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸)
【化49】

【0199】
(工程1)
(2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒドオキシム)
【化50】

3Nの水酸化ナトリウム(3.14L,9.43mol)を、0℃にて、0.5Lの水中のヒドロキシルアミン塩酸塩(675.55g,9.43mol)の攪拌した懸濁液に滴下した。この混合物に、7.5Lのエタノール中の2,6−ジクロロベンズアルデヒド(1500g,8.57mol)の懸濁液を滴下し、反応物を90℃にて一晩、加熱した。混合物を室温まで冷やし、次いで、濃縮乾燥した。固体を10:1のHO/EtOH(4.4L)の混合物中で粉砕し、濾過し、45℃にて一晩、高真空下で乾燥した。白色固体として1621.78gの標題化合物(99%)を得た。MS(m/e):190(M+1)
【0200】
(工程2)
(2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒドクロロ−オキシム)
【化51】

DMF(4.5L)中のN−クロロスクシンイミド(1162g,8.53mol)を、40℃に加熱したDMF(5.3L)中の2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒドオキシム(1621.78g,8.53mol)の溶液に滴下した(添加は約6時間で完了した)。混合物をその温度にて1時間攪拌した。反応物を室温まで冷やし、0℃にてHO(30L)に注ぎ、MTBE(36L)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、(30℃にて)蒸発乾燥した。固体−油状物としての粗生成物を、1Lのヘキサン中で粉砕し、形成した固体を濾過し、真空下で乾燥して、所望の化合物 (1440.9g,75%収率)を得た。MS(m/e):224(M+1)
【0201】
(工程3)
(5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル)
【化52】

トリエチルアミン(1.82L,12.84mol)を、3−シクロプロピル−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル(913g,6.42mol)に加え、混合物を30分間、室温にて攪拌した。次いで、混合物を約10℃まで冷却し、EtOH(3.2L)中の2,6−ジクロロ−ベンズアルデヒドクロロ−オキシム(1440.9g,6.42mol)の懸濁液をゆっくり加えた(内部温度は24℃を超えなかった)。添加後、反応物を室温にて一晩攪拌した。反応物をEtOAc(5.3L)で希釈し、水(1.7L)で洗浄した。層を分離し、水層をEtOAc(3L)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、NaSO(無水)で乾燥し、濾過し、その総容量の約10%まで濃縮した。形成した沈殿物を濾過し、エーテル(2L)で粉砕し、真空下で乾燥して、白色固体として標題化合物を得た(1275.36g,64%収率)。MS(m/e):312(M+1).
【0202】
(工程4)
([5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール)
【化53】

1Mの水素化ジイソブチルアルミニウム/トルエン(4.62L,4.62mol)を、0℃にて、THF(4.4L)中の5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル(687.14g,2.20mol)の攪拌した溶液に滴下した。反応物を室温にて2時間攪拌した。メタノール(150mL)を0℃にて混合物に加え、10分間攪拌した。次いで、水(2.2L)およびEtOAc(4.3L)を加えた。形成した沈殿物をセライトで濾過し、全ての溶媒を真空中で除去した。固体を1Lのヘキサン中で粉砕し、真空濾過の下で乾燥して、白色固体として標題化合物を得た(534.7g,85%収率)。MS(m/e):312(M+1)
【0203】
(工程5)
(4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール)
【化54】

210mLのジクロロメタン中の30g(105,58mmol)の[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル]−メタノールの溶液に、41.96g(158mmol)のトリフェニルホスフィンを加えた。得られた混合物を氷浴(約0〜10℃)中で冷却し、四臭化炭素(53g,158.37mmol)を一部ずつ加えた。反応物を室温にて2時間攪拌した。溶媒を蒸発させて、橙色の油状物を得て、それを、溶離液として8:2のヘキサン:hex/EtOAcを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体として33gの標題化合物を得た(90%)。MS(m/e):346(M+1).
【0204】
(工程6)
(4−オキソ−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル)
【化55】

ヘキサヒドロ−4H−アゼピン−4−オン一塩酸塩(4.87g,32.55mmol)の40mLの1,4−ジオキサン溶液に、8.06g(35.80mmol)の二酸化ジ−t−ブチルを加えた。得られた懸濁液を室温にて10分間攪拌し、続いて、水中の2.07gの炭酸ナトリウム(19.53mmol)のスラリーを加えた。得られた混合物を2時間、80℃にて攪拌した。反応混合物を室温まで冷やし、減圧下で溶媒を除去した。残渣を希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮して、橙色の油状物を得て、それを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(7:3のヘキサン/EtOAcで溶出する)で精製して、無色の油状物として6.51gの標題化合物を得た(93%)。MS(m/e):214(M+1).
【0205】
(工程7)
(4−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル)
【化56】

2mLのメタノールおよび8mLのTHF中の1g(4.69mmol)の4−オキソ−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル)の溶液に、0℃(氷浴)にて、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.18g,4.69mmol)を加えた。得られた混合物を0℃にて1時間攪拌した。0℃(氷浴)にて、反応混合物にHCl(1N)(2mL)の溶液を加え、次いで溶媒を除去し、得られたスラリーを水で希釈し、EtOAc(250mL)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮して、無色の油状物として標題化合物を得た(0.95g,94%)。MS(m/e):216(M+1).
【0206】
(工程8)
(4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル)
【化57】

0℃(氷浴)にて、300mLのテトラヒドロフラン中の36.11g(167.7mmol)の4−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの溶液に、18−クラウン−6(63.43g,237.58mmol)およびカリウムtert−ブトキシド(28.06g,250.04mmol)を加えた。得られた混合物を、窒素下で室温にて20分間攪拌し、続いて、100mLのテトラヒドロフラン中の48.5g(139.75mmol)の4−ブロモメチル−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾールの溶液を1時間にわたって加えた。得られた混合物を、窒素雰囲気下で12時間、室温にて攪拌した。水(200mL)を反応混合物に加え、減圧下で溶媒を除去した。得られた茶色の油状物をEtOAc(2×250mL)で希釈し、ブライン(2×150mL)で洗浄した。有機層を乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮して、粗生成物を得て、それを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(8:2のヘキサン/EtOAcで溶出する)で精製して、白色/黄色の油状物として56gの標題化合物を得た(83%)。MS(m/e):481(M+1).
【0207】
(工程9)
(4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン)
【化58】

0℃(氷浴)にて150mLのジクロロメタン中の56g(116.32mmol)の4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの溶液を、トリフルオロ酢酸(150mL,1.98mol)で処理した。混合物を窒素下で室温にて、2時間攪拌した。反応混合物を濃縮した。粗生成物をEtOAc(300mL)で溶解し、2NのNaOH水溶液(2×100mL)で洗浄し、ブライン(1×100mL)で洗浄した。有機物を乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮して、黄色の油状物として38gの所望の化合物を得た(86%)。MS(m/e):381(M+1).
【0208】
(工程10)
(4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸エチルエステル)
【化59】

40mLのジメチルスルホキシド中の16g(42mmol)の4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパンの溶液に、4−ヨード安息香酸エチル(21g,67mmol)、プロリン(2g,16.7mmol)およびヨウ化銅(I)(3.2g,16.7mmoL)を加えた。得られた混合物を窒素でガスを抜き、続いて、炭酸カリウム(11.6g,84mmol)を加えた。反応混合物を100℃にて14時間攪拌した。混合物を室温まで冷やし、水でクエンチした。混合物をEtOAcで抽出し、有機物をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗生成物を得て、それを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(8:2のヘキサン/EtOAcで溶出する)で精製して、17gの標題のラセミ化合物を得た。
【0209】
ラセミ物質をキラル精製(Chiralpak(商標)カラム、溶離液として6:4のヘキサン−DMEA(0.2%)/IPA)に供して、8.28gの所望のキラル異性体(異性体B)を得た。MS(m/e):529(M+1).
【0210】
(工程11)
(4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸)
【化60】

50mLのエタノールおよび150mLのテトラヒドロフラン中の8.28g(15.64mmol)の4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸エチルエステル(異性体B)の溶液に、水酸化カリウム(55.16g,78.19mmol)を加えた。得られた混合物を60℃にて14時間攪拌した。混合物を室温まで冷やし、2NのHClでpH5〜6まで酸性にした。減圧下で溶媒を除去し、得られたスラリーをCHCl(150mL)で希釈し、水(2×80mL)で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、白色固体として7.76gの標題化合物を得た(98%)。MS(m/e):501(M+1).
【0211】
(実施例34)
(6−(4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)アゼパン−1−イル)ベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸)
【化61】

【0212】
(工程1)
中間体調製34A:6−(4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)アゼパン−1−イル)ベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸メチル
【化62】

アルゴンでパージしたオーブンで乾燥したフラスコに、4−((アゼパン−4−イルオキシ)メチル)−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール(0.51g,1.34mmol)、6−ブロモベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸メチル(0.30g,1.10mmol)、炭酸セシウム(0.51g,1.56mmol)、X−Phos(0.04g,0.084mmol)、キシレン(10ml)およびPd(dba)(0.025g,0.028mmol)を加えた。アルゴンで混合物をパージし、TLCによって確認しながら、出発物質が消費されるまで130℃まで加熱した。反応混合物を室温まで冷やし、セライトで濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、6:4のヘキサン/酢酸エチルで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、灰色がかった固体として0.30g(47.0%)の標題化合物を得た。ES/MS m/z571.11(M+1).
【0213】
表4に記載した化合物を、適切なアミンおよび臭化物中間体(試薬)を用いて、実施例34、工程1に記載されるように実質的に調製した。調製1および2は、表4の全ての他の調製で使用したX−Phos(0.075当量)の代わりにS−Phos(0.075当量)およびBINAP(0.075当量)を使用した。
【0214】
表4
【表5】

【0215】
(工程2)
(6−(4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)アゼパン−1−イル)ベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸)
水酸化カリウム(0.118g,2.10mmol)を、エタノール(2ml)およびテトラヒドロフラン(6mL)中の6−(4−((5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)アゼパン−1−イル)ベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸メチル(0.30g,0.52mmol)の溶液に加えた。混合物を60℃にて24時間攪拌し、真空下で濃縮した。残渣を水(8ml)に溶解し、1NのHClでpHを約5まで酸性とし、ジクロロメタン(2×10ml)で抽出した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させて、灰色がかった固体として0.15g(51.0%)の標題化合物を得た。ES/MS m/z558.06(M+1).
【0216】
表5に記載した化合物を、調製35A〜46Aからのエステルを用いて、実施例34、工程2の調製に記載されるように実質的に調製した。
【0217】
表5
【表6】

【0218】
【表7】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

(式中、
qは1または2であり、
はクロロ、フルオロ、またはトリフルオロメトキシであり、
は水素、クロロ、フルオロ、またはトリフルオロメトキシであり、
3bはトリフルオロメチル、シクロプロピル、またはイソプロピルであり、
XはCまたはNであり、ただし、XがCである場合、qは1であり、
Arは、各々がメチルまたはフェニルで任意に置換されたベンゾイソチアゾリル、ベンゾチエニル、インダゾリル、インドリル、ナフチル、フェニルおよびピリジニルからなる群より選択される)
の化合物またはその薬理学的に許容できる塩もしくは鏡像異性体。
【請求項2】
がクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rは水素またはクロロである、請求項1に記載の化合物、あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項3】
およびRが両方クロロであるか、またはRはトリフルオロメトキシであり、Rが水素である、請求項1または2のいずれかに記載の化合物、あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項4】
3bがシクロプロピルまたはイソプロピルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項5】
3bがシクロプロピルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項6】
Arが6−ベンゾイソチアゾリル、5−ベンゾチエニル、6−ベンゾチエニル、6−インダゾリル、5−インドリル、または6−インドリル、4−フェニルおよび2−ピリジニルであり、各々が任意にメチルまたはフェニルで置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物、あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項7】
Arが6−ベンゾイソチアゾリル、5−ベンゾチエニル、6−ベンゾチエニル、6−インダゾリル、5−インドリル、6−インドリル、または4−フェニルであり、各々が任意にメチルで置換される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物、あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項8】
Ar基が5−ベンゾチエニル、6−ベンゾチエニル、5−インドリル、6−インドリル、または4−フェニルであり、各々が任意にメチルで置換される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物、あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項9】
qが1であり、XがNである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項10】
qが1であり、XがCである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項11】
qが2であり、XがNである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項12】
がクロロまたはトリフルオロメトキシであり、Rが水素またはクロロであり、R3bあシクロプロピルであり、XがCまたはNであり、Ar基が4−フェニル、2−ピリジニル、6−インドリル、または6−ベンゾチエニルであり、各々が任意にメチルで置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
5−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−ビフェニル−2−カルボン酸、
5−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−ビフェニル−2−カルボン酸、
5−{4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−ビフェニル−2−カルボン酸、
4−{4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−ナフタレン−1−カルボン酸、
4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−3−メチル−安息香酸、
4−{4−[5−イソプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−安息香酸、
4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−安息香酸、
4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−2−メチル−安息香酸、
4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−2−メチル−安息香酸、
4−{4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−2−メチル−安息香酸、
4−{4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−安息香酸、
6−{4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸、
6−{4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−ベンゾ[b]チオフェン−3−カルボン酸、
6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸、
6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸、
6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−ベンゾ[b]チオフェン−3−カルボン酸、
4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボン酸、
4−{4−[3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−イソプロピル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−3−メチル−安息香酸、
4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸、
6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸、
6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−ベンゾ[b]チオフェン−3−カルボン酸、
トランス−4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−安息香酸、
トランス−4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−安息香酸、
トランス−6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸、および
シス−6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物、あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項14】
化合物4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−アゼパン−1−イル}−安息香酸
【化2】

あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項15】
化合物トランス−4−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−シクロヘキシル}−安息香酸
【化3】

あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項16】
化合物6−{4−[5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−ピペリジン−1−イル}−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸
【化4】

あるいはその薬理学的に許容できる塩または鏡像異性体。
【請求項17】
脂質代謝異常および関連疾患を処置するための方法であって、当該方法は、治療有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、方法。
【請求項18】
請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物、および担体、希釈剤、または賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項19】
治療に使用するための請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
脂質代謝異常および関連疾患の処置に使用するための請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。

【公表番号】特表2010−533722(P2010−533722A)
【公表日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−517082(P2010−517082)
【出願日】平成20年7月11日(2008.7.11)
【国際出願番号】PCT/US2008/069719
【国際公開番号】WO2009/012125
【国際公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【出願人】(594197872)イーライ リリー アンド カンパニー (301)
【Fターム(参考)】