説明

IDカード再発行システム

【課題】IDカードの再発行処理の効率が低下することなく、且つ、不正なIDカードの再発行を防止することができるIDカード再発行システムを提供する。
【解決手段】撮影装置2とIDカード作成装置3と記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1とを備えるIDカード再発行システム1000において、CPU211に、記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1から送信された第1の顔画像と、撮影装置2により撮影されたIDカードの再発行を申請した申請者の第2の顔画像と、を比較させて、IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定させる判定プログラム2132と、当該判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者が提出した申請書と、本人でないと判定された申請者が提出した申請書と、を識別可能に加工する申請書加工装置24と、を備えるよう構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IDカード再発行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
運転免許証や社員証などの各種IDカードは、社会生活の上で一般化し、欠くことのできないものとなっている。
ところで、IDカードを更新する際や、IDカードを紛失した際には、IDカードを再発行する。この再発行を申請する申請者の中には、他人になりすまして他人のIDカードを再発行してもらい、例えば、これを悪意に使用する者がいる。そこで、IDカードの再発行を申請した申請者が、本人であるか否かを判定することができるよう、例えば、IDカードの発行時に撮影した顔画像を記憶しておき、IDカードの再発行時に、再発行時に撮影した顔画像と、当該記憶しておいた発行時に撮影した顔画像とを比較し、本人であるか否かを判定する撮影装置(例えば、特許文献1参照)などが提案された。
【0003】
そして、特許文献1に記載の撮影装置は、IDカードの再発行を申請した申請者が本人でないと判定すると、当該撮影装置が備える表示部に警告画面を表示して、撮影を中止するようになっている。すなわち、申請者が本人でないと判定すると、IDカードを再発行しないようになっている。
【特許文献1】特開2003−315875号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば、撮影装置のオペレータが、撮影や申請者とのやりとりなどに忙しく、警告画面を見逃してしまった場合などに、不正にIDカードが再発行されてしまうという問題がある。また、申請者を本人でないと判定する度に、自動的に、撮影を中止するとIDカードの再発行処理の効率が低下するという問題もある。
【0005】
本発明の課題は、IDカードの再発行処理の効率が低下することなく、且つ、不正なIDカードの再発行を防止することができるIDカード再発行システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、IDカードの発行を申請した申請者の顔画像を撮影する撮影装置と、当該撮影装置により撮影された顔画像をプリントしてIDカードを作成するIDカード作成装置と、当該撮影装置及び当該IDカード作成装置とネットワークを介して接続され、前記申請者を識別する識別情報と当該撮影装置により撮影された当該申請者の第1の顔画像とを対応付けて記憶する記憶装置と、を備えるIDカード再発行システムにおいて、前記撮影装置は、前記IDカードの再発行を申請した申請者が提出した申請書から、当該申請者の識別情報を読み取る読取手段と、前記記憶装置に、前記読取手段により読み取られた識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する要求手段と、前記要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、当該撮影装置により撮影された前記IDカードの再発行を申請した申請者の第2の顔画像と、を比較して、当該IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者が提出した申請書と、本人でないと判定された申請者が提出した申請書と、を識別可能に加工する加工手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、IDカードの発行を申請した申請者の顔画像を撮影する撮影装置と、当該撮影装置により撮影された顔画像をプリントしてIDカードを作成するIDカード作成装置と、当該撮影装置及び当該IDカード作成装置とネットワークを介して接続され、前記申請者を識別する識別情報と当該撮影装置により撮影された当該申請者の第1の顔画像とを対応付けて記憶する記憶装置と、を備えるIDカード再発行システムにおいて、前記撮影装置は、前記IDカードの再発行を申請した申請者が提出した申請書から、当該申請者の識別情報を読み取る読取手段と、前記記憶装置に、前記読取手段により読み取られた識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する要求手段と、前記要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、当該撮影装置により撮影された前記IDカードの再発行を申請した申請者の第2の顔画像と、を比較して、当該IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者が提出した申請書と、本人でないと判定された申請者が提出した申請書と、を識別可能に分別する分別手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のIDカード再発行システムにおいて、前記撮影装置、前記IDカード作成装置及び前記記憶装置は、ネットワークを介して管理端末装置と接続され、前記撮影装置は、前記判定手段による判定結果を、当該判定結果に該当する申請者の識別情報及び第2の顔画像とともに、前記管理端末装置に送信する結果送信手段を備え、前記管理端末装置は、前記結果送信手段により送信された判定結果と識別情報と第2の顔画像とを対応付けて記憶する判定結果記憶手段と、前記識別情報を入力する入力手段と、前記記憶装置に、前記入力手段により入力された識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する第2の要求手段と、前記判定結果記憶手段から、前記入力手段により入力された識別情報に対応付けられた判定結果及び第2の顔画像を取得する取得手段と、前記入力手段により入力された識別情報と、前記第2の要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、前記取得手段により取得された判定結果及び第2の顔画像と、を出力手段に出力する出力制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、IDカードの発行を申請した申請者の顔画像を撮影する撮影装置と、当該撮影装置により撮影された顔画像をプリントしてIDカードを作成するIDカード作成装置と、当該撮影装置及び当該IDカード作成装置とネットワークを介して接続され、前記申請者を識別する識別情報と当該撮影装置により撮影された当該申請者の第1の顔画像とを対応付けて記憶する記憶装置と、を備えるIDカード再発行システムにおいて、前記撮影装置は、前記IDカードの再発行を申請した申請者が提出した申請書から、当該申請者の識別情報を読み取る読取手段と、前記記憶装置に、前記読取手段により読み取られた識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する要求手段と、前記要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、当該撮影装置により撮影された前記IDカードの再発行を申請した申請者の第2の顔画像と、を比較して、当該IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を、当該判定結果に該当する申請者の識別情報及び第2の顔画像とともに、前記IDカード作成装置に送信する結果送信手段と、を備え、前記IDカード作成装置は、前記結果送信手段により送信された判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードと、本人でないと判定された申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードと、を識別可能に加工する加工手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、IDカードの発行を申請した申請者の顔画像を撮影する撮影装置と、当該撮影装置により撮影された顔画像をプリントしてIDカードを作成するIDカード作成装置と、当該撮影装置及び当該IDカード作成装置とネットワークを介して接続され、前記申請者を識別する識別情報と当該撮影装置により撮影された当該申請者の第1の顔画像とを対応付けて記憶する記憶装置と、を備えるIDカード再発行システムにおいて、前記撮影装置は、前記IDカードの再発行を申請した申請者が提出した申請書から、当該申請者の識別情報を読み取る読取手段と、前記記憶装置に、前記読取手段により読み取られた識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する要求手段と、前記要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、当該撮影装置により撮影された前記IDカードの再発行を申請した申請者の第2の顔画像と、を比較して、当該IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を、当該判定結果に該当する申請者の識別情報及び第2の顔画像とともに、前記IDカード作成装置に送信する結果送信手段と、を備え、前記IDカード作成装置は、前記結果送信手段により送信された判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードと、本人でないと判定された申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードと、を識別可能に分別する分別手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のIDカード再発行システムにおいて、前記撮影装置、前記IDカード作成装置及び前記記憶装置は、ネットワークを介して管理端末装置と接続され、前記撮影装置は、前記判定手段による判定結果を、当該判定結果に該当する申請者の識別情報及び第2の顔画像とともに、前記管理端末装置に送信する第2の結果送信手段を備え、前記管理端末装置は、前記第2の結果送信手段により送信された判定結果と識別情報と第2の顔画像とを対応付けて記憶する判定結果記憶手段と、前記識別情報を入力する入力手段と、前記記憶装置に、前記入力手段により入力された識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する第2の要求手段と、前記判定結果記憶手段から、前記入力手段により入力された識別情報に対応付けられた判定結果及び第2の顔画像を取得する取得手段と、前記入力手段により入力された識別情報と、前記第2の要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、前記取得手段により取得された判定結果及び第2の顔画像と、を出力手段に出力する出力制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、IDカードの発行を申請した申請者の顔画像を撮影する撮影装置と、当該撮影装置により撮影された顔画像をプリントしてIDカードを作成するIDカード作成装置と、前記申請者を識別する識別情報と当該撮影装置により撮影された当該申請者の第1の顔画像とを対応付けて記憶する記憶装置と、当該撮影装置と当該IDカード作成装置と当該記憶装置とネットワークを介して接続される管理端末装置と、を備えるIDカード再発行システムにおいて、前記撮影装置は、前記IDカードの再発行を申請した申請者が提出した申請書から、当該申請者の識別情報を読み取る読取手段と、前記記憶装置に、前記読取手段により読み取られた識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する要求手段と、前記要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、当該撮影装置により撮影された前記IDカードの再発行を申請した申請者の第2の顔画像と、を比較して、当該IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を、当該判定結果に該当する申請者の識別情報及び第2の顔画像とともに、前記管理端末装置に送信する結果送信手段と、を備え、前記管理端末装置は、前記結果送信手段により送信された判定結果及び識別情報を出力手段に出力する出力制御手段を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のIDカード再発行システムにおいて、前記管理端末装置は、前記結果送信手段により送信された判定結果と識別情報と第2の顔画像とを対応付けて記憶する判定結果記憶手段と、前記識別情報を入力する入力手段と、前記記憶装置に、前記入力手段により入力された識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する第2の要求手段と、前記判定結果記憶手段から、前記入力手段により入力された識別情報に対応付けられた判定結果及び第2の顔画像を取得する取得手段と、前記入力手段により入力された識別情報と、前記第2の要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、前記取得手段により取得された判定結果及び第2の顔画像と、を前記出力手段に出力する第2の出力制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、撮影装置が備える加工手段により、申請者が本人であるか否かが識別可能となるように、当該申請者の申請書に加工を施すことができるため、オペレータに対して、確実に、申請者が本人であるか否かを認識させることができる。また、判定手段により申請者が本人でないと判定されても、IDカードの再発行処理は続行される。したがって、IDカードの再発行処理の効率が低下することなく、且つ、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、撮影装置が備える分別手段により、申請者が本人であるか否かが識別可能となるように、当該申請者の申請書を分別することができるため、オペレータに対して、確実に、申請者が本人であるか否かを認識させることができる。また、判定手段により申請者が本人でないと判定されても、IDカードの再発行処理は続行される。したがって、IDカードの再発行処理の効率が低下することなく、且つ、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、管理端末装置が備える入力手段により申請者の識別情報が入力されると、管理端末装置が備える出力手段に、当該申請者の第1の顔画像や当該申請者の第2の顔画像などが出力されるため、オペレータは、入念に、申請者が本人であるか否かを確認することができる。したがって、より確実に、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、IDカード作成装置が備える加工手段により、申請者が本人であるか否かが識別可能となるように、当該申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードに加工を施すことができるため、オペレータに対して、確実に、申請者が本人であるか否かを認識させることができる。また、判定手段により申請者が本人でないと判定されても、IDカードの再発行処理は続行される。したがって、IDカードの再発行処理の効率が低下することなく、且つ、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、IDカード作成装置が備える分別手段により、申請者が本人であるか否かが識別可能となるように、当該申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードを分別することができるため、オペレータに対して、確実に、申請者が本人であるか否かを認識させることができる。また、判定手段により申請者が本人でないと判定されても、IDカードの再発行処理は続行される。したがって、IDカードの再発行処理の効率が低下することなく、且つ、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、請求項4又は5に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、管理端末装置が備える入力手段により申請者の識別情報が入力されると、管理端末装置が備える出力手段に、当該申請者の第1の顔画像や当該申請者の第2の顔画像などが出力されるため、オペレータは、入念に、申請者が本人であるか否かを確認することができる。したがって、より確実に、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、出力制御手段により、管理端末装置が備える出力手段に、申請者が本人であるか否かの判定結果と当該申請者の識別番号を出力することができるため、オペレータに対して、確実に、申請者が本人であるか否かを認識させることができる。また、判定手段により申請者が本人でないと判定されても、IDカードの再発行処理は続行される。したがって、IDカードの再発行処理の効率が低下することなく、且つ、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、管理端末装置が備える入力手段により申請者の識別情報が入力されると、管理端末装置が備える出力手段に、当該申請者の第1の顔画像や当該申請者の第2の顔画像などが出力されるため、オペレータは、入念に、申請者が本人であるか否かを確認することができる。したがって、より確実に、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0023】
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について説明する。
【0024】
<IDカード再発行システムの構成>
まず、IDカード再発行システム1000の構成を、図1を参照して説明する。
【0025】
IDカード再発行システム1000は、例えば、図1に示すように、記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1、撮影装置2、IDカード作成装置3、管理端末装置4などを備えて構成される。ホストコンピュータ1と、撮影装置2と、IDカード作成装置3と、管理端末装置4とは、ネットワークを介して接続されており、互いに通信可能となっている。
【0026】
なお、ネットワークは、専用線により構築された通信ネットワークであり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの回線形態を適用することが可能である。
また、一つのホストコンピュータ1に接続される、撮影装置2、IDカード作成装置3、管理端末装置4の個数は、図1の限りではなく、任意である。
【0027】
ホストコンピュータ1は、予め記憶されたプログラムに従い、IDカード再発行システム1000を統括的に制御するコンピュータである。ホストコンピュータ1は、例えば、図1に示すように、記憶サーバ11(例えば、磁気テープ装置や磁気ディスク装置などの磁気記憶装置など)を接続している。
ここで、ホストコンピュータ1と記憶サーバ11とにより、記憶装置が構成されることとなる。
【0028】
記憶サーバ11には、例えば、図1に示すように、顔画像データベース111が格納されている。さらに、記憶サーバ11には、例えば、申請者の個人情報(住所、氏名、国籍・本籍、生年月日など)なども記憶されている。
【0029】
顔画像データベース111は、IDカードの発行(1回目の発行)時に、申請者を識別する識別情報としてのID番号と、撮影装置2により撮影された当該申請者の第1の顔画像と、を対応付けて記憶する。
ここで、第1の顔画像とは、IDカードの発行(1回目の発行)時に、撮影装置2の画像処理装置22に接続されるカメラ221(後述)により撮影された顔画像のことである。
【0030】
なお、顔画像データベース111は、ホストコンピュータ1に格納してもよいし、或いは、ネットワークを介して接続される外部装置内に格納してもよい。
【0031】
撮影装置2は、IDカードの発行を申請した申請者の顔画像を撮影する。
撮影装置2は、例えば、図1に示すように、エンジニアリング・ワーク・ステーション(以下、EWS)21、カメラ221及びTVモニタ222を接続する画像処理装置22、読取手段としてのID番号読取装置23、加工手段としての申請書加工装置24などを備えている。そして、撮影装置2は、EWS21によってネットワークに接続されている。
【0032】
EWS21は、例えば、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)211、RAM(Random Access Memory)212、記憶部213などを備えている。
【0033】
CPU211は、記憶部213に記憶されたEWS21用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0034】
RAM212は、CPU211によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0035】
記憶部213は、EWS21で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU211によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部213に記憶されている。
具体的には、記憶部213には、例えば、図1に示すように、要求プログラム2131、判定プログラム2132、結果送信プログラム2133などが格納されている。
【0036】
要求プログラム2131は、CPU211に、記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1に、ID番号読取装置23により読み取られたID番号に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する機能を実現させる。
CPU211は、かかる要求プログラム2131を実行することによって、要求手段として機能する。
【0037】
判定プログラム2132は、CPU211に、要求プログラム2131を実行したCPU211による要求に従って記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1から送信された第1の顔画像と、撮影装置2(カメラ221)により撮影されたIDカードの再発行を申請した申請者の第2の顔画像と、を比較して、IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する機能を実現させる。
ここで、第2の顔画像とは、IDカードの再発行(2回目以降の発行)時に、カメラ221により撮影された顔画像のことである。
具体的には、例えば、CPU211は、判定プログラム2132を実行して、第1の顔画像から抽出した顔の特徴を示す第1の特徴量と、第2の顔画像から抽出した顔の特徴を示す第2の特徴量と、を比較し、当該第1の特徴量と当該第2の特徴量とが、所定の誤差範囲内で一致した場合に、申請者は本人であると判定する。
ここで、第1の特徴量及び第2の特徴量は、それぞれ第1の顔画像及び第2の顔画像から抽出した、顔を構成する部位(目、鼻、口など)の位置や当該部位同士の間隔などであり、例えば、目の位置や目と鼻の間隔などである。
なお、第1の顔画像と第2の顔画像の比較は、特徴量を比較する方法に限ることなく、その他の好適な方法を用いて行うことができる。
CPU211は、かかる判定プログラム2132を実行することによって、判定手段として機能する。
【0038】
結果送信プログラム2133は、CPU211に、判定プログラム2132を実行したCPU211による判定結果を、当該判定結果に該当する申請者のID番号及び第2の顔画像とともに、管理端末装置4に送信する機能を実現させる。
CPU211は、かかる結果送信プログラム2133を実行することによって、結果送信手段として機能する。
【0039】
画像処理装置22は、例えば、図1に示すように、カメラ221、TVモニタ222などを接続している。画像処理装置22は、カメラ221により取得された顔画像情報(アナログビデオ信号)を、デジタル化して、EWS21に出力する。
【0040】
カメラ221は、例えば、オペレータによってカメラ221に設けられた撮影開始ボタン(図示省略)が押下されると、申請者の顔を中心とした胸像を撮影して、申請者の顔画像を撮影する。
【0041】
TVモニタ222は、カメラ221により撮影された顔画像を表示する。オペレータは、TVモニタ222に表示された顔画像を見て、当該顔画像を、IDカードにプリントする顔画像として確定するか否かを判断することができる。
【0042】
ID番号読取装置23は、読取手段として、IDカードの再発行を申請した申請者が提出した申請書から、当該申請者のID番号を読み取り、EWS21に出力する。
具体的には、ID番号読取装置23は、例えば、オペレータによってID番号読取装置23に設けられた読取開始ボタン(図示省略)が押下されると、申請書からID番号を読み取る。
ID番号読取装置23としては、例えば、バーコードリーダや、スキャナ、光学式文字読取装置(OCR装置)、磁気読取装置などを、適宜に用いることができる。
【0043】
申請書加工装置24は、加工手段として、判定プログラム2132を実行したCPU211による判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者が提出した申請書と、本人でないと判定された申請者が提出した申請書と、を識別可能に加工する。
具体的には、申請書加工装置24は、CPU211からの制御に従って、例えば、判定プログラム2132を実行したCPU211によりIDカードの再発行を申請した申請者が本人でないと判定された場合には、当該申請者が提出した申請書に、印を付す、穴をあける、端を折る、端に切れ込みを入れるなどの、所定の加工を施す。
なお、本人でないと判定された申請者が提出した申請書のみに所定の加工を施すだけでなく、本人であると判定された申請者が提出した申請書と、本人でないと判定された申請者が提出した申請書と、が識別可能になるのであれば、本人であると判定された申請者が提出した申請書にも所定の加工を施してもよく、例えば、本人であると判定された申請者が提出した申請書及び本人でないと判定された申請者が提出した申請書に、判定結果を印字するようにしてもよい。
【0044】
IDカード作成装置3は、撮影装置2(カメラ221)により撮影された顔画像をプリントしてIDカードを作成する。
IDカード作成装置3は、例えば、図1に示すように、EWS31、プリント装置32などを備えている。そして、IDカード作成装置3は、EWS31によってネットワークに接続されている。
【0045】
EWS31は、例えば、図1に示すように、CPU311、RAM312、記憶部313などを備えている。
【0046】
CPU311は、記憶部313に記憶されたEWS31用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0047】
RAM312は、CPU311によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0048】
記憶部313は、EWS31で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU311によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部313に記憶されている。
【0049】
プリント装置32は、CPU311からの制御に従って、例えば、撮影装置2のカメラ221により撮影された顔画像や、記憶サーバ11に記憶された個人情報(住所、氏名、国籍・本籍、生年月日など)に基づく画像などを、IDカードにプリントして、IDカードを作成する。
【0050】
管理端末装置4は、例えば、図1に示すように、EWS41、入力手段としてのID番号入力装置42、出力手段としての表示装置43などを備えている。そして、管理端末装置4は、EWS41によってネットワークに接続されている。
ここで、管理端末装置4は、例えば、IDカード作成装置3により作成されたIDカードを、申請者に交付して再発行する場所に設置されている。
【0051】
EWS41は、例えば、図1に示すように、CPU411、RAM412、記憶部413などを備えている。
【0052】
CPU411は、記憶部413に記憶されたEWS41用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0053】
RAM412は、CPU411によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0054】
記憶部413は、EWS41で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU411によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部413に記憶されている。
具体的には、記憶部413には、例えば、図1に示すように、判定結果データベース4131、第2の要求プログラム4132、取得プログラム4133、出力制御プログラム4134などが格納されている。
【0055】
判定結果データベース4131は、判定結果記憶手段として、IDカードの再発行(2回目以降の発行)時に、撮影装置2の結果送信プログラム2133を実行したCPU211により送信された判定結果とID番号と第2の顔画像とを対応付けて記憶する。
【0056】
第2の要求プログラム4132は、CPU411に、記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1に、ID番号入力装置42により入力されたID番号に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する機能を実現させる。
CPU411は、かかる第2の要求プログラム4132を実行することによって、第2の要求手段として機能する。
【0057】
取得プログラム4133は、CPU411に、判定結果データベース4131から、ID番号入力装置42により入力されたID番号に対応付けられた判定結果及び第2の顔画像を取得する機能を実現させる。
CPU411は、かかる取得プログラム4133を実行することによって、取得手段として機能する。
【0058】
出力制御プログラム4134は、CPU411に、ID番号入力装置42により入力されたID番号と、第2の要求プログラム4132を実行したCPU411による要求に従って記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1から送信された第1の顔画像と、取得プログラム4133を実行したCPU411により取得された判定結果及び第2の顔画像と、を表示装置43に出力して表示させる機能を実現させる。
CPU411は、かかる出力制御プログラム4134を実行することによって、出力制御手段として機能する。
【0059】
ID番号入力装置42は、例えば、カーソルキー、文字/数字キー、各種機能キーなどから構成され、オペレータのキー操作に伴う押下信号をEWS41に出力する。また、ID番号入力装置42は、必要に応じてマウスやタッチパネルなどのポインティングデバイスや、バーコードリーダ、スキャナ、OCR装置、磁気読取装置など、その他の入力装置を備えるものとしてもよい。
具体的には、ID番号入力装置42は、例えば、入力手段として、オペレータが、IDカードの再発行を申請した申請者のID番号を入力する際に使用される。
【0060】
表示装置43は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)パネルなどから構成され、EWS41から入力される表示信号に従って所与の表示処理を行う。
具体的には、本発明における表示装置43は、例えば、出力手段として、出力制御プログラム4134を実行したCPU411からの制御に従って、所定の画像を表示する。
【0061】
<処理>
次に、IDカード再発行システム1000における処理(再発行するIDカード作成処理、申請者確認処理)について説明する。
【0062】
<再発行するIDカード作成処理>
まず、IDカード再発行システム1000における、再発行するIDカードの作成に関する処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0063】
まず、撮影装置2のID番号読取装置23が、IDカードの再発行を申請した申請者が提出した申請書から、当該申請者のID番号を読み取ると(ステップS11)、撮影装置2のCPU211は、要求プログラム2131を実行して、記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1に、当該読み取られたID番号を送信して、当該読み取られたID番号に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する(ステップS12)。
【0064】
撮影装置2のCPU211から送信されたID番号を受信すると(ステップS13)、ホストコンピュータ1は、記憶サーバ11に格納された顔画像データベース111から、当該受信したID番号に対応付けられた第1の顔画像を取得して(ステップS14)、撮影装置2に送信する(ステップS15)。
【0065】
そして、撮影装置2のCPU211は、ホストコンピュータ1から送信された第1の顔画像を受信する(ステップS16)。
【0066】
また、第1の顔画像の要求とは別個に、CPU211は、画像処理装置22を制御して、カメラ221により申請者の顔画像(第2の顔画像)を撮影させる(ステップS17)。
【0067】
次いで、CPU211は、判定プログラム2132を実行して、ステップS16で受信した第1の顔画像と、ステップS17で撮影された第2の顔画像と、を比較して、IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する(ステップS18)。
【0068】
次いで、CPU211は、ステップS18において、IDカードの再発行を申請した申請者が本人であると判定したか、本人でないと判定したか、を判別する(ステップS19)。
【0069】
ステップS19で、IDカードの再発行を申請した申請者が本人であると判定したと判別すると(ステップS19;Yes)、CPU211は、ステップS21の処理に移行する。
【0070】
一方、ステップS19で、IDカードの再発行を申請した申請者が本人でないと判定したと判別すると(ステップS19;No)、CPU211は、申請書加工装置24を制御して、ステップS11でID番号が読み取られた申請書に、所定の加工を施す(ステップS20)。
【0071】
次いで、CPU211は、結果送信プログラム2133を実行して、ステップS18で得られた判定結果と、ステップS11で読み取られたID番号と、ステップS17で撮影された第2の顔画像と、を管理端末装置4及びIDカード作成装置3に送信する(ステップS21)。
【0072】
撮影装置2のCPU211から送信された判定結果、ID番号及び第2の顔画像を受信すると(ステップS22)、管理端末装置4のCPU411は、当該受信した判定結果とID番号と第2の顔画像とを対応付けて、判定結果データベース4131に記憶させ(ステップS23)、本処理を終了する。
【0073】
また、撮影装置2のCPU211から送信された判定結果、ID番号及び第2の顔画像を受信すると(ステップS24)、IDカード作成装置3のCPU311は、プリント装置32を制御して、当該受信したID番号や第2の顔画像などをIDカードにプリントしてIDカードを作成し(ステップS25)、本処理を終了する。
なお、IDカードには、ID番号や第2の顔画像の他に、例えば、記憶サーバ11に記憶された個人情報(住所、氏名、国籍・本籍、生年月日など)に基づく画像などもプリントされる。
【0074】
<申請者確認処理>
次に、IDカード再発行システム1000における、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0075】
ここで、申請者確認処理は、管理端末装置4のオペレータ(作成されたIDカードを交付する者)が、作成されたIDカードを申請者に交付して再発行する際に、再発行するIDカード作成処理(図2)において本人でないと判定された申請者を、入念に確認するための処理である。
具体的には、例えば、管理端末装置4が設置された場所に、撮影装置2が設置された場所から申請書(再発行するIDカード作成処理(図2)においてID番号が読み取られて申請者が本人であるか否かが識別可能となるよう加工された申請書)が運ばれ、IDカード作成装置3が設置された場所からIDカード(再発行するIDカード作成処理(図2)において作成されたIDカード)が運ばれる。そして、管理端末装置4のオペレータは、申請書とIDカードとをつき合せて、IDカードにプリントされた画像(顔画像や個人情報に基づく画像など)などを確認しながら、申請者にIDカードを交付して再発行する。この際、管理端末装置4のオペレータは、例えば、申請書に加工が施されている場合(すなわち、再発行するIDカード作成処理(図2)において申請者が本人でないと判定された場合)は、当該申請者確認処理を行って、当該申請書を提出した申請者を入念に確認して、当該申請者にIDカードを交付して再発行するか否かを判断する。
【0076】
まず、管理端末装置4のオペレータによるID番号入力装置42の操作によって、ID番号(主に、加工が施された申請書に記載されたID番号)が入力されると(ステップS31)、管理端末装置4のCPU411は、第2の要求プログラム4132を実行して、記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1に、当該入力されたID番号を送信して、当該入力されたID番号に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する(ステップS32)。
【0077】
管理端末装置4のCPU411から送信されたID番号を受信すると(ステップS33)、ホストコンピュータ1は、記憶サーバ11に格納された顔画像データベース111から、当該受信したID番号に対応付けられた第1の顔画像を取得して(ステップS34)、管理端末装置4に送信する(ステップS35)。
【0078】
そして、管理端末装置4のCPU411は、ホストコンピュータ1から送信された第1の顔画像を受信する(ステップS36)。
【0079】
また、第1の顔画像の要求とは別個に、CPU411は、取得プログラム4133を実行して、判定結果データベース4131から、ステップS31で入力されたID番号に対応付けられた判定結果及び第2の顔画像を取得する(ステップS37)。
【0080】
次いで、CPU411は、出力制御プログラム4134を実行して、表示装置43に、ステップS31で入力されたID番号と、ステップS36で受信した第1の顔画像と、ステップS37で取得した判定結果及び第2の顔画像と、を表示させて(ステップS38)、本処理を終了する。
なお、表示装置43には、ID番号、第1の顔画像、判定結果、第2の顔画像の他に、例えば、記憶サーバ11に記憶された個人情報(住所、氏名、国籍・本籍、生年月日など)に基づく画像なども表示してもよい。
【0081】
その後、管理端末装置4のオペレータは、表示装置43に表示された第1の顔画像及び第2の顔画像と、実際の申請者の顔と、をつき合せて、当該申請者が本人であるか、偽者であるかを判断する。
【0082】
以上説明した第1の実施の形態のIDカード再発行システム1000によれば、撮影装置2が備える申請書加工装置24により、申請者が本人であるか否か識別可能となるように、当該申請者の申請書に加工を施すことができるため、オペレータに対して、確実に、申請者が本人であるか否かを認識させることができる。また、判定プログラム2132を実行したCPU211により申請者が本人でないと判定されても、IDカードの再発行処理は続行される。したがって、IDカードの再発行処理の効率が低下することなく、且つ、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0083】
また、管理端末装置4が備えるID番号入力装置42により申請者のID番号が入力されると、管理端末装置4が備える表示装置43に、当該申請者の第1の顔画像や当該申請者の第2の顔画像などが表示されるため、オペレータは、入念に、申請者が本人であるか否かを確認することができる。したがって、より確実に、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0084】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。
【0085】
<IDカード再発行システムの構成>
まず、IDカード再発行システム1000aの構成を、図4を参照して説明する。
なお、第2の実施の形態のIDカード再発行システム1000aは、申請者が本人であるか否かが識別可能となるように申請書を分別する点においてのみ第1の実施の形態のIDカード再発行システム1000(図1)と異なり、具体的には、IDカード再発行システム1000(図1)における撮影装置2の構成の一部が異なる。したがって、異なる箇所のみについて説明し、その他の共通する部分は同一符号を付して説明する。
【0086】
IDカード再発行システム1000aは、例えば、図4に示すように、記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1、撮影装置2a、IDカード作成装置3、管理端末装置4などを備えて構成される。ホストコンピュータ1と、撮影装置2aと、IDカード作成装置3と、管理端末装置4とは、ネットワークを介して接続されており、互いに通信可能となっている。
【0087】
撮影装置2aは、例えば、図4に示すように、EWS21、画像処理装置22、ID番号読取装置23、分別手段としての申請書分別装置25aなどを備えている。そして、撮影装置2aは、EWS21によってネットワークに接続されている。
【0088】
申請書分別装置25aは、分別手段として、判定プログラム2132を実行したCPU211による判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者が提出した申請書と、本人でないと判定された申請者が提出した申請書と、を識別可能に分別する。
具体的には、申請書分別装置25aは、例えば、『本人トレイ』及び『偽者トレイ』を備えている。そして、申請書分別装置25aは、CPU211からの制御に従って、例えば、判定プログラム2132を実行したCPU211によりIDカードの再発行を申請した申請者が本人であると判定された場合には、当該申請者が提出してID番号読取装置23によりID番号が読み取られた申請書を、『本人トレイ』に収容する。一方、判定プログラム2132を実行したCPU211によりIDカードの再発行を申請した申請者が本人でないと判定された場合には、申請書分別装置25aは、当該申請者が提出してID番号読取装置23によりID番号が読み取られた申請書を、『偽者トレイ』に収容する。
【0089】
<処理>
次に、IDカード再発行システム1000aにおける処理(再発行するIDカード作成処理、申請者確認処理)について説明する。
【0090】
<再発行するIDカード作成処理>
まず、IDカード再発行システム1000aにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
なお、IDカード再発行システム1000aにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理は、IDカード再発行システム1000における、再発行するIDカードの作成に関する処理(図2)と共通する部分がある。したがって、異なる箇所のみについて説明し、その他の共通する部分(ステップS1〜S19及びステップS21〜S25)は同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0091】
ステップS19で、IDカードの再発行を申請した申請者が本人であると判定したと判別すると(ステップS19;Yes)、撮影装置2aのCPU211は、申請書分別装置25aを制御して、ステップS11でID番号が読み取られた申請書を、『本人トレイ』に収容し(ステップS20A)、ステップS21の処理に移行する。
【0092】
一方、ステップS19で、IDカードの再発行を申請した申請者が本人でないと判定したと判別すると(ステップS19;No)、CPU211は、申請書分別装置25aを制御して、ステップS11でID番号が読み取られた申請書を、『偽者トレイ』に収容し(ステップS20B)、ステップS21の処理に移行する。
【0093】
<申請者確認処理>
次に、IDカード再発行システム1000aにおける、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理について説明する。
【0094】
ここで、申請者確認処理は、管理端末装置4のオペレータ(作成されたIDカードを交付する者)が、作成されたIDカードを申請者に交付して再発行する際に、再発行するIDカード作成処理(図5)において本人でないと判定された申請者を、入念に確認するための処理である。
具体的には、例えば、管理端末装置4が設置された場所に、撮影装置2aが設置された場所から申請書(再発行するIDカード作成処理(図5)においてID番号が読み取られて申請者が本人であるか否かが識別可能となるよう分別された申請書)が運ばれ、IDカード作成装置3が設置された場所からIDカード(再発行するIDカード作成処理(図5)において作成されたIDカード)が運ばれる。そして、管理端末装置4のオペレータは、申請書とIDカードとをつき合せて、IDカードにプリントされた画像(顔画像や個人情報に基づく画像など)などを確認しながら、申請者にIDカードを交付して再発行する。この際、管理端末装置4のオペレータは、例えば、申請書が『偽者トレイ』に収容されている場合(すなわち、再発行するIDカード作成処理(図5)において申請者が本人でないと判定された場合)は、当該申請者確認処理を行って、当該申請書を提出した申請者を入念に確認して、当該申請者にIDカードを交付して再発行するか否かを判断する。
【0095】
なお、IDカード再発行システム1000aにおける、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理は、IDカード再発行システム1000における、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理(図3)と略同一であるため、詳細な説明を省略する。
ただし、ステップS31(図3)では、主に、『偽者トレイ』に収容された申請書に記載されたID番号が入力されることとなる。
【0096】
以上説明した第2の実施の形態のIDカード再発行システム1000aによれば、撮影装置2aが備える申請書分別装置25aにより、申請者が本人であるか否かが識別可能となるように、当該申請者の申請書を分別することができるため、オペレータに対して、確実に、申請者が本人であるか否かを認識させることができる。また、判定プログラム2132を実行したCPU211により申請者が本人でないと判定されても、IDカードの再発行処理は続行される。したがって、IDカードの再発行処理の効率が低下することなく、且つ、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0097】
また、管理端末装置4が備えるID番号入力装置42により申請者のID番号を入力されると、管理端末装置4が備える表示装置43に、当該申請者の第1の顔画像や当該申請者の第2の顔画像などが表示されるため、オペレータは、入念に、申請者が本人であるか否かを確認することができる。したがって、より確実に、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0098】
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。
【0099】
<IDカード再発行システムの構成>
まず、IDカード再発行システム1000bの構成を、図6を参照して説明する。
なお、第3の実施の形態のIDカード再発行システム1000bは、申請者が本人であるか否かが識別可能となるように作成されたIDカードに加工を施す点においてのみ第1の実施の形態のIDカード再発行システム1000(図1)と異なり、具体的には、IDカード再発行システム1000(図1)における撮影装置2及びIDカード作成装置3の構成の一部が異なる。したがって、異なる箇所のみについて説明し、その他の共通する部分は同一符号を付して説明する。
【0100】
IDカード再発行システム1000bは、例えば、図6に示すように、記憶サーバ11を接続したホストコンピュータ1、撮影装置2b、IDカード作成装置3b、管理端末装置4などを備えて構成される。ホストコンピュータ1と、撮影装置2bと、IDカード作成装置3bと、管理端末装置4とは、ネットワークを介して接続されており、互いに通信可能となっている。
【0101】
撮影装置2bは、例えば、図6に示すように、EWS21b、画像処理装置22、ID番号読取装置23などを備えている。そして、撮影装置2bは、EWS21bによってネットワークに接続されている。
【0102】
EWS21bは、例えば、図6に示すように、CPU211、RAM212、記憶部213bなどを備えている。
【0103】
記憶部213bには、例えば、図6に示すように、要求プログラム2131、判定プログラム2132、結果送信プログラム2133bなどが格納されている。
【0104】
結果送信プログラム2133bは、CPU211に、判定プログラム2132を実行したCPU211による判定結果を、当該判定結果に該当する申請者のID番号及び第2の顔画像とともに、IDカード作成装置3b及び管理端末装置4に送信する機能を実現させる。
CPU211は、かかる結果送信プログラム2133bを実行することによって、結果送信手段及び第2の結果送信手段として機能する。
【0105】
IDカード作成装置3bは、例えば、図6に示すように、EWS31、プリント装置32、加工手段としてのIDカード加工装置33bなどを備えている。そして、IDカード作成装置3bは、EWS31によってネットワークに接続されている。
【0106】
IDカード加工装置33bは、加工手段として、撮影装置2bの結果送信プログラム2133bを実行したCPU211により送信された判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードと、本人でないと判定された申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードと、を識別可能に加工する。
具体的には、IDカード加工装置33bは、CPU311からの制御に従って、例えば、撮影装置2bからIDカードの再発行を申請した申請者が本人でない旨の判定結果を受信した場合には、当該判定結果とともに受信した第2の顔画像をプリントして作成したIDカードに、印を付すなどの、所定の加工を施す。
ここで、IDカードに印を付す場合は、当該印が不可視となるように、例えば、UVインクなどを用いることとする。IDカードに付した印が不可視であれば、申請者確認処理(後述)において、作成されたIDカードを交付する者が、再発行するIDカード作成処理(後述)で得られた申請者が本人でない旨の判定結果は間違いであると確認した場合に、印が付されたままのIDカードを申請者に交付して再発行することができる。
【0107】
<処理>
次に、IDカード再発行システム1000bにおける処理(再発行するIDカード作成処理、申請者確認処理)について説明する。
【0108】
<再発行するIDカード作成処理>
まず、IDカード再発行システム1000bにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
なお、IDカード再発行システム1000bにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理は、IDカード再発行システム1000における、再発行するIDカードの作成に関する処理(図2)と共通する部分がある。したがって、異なる箇所のみについて説明し、その他の共通する部分(ステップS1〜S18及びステップS22〜S25)は同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0109】
ステップS18の処理が終了すると、撮影装置2bのCPU211は、結果送信プログラム2133bを実行して、ステップS18で得られた判定結果と、ステップS11で読み取られたID番号と、ステップS17で撮影された第2の顔画像と、を管理端末装置4及びIDカード作成装置3bに送信する(ステップS21b)。
【0110】
ステップS25の処理が終了すると、IDカード作成装置3bのCPU311は、ステップS24で受信した判定結果が、IDカードの再発行を申請した申請者が本人である旨の判定結果であったか、本人でない旨の判定結果であったか、を判別する(ステップS26b)。
【0111】
ステップS26bで、IDカードの再発行を申請した申請者が本人である旨の判定結果であったと判別すると(ステップS26b;Yes)、CPU311は、本処理を終了する。
【0112】
一方、ステップS26bで、IDカードの再発行を申請した申請者が本人でない旨の判定結果であったと判別すると(ステップS26b;No)、CPU311は、IDカード加工装置33bを制御して、ステップS25で作成されたIDカードに、所定の加工を施し(ステップS27b)、本処理を終了する。
【0113】
<申請者確認処理>
次に、IDカード再発行システム1000bにおける、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理について説明する。
【0114】
ここで、申請者確認処理は、管理端末装置4のオペレータ(作成されたIDカードを交付する者)が、作成されたIDカードを申請者に交付して再発行する際に、再発行するIDカード作成処理(図7)において本人でないと判定された申請者を、入念に確認するための処理である。
具体的には、例えば、管理端末装置4が設置された場所に、撮影装置2bが設置された場所から申請書(再発行するIDカード作成処理(図7)においてID番号が読み取られた申請書)が運ばれ、IDカード作成装置3bが設置された場所からIDカード(再発行するIDカード作成処理(図7)において作成されて申請者が本人であるか否かが識別可能となるように加工されたIDカード)が運ばれる。そして、管理端末装置4のオペレータは、申請書とIDカードとをつき合せて、IDカードにプリントされた画像(顔画像や個人情報に基づく画像など)などを確認しながら、申請者にIDカードを交付して再発行する。この際、管理端末装置4のオペレータは、例えば、IDカードに加工が施されている場合(すなわち、再発行するIDカード作成処理(図7)において申請者が本人でないと判定された場合)は、当該申請者確認処理を行って、当該IDカードを交付すべき申請者を入念に確認して、当該申請者にIDカードを交付して再発行するか否かを判断する。
【0115】
なお、IDカード再発行システム1000bにおける、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理は、IDカード再発行システム1000における、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理(図3)と略同一であるため、詳細な説明を省略する。
ただし、ステップS31(図3)では、主に、加工が施されたIDカードにプリントされたID番号が入力されることとなる。
【0116】
以上説明した第3の実施の形態のIDカード再発行システム1000bによれば、IDカード作成装置3bが備えるIDカード加工装置33bにより、申請者が本人であるか否かが識別可能となるように、当該申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードに加工を施すことができるため、オペレータに対して、確実に、申請者が本人であるか否かを認識させることができる。また、判定プログラム2132を実行したCPU211により申請者が本人でないと判定されても、IDカードの再発行処理は続行される。したがって、IDカードの再発行処理の効率が低下することなく、且つ、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0117】
また、管理端末装置4が備えるID番号入力装置42により申請者のID番号が入力されると、管理端末装置4が備える表示装置43に、当該申請者の第1の顔画像や当該申請者の第2の顔画像などが表示されるため、オペレータは、入念に、申請者が本人であるか否かを確認することができる。したがって、より確実に、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0118】
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について説明する。
【0119】
<IDカード再発行システムの構成>
まず、IDカード再発行システム1000cの構成を、図8を参照して説明する。
なお、第4の実施の形態のIDカード再発行システム1000cは、申請者が本人であるか否かが識別可能となるように作成されたIDカードを分別する点においてのみ第3の実施の形態のIDカード再発行システム1000b(図6)と異なり、具体的には、IDカード再発行システム1000b(図6)におけるIDカード作成装置3bの構成の一部が異なる。したがって、異なる箇所のみについて説明し、その他の共通する部分は同一符号を付して説明する。
【0120】
IDカード再発行システム1000cは、例えば、図8に示すように、記憶サーバ11を接続したホストコンピュータ1、撮影装置2b、IDカード作成装置3c、管理端末装置4などを備えて構成される。ホストコンピュータ1と、撮影装置2bと、IDカード作成装置3cと、管理端末装置4とは、ネットワークを介して接続されており、互いに通信可能となっている。
【0121】
IDカード作成装置3cは、例えば、図8に示すように、EWS31、プリント装置32、分別手段としてのIDカード分別装置34cなどを備えている。そして、IDカード作成装置3cは、EWS31によってネットワークに接続されている。
【0122】
IDカード分別装置34cは、分別手段として、撮影装置2bの結果送信プログラム2133bを実行したCPU211により送信された判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードと、本人でないと判定された申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードと、を識別可能に分別する。
具体的には、IDカード分別装置34cは、例えば、『本人トレイ』及び『偽者トレイ』を備えている。そして、IDカード分別装置34cは、CPU311からの制御に従って、例えば、撮影装置2bからIDカードの再発行を申請した申請者が本人である旨の判定結果を受信した場合には、当該判定結果とともに受信した第2の顔画像をプリントして作成したIDカードを、『本人トレイ』に収容する。一方、撮影装置2bからIDカードの再発行を申請した申請者が本人でない旨の判定結果を受信した場合には、IDカード分別装置34cは、当該判定結果とともに受信した第2の顔画像をプリントして作成したIDカードを、『偽者トレイ』に収容する。
【0123】
<処理>
次に、IDカード再発行システム1000cにおける処理(再発行するIDカード作成処理、申請者確認処理)について説明する。
【0124】
<再発行するIDカード作成処理>
まず、IDカード再発行システム1000cにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
なお、IDカード再発行システム1000cにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理は、IDカード再発行システム1000bにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理(図7)と共通する部分がある。したがって、異なる箇所のみについて説明し、その他の共通する部分(ステップS1〜S18、ステップS21b、ステップS22〜S25及びステップS26b)は同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0125】
ステップS26bで、ステップS24で受信した判定結果が、IDカードの再発行を申請した申請者が本人である旨の判定結果であったと判別すると(ステップS26b;Yes)、IDカード作成装置3cのCPU311は、IDカード分別装置34cを制御して、ステップS25で作成されたIDカードを、『本人トレイ』に収容し(ステップS27bA)、本処理を終了する。
【0126】
一方、ステップS26で、ステップS24で受信した判定結果が、IDカードの再発行を申請した申請者が本人でない旨の判定結果であったと判別すると(ステップS26b;No)、IDカード作成装置3cのCPU311は、IDカード分別装置34cを制御して、ステップS25で作成されたIDカードを、『偽者トレイ』に収容し(ステップS27bB)、本処理を終了する。
【0127】
<申請者確認処理>
次に、IDカード再発行システム1000cにおける、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理について説明する。
【0128】
ここで、申請者確認処理は、管理端末装置4のオペレータ(作成されたIDカードを交付する者)が、作成されたIDカードを申請者に交付して再発行する際に、再発行するIDカード作成処理(図9)において本人でないと判定された申請者を、入念に確認するための処理である。
具体的には、例えば、管理端末装置4が設置された場所に、撮影装置2bが設置された場所から申請書(再発行するIDカード作成処理(図9)においてID番号が読み取られた申請書)が運ばれ、IDカード作成装置3cが設置された場所からIDカード(再発行するIDカード作成処理(図9)において作成されて申請者が本人であるか否かが識別可能となるように分別されたIDカード)が運ばれる。そして、管理端末装置4のオペレータは、申請書とIDカードとをつき合せて、IDカードにプリントされた画像(顔画像や個人情報に基づく画像など)などを確認しながら、申請者にIDカードを交付して再発行する。この際、管理端末装置4のオペレータは、例えば、IDカードが『偽者トレイ』に収容されている場合(すなわち、再発行するIDカード作成処理(図9)において申請者が本人でないと判定された場合)は、当該申請者確認処理を行って、当該IDカードを交付すべき申請者を入念に確認して、当該申請者にIDカードを交付して再発行するか否かを判断する。
【0129】
なお、IDカード再発行システム1000cにおける、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理は、IDカード再発行システム1000における、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理(図3)と略同一であるため、詳細な説明を省略する。
ただし、ステップS31(図3)では、主に、『偽者トレイ』に収容されたIDカードにプリントされたID番号が入力されることとなる。
【0130】
以上説明した第4の実施の形態のIDカード再発行システム1000cによれば、IDカード作成装置3cが備えるIDカード分別装置34cにより、申請者が本人であるか否かが識別可能となるように、当該申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードを分別することができるため、オペレータに対して、確実に、申請者が本人であるか否かを認識させることができる。また、判定プログラム2132を実行したCPU211により申請者が本人でないと判定されても、IDカードの再発行処理は続行される。したがって、IDカードの再発行処理の効率が低下することなく、且つ、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0131】
また、管理端末装置4が備えるID番号入力装置42により申請者のID番号が入力されると、管理端末装置4が備える表示装置43に、当該申請者の第1の顔画像や当該申請者の第2の顔画像などが表示されるため、オペレータは、入念に、申請者が本人であるか否かを確認することができる。したがって、より確実に、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0132】
[第5の実施の形態]
次に、第5の実施の形態について説明する。
【0133】
<IDカード再発行システムの構成>
まず、IDカード再発行システム1000dの構成を、図10を参照して説明する。
なお、第5の実施の形態のIDカード再発行システム1000dは、申請者が本人であるか否かを表示装置43に表示する点においてのみ第1の実施の形態のIDカード再発行システム1000(図1)と異なり、具体的には、IDカード再発行システム1000(図1)における撮影装置2及び管理端末装置4の構成の一部が異なる。したがって、異なる箇所のみについて説明し、その他の共通する部分は同一符号を付して説明する。
【0134】
IDカード再発行システム1000dは、例えば、図10に示すように、記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1、撮影装置2d、IDカード作成装置3、管理端末装置4dなどを備えて構成される。ホストコンピュータ1と、撮影装置2dと、IDカード作成装置3と、管理端末装置4dとは、ネットワークを介して接続されており、互いに通信可能となっている。
【0135】
撮影装置2dは、例えば、図10に示すように、EWS21、画像処理装置22、ID番号読取装置23などを備えている。そして、撮影装置2dは、EWS21によってネットワークに接続されている。
【0136】
管理端末装置4dは、例えば、図10に示すように、EWS41d、ID番号入力装置42、表示装置43などを備えている。そして、管理端末装置4dは、EWS41dによってネットワークに接続されている。
ここで、管理端末装置4dは、例えば、IDカード作成装置3により作成されたIDカードを、申請者に交付して再発行する場所に設置されている。
【0137】
EWS41dは、例えば、図10に示すように、CPU411、RAM412、記憶部413dなどを備えている。
【0138】
記憶部413dには、例えば、図10に示すように、判定結果データベース4131、第2の要求プログラム4132、取得プログラム4133、出力制御プログラム4134dなどが格納されている。
【0139】
出力制御プログラム4134dは、CPU411に、撮影装置2dの結果送信プログラム2133を実行したCPU211により送信された判定結果及びID番号を表示装置43に出力して表示させる機能を実現させる。
具体的には、CPU411は、出力制御プログラム4134dを実行して、例えば、表示装置43に、判定結果とID番号とが対応付けられたリストを表示させる。
また、出力制御プログラム4134dは、CPU411に、ID番号入力装置42により入力されたID番号と、第2の要求プログラム4132を実行したCPU411による要求に従って記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1から送信された第1の顔画像と、取得プログラム4133を実行したCPU411により取得された判定結果及び第2の顔画像と、を表示装置43に出力して表示させる機能を実現させる。
CPU411は、かかる出力制御プログラム4134dを実行することによって、出力制御手段及び第2の出力制御手段として機能する。
【0140】
<処理>
次に、IDカード再発行システム1000dにおける処理(再発行するIDカード作成処理、申請者確認処理)について説明する。
【0141】
<再発行するIDカード作成処理>
まず、IDカード再発行システム1000dにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。
なお、IDカード再発行システム1000dにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理は、IDカード再発行システム1000における、再発行するIDカードの作成に関する処理(図2)と共通する部分がある。したがって、異なる箇所のみについて説明し、その他の共通する部分(ステップS1〜S18、ステップS21〜S25)は同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0142】
ステップS23の処理が終了すると、管理端末装置4dのCPU411は、出力制御プログラム4134dを実行して、表示装置43に、ステップS22で受信した判定結果及びID番号を表示させ(ステップS28d)、本処理を終了する。
【0143】
<申請者確認処理>
次に、IDカード再発行システム1000dにおける、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理について説明する。
【0144】
ここで、申請者確認処理は、管理端末装置4dのオペレータ(作成されたIDカードを交付する者)が、作成されたIDカードを申請者に交付して再発行する際に、再発行するIDカード作成処理(図11)において本人でないと判定された申請者を、入念に確認するための処理である。
具体的には、例えば、管理端末装置4dが設置された場所に、撮影装置2dが設置された場所から申請書(再発行するIDカード作成処理(図11)においてID番号が読み取られた申請書)が運ばれ、IDカード作成装置3が設置された場所からIDカード(再発行するIDカード作成処理(図11)において作成されたIDカード)が運ばれる。そして、管理端末装置4dのオペレータは、申請書とIDカードとID番号(再発行するIDカード作成処理(図11)において表示装置43に表示されたID番号)とをつき合せて、IDカードにプリントされた画像(顔画像や個人情報に基づく画像など)などを確認しながら、申請者にIDカードを交付して再発行する。この際、管理端末装置4dのオペレータは、例えば、表示装置43に表示されたID番号が、申請者が本人でない旨の判定結果とともに表示されている場合(すなわち、再発行するIDカード作成処理(図11)において申請者が本人でないと判定された場合)は、当該申請者確認処理を行って、当該ID番号の申請者を入念に確認して、当該申請者にIDカードを交付して再発行するか否かを判断する。
【0145】
なお、IDカード再発行システム1000dにおける、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理は、IDカード再発行システム1000における、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理(図3)と略同一であるため、詳細な説明を省略する。
ただし、ステップS31(図3)では、主に、表示装置43に、申請者が本人でない旨の判定結果とともに表示されたID番号が入力されることとなる。
【0146】
以上説明した第5の実施の形態のIDカード再発行システム1000dによれば、出力制御プログラム4134dを実行したCPU411により、管理端末装置4dが備える表示装置43に、申請者が本人であるか否かの判定結果と当該申請者のID番号を表示させることができるため、オペレータに対して、確実に、申請者が本人であるか否かを認識させることができる。また、判定プログラム2132を実行したCPU211により申請者が本人でないと判定されても、IDカードの再発行処理は続行される。したがって、IDカードの再発行処理の効率が低下することなく、且つ、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0147】
また、管理端末装置4dが備えるID番号入力装置42により申請者のID番号が入力されると、管理端末装置4dが備える表示装置43に、当該申請者の第1の顔画像や当該申請者の第2の顔画像などが表示されるため、オペレータは、入念に、申請者が本人であるか否かを確認することができる。したがって、より確実に、不正なIDカードの再発行を防止することができる。
【0148】
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
第1〜第5の実施の形態において、再発行するIDカード作成処理(図2,5,7,9,11)で、撮影装置(撮影装置2,2a,2b,2d)から管理端末装置(管理端末装置4,4d)に、判定結果、ID番号及び第2の顔画像が送信され、申請者確認処理(図3)で、管理端末装置(管理端末装置4,4d)が、記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1に第1の顔画像を送信するよう要求する構成としたが、例えば、再発行するIDカード作成処理の際に、撮影装置が、判定結果、ID番号及び第2の顔画像とともに、記憶サーバ11を接続するホストコンピュータ1から受信した第1の顔画像を、管理端末装置に送信する構成にしてもよい。
【0149】
第5の実施の形態において、表示装置43に、判定結果とID番号とを表示するようにしたが、申請者が本人である旨の判定結果とともに表示されるID番号と、申請者が本人でない旨の判定結果とともに表示されるID番号と、が識別可能となるように表示するようにしてもよい。具体的には、例えば、申請者が本人である旨の判定結果とともに表示されるID番号と申請者が本人でない旨の判定結果とともに表示されるID番号とで色を変えたり、申請者が本人でない旨の判定結果とともに表示されるID番号のみに下線を引くなどして、表示するようにしてもよい。
【0150】
第1〜第5の実施の形態において、申請者が本人であるか否かのみを判定するようにしたが、例えば、第1の顔画像と第2の顔画像との不一致の度合いなどに基づいて、申請者が偽者である確率なども判定するようにしてもよい。そして、当該確率別に、申請書やIDカードに施す加工を変えたり、申請書やIDカードを分別したり、表示装置43に表示するID番号の色を変えるようにしてもよい。
【0151】
第1〜第5の実施の形態において、撮影装置(撮影装置2,2a,2b,2d)が、IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する構成としたが、ホストコンピュータ1が、IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する構成としてもよい。また、第3及び第4の実施の形態においては、IDカード作成装置(IDカード作成装置3b,3c)が、IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する構成としてもよい。
【0152】
第5の実施の形態において、管理端末装置4dに、出力手段として表示装置43を備えるようにしたが、例えば、表示装置43に加えて、出力手段としてプリント装置などを備えるようにしてもよい。そして、例えば、当該プリント装置から、判定結果とID番号とが対応付けられたリストをプリントするようにしてもよい。
【0153】
第1の実施の形態におけるID番号読取装置23と申請書加工装置24、第2の実施の形態におけるID番号読取装置23と申請書分別装置25a、第3の実施の形態におけるプリント装置32とIDカード加工装置33b、第4の実施の形態におけるプリント装置32とIDカード分別装置34cは、一体化されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0154】
【図1】本発明の第1の実施の形態における、IDカード再発行システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における、IDカード再発行システムにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第1〜第5の実施の形態における、IDカード再発行システムにおける、IDカードの再発行を申請した申請者の確認に関する処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態における、IDカード再発行システムの全体構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における、IDカード再発行システムにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態における、IDカード再発行システムの全体構成を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態における、IDカード再発行システムにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施の形態における、IDカード再発行システムの全体構成を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態における、IDカード再発行システムにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第5の実施の形態における、IDカード再発行システムの全体構成を示す図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態における、IDカード再発行システムにおける、再発行するIDカードの作成に関する処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0155】
1 ホストコンピュータ(記憶装置)
11 記憶サーバ(記憶装置)
2,2a,2b,2d 撮影装置
23 ID番号読取装置(読取手段)
24 申請書加工装置(加工手段)
25a 申請書分別装置(分別手段)
211 CPU(要求手段、判定手段、結果送信手段、第2の結果送信手段)
2131 要求プログラム(要求手段)
2132 判定プログラム(判定手段)
2133 結果送信プログラム(結果送信手段)
2133b 結果送信プログラム(結果送信手段、第2の結果送信手段)
3,3b,3c IDカード作成装置
33b IDカード加工装置(加工手段)
34c IDカード分別装置(分別手段)
4,4d 管理端末装置
42 ID番号入力装置(入力手段)
43 表示装置(出力手段)
411 CPU(第2の要求手段、取得手段、出力制御手段、第2の出力制御手段)
4131 判定結果データベース(判定結果記憶手段)
4132 第2の要求プログラム(第2の要求手段)
4133 取得プログラム(取得手段)
4134 出力制御プログラム(出力制御手段)
4134d 出力制御プログラム(出力制御手段、第2の出力制御手段)
1000,1000a,1000b,1000c,1000d IDカード再発行システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IDカードの発行を申請した申請者の顔画像を撮影する撮影装置と、当該撮影装置により撮影された顔画像をプリントしてIDカードを作成するIDカード作成装置と、当該撮影装置及び当該IDカード作成装置とネットワークを介して接続され、前記申請者を識別する識別情報と当該撮影装置により撮影された当該申請者の第1の顔画像とを対応付けて記憶する記憶装置と、を備えるIDカード再発行システムにおいて、
前記撮影装置は、
前記IDカードの再発行を申請した申請者が提出した申請書から、当該申請者の識別情報を読み取る読取手段と、
前記記憶装置に、前記読取手段により読み取られた識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、当該撮影装置により撮影された前記IDカードの再発行を申請した申請者の第2の顔画像と、を比較して、当該IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者が提出した申請書と、本人でないと判定された申請者が提出した申請書と、を識別可能に加工する加工手段と、
を備えることを特徴とするIDカード再発行システム。
【請求項2】
IDカードの発行を申請した申請者の顔画像を撮影する撮影装置と、当該撮影装置により撮影された顔画像をプリントしてIDカードを作成するIDカード作成装置と、当該撮影装置及び当該IDカード作成装置とネットワークを介して接続され、前記申請者を識別する識別情報と当該撮影装置により撮影された当該申請者の第1の顔画像とを対応付けて記憶する記憶装置と、を備えるIDカード再発行システムにおいて、
前記撮影装置は、
前記IDカードの再発行を申請した申請者が提出した申請書から、当該申請者の識別情報を読み取る読取手段と、
前記記憶装置に、前記読取手段により読み取られた識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、当該撮影装置により撮影された前記IDカードの再発行を申請した申請者の第2の顔画像と、を比較して、当該IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者が提出した申請書と、本人でないと判定された申請者が提出した申請書と、を識別可能に分別する分別手段と、
を備えることを特徴とするIDカード再発行システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のIDカード再発行システムにおいて、
前記撮影装置、前記IDカード作成装置及び前記記憶装置は、ネットワークを介して管理端末装置と接続され、
前記撮影装置は、
前記判定手段による判定結果を、当該判定結果に該当する申請者の識別情報及び第2の顔画像とともに、前記管理端末装置に送信する結果送信手段を備え、
前記管理端末装置は、
前記結果送信手段により送信された判定結果と識別情報と第2の顔画像とを対応付けて記憶する判定結果記憶手段と、
前記識別情報を入力する入力手段と、
前記記憶装置に、前記入力手段により入力された識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する第2の要求手段と、
前記判定結果記憶手段から、前記入力手段により入力された識別情報に対応付けられた判定結果及び第2の顔画像を取得する取得手段と、
前記入力手段により入力された識別情報と、前記第2の要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、前記取得手段により取得された判定結果及び第2の顔画像と、を出力手段に出力する出力制御手段と、
を備えることを特徴とするIDカード再発行システム。
【請求項4】
IDカードの発行を申請した申請者の顔画像を撮影する撮影装置と、当該撮影装置により撮影された顔画像をプリントしてIDカードを作成するIDカード作成装置と、当該撮影装置及び当該IDカード作成装置とネットワークを介して接続され、前記申請者を識別する識別情報と当該撮影装置により撮影された当該申請者の第1の顔画像とを対応付けて記憶する記憶装置と、を備えるIDカード再発行システムにおいて、
前記撮影装置は、
前記IDカードの再発行を申請した申請者が提出した申請書から、当該申請者の識別情報を読み取る読取手段と、
前記記憶装置に、前記読取手段により読み取られた識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、当該撮影装置により撮影された前記IDカードの再発行を申請した申請者の第2の顔画像と、を比較して、当該IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果を、当該判定結果に該当する申請者の識別情報及び第2の顔画像とともに、前記IDカード作成装置に送信する結果送信手段と、
を備え、
前記IDカード作成装置は、
前記結果送信手段により送信された判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードと、本人でないと判定された申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードと、を識別可能に加工する加工手段と、
を備えることを特徴とするIDカード再発行システム。
【請求項5】
IDカードの発行を申請した申請者の顔画像を撮影する撮影装置と、当該撮影装置により撮影された顔画像をプリントしてIDカードを作成するIDカード作成装置と、当該撮影装置及び当該IDカード作成装置とネットワークを介して接続され、前記申請者を識別する識別情報と当該撮影装置により撮影された当該申請者の第1の顔画像とを対応付けて記憶する記憶装置と、を備えるIDカード再発行システムにおいて、
前記撮影装置は、
前記IDカードの再発行を申請した申請者が提出した申請書から、当該申請者の識別情報を読み取る読取手段と、
前記記憶装置に、前記読取手段により読み取られた識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、当該撮影装置により撮影された前記IDカードの再発行を申請した申請者の第2の顔画像と、を比較して、当該IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果を、当該判定結果に該当する申請者の識別情報及び第2の顔画像とともに、前記IDカード作成装置に送信する結果送信手段と、
を備え、
前記IDカード作成装置は、
前記結果送信手段により送信された判定結果に基づいて、本人であると判定された申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードと、本人でないと判定された申請者の第2の顔画像をプリントして作成したIDカードと、を識別可能に分別する分別手段と、
を備えることを特徴とするIDカード再発行システム。
【請求項6】
請求項4又は5に記載のIDカード再発行システムにおいて、
前記撮影装置、前記IDカード作成装置及び前記記憶装置は、ネットワークを介して管理端末装置と接続され、
前記撮影装置は、
前記判定手段による判定結果を、当該判定結果に該当する申請者の識別情報及び第2の顔画像とともに、前記管理端末装置に送信する第2の結果送信手段を備え、
前記管理端末装置は、
前記第2の結果送信手段により送信された判定結果と識別情報と第2の顔画像とを対応付けて記憶する判定結果記憶手段と、
前記識別情報を入力する入力手段と、
前記記憶装置に、前記入力手段により入力された識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する第2の要求手段と、
前記判定結果記憶手段から、前記入力手段により入力された識別情報に対応付けられた判定結果及び第2の顔画像を取得する取得手段と、
前記入力手段により入力された識別情報と、前記第2の要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、前記取得手段により取得された判定結果及び第2の顔画像と、を出力手段に出力する出力制御手段と、
を備えることを特徴とするIDカード再発行システム。
【請求項7】
IDカードの発行を申請した申請者の顔画像を撮影する撮影装置と、当該撮影装置により撮影された顔画像をプリントしてIDカードを作成するIDカード作成装置と、前記申請者を識別する識別情報と当該撮影装置により撮影された当該申請者の第1の顔画像とを対応付けて記憶する記憶装置と、当該撮影装置と当該IDカード作成装置と当該記憶装置とネットワークを介して接続される管理端末装置と、を備えるIDカード再発行システムにおいて、
前記撮影装置は、
前記IDカードの再発行を申請した申請者が提出した申請書から、当該申請者の識別情報を読み取る読取手段と、
前記記憶装置に、前記読取手段により読み取られた識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、当該撮影装置により撮影された前記IDカードの再発行を申請した申請者の第2の顔画像と、を比較して、当該IDカードの再発行を申請した申請者が本人であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果を、当該判定結果に該当する申請者の識別情報及び第2の顔画像とともに、前記管理端末装置に送信する結果送信手段と、
を備え、
前記管理端末装置は、
前記結果送信手段により送信された判定結果及び識別情報を出力手段に出力する出力制御手段を備えることを特徴とするIDカード再発行システム。
【請求項8】
請求項7に記載のIDカード再発行システムにおいて、
前記管理端末装置は、
前記結果送信手段により送信された判定結果と識別情報と第2の顔画像とを対応付けて記憶する判定結果記憶手段と、
前記識別情報を入力する入力手段と、
前記記憶装置に、前記入力手段により入力された識別情報に対応付けられた第1の顔画像を送信するよう要求する第2の要求手段と、
前記判定結果記憶手段から、前記入力手段により入力された識別情報に対応付けられた判定結果及び第2の顔画像を取得する取得手段と、
前記入力手段により入力された識別情報と、前記第2の要求手段による要求に従って前記記憶装置から送信された第1の顔画像と、前記取得手段により取得された判定結果及び第2の顔画像と、を前記出力手段に出力する第2の出力制御手段と、
を備えることを特徴とするIDカード再発行システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−334986(P2006−334986A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−164275(P2005−164275)
【出願日】平成17年6月3日(2005.6.3)
【出願人】(303050159)コニカミノルタフォトイメージング株式会社 (1,066)
【Fターム(参考)】