説明

IV型ホスホジエステラーゼの阻害物質

本発明は、4型または7型ホスホジエステラーゼの阻害物質(PDPI)として使用できる式(I)のカテコール誘導体に関し、本明細書において開示される化合物は、CNS障害、炎症性疾患、例えばAIDS、喘息、関節炎、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬、アレルギー性鼻炎、ショック、アトピー性皮膚炎、クローン病、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、好酸球性肉芽腫、アレルギー性結膜炎、骨関節炎、潰瘍性大腸炎および他の炎症性疾患を、特にヒトにおいて治療するのに有用に用いることができる。開示された化合物の調製法、ならびに開示された化合物を含む医薬組成物、およびホスホジエステラーゼ(PDE)4型または7型阻害物質としてのその使用を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、4型または7型ホスホジエステラーゼ(PDE)の阻害物質として使用できるカテコール誘導体に関する。
【0002】
本明細書において開示される化合物は、CNS障害、炎症性疾患、例えば、AIDS、喘息、関節炎、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬、アレルギー性鼻炎、ショック、アトピー性皮膚炎、クローン病、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、好酸球性肉芽腫、アレルギー性結膜炎、骨関節炎、潰瘍性大腸炎および他の炎症性疾患の特にヒトにおける治療に有用であり得る。
【0003】
開示された化合物の調製法、ならびに開示された化合物を含む医薬組成物、およびホスホジエステラーゼ(PDE)4型または7型阻害物質としてのそれらの使用も提供する。
【背景技術】
【0004】
環状アデノシン−3’,5’−一リン酸(cAMP)は細胞内二次伝達物質として作用する重要な役割を果たすことが知られている(SutherlandおよびRoll著、Pharmacol.Rev(1960年);12:265)。そのアデノシン5’−一リン酸(AMP)への細胞内加水分解は、多くの炎症性疾患(これらに限定されないが、乾癬、アレルギー性鼻炎、ショック、アトピー性皮膚炎、クローン病、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、好酸球性肉芽腫、アレルギー性結膜炎、骨関節炎、潰瘍性大腸炎)の原因となる。cAMP(ならびにcGMP)レベルの制御には、酵素の生化学的および機能的に非常に多様なスーパーファミリーの代表である、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)が最も重要な役割を果たす。25より多い遺伝子産物を有するホスホジエステラーゼの11の異なるファミリーが現在認められている。PDE1、PDE2、PDE3、PDE4、およびPDE7はすべてcAMPを基質として使用するが、PDE4およびPDE7型のみがcAMPの加水分解について高度に選択的である。PDEの阻害物質、特にPDE4阻害物質、例えばロリプラムまたはRo−1724は、したがってcAMPエンハンサーとして知られている。免疫細胞は4型および3型PDEを含み、PDE4型はヒト単核細胞において一般的である。このように4型ホスホジエステラーゼの阻害が調節の目的であり、したがって様々な疾患経過の治療的介入の目的である。研究から、PDE4阻害物質の投与は、アルツハイマー病のものをはじめとする動物モデルにおける記憶障害に対して回復効果を有し得ることがわかった(Expert Opin.Ther.Targets(2005)9(6):1283−1305;Drug Discovery Today、(2005);10(22):1503−19)。
【0005】
PDE4の新規阻害物質開発の観点から、PDE4のサブタイプの潜在的重要性が近年浮かび上がってきている。PDE4B欠損マウスにおいて、刺激された末梢血白血球からTNFαを生じさせるLPSの能力が著しく減少するが、PDE4Dが欠失したマウスでは減少しない(JinおよびConti著、Proc Natl Acad Sci(2002年);99(11):7628−33)。より特異的なPDMB阻害物質が有用であるようである。その理由は、PDE4Bノックアウトマウスは、通常嘔吐を示さないマウスにおいて嘔吐の代理マーカーとして使用されるキシラジン/ケタミンにより誘発される麻酔の期間が短縮されているからである(Robichaudら著、2002年、J.Clin.Invest.110:1045)。
【0006】
今までのところ発見されているタンパク質の他のcAMPファミリーのうち、PDE7Aもほとんどすべての炎症性細胞および免疫細胞におけるその細胞分布のために阻害物質開発の有望な候補として名乗りをあげている(Curr Pharm Des.(2006年);12(25):3207−20)。さらに、ヒトT細胞機能の主要なモジュレータであることが証明されている(Science.(1999年2月5日);283(5403):848−51)。
【0007】
キサンチン誘導体、テオフィリンおよびカフェインがcAMPの加水分解を阻害するという当初の観察から、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)酵素において必要な加水分解活性が見出された。最近になって、別の種類のPDEが認められ(BeavoおよびReifsnyder著、Trends Pharmacol.Sci、(1990年);11:150)、これらの選択的阻害により改善された薬物療法が得られた(Nicholus、ChallissおよびShahid著、Trends Pharmacol Sci.、(1991年);12:19)。このように、PDE4の阻害は、炎症性メディエータ放出の阻害につながることが認められた(Vergheseら著、J.Mol Cell.Cardiol、(1989年)、12(補遺II):S61)。
【0008】
WO2004046095は、抗ウイルス活性を有する、あるアリールチオ尿素誘導体および関連化合物を開示している。WO00/35891は、ヒトα1aレセプターの選択的拮抗物質であるモルホリノンおよびモルホリン誘導体を開示している。WO2004050024は、3−アミノピロリジン誘導体およびケモカインレセプターのモジュレータとしてのそれらの使用を開示している。WO2005/21515は、IV型ホスホジエステラーゼ(PDE)の選択的阻害物質として使用できるイソキサゾリン誘導体に関する。WO2005/051931はホスホジエステラーゼ阻害物質を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】WO2004046095
【特許文献2】WO00/35891
【特許文献3】WO2004050024
【特許文献4】WO2005/21515
【特許文献5】WO2005/051931
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】SutherlandおよびRoll著、Pharmacol.Rev(1960年);12:265
【非特許文献2】Expert Opin.Ther.Targets(2005年)9(6):1283−1305
【非特許文献3】Drug Discovery Today、(2005年);10(22):1503−19
【非特許文献4】JinおよびConti著、Proc Natl Acad Sci(2002年);99(11):7628−33
【非特許文献5】Robichaudら著、2002年、J.Clin.Invest.110:1045
【非特許文献6】Curr Pharm Des.(2006年);12(25):3207−20
【非特許文献7】Science.(1999年)2月5日;283(5403):848−51
【非特許文献8】BeavoおよびReifsnyder著、Trends Pharmacol.Sci、(1990年);11:150
【非特許文献9】Nicholus、ChallissおよびShahid著、Trends Pharmacol Sci.、(1991年);12:19
【非特許文献10】Vergheseら著、J.Mol Cell.Cardiol、(1989年)、12(補遺II):S61
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、CNS障害、炎症性疾患、例えばAIDS、喘息、関節炎、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬、アレルギー性鼻炎、ショック、アトピー性皮膚炎、クローン病、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、好酸球性肉芽腫、アレルギー性結膜炎、骨関節炎、潰瘍性大腸炎および他の炎症性疾患の、特にヒトにおける治療に有用に使用できるカテコール誘導体、およびこれらの化合物の合成法を提供する。
【0012】
同じ種類の活性を有するこれらの化合物の医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドも提供する。
【0013】
これらの化合物を含む医薬組成物(医薬的に許容される担体または希釈剤も含み得る)は、CNS障害、炎症性疾患、例えばAIDS、喘息、関節炎、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬、アレルギー性鼻炎、ショック、アトピー性皮膚炎、クローン病、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、好酸球性肉芽腫、アレルギー性結膜炎、骨関節炎、潰瘍性大腸炎および他の炎症性疾患について、特にヒトにおいて使用できる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は式I:
【0015】
【化1】

式I
の構造を有する化合物、その医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドを包含し、
式中、Xは酸素である場合、
は水素、アルキル、ヘテロシクリル、−(CH1−4OR’{ただし、Rも(CH1−4OR’であるとする(式中、R’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、(不)飽和シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールである)}、−C(=O)NR(ただし、Rも−C(=O)NRであるとする[式中、RおよびRは水素、アルキル、3〜6個の炭素原子を有するアルケニル、3〜6個の炭素原子を有するアルキニル、シクロアルキル、−SO(式中、Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキルである)、アリール、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、およびヘテロシクリルアルキルである])、−(CH−C(=O)R(式中、mは0〜2の範囲の整数であり、Rはシクロアルキル、アリール、任意に置換されていてもよいRまたはRであり、ここでRはヘテロシクリルまたはヘテロアリール環であり、前記環はNを介して(CHC(=O)と結合することができ、Rはヘテロシクリルまたはヘテロアリール環であり、前記環はCを介して−(CHC(=O)と結合することができる)であり;
は−(CHC(=O)R(式中、mおよびRは前記定義のとおりである)、−(CH1−4OR’{ただし、Rも(CH1−4OR’であるとする(式中、R’は前記定義のとおりである)};−C(=O)NR{ただし、Rも−C(=O)NRであるとする(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)}であるか、あるいはRおよびRは一緒になって、任意に置換されていてもよいシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成することができ、ここで、このような結合R−R環の置換基は、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ニトロ、−NH、=NOH、−C(=O)NR)、−COOR、−COONR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)、−NHCOOR(式中、Rはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキルである)、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、または置換アミノである;
は、水素、アルキル、−OR(式中、Rは前記定義のとおりである)、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−NH、置換アミノ、シアノ、カルボキシ、または−C(=O)NR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)であるか、またはRおよびRは一緒になって、N、OおよびSから選択される0〜4個のヘテロ原子を有する環Bと縮合した、任意に置換されていてもよい4〜12員(不)飽和単環式または二環式環系を形成することができ[ただし、RおよびRは一緒になって−CH−O−CH−O−CH−(式中、置換基は、アルキル、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、アルコキシ、−NHまたは置換アミノの1以上であり得る)を形成しない];
は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OR(式中、Rは前記定義のとおりである)、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、シアノ、−NHまたは置換アミノであり;
およびXは水素、アルキル、アルカリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキル、−(CHCOR、−(CHC(=O)NRまたは−(CHg1C(=O)OR(式中、gおよびgは0〜3の整数であり、m、R、RおよびRは前記定義のとおりである)であり;
Yは酸素原子、硫黄原子、または−NRであり(式中、Rは水素、アシル、アリール、またはアルキルである);
およびYは、水素、アルキル、−OR(式中、Rは前記定義のとおりである)、−SR(式中、Rは前記定義のとおりである)、および−NHR(式中、Rは前記定義のとおりである)から独立して選択することができ;
およびXならびにXおよびYのいずれかは一緒になって、式I中に示される環Aと縮合した環を形成することができ、この環はその環内に3〜5個の炭素原子を含み、N、O、およびSなどの1〜3個のヘテロ原子を有する。
【0016】
およびXは一緒になって、式I中に示される環Aと縮合した環を形成することができ、この環は、その環内に3〜5個の炭素原子を含み、N、O、およびSなどの2〜3個のヘテロ原子を有する。
【0017】
XがNRまたはSである場合(ここで、Rは水素または低級アルキル(C−C)である)
およびRは独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−NH、置換アミノ、カルボキシ、−(CH(C=O)R(式中、mおよびRは前記定義のとおりである)、−C(=O)NR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)、または−(CH1−4OR’(式中、R’は前記定義のとおりである)であるか、あるいはRおよびRは一緒になって、任意に置換されていてもよいシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成することができ(ここで、かかる結合R−R環の置換基は、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ニトロ、−NH、=NOH、−C(=O)NR、−COOR、−COONR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)、−NHCOOR(式中、Rはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキルである)、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシまたは置換アミノである);
は、水素、アルキル、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−OR(式中、Rは前記定義のとおりである)、シアノ、カルボキシ、−NH、置換アミノ、または−C(=O)NR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)であるか、あるいはRおよびRは一緒になって、N、O、およびSなどの0〜4個のヘテロ原子を有する環Bと縮合した、任意に置換されていてもよい4〜12員(不)飽和単環式または二環式環系を形成することができる(ただし、RおよびRは一緒になって−CH−O−CH−O−CH−を形成せず、ここで、置換基はアルキル、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、アルコキシ、またはアミノの1以上である);
は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OR(式中、Rは前記定義のとおりである)、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、シアノ、−NHまたは置換アミノであり;
およびXはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキル、−(CHC(=O)NRまたは−(CHg1C(=O)OR(式中、gおよびgは0〜3の整数であり、R、RおよびRは前記定義のとおりである)であり;
Yは酸素原子、硫黄原子、または−NR(式中、Rは水素、アシル、アリールまたはアルキルである)であり;
およびYは独立して、水素、アルキル、−OR(式中、Rは前記定義のとおりである)、−SR(式中、Rは前記定義のとおりである)、または−NHR(式中、Rは前記定義のとおりである)であり;
およびXならびにXおよびYのいずれかは一緒になって、式Iに示される環Aと縮合した環を形成することができ、この環は3〜5個の炭素原子をその環内に含み、N、O、およびSなどの1〜3個のヘテロ原子を有する;
およびXは一緒になって、式Iに示される環Aと縮合した環を形成することができ、この環は3〜5個の炭素原子をその環内に含み、N、O、およびSなどの2〜3個のヘテロ原子を有する。
【0018】
本明細書において用いられる用語に次の定義を適用する。
【0019】
「アルキル」という用語は、特別に定めのない限り、1〜約20個の炭素原子を有するモノラジカル分岐または非分岐飽和炭化水素を意味する。この用語は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、t−ブチル、n−ヘキシル、n−デシル、テトラデシルなどの基により例示される。アルキル基はさらに、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、チオカルボニル、カルボキシ、アリールチオ、チオール、アルキルチオ、アリールオキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、−S(O)(式中、nは0、1、または2であり、Rは前記定義のとおりである)、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールなどの1以上の置換基でさらに置換されていてもよい。特に定義により拘束されない限り、すべての置換基は、アルキル、カルボキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、および−S(O)(式中、Rおよびnは前記定義のとおりである)から選択される1〜3個の置換基、または酸素、硫黄および−NR−(式中、Rは水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールから選択される)から独立して選択される1〜5個の原子または基により中断された前記定義のアルキル基により任意にさらに置換されていてもよい。特に定義により拘束されない限り、すべての置換基は、アルキル、カルボキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、および−S(O)(式中、nおよびRは前記定義のとおりである)から選択される1〜3個の置換基;または前記定義の両置換基を有し、また前記定義の1〜5個の原子または基により中断されたアルキル基により任意にさらに置換されていてもよい。
【0020】
「アルケニル」という用語は、特別に定めのない限り、好ましくは2から20個の炭素原子を有し、シスまたはトランス配置を有する分岐または非分岐不飽和炭化水素のモノラジカルを意味する。好ましいアルケニル基としては、エテニルまたはビニル(CH=CH)、1−プロピレンまたはアリル(−CHCH=CH)、イソ−プロピレン(−C(CH)=CH)、ビシクロ[2.2.1]ヘプテンなどが挙げられる。アルケニルがヘテロ原子と結合している場合、二重結合はこのヘテロ原子に対してアルファ位ではあり得ない。アルケニル基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、チオカルボニル、カルボキシ、アリールチオ、チオール、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、−S(O)(式中、nおよびRは前記定義のとおりである)、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールなどの1以上の置換基でさらに置換されていてもよい。特に定義により拘束されない限り、すべての置換基は、アルキル、カルボキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、および−S(O)(式中、Rおよびnは前記定義のとおりである)から選択される1〜3個の置換基により任意にさらに置換されていてもよい。
【0021】
「アルキニル」という用語は、特別に定めのない限り、好ましくは2から20個の炭素原子を有する不飽和炭化水素のモノラジカルを意味する。好ましいアルキニル基としては、エチニル(−C=CH)、プロパルギル(またはプロピニル、−CHC=CH)などが挙げられる。
【0022】
アルキニルがヘテロ原子に結合している場合、三重結合は、このヘテロ原子に対してアルファ位ではあり得ない。アルキニル基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、チオカルボニル、カルボキシ、アリールチオ、チオール、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、−S(O)(式中、Rおよびnは前記定義のとおりである)などの1以上の置換基でさらに置換されていてもよい。特に定義により拘束されない限り、すべての置換基は、アルキル、カルボキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、および−S(O)(式中、Rおよびnは前記定義のとおりである)から選択される1〜3個の置換基により任意にさらに置換されていてもよい。
【0023】
「シクロアルキル」という用語は、単環または複数の縮合環を有する3から20個の炭素原子の飽和または不飽和環状アルキル基で、任意のオレフィン結合を含むものを意味する。このようなシクロアルキル基としては、一例として、単環構造、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロプロピレン、シクロブチレンなど、または多環構造、例えばアダマンチル、およびビシクロ[2.2.1]ヘプタン、1,4−ジオキサ−スピロ[4,5]デカンまたは環状アルキル基であって、アリール基が縮合したもの、例えばインダンが挙げられる。シクロアルキルは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、チオカルボニル、カルボキシ、アリールチオ、チオール、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、−S(O)(式中、Rおよびnは前記定義のとおりである)、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルなどの1以上の置換基でさらに置換されていてもよい。特に定義により拘束されない限り、すべての置換基は、アルキル、カルボキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、−NH、置換アミノ、シアノ、および−S(O)(式中、Rおよびnは前記定義のとおりである)から選択される1〜3個の置換基により任意にさらに置換されていてもよい。
【0024】
「アルコキシ」という用語は、O−アルキル基を意味し、ここでアルキルは前記定義のとおりである。
【0025】
「アルカリール」という用語は、アルキル(ここで、アルキルは前記定義のとおりである)部分により結合したアルキル−アリールを意味し、前記アルキル部分は1〜6個の炭素原子を含みアリールは下記定義のとおりである。
【0026】
「アリール」という用語は、本明細書においては、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、オキソ、−S(O)(式中、Rは前記定義のとおりである)、シアノ、ニトロ、カルボキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、アミノ、−NHCOアルキル、−NHCOOアルキル、−NHSOアルキル、ヘテロアリールアルキル、アシルまたは(CH0−3C(=O)NR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)からなる群より選択される1〜3個の置換基で任意に置換されていてもよいフェニル、ナフチル、2,3−ジヒドロ−1H−インデニルまたはインダニル環などを意味する。
【0027】
本明細書において定義される「カルボキシ」という用語は、−C(=O)O−R(式中、Rは、例えば水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキルである)を意味する。
【0028】
「ヘテロアリール」という用語は、特別に定めのない限り、5または6個の炭素原子を含む芳香環構造、または8から10個の炭素原子を有し、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、−S(O)(式中、nおよびRは前記定義のとおりである)、アルコキシ、アルカリール、シアノ、ニトロ、アシルまたはC(=O)NR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)などの1〜3個の置換基で任意に置換されていてもよい、N、O、およびSからなる群より独立して選択される1以上のヘテロ原子を有する二環式芳香族基を意味する。ヘテロアリール基の例は、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、チエニル、イソキサゾリル、トリアジニル、フラニル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリルなど、例えば、類似の酸素、硫黄、および混合ヘテロ原子含有基である。
【0029】
「ヘテロシクリル」という用語は、特別に定めのない限り、3から10個の原子を有する飽和または不飽和単環式または多環式環を意味し、この場合、環中の1〜3個の炭素原子はO、S、SO、SO、N、またはN−オキシドからなる群より選択されるヘテロ原子により置換され、任意にベンゾ縮合または縮合されていてもよい5〜6員ヘテロアリール環であり、任意に置換されていてもよい(置換基は、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシアルキル、シクロアルキル、カルボキシ、アリール、アルコキシ、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、オキソ、アルコキシアルキルまたは−S(O)(式中、nおよびRは前記定義のとおりである)、シアノ、ニトロ、−NH、置換アミノ、アシルまたは−C(=O)NR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)である)。ヘテロシクリル基の例は、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、アザビシクロヘキサン、ジヒドロピリジニル、ピペリジニル、イソキサゾリン、ピペラジニル、ジヒドロベンゾフリル、モルホリニル、ピロリジニル、オキセタン、テトラヒドロピラニル、チエタン、テトラヒドロチオフェン−1−オキシド、テトラヒドロチオフェン、イソインドール−ジオン、ジヒドロインドリル
【0030】
【化2】




などである。
【0031】
「ヘテロアリールアルキル」は、アルキル−ヘテロアリール基(ここで、アルキルおよびヘテロアリールは前記定義のとおりである)を意味する。
【0032】
「ヘテロシクリルアルキル」とは、アルキル−ヘテロシクリル基(ここで、アルキルおよびヘテロシクリルは前記定義のとおりである)を意味する。
【0033】
本明細書において定義される「アシル」という用語は、−C(=O)R’’(式中、R’’は水素、アルキル、アルカリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキル)を意味する。
【0034】
「置換アミノ」は特別に定めのない限り−N(R基(式中、Rは水素[だたし、R基が両方とも水素(「−NH」と定義される)ではないとする]、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、アシル、−S(O)(式中、mおよびRは前記定義のとおりである)、−C(=O)NR、−C(=O)OR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)または−NHC(=O)NR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)からなる群より独立して選択される)を意味する。
【0035】
特に定義により拘束されない限り、すべての置換基は、アルキル、アルカリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、カルボキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、−CF、シアノ、−C(=O)NR、−O(C=O)NR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)および−OC(=O)NR、−S(O)(式中、Rは前記定義のとおりであり、mは0、1または2である)から選択される1〜3個の置換基により任意にさらに置換されていてもよい。
【0036】
本発明の化合物は、CNS障害、炎症性疾患、例えばAIDS、喘息、関節炎、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬、アレルギー性鼻炎、ショック、アトピー性皮膚炎、クローン病、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、好酸球性肉芽腫、アレルギー性結膜炎、骨関節炎、潰瘍性大腸炎および他の炎症性疾患を特にヒトにおいて治療するために使用できる。
【0037】
さらに別の態様にしたがって、本明細書において記載される化合物の調製法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の化合物は、当分野において周知の技術により調製できる。加えて、本発明の化合物は以下に図示する反応シーケンスにしたがって調製できる。
【0039】
【化3】

スキームI
式II、IV、V、VI、VII、IX、XIおよびXIIIの化合物は、スキームIに図示される手順にしたがって調製できる。この反応は、式Iaの化合物[式中、*はキラル中心(ラセミまたはRもしくはS異性体)を意味し;Vはアルキルであり、Vはシクロアルキルである]を脱保護して、式IIの化合物を得ることを含み、この化合物を式III(式中、halはBr、ClまたはIであり;Ryyはアルキル、アリール、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−(CHg1COOR、−(CHCORまたは−(CHC(=O)NRである)(ここで、R、g、m、R、Rおよびgは前記定義のとおりである)の化合物と反応させて、式IVの化合物を得ることができ、この化合物を脱保護して式Vの化合物を得ることができ、この化合物を式IIIaの化合物と反応させて、式VIの化合物(式中、halはBr、ClまたはIであり;Rxyはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキルである)を得ることができ、この化合物を脱保護(フェニル環に対してメタ位に結合しているRyyがベンジルである場合)して、式VIIの化合物を得ることができ、この化合物を式VIII(式中、Rffはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキルであり、halはBr、ClまたはIである)の化合物と反応させて、式IXの化合物を得ることができる。式VIIの化合物を式X(式中、R3yは−(CHg1C(=O)OR、−(CHCOR、アルキル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキルまたは−(CHC(=O)NRである)の化合物と反応させて、式XIの化合物を得、この化合物を式XII(式中、Pはアルキル、アラルキル、シクロアルキル、−C(=O)Oアラルキル、−C(=O)OC(CH、−C(=O)OC(CHCHBrまたは−C(O)OC(CHCClから選択される)の化合物と反応させて、式XIIIの化合物を得ることができる。
【0040】
式Iaの化合物を脱保護して式IIの化合物を得ることは、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルムまたは四塩化炭素から選択される有機溶媒中、三塩化アルミニウム、三臭化アルミニウム、四塩化ジルコニウム、塩化スズまたはトリクロロビスムチンから選択される触媒としてのルイス酸の存在下で行うことができる。
【0041】
式IIの化合物を式IIIの化合物と反応させて式IVの化合物を得ることは、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルまたはジオキサンから選択される有機溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムから選択される塩基の存在下で行うことができる。
【0042】
式IVの化合物を脱保護して式Vの化合物を得ることは、エタンチオール酸ナトリウム、デカンチオール酸ナトリウム、ドデカンチオール酸ナトリウム、チオクレゾール酸ナトリウムから選択される化学物質を用い、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミドまたはジメチルホルムアミドから選択される有機溶媒中で行うことができる。
【0043】
式Vの化合物を式IIIaの化合物と反応させて式VIの化合物を得ることは、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルまたはジオキサンから選択される有機溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムから選択される塩基の存在下で行うことができる。
【0044】
式VIの化合物を脱保護して式VIIの化合物を得ることは、メタノール、エタノール、プロパノール またはイソプロピルアルコールから選択される有機溶媒中、炭素上パラジウム、炭素上パラジウムとギ酸アンモニウムまたは水酸化パラジウムの存在下で行うことができる。
【0045】
式VIIの化合物を式VIIIの化合物と反応させて式IXの化合物を得ることは、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルまたはジオキサンから選択される有機溶媒中、水素化ナトリウム、水素化カリウム、トリエチルアミン、炭酸カリウムまたは重炭酸ナトリウムから選択される塩基の存在下で行うことができる。
【0046】
式VIIの化合物を式Xの化合物と反応させて式XIの化合物を得ることは、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルまたはジオキサンから選択される有機溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムから選択される塩基の存在下で行うことができる。
【0047】
式XIの化合物を式XIIの化合物と反応させて、式XIIIの化合物を得ることができる。
【0048】
具体的な化合物を以下に記載する:
3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]プロパン−1−オール(化合物番号2);
[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アセトニトリル(化合物番号3);
4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号4);
4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号5);
5−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号6);
(5Sまたは5R)−3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号7);
(5Rまたは5S)−3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号8);
2−(ベンジルオキシ)−4−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノール(化合物番号9);
2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]エタノール(化合物番号10);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−エトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号11);
3−[3−(シクロヘキシルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号12);
(5Rまたは5S)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号13);
(5Sまたは5R)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号14);
[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]酢酸エチル(化合物番号15);
2−(シクロプロピルメトキシ)−4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号65);
4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−イソプロポキシフェノール(化合物番号66);
(5Rまたは5S)−3−[3−(シクロプロピルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号67);
(5Rまたは5S)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−イソプロポキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号68)
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号16);
シクロヘキサンカルボン酸2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェニル(化合物番号17);
5−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ペンタン酸(化合物番号18);
3−[3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号19);
3−[3−(シクロペンチルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号20);
N−シクロプロピル−2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号21);
2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号22);
2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]−N−メチルアセトアミド(化合物番号23);
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号24);
シクロプロパンカルボン酸2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェニル(化合物番号25);
モルホリン−4−カルボン酸2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェニル(化合物番号26);
安息香酸2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェニル(化合物番号27);
5−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ペンタンアミド(化合物番号28);
3−[3−プロポキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号29);
3−[3−イソプロポキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号30);
3−[3−(シクロプロピルメトキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号31);
3−[3−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イルオキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号32);
5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノール(化合物番号33);
3−[3−メトキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号34);
3−[3−エトキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号35);
3−[3−ブトキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号36);
3−[3−(シクロヘキシルメトキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号37);
3−{[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]メチル}ベンゾニトリル(化合物番号38);
2−{2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]エチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(化合物番号39);
3−[3−(シクロヘキシルオキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号40);
[5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]酢酸エチル(化合物番号41);
3−[3−(シクロヘキシルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号42);
[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]酢酸tert−ブチル(化合物番号43);
N−シクロプロピル−2−[5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号44);
N−ベンジル−2−[5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号47);
N−シクロペンチル−2−[5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号48);
(5Sまたは5R)−3−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号57);
(5Sまたは5R)−3−[3−(シクロプロピルメトキシ)−4−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号58);
2−(シクロプロピルメトキシ)−4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号59);
4−[(5SまたはSR)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−イソプロポキシフェノール(化合物番号60);
(5Sまたは5R)−3−(3−(シクロプロピルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号62);
(5Sまたは5R)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−イソプロポキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号63);
(5Rまたは5S)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−イソプロポキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号64);
(5Sまたは5R)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号76);
2−(ベンジルオキシ)−4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号77);
(5Sまたは5R)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号78);
3−[3−(ベンジルオキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号90);
2−(ジフルオロメトキシ)−5−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号91);
5−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号92);
(5Rまたは5S)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号126);
2−(ベンジルオキシ)−4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号127);
(5Rまたは5S)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号128);
2−(ジフルオロメトキシ)−5−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号130);
これらの医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド。
【0049】
【化4】

スキームII
式IIaおよびIVaの化合物はスキームIIに示される手順にしたがって調製できる。したがって、反応は、式Ia(式中、VおよびVは前記定義のとおりである)[ここで、*はキラル中心(ラセミまたは光学活性)を表す]の化合物を脱保護して式IIaの化合物を得ることを含み、この化合物を式III[式中、halはBr、ClまたはIであり;Ryyはアルキル、アリール、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキル、−(CH)gC(=O)NR、−(CHCORまたは−(CHg1C(=O)ORである(式中、m、R、g、g、RおよびRは前記定義のとおりである)]の化合物と反応させて、式IVaの化合物を得ることができる。
【0050】
式Iaの化合物を脱保護して式IIaの化合物を得ることは、エタンチオール酸ナトリウム、デカンチオール酸ナトリウム、ドデカンチオール酸ナトリウム、チオクレゾール酸ナトリウムから選択される化学物質を用い、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミドまたはジメチルホルムアミドから選択される有機溶媒中で行うことができる。
【0051】
式IIaの化合物を式IIIの化合物と反応させて式IVaの化合物を得ることは、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルまたはジオキサンから選択される有機溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムから選択される塩基の存在下で行うことができる。
【0052】
具体的な化合物を以下に記載する:
2−(シクロペンチルオキシ)−4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号45);
2−(シクロペンチルオキシ)−4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号46);
(5Rまたは5S)−3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号56);
(5Sまたは5R)−3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号61);
これらの医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド。
【0053】
【化5】

スキームIII
式XVIIおよびXIXの化合物は、スキームIIIに示される手順にしたがって調製できる。したがって、反応は式XIV(式中、XおよびYは前記定義のとおりである)の化合物を式XV(式中、Pは前記定義のとおりであり、Lはhal(Br、ClまたはI)、−Oメシル、−Oトシルまたは−Oトリフリルから選択される脱離基である)の化合物と反応させて式XVI(式中、nは0〜2の整数である)の化合物を得ることを含み、この化合物を脱保護して式XVIIの化合物を得ることができ、この化合物を式XVIII(式中、Gは−COまたは−SOであり、Rffは前記定義のとおりである)の化合物と反応させて、式XIXの化合物を得ることができる。
【0054】
式XIVの化合物を式XVの化合物と反応させて式XVIの化合物を得ることは、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルまたはジオキサンから選択される有機溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムから選択される塩基の存在下で行うことができる。
【0055】
式XVIの化合物(Pが−C(=O)OC(CHまたは−C(=O)OC(CHCHBrである場合)の化合物を脱保護して式XVIIの化合物を得ることは、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、テトラヒドロフランまたはエーテルの塩酸溶液中で行うことができる。
【0056】
別法として、式XVI(Pが−C(=O)OC(CHまたは−C(=O)OC(CHCHBrである場合)の化合物を脱保護して式XVIIの化合物を得ることは、ジクロロメタン中トリフルオロ酢酸を用いて行うことができる。
【0057】
式XVIの化合物(Pが−C(=O)OC(CHCClである場合)の化合物を脱保護して式XVIIの化合物を得ることは、超求核試薬(supernucleophile)(例えば、リチウムコバルト(I)フタロシアニン、亜鉛および酢酸またはコバルトフタロシアニン)により行うことができる。
【0058】
式XVI(Pがアラルキルである場合)の化合物を脱保護して式XVIIの化合物を得ることは、メタノール、エタノール、プロパノールまたはイソプロピルアルコールから選択される有機溶媒中、水素ガスの存在下での炭素上パラジウム、または炭素上パラジウムとギ酸アンモニウム溶液、シクロヘキセンまたはギ酸から選択される水素ガス源の存在下で行うことができる。
【0059】
式XVIIの化合物を式XVIIIの化合物と反応させて式XIXの化合物を得ることは、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルまたはジオキサンから選択される有機溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムから選択される塩基の存在下で行うことができる。
【0060】
具体的な化合物を以下に記載する:
3−[3−{[(3S)−1−ベンジルピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号1);
4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号49);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号50);
3−{3−[(1−アセチルピペリジン−4−イル)オキシ]−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号51);
(3S)−3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号52);
(3R)−3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号53);
3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号54);
(2S)−2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]メチル}ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号55);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(3S)−ピロリジン−3−イルオキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号69);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(2S)−ピロリジン−2−イルメトキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号70);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(2R)−ピロリジン−2−イルメトキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号71);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[(2R)−1−プロピオニルピロリジン−2−イル]メトキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号72);
3−[3−{[(2S)−1−アセチルピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号73);
3−[3−{[(3S)−1−ベンゾイルピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号74);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[(3S)−1−プロピオニルピロリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号75);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(1−プロピオニルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号79);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−4−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号80);
3−[3−{[1−(シクロプロピルカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号81);
3−[3−{[1−(シクロペンチルカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号82);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−({1−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ピペリジン−4−イル}オキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号83);
3−{3−[(1−アセチルピペリジン−3−イル)オキシ]−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号84);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号85);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号86);
3−[3−{[1−(シクロプロピルカルボニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号87);
3−[3−{[1−(シクロペンチルカルボニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号88);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(エチルスルホニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号89);
3−[3−{[(3S)1−アセチルピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号93);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(ピペリジン−3−イルオキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号94);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(フェニルカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号95);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号96);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(フェニルカルボニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号97);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号98);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−({1−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ピペリジン−3−イル}オキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号99);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[(2R)−1−(フェニルカルボニル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号100);
3−[3−{[(2R)−1−アセチルピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号101);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[(2R)−1−プロパノイルピロリジン−2−イル]メトキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号102);
3−[3−{[(2R)−1−(シクロプロピルカルボニル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号103);
3−[3−{[(3S)−1−(シクロプロピルカルボニル)ピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号104);
3−[3−{[(3S)−1−(シクロペンチルカルボニル)ピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号105);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−({(3R)−1−[(4−フルオロフェニル)カルボニル]ピロリジン−3−イル}オキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号106);
これらの医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド。
【0061】
【化6】

スキームIV
式XXIVの化合物はスキームIVに図示される手順にしたがって調製できる。このように、式XXの化合物(式中、XおよびXは前記定義のとおりである)を式XXaの化合物(式中、QはL−エフェドリン、D−エフェドリン、(+)−Brussian、(−)−Brussian、(1S,2R)(−)−シス−1−アミノ−2−インダノール、(1R,2S)(+)−シス−1−アミノ−2−インダノール、(1R,2R)−(−)−1,2−ジアミノシクロヘキサンまたは(1S,2S)−(+)−1,2−ジアミノシクロヘキサン、α−メチルベンジルアミンまたはβ−メチルベンジルアミン)から選択されるキラル分割剤である)と反応させて、式XXIの化合物[式中、*はキラル中心(ラセミまたは光学活性)を意味する]を得ることができ、これを式P’−OHの化合物で保護して、式XXIIの化合物(式中、P’はアルキルまたはアラルキルである)を得、これを還元して、式XXIIIの化合物を得、これを結晶化させて、式XXIVの化合物を得る。
【0062】
式XXの化合物を式XXaの化合物と、有機溶媒、例えばアセトン、エタノール、イソプロピルアルコール、メタノール、アセトニトリル、tert−ブチルアルコール、酢酸エチル、ジオキサン、ジクロロメタンまたはクロロホルム中で反応させて、式XXIの化合物を得ることができる。
【0063】
式XXIの化合物を式P’−OHの化合物で保護して式XXIIの化合物を得ることは、ハロゲン化剤、例えば、塩化チオニル、塩化オキサリル、五塩化リンまたは三塩化リンを用いて行うことができる。
【0064】
式XXIIの化合物を、有機溶媒、例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジエチルエーテルまたはジオキサン中、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、ボランジメチルスルフィドまたは水素化ホウ素リチウムから選択される還元剤を用いて還元して、式XXIIIの化合物を得る。
【0065】
別法として、式XXIIIの化合物は、式XXIIの化合物の遊離酸形態を還元することによっても調製できる。
【0066】
式XXIIIの化合物を有機溶媒、例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジオキサンまたはジエチルエーテル中、レドックス対の存在下で結晶化させて、式XXIVの化合物を得る。このレドックス対の酸化部分は、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、アゾジカルボン酸N,N,N’,N’−テトラメチル(TMAD)、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADDP)、シアノメチレントリブチルホスホラン(CMBP)、4,7−ジメチル−3,5,7−ヘキサヒドロ−1,2,4,7−テトラゾシン−3,8−ジオン(DHTD)またはN,N,N’N,’−テトライソプロピルアゾジカルボキサミド(TIPA)からなる群より選択される。このレドックス対の還元部分は、トリアルキルホスフィン(例えばトリブチルホスフィン)、トリアリールホスフィン(例えば、トリフェニルホスフィン)、トリシクロアルキルホスフィン(例えば、トリスシクロヘキシルホスフィン)またはテトラヘテロアリールホスフィンからなる群より選択されるホスフィンである。アリール、アルキルまたはヘテロアリール置換基と組み合わせたホスフィン試薬(例えば、ジフェニルピリジルホスフィン)も使用できる。
【0067】
スキームIVにしたがって調製できる具体的な化合物を以下に開示する:
4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号4);
4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号5);
5−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号6);
(5Sまたは5R)−3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号7);
(5Rまたは5S)−3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号8);
(5Rまたは5S)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号13);
(5Sまたは5R)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号14);
(5Rまたは5S)−3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号56);
(5Sまたは5R)−3−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号57);
(5Sまたは5R)−3−[3−(シクロプロピルメトキシ)−4−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号58);
2−(シクロプロピルメトキシ)−4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号59);
4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−イソプロポキシフェノール(化合物番号60);
(5Sまたは5R)−3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号61);
(5Sまたは5R)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−イソプロポキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]−2−エン(化合物番号63);
(5Rまたは5S)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−イソプロポキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号64);
2−(シクロプロピルメトキシ)−4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号65);
4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−イソプロポキシフェノール(化合物番号66);
(5Rまたは5S)−3−[3−(シクロプロピルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号67);
(5Rまたは5S)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−イソプロポキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号68);
(5Sまたは5R)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号76);
2−(ベンジルオキシ)−4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号77);
(5Sまたは5R)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号78);
2−(ジフルオロメトキシ)−5−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号91);
5−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号92);
これらの医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド。
【0068】
【化7】

スキームV
式XXVbの化合物は、スキームVに示す手順にしたがって調製できる。この反応は、式XXVの化合物を式XXVaの化合物と反応させて、式XXVbの化合物を得ることを含む。
【0069】
式XXVの化合物を式XXVaの化合物と反応させて式XXVbの化合物を得ることは、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドなどの有機溶媒中、次亜塩素酸ナトリウム、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミドまたはこれらの混合物などの1以上の試薬の存在下で行うことができる。
【0070】
このスキームにより調製される具体的な化合物は以下の通りである:
{3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−4,5−ジヒドロイソキサゾール−5,5−ジイル}ジメタノール(化合物番号107);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,8−ジオキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン(化合物番号111);
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−5−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン(化合物番号115);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号116);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン(化合物番号117);
これらの医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド。
【0071】
【化8】

スキームVI
式XXVIII、XXIXおよびXXXの化合物はスキームVIに示される手順にしたがって調製できる。この反応は、式XXVI(式中、XおよびXは前記定義のとおりであり、nは0〜2の整数である)の化合物をメシル化して式XXVIIの化合物を得ることを含み、この化合物を環化して式XXVIIIの化合物を得ることができ、この化合物を酸化して式XXIXおよびXXXの化合物を得ることができる。
【0072】
式XXVIの化合物をメシル化して式XXVIIの化合物を得ることは、メタンスルホニルクロリド、無水メタンスルホン酸、無水トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスルホニルクロリドまたはこれらの混合物などの1以上のメシル化剤の存在下、トリエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、ジイソプロピルエチルアミンまたはこれらの混合物などの1以上の塩基の存在下、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフランまたはアセトニトリルなどの溶媒中で行うことができる。
【0073】
式XXVIIの化合物を環化して式XXVIIIの化合物を得ることは、硫化ナトリウムなどの1以上の水素化または無水アルカリ金属硫化物の存在下、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはジクロロメタンなどの溶媒中で行うことができる。
【0074】
式XXVIIIの化合物を酸化して式XXIXおよびXXXの化合物を得ることは、過ヨウ素酸ナトリウム、m−クロロ過安息香酸、tert−ブチルヒドロペルオキシドまたはこれらの混合物などの1以上の酸化剤の存在下、メタノール、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、水またはこれらの混合物などの溶媒中で行うことができる。
【0075】
このスキームにより調製される具体的な化合物は以下のとおりである:
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−7−チア−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号108);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−7−チア−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン 7−オキシド(化合物番号109);
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−5−オキサ−2−チア−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン(化合物番号110);
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−5−オキサ−2−チア−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン2−オキシド(化合物番号113);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−7−チア−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン7,7−ジオキシド(化合物番号114);
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−5−オキサ−2−チア−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン2,2−ジオキシド(化合物番号120);
これらの医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド。
【0076】
【化9】

スキームVII
式XXXIVの化合物はスキームVIIに示される手順にしたがって調製できる。したがって、式XXV(式中、XおよびXは前記定義のとおりである)の化合物を式XXXI(式中、R1aはアルキルであり、halは前記定義のとおりである)の化合物と反応させて、式XXXIIの化合物を得ることができ、この化合物を還元して式XXXIIIの化合物を得ることができ、この化合物を環化して式XXXIVの化合物を得ることができる。
【0077】
式XXVの化合物を式XXXIの化合物と反応させて式XXXIIの化合物を得ることは、例えば、次亜塩素酸ナトリウム、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミドまたはこれらの混合物などの1以上の試薬の存在下、ジクロロメタン、クロロホルムまたはこれらの混合物などの溶媒中での1,3−双極性環状付加反応により行うことができる。
【0078】
式XXXIIの化合物を還元して式XXXIIIの化合物を得ることは、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、ボランジメチルスルフィドまたはこれらの混合物などの1以上の還元剤の存在下、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチルまたはこれらの混合物などの溶媒中で行うことができる。
【0079】
式XXXIIIの化合物を結晶化して式XXXIVの化合物を得ることは、1以上のアルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化リチウム、アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム、アルカリ金属アルコキシド、例えば、カリウムt−ブトキシド、アルカリ金属水素化物、例えば、水素化ナトリウムまたはこれらの混合物の存在下、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、水またはこれらの混合物などの溶媒中で行うことができる。
【0080】
このスキームにより調製される具体的な化合物は以下のとおりである:
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−2,5−ジオキサ−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン(化合物番号123)
これらの医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド。
【0081】
【化10】

スキームVIII
式XXXVIIの化合物をスキームVIIIに示された手順にしたがって調製することができる。このように、式XXXV(式中、Xは前記定義のとおりである)の化合物を式XXXVaの化合物と反応させて、式XXXVI(式中、Prは保護基、例えば、tert−ブチルジメチルシリルである)の化合物を得、これを脱保護して式XXXVIIの化合物を得ることができる。
【0082】
式XXXVの化合物を式XXXVaの化合物と反応させて式XXXVIの化合物を得ることは、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタン、ジオキサンまたはジエチルエーテルなどの溶媒中、レドックス対の存在下で行うことができる。レドックス対の酸化部分は、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、アゾジカルボン酸N,N,N’,N’−テトラメチル(TMAD)、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADDP)、シアノメチレントリブチルホスホラン(CMBP)、4,7−ジメチル−3,5,7−ヘキサヒドロ−1,2,4,7−テトラゾシン−3,8−ジオン(DHTD)またはN,N,N,N,N’−テトライソプロピルアゾジカルボキサミド(TIPA)からなる群より選択される。レドックス対の還元部分は、トリアルキルホスフィン(例えば、トリブチルホスフィン)、トリアリールホスフィン(例えば、トリフェニルホスフィン)、トリシクロアルキルホスフィン(例えば、トリスシクロヘキシルホスフィン)またはテトラヘテロアリールホスフィンからなる群より選択されるホスフィンである。ホスフィン試薬は、アリール、アルキルまたはヘテロアリール置換基と組み合わせて用いることもできる(例えば、ジフェニルピリジルホスフィン)。
【0083】
式XXXVIの化合物を脱保護して式XXXVIIの化合物を得ることは、メタノールまたはエタノールなどの溶媒中、酸、例えば、塩酸溶液の存在下で行うことができる。
【0084】
このスキームにより調製される具体的な化合物を以下に記載する:
3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]シクロペンタノール(化合物番号129)
その医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド。
【0085】
【化11】

スキームIX
式XXXIX、XL、XLIおよびXLIIの化合物は、スキームIXに示される手順にしたがって調製することができる。したがって、式XXXV(式中、Xは前記定義のとおりである)の化合物を式XXXVIII(式中、Tはハロゲン、アルコキシ、アルキルまたは−NHCOOアルキルである)の化合物と反応させて式XXXIXの化合物を得ることができ、この化合物(Tが−NHCOOアルキルである場合)を脱保護して式XLの化合物を得ることができ、これを
(a)メシル化して式XLIの化合物を得ることができる。
【0086】
(b)アシル化して式XLIIの化合物を得ることができる。
【0087】
式XXXVの化合物を式XXXVIIIの化合物と反応させて式XXXIXの化合物を得ることは、遷移金属源、例えば、酢酸銅または元素銅の存在下、溶媒、例えば、ジクロロメタン、アセトニトリルまたはトルエン中で行うことができる。
【0088】
式XXXVの化合物を式XXXVIIIの化合物と反応させて式XXXIXの化合物を得ることは、塩基、例えば、トリエチルアミン、トリメチルアミン、ピリジンまたはヒューニッヒ塩基の存在下で行うことができる。
【0089】
式XXXVの化合物を式XXXVIIIの化合物と反応させて式XXXIXの化合物を得ることは、例えば、4Åモレキュラシーブの存在下で行うことができる。
【0090】
式XXXIXの化合物を脱保護して式XLの化合物を得ることは、溶媒、例えば、メタノールまたはエタノール中、酸、例えば、塩酸溶液の存在下で行うことができる。
【0091】
式XLの化合物をメシル化して式XLIの化合物を得ることは、1以上のメシル化剤、例えば、メタンスルホニルクロリド、無水メタンスルホン酸、無水トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスルホニルクロリドまたはこれらの混合物の存在下、塩基、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンまたは炭酸カリウムの存在下、溶媒、例えば、ピリジン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミド中で行うことができる。
【0092】
式XLの化合物をアシル化して式XLIIの化合物を得ることは、溶媒、例えば、ピリジン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミド中無水酢酸を用いて行うことができる。
【0093】
式XLの化合物をアシル化して式XLIIの化合物を得ることは、塩基、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンまたは炭酸カリウムの存在下で行うことができる。
【0094】
このスキームにより調製される具体的な化合物を以下に記載する:
4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アニリンの塩酸塩(化合物番号124);
{4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチル(化合物番号125);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(4−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号131);
3−[3−(4−クロロフェノキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号132);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号133);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号134);
N−{4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]フェニル}アセトアミド(化合物番号135);
N−{4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]フェニル}メタンスルホンアミド(化合物番号136);
これらの医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド。
【0095】
【化12】

スキームX
式XLIVおよびXLVIの化合物をスキームXに示す手順にしたがって調製することができる。このように、式XXXV(式中、Xは前記定義のとおりである)の化合物は
(a)式XLIII(式中、halは前記定義のとおりである)の化合物と反応させて式XLIVの化合物を得ることができる。
【0096】
(b)式XLV(式中、halは前記定義のとおりである)の化合物と反応させて式XLVIの化合物と反応させることができる。
【0097】
式XXXVの化合物を式XLIIIの化合物と反応させて式XLIVの化合物を得ることは、ウルマンカップリング条件下、例えば銅粉の存在下、溶媒、例えば、ピリジン中で行うことができる。
【0098】
式XXXVの化合物を式XLIIIの化合物と反応させて式XLIVの化合物を得ることは、塩基、例えば、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムの存在下で行うことができる。
【0099】
式XXXVの化合物を式XLVの化合物と反応させて式XLVIの化合物を得ることは、塩基、例えば、フッ化カリウムまたは炭酸セシウムの存在下、溶媒、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミド中で行うことができる。
【0100】
このスキームにより調製される具体的な化合物を以下に記載する:
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−フェノキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号112)
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号137)
その医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド。
【0101】
【化13】

スキームXI
式XLVLIII、XLIX、LおよびLIの化合物はスキームXIにおいて示される手順にしたがって調製することができる。したがって、式XXV(式中、XおよびXは前記定義のとおりである)の化合物を式XLVIIの化合物と反応させて式XLVIIIの化合物を得ることができ、この化合物を脱保護して式XLIXの化合物を得ることができ、これを
(a)還元して式Lの化合物を得ることができる。
【0102】
(b)ヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させて式LIの化合物を得ることができる。
【0103】
式XXVの化合物を式XLVIIの化合物と反応させて式XLVIIIの化合物を得ることは、次亜塩素酸ナトリウム、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミドまたはこれらの混合物などの1以上の試薬の存在下、例えば、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドなどの溶媒中で行うことができる。
【0104】
式XLVIIIの化合物を脱保護して式XLIXの化合物を得ることは、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸またはこれらの混合物などの1以上の酸の存在下、ジクロロメタン、水またはこれらの混合物などの溶媒中で行うことができる。
【0105】
式XLIXの化合物を還元して式Lの化合物を得ることは、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、メタノール、エタノールまたはこれらの混合物などの溶媒中、還元剤、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムまたはL−セレクトライドの存在下で行うことができる。
【0106】
式XLIXの化合物をヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させて式LIの化合物を得ることは、1以上の塩基、例えば、アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウム、アルカリ金属酢酸塩、例えば、酢酸ナトリウムまたはこれらの混合物の存在下、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミドまたはこれらの混合物などの溶媒中で行うことができる。
【0107】
このスキームにより調製される具体的な化合物を以下に記載する:
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,9,12−トリオキサ−2−アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデク−2−エン(化合物番号118);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−オン(化合物番号119);
3−[4−{ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−オンオキシム(化合物番号121);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−オール(化合物番号122);
医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド。
【0108】
望ましい場合、式Iの化合物およびこれらの医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、立体異性体、互変異性体、ラセミ化合物、プロドラッグ、代謝産物、多形体またはN−オキシドを1以上の他の治療剤と組み合わせて有利に用いることができる。本発明の式Iの化合物およびそれらの医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、立体異性体、互変異性体、ラセミ化合物、プロドラッグ、代謝産物、多形体またはN−オキシと組み合わせて使用できる他の治療剤の例としては、これらに限定されないが、コルチコステロイド、β2−作用薬、ムスカリン性レセプター拮抗物質、抗コリン作用薬、抗アレルギー剤、PAF拮抗物質、EGFRキナーゼ阻害物質、p38MAPキナーゼ阻害物質、さらなるPDE−IV阻害物質、キナーゼ阻害物質、ドーパミンレセプター拮抗物質、ヒスタミン、鎮咳薬、ロイコトリエン拮抗物質、5−リポキシゲナーゼ阻害物質、ケモカイン阻害物質またはこれらの組み合わせが挙げられる。
【0109】
本明細書において前述の1以上のβ2−作用薬は当分野において記載されているものから選択することができる。β2−作用薬としては、米国特許第3,705,233号;第3,644,353号;第3,642,896号;第3,700,681号;第4,579,985号;第3,994,974号;第3,937,838号;第4,419,364号;第5,126,375号;第5,243,076号;第4,992,474号;および第4,011,258号に記載されている1以上の化合物が挙げられる。
【0110】
好適なβ2−作用薬としては、例えば、1以上のアルブテロール、サルブタモール、ビルトルテロール、ピルブテロール、レボサルブタモール、ツロブテロール、テルブタリン、バムブテロール、メタプロテレノール、フェノテロール、サルメテロール、カルモテロール、アルフォルモテロール、フォルモテロール、およびこれらの医薬的に許容される塩またはこれらの溶媒和物が挙げられる。
【0111】
本明細書において記載されるコルチコステロイドは、当分野において記載されるものから選択することができる。好適なコルチコステロイドとしては、米国特許第3,312,590号;第3,983,233号;第3,929,768号;第3,721,687号;第3,436,389号;第3,506,694号;第3,639,434号;第3,992,534号;第3,928,326号;第3,980,778号;第3,780,177号;第3,652,554号;第3,947,478号;第4,076,708号;第4,124,707号;第4,158,055号;第4,298,604号;第4,335,121号;第4,081,541号;第4,226,862号;第4,290,962号;第4,587,236号;第4,472,392号;第4,472,393号;第4,242,334号;第4,014,909号;第4,098,803号;第4,619,921号;第5,482,934号;第5,837,699号;第5,889,015号;第5,278,156号;第5,015,746号;第5,976,573号;第6,337,324号;第6,057,307号;第6,723,713号;第6,127,353号;および第6,180,781号に記載されている1以上の化合物が挙げられる。これらの特許の開示は全体として参照することにより本発明に組み込まれる。
【0112】
好適なコルチコステロイドとしては、例えば、1以上のアルクロメタゾン、アムシノニド、アメロメタゾン、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、クロチカゾン、シクロメタゾン、デフラザコート、デプロドン、デクスブデソニド、ジフロラゾン、ジフルプレドネート、フルチカゾン、フルニソリド、ハロメタゾン、ハロプレドン、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、モメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、リメクソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トルテロジン、オキシブチニン、ウロベタゾール、ロフレポニド、GW 215864、KSR 592、ST−126、デキサメタゾンおよびこれらの医薬的に許容される塩、溶媒和物が挙げられる。好ましいコルチコステロイドとしては、例えば、フルニソリド、ベクロメタゾン、トリアムシノロン、ブデソニド、フルチカゾン、モメタゾン、シクレソニド、およびデキサメタゾンが挙げられ、一方、ブデソニド、フルチカゾン、モメタゾン、シクレソニド。可能な塩または誘導体の例としては:ナトリウム塩、スルホ安息香酸塩、リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、リン酸二水素塩、パルミチン酸塩、ピバル酸塩、またはフロ酸塩が挙げられる。数例において、コルチコステロイドはこれらの水和物の形態でも存在し得る。
【0113】
好適なムスカリン性レセプター拮抗物質は、ムスカリン性コリン作動性レセプターの活性化を直接または間接的にブロックする物質を包含する。例としては、これらに限定されないが、WO04/004629、WO04/005252、WO04/089900、WO04/89364に開示されている化合物、第四アミン(例えば、メタンテリン、イプラトロピウム、プロパンテリン)、第三アミン(例えば、ジシクロミン、スコポラミン)および三環系アミン(例えば、テレンゼピン)が挙げられる。他の好適なムスカリン性レセプター拮抗物質としては、ベンズトロピン(MerckからCOGENTINとして商業的に入手可能)、ヘキサヒドロ−シラジフェニドール塩酸塩(Lambrechtら、Trends in Pharmacol.Sci、10(Suppl):60(1989)に開示されているHHSID塩酸塩);(+/−)−3−キヌクリジニルキサンテン−9−カルボキシレートヘミオキサレート(QNX−ヘミオキサレート;Birdsallら、Trends in Pharmacol.Sci、4:459(1983));テレンゼピン二塩酸塩(Coruzziら、Arch.Int.Pharmacodyn.Ther.、302:232(1989);およびKawashimaら、Gen.Pharmacol、21:17(1990))、およびアトロピンが挙げられる。
【0114】
好適な抗コリン作用薬としては、例えば、チオトロピウム塩、イプラトロピウム塩、オキソトロピウム塩、WO02/32899から公知の化合物の塩:トロペノールN−メチル−2,2−ジフェニルプロピオネート、スコピンN−メチル−2,2−ジフェニルプロピオネート、スコピンN−メチル−2−フルオロ−2,2−ジフェニルアセテートおよびトロペノールN−メチル−2−フルオロ−2,2−ジフェニルアセテート;ならびにWO02/32898から公知の化合物の塩:トロペノールN−メチル−3,3’,4,4’−テトラフルオロベンジレート、スコピンN−メチル−3,3’,4,4’−テトラフルオロベンジレート、スコピンN−メチル−4,4’−ジクロロベンジレート、スコピンN−メチル−4,4’−ジフルオロベンジレート、トロペノールN−メチル−3,3’−ジフルオロベンジレート、スコピンN−メチル−3,3’−ジフルオロベンジレート、およびトロペノールN−エチル−4,4’−ジフルオロベンジレート、任意にこれらの水和物および溶媒和物の形態のものが挙げられる。塩とは、前記カチオンに加えて、カウンターイオンとして、とりわけ塩化物、臭化物、およびメタンスルホン酸塩から選択される単一負電荷を有するアニオンを含む化合物を意味する。
【0115】
好ましい抗コリン作用薬としては、例えば、チオトロピウムブロミド、イプラトロピウムブロミド、オキシトロピウムブロミド、トロペノール2,2−ジフェニルプロピオネートメトブロミド、スコピン2,2−ジフェニルプロピオネートメトブロミド、スコピン2−フルオロ−2,2−ジフェニルアセテートメトブロミド、トロペノール2−フルオロ−2,2−ジフェニルアセテートメトブロミド、トロペノール3,3’,4,4’−テトラフルオロベンジレートメトブロミド、スコピン3,3’,4,4’−テトラフルオロベンジレートメトブロミド;スコピン4,4’−ジクロロベンジレートメトブロミド、スコピン4,4’−ジフルオロベンジレートメトブロミド、トロペノール3,3’−ジフルオロベンジレートメトブロミド、スコピン3,3’−ジフルオロベンジレートメトブロミド、およびトロペノール4,4’−ジフルオロベンジレートエチルブロミドが挙げられる。
【0116】
好適な抗アレルギー剤としては、例えば、エピナスチン、セチリジン、アゼラスチン、フェキソフェナジン、レボカバスチン、ロラタジン、ミゾラスチン、ケトチフェン、エメダスチン、ジメチンデン、クレマスチン、バミピン、ヘキサクロロフェニラミン、フェニラミン、ドキシラミン、クロロフェノキシアミン、ジメンヒドリネート、ジフェンヒドラミン、プロメタジン、エバスチン、デスロラタジン、およびメクリジンが挙げられる。好ましい抗アレルギー剤としては、例えば、エピナスチン、セチリジン、アゼラスチン、フェキソフェナジン、レボカバスチン、ロラタジン、エバスチン、デスロラタジン、およびミゾラスチン、エピナスチンが挙げられる。前記抗アレルギー剤についての言及は、存在するならばこれらの薬理学的に許容される酸付加塩も包含する。
【0117】
好適なPAF拮抗物質としては、例えば、4−(2−クロロフェニル)−9−メチル−2−[3−(4−モルホリニル)−3−プロパノン−1−イル]−6Η−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−α][1,4]ジアゼピンおよび6−(2−クロロフェニル)−8,9−ジヒドロ−1−メチル−8−[(4−モルホリニル)カルボニル]−4H,7H−シクロペンタ[4.5]チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピンが挙げられる。
【0118】
好適なEGFRキナーゼ阻害物質としては、例えば、4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−7−(2−{4−[(S)−(2−オキソテトラヒドロフラン−5−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−エトキシ)−6−[(ビニルカルボニル)アミノ]キナゾリン、4−[(3−クロロ4−フルオロフェニル)アミノ]−7−[4−((S)−6−メチル−2−オキソモルホリン−4−イル)ブチルオキシ]−6−[(ビニルカルボニル)アミノ]キナゾリン、4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−7−[4−((R)−6−メチル−2−オキソモルホリン−4−イル)ブチルオキシ]−6−[(ビニルカルボニル)アミノ]キナゾリン、4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−7−[2−((S)−6−メチル−2−オキソモルホリン−4−イル)エトキシ]−6−[(ビニルカルボニル)アミノ]キナゾリン、4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−[(4−{N−[2−(エトキシカルボニル)エチル]−N−[(エトキシカルボニル)メチル]−アミノ}−1−オキソ−2−ブテン−1−イル)アミノ]−7−シクロプロピルメトキシキナゾリン、4−[(R)−(1−フェニルエチル)アミノ]−6−{[4−(モルホリン−4−イル)−1−オキソ−2−ブテン−1−イル]アミノ}−7−シクロプロピル−メトキシキナゾリン、および4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−6−[3−(モルホリン−4−イル)プロピルオキシ]−7−メトキシキナゾリンが挙げられる。前記EGFRキナーゼ阻害物質への言及は、存在し得るその薬理学的に許容される酸付加塩も包含する。EGFRキナーゼ阻害物質により形成され得るこれらの生理学的または薬理学的に許容される酸付加塩とは、本発明によると、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸、フマル酸、コハク酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、またはマレイン酸の塩から選択される医薬的に許容される塩を意味する。酢酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、およびメタンスルホン酸の塩から選択されるEGFRキナーゼ阻害物質の塩は本発明によると好ましい。
【0119】
好適なp38キナーゼ阻害物質としては、例えば、1−[5−tert−ブチル−2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル]−3−[4−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)ナフタレン−1−イル]尿素;1−[5−tert−ブチル−2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル]−3−[4−(2−(1−オキソチオモルホリン−4−イル)エトキシ)ナフタレン−1−イル]尿素;1−[5−tert−ブチル−2−(2−メチルピリジン−5−イル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−[4−(2−ピリジン−4−イルエトキシ)ナフタレン−1−イル]尿素;1−[5−tert−ブチル−2−(2−メトキシピリジン−5−イル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−[4−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)ナフタレン−1−イル]尿素;および本発明者らの係属中の米国特許出願番号60/605,344に開示されている1−[5−tert−ブチル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]−3−[4−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)ナフタレン−1−イル]尿素;4−[7−オキソ−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;2−(ピペリジン−4−イルアミノ)−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンの塩酸塩;2−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イルアミノ)−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン;2−(1−ベンジル−ピペリジン−4−イルアミノ)−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン;2−(1−メチル−ピペリジン−4−イルアミノ)−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン;2−(4−メチル−ピペラジン−1−イルアミノ)−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン;4−[6−(2−クロロ−フェニル)−7−オキソ−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;2−(ピペリジン−1−イルアミノ)−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン;2−シクロブチルアミノ−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン;2−{1−アセチル−ピペリジン−4−イルアミノ)−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン;2−(1−ベンゾイル−ピペリジン−4−イルアミノ)−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン;2−(1−ベンゾイル−ピペリジン−4−イルアミノ)−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン;4−[7−オキソ−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸(4−フルオロ−フェニル)−アミド;2−(1−エタンスルホニル−ピペリジン−4−イルアミノ)−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン;4−[7−オキソ−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−7,8−ジヒドロ−ピリド[23−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ピペリジン−1−カルボチオン酸(4−フルオロ−フェニル)−アミド;4−[7−オキソ−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド;2−[4−(プロパン−2−スルホニル)−ピペラジン−1−イルアミノ]−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン;4−[7−オキソ−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ピペラジン−1−カルボン酸プロピルアミド;4−[7−オキソ−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル,7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ピペラジン−1−カルボン酸((R)−1,2−ジメチル−プロピル)−アミド;4−[7−オキソ−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ピペラジン−1−カルボン酸シクロヘキシルアミド;4−[7−オキソ−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ピペラジン−1−カルボン酸(4−フルオロ−フェニル)−アミド;4−[7−オキソ−8−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−6−o−トリル−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ]−ピペラジン−1−カルボン酸シクロペンチルメチル−アミド;および本出願者らの係属中の米国特許出願番号60/598621、60/630,517、ならびにインド特許出願番号1098/DEL/2005および211/DEL/2005に開示されている化合物が挙げられる。前記p38キナーゼ阻害物質に関するあらゆる言及は薬理学的に許容される酸付加塩も包含する。本発明によると、p38キナーゼ阻害物質の生理学的または薬理学的に許容される酸付加塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸、フマル酸、コハク酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、およびマレイン酸との塩が挙げられる。
【0120】
ロイコトリエン拮抗物質は、これらに限定されないが、US5,565,473、US5,583,152、US4,859,692またはUS4,780,469に記載されているものから選択できる。
【0121】
ロイコトリエン拮抗物質の例としては、これらに限定されないが、モンテルカスト、ザフィルルカスト、プランルカストおよびこれらの医薬的に許容される塩が挙げられる。
【0122】
5−リポキシゲナーゼ阻害物質は、U.S.4,826,868、4,873,259、EP419049、EP542356またはEP542355に開示されている化合物から選択できる。例としては、これらに限定されないが、アトレロイトン、ザイフロ(zileuton)、ABT−761、フェンロイトンまたはテポキサリンが挙げられる。
【0123】
ケモカイン阻害物質は、EP287436、EP389359、EP988292、WO02/26723またはWO01/90106に開示されている化合物から選択できる。
【0124】
ケモカイン阻害物質の例としては、これらに限定されないが、AMD3100、AZD8309、BX−471、GW−766994、UK−427857、CP−481715、UK−107543、UK−382055またはUK−395859が挙げられる。
【0125】
これらの有益な薬理学的特性のために、本明細書において記載される化合物は、経口的治療、吸入による治療、鼻内経路による治療、直腸治療、非経口的(静脈内、筋肉内または皮下)治療、嚢内治療、気管内治療、膣内治療、腹腔内治療または局所的治療のために動物に投与することができる。
【0126】
本明細書において記載される医薬組成物は投与単位で製造し、投与することができ、各単位は、ある量の少なくとも1つの本明細書に記載の化合物およびその少なくとも1つの生理学的に許容される付加塩を含む。投与量は非常に広い範囲におよぶ。その理由は、この化合物が低い投与レベルで有効であり、かつ比較的毒性がないためである。化合物は、治療上有効な低いマイクロモル濃度で投与することができ、この用量は患者の最大許容投与量まで必要に応じて増大させることができる。
【0127】
本明細書に記載される化合物は、これらのラセミ混合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、回転異性体、N−オキシド、多形体、溶媒和物および医薬的に許容される塩、ならびに活性代謝産物として製造し、処方することができる。式Iの分子またはそれらの代謝産物、エナンチオマー、ジアステレオマー、N−オキシド、多形体、溶媒和物または医薬的に許容される塩を、医薬的に許容される担体および任意に含まれる賦形剤と併せて含む医薬組成物も製造できる。
【0128】
以下に記載する実施例は、特定の化合物の一般的合成手順、ならびに特定の調製法を説明する。実施例は、本発明の詳細を説明するためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。
【0129】
[実験例]
一般的手順;
式VIの化合物の合成
ステップa:式II
化合物(SまたはR)−3−[3−(シクロアルキルオキシ)−4−アルコキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(2g)(WO2006/085212に記載される手順にしたがって調製)のジクロロメタン中溶液に、三塩化アルミニウム(1.68g)を0℃で添加し、反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を次に氷冷された水中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、標記化合物を得た。
【0130】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
5−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号6)
Mass(m/z):250.03(M+1)。
5−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号92)
Mass:250.27(M+1)。
ステップb:式IV
前記ステップaで得られた化合物(2.5g)のジメチルホルムアミド中溶液に、式IIIの化合物(1.8mL)および炭酸カリウム(2.77g)を添加した。反応混合物を50〜60℃で一夜撹拌した。得られた反応混合物に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、標記化合物を得た。
【0131】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
(5Sまたは5R)−3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号7);
Mass(m/z):263.97(M+1)。
(5Rまたは5S)−3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号8);
(5Sまたは5R)−3−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号57)
Mass(m/z):292(M+1)。
(5Sまたは5R)−3−[3−(シクロプロピルメトキシ)−4−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号58);
Mass(m/z):304(M+1)。
(5Sまたは5R)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号78);
Mass(m/z):340.30(M+1)。
(5Rまたは5S)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号126);
Mass(m/z):340.05(M+1)。
【0132】
ステップc:式V
前記ステップbから得られた化合物(500mg)のジメチルアセトアミド中溶液に、窒素雰囲気下で、エタンチオール酸ナトリウム(505mg)を添加し、反応混合物を110〜120℃で約3時間撹拌した。過剰のジメチルアセトアミドを減圧下で蒸発させ、反応混合物を塩化アンモニウム溶液で酸性化した。混合物を酢酸エチルで抽出し、水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を得た。
【0133】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
【0134】
2−(ベンジルオキシ)−4−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノール(化合物番号9);
Mass(m/z):325.94(M+1)。
4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号4);
Mass(m/z):250.02(M+1)。
4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号5);
Mass(m/z):250.02(M+1)。
2−(シクロプロピルメトキシ)−4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号59);
Mass(m/z):290(M+1)。
4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−イソプロポキシフェノール(化合物番号60);
Mass(m/z):278(M+1)。
2−(シクロプロピルメトキシ)−4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号65);
4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−イソプロポキシフェノール(化合物番号66);
2−(ベンジルオキシ)−4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号77);
2−(ベンジルオキシ)−4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号127);
Mass(m/z):325.99(M+1)。
【0135】
ステップd:式VI
前記ステップcから得られた化合物(370mg)および炭酸カリウム(369mg)のジメチルホルムアミド中混合物に、式IIIaの化合物を添加し、反応混合物を一夜攪拌した。得られた混合物に水を添加し、酢酸エチルで抽出し、水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を得た。
【0136】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
(5Rまたは5S)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号13);
Mass(m/z):300(M+1)。
(5Sまたは5R)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号14);
Mass(m/z):299.98(M+1)。
(5Sまたは5R)−3−[3−(シクロプロピルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号62);
Mass(m/z):340(M+1)。
(5Sまたは5R)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−イソプロポキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号63);
Mass(m/z):328(M+1)。
(5Rまたは5S)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−イソプロポキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号64)
Mass(m/z):292(M+1)。
(5Rまたは5S)−3−[3−(シクロプロピルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号67);
Mass(m/z):340.24(M+1)。
(5Rまたは5S)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−イソプロポキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号68);
Mass(m/z):328.26(M+1)。
(5Sまたは5R)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号76);
Mass(m/z):376(M+1)。
3−[3−(ベンジルオキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号90);
Mass(m/z):408.8(M+1)。
(5Rまたは5S)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−(ジフルオロ)メトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号128);
Mass(m/z):376.02(M+1)。
【0137】
式XIの化合物の合成
ステップa:式VII
式VIの化合物(1.0eq.)のメタノール中溶液に、炭素上パラジウム(10重量%)を添加し、バルーンを通して水素ガスを反応混合物中にパージした。反応混合物を一夜攪拌した。セライトパッドを通して混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。このようにして得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を得た。
【0138】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノール(化合物番号33);
Mass(m/z):318.11(M+1)。
2−(ジフルオロメトキシ)−5−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号91);
Mass(m/z):286.1(M+1)。
2−(ジフルオロメトキシ)−5−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号130);
Mass(m/z):286.09(M+1)。
【0139】
ステップb:式XI
標記化合物を式IVの調製について記載された手順に従い、式VIIの化合物を式Xの化合物と反応させることにより調製した。
【0140】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシプロパン−1−オール(化合物番号2);
Mass(m/z):344.10(M+1)。
[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アセトニトリル(化合物番号3);
Mass(m/z):347.01(M+23)。
2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]エタノール(化合物番号10);
Mass(m/z):330.11(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−エトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号11);
Mass(m/z):314.06(M+1)。
3−[3−(シクロヘキシルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号12);
[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]酢酸エチル(化合物番号15);
Mass(m/z):372.04(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号16);
Mass(m/z):399.06(M+1)。
5−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ペンタン酸(化合物番号18);
Mass(m/z):386.09(M+1)。
3−[3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号19);
Mass(m/z):368.04(M+1)。
3−[3−(シクロペンチルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号20);
Mass(m/z):(M+1)。
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号24);
Mass(m/z):386(M+1)。
3−[3−プロポキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号29);
Mass(m/z):360(M+1)。
3−[3−イソプロポキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号30);
Mass(m/z):360(M+1)。
3−{3−(シクロプロピルメトキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号31);
Mass(m/z):372(M+1)。
3−[3−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イルオキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号32);
Mass(m/z):434(M+1)。
3−[3−メトキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号34);
Mass(m/z):332(M+1)。
3−[3−エトキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号35);
Mass(m/z):346(M+1)。
3−[3−ブトキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号36);
3−[3−(シクロヘキシルメトキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号37);
Mass(m/z):414(M+1)。
3−{[2−{ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]メチル}ベンゾニトリル(化合物番号38);
Mass(m/z):401(M+1)。
2−{2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]エチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(化合物番号39);
Mass(m/z):459(M+1)。
3−[3−(シクロヘキシルオキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号40);
Mass(m/z):400(M+1)。
[5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]酢酸エチル(化合物番号41);
Mass(m/z):404(M+1)。
3−[3−(シクロヘキシルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号42);
Mass(m/z):382(M+1)。
[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]酢酸tert−ブチル(化合物番号43);
Mass(m/z):400(M+1)。
【0141】
式IXの化合物の合成
式VIIの化合物(50mg)のジメチルホルムアミド(5mL)中溶液に、水素化ナトリウム(16mg)を0℃で添加し、反応混合物を1時間撹拌し、続いて式VIIIの化合物(0.02mL)を添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌し続いて水を添加した。化合物を酢酸エチルで抽出し、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、標記化合物を得た。
【0142】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
シクロヘキサンカルボン酸2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェニル(化合物番号17)
Mass(m/z):396.08(M+1)。
シクロプロパンカルボン酸2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェニル(化合物番号25);
Mass(m/z):354.09(M+1)。
モルホリン−4−カルボン酸2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェニル(化合物番号26);
Mass(m/z):399.15(M+1)。
安息香酸2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェニル(化合物番号27);
Mass(m/z):390.13(M+1)。
【0143】
式XIIIの化合物の合成
ステップa:式XI
式IVの化合物の調製について記載した手順に従い、式VIIの化合物を式Xの化合物と反応させることにより、標記化合物を調製した。
【0144】
ステップb:式XIII
式XI(式中、R3yは−(CHg1C(=O)OR)の化合物(0.060g)のジクロロメタン(4mL)中溶液に、式XIIの化合物(2mL)を添加し、反応混合物を3〜4時間、50〜60℃で撹拌した。反応混合物を希塩酸溶液および水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、標記化合物を得た。
【0145】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
N−シクロプロピル−2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号21);
Mass(m/z):383.08(M+1)。
2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号22);
Mass(m/z):343.09(M+1)。
2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]−N−メチルアセトアミド(化合物番号23);
Mass(m/z):357.06(M+1)。
5−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ペンタンアミド(化合物番号28);
Mass(m/z):385.20(M+1)。
N−シクロプロピル−2−[5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号44);
Mass(m/z):415(M+1)。
N−ベンジル−2−[5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号47);
Mass(m/z):465(M+1)。
N−シクロペンチル−2−[5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号48);
Mass(m/z):443(M+1)。
【0146】
スキームII;
一般的手順:
式IVaの化合物の合成
ステップa:式IIa
窒素雰囲気下の化合物(SまたはR)−3−[3−(シクロアルキルオキシ)−4−アルコキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(510mg)(WO2006/085212に記載される手順にしたがって調製)のジメチルアセトアミド中溶液に、エタンチオール酸ナトリウム(473mg)を添加し、反応混合物を110〜120℃で5〜6時間撹拌した。過剰のジメチルアセトアミドを減圧下で蒸発させ、かくして得られた残留物を塩化アンモニウム溶液により酸性化した。混合物を酢酸エチルで抽出し、水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を得た。
【0147】
ステップb:式IVa
前記ステップaから得られた化合物(400mg)のジメチルホルムアミド中溶液に、炭酸カリウム(364mg)および式IIIの化合物を10分にわたって添加した。反応混合物を一夜撹拌し、これをその後、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を得た。
【0148】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した:
2−(シクロペンチルオキシ)−4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号45);
Mass(m/z):304(M+1)。
2−(シクロペンチルオキシ)−4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号46);
Mass(m/z):304(M+1)。
(5Rまたは5S)−3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号56);
Mass(m/z):354(M+1)。
(5Sまたは5R)−3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号61);
Mass(m/z):354(M+1)。
【0149】
スキームIII;
一般的手順:
式XVIの化合物の合成
式XIVの化合物(450mg)のジメチルホルムアミド中溶液に、式XVの化合物(728mg)および炭酸カリウム(653mg)を添加した。反応混合物を4時間60〜70℃で撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を得た。
【0150】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−[3−{[(3S)−1−ベンジルピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号1);
Mass(m/z):445(M+1)。
(3S)−3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4,4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号52);
Mass(m/z):455(M+1)。
4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号49);
Mass(m/z):369(M+1−Boc)。
(3R)−3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号53);
Mass(m/z):455(M+1)。
3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号54);
Mass(m/z):469(M+1)。
(2S)−2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4,4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]メチル}ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号55);
Mass(m/z):469.34(M+1)。
【0151】
式XVIIの化合物の合成
式XVIの化合物(150mg)のメタノール性HCl(3.0mL)中溶液を室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、高真空下で乾燥して、標記化合物を得た。
【0152】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号50);
Mass(m/z):369(M+1)。
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(3S)−ピロリジン−3−イルオキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号69);
Mass(m/z):355(M+1)。
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(2S)−ピロリジン−2−イルメトキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4,4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号70);
Mass(m/z):369(M+1)。
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(2R)−ピロリジン−2−イルメトキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号71);
Mass(m/z):369(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(ピペリジン−3−イルオキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号94);
Mass(m/z):369.34(M+1)。
式XIXの化合物の合成
式XVIIの化合物(50mg)のジメチルホルムアミド中溶液に、炭酸カリウム(75mg)および式XVIIIの化合物(21mg)を添加した。反応混合物を一夜攪拌した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を得た。
【0153】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−{3−[(1−アセチルピペリジン−4−イル)オキシ]−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号51);
Mass(m/z)411(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[(2R)−1−プロピオニルピロリジン−2−イル]メトキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号72);
Mass(m/z):425(M+1)。
3−[3−{[(2S)−1−アセチルピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号73);
Mass(m/z):411(M+1)。
3−[3−{[(3S)−1−ベンゾイルピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号74);
Mass(m/z):459(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[(3S)−1−プロピオニルピロリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号75);
Mass(m/z):410(M+1)。
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(1−プロピオニルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号79);
Mass(m/z):425(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−4−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号80);
Mass(m/z):491(M+1)。
3−[3−{[1−(シクロプロピルカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号81);
Mass(m/z):437(M+1)。
3−[3−{[1−(シクロペンチルカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号82);
Mass(m/z):465(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3({1−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ピペリジン−4−イル}オキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号83);
Mass(m/z):501(M+1)。
3−{3−[(1−アセチルピペリジン−3−イル)オキシ]−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号84);
Mass(m/z):411(M+1)。
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号85);
Mass(m/z):425(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号86);
Mass(m/z):491(M+1)。
3−[3−{[1(シクロプロピルカルボニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号87);
Mass(m/z):437(M+1)。
3−[3−{[1−(シクロペンチルカルボニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号88);
Mass(m/z):465(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(エチルスルホニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号89);
Mass(m/z):461(M+1)。
3−[3−{[(3S)−1−アセチルピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号93);
Mass(m/z):397.1
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(フェニルカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4,4]ノン−2−エン(化合物番号95);
Mass(m/z):473(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号96);
Mass(m/z):482(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(フェニルカルボニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号97);
Mass(m/z):473(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号98);
Mass(m/z):482(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−({1−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ピペリジン−3−イル}オキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号99);
Mass(m/z):501(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[(2R)−1−(フェニルカルボニル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号100);
Mass(m/z):473.14(M+1)。
3−[3−{[(2R)−1−アセチルピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号101);
Mass(m/z):411.25(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[(2R)−1−プロパノイルピロリジン−2−イル]メトキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号102);
Mass(m/z):425.27(M+1)。
3−[3−{[(2R)−1−(シクロプロピルカルボニル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号103);
Mass(m/z):437.28(M+1)。
3−[3−([3S)−1−(シクロプロピルカルボニル)ピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号104);
Mass(m/z):423.27(M+1)。
3−[3−{[(3S)−1−(シクロペンチルカルボニル)ピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号105);
Mass(m/z):451.30(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−([(3R)−1−[(4−フルオロフェニル)カルボニル]ピロリジン−3−イル}オキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号106);
Mass(m/z):491.29(M+1)。
【0154】
スキームV
式XXVbの次の化合物をWO2005/021515に記載された手順にしたがって調製した。
{3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−4,5−ジヒドロイソキサゾール−5,5−ジイル}ジメタノール(化合物番号107);
Mass(m/z):304.31(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,8−ジオキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン(化合物番号111);
Mass(m/z):314.26(M+1)。
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−5−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン(化合物番号115);
Mass(m/z):284.03(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号116);
Mass(m/z):298.08(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン(化合物番号117);
Mass(m/z):312.06(M+1)。
【0155】
スキームVI
式XXVIIIの化合物の合成
ステップa:式XXVII
式XXVIの化合物(0.00078モル)のジクロロメタン(10mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.003モル)を添加し、反応混合物を0℃に冷却した。メタンスルホニルクロリド(0.0023モル)を滴下し、反応混合物を0℃から室温で約2時間攪拌した。反応混合物を次にジクロロメタンで希釈し、重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を水および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製標記化合物を得た。
【0156】
ステップb:式XXVIII
式XXVIIの化合物(0.00076モル)のジメチルホルムアミド(5mL)中溶液に、硫化ナトリウム・9HO(0.0019モル)を添加し、反応混合物を90〜100℃で約14〜16時間還流させた。過剰の溶媒を蒸発させ、水を残留物に添加し、溶液を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、純粋な標記化合物を得た。
【0157】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−7−チア−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号108);
Mass(m/z):316.24(M+1)。
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−5−オキサ−2−チア−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン(化合物番号110);
Mass(m/z):302.17(M+1)。
【0158】
式XXIXの化合物の合成
式XXVIIIの化合物(0.00015モル)をメタノール(5mL)中に溶解させ、過ヨウ素酸ナトリウム(0.00015モル)を0℃で添加し、反応混合物を室温で約5時間攪拌した。残留物を濾過し、有機溶媒を減圧下で除去して、固体化合物を得、これを分取TLCにより、50%ヘキサン中酢酸エチルを用いてさらに精製した。
【0159】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−7−ヒドロキシ−1−オキサ−7−チオニア−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号109);
Mass(m/z):332.24(M+1)。
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−2−ヒドロキシ−5−オキサ−2−チオニア−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン(化合物番号113);
Mass(m/z):317.98(M+1)。
【0160】
式XXXの化合物の合成
式XXVIIIの化合物(0.00022モル)のジクロロメタン(5mL)中溶液に、m−クロロペルオキシ安息香酸(0.00033モル)を0℃で添加し、反応混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物を水で抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製の標記化合物を得、これを分取TLCにより酢酸エチルを溶離剤として使用してさらに精製した。
【0161】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−[4−ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−7−チア−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン7,7−ジオキシド(化合物番号114)
Mass(m/z):347.92(M+1)。
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−5−オキサ−2−チア−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン2,2−ジオキシド(化合物番号120)
Mass(m/z):333.92(M+1)。
【0162】
スキームVII
式XXXIVの化合物の合成
ステップa:式XXXII
式XXXIIの化合物をWO2005/021515に記載された手順にしたがって調製した。
【0163】
ステップb:式XXXIII
式XXXIIの化合物(0.00071モル)をテトラヒドロフラン(15mL)中に溶かした。メタノール(5mL)をこれに添加した。水素化ホウ素ナトリウム(0.0014モル)を添加し、反応混合物を室温で一夜攪拌した。飽和塩化アンモニウムで反応をクエンチし、溶媒を減圧下で除去した。水を残留物に添加し、酢酸エチルを用いて抽出を行い、残留物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製の標記化合物を得、シリカゲル(100−200)を用いたカラムクロマトグラフィーによりこれをさらに精製した。
【0164】
ステップc:式XXXIV
式XXXIIIの化合物(0.00027モル)をエタノール:水(10:2mL)の混合物中に溶解させ、水酸化カリウム(0.0005モル)を添加し、反応混合物を還流温度で一夜攪拌した。過剰の溶媒を減圧下で除去した。水を残留物に添加し、これを酢酸エチルで抽出し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。混合物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。
【0165】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−2,5−ジオキサ−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン(化合物番号123)
Mass(m/z):286.02(M+1)。
【0166】
スキームVIII
式XXXVIIの化合物の合成
ステップa:式XXXVa
ジクロロメタン(5mL)中シクロペンタン1,3−ジオール(0.0014モル)およびtert−ブチルジメチルシリルクロリド(0.0008モル)を、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(0.0008モル)を用いて室温で滴下処理し、反応混合物を約14時間攪拌した。反応混合物を次いでジクロロメタンで希釈し、1N HCl溶液で洗浄し、続いて飽和重炭酸ナトリウム溶液およびブライン溶液で洗浄した。これを無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、標記化合物を得た。
【0167】
ステップb:式XXXV
スキームIにしたがって調製した。
【0168】
ステップc:式XXXVI
式XXXVの化合物(0.00035モル)、式XXXVaの化合物(0.00035モル)およびトリフェニルホスフィン(0.00052モル)を一緒にテトラヒドロフラン(10mL)中に溶かし、反応混合物を約10分間撹拌し、続いてアゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.00052モル)を滴下した。反応混合物を一夜撹拌し、溶媒を次いで減圧下で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。
【0169】
ステップd:式XXXVII
式XXXVIの化合物(70mg)をエタノール性HCl(10mL)中に溶かし、一夜撹拌した。エタノールを減圧下で除去し、水を添加し、溶液を酢酸エチルで抽出した。これを飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。酢酸エチル:ヘキサン(1:1)を用いて分取TLCにより精製を行って、純粋な標記化合物を得た。
【0170】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]シクロペンタノール(化合物番号129);
Mass(m/z):370.13(M+1)。
【0171】
スキームIX
式XXXIXの化合物の合成
式XXXVの化合物(0.701ミリモル)、酢酸第二銅(0.701ミリモル)、4−(n−ブトキシカルボニル)アミノフェニルボロン酸(1.4ミリモル)、4Åモレキュラシーブを一緒にジクロロメタン中に溶かした。トリエチルアミン(3.505ミリモル)を反応混合物に添加し、一緒に室温で一夜攪拌した。セライトパッドを通して反応混合物を次に濾過した。有機溶媒を減圧下で蒸発させ、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液、続いてブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗混合物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。
【0172】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
{4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチル(化合物番号125);
Mass(m/z):477.07(M+1)。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(4−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号131);
Mass(m/z):380.09(M+1)。
3−[3−(4−クロロフェノキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号132);
Mass(m/z):396.11(M+1)。
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号133);
Mass(m/z):446.14(M+1)。
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号134);
Mass(m/z):430.18(M+1)。
【0173】
式XLの化合物の合成
{4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチル(化合物番号125)(50mg)をエーテル性HCl中に溶解させ、混合物を室温で一夜攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させて固体を得、これをヘキサンで洗浄し、乾燥した。
【0174】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アニリンの塩酸塩(化合物番号124);
Mass(m/z):377.0(M+1)。
【0175】
式XLIの化合物の合成
4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アニリンの塩酸塩(化合物番号124)(80mg、0.212ミリモル)およびメタンスルホニルクロリド(0.424ミリモル)をピリジン(1mL)中に溶かし、反応混合物を室温で一夜攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。水を残留物に添加し、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して化合物を得、これを分取TLCによりさらに精製した。
【0176】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
【0177】
N−{4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]フェニル}メタンスルホンアミド(化合物番号136);
Mass(m/z):455.10(M+1)。
【0178】
式XLIIの化合物の合成
4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アニリンの塩酸塩(化合物番号124)(80mg、0.212ミリモル)のジクロロメタン(2mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.425ミリモル)および無水酢酸(0.425ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で一夜攪拌した。水を反応混合物に添加し、ジクロロメタンで抽出し、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して粗製の標記化合物を得、これを分取TLCにより精製した。
【0179】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
N−{4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]フェニル}アセトアミド(化合物番号135);
Mass(m/z):419.13(M+1)。
【0180】
スキームX
式XLIVの化合物の合成
式XXXVの化合物(0.350ミリモル)およびブロモベンゼン(0.636ミリモル)をピリジン(2.5mL)中に溶かし、炭酸カリウム(0.507ミリモル)を添加し、反応混合物を150℃で約5分間撹拌した。Cu粉(0.314ミリモル)を添加し、混合物を再度150℃で約24時間撹拌した。これをHClで中和し、水を添加し、酢酸エチルを用いて抽出を行い、ブライン溶液で洗浄を行い、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して粗混合物を得、30%ヘキサン中酢酸エチルを溶離剤として用いて分取TLCにより精製によりこれを精製した。
【0181】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−フェノキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号112);
Mass(m/z):361.96(M+1)。
【0182】
式XLVIの化合物の合成
式XXXVの化合物(0.526ミリモル)のジメチルスルホキシド(3mL)中溶液に、フッ化カリウムのジメチルスルホキシド中懸濁液(1.052ミリモル)を添加し、続いて炭酸セシウム(2.104ミリモル)を添加し、約10分間攪拌した。4−ブロモピリジン(0.784ミリモル)を添加し、反応混合物を140℃で約6時間還流させた。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗化合物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。
【0183】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号137);
Mass(m/z):362.92(M+1)。
【0184】
スキームXI
式XLVIIIの化合物の合成
次の式XLVIIIの化合物をWO2005/021515に記載されている手順にしたがって調製した。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,9,12−トリオキサ−2−アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデク−2−エン(化合物番号118);
Mass(m/z):369.99(M+1)。
【0185】
式XLIXの化合物の合成
式XLVIIIの化合物(0.271ミリモル)のジクロロメタン(2mL)中溶液に、トリクロロ酢酸(1.355ミリモル)を約1時間で滴下した。水(0.1mL)を添加し、反応混合物を約6時間激しく撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗化合物を分取TLCにより精製した。
【0186】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−オン(化合物番号119);
Mass(m/z):326.0(M+1)。
【0187】
式Lの化合物の合成
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−オン(化合物番号119)(200mg、0.615ミリモル)のメタノール:テトラヒドロフラン(0.2:5.0mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(46mg、1.230ミリモル)を添加した。反応混合物を約3時間撹拌し、塩化アンモニウム溶液でクエンチした。過剰の溶媒を除去し、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた粗化合物を分取TLCにより精製した。
【0188】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−オール(化合物番号122);
Mass(m/z):327.98(M+1)。
【0189】
式LIの化合物の合成
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−オン(化合物番号119)(250mg、0.769ミリモル)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(106mg、1.538ミリモル)および炭酸カリウム(530mg、3.845ミリモル)を一緒にアセトニトリル(3mL)中に溶かした。反応混合物を約6時間室温で撹拌した。過剰の溶媒を減圧下で除去し、水を残留物に添加した。析出した固体を濾過し、真空下で乾燥した。
【0190】
次の化合物を前記手順にしたがって調製した。
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−オンオキシム(化合物番号121);
Mass(m/z):340.99(M+1)。
【実施例1】
【0191】
生物学的検定法
PDE−4酵素分析
PDE−4阻害物質の化合物の有効性を、PDE4BまたはPDE7A源としてPDE4B2またはPDE7A1プラスミドでトランスフェクトしたHEK293細胞の細胞溶解物を用いた酵素分析により測定した。いくつかの化合物をPDE7A酵素に対してスクリーンした。酵素反応を、cAMP(1μM)の存在下、30℃、試験化合物の存在下または不在下で45〜60分間行った。この反応混合物のアリコートをELISA分析のためにさらに採取し、キットのプロトコルを行って試料中のcAMPのレベルを決定した。試料中のcAMPの濃度はPDE−4またはPDE−7酵素阻害の程度と直接相関した。結果を制御(%)として表し、試験化合物のIC50値を報告した。試験化合物のIC50値は約10μMから約1nM濃度の範囲であることが判明した。
【0192】
TNF−α放出についての細胞ベースの分析
ヒト末梢血単核細胞の単離法;
ヒト全血を、ヘパリンまたはEDTAを抗凝固剤として含むバキュテナーチューブ中に集めた。血液を滅菌リン酸緩衝食塩水中で希釈し(1:1)、15mL円錐遠心管中、5mLのFicoll Hypaque勾配(密度1.077 g/mL)上に10mLを慎重に積層した。試料を3000rpmで25分間、スイングアウトローター中、室温で遠心分離した。遠心後、細胞の接触面を集め、PBS(リン酸塩緩衝食塩水)で少なくとも1:5に希釈し、2500rpmで10分間、室温で遠心分離することにより3回洗浄した。細胞を無血清RPMI1640培地中、2000000細胞/mLの濃度で再懸濁させた。
【0193】
ヒトPBMNCのLPS刺激:
PBMN細胞(0.1mL;2000000/mL)を20mLの化合物(最終DMSO濃度0.2%)とともに10分間、平底96穴マイクロタイタープレート中で同時インキュベート(co−incubate)した。化合物をまずDMSO中に溶解させ、培地中に0.2%DMSOの最終濃度になるように希釈した。LPS(1mg/mL、最終濃度)を次に、各ウェルあたり10μlの体積で添加した。30分後、20μlのウシ胎仔血清(最終濃度10%)を各ウェルに添加した。培養物を37℃で、5%COおよび95%空気の雰囲気中、一夜インキュベートした。上清を次に除去し、商業的キット(例えばBD Biosciences)を用いてTNF−α放出についてELISAにより試験した。処置ウェル中のTNF−αのレベルを、ビヒクル処置された対照と比較し、化合物の阻害能力を、グラフパッドプリズムを用いることにより計算したIC50値として表した。いくつかの化合物のIC50値は、約10μMから約100nMの濃度の範囲にあることが判明した。
【0194】

阻害率(%)=100−(薬剤処置におけるTNF−α(%)/ビヒクル処置におけるTNF−α(%))×100

p38MAPキナーゼ阻害物質またはコルチコステロイドとの組み合わせにおけるPDE4阻害物質の有効性を評価するためのインビトロ分析
手順は、試験化合物を単独または他の治療薬との組み合わせのいずれかで最適用量以下で添加する以外は前記と同じである。単独で使用した場合の個々の化合物と比較して、PDE4阻害物質とコルチコステロイドまたはPDE4阻害物質とp38MAPキナーゼ阻害物質との組み合わせに関して相乗効果が見られた。
【0195】
β2−作用薬との組み合わせにおけるPDE4阻害物質の有効性を評価するためのインビトロ分析
U937細胞での細胞内cAMP上昇の測定
U937細胞(ヒト前単球細胞系)を、エンドトキシンを含まないRPMI1640+10%(v/v)熱不活性化ウシ胎仔血清および1%(v/v)の抗生物質溶液(5000IU/mLペニシリン、5000μg/mLストレプトマイシン)を含むHEPES培地中で成長させる。細胞(0.25x10/200μl)をKrebsの緩衝溶液中に再懸濁させ、37℃で15分間、試験化合物またはビヒクル(20μl)の存在下でインキュベートする。50μlの10μMプロスタグランジン(PGE2)の添加によりcAMP生成を開始する。15分後、1N HCl(50μl)を添加することにより反応を停止させ、分析混合物を30分間氷上に置く。試料を遠心分離し(450g、3分)、cAMP酵素結合免疫吸着測定キット(Assay Designs)を用いて上清中でcAMPのレベルを測定する。次式およびグラフパッドプリズムを用いて測定したIC50値により阻害率(%)を計算する。

阻害率(%)=100−(薬剤処置における変化率(%)/ビヒクル処置における変化率(%))×100
【0196】
PDE4阻害物質のムスカリン性レセプター拮抗物質との組み合わせにおける有効性を評価するためのインビトロ機能分析
動物および麻酔
Ranbaxy Research laboratoriesの実験動物施設からモルモット(400〜600gm)を入手する。麻酔(ペントバルビタールナトリウム、300mg/kg i.p)下で気管を摘出し、直ちに氷冷されたKrebs Henseleit緩衝液中で保存する。インドメタシン(10uM)はKH緩衝液全体にわたって存在し、気管支活性プロスタノイドの形成を防止する。
【0197】
気管実験:
接着性筋膜から組織はがし、これを等しいサイズ(各断片で約4〜5の気管リング)に切断する。慎重にこすることにより、平滑筋に対する損傷を最小限にして上皮を除去する。平滑筋帯は無傷のままで気管を背中表面に沿って切開し、片側から交互に連続して横に切断して、調製物を完全に横切断しないようにする。糸を用いて切断されたリングの反対端を結ぶ。37℃に維持され、カーボゲン(carbogen)を吹き込まれた10mLのKrebs Henseleitを含む分離組織浴中に1gmの基礎張力で組織をマウントする。緩衝液を約1時間で4〜5回交換する。安定化させるために組織を1時間平衡化させる。1時間後、組織を1uMカルバコールで攻撃する。2回類似した応答が連続して得られるまで、2〜3回洗浄するたびにこの操作を繰り返す。安定化の最後に組織を30分間洗浄し、続いて組織を1μMカルバコールで収縮させる前に最適用量以下のMRA/ビヒクルとともに20分間インキュベーションし、続いて、安定化・発生張力/応答に関してPDE4阻害物質[10−9M〜10−4M ]の弛緩作用を評価する。Powerlabデータ取得システムまたはGrassポリグラフ(Mode1,7)のいずれかで組織の収縮反応を記録する。弛緩を最大カルバコール反応の割合(%)として表す。データをn回の観察についての平均±s.e.平均として表す。1uMカルバコールに対して最大弛緩の50%をもたらす濃度としてEC50を計算する。非パラメータ不対t−テストを用いて処置組織および対照組織間の弛緩率(%)を比較する。<0.05のp値を統計的に有意であるとみなす。
【0198】
ベータ作用薬と併用したPDE4阻害物質の有効性を評価するためのインビトロ機能的分析
実験手順:
実験手順およびデータ分析は、組織を1μMカルバコールまたは10μMヒスタミンで安定化し、30分間洗浄し、続いてヒスタミン(10μM)またはカルバコール(1μM)で前収縮する以外は前述と同じであった。張力を発生させて、15〜20分間安定化させ、続いてベータ作用薬を累積的に添加した後、最適用量以下のPDE4阻害物質とともにインキュベーションした。PDE4阻害物質を添加すると、ベータ作用薬の弛緩作用の増強作用が見られた。
【0199】
MRA化合物との組み合わせにおけるPDE4阻害物質の有効性を評価するためのインビトロ分析
ラットにおけるLPS誘発性気道過敏性
薬物治療
PDE−4阻害物質およびムスカリン性レセプター拮抗物質を麻酔下、様々な用量で、単独または組み合わせのいずれかで気管内に注入した。
【0200】
方法
Wistarラット(250〜350gm)を全身プレチスモグラフ(Buxco Electronics.、USA)のボディーボックス中に入れて、気管支収縮作用を誘発した。動物をボディーボックス中で順応させ、それぞれ2分間PBS(アセチルコリンのビヒクル)またはアセチルコリン(即ち、24、48、96、144、384、および768mg/mL)で連続して攻撃した。Biosystem XAソフトウェア(Buxco Electronics、USA)を用いてオンラインで3分間呼吸パラメータを記録した。2分間で動物を回復させ、その後、次に高い用量のアセチルコリン(ACh)で攻撃した。ラットの肺抵抗(Penh)がPBS攻撃に関して見られる値(PC−100)の2倍に達するまでこのステップを繰り返した。PBS/ACh攻撃後、各ラットにおけるPenh値(気道抵抗指数)をPBSおよび様々な用量のAChの存在下で得た。Penhを、任意の選択された用量のAchでのPBS反応率(%)で表した。選択された用量のAchでのPenhをPBS反応率(%)として表した。このようにして計算されたPenh値をGraph Pad Prismソフトウェア(Graphpad Software Inc.,USA)に入力し、非線形回帰分析を用いてPC100(PBS値の2倍)値を計算した。次式を用いて阻害率(%)を計算した。

阻害率(%)=[(P100TEST−P100CON)/(768−PC100CON)]×100

式中、
PC100CON=ビヒクル処置群におけるPC100
PC100TEST=所与の用量の試験化合物で処置された群におけるPC100
768は使用されたアセチルコリンの最大量である。
【0201】
選択されたPDE4阻害物質とMRA化合物との組み合わせについて、単独で使用される場合の個々の化合物と比べて相乗効果が見られた。
【0202】
コルチコステロイドとの組み合わせにおけるPDE4阻害物質の有効性を評価するためのインビトロ分析
LPS誘発性ラット好中球増加症モデル
薬物治療
PDE−4阻害物質およびコルチコステロイドを麻酔下で、様々な用量で、単独または組み合わせで気管内に注入した。
【0203】
LPS攻撃:薬剤注入の1時間後、(LPS 20μg/PBS 200μl)を気管内に注入した。ビヒクル処置されたラットの1群に200μlのリン酸塩緩衝食塩水(PBS)を注入し、負の対照とした。
【0204】
気管支肺胞洗浄(BAL):LPS攻撃の2時間後、気管支肺胞洗浄を行った;チオペントンナトリウム(150mg/kg/i.p.)を用いて動物を犠牲にした。気管にカニューレを挿入し、ハンクス緩衝食塩水(HBSS)(5mLx10回)を用いてBALを行った。気管支肺胞洗浄液を800gで5分間、4℃で遠心分離し、ペレットを1mLのHBSS中に再懸濁させた。血球計を用いることにより、再懸濁させた試料中で全白血球計数を行った。スライドガラス上で再懸濁された気管支肺胞洗浄液を用いて遠心分離調製物を作製し、リーシュマン染色剤を用いて染色し、次いで好中球計算のために白血球分画を行った。一元配置分散分析を用いてビヒクル対照群に関して様々な処置群における各パラメータについての統計的有意性を決定し、続いて多重比較のためにダネットの「t」テストを行った。≦0.05のpレベルを統計的に有意であると見なした。GraphPad Prismソフトウェアv4.2を用いた濃度および阻害率(%)の回帰分析によりED50値を得た。次式を用いて阻害率(%)を計算した。

阻害率(%)=[(NeuLPS−NeuTEST)/(NeuLPS−NeuPBS)×100

式中、
NeuLPS=ビヒクル処置されたLPS攻撃群における好中球数
NeuTEST=所与量の試験化合物で処置された群における好中球数
NeuPBS=PBSで攻撃された群における好中球の割合(%)
単独で使用された場合の個々の化合物と比較して、選択されたPDE4阻害物質とコルチコステロイドとの組み合わせに関して相乗効果が見られた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化14】

式I
の構造を有する化合物、その医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド
(式中、
Xが酸素である場合、
は水素、アルキル、ヘテロシクリル、−(CH1−4OR’[ただし、Rも(CH1−4OR’(式中、R’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、(不)飽和シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールである)であるとする]、−C(=O)NR(ただし、Rも−C(=O)NR[式中、RおよびRは水素、アルキル、3〜6個の炭素原子を有するアルケニル、3〜6個の炭素原子を有するアルキニル、シクロアルキル、−SO(式中、Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキルである)、アリール、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、およびヘテロシクリルアルキルである]であるとする)、−(CH−C(=O)R(式中、mは0〜2の範囲の整数であり、Rはシクロアルキル、アリール、任意に置換されていてもよいRまたはRであり、ここでRはヘテロシクリルまたはヘテロアリール環であり、前記環はNにより(CHC(=O)と結合し、Rはヘテロシクリルまたはヘテロアリール環であり、前記環はCにより−(CHC(=O)と結合している)であり;
は−(CHC(=O)R(式中、mおよびRは前記定義のとおりである)、−(CH1−4OR’[ただし、Rも(CH1−4OR’(式中、R’は前記定義のとおりである)であるとする];−C(=O)NR[ただし、Rも−C(=O)NR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)であるとする]であるか、あるいはRおよびRは一緒になって任意に置換されていてもよいシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成することができ(ここでかかる結合R−R環の置換基は、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ニトロ、−NH、=NOH、−C(=O)NR、−COOR、−COONRRy(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)、−NHCOOR(式中、Rはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキルである)、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、または置換アミノである);
は水素、アルキル、−OR(式中、Rは前記定義のとおりである)、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−NH、置換アミノ、シアノ、カルボキシ、または−C(=O)NR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)であるか、あるいはRおよびRは一緒になって、N、O、およびSから選択される0〜4個のヘテロ原子を有する環Bと縮合した、任意に置換されていてもよい4〜12員(不)飽和単環式または二環式環系を形成することができ[ただし、RおよびRは一緒になって−CH−O−CH−O−CH−(式中、置換基は1以上のアルキル、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、アルコキシ、−NHまたは置換アミノである)を形成しないとする];
は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OR(式中、Rは前記定義のとおりである)、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、シアノ、−NHまたは置換アミノであり;
およびXは水素、アルキル、アルカリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキル、−(CHCOR、−(CHC(=O)NRまたは−(CHg1C(=O)OR(式中、gおよびgは0〜3の整数であり、m R、RおよびRは前記定義のとおりである);
Yは酸素原子、硫黄原子、または−NRであり(ここで、Rは水素、アシル、アリール、またはアルキルである);
およびYは水素、アルキル、−OR(式中、Rは前記定義のとおりである)、−SR(式中、Rは前記定義のとおりである)、および−NHR(式中、Rは前記定義のとおりである)から独立して選択され;
およびXならびにXおよびYのいずれかは式Iに示される環Aと縮合した環を形成することができ(前記環は3〜5個の炭素原子を環内に含み、N、O、およびSなどの1〜3個のヘテロ原子を有する)、
およびXは一緒になって式Iに示す環Aと縮合した環を形成することができ(前記環は3〜5個の炭素原子を環内に含み、N、OおよびSなどの2〜3個のヘテロ原子を有する)、
XがNRまたはSである場合(ここで、Rは水素または低級アルキル(C−C)である)、
およびRは、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−NH、置換アミノ、カルボキシ、−(CH(C=O)R(式中、mおよびRは前記定義のとおりである)、−C(=O)NR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)、または−(CH1−4OR’(式中、R’は前記定義のとおりである)であるか、あるいはRおよびRは一緒になって、任意に置換されていてもよいシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成することができ(ここで、かかる結合R−R環の前記置換基はオキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ニトロ、−NH、−C(=O)NR、−COOR、−COONR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)、−NHCOOR(式中、Rはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキルである)、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシまたは置換アミノである);
は水素、アルキル、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−OR(式中、Rは前記定義のとおりである)、シアノ、カルボキシ、−NH、置換アミノ、または−C(=O)NR(式中、RおよびRは前記定義のとおりである)であるか、あるいはRおよびRは一緒になって、0〜4個のヘテロ原子、例えばN、O、およびSを有する環Bと縮合した、任意に置換されていてもよい4〜12員(不)飽和単環式または二環式環系を形成することができ(ただし、RおよびRは一緒になって−CH−O−CH−O−CH−(ここで、置換基は、1以上のアルキル、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、アルコキシ、またはアミノである)を形成しないとする);
は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OR(ここで、Rは前記定義のとおりである)、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、シアノ、−NHまたは置換アミノであり;
およびXはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキル、−(CHC(=O)NRまたは−(CHg1C(=O)ORであり(ここで、g、R、R、Rおよびgは0〜3の整数である);
Yは酸素原子、硫黄原子、または−NRであり(式中、Rは水素、アシル、アリールまたはアルキルである);
およびYは独立して水素、アルキル、−OR(式中、Rは前記定義のとおりである)、−SR(式中、Rは前記定義のとおりである)、または−NHRであり(式中、Rは前記定義のとおりである);
およびXならびにXおよびYのいずれかは一緒になって、式Iに示す環Aと縮合した環を形成することができ(前記環は3〜5個の炭素原子を環内に有し、1〜3個のヘテロ原子、例えばN、O、およびSを有する);
およびXは一緒になって、式Iに示す環Aと縮合した環を形成することができる(前記環は3〜5個の炭素原子を環内に含み、2〜3個のヘテロ原子、例えば、N、O、およびSを有する))。
【請求項2】
3−[3−{[(3S)−1−ベンジルピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号1);
3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]プロパン−1−オール(化合物番号2);
[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アセトニトリル(化合物番号3);
4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号4);
4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号5);
5−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号6);
(5Sまたは5R)−3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号7);
(5Rまたは5S)−3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号8);
2−(ベンジルオキシ)−4−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノール(化合物番号9);
2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]エタノール(化合物番号10);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−エトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号11);
3−[3−(シクロヘキシルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号12);
(5Rまたは5S)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号13);
(5Sまたは5R)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号14);
[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]酢酸エチル(化合物番号15);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号16);
シクロヘキサンカルボン酸2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェニル(化合物番号17);
5−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ペンタン酸(化合物番号18);
3−[3−(2,2,2−トリフルオロメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号19);
3−[3−(シクロペンチルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号20);
N−シクロプロピル−2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号21);
2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号22);
2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]−N−メチルアセトアミド(化合物番号23);
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号24);
シクロプロパンカルボン酸2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェニル(化合物番号25);
モルホリン−4−カルボン酸2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェニル(化合物番号26);
安息香酸2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェニル(化合物番号27);
5−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ペンタンアミド(化合物番号28);
3−[3−プロポキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号29);
3−[3−イソプロポキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号30);
3−[3−(シクロプロピルメトキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号31);
3−[3−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イルオキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号32);
5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノール(化合物番号33);
3−[3−メトキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号34);
3−[3−エトキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号35);
3−[3−ブトキシ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号36);
3−[3−(シクロヘキシルメトキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号37);
3−{[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]メチル}ベンゾニトリル(化合物番号38);
2−{2−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]エチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(化合物番号39);
3−[3−(シクロヘキシルオキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号40);
[5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]酢酸エチル(化合物番号41);
3−[3−(シクロヘキシルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号42);
[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]酢酸tert−ブチル(化合物番号43);
N−シクロプロピル−2−[5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号44);
2−(シクロペンチルオキシ)−4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号45);
2−(シクロペンチルオキシ)−4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号46);
N−ベンジル−2−[5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号47);
N−シクロペンチル−2−[5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェノキシ]アセトアミド(化合物番号48);
4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号49);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4,4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号50);
3−{3−[(1−アセチルピペリジン−4−イル)オキシ]−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号51);
(3S)−3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号52);
(3R)−3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号53);
3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号54);
(2S)−2−{[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]メチル}ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物番号55);
(5Rまたは5S)−3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号56);
(5Sまたは5R)−3−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号57);
(5Sまたは5R)−3−[3−(シクロプロピルメトキシ)−4−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号58);
2−(シクロプロピルメトキシ)−4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号59);
4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−イソプロポキシフェノール(化合物番号60);
(5Sまたは5R)−3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号61);
(5Sまたは5R)−3−[3−(シクロプロピルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号62);
(5Sまたは5R)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−イソプロポキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号63);
(5Rまたは5S)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−イソプロポキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号64);
2−(シクロプロピルメトキシ)−4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号65);
4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−イソプロポキシフェノール(化合物番号66);
(5Rまたは5S)−3−[3−(シクロプロピルメトキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号67);
(5Rまたは5S)−3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−イソプロポキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号68);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(3S)−ピロリジン−3−イルオキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号69);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(2S)−ピロリジン−2−イルメトキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号70);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(2R)−ピロリジン−2−イルメトキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号71);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[(2R)−1−プロピオニルピロリジン−2−イル]メトキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号72);
3−[3−{[(2S)−1−アセチルピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号73);
3−[3−{[(3S)−1−ベンゾイルピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号74);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[(3S)−1−プロピオニルピロリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号75);
(5Sまたは5R)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号76);
2−(ベンジルオキシ)−4−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号77);
(5Sまたは5R)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号78);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(1−プロピオニルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号79);
3−「4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−4−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号80);
3−[3−{[1−(シクロプロピルカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号81);
3−[3−{[1−(シクロペンチルカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号82);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−({1−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ピペリジン−4−イル}オキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号83);
3−{3−[(1−アセチルピペリジン−3−イル)オキシ]−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号84);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号85);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号86);
3−[3−{[1−(シクロプロピルカルボニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号87);
3−[3−{[1−(シクロペンチルカルボニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号88);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(エチルスルホニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号89);
3−[3−(ベンジルオキシ)−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号90);
2−(ジフルオロメトキシ)−5−[(5Sまたは5R)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号91);
5−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]−2−メトキシフェノール(化合物番号92);
3−[3−{[(3S)−1−アセチルピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号93);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(ピペリジン−3−イルオキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エンの塩酸塩(化合物番号94);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(フェニルカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号95);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号96);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(フェニルカルボニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号97);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−3−イル]オキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号98);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−({1−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ピペリジン−3−イル}オキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号99);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[(2R)−1−(フェニルカルボニル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号100);
3−[3−{[(2R)−1−アセチルピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号101);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−{[(2R)−1−プロパノイルピロリジン−2−イル]メトキシ}フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号102);
3−[3−{[(2R)−1−(シクロプロピルカルボニル)ピロリジン−2−イル]メトキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号103);
3−[3−{[(3S)−1−(シクロプロピルカルボニル)ピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号104);
3−[3−{[(3S)−1−(シクロペンチルカルボニル)ピロリジン−3−イル]オキシ}−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号105);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−({(3R)−1−[(4−フルオロフェニル)カルボニル]ピロリジン−3−イル}オキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号106);
{3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−4,5−ジヒドロイソキサゾール−5,5−ジイル}ジメタノール(化合物番号107);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−7−チア−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号108);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−7−チア−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン7−オキシド(化合物番号109);
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−5−オキサ−2−チア−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン(化合物番号110);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,8−ジオキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン(化合物番号111);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−フェノキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号112);
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−5−オキサ−2−チア−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン2−オキシド(化合物番号113);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−7−チア−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン7,7−ジオキシド(化合物番号114);
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−5−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン(化合物番号115);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号116);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン(化合物番号117);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1,9,12−トリオキサ−2−アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデク−2−エン(化合物番号118);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−オン(化合物番号119);
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−5−オキサ−2−チア−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン2,2−ジオキシド(化合物番号120);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−オンオキシム(化合物番号121);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−1−オキサ−2−アザスピロ[4.5]デク−2−エン−8−オール(化合物番号122);
7−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メトキシフェニル]−2,5−ジオキサ−6−アザスピロ[3.4]オクト−6−エン(化合物番号123);
4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]アニリンの塩酸塩(化合物番号124);
{4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]フェニル}カルバミン酸tert−ブチル(化合物番号125);
(5Rまたは5S)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号126);
2−(ベンジルオキシ)−4−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号127);
(5Rまたは5S)−3−[3−(ベンジルオキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号128);
3−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]シクロペンタノール(化合物番号129);
2−(ジフルオロメトキシ)−5−[(5Rまたは5S)−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル]フェノール(化合物番号130);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(4−フルオロフェノキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号131);
3−[3−(4−クロロフェノキシ)−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号132);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号133);
3−{4−(ジフルオロメトキシ)−3−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号134);
N−{4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]フェニル}アセトアミド(化合物番号135);
N−{4−[2−(ジフルオロメトキシ)−5−(1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン−3−イル)フェノキシ]フェニル}メタンスルホンアミド(化合物番号136);
3−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−(ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−1,7−ジオキサ−2−アザスピロ[4.4]ノン−2−エン(化合物番号137);
これらの医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシド
から選択される化合物。
【請求項3】
治療上有効量の請求項1または2で定義された化合物を1以上の医薬的の許容される担体、賦形剤または希釈剤とともに含む、医薬組成物。
【請求項4】
治療上有効量の請求項1または2に記載の化合物と、コルチコステロイド、β2−作用薬、ムスカリン性レセプター拮抗物質、抗コリン作用薬、抗アレルギー剤、PAF拮抗物質、EGFRキナーゼ阻害物質、p38MAPキナーゼ阻害物質、追加のPDE−IV阻害物質、キナーゼ阻害物質、ドーパミンレセプター拮抗物質、ヒスタミン、鎮咳薬、ロイコトリエン拮抗物質、5−リポキシゲナーゼ阻害物質、ケモカイン阻害物質またはこれらの組み合わせから選択される少なくとも1つの他の活性成分とを含む、医薬組成物。
【請求項5】
患者における炎症性状態もしくは疾患またはCNS疾患を治療、予防、阻害または抑制する方法であって、前記患者に治療上有効量の、請求項1または2に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項6】
患者における炎症性状態もしくは疾患またはCNS疾患を治療、予防、阻害または抑制する方法であって、前記患者に治療上有効量の、請求項3または4に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項7】
患者におけるCNS疾患、AIDS、喘息、関節炎、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬、アレルギー性鼻炎、ショック、アトピー性皮膚炎、クローン病、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、好酸球性肉芽腫、アレルギー性結膜炎、骨関節炎、潰瘍性大腸炎および他の炎症性疾患を治療、予防、阻害または抑制する方法であって、前記患者に治療上有効量の、請求項1または2に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項8】
患者におけるCNS疾患、AIDS、喘息、関節炎、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬、アレルギー性鼻炎、ショック、アトピー性皮膚炎、クローン病、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、好酸球性肉芽腫、アレルギー性結膜炎、骨関節炎、潰瘍性大腸炎および他の炎症性疾患を治療、予防、阻害または抑制する方法であって、前記患者に治療上有効量の、請求項3または4に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項9】
前記疾患または障害にホスホジエステラーゼ4または7型が関与する、請求項5、6、7または8に記載の方法。
【請求項10】
式IIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式Ia
【化15】

式Ia

の化合物を脱保護して、式II
【化16】

式II

の化合物を得ることを含み、
式中、
*はキラル中心(ラセミまたはRもしくはS異性体)を意味し、
Vはアルキルであり、
はシクロアルキルである、方法。
【請求項11】
式IVの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式Ia
【化17】

式Ia

の化合物を脱保護して、式II
【化18】

式II

の化合物を得ることと、
b.式IIの化合物を式III
Ryy−hal
式III
の化合物と反応させて、式IV
【化19】

式IV

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
*はキラル中心(ラセミまたはRもしくはS異性体)を意味し、
Vはアルキルであり、
はシクロアルキルであり、
halはBr、ClまたはIであり、
Ryyはアルキル、アリール、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−(CHg1COOR、−(CHCORまたは−(CHC(=O)NRであり、ここでR、g、m、R、Rおよびgは請求項1において定義したとおりである、方法。
【請求項12】
式Vの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式Ia
【化20】

式Ia

の化合物を脱保護して、式II
【化21】

式II

の化合物を得ることと、
b.式IIの化合物を式III
Ryy−hal
式III
の化合物と反応させて、式IV
【化22】

式IV

の化合物を得ることと、
c.式IVの化合物を脱保護して、式V
【化23】

式V

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
*はキラル中心(ラセミまたはRまたはS異性体である)を意味し、
Vはアルキルであり、
はシクロアルキルであり、
halはBr、ClまたはIであり、
Ryyはアルキル、アリール、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−(CHg1COOR、−(CHCORまたは−(CHC(=O)NRであり、ここでR、g、m、R、Rおよびgは請求項1において定義したとおりである、方法。
【請求項13】
式VIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式Ia
【化24】

式Ia

の化合物を脱保護して、式II
【化25】

式II

の化合物を得ることと、
b.式IIの化合物を式III
Ryy−Hal
式III
の化合物と反応させて、式IV
【化26】

式IV

の化合物を得ることと、
c.式IVの化合物を脱保護して、式V
【化27】

式V

の化合物を得ることと、
d.式Vの化合物を式IIIa
xy−Hal
式IIIa
の化合物と反応させて、式VI
【化28】

式VI

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
*はキラル中心(ラセミまたはRもしくはS異性体である)を意味し、
Vはアルキルであり、
はシクロアルキルであり、
halはBr、ClまたはIであり、
Ryyはアルキル、アリール、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−(CHg1COOR、−(CHCORまたは−(CHC(=O)NRであり(ここでR、g、m、R、Rおよびgは請求項1において定義したとおりである)、
Rxyはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキルである、方法。
【請求項14】
式VIIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式Ia
【化29】

式Ia

の化合物を脱保護して、式II
【化30】

式II

の化合物を得ることと、
b.式IIの化合物を式III
Ryy−hal
式III
の化合物と反応させて、式IV
【化31】

式IV

の化合物を得ることと、
c.式IVの化合物を脱保護して、式V
【化32】

式V

の化合物を得ることと、
d.式Vの化合物を式IIIa
Rxy−hal
式IIIa
の化合物と反応させて、式VI
【化33】

式VI

の化合物を得ることと、
e.式VIの化合物を脱保護して、式VII
【化34】

式VII

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
*はキラル中心(ラセミまたはRもしくはS異性体である)を意味し、
Vはアルキルであり、
はシクロアルキルであり、
halはBr、ClまたはIであり、
Ryyはアルキル、アリール、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−(CHg1COOR、−(CHCORまたは−(CHC(=O)NRであり(ここで、R、g、m、R、Rおよびgは請求項1において定義したとおりである)、
Rxyはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキルである、方法。
【請求項15】
式IXの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a、式Ia
【化35】

式Ia

の化合物を脱保護して、式II
【化36】

式II

の化合物を得ることと、
b.式IIの化合物を式III
Ryy−hal
式III
の化合物と反応させて、式IV
【化37】

式IV

の化合物を得ることと、
c.式IVの化合物を脱保護して、式V
【化38】

式V

の化合物を得ることと、
d.式Vの化合物を式IIIa
Rxy−hal
式IIIa
の化合物と反応させて、式VI
【化39】

式VI

の化合物を得ることと、
e.式VIの化合物を脱保護して、式VII
【化40】

式VII

の化合物を得ることと、
f.式VIIの化合物を式VIII
Rff−CO−hal
式VIII
の化合物と反応させて、式IX
【化41】


の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
*はキラル中心(ラセミまたはRもしくはS異性体)を意味し、
Vはアルキルであり、
はシクロアルキルであり、
halはBr、ClまたはIであり、
Ryyはアルキル、アリール、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−(CHg1COOR、−(CHCORまたは−(CHC(=O)NRであり(ここで、R、g、m、R、Rおよびgは請求項1において定義したとおりである)、
Rxyはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキルであり、
Rffはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキルである、方法。
【請求項16】
式XIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式Ia
【化42】

式Ia

の化合物を脱保護して、式II
【化43】

式II

の化合物を得ることと、
b.式IIの化合物を式III
Ryy−hal
式III
の化合物と反応させて、式IV
【化44】

式IV

の化合物を得ることと、
c.式IVの化合物を脱保護して、式V
【化45】

式V

の化合物を得ることと、
d.式Vの化合物を式IIIa
Rxy−hal
式IIIa
の化合物と反応させて、式VI
【化46】

式VI

の化合物を得ることと、
e.式VIの化合物を脱保護して、式VII
【化47】

式VII

の化合物を得ることと、
f.式VIIの化合物を式X
Ryy−hal
式X
の化合物と反応させて、式XI
【化48】

式XI

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
Vはアルキルであり、
はシクロアルキルであり、
halはBr、ClまたはIであり、
Ryyはアルキル、アリール、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−(CHg1COOR、−(CHCORまたは−(CHC(=O)NRであり、
Rxyはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキルであり、
Rffはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキルであり、
3yは−(CHg1C(=O)OR、−(CH、mCOR、アルキル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキルまたは−(CHC(=O)NRであり、
、g、m、R、Rおよびgは請求項1において定義したとおりである、方法。
【請求項17】
式XIIIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式Ia
【化49】

式Ia

の化合物を脱保護して、式II
【化50】

式II

の化合物を得ることと、
b.式IIの化合物を式III
Ryy−hal
式III
の化合物と反応させて、式IV
【化51】

式IV

の化合物を得ることと、
c.式IVの化合物を脱保護して、式V
【化52】

式V

の化合物を得ることと、
d.式Vの化合物を式IIIa
Rxy−hal
式IIIa:
の化合物と反応させて、式VI
【化53】

式VI

の化合物を得ることと、
e.式VIの化合物を脱保護して、式VII
【化54】

式VII

の化合物を得ることと、
f.式VIIの化合物を式X
y−hal
式X
の化合物と反応させて、式XI
【化55】

式XI

の化合物を得ることと、
g.式XIの化合物を式XII
NH−P
式XII
の化合物と反応させて、式XIII
【化56】

式XIII

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
*はキラル中心(ラセミまたはRもしくはS異性体)を意味し、
Vはアルキルであり、
はシクロアルキルであり、
halはBr、ClまたはIであり、
Ryyはアルキル、アリール、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−(CHg1COOR、−(CHCORまたは−(CHC(=O)NRであり、
Rxyはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキルであり、
Rffはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキルであり、
3yは−(CH)gC(=O)OR、−(CHCOR、アルキル、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキルまたは(CHC(=O)NRであり、
Pはアルキル、アラルキル、シクロアルキル、−C(=O)Oアラルキル、−C(=O)OC(CH、−C(=O)OC(CHCHBrまたは−C(=O)OC(CHCClであり、R、g、m、R、Rおよびgは請求項1において定義したとおりである、方法。
【請求項18】
式IIaの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
式Ia
【化57】

式Ia

の化合物を脱保護して、式IIa
【化58】

式IIa

の化合物を得ることを含み、
式中、
Vはアルキルであり、
はシクロアルキルであり、
*はキラル中心(ラセミまたはRもしくはS異性体)を意味する、方法。
【請求項19】
式IVaの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式Ia
【化59】

式Ia

の化合物を脱保護して、式IIa
【化60】

式IIa

の化合物を得ることと、
b.式IIaの化合物を式III
Ryy−hal
式III
の化合物と反応させて、式IVa
【化61】

式IVa

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
Vはアルキルであり、
はシクロアルキルであり、
halはBr、CIまたはIであり、
Ryyはアルキル、アリール、シクロアルキル、アルカリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキル、−(CHC(=O)NR、−(CHCORまたは−(CHg1C(=O)ORであり(ここでR、g、m、R、Rおよびgは請求項1において定義したとおりである)、
*はキラル中心(ラセミまたはRもしくはS異性体)を意味する、方法。
【請求項20】
式XVIIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって:
a.式XIVの化合物を式XVの化合物
【化62】

式XIV 式XV

と反応させて、式XVI
【化63】

式XVI

の化合物を得ることと、
b.式XVIの化合物を脱保護して、式XVII
【化64】

式XVII

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
YおよびXは請求項1において定義したとおりであり、
Pはアルキル、アラルキル、シクロアルキル、−C(=O)Oアラルキル、−C(=O)OC(CH、−C(=O)OC(CHCHBrまたは−C(=O)OC(CHCClであり、
Lはhal(Br、ClまたはI)、−Oメシル、−Oトシルまたは−Oトリフリルから選択される脱離基であり、
nは0〜2の整数である、方法。
【請求項21】
式XIXの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XIVの化合物を式XVの化合物
【化65】

式XIV 式XV

と反応させて、式XVI
【化66】

式XVI

の化合物を得ることと、
b.式XVIの化合物を脱保護して、式XVII
【化67】

式XVII

の化合物を得ることと、
c.式XVIIの化合物を式XVIII
Rff−G−hal
式XVIII
の化合物と反応させて、式XIX
【化68】

式XIX

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
YおよびXは請求項1において定義したとおりであり、
Pはアルキル、アラルキル、シクロアルキル、−C(=O)Oアラルキル、−C(−O)OC(CH、−C(=O)OC(CHCHBrまたは−C(=O)OC(CHCClであり、
Rffはアルキル、シクロアルキル、アルカリール、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキルであり、
halはBr、ClまたはIであり、
Lはhal(Br、ClまたはI)、−Oメシル、−Oトシルまたは−Oトリフリルから選択される脱離基であり、
nは0〜2の整数であり、
Gは−COまたは−SOである、方法。
【請求項22】
式XXIVの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XX
【化69】

式XX

の化合物を式XXa
Q 式XXa
の化合物と反応させて、式XXI
【化70】

式XXI

の化合物を得ることと、
b.式XXIの化合物を式P’−OHの化合物と反応させて、式XXII
【化71】

式XXII

の化合物を得ることと、
c.式XXIIの化合物を還元して、式XXIII
【化72】

式XXIII

の化合物を得ることと、
d.式XXIIIの化合物を環化して、式XXIV
【化73】


の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
およびXは請求項1において定義したとおりであり、
Qは、L−エフェドリン、D−エフェドリン、(+)−Brussian、(−)−Brussian、(1S,2R)(−)−シス−1−アミノ−2−インダノール、(1R,2S)(+)−シス−1−アミノ−2−インダノール、(1R,2R)−(−)−1,2−ジアミノシクロヘキサンもしくは(1S,2S)−(+)−1,2−ジアミノシクロヘキサン、α−メチルベンジルアミンまたはβ−メチルベンジルアミンから選択されるキラル分割剤であり、
*はキラル中心(ラセミまたはRまたはS異性体)を意味し、
P’はアルキルまたはアラルキルである、方法。
【請求項23】
式XXVbの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
式XXVの化合物を式XXVaの化合物
【化74】

式XXV 式XXVa

と反応させて、式XXVb
【化75】

式XXVb

(式中、X、X、RおよびRは請求項1において定義したとおりである)
の化合物を得ることを含む方法。
【請求項24】
式XXVIIIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XXVI
【化76】

式XXVI

の化合物をメシル化して、式XXVII
【化77】

式XXVII

の化合物を得ることと、
b.式XXVIIの化合物を環化して、式XXVIII
【化78】

式XXVIII

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
およびXは請求項1において定義したとおりであり、
nは0〜2の整数である、方法。
【請求項25】
式XXIXの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XXVI
【化79】

式XXVI

の化合物をメシル化して、式XXVII
【化80】

式XXVII

の化合物を得ることと、
b.式XXVIIの化合物を環化して、式XXVIII
【化81】

式XXVIII

の化合物を得ることと、
c.式XXVIIIの化合物を酸化して、式XXIX
【化82】

式XXIX

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
およびXは請求項1において定義したとおりであり、
nは0〜2の整数である、方法。
【請求項26】
式XXXの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XXVI
【化83】

式XXVI

の化合物をメシル化して、式XXVII
【化84】

式XXVII

の化合物を得ることと、
b.式XXVIIの化合物を環化して、式XXVIII
【化85】

式XXVIII

の化合物を得ることと、
c.式XXVIIIの化合物を酸化して、式XXX
【化86】

式XXX

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
およびXの化合物は請求項1において定義したとおりであり、
nは0〜2の整数である、方法。
【請求項27】
式XXXIVの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XXVの化合物を式XXXIの化合物
【化87】

式XXV 式XXXI

と反応させて、式XXXII
【化88】

式XXXII

の化合物を得ることと、
b.式XXXIIの化合物の還元を行って、式XXXIII
【化89】

式XXXIII

の化合物を得ることと、
c.式XXXIIIの化合物を環化して、式XXXIV
【化90】

式XXXIV

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
およびXは請求項1において定義したとおりであり、
halはBr、ClまたはIであり、
1aはアルキルである、方法。
【請求項28】
式XXXVIIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XXXVの化合物を式XXXVaの化合物
【化91】

式XXXV 式XXXVa

と反応させて、式XXXVI
【化92】

式XXXVI

の化合物を得ることと、
b.式XXXVIの化合物を脱保護して、式XXXVII
【化93】

式XXXVII

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
は請求項1において定義したとおりであり、
Prは保護基である、方法。
【請求項29】
式XXXIXの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
式XXXVの化合物を式XXXVIIIの化合物
【化94】

式XXXV 式XXXVIII

と反応させて、式XXXIX
【化95】

式XXXIX

(式中、Xは請求項1において定義したとおりであり、
Tはハロゲン、アルコキシ、アルキルまたは−NHCOOアルキルである)
の化合物を得ることを含む方法。
【請求項30】
式XLの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XXXVの化合物を式XXXVIIIの化合物と反応させて、
【化96】

式XXXV 式XXXVIII

式XXXIX
【化97】

式XXXIX

の化合物を得ることと、
b.式XXXIX(Tが−NHCOOアルキルである場合)の化合物を脱保護して、式XL
【化98】

式XL

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
は請求項1において定義したとおりであり、
Tはハロゲン、アルコキシ、アルキルまたは−NHCOOアルキルである、方法。
【請求項31】
式XLIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XXXVの化合物を式XXXVIIIの化合物と反応させて、
【化99】

式XXXV 式XXXVIII

式XXXIX
【化100】

式XXXIX

の化合物を得ることと、
b.式XXXIXの化合物(Tが−NHCOOアルキルである場合)を脱保護して、式XL
【化101】

式XL

の化合物を得ることと、
c.式XLの化合物をメシル化して、式XLI
【化102】

式XLI

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
は請求項1において定義したとおりであり、
Tはハロゲン、アルコキシ、アルキルまたは−NHCOOアルキルである、方法。
【請求項32】
式XLIIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XXXVの化合物を式XXXVIII
【化103】

式XXXV 式XXXVIII

の化合物と反応させて、式XXXIX
【化104】

式XXXIX

の化合物を得ることと、
b.式XXXIX(Tが−NHCOOアルキルである場合)の化合物を脱保護して、式XL
【化105】

式XL

の化合物を得ることと、
c.式XLの化合物をアシル化して、式XLII
【化106】

式XLII

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、
は請求項1において定義したとおりであり、
Tはハロゲン、アルコキシ、アルキルまたは−NHCOOアルキルである、方法。
【請求項33】
式XLIVの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
式XXXVの化合物を式XLIIIの化合物と反応させて、
【化107】

式XXXV 式XLIII

式XLIV
【化108】

式XLIV

(式中、halはBr、ClまたはIであり、
は請求項1において定義したとおりである)
の化合物を得ることを含む方法。
【請求項34】
式XLVIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
式XXXVの化合物を式XLVの化合物と反応させて、
【化109】

式XXXV 式XLV

式XLVI
【化110】

式XLVI

(式中、halはBr、ClまたはIであり、
は請求項1において定義したとおりである)
の化合物を得ることを含む方法。
【請求項35】
式XLVIIIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
式XXVの化合物を式XLVIIの化合物と反応させて、
【化111】

式XXV 式XLVII

式XLVIII
【化112】

式XLVIII

(式中、XおよびXは請求項1において定義したとおりである)
の化合物を得ることを含む方法。
【請求項36】
式XLIXの化合物、および医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XXVの化合物を式XLVIIの化合物と反応させて、
【化113】

式XXV 式XLVII

式XLVIII
【化114】

式XLVIII

の化合物を得ることと、
b.式XLVIIIの化合物を脱保護して、式XLIX
【化115】

式XLIX

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、XおよびXは請求項1において定義したとおりである、方法。
【請求項37】
式Lの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XXVの化合物を式XLVIIの化合物と反応させて、
【化116】

式XXV 式XLVII

式XLVIII
【化117】

式XLVIII

の化合物を得ることと、
b.式XLVIIIの化合物を脱保護して、式XLIX
【化118】

式XLIX

の化合物を得ることと、
c.式XLIXの化合物の還元を行って、式L
【化119】

式L

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、XおよびXは請求項1において定義したとおりである、方法。
【請求項38】
式LIの化合物、およびその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、多形体またはN−オキシドの調製方法であって、
a.式XXVの化合物を式XLVIIの化合物と反応させて、
【化120】

式XXV 式XLVII

式XLVIII
【化121】

式XLVIII

の化合物を得ることと、
b、式XLVIIIの化合物を脱保護して、式XLIX
【化122】

式XLIX

の化合物を得ることと、
c.式XLIXの化合物をヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させて、式LI
【化123】

式LI

の化合物を得ることと、
を含み、
式中、XおよびXは請求項1において定義されたのと同じである、方法。

【公表番号】特表2010−504323(P2010−504323A)
【公表日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−528863(P2009−528863)
【出願日】平成19年9月22日(2007.9.22)
【国際出願番号】PCT/IB2007/053854
【国際公開番号】WO2008/035315
【国際公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(597084113)ランバクシー ラボラトリーズ リミテッド (32)
【Fターム(参考)】