説明

P2X7調節薬としての縮合トリアゾールアミン類

式Iの化合物またはその医薬的に許容できる塩類;式中、X、Y、R、RおよびRは明細書中に定めたものである。これらの化合物を製造する方法、およびP2X7プリン受容体と関連する疾患の処置にこれらの化合物を使用する方法も開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:
【化1】

またはその医薬的に許容できる塩
[式中:
は下記のものであり:
場合により置換されていてもよいフェニル;または
場合により置換されていてもよいヘテロアリール;
は下記のものであり:
場合により置換されていてもよいフェニル;
場合により置換されていてもよいヘテロアリール;または
場合により置換されていてもよいC3−6シクロアルキル;
は下記のものであり:
水素;または
1−6アルキル;
Xは、−O−;−NR−;−S(O)−または−CRであり、ここでmは0から2までであり;Rは水素、C1−6アルキル;またはC1−6アルキル−カルボニルであり;RおよびRはそれぞれ独立して水素またはC1−6アルキルであり;あるいはまたRおよびRはそれらが結合している原子と一緒に炭素環式環を形成していてもよく、これは場合により酸素を環原子として含んでもよく;
Yは、−O−;−NR−;−S(O)−または−CR−であり、ここでnは0から2までであり、R、RおよびRはそれぞれ独立して水素またはC1−6アルキルである]。
【請求項2】
は水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
は置換されたフェニルである、請求項1または2のいずれかに記載の化合物。
【請求項4】
はフェニルであり、C1−6アルキル、C1−6アルコキシまたはハロで1回または2回、かつピロリル;ピラゾリル;トリアゾリル;オキサゾリル;イソオキサゾリル;チアゾリル;イソチアゾリル;チアジアゾリル;オキサジアゾリル;オキサゾリジニル;ピリジニル;ピリミジニル;ピラジニル;ピリダジニル;またはトリアジニルから選択される5または6員ヘテロアリールで1回、置換されており;前記のヘテロアリールは、場合により、独立してC1−6アルキル;C1−6アルコキシ;ヒドロキシ−C1−6アルキル;C1−6アルコキシ−C1−6アルキル;ヒドロキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル;ハロ、ハロ−C1−6アルキル;ヒドロキシ−C1−6アルコキシ;C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ;またはオキソから選択される単数または複数の基で1回または2回置換されていてもよい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
はフェニルであり、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ−C1−6アルコキシまたはハロで1回または2回、かつピラゾリルおよびピリダジニルから選択される5または6員ヘテロアリールで1回、置換されており、これらはそれぞれ場合により、独立してC1−6アルキル;ヒドロキシ−C1−6アルキル;ハロまたはオキソから選択される単数または複数の基で1回または2回置換されていてもよい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
は、それぞれ独立して下記のものから選択される単数または複数の置換基で1、2、3または4回置換され、好ましくは1、2または3回、置換されたフェニルである:フルオロ;クロロ;ブロモ;ヨード;メチル;エチル;メトキシ;エトキシ;トリフルオロメチル;ジフルオロメトキシ;メタンスルホニル;ニトリル;メトキシエトキシ;ヒドロキシエトキシ;ヒドロキシメチル;ヒドロキシエチル;ヒドロキシプロポキシ;5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル;4−メチル−ピラゾール−1−イル;5−メチル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピラゾール−3−イル;5−メチル−1−(2−ヒドロキシ−プロピル)−ピラゾール−3−イル;5−メチル−1−(1,2−ジヒドロキシ−プロピル)−ピラゾール−3−イル;5−メチル−1−(3−メトキシ−2−ヒドロキシ−プロピル)−ピラゾール−3−イル;3−オキソ−2−メチル−2H−ピリダジン−4−イル;または3−オキソ−2H−ピリダジン−5−イル、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
は、
2−位において、メチルまたはハロで置換され;
場合により3−位において、ハロまたはC1−6アルコキシで置換されていてもよく;かつ
4−位において、下記のもので置換されている:C1−6アルコキシ、ヒドロキシ−C1−6アルコキシ、あるいはピロリル;ピラゾリル;トリアゾリル;オキサゾリル;イソオキサゾリル;チアゾリル;イソチアゾリル;チアジアゾリル;オキサジアゾリル;オキサゾリジニル;ピリジニル;ピリミジニル;ピラジニル;ピリダジニル;またはトリアジニルから選択される5または6員ヘテロアリール;前記のヘテロアリールは、場合により、独立してC1−6アルキル;ヒドロキシ−C1−6アルキル;およびオキソから選択される単数または複数の基で1回または2回置換されていてもよい、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
は、
2−位において、メチルまたはハロで置換され;
場合により3−位において、ハロまたはC1−6アルコキシで置換されていてもよく;かつ
4−位において、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ−C1−6アルコキシ;5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル;4−メチル−ピラゾール−1−イル;5−メチル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピラゾール−3−イル;5−メチル−1−(2−ヒドロキシ−プロピル)−ピラゾール−3−イル;5−メチル−1−(1,2−ジヒドロキシ−プロピル)−ピラゾール−3−イル;5−メチル−1−(3−メトキシ−2−ヒドロキシ−プロピル)−ピラゾール−3−イル;3−オキソ−2−メチル−2H−ピリダジン−4−イル;または3−オキソ−2H−ピリダジン−5−イルで置換されている、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
は、2−ブロモ−4,5−ジメトキシ−フェニル;4,5−ジメトキシ−2−メチル−フェニル;4−クロロ−5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−2−メチル−フェニル;2−メチル−5−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−フェニル;2−メチル−5−(4−メチル−ピラゾール−1−イル)−フェニル;2−メチル−5−[5−メチル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピラゾール−3−イル]−フェニル;2−メチル−5−[5−メチル−1−(2−ヒドロキシ−プロピル)−ピラゾール−3−イル]−フェニル;2−メチル−5−[5−メチル−1−(1,2−ジヒドロキシ−プロピル)−ピラゾール−3−イル]−フェニル;2−メチル−5−[5−メチル−1−(3−メトキシ−2−ヒドロキシ−プロピル)−ピラゾール−3−イル]−フェニル;2−メチル−5−(6−オキソ−1−メチル−ピリダジン−5−イル)−フェニル;2−クロロ−5−[5−メチル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピラゾール−3−イル]−フェニル;2−メチル−5−(6−オキソ−1H−ピリダジン−3−イル)−フェニル;または2−メチル−5−(6−オキソ−1H−ピリダジン−5−イル)−フェニルである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
は、場合により置換されていてもよいヘテロアリールであり、キノリニル;イソキノリニル;キノキサリニル;フタリジニル;インドリル;またはインダゾリルから選択され;これらはそれぞれ場合により、独立してC1−6アルキル;ハロ;C1−6アルコキシ;ヒドロキシ−C1−6アルキル;ハロ;およびオキソから選択される単数または複数の基で1回または2回置換されていてもよい、請求項1または2のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
は場合により置換されていてもよいフェニルである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
は、フルオロで1回または2回置換されたフェニルである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
Xは−O−である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
Xは−NR−である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
Xは−S(O)−である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
Xは−CHR−である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
は水素である、請求項1〜12または16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
Yは−NR−である、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
は水素である、請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
化合物が式IIのものである:
【化2】

[式中:
pは、0から3までであり;
各Rは、独立してハロ;C1−6アルキル;C1−6アルコキシ;ハロ−C1−6アルキル;ハロ−C1−6アルコキシ;C1−6アルキルスルホニル;またはニトリルであり;
、R、R、RおよびR10は、それぞれ独立して下記のものであり:水素;ハロ;C1−6アルキル;C1−6アルコキシ;ハロ−C1−6アルキル;ハロ−C1−6アルコキシ;C1−6アルキルスルホニル;C1−6アルキルスルファニル;C1−6アルキルスルフィニル;フェニルスルホニル、ここでフェニル部分は場合によりC1−6アルキルで置換されていてもよい;ニトリル;ヒドロキシ;C1−6アルキルカルボニル;アミノカルボニル;C1−6アルコキシカルボニル;C1−6アルコキシカルボニル−C1−6アルコキシ;ヒドロキシカルボニル;ヒドロキシカルボニル−C1−6アルコキシ;C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ;C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ;ヒドロキシ−C1−6アルコキシ;C1−6アルキルアミノ−C1−6アルコキシ;C1−6アルキルスルホニル−C1−6アルコキシ;ヒドロキシ−C1−6アルキル;C3−6シクロアルキル−C1−6アルコキシ;アミノ;アミノ−C1−6アルキル;C1−6アルケニル;C1−6アルキニル;モルホリニル;モルホリニル−C1−6アルキル;ピペラジニル;ピペリジニルオキシ;アミノカルボニル−C1−6アルコキシ;C1−6アルコキシアミノ−C1−6アルキル;ヒドロキシ−C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル;C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルキル;C1−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル;C1−6アルキルアミノカルボニル;C1−6アルコキシカルボニルC1−6アルキル;C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル;C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル;ヒドロキシカルボニル−C1−6アルキル;またはニトロ;あるいは2つの隣接置換基がC1−2アルキレンジオキシ;ハロ−C1−2アルキレンジオキシを形成していてもよい;あるいはピロリル;ピラゾリル;トリアゾリル;オキサゾリル;イソオキサゾリル;チアゾリル;イソチアゾリル;チアジアゾリル;オキサジアゾリル;オキサゾリジニル;ピリジニル;ピリミジニル;ピラジニル;ピリダジニル;またはトリアジニルから選択される5または6員ヘテロアリール;これらはそれぞれ場合により置換されていてもよい;
XおよびRは、請求項1に記載のものである]
請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
pは1または2であり、R11はハロである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
およびR10は水素である、請求項20または21のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
はハロまたはメチルである、請求項20〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
は水素;メトキシ;またはハロである、請求項20〜23のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
は、メトキシ;2−ヒドロキシ−エトキシ;あるいはピラゾリルおよびピリダジニルから選択される5または6員ヘテロアリールであり、これらのピラゾリルおよびピリダジニルは場合によりオキソ;C1−6アルキル;ハロ;またはヒドロキシ−C1−6アルキルから選択される単数または複数の基で1、2または3回置換されていてもよい、請求項20〜24のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項26】
化合物が式IIIのものである:
【化3】

[式中、X、R、R、RおよびRは請求項20に記載のものである]、請求項20に記載の化合物。
【請求項27】
(a)医薬的に許容できるキャリヤー;および
(b)請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物
を含む医薬組成物。
【請求項28】
関節炎の処置方法であって、その必要がある対象に有効量の請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項29】
炎症性疼痛、外科的疼痛、内臓痛、歯痛、月経前疼痛、中枢性疼痛、火傷による疼痛、片頭痛もしくは群発性頭痛、神経損傷、神経炎、神経痛、中毒、虚血性傷害、間質性膀胱炎、癌性疼痛、ウイルス性、寄生虫性もしくは細菌性感染症、外傷後傷害、または過敏性腸症候群関連の疼痛から選択される疼痛状態の処置方法であって、その必要がある対象に有効量の請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項30】
慢性閉塞性肺障害(COPD)、喘息、および気管支痙攣から選択される呼吸器障害の処置方法であって、その必要がある対象に有効量の請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項31】
糖尿病の処置方法であって、その必要がある対象に有効量の請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項32】
炎症性障害の処置のための医薬の製造における、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項33】
関節炎などの炎症性疾患、より具体的にはリウマチ性関節炎、骨関節炎、乾癬、アレルギー性皮膚炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、気道過応答性、敗血症性ショック、腎炎、過敏性腸疾患、およびクローン病の処置に使用するための、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項34】
本明細書に記載の発明。

【公表番号】特表2013−505220(P2013−505220A)
【公表日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529281(P2012−529281)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【国際出願番号】PCT/EP2010/063686
【国際公開番号】WO2011/033055
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】