PPAR及びカンナビノイド受容体において活性である多標的化合物
PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する医薬化合物が求められている。したがって、6員環と縮合した5員環又は6員環と縮合した6員環を含む縮合二環式環を含む部分によって一緒に結合したPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、カンナビノイドファルマコフォアが、縮合二環式環を含み、PPARファルマコフォアが、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、PPARファルマコフォアが、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合しているこのような化合物を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
6員環と縮合した5員環又は6員環と縮合した6員環を含む縮合二環式環を含む部分によって一緒に結合したPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、
カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、
PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、
PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物。
【請求項2】
【化1】
からなる群から選択される部分を含むPPARファルマコフォアを含み、
式中、
R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、
R17、R18及びR19は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
アミン又はアミドリンカーが、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択され、R’及びR’’が、独立に、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’が、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである、請求項1から2までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項4】
アミン又はアミドリンカーが、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択され、R’が、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、
R’’が、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’が、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
アミドリンカーが、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
アミン又はアミドリンカーを含むPPARファルマコフォアが、
【化2】
からなる群から選択され、
式中、Lは、PPARファルマコフォアが結合している縮合二環式環であり、Rは、H、C1〜C8アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ、フェニルフェノキシ(−OPhPh)又はベンジルオキシ基である、請求項1から5までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
アミドリンカーを含むPPARファルマコフォアが、
【化3】
からなる群から選択され、
式中、Lは、PPARファルマコフォアが結合している縮合二環式環であり、Rは、H、C1〜C8アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ、フェニルフェノキシ(−OPhPh)又はベンジルオキシ基である、請求項1から6までに記載の化合物。
【請求項8】
縮合二環式環が、ベンゾ縮合ピロール、ベンゾ縮合ピドリジン、ベンゾ縮合チオフェン、ベンゾ縮合イミダゾール、ベンゾ縮合チアゾール、ベンゾ縮合[1,2,5]−チアジアゾリン、ベンゾ縮合ピラゾール、ベンゾ縮合4,5−ジヒドロピロール、ベンゾ縮合イミダゾリジン−2−オン、ベンゾ縮合1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジン、ベンゾ縮合ベンゼン、ベンゾ縮合ピリダジン、ベンゾ縮合ピリジン、ベンゾ縮合ピリミジン、ベンゾ縮合ピラジン、ベンゾ縮合4,5−ジヒドロチオフェン又はベンゾ縮合イミダゾリジン−2−チオンを含む、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
縮合二環式環が、
【化4】
からなる群から選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
縮合二環式環が、
【化5】
からなる群から選択することができる、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
縮合二環式環が、R1、R2、又はR3以外の位置で、各々がC1〜C8アルキル、=O、=S、=NH、又はC1〜C8アルコキシから独立に選択される1個、2個又は3個の置換基で任意選択で置換されている、請求項7から10までに記載の化合物。
【請求項12】
【化6】
からなる群から選択される縮合二環式環を含み、
式中、
少なくとも1つのPは、H、PPARファルマコフォア又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R1は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイドファルマコフォア置換基において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、
R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、
R4は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、
R5は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
カンナビノイドファルマコフォア置換基が、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル又はC1〜C5アルキルカルバモイル基である、請求項7から12までに記載の化合物。
【請求項14】
カンナビノイドファルマコフォア置換基のアリール基が、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
カンナビノイドファルマコフォア置換基が、
【化7】
からなる群から選択され、
式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォア置換基が結合している縮合二環式リンカーを表す、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
アミンリンカーを含むPPARファルマコフォアが、
【化8】
からなる群から選択され、
式中、カンナビノイド縮合二環式環は、
【化9】
からなる群から選択される置換基をさらに含み、
式中、Lは、置換基が結合している縮合二環式環を表す、請求項12から15までに記載の化合物。
【請求項17】
アミドリンカーを含むPPARファルマコフォアが、
【化10】
からなる群から選択され、
式中、カンナビノイド縮合二環式環は、置換基をさらに含み、
【化11】
式中、Lは、置換基が結合している縮合二環式環を表す、請求項12から15までに記載の化合物。
【請求項18】
一般構造(I)
【化12】
を有し、
式中、
nは、0又は1であり、
Aは、カンナビノイドファルマコフォアの縮合二環式環の原子を表し、
R1は、H、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R3又はR6のいずれか1つは、H、又はPPAR受容体において活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、
PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項19】
一般構造(II)
【化13】
を有し、
式中、
環の少なくとも1つは、芳香族であり、n1又はn2の少なくとも1つは、0又は1であり、
少なくとも1つの環は芳香族という条件で、
Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは
少なくとも1つの環は芳香族ではないという条件で、
Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、
R1は、H、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、
R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、
R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、
R6は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
ただし、
BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、
さらにただし、
R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、
PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、請求項1、2又は18に記載の化合物。
【請求項20】
一般式IIIA又はIIIB
【化14】
を有し、
式中、
IIIAによると、ベンゼン環は芳香族であり、又はIIIBによると、複素環は芳香族であり、
Xは、C、N又はSであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C、N又はSであり、
R1は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、
R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、
R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、
ただし、
YがCであるとき、R2はH、=O、=S、=NHであり、又はYがNであるとき、R2はH又は孤立電子対であり、又はYがSであるとき、R2は孤立電子対であり、
さらにただし、
R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、
PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、請求項1、2又は18に記載の化合物。
【請求項21】
一般式IVA又はIVB
【化15】
を有し、
式中、
6員環が芳香族であるとき、
Aは、CH、CH2、N、NH又はSであり、Bは、C、CH、N又はSであり、Dは、CH、CH2、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、
5員環が芳香族であるとき、
Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、CH、N又はSであり、Xは、C、CH又はNであり、
R1は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、
R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R4は、H、メチル、=O、=S、=NHであり、
R6は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
ただし、
BがCであるとき、R2はH、=O、=S、=NHであり、又はBがNであるとき、R2はH又は孤立電子対であり、又はBがSであるとき、R2は孤立電子対であり、
さらにただし、
R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
さらにただし、
XがNであり、R1がHであるとき、R2は=Oであり、
カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、
PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、請求項1、2又は18に記載の化合物。
【請求項22】
縮合二環式芳香族環を含むカンナビノイドファルマコフォアと、
【化16】
からなる群から選択される部分を含むPPARファルマコフォアと
を含み、
式中、
R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、
PPARファルマコフォアは、アミド又はアミン結合を介してカンナビノイドファルマコフォアに共有結合をしている、請求項1から21までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
アミン又はアミドリンカーが、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択され、
R’が、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、R’’が、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’が、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである、請求項18から22までに記載の化合物。
【請求項24】
アミン又はアミドリンカーを含むPPARファルマコフォアが、
【化17】
からなる群から選択され、
式中、Lは、PPARファルマコフォアが結合している縮合二環式環であり、Rは、H、C1〜C8アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ、フェニルフェノキシ(−OPhPh)又はベンジルオキシ基である、請求項18から23までに記載の化合物。
【請求項25】
カンナビノイドファルマコフォア置換基が、
【化18】
からなる群から選択され、
式中、Lは、置換基が結合している縮合二環式環を表す、請求項18から24までに記載の化合物。
【請求項26】
一般式(II)を有し、
【化19】
を有し、
縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、
n1は、0又は1であり、
n2は、0又は1であり、n1又はn2の少なくとも1つは1であり、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、
Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは
Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、
R1、R3又はR6の1つは、カンナビノイドファルマコフォア置換基又はR14であり、R14は、PPARファルマコフォアに共有結合をしているアミド又はアミン結合であり、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、
R15は、
【化20】
からなる群から選択されるカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
式中、Lは、結合点を示し、
R1は、H、C1〜C8アルキル、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R15又はR14から選択され、
R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、
R3は、H、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R14、又はR15であり、
R6は、H、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R14、又はR15であり、
R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、
R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、
ただし、
BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、
R1がR14であるとき、R3はR15であり、R3がR14であるとき、R1はR15である、請求項1、2及び18から21までに記載の化合物。
【請求項27】
一般式(II)を有し、
【化21】
式中、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、
n1は、0又は1であり、
n2は、0又は1であり、n1又はn2の少なくとも1つは1であり、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、
Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは
Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、
R1、R3又はR6の1つは、R14又はR15であり、R14は、PPARファルマコフォアに共有結合をしているアミド又はアミン結合であり、アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、
R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、
R15は、
【化22】
からなる群から選択され、
R14は、
【化23】
からなる群から選択され、
式中、
R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、
Lは、結合点を示し、
R1は、H、C1〜C8アルキル、カンナビノイドファルマコフォア置換基又はR15又はR14から選択され、
R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、
R3は、H、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R14又はR15であり、
R6は、H、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R14又はR15であり、
R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、
R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、
ただし、
BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、
R1がR14であるとき、R3はR15であり、R3がR14であるとき、R1はR15である、請求項1、2及び18から21まで及び26に記載の化合物。
【請求項28】
一般式V*
【化24】
を有し、
式中、
R1は、H、又はC1〜C8アルキル又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基又は−R16−R14であり、R16は、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択されるアミド又はアミドリンカーであり、
R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、
R14は、
【化25】
からなる群から選択され、
式中、
R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、
R4は、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8アルキル又はHであり、
R5は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、
R6は、H又はカンナビノイドファルマコフォア置換基である、請求項1、2及び18から22までに記載の化合物。
【請求項29】
カンナビノイドファルマコフォア置換基が、
【化26】
からなる群から選択され、
式中、Lは、置換基が結合している縮合二環式環を表す、請求項27及び28に記載の化合物。
【請求項30】
一般式(VI)
【化27】
を有し、
式中、
Xは、C、N又はSであり、
Yは、ナフトイル、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基であり、
Zは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基であり、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている、請求項1、2及び18から22までに記載の化合物。
【請求項31】
一般式(VII)
【化28】
を有し、
式中、
Xは、C、N又はSであり、
Yは、ナフトイル、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基であり、
Zは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基であり、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている、請求項1、2及び18から22までに記載の化合物。
【請求項32】
【化29】
からなる群から選択され、
R1及びR6が、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基である、請求項1から18までに記載の化合物。
【請求項33】
一般式(VIII)
【化30】
を有し、
式中、
Gは、C1〜C3アルキル基であり、
Jは、サリチル酸官能基又はアルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基であり、Jは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含んでもよく、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている、請求項1から18までに記載の化合物。
【請求項34】
【化31】
からなる群から選択され、
−OR7は、H、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基である、請求項1から18まで及び33に記載の化合物。
【請求項35】
第1の部分及び第2の部分を含み、
第1の部分は、サリチル酸官能基、アルコキシフェニル酢酸官能基又はアルコキシベンジル酢酸官能基を含むPPARファルマコフォアを含み、
第2の部分は、縮合二環式環を含むCBファルマコフォアを含み、
第1及び第2の部分は、少なくとも1つのアミン又はアミド官能基を含むリンカーによって結合しており、PPAR及びCB受容体の両方において活性であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項36】
PPARファルマコフォアが、5−ASA、4−ASA、2−α−アルキルオキシフェニルプロピオン酸、α−アリールオキシフェニルプロピオン酸及びサリチル酸を含む化合物の群から選択される、請求項1又は35に記載の化合物。
【請求項37】
慢性炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、代謝障害、特に腸の炎症を伴う疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎、非定型大腸炎、感染性腸炎、セリアック病、顕微鏡的大腸炎、過敏性腸症候群を含めた)、肝炎、皮膚炎(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ざ瘡、酒さ、エリテマトーデス、扁平苔癬、及び乾癬を含めた)、NASH、肝線維症、肺炎症及び肺線維症、また不安、嘔吐、緑内障、摂食障害(肥満症)、運動障害、中枢神経系の疾患(多発性硬化症、外傷性脳損傷、脳卒中、アルツハイマー病など)、及び末梢性ニューロパシー(外傷性ニューロパシー、代謝性ニューロパシーなど)、及び神経因性疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨粗鬆症、雄性発生脱毛症及び円形脱毛症を含めた、疼痛、炎症、免疫系の過剰活性化と関連する疾患の治療又は予防のための医薬の製造における、請求項1から36までのいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項38】
慢性炎症性疾患が、クローン病及び潰瘍性結腸大腸炎を含む群から選択されることに特徴付けられる、請求項37に記載の使用。
【請求項39】
カチオン性抗菌ペプチドの生成による免疫系の刺激における、請求項1から36までに記載の化合物の使用。
【請求項40】
PPAR及びCB受容体の少なくとも1つにおいて活性である二重活性リガンドの設計における、請求項1から36までのいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項41】
1種若しくは複数の薬学的に許容される添加剤又はアジュバントと組み合わせた、有効成分としての1種若しくは複数の請求項1から36までに記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項42】
医療分野における使用のための、請求項1から36までに記載の化合物又は請求項41に記載の医薬組成物の使用。
【請求項43】
PPARを発現している腫瘍の予防及び治療のための医薬品の調製のための、請求項1から36までに記載の化合物又は請求項41に記載の医薬組成物の使用。
【請求項44】
慢性炎症性疾患の治療又は疼痛の治療のための医薬品の調製のための、請求項1から36までに記載の化合物又は請求項41に記載の医薬組成物の使用。
【請求項45】
請求項1から36までに記載の1種若しくは複数の化合物、又は請求項421に記載の医薬組成物によってヒト又は動物を治療することを含む、ヒト又は動物の治療方法。
【請求項46】
PPAR又はカンナビノイド受容体が関与する任意の障害の治療のための医薬の製造における、
(i)縮合二環式環を含む部分、又は
(ii)縮合二環式環を含むカンナビノイドファルマコフォア、及びカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合しているPPARファルマコフォア
によって一緒に結合しているPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む、PPAR及びカンナビノイド受容体の両方において活性を有する化合物の使用。
【請求項47】
慢性炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、代謝障害、特に腸の炎症を伴う疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎、非定型大腸炎、感染性腸炎、セリアック病、顕微鏡的大腸炎、過敏性腸症候群(IBS)を含めた)、肝炎、皮膚炎(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ざ瘡、酒さ、エリテマトーデス、扁平苔癬、及び乾癬を含めた)、NASH、肝線維症、肺炎症及び肺線維症、また不安、嘔吐、緑内障、摂食障害(肥満症)、運動障害、中枢神経系の疾患(多発性硬化症、外傷性脳損傷、脳卒中、アルツハイマー病など)、及び末梢性ニューロパシー(外傷性ニューロパシー、代謝性ニューロパシーなど)、及び神経因性疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨粗鬆症、雄性発生脱毛症及び円形脱毛症を含めた疼痛、炎症、免疫系の過剰活性化と関連する疾患の治療又は予防における、
(i)縮合二環式環を含む部分、又は
(ii)縮合二環式環を含むカンナビノイドファルマコフォア、及びカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合しているPPARファルマコフォア
によって一緒に結合しているPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む、PPAR及びカンナビノイド受容体の両方において活性を有する化合物の使用。
【請求項48】
実質的に本明細書に記載されているような、且つ/又は添付図面に関連する、化合物。
【請求項49】
実質的に本明細書に記載されているような、且つ/又は添付図面に関連する、使用。
【請求項50】
実質的に本明細書に記載されているような、且つ/又は添付図面に関連する、医薬組成物。
【請求項1】
6員環と縮合した5員環又は6員環と縮合した6員環を含む縮合二環式環を含む部分によって一緒に結合したPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、
カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、
PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、
PPAR及びカンナビノイド受容体の少なくとも1つにおいて活性を有する化合物。
【請求項2】
【化1】
からなる群から選択される部分を含むPPARファルマコフォアを含み、
式中、
R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、
R17、R18及びR19は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
アミン又はアミドリンカーが、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択され、R’及びR’’が、独立に、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’が、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである、請求項1から2までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項4】
アミン又はアミドリンカーが、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択され、R’が、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、
R’’が、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’が、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
アミドリンカーが、−C(O)NHNH−、−C(O)NC2H4N−及び−C(O)NHCH2CH2−からなる群から選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
アミン又はアミドリンカーを含むPPARファルマコフォアが、
【化2】
からなる群から選択され、
式中、Lは、PPARファルマコフォアが結合している縮合二環式環であり、Rは、H、C1〜C8アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ、フェニルフェノキシ(−OPhPh)又はベンジルオキシ基である、請求項1から5までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
アミドリンカーを含むPPARファルマコフォアが、
【化3】
からなる群から選択され、
式中、Lは、PPARファルマコフォアが結合している縮合二環式環であり、Rは、H、C1〜C8アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ、フェニルフェノキシ(−OPhPh)又はベンジルオキシ基である、請求項1から6までに記載の化合物。
【請求項8】
縮合二環式環が、ベンゾ縮合ピロール、ベンゾ縮合ピドリジン、ベンゾ縮合チオフェン、ベンゾ縮合イミダゾール、ベンゾ縮合チアゾール、ベンゾ縮合[1,2,5]−チアジアゾリン、ベンゾ縮合ピラゾール、ベンゾ縮合4,5−ジヒドロピロール、ベンゾ縮合イミダゾリジン−2−オン、ベンゾ縮合1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジン、ベンゾ縮合ベンゼン、ベンゾ縮合ピリダジン、ベンゾ縮合ピリジン、ベンゾ縮合ピリミジン、ベンゾ縮合ピラジン、ベンゾ縮合4,5−ジヒドロチオフェン又はベンゾ縮合イミダゾリジン−2−チオンを含む、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
縮合二環式環が、
【化4】
からなる群から選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
縮合二環式環が、
【化5】
からなる群から選択することができる、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
縮合二環式環が、R1、R2、又はR3以外の位置で、各々がC1〜C8アルキル、=O、=S、=NH、又はC1〜C8アルコキシから独立に選択される1個、2個又は3個の置換基で任意選択で置換されている、請求項7から10までに記載の化合物。
【請求項12】
【化6】
からなる群から選択される縮合二環式環を含み、
式中、
少なくとも1つのPは、H、PPARファルマコフォア又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R1は、Hであり、又はPPAR若しくはカンナビノイドファルマコフォア置換基において活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、
R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、
R4は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、
R5は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
カンナビノイドファルマコフォア置換基が、アリールカルボキシ、C1〜C8シクロアルキルカルボキシ、C1〜C5アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、C1〜C8シクロアルキルカルバモイル又はC1〜C5アルキルカルバモイル基である、請求項7から12までに記載の化合物。
【請求項14】
カンナビノイドファルマコフォア置換基のアリール基が、アリールアルコキシ又はハロゲン化アリール誘導体である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
カンナビノイドファルマコフォア置換基が、
【化7】
からなる群から選択され、
式中、Lは、カンナビノイドファルマコフォア置換基が結合している縮合二環式リンカーを表す、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
アミンリンカーを含むPPARファルマコフォアが、
【化8】
からなる群から選択され、
式中、カンナビノイド縮合二環式環は、
【化9】
からなる群から選択される置換基をさらに含み、
式中、Lは、置換基が結合している縮合二環式環を表す、請求項12から15までに記載の化合物。
【請求項17】
アミドリンカーを含むPPARファルマコフォアが、
【化10】
からなる群から選択され、
式中、カンナビノイド縮合二環式環は、置換基をさらに含み、
【化11】
式中、Lは、置換基が結合している縮合二環式環を表す、請求項12から15までに記載の化合物。
【請求項18】
一般構造(I)
【化12】
を有し、
式中、
nは、0又は1であり、
Aは、カンナビノイドファルマコフォアの縮合二環式環の原子を表し、
R1は、H、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R3又はR6のいずれか1つは、H、又はPPAR受容体において活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、
PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項19】
一般構造(II)
【化13】
を有し、
式中、
環の少なくとも1つは、芳香族であり、n1又はn2の少なくとも1つは、0又は1であり、
少なくとも1つの環は芳香族という条件で、
Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは
少なくとも1つの環は芳香族ではないという条件で、
Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、
R1は、H、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、
R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、
R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、
R6は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
ただし、
BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、
さらにただし、
R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、
PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、請求項1、2又は18に記載の化合物。
【請求項20】
一般式IIIA又はIIIB
【化14】
を有し、
式中、
IIIAによると、ベンゼン環は芳香族であり、又はIIIBによると、複素環は芳香族であり、
Xは、C、N又はSであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C、N又はSであり、
R1は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、
R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、
R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、
ただし、
YがCであるとき、R2はH、=O、=S、=NHであり、又はYがNであるとき、R2はH又は孤立電子対であり、又はYがSであるとき、R2は孤立電子対であり、
さらにただし、
R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、
PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、請求項1、2又は18に記載の化合物。
【請求項21】
一般式IVA又はIVB
【化15】
を有し、
式中、
6員環が芳香族であるとき、
Aは、CH、CH2、N、NH又はSであり、Bは、C、CH、N又はSであり、Dは、CH、CH2、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、
5員環が芳香族であるとき、
Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、CH、N又はSであり、Xは、C、CH又はNであり、
R1は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R2は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ又は孤立電子対であり、
R3は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R4は、H、メチル、=O、=S、=NHであり、
R6は、Hであり、又はPPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成し、又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
ただし、
BがCであるとき、R2はH、=O、=S、=NHであり、又はBがNであるとき、R2はH又は孤立電子対であり、又はBがSであるとき、R2は孤立電子対であり、
さらにただし、
R1が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、R3が、PPARにおいて活性を有するファルマコフォアの部分を形成するとき、R1は、カンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
さらにただし、
XがNであり、R1がHであるとき、R2は=Oであり、
カンナビノイドファルマコフォアは、縮合二環式環を含み、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、
PPARファルマコフォアは、アミン又はアミド官能基を含むリンカーを介してカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合している、請求項1、2又は18に記載の化合物。
【請求項22】
縮合二環式芳香族環を含むカンナビノイドファルマコフォアと、
【化16】
からなる群から選択される部分を含むPPARファルマコフォアと
を含み、
式中、
R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、
PPARファルマコフォアは、アミド又はアミン結合を介してカンナビノイドファルマコフォアに共有結合をしている、請求項1から21までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
アミン又はアミドリンカーが、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択され、
R’が、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、R’’が、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’が、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルである、請求項18から22までに記載の化合物。
【請求項24】
アミン又はアミドリンカーを含むPPARファルマコフォアが、
【化17】
からなる群から選択され、
式中、Lは、PPARファルマコフォアが結合している縮合二環式環であり、Rは、H、C1〜C8アルコキシル、C3〜C6シクロアルコキシル基、ビニルオキシル、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ、ナフタロキシ、フェニルフェノキシ(−OPhPh)又はベンジルオキシ基である、請求項18から23までに記載の化合物。
【請求項25】
カンナビノイドファルマコフォア置換基が、
【化18】
からなる群から選択され、
式中、Lは、置換基が結合している縮合二環式環を表す、請求項18から24までに記載の化合物。
【請求項26】
一般式(II)を有し、
【化19】
を有し、
縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、
n1は、0又は1であり、
n2は、0又は1であり、n1又はn2の少なくとも1つは1であり、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、
Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは
Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、
R1、R3又はR6の1つは、カンナビノイドファルマコフォア置換基又はR14であり、R14は、PPARファルマコフォアに共有結合をしているアミド又はアミン結合であり、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含み、
R15は、
【化20】
からなる群から選択されるカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
式中、Lは、結合点を示し、
R1は、H、C1〜C8アルキル、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R15又はR14から選択され、
R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、
R3は、H、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R14、又はR15であり、
R6は、H、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R14、又はR15であり、
R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、
R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、
ただし、
BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、
R1がR14であるとき、R3はR15であり、R3がR14であるとき、R1はR15である、請求項1、2及び18から21までに記載の化合物。
【請求項27】
一般式(II)を有し、
【化21】
式中、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、
n1は、0又は1であり、
n2は、0又は1であり、n1又はn2の少なくとも1つは1であり、縮合二環式環の少なくとも1つは芳香族であり、
Aは、CH、N又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はSであり、或いは
Aは、CH、N、NH又はSであり、Bは、C、N又はSであり、Dは、C、N又はSであり、Eは、C又はNであり、Fは、C又はNであり、Gは、CH、N、NH又はSであり、Xは、C又はNであり、Yは、C、N又はSであり、Qは、C又はNであり、Jは、CH、N又はNHであり、
R1、R3又はR6の1つは、R14又はR15であり、R14は、PPARファルマコフォアに共有結合をしているアミド又はアミン結合であり、アミン又はアミドリンカーは、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択することができ、
R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、
R15は、
【化22】
からなる群から選択され、
R14は、
【化23】
からなる群から選択され、
式中、
R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、
Lは、結合点を示し、
R1は、H、C1〜C8アルキル、カンナビノイドファルマコフォア置換基又はR15又はR14から選択され、
R2は、H、メチル、=O、=S、=NH又は孤立電子対であり、
R3は、H、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R14又はR15であり、
R6は、H、カンナビノイドファルマコフォア置換基、R14又はR15であり、
R4は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、
R5は、H、メチル、=O、=S、=NH、C1〜C8アルキル又はC1〜C8アルコキシであり、
ただし、
BがSであるとき、R4は、孤立電子対であり、
R1がR14であるとき、R3はR15であり、R3がR14であるとき、R1はR15である、請求項1、2及び18から21まで及び26に記載の化合物。
【請求項28】
一般式V*
【化24】
を有し、
式中、
R1は、H、又はC1〜C8アルキル又はカンナビノイドファルマコフォア置換基であり、
R3は、カンナビノイドファルマコフォア置換基又は−R16−R14であり、R16は、−X’NR’−、−NR’−、−C(O)NR’R’’−、−NR’C(O)R’’−、−C(O)NR’NR’’−、−X’NR’R’’X’’−、−X’NR’C(O)X’’−、−X’NR’C(O)NR’’X’’−、−X’NR’C(O)OX’’−、−X’C(O)NR’X’’−、−X’’R’’NC(O)NR’X’−及び−X’’OC(O)NR’X’−からなる群から選択されるアミド又はアミドリンカーであり、
R’は、水素、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、R’’は、任意選択で置換されているC1〜C8アルキル、C3〜C10シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ又はヘテロアラルキルであり、X’及びX’’は、独立に、結合、−NH−、ピペルジン、C1〜C8アリル、C1〜C8アルキレン又はC1〜C8アルキルであり、
R14は、
【化25】
からなる群から選択され、
式中、
R11、R12、及びR13は、OH、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基からなる群から各々独立に選択され、
R4は、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8アルキル又はHであり、
R5は、H、メチル、=O、=S又はNH、C1〜C5アルキル又はC1〜C5アルコキシであり、
R6は、H又はカンナビノイドファルマコフォア置換基である、請求項1、2及び18から22までに記載の化合物。
【請求項29】
カンナビノイドファルマコフォア置換基が、
【化26】
からなる群から選択され、
式中、Lは、置換基が結合している縮合二環式環を表す、請求項27及び28に記載の化合物。
【請求項30】
一般式(VI)
【化27】
を有し、
式中、
Xは、C、N又はSであり、
Yは、ナフトイル、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基であり、
Zは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基であり、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている、請求項1、2及び18から22までに記載の化合物。
【請求項31】
一般式(VII)
【化28】
を有し、
式中、
Xは、C、N又はSであり、
Yは、ナフトイル、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基であり、
Zは、サリチル酸官能基、アルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基であり、Zは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含み、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている、請求項1、2及び18から22までに記載の化合物。
【請求項32】
【化29】
からなる群から選択され、
R1及びR6が、アリールカルボキシ、シクロアルキルカルボキシ、アルキルカルボキシ、アリールカルバモイル、シクロアルキルカルバモイル又はアルキルカルバモイル基である、請求項1から18までに記載の化合物。
【請求項33】
一般式(VIII)
【化30】
を有し、
式中、
Gは、C1〜C3アルキル基であり、
Jは、サリチル酸官能基又はアルコキシベンジル酢酸官能基又はアルコキシフェニル酢酸官能基であり、Jは、PPARファルマコフォアのカルボン酸のOH基において置換基をさらに含んでもよく、OHは、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基で置換されている、請求項1から18までに記載の化合物。
【請求項34】
【化31】
からなる群から選択され、
−OR7は、H、C1〜C8アルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシル(−ORalk(cyc))基、ビニルオキシル(−OCH2CH2)、C3〜C5アリルオキシル、ベンゾキシ(−OPh)、ナフタロキシ(−ONp)、ベンジルオキシ(−OCH2Ph)及びフェニルフェノキシ(−OPhPh)基である、請求項1から18まで及び33に記載の化合物。
【請求項35】
第1の部分及び第2の部分を含み、
第1の部分は、サリチル酸官能基、アルコキシフェニル酢酸官能基又はアルコキシベンジル酢酸官能基を含むPPARファルマコフォアを含み、
第2の部分は、縮合二環式環を含むCBファルマコフォアを含み、
第1及び第2の部分は、少なくとも1つのアミン又はアミド官能基を含むリンカーによって結合しており、PPAR及びCB受容体の両方において活性であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項36】
PPARファルマコフォアが、5−ASA、4−ASA、2−α−アルキルオキシフェニルプロピオン酸、α−アリールオキシフェニルプロピオン酸及びサリチル酸を含む化合物の群から選択される、請求項1又は35に記載の化合物。
【請求項37】
慢性炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、代謝障害、特に腸の炎症を伴う疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎、非定型大腸炎、感染性腸炎、セリアック病、顕微鏡的大腸炎、過敏性腸症候群を含めた)、肝炎、皮膚炎(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ざ瘡、酒さ、エリテマトーデス、扁平苔癬、及び乾癬を含めた)、NASH、肝線維症、肺炎症及び肺線維症、また不安、嘔吐、緑内障、摂食障害(肥満症)、運動障害、中枢神経系の疾患(多発性硬化症、外傷性脳損傷、脳卒中、アルツハイマー病など)、及び末梢性ニューロパシー(外傷性ニューロパシー、代謝性ニューロパシーなど)、及び神経因性疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨粗鬆症、雄性発生脱毛症及び円形脱毛症を含めた、疼痛、炎症、免疫系の過剰活性化と関連する疾患の治療又は予防のための医薬の製造における、請求項1から36までのいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項38】
慢性炎症性疾患が、クローン病及び潰瘍性結腸大腸炎を含む群から選択されることに特徴付けられる、請求項37に記載の使用。
【請求項39】
カチオン性抗菌ペプチドの生成による免疫系の刺激における、請求項1から36までに記載の化合物の使用。
【請求項40】
PPAR及びCB受容体の少なくとも1つにおいて活性である二重活性リガンドの設計における、請求項1から36までのいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項41】
1種若しくは複数の薬学的に許容される添加剤又はアジュバントと組み合わせた、有効成分としての1種若しくは複数の請求項1から36までに記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項42】
医療分野における使用のための、請求項1から36までに記載の化合物又は請求項41に記載の医薬組成物の使用。
【請求項43】
PPARを発現している腫瘍の予防及び治療のための医薬品の調製のための、請求項1から36までに記載の化合物又は請求項41に記載の医薬組成物の使用。
【請求項44】
慢性炎症性疾患の治療又は疼痛の治療のための医薬品の調製のための、請求項1から36までに記載の化合物又は請求項41に記載の医薬組成物の使用。
【請求項45】
請求項1から36までに記載の1種若しくは複数の化合物、又は請求項421に記載の医薬組成物によってヒト又は動物を治療することを含む、ヒト又は動物の治療方法。
【請求項46】
PPAR又はカンナビノイド受容体が関与する任意の障害の治療のための医薬の製造における、
(i)縮合二環式環を含む部分、又は
(ii)縮合二環式環を含むカンナビノイドファルマコフォア、及びカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合しているPPARファルマコフォア
によって一緒に結合しているPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む、PPAR及びカンナビノイド受容体の両方において活性を有する化合物の使用。
【請求項47】
慢性炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、代謝障害、特に腸の炎症を伴う疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎、非定型大腸炎、感染性腸炎、セリアック病、顕微鏡的大腸炎、過敏性腸症候群(IBS)を含めた)、肝炎、皮膚炎(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ざ瘡、酒さ、エリテマトーデス、扁平苔癬、及び乾癬を含めた)、NASH、肝線維症、肺炎症及び肺線維症、また不安、嘔吐、緑内障、摂食障害(肥満症)、運動障害、中枢神経系の疾患(多発性硬化症、外傷性脳損傷、脳卒中、アルツハイマー病など)、及び末梢性ニューロパシー(外傷性ニューロパシー、代謝性ニューロパシーなど)、及び神経因性疼痛、アテローム性動脈硬化症、骨粗鬆症、雄性発生脱毛症及び円形脱毛症を含めた疼痛、炎症、免疫系の過剰活性化と関連する疾患の治療又は予防における、
(i)縮合二環式環を含む部分、又は
(ii)縮合二環式環を含むカンナビノイドファルマコフォア、及びカンナビノイドファルマコフォアの二環式環に結合しているPPARファルマコフォア
によって一緒に結合しているPPARファルマコフォア及びカンナビノイドファルマコフォアを含み、
PPARファルマコフォアは、サリチル酸、アルコキシベンジル酢酸又はアルコキシフェニル酢酸官能基を含む、PPAR及びカンナビノイド受容体の両方において活性を有する化合物の使用。
【請求項48】
実質的に本明細書に記載されているような、且つ/又は添付図面に関連する、化合物。
【請求項49】
実質的に本明細書に記載されているような、且つ/又は添付図面に関連する、使用。
【請求項50】
実質的に本明細書に記載されているような、且つ/又は添付図面に関連する、医薬組成物。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図1】
【図12(A)】
【図12(B)】
【図13(A)】
【図13(B)】
【図14(A)】
【図14(B)】
【図15(A)】
【図15(B)】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図1】
【図12(A)】
【図12(B)】
【図13(A)】
【図13(B)】
【図14(A)】
【図14(B)】
【図15(A)】
【図15(B)】
【公表番号】特表2011−506581(P2011−506581A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−538798(P2010−538798)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【国際出願番号】PCT/EP2008/068205
【国際公開番号】WO2009/080821
【国際公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(505367017)ジュリアーニ インターナショナル リミテッド (9)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【国際出願番号】PCT/EP2008/068205
【国際公開番号】WO2009/080821
【国際公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(505367017)ジュリアーニ インターナショナル リミテッド (9)
【Fターム(参考)】
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