βセクレターゼ阻害剤としてのラクタム
本明細書で規定する式(I)の構造を有する化合物およびその化合物の薬学的に許容できる塩が開示される。対応する医薬組成物、治療方法、合成方法、および中間体も開示される。
【化1】
【化1】
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物
【化1】
[式中、式Iにおいて、R2に結合している炭素の箇所およびスピロ環炭素の箇所に示す立体化学は、絶対立体化学であり、Bは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり、Bは、0個〜3個のR3基で置換されていてもよく、
Aは、それぞれ独立に、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールであり、前記アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールは、1個〜3個のR4で置換されていてもよく、
【化2】
が単結合であるとき、R1aおよびR1bは、それぞれ独立に、水素、アルキル、アルケニル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−OR5、−(CH2)tN(R7)2、−NH−(CH2)t−シクロアルキル、−NH−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−NH−(CH2)t−アリール、−NH−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−COR5、−(CH2)t−SO2R5、または−(CH2)t−CO2R5であり、前記アルキル、アルケニル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールであるR1aまたはR1b置換基は、1個〜3個のヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、−SO2R7、−NR7COR7、−CON(R7)2、−COOR7、−C(O)R7、−CN、または−N(R7)2で置換されていてもよく、前記アリール、アルキル、シクロアルキル、およびヘテロアリール置換基は、1個〜3個のハロゲン、アルキル、ヒドロキシル、または−O−アルキルで置換されていてもよく、またはR1aおよびR1bは、これらが結合している炭素と一緒になって、シクロアルキレン部分またはヘテロシクロアルキレン部分を形成しており、前記シクロアルキレンまたはヘテロシクロアルキレン部分は、1個〜3個のヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、−SO2R7、−NR7COR7、−CON(R7)2、−COOR7、−C(O)R7、−CN、または−N(R7)2で置換されていてもよく、前記アリール、アルキル、シクロアルキル、およびヘテロアリール置換基は、1個〜3個のハロゲン、アルキル、ヒドロキシル、または−O−アルキルで置換されていてもよく、
【化3】
が二重結合であるとき、R1bは不在であり、R1aは、水素、アルキル、アルケニル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−OR5、−(CH2)tN(R7)2、−NH−(CH2)t−シクロアルキル、−NH−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−NH−(CH2)t−アリール、−NH−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−COR5、−(CH2)t−SO2R5、または−(CH2)t−CO2R5であり、前記アルキル、アルケニル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールであるR1a置換基は、1個〜3個のヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、−SO2R7、−NR7COR7、−CON(R7)2、−COOR7、−C(O)R7、−CN、または−N(R7)2で置換されていてもよく、前記アリール、アルキル、シクロアルキル、およびヘテロアリール置換基は、1個〜3個のハロゲン、アルキル、ヒドロキシル、または−O−アルキルで置換されていてもよく、
R2は、アルキル、シクロアルキル、またはアルケニルであり、前記アルキル、シクロアルキル、またはアルケニルは、1個〜3個のハロゲン、ヒドロキシル、またはシアノで置換されていてもよく、
各R3は、それぞれ独立に、ハロゲン、アルキル、シアノ、ヒドロキシル、−O−アルキル、−O−シクロアルキル、−SO2R7、−N(R7)2、−COR7、−CON(R7)2、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールであり、前記R3のアルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールは、1個〜3個のR4で置換されていてもよく、
各R4は、それぞれ独立に、アルキル、ハロゲン、シアノ、−SO2NHR7、−CON(R7)2、−N(R7)2、−N(R7)COR7、−N(R7)CO2R7、−SO2N(R7)2、−N(R7)SO2R7、−COR7、−SO2R7、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−N(R7)2、または−(CH2)t−OR5であり、R1のアルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールはそれぞれ、1個〜3個のシアノ、アルキル、ハロゲン、−CF3、または−OR5でそれぞれ独立に置換されていてもよく、
各R5は、それぞれ独立に、水素、アルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールであり、前記−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールは、1個〜3個のR6で置換されていてもよく、
各R6は、それぞれ独立に、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、−(CH2)tN(R7)2、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールであり、
各R7は、それぞれ独立に、水素、アルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールであり、または2個のR7置換基が同じ窒素原子に結合しているとき、これらのR7置換基は、結合相手である窒素と一緒になって、ヘテロシクロアルキレン部分を形成していてもよく、前記アルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールは、1個〜3個のアルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、または−OR4で置換されていてもよく、
nは、1、2および3から選択される整数であり、
各tは、0、1、2および3からそれぞれ独立に選択される整数である]または薬学的に許容できるその塩。
【請求項2】
Aが、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり、Aが、1個のR4置換基で置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Aが、アリールまたはヘテロアリールであり、R4が、それぞれ独立にアルキル、ハロゲン、シアノ、−SO2NHR7、−CON(R7)2、−N(R7)2、−N(R7)COR7、−SO2N(R7)2、−N(R7)SO2R7、−COR7、−SO2R7、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−N(R7)2、または−(CH2)t−OR5であり、R4のアルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールはそれぞれ、1個〜3個のシアノ、アルキル、ハロゲン、−CF3、または−OR5でそれぞれ独立に置換されていてもよい、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Aが、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり、Aは、2個のR4置換基で置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Aが、アリールまたはヘテロアリールであり、各R4が、それぞれ独立にアルキル、ハロゲン、シアノ、−SO2NHR7、−CON(R7)2、−N(R7)2、−N(R7)COR7、−SO2N(R7)2、−N(R7)SO2R7、−COR7、−SO2R7、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−N(R7)2、または−(CH2)t−OR5であり、R4のアルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールはそれぞれ、1個〜3個のシアノ、アルキル、ハロゲン、−CF3、または−OR5でそれぞれ独立に置換されていてもよい、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
少なくとも1個のR4が−(CH2)t−アリールであり、tは0であり、アリールは、1個〜3個のシアノ、アルキル、ハロゲン、または−OR5で置換されていてもよい、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
各R4が−OR5である、請求項5に記載の化合物。
【請求項8】
Aが、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり、Aは、3個のR4置換基で置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
Aが、アリールまたはヘテロアリールであり、各R4が、それぞれ独立にアルキル、ハロゲン、シアノ、−SO2NHR7、−CON(R7)2、−N(R7)2、−N(R7)COR7、−SO2N(R7)2、−N(R7)SO2R7、−COR7、−SO2R7、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−N(R7)2、または−(CH2)t−OR5であり、R4のアルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールはそれぞれ、1個〜3個のシアノ、アルキル、ハロゲン、−CF3、または−OR5でそれぞれ独立に置換されていてもよい、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Bがアリールであり、1個だけから3個のR3置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
Bがアリールであり、1個だけのR3置換基で置換されており、R3はハロゲンである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
【化4】
が単結合であり、R1aおよびR1bがそれぞれ独立に水素またはアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
R1aおよびR1bが、これらが結合している炭素と一緒になって、シクロアルキレン部分またはヘテロシクロアルキレン部分を形成している、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
R1aおよびR1bがそれぞれ水素である、請求項12に記載の化合物。
【請求項15】
【化5】
が二重結合であり、R1bが不在である、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
前記式(I)の化合物が、式(II)を有する化合物
【化6】
[式中、A、R1a、R1bおよびR3は、請求項1で規定したとおりである]である、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項17】
前記式(I)の化合物が、式(III)を有する化合物
【化7】
[式中、A、R1a、R1bおよびR3は、請求項1で規定したとおりである]である、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項18】
哺乳動物に、有効量の請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与することを含む、神経障害および精神障害からなる群から選択される疾患または状態の治療方法。
【請求項19】
請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩と薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物。
【請求項20】
非定型抗精神病薬、コリンエステラーゼ阻害剤、ディメボン、またはNMDA受容体拮抗薬をさらに含む、請求項17に記載の組成物。
【請求項1】
式Iの化合物
【化1】
[式中、式Iにおいて、R2に結合している炭素の箇所およびスピロ環炭素の箇所に示す立体化学は、絶対立体化学であり、Bは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり、Bは、0個〜3個のR3基で置換されていてもよく、
Aは、それぞれ独立に、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールであり、前記アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールは、1個〜3個のR4で置換されていてもよく、
【化2】
が単結合であるとき、R1aおよびR1bは、それぞれ独立に、水素、アルキル、アルケニル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−OR5、−(CH2)tN(R7)2、−NH−(CH2)t−シクロアルキル、−NH−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−NH−(CH2)t−アリール、−NH−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−COR5、−(CH2)t−SO2R5、または−(CH2)t−CO2R5であり、前記アルキル、アルケニル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールであるR1aまたはR1b置換基は、1個〜3個のヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、−SO2R7、−NR7COR7、−CON(R7)2、−COOR7、−C(O)R7、−CN、または−N(R7)2で置換されていてもよく、前記アリール、アルキル、シクロアルキル、およびヘテロアリール置換基は、1個〜3個のハロゲン、アルキル、ヒドロキシル、または−O−アルキルで置換されていてもよく、またはR1aおよびR1bは、これらが結合している炭素と一緒になって、シクロアルキレン部分またはヘテロシクロアルキレン部分を形成しており、前記シクロアルキレンまたはヘテロシクロアルキレン部分は、1個〜3個のヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、−SO2R7、−NR7COR7、−CON(R7)2、−COOR7、−C(O)R7、−CN、または−N(R7)2で置換されていてもよく、前記アリール、アルキル、シクロアルキル、およびヘテロアリール置換基は、1個〜3個のハロゲン、アルキル、ヒドロキシル、または−O−アルキルで置換されていてもよく、
【化3】
が二重結合であるとき、R1bは不在であり、R1aは、水素、アルキル、アルケニル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−OR5、−(CH2)tN(R7)2、−NH−(CH2)t−シクロアルキル、−NH−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−NH−(CH2)t−アリール、−NH−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−COR5、−(CH2)t−SO2R5、または−(CH2)t−CO2R5であり、前記アルキル、アルケニル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールであるR1a置換基は、1個〜3個のヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、−SO2R7、−NR7COR7、−CON(R7)2、−COOR7、−C(O)R7、−CN、または−N(R7)2で置換されていてもよく、前記アリール、アルキル、シクロアルキル、およびヘテロアリール置換基は、1個〜3個のハロゲン、アルキル、ヒドロキシル、または−O−アルキルで置換されていてもよく、
R2は、アルキル、シクロアルキル、またはアルケニルであり、前記アルキル、シクロアルキル、またはアルケニルは、1個〜3個のハロゲン、ヒドロキシル、またはシアノで置換されていてもよく、
各R3は、それぞれ独立に、ハロゲン、アルキル、シアノ、ヒドロキシル、−O−アルキル、−O−シクロアルキル、−SO2R7、−N(R7)2、−COR7、−CON(R7)2、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールであり、前記R3のアルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールは、1個〜3個のR4で置換されていてもよく、
各R4は、それぞれ独立に、アルキル、ハロゲン、シアノ、−SO2NHR7、−CON(R7)2、−N(R7)2、−N(R7)COR7、−N(R7)CO2R7、−SO2N(R7)2、−N(R7)SO2R7、−COR7、−SO2R7、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−N(R7)2、または−(CH2)t−OR5であり、R1のアルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールはそれぞれ、1個〜3個のシアノ、アルキル、ハロゲン、−CF3、または−OR5でそれぞれ独立に置換されていてもよく、
各R5は、それぞれ独立に、水素、アルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールであり、前記−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールは、1個〜3個のR6で置換されていてもよく、
各R6は、それぞれ独立に、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、−(CH2)tN(R7)2、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールであり、
各R7は、それぞれ独立に、水素、アルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールであり、または2個のR7置換基が同じ窒素原子に結合しているとき、これらのR7置換基は、結合相手である窒素と一緒になって、ヘテロシクロアルキレン部分を形成していてもよく、前記アルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールは、1個〜3個のアルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、または−OR4で置換されていてもよく、
nは、1、2および3から選択される整数であり、
各tは、0、1、2および3からそれぞれ独立に選択される整数である]または薬学的に許容できるその塩。
【請求項2】
Aが、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり、Aが、1個のR4置換基で置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Aが、アリールまたはヘテロアリールであり、R4が、それぞれ独立にアルキル、ハロゲン、シアノ、−SO2NHR7、−CON(R7)2、−N(R7)2、−N(R7)COR7、−SO2N(R7)2、−N(R7)SO2R7、−COR7、−SO2R7、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−N(R7)2、または−(CH2)t−OR5であり、R4のアルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールはそれぞれ、1個〜3個のシアノ、アルキル、ハロゲン、−CF3、または−OR5でそれぞれ独立に置換されていてもよい、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Aが、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり、Aは、2個のR4置換基で置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Aが、アリールまたはヘテロアリールであり、各R4が、それぞれ独立にアルキル、ハロゲン、シアノ、−SO2NHR7、−CON(R7)2、−N(R7)2、−N(R7)COR7、−SO2N(R7)2、−N(R7)SO2R7、−COR7、−SO2R7、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−N(R7)2、または−(CH2)t−OR5であり、R4のアルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールはそれぞれ、1個〜3個のシアノ、アルキル、ハロゲン、−CF3、または−OR5でそれぞれ独立に置換されていてもよい、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
少なくとも1個のR4が−(CH2)t−アリールであり、tは0であり、アリールは、1個〜3個のシアノ、アルキル、ハロゲン、または−OR5で置換されていてもよい、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
各R4が−OR5である、請求項5に記載の化合物。
【請求項8】
Aが、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり、Aは、3個のR4置換基で置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
Aが、アリールまたはヘテロアリールであり、各R4が、それぞれ独立にアルキル、ハロゲン、シアノ、−SO2NHR7、−CON(R7)2、−N(R7)2、−N(R7)COR7、−SO2N(R7)2、−N(R7)SO2R7、−COR7、−SO2R7、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、−(CH2)t−ヘテロアリール、−(CH2)t−N(R7)2、または−(CH2)t−OR5であり、R4のアルキル、−(CH2)t−シクロアルキル、−(CH2)t−ヘテロシクロアルキル、−(CH2)t−アリール、または−(CH2)t−ヘテロアリールはそれぞれ、1個〜3個のシアノ、アルキル、ハロゲン、−CF3、または−OR5でそれぞれ独立に置換されていてもよい、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Bがアリールであり、1個だけから3個のR3置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
Bがアリールであり、1個だけのR3置換基で置換されており、R3はハロゲンである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
【化4】
が単結合であり、R1aおよびR1bがそれぞれ独立に水素またはアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
R1aおよびR1bが、これらが結合している炭素と一緒になって、シクロアルキレン部分またはヘテロシクロアルキレン部分を形成している、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
R1aおよびR1bがそれぞれ水素である、請求項12に記載の化合物。
【請求項15】
【化5】
が二重結合であり、R1bが不在である、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
前記式(I)の化合物が、式(II)を有する化合物
【化6】
[式中、A、R1a、R1bおよびR3は、請求項1で規定したとおりである]である、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項17】
前記式(I)の化合物が、式(III)を有する化合物
【化7】
[式中、A、R1a、R1bおよびR3は、請求項1で規定したとおりである]である、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
【請求項18】
哺乳動物に、有効量の請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与することを含む、神経障害および精神障害からなる群から選択される疾患または状態の治療方法。
【請求項19】
請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩と薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物。
【請求項20】
非定型抗精神病薬、コリンエステラーゼ阻害剤、ディメボン、またはNMDA受容体拮抗薬をさらに含む、請求項17に記載の組成物。
【公表番号】特表2012−509310(P2012−509310A)
【公表日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536976(P2011−536976)
【出願日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際出願番号】PCT/IB2009/055043
【国際公開番号】WO2010/058333
【国際公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際出願番号】PCT/IB2009/055043
【国際公開番号】WO2010/058333
【国際公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】
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