説明

たんぱく質飲料およびその製造方法

【課題】 たんぱく質ドリンクおよびその方法を提供する。
【解決手段】 この改良されたたんぱく質飲料は、たんぱく質含量が比較的高く、約0.01重量%ないし約15重量%のたんぱく質を含む。更に、約0.1容量部ないし約6容量部(液体1容量部に対して)の範囲の炭酸化濃度が適宜施される。好ましくは、たんぱく質は、ホエーたんぱく質、その他のたんぱく質からなる。このたんぱく質飲料はジュース及び/又はエネルギー発生向上を生じさせる添加剤が含まれる。このたんぱく質飲料は炭酸化を伴って又は伴わずに病原性微生物の不活性化処理が施され、ドリンクの味および口当たりを向上するようにしている。この病原性微生物の不活性化処理は、たんぱく質ドリンクの貯蔵又は取扱いのために使用される個々の包装体内で行われる。このたんぱく質飲料はたんぱく質飲料濃縮物(例えば濃縮シロップ又は濃縮粉体の形態)から製造することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はたんぱく質飲料、濃縮たんぱく質飲料およびこれらたんぱく質飲料および濃縮たんぱく質飲料の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この項目は、本発明の実施例に関係する主題の背景を説明するものである。なお、この項目で説明されている背景技術が法律的上の従来技術を示す、あるいは示唆するものであることを意図するものではない。更に、ここに記載した簡単な説明が、この技術の主題を完全に記述するものではなく、ここに開示したことを読者がより良く理解するためには背景技術を更に完全に調べることを希望する。
【0003】
炭酸乳製品が大きく求められてきており、幾つかの異なる種類の製品が開発されている。克服すべき重要な障害の1つは、高炭酸飲料の製造であり、例えば、室温で溶解されている二酸化炭素ガスを、それが溶解されている液体製品の容積の少なくとも半分とすることであり、その場合、製造、取扱い、運送および貯蔵の間に乳たんぱく質が分離したり沈殿したりしないことが要求される。製造容易性および保存寿命に加えて、従前の炭酸乳製品の味が一般に、炭酸塩化との関連で存在する或る種のたんぱく質により悪影響を受けるという問題があった。
【0004】
牛乳は2つの主なたんぱく質画分を含んでいる。カゼインが全たんぱく質の約80重量%を占め、ホエーたんぱく質が全たんぱく質の約20重量%を占めている。ホエーたんぱく質画分は、カゼイン画分が凝縮し(例えば酵素又は酸により)、チーズカードとして分離したときに可溶状態に留まることができるたんぱく質画分である。ホエーたんぱく質は数種類のたんぱく質画分を含むものであってもよい。例えば、β‐ラクトグロブリン、α‐ラクトグロブリン、ラクトアルブミン、イムノグロブリン(例えば、IgG1, IgG2, IgAおよびIgM)、ラクトフェリン、グリコマクロペプチド、ラクトペルオキシダーゼなどである。
【0005】
カゼインおよび大豆と比較して、ホエーたんぱく質は高い可溶性を示す。ホエーたんぱく質は、典型的には、その等電点(ネット電荷が0でのpH)である約pH 4.5ないし約pH5.5で可溶性が最も小さい。多くの炭酸飲料に見られるようなpHが約pH 4.5より小さい高い酸性系において、ホエーたんぱく質の酸溶解性が特に重要となる。しかし、混合時において、典型的にはpHが約6乃至約7であるホエーたんぱく質がその等電点の領域を通過するときにたんぱく質の沈降が生じることがある。たんぱく質の可溶性は熱により影響を受けることがあり、従って、低温殺菌を行う間に経験する加熱温度がその可溶性および流動性に悪影響を及ぼし、たんぱく質の沈降あるいはゲル化をもたらすことになる。
【0006】
ホエーたんぱく質は、カゼインと比較して、高い生物学的価値及び/又はたんぱく質消化性修正アミノ酸スコア(PDCAAS)を有する。消化管内でのホエーたんぱく質の物性はカゼインの物性とは全く区別されるものである。カゼインは胃部内でカードを形成し、これは胃部からゆっくり排出され、小腸に入る前において、その加水分解が増大する。その他、ホエーたんぱく質は殆ど直ちに空腸に到達するが、この腸内での加水分解はカゼインと比較して遅く、従って、その消化および吸収は腸の長い範囲に亘って行われる。
【0007】
たんぱく質源のたんぱく質効率(PER)は、或る所定の期間に亘って食べられたたんぱく質1グラム当りの若い動物の体重増加を測定することによりなされる。PERが2.5のたんぱく質は良好な品質のものと考えられている。ホエーたんぱく質は、PERが3.2であるから栄養学的にすぐれたたんぱく質であると考えられる。カゼインではPERは2.5であり、多くの一般的に使用されているたんぱく質ではPERは2.5未満である。例えば、大豆たんぱく質はPERが2.2、とうもろこしたんぱく質はPERが2.2、落花生たんぱく質はPERが1.8、小麦グルテンはPERが0.8である。このホエーたんぱく質の高いPERは、ホエーたんぱく質中の硫黄含有アミノ酸の高いレベルに一部、起因するものである。このような高いレベルは、免疫機能および抗酸化剤状態を向上させるホエーたんぱく質の能力に寄与するものと思われる。
【0008】
ホエーたんぱく質は分枝アミノ酸(BCAAs)源を豊富に含み、それは天然の食物源で知られている最も高いレベルのものである。BCAAsは運動選手にとって重要である。なぜならば、他の必須アミノ酸と異なって、これは筋肉組織に直接代謝され、運動およびレジスタンス・トレーニングの間において最初に使用されるアミノ酸であるからである。ロイシンは運動選手にとって重要である。なぜならば、それが筋肉たんぱく質合成および除脂肪筋肉支持および成長に重要な役割を果たしているからである。調査によれば、ロイシンのレベルの低い食事を採っている個人と比較して、運動をしている個人にとってロイシンを多く含む食事により利益が得られ、除脂肪筋肉が増大し、体質脂肪が少なくなることが示唆されている。ホエーたんぱく質分離物質は大豆たんぱく質分離物質よりも約45重量%多くロイシンを含んでいる。
【0009】
ホエーたんぱく質は幾つかの形態で入手することができる。すなわち、約1%ないし約99%ホエーたんぱく質の製剤として入手することができる。ホエーたんぱく質製剤はカゼインを除去することにより得られる水溶液の形で得ることができるが、その他の幾つかの形、例えば限定を意図するものではないが、ホエーたんぱく質抽出物、ホエーたんぱく質濃縮物、ホエーたんぱく質単離体又はホエーたんぱく質加水分解物などとしても得ることができる。
【0010】
ホエーたんぱく質濃縮物は、薄膜ろ過によりホエーから非たんぱく質成分を十分に除去することにより製造することができ、それによりたんぱく質を約25重量%乃至約89.9重量%の範囲内の或る濃度でホエーたんぱく質を含む仕上り乾燥製品とすることができる。
【0011】
ホエーたんぱく質単離体は、薄膜ろ過又はイオン交換吸収によりホエーから非たんぱく質成分を十分に除去することにより製造することができ、それによりホエーたんぱく質を約90重量%以上含む仕上り乾燥製品とすることができ、その他、もし存在するとすると、少量の脂肪、コレステロール、炭水化物(例えば、ラクトース)が含まれる。濃縮およびスプレー乾燥の前において、水性ホエーたんぱく質単離体は、約1重量%乃至約35重量%の濃度のホエーたんぱく質を含むものとし、脂肪、コレステロール、炭水化物を実質的に含まないものとすることもできる。
【0012】
ホエーたんぱく質加水分解物は、プロテアーゼ酵素による酵素的消化作用又は限定的酸分解又はペプチド結合の適当な機械的破壊により、より小さなペプチド、ポリペプチドを形成してなるホエーたんぱく質製剤である。ホエーたんぱく質加水分解物のたんぱく質濃度は出発物質に依存することになる。例えば、80重量%のホエーたんぱく質濃縮物から製造されるホエーたんぱく質加水分解物は80重量%のたんぱく質濃度を有することになり、90重量%のホエーたんぱく質単離体から製造されるホエーたんぱく質加水分解物は90重量%のたんぱく質濃度を有することになる。全てのホエーたんぱく質加水分解物が食物処方において同じようにふるまうものではない。従って、1つのホエーたんぱく質加水分解物が他のホエーたんぱく質加水分解物と交換可能とはならない。ホエーたんぱく質加水分解物の機能的および生物学的特性は、加水分解の程度、加水分解にどのプロテアーゼ酵素が使用されたかなどの因子により変化する。
【0013】
ホエーたんぱく質の加水分解は溶解性の増大につながるが、味に対してはマイナスのインパクトを与えることになる。ホエーたんぱく質は典型的には新鮮で、中性的な味を示し、他の食品中に味に悪影響を与えることなく混入させることができる。しかし、ホエーたんぱく質の加水分解により非常に苦い味となり、食品製品中に使用することができるホエーたんぱく質加水分解物の量に実際的な制限を課することになる。従って、ホエーたんぱく質加水分解物を用いて作られる高たんぱく質飲料は大量の甘味剤又は苦味マスク剤を用いて苦い味を克服する必要がある。しかし、そのような大量の甘味剤は多くの消費者にとって好ましくなかったり、あるいは或る用途においては、高たんぱく質飲料の苦い後味を満足な程度にマスキングすることは困難あるいは不可能である。
【0014】
ホエーたんぱく質は必須アミノ酸の全てを含み、従って、これは高品質の完全なたんぱく質源である。ここで“完全な”とは、ホエーたんぱく質が体の組織の成長のための必須アミノ酸の全てを含んでいるということである。ホエーたんぱく質が脂肪および炭水化物を殆ど含まない形態で入手することができるから、運動選手および特別の医学的要求を抱えたヒト(例えば、乳糖不耐症のヒト)にとって特に貴重な栄養源であり、ダイエットプログラムのための貴重な成分でもある。更に、ホエーたんぱく質は生物学的活性たんぱく質、例えばイムノグロブリン、ラクトペルオキシダーゼ、ラクトフェリンを含んでいるから、ホエーたんぱく質は、他のたんぱく質源、例えばた大豆たんぱく質を超える利点を有する。
【0015】
ホエーたんぱく質の入手可能性および使用を増大するため、現在入手可能な乳たんぱく質飲料にホエーたんぱく質飲料を含めるための努力がなされている。特に、炭酸飲料内にホエーたんぱく質をたんぱく質源として含めるための努力がなされている。残念ながら、炭酸化プロセスは一般にホエーたんぱく質の不安定化を生じさせ、或る条件下で、発泡及び/又はゲル化の問題を生じさせる。その結果、炭酸飲料内に含めることができるホエーたんぱく質の量は非常に限られたものとなっている。
【0016】
V.H.Holsingerによる記事(Adv. Exp. Med. Biol. 1978;105:735−47;“Fortification of soft drinks with protein from cottage cheese whey”)(非特許文献1)には、溶解性、安定性および風味の良好なコテージチーズホエーたんぱく質濃縮物が開示されており、これはソフトドリンクおよびその関連製品の栄養強化に適しているとしている。従来の飲料用成分で作られ、ホエーたんぱく質を飲料全体の重量の1重量%まで含む炭酸飲料はその透明性、色および風味を室温で203日間維持できるとしている。1%たんぱく質溶液のpH:2−3.4における透明性は80度(℃、°Fの明記はない)で6時間加熱しても損なわれなかったが、pHを4.7にシフトした際に、たんぱく質の平均37%が析出したため、或る構造的変化が生じたとしている。
【0017】
蒸留飲料又は炭酸飲料、特に酸性タイプのものに有用な白濁又はクリーミング剤が米国特許4,790,998(Marsha Schwartz;1988年12月13日;“Beverage Cloud Based On A Whey Protein−Stabilized Lipid”)(特許文献2)に記載されている。それに記載されている物質の組成は、酸性水溶液中に乳化させたホエーたんぱく質安定化脂質からなる。この特許のホエーたんぱく質安定化脂質の重要な特徴は脂質系のバランス化を図るもので、pHレベルが4.5未満でホエーたんぱく質を使用し、酸性乳化安定を図るため溶液を加熱、均質化するものである。全ての成分は天然のもの、すなわち、自然に典型的に見られる形態のものから変性されていない。
【0018】
Kudryavtsevaらによるロシア国アブストラクト(Molochnaya Promyshlennost、1981;5:45−46)(英文タイトル:Carbonated whey beverage)(非特許文献2)には、炭酸飲料の製造方法が曖昧に記載されている。その方法の主な工程は以下の通りである。すなわち、1.5%未満のたんぱく質および0.2%の脂肪を含み、滴定可能な酸度が75トーナー度未満のツボログ(Tvorog)ホエーをろ過し、6−8℃の温度で1日保持し、90−95℃の温度で加熱し、それを15分間保持し、60℃に冷却し、遠心分離し、不特定の成分を添加し、4−6℃に冷却し、COを注入する方法である。このアブストラクトには、その製品を細口ビンに収容し、王冠コルクで密封し、その後、8℃未満の温度で貯蔵することが記載されている。
【0019】
ツボログはロシアのソフトファーマーチーズである。ツボログは一般に、生乳を自然に酸味を持たせることにより作られる。しかし、スタータとしてバクテリア培養基又は酸を添加することにより凝乳させることにより製造することもできる。いったん、凝乳させた後、ツボログをフィルターにかけ、ツボログホエーからツボログカードを分離する。これは一般に、ホエーたんぱく質と、脂肪と、ラクトースとを含有する。
【0020】
米国特許4,804,552(Ahmedら;1989年2月14日発行;“Carbonated Liquid Dairy Product and Method of Production Thereof)(特許文献2)には、液状乳製品を、不安定化させることなく、液状乳製品1.0容量に二酸化炭素を”少なくとも“1.5容量溶解させたレベルまで炭酸塩化する方法が開示されている。ここでは、液状乳製品を30分を超えない時間、少なくとも160°Fまで加熱し、そこに含まれる固有の乳たんぱく質および灰分を少なくとも部分的に変性させる。この変性した液状乳製品はついで、約50°F未満の温度まで冷却させる。この冷却された液体を加圧二酸化炭素に曝し乳製品を炭酸塩化し、味と口当りを良くしている。この製品はついで、炭酸ガス飽和度を実質的に維持させることのできる密閉容器内に包装される。この炭酸塩化製品は少なくとも4.0のpHに緩衝され、同時に不安定化することなく高度に炭酸塩化されているとしている。
【0021】
米国特許6,403,129(Clarkら;2002年6月11日発行;“Carbonated Fortified Milk−Based And Method Of Making Carbonated Fortified Milk−Based Beverage For The Supplementation Of Essential Nutrients In The Human Diet)(特許文献3)には、含乳又は非乳ベース強化炭酸飲料が開示されており、これはヒトの飲食物に栄養分を供給するものである。ここに記載されている飲料は炭酸化により味を向上させ、体を改善させ、口当たりを改善させ、ラクトアルブミンおよびカゼインなどの牛乳たんぱく質の安定化を図るとしている。
【0022】
米国特許6,761,920(Jeffrey Kaplan;2004年7月13日発行;“Process For Making Shelf−Stable Carbonated Milk Beverage)(特許文献4)には、炭酸ガス含有又は炭酸塩化ミルクドリンクが開示されており、これは以下の方法で作られる。その方法は、予熱、加圧超加熱処理、加圧下でのガスによる炭酸化、容器への包装などの工程が含まれる。自己安定炭酸ミルク製品の製造方法は、10℃未満の温度、50KPA−200KPAの高圧で、二酸化炭素ガス又はガス混合物を加圧下でミルク製品に注入することが含まれる。典型的なプロセスにおいて、このミルク製品は80℃―138℃の温度で予熱し、700KPA又は適当な圧力下に維持された貯蔵タンク内で約138℃ないし焼く150℃の温度で超加熱処理することが行われる。炭酸化は、貯蔵容器内で滅菌処理、精製した二酸化炭素ガスの直接注入により行われるか、若しくはインラインで注入される。この炭酸化プロセスは好ましくは、2℃±14℃で行われる。ついで、この炭酸水は貯蔵タンクへ送られ、そこで450KPAの圧力および2℃ないし6℃の温度にて維持される。
【0023】
この特許において、何らかの理由により、この予熱され、超加熱処理されたミルク製品の炭酸化の量が不十分な場合、その製品を迂回させ、仕様書内で再低温滅菌される貯蔵タンクへの戻りループ内の炭酸化装置を介して再処理するようにしている。炭酸化の後、製品は滅菌容器に包装するための包装ステーションへと搬送される。製品のpHは製品に応じて、包装操作の間、4.0−5.7に好ましくは維持される。ミルク製品を個々の容器に包装した後、非毒性放射線又は低温滅菌により更に滅菌されるが、これをどのようにして行うかについては記述はない。
【0024】
ミルクおよび乳製品は微生物の広いスペクトルの成長および繁殖のための良好な環境を提供することになる。特定時間の熱の適用による低温滅菌は微生物の成長を防止または減少させるため、並びにミルクおよび乳製品の貯蔵寿命を増大させるために過去100年以上使用されている方法である。低温滅菌はミルクおよび乳製品中の全ての微生物を殺すものではない。しかし、その数を減少させるから、これらの製品を消費する人々に病気を生じさせることはない。滅菌されていない乳製品は、低温滅菌された乳製品を含めて、一般に貯蔵寿命が数週間程度の短期間に限られている。これは低温滅菌から生き残った、あるいは後の処理での微生物汚染により導入された微生物の成長による損傷のためである。
【0025】
低温滅菌の伝統的な方法は、バット低温滅菌であった。これは液体成分を大きなバット又はタンク内で少なくとも30分間加熱することからなる。この伝統的な低温滅菌法の改良が開発されている。それは高温短時間(HTST)滅菌、超低温滅菌(UP)法および超高温(UHT)滅菌法である。伝統的な低温滅菌に対するこれらの改良法は、より短い時間でより高い温度を使用するものであり、冷蔵無しで、3ヶ月を超える増大した貯蔵寿命を可能にする。しかし、使用される低温滅菌法に関係なく、滅菌された製品の安定性を改善するために安定剤および保存剤がしばしば必要となる。
【0026】
低温滅菌法による熱処理は、ミルクおよび酪農製品の官能的、栄養的特性に不利益的作用を及ぼすことがある。従って、貯蔵寿命を延ばすための非加熱方法、すなわち、ミルクおよび酪農製品の官能的、栄養的特性を有意に減少させたり、変化させたりすることのない方法についての必要性が生じる。
【0027】
低温滅菌に変わる1つの方法は高圧法(HPP)である。これは高い酸含有食品に特に適している。このHPPは、加熱を伴って又は伴うことなく、食料品を高圧に曝し微生物を不活性化する方法である。このHPPは、高静水圧法(HPP)および超高圧法(UHP)としても知られている。
【0028】
非熱HPPを、これら製品の官能的、栄養的特性を不利益的に変化させることなくミルクおよび酪農製品の貯蔵寿命を延ばすのに使用することもできる。非熱HPPは熱劣化を解消し、食品の‘新鮮’な特徴の保存を可能にするものである。低温滅菌の貯蔵寿命と同程度の貯蔵寿命をHPPにより達成することもできる。
【0029】
ミルクおよび酪農製品のHPPは、水(又は圧力伝達流体)充填圧力容器内の容器に製品を配置し、この圧力容器を閉じ、容器に印加される圧力を増大させことにより行うことができる。この圧力増大は、外圧増圧器により圧力容器内により多くの水を注入することによりなされる。この増大圧力は特定時間維持され、その後、減少させる。25℃において約600MPaの圧力レベルは一般に微生物の繁殖形、例えば非胞子形成病原体、繁殖期バクテリア、酵母およびカビを不活性化するのに十分である。
【0030】
HPPについては米国特許6,635,223(Maerz;2003年10月21日発行;“Method for inactivating microorganisms using high pressure processin)(特許文献5)に詳細に説明されている。ここでは、高圧プロセスを用いて製品中の微生物を不活性化する方法が記載されている。この方法は、製品を可撓性の容器に包装し、それを予め設定した加圧加熱温度で或る時間、加圧加熱し、その後、減圧することからなっている。この方法は更に、製品を或る時間をおいて、所定量の酸素に曝す工程を含む。これらの方法は食品、化粧品又は医薬品に適用することができる。
【0031】
生乳を酸素に曝したとき、あるいは低温滅菌に曝したときに減少する生乳内に自然に存在する二酸化炭素(CO)は抗菌性を有するものとして知られている。COは食品に殆ど害を及ぼさない。従って、COは食品腐敗微生物を抑制するのに適している。現在、COが微生物を抑制する概略的機構が少なくとも3つ知られている。これらの概略的機構については、J.H.Hotchkissらによる文献(Comprehensive Reviews in Food Science and Food Safety 2006;5:158−168;Addition of carbon dioxide to dairy products to improve quality:a comprehensive review)(非特許文献3)により詳しく記述されている。
【0032】
COによる微生物成長抑制機構の1つは、単に、COによるOの置換である。COによる微生物成長抑制の他の機構は、COの溶解による食品のpHの低下と、食品

長抑制の第3の機構は、微生物代謝に対するCOの直接的作用である。
【0033】
最後に述べた機構、つまり微生物の代謝に対するCOの直接的抗微生物作用は、COの溶解による膜流動性の変化、細胞内pHの減少、脱カルボキシ化反応およびDNA複製を含めて、代謝通路の直接的抑制の結果と思われる。COは全く親油性であり、バクテリアの脂質膜内で濃縮することができ、あるいはこの脂質膜を通過してバクテリアの細胞内で濃縮し、細胞内pHを低下させる。COは更に、遺伝子発現など微生物内の必要とする酵素プロセスと直接的に干渉することもある。
【0034】
ヨーロッパ特許出願公報、EP 0812544 A2(Henzlerら、1997年12月17日発行、“Method for preparing dairy products having increased shelf−life”)(特許文献6)には、乳製品にCOを導入することにより貯蔵寿命を増加させるようにした乳製品の製造方法が記載されている。この方法は、乳製品の流状ミルク画分をCOと接触させ、この流状ミルク画分およびCOを溶液内に混入させ、その溶液を、流状ミルク画分と、溶解したCOとの間に定常状態を得るのに十分な条件下に曝すことからなる。この特許の方法は広範の消費者用乳製品に採用できるとし、貯蔵寿命を約45日ないし60日に増加させることができるとしている。
【0035】
HPPとCOとの間の相互作用およびその食品腐敗酵素および微生物に対する作用が、CorwinおよびShellhammerによる文献(Journal of Food Science 2002;67:697−701;“Combined carbon dioxide and high pressure inactivation of pectin methylesterase, polyphenol oxidase, Lactobacillus plantarum and Esherichia coli”)(非特許文献4)に記載されている。ここで研究されている酵素、ここで研究されている微生物はLactobacillus plantarum ATCC 8014(L.plantarum),酸耐性乳酸形成、無胞子形成グラム陽性バクテリア、およびEsherichia coli K12(E.coli)、酸感応性無胞子形成グラム陰性バクテリアである。その研究の目的は、酵素および微生物を不活性化するための加圧プロセスの効力を増加させることにおけるCOの作用を判定することであった。PME,PPO,L.plantarumおよびE.coliを更に不活性化するため、500−800MPaで処理された溶液に対しCOを約0.2モル%添加している。このCOと、PMEおよびPPOについてそれぞれ25℃および50℃での圧力との間に有意な相互作用があることが見出された。PPOの活性は全ての圧力処理においてCOにより減少したとされている。L.plantarumの生存率は全ての圧力処理においてCOの添加により減少したとされている。COと高圧との組合せは有意な相互作用を有するとされている。加圧下において、E.coliの生存率に対するCOの効果は有意なものではなかったとされている。
【0036】
米国特許6,835,402(特許文献7)および米国特許6,866,877(特許文献8)(いずれもClarkらによるもので、夫々2004年12月28日および2005年3月15日発行;タイトルは夫々、“Carbonated Fortified Milk−Based Beverage And Method For Suppressing Bacterial Formation In The Beverage”および“Carbonated Fortified Milk−Based Beverage And Method For Suppressing Bacterial Growth In The Beverage”)には、乳又は非乳ベース強化炭酸飲料が開示されており、これらはヒトの食事に必須栄養素を供給するものとされている。飲料の組成を開示することに加えて、これら特許は、滅菌を伴って又は伴うことなく、バクテリア数を減少させると共に、ミルクベースの飲料中の必須栄養素の劣化を減少させるために炭酸化を使用する方法について開示している。1実施例として、COを予備低温滅菌において加え、UHT低温滅菌を使用して、飲料中のバクテリア・コロニーの成長を防止し、若しくは効果的に減少させ、栄養素の劣化を減少させることが記載されている。COを予備低温滅菌にて加えた場合、COは再度導入しなければならないとしている。なぜならば、低温滅菌が、存在するCOの殆どを拡散させてしまうからである。これは飲料の温度を約185°F−215°Fから約40°Fに降下させた後にCOをイン・ラインで添加することにより行われる。最終製品中のCO濃度は好ましくは約500ppmないし約3,000ppmの範囲としている。1000ppmは、飲料の1容量部当り約0.5容量部の炭酸化となるとしている。従って、最終製品は飲料の1容量部当り、約0.25容量部ないし約1.5容量部の二酸化炭素を含むことになる。この方法は、冷蔵なしで、10日ないし75日以上、貯蔵寿命を増加させるとしている。
【0037】
米国特許7,041,327B2(特許文献9)(Hotchkissら;2006年5月9日発行; “Carbon dioxide as an aid in pasteurization”)には、液体中のバクテリアおよび他の病原体の成長を抑制ないし減少させるための方法が記載されている。この方法は、液体にCOを導入し、バクテリアおよび他の病原体を熱的に不活性化するものであり、従って、COが加熱不活性化プロセスを向上させるとしている。この方法は広範な流体、液体、半固体および固体に適用可能であるとしている。加熱不活性化の前又はそれと同時に、COを散布又はバブリングにより製品に約400−2000ppmのレベルまで加えるとしている。このCOのレベルにおいて、通常滅菌(HTST)プロセスでの加熱の間に発生する微生物の死滅の量は、加熱不活性化工程の前にCOを添加することなしに行われた加熱不活性化のものよりも10%ないし90%も増加したとしている。この加熱不活性化を終了した後、遊離のCOは除去される。
【0038】
要求が増加している炭酸乳製品の1つは、高いジュース、高いたんぱく質含量の双方を提供する製品である。高炭酸化、高たんぱく質化ドリンクについて先に述べた製造時、輸送時、貯蔵時でのたんぱく質の沈殿、分離の問題は、飲料がジュースなどの付加成分を含有している場合に倍加する。ジュース飲料からたんぱく質の沈殿を克服するための方法が幾つか業界で知られている。しかし、その方法の殆どは安定剤を使用するものである。
【0039】
繊維質又は他の炭水化物をたんぱく質安定化剤として添加することもできる。例えば、ペクチン、セルロースガム、キサンタンガム、アラビアゴム、カラゲナン、グアガム、デキストリン、デキストローズモノハイドレート、ポリデキストロースなどである。これら安定化剤はたんぱく質の沈殿を防止するのに役立つが、自然に存在するカルシウムカチオンとの架橋のため飲料の粘度を増大させるという欠点を有する。この粘度の増大は、少なくとも或る用途においては、食感の乏しい飲料を生じさせるため望ましくない。使用することができる安定化剤の添加範囲は極めて狭い。例えば、0.06重量%未満のペクチン濃度でも、沈殿が大きな問題となる。その上、飲料の粘度が好ましくないほどに高くなる。安定化剤の理想的な量は各飲料処方について実験的に決定され、各バッチ毎に調整する必要がある。従って、たんぱく質安定化剤を含まずに、良好な溶解度を有する飲料をもたらす飲料処方は多くの用途において好ましいものである。
【0040】
英国特許GB 2,335,134(特許文献10)(Burke;2002年6月19日発行; “A beverage”)にも炭酸飲料が開示されている。これは、5−20重量%のフルーツジュースと、100cc当り2−6gの炭水化物と、5−20g/Lの可溶性ホエーたんぱく質加水分解物とを含有する。この飲料は4−6g/Lの割合の二酸化炭素を含み、pHは3.5未満である。このpHはクエン酸およびリンゴ酸で調整される。たんぱく質の沈殿は、使用される炭水化物の量、性質を調整することにより回避できるとされている。デキストローズモノハイドレートは最も好ましい炭水化物源といわれている。
【0041】
米国特許7,101,585 B2(特許文献11)(Shenら;2006年9月5日発行; “Ultra High Pressure Homogenization Process for Making a Stable Protein Based Acid Beverage”)には、酸性飲料の安定な懸濁液を製造する方法が記載されている。この場合、水和たんぱく質安定化剤(A)および香味料(B)を一緒にしてプレブレンド(I)とし、これを均質たんぱく質材料(C)のスラリー又は均質化プレブレンド(II)と一緒にする。このプレブレンドは、水和たんぱく質安定化剤(A)およびたんぱく質材料(C)のスラリーからなる。このブレンドを低温滅菌し均質化するようにしている。このブレンドの均質化は2段階で行われる。すなわち、一平方インチ当り8000-30,000ポンドの高圧段階および一平方インチ当り300-1,000ポンドの低圧段階である。酸性飲料組成物はpHが3.0乃至4.5である。この飲料はジュースを含むが、炭酸塩化されていない。ペクチンが安定化剤として添加されている。
【0042】
公開米国特許出願US 2003/0099753 A1(特許文献12)(Yang;2003年5月29日発行)には、フルーツジュース飲料組成物が開示されている。これはホエーたんぱく質分離物質およびホエーたんぱく質分離物質とホエーたんぱく質加水分解物質との組合せからなる群から選ばれるたんぱく質と;蔗糖、フラクトース、高フラクトース・コーンシロップ42(HFCS42)、HFCS55、更に蔗糖、フラクトース、HFCS42およびHFCS55の組合せ、およびマルトデキストリンと、蔗糖、フラクトース、HFCS42およびHFCS55からなる群から選択される他の炭水化物との組合せから選択される炭水化物と;クエン酸、燐酸、クエン酸と燐酸との組合せ、リンゴ酸と、クエン酸、燐酸から選択される他の食用酸と;フルーツジュース又は複数のフルーツジュースの組合せと;種々のビタミンおよびミネラルと;任意の繊維質および香味料とを含んでいる。この文献にはこのような組成物を作るための方法が開示されている。これらの成分を含む組成物は透明であり、pHが約4.0以下であり、粘度が約40センチポアズである。ペクチンを含むたんぱく質安定化剤が使用されている。
【0043】
米国特許4,478,858(特許文献13)(Dahlenら;1984年10月23日発行; “Protein containing fruit drink and process for the manufacture thereof”)には、たんぱく質含有フルーツジュースが開示されている。これはかんきつ類ジュース部分を10−85%含むフルーツジュース部分と、90−15%のミルク原材料部分であって、ホエーたんぱく質を最終製品の0.5−10重量%含むものと、甘味剤として、ホエーから作られた実質的に純粋なラクトースからなる加水分解ラクトース又は純粋グルコースおよびガラクトース誘導体を含有するミルク又はホエーの限外ろ過からのパーミエート(permeate)とからなっている。なお、このパーミエートはかんきつ類ジュース部分を含むフルーツ飲料においてもたんぱく質の結合剤として作用するとされている。このフルーツ飲料は、たんぱく質濃縮物、濃縮フルーツジュース及び/又はフルーツ芳香物、および濃縮加水分解ラクトースから、濃縮物として製造することができる。安定化剤を含む多糖類を、この濃縮物に添加してもよい。
【0044】
【特許文献1】米国特許4,790,998
【特許文献2】米国特許4,804,552
【特許文献3】米国特許6,403,129
【特許文献4】米国特許6,761,920
【特許文献5】米国特許6,635,223
【特許文献6】ヨーロッパ特許出願公報、EP 0812544 A2
【特許文献7】米国特許6,835,402
【特許文献8】米国特許6,866,877
【特許文献9】米国特許7,041,327B2
【特許文献10】英国特許GB 2,335,134
【特許文献11】米国特許7,101,585 B2
【特許文献12】公開米国特許出願US 2003/0099753 A1
【特許文献13】米国特許4,478,858
【特許文献14】米国特許No.6,620,452B1
【特許文献15】米国特許No.5,650,175
【特許文献16】米国特許出願No.20020136816
【非特許文献1】Adv. Exp. Med. Biol. 1987;105:735−47
【非特許文献2】ロシア国アブストラクト(Molochnaya Promyshlennost、1981;5:45−46)
【非特許文献3】Comprehensive Reviews in Food Science and Food Safety 2006;5:158−168
【非特許文献4】Journal of Food Science 2002;67:697−701
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0045】
以上説明したように、炭酸たんぱく質およびジュース飲料の開発において考慮しなければならない多くの異なるファクターが存在する。とりわけ、1)炭酸たんぱく質飲料で使用することができるたんぱく質の濃度;2)使用することができる炭酸塩化の量(かつ飲料の貯蔵安定性を可能にする);3)種々のたんぱく質含有炭酸飲料が自己安定であるようなpHについて上記参照文献の内の少なくとも1つは互いに反することを教唆しているように思われる。
【0046】
上述の参照文献の内の少なくとも或るものは処理方法について詳細に説明しておらず、当業者がそれを参照して実験して所望の炭酸たんぱく質飲料を製造することができないものとなっている。飲料の炭酸塩化の後に、加熱処理などにより微生物を不活性化することは、少なくとも或る用途においては問題となり、“再炭酸化”を後に行い、飲料が好ましい味および口当たりを有するようにする必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0047】
以下の詳細な説明の前に、本明細書および請求の範囲において、単一的な表現がなされていることがあるが、これらは明示がなされていない限り、複数の指示対象をも包含するものと理解されたい。
更に、ここに示されている「約」、「ほぼ」の用語は、その数値の±10%の範囲を包含するものである。
【0048】
以下に説明する方法で製造された本発明の実施例のたんぱく質飲料組成は、高たんぱく質含量(先に説明したものとの関係で)を提供するものであり、この場合、炭酸塩化の量も高いものである。更に、たんぱく質飲料は微生物の不活性化のため加熱処理されることがあるとしても、最終製品は予想を超えた長期間に亘る貯蔵安定性を表すものである。
【0049】
この発明により、当業界で先に知られている飲料のたんぱく質濃度と比べて、より高いたんぱく質濃度の改良されたたんぱく質飲料/ドリンクが開発された。
【0050】
たんぱく質の典型的な濃度は、約0.01重量%ないし約15重量%の範囲、より典型的には、約2重量%ないし約15重量%の範囲、最も典型的には約5重量%ないし約8重量%の範囲である。
【0051】
1実施例において、たんぱく質は基本的にカゼイナート(caseinate)を含まない。一般的に云って、基本的な無カゼイナートたんぱく質は先に説明したようなホエーたんぱく質である。或る実施例において、基本的に無カゼイナートたんぱく質が、幾らかのカゼイナートを含むものであったり、あるいはホエーたんぱく質単離物質又はホエーたんぱく質濃縮物から得られるホエーたんぱく質であり得る。しかし、他のホエーたんぱく質製剤、例えば、限定を意図するものではないが、ホエーたんぱく質抽出物、ホエーたんぱく質加水分解物を使用することもできる。ホエーたんぱく質単離物質は一般には、乾燥ホエーたんぱく質単離物質であり、約90重量%以上のたんぱく質を含むホエーたんぱく質濃縮物又はホエーたんぱく質単離物質水溶液であって約1重量%ないし約40重量%のホエーたんぱく質濃縮物である。ホエーたんぱく質濃縮物は一般には、約25重量%ないし約89.9重量%のたんぱく質濃度の乾燥ホエーたんぱく質単離物質である。ホエーの水溶液の形態も適当なものである。更に、総たんぱく質含量はホエーたんぱく質および大豆たんぱく質のような他のたんぱく質の混合物を添加することにより増大させることができる。
【0052】
ホエーたんぱく質は哺乳動物の乳から得られるたんぱく質分画である。商業的に入手可能なホエーたんぱく質は一般には牛乳から得ることができる。しかし、ホエーたんぱく質はあらゆる哺乳動物、例えば、限定的ではないが、ヤギ、羊、バッファロー、ラクダ、アメリカクログマ、ラマ、シカ、カンガルー、ブタ、イヌ、ウサギ、ゾウ、イルカ、ロバ、ウマ、アザラシ、ヒトの乳から得ることができる。その他、ホエーたんぱく質を組換えDNA技術により、周知の分子生物学技法を用いて作ることも可能である。
【0053】
他の実施例において、たんぱく質はホエーたんぱく質以外の任意の食用たんぱく質であってもよい。例えば、限定的ではないが、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、小麦たんぱく質、アサたんぱく質、ゼイン、アマたんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質、これらの組合せであってもよい。
【0054】
他の実施例において、たんぱく質は前述の種類のホエーたんぱく質と、それ以外の食用たんぱく質との組合せ、例えば、限定的ではないが、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、小麦たんぱく質、アサたんぱく質、ゼイン、アマたんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミンあるいはゼラチンたんぱく質との組合せであってもよい。
【0055】
上記実施例のいずれにおいても、乾燥たんぱく質(例えば、乾燥ホエーたんぱく質(例えば、単離物質又は濃縮物))又は乾燥大豆たんぱく質を使用する場合、この乾燥たんぱく質を水で水和してたんぱく質水溶液とする。一般に、この水性たんぱく質(単離物質、濃縮物又は水和物)のpHは、適当なpH調整剤を用い、飲料組成物と、たんぱく質とを混合する前に、この飲料組成物のpHと合致させるようにする。
【0056】
現在の動作理論により拘束されることを望まないが、飲料組成物への添加前にホエーたんぱく質水溶液のpHを下げることにより、すぐれた感覚受容性を有するたんぱく質飲料となる。これは、等電点の領域を通過するときのたんぱく質の析出又はゲル化を防止乃至少なくとも著しく減少させることによるものである。従来のドリンクは最終pHに迅速に移動させる試みはなされておらず、組成物を等電点又はその近傍で低温で長時間、休止させており、それにより内容物質の多く又は全てを析出させているものと考えられる。低溶解性の遷移状態を、析出が開始される前に妨害することが可能であるとする本発明者の発見に基づいて、従業者は僅かなテストにより、これらの透明な飲料を容易に作ることができる。
【0057】
ホエーたんぱく質は高い緩衝能力を有し、従って、このpH調整工程はホエーたんぱく質が飲料の酸を緩衝させるのを防止するものである。乾燥される前にホエーたんぱく質が酸性化される場合は、pHの調整は殆ど又は全く必要がなくなる。我々は、Inpro 90 HS熱安定性90%ホエーたんぱく質単離物が、10%水溶液に戻されたとき、そのpHが2.9−3.3となることを確認した。この物質はVitalus Nutrition, Inc.( Abbotsford, British Columbia, V4X2N1, カナダ国)から入手可能である。
【0058】
最終の飲料のジュースの典型的な濃度は、約0重量%乃至約100重量%の範囲、より一般的には約0重量%乃至約98重量%の範囲、最も一般的には約15重量%乃至約25重量%の範囲とする。一般に、ジュース源はフルーツジュース、野菜ジュース又はその組合せであり、それを丸ごと、液体として、濃縮液として、ピューレとして、あるいはそれらの組合せとして、若しくは、1又はそれ以上のジュース成分を含むその他の変形した形で添加することができる。より一般的には、ジュースを脱ペクチン化する。この場合、酵素消化、クロマトグラフィー、沈殿又は他のジュース脱ペクチン化法によりペクチンの殆どを除去する。ジュースを脱ペクチン化する1つの方法は、米国特許No.6,620,452B1に記載されているように、ペクチナーゼ酵素で処理することである。脱ペクチン化されたジュースは一般に、ペクチン含量が約0.05重量%ないし約0.25重量%のものである。
【0059】
単一フルーツジュース、単一野菜ジュース、フルーツジュースブレンド、野菜ジュースブレンドを使用することもできる。使用される多くの特定のジュースの幾つかの例としては、アルファルファ新芽、リンゴ、アプリコット、アボカド、たけのこ、バナナ、豆、豆もやし、ビート、あらゆる種類のイチゴ、キャベツ、ニンジン、セロリー、さくらんぼ、キウリ、スグリ、ナツメヤシ、イチジク、グレープフルーツ、ブドウ、グアバ、キウイ、キンカン、レモン、ライム、レイシフルーツ、マンダリン、マンゴ、あらゆる種類のメロン、ネクタリン、ノニ(noni)、オレンジ、パパイヤ、パッションフルーツ、桃、梨、パイナップル、プラム、ザクロ、スモモ、ハツカダイコン、ダイオウ、ルタバガ、海藻、カボチャ、タンジェロ、タンジェリン、トマト、カブなどである。しかし、如何なるタイプのジュースをも使用することができる。
【0060】
或る実施例においては、たんぱく質飲料が炭酸化される。炭酸化ドリンクの安定性を維持しつつ達成することができる炭酸化の程度は、たんぱく質量に鑑みて予想外に高い。すなわち、炭酸化の程度は、飲料中の液体1容量部当り、約0.1容量部ないし約6容量部である。より一般的には、炭酸化の程度を約1.6容量部ないし約3.5容量部とすること、最も一般的には約1.7容量部ないし約3.0容量部とすることができる。
【0061】
添加剤を、この基本的高たんぱく質飲料処方に組合せ、“高エネルギー” 高たんぱく質飲料とすることができる。例えば、飲料を飲んだ人の体内での脂肪酸の循環レベルを増大させるためにカフェインを添加してもよい。この循環の増大は、このような燃料の酸化を増大させ、一般に脂肪の酸化を向上させる。カフェインは脂肪酸代謝を向上させる手段として知られている。
【0062】
含有させることが出来る他の添加剤は、マグネシウムである。マグネシウムはエネルギーレベルに影響を及ぼし、体内での約300種以上の生化学的反応に必要なものである。マグネシウムは血糖レベルを規制するのを助け、正常な血圧を促進させ、エネルギー代謝およびたんぱく質合成をサポートする。
【0063】
エネルギーレベルに影響を与えるため第3の添加剤を含有させることができる。この第3の添加剤はシトルリン・マレートである。シトルリンはアミノ酸であって、窒素バランスおよび代謝プロセスにおいて役割を果たしている。補助剤としてのシトルリン・マレートはアミノ酸の塩である。シトルリン・マレートは乳酸代謝に影響を及ぼし、疲労を減少させることにより、酸素消費パーフォーマンスおよび能力を向上させる。
【0064】
代謝に対するこれらの影響の1つ又はそれ以上のものが、酸化的三燐酸アデノシン(ATP)の割合の増大という証拠により支持されている。これは基本的に細胞内エネルギー移動の“分子通貨”であり、筋肉の運動の間においてエネルギー生産を増大させる。エネルギーの発生を助けるこれら3つの添加剤およびそれらの組合せは、ここに記載されている高たんぱく質飲料に組み込むことができ、製品の生産性および保存寿命に殆ど悪影響を及ぼさない。
【0065】
シトルリン・マレート・エネルギー発生添加剤は遊離の状態では非常に苦い味がする。しかし、ここに記載した種類のたんぱく質飲料で使用されたシトルリン・マレートは意外にも良好な味の飲料を提供し、シトルリン・マレートを含まないレシペから大きく外れるような変更の必要性はなかった。
【0066】
高たんぱく質濃度に加えて、このたんぱく質飲料は、一般的な食品工業でモニターされる種類のバクテリアおよび他の腐敗性病原体のような生物学的病原性細菌を基本的に全く含まないものである。生物学的病原性細菌を不活性化するために使用された方法により、このたんぱく質飲料は、個々の容器に包装した後、あるいは非冷凍飲料産業で標準的な保存条件下で、1年以上経てもこれらの病原性細菌を基本的に全く含まないものとすることができる。このような生物学的病原性細菌の不存在に加えて、たんぱく質の沈殿、濃厚化がほとんどないか、全くなく、風味および色が維持され、更に、味および口当たりも維持される。濁りの無い、透明に作られた処方において、このたんぱく質飲料は貯蔵期間後も透明な色に保たれる。好ましい貯蔵温度は、凍結点(32°F)から約75°Fの間である。100°Fを超える温度で数ヶ月(例えば5ヶ月)保存することも可能であり、その場合も味および透明度が損なわれることはない。
【0067】
1実施例において、このたんぱく質飲料は、ドリンクの味および口当たりを提供するのに使用される炭酸化の存在下で細菌の不活性化を行うことが出来、その場合も、味および口当たりを提供するのに必要な最小限の炭酸化量が維持される。
【0068】
細菌を不活性化又は除去するための処置としては、高温に曝すことによる熱処理、無菌包装、炭酸化処理、オゾン処理、紫外線、高圧処理、薄膜浸透、パルス電界、超音波あるいはこれらの組合せを使用することができる。一般に、細菌不活性化のための処理は、炭酸たんぱく質ドリンクの貯蔵および取扱いのための個々の包装体内で行うことができる。個々の包装体内で行われた細菌不活性化のテストの結果、35°Fないし約75°Fの範囲の温度で1年以上保存した後においても、細菌についてのプレートカウントは無視し得るもの、典型的にはゼロであった。
【0069】
1実施例として、熱処理を細菌の不活性化には使用しない。この実施例においては、細菌不活性化をたんぱく質ドリンクに対し二酸化炭素を添加することにより行う。前述のように、COは、それによるOの置換、COの溶解および炭酸の形成による炭酸たんぱく質飲料のpHの引き下げ、および微生物の代謝に対するCOの直接的作用により細菌の成長を抑制する。
【0070】
他の実施例として、熱処理を細菌の不活性化には使用しない。この実施例においては、細菌不活性化をたんぱく質ドリンクに対する高圧プロセス(HPP)の適用により行う。このHPPは炭酸化および包装の前、炭酸化の後で包装の前、炭酸化および包装の後に、たんぱく質ドリンクに対し行われる。このHPPは炭酸化されていないたんぱく質ドリンクに対しても行うことができる。種々のタイプのHPP装置を使用することができる。例えば、Avure Technologies (22408 66th Avenue South, Kent, WA 98032);Elmhurst Research, Inc. (60 Loudonville Rd. Albany, NY 12204);NC Hyperbaric (28760 Tres Cantos, Madrid, Spain)社の製品を使用することができる。
【0071】
このHPPは、たんぱく質飲料充填容器を水(又は、他の圧力伝達流体)充填圧力容器内に配置し、圧力容器を閉じ、外部増圧器により、より多くの水を圧力容器内に導入することにより上記たんぱく質飲料充填容器に対する圧力を増大させることにより行われる。この高圧を特定時間保持させた後、減圧させる。25℃で約600MPaの圧力レベルで成長力のある微生物(例えば、胞子非形成病原体、繁殖性バクテリア、酵母およびカビ)の不活性化を行うことができる。このHPPは米国特許No.6,635,223 B2 (Maerz, 2003年10月21日;“Method for inactivating microorganisms using high pressure processing”)に記載されている方法により行うことができる。
【0072】
他の実施例として、熱処理を細菌の不活性化には使用しない。この実施例においては、細菌不活性化をたんぱく質ドリンクに対する二酸化炭素の供給および高圧プロセス(HPP)の適用の組合せ作用により行う。このHPPは包装の前又は包装の後に、たんぱく質ドリンクに対し行われる。
【0073】
他の実施例(複数)として、熱処理を細菌の不活性化には使用しない。これらの実施例においては、細菌不活性化が、炭酸化処理、無菌包装、オゾン処理、放射線、紫外線、HPP、薄膜浸透、パルス電界、超音波あるいはこれらの組合せにより行われる。
【0074】
本発明のたんぱく質飲料は更に、別の添加剤を含むものであってもよい。これらは栄養価(エネルギー発生向上のために特に加えられるもの以外)の向上;身体活動の間の筋肉系および関節の保護の助け;飲料の風味富化;飲料に対する所望の外観の付加(添加剤が飲料中で安定である場合)を目的とするものである。本発明の実施例において、このたんぱく質飲料を食事の代替として消費するようにすることができる。栄養価を向上させる添加剤の例としては、ビタミン、ミネラル(カルシウム又はカルシウム誘導体)、食用植物サプリメント、濃縮植物抽出物、グルコサミン、アミノ酸、脂肪酸、繊維質を挙げることができる。具体的例としては、特に制限するものではないが、例えば、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEのようなビタミン、亜鉛、クロム、鉄、カルシウム、マグネシウム(前述のもの)、カリウムなどのミネラル;ヤクヨウニンジン、イチョウビローバ(biloba)、ノコギリパルメット、緑茶、hoodia gordoniiなどの食用植物サプリメント;L-グルタミン、L-アルギニン、タウリン、クレアチン、N-アセチルシスチン、N-アセチル・カルニチン、L-ロイシン、L-イソロイシン、L-バリンなどのアミノ酸;ドコサヘキサエノン酸(DHA)、エイコサペンタエオン酸(EPA)、オメガ3'sおよびオメガ6'sなどの脂肪酸;オリゴフラクトポリサッカリド、コーン・ファイバー、カラスムギファイバー、アマ・ファイバーなどの繊維質を挙げることができる。
【0075】
ビタミンおよび栄養素が豊富で低カロリーの濃縮植物抽出物を添加することもできる。これらの抽出物はフルーツ、食用草木、野菜、その他の栄養成分の豊富な植物から得られるものであってもよい。これら抽出物の製造は従来の方法(例えば、米国特許No.6,620,452 B1)で行うことができる。しかし、これらの抽出物は市販されている。これらの抽出物の1例は緑茶から得られるもの(Sunphenon 90M(Taiyo International, Minneapolis, Minnesota 55416, USA))である。
【0076】
身体活動の間の筋肉系および関節の保護の助けとなる添加物の例は、ハイパーイミューン・ミルクたんぱく質濃縮物であり、これはたんぱく質飲料内に既に存在する食用栄養たんぱく質との組合せで働く。このハイパーイミューン・ミルクたんぱく質濃縮物は米国特許No.5,650,175に記載されている方法で製造することができる。ハイパーイミューン・ミルクたんぱく質の1例が、Stolle Milk Biologics of Chicago, IllからMicroLactin (登録商標)として入手可能(Humanetics社、Eden Prairie, MNにより配布)となっているが、これに限定されるものではない。このハイパーイミューン・ミルクたんぱく質濃縮物はホエーたんぱく質から分別などにより得ることができる。しかし、このハイパーイミューン・ミルクたんぱく質濃縮物はカゼインに似た機能的特性を示す。飲料処方でのハイパーイミューン・ミルクたんぱく質濃縮物の使用は一般に濁りのある飲料を生じさせる。
【0077】
香味剤はフルーツ様風味、コーラ様風味、バニラ様風味又はチョコレート様風味を提供するものであるが、これに限定されるものではない。例えば、特に制限されるものではないが、その他の香味剤(Stevia leaf extract and Lo Han Guo)も入手可能である。天然又は合成甘味料も使用することができる。例えば、特に制限されるものではないが、蔗糖、スクラロース、アスパルテーム及び/又はカリウム・アセスルファーム(acesulfame)、ネオテーム、ポリデキストロース、グリセリン、ソルビトール、ハイ・フルクトース・コーンシロップ、コーンシロップ、サッカリン、蜜、糖蜜、メープルシロップ、キシリトールなどを使用することができる。カロリー剤も添加することができる。クエン酸、フマル酸、アジピン酸、酒石酸、あるいは場合によっては、乳酸も酸っぱさを調整するのに添加してもよい。
【0078】
例えば、アスピリンなどの鎮痛剤の形の付加成分を特定の製品用途のために添加することができる。上述のカフェイン以外の穏やかな興奮剤、例えば緑茶などを添加してもよい。例えば、メラトニンのような弛緩剤を添加することもできる。
【0079】
安定性を付与するため、たんぱく質ドリンクには抗気泡剤(ジメチルポリシロキサン)、pH調整剤、例えば、燐酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、アジピン酸、場合によっては乳酸を含めることができる。過度のクエン酸およびリンゴ酸の添加は酸っぱ味および渋みを生じさせ、口当たりの好ましくない不快な飲料を生じさせることになる。燐酸は現在のところpH調整剤として好ましい。なぜならば、所望のpHを得るのに必要な量は一般に少なくて済み、飲料の味もこのpH調整剤によって余り影響されないからである。たんぱく質飲料の調整されたpHは一般に約2.0ないし約5.5、より一般的には約2.0ないし約3.4である。更なる安定性を得るために、カゼイナートを含む成分を基本的に排除するよう処方してもよい。たんぱく質飲料のpHにおいて、カゼイナートは不安定である。
【0080】
1又はそれ以上の保存剤をたんぱく質飲料に添加してもよい。例えば、1又はそれ以上の化学保存剤又は1又はそれ以上の天然保存剤、若しくはそれらの組合せである。使用可能な化学保存剤の例としては、例えば、ソルベート、ベンゾエートがある。使用可能な天然保存剤としては、例えば、ニシン(nisin)、ナタマイシンがあり、これらは例えば、Danisco A/S Langebrogade 1 DK-1001 Copenhagenなどの食材メーカーから市販されている。
【0081】
たんぱく質飲料は、抗気泡剤、pHを約2.0ないし約5.5に調整する量のpH調整剤、最終たんぱく質含量を約0.01重量%ないし約15重量%の範囲にするのに十分な量のたんぱく質を水に混合させ、更に二酸化炭素を、液体混合物1容量部当り約0.1容量部ないし約6容量部の範囲で飲料に炭酸化がなされたたんぱく飲料が得られるような量を以ってこの混合物に添加することにより製造することができる。この方法の或る具体例として、二酸化炭素を滅菌炭酸水として添加してもよい。他の具体例として、滅菌二酸化炭素を液体混合物内に泡立たせ、これを所望の二酸化炭素量が得られるまで継続する。いずれの具体例においても、飲料中の最終たんぱく質量を約0.01重量%ないし約15重量%の範囲、炭酸化のレベルを液体混合物1容量部当り約0.1容量部ないし約6容量部の範囲とする。他の実施例として、飲料中の最終たんぱく質量を約2重量%ないし約15重量%の範囲、炭酸化のレベルを液体混合物1容量部当り約0.1容量部ないし約6容量部の範囲とすることができる。
【0082】
たんぱく質飲料は、抗気泡剤、pHを約2.0ないし約5.5に調整する量のpH調整剤、飲料中の最終ジュース含量が約0重量%ないし約100重量%の範囲となる量のジュース、最終たんぱく質含量が約0.01重量%ないし約15重量%の範囲となるような十分な量のたんぱく質を水に混合させ、得られた混合物を約140°Fないし約188°Fの範囲の温度で混合物中に存在する微生物を不活性化するのに適当な時間、加熱し、ついで、この混合物を約40°F以下の温度まで冷却し、更に二酸化炭素を、液体混合物1容量部当り約0.1容量部ないし約6容量部の範囲で飲料に炭酸化がなされた炭酸飲料が得られるような量を以ってこの混合物に添加することにより製造することができる。この方法の或る具体例として、二酸化炭素を滅菌炭酸水として添加してもよい。他の具体例として、滅菌二酸化炭素を液体混合物内に泡立たせ、これを所望の二酸化炭素量が得られるまで継続する。いずれの具体例においても、最終ジュース含量が約0重量%ないし約100重量%の範囲となる範囲、飲料中の最終たんぱく質量を約0.01重量%ないし約15重量%の範囲、炭酸化のレベルを液体混合物1容量部当り約0.1容量部ないし約6容量部の範囲とする。他の実施例として、最終ジュース含量が約0重量%ないし約98重量%の範囲となる範囲、飲料中の最終たんぱく質量を約2重量%ないし約15重量%の範囲、炭酸化のレベルを液体混合物1容量部当り約0.1容量部ないし約6容量部の範囲としてもよい。
【0083】
たんぱく質飲料は、上述のような方法で製造し、更に、たんぱく質飲料中の微生物を不活性化するため、HPPの工程を更に加えてもよい。このHPP工程は二酸化炭素の添加の前、又は添加の後に行うことができる。炭酸たんぱく質飲料を容器へ包装する前又は包装した後にHPPで処理してもよい。
【0084】
たんぱく質飲料は更に、上述のような方法で製造し、更に、この混合物の加熱を炭酸化付与の前ではなく、その後に行うことができる。このことは、加熱および冷却プロセスの間において、炭酸化を維持するための方策が要求される。我々は、炭酸たんぱく質飲料を個々のサイズの容器に包装し、この容器を細菌不活性化処理することにより炭酸化を維持し得ることを見出した。
【0085】
他の実施例として、たんぱく質飲料はアルコールを約0容量%ないし約15容量%の範囲含むものであってもよい。一般にアルコールは約4容量%ないし約8容量%の範囲で含ませることができる。使用されるアルコールはモルトをベースとしたものから、あるいは穀物の発酵から得ることができる。
【0086】
他の実施例として、たんぱく質飲料は濃縮した形として製造することができる。これは消費の前に液体(例えば、特に制限されるものではないが、水、フルーツジュース、野菜ジュース、お茶、アルコール、コーヒー、ミルク、大豆ミルク、米ミルク、アーモンドミルク、これらの組合せ)で希釈することができる。或る実施例として、希釈に使用される液体は炭酸水又は蒸留水である。蒸留水を使用する場合は、希釈後に炭酸ガスで炭酸化することができる。たんぱく質飲料濃縮物は例えば、たんぱく質飲料濃縮シロップ又はたんぱく質飲料濃縮粉として製造することができる。
【0087】
1例として、たんぱく質飲料濃縮シロップは、約0重量%ないし約60重量%のジュース濃縮物(Brix値が約20°ないし約75°)および約0.05重量%ないし約60重量%のたんぱく質を含むものであってもよい。他の例として、たんぱく質飲料濃縮シロップは、約0重量%ないし約60重量%のジュース濃縮物(Brix値が約20°ないし約75°)および約10重量%ないし約75重量%のたんぱく質を含むものであってもよい。このようなたんぱく質飲料濃縮シロップは、包装時においても、冷蔵なしの後の貯蔵に間においてもたんぱく質の溶解性を実質的に維持する。更に、この実施例の、たんぱく質飲料濃縮シロップは、包装時においても、後の貯蔵に間においても、ヒトの健康を害するような病原性微生物が実質的に皆無のものである。
【0088】
他の例として、たんぱく質飲料濃縮シロップは、約10重量%ないし約15重量%のジュース濃縮物(Brix値が約60°ないし約70°)および約5重量%ないし約40重量%のたんぱく質を含むものであってもよい。
【0089】
更に他の例として、たんぱく質飲料濃縮シロップは、約40重量%ないし約60重量%のジュース濃縮物(Brix値が約40°ないし約50°)および約5重量%ないし約40重量%のたんぱく質を含むものであってもよい。
【0090】
たんぱく質飲料濃縮シロップは、約0重量%のジュース濃縮物および約0.05重量%ないし約40重量%のたんぱく質を含むものであってもよい。
【0091】
たんぱく質飲料濃縮シロップのために使用されるジュース濃縮物は単一フルーツジュース、単一野菜ジュース、フルーツジュースブレンド、野菜ジュースブレンド又はジュース・野菜ジュースブレンドから得ることができる。使用される多くの特定のジュースの幾つかの例としては、アルファルファ新芽、リンゴ、アプリコット、アボカド、たけのこ、バナナ、豆、豆もやし、ビート、あらゆる種類のイチゴ、キャベツ、ニンジン、セロリー、さくらんぼ、キウリ、スグリ、ナツメヤシ、イチジク、グレープフルーツ、ブドウ、グアバ、キウイ、キンカン、レモン、ライム、レイシフルーツ、マンダリン、マンゴ、あらゆる種類のメロン、ネクタリン、ノニ(noni)、オレンジ、パパイヤ、パッションフルーツ、桃、梨、パイナップル、プラム、ザクロ、スモモ、ハツカダイコン、ダイオウ、ルタバガ、海藻、カボチャ、タンジェロ、タンジェリン、トマト、カブ、これらの組合せなどである。しかし、如何なるタイプのジュースをも使用することができる。
【0092】
たんぱく質飲料濃縮シロップのために使用されるたんぱく質は基本的にカゼイナートを含まない。或る実施例において、基本的に無カゼイナートたんぱく質が、幾らかのカゼイナートを含むものであったり、あるいは前述のような種類のホエーたんぱく質であったりすることがある。基本的に無カゼイナートたんぱく質が、ホエーたんぱく質単離物質又はホエーたんぱく質濃縮物から得られるホエーたんぱく質であり得る。しかし、他のホエーたんぱく質製剤、例えば、限定を意図するものではないが、ホエーたんぱく質抽出物、ホエーたんぱく質加水分解物を使用することもできる。ホエーたんぱく質単離物質は一般には、乾燥ホエーたんぱく質単離物質であり、約90重量%以上のたんぱく質を含むホエーたんぱく質濃縮物又はホエーたんぱく質単離物質水溶液であって約1重量%ないし約40重量%のホエーたんぱく質濃縮物である。ホエーたんぱく質濃縮物は一般には、約25重量%ないし約89.9重量%のたんぱく質濃度の乾燥ホエーたんぱく質単離物質である。しかし、ホエーの水溶液の形態も或る用途においては適当なものである。
【0093】
たんぱく質飲料濃縮シロップのために使用されるたんぱく質はホエーたんぱく質以外の任意の食用たんぱく質であってもよい。例えば、限定的ではないが、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、小麦たんぱく質、アサたんぱく質、ゼイン、アマたんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質、これらの組合せであってもよい。
【0094】
たんぱく質飲料濃縮シロップのために使用されるたんぱく質は、前述のような種類のホエーたんぱく質と、ホエーたんぱく質以外の任意の食用たんぱく質との組合せであってもよい。例えば、限定的ではないが、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、小麦たんぱく質、アサたんぱく質、ゼイン、アマたんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質、これらの組合せであってもよい。
【0095】
乾燥たんぱく質(例えば、乾燥ホエーたんぱく質(例えば、単離物質又は濃縮物))又は乾燥大豆たんぱく質を使用する場合、この乾燥たんぱく質を水で水和してたんぱく質水溶液とする。一般に、この水性たんぱく質(単離物質、濃縮物又は水和物)のpHは、適当なpH調整剤を用い、飲料組成物と、たんぱく質とを混合する前に、この飲料組成物のpHと合致させるようにする。
【0096】
たんぱく質飲料濃縮シロップは更に、充填剤を約0重量%ないし約100重量%含むものであってもよい。この場合の充填剤としては、水、甘味剤、香味料、着色剤、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、濃縮植物抽出物、保存剤およびこれらの組合せを使用することができる。
【0097】
たんぱく質飲料濃縮シロップに対し、細菌の不活性化処理することができる。例えば、低温殺菌、無菌包装、炭酸化処理、オゾン処理、放射線、紫外線、高圧処理、薄膜浸透、パルス電界、超音波あるいはこれらの組合せ、あるいはその他の細菌不活性化処理を使用することができる。
【0098】
たんぱく質飲料濃縮シロップは約2倍シロップないし約25倍シロップとすることができる。他の実施例として、たんぱく質飲料濃縮シロップは、1容量部のたんぱく質飲料濃縮シロップを4容量部の液体で希釈してたんぱく質飲料とすることができる約5倍シロップとすることができる。この液体はヒトの消費のために適した如何なる液体であってもよい。例えば、特に制限されるものではないが、水、フルーツジュース、野菜ジュース、お茶、アルコール、コーヒー、ミルク、大豆ミルク、米ミルク、アーモンドミルク、又はこれらの組合せである。
【0099】
或る実施例として、たんぱく質飲料濃縮シロップから作られるたんぱく質飲料は炭酸飲料であってもよい。炭酸飲料の炭酸化の程度は、飲料1容量部当り、約1.0容量部ないし約3.5容量部、より好ましくは、約1.6容量部ないし約3.5容量部、更に好ましくは、約1.6容量部ないし約3.0容量部とする。
【0100】
炭酸化は炭酸液の形で加えることができる。例えば、特に制限されるものではないが、炭酸水を使用することである。この炭酸化は無菌二酸化炭素をたんぱく質飲料内にて泡立たせ、これを所望量の二酸化炭素が加えられるまで継続する。この炭酸化は食用炭酸化源、例えば、特に制限されるものではないが、酸又は酸混合物と反応し得る炭酸塩物質を使用し、水との接触により二酸化炭素を放出させるようにする(例えば、米国特許出願No.20020136816参照(その内容は参照としてここに組み込まれるものとする))。
【0101】
或る実施例として、たんぱく質飲料濃縮シロップを個人で使用できるようにし、1回使用用包装としたり、家庭での使用に適した例えば50mL−1500mLビンなどの小さなビンに包装したりすることも出来る。他の実施例として、たんぱく質飲料濃縮シロップを大きな容器に包装し、食料サービス飲料ディスペンサーでの使用、レストランでの使用又はバー飲料ディスペンサーでの使用のために供してもよい。更に他の実施例として、たんぱく質飲料濃縮シロップを、瓶詰め工場又は他の商業用飲料製造施設でたんぱく質飲料を製造するのに使用されるよう大きなバッチとして製造することもできる。
【0102】
たんぱく質飲料濃縮シロップは、Brix値が約20°ないし約75°のジュース濃縮物をたんぱく質と混合して、約0重量%ないし約60重量%のジュース濃縮物を含み、たんぱく質を約0.05重量%ないし約60重量%含む混合物とすることができる。このたんぱく質飲料濃縮シロップは室温で貯蔵できる容器に包装することができる。
【0103】
他の実施例として、たんぱく質飲料濃縮物はたんぱく質飲料濃縮粉であってもよく、この場合、乾燥ジュース粉として、これを約0重量%ないし約100重量%含み、たんぱく質を約0.05重量%ないし約100重量%含むものとなる。
【0104】
1例として、たんぱく質飲料濃縮粉中のたんぱく質の量を約45重量%ないし約95重量%としてもよい。
【0105】
他の例として、たんぱく質飲料濃縮粉中のジュースの重量を約0重量%ないし約50重量%とすることができる。
【0106】
たんぱく質飲料濃縮粉のために使用される乾燥ジュース粉は単一フルーツジュース、単一野菜ジュース、フルーツジュースブレンド、野菜ジュースブレンド又はジュース・野菜ジュースブレンドから得ることができる。使用される多くの特定のジュースの幾つかの例としては、アルファルファ新芽、リンゴ、アプリコット、アボカド、たけのこ、バナナ、豆、豆もやし、ビート、あらゆる種類のイチゴ、キャベツ、ニンジン、セロリー、さくらんぼ、キウリ、スグリ、ナツメヤシ、イチジク、グレープフルーツ、ブドウ、グアバ、キウイ、キンカン、レモン、ライム、レイシフルーツ、マンダリン、マンゴ、あらゆる種類のメロン、ネクタリン、ノニ(noni)、オレンジ、パパイヤ、パッションフルーツ、桃、梨、パイナップル、プラム、ザクロ、スモモ、ハツカダイコン、ダイオウ、ルタバガ、海藻、カボチャ、タンジェロ、タンジェリン、トマト、および/またはカブ、これらの組合せなどである。しかし、如何なるタイプのジュースをも使用することができる。
【0107】
たんぱく質飲料濃縮粉のために使用されるたんぱく質は基本的にカゼイナートを含まない。基本的にカゼイナート無含有たんぱく質は、前述のようなホエーたんぱく質であってもよい。基本的にカゼイナート無含有たんぱく質が、ホエーたんぱく質単離物質又はホエーたんぱく質濃縮物から得られるホエーたんぱく質であり得る。しかし、他のホエーたんぱく質製剤、例えば、限定を意図するものではないが、ホエーたんぱく質抽出物、ホエーたんぱく質加水分解物を使用することもできる。ホエーたんぱく質単離物質は、乾燥ホエーたんぱく質単離物質であり、約90重量%以上のたんぱく質を含むホエーたんぱく質濃縮物である。ホエーたんぱく質濃縮物は約25重量%ないし約89.9重量%のたんぱく質濃度の乾燥ホエーたんぱく質濃縮物であってもよい。
【0108】
たんぱく質飲料濃縮粉のために使用されるたんぱく質はホエーたんぱく質以外の任意の食用たんぱく質であってもよい。例えば、限定的ではないが、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、小麦たんぱく質、アサたんぱく質、ゼイン、アマたんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質、これらの組合せであってもよい。
【0109】
たんぱく質飲料濃縮粉のために使用されるたんぱく質は、前述のような種類のホエーたんぱく質と、ホエーたんぱく質以外の任意の食用たんぱく質との組合せであってもよい。例えば、限定的ではないが、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、小麦たんぱく質、アサたんぱく質、ゼイン、アマたんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質、これらの組合せであってもよい。
【0110】
たんぱく質飲料濃縮粉は更に、充填剤を約0重量%ないし約100重量%含むものであってもよい。この場合の充填剤としては、甘味剤、香味料、着色剤、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、濃縮植物抽出物、保存剤およびこれらの組合せを使用することができる。
【0111】
たんぱく質飲料濃縮粉は液体で希釈してたんぱく質飲料とすることができる。この液体はヒトの消費のために適した如何なる液体であってもよい。例えば、特に制限されるものではないが、水、フルーツジュース、野菜ジュース、お茶、アルコール、コーヒー、ミルク、大豆ミルク、米ミルク、アーモンドミルク、又はこれらの組合せである。
【0112】
或る実施例として、たんぱく質飲料濃縮粉から作られるたんぱく質飲料は炭酸飲料であってもよい。炭酸飲料の炭酸化の程度は、飲料1容量部当り、約1.6容量部ないし約3.5容量部とすることができる。
【0113】
炭酸化は炭酸液の形で加えることができる。例えば、特に制限されるものではないが、炭酸水を使用することである。この炭酸化は無菌二酸化炭素をたんぱく質飲料内にて泡立たせ、これを所望量の二酸化炭素が加えられるまで継続する。この炭酸化は食用炭酸化源、例えば、特に制限されるものではないが、酸又は酸混合物と反応し得る炭酸塩物質を使用し、水との接触により二酸化炭素を放出させるようにする(例えば、米国特許出願No.20020136816参照(その内容は参照としてここに組み込まれるものとする)。
【0114】
1実施例として、たんぱく質飲料濃縮粉を個人で使用できるようにし、1回使用用包装としたり、家庭での使用に適した例えば500g−1000g用容器などの小さな容器に包装したりすることも出来る。他の実施例として、たんぱく質飲料濃縮シロップを大きな容器に包装し、食料サービス飲料ディスペンサーでの使用、レストランでの使用又はバー飲料ディスペンサーでの使用のために供してもよい。更に他の実施例として、たんぱく質飲料濃縮粉を、瓶詰め工場でたんぱく質飲料を製造するのに使用されるよう大きなバッチとして製造することもできる。
【0115】
たんぱく質飲料濃縮粉を乾燥製品、例えば、特に制限されるものではないが、粉体、顆粒、結晶、その他の乾燥粒状物質として製造することができる。この乾燥製品は種々の種類の乾燥状成分と混合して作ることができる。その他、この乾燥製品は、上述のような種々の成分と混合することにより、濃縮シロップとし、これを後に従来の乾燥法を用いて乾燥し、乾燥粉体とすることができる。この場合の乾燥方法としては、例えば、特に制限されるものではないが、凍結乾燥、噴霧乾燥、流動床乾燥、ドラム乾燥、又はこれらの組合せなどがある。
【0116】
或る実施例として、たんぱく質飲料濃縮粉を、乾燥ジュース濃縮粉と混合して、ジュース濃度が約0重量%ないし約100重量%であり、たんぱく質濃度が約0.05重量%ないし約100重量%となるように製造することができる。
【0117】
以下に記載する多くの実施例において、使用されたたんぱく質はホエーたんぱく質である。なぜならば、このたんぱく質は、先に説明した種類のものとの比較において味および他の栄養素の点で有利であるからである。しかし、当業者であれば、pHを上下に調整すること、及び/又は他のたんぱく質を約0.01%ないし約15%含む炭酸たんぱく質ドリンクを作り得ることは理解されるであろう。この他のたんぱく質の例としては、限定するものではないが、乳たんぱく質、大豆たんぱく質、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、小麦たんぱく質、アサたんぱく質、ゼイン、アマたんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質およびこれらの組合せを挙げることができる。これらを単独又は組合せることにより本発明のたんぱく質飲料を作ることができる。これらの普通のたんぱく質源の加水分解物および誘導体も本発明における実施例で使用することができる。
【0118】
以下に記載する実施例の殆どにおいて、細菌を不活性化するのに使用される方法は低温殺菌であるが、他の方法、例えば、無菌包装、炭酸化処理、オゾン処理、放射線、紫外線、高圧処理、薄膜浸透、パルス電界、超音波あるいはこれらの組合せを使用することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0119】
[実施例]
実施例1
たんぱく質飲料を以下のような概略的手法で製造した。抗気泡剤を、飲料の最終容量に約半分を占めることになる量の水に添加した。その他の上述した添加剤もこの時点で水に加えた。抗気泡剤(所望とする最終製品に応じて他の添加剤も含まれる)を含有するこの水のpHを、典型的には燐酸を使用して約2ないし3.4の範囲に調整した。次に、ホエーたんぱく質を、この水/添加剤混合物に添加した。この混合物を約20秒間、約185°Fで加熱し、微生物を不活性化し、ついで約40°Fに冷却した。0.2ないし8容量部(水1容量部当り)の二酸化炭素ガスを含む炭酸水を上記の冷却した混合物に添加し、飲料の総量中の二酸化炭素ガスの量が水1容量部当り約0.1ないし約4容量部となるようにした。
【0120】
必要に応じて、燐酸などの適当な酸の添加により、この混合物の最終pHが2ないし3.4となるように調整してもよい。
【0121】
実施例2
たんぱく質飲料を以下の手法で製造した。水、抗気泡剤、他の添加剤およびホエーたんぱく質からなる混合物を製造した。そのpHを約2ないし3.4の範囲に調整した。この混合物の容量は、所望量の二酸化炭素と一緒にしたときに炭酸化混合物の最終容量が炭酸たんぱく質飲料の所望の組成(出来るだけ近い)を提供できるものとした。この混合物を、公知の常套手段を用いて細菌の不活性化のために加熱した。ついで、二酸化炭素ガスをこの混合物中に導入して泡立たせ、二酸化炭素ガスを0.1ないし4容量倍含む炭酸化量を得た。更に少量の水を加え、所望の最終濃度の水を含む炭酸たんぱく質飲料を得た。pHは燐酸又は前述の種類の生物学的適合性を有する他の酸を用いて約2ないし3.4の範囲に再調整した。
【0122】
本発明の良好な味の飲料を作るために使用されるホエーたんぱく質はホエーたんぱく質濃縮物であってホエーたんぱく質が約25重量%ないし約89.9重量%を占めるものであってもよい。このホエーたんぱく質はホエーたんぱく質を少なくとも90重量%含むホエーたんぱく質単離物質であってもよい。しかし、本発明の炭酸飲料中に含まれるホエーたんぱく質の最終濃度は、最終炭酸たんぱく質飲料組成物の約0.01重量%ないし約15重量%を占めるものとなる。
【0123】
甘味剤を使用する場合、フルーツの風味、チョコレート、バニラ、その組合せ、その他を添加してもよく、これは一般に、栄養剤及び/又はハーブ・サプリメントの場合と同様に、炭酸化工程の前に行われる。
【0124】
実施例1および2に関して、特殊の製品を製造するために更なる成分、例えば、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン)又は弛緩剤などを添加してもよい。これらの成分は、通常、加熱処理および炭酸化工程の双方の前に、それらの2つの工程の順序に関係なく、上記混合物中に添加される。
【0125】
炭酸化を含めて、これら成分の全てを上記混合物中に存在させた後、この炭酸たんぱく質飲料組成物は、大きい容器又は個々の容器(例えば、ガラス瓶、プラスチックボトル、テトラパック、缶など)に無菌的に分配される。
【0126】
実施例3
この実施例は、ホエーたんぱく質飲料3,917gを製造する方法を提供するものである。水1799g中に以下のものを混合させた。すなわち、315gのホエーたんぱく質単離物(約90%のホエーたんぱく質)、0.01gのDesigner Whey(登録商標、ホエーたんぱく質、Next Proteins Inc.から入手可能)、30gのタウリン(Premium Ingredients, Franklin Park, Ill.から入手可能)、0.37gのacesulfame-K甘味剤、0.46gのパウダー状sucralose甘味剤、7.9gのクエン酸、2.95gのリンゴ酸、0.25gのFG-10(TM、消泡剤、ダウ・ケミカル社から入手可能)、27gの燐酸(水中、75重量%)、2.95gのSunkist(登録商標、噴霧乾燥したオレンジオイル#61281165香味料、)、3.4gのFirmenich Passion Fruit 860.344/TD 11.90調味料(Premium Ingredients, Franklin Park, Ill.から入手可能)、0.04gのFD&C Yellow #6着色剤(Seltzer Chemicals, Carlsbad, Calif.から入手可能)を、プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクに仕込み、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させた。この混合タンクへのこれら成分の投入順序は、水、酸、着色剤、香味料、甘味剤、たんぱく質、pH調整用酸、消泡剤の順であった。一般的に、これら成分の混合の間に達成された最大温度は約150°F未満であった。
【0127】
上記混合物を約185°Fで20秒間加熱し、ついで約40°Fまで冷却した。この加熱、冷却の間において混合物を攪拌することはしなかったが、加熱又は冷却コイルで巻いたラインを通過させた。1700gのソーダ水(水1容量部に二酸化炭素を3容量部含んだ水)および27gの燐酸(水中75重量%の酸)、更に、0.24gのFG10消泡エマルジョンを、この順でこの混合物中に添加し、最終的な炭酸ホエーたんぱく質飲料を得た。これは約7%のホエーたんぱく質を含み、最終pHは2.7であった。
【0128】
実施例4
この実施例はたんぱく質飲料の60ガロンバッチの製造のためのものである。混合容器および攪拌は実施例3で述べたのと同様にした。この混合容器および関連する流体流路を消毒した。この処理システムの全てのフィルターを清浄ないし置換させた。
【0129】
水27ガロンを混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。
0.054ポンドのアセスルファームK(acesulfameカリウム)を15秒かけて、混合容器内にて攪拌させた水に添加した。
【0130】
0.08ポンドのスクラロース粉を15秒かけて、混合容器内にて攪拌させた水に添加した。
0.005ポンドのYellow #6および0.003ポンドのRed #40を30秒かけて、混合容器内にて攪拌させた水に添加した。
この混合容器内のこの混合物を1分間、400rpmで攪拌した。
【0131】
0.34gのリンゴ酸、1.06ポンドのクエン酸、4.6ポンドのりん酸、0.26ポンドのRed Punch 586323 CE(Premium Ingredients, Franklin Park, Ill.から入手可能)、0.46ポンドのトロピカル・フルーツ597540 C(Premium Ingredients, Franklin Park, Ill.から入手可能)、0.46ポンドのラズベリー(キイチゴ)香味料01-EF956(Western Flavors and Fragrances, Levermore, Calif.から入手可能)、3.96ポンドのタウリン、0.001ポンドのDesigner Whey Natural(登録商標)を前記混合物中に60秒かけて添加した。このような組合せからなる混合物を2分間混合した。
【0132】
その後、0.06ポンドのFG-10消泡剤および37.6ポンドのホエーたんぱく質単離物を60秒かけて更に混合し、得られた混合物を、均質の混合物とするのに十分な時間攪拌した(一般に、400rpmで約15分間)。
【0133】
次に、この混合物のpHを測定し、約3.5ポンドの増分量の燐酸(水中、75重量%)を1分間の間隔を置いて添加し、pH約2.5の混合物を得た。
ついで、ブリックス、色および濁りを測定、書きとめ、記録した。
【0134】
前記処方においては、最終製品の容量の半分が炭酸水である。従って、前記混合タンク内に先の製造から存在している液体容量に基づいて、所定量を混合タンク内に添加した。(水1容量部に二酸化炭素を3容量部含んだ水)。炭酸化が実質的に自己分配のものであるため、これら配合成分の組合せ物を大きく攪拌する必要性は殆どないことが判明した。更に、急激が攪拌はこれら成分のバッチの泡立ちを生じさせることになるであろう。
【0135】
炭酸水を添加した後、炭酸たんぱく質飲料の滅菌処理を行い、その後、包装した。好ましくは、処理された炭酸たんぱく質飲料は、包装の時点まで低い攪拌速度で連続的に攪拌しづける。製品混合物が滅菌および包装までの前に30分以上長く保持される場合は、製品混合物を再循環させて、適度な混合および濁りを確かめ、pH、色およびブリックスについての検査、記録を再び行い、滅菌および包装の前に製品の品質が満足なものかを確認するようにしてもよい。
【0136】
滅菌のための熱処理温度は通常、188°F以下でよい。より一般的には、最大熱処理温度を約150°Fとする。この実施例の場合、熱処理を150°Fで30分間行った。
【0137】
滅菌処理後、炭酸たんぱく質飲料製品混合物を、500mLのPETボトル(Novapak, Eatontown, N.J.から入手)内に瓶詰めした。これらボトルはOwens(登録商標)28mm栓(Owens社、Toledo,オハイオ州.から入手)で密栓した。これらキャップは製造メーカにより提供された仕様書通りトルクを加えた。この充填したボトルを洩れについてテストし、包装の完全性を確認した。
【0138】
実施例5
実施例2と同様にして、たんぱく質飲料を製造した。しかし、この場合、炭酸化を行う前に熱処理又は冷却を行わなかった。炭酸化工程の後(更に、この混合物のpHを約2ないし約3.4の間になるよう最終的に調整した後)、混合物を包装した。包装は当業界でよく使用されている種類のビール/飲料用缶であって、内側面にエポキシ樹脂を塗布したものを用いた。このエポキシ樹脂コーティングはビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)であった。この缶の蓋は240Stolle Leo capであり、これは飲料缶詰工業で一般に使用されている方法で適用した。この缶詰を行うのに使用された機械および240Stolle Leo capはStolle Machinary社(LLC End and Metal Forming Division,シドニー、オハイオ州)から入手可能である。このたんぱく質飲料は60°F未満の温度で飲料用缶に充填し、同時に装置により排気を行い、封止した。
【0139】
トンネル“低温殺菌”を用いて、この封止した缶を最大温度150°Fまで加熱し、この温度で20ないし25分間維持した。ついで、この缶を、約5分間をかけて室温まで冷却した。
【0140】
この缶詰したたんぱく質飲料の缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE−US−00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0141】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の52週間(テストを継続した)に亘り、この列挙した細菌の全てについて皆無であった。
【0142】
上記実施例は本発明の範囲を制限することを意図したものではなく、当業者が、この開示に基づいて、同時添付の特許請求の範囲の要旨を逸脱することなく拡張しえることは明らかであろう。
【0143】
実施例6
上記混合物にカフェインを添加する場合は、これら成分の例示的処方は以下の通りである。約74.36重量%の水、約23重量%のホエーたんぱく質単離物、約1.42重量%のクエン酸、約0.043重量%のカフェイン、約0.24重量%の香味料、約0.68重量%の燐酸、約0.01重量%の天然着色剤、約0.25重量%のsucralose(液体)である。砂糖は一部、人工甘味料で置き換えることができる。この実施例は、添加することができる成分の量を制限することを意図したものではなく、これら成分は、全体として本明細書に記載した範囲内で任意に添加することができる。一般に、本発明の高エネルギーたんぱく質飲料におけるカフェインの濃度は約0.01重量%ないし約0.085重量%の範囲である。
【0144】
実施例7
上記混合物にシトルリン・マレートを添加する場合は、これら成分の例示的処方は以下の通りである。約73.76重量%の水、約23重量%のホエーたんぱく質単離物、約1.42重量%のクエン酸、約0.64重量%のシトルリン・マレート、約0.24重量%の香味料、約0.68重量%の燐酸、約0.01重量%の天然着色剤、約0.25重量%のスクラロース(sucralose)(液体)である。砂糖は一部、人工甘味料で置き換えることができる。この実施例は、添加することができる成分の量を制限することを意図したものではなく、これら成分は、全体として本明細書に記載した範囲内で任意に添加することができる。一般に、シトルリン・マレートの濃度は約0.1重量%ないし約2重量%の範囲である。
【0145】
実施例8
上記混合物にマグネシウム化合物を添加する場合は、これら成分の例示的処方は以下の通りである。約73.98重量%の水、約23重量%のホエーたんぱく質単離物、約1.42重量%のクエン酸、約0.42重量%のマグネシウム化合物(健康食品工業で一般に公知の種類のもの)、約0.24重量%の香味料、約0.68重量%の燐酸、約0.01重量%の天然着色剤、約0.25重量%のスクラロース(液体)である。砂糖は一部、人工甘味料で置き換えることができる。この実施例は、添加することができる成分の量を制限することを意図したものではなく、これら成分は、全体として本明細書に記載した範囲内で任意に添加することができる。一般に、マグネシウム化合物の濃度は約0.1重量%ないし約2重量%の範囲である。この場合、マグネシウム化合物は、アスパラギン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、オロト酸マグネシウム、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウム、燐酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、これらの組合せから選択することができる。
【0146】
実施例9
上記混合物にカフェイン、マグネシウム化合物およびシトルリン・マレートの組合せを添加する場合は、これら成分の例示的処方は以下の通りである。約73.5重量%の水、約23重量%のホエーたんぱく質単離物、約1.2重量%のクエン酸、約0.43重量%のカフェイン、約0.64重量%のシトルリン・マレート、約0.42重量%のマグネシウム化合物、約0.24重量%の香味料、約0.68重量%の燐酸、約0.01重量%の天然着色剤、約0.25重量%のスクラロース(液体)である。砂糖は一部、人工甘味料で置き換えることができる。この実施例は、添加することができる成分の量を制限することを意図したものではなく、これら成分は、全体として本明細書に記載した範囲内で任意に添加することができる。一般に、カフェインの濃度は約0.01重量%ないし約0.085重量%の範囲、シトルリン・マレートの濃度は約0.1重量%ないし約2重量%の範囲、マグネシウム化合物の濃度は約0.1重量%ないし約2.0重量%の範囲である。この場合、マグネシウム化合物は、アスパラギン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、オロト酸マグネシウム、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウム、燐酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、これらの組合せから選択することができる。
【0147】
実施例10
上記飲料処方に超免疫ミルクたんぱく質濃縮物を添加する場合は、その添加量は飲料の約0.2重量%ないし約0.9重量%の範囲であり、その他の成分は一般に上述の実施例の場合と実質的に同等とすることができる。或る実施例においては、超免疫ミルクたんぱく質濃縮物を添加するために、高濃度成分の内の1つをその分だけ減らしてもよい。他の例として、構成成分の組合せを、飲料中の他の成分の相対的量関係を基本的に維持しながら、他のものに適応させて添加量を減少させてもよい。
【0148】
実施例11
この実施例は、総重量が約3,917gの炭酸化ホエーたんぱく質飲料の製造方法を提供するものである。水1799gに対し、315gのホエーたんぱく質単離物質(ホエーたんぱく質約90%)、0.01gのDesigner Whey(登録商標、ホエーたんぱく質、Next Proteins Inc. Carlsbad,カルフォニア州から入手可能)、30gのタウリン(Premium Ingredients, Franklin Park, Ill.から入手可能)、0.37gのacesulfame-K甘味剤、0.46gのパウダー状sucralose甘味剤、7.9gのクエン酸、2.95gのリンゴ酸、0.25gのFG-10(登録商標、消泡剤、ダウ・ケミカル社から入手可能)、27gの燐酸(水中、75重量%)、2.95gのSunkist(登録商標)噴霧乾燥したオレンジオイル#61281165香味料、3.4gのFirmenich Passion Fruit 860.344/TD 11.90調味料(Premium Ingredients, Franklin Park, Ill.から入手可能)、0.04gのFD&C Yellow #6着色剤(Seltzer Chemicals, Carlsbad, Calf.から入手可能)を、プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクに仕込み、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させた。この混合タンクへのこれら成分の投入順序は、水、酸、着色剤、香味料、甘味剤、たんぱく質、pH調整用酸、消泡剤の順であった。一般的に。これら成分の混合の間に達成された最大温度は約150°F未満であった。
【0149】
上記混合物を約185°Fで20秒間加熱し、ついで約40°Fまで冷却した。この加熱、冷却の間において混合物を攪拌することはしなかったが、加熱又は冷却コイルで巻いたラインを通過させた。1700gのソーダ水(水1容量部に二酸化炭素を3容量部含んだ水)および27gの燐酸(水中75重量%の酸)、更に、0.24gのFG10消泡エマルジョンを、この順でこの混合物中に添加し、最終的な炭酸ホエーたんぱく質飲料を得た。これは約7%のホエーたんぱく質を含み、最終pHは2.7であった。
【0150】
実施例12
この実施例は炭酸たんぱく質飲料の60ガロンバッチの製造のためのものである。混合容器および攪拌は実施例3で述べたのと同様にした。この混合容器および関連する流体流路を消毒した。この処理システムの全てのフィルターを清浄ないし置換させた。
【0151】
水27ガロンを混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。
0.054ポンドのアセスルファームKを15秒かけて、混合容器内にて攪拌させた水に添加した。
【0152】
0.08ポンドのスクラロース粉を15秒かけて、混合容器内にて攪拌させた水に添加した。
0.005ポンドのYellow #6および0.003ポンドのRed #40を30秒かけて、混合容器内にて攪拌させた水に添加した。
この混合容器内のこの混合物を1分間、400rpmで攪拌した。
【0153】
0.34gのリンゴ酸、1.06ポンドのクエン酸、4.6ポンドのりん酸、0.26ポンドのRed Punch 586323 CE(Premium Ingredients, Franklin Park, Ill.から入手可能)、0.46ポンドのトロピカル・フルーツ597540 C(Premium Ingredients, Franklin Park, Ill.から入手可能)、0.46ポンドのラズベリー香味料01-EF956(Western Flavors and Fragrances, Levermore, Calif.から入手可能)、3.96ポンドのタウリン、0.001ポンドのDesigner Whey Natural(登録商標)を前記混合物中に60秒かけて添加した。このような組合せからなる混合物を2分間混合した。その後、0.06ポンドのFG-10消泡剤および37.6ポンドのホエーたんぱく質単離物を60秒かけて更に混合し、得られた混合物を、均質の混合物とするのに十分な時間攪拌した(一般に、400rpmで約15分間)。
【0154】
次に、この混合物のpHを測定し、約3.5ポンドの増分量の燐酸(水中、75重量%)を1分間の間隔を置いて添加し、pH約2.5の混合物を得た。
ついで、ブリックス、色および濁りを測定、書きとめ、記録した。
【0155】
前記処方においては、最終製品の容量の半分が炭酸水である。従って、前記混合タンク内に先の製造から存在している液体容量に基づいて、所定量を混合タンク内に添加した。(水1容量部に二酸化炭素を3容量部含んだ水)。炭酸化が実質的に自己分配のものであるため、これら配合成分の組合せ物を大きく攪拌する必要性は殆どない。更に、急激が攪拌はこれら成分のバッチの泡立ちを生じさせることになるであろう。
【0156】
炭酸水を添加した後、炭酸たんぱく質飲料の滅菌処理を行い、その後、包装した。好ましくは、処理された炭酸たんぱく質飲料は、包装の時点まで低い攪拌速度で連続的に攪拌しづける。製品混合物が滅菌および包装までの前に30分以上長く保持される場合は、製品混合物を再循環させて、適度な混合および濁りを確かめ、pH、色およびブリックスについての検査、記録を再び行い、滅菌および包装の前に製品の品質が満足なものかを確認するようにしてもよい。
【0157】
滅菌のための熱処理温度は通常、188°F以下でよい。より一般的には、最大熱処理温度を約150°Fとする。この実施例の場合、熱処理を150°Fで30分間行った。
【0158】
滅菌処理後、炭酸たんぱく質飲料製品混合物を、500mLのPETボトル(Novapak, Eatontown, N.J.から入手)内に瓶詰めした。これらボトルはOwens(登録商標)28mm栓(Owens社、Toledo,オハイオ州.から入手)で密栓した。これらキャップは製造メーカにより提供された仕様書通りトルクを加えた。この充填したボトルを洩れについてテストし、包装の完全性を確認した。
【0159】
実施例13
実施例2と同様にして、炭酸たんぱく質飲料を製造した。しかし、この場合、炭酸化を行う前に熱処理又は冷却を行わなかった。炭酸化工程の後(更に、この混合物のpHを約2ないし約3.4の間になるよう最終的に調整した後)、混合物を包装した。包装は当業界でよく使用されている種類のビール/飲料用缶であって、内側面にエポキシ樹脂を塗布したものを用いた。このエポキシ樹脂コーティングはビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)であった。この缶の蓋は240Stolle Leo capであり、これは飲料缶詰工業で一般に使用されている方法で適用した。この缶詰を行うのに使用された機械および240Stolle Leo capはStolle Machinary社(LLC End and Metal Forming Division,シドニー、オハイオ州)から入手可能である。この炭酸たんぱく質飲料は60°F未満の温度で飲料用缶に充填し、同時に装置により排気を行い、封止した。
【0160】
トンネル“低温殺菌”を用いて、この封止した缶を最大温度150°Fまで加熱し、この温度で20ないし25分間維持した。ついで、この缶を、約5分間をかけて室温まで冷却した。
【0161】
この缶詰したたんぱく質飲料の缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE−US−00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0162】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の52週間(テストを継続した)に亘り、この列挙した細菌の全てについて皆無であった。
【0163】
上記実施例は本発明の範囲を制限することを意図したものではなく、当業者が、この開示に基づいて、同時添付の特許請求の範囲の要旨を逸脱することなく拡張しえることは明らかであろう。
【0164】
実施例14
150ガロンバッチのホエーたんぱく質オレンジジュース飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクに仕込み、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させる。
【0165】
80.1ガロンの水をこの混合タンクに投入する。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理する。31.5ガロンのオレンジジュースを、この混合タンク中の水に添加し最終濃度が21.0重量%となるようにする。このオレンジジュースのpHとpHを合致させたホエーたんぱく質単離物質水溶液(ホエーたんぱく質濃度が約25重量%ないし約40重量%)34.5ガロンをこの混合タンク中の混合物中に添加し、23.0重量%の最終ホエーたんぱく質単離物質水溶液濃度のものを得る。
【0166】
25%スクラロース水溶液3.19ポンドをこの混合物に添加し、スクラロース水溶液最終濃度が0.25重量%のものを得るようにしてもよい。3.06ポンドの天然オレンジ香味料、57.89gの天然着色剤および249gのアスコルビン酸を、この混合タンク中の混合物中に添加し、香味料の最終濃度が0.24重量%、天然着色剤の最終濃度が0.010重量%、アスコルビン酸の最終濃度が0.043重量%のものとしてもよい。
【0167】
クエン酸18.1ポンドを上記混合物中に添加して、最終濃度が1.42重量%のものとしてもよい。この混合物のpHを測定し、約8.67ポンドの増量分の燐酸をこの混合物中に、3.0ないし3.2のpHが得られるまで添加し、燐酸の最終濃度が0.68重量%のものとしてもよい。
【0168】
この混合物を炭酸化し、COの最終容量が1ないし2.5容量倍となるようにしてもよい。この炭酸化はバット炭酸化法によって行うことができるが、イン・ライン式炭酸化法を使用することも可能である。
ついで、ブリックス、色および濁りを測定、書きとめ、記録する。
【0169】
炭酸化の後、ホエーたんぱく質オレンジジュース飲料の滅菌処理を行い、その後、包装する。好ましくは、処理されたホエーたんぱく質オレンジジュース飲料は、包装の時点まで低い攪拌速度で連続的に攪拌しづける。製品混合物が滅菌および包装までの前に30分以上長く保持される場合は、製品混合物を再循環させて、適度な混合および濁りを確かめ、pH、色およびブリックスについての検査、記録を再び行い、滅菌および包装の前に製品の品質が満足なものかを確認するようにしてもよい。
【0170】
滅菌のための熱処理温度は通常、188°F以下でよい。より一般的には、最大熱処理温度を約150°Fとする。この実施例の場合、熱処理を低温滅菌用トンネルを介して140°Fで20分間行う。
【0171】
滅菌処理後、ホエーたんぱく質オレンジジュース飲料製品混合物を、500mLのPETボトル(Novapak, Eatontown, N.J.から入手)内に瓶詰めする。これらボトルはOwens(登録商標)28mm栓(Owens社、Toledo,オハイオ州.から入手)で密栓する。これらキャップは製造メーカにより提供された仕様書通りトルクを加えた。この充填したボトルを洩れについてテストし、包装の完全性を確認してもよい。
【0172】
その他、ホエーたんぱく質オレンジジュース飲料製品を細菌不活性化の後に包装してもよい。包装は当業界でよく使用されている種類のビール/飲料用缶であって、内側面にエポキシ樹脂を塗布したものを用いる。このエポキシ樹脂コーティングはビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)であってもよい。この缶の蓋は240Stolle Leo capであり、これは飲料缶詰工業で一般に使用されている方法で適用してもよい。この缶詰を行うのに使用された機械および240Stolle Leo capはStolle Machinary社(LLC End and Metal Forming Division,シドニー、オハイオ州)から入手可能である。この炭酸ホエーたんぱく質オレンジジュース飲料は60°F未満の温度で飲料用缶に充填し、同時に装置により排気を行い、封止する。
【0173】
この包装したホエーたんぱく質オレンジジュース飲料は室温で18ヶ月保存することができる。室温での18ヶ月の保存後も、たんぱく質の析出又は細菌の繁殖も検出することが出来なかった。
【0174】
この包装したホエーたんぱく質オレンジジュース飲料のビン又は缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE−US−00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0175】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の72週間(テストを継続した)に亘り、先に列挙した細菌の全てについて皆無であった。
【0176】
このビン又は缶の内容物は500mLビーカーを通して観察したが、析出物は検出されなかった。
ついでビン又は缶の内容物を30メッシュ・スクリーンを介して注いだが、析出物及び/又は沈殿は認められなかった。
【0177】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)、又は弛緩剤などを添加してもよい。これらの成分は、通常、加熱処理および炭酸化工程の双方の前に、それらの2つの工程の順序に関係なく、上記混合物中に添加される。
【0178】
実施例15
150ガロンバッチのホエーたんぱく質グレープジュース飲料を実施例6と同様にして製造することができる。この場合、水およびジュース成分のみを変化させる。81.6ガロンの水を混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。30ガロンのグレープジュースを、この混合タンク中の水に添加し最終濃度が20.0重量%となるようにした。オレンジジュースは添加しない。このホエーたんぱく質のpHは、添加前のグレープジュースのpHと合致するよう調整することができる。
【0179】
この包装したホエーたんぱく質グレープジュース飲料は室温で18ヶ月保存することができる。室温での18ヶ月の保存後も、たんぱく質の析出又は細菌の繁殖も検出することが出来なかった。
【0180】
この包装したホエーたんぱく質グレープジュース飲料のビン又は缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE-US-00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0181】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の72週間(テストを継続した)に亘り、先に列挙した細菌の全てについて皆無であった。
【0182】
このビン又は缶の内容物は500mLビーカーを通して観察したが、析出物は検出されなかった。
ついでビン又は缶の内容物を30メッシュ・スクリーンを介して注いだが、析出物及び/又は沈殿は認められなかった。
【0183】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)、又は弛緩剤などを添加してもよい。これらの成分は、通常、加熱処理および炭酸化工程の双方の前に、それらの2つの工程の順序に関係なく、上記混合物中に添加される。
【0184】
実施例16
150ガロンバッチのホエーたんぱく質グレープフルーツジュース飲料を実施例6と同様にして製造することができる。この場合、水およびジュース成分のみを変化させる。89.1ガロンの水を混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。22.5ガロンのグレープフルーツジュースを、この混合タンク中の水に添加し最終濃度が15.0重量%となるようにした。オレンジジュースは添加しない。
【0185】
この包装したホエーたんぱく質グレープフルーツジュース飲料は室温で18ヶ月保存することができる。このホエーたんぱく質グレープフルーツジュース飲料を室温での18ヶ月の保存後も、たんぱく質の析出又は細菌の繁殖も検出することが出来なかった。
【0186】
この包装したホエーたんぱく質グレープフルーツジュース飲料のビン又は缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE-US-00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0187】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の72週間(テストを継続した)に亘り、先に列挙した細菌の全てについて皆無であった。
【0188】
このビン又は缶の内容物は500mLビーカーを通して観察したが、析出物は検出されなかった。
ついでビン又は缶の内容物を30メッシュ・スクリーンを介して注いだが、析出物及び/又は沈殿は認められなかった。
【0189】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)、又は弛緩剤などを添加してもよい。これらの成分は、通常、加熱処理および炭酸化工程の双方の前に、それらの2つの工程の順序に関係なく、上記混合物中に添加される。
【0190】
実施例17
150ガロンバッチのホエーたんぱく質トロピカルジュース飲料を実施例6と同様にして製造することができる。この場合、水、ジュース成分、クエン酸成分のみを変化させる。74.4ガロンの水を混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。37.5ガロンのトロピカルジュースブレンドを、この混合タンク中の水に添加し最終濃度が15.0重量%となるようにした。トロピカルジュースブレンドは、54%のパイナップルジュース、36%のグアヴァジュースおよび10%のマンゴジュースからなるものでよい。オレンジジュースは添加しない。このホエーたんぱく質のpHは、添加前のトロピカルジュースのpHと合致するよう調整することができる。15.3ポンドのクエン酸をこの混合物に添加し、最終濃度が1.2重量%となるようにする。
【0191】
この包装したホエーたんぱく質トロピカルジュース飲料は室温で18ヶ月保存することができる。このホエーたんぱく質トロピカルジュース飲料を室温での18ヶ月の保存後も、たんぱく質の析出又は細菌の繁殖も検出することが出来なかった。
【0192】
この包装したホエーたんぱく質トロピカルジュース飲料のビン又は缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE-US-00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0193】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の72週間(テストを継続した)に亘り、先に列挙した細菌の全てについて皆無であった。
【0194】
このビン又は缶の内容物は500mLビーカーを通して観察したが、析出物は検出されなかった。
ついでビン又は缶の内容物を30メッシュ・スクリーンを介して注いだが、析出物及び/又は沈殿は認められなかった。
【0195】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)、又は弛緩剤などを添加してもよい。これらの成分は、通常、加熱処理および炭酸化工程の双方の前に、それらの2つの工程の順序に関係なく、上記混合物中に添加される。
【0196】
実施例18
150ガロンバッチのホエーたんぱく質オレンジジュース飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクに仕込み、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させた。
【0197】
108.6ガロンの水をこの混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。31.5ガロンのオレンジジュースを、この混合タンク中の水に添加し最終濃度が21.0重量%となるようにした。このオレンジジュースのpHとpHを合致させたホエーたんぱく質単離物質水溶液(ホエーたんぱく質濃度が約25重量%ないし約40重量%)5.25ガロンをこの混合タンク中の混合物中に添加し、3.5重量%の最終ホエーたんぱく質濃度のものを得た。
【0198】
25%スクラロース水溶液3.06ポンドをこの混合物に添加し、スクラロース水溶液最終濃度が0.25重量%のものを得るようにしてもよい。3.06ポンドの天然オレンジ香味料、57.8gの天然着色剤および6.38ポンドのビタミン/ミネラル・プレブレンド(1日の推奨値の35%に相当する)を、この混合タンク中の混合物中に添加し、香味料の最終濃度が0.24重量%、天然着色剤の最終濃度が0.010重量%、ビタミン/ミネラル・プレブレンドの最終濃度が0.50重量%のものとしてもよい。
【0199】
クエン酸18.1ポンドを上記混合物中に添加して、最終濃度が1.42重量%のものとしてもよい。この混合物のpHを測定し、約8.7ポンドの増量分の燐酸をこの混合物中に、3.0ないし3.2のpHが得られるまで添加し、燐酸の最終濃度が0.68重量%のものとしてもよい。
【0200】
この混合物を炭酸化し、COの最終容量が1ないし2.5容量倍となるようにしてもよい。この炭酸化はバット炭酸化法によって行うことができるが、イン・ライン式炭酸化法を使用することも可能である。
ついで、ブリックス、色および濁りを測定、書きとめ、記録した。
【0201】
炭酸化の後、ホエーたんぱく質オレンジジュース飲料の滅菌処理を行い、その後、包装した。好ましくは、処理されたホエーたんぱく質オレンジジュース飲料は、包装の時点まで低い攪拌速度で連続的に攪拌しづける。製品混合物が滅菌および包装までの前に30分以上長く保持される場合は、製品混合物を再循環させて、適度な混合および濁りを確かめ、pH、色およびブリックスについての検査、記録を再び行い、滅菌および包装の前に製品の品質が満足なものかを確認するようにしてもよい。
【0202】
滅菌のための熱処理温度は通常、188°F以下でよい。より一般的には、最大熱処理温度を約150°Fとする。この実施例の場合、熱処理を、低温殺菌用トンネルを介して140°Fで20分間行った。
【0203】
滅菌処理後、ホエーたんぱく質オレンジジュース飲料製品混合物を、500mLのPETボトル(Novapak, Eatontown, N.J.から入手)内に瓶詰めした。これらボトルはOwens(登録商標)28mm栓(Owens社、Toledo,オハイオ州.から入手)で密栓した。これらキャップは製造メーカにより提供された仕様書通りトルクを加えた。この充填したボトルを洩れについてテストし、包装の完全性を確認した。
【0204】
その他、ホエーたんぱく質オレンジジュース飲料製品を細菌不活性化の後に包装してもよい。包装は当業界でよく使用されている種類のビール/飲料用缶であって、内側面にエポキシ樹脂を塗布したものを用いた。このエポキシ樹脂コーティングはビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)であった。この缶の蓋は240Stolle Leo capであり、これは飲料缶詰工業で一般に使用されている方法で適用した。この缶詰を行うのに使用された機械および240Stolle Leo capはStolle Machinary社(LLC End and Metal Forming Division,シドニー、オハイオ州)から入手可能である。このホエーたんぱく質オレンジジュース飲料は60°F未満の温度で飲料用缶に充填し、同時に装置により排気を行い、封止した。
【0205】
この包装したホエーたんぱく質オレンジジュース飲料は室温で18ヶ月保存することができる。室温での18ヶ月の保存後も、たんぱく質の析出又は細菌の繁殖も検出することが出来なかった。
【0206】
この包装したホエーたんぱく質オレンジジュース飲料のビン又は缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE-US-00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0207】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の72週間(テストを継続した)に亘り、先に列挙した細菌の全てについて皆無であった。
【0208】
このビン又は缶の内容物は500mLビーカーを通して観察したが、析出物は検出されなかった。
ついでビン又は缶の内容物を30メッシュ・スクリーンを介して注いだが、析出物及び/又は沈殿は認められなかった。
【0209】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)、又は弛緩剤などを添加してもよい。これらの成分は、通常、加熱処理および炭酸化工程の双方の前に、それらの2つの工程の順序に関係なく、上記混合物中に添加される。
【0210】
実施例19
150ガロンバッチのホエーたんぱく質グレープジュース飲料を実施例10と同様にして製造することができる。この場合、ジュース成分のみを変化させる。31.5ガロンのグレープジュースを、この混合タンク中の水に添加し最終濃度が21.0重量%となるようにした。オレンジジュースは添加しない。このホエーたんぱく質のpHは、添加前のグレープジュースのpHと合致するよう調整することができる。
【0211】
この包装したホエーたんぱく質ジュース飲料は室温で18ヶ月保存することができる。室温での18ヶ月の保存後も、たんぱく質の析出又は細菌の繁殖も検出することが出来なかった。
【0212】
この包装したホエーたんぱく質ジュース飲料のビン又は缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE-US-00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0213】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の72週間(テストを継続した)に亘り、先に列挙した細菌の全てについて皆無であった。
【0214】
このビン又は缶の内容物は500mLビーカーを通して観察したが、析出物は検出されなかった。
ついでビン又は缶の内容物を30メッシュ・スクリーンを介して注いだが、析出物及び/又は沈殿は認められなかった。
【0215】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)、又は弛緩剤などを添加してもよい。これらの成分は、通常、加熱処理および炭酸化工程の双方の前に、それらの2つの工程の順序に関係なく、上記混合物中に添加される。
【0216】
実施例20
150ガロンバッチの3.3%(ミルク同等たんぱく質)ホエーたんぱく質100%オレンジジュース飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクに仕込み、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させた。
【0217】
82ガロンの水をこの混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。412ポンドの4倍のオレンジジュース濃縮物を、この混合タンク中の水に添加した。pHを3.2に調整した20%ホエーたんぱく質単離物質水溶液220ポンドをこの混合タンク中の混合物中に添加し、3.3重量%の最終ホエーたんぱく質単離物質水溶液濃度のものを得た。5ポンドの燐酸をこの混合タンク中の水に添加し、pH値3.0−3.4のものを得た。燐酸の最終濃度は約0.35重量%とした。
【0218】
3.06ポンドの天然オレンジ香味料、57.89gの天然着色剤および249gのアスコルビン酸を、この混合タンク中の混合物中に添加し、香味料の最終濃度が0.24重量%、天然着色剤の最終濃度が0.010重量%、アスコルビン酸の最終濃度が0.043重量%のものとしてもよい。
【0219】
この混合物のpHを測定し、燐酸を増量してこの混合物中に3.4のpHが得られるまで添加した。燐酸の最終濃度は0.67重量%のものとすることができる。
【0220】
この混合物を炭酸化し、COの最終容量が1ないし2.5容量倍となるようにしてもよい。この炭酸化はバット炭酸化法によって行うことができるが、イン・ライン式炭酸化法を使用することも可能である。
ついで、ブリックス、色および濁りを測定、書きとめ、記録した。
【0221】
炭酸化の後、ホエーたんぱく質オレンジジュース飲料の滅菌処理を行い、その後、包装した。好ましくは、処理されたホエーたんぱく質オレンジジュース飲料は、包装の時点まで低い攪拌速度で連続的に攪拌しづける。製品混合物が滅菌および包装までの前に30分以上長く保持される場合は、製品混合物を再循環させて、適度な混合および濁りを確かめ、pH、色およびブリックスについての検査、記録を再び行い、滅菌および包装の前に製品の品質が満足なものかを確認するようにしてもよい。
【0222】
滅菌のための熱処理温度は通常、188°F以下でよい。より一般的には、最大熱処理温度を約150°Fとする。この実施例の場合、熱処理を、低温殺菌用トンネルを介して140°Fで20分間行った。
【0223】
滅菌処理後、ホエーたんぱく質オレンジジュース飲料製品混合物を、500mLのPETボトル(Novapak, Eatontown, N.J.から入手)内に瓶詰めした。これらボトルはOwens(登録商標)28mm栓(Owens社、Toledo,オハイオ州.から入手)で密栓した。これらキャップは製造メーカにより提供された仕様書通りトルクを加えた。この充填したボトルを洩れについてテストし、包装の完全性を確認した。
【0224】
その他、ホエーたんぱく質オレンジジュース飲料製品を細菌不活性化の後に包装してもよい。包装は当業界でよく使用されている種類のビール/飲料用缶であって、内側面にエポキシ樹脂を塗布したものを用いた。このエポキシ樹脂コーティングはビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)であった。この缶の蓋は240Stolle Leo capであり、これは飲料缶詰工業で一般に使用されている方法で適用した。この缶詰を行うのに使用された機械および240Stolle Leo capはStolle Machinary社(LLC End and Metal Forming Division,シドニー、オハイオ州)から入手可能である。この炭酸ホエーたんぱく質オレンジジュース飲料は60°F未満の温度で飲料用缶に充填し、同時に装置により排気を行い、封止した。
【0225】
この包装したホエーたんぱく質オレンジジュース飲料は室温で18ヶ月保存することができる。室温での18ヶ月の保存後も、たんぱく質の析出又は細菌の繁殖も検出することが出来なかった。
【0226】
この包装したホエーたんぱく質オレンジジュース飲料のビン又は缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE-US-00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0227】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の72週間(テストを継続した)に亘り、先に列挙した細菌の全てについて皆無であった。
【0228】
このビン又は缶の内容物は500mLビーカーを通して観察したが、析出物は検出されなかった。
ついでビン又は缶の内容物を30メッシュ・スクリーンを介して注いだが、析出物及び/又は沈殿は認められなかった。
【0229】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)、又は弛緩剤などを添加してもよい。これらの成分は、通常、加熱処理および炭酸化工程の双方の前に、それらの2つの工程の順序に関係なく、上記混合物中に添加される。
【0230】
実施例21
150ガロンバッチの炭酸ホエーたんぱく質シングル・ストレングス(single strength)(一倍濃度)グレープジュース飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクに仕込み、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させた。
【0231】
実効濃度1−40%のたんぱく質を含むホエーたんぱく質(単離物質又は濃縮物)水溶液、通常15−25%のたんぱく質を、最終飲料中に所望のたんぱく質濃度(通常、2%−15%)が含まれるような必要量をタンク内に投入した。燐酸(通常、75−85%)を添加してホエーたんぱく質水溶液のpHが3.0−3.5(一般に約3.2)となるよう調整した。必要な燐酸量はホエーたんぱく質の約10−15重量%(乾燥ベース)である。酒石酸又はクエン酸などの他の種類の酸を主に風味を目的として添加してもよい。
【0232】
バッチの量を112.5ガロンとするのに必要な量の水(最終バッチサイズの3/4)を添加した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。37.5ガロンの4倍のグレープジュース濃縮物(通常、約68ブリックス度)を、この混合タンク中の水に添加し、最終濃度を25容量%のものとした。
風味料又は栄養剤などの他の成分を添加してもよい。
【0233】
これら成分をシングル・ストレングスグレープジュースを製造するために完全に混合した。この場合、4倍のグレープジュース濃縮物に水、ホエーたんぱく質および他の成分を添加して4倍に薄め、最終飲料を1倍濃度とした。最終pHをチェックし、必要に応じて調整し、所望の目標pH3.2-3.6(通常、pH=3.4)となるようにした。
【0234】
ホエーたんぱく質を含む1倍濃度グレープジュース飲料の炭酸化は、静圧容器内で二酸化炭素を液体中に分散させるようにした前述の2つの方法の1つにより、あるいは大量の製品を容器充填装置へ送り込む際でのこの大量の製品の連続的イン・ライン注入により行うことができる。
【0235】
封止された容器内の製品の低温殺菌は、前述のようにトンネル低温滅菌装置を使用して行うことができる。
【0236】
実施例22
150ガロンバッチのホエーたんぱく質シングル・ストレングス(一倍濃度)グレープジュース飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクに仕込み、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させた。
【0237】
実効濃度1−40%のたんぱく質を含むホエーたんぱく質(単離物質又は濃縮物)水溶液、通常15−25%のたんぱく質を、最終飲料中に所望のたんぱく質濃度(通常、2%−15%)が含まれるような必要量をタンク内に投入した。燐酸(通常、75−85%)を添加してホエーたんぱく質水溶液のpHが3.0−3.5(一般に約3.2)となるよう調整した。必要な燐酸量はホエーたんぱく質の約10−15重量%(乾燥ベース)である。酒石酸又はクエン酸などの他の種類の酸を主に風味を目的として添加してもよい。
【0238】
バッチの量を112.5ガロンとするのに必要な量の水(最終バッチサイズの3/4)を添加した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。37.5ガロンの4倍のグレープジュース濃縮物(通常、約68ブリックス度)を、この混合タンク中の水に添加し、最終濃度を25容量%のものとした。
風味料又は栄養剤などの他の成分を添加してもよい。
【0239】
これら成分をシングル・ストレングスグレープジュースを製造するために完全に混合した。この場合、4倍のグレープジュース濃縮物に水、ホエーたんぱく質および他の成分を添加して4倍に薄め、最終飲料を1倍濃度とした。最終pHをチェックし、必要に応じて調整し、所望の目標pH3.2-3.6(通常、pH=3.4)となるようにした。
製品の低温殺菌および容器への充填工程は、任意の順序で行うことができる。
【0240】
ばらの製品を、プレート低温殺菌装置(フラッシ低温殺菌装置とも呼ばれる)として知られている標準熱交換器を介して移送させることにより熱処理する。この場合、熱処理は一般に145−150°Fの温度で3-5分間保持することにより行われる。このばらの製品は、後の冷却工程を伴って、あるいは伴うことなく、低温殺菌装置を通過し、容器充填装置に接続された密閉バランスタンクに送られ、その後、プラスチック又は金属容器に充填される。この充填操作はホットフィル(hot fill)として行われ、130°F以上の温度で容器に注入されるか、あるいはコールドフィル(cold fill)として100°F以下の温度で容器に注入される。不活性液体窒素をこの充填と、封止との間に、缶内に導入し、酸素と置換させ、容器の剛性を維持させるのを助ける。
【0241】
封止された容器内の製品の低温殺菌は、炭酸飲料について先に述べたのと同様にトンネル低温殺菌装置を使用して行うことができる。
【0242】
実施例23
150ガロンバッチのたんぱく質5.1%含有卵白たんぱく質飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクを使用し、これを通常、約15分間、約100rpmないし約200rpmで操作させた。
【0243】
74ガロンの水をこの混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。0.75ガロンの25%(w/w)スクラロース溶液を、この混合タンク中の水に添加した。75ガロンの低温殺菌液状卵白(たんぱく質濃度が約10.5重量%)をこの混合タンク中の混合物中に添加し、約5.25重量%の最終ホエーたんぱく質濃度のものを得た。
【0244】
この溶液のpHは約9ポンドの燐酸(85%)および約1ポンドのリンゴ酸を添加することにより調整し、pH値が約3.2のものを得た。この溶液は白色半透明であった。
【0245】
30ポンドのリンゴ香味料、50gの天然着色剤および6.38ポンドのビタミン/ミネラル・プレブレンド(一日の推奨値の35%に相当)を上記混合タンク中の混合物に添加した。
【0246】
この混合物を炭酸化し、COの最終容量が1ないし2.5容量倍となるようにしてもよい。この炭酸化はバット炭酸化法によって行うことができるが、イン・ライン式炭酸化法を使用することも可能である。
ついで、ブリックス、色及び濁りを測定、書きとめ、記録した。
【0247】
この炭酸卵たんぱく質飲料製品混合物を、500mLのPETボトル(Novapak, Eatontown, N.J.から入手)内に瓶詰めした。これらボトルはOwens(登録商標)28mm栓(Owens社、Toledo,オハイオ州.から入手)で密栓した。これらキャップは製造メーカにより提供された仕様書通りトルクを加えた。この充填したボトルを洩れについてテストし、包装の完全性を確認した。
【0248】
その他、この炭酸卵たんぱく質飲料製品を缶に包装することができる。包装は当業界でよく使用されている種類のビール/飲料用缶であって、内側面にエポキシ樹脂を塗布したものを用いた。このエポキシ樹脂コーティングはビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)であった。この缶の蓋は240Stolle Leo capであり、これは飲料缶詰工業で一般に使用されている方法で適用した。この缶詰を行うのに使用された機械および240Stolle Leo capはStolle Machinary社(LLC End and Metal Forming Division,シドニー、オハイオ州)から入手可能である。この炭酸卵たんぱく質飲料は60°F未満の温度で飲料用缶に充填し、同時に装置により排気を行い、封止した。
【0249】
封止された容器内の製品の低温殺菌は、炭酸飲料について先に述べたのと同様にトンネル低温殺菌装置を使用して行うことができる。
【0250】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)、又は弛緩剤などを添加してもよい。これらの成分は、通常、炭酸化工程の前に上記混合物中に添加される。
【0251】
実施例24
150ガロンバッチのたんぱく質2.5%/96%オレンジジュース含有炭酸卵白たんぱく質飲料は次のような概略的方法で製造することができる。可変速ボトムミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクを使用し、これを通常、約15分間、約100rpmないし約200rpmで操作させた。なお、気泡の発生を最小にするため、液体中に空気が入り込まないように注意する。
【0252】
78ガロンの水をこの混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。36ガロンの低温滅菌液状卵白(たんぱく質濃度が約10.5重量%)をこの混合タンク中の水に添加した。
【0253】
この卵白溶液のpHは約4ポンドの燐酸(85%)を添加することにより調整し、pH値が約3.2のものを得た。この溶液は白色半透明であり、透明ではなかった。
【0254】
36ガロンのオレンジジュース(冷凍42ブリックスから解凍した)を上記タンクに投入した。その他、約65ブリックスの工業用オレンジジュース濃縮物を、比例して小さい濃度のもの、およびより多量の水と共に用いて一倍ジュース等価物を得ることもできる。
【0255】
最終の飲料の最終pHは3.2−3.9、より好ましくは約3.3とする。pHの最終調整は燐酸又はクエン酸を用いて行うことができる。
ブリックス、色および濁り、pHを測定、書きとめ、記録した。
【0256】
この混合物を炭酸化し、COの最終容量が1ないし2.5容量倍となるようにしてもよい。この炭酸化はバット炭酸化法によって行うことができるが、イン・ライン式炭酸化法を使用することも可能である。この双方の方法は先に記載したとおりである。
充填操作は、先に記載した容器および方法を用いて行うことができる。
【0257】
実施例25
1000ガロンバッチの低温殺菌ホエーたんぱく質飲料で6容量%のアルコール(ABV)含有の飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製1200ガロン混合タンクを使用し、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させた。
【0258】
実効濃度1−40%のたんぱく質(一般的には15−25%たんぱく質)を含むホエーたんぱく質(単離物質又は濃縮物)水溶液、通常15−25%のたんぱく質を、最終飲料中に所望のたんぱく質濃度(通常、2%−8%)が含まれるような必要量をタンク内に投入した。燐酸(通常、75−85%)を添加してホエーたんぱく質水溶液のpHが3.0−3.6(一般に約3.25)となるよう調整した。必要な燐酸量はホエーたんぱく質の約12−18重量%(乾燥ベース)である。酒石酸又はクエン酸などの他の種類の酸を主に風味を目的として添加してもよい。
【0259】
バッチの量を500ガロンとするのに必要な量の水(最終バッチサイズの1/2)を添加した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。500ガロンのモルト・ベース(穀物から発酵させ、12容量%のアルコール(ABV)含有のもの;City Brewing社、La Crosse,WIから入手可能)をこの混合タンク中に投入した。
【0260】
0.75ポンドのアセスルファームK(acesulfameカリウム)および1.25ポンドの粉状スクラロースを30秒かけて、混合容器内にて攪拌させた水に添加した。
【0261】
0.08ポンドのYellow #6および0.04ポンドのRed #40を30秒かけて、混合容器内にて攪拌させた水に添加した。
この混合容器内のこの混合物を1分間、400rpmで攪拌した。
【0262】
5ポンドのリンゴ酸、5ポンドのクエン酸、4ポンドのRed Punch 586323 CE(Premium Ingredients, Franklin Park, Ill.から入手可能)、8ポンドのトロピカル・フルーツ597540 C(Premium Ingredients, Franklin Park, Ill.から入手可能)および8ポンドのラズベリー香味料01-EF956(Western Flavors and Fragrances, Levermore, Calif.から入手可能)を添加した。このような組合せからなる混合物を2分間混合した。pHをチェックし、必要に応じて、燐酸を用いて所望の目標pH、約2.8-3.4(通常、pH約3.1)に調整した。
ついで、ABV、ブリックス、色および濁りを測定、書きとめ、記録した。
【0263】
封止された容器内の製品の低温殺菌は、炭酸飲料について先に述べたのと同様にトンネル低温殺菌装置を使用して行うことができる。
【0264】
本発明の特定の実施例について記載したが、種々の異なる変形例が可能であり、それが特許請求の範囲の趣旨および範囲内で考え得ることを理解されたい。
【0265】
実施例26
150ガロンバッチのホエーたんぱく質飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクに仕込み、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させた。
【0266】
113.79ガロンの水をこの混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。191.25ポンドのマルトデキストリンを、この混合タンク中の水に添加し、最終濃度が15.0重量%のものを得た。5.25ガロンのホエーたんぱく質単離物質水溶液であって、pHを上記飲料のpHに実質的に合わせ、かつ、ホエーたんぱく質濃度が約25重量%ないし約35重量%としたものをこの混合タンク中の混合物中に添加し、約3.5重量%の最終ホエーたんぱく質濃度のものを得た。
【0267】
25%スクラロース水溶液3.06ポンドをこの混合物に添加し、スクラロース水溶液最終濃度が0.25重量%のものを得た。38.5ポンドのフルーツパンチ香味料、57.8gの天然着色剤および6.38ポンドのビタミン/ミネラル・プレブレンド(1日の推奨値の35%に相当する)を、この混合タンク中の混合物中に添加し、香味料の最終濃度が3.0重量%、天然着色剤の最終濃度が0.010重量%、ビタミン/ミネラル・プレブレンドの最終濃度が0.50重量%のものとした。
【0268】
クエン酸15.3ポンドを上記混合物中に添加して、最終濃度が1.2重量%のものとした。この混合物のpHを測定し、約8.67ポンドの増量分の燐酸をこの混合タンク内の混合物中に、2.0ないし3.4のpHが得られるまで添加し、燐酸の最終濃度が0.68重量%のものとした。
【0269】
この混合物を炭酸化し、COの最終容量が1ないし2.5容量倍となるようにしてもよい。この炭酸化はバット炭酸化法によって行うことができるが、イン・ライン式炭酸化法を使用することも可能である。ブリックス、色および濁りを測定、書きとめ、記録した。
【0270】
この炭酸ホエーたんぱく質飲料製品混合物を、500mLのPETボトル(Novapak, Eatontown, N.J.から入手)内に瓶詰めした。これらボトルはOwens(登録商標)28mm栓(Owens社、Toledo,オハイオ州.から入手)で密栓した。これらキャップは製造メーカにより提供された仕様書通りトルクを加えた。この充填したボトルを洩れについてテストし、包装の完全性を確認した。
【0271】
その他、この炭酸ホエーたんぱく質飲料製品を缶に包装することができる。包装は当業界でよく使用されている種類のビール/飲料用缶であって、内側面にエポキシ樹脂を塗布したものを用いた。このエポキシ樹脂コーティングはビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)であった。この缶の蓋は240Stolle Leo capであり、これは飲料缶詰工業で一般に使用されている方法で適用した。この缶詰を行うのに使用された機械および240Stolle Leo capはStolle Machinary社(LLC End and Metal Forming Division,シドニー、オハイオ州)から入手可能である。この炭酸ホエーたんぱく質飲料は60°F未満の温度で飲料用缶に充填し、同時に装置により排気を行い、封止した。
【0272】
この包装したホエーたんぱく質飲料は室温で18ヶ月保存することができる。室温での18ヶ月の保存後も、たんぱく質の析出又は細菌の繁殖も検出することが出来なかった。
【0273】
この包装した炭酸ホエーたんぱく質飲料のビン又は缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE-US-00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0274】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の72週間(テストを継続した)に亘り、先に列挙した細菌の全てについて皆無であった。
【0275】
このビン又は缶の内容物は500mLビーカーを通して観察したが、析出物は検出されなかった。
ついでビン又は缶の内容物を30メッシュ・スクリーンを介して注いだが、析出物及び/又は沈殿は認められなかった。
【0276】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、弛緩剤、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)などを添加してもよい。これらの成分は、通常、炭酸化工程の前に、上記混合物中に添加される。
【0277】
実施例27
150ガロンバッチのホエーたんぱく質飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクに仕込み、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させた。
【0278】
113.79ガロンの水をこの混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。191.25ポンドのスクラロースを、この混合タンク中の水に添加し、最終濃度が15.0重量%のものを得た。5.25ガロンのホエーたんぱく質単離物質水溶液であって、pHを上記飲料のpHに実質的に合わせ、かつ、ホエーたんぱく質濃度が約25重量%ないし約35重量%としたものをこの混合タンク中の混合物中に添加し、約3.5重量%の最終ホエーたんぱく質濃度のものを得た。
【0279】
25%スクラロース水溶液3.06ポンドをこの混合物に添加し、スクラロース水溶液最終濃度が0.25重量%のものを得た。4.5ポンドのオレンジ香味料、57.8gの天然着色剤および6.38ポンドのビタミン/ミネラル・プレブレンド(1日の推奨値の35%に相当する)を、この混合タンク中の混合物中に添加し、香味料の最終濃度が3.0重量%、天然着色剤の最終濃度が0.010重量%、ビタミン/ミネラル・プレブレンドの最終濃度が0.50重量%のものとした。
【0280】
クエン酸15.3ポンドを上記混合物中に添加して、最終濃度が1.2重量%のものとした。この混合物のpHを測定し、約8.67ポンドの増量分の燐酸をこの混合タンク内の混合物中に、2.0ないし3.4のpHが得られるまで添加し、燐酸の最終濃度が0.68重量%のものとした。
【0281】
この混合物を高圧処理(HPP)により細菌を不活性化した。この細菌不活性化に使用した圧力は一般に約25℃で約110ないし約440MPaであり、これを約10分ないし約20分間適用した。
【0282】
このHPPの後、この混合物を炭酸化し、COの最終容量が1ないし2.5容量倍となるようにしてもよい。この炭酸化はバット炭酸化法によって行うことができるが、イン・ライン式炭酸化法を使用することも可能である。ブリックス、色および濁りを測定、書きとめ、記録した。
【0283】
この細菌不活性化および炭素化の後、この炭酸ホエーたんぱく質飲料製品混合物を、500mLのPETボトル(Novapak, Eatontown, N.J.から入手)内に瓶詰めした。これらボトルはOwens(登録商標)28mm栓(Owens社、Toledo,オハイオ州.から入手)で密栓した。これらキャップは製造メーカにより提供された仕様書通りトルクを加えた。この充填したボトルを洩れについてテストし、包装の完全性を確認した。
【0284】
その他、この炭酸ホエーたんぱく質飲料製品を缶に包装することができる。包装は当業界でよく使用されている種類のビール/飲料用缶であって、内側面にエポキシ樹脂を塗布したものを用いた。このエポキシ樹脂コーティングはビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)であった。この缶の蓋は240Stolle Leo capであり、これは飲料缶詰工業で一般に使用されている方法で適用した。この缶詰を行うのに使用された機械および240Stolle Leo capはStolle Machinary社(LLC End and Metal Forming Division,シドニー、オハイオ州)から入手可能である。この炭酸ホエーたんぱく質飲料は60°F未満の温度で飲料用缶に充填し、同時に装置により排気を行い、封止した。
【0285】
この包装したホエーたんぱく質飲料は室温で18ヶ月保存することができる。室温での18ヶ月の保存後も、たんぱく質の析出又は細菌の繁殖も検出することが出来なかった。
【0286】
この包装した炭酸ホエーたんぱく質飲料のビン又は缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE-US-00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0287】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の72週間(テストを継続した)に亘り、先に列挙した細菌の全てについて皆無であった。このビン又は缶の内容物は500mLビーカーを通して観察したが、析出物は検出されなかった。ついでビン又は缶の内容物を30メッシュ・スクリーンを介して注いだが、析出物及び/又は沈殿は認められなかった。
【0288】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、弛緩剤、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)などを添加してもよい。これらの成分は、通常、炭酸化工程の前に、上記混合物中に添加される。
【0289】
実施例28
150ガロンバッチのホエーたんぱく質飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクに仕込み、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させた。
【0290】
113.79ガロンの水をこの混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。191.25ポンドのブドウ糖を、この混合タンク中の水に添加し、最終濃度が15.0重量%のものを得た。5.25ガロンのホエーたんぱく質単離物質水溶液であって、pHを上記飲料のpHに実質的に合わせ、かつ、ホエーたんぱく質濃度が約25重量%ないし約35重量%としたものをこの混合タンク中の混合物中に添加し、約3.5重量%の最終ホエーたんぱく質濃度のものを得た。
【0291】
25%スクラロース水溶液3.06ポンドをこの混合物に添加し、スクラロース水溶液最終濃度が0.25重量%のものを得た。4.5ポンドのトロピカル香味料、57.8gの天然着色剤および6.38ポンドのビタミン/ミネラル・プレブレンド(1日の推奨値の35%に相当する)を、この混合タンク中の混合物中に添加し、香味料の最終濃度が3.0重量%、天然着色剤の最終濃度が0.010重量%、ビタミン/ミネラル・プレブレンドの最終濃度が0.50重量%のものとした。
【0292】
クエン酸15.3ポンドを上記混合物中に添加して、最終濃度が1.2重量%のものとした。この混合物のpHを測定し、約8.67ポンドの増量分の燐酸をこの混合タンク内の混合物中に、2.0ないし3.4のpHが得られるまで添加し、燐酸の最終濃度が0.68重量%のものとした。
【0293】
この混合物を炭酸化し、COの最終容量が1ないし2.5容量倍となるようにしてもよい。この炭酸化はバット炭酸化法によって行うことができるが、イン・ライン式炭酸化法を使用することも可能である。
ブリックス、色および濁りを測定、書きとめ、記録した。
【0294】
炭酸化の後、この炭酸ホエーたんぱく質飲料を高圧処理(HPP)で処理し、細菌を不活性化し、ついで包装した。好ましくは、処理された炭酸たんぱく質飲料は、包装の時点まで低い攪拌速度で連続的に攪拌しづける。製品混合物が滅菌および包装までの前に30分以上長く保持される場合は、製品混合物を再循環させて、適度な混合および濁りを確かめ、pH、色およびブリックスについての検査、記録を再び行い、滅菌および包装の前に製品の品質が満足なものかを確認するようにしてもよい。
【0295】
この混合物を高圧処理(HPP)により細菌を不活性化した。この細菌不活性化に使用した圧力は一般に約25℃で約110ないし約440MPaであり、これを約10分ないし約20分間適用した。
【0296】
この細菌不活性化の後、この炭酸ホエーたんぱく質飲料製品混合物を、500mLのPETボトル(Novapak, Eatontown, N.J.から入手)内に瓶詰めした。これらボトルはOwens(登録商標)28mm栓(Owens社、Toledo,オハイオ州.から入手)で密栓した。これらキャップは製造メーカにより提供された仕様書通りトルクを加えた。この充填したボトルを洩れについてテストし、包装の完全性を確認した。
【0297】
その他、この細菌不活性化の後、この炭酸ホエーたんぱく質飲料製品を缶に包装することができる。包装は当業界でよく使用されている種類のビール/飲料用缶であって、内側面にエポキシ樹脂を塗布したものを用いた。このエポキシ樹脂コーティングはビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)であった。この缶の蓋は240Stolle Leo capであり、これは飲料缶詰工業で一般に使用されている方法で適用した。この缶詰を行うのに使用された機械および240Stolle Leo capはStolle Machinary社(LLC End and Metal Forming Division,シドニー、オハイオ州)から入手可能である。この炭酸ホエーたんぱく質飲料は60°F未満の温度で飲料用缶に充填し、同時に装置により排気を行い、封止した。
【0298】
この包装したホエーたんぱく質飲料は室温で18ヶ月保存することができる。室温での18ヶ月の保存後も、たんぱく質の析出又は細菌の繁殖も検出することが出来なかった。
【0299】
この包装した炭酸ホエーたんぱく質飲料のビン又は缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE-US-00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0300】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の72週間(テストを継続した)に亘り、先に列挙した細菌の全てについて皆無であった。このビン又は缶の内容物は500mLビーカーを通して観察したが、析出物は検出されなかった。ついでビン又は缶の内容物を30メッシュ・スクリーンを介して注いだが、析出物及び/又は沈殿は認められなかった。
【0301】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、弛緩剤、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)などを添加してもよい。これらの成分は、通常、炭酸化工程の前に、上記混合物中に添加される。
【0302】
実施例29
150ガロンバッチのホエーたんぱく質飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクに仕込み、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させた。
【0303】
113.79ガロンの水をこの混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。191.25ポンドの果糖を、この混合タンク中の水に添加し、最終濃度が15.0重量%のものを得た。5.25ガロンのホエーたんぱく質単離物質水溶液であって、pHを上記飲料のpHに実質的に合わせ、かつ、ホエーたんぱく質濃度が約25重量%ないし約35重量%としたものをこの混合タンク中の混合物中に添加し、約3.5重量%の最終ホエーたんぱく質濃度のものを得た。
【0304】
25%スクラロース水溶液3.06ポンドをこの混合物に添加し、スクラロース水溶液最終濃度が0.25重量%のものを得た。38.5ポンドのクランベリーグレープ香味料、57.8gの天然着色剤および6.38ポンドのビタミン/ミネラル・プレブレンド(1日の推奨値の35%に相当する)を、この混合タンク中の混合物中に添加し、香味料の最終濃度が3.0重量%、天然着色剤の最終濃度が0.010重量%、ビタミン/ミネラル・プレブレンドの最終濃度が0.50重量%のものとした。
【0305】
酒石酸9.18ポンド、クエン酸3.06ポンドおよび3.06ポンドのリンゴ酸を上記混合物中に添加して、最終濃度が1.2重量%のものとした。この混合物のpHを測定し、約8.67ポンドの増量分の燐酸をこの混合タンク内の混合物中に、2.0ないし3.4のpHが得られるまで添加し、燐酸の最終濃度が0.68重量%のものとした。
【0306】
この混合物を炭酸化し、COの最終容量が1ないし2.5容量倍となるようにしてもよい。この炭酸化はバット炭酸化法によって行うことができるが、イン・ライン式炭酸化法を使用することも可能である。ブリックス、色および濁りを測定、書きとめ、記録した。
【0307】
このホエーたんぱく質飲料製品混合物を、500mLのPETボトル(Novapak, Eatontown, N.J.から入手)内に瓶詰めした。これらボトルはOwens(登録商標)28mm栓(Owens社、Toledo,オハイオ州.から入手)で密栓した。これらキャップは製造メーカにより提供された仕様書通りトルクを加えた。この充填したボトルを洩れについてテストし、包装の完全性を確認した。
【0308】
その他、この細菌不活性化の後、この炭酸ホエーたんぱく質飲料製品を缶に包装することができる。包装は当業界でよく使用されている種類のビール/飲料用缶であって、内側面にエポキシ樹脂を塗布したものを用いた。このエポキシ樹脂コーティングはビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)であった。この缶の蓋は240Stolle Leo capであり、これは飲料缶詰工業で一般に使用されている方法で適用した。この缶詰を行うのに使用された機械および240Stolle Leo capはStolle Machinary社(LLC End and Metal Forming Division,シドニー、オハイオ州)から入手可能である。この炭酸ホエーたんぱく質飲料は60°F未満の温度で飲料用缶に充填し、同時に装置により排気を行い、封止した。
【0309】
包装の後、この炭酸ホエーたんぱく質飲料を高圧処理(HPP)により細菌を不活性化した。この細菌不活性化に使用した圧力は一般に約25℃で約110ないし約440MPaであり、これを約10分ないし約20分間適用した。
【0310】
この包装したホエーたんぱく質飲料は室温で18ヶ月保存することができる。室温での18ヶ月の保存後も、たんぱく質の析出又は細菌の繁殖も検出することが出来なかった。
【0311】
この包装した炭酸ホエーたんぱく質飲料のビン又は缶をサンプリングし、細菌についてテストを行った。このテストの製品使用限界は以下の通りであった。TABLE-US-00001仕様書、Specification Limit Total好気性菌プレート・カウントNMT 10,000cfu/g、酵母菌および糸状菌 NMT 500cfu/g、大腸菌NMT 10cfu/g、Escherichia Coli25g中陰性、ぶどう状球菌Aureus NMT 10cfu/g、サルモネラ菌100g中陰性である。
【0312】
テストプレートによれば、包装直後およびその後の72週間(テストを継続した)に亘り、先に列挙した細菌の全てについて皆無であった。このビン又は缶の内容物は500mLビーカーを通して観察したが、析出物は検出されなかった。ついでビン又は缶の内容物を30メッシュ・スクリーンを介して注いだが、析出物及び/又は沈殿は認められなかった。
【0313】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、弛緩剤、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せなど)を添加してもよい。これらの成分は、通常、炭酸化工程の前に、上記混合物中に添加される。
【0314】
実施例30
150ガロンバッチのたんぱく質5.1%含有炭酸卵白たんぱく質飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製200ガロン混合タンクを使用し、これを通常、約15分間、約100rpmないし約200rpmで操作させた。
【0315】
74ガロンの水をこの混合タンクに投入した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。0.75ガロンの25%(w/w)スクラロース溶液を、この混合タンク中の水に添加した。75ガロンの低温殺菌液状卵白(たんぱく質濃度が約10.5重量%)をこの混合タンク中の混合物中に添加し、約5.25重量%の最終ホエーたんぱく質濃度のものを得た。
【0316】
この溶液のpHは約9ポンドの燐酸(85%)および約1ポンドのリンゴ酸を添加することにより調整し、pH値が約3.2のものを得た。この溶液は白色半透明であった。
【0317】
30ポンドのリンゴ香味料、50gの天然着色剤および6.38ポンドのビタミン/ミネラル・プレブレンド(一日の推奨値の35%に相当)を上記混合タンク中の混合物に添加した。
【0318】
この混合物を炭酸化し、COの最終容量が1ないし3容量倍となるようにしてもよい。この炭酸化はバット炭酸化法によって行うことができるが、イン・ライン式炭酸化法を使用することも可能である。ブリックス、色および濁りを測定、書きとめ、記録した。
【0319】
この卵たんぱく質飲料製品混合物を、500mLのPETボトル(Novapak, Eatontown, N.J.から入手)内に瓶詰めした。これらボトルはOwens(登録商標)28mm栓(Owens社、Toledo,オハイオ州.から入手)で密栓した。これらキャップは製造メーカにより提供された仕様書通りトルクを加えた。この充填したボトルを洩れについてテストし、包装の完全性を確認した。
【0320】
その他、この炭酸卵たんぱく質飲料製品を45°F未満の温度(好ましくは約32°Fないし約40°F)で金属缶に包装することができる。包装は当業界でよく使用されている種類のビール/飲料用缶であって、内側面にエポキシ樹脂を塗布したものを用いた。このエポキシ樹脂コーティングはビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)であった。この缶の蓋は240Stolle Leo capであり、これは飲料缶詰工業で一般に使用されている方法で適用した。この缶詰を行うのに使用された機械および240Stolle Leo capはStolle Machinary社(LLC End and Metal Forming Division,シドニー、オハイオ州)から入手可能である。
【0321】
この包装の後、卵白たんぱく質飲料を高圧処理(HPP)により細菌を不活性化した。この細菌不活性化に使用した圧力は一般に約25℃で約110ないし約440MPaであり、これを約10分ないし約20分間適用した。
【0322】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)、又は弛緩剤などを添加してもよい。これらの成分は、通常、炭酸化工程の前に上記混合物中に添加される。
【0323】
実施例31
1000ガロンバッチのホエーたんぱく質アルコール飲料で6容量%のアルコール(ABV)含有の飲料は次のような概略的方法で製造することができる。プロペラー・プロップ(prop)・ミキサーを備えたステンレス鋼製1200ガロン混合タンクを使用し、これを通常、約15分間、約400rpmないし約600rpmで操作させた。
【0324】
実効濃度1−40%のたんぱく質(一般的には15−25%たんぱく質)を含むホエーたんぱく質(単離物質又は濃縮物)水溶液を、最終飲料中に所望のたんぱく質濃度(通常、2%−8%)が含まれるような必要量をタンク内に投入した。燐酸(通常、75−85%)を添加してホエーたんぱく質水溶液のpHが3.0−3.6(一般に約3.25)となるよう調整した。必要な燐酸量はホエーたんぱく質の約12−18重量%(乾燥ベース)である。酒石酸又はクエン酸などの他の種類の酸を主に風味を目的として添加してもよい。
【0325】
バッチの量を500ガロンとするのに必要な量の水(最終バッチサイズの1/2)を添加した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。適宜、4ポンドの安息香酸ナトリウム化学保存剤を添加し、それを10分間混合して溶解させた(その他、タンクへの添加前に安息香酸ナトリウムを1ガロンの温水中に添加し、3分間混合して分散させてもよい)。500ガロンのモルト・ベース(穀物から発酵させ、12容量%のアルコール(ABV)含有のもの;City Brewing社、La Crosse,WIから入手可能)をこの混合タンク中に投入した。0.75ポンドのアセスルファームK(acesulfameカリウム)および1.25ポンドの粉状スクラロースを30秒かけて、混合容器内にて攪拌させた水に添加した。0.08ポンドのYellow #6および0.04ポンドのRed #40を30秒かけて、混合容器内にて攪拌させた水に添加した。この混合容器内のこの混合物を1分間、400rpmで攪拌した。
【0326】
5ポンドのリンゴ酸、5ポンドのクエン酸、4ポンドのRed Punch 586323 CE(Premium Ingredients, Franklin Park, Ill.から入手可能)、8ポンドのトロピカル・フルーツ597540 C(Premium Ingredients, Franklin Park, Ill.から入手可能)および8ポンドのラズベリー香味料01-EF956(Western Flavors and Fragrances, Levermore, Calif.から入手可能)を添加した。このような組合せからなる混合物を2分間混合した。pHをチェックし、必要に応じて、燐酸を用いて所望の目標pH、約2.8-3.4(通常、pH約3.1)に調整した。ついで、ABV、ブリックス、色および濁りを測定、書きとめ、記録した。
【0327】
この包装の後、卵白たんぱく質飲料を高圧処理(HPP)により細菌を不活性化した。この細菌不活性化に使用した圧力は一般に約25℃で約110ないし約440MPaであり、これを約10分ないし約20分間適用した。
【0328】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)、又は弛緩剤などを添加してもよい。これらの成分は、通常、炭酸化工程の前に上記混合物中に添加される。
【0329】
実施例32
1000ガロンバッチの炭酸コーラ香味料飲料でホエーたんぱく質を含むものを次のような概略的方法で製造することができる。実効濃度1−40%のたんぱく質(一般的には15−25%たんぱく質)を含むホエーたんぱく質(単離物質又は濃縮物)水溶液を、最終飲料中に所望のたんぱく質濃度(通常、0.01%−15%)が含まれるような必要量をタンク内に投入した。燐酸(通常、75−85%)を添加してホエーたんぱく質水溶液のpHが2.7−3.3(一般に約3.0)となるよう調整した。必要な燐酸量はホエーたんぱく質の約10−15重量%(乾燥ベース)である。
【0330】
バッチの量を1000ガロンとするのに必要な量の水を連続的攪拌下で添加した。この水は精製水であって、飲料水工業で通常使用されている逆浸透を使用して処理した。適宜、5kgの安息香酸ナトリウム保存剤を添加してもよい。
【0331】
以下の成分も攪拌下で添加することができる。5.95kgの25%(w/w)スクラロース溶液、5.35kgのCaramel Color 201(D.D. Williamson, Louisville, KYから入手可能)、500gのカフェイン、1.8kgのコーラ香味料78388R(Blue Pacific Flavors, City of Industry, CA)である。その他、酸溶融性酸安定性成分、例えば繊維質、ビタミンその他の栄養素を添加してもよい。
【0332】
二酸化炭素を1−4容量倍、連続的インライン注入すると同時に、コーラをプラスチック、スチール製又はアルミニウム容器に充填することができ、その直後に栓体を適用する。この包装の後、ホエーたんぱく質飲料を適宜、高圧処理(HPP)により細菌を不活性化することができる。この細菌不活性化に使用した圧力は一般に約25℃で約110ないし約440MPaであり、これを約10分ないし約20分間適用した。
【0333】
更なる成分を添加して特殊の製品を製造してもよい。例えば、濃縮植物抽出物、鎮痛薬(例えば、アスピリン)、緩い興奮剤(例えば、カフェイン、シトルリン・マレート、枝分れ鎖アミノ酸、マグネシウム含有化合物、又はそれらの組合せ)、又は弛緩剤などを添加してもよい。これらの成分は、通常、炭酸化工程の前に上記混合物中に添加される。この場合、炭酸たんぱく質飲料の製造の好ましい方法において、炭酸飲料を500mLのPETボトル(Novapak, Eatontown, N.J.から入手)に包装し、ついで、高圧処理(HPP)により細菌を不活性化する。
【0334】
本発明の特定の実施例について記載したが、種々の異なる変形例が可能であり、それが特許請求の範囲の趣旨および範囲内で考え得ることを理解されたい。
【0335】
実施例33
炭酸たんぱく質強化ジュースを現代のソフトドリンク製造で採用されているのと同じ方法で完全シロッププレミックスから製造することができる。
【0336】
即飲用飲料を次の2つの大略的工程により製造することができる。第1の工程は、大量低温殺菌を伴うことなく、又は伴って、シロップを製造することである。第2の工程は、シロップをバッチ方式又は連続方式で希釈し、仕上げ製品濃度水(一倍濃度)とし、これをインライン・連続炭酸化をいった後、容器に充填することである。実効濃度1−40%のたんぱく質(一般的には8−20%たんぱく質)を含むホエーたんぱく質水溶液(単離物質又は濃縮物)を使用することができる。
【0337】
1000ガロンバッチの炭酸化又は非炭酸化ホエーたんぱく質強化15%オレンジジュース飲料であって、約3.3%のたんぱく質を含むものを、以下のような大略的方法で、約840kgの5倍シロップ200ガロンを用いて製造することができる。
【0338】
たんぱく質濃度が18.8%のホエーたんぱく質水溶液(単離物質又は濃縮物)685kgを40−55°Fで燐酸(通常、75−85%)約16kgと混合し、ホエーたんぱく質水溶液のpHを3.0−3.5(一般に約3.3)に調整する。
【0339】
65度ブリックスオレンジジュース濃縮物110kgを、高出力低速ミキサー(高粘度液用のもの)を用いて上記たんぱく質溶液と混合する。
以下のような成分を均質混合物が得られるまで連続的混合を以って添加することができる。すなわち、25%(w/w)スクラロース溶液4.5kg、安息香酸ナトリウム保存剤1.5kg(4ガロンの80-100°Fの水に予め溶解させたもの)、および天然オレンジ香味料(Blue Pacific Flavors, City of Industry, CA)5kgである。
シロップは脱気して貯蔵する。
【0340】
4容量部の精製水でこのシロップを、バッチ方式又は連続的インラインで希釈し、ついで、適宜低温殺菌し、1−3容量倍の二酸化炭素で炭酸化し、更に、その飲料をプラスチック、スチール製又はアルミニウム容器に充填し、その直後に栓体を適用する。
【0341】
実施例34
個人又は食品サービス/レストラン向けの包装および消費のために、ホエーたんぱく質を含む香味付け濃縮ジュースシロップが作られた。この場合、最終飲料は炭素化を含むもの、あるいは含まないものとすることができる。このシロップの製造は以下の通りである。
【0342】
実効濃度1−40%のたんぱく質(一般的には8−20%たんぱく質)を含むホエーたんぱく質水溶液(単離物質又は濃縮物)を使用することができる。約840kgの5倍シロップ200ガロンを以下のようにして製造することができる。たんぱく質濃度が18.8%のホエーたんぱく質水溶液(単離物質又は濃縮物)685kgを40−55°Fで燐酸(通常、75−85%)約16kgと混合し、ホエーたんぱく質水溶液のpHを3.0−3.5(一般に約3.3)に調整する。
【0343】
65度ブリックスオレンジジュース濃縮物110kgを、高出力低速ミキサー(高粘度液用のもの)を用いて上記たんぱく質溶液と混合する。
以下のような成分を均質混合物が得られるまで連続的混合を以って添加することができる。すなわち、25%(w/w)スクラロース溶液4.5kg、安息香酸ナトリウム保存剤1.5kg(4ガロンの80-100°Fの水に予め溶解させたもの)、および天然オレンジ香味料(Blue Pacific Flavors, City of Industry, CA)5kgである。
【0344】
シロップは1回使用量の個人的使用のため、成形アンプル又はフォーム・フィル・シール・パケット内に包装することができる。
シロップは食品サービス又はレストランの飲料ディスペンサーで使用するため、バッグ・イン・ボックス(Scholle)容器に充填してもよい。このディスペンサーは自動的に希釈水を計量し、炭酸化を伴うこと、あるいは伴わないこともある。
シロップは、食品サービス又は個人用のカクテル飲料ミキサーでの使用のため、一般に1パイント乃至1ガロンサイズのボトルに充填してもよい。
【0345】
実施例35
ホエーたんぱく質および実質全フルーツジュース固形物を含む水溶性粉体の完全濃縮乾燥混合物であって、液体(通常、水)で酸性飲料又は飲料成分に元に戻すことができるものを、のちにドリンク飲料製造に直ちに供させるため大量に製造した。この最終飲料は前述のように充填する前又は後に低温殺菌するようにし、更なる成分又は炭酸化を含むものでもよい。粉状混合物の製造は、任意の適当な混合装置(リボンブレンダー、V-ブレンダー、トート(tote)ブレンド)を用いて行うことができる。
【0346】
バッチ量は装置のキャパシティーの特定範囲内に制限される。混合時間(通常、15-30分)は、全ての成分の均一な分布に必要な最小時間を確かめるためのサンプリングおよび分析により設定される。パラメータとしては、成分粒子サイズ、処方割合(%)、混合装置のタイプおよび速度が含まれる。
【0347】
この実施例は、水に添加して3.3%のホエーたんぱく質を含む20%ジュース飲料をつくることができる乾燥混合物を記載するものである。成分は以下の割合(%)(バッチに対する重量%として表す)でブレンダーに添加される。総重量の2%未満の成分は、均一な最終ブレンドのために要する時間を少なくするため、添加前にプラスチックバッグ内で少量のたんぱく質と一緒に手で予め混合するか、あるいは、より小さな装置で機械的に混合する。57.3%の予め酸性化したホエーたんぱく質単離物(Inpro 90HS, Vitalus)、41.5%の凍結乾燥キイチゴジュース濃縮物(Mastertaste C12570, Plant City, FL)、0.85%の天然イチゴ香味料(Mixed Berry BV84, Virginia Dare Flavors, Brooklyn, NY)、0.3%のスクラロース粉および0.05%の脱泡粉体(Dow Corning 1920)を添加することができる。
【0348】
その他の可溶性粉体、例えば炭水化物および繊維質を添加したり、代替物として用いることもできる。
この粉状ブレンドは、例えば典型的な55ガロンサイズのドラム内のプラスチックライナー内に包装するか、あるいは略1500ポンドの粉を収容することのできる硬質又は繊維質トート(tote)内に包装することができる。
【0349】
液状飲料を作るための後の使用は以下のようにして行うことができる。仮に、ベンゾエート又はソルベートなどの一般的保存剤を含めるとすると、たんぱく質飲料ブレンドの添加前にそれをバッチ水に溶解させることが最もよい。50−100°Fの水(通常、逆浸透により精製したもの)を可変速ボトムミキサータンク内に、粉状ブレンド1ポンドに対し水15ポンドの割合で投入した。保存剤を必要に応じて添加し、溶解させた。連続的攪拌および添加した粉状ブレンドの過度の泡立ちを生じさせないような最高速の攪拌を行いつつ、飲料ブレンドを水に添加し、完全に溶解するまで混合を続けた(通常、15-20分間)。最終のpHをチェックし、燐酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸などを用いて更なる酸性化を行った。
【0350】
この最終の大量液体飲料は、前記実施例で記載したようなプラスチック又は金属容器に充填するのに適したものであった。なお、充填前に前記の方法と同様にして、冷蔵したり、炭酸化することができる。
【0351】
実施例36
ホエーたんぱく質および実質全フルーツジュース固形物を含む水溶性粉体の完全濃縮乾燥混合物であって、小売、食料サービス、レストラン向けに、液体(通常、水)でたんぱく質強化ジュース飲料又は飲料成分に元に戻すことができるものを製造した。この最終飲料は更なる成分又は炭酸化を含むものでもよい。粉状混合物の製造は、任意の適当な混合装置(リボンブレンダー、V-ブレンダー、トート(tote)ブレンド)を用いて行うことができる。
【0352】
バッチ量は装置のキャパシティーの特定範囲内に制限される。混合時間(通常、15-30分)は、全ての成分の均一な分布に必要な最小時間を確かめるためのサンプリングおよび分析により設定される。パラメータとしては、成分粒子サイズ、処方割合(%)、混合装置のタイプおよび速度が含まれる。
【0353】
この実施例は、水に添加して3.3%のホエーたんぱく質を含む20%ジュース飲料をつくることができる(32gを16オンスの水に加えた場合)乾燥混合物を記載するものである。成分は以下の割合(%)(バッチに対する重量%として表す)でブレンダーに添加される。総重量の2%未満の成分は、均一な最終ブレンドのために要する時間を少なくするため、添加前にプラスチックバッグ内で少量のたんぱく質と一緒に手で予め混合するか、あるいは、より小さな装置で機械的に混合する。57.3%の予め酸性化したホエーたんぱく質単離物(Inpro 90HS, Vitalus)、41.5%の凍結乾燥キイチゴジュース濃縮物(Mastertaste C12570, Plant City, FL)、0.85%の天然イチゴ香味料(Mixed Berry BV84, Virginia Dare Flavors, Brooklyn, NY)、0.3%のスクラロース粉および0.05%の脱泡粉体(Dow Corning 1920)を添加することができる。
【0354】
その他の可溶性粉体、例えば炭水化物および繊維質を添加したり、代替物として用いることもできる。
この粉状ブレンドは、一回分用パケット又は推奨される用量分をすくい入れることができるプラスチック製大さじを収納した複数回分用缶に包装することができる。例えば、消費者は、水16オンスに対し32gを加え、pHが約3.3の飲料を作ることができ、それにより3.3%ホエーたんぱく質と、この水量に適したレベルの他の成分を含む20%ジュース飲料を得ることができる。
【0355】
粉状ブレンドは、バー、レストラン又は他の食料サービスでの使用に適するように包装することができ、これは必要に応じて元に戻して使用さえる。ジュース及び/又はアルコール製品及び/又は炭酸水を添加したり、水の一部又は全てをこれらに置き換えることもできる。
【0356】
実施例37
炭酸ホエーたんぱく質飲料を現代のソフトドリンク製造で採用されているのと同じ方法で完全シロッププレミックスから製造することができる。
【0357】
即飲用飲料を次の2つの大略的工程により製造することができる。この場合、実効濃度5−40%のたんぱく質(一般的には8−20%たんぱく質)を含むホエーたんぱく質水溶液(単離物質又は濃縮物)を使用することができる。第1の工程は、大量低温殺菌を伴うことなく、又は伴って、シロップを製造することである。第2の工程は、シロップをバッチ方式又は連続方式で希釈し、仕上げ製品濃度水(一倍濃度)とし、これをインライン・連続炭酸化をいった後、容器に充填することである。
【0358】
1000ガロンバッチの炭酸コーラ香味のホエーたんぱく質飲料(約3.7%のたんぱく質を含む)を、以下のような大略的方法で、5倍シロップ200ガロンを用いて製造することができる。たんぱく質濃度が18.8%のホエーたんぱく質水溶液(単離物質又は濃縮物)760kgを燐酸(通常、75−85%)約20kgと混合し、ホエーたんぱく質水溶液のpHを3.0−3.5(一般に約3.2)に調整する。その他の酸、例えば酒石酸、クエン酸などを、主に香味を目的として添加してもよい。
【0359】
以下のような成分を連続的攪拌下で添加することができる。すなわち、25%(w/w)スクラロース溶液5.95kg、Caramel Color 201(D.D. Williamson, Louisville, KYから入手可能)5.35kg、カフェイン500g、ナトリウムベンゾナタート保存料5kg、コーラ香味料78388R(Blue Pacific Flavors, City of Industry, CA)1.8kggである。その他、酸溶融性酸安定性成分、例えば繊維質、ビタミンその他の栄養素を添加してもよい。
【0360】
連続的インライン希釈および二酸化炭素注入により、シロップを4容量倍の精製冷水と1−3容量倍の二酸化炭素とで希釈し、その後に、これをプラスチック、スチール製又はアルミニウム容器に充填することができ、その直後に栓体を適用する。
【0361】
実施例38
個人又は食品サービス/レストラン向けの包装および消費のために、ホエーたんぱく質を含む香味付け濃縮ジュースシロップが作られた。この場合、最終飲料は炭素化を含むもの、あるいは含まないものとすることができる。このシロップの製造は以下の通りである。
【0362】
実効濃度1−40%のたんぱく質(一般的には8−20%たんぱく質)を含むホエーたんぱく質水溶液(単離物質又は濃縮物)を使用することができる。オレンジ香味付けホエーたんぱく質5倍シロップ200ガロンを以下のようにして製造することができる。たんぱく質濃度が18.8%のホエーたんぱく質水溶液(単離物質又は濃縮物)760kgを40−55°Fで燐酸(通常、75−85%)約17kgと混合し、ホエーたんぱく質水溶液のpHを3.0−3.5(一般に約3.3)に調整する。その他の酸、例えば酒石酸、クエン酸などを、主に香味を目的として添加してもよい。
【0363】
以下のような成分を連続的混合を以って添加することができる。すなわち、25%(w/w)スクラロース溶液6kg、オレンジカラー剤4kg、クエン酸5kg、カフェイン500g、安息香酸ナトリウム保存剤5kg(3ガロンの80-100°Fの水に予め溶解させたもの)、およびオレンジ香味料(Blue Pacific Flavors, City of Industry, CA)7kgである。
【0364】
シロップは1回使用量の個人的使用のため、成形アンプル又はフォーム・フィル・シール・パケット内に包装することができる。
シロップは食品サービス又はレストランの飲料ディスペンサーで使用するため、バッグ・イン・ボックス(Scholle)容器に充填してもよい。このディスペンサーは自動的に希釈水を計量し、炭酸化を伴うこと、あるいは伴わないこともある。
シロップは、食品サービス又は個人用のカクテル飲料ミキサーでの使用のため、一般に1パイント乃至1ガロンサイズのボトルに充填してもよい。
【0365】
実施例39
ホエーたんぱく質を含む水溶性粉体の完全濃縮乾燥混合物であって、後で直ちにドリンク飲料を造ることができるように、液体(通常、水)で酸性飲料又は飲料成分に元に戻すことができるものを製造した。この最終飲料は更なる成分又は炭酸化を含むものでもよい。粉状混合物の製造は、任意の適当な混合装置(リボンブレンダー、V-ブレンダー、トート(tote)ブレンダー)を用いて行うことができる。
【0366】
バッチ量は装置のキャパシティーの特定範囲内に制限される。混合時間(通常、15-30分)は、全ての成分の均一な分布に必要な最小時間を確かめるためのサンプリングおよび分析により設定される。パラメータとしては、成分粒子サイズ、処方割合(%)、混合装置のタイプおよび速度が含まれる。
【0367】
使用成分は以下の割合(%)(バッチに対する重量%として表す)でブレンダーに添加される。総重量の2%未満の成分は、均一な最終ブレンドのために要する時間を少なくするため、添加前にプラスチックバッグ内で少量のたんぱく質(砂糖を使用する場合は、砂糖)と一緒に手で予め混合するか、あるいは、より小さな装置で機械的に混合する。95%の予め酸性化したホエーたんぱく質単離物(Inpro 90HS, Vitalus)、2.5%の天然イチゴ香味料(Mixed Berry BV84, Virginia Dare Flavors, Brooklyn, NY)、1.1%のスクラロース粉、1%のリンゴ酸、0.28%のビタミン・ミネラル・プレミックス、0.1%の脱泡粉体(Dow Corning 1920)、0.01%のFD&C Blue #1(Sensient 5601, St. Louis, MO)および0.01%のFD&C Red #40(Sensient 4400)を添加することができる。
【0368】
その他の可溶性粉体、例えば炭水化物および繊維質を添加したり、代替物として用いることもできる。
この粉状ブレンドは、例えば典型的な55ガロンサイズのドラム内のプラスチックライナー内に包装するか、あるいは略1500ポンドの粉を収容することのできる硬質又は繊維質トート(tote)内に包装することができる。
【0369】
液状飲料を作るための後の使用は以下のようにして行うことができる。仮に、ベンゾエート又はソルベートなどの一般的保存剤を含めるとすると、たんぱく質飲料ブレンドの添加前にそれをバッチ水に溶解させることが最もよい。この実施例のブレンド処方は、水/粉重量比が約10:1ないし20:1の飲料の製造に適している。
【0370】
50−100°Fの水(通常、逆浸透により精製したもの)を可変速ボトム攪拌機付きミキサータンク内に選択された希釈割合となる量を以って投入した。保存剤を必要に応じて添加し、溶解させた。連続的攪拌および添加した粉状ブレンドの過度の泡立ちを生じさせないような最高速の攪拌を行いつつ、飲料ブレンドを水に添加し、完全に溶解するまで混合を続けた(通常、15-20分間)。最終のpHをチェックし、燐酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸などを用いて更なる酸性化を行った。
【0371】
この最終の大量液体飲料は、前記実施例で記載したようなプラスチック又は金属容器に充填するのに適したものであった。なお、充填前に前記の方法と同様にして、冷蔵したり、炭酸化することができる。
【0372】
実施例40
ホエーたんぱく質および実質全フルーツジュース固形物を含む水溶性粉体の完全濃縮乾燥混合物であって、液体(通常、水)でたんぱく質強化ジュース飲料又は飲料成分に元に戻すことができるものを、小売、食料サービス、レストランに適した包装用に製造した。この最終飲料は更なる成分又は炭酸化を含むものでもよい。粉状混合物の製造は、任意の適当な混合装置(リボンブレンダー、V-ブレンダー、トート(tote)ブレンド)を用いて行うことができる。
【0373】
バッチ量は装置のキャパシティーの特定範囲内に制限される。混合時間(通常、15-30分)は、全ての成分の均一な分布に必要な最小時間を確かめるためのサンプリングおよび分析により設定される。パラメータとしては、成分粒子サイズ、処方割合(%)、混合装置のタイプおよび速度が含まれる。
【0374】
使用成分は以下の割合(%)(バッチに対する重量%として表す)でブレンダーに添加される。総重量の2%未満の成分は、均一な最終ブレンドのために要する時間を少なくするため、添加前にプラスチックバッグ内で少量のたんぱく質(砂糖を使用する場合は、砂糖)と一緒に手で予め混合するか、あるいは、より小さな装置で機械的に混合する。95%の予め酸性化したホエーたんぱく質単離物(Inpro 90HS, Vitalus)、2.5%の天然イチゴ香味料(Mixed Berry BV84, Virginia Dare Flavors, Brooklyn, NY)、1.1%のスクラロース粉、1%のリンゴ酸、0.28%のビタミン・ミネラル・プレミックス、0.1%の脱泡粉体(Dow Corning 1920)、0.01%のFD&C Blue #1(Sensient 5601, St. Louis, MO)および0.01%のFD&C Red #40(Sensient 4400)を添加することができる。
【0375】
その他の可溶性粉体、例えば炭水化物および繊維質を添加したり、代替物として用いることもできる。
この粉状ブレンドは、個人で使用する一回分用パケット又は推奨される用量分をすくい入れることができるプラスチック製大さじを収納した複数回分用缶に包装することができる。例えば、消費者は、水10−20オンスに対し14.25gを加え、pHが約3.3の飲料を作ることができ、それにより12gのホエーたんぱく質と、この水量に適したレベルの他の成分を含む飲料を得ることができる。
【0376】
粉状ブレンドは、バー、レストラン又は他の食料サービスでの使用に適するように包装することができ、これは必要に応じて元に戻して使用さえる。ジュース及び/又はアルコール製品及び/又は炭酸水を添加したり、水の一部又は全てをこれらに置き換えることもできる。
【0377】
実施例41
フルーツジュース、カロリーを有する甘味剤、又はノンカロリー甘味剤を含むたんぱく質強化酸性飲料を、幾つかの個々の乾燥成分を組合わせてブレンドしたものではなく、これら成分を湿式混合させ、ついで乾燥させ均質の粉体とした処方から作った。完全な飲料濃縮物を乾燥させる利点は、この乾燥混合物が完全に均質のものであり、特に凍結乾燥させたものは、高熱法によるものよりも高い品質のものとなる。すなわち、色、香り、栄養素、たんぱく質機能の劣化が少ない。密閉システムでマスフロー計量を使用する自動連続又は半連続的シロップ製造法を、バッチ法の代わりにシロップ製造に使用することができる。後の乾燥のための最適なシロップ固形物含量は装置の設計およびシロップの粘度に依存することになる。
【0378】
100%のオレンジジュースおよびミルクに等しいレベルのたんぱく質を含む卵白たんぱく質を含有する乾燥濃縮飲料粉を以下のような2工程で製造することができる。第1の工程は上述のようなシロップの製造であり、第2の工程は、このシロップを約5%残留湿度のものにシロップを乾燥させることである。
【0379】
液状卵白(約10.5%のたんぱく質を自然に含む)を、ボトム攪拌又はスウェプト・サーフィス(swept-surface)混合容器内に、シロップ全バッチ重量の54.1%に相当する量を以って注入する。約200rpmで継続的に混合させながら、濃燐酸(85%)をシロップ全バッチ重量の0.7%に相当する割合で添加した。これは卵白液のpHを約2.2に調整するのに必要な量である。
【0380】
オレンジジュース濃縮物(42°Brix)を、この酸性たんぱく質溶液に、シロップ全バッチ重量の45.2%に相当する割合で混合させた。このシロップは最終水含量が約72%のものとなる。
このシロップを凍結乾燥させ、残留湿度が5%未満の粉体とした。
【0381】
水220mLに対し、粉40gを添加、希釈させることにより、3.3%のたんぱく質を含む1倍濃度の8オンスのオレンジ溶液を作ることができる。
この水への戻しの後に、適宜、低温殺菌、炭素化および前述のような容器への充填を含めてもよい。
【0382】
実施例42
フルーツジュース、カロリーを有する甘味剤、又はノンカロリー甘味剤を含むたんぱく質強化酸性飲料を、幾つかの個々の乾燥成分を組合わせてブレンドしたものではなく、これら成分を湿式混合させ、ついで乾燥させ均質の粉体とした処方から作った。完全な飲料濃縮物を乾燥させる利点は、この乾燥混合物が完全に均質のものであり、特に凍結乾燥させたものは、高熱法によるものよりも高い品質のものとなる。すなわち、色、香り、栄養素、たんぱく質機能の劣化が少ない。密閉システムでマスフロー計量を使用する自動連続又は半連続的シロップ製造法を、バッチ法の代わりにシロップ製造に使用することができる。後の乾燥のための最適なシロップ固形物含量は装置の設計およびシロップの粘度に依存することになる。
【0383】
高果糖コーンシロップおよびミルクに等しいレベルのたんぱく質を含む飲料を製造するためのホエーたんぱく質を含有する乾燥濃縮飲料粉を以下のような2工程で製造することができる。第1の工程は上述のようなシロップの製造であり、第2の工程は、このシロップを約5%残留湿度のものにシロップを乾燥させることである。
【0384】
薄膜ろ過から得たホエーたんぱく質水溶液(18.8%のたんぱく質を自然に含む)を、ボトム攪拌又はスウェプト・サーフィス(swept-surface)混合容器内に、シロップ全バッチ重量の54.2%に相当する量を以って注入する。約200rpmで継続的に混合させながら、濃燐酸(85%)をシロップ全バッチ重量の1.1%に相当する割合で添加した。これはたんぱく質溶液のpHを約3.0に調整するのに必要な量である。
【0385】
高果糖コーンシロップ(DE=55, ADM, Decatur, IL)を、シロップ全バッチ重量の43.97%に相当する量を以って上記酸性たんぱく質溶液に混入させることができる。
【0386】
以下の成分を添加することができる(いずれもシロップ全バッチ重量に対する割合)。すなわち、0.44%のCaramel Color 201(#7201、Colormaker, Anaheim, CA)、0.15%のコーラ香味料(#78388R, Blue Pacific Flavors, Industry, CA)、0.07%のアスコルビン酸(ビタミンC)、0.07%のカフェインである。このシロップは最終水分量が約50%のもの、すなわち、“2+1”(水+シロップ)の製品である。
【0387】
このシロップを凍結乾燥させ、残留湿度が5%未満の粉体とした。
水298mLに対し、粉63.5gの粉体を添加、希釈させることにより、3.3%のたんぱく質を含む12オンスの1倍濃度飲料を作ることができる。
この水への戻しの後に、適宜、低温殺菌、炭素化および前述のような容器への充填を含めてもよい。
【0388】
本発明を特定の具体例に基づいて説明したが、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更も可能であることを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトの摂取に適した炭酸たんぱく質飲料組成物であって、約2重量%ないし約15重量%の、カゼイナートを実質的に含まないたんぱく質と;炭酸たんぱく質飲料組成物1容量部当り約0.1容量部ないし約4容量部の二酸化炭素ガスと;を有し、該炭酸たんぱく質飲料組成物が約2.0ないし約3.4のpHを示し、それにより炭酸たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、ヒトの健康に有害な活性微生物を基本的に含まないようにしたもの。
【請求項2】
たんぱく質の含有量が約3重量%ないし約10重量%である請求項1記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項3】
たんぱく質の含有量が約5重量%ないし約8重量%である請求項2記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項4】
炭酸塩化が炭酸たんぱく質飲料組成物1容量部当り約1.6容量部ないし約3.5容量部である請求項1、2又は3記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項5】
炭酸塩化が約1.7容量部ないし約3.0容量部である請求項4記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項6】
活性微生物を基本的に含まない条件が、炭酸たんぱく質飲料組成物を収容した個々の容器内の微生物の不活性化により生じている請求項1、2又は3記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項7】
前記不活性化が、炭酸たんぱく質飲料を個々の容器内に収容した状態で、炭酸たんぱく質飲料の時限温度条件を用いて達成されている請求項6記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項8】
たんぱく質がホエーたんぱく質である請求項1、2又は3記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項9】
たんぱく質がホエーたんぱく質である請求項4記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項10】
該飲料が更に、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項1、2又は3記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項11】
該飲料が更に、抗気泡剤、栄養素、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項8記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項12】
該飲料が更に、抗気泡剤、栄養素、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項9記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項13】
炭酸たんぱく質飲料が透明色のもので基本的に濁りのないものである請求項1記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項14】
炭酸たんぱく質飲料が透明色のもので基本的に濁りのないものである請求項4記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項15】
炭酸たんぱく質飲料が透明色のもので基本的に濁りのないものである請求項12記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項16】
エネルギー増強添加剤が、カフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物、これらの組合せから選ばれるものである請求項12記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項17】
前記エネルギー増強添加剤がカフェインである請求項16記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項18】
カフェインの濃度が約0.01重量%ないし約0.085重量%である請求項17記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項19】
前記エネルギー増強添加剤がシトルリンマレートである請求項16記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項20】
シトルリンマレートの濃度が約0.1重量%ないし約2.0重量%である請求項19記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項21】
前記エネルギー増強添加剤がマグネシウム含有化合物である請求項16記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項22】
マグネシウム含有化合物の濃度が約0.1重量%ないし約2.0重量%である請求項21記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項23】
前記マグネシウム含有化合物が、アスパラギン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、マグネシウムオロテート、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウム、燐酸マグネシウム、硫酸マグネシウムおよびこれらの組合せから選択されるものである請求項21記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項24】
エネルギー増強添加剤がカフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物からなる群から選択される少なくとも2種の添加剤の組合せからなる請求項16記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項25】
たんぱく質、抗気泡剤およびpHを約2ないし約3.4とする量のpH調整剤を水に溶解させ混合物を得る工程;該混合物を約140゜Fないし約188゜Fの温度で約60秒ないし約10秒間、加熱する工程;該混合物を約5分ないし約10分間をかけて約40゜Fの温度まで冷却する工程;該混合物に二酸化炭素を添加し炭酸たんぱく質飲料を得る工程であって、該混合物中の炭酸塩化の量を該混合物1容量部当り約0.1ないし約4.0容量部の範囲とし、それにより約2重量%ないし約15重量%のたんぱく質を含む炭酸たんぱく質飲料を得る工程;該炭酸たんぱく質飲料をその消費者により使用するようにした容器内に包装する工程;とを具備してなる炭酸たんぱく質飲料の製造方法。
【請求項26】
加熱工程の間の最高温度を約150゜Fとする請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記たんぱく質がホエーたんぱく質である請求項25又は26記載の方法。
【請求項28】
前記付加成分を該混合物の加熱前に該混合物に混合させ、この付加成分が栄養素、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種を含むものである請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記エネルギー増強添加剤が、カフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物、これらの組合せから選ばれるものである請求項28記載の炭酸たんぱく質飲料。
【請求項30】
前記エネルギー増強添加剤、カフェインである請求項29記載の炭酸たんぱく質飲料。
【請求項31】
前記カフェインの濃度が約0.01重量%ないし約0.085重量%である請求項30記載の炭酸たんぱく質飲料。

【請求項32】
前記エネルギー増強添加剤がシトルリンマレートである請求項29記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項33】
シトルリンマレートの濃度が約0.1重量%ないし約2.0重量%である請求項32記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項34】
前記エネルギー増強添加剤がマグネシウム含有化合物である請求項29記載の炭酸たんぱく質飲料。
【請求項35】
マグネシウム含有化合物の濃度が約0.1重量%ないし約2.0重量%である請求項34記載の炭酸たんぱく質飲料。
【請求項36】
前記マグネシウム含有化合物が、アスパラギン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、マグネシウムオロテート、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウム、燐酸マグネシウム、硫酸マグネシウムおよびこれらの組合せから選択されるものである請求項35記載の炭酸たんぱく質飲料。
【請求項37】
エネルギー増強添加剤がカフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物からなる群から選択される少なくとも2種の添加剤の組合せからなる請求項29記載の炭酸たんぱく質飲料。
【請求項38】
炭酸たんぱく質飲料が透明色のもので基本的に濁りのないものである請求項25記載の方法。
【請求項39】
炭酸たんぱく質飲料が透明色のもので基本的に濁りのないものである請求項28記載の方法。
【請求項40】
炭酸たんぱく質飲料が透明色のもので基本的に濁りのないものである請求項29記載の方法。
【請求項41】
たんぱく質、抗気泡剤およびpHを約2ないし約5.5とする量のpH調整剤を水に溶解させ混合物を得る工程;該混合物に二酸化炭素を添加し炭酸たんぱく質飲料を得る工程であって、該混合物中の炭酸塩化の量を該混合物1容量部当り約0.1ないし約4.0容量部の範囲とし、それにより約2重量%ないし約15重量%のたんぱく質を含む炭酸たんぱく質飲料を得る工程;該炭酸たんぱく質飲料をその消費者により使用するようにした容器内に包装する工程;該混合物を処理して生物学的に活性な微生物を不活性化させる工程を具備してなる炭酸たんぱく質飲料の製造方法。
【請求項42】
pHを最大約3.4とする請求項41記載の方法。
【請求項43】
生物学的に活性な微生物を不活性化させる混合物の処理を個々の容器内で行い、その後、消費者により炭酸たんぱく質飲料が貯蔵され、消費されるようにする請求項41又は42記載の方法。
【請求項44】
たんぱく質がホエーたんぱく質である請求項41又は42記載の方法。
【請求項45】
たんぱく質がホエーたんぱく質である請求項44記載の方法。
【請求項46】
生物学的に活性な微生物を不活性化させる前に、付加成分を該混合物中に添加し、この付加成分が栄養素、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種を含むものである請求項41又は42記載の方法。
【請求項47】
生物学的に活性な微生物を不活性化させる前に、付加成分を該混合物中に添加し、この付加成分が栄養素、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種を含むものである請求項43記載の方法。
【請求項48】
生物学的に活性な微生物を不活性化させる前に、付加成分を該混合物中に添加し、この付加成分が栄養素、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種を含むものである請求項44記載の方法。
【請求項49】
生物学的に活性な微生物を不活性化させる前に、付加成分を該混合物中に添加し、この付加成分が栄養素、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種を含むものである請求項45記載の方法。
【請求項50】
炭酸たんぱく質飲料が透明色のもので基本的に濁りのないものである請求項41又は42記載の方法。
【請求項51】
炭酸たんぱく質飲料が透明色のもので基本的に濁りのないものである請求項43記載の方法。
【請求項52】
炭酸たんぱく質飲料が透明色のもので基本的に濁りのないものである請求項44記載の方法。
【請求項53】
炭酸たんぱく質飲料が透明色のもので基本的に濁りのないものである請求項46記載の方法。
【請求項54】
ヒトの摂取に適した炭酸たんぱく質飲料組成物であって、カゼイナート含量が約1.0%未満である約2重量%ないし約15重量%のたんぱく質と;炭酸たんぱく質飲料組成物1容量部当り約0.1容量部ないし約4容量部の二酸化炭素ガスと;を有し、該炭酸たんぱく質飲料組成物が約2.0ないし約3.4のpHを示し、それにより炭酸たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、ヒトの健康に有害な活性微生物を基本的に含まないようにしたもの。
【請求項55】
たんぱく質の含有量が約3重量%ないし約10重量%である請求項54記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項56】
カゼイナートの含有量が約0.1重量%ないし約0.9重量%である請求項55記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項57】
約0.1重量%ないし約1.0重量%の濃度で、高免疫ミルクたんぱく質が存在する請求項54記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項58】
約0.2重量%ないし約0.9重量%の濃度で、高免疫ミルクたんぱく質が存在する請求項57記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項59】
炭酸塩化が炭酸たんぱく質飲料組成物1容量部当り約1.6容量部ないし約3.5容量部である請求項54又は56又は57記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項60】
炭酸塩化が約1.7容量部ないし約3.0容量部である請求項59記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項61】
活性微生物を基本的に含まない条件が、炭酸たんぱく質飲料組成物を収容した個々の容器内の微生物の不活性化により生じている請求項54又は56又は57記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項62】
前記不活性化が、炭酸たんぱく質飲料を個々の容器内に収容した状態で、炭酸たんぱく質飲料の時限温度条件を用いて達成されている請求項61記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項63】
たんぱく質がホエーたんぱく質である請求項54又は56又は57記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項64】
該飲料が更に、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項54又は56又は57記載の炭酸たんぱく質飲料組成物。
【請求項65】
ヒトの摂取に適したたんぱく質飲料組成物であって:
約0重量%ないし約98重量%のジュース;
約2重量%ないし約15重量%のたんぱく質;
を含有してなり;
該たんぱく質飲料組成物が約2.0ないし約3.4のpHを示し、たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、冷蔵なしに該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、ヒトの健康に有害な活性微生物を基本的に含まないようにしたもの。
【請求項66】
ジュースがフルーツジュース又は野菜ジュースである請求項65記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項67】
ジュースの含有量が約15重量%ないし約25重量%である請求項65記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項68】
たんぱく質の含有量が約3重量%ないし約10重量%である請求項65記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項69】
たんぱく質の含有量が約5重量%ないし約8重量%である請求項68記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項70】
たんぱく質がホエーたんぱく質から得られるものである請求項65記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項71】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物、ホエーたんぱく質濃縮物又はホエーたんぱく質加水分解物から得られるものである請求項70記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項72】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物から得られるものである請求項71記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項73】
ホエーたんぱく質が水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物から得られるものである請求項71記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項74】
ホエーたんぱく質が乾燥ホエーたんぱく質単離物又は乾燥ホエーたんぱく質濃縮物から得られるものである請求項71記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項75】
乾燥ホエーたんぱく質単離物又は乾燥ホエーたんぱく質濃縮物が該たんぱく質飲料組成物への添加の前に水和処理され水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物としたものである請求項73記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項76】
pH調整剤を水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物に添加し、水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物のpHを、該たんぱく質飲料組成物への水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物の添加前の該たんぱく質飲料組成物のpHまで低下させた請求項73又は75記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項77】
前記pHの範囲が約3.0乃至約3.2である請求項65記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項78】
該たんぱく質飲料が炭酸塩化を含む炭酸たんぱく質飲料である請求項65記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項79】
炭酸塩化の範囲がたんぱく質飲料水1容量部当り、約1.6容量部ないし約3.5容量部である請求項78記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項80】
炭酸塩化の範囲がたんぱく質飲料水1容量部当り、約1.6容量部ないし約3.5容量部である請求項79記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項81】
炭酸塩化の範囲がたんぱく質飲料水1容量部当り、約1.7容量部ないし約3.0容量部である請求項80記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項82】
活性微生物を基本的に含まない条件が、炭酸たんぱく質飲料組成物を収容した個々の容器内の微生物の不活性化により生じている請求項65記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項83】
前記不活性化が、炭酸たんぱく質飲料を個々の容器内に収容した状態で、炭酸たんぱく質飲料の時限温度条件を用いて達成されている請求項82記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項84】
該飲料が更に、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、濃縮植物抽出物、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項65記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項85】
前記エネルギー増強添加剤が、カフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物、これらの組合せから選ばれるものである請求項84記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項86】
前記エネルギー増強添加剤がカフェインである請求項85記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項87】
前記カフェインの濃度が約0.01重量%ないし約0.085重量%である請求項86記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項88】
前記エネルギー増強添加剤がシトルリンマレートである請求項85記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項89】
シトルリンマレートの濃度が約0.1重量%ないし約2.0重量%である請求項88記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項90】
前記エネルギー増強添加剤がマグネシウム含有化合物である請求項85記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項91】
マグネシウム含有化合物の濃度が約0.1重量%ないし約2.0重量%である請求項90記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項92】
前記マグネシウム含有化合物が、アスパラギン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、マグネシウムオロテート、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウム、燐酸マグネシウム、硫酸マグネシウムおよびこれらの組合せから選択されるものである請求項90記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項93】
エネルギー増強添加剤がカフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物からなる群から選択される少なくとも2種の添加剤の組合せからなる請求項85記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項94】
該飲料が更に、化学保存剤又は天然保存剤を含む請求項65記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項95】
化学保存剤がソルビン酸塩又はベンゾエートであり、天然保存剤がニシン又ナタマイシンである請求項94記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項96】
濃縮植物抽出物が高栄養量のものである請求項84記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項97】
濃縮植物抽出物が、たんぱく質飲料の全カロリー量を殆ど増大させるものではないものである請求項84記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項98】
たんぱく質飲料が食料代替物である請求項65記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項99】
たんぱく質が、ホエーたんぱく質、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、麦たんぱく質、麻たんぱく質、ゼイン、亜麻たんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質およびこれらの組合せからなる群から選択させるものである請求項65記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項100】
ジュースを水に混合して約0重量%ないし約98重量%の含有量とし、更にたんぱく質を混合して約2重量%ないし約15重量%の含有量とし、pH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約3.4とし、それにより混合物を得る工程;
該混合物を約140°Fないし約188°Fの温度で約60秒ないし約10秒間、加熱する工程;
該混合物を約5分ないし約10分間をかけて約40゜Fの温度まで冷却する工程;
消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料を包装する工程;
を具備してなる炭酸たんぱく質飲料の製造方法。
【請求項101】
該混合物に二酸化炭素を添加し炭酸たんぱく質飲料を得る工程であって、該混合物中の炭酸塩化の量を該混合物1容量部当り約0.1ないし約6.0容量部の範囲とする請求項100記載の方法。
【請求項102】
該混合物中の炭酸塩化の量を該混合物1容量部当り約1.6ないし約3.5容量部の範囲とする請求項101記載の方法。
【請求項103】
該混合物中の炭酸塩化の量を該混合物1容量部当り約1.7ないし約3.0容量部の範囲とする請求項102記載の方法。
【請求項104】
該pH調整剤を更に混合してpHを約3.0ないし約3.2の範囲とする請求項100記載の方法。
【請求項105】
加熱時の最大温度を約150゜Fとする請求項100記載の方法。
【請求項106】
ジュースがフルーツジュース又は野菜ジュースである請求項100記載の方法。
【請求項107】
ジュースの含有量が約15重量%ないし約25重量%である請求項100記載の方法。
【請求項108】
たんぱく質の含有量が約3重量%ないし約10重量%となるように混合物にたんぱく質を添加する請求項100記載の方法。
【請求項109】
たんぱく質の含有量が約5重量%ないし約8重量%となるように混合物にたんぱく質を添加する請求項108記載の方法。
【請求項110】
たんぱく質がホエーたんぱく質から得られるものである請求項100記載の方法。
【請求項111】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物、ホエーたんぱく質濃縮物又はホエーたんぱく質加水分解物から得られるものである請求項110記載の方法。
【請求項112】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物から得られるものである請求項111記載の方法。
【請求項113】
ホエーたんぱく質が水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物から得られるものである請求項111記載の方法。
【請求項114】
ホエーたんぱく質が乾燥ホエーたんぱく質単離物又は乾燥ホエーたんぱく質濃縮物から得られるものである請求項111記載の方法。
【請求項115】
乾燥ホエーたんぱく質単離物又は乾燥ホエーたんぱく質濃縮物が該ホエーたんぱく質飲料への添加の前に水和処理され水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物としたものである請求項114記載の方法。
【請求項116】
pH調整剤を水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物に添加し、水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物のpHを、該たんぱく質飲料組成物への水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物の添加前の該たんぱく質飲料組成物のpHまで低下させた前記請求項113又は115記載の方法。
【請求項117】
混合物を加熱する前に付加成分を該混合物に添加する工程を含み、該付加成分が、栄養素、カルシウム又はその誘導体、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、濃縮植物抽出物、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種からなる請求項100記載の方法。
【請求項118】
前記エネルギー増強添加剤が、カフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物、これらの組合せから選ばれるものである請求項117記載の方法。
【請求項119】
前記エネルギー増強添加剤がカフェインである請求項118記載の方法。
【請求項120】
前記カフェインの濃度が約0.01重量%ないし約0.085重量%である請求項119記載の方法。
【請求項121】
前記エネルギー増強添加剤がシトルリンマレートである請求項118記載の方法。
【請求項122】
シトルリンマレートの濃度が約0.1重量%ないし約2.0重量%である請求項121記載の方法。
【請求項123】
前記エネルギー増強添加剤がマグネシウム含有化合物である請求項118記載の方法。
【請求項124】
マグネシウム含有化合物の濃度が約0.1重量%ないし約2.0重量%である請求項123記載の方法。
【請求項125】
前記マグネシウム含有化合物が、アスパラギン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、マグネシウムオロテート、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウム、燐酸マグネシウム、硫酸マグネシウムおよびこれらの組合せから選択されるものである請求項124記載の方法。
【請求項126】
エネルギー増強添加剤がカフェイン、マグネシウム含有化合物、シトルリンマレートからなる群から選択される少なくとも2種の添加剤の組合せからなる請求項118記載の方法。
【請求項127】
該混合物に、化学保存剤又は天然保存剤を混合することを含む請求項100記載の方法。
【請求項128】
化学保存剤がソルビン酸塩又はベンゾエートであり、天然保存剤がニシン又ナタマイシンである請求項127記載の方法。
【請求項129】
濃縮植物抽出物が高栄養量のものである請求項117記載の方法。
【請求項130】
濃縮植物抽出物が、たんぱく質飲料の全カロリー量を殆ど増大させるものではないものである請求項117記載の方法。
【請求項131】
たんぱく質飲料が食料代替物である請求項117記載の方法。
【請求項132】
たんぱく質が、ホエーたんぱく質、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、麦たんぱく質、麻たんぱく質、ゼイン、亜麻たんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質およびこれらの組合せからなる群から選択させるものである請求項100記載の方法。
【請求項133】
ヒトの摂取に適したたんぱく質飲料組成物であって:
約0重量%ないし約98重量%のジュース;
約2重量%ないし約15重量%のたんぱく質;
約0容量%ないし約15容量%のアルコール;
を含有してなり;
該たんぱく質飲料組成物が約2.0ないし約3.4のpHを示し、たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、冷蔵なしに該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、ヒトの健康に有害な病原性微生物を基本的に含まないようにしたもの。
【請求項134】
たんぱく質がホエーたんぱく質から得られるものである請求項133記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項135】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物、ホエーたんぱく質濃縮物又はホエーたんぱく質加水分解物から得られるものである請求項134記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項136】
アルコールが約4容量%ないし約8容量%の範囲で含まれている請求項133記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項137】
アルコールが穀物から発酵させたモルトベースのものである請求項133記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項138】
ジュースを水に混合して約0重量%ないし約98重量%の含有量とし、更にたんぱく質を混合して約2重量%ないし約15重量%の含有量とし、アルコールを混合して約0容量%ないし約15容量%の含有量とし、pH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約3.4とし、それにより混合物を得る工程;
該混合物を約140°Fないし約188°Fの温度で約60秒ないし約10秒間、加熱する工程;
該混合物を該混合物を約5分ないし約10分間をかけて約40゜Fの温度まで冷却する工程;
消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料を包装する工程;
を具備してなるたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項139】
たんぱく質がホエーたんぱく質から得られるものである請求項138記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項140】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物、ホエーたんぱく質濃縮物又はホエーたんぱく質加水分解物から得られるものである請求項139記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項141】
アルコールが約4容量%ないし約8容量%の範囲で含まれている請求項138記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項142】
アルコールが穀物から発酵させたモルトベースのものである請求項138記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項143】
ヒトの摂取に適したたんぱく質飲料組成物であって:
約0重量%ないし約100重量%のジュース;
約0.01重量%ないし約15重量%のたんぱく質;
を含有してなり;
該たんぱく質飲料組成物が約2.0ないし約3.4のpHを示し、たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、冷蔵なしに該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、ヒトの健康に有害な病原性微生物を基本的に含まないようにしたもの。
【請求項144】
ジュースを水に混合して約0重量%ないし約100重量%の含有量とし、更にたんぱく質を混合して約0,01重量%ないし約15重量%の含有量とし、pH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約3.4とし、それにより混合物を得る工程;
該混合物を約140°Fないし約188°Fの温度で約60秒ないし約10秒間、加熱する工程;
該混合物を該混合物を約5分ないし約10分間をかけて約40゜Fの温度まで冷却する工程;
消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料を包装する工程;
を具備してなるたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項145】
ヒトの摂取に適したたんぱく質飲料組成物であって:
約0重量%ないし約100重量%のジュース;
約0.01重量%ないし約15重量%のたんぱく質;
約0容量%ないし約15容量%のアルコール;
を含有してなり;
該たんぱく質飲料組成物が約2.0ないし約3.4のpHを示し、たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、冷蔵なしに該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、ヒトの健康に有害な病原性微生物を基本的に含まないようにしたもの。
【請求項146】
ジュースを水に混合して約0重量%ないし約100重量%の含有量とし、更にたんぱく質を混合して約0,01重量%ないし約15重量%の含有量とし、アルコールを混合して約0容量%ないし約15容量%の含有量とし、pH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約3.4とし、それにより混合物を得る工程;
該混合物を約140゜Fないし約188゜Fの温度で約60秒ないし約10秒間、加熱する工程;
該混合物を該混合物を約5分ないし約10分間をかけて約40゜Fの温度まで冷却する工程;
消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料を包装する工程;
を具備してなるたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項147】
ヒトの摂取に適したたんぱく質飲料組成物であって:
約2重量%ないし約15重量%のたんぱく質;
を含有してなり;
該たんぱく質飲料組成物が約2.0ないし約3.4のpHを示し、たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、冷蔵なしに該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、微生物を不活性化させるためのたんぱく質飲料の熱処理なしに、ヒトの健康に有害な活性微生物を基本的に含まないようにしたもの。
【請求項148】
たんぱく質の含有量が約3重量%ないし約10重量%である請求項147記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項149】
たんぱく質の含有量が約5重量%ないし約8重量%である請求項148記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項150】
たんぱく質がホエーたんぱく質から得られるものである請求項147記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項151】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物、ホエーたんぱく質濃縮物又はホエーたんぱく質加水分解物から得られるものである請求項150記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項152】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物から得られるものである請求項151記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項153】
ホエーたんぱく質が水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物から得られるものである請求項151記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項154】
ホエーたんぱく質が乾燥ホエーたんぱく質単離物又は乾燥ホエーたんぱく質濃縮物から得られるものである請求項151記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項155】
乾燥ホエーたんぱく質単離物又は乾燥ホエーたんぱく質濃縮物が該たんぱく質飲料組成物への添加の前に水和処理され水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物としたものである請求項154記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項156】
pH調整剤を水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物に添加し、水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物のpHを、該たんぱく質飲料組成物への水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物の添加前の該たんぱく質飲料組成物のpHまで低下させた請求項153又は155記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項157】
たんぱく質飲料が炭酸塩化を含む炭酸たんぱく質飲料である請求項147記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項158】
炭酸塩化が該たんぱく質飲料の1容量部当り約0.1容量部ないし約6.0容量部である請求項157記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項159】
炭酸塩化が該たんぱく質飲料の1容量部当り約1.6容量部ないし約3.5容量部である請求項158記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項160】
炭酸塩化が該たんぱく質飲料の1容量部当り約1.7容量部ないし約3.0容量部である請求項159記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項161】
該活性微生物を基本的に含まない条件が、炭酸塩化、無菌包装、オゾン処理、放射線、紫外線、高圧処理、薄膜透過、パルス電界、又はこれらの組合せによる微生物の不活性化により形成されたものである請求項147記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項162】
該活性微生物を基本的に含まない条件が、二酸化炭素による微生物の不活性化により形成されたものである請求項161記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項163】
該活性微生物を基本的に含まない条件が、高圧処理による微生物の不活性化により形成されたものである請求項161記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項164】
該活性微生物を基本的に含まない条件が、二酸化炭素による微生物の不活性化および高圧処理による微生物の不活性化の相乗効果により形成されたものである請求項161記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項165】
該活性微生物を基本的に含まない条件が、たんぱく質飲料組成物が包装されている個々の容器内の微生物の不活性化により形成されたものである請求項147記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項166】
該不活性化が、たんぱく質飲料が個々の容器内に収容された状態で、たんぱく質飲料の高圧処理により達成されたものである請求項165記載のホエーたんぱく質飲料組成物。
【請求項167】
該飲料が更に、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、濃縮植物抽出物、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項147記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項168】
前記エネルギー増強添加剤が、カフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物、これらの組合せから選ばれるものである請求項167記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項169】
前記エネルギー増強添加剤がカフェインである請求項168記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項170】
前記カフェインの濃度が約0.01重量%ないし約0.085重量%である請求項169記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項171】
前記エネルギー増強添加剤がシトルリンマレートである請求項168記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項172】
シトルリンマレートの濃度が約0.1重量%ないし約2.0重量%である請求項171記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項173】
前記エネルギー増強添加剤がマグネシウム含有化合物である請求項168記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項174】
マグネシウム含有化合物の濃度が約0.1重量%ないし約2.0重量%である請求項173記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項175】
前記マグネシウム含有化合物が、アスパラギン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、マグネシウムオロテート、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウム、燐酸マグネシウム、硫酸マグネシウムおよびこれらの組合せから選択されるものである請求項173記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項176】
エネルギー増強添加剤がカフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物からなる群から選択される少なくとも2種の添加剤の組合せからなる請求項164記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項177】
該飲料が更に、化学保存剤又は天然保存剤を含む請求項147記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項178】
化学保存剤がソルビン酸塩又はベンゾエートであり、天然保存剤がニシン又ナタマイシンである請求項177記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項179】
濃縮植物抽出物が高栄養量のものである請求項167記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項180】
濃縮植物抽出物が、たんぱく質飲料の全カロリー量を殆ど増大させるものではないものである請求項167記載のたんぱく質飲料組成物。

【請求項181】
たんぱく質飲料が食料代替物である請求項147記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項182】
たんぱく質が、ホエーたんぱく質、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、麦たんぱく質、麻たんぱく質、ゼイン、亜麻たんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質およびこれらの組合せからなる群から選択させるものである請求項147記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項183】
たんぱく質を水に混合して約2重量%ないし約15重量%の含有量とし、pH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約5.5とし、それにより混合物を得る工程;
消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料を包装し、飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、微生物を不活性化するためのたんぱく質飲料の熱処理なしにヒトの健康に有害な活性微生物を基本的に含まないようにするたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項184】
該混合物に二酸化炭素を添加し炭酸たんぱく質飲料を得る工程であって、該混合物中の炭酸塩化の量を該混合物1容量部当り約0.1ないし約6.0容量部の範囲とする請求項183記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項185】
該混合物中の炭酸塩化の量を該混合物1容量部当り約1.6ないし約3.5容量部の範囲とする請求項184記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項186】
該混合物中の炭酸塩化の量を該混合物1容量部当り約1.7ないし約3.0容量部の範囲とする請求項185記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項187】
該pH調整剤を更に混合してpHを約2.0ないし約3.4の範囲とする請求項183記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項188】
たんぱく質の含有量が約3重量%ないし約10重量%となるように混合物にたんぱく質を添加する請求項183記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項189】
たんぱく質の含有量が約5重量%ないし約8重量%となるように混合物にたんぱく質を添加する請求項188記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項190】
たんぱく質がホエーたんぱく質から得られるものである請求項183記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項191】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物、ホエーたんぱく質濃縮物又はホエーたんぱく質加水分解物から得られるものである請求項190記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項192】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物から得られるものである請求項191記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項193】
ホエーたんぱく質が水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物から得られるものである請求項191記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項194】
ホエーたんぱく質が乾燥ホエーたんぱく質単離物又は乾燥ホエーたんぱく質濃縮物から得られるものである請求項191記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項195】
乾燥ホエーたんぱく質単離物又は乾燥ホエーたんぱく質濃縮物が該ホエーたんぱく質飲料への添加の前に水和処理され水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物としたものである請求項194記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項196】
pH調整剤を水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物に添加し、水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物のpHを、該たんぱく質飲料組成物への水性ホエーたんぱく質単離物又は水性ホエーたんぱく質濃縮物の添加前の該たんぱく質飲料組成物のpHまで低下させた前記請求項193又は195記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項197】
炭酸たんぱく質飲料が透明色のもので基本的に濁りのないものである請求項183記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項198】
該活性微生物を基本的に含まない条件が、炭酸塩化、無菌包装、オゾン処理、放射線、紫外線、高圧処理、薄膜透過、パルス電界、又はこれらの組合せによる微生物の不活性化により形成されたものである請求項183記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項199】
該活性微生物を基本的に含まない条件が、二酸化炭素による微生物の不活性化により形成されたものである請求項198記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項200】
該活性微生物を基本的に含まない条件が、高圧処理による微生物の不活性化により形成されたものである請求項198記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項201】
該活性微生物を基本的に含まない条件が、二酸化炭素による微生物の不活性化および高圧処理による微生物の不活性化の相乗効果により形成されたものである請求項198記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項202】
該活性微生物を基本的に含まない条件が、たんぱく質飲料組成物が包装されている個々の容器内の微生物の不活性化により形成されたものである請求項183記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項203】
該不活性化が、たんぱく質飲料が個々の容器内に収容された状態で、たんぱく質飲料の高圧処理により達成されたものである請求項202記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項204】
該飲料が更に、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、濃縮植物抽出物、香味料、甘味剤および着色剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項183記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項205】
前記エネルギー増強添加剤が、カフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物、これらの組合せから選ばれるものである請求項204記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項206】
前記エネルギー増強添加剤がカフェインである請求項205記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項207】
前記カフェインの濃度が約0.01重量%ないし約0.085重量%である請求項206記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項208】
前記エネルギー増強添加剤がシトルリンマレートである請求項205記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項209】
シトルリンマレートの濃度が約0.1重量%ないし約2.0重量%である請求項208記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項210】
前記エネルギー増強添加剤がマグネシウム含有化合物である請求項205記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項211】
マグネシウム含有化合物の濃度が約0.1重量%ないし約2.0重量%である請求項210記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項212】
前記マグネシウム含有化合物が、アスパラギン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、マグネシウムオロテート、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウム、燐酸マグネシウム、硫酸マグネシウムおよびこれらの組合せから選択されるものである請求項211記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項213】
エネルギー増強添加剤がカフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物からなる群から選択される少なくとも2種の添加剤の組合せからなる請求項205記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項214】
化学保存剤又は天然保存剤を該混合物に混合することを含む請求項183記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項215】
化学保存剤がソルビン酸塩又はベンゾエートであり、天然保存剤がニシン又ナタマイシンである請求項214記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項216】
濃縮植物抽出物が高栄養量のものである請求項204記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項217】
濃縮植物抽出物が、たんぱく質飲料の全カロリー量を殆ど増大させるものではないものである請求項204記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項218】
たんぱく質飲料が食料代替物である請求項204記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項219】
たんぱく質が、ホエーたんぱく質、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、麦たんぱく質、麻たんぱく質、ゼイン、亜麻たんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質およびこれらの組合せからなる群から選択させるものである請求項183記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項220】
ヒトの摂取に適したたんぱく質飲料組成物であって:
約2重量%ないし約15重量%のたんぱく質;
約0容量%ないし約15容量%のアルコール;
を含有してなり;
該たんぱく質飲料組成物が約2.0ないし約3.4のpHを示し、たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、冷蔵なしに該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、微生物を不活性化させるためのたんぱく質飲料の熱処理なしに、ヒトの健康に有害な活性微生物を基本的に含まないようにしたもの。
【請求項221】
たんぱく質がホエーたんぱく質から得られるものである請求項220記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項222】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物、ホエーたんぱく質濃縮物又はホエーたんぱく質加水分解物から得られるものである請求項221記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項223】
アルコールが約4容量%ないし約8容量%の範囲で含まれている請求項220記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項224】
アルコールが穀物から発酵させたモルトベースのものである請求項220記載のたんぱく質飲料組成物。
【請求項225】
たんぱく質を水に混合して約2重量%ないし約15重量%の含有量とし、アルコールを混合して約0容量%ないし約15容量%の含有量とし、pH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約5.5とし、それにより混合物を得る工程;
消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料を包装し、該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、微生物を不活性化させるためのたんぱく質飲料の熱処理なしに、ヒトの健康に有害な活性微生物を基本的に含まないようにする工程;
を具備してなるたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項226】
たんぱく質がホエーたんぱく質から得られるものである請求項225記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項227】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物、ホエーたんぱく質濃縮物又はホエーたんぱく質加水分解物から得られるものである請求項226記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項228】
アルコールが約4容量%ないし約8容量%の範囲で含まれている請求項225記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項229】
アルコールが穀物から発酵させたモルトベースのものである請求項225記載のたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項230】
ヒトの摂取に適したたんぱく質飲料組成物であって:
約0.01重量%ないし約15重量%のたんぱく質;
を含有してなり;
該たんぱく質飲料組成物が約2.0ないし約3.4のpHを示し、たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、冷蔵なしに該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、微生物を不活性化させるためのたんぱく質飲料の熱処理なしに、ヒトの健康に有害な活性微生物を基本的に含まないようにしたもの。
【請求項231】
たんぱく質を水に混合して約0,01重量%ないし約15重量%の含有量とし、pH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約5.5とし、それにより混合物を得る工程;
消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料を包装し、該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、微生物を不活性化させるためのたんぱく質飲料の熱処理なしに、ヒトの健康に有害な活性微生物を基本的に含まないようにする工程;
を具備してなるたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項232】
ヒトの摂取に適したたんぱく質飲料組成物であって:
約0.01重量%ないし約15重量%のたんぱく質;
約0容量%ないし約15容量%のアルコール;
を含有してなり;
該たんぱく質飲料組成物が約2.0ないし約3.4のpHを示し、たんぱく質飲料の包装時および包装後少なくとも1年間に亘り、冷蔵なしに該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、微生物を不活性化させるためのたんぱく質飲料の熱処理なしに、ヒトの健康に有害な活性微生物を基本的に含まないようにしたもの。
【請求項233】
たんぱく質を水に混合して約0,01重量%ないし約15重量%の含有量とし、アルコールを混合して約0容量%ないし約15容量%の含有量とし、pH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約5.5とし、それにより混合物を得る工程;
消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料を包装し、該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、微生物を不活性化させるためのたんぱく質飲料の熱処理なしに、ヒトの健康に有害な活性微生物を基本的に含まないようにする工程;
を具備してなるたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項234】
ヒトの摂取に適した飲料を作るため希釈に適したたんぱく質飲料濃縮シロップ組成物であって:
約20゜Brixないし約75゜BrixのBrix値を有するジュース濃縮物、約0重量%ないし約60重量%と;
約10重量%ないし約60重量%のたんぱく質と;
を含有してなり;
たんぱく質飲料濃縮シロップの包装時および包装後、冷蔵なしで少なくとも1年間に亘り、該飲料組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、たんぱく質飲料濃縮シロップの包装時および後の貯蔵の間、ヒトの健康に有害な病原性微生物を基本的に含まないようにしたもの。
【請求項235】
該たんぱく質飲料濃縮シロップが、約2倍ないし約25倍の濃縮シロップである請求項234記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項236】
該たんぱく質飲料濃縮シロップが、約5倍の濃縮シロップである請求項234記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項237】
該たんぱく質飲料濃縮シロップの1部当り、4部の液体で希釈しヒトの摂取に適したたんぱく質飲料とした請求項236記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項238】
該液体が、水、フルーツジュース、野菜ジュース、ティー、アルコール、コーヒー、大豆ミルク、米ミルク、アーモンドミルク、又はそれらの組合せから選択されるものである請求項237記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項239】
該液体が炭酸塩化を含む請求項237記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項240】
該たんぱく質飲料が炭酸塩化を含む請求項237記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項241】
該たんぱく質飲料の炭酸塩化が、該たんぱく質飲料1容量部当り、約1.6容量部ないし約3.5容量部の範囲である請求項240記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項242】
約60゜Brixないし約70゜BrixのBrix値を有するジュース濃縮物、約10重量%ないし約15重量%と;
約10重量%ないし約40重量%のたんぱく質と;
を含有してなる請求項234記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項243】
約40゜Brixないし約50゜BrixのBrix値を有するジュース濃縮物、約40重量%ないし約60重量%と;
約10重量%ないし約40重量%のたんぱく質と;
を含有してなる請求項234記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項244】
約0重量%のジュース濃縮物と;
約10重量%ないし約40重量%のたんぱく質と;
を含有してなる請求項234記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項245】
該たんぱく質飲料中のたんぱく質の含有量が2重量%ないし約8重量%である請求項237記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項246】
該たんぱく質飲料中のたんぱく質の含有量が1.6重量%ないし約4重量%である請求項245記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項247】
該たんぱく質飲料中のジュースの含有量が2重量%ないし約20重量%である請求項237記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項248】
該たんぱく質飲料中のジュースの含有量が10重量%ないし約20重量%である請求項247記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項249】
ジュースがフルーツジュース又は野菜ジュースである請求項234記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項250】
たんぱく質が、ホエーたんぱく質、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、麦たんぱく質、麻たんぱく質、ゼイン、亜麻たんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質およびこれらの組合せからなる群から選択させるものである請求項234記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項251】
たんぱく質がホエーたんぱく質から得られるものである請求項250記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項252】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物、ホエーたんぱく質濃縮物、ホエーたんぱく質加水分解物、又はこれらの組合せから得られるものである請求項251記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項253】
たんぱく質飲料が約2.0ないし約3.4のpHを示すものである請求項237記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項254】
たんぱく質飲料が約3.0ないし約3.2のpHを示すものである請求項253記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項255】
該活性微生物を基本的に含まない条件が、低温滅菌、無菌包装、炭酸塩化、オゾン処理、放射線、紫外線、高圧処理、薄膜透過、パルス電界、超音波又はこれらの組合せによる微生物の不活性化により形成されたものである請求項234記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項256】
充填剤を約0重量%ないし約100重量%更に含む請求項234記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項257】
該充填剤が、水、甘味剤、香味料、着色剤、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、濃縮植物抽出物および保存剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項256記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項258】
前記エネルギー増強添加剤が、カフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物、これらの組合せから選ばれるものである請求項257記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項259】
該保存剤が化学保存剤又は天然保存剤である請求項257記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項260】
化学保存剤がソルビン酸塩又はベンゾエートであり、天然保存剤がニシン又ナタマイシンである請求項259記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項261】
たんぱく質飲料が食料代替物である請求項237記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項262】
たんぱく質飲料濃縮シロップが個人により、フードサービス飲料ディスペンサー又はビン詰め工場で使用されるものである請求項234記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項263】
たんぱく質飲料濃縮シロップが、凍結乾燥、スプレー乾燥、流動床乾燥、ドラム乾燥又はこれらの組合せにより乾燥され、たんぱく質ジュース飲料濃縮乾燥粉となっている請求項234記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項264】
該たんぱく質飲料濃縮粉を液体で希釈しヒトの摂取に適したたんぱく質飲料とする請求項263記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項265】
該液体が、水、フルーツジュース、野菜ジュース、ティー、アルコール、コーヒー、大豆ミルク、米ミルク、アーモンドミルク、又はそれらの組合せから選択されるものである請求項264記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項266】
該液体が炭酸塩化を含む請求項264記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項267】
該たんぱく質飲料が炭酸塩化を含む請求項264記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ。
【請求項268】
約0重量%ないし約100重量%の、乾燥ジュース粉濃縮物の形態のジュース濃縮物と;
約0.05重量%ないし約90重量%のたんぱく質と;
を含有してなり;
たんぱく質飲料濃縮粉体が液体で希釈されヒトの摂取に適したたんぱく質飲料となっていて、たんぱく質飲料濃縮粉体が個人により、フードサービス飲料ディスペンサー又はビン詰め工場で使用されるようになっている請求項234記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項269】
該液体が、水、フルーツジュース、野菜ジュース、ティー、アルコール、コーヒー、大豆ミルク、米ミルク、アーモンドミルク、又はそれらの組合せから選択されるものである請求項268記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項270】
該液体が炭酸塩化を含む請求項268記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項271】
該たんぱく質飲料が炭酸塩化を含む請求項268記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項272】
たんぱく質飲料の炭酸塩化が該たんぱく質飲料1容量部当り約1.6ないし約3.5容量部の範囲である請求項271記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項273】
たんぱく質飲料濃縮粉体中のたんぱく質の量が約45重量%ないし約90重量%の範囲である請求項268記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項274】
たんぱく質飲料中のたんぱく質の量が0.01重量%ないし約15重量%の範囲である請求項267記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項275】
たんぱく質飲料中のたんぱく質の量が2重量%ないし約15重量%の範囲である請求項274記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項276】
たんぱく質飲料中のたんぱく質の量が3重量%ないし約10重量%の範囲である請求項275記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項277】
たんぱく質飲料濃縮粉体中のジュースの量が0重量%ないし約50重量%の範囲である請求項268記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項278】
たんぱく質飲料濃縮粉体中のジュースの量が0重量%ないし約30重量%の範囲である請求項268記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項279】
乾燥ジュース濃縮粉体が、乾燥フルーツジュース濃縮粉体又は乾燥野菜ジュース濃縮粉体である請求項268記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項280】
たんぱく質が、ホエーたんぱく質、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、麦たんぱく質、麻たんぱく質、ゼイン、亜麻たんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質およびこれらの組合せからなる群から選択させるものである請求項268記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項281】
たんぱく質がホエーたんぱく質から得られるものである請求項280記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項282】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物、ホエーたんぱく質濃縮物又はホエーたんぱく質加水分解物又はこれらの組合せから得られるものである請求項281記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項283】
たんぱく質飲料が約2.0ないし3.4の範囲のpHを示すものである請求項268記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項284】
たんぱく質飲料が約3.0ないし3.2の範囲のpHを示すものである請求項268記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項285】
充填剤を約0重量%ないし約100重量%更に含む請求項268記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項286】
該充填剤が、甘味剤、香味料、着色剤、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、濃縮植物抽出物および保存剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項285記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項287】
前記エネルギー増強添加剤が、カフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物、これらの組合せから選ばれるものである請求項286記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項288】
該保存剤が化学保存剤又は天然保存剤である請求項286記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項289】
化学保存剤がソルビン酸塩又はベンゾエートであり、天然保存剤がニシン又ナタマイシンである請求項288記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項290】
たんぱく質飲料が食料代替物である請求項268記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項291】
ヒトの摂取に適した飲料を作るため希釈に適したたんぱく質飲料濃縮シロップ組成物の製造方法であって:
約20゜Brixないし約75゜BrixのBrix値を有するジュース濃縮物を水に混合して約0重量%ないし約60重量%の含有量とし、たんぱく質を混合して約10重量%ないし約75重量%の含有量とし、それにより混合物を得る工程;
室温で貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料濃縮シロップを包装する工程;
を具備してなるたんぱく質飲料濃縮シロップ組成物の製造方法。
【請求項292】
該たんぱく質飲料濃縮シロップが、約2倍ないし約25倍の濃縮シロップである請求項291記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項293】
該たんぱく質飲料濃縮シロップが、約5倍の濃縮シロップである請求項292記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項294】
該たんぱく質飲料濃縮シロップの1部当り、4部の液体で希釈しヒトの摂取に適したたんぱく質飲料とした請求項293記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項295】
該液体が、水、フルーツジュース、野菜ジュース、ティー、アルコール、コーヒー、大豆ミルク、米ミルク、アーモンドミルク、又はそれらの組合せから選択されるものである請求項294記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項296】
該液体が炭酸塩化を含む請求項294記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項297】
該たんぱく質飲料が炭酸塩化を含む請求項294記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項298】
該たんぱく質飲料の炭酸塩化が、該たんぱく質飲料1容量部当り、約1.6容量部ないし約3.5容量部の範囲である請求項297記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項299】
約60゜Brixないし約70゜BrixのBrix値を有するジュース濃縮物を水に混合して約10重量%ないし約15重量%の含有量とし、たんぱく質を混合して約10重量%ないし約40重量%の含有量とし、それにより混合物を得る工程;
を具備してなる請求項291記載のたんぱく質飲料濃縮シロップ組成物の製造方法。
【請求項300】
約40゜Brixないし約50゜BrixのBrix値を有するジュース濃縮物を水に混合して約40重量%ないし約60重量%の含有量とし、たんぱく質を混合して約10重量%ないし約40重量%の含有量とし、それにより混合物を得る工程;
を具備してなる請求項291記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項301】
ジュース濃縮物を水に混合して約0重量%の含有量とし、たんぱく質を混合して約0.05重量%ないし約40重量%の含有量とし、それにより混合物を得る工程;
を具備してなる請求項291記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項302】
たんぱく質飲料中のたんぱく質の含有量が2重量%ないし約8重量%の含有量である請求項294記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項303】
たんぱく質飲料中のたんぱく質の含有量が1.6重量%ないし約4重量%の含有量である請求項302記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項304】
たんぱく質飲料中のジュースの含有量が2重量%ないし約20重量%の含有量である請求項294記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項305】
たんぱく質飲料中のジュースの含有量が10重量%ないし約20重量%の含有量である請求項304記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項306】
ジュースがフルーツジュース又は野菜ジュースである請求項291記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項307】
たんぱく質が、ホエーたんぱく質、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、麦たんぱく質、麻たんぱく質、ゼイン、亜麻たんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質およびこれらの組合せからなる群から選択させるものである請求項291記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項308】
たんぱく質がホエーたんぱく質から得られるものである請求項307記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項309】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物、ホエーたんぱく質濃縮物、ホエーたんぱく質加水分解物、又はこれらの組合せから得られるものである請求項308記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項310】
たんぱく質飲料が約2.0ないし3.4の範囲のpHを示すものである請求項294記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項311】
たんぱく質飲料が約3.0ないし3.2の範囲のpHを示すものである請求項310記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項312】
微生物を不活性化させるため該たんぱく質飲料濃縮シロップを、低温滅菌、無菌包装、炭酸塩化、オゾン処理、放射線、紫外線、高圧処理、薄膜透過、パルス電界、超音波又はこれらの組合せによる微生物の不活性化により形成されたものである請求項291記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項313】
充填剤を約0重量%ないし約100重量%となるように更に混合する請求項291記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項314】
該充填剤が、水、甘味剤、香味料、着色剤、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、濃縮植物抽出物および保存剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項313記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項315】
前記エネルギー増強添加剤が、カフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物、これらの組合せから選ばれるものである請求項314記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項316】
該保存剤が化学保存剤又は天然保存剤である請求項314記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項317】
化学保存剤がソルビン酸塩又はベンゾエートであり、天然保存剤がニシン又ナタマイシンである請求項316記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項318】
たんぱく質飲料が食料代替物である請求項294記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項319】
たんぱく質飲料濃縮シロップが個人により、フードサービス飲料ディスペンサー又はビン詰め工場で使用されるものである請求項291記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項320】
たんぱく質飲料濃縮シロップが、凍結乾燥、スプレー乾燥、流動床乾燥、ドラム乾燥又はこれらの組合せにより乾燥され、たんぱく質ジュース飲料濃縮乾燥粉となっている請求項291記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項321】
該たんぱく質飲料濃縮粉を液体で希釈しヒトの摂取に適したたんぱく質飲料とする請求項320記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項322】
該液体が、水、フルーツジュース、野菜ジュース、ティー、アルコール、コーヒー、大豆ミルク、米ミルク、アーモンドミルク、又はそれらの組合せから選択されるものである請求項321記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項323】
該液体が炭酸塩化を含む請求項321記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項324】
該たんぱく質飲料が炭酸塩化を含む請求項321記載のたんぱく質飲料濃縮シロップの製造方法。
【請求項325】
ヒトの摂取に適した飲料にするために水に戻すのに適したたんぱく質飲料濃縮粉を製造するための方法であって:
乾燥ジュース濃縮粉を混合指せ、ジュース濃度が約0重量%ないし約100重量%となるようにし、たんぱく質を混合して約0.05重量%ないし約90重量%の含有量とし、それにより混合物を得る工程;
を含み、
たんぱく質飲料濃縮粉体が液体で希釈したときヒトによる摂取に適したたんぱく質飲料を形成するものであり、たんぱく質飲料濃縮粉体が個人により、フードサービス飲料ディスペンサー又はビン詰め工場で使用されるようになっているたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項326】
該液体が、水、フルーツジュース、野菜ジュース、ティー、アルコール、コーヒー、大豆ミルク、米ミルク、アーモンドミルク、又はそれらの組合せから選択されるものである請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項327】
該液体が炭酸塩化を含む請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項328】
該たんぱく質飲料が炭酸塩化を含む請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項329】
たんぱく質飲料の炭酸塩化が該たんぱく質飲料1容量部当り約1.6ないし約3.5容量部の範囲である請求項328記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項330】
たんぱく質飲料濃縮粉体中のたんぱく質の量が約45重量%ないし約90重量%の範囲である請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項331】
たんぱく質飲料中のたんぱく質の量が0.01重量%ないし約15重量%の範囲である請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項332】
たんぱく質飲料中のたんぱく質の量が2重量%ないし約15重量%の範囲である請求項331記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項333】
たんぱく質飲料中のたんぱく質の量が3重量%ないし約10重量%の範囲である請求項332記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項334】
たんぱく質飲料濃縮粉体中のジュースの量が0重量%ないし約50重量%の範囲である請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項335】
たんぱく質飲料中のジュースの量が0重量%ないし約30重量%の範囲である請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項336】
乾燥ジュース濃縮物が、乾燥フルーツジュース濃縮物又は乾燥野菜ジュース濃縮物である請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項337】
たんぱく質が、ホエーたんぱく質、カゼイン、ラクトアルブミン、血清アルブミン、グリコマクロペプチド、大豆たんぱく質、米たんぱく質、エンドウたんぱく質、カノーラ(canola)たんぱく質、麦たんぱく質、麻たんぱく質、ゼイン、亜麻たんぱく質、卵白たんぱく質、オバルブミン、ゼラチンたんぱく質およびこれらの組合せからなる群から選択させるものである請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項338】
たんぱく質がホエーたんぱく質から得られるものである請求項337記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項339】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物、ホエーたんぱく質濃縮物又はホエーたんぱく質加水分解物又はこれらの組合せから得られるものである請求項338記載のたんぱく質飲料濃縮粉体。
【請求項340】
たんぱく質飲料が約2.0ないし3.4の範囲のpHを示すものである請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項341】
たんぱく質飲料が約3.0ないし3.2の範囲のpHを示すものである請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項342】
充填剤を約0重量%ないし約100重量%となるように混合する請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項343】
該充填剤が、甘味剤、香味料、着色剤、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、エネルギー増強添加剤、食用植物サプリメント、濃縮植物抽出物および保存剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項342記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項344】
前記エネルギー増強添加剤が、カフェイン、シトルリンマレート、マグネシウム含有化合物、これらの組合せから選ばれるものである請求項343記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項345】
該保存剤が化学保存剤又は天然保存剤である請求項343記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項346】
化学保存剤がソルビン酸塩又はベンゾエートであり、天然保存剤がニシン又ナタマイシンである請求項343記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項347】
たんぱく質飲料が食料代替物である請求項325記載のたんぱく質飲料濃縮粉体の製造方法。
【請求項348】
ヒトの摂取に適した飲料を作るため希釈に適したたんぱく質飲料濃縮シロップ組成物であって:
約20゜Brixないし約75゜BrixのBrix値を有するジュース濃縮物、約0重量%ないし約60重量%と;
約0.05重量%ないし約75重量%のたんぱく質と;
を含有してなり;
たんぱく質飲料濃縮シロップの包装時および後の貯蔵時において、冷蔵なしで該飲料濃縮シロップ組成物中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、たんぱく質飲料濃縮シロップの包装時および後の貯蔵の間、ヒトの健康に有害な病原性微生物を基本的に含まないようにしたもの。
【請求項349】
ヒトの摂取に適した飲料を作るため希釈に適したたんぱく質飲料濃縮シロップ組成物の製造方法であって:
約20゜Brixないし約90゜BrixのBrix値を有するジュース濃縮物を混合して約0重量%ないし約60重量%の含有量とし、たんぱく質を混合して約0.05重量%ないし約75重量%の含有量とし、それにより混合物を得る工程;
室温で貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料濃縮シロップを包装する工程;
を具備してなるたんぱく質飲料濃縮シロップ組成物の製造方法。
【請求項350】
約2重量%ないし約15重量%のホエーたんぱく質と;
たんぱく質飲料1容量部当り、約0.1容量部ないし約4容量部の二酸化炭素ガスと;
を含有してなるホエーたんぱく質飲料であって;
該ホエーたんぱく質飲料が約2.0ないし約5.5のpH値を示し、ホエーたんぱく質飲料の包装時および後の貯蔵時において、冷蔵なしで包装後少なくとも1年間、該たんぱく質飲料中でのホエーたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、たんぱく質飲料が病原性微生物を実質的に含まないようにしたもの。
【請求項351】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質単離物である請求項350記載のホエーたんぱく質飲料。
【請求項352】
ホエーたんぱく質がホエーたんぱく質濃縮物である請求項350記載のホエーたんぱく質飲料。
【請求項353】
ホエーたんぱく質飲料が約2.0ないし約3.4のpH値を示すものである請求項350記載のホエーたんぱく質飲料。
【請求項354】
ホエーたんぱく質の含有量が約3重量%ないし約10重量%である請求項350記載のホエーたんぱく質飲料。
【請求項355】
ホエーたんぱく質の含有量が約5重量%ないし約8重量%である請求項350記載のホエーたんぱく質飲料。
【請求項356】
二酸化炭素の量が、液体1容量部当り、約1.6容量部ないし約3.5容量部である請求項350〜352のいずれかに記載のホエーたんぱく質飲料。
【請求項357】
二酸化炭素の量が、液体1容量部当り、約1.7容量部ないし約3.0容量部である請求項350〜352のいずれかに記載のホエーたんぱく質飲料。
【請求項358】
ホエーたんぱく質飲料が包装されている個々の容器内の微生物を不活性化することにより病原性微生物が基本的に存在しないようにした請求項350〜352のいずれかに記載のホエーたんぱく質飲料。
【請求項359】
ホエーたんぱく質飲料を個々の容器に収容した状態で、ホエーたんぱく質飲料を時限温度条件に曝すことにより病原性微生物の不活性化が行われている請求項350〜352のいずれかに記載のホエーたんぱく質飲料。
【請求項360】
ホエーたんぱく質飲料を高温、放射線又はこれらの組合せに曝すことによりホエーたんぱく質飲料中の病原性微生物の不活性化が行われている請求項350〜352のいずれかに記載のホエーたんぱく質飲料。
【請求項361】
該飲料が、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤、着色剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項350〜352のいずれかに記載のホエーたんぱく質飲料。
【請求項362】
ホエーたんぱく質を混合して約2重量%ないし約15重量%の含有量とし、抗気泡剤およびpH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約3.4とし、それにより混合物を得る工程;
該混合物を約140゜Fから約188゜Fの温度で約60秒ないし約10秒間、加熱する工程;
該混合物に二酸化炭素を添加して二酸化炭素が、液体混合物1容量部当り約0.1ないし約4.0容量部含まれるようにし;
消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができる容器内に該ホエーたんぱく質飲料を包装する工程;
を具備してなるホエーたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項363】
加熱工程の間の最大温度が約150゜Fである請求項362記載の方法。
【請求項364】
炭酸ホエーたんぱく質飲料が透明であり、冷蔵なしでの貯蔵の間、実質的に濁りが生じないようにした請求項363記載の方法。
【請求項365】
ホエーたんぱく質を混合して約2重量%ないし約15重量%の含有量とし、抗気泡剤およびpH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約5.5とし、それにより混合物を得る工程;
該混合物に二酸化炭素を添加して二酸化炭素が、液体混合物1容量部当り約0.1ないし約4.0容量部含まれるようにし;
消費者により使用されるようにした容器内に該ホエーたんぱく質飲料を包装する工程;
該混合物を処理して病原性微生物を不活性化する工程;
を具備してなり、この処理、包装したホエーたんぱく質飲料が消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができるようにしたホエーたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項366】
前記pHが約3.4以下である請求項365記載の方法。
【請求項367】
後にホエーたんぱく質飲料が貯蔵され、消費者により取り扱われる個々の容器内で病原性微生物が不活性されるべく前記混合物を処理するようにした請求項365〜366のいずれかに記載の方法。
【請求項368】
ホエーたんぱく質飲料中の病原性微生物を放射線を使用して不活性化するようにした請求項365記載の方法。
【請求項369】
該混合物が、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤、着色剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項365記載の方法。
【請求項370】
ホエーたんぱく質飲料が透明であり、冷蔵なしでの貯蔵の間において実質的に濁りを生じないものである請求項366記載の方法。
【請求項371】
ホエーたんぱく質飲料が透明であり、冷蔵なしでの貯蔵の間において実質的に濁りを生じないものである請求項367記載の方法。
【請求項372】
約2重量%ないし約15重量%のたんぱく質であって、カゼイナートを実質的に含まないものと;
たんぱく質飲料1容量部当り、約0.1容量部ないし約4容量部の二酸化炭素ガスと;
を含有してなるたんぱく質飲料であって;
該たんぱく質飲料が約2.0ないし約5.5のpH値を示し、たんぱく質飲料の包装時および後の貯蔵時において、冷蔵なしで包装後少なくとも1年間、該たんぱく質飲料中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、たんぱく質飲料が病原性微生物を実質的に含まないようにしたもの。
【請求項373】
たんぱく質飲料を高温、放射線又はこれらの組合せに曝すことによりたんぱく質飲料中の病原性微生物の不活性化が行われている請求項372記載のたんぱく質飲料。
【請求項374】
該飲料が、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤、着色剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項372記載のたんぱく質飲料。
【請求項375】
たんぱく質飲料が約2.0ないし約3.4のpH値を示すものである請求項372記載のたんぱく質飲料。
【請求項376】
たんぱく質の含有量が約3重量%ないし約10重量%である請求項372記載のたんぱく質飲料。
【請求項377】
たんぱく質の含有量が約5重量%ないし約8重量%である請求項372記載のたんぱく質飲料。
【請求項378】
二酸化炭素の量が、液体1容量部当り、約1.6容量部ないし約3.5容量部である請求項374〜377のいずれかに記載のたんぱく質飲料。
【請求項379】
二酸化炭素の量が、液体1容量部当り、約1.7容量部ないし約3.0容量部である請求項374〜377のいずれかに記載のたんぱく質飲料。
【請求項380】
たんぱく質飲料が包装されている個々の容器内の微生物を不活性化することにより病原性微生物が基本的に存在しないようにした請求項374〜377のいずれかに記載のたんぱく質飲料。
【請求項381】
たんぱく質飲料を個々の容器に収容した状態で、たんぱく質飲料を時限温度条件に曝すことにより病原性微生物の不活性化が行われている請求項374〜377のいずれかに記載のたんぱく質飲料。
【請求項382】
基本的にカゼインを含まないたんぱく質を混合して約2重量%ないし約15重量%の含有量とし、抗気泡剤およびpH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約3.4とし、それにより混合物を得る工程;
該混合物を約140゜Fないし約188゜Fの温度で約60秒ないし約10秒間、加熱する工程;
該混合物に二酸化炭素を添加して二酸化炭素が、液体混合物1容量部当り約0.1ないし約4.0容量部含まれるようにし;
消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料を包装する工程;
を具備してなるたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項383】
たんぱく質飲料中の病原性微生物を放射線を使用して不活性化するようにした請求項382記載の方法。
【請求項384】
該混合物が、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤、着色剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項382記載の方法。
【請求項385】
加熱工程の間の最大温度が約150゜Fである請求項382記載の方法。
【請求項386】
炭酸たんぱく質飲料が透明であり、冷蔵なしでの貯蔵の間、実質的に濁りが生じないようにした請求項385記載の方法。
【請求項387】
基本的にカゼインを含まないたんぱく質を混合して約2重量%ないし約15重量%の含有量とし、抗気泡剤およびpH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約5.5とし、それにより混合物を得る工程;
該混合物に二酸化炭素を添加して二酸化炭素が、液体混合物1容量部当り約0.1ないし約4.0容量部含まれるようにし;
消費者により使用されるようにした容器内に該たんぱく質飲料を包装する工程;
該混合物を処理して病原性微生物を不活性化する工程;
を具備してなり、この処理、包装したたんぱく質飲料が消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができるようにしたたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項388】
前記pHが約3.4以下である請求項387記載の方法。
【請求項389】
後にたんぱく質飲料が貯蔵され、消費者により取り扱われる個々の容器内で病原性微生物が不活性されるべく前記混合物を処理するようにした請求項387記載の方法。
【請求項390】
たんぱく質飲料中の病原性微生物を放射線を使用して不活性化するようにした請求項387記載の方法。
【請求項391】
該混合物が、抗気泡剤、栄養素、カルシウム又はその誘導体、食用植物サプリメント、香味料、甘味剤、着色剤から選択される少なくとも1種の付加成分を含有する請求項387記載の方法。
【請求項392】
炭酸たんぱく質飲料が透明であり、冷蔵なしでの貯蔵の間、実質的に濁りが生じないようにした請求項387記載の方法。
【請求項393】
炭酸たんぱく質飲料が透明であり、冷蔵なしでの貯蔵の間、実質的に濁りが生じないようにした請求項388記載の方法。
【請求項394】
約2重量%ないし約15重量%のたんぱく質と;
たんぱく質飲料1容量部当り、約0.1容量部ないし約4容量部の二酸化炭素ガスと;
を含有してなるたんぱく質飲料であって;
該たんぱく質飲料組成物が約2.0ないし約5.5のpH値を示し、たんぱく質飲料の包装時および後の貯蔵時において、冷蔵なしで包装後少なくとも1年間、該たんぱく質飲料中でのたんぱく質の実質的な溶解度を維持すると共に、たんぱく質飲料が病原性微生物を実質的に含まないようにしたもの。
【請求項395】
たんぱく質を混合して約2重量%ないし約15重量%の含有量とし、抗気泡剤およびpH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約5.5とし、それにより混合物を得る工程; 該混合物を約140゜Fないし約188゜Fの温度で約60秒ないし約10秒間、加熱する工程;
該混合物に二酸化炭素を添加して二酸化炭素が、液体混合物1容量部当り約0.1ないし約4.0容量部含まれたたんぱく質飲料とし;
消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料を包装する工程;
を具備してなるたんぱく質飲料の製造方法。
【請求項396】
たんぱく質を混合して約2重量%ないし約15重量%の含有量とし、抗気泡剤およびpH調整剤を更に混合してpHを約2ないし約3.4とし、それにより混合物を得る工程;
該混合物を約140゜Fないし約188゜Fの温度で約60秒ないし約10秒間、加熱する工程;
該混合物に二酸化炭素を添加して二酸化炭素が、液体混合物1容量部当り約0.1ないし約4.0容量部含まれたたんぱく質飲料とし;
消費者により摂取される前、1年を超える期間に亘って冷蔵なしで貯蔵することができる容器内に該たんぱく質飲料を包装する工程;
を具備してなるたんぱく質飲料の製造方法。

【公表番号】特表2009−529332(P2009−529332A)
【公表日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558545(P2008−558545)
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/063653
【国際公開番号】WO2007/106731
【国際公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(502267567)ネクスト・プロテインズ・インコーポレイテッド (2)
【住所又は居所原語表記】Tex Prows, General Counsel, 5050 Avenida Encinas, Suite 350, Carlsbad, CA 92008 USA
【Fターム(参考)】