説明

アミン化合物

【課題】免疫応答抑制活性を示し、副作用が低減された化合物であって、例えば、全身性エリテマトーデス、慢性リウマチ様関節炎、I型糖尿病、炎症性腸疾患、胆汁性肝硬変、ブドウ膜炎、多発性硬化症、又は他の障害を含む広範囲の様々な自己免疫疾患、或いは慢性炎症性疾患、又はガン、リンパ腫若しくは白血病、或いは臓器又は組織の移植に対する抵抗性若しくは移植拒絶を防止又は処置するための化学療法において有用な化合物を提供する。
【解決手段】S1P1/Edg1受容体アゴニスト作用を有する新規アミン化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグが提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)
【化1】

[一般式(1)中、
は、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表す。但し、該アルキル基は、1−3個のXG1で置換されていてもよく、2個以上のXG1で置換される場合のXG1は、同一であっても異なっていてもよく;
G1は、−OH、−COH、−SOH、−PO、及び−OPO(ORG1からなる群から選ばれる基を表し;
G1は、独立に、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、又はC1−C4アルキル基を表す。但し、該アルキル基は、1−3個のXG2で置換されていてもよく、2個以上のXG2で置換される場合のXG2は、同一であっても異なっていてもよく;
G2は、−OH、−COH、−SOH、−PO、及び−OPO(ORG2からなる群から選ばれる基を表し;
G2は、独立に、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、又はC1−C4アルキル基を表す。但し、該アルキル基は、1−3個のXG3で置換されていてもよく、2個以上のXG3で置換される場合のXG3は、同一であっても異なっていてもよく;
G3は、−OH、−COH、−SOH、−PO、及び−OPO(ORG3からなる群から選ばれる基を表し;
G3は、独立に、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
及びGは、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、又は塩素原子を表し;
Arは、単環式芳香族炭化水素環化合物、単環式芳香族複素環化合物、二環式芳香族炭化水素環化合物、二環式芳香族複素環化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族複素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、及び単環式芳香族複素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物からなる群から選ばれる化合物から水素原子を2つ除した2価基を表し、これらの基は1−2個のXQArで置換されていてもよく、2個のXQArで置換される場合のXQArは、同一であっても異なっていてもよく;
QArは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、−ORXQAr、−SRXQAr、又は−RXQArを表し;
XQArは、水素原子、C1−C6アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、又はフェニル基を表し;
は、BQ1、BQ2、B又はBを表し;
Q1は、炭素原子で構成される3ないし8員の飽和環化合物、炭素原子で構成される3ないし8員の部分不飽和環化合物、及び炭素原子で構成される3ないし8員の不飽和環化合物からなる群から選ばれる化合物から水素原子を2つ除した2価基を表し、これらの基は可能な範囲において1−4個のXBQ1で置換されていてもよく、2個以上のXBQ1で置換される場合のXBQ1は、同一であっても異なっていてもよく;
BQ1は、−OH、−COH、−SOH、−PO、−OPO(ORXBQ1、1H−テトラゾール−5−イル基、フッ素原子、塩素原子、アミノ基、−GXB1、−OGXB1及び−NGXB1XB1’からなる群から選ばれる基を表すか、或いは下記式(B3−1)〜(B3−5)
【化2】

からなる群から選ばれる基(各式中、矢印は結合位置を表す)を表し;
XB1及びGXB1’は、同一であっても異なってもよく、それぞれ独立に、ハロゲン原子、水酸基、及びアミノ基からなる群から選ばれる1−5個の置換基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基を表し;
XBQ1は、独立に、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
Q2は、C1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、又はC2−C4アルキニレン基を表し、これらの基は可能な範囲において1−4個のXB2で置換されていてもよく、2個以上のXB2で置換される場合のXB2は、同一であっても異なっていてもよく;
B2は、−OH、−COH、−SOH、−PO、−OPO(ORXBQ2、1H−テトラゾール−5−イル基、フッ素原子、塩素原子、アミノ基、−GXB2、−OGXB2及び−NGXB2XB2’からなる群から選ばれる基を表し;
XB2及びGXB2’は、同一であっても異なってもよく、それぞれ独立に、ハロゲン原子、水酸基、及びアミノ基からなる群から選ばれる1−5個の置換基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基を表し;
XBQ2は、独立に、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
は、飽和単環式炭化水素環化合物、部分飽和単環式炭化水素環化合物、及び単環式芳香族炭化水素環化合物からなる群から選ばれる化合物において環内の1−2の炭素原子が、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されている、環構成原子数が3ないし8である化合物から水素原子を2つ除した2価基を表し、これらの基は可能な範囲において1−4個のXB3で置換されていてもよく、2個以上のXB3で置換される場合のXB3は、同一であっても異なっていてもよく;
B3は、−OH、−COH、−SOH、−PO、−OPO(ORXBQ3、1H−テトラゾール−5−イル基、フッ素原子、塩素原子、アミノ基、−GXB3、−OGXB3及び−NGXB3XB3’からなる群から選ばれる基を表し;
XBQ3は、独立に、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
XB3及びGXB3’は、同一であっても異なってもよく、それぞれ独立に、ハロゲン原子、水酸基、及びアミノ基からなる群から選ばれる1−5個の置換基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基を表し;
は、飽和二環式炭化水素環化合物、部分飽和二環式炭化水素環化合物、及び二環式芳香族炭化水素環化合物からなる群から選ばれる化合物において、環内の1−5の炭素原子が、酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子で置換されている、環構成原子数が7ないし11である化合物から水素原子を2つ除した2価基を表し、これらの基は可能な範囲において1−4個のXB4で置換されていてもよく、2個以上のXB4で置換される場合のXB4は、同一であっても異なっていてもよく;
B4は、−OH、−COH、−CHCOH、−SOH、−PO、−PO、−OPO(ORXBQ4、1H−テトラゾール−5−イル基、フッ素原子、塩素原子、アミノ基、−GXB4、−OGXB4及び−NGXB4XB4’からなる群から選ばれる基を表し;
XBQ4は、独立に、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
XB4及びGXB4’は、同一であっても異なってもよく、それぞれ独立に、ハロゲン原子、水酸基、及びアミノ基からなる群から選ばれる1−5個の置換基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基を表し;
は、単結合、或いは1−6個のフッ素原子又は塩素原子で置換されていてもよいC1−C3アルキレン基を表し;
は、−OH、−COQE、−CHCOQE、−SOH、−PO、−PO、−OPO(ORQE及び1H−テトラゾール−5−イル基からなる群から選ばれる基を表すか、或いは下記式(B3−1)〜(B3−5)
【化3】

からなる群から選ばれる基(各式中、矢印は結合位置を表す)を表し;
QEは、独立に、水素原子、C1−C4アルキル基、−(CHN(RQE1)(RQE2)、又は−C(RQE3OC(O)AQEQE4を表し;
mは整数2又は3を表し;
QE1及びRQE2は、同一であっても異なってもよく、それぞれ独立に、メチル基、エチル基、又はプロピル基を表すか、或いはRQE1とRQE2が繋がって窒素原子とともに3〜6員環を形成して飽和の含窒素シクロアルキル基を示すか、又は窒素原子とともにモルホリノ基を形成し;
QE3は、独立に、水素原子、メチル基、エチル基、又はプロピル基を表し;
QE4はC1−C4アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、又はフェニル基を表し;AQEは単結合又は酸素原子を表し;
は、Q−Q−Q−(CG−Q−を表し;
は、水素原子、1−7個のフッ素原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、1−7個のフッ素原子で置換されていてもよいC3−C7シクロアルキル基、NRQWQW2で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、NRQWQW2で置換されていてもよいC3−C7シクロアルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基において環内炭素原子の1−2個が窒素原子で置換されていてもよい基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基を表すか、又は単環式芳香族炭化水素環化合物、単環式芳香族複素環化合物、二環式芳香族炭化水素環化合物、二環式芳香族複素環化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族複素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、及び単環式芳香族複素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物からなる群から選ばれる化合物から水素原子を1つ除した1価基を表し、但し該単環式芳香族炭化水素環化合物、単環式芳香族複素環化合物、二環式芳香族炭化水素環化合物、二環式芳香族複素環化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族複素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、及び単環式芳香族複素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物からなる群から選ばれる化合物から水素原子を1つ除した1価基は1−2個のXQWで置換されていてもよく、2個のXQWで置換される場合のXQWは、同一であっても異なっていてもよく;
QWは、フッ素原子、塩素原子、トリフルオロメチル基、−ORXQW、−SRXQW、又は−RXQWを表し;
XQWは、水素原子、C1−C6アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、又はフェニル基を表し;
QW、RQW2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ独立に、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
は、単結合、C1−C6アルキレン基、−O−、−OCH−、−S−、−SO−、−SO−、−NRQT−、−NRQTNHCO−、又は−CONRQT−を表し;
QTは、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
は、単結合であるか、又はC1−C6アルキレン基若しくはC3−C6シクロアルキレン基を表すか、又は単環式芳香族炭化水素環化合物、単環式芳香族複素環化合物、二環式芳香族炭化水素環化合物、二環式芳香族複素環化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族複素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、及び単環式芳香族複素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物からなる群から選ばれる化合物から水素原子を2つ除した2価基を表し、但し該Qは更に1−2個のXQZで置換されていてもよく、2個のXQZで置換される場合のXQZは、同一であっても異なっていてもよく;
QZは、フッ素原子、塩素原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、−ORXQZ、−SRXQZ、又は−RXQZを表し;
XQZは、水素原子、C1−C6アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、又はフェニル基(但し、該C1−C6アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、フェニル基はフッ素原子で置換されていてもよい。)を表し;
及びGは、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ独立に、水素原子、又は1−5個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基を表し;
は、単結合、−CO−、−COCRQV− 、−CRQVQV2−、−S−、−SO−、−SO−、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−、−O−、−CRQVORQV2−、−CRQV(ORQV2)CRQV3QV4−、−CRQVQV2CRQV3(ORQV4)−、−C≡C−、−CRQV=CRQV2−、−NRQV−、−NRQVNHCO−、−CONRQV−、又はフェニレンを表すか、或いはオキサジアゾール又はチアジアゾールから水素原子を2つ除した2価基を表し;
QV、RQV2、RQV3、及びRQV4は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ独立に、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
nは、0から2の整数を表し、但し、nが0を表す場合は単結合を意味し、;
は、1から3の整数を表し;
は、0から3の整数を表す。但し、mが0を表す場合は単結合を意味する。]で示される化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項2】
下記式(2)
【化4】

[一般式(2)中、
、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ独立に、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
及びRは、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、又は塩素原子を表し;
Arは、単環式芳香族炭化水素環化合物、単環式芳香族複素環化合物、二環式芳香族炭化水素環化合物、二環式芳香族複素環化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族複素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、及び単環式芳香族複素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物からなる群から選ばれる化合物から水素原子を2つ除した2価基を表し、これらの基は1−2個のXで置換されていてもよく、2個のXで置換される場合のXは、同一であっても異なっていてもよく;
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、−ORX1、−SRX1、又は−RX1を表し;
X1は、水素原子、C1−C6アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、又はフェニル基を表し;
Bは、B又はBを表し;
は、炭素原子で構成される3ないし7員の飽和環化合物、炭素原子で構成される3ないし7員の部分不飽和環化合物、及び炭素原子で構成される3ないし7員の不飽和環化合物からなる群から選ばれる化合物から水素原子を2つ除した2価基を表し、これらの基は可能な範囲において1−2個のXで置換されていてもよく、2個のXで置換される場合のXは、同一であっても異なっていてもよく;
は、水酸基、又はカルボキシル基を表し;
は、C1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、又はC2−C4アルキニレン基を表し、これらの基は1−2個のXで置換されていてもよく、2個のXで置換される場合のXは、同一であっても異なっていてもよく;
は、フッ素原子、カルボキシル基、又は水酸基若しくはカルボキシル基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基を表し;
Dは、単結合、メチレン基、又はエチレン基を表し;
Eは、水酸基、−CO、又は1H−テトラゾール−5−イル基を表し;
は、水素原子、C1−C4アルキル基、−(CHN(RE1)(RE2)、又は−C(RE3OC(O)AE4を表し;
mは整数2又は3を表し;
E1及びRE2は、同一であっても異なってもよく、それぞれ独立に、メチル基、エチル基、又はプロピル基を表すか、或いはRE1とRE2が繋がって窒素原子とともに3〜6員環を形成している飽和の含窒素シクロアルキル基を示すか又は窒素原子とともにモルホリノ基を形成し;
E3は水素原子、メチル基、エチル基、又はプロピル基を表し;
E4はC1−C4アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、又はフェニル基を表し;
は単結合又は酸素原子を表し;
Yは、W−T−Z−(CR−V−を表し;Wは、水素原子、1−7個のフッ素原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、1−7個のフッ素原子で置換されていてもよいC3−C7シクロアルキル基、NRW2で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、NRW2で置換されていてもよいC3−C7シクロアルコキシ基、又はC3−C7シクロアルキル基において環内炭素原子の1−2個が窒素原子で置換されていてもよい基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基を表すか、或いは単環式芳香族炭化水素環化合物、単環式芳香族複素環化合物、二環式芳香族炭化水素環化合物、二環式芳香族複素環化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族複素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、及び単環式芳香族複素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物からなる群から選ばれる化合物から水素原子を1つ除した1価基を表し、但し該単環式芳香族炭化水素環化合物、単環式芳香族複素環化合物、二環式芳香族炭化水素環化合物、二環式芳香族複素環化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族複素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、及び単環式芳香族複素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物からなる群から選ばれる化合物から水素原子を1つ除した1価基は1−2個のXで置換されていてもよく、2個のXで置換される場合のXは、同一であっても異なっていてもよく;
は、フッ素原子、塩素原子、トリフルオロメチル基、−ORX4、−SRX4、又は−RX4を表し;
X4は、水素原子、C1−C6アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、又はフェニル基を表し;
及びRW2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ独立に、水素原子、又はC1−C6アルキル基を表し;
Tは、単結合、C1−C6アルキレン基、−O−、−OCH−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−NRNHCO−、又は−CONR−を表し;
は、水素原子、又はC1−C6アルキル基を表し;
Zは、C3−C6シクロアルキレン基を表すか、又は単環式芳香族炭化水素環化合物、単環式芳香族複素環化合物、二環式芳香族炭化水素環化合物、二環式芳香族複素環化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族炭化水素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物、単環式芳香族複素環に飽和炭化水素環が縮合した二環式化合物、及び単環式芳香族複素環に飽和複素環が縮合した二環式化合物からなる群から選ばれる化合物から水素原子を2つ除した2価基を表し、但し該Zは更に1−2個のXで置換されていてもよく、2個のXで置換される場合のXは、同一であっても異なっていてもよく;
は、フッ素原子、塩素原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、−ORX5、−SRX5
又は−RX5を表し;
X5は、水素原子、C1−C6アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、又はフェニル基(但し該C1−C6アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、フェニル基はフッ素原子で置換されていてもよい。)を表し;
及びRは、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ独立に、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
Vは、単結合、−CO−、−COCR− 、−CRV2−、−S−、−SO−、−SO−、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−、−O−、−CRORV2−、−CR(ORV2)CRV3V4−、−CRV2CRV3(ORV4)−、−C≡C−、−CR=CRV2−、−NR−、−NRNHCO−、又は−CONR−を表すか、或いはオキサジアゾール又はチアジアゾールから水素原子を2つ除した2価基を表し;
、RV2、RV3、及びRV4は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ独立に、水素原子、又はC1−C4アルキル基を表し;
nは、0から2の整数を表し、但し、nが0を表す場合は単結合を意味し;
は、1から3の整数を表し;
は、0から3の整数を表す。但し、mが0を表す場合は単結合を意味する。]で示される化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項3】
下記式(3)
【化5】

[一般式(3)中、W、T、R、R、n、V、Ar、R、D、Eは前記と同義であり、B31は、炭素原子で構成される3ないし7員の飽和環化合物から水素原子を2つ除した2価基を表し、Zは、C3−C6シクロアルキレン基、又はベンゼン、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾール、イミダゾール、ピラゾール、ピラン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、オキサジン、チアジン、ペンタレン、アズレン、ナフタレン、ベンゾフラン、ベンゾ〔b〕チオフェン、インドール、イソインドール、インドリジン、1H−インダゾール、2H−インダゾール、1H−ベンズイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾ〔d〕イソオキサゾール、ベンゾ〔c〕イソオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾ〔d〕イソチアゾール、ベンゾ〔c〕イソチアゾール、1H−ベンゾトリアゾール、ベンゾ〔1,2,5〕チアジアゾール、キノリン、イソキノリン、シンノリン、キナゾリン、キノキサリン、フタラジン、及びイミダゾ〔1,2−a〕ピリジンからなる群から選ばれる化合物から水素原子を2つ除した2価基を表し、但し該Zは更にフッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基からなる群から各々独立に選ばれる1又は2個の基によって置換されていてもよい。]で示される化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項4】
下記式(4)
【化6】

[一般式(4)中、W、T、Z、R、R、n、V、Ar、R、B31、Rは前記と同義である。]で示される化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項5】
下記式(5)
【化7】

[一般式(5)中、W、T、Z、R、R、n、V、R、B31、Rは前記と同義である。]で示される化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項6】
Tが、単結合、C1−C6アルキレン基、−O−、−OCH−、−NR−、−NRNHCO−、又は−CONR−であり、Vが、単結合、−CO−、−COCR− 、−CRV2−、−O−、−CRORV2−、−CR(ORV2)CRV3V4−、−CRV2CRV3(ORV4)−、−C≡C−、−CR=CRV2−、−NR−、−NRNHCO−、又は−CONR−を表すか、或いはオキサジアゾール又はチアジアゾールから水素原子を2つ除した2価基である請求項5に記載の化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項7】
Wが、水素原子、1−7個のフッ素原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、1−7個のフッ素原子で置換されていてもよいC3−C7シクロアルキル基を表すか、又はフッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基からなる群から各々独立に選ばれる1又は2個の基によって置換されていてもよいベンゼン、ナフタレン、ベンゾチオフェン、チオフェン、イソキノリン、並びにインダゾールからなる群から選ばれる化合物から水素原子を1つ除した1価基である請求項3〜6のいずれかに記載の化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項8】
Wが、フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基からなる群から各々独立に選ばれる1又は2個の基によって置換されていてもよいベンゼン、ナフタレン、ベンゾチオフェン、チオフェン、イソキノリン、並びにインダゾールからなる群から選ばれる化合物から水素原子を1つ除した1価基である請求項7に記載の化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項9】
Wが、水素原子、1−7個のフッ素原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、又は1−7個のフッ素原子で置換されていてもよいC3−C7シクロアルキル基である請求項7に記載の化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項10】
が、フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基からなる群から各々独立に選ばれる1又は2個の基によって置換されていてもよいC3−C6シクロアルキレン基を表すか、又はフッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基からなる群から各々独立に選ばれる1又は2個の基によって置換されていてもよいベンゼン、チオフェン、フラン、ピリジン、オキサゾール、チアゾール、ベンゾチオフェン、イソキノリン、並びにインダゾールからなる群から選ばれる化合物から水素原子を2つ除した2価基である請求項3〜6のいずれかに記載の化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項11】
が、フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基からなる群から各々独立に選ばれる1又は2個の基によって置換されていてもよいベンゼン並びにチオフェンからなる群から選ばれる化合物から水素原子を2つ除した2価基である請求項10に記載の化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項12】
が、フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基からなる群から各々独立に選ばれる1又は2個の基によって置換されている請求項10又は11に記載の化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項13】
Eが−COであり、Bが炭素原子で構成される3ないし7員の飽和環であり、Vが−O−であり、Wがフェニレンであり、Zがフッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基からなる群から各々独立に選ばれる1又は2個の基によって置換されていてもよいチオフェンから水素原子を2つ除した2価基である請求項2に記載の化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項14】
Bが炭素原子で構成される3ないし5員の飽和環である請求項13に記載の化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグ。
【請求項15】
請求項2〜14のいずれかに記載の化合物、その可能な立体異性体若しくはラセミ体、或いはそれらの薬理学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、又はこれらのプロドラッグを有効成分として含む医薬。
【請求項16】
請求項2〜14のいずれかに記載の化合物又は薬理学上許容されるその塩を有効成分として含むS1P1 /Edg1 受容体活性化剤。
【請求項17】
哺乳動物の自己免疫疾患の予防及び/又は治療剤である請求項2〜14のいずれかに記載の医薬。

【公開番号】特開2009−269819(P2009−269819A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−229187(P2006−229187)
【出願日】平成18年8月25日(2006.8.25)
【出願人】(303046299)旭化成ファーマ株式会社 (105)
【Fターム(参考)】