説明

イベント案内システム及びその方法、並びにイベントを案内するためのコンピュータプログラム及びコンピュータプログラムを記録した記録媒体

【課題】特定エリア内において発生したイベントを案内するシステム及びその方法を提供する。
【解決手段】特定エリア内における移動体端末装置の位置情報を用いて、該特定エリア内で発生したイベントを案内するイベント案内方法において、該移動体端末装置の位置情報を検出し、検出された該位置情報に基づいて該移動体端末装置が集中しているエリアを集中エリアと特定し、該集中エリア及び上記特定エリア内において予め定められた渋滞エリアに基づいてイベント発生エリアを特定し、該イベント発生エリアに関する情報を該移動体端末装置に配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定エリア内において発生したイベントを案内するシステム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
テーマパーク等の遊戯施設などでは、様々な乗り物やイベントが開催されている。そして従来、施設の来園者は、できるだけ混雑を避けながら効率的に施設内を回遊しつつ、多くのイベント等を体験するために、自ら計画を立て、あるいは、案内アプリケーションを用いて計画を立てている。
ここで、例えば、テーマパークにおいて何ら告知なく突発的に、着ぐるみを身にまとったキャラクターが現れ、来園者と握手をしたり写真を撮ったりする等のサービスを行うゲリライベントが催されることがある。しかしながら、ゲリライベントは、時間的場所的な告知なく催されるため、来園者は運良くめぐり合わなければ体験することができないのが現状である。
本件発明に関連する従来技術を開示する特許文献1〜3も参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−189827号公報
【特許文献2】特開2008−288626号公報
【特許文献3】特開2009−145247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、運に頼らずともゲリライベントを体験できるよう、リアルタイムにゲリライベントの発生を特定すべく鋭意検討を重ねてきた。その結果、テーマパークのような特定エリア内における移動体端末装置の位置情報を用いて人が集中しているエリア(集中エリア)を特定し、当該集中エリア及び通常的に人で渋滞しているエリア(渋滞エリア)に基づき、リアルタイムでゲリライベントが発生したエリアを特定することができることに想到した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、その第1の局面は次のように規定される。即ち、
特定エリア内における移動体端末装置の位置情報を用いて、該特定エリア内で発生したイベントを案内するイベント案内システムにおいて、
前記移動体端末装置の位置情報を検出する位置情報検出部と、
検出された前記位置情報に基づいて前記移動体端末装置が集中しているエリアを集中エリアと特定する集中エリア特定部と、
前記特定エリア内において予め定められた渋滞エリアを保存する渋滞エリア保存部と、
前記集中エリア及び前記渋滞エリアに基づいてイベント発生エリアを特定するイベント発生エリア特定部と、
前記イベント発生エリアに関する情報を前記移動体端末装置に配信する第1の配信部と、
を備えるイベント案内システム。
【0006】
このように規定される第1の局面のイベント案内システムによれば、移動体端末装置の位置情報を検出し、当該位置情報に基づいて該移動体端末装置が集中しているエリアを集中エリアと特定し、当該集中エリアと予め定められた渋滞エリアとに基づいてイベント発生エリアを特定し、特定されたイベント発生エリアを移動体端末装置に配信する。このようにリアルタイム性の高い移動体端末装置の位置情報を用いることにより、リアルタイムに、また、実際の人だかりの状態を反映したイベント発生エリアを特定することができる。また、このように特定されたイベント発生エリアが配信されることにより、ユーザは時間的場所的告知のないゲリライベントであっても体験することが可能となる。
ここで、当該イベント発生エリアに関する情報とは、特に限定されないが、例えば、当該イベント発生エリアの位置情報、現在位置から当該イベント発生エリアへの経路、当該イベント発生エリアで撮影された画像、当該イベント発生エリアで行われているイベントの内容等が挙げられる。
また、前記イベント発生エリア特定部は、前記集中エリアから前記渋滞エリアを除くエリアを前記イベント発生エリアと特定することとしても良い(第2の局面)。このように、集中エリアから通常的に人が滞留しているような渋滞エリアを除くことによって、より実際に即して、より精度良くイベント発生エリアを特定することが可能となる。
渋滞エリアとは、上述のように当該特定エリア内において通常的に人が滞留しているエリアをいう。詳しくは、緩急を問わず人の流れがある箇所を含まず、人が停止しているエリアや、人の移動が一定範囲内(例えば、半径10m範囲内)に限られている場合のように人が滞留しているエリアを挙げることができる。このようなエリアとして、例えば、アトラクションの待ち行列エリアや、休憩所、ベンチ、露店等が挙げられる。また、他の例としては、アトラクションや休憩所等の位置に基づいて、当該位置を含む所定範囲内(例えば、半径50m範囲内)を渋滞エリアとすることとしても良い。
【0007】
この発明の第3の局面は次のように規定される。即ち、
第1又は第2の局面に規定のイベント案内システムにおいて、前記イベント発生エリア特定部は、第1の時刻における前記イベント発生エリアとしての第1の比較対象エリア及び第2の時刻における前記イベント発生エリアとしての第2の比較対象エリアを特定し、該第2の比較対象エリアから前記第1の比較対象エリアを除くエリアを前記第2の時刻におけるイベント発生エリアと特定する。
【0008】
このように規定される第3の局面のイベント案内システムによれば、第1の時刻においてイベント発生エリアと特定されたエリア(第1の比較対象エリア)以外のエリアであって、第2の時刻においてイベント発生エリアと特定されたエリア(第2の比較対象エリア)を、第2の時刻におけるイベント発生エリアと特定する。このように特定することで、第2の時刻において急速に人だかりが発生したエリアを特定することが可能であり、より実際に即して、より精度良くイベント発生エリアを特定することができる。
前記集中エリア特定部は、第1の時刻における第1の集中エリアを特定する第1の集中エリア特定部と、前記第1の時刻より所定時間後の第2の時刻における第2の集中エリアを特定する第2の集中エリア特定部と、を備え、前記イベント発生エリア特定部は、前記第2の集中エリアから、前記第1の集中エリア及び前記渋滞エリアを除くエリアを前記第2の時刻における前記イベント発生エリアと特定することとしても良い(第4の局面)。このようにイベント発生エリアを特定することによっても、上述のように、第2の時刻において急速に人だかりが発生したエリアを特定することが可能であり、より実際に即して、より精度良くイベント発生エリアを特定することができる。
【0009】
この発明の第5の局面は次のように規定される。即ち、
第3又は第4の局面に規定のイベント案内システムにおいて、前記第2の時刻における前記イベント発生エリア内の前記移動体端末装置の位置情報と、前記第2の時刻より所定時間後の第3の時刻における前記イベント発生エリア内の前記移動体端末装置の位置情報とを比較する比較部と、
前記比較の結果に基づき、発生した前記イベントの終了を特定するイベント終了特定部と、
前記イベントの終了に関する情報を前記移動体端末装置に配信する第2の配信部と、を備える。
このように規定される第5の局面のイベント案内システムによれば、第2の時刻及び第3の時刻における移動体端末装置の夫々の位置情報に基づいてイベントの終了を特定する。このようにリアルタイム性の高い移動体端末装置の位置情報を用いることにより、リアルタイムに、また、実際の人だかりの解消状態を反映したイベントの終了を特定することができる。リアルタイムに特定されたイベントの終了が配信されれば、当該情報を知ったユーザは、当該イベントへの移動を中止することもでき、施設内での時間を有効に活用することが可能となる。
【0010】
この発明の第6の局面は次のように規定される。即ち、
第1〜第5のいずれかの局面に規定のイベント案内システムにおいて、異なる時刻に夫々特定された前記イベント発生エリアに存在する前記移動体端末装置のIDの相関に基づいて、前記イベントの移動情報を生成するイベント移動情報生成部、を備える。
このように規定される第6の局面のイベント案内システムによれば、異なる時刻において特定されたイベント発生エリア内に存在する移動体端末装置のID情報に基づいて、イベントの移動情報を生成する。移動体端末装置のID情報を用いることにより、より実際に即したイベントの移動情報を生成することができる。また、イベントの移動情報が配信されれば、当該情報を知ったユーザは、当該イベントの移動情報に基づきイベントの移動ルートを推測して先回りすることも可能である。
【0011】
また、この発明の第7の局面は次のように規定される。即ち、
特定エリア内における移動体端末装置の位置情報を用いて、該特定エリア内で発生したイベントを案内するイベント案内方法において、
前記移動体端末装置の位置情報を検出する位置情報検出ステップと、
検出された前記位置情報に基づいて前記移動体端末装置が集中しているエリアを集中エリアと特定する集中エリア特定ステップと、
前記特定エリア内において予め定められた渋滞エリアを保存する渋滞エリア保存ステップと、
前記集中エリア及び前記渋滞エリアに基づいてイベント発生エリアを特定するイベント発生エリア特定ステップと、
前記イベント発生エリアに関する情報を前記移動体端末装置に配信する第1の配信ステップと、
を備えるイベント案内方法。
このように規定される第7の局面の発明によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
【0012】
この発明の第8の局面は次のように規定される。即ち、
第7の局面に規定の方法において、前記イベント発生エリア特定ステップは、前記集中エリアから前記渋滞エリアを除くエリアを前記イベント発生エリアと特定する。
このように規定される第8の局面の発明によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
【0013】
この発明の第9の局面は次のように規定される。即ち、
第7又は第8の局面に規定の方法において、前記イベント発生エリア特定ステップは、第1の時刻における前記イベント発生エリアとしての第1の比較対象エリア及び第2の時刻における前記イベント発生エリアとしての第2の比較対象エリアを特定し、該第2の比較対象エリアから前記第1の比較対象エリアを除くエリアを前記第2の時刻におけるイベント発生エリアと特定する。
このように規定される第9の局面の発明によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
【0014】
この発明の第10の局面は次のように規定される。即ち、
第7又は第8の局面に規定の方法において、前記集中エリア特定ステップは、第1の時刻における第1の集中エリアを特定する第1の集中エリア特定ステップと、前記第1の時刻より所定時間後の第2の時刻における第2の集中エリアを特定する第2の集中エリア特定ステップと、を備え、
前記イベント発生エリア特定ステップは、前記第2の集中エリアから、前記第1の集中エリア及び前記渋滞エリアを除くエリアを前記第2の時刻における前記イベント発生エリアと特定する。
このように規定される第10の局面の発明によれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
【0015】
この発明の第11の局面は次のように規定される。即ち、
第9又は第10の局面に規定の方法において、前記第2の時刻における前記イベント発生エリア内の前記移動体端末装置の位置情報と、前記第2の時刻より所定時間後の第3の時刻における前記イベント発生エリア内の前記移動体端末装置の位置情報とを比較する比較ステップと、
前記比較の結果に基づき、発生した前記イベントの終了を特定するイベント終了特定ステップと、
前記イベントの終了に関する情報を前記移動体端末装置に配信する第2の配信ステップと、を備える。
このように規定される第11の局面の発明によれば、第5の局面と同等の効果を奏する。
【0016】
この発明の第12の局面は次のように規定される。即ち、
第7〜第11のいずれかの局面に規定の方法において、異なる時刻に夫々特定された前記イベント発生エリアに存在する前記移動体端末装置のIDの相関に基づいて、前記イベントの移動情報を生成するイベント移動情報生成ステップ、を備える。
このように規定される第12の局面の発明によれば、第6の局面と同等の効果を奏する。
【0017】
更に、この発明の第13の局面は次のように規定される。即ち、
特定エリア内における移動体端末装置の位置情報を用いて、該特定エリア内で発生したイベントを案内するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
前記移動体端末装置の位置情報を検出する位置情報検出手段と、
検出された前記位置情報に基づいて前記移動体端末装置が集中しているエリアを集中エリアと特定する集中エリア特定手段と、
前記特定エリア内において予め定められた渋滞エリアを保存する渋滞エリア保存手段と、
前記集中エリア及び前記渋滞エリアに基づいてイベント発生エリアを特定するイベント発生エリア特定手段と、
前記イベント発生エリアに関する情報を前記移動体端末装置に配信する第1の配信手段、
として機能させるコンピュータプログラム。
このように規定される第13の局面の発明によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
【0018】
この発明の第14の局面は次のように規定される。即ち、
第13の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記イベント発生エリア特定手段は、前記集中エリアから前記渋滞エリアを除くエリアを前記イベント発生エリアと特定する。
このように規定される第14の局面の発明によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
【0019】
この発明の第15の局面は次のように規定される。即ち、
第13又は第14の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記イベント発生エリア特定手段は、第1の時刻における前記イベント発生エリアとしての第1の比較対象エリア及び第2の時刻における前記イベント発生エリアとしての第2の比較対象エリアを特定し、該第2の比較対象エリアから前記第1の比較対象エリアを除くエリアを前記第2の時刻におけるイベント発生エリアと特定する。
このように規定される第15の局面の発明によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
【0020】
この発明の第16の局面は次のように規定される。即ち、
第13又は第14の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記集中エリア特定手段は、第1の時刻における第1の集中エリアを特定する第1の集中エリア特定手段と、前記第1の時刻より所定時間後の第2の時刻における第2の集中エリアを特定する第2の集中エリア特定手段、として機能し、
前記イベント発生エリア特定手段は、前記第2の集中エリアから、前記第1の集中エリア及び前記渋滞エリアを除くエリアを前記第2の時刻における前記イベント発生エリアと特定する。
このように規定される第16の局面の発明によれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
【0021】
この発明の第17の局面は次のように規定される。即ち、
第15又は第16の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
前記第2の時刻における前記イベント発生エリア内の前記移動体端末装置の位置情報と、前記第2の時刻より所定時間後の第3の時刻における前記イベント発生エリア内の前記移動体端末装置の位置情報とを比較する比較手段と、
前記比較の結果に基づき、発生した前記イベントの終了を特定するイベント終了特定手段と、
前記イベントの終了に関する情報を前記移動体端末装置に配信する第2の配信手段、として機能させる。
このように規定される第17の局面の発明によれば、第5の局面と同等の効果を奏する。
【0022】
この発明の第18の局面は次のように規定される。即ち、
第13〜第17のいずれかの局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
異なる時刻に夫々特定された前記イベント発生エリアに存在する前記移動体端末装置のIDの相関に基づいて、前記イベントの移動情報を生成するイベント移動情報生成手段、として機能させる。
このように規定される第18の局面の発明によれば、第6の局面と同等の効果を奏する。
【0023】
第13〜第18のいずれかの局面に規定されるコンピュータプログラムを記録する記録媒体が第19の局面として規定される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施の形態のイベント案内システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態のイベント案内システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の他の実施の形態のイベント案内システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の他の実施の形態のイベント案内システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の他の実施の形態のイベント案内システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態のイベント案内システムを構成するコンピュータシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
この発明の実施の形態のイベント案内システムを説明する。
図1に、イベント案内システム1の概略構成を示す。
図1に示すように、このイベント案内システム1は、位置情報検出部3、渋滞エリア保存部4、集中エリア特定部5、イベント発生エリア特定部7及び配信部9を備えている。
位置情報検出部3は、GPS受信機能等により移動体端末装置の位置情報を検出する。当該位置情報は、ユーザ自身が位置登録することにより、あるいは、自動的に(例えば、3分間隔等)検出される。当該位置情報検出部3は、当該移動体端末装置の位置情報と併せて、時間情報や移動体端末装置のID情報等を検出することとしても良い。
渋滞エリア保存部4は、特定エリア内(例えば、テーマパーク内)において予め定められたエリアを渋滞エリアとして保存する。渋滞エリアとしては、例えば、アトラクション付近や休憩所等のように人が滞留するエリアが挙げられる。また、他の例としては、アトラクションや休憩所の位置に基づいて、当該位置を含む所定範囲内(例えば、半径50m範囲内)を渋滞エリアと特定し、上記渋滞エリア保存部4に保存することとしても良い。当該渋滞エリアは、各時間帯ごと及び/又は曜日ごとの渋滞エリアとして、時間帯ごと及び/又は曜日ごとに保存されていても良い。
【0026】
集中エリア特定部5は、位置情報検出部3を参照して、検出された上記位置情報に基づいて移動体端末装置が集中しているエリアを集中エリアと特定する。当該集中エリアの特定方法としては、特に限定されないが、例えば、単位面積あたりの移動体端末装置の数が所定閾値以上であるエリアを集中エリアとしたり、また他の例としては、単位面積あたりの移動体端末装置の密度を算出し、当該密度が所定閾値以上であるエリアを集中エリアとすることとできる。また、集中エリア特定部5は、移動体端末装置の位置情報を考慮するだけでなく、当該移動体端末装置が当該位置あるいは当該位置の付近に一定時間滞留していることを考慮して、集中エリアを特定しても良い。詳しくは、当該位置及び/又は当該位置を中心に半径10mの円内に3分以上滞在する移動体端末装置の数が3台以上であることをもって、集中エリアと特定することができる。また、単に家族や友達等の団体が立ち止まっている状態を除くため、予め設定されたグループに基づき、当該移動体端末装置が同一グループに属する場合には、当該グループにつき一の移動体端末装置として扱うこととしても良い。
イベント発生エリア特定部7は、渋滞エリア保存部4及び集中エリア特定部5を参照し、上記集中エリア及び上記渋滞エリアに基づいてイベント発生エリアを特定する。当該イベント発生エリアの特定方法としては、特に限定されないが、例えば、上記集中エリアから渋滞エリアを除くエリアをイベント発生エリアとすることとできる。
配信部9は、第1の配信部91を備える。当該第1の配信部91は、上記イベント発生エリア特定部7で特定されたイベント発生エリアに関する情報を上記移動体端末装置に配信する。
【0027】
図2を用いて、図1に示すイベント案内システム1の動作を説明する。
まず、ステップ1では、位置情報検出部3は、移動体端末装置の位置情報を検出する。
ステップ3では、集中エリア特定部5は、ステップ1で検出された移動体端末装置の位置情報に基づいて集中エリアを特定する。
ステップ5では、イベント発生エリア特定部7は、渋滞エリア保存部4に保存された渋滞エリア及びステップ3で特定された集中エリアに基づいて、当該集中エリアから渋滞エリアを除くエリアをイベント発生エリアと特定する。
ステップ7は、第1の配信部91は、ステップ5で特定されたイベント発生エリアを移動体端末装置へ配信する。
【0028】
図3に、他の実施の形態のイベント案内システム21を示す。図3において、図1と同等の要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
図3に示すのは、より精度良くイベント発生エリアを特定可能なイベント案内システム21である。すなわち、当該システム21は、図1に示すシステム1における、位置情報検出部3、集中エリア特定部5、イベント発生エリア特定部7に代えて、夫々位置情報検出部23、集中エリア特定部24、イベント発生エリア特定部26を備え、更に、第1保存部25を備えている。
位置情報検出部23は、第1の位置情報検出部231及び第2の位置情報検出部233を備える。第1の位置情報検出部231は、第1の時刻における移動体端末装置の位置情報を検出し、第2の位置情報検出部233は、第2の時刻における移動体端末装置の位置情報を検出する。
集中エリア特定部24は、第1の集中エリア特定部241及び第2の集中エリア特定部243を備える。第1の集中エリア特定部241は、上記第1の位置情報検出部231を参照して、第1の時刻における第1の集中エリアを特定する。特定された当該第1の集中エリアは、第1保存部25内第1−1保存部251に保存される。また同様にして、第2の集中エリア特定部243は、第2の時刻における第2の集中エリアを特定し、特定された当該第2の集中エリアは第1−2保存部253に保存される。
【0029】
イベント発生エリア特定部26は、第1の比較対象エリア特定部261、第2の比較対象エリア特定部263及び特定部265を備え、渋滞エリア保存部4及び第1保存部25を参照して、イベント発生エリアを特定する。
第1の比較対象エリア特定部261は、渋滞エリア保存部4及び第1−1保存部251を参照し、上記第1の集中エリア及び渋滞エリアに基づいて第1の比較対象エリアを特定する。また、第2の比較対象エリア特定部263は、渋滞エリア保存部4及び第1−2保存部253を参照し、上記第2の集中エリア及び渋滞エリアに基づいて第2の比較対象エリアを特定する。
特定部265は、第1の比較対象エリア特定部261及び第2の比較対象エリア特定部263を参照して、第2の比較対象エリアから第1の比較対象エリアを除くエリアを第2の時刻におけるイベント発生エリアと特定する。
このシステム21によれば、第2の時刻において急速に人が集まったエリアを特定可能であることから、より精度良くイベント発生エリアを特定することができる。
また、より精度良くイベント発生エリアを特定するための方法として、上記実施の形態のほか、上記第1の時刻における第1の集中エリア、第2の時刻における第2の集中エリア及び渋滞エリアに基づき、当該第2の集中エリアから、第1の集中エリア及び渋滞エリアを除いたエリアをイベント発生エリアとすることとしても良い。
【0030】
図4に、他の実施の形態のイベント案内システム31を示す。図4において、図1及び図3と同等の要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
図4に示すのは、発生したイベントの終了を特定可能なイベント案内システム31である。すなわち、当該システム31は、図1に示すシステム1における、位置情報検出部3、配信部9に代えて、夫々位置情報検出部33、配信部38を備え、更に、第1保存部34、第2保存部35、比較部36及びイベント終了特定部37を備えている。
位置情報検出部33は、第2の位置情報検出部233及び第3の位置情報検出部331を備える。第2の位置情報検出部233は、第2の時刻における移動体端末装置の位置情報を検出し、第3の位置情報検出部331は、第3の時刻における移動体端末装置の位置情報を検出する。
第1保存部34には、集中エリア特定部5が、第2の位置情報検出部233を参照して特定した第2の集中エリアが保存される。
第2保存部35には、イベント発生エリア特定部7で特定されたイベント発生エリアが保存される。当該第2保存部35に保存されたイベント発生エリアは、当該イベント発生エリアに関する他の情報とともに、配信部38内第1の配信部91によって移動体端末装置へ配信される。
【0031】
比較部36は、位置情報検出部33及び第2保存部35を参照し、イベント発生エリア特定部7で特定された、第2の時刻におけるイベント発生エリア内の移動体端末装置の位置情報と、当該第2の時刻より所定時間後の第3の時刻における当該イベント発生エリア内の移動体端末装置の位置情報とを比較する。
イベント終了特定部37は、比較部36の比較結果に基づいて、発生した上記イベントの終了を特定する。当該イベント終了の特定方法としては、特に限定されないが、例えば、第3の時刻におけるイベント発生エリア内の移動体端末装置の数が所定閾値以下である場合に、当該イベントの終了を特定することとできる。また、他の例としては、イベント発生エリア内における移動体端末装置の密度が所定閾値以下であることに基づいて、当該イベントの終了を特定することとしても良い。
配信部38は、第1の配信部91及び第2の配信部381を備える。第1の配信部91は上述のように、第2保存部35に保存されたイベント発生エリアに関する情報を配信する。
第2の配信部381は、上記イベント終了特定部37で特定されたイベント終了に関する情報を上記移動体端末装置に配信する。
【0032】
図5に、他の実施の形態のイベント案内システム41を示す。図5において、図1、図3及び図4と同等の要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
図5に示すのは、イベントの連続的移動情報を生成可能なイベント案内システム41である。すなわち、当該システム41は、図1に示すシステム1における、位置情報検出部3、集中エリア特定部5、イベント発生エリア特定部7に代えて、夫々位置情報検出部43、集中エリア特定部44、イベント発生エリア特定部46を備え、更に、第1保存部45、第2保存部47及び移動情報生成部48を備えている。
位置情報検出部43は、第4の位置情報検出部431及び第5の位置情報検出部433を備える。第4の位置情報検出部431は、第4の時刻における移動体端末装置の位置情報を検出し、第5の位置情報検出部433は、第5の時刻における移動体端末装置の位置情報を検出する。
【0033】
集中エリア特定部44は、第4の集中エリア特定部441及び第5の集中エリア特定部443を備える。第4の集中エリア特定部441は、上記第4の位置情報検出部431を参照して、第4の時刻における第4の集中エリアを特定する。特定された当該第4の集中エリアは、第1保存部45内第1−4保存部451に保存される。また同様にして、第5の集中エリア特定部453は、第5の時刻における第5の集中エリアを特定し、特定された当該第5の集中エリアは第1−5保存部453に保存される。
イベント発生エリア特定部46は、第4のイベント発生エリア特定部461及び第5のイベント発生エリア特定部463を備える。第4のイベント発生エリア特定部461は、渋滞エリア保存部4及び第1−4保存部451を参照し、上記第4の集中エリア及び渋滞エリアに基づいて第4のイベント発生エリアを特定する。特定された当該第4のイベント発生エリアは第2保存部47内第2−4保存部471に保存される。また同様にして、第5のイベント発生エリア特定部463は、渋滞エリア保存部4及び第1−5保存部453を参照し、上記第5の集中エリア及び渋滞エリアに基づいて第5のイベント発生エリアを特定する。特定された当該第5のイベント発生エリアは第2−5保存部473に保存される。
【0034】
移動情報生成部48は、第4のID特定部481、第5のID特定部483、検証部485及び生成部487を備え、第2保存部47を参照して、イベントの移動情報を生成する。
第4のID特定部481は、第4の位置情報検出部431及び第2−4保存部471を参照して、第4の時刻における第4のイベント発生エリア内に存在する移動体端末装置の第4のID情報を特定する。また同様にして、第5のID特定部483は、第5の位置情報検出部433及び第2−5保存部473を参照して、第5の時刻における第5のイベント発生エリアに存在する移動体端末装置の第5のID情報を特定する。
検証部485は、ID特定部481及び483で夫々特定された第4のID情報及び第5のID情報に基づいて、第4のイベント発生エリアにおけるイベントと第5のイベント発生エリアにおけるイベントとの相関を検証する。当該検証の方法は、特に限定されないが、例えば、上記第4のID特定部481で特定された第4のID情報の数及び第5のID特定部483で特定された第5のID情報の数を夫々カウントするとともに、上記第4のID情報と第5のID情報とを照らし合わせて、両者に共通するIDの数(共通ID)をカウントする。そして、当該第5のID情報の数及び共通IDの数から演算される、第5のID情報の数に占める共通IDの数の割合に基づいて、第4のイベント発生エリアにおけるイベントと第5のイベント発生エリアとの相関関係を検証することとできる。
生成部487は、検証部485の検証結果に基づいて、上記イベントの移動情報を生成する。当該移動情報の生成方法としては、例えば、上記検証の結果に基づき、第5のID情報の数に占める共通IDの数の割合が所定閾値以上であるとき、第5のイベント発生エリアにおけるイベントは第4のイベント発生エリアにおけるイベントと相関があるとして、第4のイベント発生エリアから第5のイベント発生エリアへのイベントの移動情報を生成することとできる。当該移動情報としては、当該イベントの移動情報が示すことができれば特に限定されないが、例えば、当該移動を示すベクトルを併せて生成することとできる。当該生成された移動情報は、第1の配信部91によって、イベント発生エリアとともに移動体端末装置に配信することとできる。
【0035】
図6はイベント案内システム51のハード構成を示すブロック図である。
このシステム51のハード構成は、一般的なコンピュータシステムと同様に中央制御装置221に対してシステムバス222を介して各種の要素が結合されたものである。
中央制御装置221は汎用的なCPU、メモリ制御装置、バス制御装置、割り込み制御装置更にはDMA(直接メモリアクセス)装置を含み、システムバス222もデータライン、アドレスライン、制御ラインを含む。システムバス222にはRAM(ランダムアクセスメモリ)223、不揮発メモリ(ROM224,CMOS−RAM225等)からなるメモリ回路が接続されている。RAM223に格納されるデータは中央制御装置221や他のハードウエア要素によって読み取られたり、書き換えられたりする。不揮発メモリのデータは読み取り専用であり、装置をオフとしたときにもそこのデータは喪失されない。このハードウエアを制御するシステムプログラムはハードディスク装置227に保存されており、また、RAM223に保存されており、ディスクドライブ制御装置226を介して適宜中央制御装置221に読みこまれて使用される。このハードディスク装置227には、汎用的な構成のコンピュータシステムをイベント案内システム51として動作させるためのコンピュータプログラムを保存する領域が確保される。
このハードディスク装置227の所定の領域が、イベント発生エリア特定部7の特定結果を保存する保存部用に割り付けられる。
ハードディスク装置227の他の領域が渋滞エリア保存部4用に割り付けられる。
【0036】
システムバス222には、フレキシブルディスク232に対してデータの読み込み及び書き込みを行うフレキシブルドライブ制御装置231、コンパクトディスク234に対してそれからデータの読み取りを行うCD/DVD制御装置233が接続されている。この例ではプリンタインターフェース237にプリンタ238を接続させている。
システムバス222にはキーボード・マウス制御装置241が接続され、キーボード242及びマウス243からのデータ入力を可能としている。モニタ245がモニタ制御装置244を介してシステムバス222に接続されている。モニタ245にはCRTタイプ、液晶タイプ、プラズマディスプレイタイプなどを利用することができる。
各種の要素(モデムなど)の増設を可能とするため空きのスロット251が準備されている。
このシステム51はネットワークアダプタ261を介して、ネットワークNに接続されており、このネットワーク(インターネット)Nには移動体端末装置が連結されることとできる。
このコンピュータシステムからなるイベント案内システム51を稼動させるために必要なプログラム(OSプログラム、アプリケーションプログラム(本発明のものも含む))は、各種の記録媒体を介してシステムの中にインストールされる。例えば非書き込み記録媒体(CD−ROM、ROMカード等)、書き込み可能記録媒体(FD、DVD等)、更にはネットワークNを利用して通信媒体の形式でインストールすることも可能である。勿論、不揮発メモリ224、225やハードディスク装置227に予めこれらのプログラムを書きこんでおくこともできる。
【0037】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。さらには、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
【0038】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【符号の説明】
【0039】
1 21 31 41 51 イベント案内システム
3 23 33 43 位置情報検出部
4 渋滞エリア保存部
5 24 44 集中エリア特定部
7 26 46 イベント発生エリア特定部
9 38配信部
36 比較部
37 イベント終了特定部
48 移動情報生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定エリア内における移動体端末装置の位置情報を用いて、該特定エリア内で発生したイベントを案内するイベント案内システムにおいて、
前記移動体端末装置の位置情報を検出する位置情報検出部と、
検出された前記位置情報に基づいて前記移動体端末装置が集中しているエリアを集中エリアと特定する集中エリア特定部と、
前記特定エリア内において予め定められた渋滞エリアを保存する渋滞エリア保存部と、
前記集中エリア及び前記渋滞エリアに基づいてイベント発生エリアを特定するイベント発生エリア特定部と、
前記イベント発生エリアに関する情報を前記移動体端末装置に配信する第1の配信部と、
を備えるイベント案内システム。
【請求項2】
前記イベント発生エリア特定部は、前記集中エリアから前記渋滞エリアを除くエリアを前記イベント発生エリアと特定する、
請求項1に記載のイベント案内システム。
【請求項3】
前記イベント発生エリア特定部は、第1の時刻における前記イベント発生エリアとしての第1の比較対象エリア及び第2の時刻における前記イベント発生エリアとしての第2の比較対象エリアを特定し、該第2の比較対象エリアから前記第1の比較対象エリアを除くエリアを前記第2の時刻におけるイベント発生エリアと特定する、
請求項1又は2に記載のイベント案内システム。
【請求項4】
前記集中エリア特定部は、第1の時刻における第1の集中エリアを特定する第1の集中エリア特定部と、前記第1の時刻より所定時間後の第2の時刻における第2の集中エリアを特定する第2の集中エリア特定部と、を備え、
前記イベント発生エリア特定部は、前記第2の集中エリアから、前記第1の集中エリア及び前記渋滞エリアを除くエリアを前記第2の時刻における前記イベント発生エリアと特定する、
請求項1又は2に記載のイベント案内システム。
【請求項5】
前記第2の時刻における前記イベント発生エリア内の前記移動体端末装置の位置情報と、前記第2の時刻より所定時間後の第3の時刻における前記イベント発生エリア内の前記移動体端末装置の位置情報とを比較する比較部と、
前記比較の結果に基づき、発生した前記イベントの終了を特定するイベント終了特定部と、
前記イベントの終了に関する情報を前記移動体端末装置に配信する第2の配信部と、
を備える請求項3又は4に記載のイベント案内システム。
【請求項6】
異なる時刻に夫々特定された前記イベント発生エリアに存在する前記移動体端末装置のIDの相関に基づいて、前記イベントの移動情報を生成するイベント移動情報生成部、
を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載のイベント案内システム。
【請求項7】
特定エリア内における移動体端末装置の位置情報を用いて、該特定エリア内で発生したイベントを案内するイベント案内方法において、
前記移動体端末装置の位置情報を検出する位置情報検出ステップと、
検出された前記位置情報に基づいて前記移動体端末装置が集中しているエリアを集中エリアと特定する集中エリア特定ステップと、
前記特定エリア内において予め定められた渋滞エリアを保存する渋滞エリア保存ステップと、
前記集中エリア及び前記渋滞エリアに基づいてイベント発生エリアを特定するイベント発生エリア特定ステップと、
前記イベント発生エリアに関する情報を前記移動体端末装置に配信する第1の配信ステップと、
を備えるイベント案内方法。
【請求項8】
前記イベント発生エリア特定ステップは、前記集中エリアから前記渋滞エリアを除くエリアを前記イベント発生エリアと特定する、
請求項7に記載のイベント案内方法。
【請求項9】
前記イベント発生エリア特定ステップは、第1の時刻における前記イベント発生エリアとしての第1の比較対象エリア及び第2の時刻における前記イベント発生エリアとしての第2の比較対象エリアを特定し、該第2の比較対象エリアから前記第1の比較対象エリアを除くエリアを前記第2の時刻におけるイベント発生エリアと特定する、
請求項7又は8に記載のイベント案内方法。
【請求項10】
前記集中エリア特定ステップは、第1の時刻における第1の集中エリアを特定する第1の集中エリア特定ステップと、前記第1の時刻より所定時間後の第2の時刻における第2の集中エリアを特定する第2の集中エリア特定ステップと、を備え、
前記イベント発生エリア特定ステップは、前記第2の集中エリアから、前記第1の集中エリア及び前記渋滞エリアを除くエリアを前記第2の時刻における前記イベント発生エリアと特定する、
請求項7又は8に記載のイベント案内方法。
【請求項11】
前記第2の時刻における前記イベント発生エリア内の前記移動体端末装置の位置情報と、前記第2の時刻より所定時間後の第3の時刻における前記イベント発生エリア内の前記移動体端末装置の位置情報とを比較する比較ステップと、
前記比較の結果に基づき、発生した前記イベントの終了を特定するイベント終了特定ステップと、
前記イベントの終了に関する情報を前記移動体端末装置に配信する第2の配信ステップと、
を備える請求項9又は10に記載のイベント案内方法。
【請求項12】
異なる時刻に夫々特定された前記イベント発生エリアに存在する前記移動体端末装置のIDの相関に基づいて、前記イベントの移動情報を生成するイベント移動情報生成ステップ、
を備える請求項7〜11のいずれか一項に記載のイベント案内方法。
【請求項13】
特定エリア内における移動体端末装置の位置情報を用いて、該特定エリア内で発生したイベントを案内するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
前記移動体端末装置の位置情報を検出する位置情報検出手段と、
検出された前記位置情報に基づいて前記移動体端末装置が集中しているエリアを集中エリアと特定する集中エリア特定手段と、
前記特定エリア内において予め定められた渋滞エリアを保存する渋滞エリア保存手段と、
前記集中エリア及び前記渋滞エリアに基づいてイベント発生エリアを特定するイベント発生エリア特定手段と、
前記イベント発生エリアに関する情報を前記移動体端末装置に配信する第1の配信手段、
として機能させるコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記イベント発生エリア特定手段は、前記集中エリアから前記渋滞エリアを除くエリアを前記イベント発生エリアと特定する、
請求項13に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
前記イベント発生エリア特定手段は、第1の時刻における前記イベント発生エリアとしての第1の比較対象エリア及び第2の時刻における前記イベント発生エリアとしての第2の比較対象エリアを特定し、該第2の比較対象エリアから前記第1の比較対象エリアを除くエリアを前記第2の時刻におけるイベント発生エリアと特定する、
請求項13又は14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記集中エリア特定手段は、第1の時刻における第1の集中エリアを特定する第1の集中エリア特定手段と、前記第1の時刻より所定時間後の第2の時刻における第2の集中エリアを特定する第2の集中エリア特定手段、として機能し、
前記イベント発生エリア特定手段は、前記第2の集中エリアから、前記第1の集中エリア及び前記渋滞エリアを除くエリアを前記第2の時刻における前記イベント発生エリアと特定する、
請求項13又は14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
前記コンピュータを、更に、
前記第2の時刻における前記イベント発生エリア内の前記移動体端末装置の位置情報と、前記第2の時刻より所定時間後の第3の時刻における前記イベント発生エリア内の前記移動体端末装置の位置情報とを比較する比較手段と、
前記比較の結果に基づき、発生した前記イベントの終了を特定するイベント終了特定手段と、
前記イベントの終了に関する情報を前記移動体端末装置に配信する第2の配信手段、
として機能させる請求項15又は16に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記コンピュータを、更に、
異なる時刻に夫々特定された前記イベント発生エリアに存在する前記移動体端末装置のIDの相関に基づいて、前記イベントの移動情報を生成するイベント移動情報生成手段、
として機能させる請求項13〜17のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
請求項13〜18のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを記録する記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−92838(P2013−92838A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233203(P2011−233203)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(501271479)株式会社トヨタマップマスター (56)
【Fターム(参考)】