説明

インクジェット記録装置及びその制御方法

【課題】ノズル内のインクの粘度を増加させることなく、印刷開始時に速やかに安定した印刷を行う。
【解決手段】インクを吐出する記録ヘッドを備え、記録媒体が所定位置に置かれることによって印刷を開始するインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドのノズル部における粘度が増加したインクを除去するための回復処理を行う回復手段を備え、前記回復手段による回復処理を印刷開始前と印刷終了後に実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット方式を利用した手差しメーリングプリンタ等のインクジェット記録装置やその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のインクジェットプリンタにおけるノズルの回復処理は、印字信号がホストPCから送られた時点、すなわち印刷開始直前に実行されている。これは、印刷開始前に、一定の吐出(予備吐動作)若しくは加圧、吸引回復等の印刷前回復処理を行って、ノズル内のインクをフレッシュな状態にし、かつインクメニスカスの状態を整えて吐出動作に備えておくためである。
【特許文献1】特開2005−111981公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、手差しで給紙するメーリングプリンタでは、オンデマンドな要求が極めて高く、かつ手差し給紙してすぐに印刷できないと作業効率を著しく低下させてしまう。
【0004】
また、以下のような不具合が発生する場合もある。即ち、
図11は従来のプリンタの印刷終了後のフローチャートである。
【0005】
手差しプリンタの場合、連続して印刷を行うかどうかは手差し位置に設けられた記録紙検知用のセンサが検知しないとわからないため、一定時間以上経過しても記録紙がセットされない場合(S44〜S46)、ノズルの乾燥防止、インクジェット記録ヘッドのフェイス面へのゴミ付着防止のための自動的に記録ヘッドは印刷位置からキャップ位置に戻る(S47)。このようにキャップ位置に戻された記録ヘッドは、次の印刷命令を受けるまでキャップ状態のまま待機することとなる(S48)。
【0006】
以上の動作を行うと記録ヘッドのノズル内のインクの粘度が増加したままキャップ位置で待機状態となるため、次の印刷命令を受けた際の印刷前回復処理(予備吐動作)では回復しきれないという場合がある。これは特にインク内の水分が蒸発しやすい低温低湿の環境で発生することが多い。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、インクの粘度が増加しやすい低温低湿環境であっても、ノズル内のインクの粘度を増加させることなく、印刷開始時に速やかに安定した印刷を行うことができるインクジェット記録技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドを備え、記録媒体が所定位置に置かれることによって印刷を開始するインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドのノズル部における粘度が増加したインクを除去するための回復処理を行う回復手段を備え、前記回復手段による回復処理を印刷開始前と印刷終了後に実行する。
【0009】
また、本発明のインクジェット記録装置の制御方法は、インクを吐出する記録ヘッドを備え、記録媒体が所定位置に置かれることによって印刷を開始するインクジェット記録装置の制御方法において、前記記録ヘッドのノズル部における粘度が増加したインクを除去するための回復処理を行う工程を備え、前記回復処理を印刷開始前と印刷終了後に実行する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ノズル内のインク粘度は常に良好な状態であるので印刷開始時に回復処理を行うための時間を必要とせず、速やかに安定した印刷を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0012】
以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
[装置構成]
図1は本発明に係る実施形態のインクジェットプリンタの概略構成を示す側面図、図2及び図3は同プリンタの上面図である。
【0014】
図1乃至図3において、ユーザによって記録紙1がセットされると、センサ2が記録紙の存在を検知し、キャリッジ4に装着されたインクジェット記録ヘッド5がキャリッジモータ6によって印刷位置7に移動する。なお、待機中の記録ヘッドはキャップ位置3においてそのフェイス面がキャップ8によりキャッピングされた状態となっている。記録紙1はA方向に搬送され、記録紙1が記録ヘッド5の下部を通過するタイミングでインクが吐出され画像が形成される。印刷された記録紙1はB方向に排出され一連の印刷動作が終了する。
【0015】
印刷終了後してから一定時間印刷が行われなかったならばキャリッジ4は再びキャップ位置3に戻り、フェイス面がキャップ8によりキャッピングされる。
【0016】
図4は本発明に係る実施形態のインクジェットプリンタのブロック図である。
【0017】
MPU(マイクロプロセッサ)9は、プログラムROM10に格納された制御プログラムをMPU9の作業用RAMを使用して実行することで以下の制御を実現する。即ち、
通信制御ドライバ13は外部PCから出力された制御コマンドを受信する。
【0018】
通信制御ドライバ13が受信した制御コマンドのうち、コマンドの各種パラメータはNVRAM11に記憶し、イメージデータコマンドはプリントバッファであるVRAM12に展開し、ジョブ開始コマンドを受信すると印刷動作を開始する。
【0019】
MPU9はモータドライバ14を制御し、キャリッジモータ17、搬送モータ18、回復モータ19を駆動する。
【0020】
また、MPU9は入出力ポート16を制御してセンサ2で検知した記録紙1の先端位置を入力し、この検知位置を基準としてヘッド駆動回路15を制御することにより記録ヘッド5を駆動しインクを吐出することで、VRAM12に展開されているイメージデータを記録紙1に形成する。
【0021】
記録紙1への印刷が完了すると、キャリッジモータ17と搬送モータ18の駆動を停止する。
【0022】
以下に、記録ヘッドの構成について説明する。
【0023】
図5は、本発明に係る実施形態の記録ヘッドにおける吐出ノズル近傍を示す斜視図である。
【0024】
ヒータボード21には吐出ノズル23内のインクを加熱発泡させるためのヒータ22が各吐出ノズル23ごとに配置されている。ヒータ22はチッ化タンタル等の抵抗体が用いられ、厚さは0.01〜0.5μm、シート抵抗は単位正方形あたり10〜300Ωのものが用いられる。ヒータ22には通電のためのアルミニウム等の電極(図示せず)が接続されており、その一方にはヒータ22に通電を制御するためのスイッチングトランジスタ(図示せず)が接続されている。スイッチングトランジスタは制御用のゲート素子等の回路からなるICによって駆動を制御され、ヘッド外部からの信号によって、所定のパターンで駆動する。
【0025】
各ヒータ22に対応して形成された吐出ノズル23は、吐出口23aの各々と連通しており、各吐出ノズル23は共通液室24に連通している。
【0026】
吐出ノズル23は、ヒータボード21と個々のノズルに仕切るノズル隔壁25、厚さ5〜10μm程度のノズル土手26、厚さ2μm程度のノズル天板27とによりその周囲が形成されて中空筒状に構成されている。
【0027】
可動弁28はその自由端29が吐出口23aに向かって延び、その支点部分30が共通液室24側に配置されている。各支点部分30は支持部材31に連結されており、支持部材31は弁台座32を介してヒータボード21に取り付けられる。ノズル天板27は、Si等で構成される天板部材33に貼り付けられており、天板部材33は異方性エッチング等で形成されたインク供給開口(不図示)を備え、外部からのインクを供給液室24に導入可能に構成されている。共通液室24から各吐出ノズル23に供給されたインクは吐出ノズル23内の所定位置に配置されたヒータ22で加熱されて発泡する。この発泡に伴って吐出ノズル23内でインクが動き始めると同時に可動弁28が変位し、インクの流れを制御する。吐出口23aからはインク滴が吐出される。
【0028】
次に、上記構成を持つ記録ヘッドによるインク吐出動作について説明する。
【0029】
図6は、記録ヘッドを吐出ノズルでのインクの流れに沿って切断した断面図である。
【0030】
上述したように、ヒータボード21上に設けられた吐出エネルギ発生素子としてのヒータ22はインクに熱エネルギを作用させて発泡させる。各々のヒータ22に対応して吐出ノズル23が配列されている。吐出ノズル23は吐出口23aに連通していると共に複数の吐出ノズル23にインクを供給するための共通液室24(図5参照)に連通しており、吐出口23aから吐出されたインクに見合う量のインクを共通液室24から受け取る。
【0031】
吐出ノズル23のヒータボード21上方には前述のヒータ22に対向するように金属等の弾性を有する板材で構成され、平面部を有する可動弁28が片持梁支持状に配置されている。可動弁28の根元の支持部31はヒータボード21上にパタニ―ングして形成した弁台座32に固定されている。これによって、可動弁28は保持されると共に支点部分30を構成している。
【0032】
可動弁28はインク吐出動作によって共通液室24から可動弁28を経て吐出口23a側へ流れる大きな流れの上流側に支点部分30を持ち、この支点部分30に対して下流側に自由端29を持つように、ヒータ22に面した位置にヒータ22を覆うような状態でヒータ22から15μm程度の距離を隔てて配されている。
【0033】
そして、ヒータ22を加熱すると、ヒータ22と可動弁28との間に気泡35が発生し(図6(b))、その気泡発生領域分のインク滴36が吐出口23aから吐き出される(図6(c)、(d))。
【0034】
なお、ヒータ22や可動弁28の種類や形状は本実施形態に限定されることなく、気泡35の成長や圧力の伝搬を制御しうる形状及び配置であればよい。ヒータ22を発熱させることで可動弁28とヒータ22との間の気泡発生領域の液体に熱を作用し液体に膜沸騰現象に基づく気泡を発生させる。
【0035】
[第1の実施形態]
図7(a),(b)は本実施形態のインクジェットプリンタにおける印刷動作を示すフローチャートである。
【0036】
図7(a)は待機時から印刷開始までのフローチャートである。
【0037】
図1乃至3で説明したように、待機中に印刷命令を受けると(S1,S2)、キャップ位置3にある記録ヘッド5はキャップ8内にてインクの吐出を行う(S3)。これは印刷前にノズル内のインクをフレッシュな状態にし、ノズルメニスカスの状態を正常にするものである。これを印刷前予備吐と呼ぶ。この印刷前予備吐は前回同様の回復動作を行った経過時間によって吐出回数が異なる。印刷前予備吐が終了した後、記録ヘッド5は印刷位置へ移動し、印刷を開始する(S4、S5)。
【0038】
図7(b)は印刷終了時のフローチャートである。
【0039】
本実施形態のプリンタは自動給紙手段を持たない手差しプリンタであるので、1枚の印刷終了後に次の印刷を行うかどうかプリンタ側で判断することができない。このため、一定時間印刷命令がない場合(S6〜S8)、記録ヘッド5はキャップ位置3に移動する(S9)。キャップ位置3に移動した記録ヘッド5は、一定回数の吐出を行って待機状態に戻る。この吐出を印刷後予備吐と呼び、印刷位置にて印刷命令を待っていた時間内に増粘したノズル内のインクを排出し、フレッシュなインクの状態で次の印刷命令を待つ(S10〜S11)。
【0040】
この印刷後予備吐を行うことによって、インクが蒸発しやすい低温低湿環境において印刷命令を受けた場合でも、ノズル内のインクはフレッシュなままであるので、速やかに安定した吐出を行うことが可能になる。
【0041】
図8(a)〜(c)は大回復(吸引回復)動作のフローチャートである。
【0042】
本実施形態のプリンタは一定時間経過するごとに、記録ヘッド5の吐出ノズル内に蓄積する泡を除去するために大回復(吸引回復)を行う。この大回復は記録ヘッド5をキャップ位置3において吸引ポンプにて吸引し(S12〜S16)、ノズル内のインクを再充填するのに十分なインク量を流すことのできるタイミングでキャップ8をオープンする(S17〜S18)。吸引が終了した後、記録ヘッド5のフェイス面に付着しているインク滴を除去するためのワイピングを行い(S21,S23)、吸引動作によってキャップ8内に貯まったインクを廃インクとして除去し(S22)、メニスカス形成のために一定回数の予備吐を行ってタイマーをリセットし終了する(S24〜S28)。
【0043】
この大回復は前回の大回復から一定時間以上の経過によって行うものであるが、印刷命令後に行うとユーザが回復終了まで記録紙を持って待つ必要がでてきてしまう。よってこの大回復を行うタイミングは、図2(c)のフローチャートのように電源オン若しくはプリンタ本体のスリープ解除時に行う(S29〜S31)。
【0044】
これにより、ユーザが記録紙を手差しでセットしようとした際に回復動作が入って長い時間待つことなく、速やかに印刷動作を行うことが可能になる。
【0045】
図9は図8のスリープ移行時と復帰時のフローチャートである。
【0046】
本実施形態では不要な電力消費を抑えるため、ユーザが一定以上印刷動作を行わない場合に自動的にスリープ状態(ソフト電源オフ)になる(S33〜S35)。スリープ状態からユーザが何らかのキー操作を行った場合にスリープは解除され(S36,S37)、メインの電源が再びオンとなり、印刷待機状態となる(S38)。
【0047】
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、印刷終了後に予備吐を行い吐出ノズル内のインクをフレッシュな状態にしていたが、待機中において一定時間経過ごとに数回予備吐を行うことで常にノズル内のインクをフレッシュに保つことも可能である。
【0048】
図10は待機中予備吐のフローチャートである。
【0049】
待機中、記録ヘッドのフェイス面がキャッピングされた状態にて一定時間経過後に予備吐を行う(S39〜S41)。この時の吐出回数はノズルメニスカスの表面のわずかな増粘インクを排出すればいいだけであるので1〜10回程度でよい。印刷命令を受けた場合は、待機中予備吐を停止させ印刷動作に移行する(S42,S43)。これにより、印刷命令時に印刷前に回復動作をする必要がなく、速やかに印刷動作を行うことが可能となる。
【0050】
本実施形態はインクの消費が多くなるという点もあるが、本体内に温度計、湿度計等を設け、インクが増粘しない環境下では待機中予備吐を行わない、といった制御を行うことでインク消費量の増加を極力減らすことも可能である。
【0051】
上記実施形態によれば、ノズル内のインク粘度は常にフレッシュな状態であるのでユーザが印刷を行おうとした際に時間のかかる回復動作を行うことなく、速やかに安定した印刷を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係る実施形態のインクジェットプリンタの概略構成を示す側面図である。
【図2】本発明に係る実施形態のインクジェットプリンタの上面図である。
【図3】本発明に係る実施形態のインクジェットプリンタの上面図である。
【図4】本発明に係る実施形態のインクジェットプリンタのブロック図である。
【図5】本発明に係る実施形態の記録ヘッドにおける吐出ノズル近傍を示す斜視図である。
【図6】記録ヘッドを吐出ノズルでのインクの流れに沿って切断した断面図である。
【図7】本実施形態のインクジェットプリンタにおける印刷動作を示すフローチャートである。
【図8】大回復(吸引回復)動作のフローチャートである。
【図9】図8のスリープ移行時と復帰時のフローチャートである。
【図10】第2の実施形態の待機中予備吐のフローチャートである。
【図11】従来のプリンタの印刷終了後のフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
1 記録紙
2 センサ
3 キャップ位置
4 キャリッジ
5 インクジェット記録ヘッド
6 キャリッジモータ
7 印刷位置
8 キャップ
9 MPU
10 プログラムROM
11 NVRAM
12 VRAM
13 通信制御ドライバ
14 モータドライバ
15 ヘッド駆動回路
16 出入力ポート
17 キャリッジモータ
18 搬送モータ
19 回復モータ
20 操作スイッチ(LCD)
21 ヒータボード
22 ヒータ
23 吐出ノズル
23a 吐出口
24 共通液室
25 ノズル隔壁
26 ノズル土手
27 天板ノズル
28 可動弁
29 自由端
30 支点部分
31 支持部材
32 弁台座
33 天板部材
35 気泡
36 インク滴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを吐出する記録ヘッドを備え、記録媒体が所定位置に置かれることによって印刷を開始するインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドのノズル部における粘度が増加したインクを除去するための回復処理を行う回復手段を備え、
前記回復手段による回復処理を印刷開始前と印刷終了後に実行することを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項2】
前記回復手段は、前記記録ヘッドの吐出口に形成されるインクメニスカス近傍のインクの粘度を所定の粘度に保持することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記記録媒体が所定位置に置かれてから2秒以内に印刷を開始することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
印刷終了後、所定時間経過後に前記記録ヘッドのインクを吐出するフェイス面をキャッピングするキャッピング手段を更に備え、
前記記録ヘッドは前記キャッピング手段によりキャッピングした状態でインクを吐出することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記記録ヘッドは、前記キャッピング手段によりキャッピングした状態で所定時間ごとにインクの吐出を実行することを特徴とする請求項4にインクジェット記録装置。
【請求項6】
印刷しない状態が所定期間経過するとスリープモードに移行し、スリープモードからの復帰直後に前記回復処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項7】
インクを吐出する記録ヘッドを備え、記録媒体が所定位置に置かれることによって印刷を開始するインクジェット記録装置の制御方法において、
前記記録ヘッドのノズル部における粘度が増加したインクを除去するための回復処理を行う工程を備え、
前記回復処理を印刷開始前と印刷終了後に実行することを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−44970(P2007−44970A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−231054(P2005−231054)
【出願日】平成17年8月9日(2005.8.9)
【出願人】(000208743)キヤノンファインテック株式会社 (1,218)
【Fターム(参考)】