説明

インドリル−ピリドン誘導体類

チェックポイントキナーゼ1(CHK1)阻害活性を有する式(I):


[式中、R1、R2、R5およびR6は、独立して水素、ヒドロキシ、メチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルアミノおよびジメチルアミノから選択され;R3およびR4は、独立して水素、ヒドロキシ、C1-C3アルキル、フルオロ-(C1-C3)-アルキル、ヒドロキシ-(C1-C3)-アルキル、C1-C3アルコキシ、フルオロ-(C1-C3)-アルコキシ、ヒドロキシ-(C1-C3)-アルコキシ、-N(R11)-R12、−Alk-N(R11)-R12、-O-Alk-N(R11)-R12、−C(=O)OH、カルボキシ-(C1-C3)-アルキルおよび−C(=O)-NH-R13から選択され;Alkは、直鎖または分枝鎖状の二価のC1-C6アルキレン基であり;R7およびR8は、独立して水素、ヒドロキシおよびC1-C3アルコキシから選択され;Xは、R9および/またはR10により、1以上の炭素が任意に置換されている直鎖状の二価のC1-C3アルキレン基であり;Wは、−C(=O)-N(-R16)-および−N(-R17)-C(=O)-から選択され;Yは、水素、C1-C3アルキル、C1-C3アルコキシまたはハロであり;そしてQは、任意に置換されているフェニル、任意に置換されているシクロヘキシルおよび任意に置換されている6-員の単環式ヘテロアリール環から選択される]
の化合物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
R1、R2、R5およびR6は、独立して水素、ヒドロキシ、メチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルアミノおよびジメチルアミノから選択され;
R3およびR4は、独立して水素、ヒドロキシ、C1-C3アルキル、フルオロ-(C1-C3)-アルキル、ヒドロキシ-(C1-C3)-アルキル、C1-C3アルコキシ、フルオロ-(C1-C3)-アルコキシ、ヒドロキシ-(C1-C3)-アルコキシ、-N(R11)-R12、−Alk-N(R11)-R12、-O-Alk-N(R11)-R12、−C(=O)OH、カルボキシ-(C1-C3)-アルキルおよび−C(=O)-NH-R13から選択され;
Alkは、直鎖または分枝鎖状の二価のC1-C6アルキレン基であり;
R7およびR8は、独立して水素、ヒドロキシおよびC1-C3アルコキシから選択され;
Xは、R9および/またはR10により、1以上の炭素が任意に置換されている直鎖状の二価のC1-C3アルキレン基であり;
R9およびR10は、独立してメチル、ヒドロキシおよびフルオロから選択され;
R11は、水素、C1-C3アルキルまたはフルオロ-(C1-C3)-アルキルであり、そして
R12は、C1-C3アルキルまたはヒドロキシ-(C1-C6)-アルキルであり、そのどちらか一方は、フェニル、C1-C3アルコキシ-(C1-C3)-アルキル、ハロ-(C1-C4)-アルキル、C3-C6シクロアルキル、メチルスルホニル-(C1-C3)-アルキルまたは−N(R18)-R19によりそのアルキル部分が任意に置換されていてもよく;
R13は、水素、C1-C3アルキル、フルオロ-(C1-C3)-アルキルまたは式-Alk-N(R14)-R15の基である;
R14およびR15は、独立して水素、C1-C3アルキルおよびフルオロ-(C1-C3)-アルキルから選択され;
あるいは、R11およびR12またはR14およびR15は、それらがそれぞれ結合している窒素原子と一緒になって、酸素、硫黄および窒素から独立して選択されるさらなるヘテロ原子を多くて3つ有する4-〜6-員の、任意に置換されている単環式複素環を形成し;
Wは、−C(=O)-N(-R16)-および−N(-R17)-C(=O)-から選択され;
R16またはR17は、水素、C1-C3アルキルおよびフルオロ-(C1-C3)-アルキルから選択され;
R18およびR19は、水素、C1-C3アルキルまたはフルオロ-(C1-C3)-アルキルから選択されるか、あるいはR18およびR19は、それらがそれぞれ結合している窒素原子と一緒になって、酸素、硫黄および窒素から独立して選択されるさらなるヘテロ原子を多くて3つ有する4-〜6-員の、任意に置換されている単環式複素環を形成し;
Yは、水素、C1-C3アルキル、C1-C3アルコキシまたはハロであり;そして
Qは、任意に置換されているフェニル、任意に置換されているシクロヘキシルまたは任意に置換されている6-員の単環式ヘテロアリール環から選択される]
の化合物またはその医薬的に許容な塩。
【請求項2】
前記R3またはR4が、−N(R11)-R12、−Alk-N(R11)-R12および−O-Alk-N(R11)-R12(っこで、R11およびR12は、それらがそれぞれ結合している窒素原子と一緒になって、酸素、硫黄および窒素から独立して選択されるさらなるヘテロ原子を多くて3つ有する4-〜6-員の、任意に置換されている単環式複素環を形成している)
から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記R11およびR12が、それらが結合している窒素と一緒になって、C1-C3アルキル、ヒドロキシ-(C1-C3 アルキル)-またはフルオロにより任意に置換されたピペリジン、モルホリンまたはピペラジン環を形成している、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
前記R11およびR12が、それらが結合している窒素と一緒になってピペリジン-1-イル、モルホリン-4-イル、ピペラジン-1-イル、1-メチル-ピペリジン-4-イル、1-メチル-ピペラジン-4-イルまたは1-フルオロ-ピペリジン-4-イルを形成している請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
前記R3またはR4が、−N(R11)-R12、−Alk-N(R11)-R12または−O-Alk-N(R11)-R12(ここで、R11およびR12は、独立してメチルおよびエチルから選択されるか、またはR11はメチルまたはエチルであり、およびR12は-N(R18)-R19(ここで、R18およびR19は、独立してメチルおよびエチルから選択される)
から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
前記Alkが、−CH2-、−CH2CH2-、−CH2CH2CH2-、−CH2C(CH3)2CH2-であるか、または式(II):
【化2】

の二価の基である請求項1〜5のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項7】
前記R1、R2、R5およびR6がそれぞれ水素である請求項1〜6のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項8】
前記R1、R2、R4、R5およびR6がそれぞれ水素である請求項1〜7のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項9】
前記Yが水素またはメチルである請求項1〜8のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項10】
前記Wが−NH-C(=O)-(ここで、カルボニル基はピラゾール環に結合している)である請求項1〜9のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項11】
前記R7およびR8がともに水素である請求項1〜10のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項12】
前記Xが−CH2-、−CH(CH3)-または−C(CH3)2-である請求項1〜11のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項13】
前記Qが任意に置換されているフェニルである請求項1〜12のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項14】
前記フェニル環の置換基または置換基類が、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、フルオロ、クロロ、およびシアノから選択される請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
前記Qが2-メチル-フェニル、3-メチル-フェニル、4-メチル-フェニル、3-トリフルオロメチル-フェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、4-メトキシ-フェニル、2-フルオロ-フェニル、3-フルオロ-フェニル、4-フルオロ-フェニル、3-クロロ-フェニル、4-クロロ-フェニル、3-シアノ-フェニル、4-シアノ-フェニル、3,4-ジフルオロ-フェニル、3,5-ジフルオロ-フェニルまたは3-フルオロ-4-メチル-フェニルである請求項13に記載の化合物。
【請求項16】
前記Qがシクロヘキシルまたはピリド-3-イルである請求項1〜12のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項17】
前記R1、R2、R4、R5、R6、R7およびR8がそれぞれ水素であり;
前記Yが水素またはメチルであり;
前記Wが−NH-C(=O)-(ここで、カルボニル基はピラゾール環に結合している)であり;
前記R3が−N(R11)-R12、−Alk-N(R11)-R12または−O-Alk-N(R11)-R12であり;
前記R11およびR12が、それらがそれぞれ結合している窒素原子と一緒になって、酸素、硫黄および窒素から独立して選択されるさらなるヘテロ原子を多くて3つ有する4-〜6-員の、任意に置換されている単環式複素環を形成するか;またはR11およびR12は、独立してメチルおよびエチルから選択されるか;またはR11がメチルまたはエチルであり、R12が−N(R18)-R19(ここで、R18およびR19は、独立してメチルおよびエチルから選択される)であり;
前記Alkが−CH2-、−CH2CH2-、−CH2CH2CH2-、−CH2C(CH3)2CH2-であるか、または式(II):
【化3】

の二価の基であり;
前記Xが−CH2-、−CH(CH3)-または−C(CH3)2-であり;そして
前記Qが、C1-C3アルキル、フルオロ-(C1-C3)アルキル、C1-C3アルコキシ、フルオロ-(C1-C3)アルコキシ、ハロおよびシアノから選択される1つまたは2つの置換基により任意に置換されたフェニルである請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
R11およびR12が、それらが結合している窒素と一緒になって、C1-C3アルキルまたはフルオロにより任意に置換されたピペリジン、モルホリンまたはピペラジン環を形成している請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
以下の:
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸 [5-(1H-インドール-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル]-アミド、
・ 1-(4-メチル-ベンジル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸 [6-オキソ-5-(5-ピペリジン-1-イルメチル-1H-インドール-2-イル)-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル]-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-(4-フルオロ-ピペリジン-1-イルメチル)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸 [6-オキソ-5-(5-ピペリジン-1-イルメチル-1H-インドール-2-イル)-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル]-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-(cis-2,6-ジメチル-モルホリン-4-イルメチル)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-(4-メチル-ピペリジン-1-イルメチル)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-(1-フェニル-エチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-(4-フルオロ-ピペリジン-1-イルメチル)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-(3-ジメチルアミノ-2,2-ジメチル-プロポキシ)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-((R)-1-フェニル-エチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-(cis-2,6-ジメチル-モルホリン-4-イルメチル)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-((S)-2-メチル-ピペリジン-1-イルメチル)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-((R)-2-メチル-ピペリジン-1-イルメチル)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸 [5-(5-{[(3-ジメチルアミノ-2,2-ジメチル-プロピル)-エチル-アミノ]-メチル}-1H-インドール-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル]-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-(cis-2,6-ジメチル-ピペリジン-1-イルメチル)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-(3-ジエチルアミノ-2,2-ジメチル-プロポキシ)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-(2-ジメチルアミノ-1,1-ジメチル-エトキシ)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-(2,2-ジメチル-3-ピロリジン-1-イル-プロポキシ)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-(2,2-ジメチル-3-ピペリジン-1-イル-プロポキシ)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド、
・ 1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸{5-[5-(1-ジエチルアミノメチル-シクロプロピルメトキシ)-1H-インドール-2-イル]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリジン-3-イル}-アミド
からなる群から選択される化合物およびその医薬的に許容な塩。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1つに記載の化合物および1以上の医薬的に許容な担体および/または賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項21】
さらに細胞毒性剤または細胞増殖抑制剤を含む請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
プロテインキナーゼ活性の阻害に応答する症状の治療のための請求項1〜19のいずれか1つに記載の化合物の使用。
【請求項23】
哺乳動物におけるプロテインキナーゼ活性を阻害するのに有効な請求項1〜19のいずれか1つに記載の化合物の量を哺乳動物に投与することを含む、プロテインキナーゼ活性の阻害に応答する症状を病んだ哺乳動物の治療方法。
【請求項24】
プロテインキナーゼがCHK1である請求項22に記載の使用または請求項23に記載の方法。
【請求項25】
プロテインキナーゼまたはCHK1活性の阻害に応答する症状が、癌および自己免疫異常から選択される請求項22または24に記載の使用あるいは請求項24または25に記載の方法。
【請求項26】
前記自己免疫異常が、臓器移植拒否反応、狼瘡、多発性硬化症、リウマチ性関節炎または変形性関節症である請求項25に記載の使用または方法。
【請求項27】
癌の治療のための請求項25に記載の使用または方法。
【請求項28】
放射線治療または化学療法との組み合わせにおける投与による癌の治療のための請求項25に記載の使用または方法。

【図1】
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【公表番号】特表2011−510055(P2011−510055A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−543556(P2010−543556)
【出願日】平成21年1月20日(2009.1.20)
【国際出願番号】PCT/GB2009/000149
【国際公開番号】WO2009/093012
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(507404019)ヴァーナリス アールアンドディー リミテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】VERNALIS R&D LIMITED
【住所又は居所原語表記】Oakdene Court,613 Reading Road,Winnersh,Berkshire,RG41 5UA,United Kingdom
【Fターム(参考)】