説明

インバータ装置及びその故障診断方法

【課題】オフラインの故障診断を簡単に行なうことの可能な構成を有するインバータ装置を提供する。
【解決手段】交流を直流に変換するコンバータ部1と、コンバータ部1の出力を平滑する直流コンデンサ2と、直流コンデンサ2の両端の直流電圧を交流電圧に変換して交流電動機7を駆動するインバータ部5と、インバータ部5を構成するスイッチング素子にオン/オフパルスを供給する制御部10と、直流コンデンサ3とインバータ部5の間の直流配線内に設けられた短絡バー4とで構成する。短絡バー4は、装置をオフラインで故障診断する時にこれを取り外し、代わりに抵抗13を挿入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、モータを駆動するためのインバータ装置及びその故障診断方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モータを駆動するためのインバータ装置は、コンバータによる直流出力を直流コンデンサによって平滑し、その直流をインバータによって再び交流に変換してモータに給電するのが通常である。そして、インバータ装置には保護回路が設けられ、例えば、各部の過電圧や過電流が生じたとき、インバータ装置の何れかの部品が故障したと看做してインバータ装置の運転を停止する構成となっている。
【0003】
上記のように、インバータ装置が故障停止したとき、オフラインすなわちインバータ装置を停止した状態で故障診断を行い、故障箇所を特定する必要がある。オフラインでインバータ装置の故障診断を行なう場合、直流回路に所定の低電圧を加え、インバータを構成する複数のスイッチング素子のうち所定のスイッチング素子を選択的にオンして直流コンデンサ、あるいはインバータを構成するアームの電気量の値によって故障箇所を特定する手法が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−357437号公報(第4−6頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、直流コンデンサの両端に低電圧を印加し、インバータの所定のスイッチング素子をオンさせて直流コンデンサ、あるいはインバータを構成するアームの電気量の値によって故障箇所を特定する技術が開示されているが、これを達成するためのインバータ装置の具体的構成については何ら言及されておらず、また故障箇所もスイッチング素子に限定している。
【0006】
本発明は上記に鑑みて為されたものであり、その目的はオフラインの故障診断を簡単に行なうことの可能な構成を有するインバータ装置及びスイッチング素子以外の部位についても故障特定が可能な故障診断方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の第1の発明であるインバータ装置は、交流を直流に変換するコンバータ部と、このコンバータ部の出力を平滑する直流コンデンサと、この直流コンデンサの両端の直流電圧を交流電圧に変換して交流電動機を駆動するインバータ部と、このインバータ部を構成するスイッチング素子にオン/オフパルスを供給する制御部と、前記直流コンデンサと前記インバータ部の間の直流配線内に設けられた短絡バーとを具備し、前記短絡バーは、装置をオフラインで故障診断する時にこれを取り外し、代わりに抵抗を挿入するようにしたことを特徴としている。
【0008】
また、本発明の第2の発明である故障診断方法は、本発明の第1の発明であるインバータ装置において、インバータ部の全てのスイッチング素子をオフした状態で、外部に接続した直流電源によって直流コンデンサを所定時間だけ充電し、制御部からの指令によってインバータ部のスイッチング素子を全てオンし、所定時間経過後に前記直流コンデンサの両端の電圧と前記直流コンデンサの容量と直流配線内の抵抗の抵抗値との時定数で決まる理論電圧とを比較し、その偏差が所定値を超えていたとき、前記直流コンデンサは異常であると判断することを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、オフラインの故障診断を簡単に行なうことの可能な構成を有するインバータ装置及びスイッチング素子以外の部位についても故障特定が可能な故障診断方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一例を示すインバータ装置の回路構成図。
【図2】本発明の実施例1に係る故障診断方法を示す回路構成図。
【図3】本発明の実施例2に係る故障診断方法を示す回路構成図。
【図4】本発明の実施例3に係る故障診断方法を示す回路構成図。
【図5】本発明の実施例4に係る故障診断方法を示す回路構成図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0012】
以下、本発明の実施例1に係るインバータ装置とその故障診断方法について図1及び図2を参照して説明する。
【0013】
図1は本発明の一例を示すインバータ装置の回路構成図である。
【0014】
図1において、コンバータ部1は交流電源の交流電圧を直流電圧に変換し、インバータ入力開閉器2を介して直流コンデンサ3に給電する。直流コンデンサ3によって平滑された直流電圧は短絡バー4を介してインバータ部5に与えられる。インバータ部5は、ブリッジ接続された正側のスイッチング素子U、V、及びW並びに負側のスイッチング素子X、Y、及びZが制御部10からのオンオフ指令に基づいて制御されることによって交流電圧を出力し、出力開閉器6を介して交流電動機7に給電する。
【0015】
直流コンデンサ3の両端の電圧は電圧検出器9によって検出され、制御部10に与えられる。また、インバータ部5の各相の出力電流は電流検出器8によって検出され、制御部10に与えられる。これらの検出器による検出値は、インバータ部5の制御及び保護用として用いるが、本発明の主眼であるインバータ装置の故障診断用にも用いる。
【0016】
短絡バー4は簡単な操作で取り去ることが可能な構造とする。そしてこの短絡バー4と並列に抵抗13を簡単に接続可能な構成とする。インバータ装置で交流電動機7を駆動する通常の運転モードにおいては、短絡バー4を取付けた状態とし、オフラインでインバータ装置を診断する故障診断時は短絡バー4を取り外す。抵抗13は通常の運転モードにおいて取付けておいても良く、通常の運転モードでは取り外しておき、故障診断時に取付けるようにしても良い。
【0017】
出力短絡回路14は、インバータ部5の出力を3相短絡する回路であり、オフラインの故障診断時のみこれを用いる。尚、故障診断の内容によってはこの出力短絡回路14を使用しない場合もある。
【0018】
制御部10は、制御基板11とゲート基板12を有しており、制御基板11から与えられるインバータ部5を構成するスイッチング素子のオンオフ指令を、ゲート基板12によって増幅してこれらのスイッチング素子のゲートに供給する構成となっている。制御基板11にはインバータ装置の駆動仕様に応じて交流電動機7を速度制御し、あるいはトルク制御するための制御回路が内臓されているが、ここではその説明を省略する。
【0019】
次に図2に基づいて本発明の実施例1に係る故障診断方法について説明する。実施例1に係る故障診断方法は主に直流コンデンサ3の異常の有無を診断する。この場合は出力短絡回路14を使用しない。
【0020】
図2において、まず、オフライン状態におけるインバータ装置に対してコンバータ部1の出力端に外部から低電圧直流電源15を接続する。次に、インバータ部5のスイッチング素子を全てオフした状態でインバータ入力開閉器2を短時間オンして直流コンデンサ3を充電する。このオン時間は、直流コンデンサ3が正常であればほぼ低電圧直流電源15の電源電圧E0となるような時間とする。尚、直流コンデンサ3が短絡状態であっても低電圧直流電源15には過電流が流れない例えば電流制限機能などが低電圧直流電源15に備わっているものとする。
【0021】
上記状態で制御部10は電圧検出器9の検出電圧をチェックする。この検出電圧と電源電圧E0との偏差が所定値以上あったとき、直流コンデンサ3は異常であると判断する。この場合の異常は開放モード故障の場合と短絡モード故障の場合が考えられる。
【0022】
上記検出電圧と電源電圧E0との偏差が所定値未満であったときには、図示したように制御部10からの指令によってインバータ部5のスイッチング素子を全てオンする。このようにすると、通常は図2に太線で図示したルートで直流コンデンサ3の電荷が放電する。そして所定時間経過後に制御部10は電圧検出器9の検出電圧をチェックする。この検出電圧と直流コンデンサ3の容量と抵抗13の抵抗値との時定数で決まる理論電圧とを比較し、その偏差が所定値を超えていた場合は直流コンデンサ3は異常であると判断する。尚、このとき、直流電圧が放電されないで電源電圧E0をほぼ保っている場合は、全てのゲートパルスがスイッチング素子に与えられていないものと推定し、制御部10の共通のゲート異常と判断する。制御部10の共通のゲート異常とはゲート基板12の異常か制御基板11の異常である。
【0023】
尚、以上の判断は、スイッチング素子U乃至Zのうち3個以上の素子が開放モードで故障して放電回路が形成されない確率が極めて低いことに拠っている。
【0024】
また、上記において、インバータ装置がインバータ入力開閉器2を具備していない場合も考えられるが、その場合は低電圧直流電源15にその機能を持たせれば良い。
【実施例2】
【0025】
図3は本発明の実施例2に係る故障診断方法を示す回路構成図である。この実施例2に係る故障診断方法は主にスイッチング素子のゲート廻りの異常の有無を診断する。この実施例2においては図示したように出力短絡回路14を使用する。
【0026】
図3において、オフライン状態におけるインバータ装置に対してコンバータ部1の出力端に外部から低電圧直流電源15を接続し、インバータ部5のスイッチング素子を全てオフした状態でインバータ入力開閉器2を短時間オンして直流コンデンサ3を充電するのは実施例1の場合と同様である。
【0027】
次に、下側アームのスイッチング素子X、Y及びZを全てオンした状態でスイッチング素子Uをオンする。このようにすると、通常は図3に太線で図示したルートで直流コンデンサ3の電荷が放電する。そして所定時間経過後に制御部10は電圧検出器9の検出電圧をチェックする。この検出電圧と直流電源15の電源電圧E0とを比較し、その偏差が所定値以下である場合すなわち直流コンデンサ3が放電しなかった場合は、スイッチング素子Uのゲート異常と判断する。
【0028】
この判断の正当性の根拠は、まず、実施例1に示した故障診断方法を既に行なっていて制御部10の全体のゲート異常がないことを前提としているという点である。次に、スイッチング素子の開放モード故障が生じるのは非常に稀なケースであるということである。従って、上記故障診断でスイッチング素子Uのゲート異常ということになりその部分をチェックした結果、その部分の異常が発見できないときにはスイッチング素子Uの開放モード故障をチェックするようにすれば良い。
【0029】
上記はスイッチング素子Uのゲート異常のチェックであるが、同様にスイッチング素子Uに代えてスイッチング素子V、Wを夫々順次オンして上記と同様の手順を踏めば、スイッチング素子V、Wの夫々のゲート異常のチェックが可能となる。同様に上側アームのスイッチング素子U、V及びWを全てオンした状態でスイッチング素子X、Y及びZを夫々順次オンさせて上記故障診断を行なえば、スイッチング素子X、Y及びZの夫々のゲート異常のチェックが可能となることは明らかである。
【0030】
尚、本実施例の故障診断方法において出力短絡回路14を使用してインバータ部5の出力を短絡したのは、交流電動機7に異常がある場合を考慮し、交流電動機7と切り離して故障診断を行なう趣旨によるものである。交流電動機7の巻線抵抗は抵抗13に比して小さく、また交流電動機7の異常は稀である。従って、本実施例の故障診断方法において出力短絡回路14を使用せず、交流電動機7を接続した状態で行うことも可能である。
【実施例3】
【0031】
図4は本発明の実施例3に係る故障診断方法を示す回路構成図である。この実施例3に係る故障診断方法は主にスイッチング素子の短絡モード故障の有無を診断する。この実施例3においては図示したように出力短絡回路14は使用しない。
【0032】
図4において、オフライン状態におけるインバータ装置に対してコンバータ部1の出力端に外部から低電圧直流電源15を接続し、インバータ部5のスイッチング素子を全てオフした状態でインバータ入力開閉器2を短時間オンして直流コンデンサ3を充電するのは実施例1、2の場合と同様である。
【0033】
次に、スイッチング素子Uをオンして所定時間経過後に制御部10は電圧検出器9の検出電圧をチェックする。そしてこの検出電圧と直流電源15の電源電圧E0とを比較し、その偏差が所定値を超えている場合すなわち直流コンデンサ3が放電した場合は、図4に太線で示すルートで放電されたものとしてスイッチング素子Xの短絡モード故障と判断する。
【0034】
同様に、スイッチング素子V、W、X、Y及びZを夫々順次オンして上記と同様の故障診断を行い、直流コンデンサ3が放電した場合は、オンさせたスイッチング素子と同相で逆極性のアームを構成するスイッチング素子が短絡モード故障であると判断することが可能となる。
【実施例4】
【0035】
図5は本発明の実施例4に係る故障診断方法を示す回路構成図である。この実施例4に係る故障診断方法は主に電流検出器8の異常の有無を診断する。尚、この実施例4においては図示したように出力短絡回路14を使用する。
【0036】
まず、図示したように低電圧直流電源15をコンバータ部1の出力端に接続し、インバータ部5のスイッチング素子を全てオフした状態でインバータ入力開閉器2をオンする。インバータ入力開閉器2がない場合は、インバータ部5のスイッチング素子を全てオフした状態で直流3の両端に外部から低電圧直流電源15を接続すれば良い。
【0037】
上記状態でスイッチング素子U及びスイッチング素子Yをオンすると、図5に太線で図示したルートで直流電流が流れる。この電流値Iは、抵抗13の抵抗値をRとしたとき、ほぼI=E0/Rとなる。従って、図5に示した状態において制御部10が検出するU相電流の絶対値とE0/Rの差が所定値を超えている場合は電流検出器8のU相分が異常と判断する。また、図示した状態において制御部10が検出するV相電流の絶対値とE0/Rの差が所定値を超えている場合は電流検出器8のV相分が異常と判断する。尚、この場合電流検出器8自体の異常ではなく、制御基板11内でU相またはV相の検出電流信号を処理する回路が異常となっている場合もあるので注意を要する。
【0038】
次に、図5に示す状態でスイッチング素子Yをオフし、代わりにスイッチング素子Zをオンする。そして制御部10が検出するW相電流の絶対値とE0/Rの差が所定値を超えている場合は、電流検出器8のW相分またはその検出電流の処理回路が異常と判断する。
【0039】
尚、この実施例4の故障診断においても出力短絡回路14を使用せず、交流電動機7を接続した状態で行うことが可能である。この場合は上記抵抗値Rに交流電動機の巻線抵抗を加えた値を上記抵抗値Rに代えて使用すれば良い。
【符号の説明】
【0040】
1 コンバータ部
2 インバータ入力開閉器
3 直流コンデンサ
4 短絡バー
5 インバータ部
6 出力開閉器
7 交流電動機
8 電流検出器
9 電圧検出器
10 制御部
11 制御基板
12 ゲート基板
13 抵抗
14 出力短絡回路
15 低電圧直流電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流を直流に変換するコンバータ部と、
このコンバータ部の出力を平滑する直流コンデンサと、
この直流コンデンサの両端の直流電圧を交流電圧に変換して交流電動機を駆動するインバータ部と、
このインバータ部を構成するスイッチング素子にオン/オフパルスを供給する制御部と、
前記直流コンデンサと前記インバータ部の間の直流配線内に設けられた短絡バーと
を具備し、
前記短絡バーは、装置をオフラインで故障診断する時にこれを取り外し、代わりに抵抗を挿入するようにしたことを特徴とするインバータ装置。
【請求項2】
前記コンバータ部は、
その出力に並列に複数台の直流コンデンサ及びインバータ部を接続する共通コンバータ部であり、各々の直流コンデンサの入力側にインバータ入力開閉器を具備したことを特徴とする請求項1に記戴のインバータ装置。
【請求項3】
前記インバータ部の出力を短絡する出力短絡回路を設け、装置をオフラインで故障診断する時にこの出力短絡回路によって出力を短絡するようにしたことを特徴とする請求項1に記戴のインバータ装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記戴のインバータ装置のオフライン故障診断において、
インバータ部の全てのスイッチング素子をオフした状態で、外部に接続した直流電源によって直流コンデンサを所定時間だけ充電し、
制御部からの指令によってインバータ部のスイッチング素子を全てオンし、
所定時間経過後に前記直流コンデンサの両端の電圧と前記直流コンデンサの容量と直流配線内の抵抗の抵抗値との時定数で決まる理論電圧とを比較し、その偏差が所定値を超えていたとき、前記直流コンデンサは異常であると判断することを特徴とする故障診断方法。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記戴のインバータ装置のオフライン故障診断において、
インバータ部の全てのスイッチング素子をオフした状態で、外部に接続した直流電源によって直流コンデンサを所定時間だけ充電し、
制御部からの指令によってインバータ部のスイッチング素子を全てオンし、
所定時間経過後に前記直流コンデンサの両端の電圧と前記直流電源の電源電圧とを比較し、その偏差が所定値以下であるとき、前記制御部の共通のゲート異常であると判断することを特徴とする故障診断方法。
【請求項6】
請求項1乃至請求項3の何れか1項に記戴のインバータ装置のオフライン故障診断において、
インバータ部の全てのスイッチング素子をオフした状態で、外部に接続した直流電源によって直流コンデンサを所定時間だけ充電し、
制御部からの指令によってインバータ部のスイッチング素子のうち、正側アームまたは負側アームの全てのスイッチング素子とこれらとは反対極性アームの何れかのスイッチング素子をオンし、
所定時間経過後に前記直流コンデンサの両端の電圧と前記直流電源の電源電圧とを比較し、その偏差が所定値以下であるとき、前記制御部の前記反対極性アームのスイッチング素子のゲート異常であると判断することを特徴とする故障診断方法。
【請求項7】
請求項1乃至請求項3の何れか1項に記戴のインバータ装置のオフライン故障診断において、
インバータ部の全てのスイッチング素子をオフした状態で、外部に接続した直流電源によって直流コンデンサを所定時間だけ充電し、
インバータ部の任意のスイッチング素子をオンし、
所定時間経過後に前記直流コンデンサの両端の電圧と前記直流電源の電源電圧とを比較し、その偏差が所定値を超えたとき、前記スイッチングそしと同相で逆極性のアームを構成するスイッチング素子が短絡故障モードであると判断することを特徴とする故障診断方法。
【請求項8】
請求項1乃至請求項3の何れか1項に記戴のインバータ装置のオフライン故障診断において、
インバータ部の全てのスイッチング素子をオフした状態で、外部に接続した直流電源から直流コンデンサの両端に直流電圧を印加し、
インバータ部の極性及び相の異なる任意の2つのスイッチング素子をオンして通電し、
電流検出器で検出された電流値と前記直流電圧を回路抵抗で除算した理論電流値との差が所定値を超えたとき、前記電流検出器または前記電流検出器によって検出された電流の処理回路が異常であると判断することを特徴とする故障診断方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−252536(P2010−252536A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−99632(P2009−99632)
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(501137636)東芝三菱電機産業システム株式会社 (904)
【Fターム(参考)】